JP2000074542A - ショーケース等の冷却システム - Google Patents

ショーケース等の冷却システム

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JP2000074542A
JP2000074542A JP10238841A JP23884198A JP2000074542A JP 2000074542 A JP2000074542 A JP 2000074542A JP 10238841 A JP10238841 A JP 10238841A JP 23884198 A JP23884198 A JP 23884198A JP 2000074542 A JP2000074542 A JP 2000074542A
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brine
heat storage
cooling
pipe
showcase
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JP10238841A
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Masahiko Nagatake
正彦 長竹
Kosuke Shibata
康祐 柴田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラインを使用してできるだけ効率的にショ
ーケース等を冷却する冷却システムを提供する。 【解決手段】 ショーケース等の冷却システムは、所定
の冷媒回路を有する冷却ユニットIと、ブラインが循環
されるブライン回路5とを備え、冷却ユニットIにより
ブライン回路5中のブラインを冷却し、ショーケース等
に分配して冷却作用を発揮させるものであって、ブライ
ン回路5中に介設された蓄熱槽15と、所定の冷媒回路
を有して蓄熱槽15を冷却する蓄熱ユニットIIとを備
え、夜間蓄熱槽15へのブラインの循環を停止して蓄熱
ユニットIIにより蓄熱槽15を冷却すると共に、昼間
蓄熱ユニットIIを停止し、蓄熱槽15にブラインを循
環させて冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスーパーマ
ーケット等に設置された低温ショーケースや業務用冷蔵
庫等の冷却システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーマーケット等に設置され
る低温ショーケースや業務用冷蔵庫には、冷却作用を発
揮する冷媒としてフロン冷媒が使用されていた。係るフ
ロン冷媒は、オゾン層の破壊を招く特定フロンであると
して国際的にも規制の動きが活発化している。我が国に
おいても1989年7月から特定フロンの生産、使用の
規制が開始され、1995年末には生産が打ち切られ
た。従って、現代社会を維持するためには特定フロンに
代わる代替物の生産や使用又は、フロン冷媒の削減が重
要になってきている。
【0003】そのため、例えば特開平8−68585号
公報(F25D15/00)に示されるショーケースで
は、冷却ユニットにて冷却した冷気を供給配管にて各シ
ョーケースに分配している。
【0004】また、他の従来のショーケースの冷却シス
テムとしては、スーパーマーケット等の店舗において、
冷凍ショーケースには所謂直膨式の冷媒回路を使用し、
冷蔵ショーケースには別の冷却ユニットにて冷却したブ
ラインを供給配管にて分配するようにしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
如く冷気を分配するものではどうしても各ショーケース
において十分なる冷却能力を期待することができない。
また、後者の如くショーケース等にブラインを循環させ
るものは、冷媒回路により熱交換ロスが生じるため、ど
うしても冷媒回路によって直接冷却する直膨式のものに
比較して効率が悪いものとなってしまう問題が生じる。
また、ブラインを循環させるための電力消費も問題があ
る。
【0006】更にこれに加えて、氷蓄熱を利用して冷却
能力の向上を図るものもあるが、冷媒の過冷却に利用し
ているだけでフロン低減においては、効果があまりない
ものであった。
【0007】そこで、本発明は、ブラインを使用してで
きるだけ効率的にショーケース等を冷却する冷却システ
ムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のショーケース等
の冷却システムは、所定の冷媒回路を有する冷却ユニッ
トと、ブラインが循環されるブライン回路とを備え、冷
却ユニットによりブライン回路中のブラインを冷却し、
