JP2000076391A - 光学的情報記録方法及び装置 - Google Patents

光学的情報記録方法及び装置

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JP2000076391A
JP2000076391A JP10249609A JP24960998A JP2000076391A JP 2000076391 A JP2000076391 A JP 2000076391A JP 10249609 A JP10249609 A JP 10249609A JP 24960998 A JP24960998 A JP 24960998A JP 2000076391 A JP2000076391 A JP 2000076391A
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JP10249609A
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Yoshiji Tsuchiya
佳司 土谷
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バースト誤り、ランダム誤りに拘わらず、エ
ラー訂正を行うことができる光学的情報記録方法及び装
置を提供することを課題とする。 【解決手段】 複数の情報トラックを備える光記録媒体
の複数の領域に同じ情報をセクター単位に記録すると共
にエラー訂正符号を付加して記録する光学的情報記録方
法において、前記同じ情報を情報収納容量の異なる複数
のセクタータイプを選択して記録することを特徴とす
る。また、多数の情報トラックを備える光記録媒体の複
数の領域に同じ情報をセクター単位に記録すると共にエ
ラー訂正符号を付加する光学的情報記録装置において、
前記情報を情報収納容量の異なる複数のセクターに記録
する記録手段を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に光学
的に情報を記録する光学的情報記録方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報を記録する媒体の形
態として、ディスク状、カード状、テープ状などが知ら
れている。
【0003】これらのうち、カード状に形成された光学
的情報記録媒体(以下、「光カード」と称する)は、小
型、軽量で携帯性に優れた特徴を持ち、大記録容量の追
記型情報記録媒体として、大きな需要が見込まれてい
る。
【0004】図8はその光カードの一例を示した図であ
る。図8において、光カード1には、情報記録領域2が
存在する。情報記録領域2の中にトラッキングトラック
3を平行に多数配列している。トラッキングトラック3
の間には、情報を記録するための情報トラック4を多数
配列している。そして、情報トラック4の両端には、予
め情報トラック4を識別するためのトラックナンバー5
を付加している。また、情報トラック4には、セクター
単位で情報61 ,62 ,…,65 ,66 が記録される。
【0005】上記のように、情報を記録するためのセク
ターは複数存在する。セクターの種類の一例を図9に示
す。図9において、セクタータイプは、異なる型のセク
ターを区別するために便宜的に付けられた名前である。
図9に示す例では、セクタータイプ1からセクタータイ
プ6までの6タイプが存在する。
【0006】また、図9において、セクター数は、1本
の情報トラック4に記録することができるセクターの数
を示している。すなわち、セクタータイプ1は、1本の
情報トラック4に1個のセクターを記録することがで
き、セクタータイプ6は、1本の情報トラック4に12
個のセクターを記録することができる。また、情報長
は、1個のセクターの記録容量を示している。
【0007】セクタータイプ1の情報長は1024バイ
ト、セクタータイプ6の情報長は32バイトである。符
号長は、情報とエラー訂正符号とを含んだ情報のバイト
数を示し、セクタータイプ1の符号長は、1296バイ
ト、セクタータイプ6の符号長は96バイトである。
【0008】また、一般的に、情報にエラー訂正符号を
付加した前記マトリクスの列方向を、C1方向、行方向
