JP2000073782A - ガスタービンの出力増強装置 - Google Patents
ガスタービンの出力増強装置Info
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- JP2000073782A JP2000073782A JP10249894A JP24989498A JP2000073782A JP 2000073782 A JP2000073782 A JP 2000073782A JP 10249894 A JP10249894 A JP 10249894A JP 24989498 A JP24989498 A JP 24989498A JP 2000073782 A JP2000073782 A JP 2000073782A
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Abstract
運転を可能にする。 【解決手段】 圧縮機1とタービン2及び燃焼器3を備
え、圧縮機1とタービン2の軸4を連結し、燃焼器3に
圧縮機1の空気出口を接続し、燃焼器3のガス出口をタ
ービン2のガス入口に接続したガスタービンにおいて、
ガスタービンの設計点を部分負荷運転領域にし、設計点
を超える運転領域で、圧縮機1の空気入口に吸入される
空気を圧縮する予圧装置21を設けた出力増強装置。
Description
力を増強する装置に関する。
燃焼器を備えている。圧縮機とタービンは、それらの軸
を連結している。燃焼器には、圧縮機の空気出口を接続
している。燃焼器のガス出口は、タービンのガス入口に
接続している。タービン軸に負荷を連結する。
高く、熱効率が高い。省エネルギーになる。また、振動
や騒音が低く、排気エミッションが少ない。クリーンエ
ンジンである。
発電機の動力源として広く用いられている。航空機や大
型発電機は、運転領域の大部分が全負荷運転である。従
って、航空機や大型発電機用のガスタービンは、全負荷
運転時が設計点であり、負荷が高いほど熱効率が高く、
全負荷運転時に熱効率が最高になる特性を有する。
型発電機や、運転領域が広い自動車は、全負荷運転の頻
度が少なく、運転領域の大部分が部分負荷運転である。
従って、全負荷運転時が設計点であるガスタービンは、
小型発電機や自動車の動力源として用いると、熱効率が
低く、省エネルギーにはならない。
分負荷運転である自動車や小型発電機の動力源にガスタ
ービンを用いる場合、ガスタービンの設計点を部分負荷
運転領域にすることが考えられる。すると、ガスタービ
ンは、使用頻度の高い部分負荷運転領域では、熱効率が
高くなって、省エネルギーになるが、全負荷運転では、
熱効率が著しく低くなったり、運転が不可能になるなど
の課題が発生する。
度の高い部分負荷運転領域を設計点とし、設計点を超え
る運転領域では、ガスタービンの出力を増強する装置を
用いることとする。
加または流量の増加が考えられるが、回転数の増加に
は、軸や羽根の強度の問題が伴うので、圧力の増加によ
る流量の増加を採用することとする。
温側のタービンまたは低温側の圧縮機において行うこと
が考えられるが、製造原価や信頼性を考慮して、低温側
の圧縮機において行うこととする。
ビン及び燃焼器を備え、圧縮機とタービンの軸を連結
し、燃焼器に圧縮機の空気出口を接続し、燃焼器のガス
出口をタービンのガス入口に接続したガスタービンにお
いて、ガスタービンの設計点を部分負荷運転領域にし、
設計点を超える運転領域で、圧縮機の空気入口に吸入さ
れる空気を圧縮する予圧装置を設けたことを特徴とする
出力増強装置である。
点を部分負荷運転領域にしたので、設計点を超えない部
分負荷運転領域で、設計点を全負荷運転時にした従来の
ガスタービンに比較して、熱効率が高くなる。
気入口に吸入される空気が圧縮されて予圧されるので、
出力が増強され、熱効率が著しく低くならない。全負荷
運転を行うこともできる。
運転領域にしたので、設計点を全負荷運転時にした従来
のガスタービンに比較して、小型軽量になる。
である動力源に適している。
のガスタービンは、図1に示すように、圧縮機1とター
ビン2及び燃焼器3を備えている。圧縮機1とタービン
2は、それらの軸4を連結している。圧縮機1の空気入
口は、空気吸入通路5を経て大気に開放している。圧縮
機1の空気出口は、空気通路6で燃焼器3の空気入口に
接続している。燃焼器3の燃料噴射弁7には、燃料供給
通路8を接続している。燃焼器3のガス出口は、ガス通
路9でタービン2のガス入口に接続している。タービン
2のガス出口は、ガス排出通路10を経て大気に開放し
ている。タービン軸4には、負荷の小型発電機11を連
結している。ガスタービンの設計点は、50%負荷運転
時である。
に、ターボ式空気圧縮機の予圧装置21、第1方向切換
弁22と第2方向切換弁23及び出力センサ24と制御
装置25を備えている。予圧装置21の軸は、タービン
軸4に連結している。第1方向切換弁22と第2方向切
換弁23は、それぞれ、圧縮機1の空気吸入通路5の途
中に介在している。第1方向切換弁22の出口は、予圧
空気吸入通路26で予圧装置21の空気入口に接続して
いる。予圧装置21の空気出口は、予圧空気通路27で
第2方向切換弁23の入口に接続している。
サ24は、制御装置25の入力端子に接続している。制
御装置25の出力端子は、燃焼器3の燃料噴射弁7、第
1方向切換弁22と第2方向切換弁23にそれぞれ接続
している。