ショーケース等に分配して冷却作用を発揮させるもので
あって、ブライン回路中に介設された蓄熱槽と、所定の
冷媒回路を有して蓄熱槽を冷却する蓄熱ユニットとを備
え、夜間蓄熱槽へのブラインの循環を停止して蓄熱ユニ
ットにより蓄熱槽を冷却すると共に、昼間蓄熱ユニット
を停止し、蓄熱槽にブラインを循環させて冷却するもの
である。
【0009】本発明によれば、所定の冷媒回路を有する
冷却ユニットと、ブラインが循環されるブライン回路と
を備え、冷却ユニットによりブライン回路中のブライン
を冷却して、ショーケース等に分配し、冷却作用を発揮
させるシステムにおいて、ブライン回路中に介設された
蓄熱槽と、所定の冷媒回路を有して蓄熱槽を冷却する蓄
熱ユニットとを設け、夜間蓄熱槽へのブラインの循環を
停止して蓄熱ユニットにより蓄熱槽を冷却すると共に、
昼間蓄熱ユニットを停止し、蓄熱槽にブラインを循環さ
せて冷却するようにしたので、夜間電力を用いて蓄熱ユ
ニットを運転し、蓄熱槽に冷熱を蓄えると共に、昼間こ
の蓄えられた冷熱を利用してブラインを冷却することが
できるようになる。
【0010】即ち、昼間の冷却運転に必要なエネルギー
を蓄熱槽に蓄えた冷熱にて補い、昼間冷却ユニット等に
て消費される電力を低減することができるようになるの
で、消費電力の平準化を達成することが可能となると共
に、安価な夜間電力を用いて蓄熱ユニットを運転するの
で、電気代も総じて低減させることもできるようになる
ものである。
【0011】請求項2の発明によれば、上記の発明に加
えて、昼間の低負荷時には、冷却ユニットを停止するも
のである。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて昼
間の低負荷時には、冷却ユニットを停止するようにした
ので、夜間蓄熱槽に蓄えておいた冷熱のみにてブライン
の冷却が足りる場合には冷却ユニットをも停止させ、消
費電力の更なる削減を図ることをできるようになるもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の冷却システム1の冷媒
・ブライン回路図である。尚、実線は冷媒又はブライン
の流れる方向を示すものである。
【0014】冷却システム1は、スーパーマーケット等
の店舗において利用されるものであり、冷却ユニットI
と、蓄熱ユニットIIと、本実施例においては1台の冷
凍ショーケースIIIと、3台の冷蔵ショーケース2、
3、4と、ブライン回路5とから構成されている。
【0015】前記冷却ユニットIは、周知の冷凍サイク
ルを構成する圧縮機6と、凝縮器7と、気液分離器8
と、膨張弁9と、熱交換器10等を順次接続し、これに
冷媒を所定量封入することにより、環状の冷媒回路が構
成されている。
【0016】前記蓄熱ユニットIIは、周知の冷凍サイ
クルを構成する圧縮機11と、凝縮器12と、気液分離
器13と、膨張弁14と、蓄熱槽15内の図示しない熱
交換器等を順次接続し、これに冷媒を所定量封入するこ
とにより、環状の冷媒回路が構成されている。前記熱交
換器は蓄熱槽15内に充填された例えばカプセルタイプ
の蓄熱材と熱交換するように配管が交熱的に配設されて
いる。
【0017】尚、この蓄熱槽15内には図示しないブラ
イン配管が、その中の蓄熱材と交熱的に設けられ、当該
ブライン配管の入口及び出口は前記ブライン回路5に接
続されている。
【0018】また、前記冷凍ショーケースIIIは、周
知の冷凍サイクルを構成する圧縮機16と、熱交換器1
7と、気液分離器18と、膨張弁19と、冷却器20等
を順次接続し、所定量の冷媒を封入することにより、環
状の冷媒配管が構成された冷却装置を備えている。
【0019】尚、前記冷却器20は、冷凍ショーケース
III内に設置されているものであり、このショーケー
スの図示しない貯蔵室内を冷却するものである。
【0020】次ぎに、冷却システム1を構成するブライ
ン回路5について説明する。前記蓄熱槽15の出口側に
は、ブライン配管21の一端が接続されており、このブ
ライン配管21の他端は三方管22の入口に接続されて
いる。この三方管22の一方の出口には、ブライン配管
23が電磁弁Cを介して三方管35の入口側に接続され
ている。尚、この電磁弁Cは、図示しない制御装置によ
って制御されるものである。
【0021】そして、この三方管35の一方の出口に
は、ブライン配管25の一端が接続されており、このブ
ライン配管25の他端は、前記冷却ユニットIの熱交換
器10と交熱的に配設された冷却器100に接続されて
いる。また、冷却器100の出口に接続されたブライン
配管26は、三方管27の一方の入口に接続されてい
る。
【0022】この三方管27の出口には、ブライン配管
