JP2000077785A - 半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子およびその製造方法

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JP2000077785A
JP2000077785A JP24220498A JP24220498A JP2000077785A JP 2000077785 A JP2000077785 A JP 2000077785A JP 24220498 A JP24220498 A JP 24220498A JP 24220498 A JP24220498 A JP 24220498A JP 2000077785 A JP2000077785 A JP 2000077785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迷光を低減することができる半導体発光素子
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 サファイアよりなる基板11の一面に、
n型AlGaNよりなるn型クラッド層25b,InG
aNよりなる活性層26およびp型AlGaNよりなる
p型クラッド層27cなどを積層した構造部20を形成
する。n側電極12およびp側電極14を構造部20に
対して基板11の反対側に設ける。基板11の他面には
金属などよりなる吸収部15を設け、活性層26におけ
る発光波長以下の波長を有する光を吸収することができ
るようにする。パッケージに収納して用いても、吸収部
15により迷光を吸収することができるので、迷光を低
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、順次積層された第
1導電型半導体層,活性層および第2導電型半導体層を
それぞれ有する構造部に対して積層方向の一方側に第1
の電極および第2の電極が設けられた半導体発光素子、
または構造部が発光波長以下の波長を有する光を吸収し
ない材料よりなる基板に積層された半導体発光素子およ
びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AlGaInN層などのIII族
ナイトライド化合物半導体層を基板に積層して形成した
半導体レーザ(laser diode ;LD)または発光ダイオ
ード(light emitting diode;LED)などの半導体発
光素子は、可視領域から紫外領域までの発光を得ること
ができることから活発に研究開発が行われている。その
中でも特に光記録の分野では、光ディスクなどの記録密
度を向上させるために短波長域の光が得られる半導体レ
ーザの実用化が求められている。
【0003】このような半導体発光素子は、通常、図1
6に示したように、パッケージ130の内部に収納され
て用いられる。このパッケージ130は、例えば、光を
外部に取り出す取り出し窓135aが設けられた蓋体1
35と、この蓋体135を支持する支持体134とを有
しており、内部には、支持体134に支持された半導体
発光素子110の載置台136が設けられている。但
し、このようなパッケージ130を用いた場合、パッケ
ージ130の内壁および取り出し窓135aにおいて反
射光(いわゆる迷光)が発生してしまうという問題があ
る。この迷光の一部は、取り出し窓135aから外部に
射出され、例えば、光記録メディアへの書き込みおよび
読み取りにおいて誤信号の原因となってしまう。
【0004】そこで、AlGaAs系の半導体発光素子
あるいはAlGaInP系の半導体発光素子などにおい
ては、図17に示したように、パッケージ230の内壁
に角度を設けることにより迷光を射出させないようにし
ている。これについて、図18に示したように、パッケ
ージ230に収納した半導体発光素子210とコリメー
タレンズ300とから構成される単純な光学系を例に挙
げて具体的に説明する。
【0005】この光学系では、信号として使用される光
はコリメータレンズ300を通過する光のみである。コ
リメータレンズ300を通過する光は、パッケージ23
0の取り出し窓235aを必ず通過するので、図18に
おいて網かけで示したxとxおよびyとyとを結んだ各
延長線の間の領域zに必ず存在することになる。従っ
て、この領域zに迷光が存在すると実用上不都合が生じ
ることになる。そこで、AlGaAs系の半導体発光素
子などでは、図17に示したように、半導体発光素子2
10よりも載置台236側に反射されてきた迷光は載置
台236の側面に傾斜を持たせることにより領域z内に
戻らないようにし、載置台236よりも半導体発光素子
210側に反射されてきた迷光は半導体発光素子210
の基板211に向かって反射させることにより領域z内
に戻らないようにしている。
【0006】このように、半導体発光素子210の基板
211に向かって反射させることにより領域z内に迷光
が戻らないようにできるのは、AlGaAs系の半導体
発光素子210などでは、通常、基板211にGaAs
が用いられており、発光波長以下の波長を有する光を基
板211により吸収することができるからである。すな
わち、積極的に基板に迷光を反射させることにより、パ
ッケージ230内における迷光を減少させることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、III
族ナイトライド化合物半導体を用いた半導体発光素子で
は、一般に、基板には発光波長以下の波長を有する光を
吸収しないサファイアが用いられており、基板により迷
光を吸収させることができない。これは、基板を構成す
る材料は、一般に基板に成長させる半導体層との格子定
数との関係および良好な半導体層を成長させることがで
きるかにより選択されるのが通常であり、発光波長以下
の波長を有する光を吸収することができるか否かという
ことからは選択されないからである。従って、従来のI
II族ナイトライド化合物半導体を用いた半導体発光素
子では、図19に示したように、半導体発光素子110
に反射されてきた迷光は、半導体発光素子110の基板
によっては吸収されずに、取り出し窓135aから外部
に射出されてしまう可能性が高いという問題があった。
【0008】なお、一般に、図20に示したように、光
が物質Mにあたると、入射光L1のもつエネルギーは反
射光L2,透過光L3および吸収の3つのエネルギーに
分配される。これを式に表すと式1に示したようになる
(櫛田孝司著「光物理学」第5章,共立出版社出版を参
照)。
【式1】入射光強度=再反射光強度+透過光強度+吸収 これは、物質固有の性質によるものであり、吸収がない
ということは、反射と透過の2成分にエネルギーが分配
されることになるので、吸収がある場合に比べてそれら
のエネルギーすなわち強度が増大することが定性的にも
わかる。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、迷光を低減することができる半導体
