JP2000081717A - トナ―画像形成方法 - Google Patents
トナ―画像形成方法Info
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- JP2000081717A JP2000081717A JP19627499A JP19627499A JP2000081717A JP 2000081717 A JP2000081717 A JP 2000081717A JP 19627499 A JP19627499 A JP 19627499A JP 19627499 A JP19627499 A JP 19627499A JP 2000081717 A JP2000081717 A JP 2000081717A
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- Japan
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- toner
- resin
- oil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定着ローラーへの貼り付きを生じないととも
に、トナーの定着ローラーへのオフセットを生じず、か
つオーバーヘッドプロジェクター(OHP)に投影した
際、中間調の色再現性を有し、発色性に優れたトナー画
像形成方法を提供することにある。 【解決手段】 透明基材と表面に樹脂層を有する透明フ
ィルムにトナー画像を形成する工程及び該トナー画像を
加熱加圧定着する工程を有することを特徴とするトナー
画像形成方法において、樹脂層が離型オイルを有し、ト
ナーがワックス成分を有するトナー画像形成方法。
に、トナーの定着ローラーへのオフセットを生じず、か
つオーバーヘッドプロジェクター(OHP)に投影した
際、中間調の色再現性を有し、発色性に優れたトナー画
像形成方法を提供することにある。 【解決手段】 透明基材と表面に樹脂層を有する透明フ
ィルムにトナー画像を形成する工程及び該トナー画像を
加熱加圧定着する工程を有することを特徴とするトナー
画像形成方法において、樹脂層が離型オイルを有し、ト
ナーがワックス成分を有するトナー画像形成方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー画像形成用
透明フィルムを用いた電子写真法によるトナー画像形成
方法に関する。
透明フィルムを用いた電子写真法によるトナー画像形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的なフルカラー画像形成方法
では、感光ドラムの感光体を均一に帯電し、原稿のマゼ
ンタ画像信号にて変調されたレーザー光により画像露光
を行って感光ドラム上に静電潜像を形成し、マゼンタ現
像器により静電潜像の現像を行い、感光ドラム上にマゼ
ンタトナー画像を形成、この感光ドラムに現像されたマ
ゼンタトナーを、転写帯電器によって搬送されてきた被
記録材上に転写し、マゼンタ画像を形成する。
では、感光ドラムの感光体を均一に帯電し、原稿のマゼ
ンタ画像信号にて変調されたレーザー光により画像露光
を行って感光ドラム上に静電潜像を形成し、マゼンタ現
像器により静電潜像の現像を行い、感光ドラム上にマゼ
ンタトナー画像を形成、この感光ドラムに現像されたマ
ゼンタトナーを、転写帯電器によって搬送されてきた被
記録材上に転写し、マゼンタ画像を形成する。
【0003】次に、上記の現像・転写を行った後の感光
ドラムは、除電用帯電器で除電されクリーニングされた
後、再び一次帯電器によって帯電され、上記と同様にし
て感光ドラム上のシアントナー画像の形成、及び前記の
マゼンタトナー画像が転写されている被記録材上へのシ
アントナー画像の転写を行い、更にイエロー色、ブラッ
ク色と順次同様に行って、4色のトナー画像を被記録材
上に転写する。更に、4色のトナー画像が形成された被
記録材を定着ローラーの如き定着手段により、熱及び圧
力の作用で定着させフルカラー画像を形成する。
ドラムは、除電用帯電器で除電されクリーニングされた
後、再び一次帯電器によって帯電され、上記と同様にし
て感光ドラム上のシアントナー画像の形成、及び前記の
マゼンタトナー画像が転写されている被記録材上へのシ
アントナー画像の転写を行い、更にイエロー色、ブラッ
ク色と順次同様に行って、4色のトナー画像を被記録材
上に転写する。更に、4色のトナー画像が形成された被
記録材を定着ローラーの如き定着手段により、熱及び圧
力の作用で定着させフルカラー画像を形成する。
【0004】近年、この様な画像形成装置は、単に一般
に言うオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写
機だけにとどまらず、コンピュータの出力装置としての
プリンター、或いは個人向けのパーソナルコピーという
分野で使われ始めている。また、この様なレーザービー
ムプリンターに代表される分野以外にも、基本エンジン
を応用した普通紙ファックスへの展開も急激に発展をと
げつつある。
に言うオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写
機だけにとどまらず、コンピュータの出力装置としての
プリンター、或いは個人向けのパーソナルコピーという
分野で使われ始めている。また、この様なレーザービー
ムプリンターに代表される分野以外にも、基本エンジン
を応用した普通紙ファックスへの展開も急激に発展をと
げつつある。
【0005】そのため、上記したような画像形成装置で
は、より小型及び軽量、更により高速、高画質及び高信
頼性が追求されてきており、装置は種々の点でよりシン
プルな要素で構成される様になってきている。その結
果、トナーに要求される性能もより高度になり、トナー
の性能向上が達成されなければ、より優れた画像形成装
置が成り立たなくなってきている。
は、より小型及び軽量、更により高速、高画質及び高信
頼性が追求されてきており、装置は種々の点でよりシン
プルな要素で構成される様になってきている。その結
果、トナーに要求される性能もより高度になり、トナー
の性能向上が達成されなければ、より優れた画像形成装
置が成り立たなくなってきている。
【0006】近年、多様な複写のニーズに伴い、カラー
複写に対する需要も急増しており、オリジナルカラー画
像をより忠実に複写するため、更に一層の高画質及び高
解像度が望まれている。これらの観点から、カラー画像
形成方法に使用されるトナーでは、熱を印加した際の溶
融性及び混色性が良いことが必要であり、軟化点が低
く、且つ溶融温度の低いシャープメルト性の高いトナー
が要望される。この様なシャープメルト性が高いトナー
を使用することによって、複写物の色再現範囲を広める
ことができ、原稿像に忠実なカラーコピーを得ることが
できる。
複写に対する需要も急増しており、オリジナルカラー画
像をより忠実に複写するため、更に一層の高画質及び高
解像度が望まれている。これらの観点から、カラー画像
形成方法に使用されるトナーでは、熱を印加した際の溶
融性及び混色性が良いことが必要であり、軟化点が低
く、且つ溶融温度の低いシャープメルト性の高いトナー
が要望される。この様なシャープメルト性が高いトナー
を使用することによって、複写物の色再現範囲を広める
ことができ、原稿像に忠実なカラーコピーを得ることが
できる。
【0007】しかしながら、この様なシャープメルト性
の高いカラートナーは、一般に定着ローラーとの親和性
が高く、定着ローラーにオフセットし易い傾向にある。
特に、カラー画像形成装置における定着手段の場合に
は、記録材上にマゼンタトナー、シアントナー、イエロ
ートナー及びブラックトナーから成る複数層のトナー層
が形成されるため、トナー層厚の増大から更にオフセッ
トが発生し易い傾向にある。
の高いカラートナーは、一般に定着ローラーとの親和性
が高く、定着ローラーにオフセットし易い傾向にある。
特に、カラー画像形成装置における定着手段の場合に
は、記録材上にマゼンタトナー、シアントナー、イエロ
ートナー及びブラックトナーから成る複数層のトナー層
が形成されるため、トナー層厚の増大から更にオフセッ
トが発生し易い傾向にある。
