JP2000072663A - 薬剤を含有する被覆シート - Google Patents

薬剤を含有する被覆シート

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JP2000072663A
JP2000072663A JP10240804A JP24080498A JP2000072663A JP 2000072663 A JP2000072663 A JP 2000072663A JP 10240804 A JP10240804 A JP 10240804A JP 24080498 A JP24080498 A JP 24080498A JP 2000072663 A JP2000072663 A JP 2000072663A
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alginate
drug
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Tomihisa Sasaki
富久 佐々木
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SASAKI SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤の効果を持続的に発揮させることができ
る薬剤を含有する被覆シートを提供する。 【解決手段】 薬剤を含有する被覆シート11は、薄い
シート状に形成され、アルギン酸カルシウムを主成分と
する層12とアルギン酸ナトリウムを主成分とする層1
3の二層構造になっている。気泡14は発泡剤によって
前記各層12、13に均一に分布するように形成されて
いる。また、薬剤15及び柔軟剤も前記各層12、13
に均一に含まれている。アルギン酸ナトリウムを主成分
とする層13に含まれる薬剤15は、アルギン酸ナトリ
ウムが水分と反応してゲル化することにより表面に溶出
される。アルギン酸カルシウムを主成分とする層12に
含まれる薬剤15は、アルギン酸カルシウムがアルギン
酸ナトリウムにイオン交換された後、上記と同様にして
溶出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、患部に貼付され
て持続的に薬剤の効果を発現できる薬剤を含有する被覆
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、傷や炎症等が起きたときには外用
薬が患部に塗布される。例えば、口内炎や歯周炎の場合
には、一般的にゼリー状の塗り薬が患部に塗布される。
そして、塗り薬に含まれる薬効成分が患部に作用するこ
とにより、炎症が抑えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、患部が常に
唾液に晒されている口内炎や歯周炎のように、患部やそ
の近傍から液体が分泌されている場合には、その分泌液
によって薬が流されてしまい薬効が長く続かないため、
頻繁に薬剤を塗布しなければならないという問題があっ
た。
【0004】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、薬剤の効果を持続的に発揮させることが
できる薬剤を含有する被覆シートを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の薬剤を含有する被覆シー
トは、アルギン酸カルシウムを主成分とする層とアルギ
ン酸ナトリウムを主成分とする層とよりなり、両層の少
なくとも一方に薬剤を含有するとともに、アルギン酸ナ
トリウムを主成分とする層が水分によってアルギン酸ナ
トリウムのゲル化で貼着可能になり、さらにアルギン酸
ナトリウムを主成分とする層中の薬剤が水分によって表
面に溶出し、かつアルギン酸カルシウムがナトリウムイ
オンによってアルギン酸ナトリウムにイオン交換される
ように構成したものである。
【0006】請求項2に記載の発明の薬剤を含有する被
覆シートは、請求項1に記載の発明において、アルギン
酸カルシウムを主成分とする層とアルギン酸ナトリウム
を主成分とする層とに気泡を含有するものである。
【0007】請求項3に記載の発明の薬剤を含有する被
覆シートは、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、アルギン酸カルシウムを主成分とする層とアルギン
酸ナトリウムを主成分とする層とを柔軟剤により柔軟性
をもたせたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に従って説明する。図1に示すように、被覆シート11
は薄いシート状に形成され、アルギン酸カルシウムを主
成分とする層12とアルギン酸ナトリウムを主成分とす
る層13の二層構造になっている。アルギン酸カルシウ
ムを主成分とする層12に含まれるアルギン酸塩のうち
最大90%がアルギン酸カルシウムであり、残りはアル
ギン酸ナトリウムである。また、アルギン酸ナトリウム
を主成分とする層13のアルギン酸塩はほぼアルギン酸
ナトリウムであり、0.1〜0.3%程度のアルギン酸
