JP2000073336A - 取水口の異物除去装置 - Google Patents
取水口の異物除去装置Info
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- Y02E10/20—Hydro energy
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クラゲ等の浮遊異物を掻き揚げることなく所
要海域へ活きたままの状態で放出するようにし、継続し
て取水を行うことができるようにした取水口の異物除去
装置を提供すること。 【解決手段】 導水路１の取水口２に設置した回転円板
式スクリーン３Ａと、この回転円板式スクリーン３Ａの
上流側の所定の水深位置にて水平方向に配設した仕切板
４と、仕切板４より上方位置で回転円板式スクリーン３
Ａの下流側近接位置に沿って配設した背板５とより構成
した取水口２の異物除去装置３であって、回転円板式ス
クリーン３Ａの上流側で、仕切板より上方位置に形成し
た浮遊異物溜めスペース７内に、所要海域へ移送可能に
生け簀６を配設するようにする。
要海域へ活きたままの状態で放出するようにし、継続し
て取水を行うことができるようにした取水口の異物除去
装置を提供すること。 【解決手段】 導水路１の取水口２に設置した回転円板
式スクリーン３Ａと、この回転円板式スクリーン３Ａの
上流側の所定の水深位置にて水平方向に配設した仕切板
４と、仕切板４より上方位置で回転円板式スクリーン３
Ａの下流側近接位置に沿って配設した背板５とより構成
した取水口２の異物除去装置３であって、回転円板式ス
クリーン３Ａの上流側で、仕切板より上方位置に形成し
た浮遊異物溜めスペース７内に、所要海域へ移送可能に
生け簀６を配設するようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、取水口の異物除去
装置、特に、発電所において冷却用海水を取り入れる導
水路の取水口等に設置し、クラゲ等の浮遊異物を掻き揚
げ、除去することなく、継続して取水を行い、かつ除去
した異物を海域へ放出することができるようにした取水
口の異物除去装置に関するものである。
装置、特に、発電所において冷却用海水を取り入れる導
水路の取水口等に設置し、クラゲ等の浮遊異物を掻き揚
げ、除去することなく、継続して取水を行い、かつ除去
した異物を海域へ放出することができるようにした取水
口の異物除去装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、発電所の冷却水の導水路の取水口
には、バースクリーン等のスクリーンを設置し、クラゲ
等の浮遊異物をスクリーンにより捕捉し、他の浮遊物体
と一緒にスクリーン渣として掻き揚げ、焼却、埋め立
て、その他の方法で処理するようにしている。
には、バースクリーン等のスクリーンを設置し、クラゲ
等の浮遊異物をスクリーンにより捕捉し、他の浮遊物体
と一緒にスクリーン渣として掻き揚げ、焼却、埋め立
て、その他の方法で処理するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、海には、浮
遊するごみだけではなく、季節により大量のクラゲが発
生することがあり、このクラゲが導水路の取水口に漂着
すると、バースクリーン等の掻き揚げ式のスクリーンの
場合には、掻き揚げるスクリーン渣の量が激増するだけ
でなく、クラゲを含むスクリーン渣は含水率が高いた
め、掻き揚げ後のスクリーン渣の処理に手数及びコスト
を要するという問題があった。
遊するごみだけではなく、季節により大量のクラゲが発
生することがあり、このクラゲが導水路の取水口に漂着
すると、バースクリーン等の掻き揚げ式のスクリーンの
場合には、掻き揚げるスクリーン渣の量が激増するだけ
でなく、クラゲを含むスクリーン渣は含水率が高いた
め、掻き揚げ後のスクリーン渣の処理に手数及びコスト
を要するという問題があった。
【０００４】本発明は、上記従来の発電所の冷却水の導
水路の取水口に設置する掻き揚げ式のスクリーンの問題
点に鑑み、クラゲ等の浮遊異物を掻き揚げることなく所