28の一端が接続され、このブライン配管28の他端
は、ポンプ29を介して三方管31の入口に接続されて
いる。尚、30は容量調節用のブラインタンクである。
【0023】三方管31の一方の出口は、ブライン配管
32が電磁弁Aを介して前記蓄熱槽15の入口に接続さ
れている。これにより、ブライン回路5は、環状に構成
されている。尚、前記電磁弁Aは、図示しない制御装置
によって制御されるものである。
【0024】一方、前記三方管22の他方の出口には、
ブライン配管33の一端が接続されており、このブライ
ン配管33の他端は電磁弁Bを介して前記三方管27の
他方の入口に接続されている。この電磁弁Bは、図示し
ない制御装置によって制御されるものである。
【0025】また、前述の如くブライン配管23が三方
管35の一方の入口と三方管22の一方の出口間に接続
され、このブライン配管23には図示しない制御装置に
よって制御される前記電磁弁Cが接続されている。
【0026】更に、前記三方管35の他方の出口には、
ブライン配管36の一端が接続されており、このブライ
ン配管36の他端は電磁弁Dを介して前記三方管31の
他方の入口に接続されている。この電磁弁Dは、図示し
ない制御装置によって制御されるものである。
【0027】更に、前記ブライン配管28には、前記冷
蔵ショーケース4の冷却器101にブラインを分配する
ための分配管37が三方管38及びポンプ39を介して
接続されている。そして、冷却器101を介してショー
ケース4の出口側には、ブライン配管40が接続され、
このブライン配管40の他端は、ブライン配管28に三
方管41を介して接続されている。ここで、三方管41
は、係るブライン回路5において前記三方管38の上流
側に接続されているものである。
【0028】尚、ショーケース2、3も同様の構成でブ
ライン回路5に接続されているものとする。
【0029】また更に、ブライン回路5の冷蔵ショーケ
ース4に分配した後の前記三方管38の下流側のブライ
ン配管28には、前記冷凍ショーケースIIIの前記熱
交換器17と熱交換するように配設されたブライン配管
44が三方管42及びポンプ43を介して接続されてい
る。そして、熱交換器17の出口側のブライン配管44
の端部は、三方管45を介してブライン配管28に接続
されている。ここで、三方管45は、係るブライン回路
5において前記三方管42の上流側に接続されているも
のである。
【0030】以上の構成により、本発明に係る冷却シス
テム1の動作を図2を参照して説明する。冷却システム
1の動作は、夜間モードと、昼間モードとに分けられ、
更に昼間モードは夏季等の高負荷又は通常負荷状態と、
冬季等の低負荷状態とに区別される。
【0031】先ず、夜間モードについて説明する。この
夜間モードは、図示しない制御装置によって、図2に示
す如く冷却ユニットIと、蓄熱ユニットIIと、冷凍シ
ョーケースIIIの全ての圧縮機が運転される。
【0032】これにより、冷却ユニットIの熱交換器1
0は冷却作用を発揮して、係る冷却ユニットIの冷媒回
路と冷却器100にて交熱的に配設されているブライン
配管25のブラインを冷却する。
【0033】蓄熱ユニットIIの蓄熱槽15内に配設さ
れた前記熱交換器は冷却作用を発揮し、蓄熱槽15内の
蓄熱材を冷却する。
【0034】また、図示しない制御装置によって、ブラ
イン回路5の前記電磁弁Aと、電磁弁Bと、電磁弁Cは
閉鎖され、電磁弁Dのみが開放される。
【0035】これにより、ブライン回路5では、ポンプ
29から吐出されたブラインは、電磁弁Aが閉鎖されて
いると共に、電磁弁Dが開放されていることから、三方
管31を経て、電磁弁Dを通過し、ブライン配管36を
通過する。そして、電磁弁Cが閉鎖されていることから
前記三方管35をブライン配管25側に流れる。ブライ
ン管25に流入したブラインは、前記冷却器100に入
る。前述の如く冷却ユニットIは、運転されていること
から、冷却器100を通過するブラインは冷却ユニット
Iの熱交換器10で蒸発する冷媒により冷却される。
【0036】冷却器100で冷却されたブラインはブラ
イン配管26を経て三方管27に到達する。ここで、前
記電磁弁Bは、閉鎖されていることからブラインはブラ
イン配管28を通過し、それぞれの冷蔵ショーケース
2、3、4に分配される。そして、それぞれの冷蔵ショ
ーケース2、3、4の冷却器101にて冷却作用を発揮
することにより、各冷蔵ショーケース2、3、4の庫内
を冷却する。
【0037】更に、冷蔵ショーケース2、3、4を冷却
したブラインはブライン回路5に戻る。そして、ブライ
ン回路5を流れるブラインの一部は、三方管42からポ
ンプ43を経て、ブライン配管44を通過し、前記冷凍
ショーケースIIIの熱交換器17と熱交換を行う。こ