は、発電機11の出力がガスタービン設計点の50%負
荷に達するまでの低負荷運転時には、第1方向切換弁2
2と第2方向切換弁23が図1に示す通路接続状態にあ
り、予圧装置21の空気入口と空気出口が閉鎖されると
共に、圧縮機1の空気入口が空気吸入通路5を経て大気
に開放している。従って、出力増強装置は、作動しな
い。ガスタービンは、予圧装置21を空転させるが、出
力増強装置のない場合と同様に運転される。
50%負荷を超える高負荷運転時には、制御装置25
は、第1方向切換弁22と第2方向切換弁23の通路を
それぞれ図1に示す通路接続状態から切り換える。する
と、空気吸入通路5の途中が閉鎖されると共に、予圧装
置21の空気入口が予圧空気吸入通路26、第1方向切
換弁22と空気吸入通路5の上流部分を経て大気に開放
し、予圧装置21の空気出口が予圧空気通路27、第2
方向切換弁23と空気吸入通路5の下流部分を経て圧縮
機1の空気入口に接続する。圧縮機1の空気入口に吸入
される空気は、予圧装置21において圧縮された状態で
圧縮機1の空気入口に流入する。圧縮機1に流入する空
気が予圧される、即ち、過給されるので、圧縮機1の空
気流量が増加し、ガスタービンの出力が増強される。な
お、タービン軸4の回転数は、増加させない。
について、熱効率と出力の関係を図2に実線で示す。比
較のため、ガスタービンの設計点を100%負荷運転時
にした従来例について、一点鎖線で示す。
合、ガスタービン設計点の50%負荷に達するまでの使
用頻度の高い低負荷運転時には、熱効率が従来例の場合
より高い。
高負荷運転時には、100%負荷側の一部の運転領域を
除き、熱効率が従来例の場合より高い。100%負荷運
転は、熱効率が従来例の場合より若干低くなるが、可能
である。
強装置は、第1例のそれが予圧装置21をガスタービン
軸4で駆動するのに対し、予圧装置21を電動機、油圧
モータや空圧モータのような動力源で駆動する例であ
る。
を、タービン軸4に連結せずに、電動機31の軸に連結
している。電動機31は、制御装置25で制御し、ガス
タービン設計点の50%負荷に達するまでの低負荷運転
時には、回転駆動せず、50%負荷を超える高負荷運転
時に、回転駆動する構成にしている。その他の構成は、
第1例におけるのと同様である。
について、熱効率と出力の関係を図4に実線で示す。比
較のため、第1例について、細い破線で示す。
負荷に達するまでの使用頻度の高い低負荷運転時に、第
1例における、予圧装置21を空転駆動する動力損失が
ないので、図4の線図から明らかなように、熱効率が第
1例の場合より高い。
4の線図から明らかなように、熱効率が第1例の場合よ
り高い。しかし、予圧装置21の電動機31の性能が悪
い場合は、電動機31を駆動する動力損失が増加するの
で、図4の線図の太い破線から明らかなように、100
%負荷側の一部の運転領域で、熱効率が第1例の場合よ
り低くなる。
置21を空転駆動しないので、第1例の場合より、起動
が早くて加速が早くなる。また、スタータに代えて予圧
装置21を駆動することにより起動が可能であり、起動
時間の短縮と消費動力の低減が可能になる。
空気圧縮機を用いるが、ルーツ式空気圧縮機やスクリュ
ウ式空気圧縮機を用いてもよい。
強装置は、第2例のそれが予圧装置21を予圧時に電動
機31で駆動するのに対し、予圧装置21を予圧時にク
ラッチでタービン軸4に連結し、クラッチを連結し易く
するため、予圧装置21をその起動時に電動機、油圧モ
ータや空圧モータのような動力源で駆動する例である。
一端を、クラッチ41を介してタービン軸4に連結し、
軸の他端に電動機42の軸を連結している。クラッチ4
1は、電気、油圧や空圧で作動する駆動機構を備えてい
る。このクラッチ41は、制御装置25で制御し、ガス
タービン設計点の50%負荷に達するまでの低負荷運転
時には連結せず、50%負荷を超える高負荷運転時に連
結する構成にしている。電動機42は、制御装置25で
制御し、クラッチ41の連結時に回転駆動する構成にし
ている。その他の構成は、第1例におけるのと同様であ
る。
について、熱効率と出力の関係を図6に実線で示す。比
較のため、第1例について破線で、第2例について二点
鎖線で示す。
用頻度の高い低負荷運転時に、第1例における、予圧装
置21を空転駆動する動力損失がないので、図6の線図
から明らかなように、熱効率は、第1例の場合より高
く、第2例の場合と同一になる。
0%負荷を超える際、クラッチ41の滑り損失と予圧装
置21起動用電動機42の動力損失があるので、50%
負荷側の一部の運転領域では、図6の線図から明らかな
ように、熱効率が第2例の場合より低いが、その領域以
外では、予圧装置21を回転駆動する電動機の動力損失
がないので、熱効率が第2例の場合より高い。
チ41を接続する少し前に駆動する構成にすると、小型
にすることができ、動力損失を減少することができる。
は、第3例のそれが予圧装置21を予圧時にタービン軸
4に連結するのに対し、予圧装置21を予圧時に、ター
ビン軸4より低速回転する軸に連結する例である。
の減速用歯車51を介して低速回転軸52の一端に連結
し、低速回転軸52の途中にクラッチ41を介在し、低
速回転軸52の他端を一対の増速用歯車53を介して予
圧装置21の軸に連結している。その他の構成は、第3
例におけるのと同様である。
転する低速回転軸52を連結するので、クラッチ41の
滑り損失と予圧装置21起動用電動機42の動力損失が
