JP2000074979A - 漏電箇所探査方法及びその装置 - Google Patents

漏電箇所探査方法及びその装置

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JP2000074979A JP10259322A JP25932298A JP2000074979A JP 2000074979 A JP2000074979 A JP 2000074979A JP 10259322 A JP10259322 A JP 10259322A JP 25932298 A JP25932298 A JP 25932298A JP 2000074979 A JP2000074979 A JP 2000074979A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 探査範囲を順次狭めて漏電箇所を確実且つ迅
速に特定できると共に、簡易且つ小型な装置構成で正確
な漏電箇所の探査ができる漏電箇所探査装置を提供す
る。 【解決手段】 電源側に注入された探査信号に基づいて
負荷側で検出された探査信号の検出状態に応じて、探査
信号の信号レベルを変化させて注入するようにしている
ので、漏電事故による漏電抵抗に応じて流れる漏電電流
の大小により感度を調整できることとなり、探査範囲を
順次狭めて漏電箇所を特定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧配電線に接続
された線路及び負荷の漏電を探査する漏電箇所探査装置
に関し、特に通電状態で漏電箇所を特定する漏電箇所探
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の漏電箇所探査装置として
特開平3−4183号公報及び特許公報第259898
4号に開示されるものがあり、これを図7及び図8に示
す。この図7は従来の漏電箇所探査装置(特開平3−4
183号)のブロック構成図、図8は従来の漏電箇所探
査装置(第2598984号)のブロック構成図を示
す。
【0003】前記図7において従来の漏電箇所探査装置
は、低圧配電線を貫通させて漏れ電流を検出する複数の
電流検出器200と、この複数の電流検出器200の出
力を演算処理して記憶・表示するようにした記憶表示器
600とを備え、前記記憶表示器600は、複数の電流
検出器200の出力をそれぞれ保持して出力する複数の
保持回路300と、この保持回路300の出力を演算処
理して所定時間毎の漏れ電流最大値とその発生日時のデ
ータを記憶して出力するようにした演算処理部400
と、この演算処理部400の表示信号によって前記デー
タを表示する表示部500とを備える構成である。
【0004】次に、前記構成に基づく従来の漏電箇所探
査装置の動作について説明する。複数の電流検出器20
0を複数の低圧配電線の配線に取付け、この各配線に流
れる電流を各電流検出器200で検出する。この各電流
検出器200で検出された検出電流の出力が各電流検出
器200に対応して設けられた保持回路300に各々送
出され、瞬時に保持される。この保持回路300に保持
された検出電流が演算処理部400へ出力され、この演
算処理部400は、所定時間毎の漏れ電流の最大値を演
算処理し、その最大値と発生日時を記憶すると共に、こ
の表示部500へ出力する。この表示部500は漏れ電
流の最大値とその発生日時を表示する。
【0005】このように複数の回路について、その発生
日時と漏れ電流値を記憶して表示することができるの
で、間欠漏電が発生しても、漏電発生の原因の究明がで
きる。また、電流検出器200の出力を瞬時に保持する
ようにしているので、漏電遮断器が高速遮断しても、そ
の負荷側の漏電を的確に検出して表示することができ
る。
【0006】また、前記図8において従来の漏電箇所探
査装置は、低圧の配電線100に屋内・外配線を介して
負荷端末機器101が接続され、低圧の配電線100の
非接地相配電線100aと大地間に着脱可能に接続され
て地絡電流を流すようにした地絡電流発生器210と、
負荷端末機器101に接続された前記屋内・外配線を貫
通させて大地を経て流入する前記地絡電流を検出・表示
する地絡検出器220とを備えて、前記負荷端末機器1
01と接続する低圧の配電線100の接地相配電線10
0bの漏電を探査するという構成である。
【0007】この構成に基づいて漏電探査時に、配電線
100の非接地相配電線100aと大地間に地絡電流を
流し、大地を経て漏電が生じている接地相配電線100
b側から配線に流入する前記地絡電流によって生じる電