【0008】従来、定着ローラーからのトナーの離型性
を向上させるため、例えば定着ローラー表面をトナーに
対して離型性の優れた材料(例えば、シリコーンゴムや
フッ素系樹脂)で形成し、更にその表面をオフセット防
止及びローラー表面の疲労を防止するために、シリコー
ンオイル、フッ素オイルの如き離型性の高い液体の薄膜
で被覆することが行われている。この方法は、トナーの
オフセットを防止する点では極めて有効であるが、オフ
セット防止用液体を供給するための装置が必要となり、
定着装置が複雑になると共にこの塗布されたオイルが定
着ローラーを構成している層間の剥離を引き起こし、結
果的に定着ローラーの短寿命化を促進するという問題が
生じる。
を向上させるため、例えば定着ローラー表面をトナーに
対して離型性の優れた材料(例えば、シリコーンゴムや
フッ素系樹脂)で形成し、更にその表面をオフセット防
止及びローラー表面の疲労を防止するために、シリコー
ンオイル、フッ素オイルの如き離型性の高い液体の薄膜
で被覆することが行われている。この方法は、トナーの
オフセットを防止する点では極めて有効であるが、オフ
セット防止用液体を供給するための装置が必要となり、
定着装置が複雑になると共にこの塗布されたオイルが定
着ローラーを構成している層間の剥離を引き起こし、結
果的に定着ローラーの短寿命化を促進するという問題が
生じる。
【0009】近年の多様な複写のニーズに伴い、被記録
材として各種の紙類やコーティング紙、プラスチックフ
ィルムが用いられる。中でもプレゼンテーション用とし
て、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)を利用す
るための光透過性シート(OHPシート)の必要性が注
目されている。特に、OHPシートにおいては、紙と異
なりオイル吸収能力が低いため、上記の定着装置で用い
たオイルが被記録材の表面に付着してしまい、この結
果、画像形成した後のOHPシートはオイル塗布による
べた付き感が避けられず、画像の品質低下を招いてい
た。更に、シリコーンオイルの如き離型性オイルが熱に
より蒸発して定着装置内部を汚染したり、更には回収オ
イルの処理の如き問題を発生する可能性もある。
材として各種の紙類やコーティング紙、プラスチックフ
ィルムが用いられる。中でもプレゼンテーション用とし
て、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)を利用す
るための光透過性シート(OHPシート)の必要性が注
目されている。特に、OHPシートにおいては、紙と異
なりオイル吸収能力が低いため、上記の定着装置で用い
たオイルが被記録材の表面に付着してしまい、この結
果、画像形成した後のOHPシートはオイル塗布による
べた付き感が避けられず、画像の品質低下を招いてい
た。更に、シリコーンオイルの如き離型性オイルが熱に
より蒸発して定着装置内部を汚染したり、更には回収オ
イルの処理の如き問題を発生する可能性もある。
【0010】従って、上記の問題を解決した画像定着時
にオイル塗布を必要としない定着システムの確立、及び
それを達成するための新規なトナーの開発にかかる期待
は大きいものがある。
にオイル塗布を必要としない定着システムの確立、及び
それを達成するための新規なトナーの開発にかかる期待
は大きいものがある。
【0011】上記の課題に対し、ワックスの如き離型剤
を含有したトナーが、特開昭61−273554号公報
に開示されている。ワックスが含有されているトナーで
は、低温で溶融するワックスによりトナー中の熱伝導性
が向上し、その結果、低温定着が可能となる。更に好ま
しいことには、定着時に融解したワックスが離型剤とし
ても働くため、定着ローラーにオイルの如き離型剤を塗
布することなく、高温オフセットを防止することが可能
である。
を含有したトナーが、特開昭61−273554号公報
に開示されている。ワックスが含有されているトナーで
は、低温で溶融するワックスによりトナー中の熱伝導性
が向上し、その結果、低温定着が可能となる。更に好ま
しいことには、定着時に融解したワックスが離型剤とし
ても働くため、定着ローラーにオイルの如き離型剤を塗
布することなく、高温オフセットを防止することが可能
である。
【0012】乾式現像方式を有する電子写真方式を用い
て光透過性シート上にカラートナー画像又はフルカラー
トナー画像を形成し、OHP装置を用いてこれらの画像
を投影した場合に、光透過性シート上のフルカラー画像
は十分な発色性を示しているにもかかわらず、投影画像
が全体にグレーがかった色調を示すものとなり、色調再
現範囲が非常に狭いものとなるという現象が生じてい
る。この現象は、平滑な光透過性シート上に形成された
未定着のトナー画像が、定着時の加熱によって十分流動
されず粒状性を保有しているため投影時に入射光が散乱
され、スクリーン上に陰影を生じる。特に、画像濃度が
低い中間調部分やハイライト部分においては、トナー粒
子数の減少によりトナー中の染料又は顔料による吸収が
下がるため、再現されるべき色調が灰色となってしまう
という現象が生じる。
て光透過性シート上にカラートナー画像又はフルカラー
トナー画像を形成し、OHP装置を用いてこれらの画像
を投影した場合に、光透過性シート上のフルカラー画像
は十分な発色性を示しているにもかかわらず、投影画像
が全体にグレーがかった色調を示すものとなり、色調再
現範囲が非常に狭いものとなるという現象が生じてい
る。この現象は、平滑な光透過性シート上に形成された
未定着のトナー画像が、定着時の加熱によって十分流動
されず粒状性を保有しているため投影時に入射光が散乱
され、スクリーン上に陰影を生じる。特に、画像濃度が
低い中間調部分やハイライト部分においては、トナー粒
子数の減少によりトナー中の染料又は顔料による吸収が
下がるため、再現されるべき色調が灰色となってしまう
という現象が生じる。
【0013】これに対し、普通紙の如き被記録材上に形
成されたトナー画像を目視する場合には、定着されたト
ナー画像に照射された光の反射画像を目視しているた
め、トナー表面に多少の粒状性が残っていても画質への
影響は少ない。しかし、OHP装置の様に、透過光でト
ナー画像を観察又はスクリーンに投影する場合には、ト
ナー粒子に起因する残留形状が明白であると光の散乱に
より透光性が悪化して色調が灰色がかってしまう。従っ
て、OHP装置に用いられる被記録材は、カラー画像定
着後のトナーの粒状性を減少させ、透光性を向上させる
効果を持つものであることが要求される。
成されたトナー画像を目視する場合には、定着されたト
ナー画像に照射された光の反射画像を目視しているた
め、トナー表面に多少の粒状性が残っていても画質への
影響は少ない。しかし、OHP装置の様に、透過光でト
ナー画像を観察又はスクリーンに投影する場合には、ト
ナー粒子に起因する残留形状が明白であると光の散乱に
より透光性が悪化して色調が灰色がかってしまう。従っ
て、OHP装置に用いられる被記録材は、カラー画像定
着後のトナーの粒状性を減少させ、透光性を向上させる
効果を持つものであることが要求される。
【0014】このため、従来より電子写真用の被記録材
として、透明な基体シート上にスチレン−アクリル樹脂
やポリエステル樹脂の如き熱可塑性樹脂からなる表面層
を設けた光透過性被記録材が、トナーの定着性の向上に
よる鮮明性の向上や、運搬性、耐ブロッキング性を改善
する観点から種々提案されている。例えば、特開平1−
263085号公報、特開平6−19180号公報、特
開平6−19485号公報及び特開平6−332221
号公報が挙げられる。
として、透明な基体シート上にスチレン−アクリル樹脂
やポリエステル樹脂の如き熱可塑性樹脂からなる表面層
を設けた光透過性被記録材が、トナーの定着性の向上に
よる鮮明性の向上や、運搬性、耐ブロッキング性を改善
する観点から種々提案されている。例えば、特開平1−
263085号公報、特開平6−19180号公報、特
開平6−19485号公報及び特開平6−332221
号公報が挙げられる。
【0015】更に、定着後のトナーの粒状性を減少さ
せ、光透過性を向上させる手段としては、特開平2−2
63642号公報及び特開平7−199515号公報に
記載されている様に、トナー粒子を定着時の熱と圧力に