をC2方向と呼ぶ。C1方向の符号長(情報にエラー訂
正符号を加えたバイト数)をC1符号長、C2方向の符
号長をC2符号長とすると、各セクタータイプのC1符
号長とC2符号長との長さは、図9に示したように、た
とえば、セクタータイプ1のC1符号長は36バイト、
セクタータイプ6のC1符号長は12バイトとなる。ま
た、セクタータイプ1のC2符号長は36バイト、セク
タータイプ6のC2符号長は8バイトとなる。
【0009】さらに、符号化率をRとすると、符号化率
Rは、 R=情報長/符号長 の式で表される。
【0010】上記のように、セクターのタイプを記録す
る情報の大きさに応じて変えることができれば、光カー
ドの記録容量を有効に活用することができる。すなわ
ち、たとえば、768バイトの情報をセクタータイプ1
のセクターに記録する場合は、1セクター(情報トラッ
ク1本)に記録できる。しかし、768バイトの情報を
セクタータイプ6のセクターに記録する場合は、24セ
クター(情報トラック2本)に記録しなければならな
い。そのため、768バイトの情報をセクタータイプ6
のセクターに記録する場合は、時間がかかるばかりでな
く、光カード1の記録容量を無駄にしてしまう。
【0011】また、たとえば、32バイトの情報をセク
タータイプ1のセクターに記録する場合は、1本の情報
トラック4を使用する。しかし、セクタータイプ6のセ
クターに記録する場合は、1セクターを使用するだけで
よい。すなわち、セクタータイプ1のセクターにに比べ
て1/12の情報トラック4しか使わない。したがっ
て、記録する情報サイズに応じて、セクターのセクター
タイプを選択すれば、アクセス速度を速めるばかりでな
く、光カード1の記録容量を有効に使用することができ
る。
【0012】また、光カード1のような光記録媒体は、
製造中に欠陥が発生したり、製造後においても、携帯中
に光カード1の表面にゴミが付着したり、傷が付いたり
して、情報を誤って再生してしまうことがある。
【0013】そのため、光カード1に記録した情報の信
頼性を高めるためには、同じ情報を複数の情報トラック
4に同じセクタータイプのセクターに記録したり、情報
を記録する時に、情報にエラー訂正符号を付加して、再
生する時にエラー訂正を行って情報を再生するなどの対
策が採られている。
【0014】なお、光カード1の製造中に生ずる微少な
欠陥、光カード1の製造中に光カード表面に付着した微
少なゴミ及び傷などは、ランダム誤りの原因となる。一
方、光カード1の製造後に光カード表面に付着した大き
なゴミや傷は、バースト誤りの原因となる。
【0015】ランダム誤りとバースト誤りとを厳密に定
義することは難しいが、一般的には、ランダム誤りと
は、小さな個々の誤りが他の誤りとは独立に、同一の確
率分布に従って発生する誤りをいう。一方、バースト誤
りとは、ある区間の誤りが他の区間の誤りに比べて著し
く多くの誤りを含むときのこの区間の誤りをバースト誤
りという。
【0016】つぎに、エラー訂正をするために、記録情
報にエラー訂正符号を付加する方法が、種々提案されて
いる。その中で、光記録の分野で広く利用されているG
F(28 )上のリードソロモン符号について簡単に説明
する。リードソロモン符号において、GF(28 )を定
義する原始多項式P(X)は、 P(X)=X8+X4+X3+X2+1 が一般に用いられている。また、tバイトの情報を訂正
するリードソロモン符号の生成多項式G(X)は、 G(X)=(X−1)(X−α)(X−α2 )…(X−
α2t-1) で表される。ここで、αは原始元である。そして、kバ
イトの情報をik-1 ,ik-2 ,…,i0 とすると、情報
多項式I(X)は、 I(X)=ik-1 αk-1 +ik-2 αk-2 +…+i0 と表現される。また、情報にエラー訂正符号を付加した
符号長をnとすると、情報にエラー訂正符号を付加した
符号多項式C(X)は、 C(X)=Xn-k I(X)+S(X) となる。ここで、S(X)は、シンドローム多項式と呼
ばれ、 S(X)=X2tI(X) mod G(X) の関係式が成り立つ。そして、シンドローム多項式S
(X)が、エラー訂正符号となり、符号多項式C(X)
を計算することによりエラー訂正符号を付加した符号情
