JP2000080170A - ポリマー微粒子の製造方法 - Google Patents
ポリマー微粒子の製造方法Info
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Abstract
リマーについても、その粉末化に際して熱による凝集や
付着・融着等の悪影響が少なく、効率よく粉末化が可能
な新しい粉体化方法を提供する。 【解決手段】 ポリマー水性分散液又は水溶液の液滴を
パルス衝撃波に接触させ、固液分離を行うことにより粉
末化するポリマー微粒子の製造方法である。特に、パル
ス衝撃波がパルス燃焼器により発生したパルス燃焼ガス
によるものであり、パルス燃焼器のポリマー供給部に導
入される2次空気の温度t1が下記の式(1)を満足す
る条件で操作してポリマー微粒子を製造することが好ま
しい。 t1(℃)≦MFT−15 (1)
Description
散液又は水溶液よりポリマーの微粒子を製造するポリマ
ー微粒子の製造方法に関し、より詳細には極めて強力な
パルス衝撃波を利用し固液分離を行うことによる、粒子
径の揃ったミクロン(μm)オーダーのポリマーの微粒
子の製造方法に関するものである。
マー粉末を得る方法として、従来よりスプレードライ法
が一般的に用いられている。これは、ポリマーの水性分
散液または水溶液を熱風気流中で噴霧し、水分を蒸発さ
せポリマー粉末を熱風気流から収集する方法である。し
かし、この方法では低い最低造膜温度(以下「MFT」
という。)を有するポリマーの分散液からポリマー粉末
を得るのは難しく、通常は乾燥工程においてその温度が
ポリマー固有のMFTを上回らないことが必要とされて
いる(西ドイツ国特許第2512238)。ポリマーの
MFTより高い温度の乾燥条件では、剪断力の作用も加
わってポリマーは凝集して大きな凝集物となり、著しい
場合はスプレードライヤーの乾燥チャンバー壁面に付着
してしまう恐れがある。
体粒子の大きさは噴霧された液滴の大きさにより支配さ
れるため、ミクロン(μm)オーダー或いはそれ以下の
均一な微細粒子を製造することが困難であった。噴霧乾
燥により製造された粒子を更に粉砕すれば微細粒子とな
るが、工程が2段階になるため製造コストが高くなり、
また粒子径の分布がブロードとなるという欠点を有して
いる。
低温乾燥方法としては真空凍結乾燥法が知られている。
低温乾燥方法であるため、加熱によるポリマーの劣化を
避けることができることはこの方法の特徴であるが、不
連続なバッチ式処理のため操作が容易でなく、粉体化処
理に長時間を要し、また得られるポリマー粉体の大きさ
を制御できないという欠点を有する。
らの上述した難点を解決することである。すなわち、よ
り具体的には、ポリマーの粉末化に際して熱による凝集
や付着等の悪影響を出来るだけ少なくし、より低いMF
Tを有するポリマーの粉末化が可能な新しい粉体化方法
の開発を目的としている。
した結果ポリマーの水性分散液又は水溶液を、パルス衝
撃波に接触させ固液分離を行うことによって上記難点の
解決が可能であることを見出し本発明を完成した。即
ち、本発明はポリマーの水性分散液又は水溶液からポリ
マー微粒子を製造するにあたり、ポリマー水性分散液又
は水溶液の液滴をパルス衝撃波に接触させ、固液分離を
行うことを特徴とするポリマー微粒子の製造方法であ
る。更に好ましくは、パルス燃焼器により発生したパル
ス燃焼ガスによる衝撃波を用い、該パルス燃焼器を備え
た乾燥機の乾燥室に導入される2次空気の温度t1が下
記の式(1)を満足する条件で操作することを特徴とす
るポリマー微粒子の製造方法である。
水溶液を噴霧ノズルによって噴霧し、噴霧された液滴を
パルス燃焼器により発生したパルス燃焼ガスであるパル
ス衝撃波に接触させる。このパルス衝撃波は超音波の速
度を有するため、ポリマーの水性分散液又は水溶液の液
滴は急速な脈動作用による物理的衝撃特性(音波力及び
圧力を含む)の作用を受け、短時間の間に固液分離され
ポリマー粉体微粒子を得ることができる。この場合、ポ
リマーの粉体化においては、ポリマーの最低造膜温度
(MFT)が上記の式(1)を満足するように2次空気
の温度を下げることによって熱による凝集や付着、成分
