JP2000082581A - グリルオーブンレンジ - Google Patents

グリルオーブンレンジ

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JP2000082581A
JP2000082581A JP10248271A JP24827198A JP2000082581A JP 2000082581 A JP2000082581 A JP 2000082581A JP 10248271 A JP10248271 A JP 10248271A JP 24827198 A JP24827198 A JP 24827198A JP 2000082581 A JP2000082581 A JP 2000082581A
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Japan
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heating chamber
power supply
waveguide
supply port
food
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JP10248271A
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English (en)
Inventor
Yasushi Horikiri
泰 堀切
Minoru Endo
実 遠藤
Itsuo Kikuchi
厳夫 菊池
Tatsushi Arai
達志 荒井
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Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home Tech Ltd
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Publication date
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  • Electric Ovens (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 上下二段の被加熱食品を高効率で加熱する。 【解決手段】 導波管4を上ラック8の上下部に取り付
け、導波管上端壁・下端壁に沿って夫々上給電口6、下
給電口7を設け、各給電口に挟まれた領域の壁面にマグ
ネトロン5を取り付け、ターンテーブル11には複数の
放射状のスロットアンテナを設け、その上にセラミック
受皿14を載せ、その上に食品載置面が加熱室側壁の上
ラックの高さになるよう3本のU字状脚が円環状の針金
と一連に形成され、複数の平行線路アンテナが形成さ
れ、各脚が針金材との接続部にて平行線路アンテナの一
つと接続して直角の平行線路アンテナが形成された置き
網15を設置するとともに、上給電口と下給電口の各高
さが使用高周波の波長の約0.4倍、0.1倍に、かつ
導波管の下端壁が加熱室の底壁からみて使用高周波の波
長の約0.8倍の高さになるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱室内に収納さ
れる食品を、高周波エネルギーと電熱エネルギーの一方
のみまたは両方の組合せにより加熱調理する、グリルオ
ーブンレンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子レンジの使われ方の中に、被加熱食
品を上下二段に設置して、いずれの段の食品についても
所望の状態に仕上げるという調理法(いわゆる二段調理
法)がある。例えば、茶碗に盛られた冷蔵飯を下段に、
皿に盛られた冷蔵総菜を上段に設置し、所定時間加熱し
てどちらについても食べ頃にするというものである。
【0003】この二段調理を行なうグリルオーブンレン
ジを、図2(概念図)を用いて説明することにする。
【0004】その図2において、101は加熱室で、1
02はこの加熱室101の側壁に取り付けられた導波
管、103はこの導波管102に取り付けられたマグネ
トロンであり、104は加熱室側壁の中央付近に開設さ
れて導波管102と加熱室101とを結合する給電口で
ある。105は加熱室101の底面に設けられた金属製
のターンテーブルで、図3のように放射状のスロットア
ンテナ106を合計21個形成したものである。107
は加熱室101の底の外側でこのターンテーブル105
を回転駆動する電動モーターである。
【0005】108はこのターンテーブル105上に設
置される、食品載置用のセラミック受皿であり、109
はこのセラミック受皿108上に設置される金属製で高
脚の置き網である。
【0006】置き網109の外観は図4の通りであり、
素材は全て針金である。この置き網109の特徴は、食
品載置面110の外周縁取り部をなす円環状の針金11
1と3本のU字状脚112、112、112が1本の連
続した針金で形成されていること、食品載置面110
が、平行に配列された針金材113、113、・・・に
よって多数の平行線路アンテナ114、114、・・・
の集合面になっていること、各U字状脚112の上端部
