JP2000076398A - Icカードの製造方法およびicカード - Google Patents

Icカードの製造方法およびicカード

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JP2000076398A
JP2000076398A JP24340998A JP24340998A JP2000076398A JP 2000076398 A JP2000076398 A JP 2000076398A JP 24340998 A JP24340998 A JP 24340998A JP 24340998 A JP24340998 A JP 24340998A JP 2000076398 A JP2000076398 A JP 2000076398A
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Tomoharu Horio
友春 堀尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードの製造方法において、製造途中に
必要な生産管理コードを生産コストの上昇を招くことな
くICカードに直接書き記すことができるようにする。 【解決手段】 半導体チップ3とともにアンテナコイル
5をカード体内に組み込んでICカードを製造するIC
カードの製造方法であって、上記カード体内のカバーシ
ート1a上にアンテナコイル5を形成する際、そのアン
テナコイル5の形成に用いられる専用ツール8および同
一のコイル線材5′にて、上記カバーシート1a上に製
造年月日やロット番号などをコード化した生産管理コー
ド6を書き記す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ICチップなど
の半導体チップとともにコイルを内蔵したICカードの
製造方法、およびその製造方法により製作されたICカ
ードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、合成樹脂製のカード体
内にICチップを組み込んだICカードが普及しつつあ
る。このICカードは、磁気ストライプにデータを記憶
させていた磁気カードと比較すると、そのメモリ容量を
格段に大きくすることができるとともに、高度な情報処
理機能をもたせることもできる。さらには、カード体内
にコイルを組み込むことによって、そのコイルを介して
ICチップの駆動電流を供給したり、データの送受信を
無線で行うことができる、いわゆる非接触型のICカー
ドの開発も盛んに行われている。
【0003】一方、ICカードのような小さい製品であ
っても、一つのメーカが部品の調達から製品の完成まで
を一貫して行うことは少なくなる傾向にあり、各製造工
程を各メーカが分担して行うことにより、各社分業によ
って一つの製品が完成されることが多い。これに漏れ
ず、コイルを内蔵したICカードの製造においても分業
化が進み、たとえば、表裏面用のシート材を形成する工
程、ICチップをカード体内に実装する工程、カード体
内にてコイルを形成する工程、ならびにICチップなど
の部品をカード体内に組み込んだ状態で上記シート材を
貼着する工程など、各専業メーカによって製造工程の分
業化が図られている。
【0004】そうして分業化されたICカードの製造工
程においては、最終的に完成品とされたICカードに製
造年月日やロット番号などがバーコードによって印刷さ
れることがあり、あるいはカード体内のICチップ自体
に製品番号などが刻印されていることがある。この種の
ロット番号や製品番号といった生産管理コードは、主に
最終完成品として商品管理する場合、あるいは各メーカ
が独自に部品管理するためにのみ利用されており、IC
カードが完成するまでの製造途中において各メーカが相
互に生産状況などを把握するためには、各製造工程に際
して作成された作業伝票をメーカ間で交換することによ
り行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のI
Cカードの製造方法では、最終的にICカードを完成す
るまでの製造途中において生産状況を把握するために
は、作業伝票を利用する手だてしかなく、このような作
業伝票を用いて生産管理を行うのでは、製造途中のIC
カードについて生産管理に必要な情報を早急に確認でき
ないという問題があった。このような問題に対処するた
めに、製造途中においてICカードのカード体内にロッ
ト番号などの生産管理コードを印刷する方策も考えられ
るが、本来の製造工程とは別に印刷工程を設ける必要が
あり、その分生産コストが上昇してしまうという難点が
あった。
【0006】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、製造途中において必要な生産管理
コードを生産コストの上昇を招くことなくICカードに
直接書き記すことができるICカードの製造方法、およ
びその製造方法により製作されたICカードを提供する
ことをその課題とする。