の化学変化を生じることなく乾燥・粉体化を行うことが
でき、MFTが低いポリマーの水性分散液を粉体化する
ことができ、乾燥・粉体化できるポリマーの対象範囲を
一段と広くすることができる。
説明する。パルス衝撃波が極めて強力で超音波を有する
ことは知られており、これを利用し固液分離等を含め種
々の試みがなされているが(特開昭60−23867
7)、これを利用した乾燥機構については複雑でなお完
全に解明されていない。定説としては瞬間的な対象物の
固液分離がその主たる効果と考えられている。つまり、
噴霧されたポリマー水性分散液又は水溶液を超音波の速
度を有する衝撃波に当てると、ポリマー固体粒子間を繋
いでいた水分やその他の液体とポリマー粒子とが分離分
散される。液体(水分)は微細な液滴となり、短時間
(瞬時)に蒸発する。この蒸発により周辺の温度を急激
に降下させ、ポリマー固体粒子は低温のまま衝撃波によ
り高速で吹き飛ばされる。固体粒子の表面に近い水分は
更に、衝撃波との速度差で粒子から剥ぎ取られる。この
ように粒子は低温のまま完全に乾燥し、分離捕集され、
温度の充分低下したガスは大気へ放出される。
るパルス燃焼器は、すでに開発され報告されている(特
開平6−28681)ので、このような装置を使用すれ
ば良い。このパルス燃焼器は、燃焼爆発によって通常毎
秒50〜700回のサイクルで脈動する燃焼ガスを発生
し、パルス衝撃波を発生させる。
するポリマー水性分散液の乾燥・粉体化装置の基本構成
の一例を示す説明図を図1に示す。即ち、本発明に使用
する乾燥・粉体化装置は、円筒状の乾燥機本体8の一端
にパルス燃焼器1を設置し、乾燥機本体8の他端はサイ
クロン式乾燥粉末捕集器12に接続してある。パルス燃
焼器1は少なくとも1個の空気送入管2、少なくとも1
個の燃料送入管3及び少なくとも1個の点火手段4を有
する燃焼室5、及び次第に径が大きくなる形状の燃焼ガ
ス排気管6が同一軸線上に順次配置され、かつ燃焼室が
排気管と接続する部分7の径が絞られている形状を有す
るものである。点火手段4としては電気的点火栓(イグ
ニション・プラグ)とか、口火燃焼ガスが用いられる。
ガス排気管6内部又は燃焼ガス排気管6を出たところに
原料送入口9を設け、乾燥室内の燃焼ガス排気管6を出
たところで原料送入口9近傍に2次空気送入口10が設
けられる。図1に示した乾燥・粉体化装置は一例であ
り、本発明に於いては、このような形式のパルス燃焼器
により発生するパルス衝撃波のみならず、その他の形式
のパルス燃焼器により発生するパルス衝撃波も用いるこ
とができる。
入管2から空気を供給し、燃料送入管3からデイーゼル
オイル等の燃料を噴霧し、燃焼室5内に空気及び燃料が
充満した状態で電気的点火栓4によりスパークを発生さ
せると、燃料は爆発的に燃焼して熱風となり排気管6へ
排出される。この際燃焼室5内は一時的高圧になるので
空気及び燃料の供給は一時的に遮断されるが、燃焼ガス
が排気管6へ排出され燃焼室5内が減圧状態になると空
気及び燃料の供給が再開され、再着火され爆発的に燃焼
して熱風となる現象を繰り返す。このような間欠的な爆
発により脈動する熱風を生じ、また音波も発生する。そ
こで、ポリマー水性分散液又は水溶液を排気管6内部又
は排気管出口へ供給すれば、水性分散液又は水溶液は熱
風乾燥効果以外にパルス衝撃波による急速な脈動作用に
よって物理的衝撃の作用(音波力及び圧力を含む)を受
け、ポリマーの含水原料は一瞬の間に脱水される。この
ようにして起動されたパルス燃焼器は、時間の経過と共
に燃焼室5の内壁が灼熱状態になるので、送入された空
気及び燃料は電気的点火栓でスパークを発生させなくて
も、灼熱された内壁に触れて自動的に点火し、間欠的な
爆発的燃焼を繰り返す。この段階に達したら電気的点火
栓によるスパーク発生を停止して運転を継続する。
り込まれた空気と燃料の混合ガスは燃焼の高温雰囲気に
より爆発を起こし、爆発で生じた高温高圧ガスは衝撃波
を伴い、燃焼ガス排気管6内を突進し、乾燥室11へ噴
出する。この燃焼ガスは大きな慣性力を持ち、燃焼室内
を燃焼時の高圧から負圧に変え、再び吸気口から空気が
送り込まれ燃料と混合し、次の爆発条件が整い爆発燃焼
が生ずる。これがパルスとして繰り返されて、パルス衝
