JP2000075024A - 目標情報収集装置 - Google Patents
目標情報収集装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーダで収集した目標情報を処理装置へ伝送
し処理装置が目標情報処理を実施する方式では、地形的
条件及び目標情報の状況に応じたレーダの重点方位監視
制御が実行できず、レーダの能力を最大限に発揮した運
用ができなかった。 【解決手段】 処理装置においてレーダの覆域と目標情
報の処理結果に基づいて、レーダに重点監視方位を算出
する機能を持つことにより、レーダの重点方位監視を実
行させ、効率的な目標情報収集を実現する。
し処理装置が目標情報処理を実施する方式では、地形的
条件及び目標情報の状況に応じたレーダの重点方位監視
制御が実行できず、レーダの能力を最大限に発揮した運
用ができなかった。 【解決手段】 処理装置においてレーダの覆域と目標情
報の処理結果に基づいて、レーダに重点監視方位を算出
する機能を持つことにより、レーダの重点方位監視を実
行させ、効率的な目標情報収集を実現する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は航空機、ミサイル
などの飛行目標を複数のレーダにより検出して飛行目標
の情報を収集する目標情報収集装置に関するものであ
る。
などの飛行目標を複数のレーダにより検出して飛行目標
の情報を収集する目標情報収集装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電波の照射による飛行目標情報を
収集する複数のレーダを運用する場合は、事前の情報と
して地形の標高データとレーダの最大探知距離に基づ
き、最適と思われる位置にレーダを配置し、それぞれの
レーダが捜索覆域内の目標情報収集を行っていた。それ
ぞれのレーダで収集される飛行目標情報は処理装置に集
約され、以前に収集した目標情報や他のレーダからの目
標情報と統合され、脅威度判定及び敵味方の類識別とい
った処理を実行するが、その結果がレーダにフィードバ
ックされることはなく、レーダは一定の周期で捜索覆域
の飛行目標情報を収集するものであった。図8は、従来
のレーダと処理装置の運用概念図であって、1は目標で
ある航空機群、2は一定の周期で全周を捜索し目標情報
を収集する第1のレーダ、3は第1のレーダの捜索覆
域、4は一定の周期で全周を捜索し目標情報を収集する
第2のレーダ、5は第2のレーダの捜索覆域、6はレー
ダ2及びレーダ4で収集した情報を処理する処理装置で
ある。
収集する複数のレーダを運用する場合は、事前の情報と
して地形の標高データとレーダの最大探知距離に基づ
き、最適と思われる位置にレーダを配置し、それぞれの
レーダが捜索覆域内の目標情報収集を行っていた。それ
ぞれのレーダで収集される飛行目標情報は処理装置に集
約され、以前に収集した目標情報や他のレーダからの目
標情報と統合され、脅威度判定及び敵味方の類識別とい
った処理を実行するが、その結果がレーダにフィードバ
ックされることはなく、レーダは一定の周期で捜索覆域
の飛行目標情報を収集するものであった。図8は、従来
のレーダと処理装置の運用概念図であって、1は目標で
ある航空機群、2は一定の周期で全周を捜索し目標情報
を収集する第1のレーダ、3は第1のレーダの捜索覆
域、4は一定の周期で全周を捜索し目標情報を収集する
第2のレーダ、5は第2のレーダの捜索覆域、6はレー
ダ2及びレーダ4で収集した情報を処理する処理装置で
ある。
【0003】次に動作について説明する。処理装置6で
は、レーダの配置されている周辺の地形データ及びレー
ダの最大探知距離により各レーダの覆域を算出する。各
レーダの覆域算出においては、例えば、図9の(a)に
示すように第1のレーダ2の最大探知距離のみによる覆
域を生成したのち、その覆域をレーダを中心とした鉛直
方向の断面を生成し、その時の覆域の外周7と、図9の
(b)に示すように覆域の外周7と同じ位置の地形デー
タの鉛直方向の断面8との重ね合わせを実行し、図9の
(c)に示すように第1のレーダ2から覆域の外周7ま
でを直線9で結び、直線9の途中に地形データが重なっ
ていないかを判定する。判定結果により地形との重なり
がある場合その交点10から覆域の外周7までの間の領
域は覆域外と判定され、それらを全周にわたって算出
し、第1のレーダ2の覆域とする。各レーダは上記覆域
