JP2000074146A - 回転振動を緩衝する装置 - Google Patents

回転振動を緩衝する装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方のはずみ質量体が機関に、他方のはずみ
質量体が変速機に結合可能であり、かつ少なくとも一方
のはずみ質量体が、ペースト状媒体若しくは粘性媒体に
よって部分的に充填された室を備え、この室内に、両方
のはずみ質量体間の相対回転に逆らう緩衝手段が収容さ
れている形式の特に車両のパワートレーン内の回転振動
を緩衝する装置を改良して、装置の簡単、迅速、安価か
つ機能確実な組立てを可能ならしめるような、この種の
装置を提供する。 【解決手段】 粘性媒体が少なくとも部分的に充てんさ
れていて、内部にダンパ装置を受容している室が設けら
れており、室内に媒体を充填した後で、装置の釣り合わ
せつまりバランシングの前に、少なくとも室を有する方
のはずみ質量体を、媒体を室のできるだけ一定な半径方
向内側位置に分配することができる跳ね飛ばし回転数に
回転させることによって製造されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のパワ
ートレーン内に配置された、振動を緩衝する装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、装置
の簡単、迅速、安価かつ機能確実な組立てを可能ならし
めるような、この種の装置を提供することにある。本発
明に別の課題は、この種の装置の作用を改善し、その寿
命を高めることにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の要旨は、緩衝手段に逆って相対回転可能に支承され
た少なくとも2つのはずみ質量体を備え、一方のはずみ
質量体が機関に、他方のはずみ質量体が変速機に結合可
能であり、かつ少なくとも一方のはずみ質量体が、ペー
スト状媒体若しくは粘性媒体によって部分的に充填され
た室を備え、この室内に、両方のはずみ質量体間の相対
回転に逆らう緩衝手段が収容されている形式の特に車両
のパワートレーン内の回転振動を緩衝する装置におい
て、粘性媒体が少なくとも部分的に充てんされていて、
内部にダンパ装置を受容している室が設けられており、
室内に媒体を充填した後で、装置の釣り合わせつまりバ
ランシングの前に、少なくとも室を有する方のはずみ質
量体を、媒体を室のできるだけ一定な半径方向内側位置
に分配することができる跳ね飛ばし回転数に回転させる
ことによって製造されていることにある。
【0004】
【発明の効果】本発明によって得られる利点は、発生し
た温度範囲にわたって状態変化がまったく生じないか、
可能な限りわずかな状態変化しか生ぜず、要するに粘性
の著しい変化が生じないペースト状の媒体によって室を
充填するさいに、周囲にわたって均一な分配もしくは均
一な充填高さが調整され、従って装置の正確な釣り合い
が可能になることにある。
【0005】
【発明の実施の形態】室の少なくとも部分的な充填は装
置の多くの構造において、室を備えたはずみ質量体が、
分配を生ぜしめる跳ね飛ばし回転数に達する前に行われ
ると有利である。
【0006】しかし、粘性媒体による室の充填中に、少
なくとも室を備えた方のはずみ質量体が、室の周囲にわ
たって媒体の均一な分配を生ぜしめる回転数で回転する
と特に有利である。しかし、多くの使用例では、粘性媒
体を室内に装入するさいに、少なくとも室を備えた方の
はずみ質量体がまず跳ね飛ばし回転数を下回る回転数で
回転するのが効果的である。
【0007】室内での粘性媒体の十分な分配を得るため
に、跳ね飛ばし回転数が大体において釣り合い回転数の
2倍ないし15倍であると有利である。本装置を使用し
た場合少なくとも大体において内燃機関の限界回転数の
範囲に跳ね飛ばし回転数が位置するのが効果的である。
【0008】前述のような高い回転数では、部品間に存
在する自由室内の空気が、粘性媒体に作用する高い遠心
力によって押し出されるため、空気がこの自由室内に残
留しない。これによって、装置の稼働後長い運転時間に
わたって、粘性媒体を通過して空気が後から侵入するこ
とに起因する不釣り合いが生じない。正確な釣り合わせ
を可能ならしめると共に後からの付加的な不釣り合いの
発生を回避するために、装置が釣り合わせ前にもたらさ
れる回転数は大体において4000ないし7000r.p.