撃波が発生する。原料のポリマーの水性分散液又は水溶
液を原料送入口9から供給し、2次空気送入口10から
2次空気を送入すると、原料は瞬時に脱水されて微細粒
子となり、イクロン式乾燥粉末捕集器12で燃焼ガスと
分離され、ポリマー粉末は乾燥粉末排出口14から抜き
出される。乾燥粉末を分離した燃焼ガスは分離ガス排出
口13から排出される。
置場所等を巧みに設計すれば、更に乾燥のエネルギー効
率を高めることができる。これらを考慮した市販されて
いるパルス燃焼を行う乾燥・粉体化装置としてはパルコ
ンドライヤー(商品名、大阪富士工業製)等が挙げられ
る。本発明の方法においては、ポリマーの分散液又は水
溶液を乾燥して粉体を製造するに際して2次空気を導入
する。2次空気は、パルス燃焼器での燃料の燃焼用とし
て空気送入管2を通じて燃焼室に供給される空気とは別
個に、乾燥機本体中の乾燥室のパルス燃焼ガス排気管出
口6近傍で原料送入口の近傍に2次空気送入管10を通
して導入される。この2次空気は、パルス燃焼ガスを送
り込む1次空気と異なり、別口から導入される空気であ
り、通常、2次空気と呼ばれる。これは乾燥されるポリ
マーの水分散液或いは水溶液の温度を下げる大きな役割
を持つ。この2次空気の導入量は、噴霧液の性質や供給
量等によって一概に規定はできないが、ポアリマーが融
着しない程度であれば良い。2次空気の量が多ければ多
い程よいわけではない。2次空気量が多すぎると乾燥室
内の噴霧流れが乱れたり、乾燥が不十分になったりする
恐れがあるので、適切にコントロールする必要がある。
もう一つ肝心なことは2次空気の温度である。この2次
空気の温度はポリマー分散液のMFTより15℃以上低
くすることが必須である。低いMFTのポリマー分散液
或いは夏季で自然空気の温度が高い場合は、チラー等を
利用して予め2次空気を低温に処理することが必要であ
る。
T)があり、ポリマーの分散液又は水溶液を乾燥して微
粒子粉末を得る場合に、そのMFTよりも低い温度で乾
燥する必要がある。MFTよりも高い温度で乾燥すると
ポリマーが融着して粉体を得ることができない。従っ
て、MFTの低いポリマーの場合には一般に温度を上げ
て乾燥することができず粉末化が困難となる。しかし、
本発明のパルス衝撃波を利用する方法によれば、MFT
が低いポリマー水性分散液や水溶液でも良好に粉末化す
ることができる。
共に、2次空気の温度と被乾燥物であるポリマーの最低
造膜温度(MFT)との関係が重要である。前記式
(1)で示すように、この2次空気の温度をポリマーの
特性値であるMFTよりも15℃以上、好ましくは20
℃以上低くすることによって良好にポリマーの微粒子を
製造することができる。この温度差が15℃未満である
と、噴霧された分散液が液滴の状態で良好に固化せず、
互いに凝集してしまい良好な粉末が得られない。
が低ければ熱によりポリマーの凝集や付着が発生し、塊
状となってしまう。一般的にはポリマーの水性分散液は
MFTが70℃以下ではポリマーの粉体微粒化が難しい
とされている。凝集や付着を防ぐために、唯一の手段と
してはブロッキング防止剤と称する粉体シリカ等を用い
ることである。ブロッキング防止剤は予めポリマー水性
分散液に混合し噴霧乾燥する方法と、ブロッキング防止
剤とポリマー水性分散液と別々の経路から噴霧口で合流
しながら噴霧乾燥する方法があるが、いずれも得られた
ポリマー粉体物は、ポリマーの粒子表面にブロッキング
防止剤が存在している状態である。当然ながら、ブロッ
キング防止剤が粒子内部に入り込んでしまった状態では
塊防止には役立たない。MFTが低い程ブロッキング防
止剤の使用量が多くなり、場合によってはポリマー本来
の物性を損なってしまうことがある。これに対して、本
発明の方法によれば、種々の最低造膜温度(MFT)の
ポリマー水性分散液に対しても上記の式(1)を満足す
る条件で乾燥すれば有効であるため、ポリマーのMFT
が低くても2次空気の温度を下げることによって熱によ
る凝集や付着を防ぎ粉末を製造することが出来る。従っ
て、従来の方法と違ってブロッキング防止剤を使用しな
くて済むことから、ポリマーの本質を損なうことなく粉
末を製造することができ、物性向上等にも期待できる。