報が得られる。なお、光記録の分野では、リードソロモ
ン積符号が用いられることが多い。そして、光カードに
用いられているエラー訂正符号は、2バイト訂正(前記
式でt=2とした場合)のリードソロモン積符号であ
る。
【0017】ここで、光カード1の表面に傷が付いた場
合に行うエラー訂正について説明する。図10は、光カ
ード1の表面に100μmの斜めの縦傷が3本付いた様
子を示す図である。図10において、10は光カード1
に記録したセクタータイプ5のセクターに記録された情
報である。11は光カード1に記録したセクタータイプ
6のセクターに記録された情報である。
【0018】また、12,13,14は、たとえば、幅
が100μmの傷である。さらに、光カードに記録され
た情報は、光学的に検知可能なピット列として記録さ
れ、ピット間隔は数μm程度であり、1バイトのピット
長は約30μmである。
【0019】また、図11、図12は光カード1に記録
されている記録情報をマトリクス状に配置した様子を示
す図である。図11は、セクタータイプ5のセクターに
記録した情報10をマトリクス状に配置した様子を示し
ている。また、図12は、セクタータイプ6のセクター
に記録した情報11をマトリクス状に配置した様子を示
している。なお、図中の×印は、傷12,13,14
(図10)のために生じた誤った情報を示している。空
白の部分は、通常の正しい情報を示している。そして、
傷の幅は、100μmであるため、4バイト連続して情
報誤りが発生する。
【0020】図11においては、図10に示すように3
個所に傷12,13,14が付いているため、3行目、
7行目、11行目に、4バイトの連続した誤りが存在す
る。図12においては、図10に示すように2個所に傷
12,13が付いているため、4行目、9行目に、4バ
イトの連続した誤りが存在する。
【0021】図11に示した傷12,13、14は、行
方向では、3行目、7行目、11行目に4バイトの誤り
が存在する。また、列方向では、5列目に3バイトの誤
りが存在する。そのため、エラー訂正を行うことができ
ない。また、図12に示した傷12,13は、行方向で
は、4行目、9行目に4バイトの誤りが存在する。その
ため、行方向では、エラー訂正することができない。し
かし、列方向では、3バイトの誤りが存在する列はな
い。そのため、エラー訂正することができる。
【0022】以上のことから、同じエラー訂正方法の場
合、光カード1の製造中に生ずる微少な欠陥、光カード
1の製造中に光カード表面に付着した微少なゴミ及び傷
などによって発生するランダム誤りに対しては、セクタ
ータイプ5のセクターよりもセクタータイプ6のセクタ
ーの方がエラーを訂正し易い。言い換えると、ランダム
誤りに対しては符号化率の小さいセクタータイプの方が
エラーを訂正し易い。
【0023】つぎに、光カード1の表面に丸いゴミが付
いた場合に行うエラー訂正について説明する。図13
は、光カード1の表面に、直径600μmの丸いゴミが
付いた様子を示す図である。図13において、15は、
光カード1に記録したセクタータイプ5のセクターに記
録された情報である。16は、光カードに記録したセク
タータイプ6のセクターに記録された情報である。1
7,18は直径600μmの丸いゴミである。
【0024】このようなゴミ17,18が付いた情報1
5,16のエラー訂正を行うために、記録情報をマトリ
クス状に配置した様子を図14と図15に示す。図14
は、図13のセクタータイプ5のセクターに記録した情
報15をマトリクス状に配置した様子を示している。ま
た、図15は、図13のセクタータイプ6のセクターに
記録した情報16をマトリクス状に配置した様子を示し
ている。なお、図中の×印は、上記、図11などと同様
に誤った情報を示している。
【0025】図14に示したゴミ17は、行方向では、
4行目から6行目に3バイト以上の誤りが存在する。そ
のため、行方向では、エラー訂正することができない。
しかし、列方向では、3バイトの誤りが存在する列がな
い。そのため、エラー訂正することができる。また、図
15に示したゴミ18は、行方向では、4行目から9行
目に3バイト以上の誤りが存在する。また、列方向で
は、1行目から4行目に3バイトの誤りが存在する。そ