発光素子およびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体発光
素子は、順次積層された第1導電型半導体層,活性層お
よび第2導電型半導体層をそれぞれ有すると共に、積層
方向に対して垂直な方向に位置する側面と、積層方向の
一方に位置し第1導電型半導体層よりなる第1面と、積
層方向の一方に位置し第2導電型半導体層よりなる第2
面と、積層方向の他方に位置する第3面とをそれぞれ有
し、活性層において光を発生する構造部と、この構造部
の第1面に設けられた第1の電極と、構造部の第2面に
設けられた第2の電極と、構造部の側面側および第3面
側のうちの少なくとも一部に設けられ、構造部における
発光波長以下の波長を有する光を吸収する吸収部とを備
えたものである。
【0011】本発明による他の半導体発光素子は、順次
積層された第1導電型半導体層,活性層および第2導電
型半導体層をそれぞれ有すると共に、積層方向に対して
垂直な方向に位置する側面を有し、活性層において光を
発生する構造部と、対向する一対の面の一面に構造部が
積層されると共に、構造部の積層方向に対して垂直な方
向に位置する側面を有し、構造部における発光波長以下
の波長を有する光を吸収しない材料よりなる基板と、基
板の一面と対向する他面,基板の側面および構造部の側
面からなるうちの少なくとも一部に設けられ、構造部に
おける発光波長以下の波長を有する光を吸収する吸収部
とを備えたものである。
【0012】本発明による半導体素子の製造方法は、第
1導電型半導体層,活性層および第2導電型半導体層を
順次積層し、積層方向に対して垂直な方向に位置する側
面と、積層方向の一方に位置し第1導電型半導体層より
なる第1面と、積層方向の一方に位置し第2導電型半導
体層よりなる第2面と、積層方向の他方に位置する第3
面とをそれぞれ有し、活性層において光を発生する構造
部を形成する工程と、構造部の第1面に第1の電極を形
成する工程と、構造部の第2面に第2の電極を形成する
工程と、構造部の側面側および第3面側のうちの少なく
とも一部に、構造部における発光波長以下の波長を有す
る光を吸収する吸収部を形成する工程とを含むものであ
る。
【0013】本発明による他の半導体発光素子の製造方
法は、対向する一対の面と、この一対の面を結ぶ側面と
をそれぞれ有し、構造部における発光波長以下の波長を
有する光を吸収しない材料よりなる基板の一対の面のう
ちの一面に、第1導電型半導体層,活性層および第2導
電型半導体層を順次積層し、積層方向に対して垂直な方
向に位置する側面を有しており活性層において発を発生
する構造部を形成する工程と、基板の一面と対向する他
面,基板の側面および構造部の側面からなるうちの少な
くとも一部に、構造部における発光波長以下の波長を有
する光を吸収する吸収部を形成する工程とを含むもので
ある。
【0014】本発明による半導体発光素子では、第1の
電極と第2の電極との間に電圧が印加されると、第1導
電型半導体層と第2導電型半導体層との間に電圧が印加
され、活性層に電流が注入されて発光が起こる。ここで
は、構造部の側面側および第3面側のうちの少なくとも
一部に吸収部が設けられているので、例えば、この半導
体発光素子をパッケージに収納して用いても、迷光が吸
収部により吸収される。
【0015】本発明による他の半導体発光素子では、第
1導電型半導体層と第2導電型半導体層との間に電圧が
印加されると、活性層に電流が注入され発光が起こる。
ここでは、基板の他面,基板の側面および構造部の側面
からなるうちの少なくとも一部に吸収部が設けられてい
るので、例えば、この半導体発光素子をパッケージに収
納して用いても、迷光が吸収部により吸収される。
【0016】本発明による半導体素子の製造方法では、
第1導電型半導体層,活性層および第2導電型半導体層
を順次積層することにより構造部が形成される。構造部
の第1面には第1の電極が形成され、構造部の第2面に
は第2の電極が形成される。また、構造部の側面側およ
び第3面側のうちの少なくとも一部には吸収部が形成さ
れる。
【0017】本発明による他の半導体発光素子の製造方
法では、基板の一面に、第1導電型半導体層,活性層お
よび第2導電型半導体層を順次積層することにより構造
部が形成される。また、基板の他面,基板の側面および
構造部の側面からなるうちの少なくとも一部に吸収部が
形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態に係る半導体発光素子である半導体レーザ
10の構成を表すものである。この半導体レーザ10
は、対向する一対の面を有する基板11の一面に、複数
の半導体層を有する構造部20が積層されている。基板
11は、例えば、積層方向の厚さ(以下、単に厚さと言
う)が300μmのサファイアにより構成されており、
構造部20は基板11のC面に形成されている。基板1
1は、また、一対の面を結ぶ側面を有している。
【0020】構造部20は、基板11の側から順に積層
されたバッファ層21,下地層22,マスク層23,被
覆成長層24,第1導電型半導体層25,活性層26お
よび第2導電型半導体層27をそれぞれ有している。バ
ッファ層21は、例えば、厚さが30nmであり、不純
物を添加しないundope−GaNにより構成されている。
このバッファ層21は、低温で成長させた非晶質に近い
結晶よりなり、下地層22を成長させる際の核となるも
のである。下地層22は、例えば、厚さが2μmであ
り、不純物を添加しないundope−GaNの結晶により構
成されている。
【0021】マスク層23は、例えば、厚さが0.1μ
mであり、二酸化ケイ素(SiO2)により構成されて
いる。このマスク層23は、また、図1において紙面に
対して垂直な方向において帯状に延長された複数の開口
部23aと、各開口部23aの間に形成され同様に帯状
に延長された複数のマスク部23bとを有しており、こ
のマスク層23の上に被覆成長層24を横方向に成長さ
せることにより、下地層22から貫通転位が伝わるのを
遮断するようになっている。マスク層23における各マ
スク部23bの幅(マスク幅)は例えば10μmであ
り、各開口部23aの幅(開口幅)は例えば4μmであ
る。被覆成長層24は、例えば、厚さが10μmであ
り、不純物を添加しないundope−GaNにより構成され
ている。
【0022】第1導電型半導体層25は、被覆成長層2
4の側から順に積層されたn側コンタクト層25a,n
型クラッド層25bおよび第1のガイド層25cをそれ
ぞれ有している。n側コンタクト層25aは、例えば、
厚さが3μmであり、ケイ素(Si)などのn型不純物
を添加したn型GaNにより構成されている。n型クラ
ッド層25bは、例えば、厚さが1μmであり、ケイ素
などのn型不純物を添加したn型Al0.1 Ga0.9 N混
晶により構成されている。第1のガイド層25cは、例