内の飛行目標を捜索し、収集した目標位置及び目標速度
といった目標情報を処理装置6へ伝送し、この処理装置
6で目標航跡として統合する。目標航跡の統合において
は、例えば、図10に示すように、以前の目標航跡11
が存在し、次の捜索周期で収集された目標情報が2つの
レーダから収集され、それぞれの航跡12,13が伝送
された場合、以前の目標航跡11、目標速度及び目標進
行方向から予測位置14を算出し、航跡12,13及び
予測位置14の重心位置15を真の目標航跡の位置とす
る。このとき、生成された目標航跡に基づくデータは処
理装置6から第1のレーダ2あるいは第2のレーダ4へ
フィードバックされることはなく、第1のレーダ2及び
第2のレーダ4はそれぞれの覆域の目標情報を処理装置
6への伝送を繰り返す。このような処理装置とレーダの
運用方式では、目標情報の収集に関して、捜索不要な方
位も重点的に監視が必要な方位も同様に捜索をするた
め、レーダの性能が十分に発揮させることができない。
は、レーダの配置されている周辺の地形データ及びレー
ダの最大探知距離により各レーダの覆域を算出する。各
レーダの覆域算出においては、例えば、図9の(a)に
示すように第1のレーダ2の最大探知距離のみによる覆
域を生成したのち、その覆域をレーダを中心とした鉛直
方向の断面を生成し、その時の覆域の外周7と、図9の
(b)に示すように覆域の外周7と同じ位置の地形デー
タの鉛直方向の断面8との重ね合わせを実行し、図9の
(c)に示すように第1のレーダ2から覆域の外周7ま
でを直線9で結び、直線9の途中に地形データが重なっ
ていないかを判定する。判定結果により地形との重なり
がある場合その交点10から覆域の外周7までの間の領
域は覆域外と判定され、それらを全周にわたって算出
し、第1のレーダ2の覆域とする。各レーダは上記覆域
内の飛行目標を捜索し、収集した目標位置及び目標速度
といった目標情報を処理装置6へ伝送し、この処理装置
6で目標航跡として統合する。目標航跡の統合において
は、例えば、図10に示すように、以前の目標航跡11
が存在し、次の捜索周期で収集された目標情報が2つの
レーダから収集され、それぞれの航跡12,13が伝送
された場合、以前の目標航跡11、目標速度及び目標進
行方向から予測位置14を算出し、航跡12,13及び
予測位置14の重心位置15を真の目標航跡の位置とす
る。このとき、生成された目標航跡に基づくデータは処
理装置6から第1のレーダ2あるいは第2のレーダ4へ
フィードバックされることはなく、第1のレーダ2及び
第2のレーダ4はそれぞれの覆域の目標情報を処理装置
6への伝送を繰り返す。このような処理装置とレーダの
運用方式では、目標情報の収集に関して、捜索不要な方
位も重点的に監視が必要な方位も同様に捜索をするた
め、レーダの性能が十分に発揮させることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電波の方向を制御可能
なレーダを用いて目標情報の収集を行う場合、電波の照
射方向が瞬時かつ自由に制御できるという利点をもつ。
しかし、従来のように一定の周期で電波の照射方向を回
転させることにより捜索して目標情報を収集し、その目
標情報を処理装置に伝送及び処理するのみの方式では、
レーダに対して地形的条件や目標情報の状況に応じた制
御が実行できず、捜索不要箇所を捜索するという無駄が
生じるだけでなく、捜索不要箇所の捜索に費やす時間を
捜索覆域内に存在している目標の情報収集に割り当てる
ことができず、目標情報の精度向上を図ることもできな
いという問題点があった。
なレーダを用いて目標情報の収集を行う場合、電波の照
射方向が瞬時かつ自由に制御できるという利点をもつ。
しかし、従来のように一定の周期で電波の照射方向を回
転させることにより捜索して目標情報を収集し、その目
標情報を処理装置に伝送及び処理するのみの方式では、
レーダに対して地形的条件や目標情報の状況に応じた制
御が実行できず、捜索不要箇所を捜索するという無駄が
生じるだけでなく、捜索不要箇所の捜索に費やす時間を
捜索覆域内に存在している目標の情報収集に割り当てる
ことができず、目標情報の精度向上を図ることもできな
いという問題点があった。
【0005】この発明はかかる課題を解決するためのも
ので、複数レーダの運用に対して、個々のレーダの捜索
覆域を地形的条件及び目標情報に基づいた最適な重点監