のため、エラー訂正することができない。
【0026】以上のことから、同じエラー訂正方式の場
合、光カード表面に付着した大きなゴミや傷などによっ
て発生するバースト誤りに対しては、セクタータイプ6
のセクターよりもセクタータイプ5のセクターの方がエ
ラーを訂正し易い。言い換えると、バースト誤りに対し
ては、C2方向の長いセクタータイプの方がエラーを訂
正し易い。
【0027】また、光カード1の表面に付着したゴミ、
傷は、複数の情報トラックにまたがっている場合があ
る。そのため、同じ情報を同じセクタータイプで記録す
る領域を、離れた場所に位置する必要があった。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、以下のような問題があった。すな
わち、同じ情報を複数の領域に記録するときは、同じセ
クタータイプで記録していたため、光カードの製造時に
発生した欠陥、または光カード表面に付着したゴミや傷
などに対するエラー訂正能力は同じであった。
【0029】そのため、たとえば、同じ情報を複数の領
域に符号化率の小さいセクタータイプのセクターに記録
すると、バースト誤りに対するエラー訂正をすることが
困難である。したがって、エラー訂正能力を超えるバー
スト誤りが、複数の領域に同じように発生した場合に
は、記録情報を再生できなくなるという問題があった。
【0030】一方、同じ情報を複数の領域にC2方向が
長いセクタータイプ5のセクターに記録すると、ランダ
ム誤りに対するエラー訂正をすることが困難である。し
たがって、エラー訂正能力を超えるランダム誤りが、複
数の領域に同じように発生した場合には、記録情報を再
生できなくなるという問題があった。
【0031】また、従来技術で述べたように、光カード
の表面に付着したゴミ、傷などが複数の情報トラックに
またがっている場合があるので、同じ情報を記録する領
域を、離れた場所に位置しなければならなかった。
【0032】(発明の目的)本発明は、バースト誤り、
ランダム誤りに拘わらず、エラー訂正を行うことができ
る光学的情報記録方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の情報ト
ラックを備える光記録媒体の複数の領域に同じ情報をセ
クター単位に記録すると共にエラー訂正符号を付加して
記録する光学的情報記録方法において、前記同じ情報を
情報収納容量の異なる複数のセクタータイプを選択して
記録し、さらに、さらにエラー訂正符号の符号か率を換
えて記録することを特徴とする。
【0034】また、本発明は、多数の情報トラックを備
える光記録媒体の複数の領域に同じ情報をセクター単位
に記録すると共にエラー訂正符号を付加する光学的情報
記録装置において、前記情報を情報収納容量の異なる複
数のセクターに記録する記録手段を備えることを特徴と
する。
【0035】(作用)同じ情報を複数の領域に記録する
場合は、情報収集容量の異なるセクタータイプを選択し
て記録するようにしたため、ランダム誤り、バースト誤
りによるエラー訂正を行いやすくする。
【0036】情報を異なるタイプのセクターに記録する
ため、情報トラックの位置に拘わらずセクターに記録す
ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本実施形態
にかかる光学的情報記録装置について図1を用いて説明
する。図1は、本発明の1実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。図1において、31は光学的情報記録装置
(以下、「ドライブ」と称する)を示している。ドライ
ブ31は、常にオートトラッキング、オートフォーカシ
ング制御を行いつつ、情報の記録または情報の再生を行
う。
【0038】光カードに情報を記録する場合は、微小ス
ポット状に絞られた光ビームを記録情報に従って変調
し、前記変調された光ビームで情報トラックを走査す
る。ビーム照射によって、情報トラックには、光学的に
検出できる情報ピット列として一連の情報が記録され
る。
【0039】光カードから情報を再生する場合は、光カ
ードに記録が行われない程度の一定パワーのビームスポ
ットによって、情報トラックの情報ピット列を走査し、