えば、厚さが0.1μmであり、ケイ素などのn型不純
物を添加したn型GaNにより構成されている。
【0023】活性層26は、例えば、不純物を添加しな
いundope−InGaN混晶により構成されており、厚さ
が3nmのIn0.15Ga0.85N混晶よりなる井戸層と、
厚さが4nmのIn0.02Ga0.98N混晶よりなるバリア
層との多重量子井戸構造を有している。この活性層26
は発光層として機能するものであり、その発光波長はレ
ーザ発振において約405nmとなっている。
【0024】第2導電型半導体層27は、活性層26の
側から順に積層された劣化防止層27a,第2のガイド
層27b,p型クラッド層27cおよびp側コンタクト
層27dをそれぞれ有している。劣化防止層27aは、
例えば、厚さが20nmであり、マグネシウム(Mg)
などのp型不純物を添加したp型Al0.2 Ga0.8 N混
晶により構成されている。第2のガイド層27bは、例
えば、厚さが0.1μmであり、マグネシウムなどのp
型不純物を添加したp型GaNにより構成されている。
p型クラッド層27cは、例えば、厚さが0.8μmで
あり、マグネシウムなどのp型不純物を添加したp型A
0.1 Ga0.9 N混晶により構成されている。p側コン
タクト層27dは、例えば、厚さが0.5μmであり、
マグネシウムなどのp型不純物を添加したp型GaN混
晶により構成されている。
【0025】このような構成を有する構造部20は、積
層方向の一方に、第1導電型半導体層25であるn側コ
ンタクト層25aよりなる第1面20aと、第2導電型
半導体層27であるp側コンタクト層27dよりなる第
2面20bとをそれぞれ有しており、積層方向の他方
に、バッファ層21よりなる第3面20cを有してい
る。
【0026】構造部20の第1面20aには、第1の電
極としてのn側電極12が設けられている。n側電極1
2は、n側コンタクト層25aの側から順にチタン(T
i)層,アルミニウム(Al)層および金(Au)層を
積層して加熱処理により合金化した構造を有しており、
n側コンタクト層25aと電気的に接続されている。構
造部20の第2面20bには、二酸化ケイ素などの絶縁
材料よりなる絶縁層13と共に、この絶縁層13に設け
られた開口13aを介して第2の電極としてのp側電極
14が形成されている。p側電極14は、p側コンタク
ト層27dの側からニッケル(Ni)層と金(Au)層
とを順次積層して加熱処理により合金化された構造を有
しており、p側コンタクト層27dと電気的に接続され
ている。p側電極14は、また、電流狭窄をするように
図1では紙面に対して垂直な方向において帯状に延長さ
れており、p側電極14に対応する活性層26の領域が
発光領域となるようになっている。
【0027】この半導体レーザ10は、また、基板11
の他面側(構造部20の第3面20c側)に吸収部15
を備えている。この吸収部15は、活性層26における
発光波長以下の波長を有する光を吸収する材料により構
成されている。例えば、金,ニッケル,白金(Pt)あ
るいはアルミニウムなどの金属、またはこれらの合金、
またはアモルファスシリコンあるいはZnSなどの誘電
体により構成されている。この吸収部15は、基板11
の他面側全面に設けられていてもよいが、図2に吸収部
15の側から見た図を示したように、基板11の他面の
うち周縁部を除く一部に対して設けられた方が好まし
い。これは、後述する製造方法においても説明するよう
に、このような半導体レーザ10では、複数の半導体レ
ーザ形成領域を有する基板11に構造部20を積層した
のち各半導体レーザ形成領域において分割して形成する
のが一般的であり、その場合、基板11の他面のうち周
縁部に吸収部15が形成されない方が分割が容易となる
からである。
【0028】また、この吸収部15の厚さは、吸収部1
5を構成する材料の吸収係数をα(cm-1)とし、吸収
部15の厚さをd(cm)とした場合に、式2に示した
ように、その積が1以上となるように決定されることが
好ましい。
【式2】α×d≧1
【0029】これは、式3に示した透過光強度と吸収部
15の吸収係数αおよびその厚さdとの関係(櫛田孝司
著「量子光学」第2章,朝倉書店出版を参照)から分か
るように、吸収部15の吸収係数αとその厚さdとの積
が1以上でないと十分に透過光強度を小さくすることが
できないからである。なお、式3における侵入光強度と
いうのは、式4に示したように、入射光強度から再反射
光強度を引いたものである。
【0030】
【式3】透過光強度=侵入光強度×exp(−α×d)
【式4】侵入光強度=入射光強度−再反射光強度
【0031】なお、表1に、吸収部15を金により構成
した場合における波長λに対する吸収係数αと、吸収係
数αと厚さdとの積が1となる場合の厚さdとを示す。
すなわち、表1に示した厚さdは式3におけるα×dが
1となる場合の値であり、吸収部15を透過する光の透
過光強度を侵入光強度の36%程度にまで低減すること
ができる値となる。また、表1において、κは光の吸収
量を示す物性値であり、吸収係数αとは式5に示したよ
うな関係を有している。
【式5】α=4πκ/λ
【0032】
【表1】
【0033】また、同様に、吸収部15をニッケルによ
り構成した場合を表2に、吸収部を白金により構成した
場合を表3に、吸収部15をアルミニウムにより構成し
た場合を表4に、吸収部15をアモルファスシリコンに
より構成した場合を表5に、吸収部15をZnSにより
構成した場合を表6にそれぞれ示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】表1乃至表6に示したように、κおよび吸
収係数αが正の値である場合にはその波長λの光を吸収
することから、これらにより吸収部15を構成すれば、
これらの波長を有する光を吸収部15において吸収でき
ることが分かる。また、吸収部15をこれらの金属また
はシリコンにより構成すれば、数nm〜十数nm程度の
厚さdでこれらの波長を有する光を十分に吸収できるこ
とが分かる。
【0040】この半導体レーザ10は、更に、図1にお
いては図示しないが図2に示したように、p側電極14
の長さ方向の端部に一対の反射鏡膜16,17がそれぞ
れ形成されている。各反射鏡膜16,17は、例えば、
二酸化ケイ素(SiO2 )膜と酸化ジルコニウム(Zr
O)膜とを交互に積層してそれぞれ構成されており、反
射鏡膜16の反射率は低くなるように、反射鏡膜17の
反射率は高くなるようにそれぞれ調整されている。これ
により、活性層26において発生した光は一対の反射鏡
膜の間を往復して増幅され、反射鏡膜16からレーザビ
ームとして射出されるようになっている。すなわち、p
側電極14の長さ方向が共振器方向となっている。
【0041】このような構成を有する半導体レーザ10
は、次のようにして製造することができる。
【0042】図3および図5はその各製造工程を表すも
のである。なお、図3および図4は図1と同一方向(p