視方位をリアルタイムに制御することにより、電波の方
向を制御可能なレーダの能力を最大限に発揮し、目標情
報収集能力を向上させることを目的とする。
ので、複数レーダの運用に対して、個々のレーダの捜索
覆域を地形的条件及び目標情報に基づいた最適な重点監
視方位をリアルタイムに制御することにより、電波の方
向を制御可能なレーダの能力を最大限に発揮し、目標情
報収集能力を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明による目標情
報収集装置は、電波の方向を制御可能な複数のレーダを
用いて、各レーダの覆域をレーダの位置及び地形データ
から算出し、各レーダにおいて飛行目標の方向に対して
ビームを向けることにより収集した目標情報を、処理装
置で処理統合することにより、レーダの覆域及び統合さ
れた目標情報の状況から現在必要とされるレーダの重点
監視方位を算出し、その結果をレーダ側へフィードバッ
クすることにより、レーダの重点方位監視を実現するよ
うにしたものである。
報収集装置は、電波の方向を制御可能な複数のレーダを
用いて、各レーダの覆域をレーダの位置及び地形データ
から算出し、各レーダにおいて飛行目標の方向に対して
ビームを向けることにより収集した目標情報を、処理装
置で処理統合することにより、レーダの覆域及び統合さ
れた目標情報の状況から現在必要とされるレーダの重点
監視方位を算出し、その結果をレーダ側へフィードバッ
クすることにより、レーダの重点方位監視を実現するよ
うにしたものである。
【0007】また、第2の発明による目標情報収集装置
は、レーダ重点監視方位を算出するための飛行目標情報
に対して、目標データベースからの情報によって、飛行
目標の機種判定及び脅威度を飛行目標情報に付加し、よ
り多くの目標情報を用いてレーダの重点方位監視を実現
するようにしたものである。
は、レーダ重点監視方位を算出するための飛行目標情報
に対して、目標データベースからの情報によって、飛行
目標の機種判定及び脅威度を飛行目標情報に付加し、よ
り多くの目標情報を用いてレーダの重点方位監視を実現
するようにしたものである。
【0008】また、第3の発明による目標情報収集装置
は、飛行目標情報に対してレーダ重点監視方位を算出す
るために、レーダの重点監視方式をデータベース化し、
飛行目標情報に対してレーダの重点方位監視を一義的に
決定するとともに短時間で実現するようにしたものであ
る。
は、飛行目標情報に対してレーダ重点監視方位を算出す
るために、レーダの重点監視方式をデータベース化し、
飛行目標情報に対してレーダの重点方位監視を一義的に
決定するとともに短時間で実現するようにしたものであ
る。
【0009】また、第4の発明による目標情報収集装置
は、重点監視を実施している目標が隣接レーダの覆域に
接近した場合に、上記隣接レーダに対して重点方位監視
を実行させる処理を実行し、隣接レーダの目標情報収集
と現在その目標情報を収集しているレーダとの間におい
て目標情報の受け渡し性能を向上させ、レーダの重点方
位監視を実現するようにしたものである。
は、重点監視を実施している目標が隣接レーダの覆域に
接近した場合に、上記隣接レーダに対して重点方位監視
を実行させる処理を実行し、隣接レーダの目標情報収集
と現在その目標情報を収集しているレーダとの間におい
て目標情報の受け渡し性能を向上させ、レーダの重点方
位監視を実現するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す目標情報収集制御装置の全体構成図
であり、図において6は処理装置、16は電波送受信
部、17は自己のレーダの位置を測定する位置情報取得
部、18はレーダの電波照射方向を制御する電波照射方
向制御部、19は電波送受信部16及び位置情報取得部
17及び電波照射方向制御部18からなるレーダ、20
は各レーダからの目標位置及び速度等を統合する目標航
跡統合部、21は統合された目標航跡に対してレーダ1
9からの敵味方識別電波の照射による飛行目標の応答結
果を併せて記憶する目標情報記憶部、22は位置情報取
得部17のデータによりレーダ覆域を算出するレーダ覆
域算出部、23はレーダ覆域を算出するための地形デー
タを記憶してある地形データベース、24は目標情報及
び地形情報から最適レーダ運用方式を算出する演算部、
25は演算結果を表示し操作員が指示を入力する入出力
部である。
