JP2000074248A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000074248A
JP2000074248A JP10241421A JP24142198A JP2000074248A JP 2000074248 A JP2000074248 A JP 2000074248A JP 10241421 A JP10241421 A JP 10241421A JP 24142198 A JP24142198 A JP 24142198A JP 2000074248 A JP2000074248 A JP 2000074248A
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JP
Japan
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valve
plunger
valve position
electromagnetic coil
valve body
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JP10241421A
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English (en)
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Shigetoshi Nakajima
重利 中島
Hisashi Komaki
久司 古牧
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁位置のばらつきが小さく、充分な弁動作精
度、信頼性を得た上で、充分な静音性と耐久性を得るこ
と。 【解決手段】 弁体15が第1の弁位置に位置している
時のプランジャ13と吸引子8との軸線方向の離間長さ
2 を第1の弁位置と第2の弁位置との間の弁リフト量
Lより大きくし、プランジャ13が電磁コイル11の他
端側において、この電磁コイル11を内部に保持するコ
イル外函10の外部に突出する突出長さDを、第1の弁
位置と第2の弁位置との間の弁リフト量Lに概ね等しい
か、それ以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁弁に関し、
特に、冷凍サイクル装置で使用される四方弁などの流路
切換弁や開閉弁などとして使用される2位置型の電磁弁
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクル装置で使用される四方弁な
どの流路切換弁や開閉弁などとして使用される2位置型
の電磁弁として、実公平4−47493号公報に示され
ているようなものが知られている。
【0003】この種の電磁弁は、筒状の電磁コイルの内
部に吸引子とプランジャとが収容され、このうち吸引子
が電磁コイルの一端側に固定されていると共に、プラン
ジャが電磁コイルの他端側から出没するように電磁コイ
ルの軸線方向に移動可能に支持されていて、プランジャ
に弁体が取り付けられ、プランジャを吸引子より引き離
す方向に付勢するばね手段が設けられ、電磁コイルが非
通電状態にある時にはばね手段のばね力によりプランジ
ャと共に弁体が第1の弁位置に位置し、電磁コイルが通
電状態にある時には当該電磁コイルの励磁による磁気的
吸引力によりばね手段のばね力に抗してプランジャと共
に弁体が第2の弁位置に位置するようになっている。
【0004】上述のような電磁弁においては、第1の弁
位置はプランジャが弁ハウジング側のストッパ面に当た
ることにより決まり、第2の弁位置はプランジャが吸引
子に当接することにより決まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような電磁弁で
は、電磁コイルの通電停止による第2の弁位置から第1
の弁位置への弁体の移動がばね手段の付勢力によりなさ
れるので、弁ハウジング側のストッパ面にプランジャが
当たる際の衝撃は、さほどでもないが、電磁コイルの通
電開始による第1の弁位置から第2の弁位置への弁体の
移動は、吸引子によるプランジャの磁気的吸引力により
行われるので、プランジャが吸引子に当接する際の衝撃
は、弁ハウジング側のストッパ面にプランジャが当たる
際の衝撃とは比べものにならないほど大きくなる。
【0006】そのため、電磁コイルの磁気的吸引によっ
て第1の弁位置から第2の弁位置に移動したプランジャ
が吸引子に衝突する際には、かなりの大きさで衝突音