側電極14の延長方向に対して垂直な方向)における断
面図であり、図5は吸収部15の側から見た図である。
まず、図3(A)に示したように、例えば、複数の半導
体レーザ形成領域を有するサファイアよりなる基板11
を用意し、MOCVD法により、基板11の一面(C
面)にundope−GaNよりなるバッファ層21を形成す
る。その際、例えば、基板11の温度は520℃と低く
し、非晶質に近い結晶層を成長させる。また、原料には
トリメチルガリウム((CH3 3 Ga)とアンモニア
(NH3 )を用いる。なお、図3および図4において
は、1つの半導体レーザ形成領域のみを代表して表して
いる。
【0043】次いで、同じく図3(A)に示したよう
に、バッファ層21の上に、例えば、MOCVD法によ
り、バッファ層21と同様にしてundope−GaNよりな
る下地層22を形成する。但し、基板11の温度は例え
ばバッファ層21を成長させる場合よりも高温の例えば
1020℃とし、結晶層を成長させる。
【0044】続いて、図3(B)に示したように、下地
層22の上に、例えば、CVD(Chemical Vapor Depos
ition )法により、二酸化ケイ素よりなり帯状に延長さ
れた複数のマスク部23bを有するマスク層23を選択
的に形成する。そののち、同じく図3(B)に示したよ
うに、マスク層23の上に、例えば、MOCVD法によ
り、下地層22と同様にしてundope−GaNよりなる被
覆成長層24を横方向に成長させる。
【0045】被覆成長層24を形成したのち、図3
(C)に示したように、その上に、例えば、MOCVD
法により、n型GaNよりなるn側コンタクト層25
a,n型Al0.1 Ga0.9 N混晶よりなるn型クラッド
層25b,n型GaNよりなる第1のガイド層25c,
undope−GaInN混晶よりなる活性層26,p型Al
0.2Ga0.8 N混晶よりなる劣化防止層27a,p型G
aNよりなる第2のガイド層27b,p型Al0.1 Ga
0.9 N混晶よりなるp型クラッド層27cおよびp型G
aNよりなるp側コンタクト層27dを順次成長させ
る。
【0046】その際、例えば、基板11の温度は800
〜1000℃とし、アルミニウムの原料としてはトリメ
チルアルミニウム((CH3 3 Al)、ガリウムの原
料としてはトリメチルガリウム、インジウムの原料とし
てはトリメチルインジウム((CH3 3 In)および
窒素の原料ガスとしてはアンモニアガスをそれぞれ用い
る。また、n型不純物としてケイ素を添加する場合に
は、ケイ素の原料ガスとしてモノシランガス(Si
4 )を用い、p型不純物としてマグネシウムを添加す
る場合には、マグネシウムの原料としてビス=メチルシ
クロペンタジエニルマグネシウム((CH3 5 4
2 Mg)あるいはビス=シクロペンタジエニルマグネシ
ウム((C5 5 2 Mg)をそれぞれ用いる。
【0047】n側コンタクト層25aからp側コンタク
ト層27dまでの各層を成長させたのち、図4(A)に
示したように、p側コンタクト層27dの上に、例え
ば、CVD法により二酸化ケイ素などの絶縁体よりなる
絶縁層13を形成する。絶縁層13を形成したのち、リ
ソグラフィ技術を用い、n側電極12の形成位置に対応
してp側コンタクト層27d,p型クラッド層27c,
第2のガイド層27b,劣化防止層27a,活性層2
6,第1のガイド層25cおよびn型クラッド層25b
を順次選択的に除去し、n側コンタクト層25aを露出
させる。すなわち、構造部20の第1面20aを露出さ
せる。
【0048】n側コンタクト層25aを露出させたの
ち、図4(B)に示したように、全面(すなわち絶縁層
13およびn側コンタクト層25aの上)に、図示しな
いレジスト膜を塗布形成し、フォトリソグラフィによっ
てn側電極12の形成位置に対応したマスクパターンを
形成する。そののち、全面(すなわちn側コンタクト層
25aおよび図示しないレジスト膜の上)に、例えば、
真空蒸着法によりチタン層,アルミニウム層および金層
を選択的に順次蒸着し、図示しないレジスト膜をその上
に蒸着された各金属層と共に除去して(リフトオフ)、
n側電極12を形成する。
【0049】n側電極5を形成したのち、同じく図4
(B)に示したように、全面(すなわち絶縁層13,n
側コンタクト層25aおよびn側電極12の上)に、図
示しないレジスト膜を塗布形成し、フォトリソグラフィ
によってp側電極14の形成位置に対応したマスクパタ
ーンを形成する。そののち、これをマスクとしてエッチ
ングを行い、絶縁層13を選択的に除去してp側電極1
4の形成位置に対応した開口13aを形成し、p側コン
タクト層27dを露出させる。すなわち、構造部20の
第2面を露出させる。p側コンタクト層27dを露出さ
せたのち、全面(すなわちp側コンタクト層27dおよ
び図示しないレジスト膜の上)に、例えば、真空蒸着法
によりニッケル層および金層を順次蒸着し、図示しない
レジスト膜をその上に蒸着された各金属層と共に除去し
て(リフトオフ)、p側電極14を形成する。そのの
ち、加熱処理を行い、p側電極14およびn側電極12
を合金化させる。
【0050】加熱処理を行ったのち、図5に示したよう
に、基板11の他面に、図示しないレジスト膜を塗布形
成し、フォトリソグラフィによって吸収部15の形成位
置に対応したマスクパターンを形成する。そののち、全
面(すなわち基板11および図示しないレジスト膜の
上)に、例えば、真空蒸着法により金層,白金層,ニッ
ケル層あるいはアルミニウム層などの金属層を蒸着し、
図示しないレジスト膜をその上に蒸着された金属層と共
に除去して(リフトオフ)、吸収部15を形成する。な
お、図5においては複数の半導体レーザ形成領域10a
を表しており、破線により囲まれた領域が各半導体レー
ザ形成領域10aに該当している。
【0051】なお、吸収部15をアモルファスシリコン
あるいはZnSなどの半導体により構成する場合には、
基板11の他面に、例えば、CVD法,分子線エピタキ
シー(Molecular Beam Epitaxy;MBE)法あるいはM
OCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition
)法により誘電体層を形成したのち、リソグラフィ技
術を用い、吸収部形成領域に対応してその誘電体層を選
択的に除去して、吸収部15を形成する。
【0052】吸収部15を形成したのち、ここでは図示
しないが、基板11を各半導体レーザ形成領域10aに
対応させてp側電極14の長さ方向に対して垂直に所定
の幅で分割する。そののち、分割した一対の側面に、例
えばE−ガン蒸着法、CVD法により一対の反射鏡膜1
6,17をそれぞれ形成する。各反射鏡膜16,17を
形成したのち、基板11を各半導体レーザ形成領域10
aに対応させてp側電極14の長さ方向と平行に所定の
幅で分割する。なお、これら分割工程においては、図5
に示したように、吸収部15を各半導体レーザ形成領域