実施の形態1を示す目標情報収集制御装置の全体構成図
であり、図において6は処理装置、16は電波送受信
部、17は自己のレーダの位置を測定する位置情報取得
部、18はレーダの電波照射方向を制御する電波照射方
向制御部、19は電波送受信部16及び位置情報取得部
17及び電波照射方向制御部18からなるレーダ、20
は各レーダからの目標位置及び速度等を統合する目標航
跡統合部、21は統合された目標航跡に対してレーダ1
9からの敵味方識別電波の照射による飛行目標の応答結
果を併せて記憶する目標情報記憶部、22は位置情報取
得部17のデータによりレーダ覆域を算出するレーダ覆
域算出部、23はレーダ覆域を算出するための地形デー
タを記憶してある地形データベース、24は目標情報及
び地形情報から最適レーダ運用方式を算出する演算部、
25は演算結果を表示し操作員が指示を入力する入出力
部である。
【0011】次に動作について説明する。例えば、従来
のレーダ覆域の算出と同様の演算を実行するために位置
情報取得部17から定期的に位置情報が送信され、位置
情報及び地形データベース23によるデータをもとにレ
ーダの覆域が逐次算出されている各レーダの覆域に目標
が進入してくると、その目標情報は処理装置6に送信さ
れ、従来の目標航跡の統合手法を用いて以前の目標航跡
あるいは他のレーダからの目標航跡との統合処理を目標
航跡統合部20にて行い、目標の侵攻方向等から
のレーダ覆域の算出と同様の演算を実行するために位置
情報取得部17から定期的に位置情報が送信され、位置
情報及び地形データベース23によるデータをもとにレ
ーダの覆域が逐次算出されている各レーダの覆域に目標
が進入してくると、その目標情報は処理装置6に送信さ
れ、従来の目標航跡の統合手法を用いて以前の目標航跡
あるいは他のレーダからの目標航跡との統合処理を目標
航跡統合部20にて行い、目標の侵攻方向等から
【0012】
【数1】
【0013】により目標の脅威度判定を行う。ここで、
Kは脅威度、Rは図4に示すように防御すべき領域26
から目標27までの距離、V1は目標27の防御すべき
領域26に対する速度成分、Eは敵味方識別判定結果で
あり、レーダ19による敵味方識別電波の照射により応
答があった場合は味方としてEは加算せず、応答がない
場合は敵として一定の数値を加算する。この目標情報
は、目標情報記憶部21にて記憶される。上記地形デー
タの反映されたレーダ覆域及び目標の敵味方識別判定結
果を含む目標情報から
Kは脅威度、Rは図4に示すように防御すべき領域26
から目標27までの距離、V1は目標27の防御すべき
領域26に対する速度成分、Eは敵味方識別判定結果で
あり、レーダ19による敵味方識別電波の照射により応
答があった場合は味方としてEは加算せず、応答がない
場合は敵として一定の数値を加算する。この目標情報
は、目標情報記憶部21にて記憶される。上記地形デー
タの反映されたレーダ覆域及び目標の敵味方識別判定結
果を含む目標情報から
【0014】
【数2】
【0015】により重点監視方位が算出される。ここ
で、図4に示すようにWは重点監視幅、V2はレーダ1
9に対する接線方向の速度成分であり、目標位置を中心
に重点監視幅Wが重点監視方位となる。例えば、図5に
示すように、ステップS1で覆域を算出した結果、山岳
地帯が迫っている等により捜索不可能な領域の判定を実
施し、判定の結果捜索不可能な領域がある場合は、ステ
ップS2で特定領域の非捜索を実施し、存在しない場合
は、ステップS3で通常の捜索を継続する。次に、レー
ダからの目標情報により、ステップS4で捜索覆域内に
目標が存在するかどうか判定し、目標が存在する場合に
は、ステップS5で重点監視方位の候補として登録さ
れ、存在しない場合は、ステップS6で現状の捜索状態
を維持させる。次に、例えばレーダが通常の捜索時に1
0秒周期で全周を捜索する場合、重点監視方位1箇所あ
たりに2秒費やすとすると、重点監視方位の実施数が5
箇所以上の場合、重点監視方位以外の捜索が実行できな
いため、ステップS5での登録により5箇所となってい
るかどうかステップS7で判定し5箇所となった場合
は、重点方位監視を実行している各目標に対する脅威度
Kを演算部24において比較し、最も脅威度の低い目標
に対して、ステップS8で重点監視としての登録を削除
する。また、重点監視方位が5箇所に満たない場合はス
テップS9で重点監視方位として実行される。次に、そ