より表面層中に埋没させる手法が用いられている。これ
らの光透過性記録材は、表面層を構成している樹脂の効
果で定着後のトナーの粒状性が改善されるため、光透過
性が向上し、OHP装置での投影性に優れるが、このと
き表面層に定着時の熱と圧力により十分に可塑化しない
樹脂が用いられると、トナー粒子の受容層に対する侵入
が極めて少なくなり、投影画像がグレーの色調を示す様
になる。
せ、光透過性を向上させる手段としては、特開平2−2
63642号公報及び特開平7−199515号公報に
記載されている様に、トナー粒子を定着時の熱と圧力に
より表面層中に埋没させる手法が用いられている。これ
らの光透過性記録材は、表面層を構成している樹脂の効
果で定着後のトナーの粒状性が改善されるため、光透過
性が向上し、OHP装置での投影性に優れるが、このと
き表面層に定着時の熱と圧力により十分に可塑化しない
樹脂が用いられると、トナー粒子の受容層に対する侵入
が極めて少なくなり、投影画像がグレーの色調を示す様
になる。
【0016】上記したものは、いずれも定着ローラーに
オイルの如き離型剤を使用してトナー画像を定着する場
合に使用するものであった。即ち、上記で挙げたOHP
シートでは、トナー中に離型剤としてワックスを含有さ
せて、定着ローラーの表面にオイルの如き離型剤を塗布
する必要のないオイルレス定着プロセスについては考慮
されていない。そのため、上記の様なトナーを使用し、
上記で挙げたOHPシートに、特に画像面積比率が5%
程度のトナーの少ないトナー画像を加熱定着した場合に
は、トナーに含有されているワックスの離型剤としての
作用によってトナー画像部においては耐オフセット性が
良好であるものの、トナー画像が広い範囲に渡って形成
されていない部分ではワックスの離型剤としての作用が
不足し、熱可塑性樹脂よりなる表面層が定着ローラーに
貼り付くという現象が発生し易い。従って、上記トナー
を使用するオイルレス定着プロセスに適合した記録材の
改良が望まれる。
オイルの如き離型剤を使用してトナー画像を定着する場
合に使用するものであった。即ち、上記で挙げたOHP
シートでは、トナー中に離型剤としてワックスを含有さ
せて、定着ローラーの表面にオイルの如き離型剤を塗布
する必要のないオイルレス定着プロセスについては考慮
されていない。そのため、上記の様なトナーを使用し、
上記で挙げたOHPシートに、特に画像面積比率が5%
程度のトナーの少ないトナー画像を加熱定着した場合に
は、トナーに含有されているワックスの離型剤としての
作用によってトナー画像部においては耐オフセット性が
良好であるものの、トナー画像が広い範囲に渡って形成
されていない部分ではワックスの離型剤としての作用が
不足し、熱可塑性樹脂よりなる表面層が定着ローラーに
貼り付くという現象が発生し易い。従って、上記トナー
を使用するオイルレス定着プロセスに適合した記録材の
改良が望まれる。
【0017】特開平5−181300号公報は、ワック
ス成分を含有するトナーを透明な記録材に定着ローラー
にオイルの如き離型剤を塗布しないオイルレス定着プロ
セスを用いて加熱定着することを記載しているが、画像
面積比率が5%以下のトナーの少ないトナー画像を定着
することに関しては何ら記載していない。
ス成分を含有するトナーを透明な記録材に定着ローラー
にオイルの如き離型剤を塗布しないオイルレス定着プロ
セスを用いて加熱定着することを記載しているが、画像
面積比率が5%以下のトナーの少ないトナー画像を定着
することに関しては何ら記載していない。
【0018】また、特開平9−218527号公報でワ
ックス系の離型剤を用いることで定着ローラーの貼り付
き防止を提案している。これは熱可塑性樹脂の中に融点
を持つ離型剤を含有するものである。この場合、定着時
にそのワックスが溶けて離型性を持たせるものである。
しかし、熱可塑性樹脂がトナーと同等のTgを有する場
合、ワックスが溶ける以前に定着ローラーへの貼りつき
が発生する場合がある。また、ワックスの含有した樹脂
の場合、どうしても透明性に欠けるため、OHPで投影
した際、カラー画像の発色性に欠ける場合がある。
ックス系の離型剤を用いることで定着ローラーの貼り付
き防止を提案している。これは熱可塑性樹脂の中に融点
を持つ離型剤を含有するものである。この場合、定着時
にそのワックスが溶けて離型性を持たせるものである。
しかし、熱可塑性樹脂がトナーと同等のTgを有する場
合、ワックスが溶ける以前に定着ローラーへの貼りつき
が発生する場合がある。また、ワックスの含有した樹脂
の場合、どうしても透明性に欠けるため、OHPで投影
した際、カラー画像の発色性に欠ける場合がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、定着
ローラーへの貼り付きを生じないとともに、トナーの定
着ローラーへのオフセットを生じないトナー画像形成方
法を提供することにある。
ローラーへの貼り付きを生じないとともに、トナーの定
着ローラーへのオフセットを生じないトナー画像形成方
法を提供することにある。
【0020】本発明の別の目的は、オーバーヘッドプロ
ジェクター(OHP)に投影した際、中間調の色再現性
を有し、発色性に優れ、及び定着ローラーへの支障がな
いトナー画像形成方法を提供することにある。
ジェクター(OHP)に投影した際、中間調の色再現性
を有し、発色性に優れ、及び定着ローラーへの支障がな
いトナー画像形成方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、透明基
材と表面に樹脂層を有する透明フィルムにトナー画像を
形成する工程及び該トナー画像を加熱加圧定着する工程
を有することを特徴とするトナー画像形成方法におい
て、樹脂層が離型オイルを有し、トナーがワックス成分
を有するトナー画像形成方法が提供される。
材と表面に樹脂層を有する透明フィルムにトナー画像を
形成する工程及び該トナー画像を加熱加圧定着する工程
を有することを特徴とするトナー画像形成方法におい
て、樹脂層が離型オイルを有し、トナーがワックス成分
を有するトナー画像形成方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0023】本発明において、樹脂層に含まれる離型オ
イルの存在形態としては、好ましくは、樹脂層中又は樹
脂層の表面に存在する。樹脂層中に存在するものは、樹
脂層を塗布により形成させる際に用いる塗料中に離型オ
イルを含有させることで製造できる。また、樹脂層の表
面に存在するものは、離型オイルを含有しない塗料を塗
布乾燥後、離型オイルを塗布することによって製造でき
る。
イルの存在形態としては、好ましくは、樹脂層中又は樹
脂層の表面に存在する。樹脂層中に存在するものは、樹
脂層を塗布により形成させる際に用いる塗料中に離型オ
イルを含有させることで製造できる。また、樹脂層の表
面に存在するものは、離型オイルを含有しない塗料を塗
布乾燥後、離型オイルを塗布することによって製造でき
る。
【0024】図1は、本発明に用いる一般的な透明フィ
ルムの層構成を示す概略断面図である。図1に示す様に
本発明の透明フィルム1は、透明な基材12上に樹脂層
11を有する透明フィルムであって、この樹脂層の中に
離型剤を混入する。
ルムの層構成を示す概略断面図である。図1に示す様に
本発明の透明フィルム1は、透明な基材12上に樹脂層
11を有する透明フィルムであって、この樹脂層の中に
離型剤を混入する。
【0025】透明な基材12としては、従来公知のもの
がいずれも使用でき、具体的にはポリエステル樹脂、ジ
アセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメ
タクリレート樹脂、セロハン、セルロイド、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリイミド樹脂の如き、プラスチックフィル
ム及びシートが挙げられる。この透明な基材の厚みは特
に制限はないが、一般的には搬送性の点で50〜200
μm程度が好ましく、より好ましくは70〜150μm
である。
がいずれも使用でき、具体的にはポリエステル樹脂、ジ
アセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメ
タクリレート樹脂、セロハン、セルロイド、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリイミド樹脂の如き、プラスチックフィル
ム及びシートが挙げられる。この透明な基材の厚みは特
に制限はないが、一般的には搬送性の点で50〜200
μm程度が好ましく、より好ましくは70〜150μm
である。
【0026】次に樹脂層11について説明する。樹脂層
を形成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリメ
チルメタクリレート系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン
系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、エポ
キシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂の如き種々の熱可塑性樹脂が用いられ
る。この熱可塑性樹脂のTgは、トナーと同等、或いは
±10℃以内のTgが好ましい。それ以外の温度範囲に
なるとトナーとの相溶性が悪くなるため、その界面で乱
反射が起き、そのためOHPで投影した際、グレーがか
って見える原因になる。
を形成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリメ
チルメタクリレート系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン
系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、エポ
キシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂の如き種々の熱可塑性樹脂が用いられ
る。この熱可塑性樹脂のTgは、トナーと同等、或いは
±10℃以内のTgが好ましい。それ以外の温度範囲に
なるとトナーとの相溶性が悪くなるため、その界面で乱
反射が起き、そのためOHPで投影した際、グレーがか
って見える原因になる。
【0027】ガラス転移温度(Tg)は、測定原理から
高精度の内熱式入力補償型の示差走査熱量計(DSC)
で測定される。測定装置としては、例えばパーキンエル
マー社製のDSC−7を利用することができる。測定方
法は、ASTM D3418−82に準じて行った。本
発明においては、好ましくは5〜20mg、より好まし
くは10mgの測定試料を精秤し、これをアルミニウム
バンに入れ、リファレンスとして空のアルミニウムバン
を用い、昇温速度10℃/minで窒素雰囲気下で−1
00℃〜200℃まで昇温して測定した。本発明では、
この昇温過程でベースラインのシフト前後の各ベースラ
インを互いの方向に外挿し、その中間点の線と示差熱曲
線との交点をTgとした。
高精度の内熱式入力補償型の示差走査熱量計(DSC)
で測定される。測定装置としては、例えばパーキンエル
マー社製のDSC−7を利用することができる。測定方
法は、ASTM D3418−82に準じて行った。本
発明においては、好ましくは5〜20mg、より好まし
くは10mgの測定試料を精秤し、これをアルミニウム
バンに入れ、リファレンスとして空のアルミニウムバン
を用い、昇温速度10℃/minで窒素雰囲気下で−1
00℃〜200℃まで昇温して測定した。本発明では、
この昇温過程でベースラインのシフト前後の各ベースラ
インを互いの方向に外挿し、その中間点の線と示差熱曲
線との交点をTgとした。
【0028】また、図2の様に樹脂層11と透明な基材
12の間に接着層13を設けても構わない。その接着層
としては具体的には、エステル系樹脂、アクリル酸エス
テル系樹脂、メタクリ酸エステル系樹脂、スチレン−ア
クリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリ酸エス
テル共重合体等の樹脂が挙げられる。
12の間に接着層13を設けても構わない。その接着層
としては具体的には、エステル系樹脂、アクリル酸エス
テル系樹脂、メタクリ酸エステル系樹脂、スチレン−ア
クリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリ酸エス
テル共重合体等の樹脂が挙げられる。
【0029】樹脂層の中に混入される又は、その表面に
存在する離型オイルとしては、シリコーンオイル、フッ
素オイル、エステルオイル、液体ポリエーテル、スピン
ドルオイル、マシンオイル、シリンダーオイル等の離型
性を持つ各種オイルが用いられる。特に、シリコーンオ
イルが好適である。シリコーンオイルとしては、例えば
ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーン
オイル、アルキル変性シリコーンオイル、フロロシリコ
ーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、脂肪
酸エステル変性シリコーンオイル、エポキシ変性、アル
キル変性、フッ素変性、アミノ変性、カルボキシル変
性、アルコール変性、アルキルアラルキルポリエーテル
変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性
等のいずれかの変性シリコーンオイル等が望ましい。
存在する離型オイルとしては、シリコーンオイル、フッ
素オイル、エステルオイル、液体ポリエーテル、スピン
ドルオイル、マシンオイル、シリンダーオイル等の離型
性を持つ各種オイルが用いられる。特に、シリコーンオ
イルが好適である。シリコーンオイルとしては、例えば
ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーン
オイル、アルキル変性シリコーンオイル、フロロシリコ
ーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、脂肪
酸エステル変性シリコーンオイル、エポキシ変性、アル
キル変性、フッ素変性、アミノ変性、カルボキシル変
性、アルコール変性、アルキルアラルキルポリエーテル
変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性
等のいずれかの変性シリコーンオイル等が望ましい。
【0030】シリコーンオイルの分子量としては、20
00〜50000g/molが好ましい。50000g
/molを超えると透過性に影響が生じ、また2000
g/mol未満だと塗工性が劣る。
00〜50000g/molが好ましい。50000g
/molを超えると透過性に影響が生じ、また2000
g/mol未満だと塗工性が劣る。
【0031】離型オイルの添加量としては、樹脂層の重
量を基準として0.01〜10重量%が好ましい。すな
わち、透明フィルムの定着手段への貼り付き防止の点で
0.01重量%以上が、また、10重量%以下がオイル
がトナーとの界面で乱反射し、グレーがかった画像にな
らない点で好ましい。
量を基準として0.01〜10重量%が好ましい。すな
わち、透明フィルムの定着手段への貼り付き防止の点で
0.01重量%以上が、また、10重量%以下がオイル
がトナーとの界面で乱反射し、グレーがかった画像にな
らない点で好ましい。
【0032】樹脂層の厚さは大体1〜20μmが好まし
く、より好ましくは2〜10μmである。但し、樹脂層
があまり薄すぎるとトナーが埋め込まれないし、また厚
すぎるとブロッキング等のフィルム間の貼りつきが生じ
る。この厚さは、樹脂層の表面に離型オイルが存在する
場合には、離型オイルを含む厚さである。
く、より好ましくは2〜10μmである。但し、樹脂層
があまり薄すぎるとトナーが埋め込まれないし、また厚
すぎるとブロッキング等のフィルム間の貼りつきが生じ
る。この厚さは、樹脂層の表面に離型オイルが存在する
場合には、離型オイルを含む厚さである。
【0033】また、透明フィルム全体のヘイズ(JIS
K−6714)としては5%以下が好ましく、5%を
超えると投影画像状、カラーの色再現性に乏しくなる。
また、フィルム自体の表面固有抵抗として、樹脂層中に
帯電防止剤を混合されるか又は塗布して、トナーの転写