要海域へ活きたままの状態で放出するようにし、継続し
て取水を行うことができるようにした取水口の異物除去
装置を提供することを目的とする。
水路の取水口に設置する掻き揚げ式のスクリーンの問題
点に鑑み、クラゲ等の浮遊異物を掻き揚げることなく所
要海域へ活きたままの状態で放出するようにし、継続し
て取水を行うことができるようにした取水口の異物除去
装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の取水口の異物除去装置は、導水路の取水口
に設置した回転円板式スクリーンと、該回転円板式スク
リーンの上流側の所定の水深位置にて水平方向に配設し
た仕切板と、仕切板より上方位置で回転円板式スクリー
ンの下流側近接位置に沿って配設した背板とより構成し
た取水口の異物除去装置において、回転円板式スクリー
ンの上流側で、仕切板より上方位置に形成した浮遊異物
溜めスペース内に、所要海域へ移送可能に生け簀を配設
したことを特徴とする。
め、本発明の取水口の異物除去装置は、導水路の取水口
に設置した回転円板式スクリーンと、該回転円板式スク
リーンの上流側の所定の水深位置にて水平方向に配設し
た仕切板と、仕切板より上方位置で回転円板式スクリー
ンの下流側近接位置に沿って配設した背板とより構成し
た取水口の異物除去装置において、回転円板式スクリー
ンの上流側で、仕切板より上方位置に形成した浮遊異物
溜めスペース内に、所要海域へ移送可能に生け簀を配設
したことを特徴とする。
【０００６】この取水口の異物除去装置は、取水口に配
設した回転円板式スクリーンにて、水面に浮遊するクラ
ゲ等の浮遊異物の取水口への進入を阻止するとともに、
回転円板式スクリーンに捕捉したクラゲ等の浮遊異物
を、該回転円板式スクリーンの回転によって、回転円板
式スクリーンの上部側浮遊異物溜めスペースへ円滑に移
動させることができ、これにより、クラゲ等の浮遊異物
を、掻き揚げ、除去することなく、該浮遊異物溜めスペ
ース内に配設した生け簀内へ収納でき、継続して取水を
行うことができる。また、生け簀内でクラゲ等の生物を
生かしたまま所要の海水域に戻すようにしているため、
クラゲ等の生物が死ぬことにより腐敗して臭気を発生す
ることを防止することができる。
設した回転円板式スクリーンにて、水面に浮遊するクラ
ゲ等の浮遊異物の取水口への進入を阻止するとともに、
回転円板式スクリーンに捕捉したクラゲ等の浮遊異物
を、該回転円板式スクリーンの回転によって、回転円板
式スクリーンの上部側浮遊異物溜めスペースへ円滑に移
動させることができ、これにより、クラゲ等の浮遊異物
を、掻き揚げ、除去することなく、該浮遊異物溜めスペ
ース内に配設した生け簀内へ収納でき、継続して取水を
行うことができる。また、生け簀内でクラゲ等の生物を
生かしたまま所要の海水域に戻すようにしているため、
クラゲ等の生物が死ぬことにより腐敗して臭気を発生す
ることを防止することができる。
【０００７】この場合において、生け簀の底板を仕切板
と兼用して構成することができる。
と兼用して構成することができる。
【０００８】これにより、生け簀を配設するだけで、浮
遊異物溜めスペースを簡易に形成することができる。
遊異物溜めスペースを簡易に形成することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の取水口の異物除去
装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１０】図１〜図３に、本発明の取水口の異物除去
装置の第１実施例を示す。この取水口の異物除去装置３
は、海又は河川等の水域８に開口した導水路１の取水口
２に設置されるもので、取水口２の全面を遮るように、
回転軸３２を略水平に設置して上下方向に併設した多数
の円柱状スクリーンユニット３０からなる回転円板式ス
クリーン３Ａと、海水域８側、すなわち、回転円板式ス
クリーン３Ａの上流側の所定の水深位置に、回転円板式
スクリーン３Ａとクラゲ等の浮遊異物が通過可能な所定
の間隔をあけて、略水平、或いは水平方向に配設した仕