(吸着音)が発生し、電磁弁の動作時における静音化を
図ることができず、またプランジャの吸引子に対する大
きな衝撃を伴う衝突により両者の耐久性が低下する。
【0007】このことは、弁体が第1の弁位置と第2の
弁位置との間で移動することにより弁ポートを開閉する
開閉弁において、この弁体の移動を周期的に繰り返し行
わせることで弁ポートの開閉度を調整可能に設定するよ
うなデューティー制御弁の場合には、プランジャが吸引
子に衝突する回数が飛躍的に増大することから、より一
層顕著なものになる。
【0008】これらのことに鑑みて、プランジャと吸引
子との間に緩衝材を介設することが考えられるが、磁気
的吸引によってプランジャと吸引子とが間接的でも衝突
する以上、バッファプレートを入れても、充分な静音化
を図ることができない。
【0009】そこで、磁気的吸引力とばね手段のばね力
との平衡関係により、プランジャを吸引子に当接しない
位置に止めることで、弁体の第2の弁位置を設定するこ
とが考えられる。
【0010】この場合には、充分な静音性と耐久性を得
ることができるが、しかし、電磁コイルに与える電圧の
変動やコイル温度の変動などによって磁気的吸引力が比
較的大きく変動するため、第2の弁位置のばらつきが大
きくなり、充分な弁動作精度、信頼性を得ることが難し
くなる。
【0011】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、弁位置のばらつきが小さく、充
分な弁動作精度、信頼性を得た上で、充分な静音性と耐
久性を得ることができる電磁弁を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載した本発明による電磁弁は、コイ
ル外函の内部に保持された筒状の電磁コイルの内部に吸
引子とプランジャとが収容され、前記吸引子が前記電磁
コイルの一端側に固定されていると共に、前記プランジ
ャが前記電磁コイルの他端側において、前記コイル外函
から出没するように該電磁コイルの軸線方向に移動可能
に支持され、前記プランジャに弁体が取り付けられ、前
記プランジャを前記吸引子より引き離す方向に付勢する
ばね手段が設けられ、前記電磁コイルが非通電状態にあ
る時には前記ばね手段のばね力により前記プランジャと
共に前記弁体が第1の弁位置に位置し、前記電磁コイル
が通電状態にある時には当該電磁コイルの励磁による磁
気的吸引力と前記ばね手段のばね力との平衡関係により
前記プランジャと共に前記弁体が第2の弁位置に位置す
る電磁弁において、前記弁体が前記第1の弁位置に位置
している時の前記プランジャと前記吸引子との軸線方向
の離間長さは、前記第1の弁位置と前記第2の弁位置と
の間の弁リフト量より大きい寸法に設定されており、前
記弁体が前記第1の弁位置に位置している時の、前記プ
ランジャが前記電磁コイルの他端側において前記コイル
外函からその外部に突出する突出長さは、前記第1の弁
位置と前記第2の弁位置との間の弁リフト量以下の寸法
に設定されているものである。
【0013】また、請求項2に記載した本発明による電
磁弁は、前記弁体はチャンバの内部に収容されていて、
前記第1の弁位置と前記第2の弁位置との間での前記弁
体の移動により、該弁体の移動方向と直交する方向に軸
線方向が延在するように前記チャンバに形成された弁ポ
ートを開閉するように構成されており、前記弁体の移動
方向に沿って延在する1次側の通路が前記弁ポートを介
さずに前記チャンバに接続されていると共に、前記弁ポ
ートの軸線方向に沿って延在する2次側の通路が該弁ポ
ートを介して前記チャンバに接続されているものであ
る。
【0014】請求項1に記載した本発明による電磁弁に
よれば、弁体が第1の弁位置に位置している時のプラン
ジャと吸引子との軸線方向の離間長さが、第1の弁位置
と第2の弁位置との間の弁リフト量より大きい寸法であ
ることにより、弁体が第2の弁位置に位置しても、プラ
ンジャが吸引子に当接することがなく、衝突音が発生す
ることがない。
【0015】しかも、プランジャが電磁コイルの他端側
においてコイル外函からその外部に突出する突出長さ
が、第1の弁位置と第2の弁位置との間の弁リフト量以
下の寸法であるでことから、弁体が第2の弁位置に位置
した状態では、プランジャが電磁コイルの他端側におい
てコイル外函の内部に入り込み、コイル外函からプラン
ジャに、プランジャをコイル外函の外部に突出させる方
向への磁気的吸引力が作用して、電磁コイルの通電によ
ってプランジャに作用する、プランジャをコイル外函の
内部に入り込ませる方向への磁気的吸引力が大きく低減
し、電磁コイルに与える電圧の変動やコイル温度の変動