【0007】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供されるICカードの製造方法は、半導体チップととも
にコイルをカード体内に組み込んでICカードを製造す
るICカードの製造方法であって、上記カード体内に上
記コイルを形成する際、そのコイルと同一の形成プロセ
スおよび同一のコイル線材にて、上記カード体内に生産
管理コードを書き記すことを特徴としている。
【0009】上記技術的手段が講じられた第1の側面に
より提供されるICカードの製造方法によれば、製造途
中におけるICカードのカード体内にコイルが形成され
るが、その際、そのコイルと同一の形成プロセスおよび
同一のコイル線材にて、生産管理に必要な生産管理コー
ドが書き記される。つまり、ICカードの製造途中にお
けるコイルの形成に伴って生産管理コードが形成される
ので、本来の製造工程とは別に生産管理コードを印刷す
る工程を設ける必要がなく、コイル線材を他の目的、す
なわち生産管理コードを書き記すためにも流用すること
から、生産コストの上昇を招くことなく製造途中のIC
カードに生産管理コードを直接書き記すことができる。
【0010】好ましい実施の形態としては、上記コイル
の形成プロセスには、上記コイル線材を上記カード体内
の表面部分に吐出しながら定着させる方式が採用されて
いる構成とすることができる。
【0011】このような構成によれば、コイル線材の吐
出部分が巻線状の軌跡に沿って移動することでカード体
内の表面部分にコイルが形成される一方、そのコイル線
材の吐出部分を所定の文字や数字などを描くように移動
させることで生産管理コードが形成される。したがっ
て、コイル線材の吐出部分に関する移動をたとえば数値
制御装置などを介して適当に制御することで、単に平面
的形状が異なるコイルと生産管理コードを数値制御装置
に入力する数値データに基づいて形成することができ、
しかも、製造年月日やロット番号などに応じてその都度
コード変更を要する生産管理コードについては、単に数
値データを変更するだけで簡単にコードを変更してカー
ド体内に形成することができる。
【0012】また、本願発明の第2の側面により提供さ
れるICカードは、上記説明した本願発明の第1の側面
により提供されるICカードの製造方法により製作され
たことを特徴としている。
【0013】このような第2の側面により提供されるI
Cカードによれば、そのカード体内にコイルと同質の生
産管理コードが書き記されているので、製造途中におけ
る半完成状態のカード体内からロット番号などの生産管
理コードを直接確認することができ、従来のように作業
伝票に頼ることなく製造途中においても早急に生産管理
コードを確認することができる。
【0014】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】図1は、本願発明にかかるICカードの一
実施形態としてカード全体の内部構造を示した平面図、
図2は、図1に示すX−X断面を示した断面図である。
なお、図1および図2においては、ICカードの内部構
造が良く理解できるように、一部の部材が省略されてい
る。
【0017】図1および図2に示すICカードAは、2
枚のカバーシート1a,1b、中間体2、半導体チップ
3、基板4、アンテナコイル5、および生産管理コード
6を具備して概略構成されている。
【0018】ICカードA全体は、たとえばテレホンカ
ードやキャッシュカードなどといった一般的な磁気カー
ドと同程度の大きさで長矩形状に形成されているととも
に、後述する半導体チップ3をカード体内に内蔵できる
だけの厚みをもって形成されている。
【0019】カバーシート1a,1bは、ICカードA
全体の表裏面を構成する薄膜部材であって、たとえばポ
リエチレンテレフタレート樹脂(以下、略称してPET
という)、あるいは塩化ビニル(以下、略称してPVC
という)などの可撓性を有する熱可塑性樹脂により形成
されている。
【0020】中間体2は、たとえば上記カバーシート1
a,1bと同種のPETやPVCなどで若干の厚みをも
って形成され、これらカバーシート1a,1bによって
表裏面側から挟み込まれてICカードA全体の中間層を
形成する。また、中間体2の一部には、後述する半導体
チップ3などを嵌め込むためのチップ内蔵部2aが開口
形成されている。
【0021】半導体チップ3は、たとえばLSIまたは
ICなどといった集積回路部品であって、主に情報記憶
機能を有するメモリとして用いられる。また、図2によ
く示されるように、半導体チップ3の片面には、たとえ
ば金などで電極端子となるバンプ3a,3bが形成され
ている。この半導体チップ3は、後述するアンテナコイ
ル5から供給される誘導起電力によって駆動されるとと
もに、カード外部とアンテナコイル5を介して無線方式
により情報を交換可能とされている。
【0022】基板4は、たとえばポリイミドフィルムな
どの柔軟性のある絶縁膜、あるいはPET、ガラスエポ
キシ樹脂といった絶縁性の薄膜部材により形成されてお
り、この基板4の片面上に上記半導体チップ3が実装さ