に適した値にする。そのときの表面固有抵抗としては、
1×108〜1×1014Ωであることが望ましい。
K−6714)としては5%以下が好ましく、5%を
超えると投影画像状、カラーの色再現性に乏しくなる。
また、フィルム自体の表面固有抵抗として、樹脂層中に
帯電防止剤を混合されるか又は塗布して、トナーの転写
に適した値にする。そのときの表面固有抵抗としては、
1×108〜1×1014Ωであることが望ましい。
【0034】帯電防止剤としては、従来公知のものをい
ずれも使用できるが、例えば4級アンモニウム塩系化合
物、ピリジニウム塩系化合物、ホスホニウム塩系化合
物、アルキルベタイン系化合物、アルキルイミダゾリン
系化合物、アルキルアラニン系化合物、ポリオキシエチ
レン型非イオン系化合物、多価アルコール型非イオン系
化合物、ポリビニルベンジル型カチオンやポリアクリル
酸型カチオンの如き導電性樹脂、SnO2やSnO2−S
bの如き金属酸化物超微粒子が挙げられる。
ずれも使用できるが、例えば4級アンモニウム塩系化合
物、ピリジニウム塩系化合物、ホスホニウム塩系化合
物、アルキルベタイン系化合物、アルキルイミダゾリン
系化合物、アルキルアラニン系化合物、ポリオキシエチ
レン型非イオン系化合物、多価アルコール型非イオン系
化合物、ポリビニルベンジル型カチオンやポリアクリル
酸型カチオンの如き導電性樹脂、SnO2やSnO2−S
bの如き金属酸化物超微粒子が挙げられる。
【0035】本発明の加熱加圧定着方法に用いられるト
ナーの構成について説明する。本発明の加熱定着方法に
用いられるトナーは、オイルレス定着プロセス又はオイ
ルの塗布量が少ない定着プロセスに適用するため、ワッ
クス成分を含有していることが好ましい。
ナーの構成について説明する。本発明の加熱定着方法に
用いられるトナーは、オイルレス定着プロセス又はオイ
ルの塗布量が少ない定着プロセスに適用するため、ワッ
クス成分を含有していることが好ましい。
【0036】本発明で用いられるトナーに含有される離
型剤としてのワックス成分としては、例えば、パラフィ
ン系ワックス、ポリオレフィン系ワックス及びこれらの
変性物(例えば酸化物やグラフト処理物)、高級脂肪族
及びその金属塩、アミドワックスが挙げられるが何らこ
れに限定するものではない。
型剤としてのワックス成分としては、例えば、パラフィ
ン系ワックス、ポリオレフィン系ワックス及びこれらの
変性物(例えば酸化物やグラフト処理物)、高級脂肪族
及びその金属塩、アミドワックスが挙げられるが何らこ
れに限定するものではない。
【0037】本発明において、トナーが含有するワック
ス成分の含有量は、トナーの結着樹脂100重量部に対
し好ましくは1〜50重量部、より好ましくは5〜45
重量部であることが良い。トナーが含有するワックス成
分の含有量が1重量部未満の場合には、オイルレス定着
プロセスに適用した際のトナーの離型性が十分に得られ
難くオフセット現象が生じることがあり、50重量部を
超える場合には、トナーの耐ブロッキング性及び保存性
が低下する。
ス成分の含有量は、トナーの結着樹脂100重量部に対
し好ましくは1〜50重量部、より好ましくは5〜45
重量部であることが良い。トナーが含有するワックス成
分の含有量が1重量部未満の場合には、オイルレス定着
プロセスに適用した際のトナーの離型性が十分に得られ
難くオフセット現象が生じることがあり、50重量部を
超える場合には、トナーの耐ブロッキング性及び保存性
が低下する。
【0038】上記のワックス成分を含有するトナーは、
重合性単量体、ワックス成分及び着色剤を少なくとも含
有する単量体組成物を重合することによりトナー粒子を
製造する重合トナー製法、又は結着樹脂、ワックス及び
着色剤を少なくとも含むトナー構成材料を溶融混練、粉
砕及び分級によりトナー粒子を製造する粉砕トナー製法
のいずれのトナー製造方法を用いて製造することも可能
である。
重合性単量体、ワックス成分及び着色剤を少なくとも含
有する単量体組成物を重合することによりトナー粒子を
製造する重合トナー製法、又は結着樹脂、ワックス及び
着色剤を少なくとも含むトナー構成材料を溶融混練、粉
砕及び分級によりトナー粒子を製造する粉砕トナー製法
のいずれのトナー製造方法を用いて製造することも可能
である。
【0039】本発明の重合トナー製法は、ワックス成分
を多く含有するトナーの製造に有利であり、特に、水系
媒体中で上記単量体組成物を懸濁重合することによって
トナー粒子を製造する懸濁重合トナー製法が、トナー中
に含有させるワックス成分の量を多くすることができる
ことから好ましい。
を多く含有するトナーの製造に有利であり、特に、水系
媒体中で上記単量体組成物を懸濁重合することによって
トナー粒子を製造する懸濁重合トナー製法が、トナー中
に含有させるワックス成分の量を多くすることができる
ことから好ましい。
【0040】上記の重合トナーに使用できる重合性単量
体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−エチルスチレンの如きスチレン系単量体;アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルの如きア
クリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−
オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸
フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタク
リル酸ジエチルアミノエチルの如きメタクリル酸エステ
ル類その他のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミドの如き単量体が挙げられる。
体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−エチルスチレンの如きスチレン系単量体;アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルの如きア
クリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−
オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸
フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタク
リル酸ジエチルアミノエチルの如きメタクリル酸エステ
ル類その他のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミドの如き単量体が挙げられる。
【0041】これらの単量体は単独で、又は2種以上を
混合して使用し得る。上述の単量体の中でも、スチレン
又はスチレン誘導体を単独で、又は他の単量体と混合し
て使用することがトナーの現像特性、及び耐久性の点か
ら好ましい。
混合して使用し得る。上述の単量体の中でも、スチレン
又はスチレン誘導体を単独で、又は他の単量体と混合し
て使用することがトナーの現像特性、及び耐久性の点か
ら好ましい。
【0042】粉砕トナー製法でトナーを製造する場合に
おいて、トナーの結着樹脂に用いられる重合体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸の如き酸類
及びそのエステル類の如き単量体を重合して得られた樹
脂、又はそれらの単量体を2種以上共重合して得られた
樹脂;ポリエステル;ポリスルホネート;ポリエーテル
及びポリウレタンを用いることができる。
おいて、トナーの結着樹脂に用いられる重合体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸の如き酸類
及びそのエステル類の如き単量体を重合して得られた樹
脂、又はそれらの単量体を2種以上共重合して得られた
樹脂;ポリエステル;ポリスルホネート;ポリエーテル
及びポリウレタンを用いることができる。
【0043】本発明で用いられるトナーは、特にカラー
画像を形成するトナーが好ましく、トナーに含有される
着色剤としては、公知のものが使用でき、例えばカーボ
ンブラック;鉄黒;C.I.ダイレクトレッド1、C.
