JP2000074851A - 塗布層の検査方法及び装置 - Google Patents

塗布層の検査方法及び装置

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JP2000074851A
JP2000074851A JP10260824A JP26082498A JP2000074851A JP 2000074851 A JP2000074851 A JP 2000074851A JP 10260824 A JP10260824 A JP 10260824A JP 26082498 A JP26082498 A JP 26082498A JP 2000074851 A JP2000074851 A JP 2000074851A
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Masahiro Morikawa
雅弘 森川
Kazumi Furuta
和三 古田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗布層の放射温度を計測することにより該塗布
層の検査を行うに際し、塗布前の塗布液とウェブとの温
度差が存在していなくても、塗布層の欠陥を検出するこ
とができると共に、塗布工程を経た後の搬送過程で形成
される塗布層の欠陥をも検出することのできる塗布層の
検査方法及び塗布層の形成装置を提供することにある。 【解決手段】塗布層の検査方法は、連続して走行する支
持体1上に塗布液3Aを塗布して塗布層3Bを塗設する
塗布工程と、該塗布層3Bを乾燥させる乾燥工程5とを
少なくとも経由することにより前記支持体1上に形成さ
れる塗布層3Bを検査する方法であって、前記乾燥工程
5途上にある塗布層3Bの放射温度を計測することによ
り該塗布層3Bの欠陥を検出することを特徴とし、塗布
層の形成装置は、上記乾燥工程5中に、該乾燥工程5途
上にある塗布層3Bの放射温度を計測することにより該
塗布層3Bの欠陥を検出するための放射温度計6を配置
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続して走行する
支持体上に形成される塗布層の検査方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】写真用フィルム等の感光材料は、連続し
て走行する帯状の支持体(以下、ウェブという)上に、
例えばスライドホッパ方式により感光性材料からなる塗
布液を単層若しくは同時に多層塗布することにより塗布
層を形成することによって製造される。
【0003】この製造過程において、塗布層にゴミが付
着していたり、塗布層内に気泡や異物が存在していた
り、或いはウェブ上に塗布液を塗布する塗布装置自体の
異常により塗布液切れ等が発生したりすると、これが原
因で感光材料の塗布層に欠陥が発生する。
【0004】このため、従来から、ウェブ上に塗布層を
形成した後に該塗布層の表面を検査することによりその
欠陥箇所を検出する検査方法が種々提案されており、代
表的なものとしては、塗布層に光学系を走査してその反
射光を受光し、各走査位置での光量変化によって塗布層
の欠陥を検出する技術が知られている。
【0005】しかしながら、かかる欠陥検査方法におい
て感光材料の欠陥検査を行う場合、感光材料を感光させ
ない波長及び照射量の光を用いて検査する必要があり、
利用できる検査光が自ずと限定される。特に、感光材料
の分野においては色の再現性の更なる向上が図られつつ
あり、近時、B層(青感光性層)、G層(緑感光性
層)、R層(赤感光性層)の可視光波長に感光波長域を
持つ感光層に加え、非可視光波長に感光波長域を持つ赤
外感光性層(IEL層)をも有する感光材料が出現する
に及んでいる。このため、検査光を照射することによる
検査方法は一層慎重に行われなくてはならない状況にあ
る。
【0006】ところで、従来では、塗布層に光学系を走
査させずに該塗布層の欠陥検査を行うことができるよう
にした検査方法が特開平8−338811号公報におい
て提案されている。この検査方法は、高温の塗布液を塗
布した直後の比較的温度が高い状態にある塗布層と、該
塗布層よりも温度の低い(常温)のウェブとの温度差に
着目し、塗布液を塗布した直後のウェブ走行路後流側に
放射温度計を配置して、この放射温度計によって塗布直
後の依然高温状態にある塗布層表面の放射温度を計測
し、塗布液切れ等によりウェブが露出した欠陥部位を低
温部位として検出することによって塗布層の欠陥を検出
するようにしたものであり、ウェブと塗布層との温度差
に基づくことにより光学系を走査する必要なく塗布層の
検査を行える利点がある。
【0007】かかる放射温度計を用いた検査方法では、
高温の塗布層と常温のウェブとの温度差の存在が必要不
可欠の条件であり、この温度差が存在していなくては欠
陥を検出することができない。従って、塗布層を構成す
る塗布液としてウェブとの温度差がほとんど存在しない
ものを用いる場合には適用できなかった。しかも、塗布
直後の依然高温状態にある塗布層表面の温度を計測する
必要性から、放射温度計は塗布工程中において塗布液を
塗布した直後に配置しなくてはならない。この塗布工程
を経て塗布層が塗設されたウェブは、その後長い距離に
亘って搬送されていくが、上述の検査方法によって検査
され得るのは、塗布工程における塗布液を塗布した直後
の塗布層のみであり、塗布工程を経た後の搬送過程で形
成される塗布層のスクレイプ等の欠陥を検出することは
不可能であった。
【0008】一方、ウェブ表面の塗布層に光学系を走査
して欠陥を検査する技術に着目すると、感光材料の検査
を行う場合には、感光材料の感光波長域内の波長を有す
る検査光では、感光材料の感光層内に検査光が潜り込む
ことによって感光させ、感光材料にカブリを発生させて
しまう。このため、光量を感光材料を感光させない程度
の数μwオーダーまで下げて使用せざるを得なかった。
しかし、光量を下げると、受光に十分な光量が得られな
いためにs/n比を稼ぐことができず、光量変化を満足
に検出することができないことにより塗布層の欠陥を検
出することができないという問題がある。
【0009】また、感光材料の感光層が感光しない波長
を有する検査光を選択して検査を行う場合では、従来、
検査光として非可視光波長が専ら用いられてきたが、前
記したB層(青感光性層)、G層(緑感光性層)、R層
(赤感光性層)の可視光波長に感光波長域を持つ感光層
に加え、非可視光波長に感光波長域を持つ赤外感光性層
(IEL層)をも有する感光材料(IEL感材)に対し
ては、光源波長域とIEL層の感光波長域とが合致して