送入口9は噴霧ノズル形式の構造を有することが望まし
い。ノズルの型としては、圧力ノズル、2流体ノズル、
加圧2流体ノズル等が市販されているが、より望ましく
は一方から原料を、他方から圧縮空気を供給する2流体
ノズルを用いれば、より微細なポリマー粒子を得ること
が可能である。スプレードライヤーで使用されている高
速回転デイスクの形式は、高速回転により噴霧液滴をよ
り小さくする特徴を持っているが、液滴が散乱する形式
であるため原料をパルス燃焼ガスに集中的に接触させる
のが難しく、本発明の噴霧装置としては不適である。更
に、乾燥対象物に応じて2流体のノズル径や圧縮空気圧
力等を選定し、より微細な液滴に分散させ、微粒子状態
での粉体化に有利である。
粒化に適する特徴を有している。一般的に、粒子径が小
さければ小さい程使用の際水に再分散され易く、再分散
された液の安定性が向上すると考えられている。従来ス
プレードライ法にしても凍結乾燥法にしても大概のポリ
マー水性分散液又は水溶液では、平均粒子径は数十μm
が下限であったが、パルス波衝撃では、ミクロン(μ
m)オーダーで均一なポリマー微粒子の粉体化が可能で
ある。この場合には、例えばモルタル混和材として、乾
燥した粉体を再び水に分散し使用する際に、屡々発生す
る再分散性や安定性等の問題を一挙に解決するものと期
待される。
ば、水分1kgに対して650kcal以下のエネルギ
ーで対象物を乾燥することが可能で、通常少なくても8
50kcal以上が必要とされるスプレードライヤーと
比較して大変経済的である。これはパルス燃焼器が燃焼
効率がよく、完全燃焼するからである。水の蒸発熱が約
587kcal/kgであることから、パルス衝撃波に
より固液分離された水を殆どロスなしに蒸発することが
可能となる。
炎が出るので、例えば金属パイプを当てると加熱されて
熱状態(温度約1000℃以上にのぼる)となるが、本
発明のパルス燃焼では、バーナー出口から炎が出ないた
め、金属パイプはさほど加熱されないため、乾燥対象物
にそれ程熱を与えない。これは乾燥対象物の熱による劣
化等の悪影響を避け、乾燥対象物固有の特性がそのまま
保持されるので、食品や熱に弱い対象物の乾燥・粉体化
に好都合である。
性乳化剤を使用し乳化重合して下記のポリマー水性分散
液を得て、パルス衝撃波による粉末化に供した。 モノマー組成: メチルメタクリレート 80重量% 2ーエチルヘキシルアクリレート 20重量% 分散液の固形分含有率 30重量% 分散液の平均1次粒子径 0.1μm ポリマーの最低造膜温度(MFT) 50℃ パルス衝撃波による粉体化は、ノズルが小型精密渦流式
2流体ノズル(品番:BNC−160型、ATOMAX
社製)を装備したパルス衝撃波乾燥機(商品名:パルコ
ンドライヤー、大阪富士工業製)を用い、下記の操作条
件にて行った。
00重量%とし、保護コロイドとしてポリビニルアルコ
ールを用い乳化重合を行い、下記のポリマー水性分散液
を得た。 分散液の固形分含有率 30重量% 分散液の平均1次粒子径 0.1μm ポリマーの最低造膜温度(MFT) 30℃ 以下に示すパルス衝撃波による粉体化の操作条件によ
り、乾燥装置その他は実施例1と同じものを使用してパ
ルス衝撃波による粉末化を行った。
0重量%とし、アニオン性乳化剤を用い乳化重合を行
い、下記の性状のポリスチレン水性分散液を調製した。 分散液の固形分含有率 30重量% 分散液の平均1次粒子径 0.1μm ポリマーの最低造膜温度(MFT) 100℃ 以下に示すパルス衝撃波による粉体化の操作条件によ
り、乾燥装置その他は実施例1と同じものを使用してパ
ルス衝撃波による粉末化を行った。
同じであるが、マイクロサスペンション重合方法を用
い、数ミクロンメーターの大粒子径ポリスチレン水性分
散液を調製した。得られた水性分散液の固形分含有率は
10重量%であったが、それを更に水で固形分5重量%
に希釈した。この水性分散液の性状は次の通りであっ
た。 分散液の平均1次粒子径 約5μm ポリマーの最低造膜温度(MFT) 100℃ 以下に示すパルス衝撃波による粉体化の操作条件によ
り、乾燥装置その他は実施例1と同じものを使用してパ
ルス衝撃波による粉末化を行った。
2 乾燥機乾燥室内温度 65℃