流の不平衡を検出して接地相配電線100b側の漏電を
表示する。また、非接地相配電線100a側の漏電を検
出する場合は、前記地絡電流を流すことなく、これまで
同様、漏れ電流によって生じる電流の不平衡により検出
・表示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の漏電箇所探査装
置は以上のように構成されていたことから、いづれの場
合にも漏電を生じた線路の特定(漏電範囲の特定)はで
きても、漏電箇所を順次絞り込んで具体的に特定するこ
とができないという課題を有する。特に、図7に記載の
従来の漏電箇所探査装置は複数の電流検出器200を各
低圧配電線に貫通させて漏れ電流を検出するようにして
いるので、回路構成が複雑化すると共に、装置自体が大
型化するという課題を有する。
【0009】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、探査範囲を順次狭めて漏電箇所を確実且つ迅
速に特定できると共に、簡易且つ小型な装置構成で正確
な漏電箇所の探査ができる漏電箇所探査装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る漏電箇所探
査方法は、配電線の電源側に探査信号を注入し、当該注
入された探査信号を前記電源から電力が供給される負荷
側で検出し、当該検出された探査信号に基づいて漏電箇
所を特定する漏電箇所探査方法において、前記探査信号
が複数の配電線で所定値以上検出された場合、又は探査
信号が複数の配電線のいづれでも検出されなかった場合
に、前記探査信号の信号レベルを変化させて注入するも
のである。このように本発明においては、電源側に注入
された探査信号に基づいて負荷側で検出された探査信号
の検出状態に応じて、探査信号の信号レベルを変化させ
て注入するようにしているので、漏電事故による漏電抵
抗に応じて流れる漏電電流の大小により感度を調整でき
ることとなり、探査範囲を順次狭めて漏電箇所を確実且
つ迅速に特定できる。
【0011】また、本発明に係る漏電箇所探査方法は必
要に応じて、探査信号がクランプ型の送信器により磁気
漏れを防止した状態で注入されるものである。このよう
に本発明においては、送信器をクランプ型とすることに
より配電線の任意の箇所に装着し、また磁気漏れを防止
した状態でクランプ型の送信器から探査信号を配電線に
注入することにより、隣接する配電線への探査信号によ
る磁束の干渉を防止し、送信器からの探査信号を当該線
路上で直接検出信号として検出することができることと
なり、漏電箇所をより正確に探査できる。
【0012】本発明に係る漏電箇所探査装置は必要に応
じて、電源側に探査信号を注入する探査信号注入手段
と、当該注入された探査信号を前記電源から電力が供給
される負荷側で検出する検出手段とを備え、前記探査信
号に基づいて漏電箇所を特定する漏電箇所探査装置にお
いて、前記検出手段が探査信号を複数配電線で所定値以
上検出し、又は探査信号を複数の配電線のいづれでも検
出しなかった場合に、探査信号注入手段が前記探査信号
の信号レベルを変化させて注入するものである。このよ
うに本発明においては、電源側に注入された探査信号に
基づいて負荷側で検出された探査信号の検出状態に応じ
て、探査信号の信号レベルを変化させて注入するように
しているので、漏電事故による漏電抵抗に応じて流れる
漏電電流の大小により感度を調整できることとなり、探
査範囲を順次狭めて漏電箇所を確実且つ迅速に特定でき
る。
【0013】また、本発明に係る漏電箇所探査装置は必
要に応じて、探査信号注入手段はコア部分が分割され、
当該分割されたコア部分の端面を平面としたクランプ型
のトランスで形成され、当該分割されたクランプ型のト
ランスを分割されたケース内に収納し、前記クランプ型
のトランスをケース内で揺動自在に弾性部材で支持され
るものである。このように本発明においては、分割され
たコア部分を有するクランプ型のトランスで探査信号注
入手段を形成し、このトランスを揺動自在に弾性部材で
ケース内に支持するようにしているので、分割されたコ
ア部分の端面を最適な状態で当接し、この当接した端面
を弾性部材で押圧して接続状態を維持できることとな
り、探査信号注入手段を配電線へ正確且つ確実に装着で
きる。
【0014】また、本発明に係る漏電箇所探査装置は必
要に応じて、探査信号注入手段が磁気シールドカバーで
被覆されるクランプ型のトランスで形成され、前記検出
手段が前記負荷側の配電線に非接触で検出信号を検出す
るものである。このように本発明においては、磁気シー
