JP2000080629A - 汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方法 - Google Patents

汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方法

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JP2000080629A
JP2000080629A JP10253531A JP25353198A JP2000080629A JP 2000080629 A JP2000080629 A JP 2000080629A JP 10253531 A JP10253531 A JP 10253531A JP 25353198 A JP25353198 A JP 25353198A JP 2000080629 A JP2000080629 A JP 2000080629A
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Atsuo Hirai
敦夫 平井
Takuya Morisawa
卓矢 森沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で、汚水に含まれる毛髪等の繊維
状夾雑物を、索条の効率的な使用により、低コストで、
確実に捕捉、除去することができるようにすることによ
り、安定した汚水処理を行うことができるようにした汚
水に含まれる繊維状夾雑物の除去方法を提供すること。 【解決手段】 処理槽1に浸漬した索条3を所定長さ一
旦巻き取りドラム22へ巻き取ることにより、索条3に
形成した節31を処理槽1内の所定深度の浸漬位置から
水面上に引き上げ、索条3に捕捉した繊維状夾雑物Gを
索条3に沿って滑落させて索条3の節31を形成した位
置に集めた後、索条3を巻き取った長さだけ巻き戻し
て、処理槽1内の所定深度に浸漬するようにして繊維状
夾雑物Gを捕捉し、以下、適宜回数これを繰り返した
後、索条3を巻き出しドラム21から巻き取りドラム2
2へ順次巻き取るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水に含まれる繊
維状夾雑物の除去方法に関し、特に、小規模な汚水処理
場に流入する汚水に含まれる毛髪等の繊維状の難分解性
物質(本明細書において、単に「繊維状夾雑物」とい
う。)を簡易な手段にて捕捉、除去するとともに、索条
を効率的に使用できるようにした汚水に含まれる繊維状
夾雑物の除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、汚水処理場に流入する汚水には、
人糞、厨芥等の塊状の可分解性物質のほか、プラスチッ
ク塊、木片、空き缶等の塊状の難分解性物質や毛髪等の
繊維状の難分解性物質(繊維状夾雑物)が含まれている
が、特に、小規模な汚水処理場においては、汚水に含ま
れる物質のうち塊状の難分解性物質を除去するための簡
易な除塵手段しか設置されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この除塵手段として
は、汚水処理場に流入する汚水に含まれる物質のうち塊
状の難分解性物質を捕捉、除去するとともに、塊状の可
分解性物質を粉砕して、汚水と共に処理槽へ導入するよ
うに構成したものが主に用いられているが、この除塵手
段によっては、繊維状夾雑物を捕捉、除去することがで
きず、これらの繊維状夾雑物が、処理槽等に設置したあ
るいは後段の処理におけるセンサーやポンプ等に絡み付
き、センサーの誤動作やポンプの処理能力の低下等を引
き起こし、汚水処理に支障をきたすという問題があっ
た。
【0004】この問題に対処するために、除塵手段のス
クリーンにきわめて微細なスクリーン、例えば、目幅2
mm程度のスクリーンを用いるているが、この場合、除
塵手段に難分解性物質と共に人糞、厨芥等の可分解性物
質が大量に捕捉され、捕捉されたし渣が除塵手段の内部
において腐敗するため、捕捉したし渣を衛生的に処理す
ることが困難であり、また、このような微細なスクリー
ンを用いても繊維状夾雑物を完全には除去することがで
きなかった。
【0005】毛髪などの繊維状夾雑物を除去する方法と
しては、細い棒状のものを、循環する汚水中に浸漬し、
これに繊維状夾雑物を引っ掛けて除去する方法が提案さ
れているが、この方法では細い棒状の除去手段を定期的
に槽内より引き揚げるため、繊維状夾雑物の除去が間欠
的になるという問題があった。
【0006】さらに、連続した索条を汚水が循環する水
槽内に浸漬し、この索条を順次巻き取って繊維状夾雑物
を捕捉、除去する方法がある。ところが、この方法では