しまい、感光材料の機能を損なわせてしまう虞れがあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、塗布層の放射温度を計測することにより該塗布層の
検査を行うに際し、塗布前の塗布液とウェブとの温度差
が存在していなくても、塗布層の欠陥を検出することが
できると共に、塗布工程を経た後の搬送過程で形成され
る塗布層の欠陥をも検出することのできる塗布層の検査
方法及び装置を提供することにある。
【0011】本発明の第二の目的は、感光材料の感光波
長域内の波長を有する検査光を用いても、検査光の光量
を下げる必要なく且つ感光材料を感光させずに塗布層の
検査を行うことができる塗布層の検査方法及び装置を提
供することにある。
【0012】本発明の三の目的は、可視光波長に感光波
長域を持つ感光層に加え、赤外光側の非可視光波長に感
光波長域を持つ感光層をも有する感光材料に対して、感
光材料の機能を損なわせずに、その表面の塗布層の検査
を行うことができる塗布層の検査方法及び装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の塗布層の
検査方法は、連続して走行する支持体上に塗布液を塗布
して塗布層を塗設する塗布工程と、該塗布層を乾燥させ
る乾燥工程とを少なくとも経由することにより前記支持
体上に形成される塗布層を検査する方法であって、前記
乾燥工程途上にある塗布層の放射温度を計測することに
より該塗布層の欠陥を検出することを特徴とする。
【0014】請求項2記載の塗布層の検査方法は、請求
項1記載の方法において、前記塗布層の欠陥は、塗布層
の放射温度を計測した計測値の高温部位であることであ
る。
【0015】請求項3記載の塗布層の検査方法は、請求
項1又は2記載の方法において、前記乾燥工程における
恒率乾燥区間にある塗布層の放射温度を計測することを
特徴とする。
【0016】請求項4記載の塗布層の検査方法は、請求
項1又は2記載の方法において、前記乾燥工程における
減率乾燥区間にある塗布層の放射温度を計測することを
特徴とする。
【0017】請求項5記載の塗布層の形成装置は、連続
して走行する支持体上に塗布液を塗布して塗布層を塗設
する塗布工程と、該塗布層を乾燥させる乾燥工程とを少
なくとも有し、前記支持体上に塗布層を形成する塗布層
の形成装置であって、上記乾燥工程中に、該乾燥工程途
上にある塗布層の放射温度を計測することにより該塗布
層の欠陥を検出するための放射温度計を配置したことを
特徴とする。
【0018】請求項6記載の塗布層の形成装置は、請求
項5記載の装置において、前記塗布層の欠陥は、塗布層
の放射温度を計測した計測値の高温部位であることであ
る。請求項7記載の塗布層の形成装置は、請求項5又は
6記載の装置において、前記乾燥工程における恒率乾燥
区間に放射温度計を配置したことを特徴とする。
【0019】請求項8記載の塗布層の形成装置は、請求
項5又は6記載の装置において、前記乾燥工程における
減率乾燥区間に放射温度計を配置したことを特徴とす
る。
【0020】請求項9記載の塗布層の検査方法は、ロー
ルに支持されて連続して走行する支持体上に塗設された
塗布層表面へ向けて検査光を照射し、その反射光を受光
部で受光することにより該塗布層表面を検査する塗布層
の検査方法において、前記ロール上に位置する塗布層表
面に対して前記検査光を偏向手段を介して80°以上の
入射角度で照射する一方、前記支持体を支持するロール
の回転振動に伴う変位量を検出し、その検出結果を前記
偏向手段にフィードバックして前記検査光の照射位置を
補正することを特徴とする。
【0021】請求項10記載の塗布層の検査方法は、請
求項9記載の方法において、前記検査光として、S偏向
されたレーザー光を用いることを特徴とする。
【0022】請求項11記載の塗布層の検査方法は、請
求項9又は10記載の方法において、前記偏向手段とし
て、ファラデー素子又は音響光学効果素子を用いたこと
を特徴とする。
【0023】請求項12記載の塗布層の検査方法は、請
求項9、10又は11記載の方法において、支持体上に
塗設された塗布層を乾燥させる乾燥工程途上の恒率乾燥
区間において行うことを特徴とする。
【0024】請求項13記載の塗布層の検査装置は、ロ
ールに支持されて連続して走行する支持体上に塗設され
た塗布層表面へ向けて検査光を照射し、その反射光を受
光部で受光することにより塗布層表面を検査する塗布層
の検査装置において、前記ロール上に位置する塗布層表
面に対して前記検査光を偏向手段を介して80°以上の
入射角度で照射する投光手段と、前記支持体を支持する
ロールの回転振動に伴う変位量を検出するロール変位検
出手段と、その検出結果を前記偏向手段にフィードバッ
クして検査光の照射位置を補正する補正手段とを有する
ことを特徴とする。
【0025】請求項14記載の塗布層の検査装置は、請
求項13記載の装置において、前記検査光は、S偏向さ
れたレーザー光であることを特徴とする。
【0026】請求項15記載の塗布層の検査装置は、請
求項13又は14記載の装置において、前記偏向手段
は、ファラデー素子又は音響光学効果素子であることを
特徴とする。
【0027】請求項16記載の塗布層の検査装置は、請
求項13、14又は15記載の装置において、支持体上
に塗設された塗布層を乾燥させる乾燥工程途上の恒率乾
燥区間に配置したことを特徴とする。
【0028】請求項17記載の塗布層の検査方法は、ロ
ールに支持されて連続して走行する支持体上に塗設され
た塗布層表面へ向けて検査光を照射し、その反射光を受
光部で受光することにより塗布層表面を検査する塗布層
の検査方法において、前記ロール上に位置する塗布層表
面に対して前記検査光を偏向手段を介して80°以上の
入射角度で照射する一方、その反射光を受光した際の入
射位置から前記ロールの回転振動に伴う変位量を検出
し、その検出結果を前記偏向手段にフィードバックして
前記検査光の照射位置を補正することを特徴とする。
【0029】請求項18記載の塗布層の検査方法は、請
求項17記載の方法において、前記受光部は支持体の幅
方向に亘って延在し、該受光部の受光中心軸の両端部に
それぞれ位置検出素子を装着し、該位置検出素子によっ
て反射光の入射位置を検出することを特徴とする。
【0030】請求項19記載の塗布層の検査方法は、請
求項17又は18記載の方法において、前記検査光とし
て、S偏向されたレーザー光を用いることを特徴とす
る。
【0031】請求項20記載の塗布層の検査方法は、請
求項17、18又は19記載の方法において、前記偏向
手段として、ファラデー素子又は音響光学効果素子を用
いたことを特徴とする。
【0032】請求項21記載の塗布層の検査方法は、請
求項17、18、19又は20記載の方法において、支
持体上に塗設された塗布層を乾燥させる乾燥工程途上の