れにより、冷凍ショーケースIIIの圧縮機16を吐出
した高温高圧の冷媒が熱交換器17を通過する際に、ブ
ラインにより過冷却され、運転効率が改善されると共
に、容量の縮小(小型化)が可能となる。
【0038】そして、熱交換器17を出た後、ブライン
配管44から三方管45を介してブライン回路5に戻
り、ポンプ29に帰還する。
【0039】次に、夏季等の高負荷時又は通常負荷時状
態の昼間モードについて説明する。この昼間モードで
は、図示しない制御装置によって図2に示す如く冷却ユ
ニットIと、冷凍ショーケースIIIが運転され、蓄熱
ユニットIIは運転停止とされる。ただし、蓄熱ユニッ
トIIの蓄熱槽15は、夜間に冷却されているため、蓄
熱材が冷却されている。
【0040】冷却ユニットIの熱交換器10は冷却作用
を発揮して、冷却器100と交熱的に配設されているブ
ライン配管25内を流れるブラインを冷却する。
【0041】また、図示しない制御装置によって、ブラ
イン回路5の前記電磁弁Aと、電磁弁Cは開放され、電
磁弁Bと、電磁弁Dは閉鎖される。
【0042】これにより、ブライン回路5では、ポンプ
29から吐出されたブラインが、電磁弁Aが開放されて
いると共に電磁弁Dが閉鎖されていることから、三方管
31を経て、ブライン配管32及び電磁弁Aを通過し、
蓄熱槽15内のブライン配管に入る。
【0043】そして、蓄熱槽15内の蓄熱材と熱交換
し、冷却された後、ブライン配管21に流出し、ブライ
ン配管21を経た後、電磁弁Cが開放されていると共に
電磁弁Bが閉鎖していることから、前記三方管22をブ
ライン配管23側に流入する。ブライン配管23に流入
したブラインは電磁弁Cを経て、三方管35に至る。こ
こで、電磁弁Dが閉鎖していることから、前記三方管3
5をブライン配管25側に流入する。
【0044】ブライン配管25に流入したブラインは、
前記冷却ユニットIの熱交換器10で冷却される冷却器
100に入る。前述の如く冷却ユニットIは、運転され
ていることから、冷却器100を通過するブラインは冷
却ユニットIの熱交換器10により冷却される。
【0045】冷却器100にて更に冷却されたブライン
はブライン配管26を経て三方管27に到達する。ここ
で、前記電磁弁Bは、閉鎖されていることからブライン
はブライン配管28を通過し、前述の如くそれぞれの冷
蔵ショーケース2、3、4に分配され、各庫内を冷却す
る。
【0046】更に、冷蔵ショーケース2、3、4を冷却
したブラインはブライン回路5に戻る。そして、ブライ
ン回路5を流れるブラインの一部は、三方弁42から逆
止弁43を経て、ブライン配管44を通過し、前記冷凍
ショーケースIIIの熱交換器17と熱交換を行う。こ
れによって前述同様に冷凍ショーケースIIIの冷媒を
過冷却する。そして、熱交換器17を出た後、ブライン
配管44から、三方管45を介してブライン回路5に戻
り、ポンプ29に帰還する。
【0047】ここで、図1で蓄熱ユニットIIが存在し
ない従来のシステムにおける冷却ユニットIと冷凍ショ
ーケースIIIでの昼間の電気代を100とし、夜間の
電気代を50とすると(図3)、本発明では夜間蓄熱ユ
ニットIIにより蓄熱槽15内の蓄熱材に蓄えておいた
冷熱によって昼間の冷却ユニットI及び冷凍ショーケー
スIIIの運転効率が改善されるため、昼間モードでは
冷却ユニットIの電気代が60、冷凍ショーケースII
Iは90となる。
【0048】従って、夜間の蓄熱ユニットIIの運転に
よる電気代が25(夜間電力の電気代は安価であるた
め)増えたとしても、一日のトータルでは従来300で
あったものが、270へと10%(30)改善された。
【0049】次に、冬季等の低負荷時状態の昼間モード
について説明する。この昼間モードは図示しない制御装
置によって、図2に示す如く冷凍ショーケースIIIの
圧縮機のみが運転され、冷却ユニットI及び蓄熱ユニッ
トIIの圧縮機は運転停止とされる。ただし、蓄熱ユニ
ットIIの蓄熱槽15内の蓄熱材は夜間に冷却されてい
る。
【0050】また、図示しない制御装置によって、ブラ
イン回路5の前記電磁弁Aと、電磁弁Bは開放されてお
り、電磁弁Cと、電磁弁Dは閉鎖される。
【0051】これにより、ブライン回路5では、ポンプ
29から吐出されたブラインが、電磁弁Aが開放されて
いると共に電磁弁Dが閉鎖されていることから、三方管
31を経て、ブライン配管32及び電磁弁Aを通過し、
蓄熱材が冷却された蓄熱槽15内を通過する。
【0052】そして、蓄熱槽15で冷却されたブライン
は、ブライン配管21を経た後、電磁弁Cが閉鎖されて
いると共に電磁弁Bが開放していることから、前記三方
管22をブライン配管33側に流入する。ブライン配管
