JP2000082187A - 侵入検知装置 - Google Patents

侵入検知装置

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JP2000082187A
JP2000082187A JP11166826A JP16682699A JP2000082187A JP 2000082187 A JP2000082187 A JP 2000082187A JP 11166826 A JP11166826 A JP 11166826A JP 16682699 A JP16682699 A JP 16682699A JP 2000082187 A JP2000082187 A JP 2000082187A
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otdr
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fence
intrusion
detection line
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JP11166826A
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English (en)
Inventor
Koichi Tominaga
幸一 冨永
Kunio Otaka
邦雄 尾高
Hiroyuki Yanase
博之 柳瀬
Katsuya Amihoshi
勝也 網干
Itsuo Matsuzaki
逸男 松崎
Takashi Nishihara
隆士 西原
Toshihiro Ueda
俊弘 上田
Shuji Matsuzaki
修司 松崎
Saburo Onishi
三郎 大西
Kitaru Sugaya
来 菅谷
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Furukawa Electric Co Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 侵入検知ルートに敷設された検知線に多少の
破損が生じても侵入者の侵入を検知可能とする。 【解決手段】 樹脂被覆されてなる第1と第2の光ファ
イバ5a,5bを金属管の中に並設して検知線11を形
成し、この検知線11をフェンス1に敷設する。検知線
11の一端側に第1のOTDR23aを接続し、検知線
11の他端側には第2のOTDR23bを接続し、第1
のOTDR23aには第1の光ファイバ5aの一端側を
接続し、第2のOTDR23bには第2の光ファイバ5
bの一端側を接続し、第1、第2のOTDR23a,2
3bにより光ファイバ5a,5bからの反射光を検出す
る。第1のOTDR23aに近い位置Aで検知線11が
切断された後に第1のOTDR23aから遠い位置Bで
侵入があったときには第2のOTDR23bによって侵
入を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフェンスや
塀などを乗り越えて人が侵入したことなどを検知するの
に用いられる侵入検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄道線路沿いには、線路に人が
入るのを防止するため、フェンスが設置されているが、
フェンスが設置されていても、フェンスを乗り越えた
り、壊したりして線路に侵入するものがいるので、この
ような侵入検知を確実に行なうことが要請されている。
【0003】上記侵入検知の手段として、本出願人は、
特願平9―285486号や、特願平9―285487
号等の装置を提案している(未だ公開になっていな
い)。これらの装置は、例えば図19に示すように、侵
入検知ルートであるフェンス1の上部側に検知線11を
敷設(張設)し、検知線11の一端側に接続したOTD
R(Optical Time Domain Ref
lectometer)23により検知線11が切断さ
れたこと等を検知するものである。なお、図19の図
中、3は支柱、7は金網、9は有刺鉄線、15A,15
Bは水平部材をそれぞれ示しており、検知線11は、支
柱3の上端に固定された支持具13によって一定間隔ご
とに支持されている。支持具13の間隔は、通常2m前
後である。
【0004】検知線11は、例えば図20の(a),
(b)に示されるように、樹脂被覆17を有する光ファ
イバ(シングルモード光ファイバ)5を金属管19に収
納して形成されており、同図の(b)に示すものは、金
属管19の外周にプラスチックシース21を被覆して形
成されている。金属管19は、検知線を張設するときの
抗張力体として機能すると同時に、屋外環境下で光ファ
イバ5を長期間にわたって保護する働きをする。
【0005】金属管19の材質は、銅、アルミまたはス
テンレスなどであり、金属管19のサイズは、例えば外
径1.2mm、内径0.8mm程度である。特に、金属
管19として銅管を使用し、これにプラスチックシース
21を被覆すると、検知線11を電線のように見せかけ
ることができる。プラスチックシース21の材質は、ポ
リエチレンまたは塩化ビニルなどである。
【0006】検知線11内の光ファイバ5の一端側に
は、前記OTDR23が接続されており、OTDR23
から光ファイバ5にパルスを入射し、その反射波がOT
DR23に帰ってくる時間を測定することにより、光フ
ァイバ5が切断されたことと、切断位置までの距離等を
検知し、それにより、前記の如く、検知線11が切断さ
れたり破損したりしたことを検知し、フェンス1を人が
乗り越えたり、フェンス1を人が壊したことを検知す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような侵入検知装置においては、OTDR23からの光
パルスを検知線11に設けられている光ファイバ5に対