の重点監視方位として登録された領域が隣接レーダの覆
域と重なっていないかをステップS10で判定し、その
結果隣接レーダの覆域と重なっている場合は、並列で処
理されている隣接レーダの処理フローにステップS11
で目標情報として登録し、重点監視の必要性を同様に処
理する。これらの処理の結果あるいは、操作員による入
出力部からの指示により重点監視方位が指定された場
合、演算結果は電波照射方向制御部18に送信され、レ
ーダの重点監視方位、幅及び時間といった情報に基づき
重点方位監視を実行する。
で、図4に示すようにWは重点監視幅、V2はレーダ1
9に対する接線方向の速度成分であり、目標位置を中心
に重点監視幅Wが重点監視方位となる。例えば、図5に
示すように、ステップS1で覆域を算出した結果、山岳
地帯が迫っている等により捜索不可能な領域の判定を実
施し、判定の結果捜索不可能な領域がある場合は、ステ
ップS2で特定領域の非捜索を実施し、存在しない場合
は、ステップS3で通常の捜索を継続する。次に、レー
ダからの目標情報により、ステップS4で捜索覆域内に
目標が存在するかどうか判定し、目標が存在する場合に
は、ステップS5で重点監視方位の候補として登録さ
れ、存在しない場合は、ステップS6で現状の捜索状態
を維持させる。次に、例えばレーダが通常の捜索時に1
0秒周期で全周を捜索する場合、重点監視方位1箇所あ
たりに2秒費やすとすると、重点監視方位の実施数が5
箇所以上の場合、重点監視方位以外の捜索が実行できな
いため、ステップS5での登録により5箇所となってい
るかどうかステップS7で判定し5箇所となった場合
は、重点方位監視を実行している各目標に対する脅威度
Kを演算部24において比較し、最も脅威度の低い目標
に対して、ステップS8で重点監視としての登録を削除
する。また、重点監視方位が5箇所に満たない場合はス
テップS9で重点監視方位として実行される。次に、そ
の重点監視方位として登録された領域が隣接レーダの覆
域と重なっていないかをステップS10で判定し、その
結果隣接レーダの覆域と重なっている場合は、並列で処
理されている隣接レーダの処理フローにステップS11
で目標情報として登録し、重点監視の必要性を同様に処
理する。これらの処理の結果あるいは、操作員による入
出力部からの指示により重点監視方位が指定された場
合、演算結果は電波照射方向制御部18に送信され、レ
ーダの重点監視方位、幅及び時間といった情報に基づき
重点方位監視を実行する。
【0016】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示す目標情報収集制御装置の全体構成図であり、
図において21は統合された目標航跡に対して脅威度の
判定を併せて記憶する目標情報記憶部、28は目標の機
種(目標のタイプ)や脅威度の判定に利用するデータを
格納してある目標データベースである。
態2を示す目標情報収集制御装置の全体構成図であり、
図において21は統合された目標航跡に対して脅威度の
判定を併せて記憶する目標情報記憶部、28は目標の機
種(目標のタイプ)や脅威度の判定に利用するデータを
格納してある目標データベースである。
【0017】次に動作について説明する。例えば、図5
におけるステップS7において、重点監視方位の数がレ
ーダ性能の限界を超えるような場合、ステップS8で重
点監視方位の削除処理を実行する必要があるが、実施の
形態1で実現している目標の動作に応じた脅威度の判定
に、図6に示すような目標データベース28により目標
のレーダ有効反射面積、最高速度及び最大旋回加速度か
ら目標機種及び脅威度を求め、脅威度を実施の形態1に
示す脅威度の判定結果を自動的に加算し、目標の動作及
び敵味方識別のみで脅威度の判定を行った場合では脅威
度の数値が低く、重点方位監視の条件を満たさない目標
に対して機種情報による脅威度を判定に加え、より詳細
な情報を基にして目標に対する重点監視を実現させる。
その他の動作に関しては、実施の形態1に示すものと同
様である。
におけるステップS7において、重点監視方位の数がレ
ーダ性能の限界を超えるような場合、ステップS8で重
点監視方位の削除処理を実行する必要があるが、実施の
形態1で実現している目標の動作に応じた脅威度の判定
に、図6に示すような目標データベース28により目標
のレーダ有効反射面積、最高速度及び最大旋回加速度か
ら目標機種及び脅威度を求め、脅威度を実施の形態1に