ルドカバーをスライド自在に移動させてクランプ型のト
ランスを被覆するようにして探査信号注入手段が形成さ
れ、負荷側の配電線に検出手段が非接触で検出信号を検
出するようにしているので、探査信号注入手段からの探
査信号を検出手段が配電線を介することなく磁束干渉を
受けて検出することを防止できることとなり、配電線の
任意の箇所において当該配電線に注入された探査信号の
みを確実に検出できる。
【0015】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以
下、本発明の第1の実施形態に係る漏電箇所探査装置を
その探査方法と共に図1ないし図3に基づいて説明す
る。この図1は本実施形態に係る漏電箇所探査装置の全
体ブロック構成図、図2は図1に記載する漏電箇所探査
装置の漏電箇所探査の動作フローチャート、図3は図1
に記載する漏電箇所探査装置の動作説明図を示す。
【0016】前記各図において本実施形態に係る漏電箇
所探査装置は、配電線100の電源側に探査信号を注入
する探査信号注入手段1と、この注入された探査信号を
前記電源から電力が供給される配電線100の負荷側で
検出する検出手段2とを備え、前記検出手段2が検出し
た探査信号が複数の配電線100で各々所定値以上検出
した場合に前記探査信号の信号レベルを低く変化させて
注入し、又は検出信号を検出しなかった場合に前記探査
信号の信号レベルを高く変化させて注入し、この変化後
の探査信号により検出される前記検出信号に基づいて漏
電箇所を特定する構成である。
【0017】前記探査信号注入手段1は、高周波の探査
信号を生成する探査信号生成部11と、この探査信号の
信号レベルを調整する探査信号レベル調整部12と、前
記探査信号を配電線100に注入する送信部13と、前
記探査信号レベル調整部12に対して探査信号の信号レ
ベルを支持する調整ダイアル15とを備える構成であ
る。前記送信部13は、二分割されたコア部分が開閉自
在に支持されるクランプ型で形成され、このコア部分内
に配電線100を挿通してクランプした状態で装着し、
この配電線100に探査信号を注入して送信する構成で
ある。
【0018】前記検出手段2は、前記配電線100の負
荷側において非接触で探査信号を受信する受信部21
と、この受信された探査信号を解析して漏電箇所を特定
する信号解析部22と、この信号解析部22の解析結果
及び特定された漏電箇所を出力する探査結果表示・出力
部24とを備える構成である。この受信部21は、コイ
ル状の巻線からなり、この巻線に前記高周波の探査信号
が流れる配電線100で生じる磁束が鎖交して電圧を誘
起させ、この誘導起電力を検出するコイルセンサ21a
と、この検出された誘導起電力に基づいて検出する信号
生成部22bとを備える構成である。
【0019】前記信号解析部22は、特定周波数である
探査信号が受信部21で検出された信号レベルに基づい
て漏電を発生している配電線100を特定すると共に、
この特定された配電線100における漏電箇所の特定を
実行する構成である。前記探査結果表示・出力部24
は、前記信号解析部22の解析結果に基づいて漏電箇所
であることを表示し又は音声等により報知する構成であ
る。
【0020】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る
漏電箇所探査装置の探査動作について説明する。まず、
漏電箇所探査の対象となる対象線路である活線状態の配
電線100の電源側に送信部13をクランプ状態で装着
する(ステップ1)。この装着された送信部13を介し
て探査信号生成部11で生成された高周波の探査信号が
配電線100に注入される(ステップ2)。
【0021】この探査信号が注入されている状態におい
て配電線100に漏電箇所が存在する場合には、配電線
100−漏電箇所−大地帰路−B種接地線−配電線10
0の閉回路(図3を参照)が形成され、この閉回路を高
周波の探査信号が伝送されることとなる。このような状
態で配電線100に検出手段2の受信部21を接近さ
せ、この高周波の探査信号により配電線100の周囲に
磁束が生じ、この磁束が受信部21のコイルセンサ21
aと鎖交して誘導起電力を生じて探査信号を非接触で検
出する(ステップ3)。
【0022】このステップ3において検出された探査信
号が1回目の探査動作(検出動作)によるものか否かを
操作者が判断する(ステップ4)。この判断において1
回目の探査である場合には、検出手段2の受信部21を
図3中に示すようにAからB方向へ順次移動させて他の