切板４と、導水路１側、すなわち、回転円板式スクリー
ン３Ａの下流側に、回転円板式スクリーン３Ａに沿って
近接し、かつ仕切板４を配設した水深位置に略達するよ
うに、略鉛直に配設した背板５とより構成し、取水に伴
って回転円板式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮
遊異物を、各円柱状スクリーンユニット３０の円板３１
の回転によって、回転円板式スクリーン３Ａ面付近に滞
留することなく、上方向へ円滑に移動させ、これによ
り、クラゲ等の浮遊異物を、掻き揚げ、除去することな
く、継続して取水を行うことができるようにしたもので
ある。
装置の第１実施例を示す。この取水口の異物除去装置３
は、海又は河川等の水域８に開口した導水路１の取水口
２に設置されるもので、取水口２の全面を遮るように、
回転軸３２を略水平に設置して上下方向に併設した多数
の円柱状スクリーンユニット３０からなる回転円板式ス
クリーン３Ａと、海水域８側、すなわち、回転円板式ス
クリーン３Ａの上流側の所定の水深位置に、回転円板式
スクリーン３Ａとクラゲ等の浮遊異物が通過可能な所定
の間隔をあけて、略水平、或いは水平方向に配設した仕
切板４と、導水路１側、すなわち、回転円板式スクリー
ン３Ａの下流側に、回転円板式スクリーン３Ａに沿って
近接し、かつ仕切板４を配設した水深位置に略達するよ
うに、略鉛直に配設した背板５とより構成し、取水に伴
って回転円板式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮
遊異物を、各円柱状スクリーンユニット３０の円板３１
の回転によって、回転円板式スクリーン３Ａ面付近に滞
留することなく、上方向へ円滑に移動させ、これによ
り、クラゲ等の浮遊異物を、掻き揚げ、除去することな
く、継続して取水を行うことができるようにしたもので
ある。
【００１１】この場合において、回転円板式スクリーン
３Ａは、多数の円板３１を所定の間隔をあけて回転軸３
２に固定して形成した複数の円柱状スクリーンユニット
３０を、隣接する円柱状スクリーンユニット３０の円板
同士が重なり合うように、軸受を介してフレーム３３に
回転可能に支持されるようにし、各円柱状スクリーンユ
ニット３０の回転軸３２を、電動モータ等の駆動源及び
適宜の伝動機構からなる駆動機構により回転駆動するよ
うに、かつ取水口２の全面を覆うように構成したもので
ある。
３Ａは、多数の円板３１を所定の間隔をあけて回転軸３
２に固定して形成した複数の円柱状スクリーンユニット
３０を、隣接する円柱状スクリーンユニット３０の円板
同士が重なり合うように、軸受を介してフレーム３３に
回転可能に支持されるようにし、各円柱状スクリーンユ
ニット３０の回転軸３２を、電動モータ等の駆動源及び
適宜の伝動機構からなる駆動機構により回転駆動するよ
うに、かつ取水口２の全面を覆うように構成したもので
ある。
【００１２】そして、回転円板式スクリーン３Ａを構成
する円柱状スクリーンユニット３０は、その回転軸３２
を、回転円板式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮
遊異物を上方に向けて移送することができるように、図
１において、右回転するように駆動するが、上部の数台
の円柱状スクリーンユニット３０、より具体的には、仕
切板４より上方に位置する円柱状スクリーンユニット３
０については、隣接する円柱状スクリーンユニット３０
の回転軸３２を、交互に逆方向に回転するようにする。
これにより、各円柱状スクリーンユニット３０の円板３
１の回転によって、上方に向けて移送してきた回転円板
式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮遊異物を、回
転円板式スクリーン３Ａから確実に剥離させ、水域側の
浮遊異物溜めスペース側に戻すことができるようにす
る。この場合、上部の数台の隣接する円柱状スクリーン
ユニット３０の回転軸３２を、交互に逆方向に回転する
ことに代えて、上部の数台の円柱状スクリーンユニット
３０、より具体的には、仕切板４より上方に位置する円