光カードからの反射光、または透過光を検出する。
【0040】ドライブ31は、上位制御装置32に接続
されている。また、37は図示しない搬送機構を介して
光カード1をドライブ31内に取り込み、所定の位置に
てR方向に往復移動させ、更に光カード1をドライブ3
1の外へと送り出すカード送りモータである。38は光
源を含むビーム照射光学系であり、情報記録時及び情報
再生時には、光カード1上にビームスポットを形成す
る。
【0041】図中、40はビーム照射光学系38の一部
を駆動して、光カード1の表面上のビームスポットのピ
ント位置をZ方向(光カード1の表面と垂直の方向)に
移動させてオートフォーカシング(以下、「AF」と称
する)を行うAFアクチュエータである。41はビーム
照射光学系38の一部を駆動して、光カード1の表面上
のビームスポットをY方向(R方向とZ方向との双方に
直交する方向)にオートトラッキング(以下、「AT」
と称する)を行うためのATアクチュエータである。
【0042】また、39は光検出器であり、光カード1
上のビームスポットの反射光を受光する。そして、光検
出器39の出力を図示しないAT/AF信号生成回路な
どに入力し、AT/AFを行うためのAT/AF信号及
び情報再生信号であるRF信号を生成し出力する。な
お、ビーム照射光学系38、光検出器39、AFアクチ
ュエータ40及びATアクチュエータ41を含んで光ヘ
ッド30を構成している。36は光ヘッド30をY方向
に移動させて、ビームスポットを光カード1上の所望の
トラックへとアクセスさせるためのヘッド送りモータで
ある。
【0043】さらに、MPU33は、ROM、RAMを
内蔵しており、ROMなどに記録されているデータによ
りカード送りモータ37、ヘッド送りモータ36を制御
する。また、MPU33は、上位制御装置32とデータ
の通信、制御などを行う。
【0044】光カード1に情報を記録するときには、A
T/AF制御回路34は、光検出器39の信号を受け
て、AFアクチュエータ40、ATアクチュエータ41
を駆動する。光検出器39の出力であるAT/AF信号
は、AT/AF制御回路34に入力される。これに基づ
き、制御回路34は、AFアクチュエータ40及び、A
Tアクチュエータ41を制御して、AF及びATを行
う。
【0045】光カード1から記録情報を再生するときに
は、光検出器39の出力であるRF信号は、変復調回路
35に入力され、読み取り情報の復調が行われる。復調
信号はMPU33のRAMに順次蓄えられ、その後、エ
ラー訂正回路42(以下、「ECC回路」と称する)に
よってエラー訂正が施される。このようにして再生され
た情報は、MPU33から上位制御装置32に転送され
る。
【0046】また、情報の記録時には、記録情報が上位
制御装置32からMPU33に送信され、その後、EC
C回路42によって、後述するエラー訂正符号が付加さ
れる。変復調回路35は、MPU33から送信されるエ
ラー訂正符号の付加された情報信号を変調し、変調信号
に従って、ビーム照射光学系38内の半導体レーザを駆
動させる。
【0047】これによって、情報信号に応じて強度変調
されたビームを情報トラック4上に動作し、情報の記録
を行う。上位制御装置32はドライブ31とデータの送
受信を行い、光カード1のセクターごとに情報の記録及
び再生を行う。
【0048】つぎに、本実施形態にかかる光学的情報記
録装置の動作について、図2に示すフローチャートを用
いて説明する。なお、本実施形態においては、たとえ
ば、第1領域ではセクタータイプ5のセクターに情報を
記録し、第2領域ではセクタータイプ6のセクターに情
報を記録するものとする。
【0049】図2において、まず、ドライブ31は、上
位制御装置32から光カード1へ情報を記録する命令を
受信し(S1)、その後、上位制御装置32から光カー
ド1に記録するたとえば64バイトの情報を受信したも
のとする(S2)。ドライブ31は、記録情報を受信す
ると、受信した情報に、たとえば、セクタータイプ5の
エラー訂正符号を付加する(S3)。
【0050】つづいて、エラー訂正符号を付加した後の
情報を光カード1の第1領域のセクタータイプ5のセク
ターに記録する(S4)。その後、ドライブ31は、上