第3例の場合より少ない。
は、第1例乃至第4例のそれが空気圧縮機の予圧装置2
1で圧縮機1の流入空気を圧縮するのに対し、アキュム
レータの予圧装置に圧縮空気を蓄え、その圧縮空気をガ
スタービンの圧縮機に供給する例である。
に、アキュムレータからなる予圧装置61、タービン6
2と圧縮機63からなる排気ガスターボチャージャ、第
1開閉弁64と第2開閉弁65及び減圧弁66、出力セ
ンサ67と制御装置68を備えている。
中をガス通路69で排気ガスターボチャージャ62、6
3のガス入口に接続し、排気ガスターボチャージャ6
2、63の空気出口を空気通路70で予圧装置61の空
気入口に接続し、予圧装置61の空気出口を予圧空気通
路71で圧縮機1の空気吸入通路5の途中に接続してい
る。
を介在している。予圧空気通路71の途中には、第2開
閉弁65と減圧弁66を介在している。
サ67は、制御装置68の入力端子に接続している。制
御装置68の出力端子は、燃焼器3の燃料噴射弁7、第
1開閉弁64と第2開閉弁65及び減圧弁66にそれぞ
れ接続している。
運転時である。その他の構成は、第1例におけるのと同
様である。
は、予圧装置61に圧縮空気が蓄えられていないとき
に、第1開閉弁64を開放し、排気ガスターボチャージ
ャ62、63を作動して空気を圧縮し、予圧装置61に
圧縮空気を蓄える。
負荷を超える高負荷運転になると、第2開閉弁65を開
放し、予圧装置61に蓄えている圧縮空気を圧縮機1の
空気入口に供給する。
キュムレータの容量から出力増強時間が制限されるの
で、自動車の加速時のような短時間の出力増強に有効で
ある。
エネルギーから圧縮空気を得るのに、ターボチャージャ
62、63を用いるが、タービン2の排気ガスエネルギ
ーを電気として蓄え、その電気で圧縮機を駆動して圧縮
空気を得る構成にしてもよい。
置を備えたガスタービンの概略図。
図。
タービンの概略図。
図。
タービンの概略図。
図。
タービンの概略図。
タービンの概略図。
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮機とタービン及び燃焼器を備え、圧
縮機とタービンの軸を連結し、燃焼器に圧縮機の空気出
口を接続し、燃焼器のガス出口をタービンのガス入口に
接続したガスタービンにおいて、 ガスタービンの設計点を部分負荷運転領域にし、設計点
を超える運転領域で、圧縮機の空気入口に吸入される空
気を圧縮する予圧装置を設けたことを特徴とする出力増
強装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249894A JP2000073782A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | ガスタービンの出力増強装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249894A JP2000073782A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | ガスタービンの出力増強装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000073782A true JP2000073782A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17199806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10249894A Pending JP2000073782A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | ガスタービンの出力増強装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000073782A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11319873B2 (en) | 2019-05-09 | 2022-05-03 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Turbo cluster gas turbine system and activation method thereof |
-
1998
- 1998-09-03 JP JP10249894A patent/JP2000073782A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11319873B2 (en) | 2019-05-09 | 2022-05-03 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Turbo cluster gas turbine system and activation method thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031215 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050405 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050802 |