恒率乾燥区間において行うことを特徴とする。
【0033】請求項22記載の塗布層の検査装置は、ロ
ールに支持されて連続して走行する支持体上に塗設され
た塗布層表面へ向けて検査光を照射し、その反射光を受
光部で受光することにより塗布層表面を検査する塗布層
の検査装置において、前記ロール上に位置する塗布層表
面に対して前記検査光を偏向手段を介して80°以上の
入射角度で照射する投光手段と、その反射光を受光して
その入射位置から前記ロールの回転振動に伴う変位量を
検出する入射位置検出手段と、その検出結果を前記偏向
手段にフィードバックして前記検査光の照射位置を補正
する補正手段とを有することを特徴とする。
【0034】請求項23記載の塗布層の検査装置は、請
求項22記載の装置において、前記受光部は支持体の幅
方向に亘って延在し、前記受光位置検出手段は、該受光
部の受光中心軸の両端部にそれぞれ位置検出素子を装着
してなるものであることを特徴とする。
【0035】請求項24記載の塗布層の検査装置は、請
求項22又は23記載の装置において、前記検査光は、
S偏向されたレーザー光であることを特徴とする。
【0036】請求項25記載の塗布層の検査装置は、請
求項22、23又は24記載の装置において、前記偏向
手段は、ファラデー素子又は音響光学効果素子であるこ
とを特徴とする。
【0037】請求項26記載の塗布層の検査装置は、請
求項22、23、24又は25記載の装置において、支
持体上に塗設された塗布層を乾燥させる乾燥工程途上の
恒率乾燥区間に配置したことを特徴とする。
【0038】請求項27記載の塗布層の検査方法は、支
持体上に赤外光側の非可視光波長に感光波長領域を持つ
層を有する感光材料に対し、800nm以上の波長を有
する検査光を用いて塗布層の検査を行うことを特徴とす
る。
【0039】請求項28記載の塗布層の検査方法は、請
求項27記載の方法において、830nm以上の波長を
有する検査光を用いることを特徴とする。
【0040】請求項29記載の塗布層の検査方法は、請
求項27記載の方法において、950nm以上の波長を
有する検査光を用いることを特徴とする。
【0041】請求項30記載の塗布層の検査装置は、支
持体上に赤外光側の非可視光波長に感光波長領域を持つ
層を有する感光材料に対し、800nm以上の波長を有
する検査光を照射する投光手段を有することを特徴とす
る。
【0042】請求項31記載の塗布層の検査装置は、請
求項30記載の装置において、830nm以上の波長を
有する検査光を照射する投光手段を有することを特徴と
する。
【0043】請求項32記載の塗布層の検査装置は、請
求項30記載の装置において、950nm以上の波長を
有する検査光を照射する投光手段を有することを特徴と
する。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0045】まず、請求項1〜8の塗布層の検査方法及
び塗布層の形成装置について説明する。
【0046】図1は、塗布層形成装置の概要を説明する
構成図である。図中、1はウェブ(支持体)であり、図
示しない駆動手段によりバックロール2Aを介して図示
右方向に所定の速度で連続して走行し、最終的に巻取ロ
ール2Bによって巻き取られるようになっている。3は
コーティングヘッドであり、図示しない供給手段によっ
て1種又は2種以上の塗布液3Aが供給され、それらが
単層又は多層状をなして、上記バックロール2A近傍位
置において、連続して走行する上記ウェブ1表面に塗布
するようになっている。これによって該ウェブ1上に塗
布層3Bが塗設される塗布工程を構成している。
【0047】上記塗布工程の後にセット工程4が設けら
れており、塗布工程を経て塗布層3Bが塗設されたウェ
ブ1はこのセット工程4に搬入される。このセット工程
4は冷却手段(図示せず)を有しており、塗布工程でウ
ェブ1上に塗設された塗布層3Bを冷却するようになっ
ている。
【0048】セット工程4の下流側に乾燥工程5が設け
られ、セット工程4を経て塗布層3Bが冷却されたウェ
ブ1が搬入される。乾燥工程5では、所定温度に加熱さ
れた乾燥風をウェブ1表面に吹き付けることにより、該
ウェブ1上に塗設された塗布層3Bを乾燥させ、該塗布
層3Bをウェブ1上に固定させるようになっている。
【0049】この乾燥工程5には放射温度計6が配置さ
れている。この放射温度計6は、乾燥工程5中を走行し
ている塗布層3Bが塗設されたウェブ1の表面から放射
される熱エネルギーを検出し、その温度を該乾燥工程5
途上において非接触で測定する温度計である。図2に示
すように、放射温度計6は、乾燥工程5中を走行するウ
ェブ1の幅方向に亘って架設されたガイドレール6Aに
スライド移動可能に支持されると共に、駆動手段(図示
せず)からの駆動力を受けて該ガイドレール6Aに沿っ
て所定の速度で往復移動される。放射温度計6のこの往
復移動により、ウェブ1の表面がその幅方向に沿って走
査され、該ウェブ1表面から放射される熱エネルギーを
計測するようになっている。
【0050】この放射温度計6で計測されたウェブ1の
表面温度の計測値は制御部7に出力される。この制御部
7では、前記計測値に基づいてウェブ1上の塗布層3B
の欠陥の有無を検出し、更にその位置を特定して記憶す
る。これにより必要に応じてウェブ1の搬送を停止した
り、或いは後工程において欠陥の位置情報に基づいて欠
陥部位を排除するための指令を出力したりする。
【0051】次に、検査方法について説明すると、塗布
工程において塗布層3Bが塗設されたウェブ1がセット
工程4を経てその塗布層3Bが冷却され、乾燥工程5に
搬入されると、該乾燥工程5において所定温度に加熱さ
れた乾燥風がその表面に吹き付けられ、塗布層3Bの乾
燥が開始される。そして、この乾燥工程5途上におい
て、ウェブ1が放射温度計6の下方を通過するタイミン
グで該放射温度計6をガイドレール6Aに沿ってウェブ
1の幅方向に往復移動し、その表面温度を走査計測して
制御部7に計測値を出力する。
【0052】制御部7では、放射温度計6からの計測値
を片道分毎に記憶し、その計測値を微分して塗布層3B
の欠陥の有無を検出する。このとき、塗布層3Bの表面
に塗布液切れ等の欠陥eが存在すると、該欠陥eは塗布
層3Bの放射温度を計測した計測値の高温部位となって
検出される。
【0053】すなわち、乾燥工程5では、ウェブ1上に
形成された塗布層3B中の含有水分が徐々に蒸発してい
き、その結果、塗布層3Bはウェブ1上に固定される。
この時、ウェブ1及び塗布層3Bの双方とも所定の乾燥
風温度に晒されることになるが、ウェブ1はこの乾燥風
温度まで上昇する一方で、塗布層3Bは含有水分の蒸発
により蒸発潜熱を奪われるので、ウェブ1に比較して温
度上昇勾配が緩やかとなり、このウェブ1と塗布層3B