カルシウムが含まれる場合もあるが、通常は0.1%以
下である。
【0009】アルギン酸ナトリウムは通常分子量10万
前後の水溶性の物質で、低分子のものであれば水に10
%近く溶解し、溶解すると粘性コロイドを形成する性質
を有している。その粘度はアルギン酸ナトリウムの重合
度や濃度によって異なるが、50〜1000cpsと高
い粘性を示すので、これにより被覆シート11は貼着可
能となっている。そして、アルギン酸ナトリウムを主成
分とする層13にアルギン酸カルシウムが多く含有され
るほど粘性が低下するので、その含有率を変えることに
よって、被覆シート11の貼着力を調節できるようにな
っている。
【0010】一方、アルギン酸カルシウムは不溶性であ
り、上記のような性質はないが、ナトリウムイオンによ
りアルギン酸ナトリウムにイオン交換された後には上記
の性質が発現される。アルギン酸の不溶性塩としてはカ
ルシウムの他、アルミニウム、バリウム、銅、鉄、鉛、
亜鉛、ニッケル等が使用され、特に、毒性の点からカル
シウム塩が好ましい。
【0011】気泡14は発泡剤の発泡により、前記各層
12、13に均一に分布するように形成されている。薬
剤15及び柔軟剤も前記各層12、13に均一に含まれ
ている。
【0012】この薬剤を含有する被覆シート11は、
0.5〜5重量%のアルギン酸ナトリウム、所望の量の
薬剤15、発泡剤及び柔軟剤を水と混合し、シート状に
成形した後に脱水することによって形成される。発泡剤
は被覆シート11に気泡14を形成するために加えら
れ、その量によって薬剤15の溶出速度を調節できるよ
うになっている。また、柔軟剤としてソルビトールやオ
リゴ糖等を加えることによって、前記各層12、13に
は柔軟性が与えられている。
【0013】脱水の際に、シート状の成形体の一方の面
は、カルシウムイオンを含んだアルコール溶液に浸漬さ
れる。すると、アルギン酸ナトリウムのナトリウムはア
ルコール溶液中のカルシウムイオンに速やかに置換され
る。こうして、成形体の一方の面側にアルギン酸カルシ
ウムを主成分とする層12が形成され、二層構造の被覆
シート11が形成される。
【0014】高純度のアルギン酸カルシウムを製造する
のは難しいので、アルギン酸カルシウムを主成分とする
層12のアルギン酸カルシウムの濃度は、通常90%を
超えることはない。アルギン酸カルシウムを主成分とす
る層12の中にアルギン酸ナトリウムが多く含有される
ほど、容易にゲル化され薬剤15が溶出される。このた
め、アルギン酸カルシウムを主成分とする層12のアル
ギン酸ナトリウムの含有率を変えることによって、アル
ギン酸カルシウムを主成分とする層12から薬剤15が
溶出する速度を調節することができるようになってい
る。
【0015】前記のように構成された薬剤を含有する被
覆シート11の作用を説明する。さて、この薬剤を含有
する被覆シート11を使用する場合には、図2に示すよ
うに、アルギン酸ナトリウムを主成分とする層13が患
部16に接するようにして被覆シート11を貼り付け
る。患部16から血液や汗、唾液等の分泌液17が分泌
されると、アルギン酸ナトリウムを主成分とする層13
のアルギン酸ナトリウムにその水分が保水され、アルギ
ン酸ナトリウムのゲル化が起こる。これにより、アルギ
ン酸ナトリウムを主成分とする層13は膨潤するととも
に粘性が生じ、被覆シート11が患部16に確実に貼着
される。さらに、アルギン酸ナトリウムを主成分とする
層13のゲル化した部分では、そこに含有される薬剤1
5がゲル中を拡散できるようになり、薬剤15は被覆シ
ート11の患部16側表面に溶出され、患部16に作用
できるようになる。
【0016】患部16から分泌された水分は、やがてア
ルギン酸カルシウムを主成分とする層12にまで浸透す
る。そして、その水分中に含まれるナトリウムイオンに
よってアルギン酸カルシウムのカルシウムがナトリウム
に置換され、アルギン酸ナトリウムに変化する。こうし
てアルギン酸ナトリウムを主成分とする層13が拡大
し、その部分がゲル化することによって、そこに含有さ
れる薬剤15は初めて拡散できるようになる。そして、
その薬剤15はアルギン酸ナトリウムを主成分とする層
13中を移動して表面に到達し、患部16に作用する。
【0017】さらに、ナトリウムのイオン化傾向はカル
シウムより大きいので、アルギン酸カルシウムがアルギ
ン酸ナトリウムにイオン交換される反応は遅い反応であ
る。例えば、アルギン酸カルシウムを主成分とする層1
2が90%のアルギン酸カルシウムを含有する場合、唾
液中に含まれる程度のナトリウムイオン濃度では72時
間かかる。従って、アルギン酸カルシウムを主成分とす
る層12のアルギン酸カルシウムは、徐々にアルギン酸
ナトリウムに置き換えられ、アルギン酸カルシウムを主
成分とする層12に含有される薬剤15は徐々に溶出さ
れる。
【0018】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。・実施形態の薬剤を含有する
被覆シート11によれば、アルギン酸カルシウムを主成
分とする層12に含有される薬剤15は、アルギン酸カ
ルシウムのカルシウムがナトリウムイオンによってイオ