10aの周縁部に形成しない方が、吸収部15が妨げと
ならずに容易に分割することができるので好ましい。こ
れにより、図1に示した半導体レーザ10が形成され
る。
【0053】このようにして製造した半導体レーザ10
は、次のようにパッケージに収納されて用いられる。
【0054】図6乃至図8はパッケージ30の構成およ
びこのパッケージ30に収納された半導体レーザ10の
状態を表すものである。なお、図8は図7におけるI−
I線に沿った断面図である。まず、この半導体レーザ1
0は、図6に示したように、配設基板31にn側電極1
2およびp側電極14を対向させて配設される。この配
設基板31は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)な
どの絶縁体よりなり、半導体レーザ10が配設される側
の面には、n側電極12を接続する配線32と、p側電
極14を接続する配線33とがそれぞれ設けられてい
る。各配線32,33は、例えば、金などの金属により
構成されている。配線32の配設基板31と反対側には
n側電極12と対応した位置に半田層32aが形成され
ており、配線33の配設基板31と反対側にはp側電極
14と対応した位置に半田層33aが形成されている。
すなわち、半導体レーザ10のn側電極12は半田層3
2aを介して配線32と電気的に接続され、p側電極1
4は半田層33aを介して配線33と電気的に接続され
る。
【0055】次いで、図7および図8に示したように、
配設基板31に配設された半導体レーザ10は、パッケ
ージ30の内部に収納される。このパッケージ30は、
例えば、円盤状の支持体34と中空円筒状の蓋体35と
を有している。蓋体35は、その一端部が開放された状
態、他端部が閉鎖された状態となっており、開放端部が
支持体34の一面に対して配設されている。蓋体35の
内部には、載置台36が支持体34の一面に対して形成
されており、半導体レーザ10はこの載置台36に配設
基板31を介して載置される。また、蓋体35の閉鎖端
部には、半導体レーザ10に対応して、半導体レーザ1
0から射出されたレーザビームをパッケージ30の外部
に取り出すための取り出し窓35aが設けられている。
【0056】載置台36および支持体34は、例えば、
金属などの導電体により構成されており、支持体34に
設けられたピン37を介して外部配線と電気的に接続さ
れるようになっている。また、支持体34には、支持体
34とは絶縁性が確保されたピン38が内部から外部に
向かって貫通されており、ピン38を介しても外部配線
と電気的に接続することができるようになっている。す
なわち、半導体レーザ10は、配設基板31の配線32
とピン38とがワイヤで接続されると共に、配線33と
載置台36とがワイヤで接続されることにより、外部配
線と電気的に接続される。
【0057】このようにしてパッケージ30に収納され
た半導体レーザ10は、次のように作用する。
【0058】この半導体レーザ10では、パッケージ3
0のピン37およびピン38を介して、半導体レーザ1
0のn側電極12とp側電極14との間に所定の電圧が
印加されると、活性層26に電流が注入され、電子−正
孔再結合により発光が起こる。この光は、一対の反射鏡
膜16,17の間を往復して増幅され、反射鏡膜16か
らレーザビームとして射出される。この半導体レーザ1
0から射出されたレーザビームの一部は、パッケージ3
0の取り出し窓35aを介してパッケージ30の外部に
取り出される。
【0059】また、半導体レーザ10から射出されたレ
ーザビームの他の一部は、図9に太実線の矢印で示した
ように、パッケージ30の内壁または取り出し窓35a
において反射し、迷光となって、その一部は半導体レー
ザ10に戻ってくる。更に、半導体レーザ10の反射鏡
膜17からもわずかながらレーザビームが射出されてお
り、図9において細実線の矢印で示したように、パッケ
ージ30の内壁において反射し、迷光となって、その一
部は半導体レーザ10に戻ってくる。半導体レーザ10
に戻ってきた迷光は、半導体レーザ10の表面において
一部が再反射光となり、一部が侵入光となる。
【0060】ここで、本実施の形態に係る半導体レーザ
10では、基板11の他面に吸収部15を備えているの
で、半導体レーザ10に侵入した迷光の一部は吸収部1
5に到達し、吸収部15において一部が吸収され、一部
は図9において破線の矢印で示したように透過する。す
なわち、吸収部15を透過する迷光の透過光強度は、侵
入光強度よりも吸収部15において吸収された分だけ小
さくなる。よって、パッケージ30内における迷光は低
減され、取り出し窓35aから取り出される迷光も低減
される。また、半導体レーザ10においても活性層26
に到達する迷光が低減され、半導体レーザ10の動特性
は安定し、レーザノイズが低減する。
【0061】このように本実施の形態に係る半導体レー
ザ10によれば、基板11の他面(構造部20の第3面
20c側)に吸収部15を備えるようにしたので、パッ
ケージ30に収納して用いても、迷光を吸収部15によ
り吸収することができる。よって、パッケージ30内の
迷光を低減することができ、取り出し窓35aから取り
出される迷光も低減することができる。従って、この半
導体レーザ10を用いた装置の誤動作を防止することが
できる。また、半導体レーザ10においても、活性層2
6に到達する迷光を低減することができ、半導体レーザ
10の動特性を安定させることができると共に、レーザ
ノイズを低減することができる。
【0062】また、本実施の形態に係る半導体レーザの
製造方法によれば、基板11の他面(構造部20の第3
面20c側)に吸収部15を形成するようにしたので、
本実施の形態に係る半導体レーザ10を容易に製造する
ことができる。
【0063】(第2の実施の形態)図10は本発明の第
2の実施の形態に係る半導体レーザ40を基板11側か
ら見て表すものである。この半導体レーザ40は、吸収
部45の形状が異なることを除き、第1の実施の形態と
同一の構成および作用を有している。また、第1の実施
の形態と同様にして製造することができる。よって、こ
こでは、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
【0064】吸収部45は、四角形の四隅にマーク部4
5aとしての切欠部が形成された12角形状となってい
る。このマーク部45aは、第1の実施の形態において
説明したように半導体レーザ40を配設基板31に配設
する際、または半導体レーザ40をパッケージ30の載
置台36に載置する際に、半導体レーザ40の位置を決
めるための印として用いられる。これは、基板11が発
光波長以下の波長を有する光を吸収しないサファイアに
より構成されているのに対して、吸収部45はそれらの
光を吸収する材料により構成されていることを利用した
ものであり、この半導体レーザ40は、マーク部45a
を画像処理などで識別することにより位置決めすること