115がそれぞれ食品載置面110中の一つの平行線路
アンテナ114の一端と結合することによって、直角に
折れ曲がったひと続きの平行線路アンテナが形成されて
いること、そして、U字状脚112、112、112の
高さつまり食品載置面110の高さが、給電口104の
高さ寸法の中間に位置していることである。
【0007】給電口104、ターンテーブル105およ
び置き網109を、このように関係付けることにより、
マグネトロン103と加熱室101との結合が改善され
ることとなり、上下二段に配置された食品(冷蔵されて
いた二人前の皿盛り総菜115、冷蔵されていた二人前
の茶碗飯116、117)の仕上がり程度のばらつきが
大幅に改善され、同時に軽負荷時のエネルギー効率が嘗
てないほどに改善されることとなった。
【0008】この点をより具体的に説明すると、5℃で
冷蔵されていた二人前の皿盛り総菜115を上段に、同
様に冷蔵されていた二人前の茶碗飯116、117を下
段に設置して、各々が所定の温度例えば70℃となるよ
うに加熱を開始した場合、それまで4.1分かかってい
たものが、3.7分で到達することとなり、10%の加
熱効率の向上が確認されたのである。
【0009】ついでながら、この場合、加熱室101内
から置き網109を取り去って、セラミック受皿上に食
品を設置した場合でも、食品はターンテーブル105に
形成された多くのスロットアンテナ106、106、・
・・とセラミック受皿108の電波的な作用を受け、上
に説明した二段調理の場合と同様、嘗て経験したことの
ない程の高効率で加熱されることが確認されている。
【0010】以上説明した従来技術は、既に量産商品
(日立製MRO−N800形電子レンジ)に搭載され
て、市場の評価を得つつあるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にあ
っては、給電口104が加熱室側101の側壁の中央付
近に設けられ、なおかつ置き網109の食品載置面11
0がその給電口104の開口高さ寸法の中間に位置して
いることが、省エネの下でしかも高効率に上下均等加熱
を行なわせるための必要条件であった。
【0012】その従来の構造のものに対し、熱風オーブ
ン機能やグリル焦げ目付け機能等を追加設定して、複合
調理器化しようとすると、オーブン角皿の設置高さを、
ターンテーブル上に設置された置き網109の食品載置
面110の高さと概ね同じにしなければならないという
要請が生じてくる。食品が置き網109の食品載置面1
10に置かれた場合のみならず、オーブン角皿9上に置
かれた場合も、共に最も効率良く加熱されるようになっ
ていなければならないからである。
【0013】これを単純に実現しようとすると、オーブ
ン角皿を受け止めるために設けられるべき加熱室側壁の
ラックを、給電口104を横断するように設けるか、あ
るいは給電口104にかかる部分を欠落させて設けるか
のいずれかにしなけらればならない、という問題が浮か
び上がってくる。
【0014】しかし、図2に示した構造の下で、単にラ
ックを給電口部に横断的に設けた場合には、上述従来例
で行なわれた高効率好成績の加熱調理は行なえなくなっ
てしまった。
【0015】また、給電口104にかかる部分を欠落さ
せて不連続にした場合には、高効率好成績の加熱調理は
行なわれたものの、加熱室内外へのオーブン角皿の収納
と取り出しが安全確実に行なえなくなってしまうことが
明らかになった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、加熱室と、この加熱室の天井部に設けら
れたグリルヒーターと、この加熱室の奥壁部に設けられ
た熱風ヒーターと、加熱室の左右両側壁の概ね中間の高
さの入口から奥壁にかけて加熱室内側に一連に突き出し
て設けられたオーブン角皿受け支え用のラックと、加熱
室の一方の側壁の外側にあってラックの上下部に亘って
設けられるとともに高周波エネルギーがその上下の方向
に伝播するように取り付けられた導波管と、この導波管
が取り付けられた加熱室の側壁のラックより上方におい
て加熱室への高周波放射口として導波管の上端壁に沿っ
て開設された上給電口と、導波管が取り付けられた加熱
室の側壁のラックより下方において加熱室への高周波放
射口として導波管の下端壁に沿って開設された下給電口
と、これら上下各給電口に挟まれた領域の加熱室の側壁
のうちのラックより下方の壁面に向けてアンテナを直角
に突き立てるようにして導波管に取り付けられたマグネ
トロンと、加熱室の底部の外側に設けられた電動モータ
ーと、加熱室の底部においてこの電動モーターにより回
転駆動されるとともに複数の放射状のスロットアンテナ
が開設された金属製のターンテーブルと、このターンテ
ーブル上に設置されたセラミック受皿と、このセラミッ
ク受皿上に設置され、食品載置面を概ねラックの高さに
保持するための少なくとも3本のU字状脚を備え、それ
ら脚は食品載置面の外周縁取り部をなす円環状の針金と
一連に形成され、食品載置面には針金材が所定の間隔で
平行に配列されて複数の平行線路アンテナが形成され、
かつ各脚は前記外周縁取り部の針金材との接続部にて食
品載置面の平行線路アンテナのうちの一つと接続してひ
と続きの直角に折れ曲がった平行線路アンテナが形成さ
れた置き網とで構成されるとともに、下給電口と上給電
口の各高さ寸法がそれぞれ使用高周波の波長の概ね0.