索条に繊維状夾雑物が捕捉されるように一定速度で巻き
取るようにしているので、繊維状夾雑物を多く含む汚水
では捕捉された繊維状夾雑物により索条の実質的な外径
が大となり、繊維状夾雑物の捕捉効率が低下するという
問題があった。また、これに対処するため、繊維状夾雑
物が所定量捕捉されていない状態で索条を早めに巻き取
るようにすると、索条を有効に使用することができず、
ランニングコストが上昇するという問題があった。
【0007】本発明は、上記の汚水処理場における繊維
状夾雑物に関する問題点に鑑み、簡易な方法で、汚水に
含まれる毛髪等の繊維状夾雑物を、索条の効率的な使用
により、低コストで、確実に捕捉、除去することができ
るようにすることにより、安定した汚水処理を行うこと
ができるようにした汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方法
は、汚水が循環する水槽の上方位置に配設した巻き出し
ドラム及び巻き取りドラム間に、水槽内の所定深度に浸
漬するようにして掛け渡した、所定間隔に節を形成した
索条を、巻き出しドラムから巻き取りドラムへ順次巻き
取ることにより、汚水に含まれる繊維状夾雑物を除去す
る方法において、水槽に浸漬した索条を所定長さ一旦巻
き取りドラムへ巻き取ることにより、索条に形成した節
を水槽内の所定深度の浸漬位置から水面上に引き上げ、
索条に捕捉した繊維状夾雑物を索条に沿って滑落させて
索条の節を形成した位置に集めた後、前記索条を巻き取
った長さだけ巻き戻して、水槽内の所定深度に浸漬する
ようにして繊維状夾雑物を捕捉し、以下、適宜回数これ
を繰り返した後、索条を巻き出しドラムから巻き取りド
ラムへ順次巻き取ることを特徴とする。
【0009】この汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方
法は、一定時間毎、あるいは、ある程度の繊維状夾雑物
が索条に捕捉された時点で、水槽に浸漬した索条を所定
長さ一旦巻き取りドラムへ巻き取ることにより、索条に
形成した節を水槽内の所定深度の浸漬位置から水面上に
引き上げ、索条に捕捉した繊維状夾雑物を索条に沿って
滑落させて索条の節を形成した位置に集めた後、索条を
巻き取った長さだけ巻き戻して、水槽内の所定深度に浸
漬するようにして繊維状夾雑物を捕捉し、以下、適宜回
数これを繰り返すようにしているので、長時間に亘っ
て、索条を、繊維状夾雑物を集めた索条の節を形成した
位置を除いて、繊維状夾雑物が捕捉可能な細い径に維持
することができ、索条の効率的な使用により、汚水に含
まれる繊維状夾雑物を、低コストで、確実に捕捉、除去
することができる。
【0010】この場合において、水槽の所定深度に浸漬
するようにして掛け渡した索条のうち往路側に位置する
索条の外周に保護管を配設し、索条を覆うようにするこ
とができる。
【0011】これにより、水槽の所定深度に浸漬するよ
うにして掛け渡した索条のうち往路側に位置する索条に
汚水に含まれる繊維状夾雑物が引っ掛かることを防止
し、往路側に位置する索条を、繊維状夾雑物が捕捉可能
な細い径に維持した状態で、復路側へ移動することがで
きる。
【0012】また、巻き出しドラム及び巻き取りドラム
の少なくとも一方に、スリップカップリングを配設し、
索条に所要の張力を付与するようにすることができる。
【0013】これにより、巻き出しドラム及び巻き取り
ドラム間に掛け渡した索条を両ドラム間で巻き取り、巻
き戻す際に生じる索条の弛みを、スリップカップリング
により解消し、索条に所要の張力を付与した状態で、索
条を水槽内の所定深度に浸漬することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の汚水に含まれる繊
維状夾雑物の除去方法の実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0015】図1に、本発明の汚水に含まれる繊維状夾
雑物の除去方法を実施する繊維状夾雑物の除去装置の要
部の一例を示す。
【0016】この繊維状夾雑物の除去装置2が設置され
る比較的小規模な汚水処理場の汚水処理設備は、家庭等
から排出された種々の物質、すなわち、人糞、厨芥等の
塊状の可分解性物質のほか、プラスチック塊、木片、空
き缶等の塊状の難分解性物質や毛髪等の繊維状夾雑物を
含む汚水を生物処理するためのもので、汚水処理場に導
入された汚水は、まずスクリーンを備えた除塵装置に
て、プラスチック塊、木片、空き缶等の塊状の難分解性
物質が捕捉、除去されるとともに、汚水に含まれる人
糞、厨芥等の塊状の可分解性物質は、粉砕され、汚水と
共に、汚水が循環する水槽としての処理槽1に導入さ
れ、生物処理されるように構成されている。
【0017】汚水が導入される処理槽1は、汚水が導入