柱状スクリーンユニット３０を、すべて逆方向に回転す
ることにより、同様の作用効果を奏するようにすること
ができる。
する円柱状スクリーンユニット３０は、その回転軸３２
を、回転円板式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮
遊異物を上方に向けて移送することができるように、図
１において、右回転するように駆動するが、上部の数台
の円柱状スクリーンユニット３０、より具体的には、仕
切板４より上方に位置する円柱状スクリーンユニット３
０については、隣接する円柱状スクリーンユニット３０
の回転軸３２を、交互に逆方向に回転するようにする。
これにより、各円柱状スクリーンユニット３０の円板３
１の回転によって、上方に向けて移送してきた回転円板
式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮遊異物を、回
転円板式スクリーン３Ａから確実に剥離させ、水域側の
浮遊異物溜めスペース側に戻すことができるようにす
る。この場合、上部の数台の隣接する円柱状スクリーン
ユニット３０の回転軸３２を、交互に逆方向に回転する
ことに代えて、上部の数台の円柱状スクリーンユニット
３０、より具体的には、仕切板４より上方に位置する円
柱状スクリーンユニット３０を、すべて逆方向に回転す
ることにより、同様の作用効果を奏するようにすること
ができる。
【００１３】また、仕切板４は、クラゲ等の生物、ビニ
ール袋、木片等の浮遊異物が、水面近くの水中を浮遊す
る特性を利用して、各円柱状スクリーンユニット３０の
円板３１の回転によって、上方に向けて移動してきた回
転円板式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮遊異物
が、回転円板式スクリーン３Ａに短絡的に再度捕捉され
ることを防止する機能を有するもので、この仕切板４に
よって、水域８の上層と下層を仕切るようにして、仕切
板４の上方に浮遊異物溜めスペース７を形成し、これに
より、少なくとも、水域８の下層から、クラゲ等の浮遊
異物の影響を受けることなく、継続して取水を行うこと
ができるようにする。
ール袋、木片等の浮遊異物が、水面近くの水中を浮遊す
る特性を利用して、各円柱状スクリーンユニット３０の
円板３１の回転によって、上方に向けて移動してきた回
転円板式スクリーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮遊異物
が、回転円板式スクリーン３Ａに短絡的に再度捕捉され
ることを防止する機能を有するもので、この仕切板４に
よって、水域８の上層と下層を仕切るようにして、仕切
板４の上方に浮遊異物溜めスペース７を形成し、これに
より、少なくとも、水域８の下層から、クラゲ等の浮遊
異物の影響を受けることなく、継続して取水を行うこと
ができるようにする。
【００１４】この場合、仕切板４は、略水平或いは水平
方向に配設するようにするが、図４の実施例に示すよう
に、回転円板式スクリーン３Ａ側を若干上向きに傾斜し
て配設することもでき、これにより、仕切板４の上方側
に形成した浮遊異物溜めスペース７に浮遊する浮遊異物
を、水域８側の水流により自然に水域８側に戻すことが
できるものとなる。また、仕切板４は、四方を支柱４１
にて支持することにより、通水抵抗を小さくし、円滑な
水流を確保できるようにする。
方向に配設するようにするが、図４の実施例に示すよう
に、回転円板式スクリーン３Ａ側を若干上向きに傾斜し
て配設することもでき、これにより、仕切板４の上方側
に形成した浮遊異物溜めスペース７に浮遊する浮遊異物
を、水域８側の水流により自然に水域８側に戻すことが
できるものとなる。また、仕切板４は、四方を支柱４１
にて支持することにより、通水抵抗を小さくし、円滑な
水流を確保できるようにする。
【００１５】また、背板５は、その部分の通水抵抗を増
大させるためのもので、この背板５によって、上方に向
けて移動してきた回転円板式スクリーン３Ａに捕捉した
クラゲ等の浮遊異物を、回転円板式スクリーン３Ａから
剥離し易くする。