ができるようになっている。
【0065】このように本実施の形態によれば、吸収部
45がマーク部45aを有するようにしたので、第1の
実施の形態において説明した効果に加えて、半導体レー
ザ40を配設基板31に配設する際、あるいは半導体レ
ーザ40をパッケージ30の載置台36に載置する際な
どに、画像処理などを利用することにより容易にその位
置決めを行うことができる。よって、タクトを短縮する
ことができると共に、位置合わせの精度を高めることが
でき、歩留りを向上させることができる。
【0066】なお、本実施の形態では、吸収部45を1
2角形状とすることにより切欠部よりなるマーク部45
aを形成するようにしたが、図11に示した半導体レー
ザ50のように、吸収部55が複数の吸収領域55bを
有するように構成し、各吸収領域55bの間の領域をマ
ーク部55aとするようにしてもよい。すなわち、ここ
においてマーク部45a,55aとは、吸収部45,5
5の位置を示すことができる特徴部分を言う。
【0067】(第3の実施の形態)図12は本発明の第
3の実施の形態に係る半導体レーザ60を基板11側か
ら見て表すものである。この半導体レーザ60は、吸収
部65の形状が異なることを除き、第1の実施の形態と
同一の構成および作用を有している。また、第1の実施
の形態と同様にして製造することができる。よって、こ
こでは、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
【0068】吸収部65は、共振器方向A(p側電極1
4の延長方向)において発光波長の1/2の整数倍の長
さと同一のピッチ幅Bで配列された複数の吸収領域65
bを有している。ピッチ幅Bというのは、図12におい
ても示したように、1つの吸収領域65bの幅Cと、そ
れに隣接する吸収領域65bとの間の幅Dとを合わせた
幅のことである。
【0069】このように本実施の形態によれば、吸収部
65が、共振器方向Aにおいて発光波長の1/2の整数
倍の長さと同一のピッチ幅Bで配列された複数の吸収領
域65bを有するようにしたので、第1の実施の形態に
おいて説明した効果に加えて、DFB(Distributed Fe
edback)と同様の効果を得ることができる。よって、縦
モードの選択性を高めることができる(Casey and Pani
sh ; "Heterostructure Lasers" Chap. 7 Academic Pre
ssを参照)。
【0070】(第4の実施の形態)図13は本発明の第
4の実施の形態に係る半導体レーザ70を表すものであ
る。この半導体レーザ70は、吸収部15が除去され、
基板71が吸収部としての機能を有することを除き、第
1の実施の形態と同一の構成および作用を有している。
また、第1の実施の形態と同様にして製造することがで
きる。よって、ここでは、同一の構成要素には同一の符
号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0071】基板71は、例えば、Fe,Cuなどを不
純物として侵入させあるいは添加したサファイアにより
構成されており、構造部20における発光波長以下の波
長を有する光を吸収することができるようになってい
る。よって、本実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同一の効果を得ることができる。
【0072】以上、各実施の形態を挙げて本発明を説明
したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるもので
はなく、種々の変形が可能である。例えば、上記第1乃
至第3の各実施の形態においては、吸収部15,45,
55,65を構成する材料について具体的な例を挙げて
説明したが、発光波長以下の波長を有する光を吸収する
ことができればどのような材料を用いてもよく、亜鉛
(Zn)あるいは鉛(Pb)などの他の金属、またはそ
れらの合金、または混晶の半導体、または酸化物あるい
は窒化物などの化合物を用いることもできる。また、上
記部第1乃至第3の各実施の形態においては、吸収部1
5,45,55,65を単層により構成するようにした
が、積層された複数の層により構成するようにしてもよ
い。
【0073】更に、上記第1乃至第3の各実施の形態に
おいては、吸収部15,45,55,65の形状につい
て具体的な例を挙げて説明したが、吸収部は他の形状を
有していてもよい。例えば、図14に示したように、吸
収部85を異なった形状を有する複数の吸収領域85b
により構成するようにしてもよく、図15に示したよう
に、吸収部95が吸収領域95bを基板11の他面全体
にわたって有するのではなく、一部においてのみ有する
ようにしてもよい。
【0074】加えて、上記第1乃至第3の各実施の形態
においては、吸収部15,45,55,65を基板11
の他面(構造部20の第3面20c側)に形成する場合
について説明したが、これらに加え、構造部20の積層
方向に対して垂直な方向に位置する側面側(すなわち構
造部20の側面および基板11の側面)の少なくとも一
部にも吸収部を設けるようにしてもよい。また、これら
に代えて、構造部20の側面側の少なくとも一部にのみ
吸収部を設けるようにしてもよい。但し、側面から光が
射出されるような場合には、光が射出する領域には吸収
部を設けないようにする必要がある。また、吸収部を構
造部20の側面側に設けた場合には、吸収部の厚さは、
構造部20の積層方向において垂直な方向の厚さとな
る。
【0075】更にまた、上記各実施の形態においては、
構造部20を構成するIII族ナイトライド化合物半導
体について具体的な例を挙げて説明したが、本発明は、
他の適宜なIII族ナイトライド化合物半導体(すなわ
ち、ガリウム(Ga),アルミニウム(Al),ホウ素
(B)およびインジウム(In)からなる群より選ばれ
た少なくとも1種のIII族元素と、窒素(N)とを含
むIII族ナイトライド化合物半導体)により構造部2
0を構成するようにしてもよい。
【0076】加えてまた、上記各実施の形態において
は、構造部20をIII族ナイトライド化合物半導体に
ついて構成する場合について説明したが、本発明は、構
造部が他の半導体により構成される場合であっても、第
1の電極および第2の電極が共に構造部20の積層方向
の一方側に位置する半導体発光素子について広く適用す
ることができる。また、基板11が発光波長以下の波長
を有する光を吸収しない材料により構成される半導体発
光素子についても広く適用することができる。
【0077】更にまた、上記各実施の形態においては、
第1導電型半導体層25をn型半導体層により構成し、
第2導電型半導体層27をp型半導体層により構成する
場合について説明したが、本発明は、第1導電型半導体
層25をp型半導体層により構成し、第2導電型半導体
層27をn型半導体層により構成する場合についても広
く適用することができる。