m.有利にはほぼ5000ないし6000r.p.m.である。
その場合、室内での粘性媒体の十分な分配のために、少
なくとも室を有する方のはずみ質量体が30秒ないし3
分間跳ね飛ばし回転数に保持されるのが効果的である。
この跳ね飛ばし時間は使用媒体の粘性と跳ね飛ばし回転
数とに依存する。
【0009】跳ね飛ばし時間を削減すると共に、室内の
粘性媒体の十分な分配を得るために、少なくとも室を有
する方のはずみ質量体を加熱するか又は粘性媒体を室内
への装入前に加熱するか又はその両方を加熱するのが特
に有利である。このような加熱によれば、跳ね飛ばし回
転数をも削減することができる。はずみ質量体及び(又
は)粘性媒体の目標加熱温度は80ないし250℃であ
る。
【0010】本発明の多くの実施態様では、完成取り付
けされたはずみ質量体の室内に、この室内に開口した閉
鎖可能な開口を通して粘性媒体を注入もしくは圧入する
ことができれば有利である。その場合、充填前に完全な
装置が前組付けされる。本発明の別の実施態様では、室
内への粘性媒体の装入及び室内での粘性媒体の分配を両
方のはずみ質量体の組立てもしくは組合せ前に行うのも
有利である。室のこのような少なくとも部分的な充填に
よれば、この室を有するはずみ質量体の取り扱いが簡便
となるばかりか、両方の質量体の組合せによって閉鎖さ
れる室領域を通して粘性媒体を装入することができる。
後者の利点は、付加的な充填口並びに閉鎖手段もしくは
シール手段が不要なことにある。多くの使用例では、装
置を形成する両方のはずみ質量体の組付け後に釣り合わ
せが行われると有利である。その場合、釣り合わせ回転
数は400ないし2000r.p.m.であることができる。
【0011】本発明装置の別の使用例もしくは実施態様
では、粘性媒体のための室を有するはずみ質量体並びに
他方のはずみ質量体がそれぞれ別個に釣り合わされ、そ
の後1つのユニットに組合わされるのも有利である。粘
性媒体としては潤滑剤、グリース又は類似物のようなペ
ースト状の媒体が適当である。
【0012】
【実施例】図1、図2及び図3は回転衝撃緩衝のための
トルク伝達装置を示し、これは2つのはずみ車部分3,
4に分割された1つのはずみ車2を備えており、はずみ
車部分3は図示しない内燃機関のクランク軸5に固定ね
じ6を介して固定されている。はずみ車部分4には切り
換え可能な摩擦クラッチ7が固定されている。摩擦クラ
ッチ7の圧力板8とはずみ車部分4との間にクラッチ板
9が設けられており、これは図示しない変速装置の入力
軸10に取付けられている。摩擦クラッチ7の圧力板8
ははずみ車部分4の方向で、クラッチカバー11に旋回
可能に支持された皿ばね12によって負荷されている。
摩擦クラッチ7の作動によってはずみ車部分4ひいては
はずみ車2、要するに内燃機関が変速機の入力軸10に
接続・解離される。はずみ車部分3とはずみ車部分4と
の間に半径方向外側の第1のダンパ13と、これに並列
に接続された第2の半径方向内側のダンパ14が設けら
れており、この両方のダンパによって両方のはずみ車部
分間の相対回転が可能である。
【0013】両方のはずみ車部分3,4は互いに相対回
転可能に軸受け15を介して支承されている。軸受け1
5は単列玉軸受けの形態のころがり軸受けから成る。玉
軸受け16の外輪17ははずみ車部分4の切欠18内
に、内輪19はクランク軸5から離反方向で軸方向に延
びる、はずみ車部分3の中央の円筒形の軸部20に配置
されている。
【0014】内輪19はプレスばめによって軸部上に固
定されており、かつ軸部20の肩21もしくははずみ車
部分3と、リベット22aによって軸部20の端面に固
定された安全板22との間に締付けられている。
【0015】特に図2から判るように、玉軸受け14は
断面L字形の2つのリング23,24を介して軸方向
で、はずみ車部分4の肩25と、リベット26を介して
第2のはずみ車部分4に固定的に結合されたリング板2
7との間に締付けられている。
【0016】リング23,24の半径方向内向きの脚部
23a,24aは半径方向で部分的に内輪19にわたっ
て延びており、かつ軸方向で内輪19に支持されてお
り、これによって玉軸受け16のパッキンとしても役立
っている。玉軸受け16の十分なシールを保証するため
に、半径方向で延びる脚部23a,24aはそれぞれ皿
ばね28,29の形態の蓄力部材によって軸方向で内輪
19の端面に圧着されている。
【0017】内輪19とはずみ車部分3の軸部20に設
けた段部20aとの間にパッキンリング37が設けられ
ており、これは段部20aに設けた半径方向の環状溝3
7a内に収容されている。
【0018】図1から判るように、はずみ車部分3は環
状の室30を制限するケーシングを形成しており、この
室30内にダンパ13,14が収容されている。環状の
室30を有するはずみ車部分3は大体において2つのケ
ーシング部分31,32から成る。環状の室30を制限
するケーシング部分31,32は鋳造品から形成されて
いる。ケーシング部分32はその周囲に軸方向の円筒形
の付加部32aを備えており、その内周面35を介して
ケーシング部分32がケーシング部分31の外周面34
上に位置決めされている。ケーシング部分31,32の
軸方向の固定は半径方向のピン38を介して行われてお
り、ピン38は外周面34及び内周面35の領域に配置
されている。ケーシング部分32はその肩39に始動歯
冠40を支持しており、これはピン38を部分的に軸方
向で覆っており、このためピン38は半径方向で移動不
能である。外部に対して環状の室30をシールするため