示す脅威度の判定結果を自動的に加算し、目標の動作及
び敵味方識別のみで脅威度の判定を行った場合では脅威
度の数値が低く、重点方位監視の条件を満たさない目標
に対して機種情報による脅威度を判定に加え、より詳細
な情報を基にして目標に対する重点監視を実現させる。
その他の動作に関しては、実施の形態1に示すものと同
様である。
【0018】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3を示す目標情報収集制御装置の全体構成図であり、
図において29はレーダ重点監視方式データベースであ
る。
態3を示す目標情報収集制御装置の全体構成図であり、
図において29はレーダ重点監視方式データベースであ
る。
【0019】次に動作について説明する。例えば、図7
におけるステップS9において重点監視を実行する場合
に、図7に示すようなレーダ重点監視方式データベース
29により、目標データベース28による目標の脅威度
及びレーダで取得される目標の最高速度、レーダからの
距離及び位置から重点監視に対する方位の中心、幅及び
時間を一義的に決定することにより、演算部における重
点監視方位の算出時間を短縮しょりリアルタイムなレー
ダの重点監視方位の設定を実現するものである。その他
の動作に関しては、実施の形態2に示すものと同様であ
る。
におけるステップS9において重点監視を実行する場合
に、図7に示すようなレーダ重点監視方式データベース
29により、目標データベース28による目標の脅威度
及びレーダで取得される目標の最高速度、レーダからの
距離及び位置から重点監視に対する方位の中心、幅及び
時間を一義的に決定することにより、演算部における重
点監視方位の算出時間を短縮しょりリアルタイムなレー
ダの重点監視方位の設定を実現するものである。その他
の動作に関しては、実施の形態2に示すものと同様であ
る。
【0020】実施の形態4.実施の形態4による動作に
ついて説明する。例えば、図5におけるステップS10
において登録された重点監視方位に存在する目標の位置
が隣接レーダの覆域に接近し、5秒以内に隣接レーダの
覆域に入る場合、事前にその目標情報を隣接レーダの重
点監視処理フローのステップS4に挿入し、覆域に進入
してくる以前から重点監視を実行することにより、隣接
レーダは上記目標が覆域に入った段階ですでに重点監視
を実行することができるため、レーダ間の目標の受け渡
しの際に目標の重点監視が途切れる時間を削減させるこ
とができる。その他の動作に関しては、実施の形態3に
示すものと同様である。
ついて説明する。例えば、図5におけるステップS10
において登録された重点監視方位に存在する目標の位置
が隣接レーダの覆域に接近し、5秒以内に隣接レーダの
覆域に入る場合、事前にその目標情報を隣接レーダの重
点監視処理フローのステップS4に挿入し、覆域に進入
してくる以前から重点監視を実行することにより、隣接
レーダは上記目標が覆域に入った段階ですでに重点監視
を実行することができるため、レーダ間の目標の受け渡
しの際に目標の重点監視が途切れる時間を削減させるこ
とができる。その他の動作に関しては、実施の形態3に
示すものと同様である。
【0021】
【発明の効果】第1の発明によれば、各レーダは自己の
位置情報を定期的に取得しているため、その位置情報に
よりレーダの捜索覆域が算出され、その覆域に対する各
レーダの重点監視方位を最適に制御し、目標情報の収集
を行うことができる。
位置情報を定期的に取得しているため、その位置情報に
よりレーダの捜索覆域が算出され、その覆域に対する各
レーダの重点監視方位を最適に制御し、目標情報の収集
を行うことができる。
【0022】また、レーダにおいて収集された目標情報
を用いて、レーダの重点監視方位を算出することによ
り、レーダは重点方位監視を実行できるため、各レーダ
は効率的に目標情報の収集を行うことができる。
を用いて、レーダの重点監視方位を算出することによ
り、レーダは重点方位監視を実行できるため、各レーダ
は効率的に目標情報の収集を行うことができる。
【0023】また、第2の発明によれば、目標の敵味方
類識別情報を目標データベースから取得し、目標情報が
より詳細になり、レーダの重点監視方位を算出すること
により、レーダはより高精度に重点方位監視を実行でき
るため、各レーダは効率的に目標情報の収集を行うこと
ができる。
類識別情報を目標データベースから取得し、目標情報が