異なる配電線100へ検出位置を変更する(ステップ
5)。この検出位置を順次変更した状態で再度探査信号
を注入し(ステップ2)、さらに探査信号を検出する
(ステップ3)。
【0023】この探査信号について1回目の探査動作に
より検出されたか否かを表示又はブザー報知等により判
断する(ステップ4)。このステップ4において1回目
の探査動作でない場合には、この複数箇所の探査動作に
より探査信号が複数箇所検出されたか否かを判断する
(ステップ6)。このステップ6において探査信号が複
数箇所検出されていないと判断された場合には、探査信
号が全く検出されていないか否かを判断する(ステップ
7)。
【0024】前記ステップ7において探査信号が全く検
出されていないと判断された場合には、操作者が認識し
て調整ダイアル15を操作し、この調整ダイアル15か
ら信号送信部23が探査信号の信号レベルを現在注入し
ている探査信号の信号レベルよりも高く変更させて制御
信号を出力する(ステップ8)。また、前記ステップ6
において探査信号が複数箇所検出されたと判断された場
合には、その表示内容を操作者が認識して調整ダイアル
15を操作し、この調整ダイアル15から制御信号送信
部23が探査信号の信号レベルを現在注入している探査
信号の信号レベルよりも低く変更させて制御信号を出力
する(ステップ9)。
【0025】このように前記ステップ8及びステップ9
で各々信号レベルを変更する制御信号が調整ダイアル1
5から探査信号レベル調整部12へ送出された後は、こ
の制御信号に基づいて探査信号レベル調整部12が探査
信号生成部11から生成出力される探査信号の信号レベ
ルを調整する(ステップ10)。この調整された探査信
号が前記送信部13から配電線100へ再度注入され
(ステップ2)、前記ステップ3ないしステップ10を
繰り返すこととなる。前記繰り返し動作の結果、ステッ
プ7において、探査信号が一箇所のみ検出表示されたと
判断された場合には、配電線100の漏電箇所が特定さ
れる(ステップ11)。
【0026】前記ステップ11における漏電箇所の特定
は、配電線100における電源側から負荷側(図3中に
おいてAからCの矢印方向、CからDの矢印方向、Dか
らFの矢印方向)へ順次検出手段2の受信部21を移動
させて検出動作を実行することにより行う。この検出動
作において、前記検出手段2の受信部21をCからGへ
検出位置を移動した場合には、検出手段2で探査信号が
検出できないことから、検出位置Gを含む分岐配線路で
は漏電事故が発生していないと判断することができる。
このようにAからC、CからD、DからFへの負荷側へ
検出手段2の受信部21を移動させることにより、負荷
端末である機器101に漏電事故が発生していることを
特定することができる。また、漏電閉回路が形成されて
いる配電線100上から急に探査信号が検出されなくな
った場合は、その箇所が漏電箇所である。
【0027】(本発明の第2の実施形態)図4(A)、
(B)は本実施形態に係る漏電箇所探査装置の送信部に
おける詳細断面図を示す。送信部13は、把手を兼用す
る本体部131と、この本体部131の一端側に支持ピ
ン133a、133bにより軸支され、連通する収納孔
を有するクランプケース132a、132bと、このク
ランプケース132a、132bの収納孔内に板発条1
37、138により揺動自在に支持されるコア部13
5、136と、前記クランプケース132a、132b
の各収納孔を相互に連通する接合状態となるように押圧
力を付勢するコイルスプリング134とを備える構成で
ある。
【0028】このコア部135、136は、各コ字形状
の各端面135a・135b、136a・136bが各
々平坦面とし、前記クランプケース132a、132b
の収納孔の形状よりも小さな外形寸法で形成され、前記
各コ字形状の背面側より各端面135a・135b、1
36a・136bを前方に押し出す方向へ板発条13
7、138で押圧支持される構成である。また、このコ
ア部135、136は、図示を省略する巻線と共にトラ
ンスを形成し、電磁鋼鈑の積層体又はフェライトでこの
コア部135、136を形成する場合には、コ字形状の
各端面135a・135b、136a・136bを平坦
面としていることから製造工程を簡略化できる。
【0029】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る
漏電箇所探査装置の探査動作について説明する。まず、
探査信号注入手段1の送信部13を探査対象となる配電
線100への装着は、この送信部13の本体部131を
持ちクランプケース132aの他端側をコイルスプリン