に、ピン38と室30との間の領域にパッキンリング3
6が配置されている。
【0019】両方のダンパ13,14は半径方向のフラ
ンジ41の形態の1つの共通の出力部を備えており、こ
れは軸方向で両方のケーシング部分31,32の間に位
置している。フランジ41は特に図3から判るように、
その半径方向内側の領域によって軸方向のはめ合い結合
部42を介してリング板27に回転不能に結合されてお
り、リング板27はクランク軸5の方向へ向いた、はず
み車部分4の付加部の端面にリベット26を介して固定
されている。
【0020】フランジ41はその外周に半径方向のアー
ム44を備えており、これは外側にダンパ13のコイル
ばね45の形態の蓄力部材のための負荷領域を形成して
いる。周方向でみてアーム44間に存在する、コイルば
ね45のための切欠46の半径方向内側には、アーム4
4に湾曲状の窓47が設けられており、この窓47内に
内側のダンパ14のコイルばね48の形態の蓄力部材が
収容されている。半径方向で切欠46と窓47との間で
はフランジ41が周方向で延びるウエブ49を形成して
おり、これは半径方向のアーム44もしくは周方向で窓
47間に存在する、フランジ41の半径方向の領域50
を互いに結合せしめている。半径方向の領域50はコイ
ルばね48のためのフランジ41の負荷領域を形成して
いる。
【0021】環状の室30は半径方向外側に環状通路状
もしくはトーラスに似た受容部51を形成しており、こ
の受容部内に半径方向でフランジ41のアーム44が係
合している。
【0022】コイルばね45のための環状通路状の受容
部51は大体において、周方向にわたって延びる軸方向
の凹設部52,53によって形成されており、この凹設
部はケーシング部分31,32の半径方向領域に形成さ
れており、この凹設部内にはフランジ41の両側で突起
した、コイルばね45の領域が軸方向で突入している。
受容部51は半径方向内向きにフランジ41のウェブ4
9によって、わずかな隙間54は別として、閉鎖されて
いる。
【0023】図1から判るように、軸方向の凹設部5
2,53の横断面はその湾曲状の延びが少なくとも近似
的にコイルばね45の横断面の周囲に適合するように形
成されている。それゆえ、凹設部52,53はコイルば
ね45のために支持領域もしくは案内領域を形成してお
り、この領域にコイルばね45が支持される。凹設部5
2,53によって形成された支持領域をコイルばね45
の外周に適合させることによって、凹設部52,53の
制限面とコイルばね45の線輪との摩擦に基づく摩耗が
著しく軽減される。なぜならば、コイルばね45と凹設
部との間の支持面が増大するからである。
【0024】コイルばね45のための環状通路状の受容
部51の半径方向の支持領域における摩耗の阻止もしく
は軽減のために、硬度の大きなスチールバンド81が配
置されており、これは受容部51の周囲にわたって延び
ており、かつコイルばね45を取り囲んでいる。スチー
ルバンド81は円筒状に形成されており、かつ切欠82
内に収容されており、この切欠は半径方向の切り込みも
しくは半径方向のくぼみによって形成されている。装置
1の回転時にコイルばね45はこれに作用する遠心力に
基づいてその線輪を介してスチールバンド81に支持さ
れる。
【0025】コイルばね45の負荷のために、アーム4
4の両側には凹設部52,53内に周方向ストッパ5
5,55aが設けられており、これは周方向でコイルば
ね45のための支持領域を形成している。周方向ストッ
パ55,55aは凹設部52,53に適合した部品、例
えば鋳造品又はプレス成型品によって形成されており、
これは一体成形されたリベット58を介してケーシング
部分31,32に固定的に結合されている。周方向スト
ッパ55,55aの、周方向でみた端部領域はコイルば
ね45の良好な負荷を生じるように平面部を備えてい
る。
【0026】図3から判るように、フランジ41のアー
ム44の両側に配置された周方向ストッパ55,55a
はアーム44に比して周方向で長く延びており、図示の
実施例では装置の図3に示す休止位置ではアーム44が
周方向ストッパ55,55aに対して中央に位置してお
り、従って、周方向ストッパ55,55aはアーム44
の両側で同じ量だけ突出している。
【0027】ケーシング部分31,32は受容部51の
半径方向内側で、互いに向かいあった円環状の面を形成
する領域60,61を備えており、これら領域間にフラ
ンジ41のための円環状の通路62が形成されている。
【0028】図1及び図3に示す実施例では、この円環
状の通路62の幅はフランジ41の、通路内に収容され
る領域に比して若干大きく、従ってフランジ41の少な
くとも片側に隙間54が生じている。
【0029】ケーシング部分31,32は円環状の通路
62の半径方向内側に軸方向に凹設部63,64を備え
ており、この凹設部内に、フランジ41の両側で突出し
た、内側のコイルばね48の領域が少なくとも部分的に
突入している。
【0030】図1から判るように、軸方向の凹設部6
3,64の横断面はその弓状の延びが少なくとも半径方
向外側の領域では、コイルばね48の横断面の周囲に適
合しており、そのため、コイルばね48は少なくとも軸
方向で凹設部63,64によって保持又は案内されてい
る。
【0031】外側の凹設部52,53と同様に内側の凹
設部63,64も装置の全周にわたって延びている。こ
れは例えば前鋳造された凹設部52,53及び63,6
4が回転作業によって加工されることができるので有利