して一方向からだけ入射するため、例えば、悪質な侵入
者が最初にOTDR23に近い位置でフェンス1に取り
付けてある検知線11を切断し、その後、OTDR23
から遠い位置で侵入した場合、侵入者の侵入位置を検知
することができないといった問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、たとえ侵入監視用
に侵入検知ルートに敷設された検知線に多少の破損が生
じても侵入者の侵入を検知することができる侵入検知装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、本第1の発明は、光フ
ァイバを備えた検知線を侵入検知ルートに敷設し、検知
線の一端側および他端側において前記光ファイバをOT
DRの光送信部と切り替え手段を介して選択的に接続し
た構成をもって課題を解決する手段としている。
【0010】また、本第2の発明は、第1と第2の光フ
ァイバを並設してなる検知線を侵入検知ルートに敷設
し、該検知線の一端側において前記第1の光ファイバと
第1のOTDRを接続し、前記検知線の他端側において
前記第2の光ファイバと第2のOTDRを接続した構成
をもって課題を解決する手段としている。
【0011】さらに、本第3の発明は、上記本第2の発
明の構成に加え、前記侵入検知ルートの一端側に第1の
OTDRを配置し、前記侵入検知ルートの他端側に第2
のOTDRを配置した構成をもって課題を解決する手段
としている。
【0012】さらに、本第4の発明は、上記本第2の発
明の構成に加え、前記第1と第2のOTDRを共に同じ
OTDR配置領域に配置し、該OTDR配置領域から侵
入検知ルートに敷設した検知線をOTDR配置領域の反
対側で折り返して侵入検知ルートを通ってOTDR配置
領域に戻すようにループ状に敷設した構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0013】さらに、本第5の発明は、上記本第1乃至
第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記侵入検知
ルートをフェンスとして該フェンス上部側に直径2mm
以下の検知線を敷設した構成をもって課題を解決する手
段としている。
【0014】さらに、本第6の発明は、上記本第1乃至
第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記侵入検知
ルートをフェンスとして該フェンス下部側に直径3mm
以上の検知線を敷設とした構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0015】さらに、本第7の発明は、上記本第1乃至
第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記侵入検知
ルートをフェンスとして該フェンスの上部側と下部側に
それぞれ検知線を敷設し、フェンス上部側の検知線によ
る侵入検知とフェンス下部側の検知線による侵入検知を
光スイッチによって切り替え制御する構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0016】上記構成の本発明においては、侵入検知ル
ートに敷設した検知線の一端側および他端側において、
検知線の光ファイバを、OTDRと切り替え手段を介し
て接続したり、それぞれ異なるOTDRに接続したため
に、たとえ、侵入者が検知線の一端側に近い位置で検知
線を切断し、その後、この切断位置よりも検知線の一端
側から遠い位置で侵入したとしても、検知線の他端側か
らOTDRによって光パルスを入射することで侵入者の
侵入位置を検知することが可能となる。
【0017】また、侵入検知ルートの一端側に第1のO
TDRを配置し、前記侵入検知ルートの他端側に第2の
OTDRを配置した第3の発明においては、各OTDR
への電源ルートを異なるものにできる。そのようにすれ
ば、台風や集中豪雨、地震などで電力の供給停止や電源
電圧の異常が生じたりして、例えば第1のOTDRが動
作不能となった場合にも、侵入検知ルートの他端側に接
続してある第2のOTDRによって侵入者の検知が可能
となるため、侵入検知を継続して行なうことが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る侵入検知装
置の第1の実施形態例が示されている。同図に示すよう
に、本実施形態例の侵入検知装置は、従来例と同様に、
侵入検知ルートとしてのフェンス1の上部側に敷設され
た検知線11を有しているが、本実施形態例では、フェ
ンス1の一端側であり検知線11の一端側に第1のOT
DR23aを接続し、フェンス1の他端側であり検知線
11の他端側に第2のOTDR23bを接続して侵入検
知装置が形成されている。
【0019】また、検知線11は、図2に示すように、
金属管19の中に、樹脂被覆17を有する第1と第2の
光ファイバ5a,5bを並設して形成され、図1に示す
ように、前記第1のOTDR23aに第1の光ファイバ
5aの一端側が接続され、前記第2のOTDR23bに
第2の光ファイバ5bの一端側が接続されている。な
お、同図の図中、27a,27bは、無反射端を示して
おり、第1の光ファイバ5aの他端側が無反射端27a
に接続され、第2の光ファイバ5bの他端側が無反射端
27bに接続されている。
【0020】このように、1本の金属管19中に2本の
光ファイバ5a,5bを入れて、1本の検知線11とす
ることにより、2台のOTDR23a,23bを、それ
ぞれの光ファイバ5a,5bに接続し、双方向から使用
することができる。
【0021】図4には、第1、第2のOTDR23a,
23bの設置配置図が示されている。第1のOTDR2
3aと第2のOTDR23bは直線距離で約20km離
れた小屋内にそれぞれ配置されている。第1、第2のO
TDR23a,23b用電力は変電所の変圧器から直接
供給される場合と架空配電線の柱上トランスから一般住