グ134の弾性力に抗して押圧する。この押圧動作によ
りクランプケース132aを他方のクランプケース13
2bから引き離して開放状態となり、この開放状態のク
ランプケース132a、132bの間へ配電線100を
図4(A)中の矢印方向Cへ挿通させることができる。
【0030】この配電線100を挿通した後にクランプ
ケース132aの他端側への押圧を開放するとコイルス
プリング134の弾性力によりクランプケース132
a、132bが係合して各収納孔が連通状態となる。こ
の連通状態のクランプケース132a、132b内にお
いて、各コア部135、136は揺動状態で各端面13
5a・135b、136a・136bを相互に接触させ
ることとなり、さらに板発条137、138の押圧力に
より各端面135a・135b、136a・136bを
正確且つ確実に接合・一体化できる。
【0031】さらに、配電線100が活線状態であるた
めコア部135、136の各端面135a、135b、
136a、136bを貫通する磁束により各々が吸引状
態で接続されることとなる。ただ、配電線100には交
流電圧が印加されていることから、前記吸引力の零点が
存在して振動することとなるが、前記コイルスプリング
134及び板発条137、138の各弾性力に基づく相
互作用により前記振動を抑制することができる。このよ
うに各コア部135、136を正確且つ確実に接合・一
体化することにより、探査信号の注入を減衰させること
なく行うことができる。この配電線100への送信部1
3を装着した後は、前記図1ないし図3に記載の実施形
態装置と同様に漏電箇所の探査を実行することができ
る。
【0032】(本発明の第3の実施形態)図5(A)、
(B)は本発明の第3の実施形態に係る漏電箇所探査装
置の送信部に磁気シールドカバーを取付ける動作説明図
を示す。同図において本実施形態に係る漏電箇所探査装
置は、前記図4に記載の実施形態装置と同様に探査信号
注入手段1及び検出手段2を備え、この探査信号注入手
段1の送信部13が二分割されたコア部135、136
を開閉自在に支持されるクランプケース132a、13
2b内に収納するように構成され、この構成に加え、前
記クランプケース132a、132bの外周を磁性体か
らなる二つの磁気シールドカバー130a、130bで
被覆する構成である。
【0033】前記磁気シールドカバー130a、130
bは、側面部分が開放状態の二つの筐体をスライド自在
に嵌合するように形成され、この筐体の開放側面に隣接
する上・下面中央を略円弧状に切欠いて挿通部130
c、130dが形成される構成である。
【0034】次に、前記構成に基づく本実施形態の探査
動作について説明する。前記図4に記載の実施形態装置
と同様に配電線100に送信部13を装着すると(図5
(A)に示す状態)、この送信部13の両側から磁気シ
ールドカバー130a、130bを図示矢印方向に嵌合
させるように装着する。この装着された状態を図5
(B)に示す。同図において磁気シールドカバー130
a、130bが送信部13の全体を被覆し、装着された
配電線100の断面外形寸法に沿って挿通部130c、
130dが嵌合し、配電線100を挿通する孔を最小限
に小さくした状態で装着できることとなる。
【0035】このように配電線100の電線サイズに応
じて電磁シールドカバー130a、130bをスライド
自在に適合させ、配電線100を最小限の挿通孔に挿通
する装着状態とすることにより、探査信号注入手段1か
ら探査信号が配電線100以外に注入されることなく、
磁束が漏れて隣接する配電線100において直接に検出
手段2で検出されることがなくなり、漏電箇所の探査を
確実に実行できる。
【0036】(本発明の他の実施形態)図6は本発明の
実施形態に係る漏電箇所探査装置の全体ブロック構成図
を示す。同図において本実施形態に係る漏電箇所探査装
置は、前記図1に記載の実施形態装置と同様に探査信号
注入手段1及び検出手段2を備え、この構成に加え、前
記探査信号注入手段1には調整ダイアル15に変えて制
御信号受信部14を備えると共に、前記検出手段2には
制御信号送信部23を追加して備える構成である。
【0037】前記制御信号送信部23は、信号解析部2
2の解析結果に基づいて、複数の探査信号を検出したと
判断された場合には探査信号注入手段1から配電線10
0に注入される探査信号の信号レベルを低く変更させる
制御信号を出力すると共に、探査信号が検出されないと
判断された場合には前記探査信号の信号レベルを高く変
更させた制御信号を出力する構成である。また、前記制