大させるためのもので、この背板５によって、上方に向
けて移動してきた回転円板式スクリーン３Ａに捕捉した
クラゲ等の浮遊異物を、回転円板式スクリーン３Ａから
剥離し易くする。
【００１６】また、浮遊異物溜めスペース７には、生け
簀６を配置する。この生け簀６は、好ましくは、海水が
自由に流通するように、パンチングメタル等の金網にて
形成した底片と、三方の側部を取り囲むようにした側片
と、１方の開放した側部に配設する昇降式のゲート６２
で以て構成することにより、この生け簀６内に一時的に
貯留されるクラゲ等の生物が生存できるようにし、さら
に、必要に応じて、生け簀６の左右両側にフロート６
１，６１を配設して、生け簀６が常に水面に浮遊するよ
うにする。なお、フロート６１，６１を配設しない場合
は、生け簀６は、仕切板４上に載置するか又はクレーン
等にて浮遊異物溜めスペース７内に浮遊するようにして
吊り下げた状態で支持するように構成する。そして、昇
降式のゲート６２は、クラゲ等の浮遊異物を除去しつ
つ、連続して取水する際は、上昇した状態で保持し、ク
ラゲ等の浮遊異物にて生け簀６内が満杯になって、クラ
ゲ等の浮遊異物を海域内へ放出する際、船にて所要海域
まで曳航するとき、このゲート６２を閉じて生け簀６内
に捕獲したクラゲ等の浮遊異物が生け簀６外へ排出され
ないようにする。
簀６を配置する。この生け簀６は、好ましくは、海水が
自由に流通するように、パンチングメタル等の金網にて
形成した底片と、三方の側部を取り囲むようにした側片
と、１方の開放した側部に配設する昇降式のゲート６２
で以て構成することにより、この生け簀６内に一時的に
貯留されるクラゲ等の生物が生存できるようにし、さら
に、必要に応じて、生け簀６の左右両側にフロート６
１，６１を配設して、生け簀６が常に水面に浮遊するよ
うにする。なお、フロート６１，６１を配設しない場合
は、生け簀６は、仕切板４上に載置するか又はクレーン
等にて浮遊異物溜めスペース７内に浮遊するようにして
吊り下げた状態で支持するように構成する。そして、昇
降式のゲート６２は、クラゲ等の浮遊異物を除去しつ
つ、連続して取水する際は、上昇した状態で保持し、ク
ラゲ等の浮遊異物にて生け簀６内が満杯になって、クラ
ゲ等の浮遊異物を海域内へ放出する際、船にて所要海域
まで曳航するとき、このゲート６２を閉じて生け簀６内
に捕獲したクラゲ等の浮遊異物が生け簀６外へ排出され
ないようにする。
【００１７】また、生け簀６は、底片６０を仕切板と兼
用することができる。この場合、生け簀６の底板を平板
又は海水が流通可能としたパンチングメタル等の金網に
て形成し、これ底板を支柱４１上に載置するようにす
る。
用することができる。この場合、生け簀６の底板を平板
又は海水が流通可能としたパンチングメタル等の金網に
て形成し、これ底板を支柱４１上に載置するようにす
る。
【００１８】図４に、本発明の取水口の異物除去装置の
第２実施例を示す。この取水口の異物除去装置３は、回
転円板式スクリーン３Ａを、上部が下流側に傾斜するよ
うに、円柱状スクリーンユニット３０を並設するように
したもので、これにより、取水に伴って回転円板式スク
リーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮遊物体を、各円柱状
スクリーンユニット３０の円板３１の回転によって、回
転円板式スクリーン３Ａの下部に滞留することなく、上
方に向けて円滑に移動させることができるとともに、濾
過面積を大きく取ることができるものとなる。この場
合、回転円板式スクリーン３Ａの傾斜角θは、例えば、
１０°〜３０°の範囲で任意に設定することができる。
また、本実施例においては、仕切板４を、傾斜して配設
するようにしているが、図１に示す第１実施例のよう
に、水平に配設することもできる。なお、その他の構成
及び作用は、上記第１実施例の取水口の異物除去装置３
と同様である。
第２実施例を示す。この取水口の異物除去装置３は、回
転円板式スクリーン３Ａを、上部が下流側に傾斜するよ
うに、円柱状スクリーンユニット３０を並設するように
したもので、これにより、取水に伴って回転円板式スク