【0078】加えてまた、上記各実施の形態において
は、半導体レーザの構成について具体的に説明したが、
本発明は、他の構成を有するものであっても、順次積層
された第1導電型半導体層,活性層および第2導電型半
導体層を有する構造部を備えた半導体発光素子について
広く適用することができる。例えば、劣化防止層27a
を備えなくてもよく、p側電極14を帯状とするのでは
なく他の方法により電流狭窄をするようにしてもよい。
【0079】更にまた、上記各実施の形態においては、
半導体レーザについてのみ説明したが、本発明は、発光
ダイオードなどの他の半導体発光素子についても同様に
適用することができる。
【0080】加えてまた、上記各実施の形態において
は、構造部20ををMOCVD法により形成する場合に
ついて説明したが、MBE法やハライド法などの他の気
相成長法により形成するようにしてもよい。なお、ハラ
イド気相成長法とは、ハロゲンが輸送もしくは反応に寄
与する気相成長法のことであり、ハイドライド気相成長
法とも言う。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至9のい
ずれか1に記載の半導体発光素子によれば、構造部の側
面側および第3面のうちの少なくとも一部に設けられた
吸収部を備えるようにしたので、例えば、この半導体発
光素子をパッケージに収納して用いても、迷光を吸収部
により吸収することができる。よって、パッケージから
外部に取り出される迷光を低減することができ、半導体
発光素子を用いた装置の誤動作を防止することができる
という効果を奏する。また、半導体発光素子の活性層に
到達する迷光も低減することができ、半導体発光素子の
動特性を安定させることができると共に、ノイズを低減
することができるという効果も奏する。
【0082】特に、請求項3記載の半導体発光素子によ
れば、吸収部がマーク部を有するようにしたので、半導
体発光素子をパッケージに収納する際などに、吸収部の
マーク部を利用することにより容易に位置決めを行うこ
とができる。よって、位置合わせの精度を高めることが
でき、歩留りを向上させることができるという効果を奏
する。
【0083】また、請求項10記載の半導体発光素子に
よれば、基板の他面,基板の側面および構造部の側面か
らなるうちの少なくとも一部に設けられた吸収部を備え
るようにしたので、請求項1乃至9のいずれか1に記載
の半導体発光素子と同様に効果を奏する。
【0084】更に、請求項11乃至18のいずれか1に
記載の半導体発光素子の製造方法または請求項19記載
の半導体発光素子の製造方法によれば、構造部の側面側
および第3面側の少なくとも一部、または基板の他面,
基板の側面および構造部の側面からなるうちの少なくと
も一部に吸収部を形成する工程を含むようにしたので、
本発明の半導体発光素子を容易に製造することができ、
本発明の半導体発光素子を容易に実現することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザ
の構成を表す断面図である。
【図2】図1に示した半導体レーザを吸収部の側から見
た図である。
【図3】図1に示した半導体レーザの各製造工程を表す
断面図である。
【図4】図3に続く各製造工程を表す断面図である。
【図5】図4に続く製造工程を表す図である。
【図6】図1に示した半導体レーザが用いられる際の状
態を表す図である。
【図7】図1に示した半導体レーザが用いられる際の状
態を表す図である。
【図8】図7におけるI−I線に沿った断面図である。
【図9】図1に示した半導体レーザの作用を説明するた
めの図7におけるI−I線に沿った断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る半導体レー
ザを表す図である。
【図11】図10に示した半導体レーザの変形例を表す
図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る半導体レー
ザを表す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る半導体レー
ザの構成を表す断面図である。
【図14】本発明に係る半導体発光素子の変形例を表す
図である。
【図15】本発明に係る半導体発光素子の他の変形例を
表す図である。
【図16】従来の半導体発光素子の用いられる際の状態
を表す断面図である。
【図17】従来の他の半導体発光素子の用いられる際の
状態を表す断面図である。
【図18】半導体発光素子とコリメータレンズとからな
る光学系を表す図である。
【図19】従来の半導体発光素子の問題点を説明するた
めの断面図である。
【図20】物質に光が入射した場合における反射と透過
と吸収との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
10,40,50,60,70…半導体レーザ(半導体
発光素子)、10a…半導体レーザ形成領域、11,7
1,211…基板、12…n側電極、13…絶縁層、1
3a…開口、14…p側電極、15,45,55,6
5,85,95…吸収部、20…構造部、20a…第1
面、20b…第2面、20c…第3面、21…バッファ
層、22…下地層、23…マスク層、24…被覆成長
層、25…第1導電型半導体層、25a…n側コンタク
ト層、25b…n型クラッド層、25c…第1のガイド
層、26…活性層、27…第2導電型半導体層、27a
…劣化防止層、27b…第2のガイド層、27c…p型
クラッド層、27d…p側コンタクト層、30,13
0,230…パッケージ、31…配設基板、32,33
…配線、32a,33a…半田層、34,134…支持
体、35,135…蓋体、35a,135a,235a
…取り出し窓、36,136,236…載置台、37,
38…ピン、39…ワイヤ、110,210…半導体発
光素子、300…コリメータレンズ、A…共振器方向、
M…物質、L1…入射光、L2…反射光、L3…透過光

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次積層された第1導電型半導体層,活
    性層および第2導電型半導体層をそれぞれ有すると共
    に、積層方向に対して垂直な方向に位置する側面と、積
    層方向の一方に位置し第1導電型半導体層よりなる第1
    面と、積層方向の一方に位置し第2導電型半導体層より
    なる第2面と、積層方向の他方に位置する第3面とをそ
    れぞれ有し、活性層において光を発生する構造部と、 この構造部の第1面に設けられた第1の電極と、 前記構造部の第2面に設けられた第2の電極と、 前記構造部の側面側および第3面側のうちの少なくとも
    一部に設けられ、前記構造部における発光波長以下の波
    長を有する光を吸収する吸収部とを備えたことを特徴と
    する半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 前記吸収部を構成する材料の吸収係数