との温度上昇勾配の相違により該ウェブ1と塗布層3B
との間には温度差が生じることとなる。この塗布層3B
に塗布液切れ等の欠陥eが存在すると、該欠陥eには蒸
発潜熱が奪われることにより温度上昇勾配が緩やかな塗
布層3Bに比べて表面温度の高いウェブ1が一部露出す
るため、このウェブ1と塗布層3Bとの温度差によっ
て、塗布層3Bの計測値とウェブ1の計測値との異なる
温度の計測値が混在し、その結果、図3に示すように、
このウェブ1が一部露出する欠陥eは放射温度計6によ
る計測値の高温部位として検出される。従って、たとえ
塗布前の塗布液3Aとウェブ1との間に予め温度差が存
在していなくても、また、セット工程4を経ることによ
り塗布層3Bが冷却された後であっても、この乾燥工程
5中においてウェブ1表面の放射温度を計測することに
より、ウェブ1と塗布層3Bとの温度差に基づいて塗布
層3Bの欠陥を検出することが可能となる。
【0054】かかる検査方法によれば、放射温度計6に
より塗布層3Bの放射温度を計測するのは、塗布工程か
ら長い距離を経た乾燥工程5途上であり、同じく放射温
度計により塗布層の放射温度を計測して検査するもので
ありながら、従来技術とは異なり、塗布液を塗布した直
後の塗布工程中で塗布層3Bの表面温度を計測する必要
がないため、塗布工程を経てから乾燥工程5に至る間に
形成された塗布層3B表面のスクレイプ等の欠陥をも検
出することが可能となる。
【0055】この放射温度計6による放射温度の計測
は、該放射温度計6を塗布層3Bの形成装置における乾
燥工程5中の恒率乾燥区間に配置して行うと好ましい結
果が得られる。すなわち、恒率乾燥区間は乾燥工程5に
おける初期の段階であり、単位時間当り加えた熱量に応
じて塗布層3B中の含有水分が一定量ずつ蒸発していく
比較的乾燥速度の速い区間である。このためウェブ1と
塗布層3Bの間の温度上昇勾配の相違はこの区間におい
ては一層顕著に見られ、ウェブ1と塗布層3Bとの温度
差が大きくなる。従って、この恒率乾燥区間において塗
布層3Bの放射温度を計測するようにすれば、より精度
良く欠陥検出を行うことができる。
【0056】また、放射温度計6を乾燥工程5中の減率
乾燥区間に配置し、この減率乾燥区間において塗布層3
Bの放射温度の計測を行うこともできる。この減率乾燥
区間は乾燥工程5の終了間近の段階である。従って、こ
の区間において塗布層3Bの放射温度を計測するように
すれば、塗布工程を経てこの乾燥工程5における終了間
近の減率乾燥区間に至るまでの搬送過程で何らかの原因
により塗布層3B表面に形成されたスクレイプ等の欠陥
を、ウェブ1と塗布層3Bとの温度上昇勾配の相違によ
って生ずる温度差に基づいて検出することができ、放射
温度の計測により欠陥検出するものにおいて、塗布工程
経過後から乾燥工程5終了間近までに発生した欠陥の検
出も可能となるので好ましい。
【0057】この欠陥eの検出の結果、制御部7は、必
要に応じてウェブ1の搬送を停止したり、或いは後工程
において欠陥eの位置情報に基づいて欠陥部位を排出す
るための指令を出力する。
【0058】次に、請求項9〜16の塗布層の検査方法
及び検査装置について図面に基づいて説明する。
【0059】図4は、この塗布層の検査方法を実施する
ための好ましい検査装置の実施の形態を示す説明図であ
る。
【0060】図中、10はウェブであり、その表面には
図示しない塗布工程によって塗布液が塗設され、塗布層
20が形成されている。この塗布層20が形成されたウ
ェブ10は、支持ロール30によって支持され、図示し
ない駆動手段により図示右方向に所定の速度で連続して
走行する。
【0061】本装置は、ウェブ1上に塗設された塗布層
20表面へ向けて検査光を照射するための投光手段40
と、その反射光を受光する受光部50と、支持ロールの
回転振動を検出するためのロール変位検出手段60とを
有して構成されている。
【0062】投光手段40は、検査光としてレーザー光
を発信する投光部40Aと、該投光部40Aから発信さ
れたレーザー光の光路途上に配置され、所定の速度で回
転するポリゴンミラー40Bと、前記投光部40Aとポ
リゴンミラー40Bとの間のレーザー光の光路途上に配
置された偏向手段40Cとからなるフライングスポット
方式の光学系である。
【0063】投光部40Aから発信されたレーザー光
は、偏向手段40Cを介して所定の速度で回転するポリ
ゴンミラー40Bの有効反射面によって反射され、支持
ロール30上に位置する塗布層20表面の幅方向に沿っ
て走査される。
【0064】上記偏向手段40Cは、投光部40Aから
発信されたレーザー光の光路を補正するためのものであ
り、後述するロール変位検出手段60からの検出信号を
受けて、投光部40Aから発信されたレーザー光の光路
を補正する。該偏向手段40Cによって光路補正された
レーザー光は、ポリゴンミラー40Bを介して塗布層2
0表面の幅方向に沿って走査される。
【0065】この偏向手段40Cとしては、ファラデー
素子又は音響光学効果素子を用いることが好ましい。こ
れらファラデー素子や音響光学効果素子は、電気信号に
よるコントロールが可能で制御が容易である。しかも、
応答速度が速く、後述するロール変位検出手段60によ
って検出される支持ロール30の偏芯の周波数のよう
な、機械的な偏向手段では追従できないような周波数に
も追従することができる。
【0066】投光手段40は、投光部40Aからポリゴ
ンミラー40Bを経て照射されるレーザー光の塗布層2
0表面に対する入射角度θが80°以上となるように配
置されており、従って、この投光手段40からレーザー
光を、塗布層20表面に対して80°以上の入射角度で
照射するようになっている。
【0067】上記投光手段40によって塗布層20表面
に対して80°以上の入射角度で照射されたレーザー光
は、該塗布層20表面で反射され、その反射光の光路上
に受光部50が配置される。受光部50はウェブ10の
幅方向に沿って延在し、塗布層20表面にその幅方向に
沿って走査されたレーザー光の反射光を受光する受光素
子(図示せず)を備え、該受光素子によって受光した受
光信号の光量変化から塗布液切れ、スクレイプ等の塗布
層20の欠陥を検出する。
【0068】本検査方法では、このように塗布層20表
面に対してレーザー光を80°以上の入射角度で照射す
ることにより、入射角度と反射率との関係を表す図5の
グラフに示すように、塗布層20表面での表面反射率が
上がり、塗布層20内に潜り込む光量が1/4以下にま
で減少する。従って、塗布層20が感光材料の感光層で
ある場合には、感光材料の感光波長域内の波長を有する
検査光を用いても、該感光層が受ける光量が減少するた
め、感光材料を感光させることがなく、しかも受光に必