位制御装置32から受信した受信情報を分割し(S
5)、分割した受信情報の1つにセクタータイプ6のエ
ラー訂正符号を付加する(S6)。そして、エラー訂正
符号を付加した情報を第2領域のセクタータイプ6のセ
クターに記録する(S7)。
【0051】つぎに、分割した全ての情報が、光カード
1に記録されたか否かを判定し(S8)し、全ての情報
が記録された場合は、情報記録を正常に終了する。一
方、情報が記録されていない場合は、S6に戻り、S6
とS7の処理を繰り返す。
【0052】上記のように、S5において、本実施形態
では、たとえば、64バイトの情報を2分割する。そし
て、2つの32バイト情報に各々エラー訂正符号を付加
する。また、光カード1の表面のゴミ、傷などによって
発生するバースト誤りに対しては、セクタータイプ5の
セクターの方が、セクタータイプ6のセクターより訂正
し易い。
【0053】逆に、光カード1の製造中に生ずる微少な
欠陥、光カード1の製造中に光カード1の表面に付着し
た微少なゴミ、傷などによって発生するランダム誤りに
対しては、セクタータイプ6のセクターの方がセクター
タイプ5より訂正し易い。
【0054】そのため、上記のように情報を分割し、異
なるセクタータイプのセクターに情報を記録する。した
がって、バースト誤り、ランダム誤りのいずれの誤りが
生じても、エラー訂正を行い易くなる。ここで、エラー
訂正をするためのリードソロモン符号について説明す
る。リードソロモン符号において、GF(28 )を定義
する原始多項式P(X)は、 P(X)=X8 +X4 +X3 +X2 +1 が一般的に用いられる。また、tバイトの情報を訂正す
るリードソロモン符号の生成多項式G(X)は、 G(X)=(X−1)(X−α)(X−α2 )…(X−
α2t-1) で表される。ここで、αは原始元である。そして、kバ
イトの情報をik-1 ,ik-2 ,…,i0 とすると、情報
多項式I(X)は、 I(X)=ik-1 αk-1 +ik-2 αk-2 +…+i0 と表現される。また、情報にエラー訂正符号を付加した
符号長をnとすると、情報にエラー訂正符号を付加した
符号多項式C(X)は、 C(X)=Xn-k I(X)+S(X) となる。ここで、S(X)は、シンドローム多項式と呼
ばれ、 S(X)=X2tI(X) mod G(X) の関係式が成り立つ。そして、シンドローム多項式S
(X)が、エラー訂正符号となり、符号多項式C(X)
を計算することによりエラー訂正符号を付加した符号情
報が得られる。なお、光記録の分野では、リードソロモ
ン積符号が用いられることが多い。そして、光カード1
で用いられているエラー訂正符号は、2バイト訂正(前
記式でt=2とした場合)のリードソロモン積符号であ
る。
【0055】ここで、2バイト訂正のリードソロモン積
符号について図3を用いて簡単に説明する。図3に示し
たように、(M×N)バイトの記録情報を、D11
12,…,D1N,D21,D22,…,D2N,DM1,DM2
…,DMNの順序によってマトリクス状に配置する。
【0056】つぎに、マトリクス状に配置した記録情報
の1列目(D11,D21,…,DM1)に対してシンドロー
ム多項式S(X)を計算し、そのシンドローム多項式S
(X)から符号多項式C(X)を計算する。符号多項式
C(X)は、マトリクス状に配置した情報の1列目(D
11,…,DM1)に対して、エラー訂正符号(P11
21,…,P41)を付加した形になる。そして、これら
を順次各列ごとにN回繰り返す。
【0057】その後、情報の1行目(D11,…,D1N
に対してシンドローム多項式S(X)を計算し、そのシ
ンドローム多項式S(X)から符号多項式C(X)を計
算する。この場合も情報の1行目(D11,…,D1N)に
対して、前記エラー訂正符号(Q11,Q12,…,Q14
を付加した形になる、これを順次各行ごとに(M+4)
回繰り返す。
【0058】つぎに、再生した情報のエラー訂正方法を
図3を用いて説明する。まず、再生した(M+4)×
(N+4)バイトの情報をD11,D12,…,Q14
21,D22,…,Q24,…の順序でマトリクス状に配置
する。すなわち、情報にエラー訂正符号を付加した時と
同じマトリクスにする。
【0059】そして、マトリクス状に配置した情報の1