御信号受信部14は、制御信号送信部23から送信され
た制御信号を受信し、この制御信号を探査信号レベル調
整部12へ調整指令として入力する構成である。
【0038】次に、前記構成に基づく本実施形態の操作
動作について説明する。まず、前記各実施形態と同様に
探査信号注入手段1から配電線100に高周波の探査信
号が入力され、この探査信号が大地帰路を介して負荷側
に流れ、この配電線100の負荷側において検出手段2
の受信部21で検出される。この検出された探査信号を
信号解析部22が解析し、この解析結果に基づいて制御
信号送信部23は制御信号を制御信号受信部14へ出力
する。
【0039】この出力される制御信号は、信号解析部2
2の解析結果が、探査信号が全く検出されていないとす
るものである場合には、探査信号の信号レベルをより高
くする指令となり、他方、探査信号が複数検出されてい
るとするものである場合には、探査信号の信号レベルを
より低くする指令となる。
【0040】このように探査信号の信号レベルを検出手
段2の解析結果に基づいて調整して漏電を発生している
配電線100を特定し、さらに配電線100の電源側か
ら負荷検出側へ受信部21を移行させるように探査を行
うことにより、前記配電線100中の具体的な箇所を漏
電箇所として特定できることとなる。
【0041】なお、前記各実施形態において検出手段2
を配電線100の電源側から負荷側へ移動させて探査動
作を実行する構成としたが、この電源側から負荷側への
移動に伴って探査信号の信号レベルを調整して注入する
構成とすることもできる。また、接続各実施形態におい
て負荷が片切負荷回路であっても、配電線が漏電状態に
ある限り漏電箇所の探査が可能となる。さらに、探査信
号注入手段1の送信部13におけるクランプ型のトラン
スは方形框体状の形状の外に、円環状の形状とすること
もできる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明においては、電源側
に注入された探査信号に基づいて負荷側で検出された探
査信号の検出状態に応じて、探査信号の信号レベルを変
化させて注入するようにしているので、漏電事故による
漏電抵抗に応じて流れる漏電電流の大小により感度を調
整できることとなり、探査範囲を順次狭めて漏電箇所を
確実且つ迅速に特定できるという効果を奏する。また、
本発明においては、送信器をクランプ型とすることによ
り配電線の任意の箇所に装着し、また磁気漏れを防止し
た状態でクランプ型の送信器から探査信号を配電線に注
入することにより、隣接する配電線への探査信号による
磁束の干渉を防止し、送信器からの探査信号を当該線路
上で直接検出信号として検出することができることとな
り、漏電箇所をより正確に探査できるという効果を有す
る。また、本発明においては、分割されたコア部分を有
するクランプ型のトランスで探査信号注入手段を形成
し、このトランスを揺動自在に弾性部材でケース内に支
持するようにしているので、分割されたコア部分の端面
を最適な状態で当接し、この当接した端面を弾性部材で
押圧して接続状態を維持できることとなり、探査信号注
入手段を配電線へ正確且つ確実に装着できる。さらに、
本発明においては、磁気シールドカバーをスライド自在
に移動させてクランプ型のトランスを被覆するようにし
て探査信号注入手段が形成され、負荷側の配電線に検出
手段が非接触で探査信号を検出するようにしているの
で、探査信号注入手段からの探査信号による磁束の干渉
を検出することなく配電線の任意の箇所において真の探
査信号のみを確実に検出できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る漏電箇所探査装
置の全体ブロック構成図である。
【図2】図1に記載する漏電箇所探査装置の漏電箇所探
査の動作フローチャートである。
【図3】図1に記載する漏電箇所探査装置の動作説明図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る漏電箇所探査装
置の送信部における詳細断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る漏電箇所探査装
置の送信部に磁気シールドカバーを取付ける動作説明図
である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る漏電箇所探査装置
の全体ブロック構成図
【図7】従来の漏電箇所探査装置(特開平3−4183
号)のブロック構成図である。
【図8】従来の漏電箇所探査装置(第2598984