である。コイルばね48の負荷のために凹設部63,6
4内に周方向ストッパ65,66が取り付けられてお
り、この周方向ストッパ65,66は周方向ストッパ5
5,55aと同様に形成されておりかつ同様にケーシン
グ部分31,32にリベット結合されている。フランジ
41の半径方向領域50の両側に配置された周方向スト
ッパ65,66はコイルばね48の負荷に役立つ領域5
0に比して周方向で大きな延びを有している。半径方向
の領域50に関連した周方向ストッパ65,66の配置
は装置1の休止位置で領域50に対して片側で突出し、
他方の側で半径方向領域50と合致するように行われ
る。さらに、半径方向領域50に関連した周方向ストッ
パ65,66のずれは、周方向で互いに相前後して配置
された周方向ストッパ65,66が互いに逆方向で、フ
ランジ41の、周方向ストッパ65,66に対置された
半径方向領域50に対してずれるように行われる。この
構成によって、内側のコイルばね48は段階的に作用す
る2つのコイルばね48a,48bを形成する。
【0032】フランジ41のウェブ49は内側の凹設部
63,64に関連して、コイルばね48が少なくとも遠
心力の作用下で半径方向でウェブ49に支持されるよう
に設計される。
【0033】このことは、フランジ41が少なくとも表
面硬化されたスチールから製作され、従ってコイルばね
48のための支持部の摩耗が削減されるので有利であ
る。
【0034】図3から判るように、アーム44もしくは
周方向ストッパ55,55aと、これに向かい合ったコ
イルばね45の端部との間にばね受け59が配置されて
おり、その外周は環状通路状の受容部51の横断面に適
合している。
【0035】ばね受け59は軽度にテーパした突起59
aを備えており、これはコイルばね45内に軸方向で突
入している。突起59aの端部は図示の実施例では円錐
状に形成されているが、球状に形成されていてもよい。
ばね受け59のこのような構成によって、ばね受けが運
転中にばね端部から滑出する限りにおいて、ばね受けの
再負荷又はばねの負荷軽減時にばね受けが自動的にコイ
ルばね内に挿入され、従ってコイルばね又はばね受けが
損傷されない。外側のコイルばね45が圧縮されかつ装
置1が比較的高回転数で回転したときばね受け59が滑
出する。この運転状態では、コイルばね45の線輪とこ
のコイルばねのためのケーシング部分31,32の半径
方向の支持領域との間に存在する摩擦が高くなって、コ
イルばね45は突然の負荷交番衝撃時に少なくとも完全
には負荷軽減することができない。負荷交番衝撃時に半
径方向のアーム44によって、遠心力の作用下で外側に
再び分配された粘性媒体へ圧迫が生じることによって、
ばね受け59は負荷軽減されていないコイルばね45の
端部から圧迫をうける。
【0036】環状の室30内には粘性媒体もしくは潤滑
媒体、例えばグリースが存在する。粘性媒体もしくは潤
滑媒体のレベルは装置1の回転状態で少なくとも中央領
域もしくはダンパ13の外側のコイルばね45の軸線ま
で達する。図示の実施例では、このレベルが少なくとも
内側のコイルばね48の線輪の外側の領域まで達してい
ると有利であり、これによって少なくともこの線輪とこ
れを半径方向で支持する領域、本実施例の場合はフラン
ジ41のウェブ49との間に、摩耗を軽減する潤滑が生
じる。図示の実施例では、内側のコイルばね48の軸線
まで粘性媒体もしくは潤滑媒体が充填されると有利であ
る。
【0037】粘性媒体もしくは潤滑媒体を収容した環状
の室30を、機関に結合されたはずみ車部分3に配置
し、滑摩耗クラッチを支持するはずみ車部分4から空間
的に分離したことによって、摩耗クラッチとの関連にお
いて生じる熱の粘性媒体もしくは潤滑媒体への影響が著
しく排除される。
【0038】さらに、環状の室30もしくはケーシング
部分32とはずみ車部分4との間に外側に開いた環状通
路もしくは環状ギャップ68が設けられており、この環
状ギャップ68は通気通路69との関連において冷却作
用を一層改善する。通気通路69はクラッチ板9のため
のはずみ車部分4の摩擦面4aの半径方向内側に設けら
れている。
【0039】特に図3から判るように、フランジ41は
中央の切欠71を備えており、その輪郭が半径方向の成
形部72を形成しており、これが対向成形部73に係合
しており、この対向成形部ははずみ車部分4に結合され
た環状の板部分27の外周部に設けられている。軸方向
のはめ合い結合部42を形成する成形部72及び対向成
形部73によって、フランジ41が両方のケーシング部
分31,32間に申し分なく位置決めされ、その結果、
円環状の通路62とフランジ41との間に存在する隙間
54は著しく小さく形成されてよい。さらに、はめ合い
結合部によって、構成部分の互いに異なる接触面もしく
は支持面間の軸方向の許容誤差を大きくすることができ
る。
【0040】特に図2から判るように、環状の室30の
シールのためにケーシング部分32の半径方向内側領域
と環状の板27もしくははずみ車部分4の軸方向の付加
部43との間にパッキン74が配置されている。パッキ
ン74は軸方向に弾性的な円環状の板75を備えてお
り、これはその半径方向内側の領域で、軸方向の付加部
43に固定された環状の構成部分76に支持されかつそ
の半径方向外側の領域でケーシング部分32の半径方向
内側の領域に軸方向で固定されている。皿ばねに似て軸
方向で変形可能な板75はその半径方向外側及び内側の
領域にプラスチック被覆のような被覆75a,75bを
備えており、この被覆は例えば吹き付けによって塗布さ