1倍、0.4倍に形成されかつ導波管の下端壁が加熱室
の底壁からみて使用高周波の波長の概ね0.8倍の高さ
に形成されるようにしてグリルオーブンレンジを構成し
た。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は上記のように構成された
ものであり、加熱室の左右両側壁の概ね中間の高さの入
口から奥壁にかけて、オーブン角皿受け支え用のラック
を加熱室内側に一連に突き出して設け、加熱室の一方の
側壁の外側において、高周波エネルギーがラックの上下
の方向に伝播するようそのラックの上下部に亘って導波
管を取り付け、その加熱室の側壁のラックによって隔て
られる上部と下部に、導波管と加熱室とを接続する上給
電口と下給電口を開設し、このうち下給電口のラック側
開口縁部に近接して対向するように、マグネトロンのア
ンテナを取り付け、加熱室の底部には複数の放射状のス
ロットアンテナが開設された金属製のターンテーブルを
備えるとともにその上にセラミック受皿を設置し、この
セラミック受皿上において食品載置面が概ね加熱室側壁
のラックの高さになるよう少なくとも3本のU字状脚が
備わり、それら脚は食品載置面の外周縁取り部をなす円
環状の針金と一連に形成され、その食品載置面には針金
材が所定の間隔で平行に配列されて複数の平行線路が形
成され、しかも各脚が外周縁取り部の針金材との接続部
にて食品載置面の平行線路のうちの一つと接続してひと
続きの直角に折れ曲がった平行線路の形成された置き網
をセラミック受皿上に設置し、しかも、下給電口と上給
電口の各高さ寸法を使用高周波の波長の概ね0.1倍、
0.4倍に形成するとともに、導波管の下端壁を加熱室
の底壁からみて使用高周波の波長の概ね0.8倍の高さ
に形成することによって、セラミック受皿とこの置き網
上に二段に分けて載せられた被加熱食品がマイクロ波エ
ネルギーによって均一にしかも高効率で加熱調理される
ようにした。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1により説明す
る。
【0019】その図1において、1は、幅が320[m
m]、奥行が325[mm]、高さが235[mm]の加熱室で、
2、3はこの加熱室1の左右の側壁であり、4はこの側
壁のうちの右側側壁3に取り付けられた、高さが110
[mm]で下端壁が加熱室1の底壁からみて95[mm](使用
した2,450[MHz]の高周波の自由空間波長122[mm]
の概ね0.8倍に相当)の高さに設けられた導波管であ
る。5はこの導波管4内において、上下各給電口6、7
に挟まれた領域の加熱室側壁に向けてアンテナAを直角
に突き立てるようにして導波管に取り付けられたマグネ
トロンである。
【0020】6は、導波管4と加熱室1とを結合する二
つの給電口のうちの、導波管4の上端壁に沿って開設さ
れた上給電口で、高さ方向の寸法が50[mm](使用高周
波の波長の概ね0.4倍)のものであり、7は導波管4
の下端壁に沿って開設された下給電口であり、高さ方向
の寸法が11[mm](使用高周波の波長の概ね0.1倍)
のものである。
【0021】8、8は、加熱室底壁からみた高さ135
[mm]の位置において、加熱室左右両側壁2、3の加熱室
開口側から奥壁にかけてのほぼ全域の室内側に突き出し
て設けられた、オーブン角皿受け止め用の上ラックで、
主として食品に焦げ目を付けるために設置されるオーブ
ン角皿を支えるものである。9がそのオーブン角皿であ
る。
【0022】上述したマグネトロン5のアンテナAと上
下各給電口6、7との位置関係は、図示の通りであっ
て、そのアンテナAが上ラック8より下方にあって下給
電口7の開口上縁部Eとが近接対向した状況となってい
るのが特徴である。
【0023】10、10は上述上ラック8、8の下方に
おいて、オーブン角皿9を支える下ラックである。
【0024】これら上下各ラック8、8、10、10の
突き出し形状は、図示されているように、水平方向が9
[mm]、縦方向が22[mm]の棚状である。
【0025】11は加熱室1の底部に設けられた金属製
のターンテーブルで、従来例の説明の折に既に説明した
ものと同一構造同一寸法のものであり、直径226[mm]