れている。半導体チップ3を実装する基板4の片面に
は、その半導体チップ3のバンプ3a,3bと後述する
アンテナコイル5の先端部5a,5bとを電気的に接続
するために、たとえば銅などで電極パッド4a,4bが
形成されている。この電極パッド4a,4bとバンプ3
a,3bとが異方性導電接着剤7を介して接合されるこ
とで、半導体チップ3と基板4が一体化されている。こ
うして半導体チップ3と基板4が一体化されたものは、
上記中間体2のチップ内蔵部2aに収められた状態とさ
れ、電極パッド4a,4bが形成された面とは反対側の
基板4の片面がカバーシート1aの内側表面1aaに接
合された状態とされる。したがって、カバーシート1
a,1bが中間体2の表裏面に貼着された状態では、半
導体チップ3および基板4は、カード体内のチップ内蔵
部2aにおいて完全に封止された状態とされる。
【0023】アンテナコイル5は、たとえば銅線などの
1本のコイル線材からなるものであって、その全体の外
観形状がICカードA全体の外周に沿った巻線状とされ
ている。つまり、アンテナコイル5の一端5aは、基板
4上における一方の電極パッド4aに接合されていると
ともに、それに対してアンテナコイル5の他端5bは、
基板4上の他方の電極パッド4bに接合されており、ア
ンテナコイル5の一端5aから他端5bにかけてのコイ
ル全体は、カバーシート1aの内側表面1aaに幾重に
も周回する姿勢で固着された状態とされている。ここ
で、アンテナコイル5は、コイル内側のコア部分に半導
体チップ3や基板4を位置させ、その両端5a,5bが
基板4上の電極パッド4a,4bに接続されることか
ら、アンテナコイル5の一方の先端(図1に符号5aで
示す一端)については、コイル最外側からコイル内側に
向けて引き込む必要がある。そこで、図1によく示され
るように、アンテナコイル5の一端5aを単にコイル内
側に引き込んだ状態では、その引き込み線部分5cと巻
線部分5dとが交差して短絡することとなるので、その
引き込み線部分5cと巻線部分5dとの間には、絶縁性
部材5eが介入されて短絡防止が図られている。なお、
このアンテナコイル5の形成工程については、後述する
ICカードAの製造方法において詳しく説明する。
【0024】生産管理コード6とは、製造年月日やロッ
ト番号、あるいは製品番号といったICカードAの製造
途中において生産管理上必要とされる各種情報をコード
符号化したものである。この生産管理コード6は、上記
アンテナコイル5と同質のたとえば銅線などのコイル線
材を用いて形成されており、アンテナコイル5のコイル
内側におけるカバーシート1aの内側表面1aaに書き
記された状態とされている。したがって、カバーシート
1a,1bが中間体2の表裏面に貼着された状態では、
生産管理コード6は、最終的に完成品とされたICカー
ドAの外部から透かし見える状態となる。なお、この生
産管理コード6の形成工程については、後述するICカ
ードAの製造方法において詳しく説明する。
【0025】次に、上記構成を有するICカードAの製
造方法について図面に基づいて説明する。
【0026】図3は、図1および図2に示す半導体チッ
プ3と基板4とを接合する工程を示した工程図であっ
て、この図に示すように、ICカードAを製造する最初
の段階では、半導体チップ3のバンプ3a,3bが形成
された面3cを下方に向け、その面3cと基板4との間
に異方性導電接着剤7を介入した状態とし、そうして半
導体チップ3と基板4とが熱圧着によりフリップチップ
方式で接合される。この際、半導体チップ3のバンプ3
a,3bと基板4上の電極パッド4a,4bは、互いに
対面する位置に位置合わせされ、これらバンプ3a,3
bと電極パッド4a,4bとの間には、異方性導電接着
剤7が確実に介入された状態とされる。また、異方性導
電接着剤7は、接着剤として作用するだけでなく、バン
プ3a,3bと電極パッド4a,4bを電気的に導通さ
せる作用も有するが、電極パッド4a,4bの一部に
は、アンテナコイル5の両端5a,5bを接続する必要
があることから、この異方性導電接着剤7は、電極パッ
ド4a,4bの全面を被覆しない程度の分量に調整され
ている。なお、図3においては、一つの半導体チップ3
に対して一つの基板4が接合される状態を示したが、実
際の接合工程においては、フープ状の基板に対して複数
個の半導体チップが連続的に接合されており、そうして
フープ状基板に所定個数の半導体チップが一体化された
集合パーツ一式は、後の工程において必要なパーツ形態
に分割されて取り扱われることとなる。
【0027】次に、図4は、図3の工程により一体化さ
れた半導体チップ3および基板4をカバーシート1aに
接合する工程を示した工程図であって、この図に示すよ
うに、製造工程の第2段階では、下地となる1枚のカバ
ーシート1aの内側表面1aaに対し、半導体チップ3
と一体化された基板4の片面が図示しない接着剤などを
介して接合される。この基板4の接合箇所は、後述する
アンテナコイル5の形成領域との関係で、カバーシート
1aの外周からやや中央寄りの所定位置とされている。