要な光量を下げることもなく、カブリ安全率を向上させ
ることができる。
【0069】なお、この入射角度が80°未満である
と、塗布層20内に潜り込む光量が大きくなり好ましく
ない。
【0070】一方、塗布層20表面に対して照射するレ
ーザー光の入射角度が80°以上になると、ウェブ10
を支持する支持ロール30の回転による振動が大きく影
響してくる。すなわち、支持ロール30の回転振動に伴
って該支持ロール30に変位が生じ、図4において鎖線
で示すように塗布層20表面に照射された反射光の受光
位置が変化してしまい、受光部50に適正に反射光を位
置させることが困難になる。このため、前記投光手段4
0によってレーザー光が照射される塗布層20(ウェブ
10)を支持している支持ロール30の近傍に、該支持
ロール30の回転振動に伴う変位量を検出するためのロ
ール変位検出手段60を設けている。
【0071】このロール変位検出手段60は、前記支持
ロール30に向けてレーザー光を照射する投光器(図示
せず)と、その反射光を受光する受光素子(図示せず)
とを有するレーザー変位計からなり、その投光器から発
信したレーザー光を、走行するウェブ10を支持してい
る支持ロール30に向けて照射し、その反射光を受光素
子で捉らえてその受光位置を検出する。支持ロール30
の回転振動によって該支持ロール30に変位が発生する
と、受光位置が予め設定された基準点からずれるため、
そのずれ量によって支持ロール30の変位量を検出する
ことができる。
【0072】ロール変位検出手段60は、その検出信号
を前記偏向手段40Cにフィードバックできるように該
偏向手段40Cと連絡されており、ロール変位検出手段
60からの検出信号を受けた偏向手段40Cは、支持ロ
ール30の回転振動に伴う変位量に応じてレーザー光の
光路を偏向させるべく作動し、レーザー光の照射位置が
適正な位置となるように補正することができるようにし
ている。
【0073】これにより、レーザー光の入射角度を80
°以上としても、支持ロール30の回転振動による影響
を小さく抑えることができる。
【0074】ここで用いる検査光としてのレーザー光
は、S偏向されたものであることが好ましい。図5に示
されるように、S偏向されたレーザー光は塗布層20表
面に照射した際の反射率が大きく、従って、検査光とし
てこのS偏向されたレーザー光を用いると、受光部50
が受け取る検査光量が大きくなり、s/n比をより向上
させることができるようになる。
【0075】また、かかる検査方法は、所定の速度で連
続して走行するウェブ10を支持している支持ロール3
0上に位置する塗布層20表面に向けて検査光であるレ
ーザー光を照射することにより行うが、特に、ウェブ1
0上に塗設された塗布層20を乾燥する乾燥工程途上の
恒率乾燥区間において行うようにすることが好ましい。
【0076】この恒率乾燥区間は乾燥工程における初期
の段階であり、水分を含有する塗布層20の表面には水
膜が形成されて鏡面に近い状態にある。従って、この区
間に検査装置を配置させ、区間内を走行しているウェブ
10の塗布層20表面にレーザー光を照射して検査を行
うと、レーザー光の反射率が増し、検査光量を十分に確
保することができる。特に、塗布層20が、その層中に
マット剤粒子が含まれている感光層である場合には、従
来では該マット剤粒子によってレーザー光が散乱してし
まい、その反射光の一部が塗布層20内に入り込んでし
まう虞れがあるためにレーザー光の光量を下げる必要が
あったが、乾燥工程途上の恒率乾燥区間において検査を
行うことにより、マット剤粒子を含有した塗布層20で
あってもレーザー光の光量を下げることなく検査を行う
ことができるようになる。
【0077】次に、請求項17〜26の塗布層の検査方
法及び検査装置について説明する。
【0078】図6は、この塗布層の検査方法を実施する
ための好ましい検査装置の実施の形態を示す説明図であ
る。図4と同一構成は同一符号を付し、その詳細は図4
に示す検査装置と同一であるため説明は省略する。
【0079】この実施の形態に示す検査装置は、支持ロ
ール30の回転振動に伴う変位量を検出する手段とし
て、図4に示す検査装置におけるロール変位検出手段6
0の代わりに、投光部40Aから塗布層20表面に向け
て照射したレーザー光の反射光を受光する受光部50
に、該反射光の入射位置を検出する位置検出手段70を
設けている。
【0080】位置検出手段70は、例えばPSD(Posi
tion Sensitive Device)等の位置検出素子71からな
り、図7に示すように、ウェブ10の幅方向に沿って走
査されるレーザー光を受光するためにウェブの幅方向に
亘って設けられた受光部50の受光中心軸xの両端部に
それぞれ装着されている。このように位置検出素子71
を、受光部50の受光中心軸xの両端部に装着すること
で、受光部50の受光面51を邪魔することがなく、受
光部50本来の機能を実質的に阻害することなく、支持
ロール30の回転振動に伴う変位量を検出するための反
射光を捉えることができる。
【0081】投光手段40から塗布層20表面に対して
80°以上に入射角度で照射され、該塗布層20の幅方
向に沿って走査されたレーザー光の反射光を、受光部5
0において受光すると同時に、該受光部50に設けられ
た位置検出素子71によっても受光し、該位置検出素子
71においてその入射位置を検出する。このとき、支持
ロール30の回転振動によって該支持ロール30に変位
が発生すると、位置検出素子71によって受光した反射
光の入射位置が予め設定された基準点からずれるため、
そのずれ量を検出することによって支持ロール30の変
位量を検出することができる。
【0082】この位置検出手段70は、その検出信号を
前記偏向手段40Cにフィードバックできるように該偏
向手段40Cと連絡されている。これにより位置検出手
段70からの検出信号を受けた偏向手段40Cは、位置
検出手段70から検出信号を受け、支持ロール30の回
転振動に伴う変位量に応じてレーザー光の光路を偏向さ
せるべく作動し、レーザー光の照射位置が適正な位置と
なるように補正することができるようにしている。
【0083】この方法によっても、塗布層20表面に対
するレーザー光の入射角度を80°以上としても、支持
ロール30の回転振動による影響を小さく抑えることが
できる。
【0084】その他の構成及び作用については、図4に
示す検査装置並びに検査方法と同一である。
【0085】次に、請求項27〜32の塗布層の検査方
法及び装置について説明する。
【0086】ウェブ上に赤外感光性層を塗設した感光材
料(以下、IEL感材という)は、図8の分光感度特性
に示すように、B層(青感光性層)、G層(緑感光性
層)、R層(赤感光性層)のそれぞれ可視光波長に感光