の円板に、内周側が10[mm]、外周側が25[mm]、半径
方向が55[mm]の放射状スロットアンテナ106を合計
21個開設したものである。なお、この図1にはそれら
放射状スロットアンテナを具体的に記載していないが、
従来例の説明の中で用いられたものと同じものであるの
で、これ以降スロットアンテナの用語を使用するときに
も、106の符号を付して用いることにする。そして1
2は加熱室1外からこのターンテーブル11に接続して
このターンテーブル11を回転駆動する電動モーターで
あり、13はこれらターンテーブル11と電動モーター
12を連結するカプラーである。
【0026】14はターンテーブル11上に設置される
直径が300[mm]のセラミック受皿で、15はこのセラ
ミック受皿14上に設置される、直径が248[mm]、高
さが93[mm]、平行線路アンテナの配線ピッチが20[m
m]の金属製置き網である。この置き網15も従来例で説
明したものと同一構造同一寸法である。それ故、これ以
降置き網15の各部の名称を登場させるときにも、従来
例の図4の説明で用いたのと同じ名称・符号を使用する
ことにする。
【0027】セラミック受皿14の上に置かれたこの置
き網15の食品載置面110の高さと、上ラック8、8
によって受け止められるオーブン角皿9の高さ(食品載
置面である皿底の高さ)については、「本発明が解決し
ようとする課題」の欄で既に説明した理由により、図1
のごとくほぼ等しくしてあり、そのために、左右両側壁
2、3の上ラック8、8の位置が、置き網15の食品載
置面110よりやや高め位置に設定されている。
【0028】16は加熱室1の天井部に設けられたグリ
ルヒーターであり、17は加熱室奥壁部に設けられた熱
風ヒーターである。
【0029】そして、18は冷蔵されていた二人前の皿
盛り総菜であり、19、20は冷蔵されていた二人前の
茶碗飯である。いずれの食品も、従来例で説明したのと
同じものである。
【0030】このように構成された実施例において、冷
蔵総菜および冷蔵飯を上下各段に設置し、マグネトロン
5を作動させると、マグネトロン5のアンテナAから放
射される高周波エネルギーが導波管4内を伝播して上下
各給電口6、7に至り、加熱室1内に放射される。
【0031】ターンテーブル11および置き網15に
は、上述した通り、複数の放射状スロットアンテナ10
6、106、・・・と平行線路アンテナ114、11
4、・・・がそれぞれ設けられているから、上下各給電
口6、7から放射される高周波エネルギーは、直接的
に、あるいは加熱室壁、ターンテーブル11および置き
網15の間で反射して間接的に、各アンテナ106、1
14、・・・に到達し、高周波結合することとなる。こ
の実施例の構造にあっては、従来例で述べたと同様、こ
れら直接結合と反射結合のうち、直接結合の度合いが大
幅に強化されている模様であり、そのために、上下いず
れの段の食品の仕上がりにも差が生ずることがなく、高
効率に加熱が行なわれていると考えられる。
【0032】これを、上下各給電口6、7の個々につい
て、もう少し詳しくみてみることにする。
【0033】先ず上給電口6についてであるが、置き網
15の食品載置面110が単なる平坦面ではなく、比較
的高利得の平行線路アンテナ114、114、・・・で
あることから、放射される高周波エネルギーの多くが直
接この食品載置面110と結合すると考えられ、また置
き網15が回転体であることから、その回転位置の変化
に伴って食品載置面110からすぐれた二次放射が生じ
ると考えられ、それ故壁面反射に多くを頼る場合とは大
分様子の異なる高効率の加熱が行なわれるものと思われ
る。なお、置き網15の平行線路アンテナ114、11
4、・・・から放射されるエネルギーには、主として食
品載置面の上方の領域に向かうもの、同下方の領域に向
かうものが生ずると考えられるが、そのうち下方領域に
向かうものについては、食品載置面110上の食品18
の加熱には寄与せずに、置き網15下のつまりセラミッ
ク受皿14上の食品19、20の加熱に貢献するものと
思われる。
【0034】次に下給電口7についてである。この下給
電口7から見た高利得の高周波受信アンテナは上述の置