I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、
C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッ
ド30、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソル
ベントレッド52、C.I.ダイレクトブルー1、C.
I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、
C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブル
ー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダン
トブルー7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.
ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6
の如き染料;黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファ
ストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエロー
S、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG、
タートラジンレーキ、モリブデンオレンジ、パーマネン
トオレンジGTR、ベンジジンオレンジG、カドミウム
レッド、パーマネントレッド4R、ウォッチングレッド
カルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバ
イオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバ
ルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルー
レーキ、キナクリドン、ジスアゾ系のイエロー顔料、フ
タロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ピグメ
ントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナ
ルイエローグリーンGの如き顔料が挙げられる。
画像を形成するトナーが好ましく、トナーに含有される
着色剤としては、公知のものが使用でき、例えばカーボ
ンブラック;鉄黒;C.I.ダイレクトレッド1、C.
I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、
C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッ
ド30、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソル
ベントレッド52、C.I.ダイレクトブルー1、C.
I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、
C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブル
ー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダン
トブルー7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.
ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6
の如き染料;黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファ
ストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエロー
S、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG、
タートラジンレーキ、モリブデンオレンジ、パーマネン
トオレンジGTR、ベンジジンオレンジG、カドミウム
レッド、パーマネントレッド4R、ウォッチングレッド
カルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバ
イオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバ
ルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルー
レーキ、キナクリドン、ジスアゾ系のイエロー顔料、フ
タロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ピグメ
ントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナ
ルイエローグリーンGの如き顔料が挙げられる。
【0044】本発明において重合法を用いてトナーを得
る場合には、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性に注
意を払う必要があり、重合阻害のない物質による疎水化
処理の如く、表面改質を施しておいたほうが良い。
る場合には、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性に注
意を払う必要があり、重合阻害のない物質による疎水化
処理の如く、表面改質を施しておいたほうが良い。
【0045】本発明の加熱定着方法について説明する。
本発明の加熱定着方法は、上記した様な構成を有する本
発明の電子写真用光透過性被記録材上にトナー画像を加
熱定着手段によって定着することを特徴とする。本発明
に加熱定着方法を適用するのに好適な定着装置について
説明する。
本発明の加熱定着方法は、上記した様な構成を有する本
発明の電子写真用光透過性被記録材上にトナー画像を加
熱定着手段によって定着することを特徴とする。本発明
に加熱定着方法を適用するのに好適な定着装置について
説明する。
【0046】図3に加熱ローラー方式の定着装置の一例
の概略図を示した。本例の装置は、図3に示す様に、内
部にヒータ101a等の加熱手段を有する円筒状の加熱
ローラー101がある。加熱ローラー101は、定着時
にあたって時計方向に回転する。102は、円筒形状を
有する加圧回転体としての圧着ローラーであり、定着に
あたって加熱ローラー101に圧接しながら反時計方向
に回転する。未定着トナーTがトナー像として付着して
いる被加熱材としての被記録材Pは、搬送ベルト103
によって図の右方より搬送されて、上の加熱ローラー1
01と圧着ローラー102とによって押圧・加熱され、
未定着トナーTが被記録材P上に定着して左方に排出さ
れる。
の概略図を示した。本例の装置は、図3に示す様に、内
部にヒータ101a等の加熱手段を有する円筒状の加熱
ローラー101がある。加熱ローラー101は、定着時
にあたって時計方向に回転する。102は、円筒形状を
有する加圧回転体としての圧着ローラーであり、定着に
あたって加熱ローラー101に圧接しながら反時計方向
に回転する。未定着トナーTがトナー像として付着して
いる被加熱材としての被記録材Pは、搬送ベルト103
によって図の右方より搬送されて、上の加熱ローラー1
01と圧着ローラー102とによって押圧・加熱され、
未定着トナーTが被記録材P上に定着して左方に排出さ
れる。
【0047】図3に示した104a及び104bは、加
熱ローラー101又は圧着ローラー102に被記録材P
が巻き付いて、被記録材Pの搬送不良を起こさない様に
するための分離に用いられる分離爪である。また、10
6は適度の粘性を有したシリコーンオイルの如き離型剤
を含浸させたフェルト状のオイルパッドであり、105
はブラシ状繊維を円筒状に植設したクリーニングローラ
ーである。クリーニングローラー105は回転して加熱
ローラー101の周面に付着したトナー残滓を除去する
と共に、離型剤を加熱ローラー101の表面に適当に供
給する。本発明において使用する加熱定着手段は、図3
に示した様に別途オイルを供給する加熱定着手段であっ
ても良いが、別途オイルを供給しないオイルレスタイプ
の加熱定着手段の方が好適である。このオイルレスタイ
プの加熱定着手段の場合にはオイルパッド106は必要
ではない。
熱ローラー101又は圧着ローラー102に被記録材P
が巻き付いて、被記録材Pの搬送不良を起こさない様に
するための分離に用いられる分離爪である。また、10
6は適度の粘性を有したシリコーンオイルの如き離型剤
を含浸させたフェルト状のオイルパッドであり、105
はブラシ状繊維を円筒状に植設したクリーニングローラ
ーである。クリーニングローラー105は回転して加熱
ローラー101の周面に付着したトナー残滓を除去する
と共に、離型剤を加熱ローラー101の表面に適当に供
給する。本発明において使用する加熱定着手段は、図3
に示した様に別途オイルを供給する加熱定着手段であっ
ても良いが、別途オイルを供給しないオイルレスタイプ
の加熱定着手段の方が好適である。このオイルレスタイ
プの加熱定着手段の場合にはオイルパッド106は必要
ではない。
【0048】
【実施例】以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は重量部を
示す。
り詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は重量部を
示す。
【0049】(実施例1)透明な基材として、厚さ10
0μmのポリエチレンテレフタレート(PET)を用
い、その上に下記の材料を混合してアセトンに溶かした
溶液をバーコーター法により塗布し、乾燥後の厚みが7
μmになる様に樹脂層を形成し、透明フィルムを得た。
そのときのヘイズは3.0%である。
0μmのポリエチレンテレフタレート(PET)を用
い、その上に下記の材料を混合してアセトンに溶かした
溶液をバーコーター法により塗布し、乾燥後の厚みが7
μmになる様に樹脂層を形成し、透明フィルムを得た。
そのときのヘイズは3.0%である。
【0050】 ポリエステル樹脂(Tg:56℃) 80部 (商品名:Vylon、東洋紡製) 離型オイル:ジメチルシリコーンオイル 2部 (分子量:10000g/mol) 帯電防止剤:4級アンモニウム塩 2部
【0051】また、そのときのトナーは、下記の材料: スチレン−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共重合体 100部 ポリオレフィンワックス 5部 C.I.ピグメントイエロー15 4.5部 ジ−tert−ブチルサルチル酸金属化合物 3部 を混合した後、2軸混練押し出し機によって溶融混練し
た後、冷却し冷却物を気流式粉砕機で粉砕し、粉砕物を
風力分級機で分級して、重量平均粒径が8.5μmの黄
色粉末トナーを得た。このトナー100部に対してネガ
帯電性コロイダルシリカ0.8部を添加し、イエロート
ナーを得た。そのときのトナーのTgは57℃であっ
た。このときのトナーの体積平均粒径は8μmである。
た後、冷却し冷却物を気流式粉砕機で粉砕し、粉砕物を
風力分級機で分級して、重量平均粒径が8.5μmの黄
色粉末トナーを得た。このトナー100部に対してネガ
帯電性コロイダルシリカ0.8部を添加し、イエロート
ナーを得た。そのときのトナーのTgは57℃であっ
た。このときのトナーの体積平均粒径は8μmである。
【0052】上記で得られたイエロートナーを用いて、
濃度0.8になる様に均一にトナー像を上記透明フィル
ム上に形成した。この黄色の未定着トナー像を離型オイ
ルを塗布していない定着ローラーを用いて定着ローラー
温度195℃、平均30mm/s、加圧力3kg/cm
2として定着した。そのとき定着ローラーに巻き付くこ
となく真っ直ぐに排出された。また、この画像を分光光
度計で測定したところ、透過率は90%であった。
濃度0.8になる様に均一にトナー像を上記透明フィル
ム上に形成した。この黄色の未定着トナー像を離型オイ
ルを塗布していない定着ローラーを用いて定着ローラー
温度195℃、平均30mm/s、加圧力3kg/cm
2として定着した。そのとき定着ローラーに巻き付くこ
となく真っ直ぐに排出された。また、この画像を分光光
度計で測定したところ、透過率は90%であった。
【0053】(実施例2)離型オイルとしてフェニルメ
チルシリコーンオイル(分子量:10000g/mo
l)に代えた以外は、実施例1と同様にして透明フィル
ムを得た。それを実施例1と同様な評価を行い、定着ロ
ーラーへの巻き付き及び透過率を評価した。巻き付きは
なく、透過率は90%であった。
チルシリコーンオイル(分子量:10000g/mo
l)に代えた以外は、実施例1と同様にして透明フィル
ムを得た。それを実施例1と同様な評価を行い、定着ロ
ーラーへの巻き付き及び透過率を評価した。巻き付きは
なく、透過率は90%であった。
【0054】(実施例3)離型オイルとしてアルキル変
性シリコーンオイル(分子量:10000g/mol)
に代えた以外は、実施例1と同様にして透明フィルムを
得た。それを実施例1と同様な評価を行い、定着ローラ
ーへの巻き付き及び透過率を評価した。巻き付きはな
く、透過率は90%であった。
性シリコーンオイル(分子量:10000g/mol)
に代えた以外は、実施例1と同様にして透明フィルムを
得た。それを実施例1と同様な評価を行い、定着ローラ
ーへの巻き付き及び透過率を評価した。巻き付きはな
く、透過率は90%であった。
【0055】(実施例4)透明な基材として、厚さ10
0μmのPETを用い、その上にポリエステル樹脂(T
g:56℃)を用い樹脂層を形成し、樹脂層上に離型オ
イルとしてシリコーンオイルのトルエン溶液を水に分散
させて得られるエマルジョン系を乾燥膜厚が0.2μm
になるように塗布し、透明フィルムを得た。それを実施
例1と同様な評価を行い、定着ローラーへの巻き付き及
び透過率を評価した。巻き付きはなく、透過率は90%
であった。
0μmのPETを用い、その上にポリエステル樹脂(T
g:56℃)を用い樹脂層を形成し、樹脂層上に離型オ
イルとしてシリコーンオイルのトルエン溶液を水に分散
させて得られるエマルジョン系を乾燥膜厚が0.2μm
になるように塗布し、透明フィルムを得た。それを実施
例1と同様な評価を行い、定着ローラーへの巻き付き及
び透過率を評価した。巻き付きはなく、透過率は90%
であった。
【0056】(比較例1)離型オイルを入れない以外
は、実施例1と同様にして透明フィルムを得た。それを
実施例1と同様な評価を行い、定着ローラーへの巻き付
き及び透過率を評価した。定着ローラーへの巻き付が発
生し、分離爪で透明フィルムを定着ローラーから分離で
きず透明フィルムは排出されなくなった。
は、実施例1と同様にして透明フィルムを得た。それを
実施例1と同様な評価を行い、定着ローラーへの巻き付
き及び透過率を評価した。定着ローラーへの巻き付が発
生し、分離爪で透明フィルムを定着ローラーから分離で
きず透明フィルムは排出されなくなった。
【0057】(実施例5)離型オイルの量を50重量部
にする以外は、実施例1と同様にして透明フィルムを得
た。それを実施例1と同様な評価を行い、定着ローラー
への巻き付き及び透過率を評価した。定着ローラーへの
巻き付はなかったが、透過率が50%と極端に悪くなっ
た。
にする以外は、実施例1と同様にして透明フィルムを得
た。それを実施例1と同様な評価を行い、定着ローラー
への巻き付き及び透過率を評価した。定着ローラーへの
巻き付はなかったが、透過率が50%と極端に悪くなっ
た。
【0058】(比較例2)離型オイルの代わりにパラフ
ィンワックスを用いる以外は、実施例1と同様にして透
明フィルムを得た。それを実施例1と同様な評価を行
い、定着ローラーへの巻き付き及び透過率の評価を行っ
た。透明フィルムは定着ローラー側に曲がったが、分離
爪で分離されて定着ローラーへの巻き付きは発生しなか
った。透過率も70%とかなり良いものであるが、ベー
ス全体が暗くなり、投影画像の鮮明さがない。
ィンワックスを用いる以外は、実施例1と同様にして透
明フィルムを得た。それを実施例1と同様な評価を行
い、定着ローラーへの巻き付き及び透過率の評価を行っ
た。透明フィルムは定着ローラー側に曲がったが、分離
爪で分離されて定着ローラーへの巻き付きは発生しなか
った。透過率も70%とかなり良いものであるが、ベー
ス全体が暗くなり、投影画像の鮮明さがない。
【0059】(実施例6)透明な基材として100μm
のポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、その
上に、ポリエステル樹脂(Tg:56℃)80部(商品
名:ペルプレン(PELPRENE)、東洋紡製)、離
型オイルとしてジメチルシリコーンオイル2部、帯電防
止剤として4級アンモニウム塩2部を混合してアセトン
に溶かした溶液をバーコーター法により塗布し、乾燥後
の厚みが7μmになるように成形し、透明フィルムを得
た。そのときのヘイズは3.0%であった。
のポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、その
上に、ポリエステル樹脂(Tg:56℃)80部(商品
名:ペルプレン(PELPRENE)、東洋紡製)、離
型オイルとしてジメチルシリコーンオイル2部、帯電防
止剤として4級アンモニウム塩2部を混合してアセトン
に溶かした溶液をバーコーター法により塗布し、乾燥後
の厚みが7μmになるように成形し、透明フィルムを得
た。そのときのヘイズは3.0%であった。
【0060】また、用いられるトナーは次のように製造
された。イオン交換水709部に0.1M−Na3PO4
水溶液451部を投入し、60℃に加温した後、TK式
ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて12000r
pmにて攪拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液
67.7部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分
散媒体を得た。
された。イオン交換水709部に0.1M−Na3PO4
水溶液451部を投入し、60℃に加温した後、TK式
ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて12000r
pmにて攪拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液
67.7部を徐々に添加し、Ca3(PO4)2を含む分
散媒体を得た。
【0061】次に、下記処方を用意した。