などによって磁気的吸引力が大きく変動しても、第2の
弁位置のばらつきは小さくなる。
【0016】また、請求項2に記載した本発明による電
磁弁によれば、弁体によって弁ポートが開放されている
際に弁ポートを通過する流体は、1次側の通路からチャ
ンバに、弁体を挟んだ弁ポートとは反対側、つまり、弁
体の背後から流入するのではなく、弁体の側方から流入
することになるので、1次側の通路から流入した流体
は、チャンバの内部に充満して弁体を背後から弁ポート
側に押し付け弁体と弁ポートとの間のシール度を高める
ように作用するものの、1次側の通路から流入する流体
の勢いによっては弁体が背後から弁ポート側に押し付け
られないので、チャンバの内部において弁体が移動する
際に、背後から流入する流体の勢いにより弁体が弁ポー
ト側に必要以上に押し付けられて移動を妨げられること
がない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0018】図1、図2はこの発明による電磁弁の一つ
の実施の形態を示している。電磁弁は弁室1(チャンバ
に相当)を画定する弁ハウジング2を有している。弁ハ
ウジング2には 弁ポート3を有する弁座部材4と、入
口継手(1次側の通路に相当)5と、出口継手6(2次
側の通路)とが固定されている。
【0019】弁ハウジング2にはプランジャチューブ7
の下端が固定されている。プランジャチューブ7の上端
には吸引子8が固定されており、吸引子8には止めねじ
9によってコイル外函10が固定されている。
【0020】コイル外函10には樹脂モールド構造の電
磁コイル11が固定されている。電磁コイル11は筒状
をなし、内部通路12内にプランジャチューブ7を挿入
された形態になっている。プランジャチューブ7にはプ
ランジャ13が軸線方向(上下方向)に移動可能に嵌合
している。
【0021】言い換えれば、吸引子8は電磁コイル11
の内部通路12の上端側(一端側)に固定され、内部通
路12の下端側(他端側)にプランジャ13が軸線方向
に移動可能に設けられている。
【0022】プランジャ13には弁保持体14によって
弁体15が取り付けられている。弁体15は、図1に示
されている第1の弁位置(閉弁位置)では、弁ポート3
に対向して弁ポート3を閉じ、図2に示されている第2
の弁位置(開弁位置)では、弁ポート3より離れて弁ポ
ート3を開く。
【0023】そして、入口継手5より弁室1に導入され
る流体の圧力、つまり、1次圧は、弁室1内に充満し弁
体15の背面側にシール圧として作用するようになって
いる。これにより弁体15は弁座部材4に押し付けら
れ、弁ポート3の閉塞が高度に行われるようになる。
【0024】しかしながら、弁体15が第1の弁位置と
第2の弁位置との間で移動する方向の延長線上に入口継
手5が延在し、弁ポート3の軸線方向の延長線上には延
在していないので、入口継手5から弁室1に導入される
流体の流れは、弁体15に対してその背後から弁ポート
3に向かうものではなく、弁体15に対してその側方か
らプランジャ13に向かうものとなる。
【0025】その結果、入口継手5から弁室1に導入さ
れる流体の勢いが、弁体15にその背面から弁ポート3
に向かう押圧力を作用させることはなく、したがって、
弁室1に導入される流体の勢いが弁体15を必要以上に
弁ポート3に向けて押圧し、それによって、弁体15が
第1の弁位置と第2の弁位置との間で移動する際の妨げ
となることはない。
【0026】プランジャ13と吸引子8との間には圧縮
コイルばね(ばね手段)16が設けられている。圧縮コ
イルばね16はプランジャ13を吸引子8より引き離す
方向(降下方向)に付勢する。
【0027】プランジャチューブ7内の下端部にはバッ
ファプレート17が固定されており、また、プランジャ
13の吸引子8側とは反対側の端部には、細径のボス部
13Aが連設されており、このボス部13Aの先端面
(下端面)13Bがバッファプレート17に当接するこ
とにより、プランジャ13の最降下位置、すなわち第1
の弁位置が画一的に決まる。
【0028】上述の構成では、電磁コイル11が非通電
状態にある時には、図1に示されているように、圧縮コ
イルばね16のばね力によりプランジャ13と共に弁体
15が第1の弁位置に位置して閉弁し、電磁コイル11
が通電状態にある時には、図2に示されているように、
電磁コイル11の励磁による磁気的吸引力と圧縮コイル
ばね16のばね力との平衡関係によりプランジャ13と
共に弁体15が第2の弁位置に位置して開弁する。
【0029】この発明による電磁弁では、図1に示され