33に流入したブラインは電磁弁Bを経て、三方管27
に至る。
【0053】蓄熱槽15により冷却されたブラインは三
方管27からブライン配管28を通過し、それぞれの冷
蔵ショーケース2、3、4に分配される。そして、前述
同様に各ショーケースの庫内を冷却する。更に、前述同
様に冷凍ショーケースIIIの冷媒を過冷却する。
【0054】このように低負荷時であって夜間蓄熱槽1
5に蓄えておいた冷熱(蓄熱材)のみにてブラインの冷
却が足りる場合には冷却ユニットIをも停止させるた
め、更なる消費電力の削減を図ることをできる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、所定
の冷媒回路を有する冷却ユニットと、ブラインが循環さ
れるブライン回路とを備え、冷却ユニットによりブライ
ン回路中のブラインを冷却して、ショーケース等に分配
し、冷却作用を発揮させるシステムにおいて、ブライン
回路中に介設された蓄熱槽と、所定の冷媒回路を有して
蓄熱槽を冷却する蓄熱ユニットとを設け、夜間蓄熱槽へ
のブラインの循環を停止して蓄熱ユニットにより蓄熱槽
を冷却すると共に、昼間蓄熱ユニットを停止し、蓄熱槽
にブラインを循環させて冷却するようにしたので、夜間
電力を用いて蓄熱ユニットを運転し、蓄熱槽に冷熱を蓄
えると共に、昼間この蓄えられた冷熱を利用してブライ
ンを冷却することができるようになる。
【0056】即ち、昼間の冷却運転に必要なエネルギー
を蓄熱槽に蓄えた冷熱にて補い、昼間冷却ユニット等に
て消費される電力を低減することができるようになるの
で、消費電力の平準化を達成することが可能となると共
に、安価な夜間電力を用いて蓄熱ユニットを運転するの
で、電気代も総じて低減させることもできるようになる
ものである。
【0057】請求項2の発明によれば、上記に加えて昼
間の低負荷時には、冷却ユニットを停止するようにした
ので、夜間蓄熱槽に蓄えておいた冷熱のみにてブライン
の冷却が足りる場合には冷却ユニットをも停止させ、消
費電力の更なる削減を図ることをできるようになるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却システムの冷媒・ブライン回路図
である。
【図2】本発明の冷却システムの動作を説明する図であ
る。
【図3】本発明と従来の冷却システムの電気代を比較し
た図である。
【符号の説明】
A、B、C、D 電磁弁 I 冷却ユニット II 蓄熱ユニット III 冷凍ショーケース 1 冷却システム 2、3、4 冷蔵ショーケース 5 ブライン回路 10、17 熱交換器 15 蓄熱槽 21、23、25、26、28、32、33、36、4
4 ブライン配管 22、27、31、35、38、41、42、45 三
方管 29、39、43 ポンプ 37 分配管 40 出口用配管 100 冷却器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の冷媒回路を有する冷却ユニット
    と、ブラインが循環されるブライン回路とを備え、前記
    冷却ユニットにより前記ブライン回路中のブラインを冷
    却し、ショーケース等に分配して冷却作用を発揮させる
    ショーケース等の冷却システムにおいて、 前記ブライン回路中に介設された蓄熱槽と、所定の冷媒
    回路を有して前記蓄熱槽を冷却する蓄熱ユニットとを備
    え、夜間前記蓄熱槽へのブラインの循環を停止して前記
    蓄熱ユニットにより前記蓄熱槽を冷却すると共に、昼間
    前記蓄熱ユニットを停止し、前記蓄熱槽にブラインを循
    環させて冷却することを特徴とするショーケース等の冷
    却システム。
  2. 【請求項2】 昼間の低負荷時には、冷却ユニットを停
    止することを特徴とする請求項1のショーケース等の冷
    却システム。
JP10238841A 1998-08-25 1998-08-25 ショーケース等の冷却システム Pending JP2000074542A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020024069A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 株式会社ヤマト 冷却システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020024069A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 株式会社ヤマト 冷却システム

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