性分散液を用い、同様な2流体ノズルを装備しているス
プレードライヤー(型番:L−8型、大川原製作所製)
にて、下記に示す操作条件で噴霧乾燥を行い、水性分散
液の微粒子化を行なった。
性分散液を用い、回転デイスク式噴霧乾燥機(デイス
ク:MC−50型、スプレードライヤー:L−8型、大
川原製作所製)にて、下記に示す操作条件で噴霧乾燥を
行い、水性分散液の微粒子化を行なった。
水性分散液を、上記比較例1と同様な2流体ノズルを装
備しているスプレードライヤー(L−8型、大川原製作
所製)にて、下記に示す操作条件で乾燥粉体化を行なっ
た。
・粉体化処理の結果をそれぞれ表1及び表2に示す。
を0%と仮定して計算した値 *2:粉体を水に再分散させ、粒子径測定装置FRA
MICRO TRAC、(日機装(株)製)により室温
にて測定を行なった。 *3:粉体の状態の評価 ○:粒子径分布のシャープな微粒子。 △:粒子径が不揃いで、若干凝集或いは塊の発生が見ら
れる。 ×:凝集或いは塊の発生が見られる。
段階の工程で、焦げ焼けや成分の化学変化を生じること
なく、粒子径の比較的均一で微細粒子を製造できる。省
資源、省エネルギー問題、また地球温暖化やオゾン層破
壊にみられる環境保全問題から有機溶剤の規制が益々厳
しくなる中、VOC(揮発性有機化合物)削減に最も適
しているとされる粉体塗料の製造への応用等が期待でき
る。
機の代表的な構成を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリマーの水性分散液又は水溶液からポ
リマー微粒子を製造するにあたり、ポリマー水性分散液
又は水溶液の液滴をパルス衝撃波に接触させ、固液分離
を行うことを特徴とするポリマー微粒子の製造方法。 - 【請求項2】 パルス衝撃波が、パルス燃焼器により発
生したパルス燃焼ガスによるものである請求項1に記載
のポリマー微粒子の製造方法。 - 【請求項3】 ポリマーの水性分散液又は水溶液の供給
が噴霧ノズルを使用するものである請求項1〜2に記載
のポリマー微粒子の製造方法。 - 【請求項4】 パルス燃焼器のポリマー供給部に導入さ
れる2次空気の温度t1が下記の式(1)を満足する条
件で操作することを特徴とする請求項1〜3に記載のポ
リマー微粒子の製造方法。 【数1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24855898A JP2000080170A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | ポリマー微粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24855898A JP2000080170A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | ポリマー微粒子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000080170A true JP2000080170A (ja) | 2000-03-21 |
JP2000080170A5 JP2000080170A5 (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=17179954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24855898A Pending JP2000080170A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | ポリマー微粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000080170A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1998
- 1998-09-02 JP JP24855898A patent/JP2000080170A/ja active Pending
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