ているように、弁体15が第1の弁位置に位置している
時の、プランジャ13と吸引子8との軸線方向の離間長
さS 1 が、第1の弁位置と第2の弁位置との間の弁リフ
ト量Lより大きく、且つ、プランジャ13が電磁コイル
11の他端側(下端側)においてコイル外函10の外部
に突出する突出長さDが、第1の弁位置と第2の弁位置
との間の弁リフト量Lに概ね等しいか、それ以下に設定
されている。
【0030】上述のように、弁体15が第1の弁位置に
位置している時のプランジャ13と吸引子8との軸線方
向の離間長さS1 が、第1の弁位置と第2の弁位置との
間の弁リフト量Lより大きいことにより、すなわち、S
1 >Lであることにより、図2に示されているように、
弁体15が第2の弁位置に位置しても、プランジャ13
と吸引子8との間には、S1 −L=S2 の間隙が残り、
プランジャ13が吸引子8に当接することがなく、衝突
音が発生することがない。
【0031】また、プランジャ13が電磁コイル11の
他端側(下端側)においてコイル外函10の外部に突出
する突出長さDが、第1の弁位置と第2の弁位置との間
の弁リフト量Lに概ね等しいか、それ以下であるから、
すなわち、D≦Lであることにより、弁体15が、図2
に示されているように、第2の弁位置に位置した状態で
は、プランジャ13のボス部13A側の角部13aがコ
イル外函10の内部に入り込み、このコイル外函10か
らプランジャ13の角部13a寄り部分に対して、プラ
ンジャ13をコイル外函10の外部に突出させる方向
(図1、図2中プランジャ13の下降方向)への吸引力
が作用する。
【0032】これにより、吸引子8からプランジャ13
に作用する、プランジャ13をコイル外函10の内部に
入り込ませる方向(図1、図2中プランジャ13の上昇
方向)への吸引力の一部が、コイル外函10からプラン
ジャ13に作用する吸引力により相殺されて、電磁コイ
ル11の通電によってプランジャ13に作用する、図
1、図2中プランジャ13の上昇方向への磁気的吸引力
が大きく低減する。
【0033】図3の実線による3本の曲線イ,ロ,ハ
は、上述のようにプランジャ13の突出長さDが設定さ
れた場合の、プランジャ13と吸引子8との軸線方向の
離間長さSと、プランジャ13に作用する電磁コイル1
1の磁気的吸引力(F)の絶対値(|F|)との関係
を、電磁コイル11に対する印加電圧が100%V、8
0%V、60%Vの3つの場合について各々示してい
る。
【0034】プランジャ13と吸引子8に作用する電磁
コイル11の磁気的吸引力は、離間長さSがS1 になる
第1の弁位置にて最大になり、離間長さSの減少に伴い
小さくなる。
【0035】離間長さSがS2 になる第2の弁位置に位
置した状態では、プランジャ13の角部13aがコイル
外函10の内部に入り込み、このコイル外函10からプ
ランジャ13の角部13a寄り部分に対して、プランジ
ャ13をコイル外函10の外部に突出させる方向(図
1、図2中プランジャ13の下降方向)への吸引力が作
用する。
【0036】これにより、吸引子8からプランジャ13
に作用する、プランジャ13をコイル外函10の内部に
入り込ませる方向(図1、図2中プランジャ13の上昇
方向)への吸引力の一部が、コイル外函10からプラン
ジャ13に作用する吸引力(図1、図2中プランジャ1
3の下降方向)により相殺されて、電磁コイル11の全
体から通電によってプランジャ13に作用する、図1、
図2中プランジャ13の上昇方向への磁気的吸引力が大
きく低減する。
【0037】これに対し、図3の破線による曲線イ´,
ロ´は、図1及び図2中に破線で示すように、弁体15
が第2の弁位置に位置している場合においてもなお、プ
ランジャ13の角部13aが電磁コイル11の下端側に
おいてコイル外函10の外部に突出するように、内部通
路12の軸線方向におけるプランジャ13の寸法を長く
した場合の、プランジャ13と吸引子8との軸線方向の
離間長さSと、プランジャ13に作用する電磁コイル1
1の磁気的吸引力(F)の絶対値(|F|)との関係
を、電磁コイル11に対する印加電圧が100%V、8
0%Vの2つの場合について各々示している。
【0038】尚、離間長さSがS2 になる第2の弁位置
の近辺を除いては、曲線イ´,ロ´は曲線イ,ロに各々
重なっており、内部通路12の軸線方向におけるプラン
ジャ13の寸法を長くした場合の、電磁コイル11に対
する印加電圧が60%Vの場合における離間長さSと磁
気的吸引力|F|の関係は、上述した曲線ハ、つまり、
プランジャ13のボス部13A以外の部分である大径部
13b(図1、図2参照)の寸法を長くしない場合とほ