【0062】 スチレン 170部 2エチルヘキシルアクリレート 30部 パラフィンワックス(m.p.75℃) 60部 C.I.ピグメントイエロー15 10部 スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体 5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸金属化合物 3部 上記処方のうちC.I.ピグメントイエロー15とジ−
tert−ブチルサリチル酸金属化合物とスチレンだけ
をエバラマイルダー(荏原製作所製)を用いて予備混合
を行った。次に、上記処方全てを60℃に加温し、溶解
・分散して単量体混合物とした。更に、60℃に保持し
ながら、開始剤ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレ
ート10部を加えて溶解し、単量体組成物を調製した。
tert−ブチルサリチル酸金属化合物とスチレンだけ
をエバラマイルダー(荏原製作所製)を用いて予備混合
を行った。次に、上記処方全てを60℃に加温し、溶解
・分散して単量体混合物とした。更に、60℃に保持し
ながら、開始剤ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレ
ート10部を加えて溶解し、単量体組成物を調製した。
【0063】前記ホモミキサーの2リットルフラスコ中
で調製した分散媒体に、上記単量体組成物を投入した。
60℃で、窒素雰囲気としたTKホモミキサーを用いて
10000rpmで20分間攪拌し、単量体組成を造粒
した。その後、パドル攪拌翼で攪拌しつつ60℃で3時
間反応させた後、80℃で10時間重合させた。
で調製した分散媒体に、上記単量体組成物を投入した。
60℃で、窒素雰囲気としたTKホモミキサーを用いて
10000rpmで20分間攪拌し、単量体組成を造粒
した。その後、パドル攪拌翼で攪拌しつつ60℃で3時
間反応させた後、80℃で10時間重合させた。
【0064】重合反応終了後、反応生成物を冷却し、塩
酸を加えて、Ca3(PO4)2を溶解し、濾過・水洗乾
燥することにより、重合トナーを得た。
酸を加えて、Ca3(PO4)2を溶解し、濾過・水洗乾
燥することにより、重合トナーを得た。
【0065】得られたトナーの粒径をコールターカウン
ター(コールター社製)で測定したところ、重量平均粒
径8.2μmでシャープな粒径分布を有していた。更
に、粒子の断面を染色超薄切片法により透過型電子顕微
鏡で観察したところ、スチレン−アクリル樹脂を主体と
する表面部とワックスを主体とする中心部に分かれてお
り、カプセル構造が確認できた。
ター(コールター社製)で測定したところ、重量平均粒
径8.2μmでシャープな粒径分布を有していた。更
に、粒子の断面を染色超薄切片法により透過型電子顕微
鏡で観察したところ、スチレン−アクリル樹脂を主体と
する表面部とワックスを主体とする中心部に分かれてお
り、カプセル構造が確認できた。
【0066】得られたイエロートナーを用いて実施例1
と同様に離型剤を有しない定着装置に通紙した。そのと
き定着ローラーに巻き付くことなしに真っ直ぐに排出さ
れた。また、この画像を分光光度計で測定したところ、
透過率は90%であった。
と同様に離型剤を有しない定着装置に通紙した。そのと
き定着ローラーに巻き付くことなしに真っ直ぐに排出さ
れた。また、この画像を分光光度計で測定したところ、
透過率は90%であった。
【0067】
【発明の効果】本発明に用いるトナー画像形成用透明フ
ィルムは、トナー画像が形成される樹脂層に離型オイル
が存在するので、トナー画像の加熱加圧定着時にこの離
型オイルが直接、加熱ロール等の定着手段に作用して、
透明フィルムが定着手段に貼り付くのを防止できるもの
である。離型オイルは、ワックスと異なり、溶融させな
くとも液体であり、透明フィルムの定着手段への貼り付
き防止効果を速く発現できる。また、本発明に用いるト
ナーは、ワックス成分を有することにより、オイルレス
定着プロセスでも、トナー自身の離型効果で定着ロール
へのオフセットは防止できるものである。
ィルムは、トナー画像が形成される樹脂層に離型オイル
が存在するので、トナー画像の加熱加圧定着時にこの離
型オイルが直接、加熱ロール等の定着手段に作用して、
透明フィルムが定着手段に貼り付くのを防止できるもの
である。離型オイルは、ワックスと異なり、溶融させな
くとも液体であり、透明フィルムの定着手段への貼り付
き防止効果を速く発現できる。また、本発明に用いるト
ナーは、ワックス成分を有することにより、オイルレス
定着プロセスでも、トナー自身の離型効果で定着ロール
へのオフセットは防止できるものである。
【0068】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)に投影し
た際、中間調の色再現性を有し、発色性に優れ、及び定
着ローラーへの支障がないトナー画像形成方法を提供す
ることが可能となった。
ば、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)に投影し
た際、中間調の色再現性を有し、発色性に優れ、及び定
着ローラーへの支障がないトナー画像形成方法を提供す
ることが可能となった。
【図1】本発明に用いる透明フィルムの概略断面図であ
る。
る。
【図2】本発明に用いる別の透明フィルムの概略断面図
である。
である。
【図3】本発明に用いる熱ローラー式定着器の断面図で
ある。
ある。
1 透明フィルム 11 受容層 12 透明な基材 13 接着層
Claims (11)
- 【請求項1】 透明基材と表面に樹脂層を有する透明フ
ィルムにトナー画像を形成する工程及び該トナー画像を
加熱加圧定着する工程を有することを特徴とするトナー
画像形成方法において、樹脂層が離型オイルを有し、ト
ナーがワックス成分を有することを特徴とするトナー画
像形成方法。 - 【請求項2】 前記離型オイルが樹脂層中に含有されて
いる請求項1に記載のトナー画像形成方法。 - 【請求項3】 前記離型オイルが樹脂層の表面に存在し
ている請求項1に記載のトナー画像形成方法。 - 【請求項4】 前記離型オイルがシリコーンオイルであ
る請求項1〜3のいずれかに記載のトナー画像形成方
法。 - 【請求項5】 樹脂層の樹脂成分のガラス転移温度(T
g)がトナーのTgの±10℃以内にある請求項1に記
載のトナー画像形成方法。 - 【請求項6】 トナーがカラー画像を形成するために用
いられるトナーである請求項5に記載のトナー画像形成
方法。 - 【請求項7】 加熱加圧定着工程に離型オイルを適用し
ない請求項1に記載のトナー画像形成方法。 - 【請求項8】 加熱加圧定着が加熱ロールと圧着ロール
により行われる請求項1に記載のトナー画像形成方法。 - 【請求項9】 トナーが重合トナーである請求項1に記
載のトナー画像形成方法。 - 【請求項10】 シリコーンオイルの分子量が2000
〜50000g/molである請求項4に記載のトナー
画像形成方法。 - 【請求項11】 離型オイルが、樹脂層の重量を基準と
して、0.01〜10重量%存在している請求項1に記
載のトナー画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19627499A JP2000081717A (ja) | 1998-07-09 | 1999-07-09 | トナ―画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-194422 | 1998-07-09 | ||
JP19442298 | 1998-07-09 | ||
JP19627499A JP2000081717A (ja) | 1998-07-09 | 1999-07-09 | トナ―画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000081717A true JP2000081717A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=26508489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19627499A Pending JP2000081717A (ja) | 1998-07-09 | 1999-07-09 | トナ―画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000081717A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1296193A1 (en) * | 2001-09-21 | 2003-03-26 | Seiko Epson Corporation | Printed article and production method of the same |
-
1999
- 1999-07-09 JP JP19627499A patent/JP2000081717A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1296193A1 (en) * | 2001-09-21 | 2003-03-26 | Seiko Epson Corporation | Printed article and production method of the same |
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