宅と同様に供給される場合があるが、いずれにしても、
第1のOTDR23aへの電力供給系統と第2のOTD
R23bへの電力供給系統は異なっており、例えば、同
図に示すように、第1のOTDR23aが架空配電線5
3aから電力の供給を受け、第2のOTDR23bは架
空配電線53bから電力の供給を受けている。なお、図
4の図中51a,51bは、変電所を示している。
【0022】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも従来例と同様に、OTDR23に
よる検知線11の破損検出を行なうことにより、フェン
ス1に人が侵入したり、フェンス1を人が壊したりした
ことを検知するが、本実施形態例では、検知線11の切
断や破損の検出を第1、第2の2つのOTDR23a,
23bにより行なう。
【0023】図3には、第1、第2のOTDR23a,
23bの検出画面の一例が示されており、検知線11に
異常がない場合の、第1のOTDR23aの検出画面が
同図の(a)に、第2のOTDR23bの検出画面が同
図の(b)に、それぞれ示されている。また、第1のO
TDR23aに近い位置(図1のA)で検知線11が切
断された場合の、第1のOTDR23aの検出画面が図
3の(c)に、第2のOTDR23bの検出画面が同図
の(d)にそれぞれ示されている。さらに、図1のAの
位置での切断の後に、第1のOTDR23aから遠い位
置(図1のB)でフェンス1に人が侵入した場合の、第
1のOTDR23aの検出画面が図3の(e)に、第2
のOTDR23bの検出画面が同図の(f)にそれぞれ
示されている。
【0024】同図の(c),(e)に示されるように、
第1のOTDR23aのみを設けて侵入検知装置を構成
した場合には、第1のOTDR23aに近い図1のAの
位置で侵入者が検知線11を切断した後、第1のOTD
R23aから遠い図1のBの位置で侵入者が侵入した場
合には、侵入者の侵入を検知することができないが、本
実施形態例では、第1のOTDR23aの他に第2のO
TDR23bを検知線1に接続し、第2のOTDR23
bによっても検知線11の破損などの検知を行なうため
に、図3の(d),(f)に示すように、図1のAの位
置での検知線11の切断後に行われた同図のBの位置で
の侵入者の侵入を検知することができる。
【0025】また、本実施形態例では、図4に示したよ
うに、第1のOTDR23aへの電力供給源は架空配電
線53aであり、第2のOTDR23bへの電力供給源
は架空配電線53bであり、第1のOTDR23aへの
電力供給源と第2のOTDR23bへの電力供給源とが
異なっているために、架空配電線53aに接続されてい
る変電所51aが落雷時に発生する過電流を遮断するた
め架空配電線53aの電力供給を一時停止した場合で
も、第2のOTDR23bは架空配電線53bから電力
供給を受けて支障なく検知線11の破損検知を行なうこ
とが可能であり、フェンス1への人の侵入を検知するこ
とができる。
【0026】なお、前記変電所51aと、架空配電線5
3bに接続されている変電所51bとは遠く隔れている
ことから、変電所51aが落雷時などに架空配電線53
aの電力供給を停止した場合に、変電所51bも架空配
電線53bの電力供給を停止することは殆どない。
【0027】さらに、本実施形態例によれば、例えば第
1のOTDR23aや第2のOTDR23bのメンテナ
ンスをする場合にも、メンテナンスをする側のOTDR
23のみを一時停止しておき、他方側のOTDR23に
よって侵入検知を継続して行なうことができる。そのた
め、非常に便利であり、かつ、侵入検知の信頼性の高い
装置とすることができる。
【0028】図5,6には、本発明に係る侵入検知装置
の第2、第3実施形態例がそれぞれ示されている。これ
らの実施形態例は上記第1実施形態例とほぼ同様に構成
されており、本第2、第3実施形態例が上記第1実施形
態例と異なる特徴的なことは、フェンス1に複数の検知
線11を敷設し、各検知線11から引き出された第1の
光ファイバ5aを、多分器光カプラ77と光ファイバコ
ード79を介して第1のOTDR23aに接続し、各検
知線11から引き出された第2の光ファイバ5bを、多
分器光カプラ77と光ファイバコード79を介して第2
のOTDR23bに接続したことである。
【0029】なお、本第2実施形態例においては、検知
線11はフェンス1の下部側に敷設されており、本第3
実施形態例においては、検知線11はフェンス1の上下
両側に敷設されている。また、図5,6の図中、65は
鉄筋棒、73は固定部、75は接続箱をそれぞれ示して
いる。
【0030】図6において、フェンス1の上部側に敷設
する検知線11(11a)は、例えば野鳥がとまること
のできない太さ、すなわち、直径2mm以下とすること
が好ましく、こうすることで、野鳥が検知線11に群が
ってとまったりすることを防ぎ、野鳥が群がってとまっ
たことを人の侵入であるとして、侵入検知装置が誤検知
することを防ぐことができる。
【0031】また、フェンス1の下部側に敷設する検知
線11は、直径3mm以上とすることが好ましく、こう
することで、フェンス1周辺の保全のための草刈りのと
きに検知線11(11b)を見落とし、切断してしまう
確率を低くさせることができる。また、検知線11は、
フェンス1の鉄筋棒65に沿わせて固定しているので、
検知線11の直径を3mm以上とすることで、検知線1
1と鉄筋棒65の断面はだるま型となる。このようにし
て、つる植物のつるや巻きひげが太いものや円筒形でな
いものは巻きにくい性質を利用し、つる植物のつるや巻
ひげが検知線11に巻き付く確率を低くさせることがで
きる。なお、検知線11の断面形状が非円形(例えば楕
円等)の場合、そのもっとも小さな径が3mm以上であ
ればよい。
【0032】図7には、第1、第2のOTDR23a,
23bの検出画面の一例が示されており、検知線11に
異常がない場合の、第1のOTDR23aの検出画面が