    (単位はcm-1)と、前記吸収部の厚さ(単位はcm)
    との積は、1よりも大きいことを特徴とする請求項1記
    載の半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 前記吸収部は、位置決め用のマーク部を
    有することを特徴とする請求項1記載の半導体発光素
    子。
  4. 【請求項4】 前記吸収部は、凸4角形以上の多角形状
    よりなる吸収領域を少なくとも1つ有することを特徴と
    する請求項1記載の半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 前記吸収部は、発光波長の1/2の整数
    倍の長さと同一のピッチ幅で配列された複数の吸収領域
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体発光素
    子。
  6. 【請求項6】 前記吸収部は、前記構造部の第3面側の
    少なくとも一部に設けられたことを特徴とする請求項1
    記載の半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 前記吸収部は、前記構造部の第3面側に
    位置し、前記構造部が積層された基板であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 前記構造部の第1導電型半導体層,活性
    層および第2導電型半導体層は、ガリウム(Ga),ア
    ルミニウム(Al),ホウ素(B)およびインジウム
    (In)からなる群のうちの少なくとも1種のIII族
    元素と窒素(N)とを含むIII族ナイトライド化合物
    半導体よりそれぞれなることを特徴とする請求項1記載
    の半導体発光素子。
  9. 【請求項9】 更に、前記構造部の第3面側に位置する
    と共に、前記構造部が積層されたサファイアよりなる基
    板を備えたことを特徴とする請求項8記載の半導体発光
    素子。
  10. 【請求項10】 順次積層された第1導電型半導体層,
    活性層および第2導電型半導体層をそれぞれ有すると共
    に、積層方向に対して垂直な方向に位置する側面を有
    し、活性層において光を発生する構造部と、 対向する一対の面の一面に前記構造部が積層されると共
    に、前記構造部の積層方向に対して垂直な方向に位置す
    る側面を有し、前記構造部における発光波長以下の波長
    を有する光を吸収しない材料よりなる基板と、 前記基板の一面と対向する他面,前記基板の側面および
    前記構造部の側面からなるうちの少なくとも一部に設け
    られ、前記構造部における発光波長以下の波長を有する
    光を吸収する吸収部とを備えたことを特徴とする半導体
    発光素子。
  11. 【請求項11】 第1導電型半導体層,活性層および第
    2導電型半導体層を順次積層し、積層方向に対して垂直
    な方向に位置する側面と、積層方向の一方に位置し第1
    導電型半導体層よりなる第1面と、積層方向の一方に位
    置し第2導電型半導体層よりなる第2面と、積層方向の
    他方に位置する第3面とをそれぞれ有し、活性層におい
    て光を発生する構造部を形成する工程と、 構造部の第1面に第1の電極を形成する工程と、 構造部の第2面に第2の電極を形成する工程と、 構造部の側面側および第3面側のうちの少なくとも一部
    に、構造部における発光波長以下の波長を有する光を吸
    収する吸収部を形成する工程とを含むことを特徴とする
    半導体発光素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 吸収部を構成する材料の吸収係数(単
    位はcm-1)と、吸収部の厚さ(単位はcm)との積が
    1よりも大きくなるように、吸収部の構成する材料と厚
    さとを決定することを特徴とする請求項11記載の半導
    体発光素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 吸収部に位置決め用のマーク部を形成
    することを特徴とする請求項11記載の半導体発光素子
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 吸収部に凸4角形以上の多角形状を有
    する吸収領域を少なくとも1つ形成することを特徴とす
    る請求項11記載の半導体発光素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 吸収部に発光波長の1/2の整数倍の
    長さと同一のピッチ幅で配列させた複数の吸収領域を形
    成することを特徴とする請求項11記載の半導体発光素
    子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記吸収部を基板により構成すると共
    に、この基板に構造部を積層することを特徴とする請求
    項11記載の半導体発光素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 構造部の第1導電型半導体層,活性層
    および第2導電型半導体層を、ガリウム(Ga),アル
    ミニウム(Al),ホウ素(B)およびインジウム(I
    n)からなる群のうちの少なくとも1種のIII族元素
    と窒素(N)とを含むIII族ナイトライド化合物半導
    体によりそれぞれ形成することを特徴とする請求項11
    記載の半導体発光素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 構造部をサファイアよりなる基板に積
    層することを特徴とする請求項17記載の半導体発光素
    子の製造方法。
  19. 【請求項19】 対向する一対の面と、この一対の面を
    結ぶ側面とをそれぞれ有し、構造部における発光波長以
    下の波長を有する光を吸収しない材料よりなる基板の一
    対の面のうちの一面に、第1導電型半導体層,活性層お
    よび第2導電型半導体層を順次積層し、積層方向に対し
    て垂直な方向に位置する側面を有しており活性層におい
    て発を発生する構造部を形成する工程と、 基板の一面と対向する他面,基板の側面および構造部の
    側面からなるうちの少なくとも一部に、構造部における
    発光波長以下の波長を有する光を吸収する吸収部を形成
    する工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製
    造方法。
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