れる。この被覆75a,75bはわずかな摩擦係数と若
干の弾性的もしくは塑性的な変形性を有していなければ
ならない。板75の半径方向外側の縁領域は環状の支持
体80内で密にかしめられている。板75の外側の領域
のこのかしめは、板75が円錐変形を完遂することがで
きるように行われている。板75の外周を取り囲んでい
る、支持体80の領域80bは、ケーシング部分の半径
方向内側の領域に形成された軸方向のへこみ77内に収
容されている。板75の外側領域の軸方向の固定のため
に、環状の支持体80は、ケーシング部分32の内側の
縁32bを半径方向でつかむ縁曲げされた領域80aを
備えている。環状の支持体80は皿ばね状に変形可能な
板75のために円環状の旋回支承部を形成している。
【0041】板75と協働するシール面を備えた環状の
構成部分76は、軸方向の付加部43の端面とリング板
27との間に軸方向で締め付けられた半径方向内側の板
状の領域76aと、円環状の外側の領域76bとを備え
ており、この領域76bには板75がその軸方向のプレ
ロードで密着している。
【0042】環状の構成部分76の半径方向外側の領域
76bは半径方向内側の領域76aに対して軸方向で、
はめ合い結合部42の対向成形部73を備えたリング板
27から引っ込んでいる。図2から判るように、パッキ
ン74は両方のはずみ車部分3,4間に存在する環状ギ
ャップ68に向かって環状の室30をシールしている。
【0043】両方のはずみ車部分3,4の軸方向のはめ
合わせを可能ならしめるために、板75の内径は半径方
向の突起もしくは対向成形部73の外径に比して大き
い。板75を軸方向で支持させている環状の構成部分7
6の領域76bは対向成形部73よりさらに半径方向外
側に延びている。
【0044】はめ合い結合部42及びパッキン74はト
ルク伝達装置1の特別簡単な組み立てを可能ならしめ
る。すなわち、まずはじめに、両方のはずみ車部分3,
4が前組み立てされ、次いで軸部20の端面に安全板2
2を軸方向ではめ合わせて固定することによって軸方向
で互いに結合される。このことのためにまず、パッキン
74がはずみ車部分3に前組み立てされ、玉軸受け16
がはずみ車部分4に嵌合される。両方のはずみ車部分
3,4の組み立て時に内輪19がケーシング部分31の
軸方向の軸部20の段部20aに押しはめられ、対向成
形部73が成形部72に係合させられる。さらに、両方
のはずみ車部分3,4のはめ合わせ時に板75の半径方
向内側の領域の被覆75bが、構成部分76の半径方向
外側の領域76bの対向シール面に当接し、そのため板
75は皿ばねのように旋回してプレロードによって領域
76bに当接する。両方のはずみ車部分3,4相互の最
終的な軸方向の固定はすでに述べたように、軸部20に
安全板22を固定することによって行われる。
【0045】次に図1、図2及び図3に基づいて本発明
装置の作用を説明する。
【0046】図3に示す休止位置からはずみ車部分3に
対してはずみ車部分4が回転すると、フランジ41がは
め合い結合部42を介して駆動され、これによって、ま
ず内側のばね48bが周方向ストッパ65,66との間
で圧縮される。一方の回転方向もしくは他方の回転方向
での回転角79,80だけ相対的に回転した後に、半径
方向の領域50が内側のコイルばね48の端部に当接
し、その結果、コイルばね48bに対して付加的に両方
のはずみ車部分3,4がさらに相対的に回転するとコイ
ルばね48aが圧縮される。一方の回転方向もしくは他
方の回転方向で回転角79a,90aだけ相対的に回転
すると、外側のコイルばね45が半径方向のアーム44
によって負荷され、従って、引き続く相対回転時にこの
コイルばねが周方向ストッパ55,55aと半径方向ア
ーム44との間で圧縮される。図示の実施例では回転角
79は回転角79aに、回転角90は回転角90aにそ
れぞれ相応しており、従ってコイルばね48a及びコイ
ルばね45は同時に作用する。これによって、図1及び
図3に示す実施例では2段階のばね特性曲線が生じる。
しかし、回転角79,90,79a,90aは部分的に
のみ同じ値を有することができ、又は種々の値を有する
こともできる。それゆえ、両方の回転方向で少なくとも
3段階のばね特性曲線が可能であるか、又は一方の回転
方向で少なくとも2段階のばね特性曲線と他方の回転方
向で少なくとも3段階のばね特性曲線が可能である。
【0047】図3で一点鎖線で示したように、周方向ス
トッパ65,66はさらにコイルばね48の、フランジ
41内で抑えられたばね端に対して引っ込んでいること
もでき、この場合には、両方のはずみ車部分3,4間の
相対運動の零位置を中心に所定角度にわたってばね力が
生ぜず、かつ場合によってはたんに液圧的なもしくは粘
性的な緩衝及び摩擦的な緩衝又はそのいずれかしか生じ
ない。
【0048】図示の実施例ではコイルばね48a,48
b,45の共通の圧縮は、少なくとも内側のコイルばね
48aが密着高さまで圧縮され、これによって両方のは
ずみ車部分3,4間の相対回転が制限されるまで行われ
る。両方のはずみ車部分3,4の相対回転時に凹設部5
2,53の面もしくはスチールバンド81での外側のコ
イルばね45の摩擦並びに領域76bでの板75の摩擦
による摩擦緩衝が生じる。半径方向内側のコイルばね4
8と、その半径方向の支持領域との間にも摩擦緩衝が生
じる。コイルばね45と半径方向の支持領域との間に生
じる摩擦緩衝は回転数に依存しており、回転数増大に伴
い緩衝作用が増大する。さらに、環状の室30内に存在
する粘性媒体もしくはペースト状の媒体の撹乱もしくは