波長域を有する層に加え、赤外光側の非可視光波長域側
に赤外感光性層(以下、IEL層という)を有してい
る。従って、IEL感材では、従来検査光として用いら
れていた780nm程度のレーザー光でも感光し、感光
材料にカブリを生じてしまう。
【0087】そこで、この塗布層の検査方法は、このよ
うなIEL感材に対し、800nm以上の波長を有する
レーザー光を検査光として用いて塗布層の検査を行う。
【0088】この検査光は、更に830nm以上の波長
を有するレーザー光であることが好ましく、950nm
以上の波長を有するレーザー光であることがより好まし
い。
【0089】このIEL感材の透過率特性を図9(a)
に示す。ウェブ(支持体)のみの透過率(イ)に対し、
該ウェブにIEL層のみを塗設した場合の透過率(ロ)
と、ウェブにIEL層とB,G,R層をそれぞれ塗設し
た場合の透過率(ハ)とで相違があることがわかる。よ
って、800nm以上、好ましくは830nm以上、よ
り好ましくは950nm以上の波長を有するレーザー光
をIEL感材の表面に照射した場合、その透過率の相違
から、支持体であるウェブとIEL層との識別、ウェブ
とIEL層及びB,G,R層との識別、IEL層とIE
L層及びB,G,R層との識別がそれぞれ可能であり、
例えば塗布先頭の塗布液の有無についても検知すること
ができるようになる。
【0090】また、IEL感材の反射率特性を図9
(b)に示す。IEL感材の反射率特性においても、ウ
ェブのみの透過率(イ)に対し、該ウェブにIEL層の
みを塗設した場合の透過率(ロ)と、ウェブにIEL層
とB,G,R層をそれぞれ塗設した場合の透過率(ハ)
とで相違があることがわかる。従って、検査光の反射光
を検出することにより検査を行う場合でも、800nm
以上、好ましくは830nm以上、より好ましくは95
0nm以上の波長を有するレーザー光をIEL感材の表
面に照射して行うことにより、その反射率の相違から、
支持体であるウェブとIEL層との識別、ウェブとIE
L層及びB,G,R層との識別、IEL層とIEL層及
びB,G,R層との識別がそれぞれ可能であり、例えば
塗布先頭の塗布液の有無についても検知することができ
るようになる。
【0091】図10に、このかかる検査方法を実施する
ために好ましい検査装置の概略図を示す。
【0092】この検査装置は、検査対象である赤外感光
性層を有するウェブ100を搬送する搬送ローラー11
0と、該ウェブ100に対して検査光の走査を行うフラ
イングスポット方式の光学系120と、ウェブ100に
照射された後の反射光を検出する光検出手段130と、
該反射光を光検出手段130へと導く導光部材140と
を有している。
【0093】ウェブ100は搬送ローラー110を介し
て所定の速度で搬送され、このウェブ100に対して検
査光がフライングスポット方式の光学系120によりウ
ェブ100の幅方向に沿って走査される。
【0094】フライングスポット方式の光学系120
は、レーザー光源121、NDフィルタ122、集光レ
ンズ群123、ポリゴンミラー124、Fθレンズ12
5及びシャッター126とから構成されている。上記レ
ーザー光源121は、波長800nm以上、好ましくは
830nm以上、より好ましくは950nm以上のレー
ザー光を発信し、該レーザー光は、NDフィルタ122
で減光され、所定速度で回転するポリゴンミラー124
で反射され、Fθレンズ125を介してウェブ100の
表面に走査される。
【0095】搬送ローラー110にはロータリーエンコ
ーダー111が設けられており、これから搬送パルスが
出力される。そして、この搬送パルスを計数することに
よって、ウェブ100の搬送速度を検知し、低速の場合
はシャッター126に信号を送り、カブリを防止するた
めにシャッター126を閉じて光路を閉鎖する。
【0096】なお、NDフィルタ122からの反射光を
受けるようにパワーモニターを設け、パワーモニターに
よって、NDフィルター122の異常を検出し、異常が
発生した場合は、シャッター126を閉鎖してカブリを
防止するようにしてもよい。また、ポリゴンミラー12
4に回転検出装置を設け、ポリゴンミラー124の回転
速度の検出を行うようにし、回転速度が低下している場
合は、シャッター126を閉鎖してカブリを防止するよ
うにしてもよい。
【0097】ウェブ100に対向して導光部材140が
配置されている。この導光部材140は、円柱状の光伝
達性部材141と光伝達性部材141の表面に円柱軸方
向に形成された光反射帯142からなり、光伝達性部材
141の円柱軸方向がウェブ100の幅方向に一致して
いる。検査光はウェブ100表面に走査された後、ウェ
ブ100の透過光又は反射光(本実施形態では反射光)
として光伝達性部材の141曲表面から入射する。した
がって、レーザー光は、導光部材140の光反射帯14
2の対向した面に光を到達することになる。
【0098】光伝達性部材141の表面には、光伝達性
部材141の円柱軸方向に亘り、所定幅を有する光反射
帯142が設けられている。光伝達性部材141に入射
した光は、光反射帯142によって反射された後、光伝
達性部材141の軸方向の端面へと光伝達性部材141
内部を導光される。従って、導光部材140により1次
元又は2次元の入射光が一点又は二点に導光される。
【0099】なお、光伝達性部材141はアクリルロッ
ドを用いることが好ましく、光反射帯142は、平均粒
径0.2〜0.3μmの酸化チタン粒子をアプリケータ
塗布することによって形成されることが好ましい。
【0100】また、検査光がウェブ100に対して正反
射した正反射光によって塗布層の欠陥を検査する場合
は、前述した円柱状の光伝達性部材141と光伝達性部
材141表面に形成された光反射帯142からなる導光
部材140を用いることが好ましいが、検査光がウェブ
100に拡散反射した拡散反射光によって塗布層の欠陥
を検査する場合は、図11に示すような円柱状の光伝達
性部材141に複数のV字状溝を設け、該V字状溝の表
面に光反射面として鏡面143を設けた導光部材140
Aを用いることが好ましい。また、正反射光のみか、又
は拡散反射光のみの一方を用いて塗布層の欠陥を行う場
合には、正反射光を用いて塗布層の欠陥を行う場合に比
して、拡散反射光を用いて行う方が、欠陥部での光量変
化が大きく、検査能が高くなり好ましい。
【0101】導光部材140の軸方向の両端部には、導
光部材140により端面に導光される光を検出する光検
出手段130が配置され、この光検出手段130により
光を検出する。光検出手段130は、例えば光電変換器
で構成され、検出した光を電気信号に変換し、それぞれ
所定の出力波形131を得る。この導光部材140両端
それぞれの光検出手段130の出力131は、加算器1