行目(D11,D12,…,Q14)の情報を用いて、シンド
ローム多項式S(X)を計算し、エラーが存在するか否
かを判定する。
【0060】そして、計算したシンドローム多項式S
(X)の結果から、2バイト以下のエラーが存在してい
る場合には、エラー訂正を行う。また、3バイト以上の
エラーが存在している場合には、エラー訂正能力を超え
るため、エラー訂正は行えない。そして、この処理を順
次各行ごとに(M+4)回繰り返す。
【0061】つぎに、マトリクス状に配置した情報の1
列目((D11,D21,…,P41)の情報を用いてシンド
ローム多項式S(X)を計算し、情報にエラーが存在す
るか否かを判定する。そして、計算したシンドローム多
項式S(X)の結果から、2バイト以下のエラーが存在
している場合にはエラー訂正を行う。また、3バイト以
上のエラーが存在している場合には、エラー訂正能力を
超えるため、エラー訂正を行えずエラー終了する。一
方、エラー訂正を順次各列ごとに(N+4)回繰り返
し、全ての列のエラー訂正を行った場合に、エラー訂正
を正常に終了する。
【0062】上記のように、エラー訂正符号を付加した
情報を、光カード1にセクター単位で記録した場合に
は、図4に示したように情報が並ぶ。図4において、セ
クターの左端には、図3に示したマトリクスの1行目
(D11,D12,…,Q14)の情報、その次には、マトリ
クスの2行目(D21,D22,…,Q24)の情報、そし
て、セクターの右端には、マトリクスの一番下の行(P
41,P42,…,Q(M+4)4)の情報が記録される。
【0063】また、光カード1に記録された情報は、光
学的に検知できるピット列で記録される。ピット間隔
は、数μm程度であり、1バイトのピット長は、約30
μmである。
【0064】つづいて、本実施形態によって、情報を記
録した状態を図5、図6、図7を用いて説明する。図
5、図6、図7は、本実施形態にかかる光学的情報記録
方法のフローチャートを用いて、情報を記録した状態を
示す図である。図5、図6、図7において、3はトラッ
キングトラック、4は情報トラック、20は第1領域の
セクタータイプ5のセクターに記録した情報、21,2
2は第2領域のセクタータイプ6のセクターに記録した
情報を示す。
【0065】図5は同じ情報を記録する複数の領域が、
同じ情報トラック4に位置する状態を示す。図5に示す
ように、同じ情報トラック4に第1領域と第2領域とが
存在した場合、ランダム誤りやバースト誤りが第1領域
と第2領域とに同じように発生しても、セクターのタイ
プが異なればエラー訂正能力が異なるため、どちらかの
領域の情報が再生できる可能性は高い。
【0066】図6は同じ情報を記録する複数の領域が、
隣接する情報トラック4に位置する状態を示す。図6に
示すように、隣接する情報トラック4に第1領域と第2
領域とが存在した場合、ランダム誤りやバースト誤りが
第1領域と第2領域とに同じように発生しても、セクタ
ーのタイプが異なればエラー訂正能力が異なるため、ど
ちらかの領域の情報が再生できる可能性が高い。
【0067】図7は同じ情報を記録する複数の領域が、
離れた情報トラック4に位置する状態を示す。図7に示
すように、離れた情報トラック4に第1領域と第2領域
が存在した場合、ランダム誤りやバースト誤りが第1領
域と第2領域とに同じように発生しても、セクターのタ
イプが異なればエラー訂正能力が異なるため、どちらか
の領域の情報が再生できる可能性が高い。なお、離れた
情報トラックとは、少なくとも情報トラック2本分以上
離れた情報トラックをいう。
【0068】本実施形態においては、第1領域にセクタ
ータイプ5のセクターを用いて、第2領域にセクタータ
イプ6のセクターに用いているが、セクターのタイプ
は、これに限定されるものでなく、領域ごとに用いるセ
クターのタイプが異なればよい。また、本実施形態にお
いては、同じ情報を2個所の異なる領域に記録している
が、同じ情報を記録できる領域の数は、これに限定され
るものでなく、3個所以上の領域に記録してもよい。
【0069】さらに、本実施形態のエラー訂正符号は、
リードソロモン積符号としているが、エラー訂正符号
は、リードソロモン積符号に限定されるものでなく、そ