圧迫による緩衝作用も生じる。特に、実際に閉じられた
環状通路状の受容部51内に存在する粘性媒体は液圧的
なもしくは粘性的な緩衝を生ぜしめる。なぜならば、環
状通路状の受容部内のばね受け59がピストンに似た作
用を行うからである。外側のコイルばね45の圧縮時
に、アーム44によって負荷されたばね受け59は周方
向ストッパ55,55aに当接したばね受けへ向かって
運動し、これによって、コイルばね内に存在する粘性媒
体が主として絞りに似た隙間54を通って押し出され
る。粘性媒体のその他の部分はばね受け59と環状通路
状の受容部51との間で圧迫される。初めは内向きに押
し退けられた粘性媒体はこれに作用する遠心力によって
再び周方向にわたって均一に分配される。外側のコイル
ばね45の負荷軽減時にばね受け59の、ばね45とは
逆の側に存在する粘性媒体が同様にばね受けのところで
圧縮されて隙間54を通って押し退けられ、これに作用
する遠心力によって再びコイルばね内に充填される。粘
性媒体によって生じる緩衝は粘性媒体に作用する遠心力
に依存する。換言すれば、回転数増大に伴って緩衝作用
が増大する。
【0049】半径方向内側のコイルばね48の、粘性媒
体内に浸された領域は同様に撹乱によって粘性的もしく
は液圧的な緩衝作用を生ぜしめる。
【0050】少なくとも1つのばね受けに軸方向の切欠
を設けることによってかつ隙間54もしくはばね受けの
外周を適当に設計することによって、粘性媒体によって
生じる緩衝作用を変化させることができ、もしくはその
都度の使用条件に適合させることができる。さらに、若
干のコイルばね45にだけばね受けを備えることによっ
て、粘性的なもしくは液圧的な緩衝作用を適合させるこ
とができる。少なくとも1つの内側のコイルばね48の
ばね端とフランジ44の半径方向の領域50との間にば
ね受けを設けることもできる。
【0051】特に図3から判るように、はずみ車部分3
の構成部材3aはその外周部に半径方向のアーム86を
有しており、このアームにそれぞれ摩擦クラッチ7を固
定するためのねじ穴が設けられている。若干のアーム8
6がピンを受容するための孔を備えており、このピンは
組み立て時に構成部材3aへのクラッチカバーの正確な
位置決めを保証する。
【0052】半径方向のアーム86ははずみ車部分3の
簡単な構造を可能ならしめる。さらに、半径方向のアー
ム86間に存在するへこみ86aによって、構成部材3
aひいてはこれに取り付けられるクラッチの冷却効果が
改善される。なぜならば、クラッチカバーとへこみ86
aとの間に空気循環が生じるからである。
【0053】さらに、半径方向アーム86の存在によっ
て、構成部材3aは与えられた質量で摩擦面4aの領域
で比較的厚く形成され、従ってこの領域の過熱が回避さ
れる。
【0054】粘性媒体によって生じる緩衝作用の変化
は、環状通路状の受容部51が少なくとも1つのコイル
ばねの長さの少なくとも部分範囲にわたって一定の横断
面を有せず、これによって、横断面が大きい領域ではわ
ずかな緩衝作用が生じ、横断面が小さい領域では大きな
緩衝作用が生じることによって得られる。受容部51の
この横断面変化は任意の箇所又は複数の箇所に設けるこ
とができるが、圧縮されないコイルばね45の端部にこ
のような横断面変化部もしくは横断面拡大部を設けると
特に効果的である。その場合、横断面変化は急激的又は
累進的であってもよい。その場合、横断面拡大部は受容
部51の半径方向内側の半分の領域に設けられると有利
である。この種の横断面拡大部が図3に符号89によっ
て示されている。この横断面拡大部89はフランジ41
に一体成形されており、このフランジ41は受容部51
を半径方向内側に向かって制限もしくは閉鎖している。
しかし、横断面拡大部89は受容部51を制限する凹設
部52,53の適当な成形によっても得ることができ
る。
【0055】室30内への粘性媒体の装入は両方のはず
み車部分3,4の組み立てもしくははめ合わせ前に行う
ことができる。室30のこのような少なくとも部分的な
充填は、両方のはずみ車部分3,4のはめ合わせによっ
て閉鎖される、室30の領域を通して粘性媒体を装入す
ることによって可能である。
【0056】図1、図2、図3に示す実施例ではこの領
域は板75と軸部20との間に存在する。
【0057】潤滑剤、グリース又は類似物などのペース
ト状の媒体から成ることのできる粘性媒体によって室3
0内を充填するために、粘性媒体に作用する遠心力がこ
れを周方向にわたって均一に分配することができる回転
数まではずみ車部分3,4が回転させられる。このよう
な方法によれば、発生する温度領域にわたり可能なかぎ
り状態変化のない又は少ないペースト状の媒体、要する
に少なくとも粘性の著しい変化のない媒体によって室3
0内を充填すれば、室30の周囲にわたり均一な分配も
しくは均一な充填高さが得られ、そのため、次いで行わ
れる装置1の極めて正確な釣り合わせが可能となる。
【0058】跳ね飛ばし回転数は4000ないし700
0r.p.m.、有利にほぼ5000ないし6000r.p.m.で
ある。室を備えたはずみ車部分3は、他方のはずみ車部
分4との組み付け前に釣り合わせることができる。その
場合、他方のはずみ車部分4は同様にそれだけで釣り合
わされ、そのため両方のはずみ車部分3,4のはめ合わ
せの後には装置1が釣り合わされている。両方のはずみ
車部分を組み付けた後に釣り合わせを行っても効果的で
ある。
【0059】室内での粘性媒体の十分な分配を生ぜしめ
る跳ね飛ばし回転数はほぼ4000ないし7000r.p.