同図の(a)に、第2のOTDR23bの検出画面が同
図の(b)にそれぞれ示されている。また、第1のOT
DR23aに近い位置(例えば図6のA)で検知線11
が切断された場合の、第1のOTDR23aの検出画面
が同図の(c)に、第2のOTDR23bの検出画面が
同図の(d)にそれぞれ示されている。さらに、上記第
1のOTDR23aに近い位置(例えば図6のA)での
切断の後に、第1のOTDR23aから遠い位置(例え
ば図6のB)でフェンス1に人が侵入した場合の、第1
のOTDR23aの検出画面が同図の(e)に、第2の
OTDR23bの検出画面が同図の(f)にそれぞれ示
されている。
【0033】これらの図から明らかなように、本第2、
第3実施形態例のように、検知線11をフェンス1の下
部側または上下両側に敷設した場合も、上記実施形態例
と同様の効果を奏することができる。
【0034】図8には、本発明に係る侵入検知装置の第
4実施形態例が示されている。本実施形態例も上記第3
実施形態例とほぼ同様に構成されており、本実施形態例
が上記第3実施形態例と異なる特徴的なことは、第1、
第2のOTDR23a,23bに中央監視コンピュータ
95を接続し、侵入検知装置で得られた侵入情報をコン
ピュータ通信で集中監視できるようにしたことである。
【0035】具体的には、第1のOTDR23aと第2
のOTDR23bは、それぞれ、GPIB(Gener
al Purpose Interface Bus:
多目的インターフェース母線)85を介して検知用コン
ピュータ87に接続され、検知用コンピュータ87は、
コンピュータ通信線89、モデム91、通信線93を介
して中央監視コンピュータ95と接続されている。第
1、第2のOTDR23a,23bはGPIB85によ
って制御されており、検知用コンピュータ87は、第
1、第2のOTDR23a,23bから送られてきた検
出波形から、フェンス1内への侵入者などの侵入を検知
し、記憶している。そして、この侵入検知情報および侵
入検知装置の運転状況を中央監視コンピュータ95で常
時受信できるようになっている。
【0036】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも上記第3実施形態例と同様の効果
を奏することができる。また、本実施形態例では、中央
監視コンピュータ95は、複数の検知用コンピュータ8
7と時分割通信を行なうことができるため、長距離区間
の侵入情報を一括管理できる。このため、小人数の監視
者で長距離区間の侵入監視を行うことができる。
【0037】図9には、本発明に係る侵入監視装置の第
5実施形態例が示されている。本実施形態例は上記第4
実施形態例とほぼ同様に構成されており、本実施形態例
が上記第4実施形態例と異なる特徴的なことは、フェン
ス1の上部側の検知線11(11a)を2本設けたこと
と、光スイッチ99により、フェンス1上部側の侵入検
知とフェンス1下部側の侵入検知とを切り替え制御する
ようにしたことである。なお、前記2本の検知線11a
の内、一方の検知線11aはフェンス1の内側に敷設さ
れ、他方の検知線11aはフェンス1の外側に敷設され
ており、これらの検知線11aは2分岐光カプラ97を
介して光スイッチ99に接続され、フェンス1の下部側
の検知線11bは多分岐光カプラ77を介して光スイッ
チ99に接続されている。また、光スイッチ99の切り
替えは、検知用コンピュータ87により制御線101を
介して行なわれるようになっている。
【0038】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例も上記第4実施形態例と同様の効果を
奏することができる。
【0039】また、本実施形態例では、フェンス1上部
側の検知線11aの一方側をフェンス1の内側に、他方
側をフェンス1の外側に設けたために、侵入者がフェン
ス1を乗り越えるときに検知線11aに接触する確率を
高めることができる。すなわち、侵入者がフェンス1に
梯子をかけて侵入する場合、まず、フェンス1の外側の
検知線11aに梯子が接触するが、それを避けられたと
しても、フェンス1を乗り越えるときに侵入者の足がフ
ェンス1の内側の検知線11aに接触する可能性が高
い。
【0040】また、本実施形態例によれば、光スイッチ
99により、フェンス1の上部側の侵入検知とフェンス
1の下部側の侵入検知とを切り替え制御するようにした
ために、侵入検知水準を層別することができる。例え
ば、表1に、侵入検知水準層別表を示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1において、層Aは、フェンス1上部側
の検知線11aのみで侵入を検知した場合を示す。フェ
ンス1上部側の検知線11aは架線であるため、侵入者
による侵入の他に、強風による樹木などの植物の接触、
雪解けによる雪塊の衝突、悪質ないたずらなどの要因に
よっても検知線11aの切断などの破損が生じる可能性
がある。また、層Bは、フェンス1下部側の検知線11
bのみで侵入を検知した場合を示す。フェンス1下部側
の検知線11bは、フェンス1の鉄筋棒65に固定され
ていてフェンス1を破壊するときに同時に破壊されるも
のであり、侵入者による侵入である確率が高い。層C
は、フェンス1上部側の検知線11aとフェンス1下部
側の検知線11bで同時に検出した場合を示す。この場
合は、フェンス全体が破壊されるもので、クレーンなど
の大型建設機械の接触や地震による被害が発生した可能
性を示す。
【0043】本実施形態例によれば、侵入の監視者は、
中央監視コンピュータ95が表示した侵入時間、侵入位
置、侵入検知水準の情報からその要因を想定し、現地詰
所に対して的確な対処方法を指示することができる。す
なわち、本実施形態例によれば、侵入検知部位がフェン
ス1の上部側か下部側かを識別できるため、侵入検知水
準を層別することができる。侵入の監視者は中央監視コ
ンピュータが表示した侵入時間、侵入位置、侵入検知水