されることにより自然に又は撹拌機や曝気機等により強
制的に水流、すなわち、循環流が発生するように構成さ
れている。
【0018】この処理槽1に導入された汚水には、破砕
された人糞、厨芥等の可分解性物質のほかに、毛髪等の
繊維状の難分解性物質が含まれており、この繊維状夾雑
物Gが、処理槽1に設置したセンサーやポンプ等に絡み
付き、センサーの誤動作やポンプの処理能力の低下等を
引き起こし、汚水処理に支障をきたす要因となってい
た。
【0019】この繊維状夾雑物Gを捕捉、除去するため
に、処理槽1に、繊維状夾雑物の除去装置2を設置す
る。この繊維状夾雑物の除去装置2は、汚水が流れる処
理槽1の上方位置の固定側に、所要長の索条3を巻収し
た巻き出しドラム21と、繊維状夾雑物を捕捉した後の
索条を巻き取る巻き取りドラム22とを処理槽1の上下
流方向に対峙して配設し、さらに、この巻き出しドラム
21から巻き取りドラム22に掛け渡した索条3を処理
槽1の汚水中に浸漬、掛け渡すために処理槽1内にシー
ブ又は半円弧形のガイド23を配設して構成する。
【0020】この場合において、図2に示すように、巻
き出しドラム21及び巻き取りドラム22の軸24に、
それぞれモータ等の駆動源27を連結し、駆動源27に
より、軸24を正逆切換可能にして回転駆動するように
するとともに、巻き出しドラム21及び巻き取りドラム
22の少なくとも一方の軸24に、スリップカップリン
グ26を接続するようにする。これにより、駆動源27
により、軸24を間欠的に、かつ正逆切換しながら回転
駆動することにより、索条3を巻き出しドラム21から
巻き出しながら、巻き取りドラム22に巻き取り、さら
に、必要に応じて、一旦巻き戻すようにして、索条3に
引っ掛かった繊維状夾雑物Gを汚水中から除去するよう
にする。
【0021】ところで、巻き出しドラム21及び巻き取
りドラム22の少なくとも一方に配設したスリップカッ
プリング26は、巻き出しドラム21又は巻き取りドラ
ム22を介して、索条3に所要の張力を付与するもの
で、これにより、巻き出しドラム21及び巻き取りドラ
ム22間に掛け渡した索条3を両ドラム21,22間で
巻き取り、巻き戻す際に生じる索条3の弛みを、スリッ
プカップリング26により解消し、索条3に所要の張力
を付与した状態で、索条3を処理槽1内の所定深度に浸
漬することができ、繊維状夾雑物Gの捕捉を効果的に行
えるものとなる。
【0022】この場合において、索条3には、繊維状夾
雑物Gを効率よく引っ掛けて捕捉するために、ワイヤー
ロープ、ピアノ線、合成樹脂糸等の細い径の可撓性線材
を使用する。また、この索条3には、索条3に引っ掛か
った繊維状夾雑物Gの離脱を防止しながら、繊維状夾雑
物Gを水面上に確実に引き上げることができるように、
所定の間隔をあけて多数の節31を形成するようにす
る。この節31は、例えば、索条3を結ぶことにより形
成するほか、索条3に突設した突起により構成すること
ができる。
【0023】さらに、巻き出しドラム21と巻き取りド
ラム22の間に掛け渡され、処理槽1の所定深度に浸漬
される索条3のうち往路側、すなわち、巻き出しドラム
21の巻き出し側に位置する索条3Aの外周に保護管2
5を配設し、索条3Aを覆うようにする。この保護管2
5は、軟質の合成樹脂やゴム製のホースで以て構成し、
処理槽1の上方位置の固定側、例えば、処理槽1の蓋等
に固定して設置するようにする。そして、この保護管2
5は、その外径を、処理槽1内を循環する汚水中に含ま
れる繊維状夾雑物が引っ掛かることがない太さ以上に設
定するようにする。この場合、保護管25等が復路側に
位置する索条3Bによる繊維状夾雑物の捕捉の支障とな
らないように、索条3の復路側が汚水の上流側に、往路
側が汚水の下流側に位置するように、巻き出しドラム2
1、巻き取りドラム22等を配設するようにする。これ
により、保護管25によって、処理槽1の所定深度に浸
漬するようにして掛け渡した索条3のうち往路側に位置
する索条3Aに汚水に含まれる繊維状夾雑物が引っ掛か
ることを防止し、往路側に位置する索条3Bを、繊維状
夾雑物が捕捉可能な細い径に維持した状態で、復路側へ
移動することができるとともに、索条3を、シーブ23
を介して巻き取りドラム22に向けて円滑に送り出すこ
とができるものとなる。
【0024】以下、本発明の汚水に含まれる繊維状夾雑
物の除去方法について、図3に基づいて説明する。ま
ず、図3(A)に示すように、巻き出しドラム21に巻
収した索条3を、処理槽1内の所定深度に浸漬したシー
ブ23に掛けた後、巻き取りドラム22に巻き取られる
ようにして、掛け渡すとともに、この索条3の往路側に
は保護管25を配設して往路側の索条3Aが保護管25
内を通るようにする。一方、シーブ23を介して復路側