【0028】続いて、図5は、図4の工程を経たカバー
シート1aに対してアンテナコイル5を形成する工程を
示した工程図であって、この図に示すように、製造工程
の第3段階においては、半導体チップ3および基板4と
一体化されたカバーシート1aの内側表面1aaに対
し、両端5a,5bを基板4の電極パッド4a,4bに
接合した形態でアンテナコイル5が形成される。このア
ンテナコイル5の形成に際しては、図5には示されない
が図1によく示される生産管理コード6も、アンテナコ
イル5と同様にしてカバーシート1aの内側表面1aa
に形成される。
【0029】さらに理解を深めるために、図6および図
7は、アンテナコイル5および生産管理コード6それぞ
れの形成方法を説明するために示した説明図であって、
図6および図7に示すように、アンテナコイル5および
生産管理コード6の形成に際しては、コイル線材5′を
先端から吐出しながら対象面に定着させることで線条に
描くことのできる専用ツール8が用いられ、この専用ツ
ール8は、図示しない数値制御装置により縦横ならびに
垂直方向の移動がコントロールされるものとされてい
る。
【0030】まず、アンテナコイル5を形成する際に
は、図6に示すように、専用ツール8を基板4の電極パ
ッド4a上に位置させ、その後、専用ツール8の先端か
らコイル線材5′を吐出させながらその専用ツール8を
カバーシート1aの外周に沿って幾重にも周回移動させ
る。この際、図6には示さないが、図1に示すアンテナ
コイル5の引き込み線部分5cの表面には、別の治具な
どを介して絶縁性部材5eが形成される。また、専用ツ
ール8が移動する軌跡や方向は、数値制御装置に入力さ
れた数値データに基づいて決定されている。そうして最
終的に専用ツール8が基板4における他方の電極パッド
4b上に位置すると、コイル線材5′の吐出が停止され
るとともに、そのコイル線材5′が専用ツール8から分
断される。そうした結果、図1および図7によく示され
るように、両端5a,5bが電極パッド4a,4bに接
続された巻線状のアンテナコイル5がカバーシート1a
の内側表面1aaに形成された状態となる。
【0031】その後、生産管理コード6を形成する際に
は、図7に示すように、アンテナコイル5の形成方法と
同様に専用ツール8が用いられる。つまり、専用ツール
8からコイル線材5′を吐出させながらその専用ツール
8をカバーシート1aの内側表面1aa上において数字
や文字状に移動させることにより、アンテナコイル5と
同質のコイル線材5′によってカバーシート1aの所定
箇所に生産管理コード6が書き記された状態とされる。
このような生産管理コード6の数字や文字に応じて専用
ツール8が移動する軌跡や方向は、アンテナコイル5を
形成する場合と同様に、数値制御装置に入力された数値
データに基づいて決定されている。したがって、アンテ
ナコイル5の場合とは異なり、生産状況などに応じてそ
の都度変更を要する生産管理コード6については、数値
制御装置に入力すべき数値データを適宜変更するだけで
簡単に生産管理コード6のコード内容を変更することが
できる。なお、生産管理コード6の形成は、アンテナコ
イル5の形成直後あるいは形成直前のいずれであっても
良い。
【0032】最後に、図8は、アンテナコイル5および
生産管理コード6をカード体内に有するICカードAの
最終工程を示した工程図であって、この図に示すよう
に、製造工程の最終段階においては、図5ないし図7に
示す工程を経てアンテナコイル5および生産管理コード
6が内側表面1aaに形成されたカバーシート1aに対
し、その内側表面上1aaから中間体2を間に挟んでさ
らにその上からカバーシート1bが圧着される。この
際、カバーシート1a上において一体化された半導体チ
ップ3および基板4は、図1によく示されるように、中
間体2のチップ内蔵部2aに収容された状態となり、両
カバーシート1a,1bは、チップ内蔵部2aの上下開
口面2aa,2abを覆う状態となることから、半導体
チップ3および基板4は、カード体内において完全に封
止された状態でカード外部から保護されている。
【0033】図3ないし図8に示す各工程を経て完成さ
れたICカードAは、表面のカバーシート1a,1bに
所定のデザイン画や商品コードなどのバーコードが印刷
された後、メーカから離れて市場などに出荷されること
となる。以上説明したICカードAの製造方法において
は、各製造工程を一貫して一のメーカにより行う場合が
ある一方、各製造工程を専業メーカに分担して行う場合
もある。各製造工程を各社分業によってICカードAを
製造する場合、商品コードなどとは別に、カード外部か
らカバーシート1a,1bを透かしてカード体内に見え
る生産管理コード6を各メーカにて確認することがで
き、各メーカが製造する時点において製造途中のICカ
ードAに不良が生じれば、そのICカードAから直接生
産管理コード6を確認することで製造年月日やロット番
号などといった必要な情報をその場で早急に得ることが
できる。
【0034】したがって、上記ICカードAの製造方法