m.、有利には5000ないし6000r.p.m.である。跳
ね飛ばし時間は30秒ないし3分、有利にはほぼ1分で
ある。はずみ質量体又は粘性媒体を室内に充填する前に
加熱すれば、跳ね飛ばし回転数並びに跳ね飛ばし時間を
軽減することができる。このような加熱によれば室30
内での粘性媒体の分配が良好となる。
【0060】はずみ車部分3,4もしくは装置1全体の
釣り合わせは400ないし2000r.p.m.の回転数で行
われてもよい。
【0061】図4に示す実施例の装置101では、はず
み車部分103の、機関に面した側壁103aに少なく
とも1つの穴191が設けられており、この穴を通して
グリースなどの粘性媒体を室130内に装入することが
できる。粘性媒体の装入後、穴191がシール栓192
によって閉鎖される。シール栓192は穴191内に圧
入される。図4に示す実施例ではシール栓192がみぞ
193を備えており、このみぞ193内にパッキンリン
グ194が収容されており、このパッキンリングが穴1
91をシールしている。室130を制限するカバー13
2は薄板成形部分によって形成されており、これはリベ
ット結合部材138によって軸方向の突出部131の端
面に固定されている。遠心力によって室130内から粘
性媒体が流出するのを阻止するために、リベット結合部
材138の半径方向内側にパッキン136が配置されて
いる。
【0062】カバー132の半径方向内側の領域とはず
み車部分104の肩との間に皿ばね状のパッキン部材1
75が軸方向で緊張されており、このパッキン部材は室
130内を外部に対してシールしている。
【0063】両方のはずみ車部分103,104は転が
り軸受け116によって回転可能に支承されている。符
号174は皿ばねを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の断面図である。
【図2】図1の符号Xで示す部分の拡大図である。
【図3】図1からクラッチを欠載して矢印IIの方向か
ら見た図である。
【図4】本発明の別の実施例の部分断面図である。
【符号の説明】 1 トルク伝達装置、 2 はずみ車、 3,4 はず
み車部分、 3a 構成部材、 4a 摩擦面、 5
クランク軸、 6 固定ねじ、 7 摩擦クラッチ、
8 圧力板、 9 クラッチ板、 10 入力軸、 1
1 クラッチカバー、 12 皿ばね、 13,14
ダンパ、 15 軸受け、 16 玉軸受け、 17
外輪、 18 切欠、 19 内輪、 20 軸部、
20a段部、 21 肩、 22 安全板、 22a
リベット、 23,24 リング、 23a,24a
脚部、 25 肩、 26 リベット、 27 リング
板、 28,29 皿ばね、 30 室、 31,32
ケーシング部分、 32a 付加部、 32b 縁、
34 外周面、 35 内周面、 38 ピン、 4
0 始動歯冠、 41 フランジ、 42 はめ合い結
合部、 44 アーム、 45 コイルばね、 46
切欠、 47 窓、 48,48a,48b コイルば
ね、 49 ウェブ、 50 領域、 51 受容部、
52,53 凹設部、 54 隙間、 55,55a
周方向ストッパ、 58 リベット、 59 ばね受
け、 59a 突起、 60,61 領域、 62 通
路、63,64 凹設部、 65,66 周方向ストッ
パ、 68 環状ギャップ、 69 通気通路、 71
切欠、 72 成形部、 73 対向成形部、74
パッキン、 75 板、 75a,75b 被覆、 7
6 構成部分、76a,76b 領域、 80 支持
体、 80a,80b 領域、 81 スチールバン
ド、 82 切欠、 86 アーム、 86a へこ
み、 89 横断面拡大部
フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング ライク ドイツ連邦共和国 バーデン ビュール ゾンハルデ 8

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝手段に逆って相対回転可能に支承さ
    れた少なくとも2つのはずみ質量体を備え、一方のはず
    み質量体が機関に、他方のはずみ質量体が変速機に結合
    可能であり、かつ少なくとも一方のはずみ質量体が、ペ
    ースト状媒体若しくは粘性媒体によって部分的に充填さ
    れた室を備え、この室内に、両方のはずみ質量体間の相
    対回転に逆らう緩衝手段が収容されている形式の特に車
    両のパワートレーン内の回転振動を緩衝する装置におい
    て、粘性媒体が少なくとも部分的に充てんされていて、
    内部にダンパ装置を受容している室が設けられており、
    室内に媒体を充填した後で、装置(1;101)の釣り
    合わせつまりバランシングの前に、少なくとも室(3
    0;130)を有する方のはずみ質量体(3;103)
    を、媒体を室(30;130)のできるだけ一定な半径
    方向内側位置に分配することができる跳ね飛ばし回転数
    に回転させることによって製造されていることを特徴と
    する、回転振動を緩衝する装置。
  2. 【請求項2】 室がリング状である、請求項1記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 室が主として一方のはずみ質量体の構造
    部分によって形成された1つのリング状室から成ってい
    る、請求項1又は2記載の装置。
  4. 【請求項4】 リング室が、ダンパ装置を包囲する1つ
    の外壁部と、この外壁部から半径方向で内向きに延びて
    相互間にダンパ装置を受容する複数の側壁部とによって
    形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記
    載の装置。
  5. 【請求項5】 第1のはずみ質量体がリング室を有して
    いる、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
  6. 【請求項6】 リング室の側壁部の1つが半径方向で第
    1および第2のはずみ質量体の間に延びており、この側
    壁部の半径方向で内方の範囲とはずみ質量体の一方との