の索条3Bは、処理槽1内の汚水中に浸漬し、汚水中に
晒すようにする。これにより、処理槽1内の所定深度に
浸漬するように掛け渡した索条3を停止した状態とする
ことにより、復路側の索条3Bに、処理槽1内を循環す
る汚水中に含まれる繊維状夾雑物Gが引っ掛かることと
なる。
【0025】ところで、索条3に捕捉される繊維状夾雑
物Gの量は、図4に示すように、繊維状夾雑物Gが捕捉
されていない細い径の間は多く、索条3に繊維状夾雑物
Gが捕捉され、径が太くなるに従って低下し、やがて繊
維状夾雑物Gを捕捉することができなくなる。このた
め、一定時間毎、あるいは繊維状夾雑物Gの捕捉量が所
定量に達したとき、図3(B)に示すように、巻き取り
ドラム22を駆動して、索条3を所定長さ一旦巻き取り
ドラム22へ巻き取ることにより、索条3に形成した節
31(図3(B)において「●」で表示した節)を処理
槽1内の所定深度の浸漬位置から水面上に引き上げるよ
うにする。このとき、索条3に捕捉された繊維状夾雑物
Gは、水中から引き上げられることとなり、その自重に
より索条3に沿って滑落し、索条3の節31を形成した
位置に集まり、この位置にまとめて係止されることとな
る。これにより、水中から引き上げられた索条3は、繊
維状夾雑物Gがまとめて係止されている索条3の節31
を形成した位置を除いて、繊維状夾雑物Gが捕捉可能な
細い径になる。
【0026】この状態で、図3(C)に示すように、先
とは逆方向に巻き出しドラム21を駆動して、索条3を
先に巻き取った長さだけ巻き取りドラム22へ巻き戻す
ことにより、索条3に形成した節31(図3(C)にお
いて「●」で表示した節)を水面上の位置から処理槽1
内の所定深度に浸漬するようにする。なお、この動作後
においては、索条3に張力を付与する必要があるため、
巻き出しドラム21の駆動を早めに停止し、一定時間系
内のスリップカップリング26を滑らせ、索条3に所要
の張力を付与することができた状態で、巻き取りドラム
22の駆動を停止するようにする。これによって、汚水
中に浸漬される索条3は、索条3の節31を形成した位
置に繊維状夾雑物Gがまとめて係止されている点を除い
て、図3(A)に示す索条3の巻き出し時と同じ状態と
なり、復路側の索条3Bに、処理槽1内を循環する汚水
中に含まれる繊維状夾雑物Gが引っ掛かることとなる。
【0027】以下、適宜回数、例えば、2回乃至それ以
上、上記の行程を繰り返した後、索条3を巻き出しドラ
ム21から巻き取りドラム22へ所定長さずつ間欠的に
順次巻き取ることにより、節31を形成した位置に繊維
状夾雑物Gがまとめて係止されている状態の索条3を巻
き取りドラム22に巻き取り、繊維状夾雑物Gを汚水中
から除去、回収するようにする。
【0028】このようにして、巻き出しドラム21に巻
収されている索条3の全長を巻き取りドラム22に巻き
取った後、索条3は、繊維状夾雑物Gと共に焼却等によ
り処理するようにする。
【0029】この汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方
法によれば、上記の行程を繰り返し行うことにより、図
5(A)に示すように、単位長さ当たりの索条3に捕捉
可能な繊維状夾雑物Gの量を、図5(B)に示す従来の
索条3の連続巻き取りによる汚水に含まれる繊維状夾雑
物の除去方法と比較して増大させることができ、索条3
の効率的な使用により、汚水に含まれる繊維状夾雑物G
を、低コストで、確実に捕捉、除去することができるも
のとなる。
【0030】
【発明の効果】本発明の汚水に含まれる繊維状夾雑物の
除去方法によれば、一定時間毎、あるいは、ある程度の
繊維状夾雑物が索条に捕捉された時点で、水槽に浸漬し
た索条を所定長さ一旦巻き取りドラムへ巻き取ることに
より、索条に形成した節を水槽内の所定深度の浸漬位置
から水面上に引き上げ、索条に捕捉した繊維状夾雑物を
索条に沿って滑落させて索条の節を形成した位置に集め
た後、索条を巻き取った長さだけ巻き戻して、水槽内の
所定深度に浸漬するようにして繊維状夾雑物を捕捉し、
以下、適宜回数これを繰り返すようにしているので、長
時間に亘って、索条を、繊維状夾雑物を集めた索条の節
を形成した位置を除いて、繊維状夾雑物が捕捉可能な細
い径に維持することができ、索条の効率的な使用によ
り、汚水に含まれる繊維状夾雑物を、低コストで、確実
に捕捉、除去することができ、これにより、長期に亘っ
て安定した汚水処理を行うことができる。
【0031】また、水槽の所定深度に浸漬するようにし
て掛け渡した索条のうち往路側に位置する索条の外周に
保護管を配設し、索条を覆うようにすることにより、水
槽の所定深度に浸漬するようにして掛け渡した索条のう
ち往路側に位置する索条に汚水に含まれる繊維状夾雑物