より詳細になり、レーダの重点監視方位を算出すること
により、レーダはより高精度に重点方位監視を実行でき
るため、各レーダは効率的に目標情報の収集を行うこと
ができる。
【0024】また、第3の発明によれば、レーダの重点
監視方位を決定する際に、レーダ運用方式データベース
からの情報を用いることにより、レーダの重点監視方位
に対する演算量を削減でき、レーダはより高速に重点方
位監視を実行できるため、各レーダは効率的に目標情報
の収集を行うことができる。
監視方位を決定する際に、レーダ運用方式データベース
からの情報を用いることにより、レーダの重点監視方位
に対する演算量を削減でき、レーダはより高速に重点方
位監視を実行できるため、各レーダは効率的に目標情報
の収集を行うことができる。
【0025】また、第4の発明によれば、各レーダは隣
接するレーダで取得した目標情報を用いて、目標がレー
ダの覆域に進入すると同時に重点方位監視を実行できる
ため、レーダ間の目標情報の受け渡し性能を向上させ、
目標情報の収集を行うことができる。
接するレーダで取得した目標情報を用いて、目標がレー
ダの覆域に進入すると同時に重点方位監視を実行できる
ため、レーダ間の目標情報の受け渡し性能を向上させ、
目標情報の収集を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による目標情報収集制御装置の実施
の形態1を示す全体構成図である。
の形態1を示す全体構成図である。
【図2】 この発明による目標情報収集制御装置の実施
の形態2を示す全体構成図である。
の形態2を示す全体構成図である。
【図3】 この発明による目標情報収集制御装置の実施
の形態3を示す全体構成図である。
の形態3を示す全体構成図である。
【図4】 この発明による数1及び数2を示す概念図で
ある。
ある。
【図5】 この発明による重点監視方位を決定するため
の処理フローを示す図である。
の処理フローを示す図である。
【図6】 目標データベースの概念図である。
【図7】 レーダ運用方式データベースの概念図であ
る。
る。
【図8】 従来のレーダ及び処理装置の運用を示す概念
図である。
図である。
【図9】 地形データによるレーダ覆域を算出するため
の手法を示す概念図である。
の手法を示す概念図である。
【図10】 複数の目標情報が存在する場合の統合処理
の手法を示す概念図である。
の手法を示す概念図である。
1 目標、2 第1のレーダ、3 第1のレーダの捜索
覆域、4 第2のレーダ、5 第2のレーダの捜索覆
域、6 処理装置、7 覆域の外周、8 地形データの
鉛直方向の断面、9 直線、10 交点、11 以前の
目標航跡、12第一のレーダからの目標航跡、13 第
二のレーダからの目標航跡、14 予測航跡、15 重
心位置、16 電波送受信部、17 位置情報取得部、
18 電波照射方向制御部、19 レーダ、20 目標
航跡統合部、21 目標情報記憶部、22 レーダ覆域
算出部、23 地形データベース、24 演算部、25
入出力部、26 防護すべき領域、27 目標、28
目標データベース、29レーダ重点監視方式データベー
ス。
覆域、4 第2のレーダ、5 第2のレーダの捜索覆
域、6 処理装置、7 覆域の外周、8 地形データの
鉛直方向の断面、9 直線、10 交点、11 以前の
目標航跡、12第一のレーダからの目標航跡、13 第
二のレーダからの目標航跡、14 予測航跡、15 重
心位置、16 電波送受信部、17 位置情報取得部、
18 電波照射方向制御部、19 レーダ、20 目標
航跡統合部、21 目標情報記憶部、22 レーダ覆域
算出部、23 地形データベース、24 演算部、25
入出力部、26 防護すべき領域、27 目標、28
目標データベース、29レーダ重点監視方式データベー
ス。
Claims (4)
- 【請求項1】 電波の照射により飛行目標情報を収集す
る、電波の方向を制御可能な複数のレーダと、上記各レ
ーダの配備位置を取得する位置情報取得部と、レーダ配
備位置周辺地形の高度を格納してある地形データベース
と、上記各レーダの配備位置及び地形データから上記各
レーダの捜索覆域を算出するレーダ覆域算出部と、上記
各レーダで収集した目標位置及び目標速度といった目標
航跡を統合する目標航跡統合部と、統合された目標航跡
を記憶する目標情報記憶部と、上記各レーダの捜索覆域
及び上記目標情報記憶部において記憶されている目標情