の他のエラー訂正符号でもよい。また、本実施形態で
は、光記録媒体に光カード1を用いているが、使用でき
る光記録媒体は、これに限定されるものでなく、光ディ
スクや光テープでもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同じ情報を複数の領域に記録する時には、情報サイズの
異なるセクターで記録するために、ランダム誤りに強い
セクターとバースト誤りに強いセクターとに記録するこ
ととなる。したがって、情報を再生できる可能性を高め
ることができる。
【0071】また、同じ情報を記録する複数の領域は、
光記録媒体の情報トラックの位置に拘わらず情報を記録
できる。したがって、同じ情報を記録する複数の領域が
光記録媒体の同じ情報トラックの場合には、記録時間を
短縮することができる。また、同じ情報を記録する複数
の領域が光記録媒体の比較的離れた情報トラックの場合
には、光記録媒体の表面に付着したゴミや傷が複数の情
報トラックにまたがっている場合でも、情報を再生でき
る可能性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる情報記録装置のブロ
ック図である。
【図2】図1の実施形態にかかる情報記録方法のフロー
チャートである。
【図3】リードソロモン積符号を示した図である。
【図4】図1の実施形態にかかる記録情報の並びを示し
た図である。
【図5】図1の実施形態にかかる第1領域と第2領域が
同じ情報トラックに位置する場合の記録情報を示した図
である。
【図6】図1の実施形態にかかる第1領域と第2領域が
隣接する情報トラックに位置する場合の記録情報を示し
た図である。
【図7】図1の実施形態にかかる第1領域と第2領域が
離れた情報トラックに位置する場合の記録情報を示した
図である。
【図8】光カードの一例を示した図である。
【図9】セクタータイプの一例を示した図である。
【図10】情報に傷が付いた場合を示した図である。
【図11】傷によりデータが誤ったことを示す図であ
る。
【図12】傷によりデータが誤ったことを示す図であ
る。
【図13】情報にゴミが付いた場合を示した図である。
【図14】ゴミによりデータが誤ったことを示す図であ
る。
【図15】ゴミによりデータが誤ったことを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 光カード 31 光カード情報記録装置 33 MPU 36 ヘッド送りモータ 37 カード送りモータ 38 ビーム照射光学系 39 光検出器 40 AFアクチュエータ 41 ATアクチュエータ 42 ECC回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G06K 19/00 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報トラックを備える光記録媒体
    の複数の領域に同じ情報をセクター単位に記録すると共
    にエラー訂正符号を付加して記録する光学的情報記録方
    法において、前記同じ情報を情報収納容量の異なる複数
    のセクタータイプを選択して記録することを特徴とする
    光学的情報記録方法。
  2. 【請求項2】 前記同じ情報を前記エラー訂正符号の符
    号化率を変えて記録することを特徴とする請求項1記載
    の光学的情報記録方法。
  3. 【請求項3】 前記同じ情報を同じ情報トラックの複数
    の領域に記録することを特徴とする請求項1または2記
    載の光学的情報記録方法。
  4. 【請求項4】 前記同じ情報を隣接する情報トラックの
    複数の領域に記録することを特徴とする請求項1または
    2記載の光学的情報記録方法。
  5. 【請求項5】 多数の情報トラックを備える光記録媒体
    の複数の領域に同じ情報をセクター単位に記録すると共
    にエラー訂正符号を付加する光学的情報記録装置におい
    て、前記情報を情報収納容量の異なる複数のセクターに
    記録する記録手段を備えることを特徴とする光学的情報
    記録装置。
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