ン交換されて初めて溶出されるようになっている。この
とき、上記のイオン交換反応は遅い反応であるので、そ
の反応の進行に従って徐々に薬剤15は溶出される。従
って、薬剤15の効果を持続的に発揮させることができ
る。
【0019】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、発泡剤によって各層12、13に気泡14
が形成されている。そして、薬剤15がアルギン酸ナト
リウムのゲル内を拡散するとき、気泡14がその障害と
なって薬剤15の拡散速度を制限している。従って、形
成される気泡14の数を調節することによって薬剤15
の溶出速度を調節することができる。
【0020】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、各層12、13に形成された気泡14によ
り表面積が大きくなるので、分泌液17は広い表面から
各層12、13に浸透する。従って、分泌液17中のナ
トリウムイオンがアルギン酸カルシウムを主成分とする
層12中のアルギン酸カルシウムに作用する機会が増
し、アルギン酸カルシウムがアルギン酸ナトリウムに置
換される反応を促進することができる。
【0021】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、各層12、13には柔軟剤が含まれてい
る。従って、被覆シート11は柔軟性があり、患部16
の形状に関係なく曲面部分でも確実に患部16に貼着さ
せることができる。
【0022】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、水分によってアルギン酸ナトリウムがゲル
化されると、アルギン酸ナトリウムを主成分とする層1
3には粘性が発現し、貼着可能になる。従って、アルギ
ン酸ナトリウムを主成分とする層13が患部16に接す
るように貼り付けることによって、被覆シート11を患
部16に確実に貼着させることができる。
【0023】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、アルギン酸カルシウムを主成分とする層1
2内を薬剤15が拡散することはできないので、アルギ
ン酸ナトリウムを主成分とする層13のゲル内を拡散す
る薬剤15は、アルギン酸ナトリウムを主成分とする層
13側の表面に全て溶出され、薬剤15の効果を患部1
6に有効に作用させることができる。
【0024】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、アルギン酸カルシウムを主成分とする層1
2に含有される薬剤15は徐々に溶出される。従って、
アルギン酸ナトリウムを主成分とする層13が患部16
に接するように貼付したとき、分泌液17等の液体に常
に晒されるような患部16の場合でも、患部16に接し
ない側の表面から溶出して無駄になる薬剤15の量を少
なくできる。
【0025】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、アルギン酸カルシウムを主成分とする層1
2のアルギン酸カルシウムが、全てアルギン酸ナトリウ
ムに置換されるまで薬剤15は溶出され続ける。従っ
て、アルギン酸カルシウムを主成分とする層12の厚み
によって薬効の持続時間を調節することができる。
【0026】・実施形態の薬剤を含有する被覆シート1
1によれば、アルギン酸カルシウムを主成分とする層1
2はアルギン酸カルシウムが水に不溶なため、低い透水
性を示す。このため、アルギン酸ナトリウムを主成分と
する層13が患部16に接するように貼り付けたとき、
アルギン酸カルシウムを主成分とする層12によってア
ルギン酸ナトリウムのゲル中の水分が蒸発するのを防ぐ
ことができる。
【0027】なお、前記実施形態を次のように変更して
構成することもできる。 ・被覆シート11を製造する際に添加する発泡剤及び柔
軟剤の少なくとも一種を省略すること。
【0028】このように構成した場合、コストを抑えな
がら実施形態の基本的な効果を奏することができる。 ・実施形態の薬剤15を内用薬の成分に変更し、口内に
貼付して体内に取り込まれるようにすること。
【0029】このように構成した場合、唾液によって薬
剤15が徐々に溶出され、少しずつ体内に取り込まれる
ので、内用薬の効果を持続的に発揮させることができ
る。 ・アルギン酸カルシウムを主成分とする層12とアルギ
ン酸ナトリウムを主成分とする層13とからなる二層構
造を形成する方法を、次のように変更すること。即ち、
脱水前のシート状の成形体の一方の面に、塩化カルシウ
ム溶液等のカルシウムイオンを含む水溶液を噴霧又は塗
布した後に脱水すること。または、予めアルギン酸カル
シウムを主成分とする成形体と、アルギン酸ナトリウム
を主成分とする成形体とを製造し、それらを貼り合わせ
た後に脱水すること。
【0030】このように構成した場合でも実施形態と同
様の効果を奏することができる。 ・シート状の形状を筒状、粒状、棒状等に変更するこ
と。このように構成した場合、患部16を覆うようにし
て使用するだけでなく、患部16の形状に合わせること
により、より確実に患部16に貼着させることができ