リーン３Ａに捕捉したクラゲ等の浮遊物体を、各円柱状
スクリーンユニット３０の円板３１の回転によって、回
転円板式スクリーン３Ａの下部に滞留することなく、上
方に向けて円滑に移動させることができるとともに、濾
過面積を大きく取ることができるものとなる。この場
合、回転円板式スクリーン３Ａの傾斜角θは、例えば、
１０°〜３０°の範囲で任意に設定することができる。
また、本実施例においては、仕切板４を、傾斜して配設
するようにしているが、図１に示す第１実施例のよう
に、水平に配設することもできる。なお、その他の構成
及び作用は、上記第１実施例の取水口の異物除去装置３
と同様である。
【００１９】次に、上記各実施例の取水口の異物除去装
置３の作用について説明する。この取水口の異物除去装
置３は、水域８側から取水口２を経て導水路１内に取水
する際、回転円板式スクリーン３Ａを構成する円柱状ス
クリーンユニット３０の回転軸３２を回転駆動し、これ
により、各円柱状スクリーンユニット３０の円板３１の
回転によって、回転円板式スクリーン３Ａに捕捉したク
ラゲ等の浮遊異物を掻き上げるようにして上方に向けて
移動させる。そして、回転円板式スクリーン３Ａの上部
に移動してきた回転円板式スクリーン３Ａに捕捉された
クラゲ等の浮遊異物を、背板５によって、回転円板式ス
クリーン３Ａから剥離し易くし、水域８側に戻すように
する。また、水域８側に戻したクラゲ等の浮遊異物は、
仕切板４によって、回転円板式スクリーン３Ａに短絡的
に再度捕捉されることを防止するようにし、これによ
り、クラゲ等の浮遊異物を、掻き揚げ、除去することな
く、継続して取水を行うことができる。
置３の作用について説明する。この取水口の異物除去装
置３は、水域８側から取水口２を経て導水路１内に取水
する際、回転円板式スクリーン３Ａを構成する円柱状ス
クリーンユニット３０の回転軸３２を回転駆動し、これ
により、各円柱状スクリーンユニット３０の円板３１の
回転によって、回転円板式スクリーン３Ａに捕捉したク
ラゲ等の浮遊異物を掻き上げるようにして上方に向けて
移動させる。そして、回転円板式スクリーン３Ａの上部
に移動してきた回転円板式スクリーン３Ａに捕捉された
クラゲ等の浮遊異物を、背板５によって、回転円板式ス
クリーン３Ａから剥離し易くし、水域８側に戻すように
する。また、水域８側に戻したクラゲ等の浮遊異物は、
仕切板４によって、回転円板式スクリーン３Ａに短絡的
に再度捕捉されることを防止するようにし、これによ
り、クラゲ等の浮遊異物を、掻き揚げ、除去することな
く、継続して取水を行うことができる。
【００２０】そして、仕切板４の上方位置に移動してき
たクラゲ等の浮遊異物は、仕切板４上に配設された生け
簀６内に入り、この生け簀６内に保留され、この生け簀
６内が一杯になるとゲート６２を閉じ、船にて生け簀６
を所要の海水域まで曳航してゲート６２を開き、生け簀
６内のクラゲ等の生物を生かしたまま所要の海水域に放
出するようにする。
たクラゲ等の浮遊異物は、仕切板４上に配設された生け
簀６内に入り、この生け簀６内に保留され、この生け簀
６内が一杯になるとゲート６２を閉じ、船にて生け簀６
を所要の海水域まで曳航してゲート６２を開き、生け簀
６内のクラゲ等の生物を生かしたまま所要の海水域に放
出するようにする。
【００２１】
【発明の効果】本発明の取水口の異物除去装置によれ
ば、取水口に配設した回転円板式スクリーンにて、水面
に浮遊するクラゲ等の浮遊異物の取水口への進入を阻止
するとともに、回転円板式スクリーンに捕捉したクラゲ
等の浮遊異物を、該回転円板式スクリーンの回転によっ
て、回転円板式スクリーンの上部側浮遊異物溜めスペー
スへ円滑に移動させることができ、これにより、クラゲ
等の浮遊異物を、掻き揚げ、除去することなく、該浮遊
異物溜めスペース内に配設した生け簀内へ収納でき、継
続して取水を行うことができる。また、生け簀内でクラ
ゲ等の生物を生かしたまま所要の海水域に戻すようにし
ているため、クラゲ等の生物が死ぬことにより腐敗して
臭気を発生することを防止することができ、クラゲ等の
生物を衛生的に処理することができる。