準の情報からその要因を想定し、現地詰所に対して的確
な対処方法を指示することができる。例えば、フェンス
1の上部のみの検知は侵入者による侵入以外の要因があ
るので、現場確認を指示し、フェンス1の下部のみの検
知は侵入者による侵入の確率が高いので、警官とともに
現場に急行するよう指示し、フェンス1の上部と下部の
検知は大きな被害であるので、応援要員とともに現場に
急行するよう指示するなどである。
【0044】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記各実施形態例では、検知線11は、図2に示すよう
に、金属管19の中に、樹脂被覆17を有する第1と第
2の光ファイバ5a,5bを並設して形成したが、検知
線11は、特に限定されるものではなく、例えば図10
に示すように、金属管19を使用せず、2本の鋼線20
の間に、樹脂被覆17を施した第1と第2の光ファイバ
5a,5bを並設した上に、プラスチックシース21を
設けたものでもよい。
【0045】また、上記各実施形態例では、いずれも第
1のOTDR23aを侵入検知ルートであるフェンス1
の一端側に配置し、第2のOTDR23bをフェンス1
の他端側に配置したが、第1と第2のOTDR23a,
23bを共に同じOTDR配置領域に配置し、このOT
DR配置領域から侵入検知ルートに敷設した検知線11
をOTDR配置領域の反対側で折り返して、侵入検知ル
ートを通ってOTDR配置領域に戻すようにループ状に
敷設するようにしてもよい。
【0046】なお、本明細書において、検知線をループ
状に敷設すると言う意味は、例えば図18の(a)、
(b)、(c)に示すように、OTDR配置領域(同図
に示すA)から折り返し部まで敷設する検知線11の敷
設場所と、折り返し部からOTDR配置領域まで戻す検
知線11の敷設場所とが異なる(行きと戻りで違う場所
を通る)様々な状態を示すものである。
【0047】図11,13,15,16には、上記のよ
うに、第1と第2のOTDR23a,23bを共に同じ
OTDR配置領域に配置し、検知線11をフェンス1に
ループ状に敷設した侵入検知装置の例が示されている。
なお、これらの図において、上記各実施形態例と同一名
称部分には同一符号が付してある。
【0048】図11は、図5に示した上記第2実施形態
例の侵入検知装置と同様に、検知線11をフェンス1の
下部側に、間隔を介して複数段に敷設した例である。図
11に示す侵入検知装置は、第1と第2のOTDR23
a,23bを共に、フェンス1の一端24側(同図の左
側)のOTDR配置領域22に配置し、検知線11によ
る、図18の(b)に示すようなループを形成してい
る。具体的には、フェンス1の下から1段目と3段目
に、OTDR配置領域22からフェンス1の他端25側
(図の右側)にかけて検知線11(11b)をそれぞれ
敷設し、これらの各検知線11bをOTDR配置領域2
2の反対側(フェンス1の他端25側)で折り返して、
フェンス1の下から2段目と4段目に、フェンス1の他
端25側から一端24側にかけて検知線11bを敷設し
て、前記OTDR配置領域22に戻すようにループ状に
敷設している。
【0049】なお、実際に、検知線11を敷設するとき
には、フェンス1の各段に検知線11をフェンス1の一
端24側から他端25側にかけて敷設し、フェンス1の
他端25側に設けた接続箱75c内で、図12に示すよ
うに、フェンス1の下から1段目と下から2段目の第1
の光ファイバ5a同士および第2の光ファイバ5b同士
をそれぞれ接続し、フェンス1の下から3段目と下から
4段目の第1の光ファイバ5a同士および第2の光ファ
イバ5b同士をそれぞれ接続すると、検知線11の敷設
等が行ないやすい。
【0050】そして、フェンス1の下から1段目と3段
目にそれぞれ敷設した検知線11の第1の光ファイバ5
aを、多分岐光カプラ77を介して第1のOTDR23
aに接続し、これらの検知線11の第2の光ファイバ5
bは、それぞれ無反射端27bに接続する。また、フェ
ンス1の下から2段目と4段目にそれぞれ敷設した検知
線11の第2の光ファイバ5bを、多分岐光カプラ77
を介して第2のOTDR23bに接続し、これらの検知
線11の第1の光ファイバ5aは、それぞれ無反射端2
7aに接続する。
【0051】図11に示す侵入検知装置においても、図
5に示した上記第2実施形態例と同様の効果を奏するこ
とができる。また、図11に示す侵入検知装置において
は、第1のOTDR23aと第2のOTDR23bとを
同じOTDR配置領域22に配置したため、1つのOT
DR配置領域22で侵入の監視を行なうことができ、地
形などによって侵入検知ルートの一端側にOTDR配置
スペースを設けることが困難な場合に適用することがで
きる。
【0052】図13は、図6に示した上記第3実施形態
例の侵入検知装置と同様に、検知線11をフェンス1の
下部側と上部側に、間隔を介して複数段に敷設した例で
ある。なお、同図において、フェンス1の上部側に敷設
した検知線11(検知線11a)は、同図においては、
1本の検知線11aに見えるが、実際は、フェンス1の
手前側と奥側に間隔を介して敷設されており、同じ高さ
に敷設されている。
【0053】図13の侵入検知装置においても、フェン
ス1下部側の検知線11(11b)は、図11に示した
侵入検知装置と同様に敷設され、第1、第2の光ファイ
バ5a、5bが、第1、第2のOTDR23a,23b
にそれぞれ接続されている。
【0054】また、図13に示す侵入検知装置におい
て、フェンス1の上部側に敷設された検知線11(11
a)は、フェンス1の手前側に、OTDR配置領域22
からフェンス1の他端25側(図の右側)にかけて敷設
され、OTDR配置領域22の反対側(フェンス1の他
端25側)で折り返して、フェンス1の奥側に、フェン
ス1の他端25側から一端24側にかけて敷設され、前
記OTDR配置領域22に戻すようにループ状に敷設さ
れている。
【0055】なお、実際に、検知線11aを敷設すると