る。
【0031】・発泡剤に代えて、バブリングや強い攪拌
によって気泡14を形成するように変更すること。この
ように構成しても、ガスの量や攪拌速度によって気泡1
4の量を調節することができ、実施形態と同様の効果を
奏することができる。
【0032】・患部16に貼付するときに、被覆シート
11より大きい撥水性の粘着シールで、被覆シート11
の全体を覆うようにして貼付すること。このように構成
した場合、より確実に患部16に貼着させることができ
るとともに、アルギン酸カルシウムを主成分とする層1
2側の表面から水分が浸透するのを防ぐことができる。
【0033】・アルギン酸カルシウムを主成分とする層
12の外に撥水機能を有する層を設け、三層構造にする
こと。このように構成した場合、アルギン酸カルシウム
を主成分とする層12側の表面から水分が浸透するのを
防ぐことができる。
【0034】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・アルギン酸ナトリウムを主成分とする層をアルギン酸
カルシウムを主成分とする層より薄く形成した請求項1
から請求項3のいずれかに記載の薬剤を含有する被覆シ
ート。
【0035】このように構成した場合、薬剤の効果を持
続的に発揮させることができる。 ・アルギン酸ナトリウムを主成分とする層が患部に接す
るようにして貼着する請求項1から請求項3のいずれか
に記載の薬剤を含有する被覆シートの使用方法。
【0036】このように構成した場合、被覆シートを患
部に容易に貼着させることができるとともに、アルギン
酸ナトリウムを主成分とする層側の表面に溶出する薬剤
を患部に的確に作用させることができる。
【0037】・アルギン酸ナトリウム、薬剤、発泡剤及
び柔軟剤を水と混合してシート状に成形し、その一部を
カルシウムイオンを含んだ溶液に浸漬してアルギン酸ナ
トリウムをアルギン酸カルシウムにイオン交換し、アル
ギン酸カルシウムを主成分とする層とアルギン酸ナトリ
ウムを主成分とする層とを形成する薬剤を含有する被覆
シートの製造方法。
【0038】このように構成した場合、アルギン酸カル
シウムを主成分とする層とアルギン酸ナトリウムを主成
分とする層を所望の割合に形成した被覆シートを容易に
製造することができる。
【0039】・アルギン酸ナトリウム、薬剤、発泡剤及
び柔軟剤を水と混合してシート状に成形したものと、そ
れをカルシウムイオンを含んだ溶液に浸漬してアルギン
酸ナトリウムをアルギン酸カルシウムにイオン交換した
ものとを貼り合わせることによりアルギン酸カルシウム
を主成分とする層とアルギン酸ナトリウムを主成分とす
る層とを形成する薬剤を含有する被覆シートの製造方
法。
【0040】このように構成した場合、アルギン酸カル
シウムを主成分とする層とアルギン酸ナトリウムを主成
分とする層を所望の割合に形成した被覆シートを容易に
製造することができる。
【0041】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の薬剤を含有する被覆シートによれば、薬剤の効果を
持続的に発揮させることができる。
【0042】請求項2に記載の発明の薬剤を含有する被
覆シートによれば、請求項1に記載の発明の効果に加
え、含有する気泡の量によって薬剤の溶出速度を調節す
ることができる。
【0043】請求項3に記載の発明の薬剤を含有する被
覆シートによれば、請求項1又は請求項2に記載の発明
の効果に加え、患部の形状に関係なく曲面部分でも貼着
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の薬剤を含有する被覆シート
を示す断面図。
【図2】薬剤を含有する被覆シートの使用状態を示す断
面図。
【符号の説明】
11…被覆シート、12…アルギン酸カルシウムを主成
分とする層、13…アルギン酸ナトリウムを主成分とす
る層、14…気泡、15…薬剤。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギン酸カルシウムを主成分とする層
    とアルギン酸ナトリウムを主成分とする層とよりなり、
    両層の少なくとも一方に薬剤を含有するとともに、アル
    ギン酸ナトリウムを主成分とする層が水分によってアル
    ギン酸ナトリウムのゲル化で貼着可能になり、さらにア
    ルギン酸ナトリウムを主成分とする層中の薬剤が水分に
    よって表面に溶出し、かつアルギン酸カルシウムがナト
    リウムイオンによってアルギン酸ナトリウムにイオン交
    換されるように構成した薬剤を含有する被覆シート。
  2. 【請求項2】 アルギン酸カルシウムを主成分とする層
    とアルギン酸ナトリウムを主成分とする層とに気泡を含
    有する請求項1に記載の薬剤を含有する被覆シート。
  3. 【請求項3】 アルギン酸カルシウムを主成分とする層
    とアルギン酸ナトリウムを主成分とする層とを柔軟剤に
    より柔軟性をもたせた請求項1又は請求項2に記載の薬
    剤を含有する被覆シート。
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