ぼ同じである。
【0039】また、図3中に実線による直線ニは、プラ
ンジャ13と吸引子8との軸線方向の離間長さSと圧縮
コイルばね16のばね力との関係を示す。
【0040】そして、曲線イ,ロ,ハと直線ニとの交わ
る箇所、あるいは、曲線イ´,ロ´,ハと直線ニとの交
わる箇所である、電磁コイル11の磁気的吸引力|F|
と圧縮コイルばね16のばね力とが平衡関係となる箇所
は、離間長さSがS2 になる第2の弁位置の近辺である
が、曲線イ,ロ,ハと直線ニとの交わる箇所のばらつき
量ΔXが、曲線イ´,ロ´,ハと直線ニとの交わる箇所
のばらつき量ΔX´を大きく下回っているのは、一目瞭
然である。
【0041】このように、弁体15が第2の弁位置に位
置している場合において、プランジャ13の角部13a
がコイル外函10の内部に入り込み、外部には突出しな
いようにプランジャ13を構成することにより、電磁コ
イル11に与える電圧の変動やコイル温度の変動などに
よって磁気的吸引力が大きく変動しても、第2の弁位置
のばらつきは小さくなる。
【0042】なお、この発明は、上述のような開閉弁に
限られることなく、冷凍サイクル装置で使用される四方
弁などの流路切換弁にも適用するこができる。
【0043】また、入口継手5の弁ハウジング2に対す
る連結方向は、弁体15が第1の弁位置と第2の弁位置
との間で移動する方向の延長線上に入口継手5が延在す
る方向からには限定されないが、いずれにしても、弁ポ
ート3の軸線方向の延長線上に延在する方向から入口継
手5を弁ハウジング2に連結しない方が好ましい。
【0044】そして、そのようにした場合には、弁ポー
ト3の軸線方向に対する入口継手5の延在方向の交差角
度が大きくなればなるほど、つまり、弁体15が第1の
弁位置と第2の弁位置との間で移動する方向に対する入
口継手5の延在方向の交差角度が小さくなればなるほ
ど、入口継手5から弁室1に導入される流体の勢いが、
第1の弁位置と第2の弁位置との間で弁体15が移動す
る際の妨げとならないようにすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載した本発明による電磁弁によれば、コイル外函
の内部に保持された筒状の電磁コイルの内部に吸引子と
プランジャとが収容され、前記吸引子が前記電磁コイル
の一端側に固定されていると共に、前記プランジャが前
記電磁コイルの他端側において、前記コイル外函から出
没するように該電磁コイルの軸線方向に移動可能に支持
され、前記プランジャに弁体が取り付けられ、前記プラ
ンジャを前記吸引子より引き離す方向に付勢するばね手
段が設けられ、前記電磁コイルが非通電状態にある時に
は前記ばね手段のばね力により前記プランジャと共に前
記弁体が第1の弁位置に位置し、前記電磁コイルが通電
状態にある時には当該電磁コイルの励磁による磁気的吸
引力と前記ばね手段のばね力との平衡関係により前記プ
ランジャと共に前記弁体が第2の弁位置に位置する電磁
弁において、前記弁体が前記第1の弁位置に位置してい
る時の前記プランジャと前記吸引子との軸線方向の離間
長さは、前記第1の弁位置と前記第2の弁位置との間の
弁リフト量より大きい寸法に設定されており、前記弁体
が前記第1の弁位置に位置している時の、前記プランジ
ャが前記電磁コイルの他端側において前記コイル外函か
らその外部に突出する突出長さは、前記第1の弁位置と
前記第2の弁位置との間の弁リフト量以下の寸法に設定
されているものとした。
【0046】このため、弁体が第2の弁位置に位置して
も、プランジャが吸引子に当接することがなく、衝突音
が発生することがなく、しかも、弁体が第2の弁位置に
位置した状態では、プランジャが電磁コイルの他端側に
おいてコイル外函の内部に入り込み、コイル外函からプ
ランジャに、プランジャをコイル外函の外部に突出させ
る方向への磁気的吸引力が作用して、電磁コイルの通電
によってプランジャに作用する、プランジャをコイル外
函の内部に入り込ませる方向への磁気的吸引力が大きく
低減し、電磁コイルに与える電圧の変動やコイル温度の
変動などによって磁気的吸引力が大きく変動しても、第
2の弁位置のばらつきは小さくなり、充分な弁動作精
度、信頼性を得た上で、充分な静音性と耐久性を得るこ
とができる。
【0047】また、請求項2に記載した本発明による電
磁弁によれば、前記弁体はチャンバの内部に収容されて
いて、前記第1の弁位置と前記第2の弁位置との間での
前記弁体の移動により、該弁体の移動方向と直交する方
向に軸線方向が延在するように前記チャンバに形成され
た弁ポートを開閉するように構成されており、前記弁体