ば、取水口に配設した回転円板式スクリーンにて、水面
に浮遊するクラゲ等の浮遊異物の取水口への進入を阻止
するとともに、回転円板式スクリーンに捕捉したクラゲ
等の浮遊異物を、該回転円板式スクリーンの回転によっ
て、回転円板式スクリーンの上部側浮遊異物溜めスペー
スへ円滑に移動させることができ、これにより、クラゲ
等の浮遊異物を、掻き揚げ、除去することなく、該浮遊
異物溜めスペース内に配設した生け簀内へ収納でき、継
続して取水を行うことができる。また、生け簀内でクラ
ゲ等の生物を生かしたまま所要の海水域に戻すようにし
ているため、クラゲ等の生物が死ぬことにより腐敗して
臭気を発生することを防止することができ、クラゲ等の
生物を衛生的に処理することができる。
【００２２】また、生け簀の底板を仕切板と兼用して構
成することにより、生け簀を配設するだけで、浮遊異物
溜めスペースを簡易に形成することができる。
成することにより、生け簀を配設するだけで、浮遊異物
溜めスペースを簡易に形成することができる。
【図１】本発明の取水口の異物除去装置の第１実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図２】同正面図である。
【図３】同平面図である。
【図４】本発明の取水口の異物除去装置の第２実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
１ 導水路 ２ 取水口 ３ 異物除去装置 ３Ａ 回転円板式スクリーン ３０ 円柱状スクリーンユニット ３１ 円板 ３２ 回転軸 ４ 仕切板 ４１ 支柱 ５ 背板 ６ 生け簀 ６０ 底板 ６１ フロート ６２ ゲート ７ 浮遊異物溜めスペース
Claims (2)
- 【請求項１】 導水路の取水口に設置した回転円板式ス
クリーンと、該回転円板式スクリーンの上流側の所定の
水深位置にて水平方向に配設した仕切板と、仕切板より
上方位置で回転円板式スクリーンの下流側近接位置に沿
って配設した背板とより構成した取水口の異物除去装置
において、回転円板式スクリーンの上流側で、仕切板よ
り上方位置に形成した浮遊異物溜めスペース内に、所要
海域へ移送可能に生け簀を配設したことを特徴とする取
水口の異物除去装置。 - 【請求項２】 生け簀の底板を仕切板と兼用して構成し
たことを特徴とする請求項１記載の取水口の異物除去装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10244488A JP2000073336A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 取水口の異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10244488A JP2000073336A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 取水口の異物除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000073336A true JP2000073336A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17119424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10244488A Pending JP2000073336A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 取水口の異物除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000073336A (ja) |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10244488A patent/JP2000073336A/ja active Pending
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