きには、フェンス1の手前側と奥側に、それぞれ、フェ
ンス1の一端24側から他端25側にかけて検知線11
aを敷設し、図14に示すように、フェンス1の他端側
25側に設けられた接続箱75c内で、フェンス1の手
前側と奥側にそれぞれ敷設した検知線11a(同図にお
いては、これら2本の検知線11aを上下方向に示し
た)の第1の光ファイバ5a同士および第2の光ファイ
バ5b同士を接続すると検知線11aの敷設等が行ない
やすい。
【0056】図15は、図8に示した上記第4実施形態
例の侵入検知装置と同様に、第1と第2のOTDR23
a,23bに中央監視コンピュータ95を接続した例で
ある。図15において、各検知線11の敷設の仕方は図
13に示した侵入検知装置と同様である。
【0057】また、図15において、第1,第2のOT
DR23a,23bは、共に、1つのGPIB85を介
して1つの検知用コンピュータ87に接続され、検知用
コンピュータ87は、コンピュータ通信線89、モデム
91、通信線93を介して中央監視コンピュータ95と
接続されており、図15に示す侵入検知装置において
は、上記第4実施形態例とほぼ同様にして侵入検知が中
央監視コンピュータ95で常時受信できるようになって
いる。
【0058】図16は、図9に示した上記第5実施形態
例の侵入検知装置と同様に、第1と第2のOTDR23
a,23bに中央監視コンピュータ95を接続し、さら
に、光スイッチ99により、フェンス1上部側の侵入検
知とフェンス1下部側の侵入検知とを切り替え制御する
例である。
【0059】図16において、フェンス1下部側の検知
線11(11b)は、図11、13、15に示した侵入
検知装置と同様に敷設されており、フェンス1上部側の
検知線11(11a)は、上下方向に間隔を介して敷設
され、OTDR配置領域22の反対側で折り返してルー
プ状に敷設されている。また、図16に示す侵入検知装
置も、図15に示した侵入検知装置と同様に、第1,第
2のOTDR23a,23bは、共に、1つのGPIB
85を介して1つの検知用コンピュータ87に接続さ
れ、検知用コンピュータ87は、コンピュータ通信線8
9、モデム91、通信線93を介して中央監視コンピュ
ータ95と接続されている。
【0060】なお、各検知線11に設けられた第1、第
2の光ファイバ5a、5bのフェンス1の他端25側で
の接続は、図13,15に示した装置とほぼ同様である
ので、その説明は省略する。
【0061】これらの図13,15,16にそれぞれ示
した侵入検知装置も、侵入検知ルートの片端にしかOT
DRが設置できない場合に適用可能である。また、第1
のOTDR23aと第2のOTDR23bとを同じOT
DR配置領域22に配置したため、第1のOTDR23
aと第2のOTDR23bとに接続される検知用コンピ
ュータ87や、コンピュータ通信線89、モデム91、
通信線93の数を省略することができ、これらの接続作
業を簡略化できるし、侵入検知装置のコストを低減する
ことができる。
【0062】さらに、図17に示すように、例えば曲が
り角を有するフェンス1等の侵入検知ルートに検知線1
1を敷設する場合に、曲がり角にOTDR23a,23
bを配置し、このOTDR配置領域22からフェンス1
の一端24側にかけて敷設した検知線11を一端24側
で折り返し、フェンス1の一端24側から他端25側に
かけて敷設し、他端25側で折り返してOTDR配置領
域22に戻すようにしてもよい。
【0063】さらに、上記実施形態例では、いずれも、
2本の光ファイバ5a,5bを並設して検知線11を形
成したが、検知線11は必ずしも2本の光ファイバ5
a,5bを有するものとは限らず、1本の光ファイバ5
を備えた構成としてもよい。このような検知線11を用
いた場合、図21に示すように、検知線11をフェンス
1の一端24側から敷設して他端25側で折り返してル
ープ状に敷設し、フェンス1の一端24側に設けたOT
DR23の光送信部を、切り替え手段としての光スイッ
チ99を介して検知線11に接続する構成とする。
【0064】そして、光スイッチ99を切り替えること
により、検知線11の一端側をOTDR23と接続した
り、検知線11の他端側をOTDR23と接続したりす
る(OTDR23からの光パルスを検知線11の一端側
から入射したり、他端側から入射したりする)。なお、
上記切り替え手段は、必ずしもOTDR23の外部に設
けた光スイッチ99とするとは限らず、切り替え手段を
OTDR23内に設けることもできる。
【0065】このようにすれば、たとえ、侵入者が検知
線11の一端側に近い位置で検知線11を切断し、その
後、この切断位置よりも検知線11の一端側から遠い位
置で侵入したとしても、検知線11とOTDR23との
接続を光スイッチ99によって切り替え、検知線11の
他端側からOTDR23によって光パルスを入射するこ
とで侵入者の侵入位置を検知することができる。
【0066】なお、このように、光スイッチ99によっ
て、検知線11の一端側からの光パルス入射と他端側か
らの光パルス入射とを切り替える構成は、2本の光ファ
イバ5a,5bを備えた検知線11を用いて侵入検知を
行なう侵入検知装置にも適用することができる。図22
は、その一例を示したものであり、検知線11の一端に
おいて光ファイバ5aが、他端側において光ファイバ5
がそれぞれ、光スイッチ99を介して1台のOTDR2
3に接続されている。
【0067】侵入検知装置を図22に示すように構成し
た場合も、たとえ、侵入者が検知線11の一端側に近い
位置で検知線11を切断し、その後、この切断位置より
も検知線11の一端側から遠い位置で侵入したとして
も、検知線11の光ファイバ5aとOTDR23との接
続を光スイッチ99によって切り替え、検知線11の他
端側の光ファイバ5bにOTDR23の光パルスを入射
することで侵入者の侵入位置を検知することができる。
【0068】図21,22に示すように侵入検知装置を
構成すれば、より少ないOTDR23の台数で、異なる