き網15であるよりはターンテーブル11に形成されて
いるスロットアンテナ106、106、・・・のようで
あり、その上面に設置されたセラミック受皿14との相
互作用によって、下給電口7から放射された高周波の比
較的多くが能率良くターンテーブル11と電磁結合する
模様である。それにより、下給電口7から放射された高
周波エネルギーが下段のセラミック受皿14上に設置さ
れた食品19、20の加熱のために高効率で消費される
ようである。
【0035】この下給電口7から加熱室1内に供給され
る高周波エネルギーの放射の形態に関しては、実のとこ
ろ不明な点が多く、それを正確に説明できるだけの力量
を我々は備えていない。しかし、下段のセラミック受皿
14上の食品19、20が、置き網15の食品載置面の
食品18と同等に加熱されるという事実を考えると、そ
の加熱が実現されるのに十分な量の高周波エネルギーの
放射が、幅11[mm]という比較的狭小に見える下給電口
7で生起していると考えざるを得ない。
【0036】因に、これまで実施されたことのない構造
がこの下給電口7を取り巻く周辺部に形成されているの
で、それを説明しておくことにする。一つは、マグネト
ロン5のアンテナAが、上ラック8より下方域の加熱室
側壁面に向かって直角に突き立てるように、しかも、下
給電口7の開口上縁部Eに近接するようになっているこ
とである。そして、上下各給電口6、7間を占める加熱
室1の右側側壁3の奥行き方向のほぼ全域に亘って上ラ
ック8が直線的に突設され、それが置き網15の外周の
円環状針金111に対して接線の形態をなしているとい
うことである。
【0037】このうちの、マグネトロンアンテナAと下
給電口7の開口上縁部Eとの近接対向構造は、マグネト
ロンアンテナAから加熱室1下半分空間への放射量を増
加させるのに大いに貢献しているのではないかと思われ
る。また、上ラック8の存在も、置き網15の存在と相
俟って、下給口7と高効率で結合する加熱室下半分空間
の生成に大いに役立っているのではないかと思われる。
【0038】このグリルオーブンレンジの場合、置き網
15の食品載置面110にのみ食品を設置し、マグネト
ロン5とグリルヒーター16を共に作動させて複合加熱
を行なう例、マグネトロン5と熱風ヒーター17を共に
作動させて複合加熱を行なう例があるが、その中で行な
われるグリル加熱ないし熱風オーブン加熱のいずれの場
合についても、オーブン角皿9上に食品を設置して行な
われる、単独のグリル加熱ないし熱風オーブン加熱とほ
ぼ同等の加熱が行なわれることとなり、加熱の種類ごと
に熱源との距離、熱風との接触の仕方を分けて考えない
で済む利点がある。
【0039】また、置き網15の食品載置面110もオ
ーブン角皿9の食品載置面も同等の高さであるから、調
理時の食品の見え方にさほどの差が生じないという利点
もある。
【0040】以上、グリルオーブンレンジをこのように
構成したことにより、セラミック受皿8と置き網15上
にそれぞれ食品を載置して高周波加熱を行なうときに
は、上下いずれの段の食品についても、高効率で同一温
度に加熱することができるようになった。
【0041】また、オーブン角皿9を置き網15の食品
載置面と同等の高さに設置できるので、置き網15上に
食品を載置して焦げ目等を付ける調理時のみならず、オ
ーブン角皿9に食品を設置して焦げ目等を付ける調理に
際しても、同じ視線遣いで作業をすることができるよう
になった。
【0042】さらに、そのオーブン角皿9を加熱室1の
中間高さで支える上ラック8、8については、導波管給
電口6、7の設けられた右側側壁においても、入口から
奥壁まで連続して設けられているので、オーブン角皿9
の滑らかな出し入れが失われずに済み、その皿9上の食
品にショックが加わる心配のない、安全で確実な調理作
業を行なうことができるようになった。
【0043】
【発明の効果】以上本発明によれば、置き網を用いて加
熱室の上下二段に設置した食品を高効率で、上下いずれ
の食品についても均一に加熱調理することができるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の要部断面図である。
【図2】従来例の要部側面図である。