の移動方向に沿って延在する1次側の通路が前記弁ポー
トを介さずに前記チャンバに接続されていると共に、前
記弁ポートの軸線方向に沿って延在する2次側の通路が
該弁ポートを介して前記チャンバに接続されているもの
とした。
【0048】このため、1次側の通路から流入した流体
の勢いによっては、弁体が背後から弁ポート側に必要以
上に押し付けられて弁体の移動を妨げられることがな
く、よって、電磁コイルによる磁気的吸引力を必要以上
に高めなくても、弁体を第1の弁位置と第2の弁位置と
の間で円滑に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電磁弁の一つ実施の形態を第1
の弁位置状態で示す断面図である。
【図2】この発明による電磁弁の一つ実施の形態を第2
の弁位置状態で示す断面図である。
【図3】この発明による電磁弁のプランジャ・吸引子間
と離間長さとプランジャに作用する電磁コイルの磁気的
吸引力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 弁室 2 弁ハウジング 3 弁ポート 4 弁座部材 5 入口継手 6 出口継手 7 プランジャチューブ 8 吸引子 9 止めねじ 10 コイル外函 11 電磁コイル 12 内部通路 13 プランジャ 14 弁保持体 15 弁体 16 圧縮コイルばね 17 バッファプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC08 DC17 DD03 EE19 EE20 EE33 GA13 GA15 KK12 KK23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル外函の内部に保持された筒状の電
    磁コイルの内部に吸引子とプランジャとが収容され、前
    記吸引子が前記電磁コイルの一端側に固定されていると
    共に、前記プランジャが前記電磁コイルの他端側におい
    て、前記コイル外函から出没するように該電磁コイルの
    軸線方向に移動可能に支持され、前記プランジャに弁体
    が取り付けられ、前記プランジャを前記吸引子より引き
    離す方向に付勢するばね手段が設けられ、前記電磁コイ
    ルが非通電状態にある時には前記ばね手段のばね力によ
    り前記プランジャと共に前記弁体が第1の弁位置に位置
    し、前記電磁コイルが通電状態にある時には当該電磁コ
    イルの励磁による磁気的吸引力と前記ばね手段のばね力
    との平衡関係により前記プランジャと共に前記弁体が第
    2の弁位置に位置する電磁弁において、 前記弁体が前記第1の弁位置に位置している時の前記プ
    ランジャと前記吸引子との軸線方向の離間長さは、前記
    第1の弁位置と前記第2の弁位置との間の弁リフト量よ
    り大きい寸法に設定されており、 前記弁体が前記第1の弁位置に位置している時の、前記
    プランジャが前記電磁コイルの他端側において前記コイ
    ル外函からその外部に突出する突出長さは、前記第1の
    弁位置と前記第2の弁位置との間の弁リフト量以下の寸
    法に設定されている、 ことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体はチャンバの内部に収容されて
    いて、前記第1の弁位置と前記第2の弁位置との間での
    前記弁体の移動により、該弁体の移動方向と直交する方
    向に軸線方向が延在するように前記チャンバに形成され
    た弁ポートを開閉するように構成されており、前記弁体
    の移動方向に沿って延在する1次側の通路が前記弁ポー
    トを介さずに前記チャンバに接続されていると共に、前
    記弁ポートの軸線方向に沿って延在する2次側の通路が
    該弁ポートを介して前記チャンバに接続されている請求
    項1記載の電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003016703A2 (en) * 2001-08-14 2003-02-27 Siemens Vdo Automotive Inc. Linear solenoid automotive emission control valve
JP2020063834A (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 株式会社鷺宮製作所 電磁弁

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