    間に1つのシール部材が設けられている、請求項1から
    5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 一方のはずみ質量体が軸線方向に延びた
    リング状突出部を有していて、この突出部はリング室の
    外壁部をなしており、リング室の、両方のはずみ質量体
    間に半径方向で延びている側壁部が前記突出部に固定さ
    れている、請求項1から6までのいずれか1項記載の装
    置。
  8. 【請求項8】 壁部が軸方向突出部の端面に固定されて
    いる、請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 端面と壁部との間にシール部材が設けら
    れている、請求項7又は8記載の装置。
  10. 【請求項10】 壁部が1つの概して剛性的な構造部材
    から成っていて、この構造部材の半径方向で内方の範囲
    が、この範囲とはずみ質量体の一方との間に設けられた
    1つのシール部材と協働する、請求項6から9までのい
    ずれか1項記載の装置。
  11. 【請求項11】 シール部材が軸方向で固定された1つ
    の皿ばね状の部材から成っている、請求項10記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 軸方向で固定された皿ばね状の部材と
    はずみ質量体の一方および剛性的な構造部材の両方の内
    少なくともいずれかとの間に1つの付加的なシール部材
    が設けられている、請求項10又は11記載の装置。
  13. 【請求項13】 シール部材が摩擦材料又はすべり材料
    から成っている、請求項1から12までのいずれか1項
    記載の装置。
  14. 【請求項14】 リング室の一方の側壁部が一方のはず
    み質量体の半径方向のフランジによって少なくとも大部
    分形成されている、請求項1から13までのいずれか1
    項記載の装置。
  15. 【請求項15】 第1のはずみ質量体と第2のはずみ質
    量体との間に室をシールする少なくとも1つの第2のシ
    ール部材が設けられている、請求項1から14までのい
    ずれか1項記載の装置。
  16. 【請求項16】 一方のはずみ質量体が中央に軸方向の
    ピン状突出部を有していて、この突出部は他方のはずみ
    質量体のおう所へ軸方向で入り込んでおり、この突出部
    とおう所との間に両方のはずみ質量体相互の支承部が設
    けられていると共に室をシールする第2のシール部材が
    配置されている、請求項1から15までのいずれか1項
    記載の装置。
  17. 【請求項17】 両方のはずみ質量体の間に作用するダ
    ンパ装置がコイルばね並びに摩擦手段を有している、請
    求項1から16までのいずれか1項記載の装置。
  18. 【請求項18】 室がたんに部分的にのみ充てんされて
    いる、請求項1から17までのいずれか1項記載の装
    置。
  19. 【請求項19】 粘性媒体の充てん量は、回転衝撃減少
    装置の回転状態において遠心力の影響を受けて蓄力部材
    が少なくとも部分的に粘性媒体中に入り込むように設定
    されている、請求項1から18までのいずれか1項に記
    載の装置。
  20. 【請求項20】 はずみ質量体の間に、蓄力部材に加え
    て、粘性媒体と共に働くダンパ装置が設けられている、
    請求項1から19までのいずれか1項記載の装置。
  21. 【請求項21】 ダンパ装置が1つの流体ダンパであ
    る、請求項20記載の装置。
  22. 【請求項22】 ダンパ装置が1つの油圧ダンパであ
    る、請求項20又は21記載の装置。
  23. 【請求項23】 ダンパ装置はせん断作用で働くダンパ
    である、請求項20から22までのいずれか1項記載の
    装置。
  24. 【請求項24】 粘性媒体がグリース状もしくはペース
    ト状の媒体である、請求項1から23までのいずれか1
    項記載の装置。
  25. 【請求項25】 摩擦クラッチを保持している方のはず
    み質量体と室の壁部との間にリング状間隙が設けられて
    いる、請求項1から24までのいずれか1項に記載の装
    置。
  26. 【請求項26】 摩擦クラッチを保持している方のはず
    み質量体内に通気通路が設けられており、この通気通路
    はリング室へ通じているかもしくは室を形成している壁
    部へ向けられている、請求項1から25までのいずれか
    1項記載の装置。
  27. 【請求項27】 軸受の、グリース室側とは反対の側
    に、半径方向外側の軸受外輪と半径方向内側の軸受内輪
    との間で作用するシール部材が設けられており、該シー
    ル部材が軸受内外両輪の一方に対して回動不能であり、
    かつ軸受内外両輪の他方に向かって軸方向で初張力をあ
    たえられている、請求項1から26までのいずれか1項
    記載の装置。
  28. 【請求項28】 シール部材が軸受外輪に対して回動不
    能であり、かつ軸受内輪に軸方向の初張力のもとに当接
    している、請求項27記載の装置。
  29. 【請求項29】 軸受の内外両輪の少なくとも一方とこ
    れを支持する構造部分との間にシール部材が設けられて
    いる、請求項1から28までのいずれか1項記載の装
    置。
  30. 【請求項30】 軸受内輪と、内燃機関のクランク軸に
    不動に結合されたはずみ質量体の、上記軸受内輪によっ
    て取り囲まれているピン状突出部との間に、シール部材
    が設けられている、請求項29記載の装置。
  31. 【請求項31】 シール部材がピン状突出部のみぞ内に
    設けられている、請求項29又は30記載の装置。
  32. 【請求項32】 一方のはずみ質量体が、粘性媒体を部
    分的に充てんされる室内へ通ずる閉鎖可能な開口を有し
    ている、請求項1から31までのいずれか1項記載の装
    置。
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