号)のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 探査信号注入手段 2 検出手段 11 探査信号生成部 12 探査信号レベル調整部 13 送信部 14 制御信号受信部 21 受信部 21a コイルセンサ 22 信号解析部 22b 信号生成部 23 制御信号送信部 24 探査結果表示・出力部 100 配電線 100a 非接地相配電線 100b 接地相配電線 101 負荷端末機器 130a、130b 磁気シールドカバー 130c、130d 挿通部 131 本体部 132a、132b クランプケース 133a、133b 支持ピン 134 コイルスプリング 135、136 コア部 135a・135b、136a・136b 各端面 137、138 板発条 200 電流検出器 210 地絡電流発生器 220 地絡検出器 300 保持回路 400 演算処理部 500 表示部 600 記憶表示器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月16日(1998.11.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図7】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片渕 健 佐賀県佐賀市大財北町1番1号 株式会社 戸上電機製作所内 Fターム(参考) 2G014 AA16 AB33 AC15 2G033 AA01 AB01 AC08 AD19 AD20 AD30 AE05 AG01 AG10 AG12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線の電源側に探査信号を注入し、当
    該注入された探査信号を前記電源から電力が供給される
    負荷側で検出し、当該検出された探査信号に基づいて漏
    電箇所を特定する漏電箇所探査方法において、 前記探査信号が複数の配電線で所定値以上検出された場
    合、又は探査信号が複数の配電線のいづれでも検出され
    なかった場合に、前記探査信号の信号レベルを変化させ
    て注入することを特徴とする漏電箇所探査方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の漏電箇所探査方法
    において、 前記探査信号がクランプ型の送信器により磁気漏れを防
    止した状態で注入されることを特徴とする漏電箇所探査
    方法。
  3. 【請求項3】 電源側に探査信号を注入する探査信号注
    入手段と、当該注入された探査信号を前記電源から電力
    が供給される負荷側で検出する検出手段とを備え、前記
    探査信号に基づいて漏電箇所を特定する漏電箇所探査装
    置において、 前記検出手段が探査信号を複数配電線で所定値以上検出
    し、又は探査信号を複数の配電線のいづれでも検出しな
    かった場合に、探査信号注入手段が前記探査信号の信号
    レベルを変化させて注入することを特徴とする漏電箇所
    探査装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の漏電箇所探査装置
    において、 前記探査信号注入手段はコア部分が分割され、当該分割
    されたコア部分の端面を平面としたクランプ型のトラン
    スで形成され、当該分割されたクランプ型のトランスを
    分割されたケース内に収納し、前記クランプ型のトラン
    スをケース内で揺動自在に弾性部材で支持されることを
    特徴とする漏電箇所探査装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項3又は4に記載の漏電箇所探
    査装置において、 前記探査信号注入手段が磁気シールドカバーで被覆され
    るクランプ型のトランスで形成され、前記検出手段が前
    記負荷側の配電線に非接触で検出信号を検出することを
    特徴とする漏電箇所探査装置。
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JP2020180853A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 ミドリ電子株式会社 絶縁監視装置、絶縁監視装置の精度試験装置、絶縁監視装置の精度試験方法及びプログラム

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