が引っ掛かることを防止し、往路側に位置する索条を、
繊維状夾雑物が捕捉可能な細い径に維持した状態で、復
路側へ移動することができ、これにより、復路側へ移動
した索条によって、繊維状夾雑物を確実に捕捉すること
ができる。
【0032】また、巻き出しドラム及び巻き取りドラム
の少なくとも一方に、スリップカップリングを配設し、
索条に所要の張力を付与するようにすることにより、巻
き出しドラム及び巻き取りドラム間に掛け渡した索条を
両ドラム間で巻き取り、巻き戻す際に生じる索条の弛み
を、スリップカップリングにより解消し、索条に所要の
張力を付与した状態で、索条を水槽内の所定深度に浸漬
することができ、これにより、索条によって、繊維状夾
雑物を確実に捕捉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方
法を実施する繊維状夾雑物の除去装置の要部の説明図で
ある。
【図2】同繊維状夾雑物の除去装置のドラム駆動部を示
す説明図である。
【図3】本発明の汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方
法の動作順序を示す説明図で、(A)は繊維状夾雑物の
除去時、(B)は索条の一旦巻き取り時、(C)は巻き
戻し時をそれぞれ示す。
【図4】索条に捕捉される繊維状夾雑物の量を経時的に
示す説明図である。
【図5】索条に捕捉される繊維状夾雑物の捕捉状況を示
す説明図で、(A)は本発明の汚水に含まれる繊維状夾
雑物の除去方法、(B)は従来の索条の連続巻き取りに
よる汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方法をそれぞれ
示す。
【符号の説明】
1 処理槽(水槽) 2 繊維状夾雑物の除去装置 21 巻き出しドラム 22 巻き取りドラム 23 シーブ 24 軸 25 保護管 3 索条 31 節 G 繊維状夾雑物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水が循環する水槽の上方位置に配設し
    た巻き出しドラム及び巻き取りドラム間に、水槽内の所
    定深度に浸漬するようにして掛け渡した、所定間隔に節
    を形成した索条を、巻き出しドラムから巻き取りドラム
    へ順次巻き取ることにより、汚水に含まれる繊維状夾雑
    物を除去する方法において、水槽に浸漬した索条を所定
    長さ一旦巻き取りドラムへ巻き取ることにより、索条に
    形成した節を水槽内の所定深度の浸漬位置から水面上に
    引き上げ、索条に捕捉した繊維状夾雑物を索条に沿って
    滑落させて索条の節を形成した位置に集めた後、前記索
    条を巻き取った長さだけ巻き戻して、水槽内の所定深度
    に浸漬するようにして繊維状夾雑物を捕捉し、以下、適
    宜回数これを繰り返した後、索条を巻き出しドラムから
    巻き取りドラムへ順次巻き取ることを特徴とする汚水に
    含まれる繊維状夾雑物の除去方法。
  2. 【請求項2】 水槽の所定深度に浸漬するようにして掛
    け渡した索条のうち往路側に位置する索条の外周に保護
    管を配設し、索条を覆うようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去方法。
  3. 【請求項3】 巻き出しドラム及び巻き取りドラムの少
    なくとも一方に、スリップカップリングを配設し、索条
    に所要の張力を付与するようにしたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の汚水に含まれる繊維状夾雑物の除去
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190042941A (ko) * 2017-10-17 2019-04-25 한국건설기술연구원 이동식 그물망을 이용한 수생생물의 이동경로 변경에 의한 수생생물 유입방지 장치 및 이를 이용한 수생생물 유입방지 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190042941A (ko) * 2017-10-17 2019-04-25 한국건설기술연구원 이동식 그물망을 이용한 수생생물의 이동경로 변경에 의한 수생생물 유입방지 장치 및 이를 이용한 수생생물 유입방지 방법
KR102002585B1 (ko) * 2017-10-17 2019-07-22 한국건설기술연구원 이동식 그물망을 이용한 수생생물의 이동경로 변경에 의한 수생생물 유입방지 장치

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