【図3】従来例および本実施例に用いられるターンテー
ブルの斜視図である。
【図4】従来例および本実施例に用いられる置き網の斜
視図である。
【符号の説明】 1:加熱室、2、3:加熱室側壁、4:導波管、5:マ
グネトロン、6:上給電口、7:下給電口、8、8:上
ラック、9:オーブン角皿、11:ターンテーブル、1
2:電動モーター、14:セラミック受皿、15:置き
網、16:グリルヒーター、17:熱風ヒーター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/72 H05B 6/72 D 6/78 6/78 A (72)発明者 荒井 達志 千葉県柏市新十余二3番地1 株式会社日 立ホームテック内 Fターム(参考) 3K086 AA01 AA08 BA08 FA08 FA10 3K090 AA01 AA02 AA11 BA01 CA01 CA08 CA09 DA03 DA06 DA08 DA17 DA19 EA01 EB06 FA04 FA10 3L086 AA01 BA10 BB05 BB08 BB09 BB12 BB17 BB20 BF07 BF08 DA01 DA06 DA12 DA27

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室(1)と、この加熱室の天井部に
    設けられたグリルヒーター(16)と、この加熱室の奥
    壁部に設けられた熱風ヒーター(17)と、前記加熱室
    の左右両側壁(2、3)の概ね中間の高さの入口から奥
    壁にかけて加熱室内側に一連に突き出して設けられたオ
    ーブン角皿受け支え用のラック(8、8)と、前記加熱
    室の一方の側壁(3)の外側にあって前記ラックの上下
    部に亘って設けられるとともに高周波エネルギーがその
    上下の方向に伝播するように取り付けられた導波管
    (4)と、この導波管が取り付けられた前記加熱室の側
    壁の前記ラックより上方において前記加熱室への高周波
    放射口として前記導波管の上端壁に沿って開設された上
    給電口(6)と、前記導波管が取り付けられた前記加熱
    室の側壁の前記ラックより下方において前記加熱室への
    高周波放射口として前記導波管の下端壁に沿って開設さ
    れた下給電口(7)と、これら上下各給電口に挟まれた
    領域の前記加熱室の側壁のうちの前記ラックより下方の
    壁面に向けてアンテナ(A)を直角に突き立てるように
    して前記導波管に取り付けられたマグネトロン(5)
    と、前記加熱室の底部の外側に設けられた電動モーター
    (12)と、前記加熱室の底部においてこの電動モータ
    ーにより回転駆動されるとともに複数の放射状のスロッ
    トアンテナ(106、106、・・・)が開設された金
    属製のターンテーブル(11)と、このターンテーブル
    上に設置されたセラミック受皿(14)と、このセラミ
    ック受皿上に設置され、食品載置面(110)を概ね前
    記ラックの高さに保持するための少なくとも3本のU字
    状脚(111、111、111)を備え、それら脚は前
    記食品載置面の外周縁取り部をなす円環状の針金(11
    1)と一連に形成され、前記食品載置面には針金材が所
    定の間隔で平行に配列されて複数の平行線路アンテナ
    (114、114、・・・)が形成され、かつ前記各脚
    は前記外周縁取り部の針金材との接続部にて前記食品載
    置面の平行線路アンテナのうちの一つと接続してひと続
    きの直角に折れ曲がった平行線路アンテナが形成された
    置き網(15)とで構成されるとともに、前記上給電口
    と前記下給電口の各高さ寸法がそれぞれ使用高周波の波
    長の概ね0.4倍、0.1倍に形成されかつ前記導波管
    の下端壁が前記加熱室の底壁からみて使用高周波の波長
    の概ね0.8倍の高さに形成されていることを特徴とす
    るグリルオーブンレンジ。
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