位置での検知線11の切断を検知することができ、侵入
検知を行なうことができる。したがって、侵入検知の精
度や予算に応じて、適宜の侵入検知装置を適用すること
ができる。
【0069】さらに、上記各実施形態例では、侵入検知
ルートとしてフェンス1に適用した例を示したが、本発
明は、侵入検知ルートとして塀などに適用することも可
能であり、その他の侵入検知ルートにも広く適用できる
ものである。
【0070】
【発明の効果】本第1の発明によれば、侵入検知ルート
に敷設した検知線の一端側および他端側において、検知
線の光ファイバを、OTDRの光送信部と切り替え手段
を介して選択的に接続したために、たとえ、侵入者が検
知線の一端側に近い位置で検知線を切断し、その後、こ
の切断位置よりも検知線の一端側から遠い位置で侵入し
たとしても、前記切り替え手段を切り替えて、検知線の
他端側からOTDRによって光パルスを入射することで
侵入者の侵入位置を検知することができる。
【0071】また、本第2の発明によれば、検知線に第
1と第2の光ファイバを設け、検知線の一端側において
第1の光ファイバを第1のOTDRに接続し、検知線の
他端側において第2の光ファイバを第2のOTDRに接
続したものであるから、第1の光ファイバに第1のOT
DRから光パルスを入射したり、第2のOTDRから第
2の光ファイバに光パルスを入射したりすることによ
り、第1の発明と同様に、たとえ、侵入者が検知線の一
端側に近い位置で検知線を切断し、その後、この切断位
置よりも検知線の一端側から遠い位置で侵入したとして
も、侵入者の侵入位置を検知することができる。
【0072】そのため、本第1、第2の発明によれば、
フェンスや塀などの侵入検知ルートにおける侵入者など
の侵入検知を高い信頼性をもって行なうことが可能な優
れた侵入検知装置を提供することができる。
【0073】また、侵入検知ルートの一端側に第1のO
TDRを配置し、前記侵入検知ルートの他端側に第2の
OTDRを配置した第3の発明においては、各OTDR
への電源ルートを異なるものにできる。そのようにすれ
ば、台風や集中豪雨、地震などで電力の供給停止や電源
電圧の異常が生じたりして、例えば第1のOTDRが動
作不能となった場合にも、侵入検知ルートの他端側に接
続してある第2のOTDRによって侵入者の検知が可能
となるため、侵入検知を継続して行なうことができる。
【0074】さらに、第1と第2のOTDRを共に同じ
OTDR配置領域に配置し、該OTDR配置領域から侵
入検知ルートに敷設した検知線をOTDR配置領域の反
対側で折り返して侵入検知ルートを通ってOTDR配置
領域に戻すようにループ状に敷設した本発明によれば、
OTDR配置領域に配置した第1と第2のOTDRを用
いて1つの場所で侵入検知を行なうことができるし、地
形などによって侵入検知ルートの一端側にOTDR配置
スペースを設けることが困難な場合に適用することがで
きる。第1と第2のOTDRを例えば検知用コンピュー
タや中央監視コンピュータなどに接続する場合も、これ
らのコンピュータなどの部品点数を少なくし、接続を簡
略化できるし、侵入検知装置のコストダウンを図ること
ができる。
【0075】さらに、侵入検知ルートをフェンスとして
該フェンス上部側に敷設する検知線の直径を2mm以下
とした本発明によれば、フェンス上部側に敷設する検知
線の直径を2mm以下にすることで、小型の野鳥、例え
ばすずめがとまれるもっとも細い線である2.5mmの
直径よりも細く、すずめは足で検知線をつかめなくな
り、フェンス上部側の検知線にすずめが止まることを防
ぐことができる。こうして野鳥が群がってとまったこと
を人の侵入であるとして、侵入検知装置が誤検知するこ
とを防ぐことができる。
【0076】さらに、侵入検知ルートをフェンスとして
該フェンス下部側に敷設する検知線の直径を3mm以上
とした本発明によれば、フェンス下部側に敷設する検知
線の直径を3mm以上にすることで、フェンス周辺の保
全のための草刈りのときに検知線を見落とし、切断して
しまう確率を低くさせることができる。また、検知線
は、例えばフェンスの鉄筋棒に沿わせて固定するので、
検知線の直径を3mm以上とすることで、検知線と鉄筋
棒の断面はだるま型となる。このようにして、つる植物
のつるや巻きひげが太いものや円筒形でないものは巻き
にくい性質を利用し、つる植物のつるや巻ひげが検知線
に巻き付く確率を低くさせることができる。
【0077】さらに、侵入検知ルートをフェンスとして
該フェンスの上部側と下部側にそれぞれ検知線を敷設
し、これらのフェンス上部側の検知線による侵入検知と
フェンス下部側の検知線による侵入検知を光スイッチに
よって切り替え制御する構成とした本発明によれば、侵
入検知部位がフェンスの上部側か下部側かを識別できる
ため、侵入検知水準を層別することができる。侵入の監
視者は中央監視コンピュータが表示した侵入時間、侵入
位置、侵入検知水準の情報からその要因を想定し、現地
詰所に対して的確な対処方法を指示することができる。
例えば、フェンスの上部のみの検知は侵入者による侵入
以外の要因があるので、現場確認を指示し、フェンスの
下部のみの検知は侵入者による侵入の確率が高いので、
警官とともに現場に急行するよう指示し、フェンスの上
部と下部の検知は大きな被害であるので、応援要員とと
もに現場に急行するよう指示するなどである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る侵入検知装置の第1実施形態例を
示す要部構成図である。
【図2】本発明に係る侵入検知装置に用いられている検
知線の例を示す断面構成図である。
【図3】上記第1実施形態例の侵入検知装置における第
1のOTDR23aおよび第2のOTDR23bによっ
て検出される検出画面の例を示すグラフである。
【図4】上記第1実施形態例の侵入検知装置における第
1のOTDR23aおよび第2のOTDR23bの設置
配置図である。