32に入力され、この加算器132で光検出手段130
の出力131を加算して所定の合成出力133を得るこ
とができる。
【0102】ウェブ100に、塗布層の有無、層厚の変
化等の欠陥が発生している場合には、合成出力133に
凸部133a、或いは凹部133bのような歪み部分が
生じ、この合成出力133の波形から欠陥を検出するこ
とができる。
【0103】なお、欠陥が大きいほど、出力される信号
が大きいことを利用して、欠陥の程度を分級して認知す
るようにしてもよい。
【0104】また、正反射光のみか、又は拡散反射光の
みの一方を用いて塗布層の欠陥検査を行わず、図12
(a)(b)に示すように、拡散反射光を検出する検出
部材150に加え、検査光の正反射光を検出する検出部
材160を設け、検査光の拡散反射光と、正反射光を共
に検出することにより塗布層の欠陥を行うことが、ウェ
ブ100を走査した光の拡散反射光と正反射光の反射光
量分布の差異を知ることができるようになり、該反射光
量分布の差異により異物の混入、層厚の変化などの欠陥
の種類もある程度識別可能となり、より正確に塗布層の
欠陥を検査することができ、検査装置の性能が向上して
好ましい。また、透過光によって塗布層の欠陥検査を行
う場合も、図13(a)(b)に示すように、拡散透過
光を検出するための検出部材170に加え、検査光の正
透過光を検出する検出部材180を設け、検査光の拡散
透過光と正透過光を共に検出することにより塗布層の欠
陥検査を行うことが同様の理由から好ましい。
【0105】
【発明の効果】請求項1〜8記載の発明により、塗布層
の放射温度を計測することにより該塗布層の検査を行う
に際し、塗布前の塗布液とウェブとの温度差が存在して
いなくても、塗布層の欠陥を検出することができると共
に、塗布工程を経た後の搬送過程で形成される塗布層の
欠陥をも検出することのできる塗布層の検査方法及び装
置を提供することができる。
【0106】請求項9〜26記載の発明により、感光材
料の感光波長域内の波長を有する検査光を用いても、検
査光の光量を下げる必要なく且つ感光材料を感光させず
に塗布層の検査を行うことができる塗布層の検査方法及
び装置を提供することができる。
【0107】請求項27〜32記載の発明により、可視
光波長に感光波長域を持つ感光層に加え、赤外光側の非
可視光波長に感光波長域を持つ感光層をも有する感光材
料に対して、感光材料の機能を損なわせずに、その表面
の塗布層の検査を行うことができる塗布層の検査方法及
び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塗布層の形成装置の概要を説明する構成図
【図2】 塗布層形成装置における要部の構成を示す斜
視図
【図3】 放射温度計から出力される検出信号を示す説
明図
【図4】 塗布層の検査装置の概要を示す説明図
【図5】 入射角と反射率との関係を示すグラフ
【図6】 他の塗布層の検査装置の概要を示す説明図
【図7】 受光部を示す正面図
【図8】 IEL感材の分光感度特性を示すグラフ
【図9】 IEL感材の分光透過特性及び分光反射特性
を示すグラフ
【図10】 塗布層の検査装置の概要を示す説明図
【図11】 光伝達性部材の説明図
【図12】 拡散反射及び正反射光を検出する塗布層の
検査装置の概要を示す説明図
【図13】 拡散反射及び正反射光を検出する塗布層の
検査装置の概要を示す説明図
【符号の説明】
1,10 ウェブ(支持体) 3 コーテイングヘッド 3A 塗布液 3B,20 塗布層 5 乾燥工程 6 放射温度計 e 欠陥 30 支持ロール 40 投光手段 40C 偏向手段 50 受光部 60 ロール変位検出手段 70 入射位置検出手段 71 位置検出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA41 AA90 AB01 AB02 AB12 AC11 BA06 BA10 BA11 BB07 BB11 BB20 BC06 CA01 CB01 CB05 CB10 CC17 DA06 DA09 EA25 EC01 2G066 AC20 BC01 CA20 2H023 EA00

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続して走行する支持体上に塗布液を塗布
    して塗布層を塗設する塗布工程と、該塗布層を乾燥させ
    る乾燥工程とを少なくとも経由することにより前記支持
    体上に形成される塗布層を検査する方法であって、前記
    乾燥工程途上にある塗布層の放射温度を計測することに
    より該塗布層の欠陥を検出することを特徴とする塗布層
    の検査方法。
  2. 【請求項2】前記塗布層の欠陥は、塗布層の放射温度を
    計測した計測値の高温部位であることを特徴とする請求
    項1記載の塗布層の検査方法。
  3. 【請求項3】前記乾燥工程における恒率乾燥区間にある
    塗布層の放射温度を計測することを特徴とする請求項1
    又は2記載の塗布層の検査方法。
  4. 【請求項4】前記乾燥工程における減率乾燥区間にある
    塗布層の放射温度を計測することを特徴とする請求項1
    又は2記載の塗布層の検査方法。
  5. 【請求項5】連続して走行する支持体上に塗布液を塗布
    して塗布層を塗設する塗布工程と、該塗布層を乾燥させ
    る乾燥工程とを少なくとも有し、前記支持体上に塗布層
    を形成する塗布層の形成装置であって、上記乾燥工程中
    に、該乾燥工程途上にある塗布層の放射温度を計測する
    ことにより該塗布層の欠陥を検出するための放射温度計
    を配置したことを特徴とする塗布層の形成装置。
  6. 【請求項6】前記塗布層の欠陥は、塗布層の放射温度を
    計測した計測値の高温部位であることを特徴とする請求
    項5記載の塗布層の検査方法。
  7. 【請求項7】前記乾燥工程における恒率乾燥区間に放射
    温度計を配置したことを特徴とする請求項5又は6記載
    の塗布層の形成装置。
  8. 【請求項8】前記乾燥工程における減率乾燥区間に放射
    温度計を配置したことを特徴とする請求項5又は6記載
    の塗布層の形成装置。
  9. 【請求項9】ロールに支持されて連続して走行する支持
    体上に塗設された塗布層表面へ向けて検査光を照射し、
    その反射光を受光部で受光することにより該塗布層表面
    を検査する塗布層の検査方法において、前記ロール上に
    位置する塗布層表面に対して前記検査光を偏向手段を介
    して80°以上の入射角度で照射する一方、前記支持体
    を支持するロールの回転振動に伴う変位量を検出し、そ
    の検出結果を前記偏向手段にフィードバックして前記検