によれば、製造途中におけるICカードAのカード体内
にアンテナコイル5が形成されるが、その際、そのアン
テナコイル5と同一の形成プロセスおよび同一のコイル
線材5′にて、生産管理に必要な生産管理コード6がカ
ード体内に書き記される。つまり、ICカードAの製造
途中におけるアンテナコイル5の形成に伴って生産管理
コード6が形成されるので、本来の製造工程とは別に生
産管理コード6を印刷する工程を設ける必要がなく、コ
イル線材5′を他の目的、すなわち生産管理コード6を
書き記すためにも流用することから、生産コストの上昇
を招くことなくICカードAに生産管理コード6を直接
書き記すことができる。
【0035】なお、上記実施形態にかかるICカードA
では、専用ツール8を用いてコイル線材5′によりアン
テナコイル5および生産管理コード6を形成したが、図
9に示すように、他の実施形態にかかるICカードBに
も本願発明の製造方法を適用することが可能である。
【0036】図9は、本願発明にかかるICカードBの
他の実施形態としてカード全体の内部構造を示した斜視
図であって、この図に示すICカードBは、その形態お
よび製造方法において先述した実施形態とは若干の相違
点を有する。つまり、ICカードBの形態においては、
アンテナコイル15がカバーシート11の中央付近を占
有した状態で略円形状にまとめられている点で、先述し
たICカードAのアンテナコイル5の形状と異なってい
る。このような略円形状のアンテナコイル15は、基板
14表面に銅箔などを被覆させた後、マスクパターンに
よるエッチング処理などを施すことで所定パターンに形
成されたものである。また、生産管理コード16は、ア
ンテナコイル15と同じく基板14の表面上に形成され
ている。したがって、生産管理コード16を形成する際
は、アンテナコイル15の形成に際して用いられるマス
クパターンに所定の数字や文字などを作成し、そのマス
クパターンを用いてエッチング処理を行うことにより、
アンテナコイル15の形成と同時に生産管理コード16
を形成することができる。
【0037】このような他の実施形態にかかるICカー
ドBの製造方法によっても、先述した実施形態と同様の
効果を得ることができる。なお、生産管理コード16の
コード内容を変更する際は、変更後のコード内容となる
所定の数字や文字などが作成されたマスクパターン自体
を取り換えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるICカードの一実施形態とし
てカード全体の内部構造を示した平面図である。
【図2】図1に示すX−X断面を示した断面図である。
【図3】図1および図2に示す半導体チップと基板とを
接合する工程を示した工程図である。
【図4】図3の工程により一体化された半導体チップお
よび基板をカバーシートに接合する工程を示した工程図
である。
【図5】図4の工程を経たカバーシートに対してアンテ
ナコイルを形成する工程を示した工程図である。
【図6】アンテナコイルの形成方法を説明するために示
した説明図である。
【図7】生産管理コードの形成方法を説明するために示
した説明図である。
【図8】アンテナコイルおよび生産管理コードをカード
体内に有するICカードの最終工程を示した工程図であ
る。
【図9】本願発明にかかるICカードの他の実施形態と
してカード全体の内部構造を示した斜視図である。
【符号の説明】
A,B ICカード 1a,1b,11 カバーシート 2 中間体 3,13 半導体チップ 4,14 基板 5,15 アンテナコイル 5′ コイル線材 6,16 生産管理コード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップとともにコイルをカード体
    内に組み込んでICカードを製造するICカードの製造
    方法であって、 上記カード体内に上記コイルを形成する際、そのコイル
    と同一の形成プロセスおよび同一のコイル線材にて、上
    記カード体内に生産管理コードを書き記すことを特徴と
    する、ICカードの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記コイルの形成プロセスには、上記コ
    イル線材を上記カード体内の表面部分に吐出しながら定
    着させる方式が採用されている、請求項1に記載のIC
    カードの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のICカ
    ードの製造方法により製作されたことを特徴とする、I
    Cカード。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7773047B2 (en) 2005-09-21 2010-08-10 Hitachi Cable, Ltd. Antenna and method of making the same

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