報に基づき上記各レーダの重点監視方位を算出する演算
部と、上記演算部より算出されたレーダの重点監視方位
により上記各レーダの電波の方向を制御する電波照射方
向制御部とを具備する目標情報収集装置。 - 【請求項2】 上記演算部は、上記目標情報記憶部にお
いて記憶されている目標のレーダ有効反射面積、速度及
び旋回加速度といった目標情報を用いて、目標の機種と
機種に応じた脅威度が記憶されている目標データベース
からの情報により、目標の機種と脅威度により目標情報
も用いて重点監視方位を算出する手段を有する請求項1
記載の目標情報収集装置。 - 【請求項3】 上記演算部は、レーダの重点監視方位を
算出する際に、距離、方位、速度、目標機種及び脅威度
といった目標情報を用いて、重点監視方位中心、監視幅
及び監視を実行する時間が記憶されているレーダ重点監
視方式データベースからの情報とのマッチングを実行
し、重点監視方位を算出する手段を有する請求項2記載
の目標情報収集装置。 - 【請求項4】 上記演算部は、重点監視方位内に存在す
る目標の位置が隣接するレーダの覆域に接近したときに
上記隣接するレーダに重点方位監視を実行する手段を有
する請求項3記載の目標情報収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246964A JP2000075024A (ja) | 1998-09-01 | 1998-09-01 | 目標情報収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246964A JP2000075024A (ja) | 1998-09-01 | 1998-09-01 | 目標情報収集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000075024A true JP2000075024A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17156352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10246964A Pending JP2000075024A (ja) | 1998-09-01 | 1998-09-01 | 目標情報収集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000075024A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005300353A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
JP2006242842A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
JP2011237339A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | 経路予測装置 |
JP2015172934A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-10-01 | 株式会社リコー | 物体認識装置、物体認識方法 |
CN118295355A (zh) * | 2024-06-04 | 2024-07-05 | 中国汽车工业工程有限公司 | 更换干式喷房纸盒的agv双车协同系统 |
-
1998
- 1998-09-01 JP JP10246964A patent/JP2000075024A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005300353A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
JP4481067B2 (ja) * | 2004-04-12 | 2010-06-16 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置 |
JP2006242842A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
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