    査光の照射位置を補正することを特徴とする塗布層の検
    査方法。
  10. 【請求項10】前記検査光として、S偏向されたレーザ
    ー光を用いることを特徴とする請求項9記載の塗布層の
    検査方法。
  11. 【請求項11】前記偏向手段として、ファラデー素子又
    は音響光学効果素子を用いたことを特徴とする請求項9
    又は10記載の塗布層の検査方法。
  12. 【請求項12】支持体上に塗設された塗布層を乾燥させ
    る乾燥工程途上の恒率乾燥区間において行うことを特徴
    とする請求項9、10又は11記載の塗布層の検査方
    法。
  13. 【請求項13】ロールに支持されて連続して走行する支
    持体上に塗設された塗布層表面へ向けて検査光を照射
    し、その反射光を受光部で受光することにより塗布層表
    面を検査する塗布層の検査装置において、前記ロール上
    に位置する塗布層表面に対して前記検査光を偏向手段を
    介して80°以上の入射角度で照射する投光手段と、前
    記支持体を支持するロールの回転振動に伴う変位量を検
    出するロール変位検出手段と、その検出結果を前記偏向
    手段にフィードバックして検査光の照射位置を補正する
    補正手段とを有することを特徴とする塗布層の検査装
    置。
  14. 【請求項14】前記検査光は、S偏向されたレーザー光
    であることを特徴とする請求項13記載の塗布層の検査
    装置。
  15. 【請求項15】前記偏向手段は、ファラデー素子又は音
    響光学効果素子であることを特徴とする請求項13又は
    14記載の塗布層の検査装置。
  16. 【請求項16】支持体上に塗設された塗布層を乾燥させ
    る乾燥工程途上の恒率乾燥区間に配置したことを特徴と
    する請求項13、14又は15記載の塗布層の検査装
    置。
  17. 【請求項17】ロールに支持されて連続して走行する支
    持体上に塗設された塗布層表面へ向けて検査光を照射
    し、その反射光を受光部で受光することにより塗布層表
    面を検査する塗布層の検査方法において、前記ロール上
    に位置する塗布層表面に対して前記検査光を偏向手段を
    介して80°以上の入射角度で照射すると共に、その反
    射光を受光した際の入射位置から前記ロールの回転振動
    に伴う変位量を検出し、その検出結果を前記偏向手段に
    フィードバックして前記検査光の照射位置を補正するこ
    とを特徴とする塗布層の検査方法。
  18. 【請求項18】前記受光部は支持体の幅方向に亘って設
    けられ、該受光部の受光中心軸の両端部にそれぞれ位置
    検出素子を装着し、該位置検出素子によって反射光の入
    射位置を検出することを特徴とする請求項17記載の塗
    布層の検査方法。
  19. 【請求項19】前記検査光として、S偏向されたレーザ
    ー光を用いることを特徴とする請求項17又は18記載
    の塗布層の検査方法。
  20. 【請求項20】前記偏向手段として、ファラデー素子又
    は音響光学効果素子を用いたことを特徴とする請求項1
    7、18又は19記載の塗布層の検査方法。
  21. 【請求項21】支持体上に塗設された塗布層を乾燥させ
    る乾燥工程途上の恒率乾燥区間において行うことを特徴
    とする請求項17、18、19又は20記載の塗布層の
    検査方法。
  22. 【請求項22】ロールに支持されて連続して走行する支
    持体上に塗設された塗布層表面へ向けて検査光を照射
    し、その反射光を受光部で受光することにより塗布層表
    面を検査する塗布層の検査装置において、前記ロール上
    に位置する塗布層表面に対して前記検査光を偏向手段を
    介して80°以上の入射角度で照射する投光手段と、そ
    の反射光を受光してその入射位置から前記ロールの回転
    振動に伴う変位量を検出する入射位置検出手段と、その
    検出結果を前記偏向手段にフィードバックして前記検査
    光の照射位置を補正する補正手段とを有することを特徴
    とする塗布層の検査装置。
  23. 【請求項23】前記受光部は支持体の幅方向に亘って延
    在し、前記受光位置検出手段は、該受光部の受光中心軸
    の両端部にそれぞれ位置検出素子を装着してなるもので
    あることを特徴とする請求項22記載の塗布層の検査装
    置。
  24. 【請求項24】前記検査光は、S偏向されたレーザー光
    であることを特徴とする請求項22又は23記載の塗布
    層の検査装置。
  25. 【請求項25】前記偏向手段は、ファラデー素子又は音
    響光学効果素子であることを特徴とする請求項22、2
    3又は24記載の塗布層の検査装置。
  26. 【請求項26】支持体上に塗設された塗布層を乾燥させ
    る乾燥工程途上の恒率乾燥区間に配置したことを特徴と
    する請求項22、23、24又は25記載の塗布層の検
    査装置。
  27. 【請求項27】支持体上に、赤外感光性を有する層が塗
    設された感光材料に対し、800nm以上の波長を有す
    る検査光を用いて塗布層の検査を行うことを特徴とする
    塗布層の検査方法。
  28. 【請求項28】830nm以上の波長を有する検査光を
    用いることを特徴とする請求項27記載の塗布層の検査
    方法。
  29. 【請求項29】950nm以上の波長を有する検査光を
    用いることを特徴とする請求項27記載の塗布層の検査
    方法。
  30. 【請求項30】支持体上に、赤外感光性を有する層が塗
    設された感光材料に対し、800nm以上の波長を有す
    る検査光を照射する投光手段を有することを特徴とする
    塗布層の検査装置。
  31. 【請求項31】830nm以上の波長を有する検査光を
    照射する投光手段を有することを特徴とする請求項30
    記載の塗布層の検査装置。
  32. 【請求項32】950nm以上の波長を有する検査光を
    照射する投光手段を有することを特徴とする請求項30
    記載の塗布層の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013134217A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Nippon Zeon Co Ltd 塗布層の検査方法、及び、複層フィルムの製造方法

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