【図5】本発明に係る侵入検知装置の第2実施形態例を
示す要部構成図である。
【図6】本発明に係る侵入検知装置の第3実施形態例を
示す要部構成図である。
【図7】上記第2,3実施形態例の侵入検知装置におけ
る第1のOTDR23aおよび第2のOTDR23bの
検出画面の例を示すグラフである。
【図8】本発明に係る侵入検知装置の第4実施形態例を
示す要部構成図である。
【図9】本発明に係る侵入検知装置の第5実施形態例を
示す要部構成図である。
【図10】本発明に係る侵入検知装置に用いられている
検知線の他の例を示す断面構成図である。
【図11】本発明に係る侵入検知装置であり、検知線を
ループ状に敷設する実施形態例を示す構成図である。
【図12】図11に示した侵入検知装置におけるフェン
スの他端側での第1と第2の光ファイバの接続状態を示
す説明図である。
【図13】本発明に係る侵入検知装置であり、検知線を
ループ状に敷設する他の実施形態例を示す構成図であ
る。
【図14】図13に示した侵入検知装置におけるフェン
スの他端側での第1と第2の光ファイバの接続状態を示
す説明図である。
【図15】本発明に係る侵入検知装置であり、検知線を
ループ状に敷設するさらにまた他の実施形態例を示す構
成図である。
【図16】本発明に係る侵入検知装置であり、検知線を
ループ状に敷設するさらにまた他の実施形態例を示す構
成図である。
【図17】本発明に係る侵入検知装置であり、曲がり角
を有するフェンスに検知線をループ状に敷設する実施形
態例を示す構成図である。
【図18】本明細書におけるループ状の概念を示す説明
図である。
【図19】従来の侵入検知装置の一例を示す説明図であ
る。
【図20】従来の侵入検知装置に用いられている検知線
の断面構成例を示す説明図である。
【図21】光ファイバ1本入りの検知線と1台のOTD
Rを用いた侵入検知装置の構成例を示す説明図である。
【図22】光ファイバ2本入りの検知線と1台のOTD
Rを用いた侵入検知装置の構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フェンス 5,5a,5b 光ファイバ 11 検知線 17 樹脂被覆 19 金属管 21 プラスチックシース 22 OTDR配置領域 23,23a,23b OTDR 99 光スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾高 邦雄 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 柳瀬 博之 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 網干 勝也 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 松崎 逸男 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 西原 隆士 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 上田 俊弘 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 松崎 修司 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 大西 三郎 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 菅谷 来 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを備えた検知線を侵入検知ル
    ートに敷設し、検知線の一端側および他端側において前
    記光ファイバをOTDRの光送信部と切り替え手段を介
    して選択的に接続したことを特徴とする侵入検知装置。
  2. 【請求項2】 第1と第2の光ファイバを並設してなる
    検知線を侵入検知ルートに敷設し、該検知線の一端側に
    おいて前記第1の光ファイバと第1のOTDRを接続
    し、前記検知線の他端側において前記第2の光ファイバ
    と第2のOTDRを接続したことを特徴とする侵入検知
    装置。
  3. 【請求項3】 侵入検知ルートの一端側に第1のOTD
    Rを配置し、前記侵入検知ルートの他端側に第2のOT
    DRを配置したことを特徴とする請求項2記載の侵入検
    知装置。
  4. 【請求項4】 第1と第2のOTDRを共に同じOTD
    R配置領域に配置し、該OTDR配置領域から侵入検知
    ルートに敷設した検知線をOTDR配置領域の反対側で
    折り返して侵入検知ルートを通ってOTDR配置領域に
    戻すようにループ状に敷設したことを特徴とする請求項
    2記載の侵入検知装置。
  5. 【請求項5】 侵入検知ルートをフェンスとして該フェ
    ンス上部側に直径2mm以下の検知線を敷設したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載
    の侵入検知装置。
  6. 【請求項6】 侵入検知ルートをフェンスとして該フェ
    ンス下部側に直径3mm以上の検知線を敷設としたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記
    載の侵入検知装置。
  7. 【請求項7】 侵入検知ルートをフェンスとして該フェ
    ンスの上部側と下部側にそれぞれ検知線を敷設し、フェ
    ンス上部側の検知線による侵入検知とフェンス下部側の
    検知線による侵入検知を光スイッチによって切り替え制
    御する構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれか一つに記載の侵入検知装置。
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