JP2000072658A - 腹膜透析液および腹膜透析法 - Google Patents
腹膜透析液および腹膜透析法Info
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Abstract
浸透圧剤の補充をする必要がなく、効率のよい腹膜透析
を可能にするとともに、コスト的に有利な腹膜透析液を
提供する。 【解決手段】腹腔内の腹膜透析液を外部透析器に移送
し、該外部透析器で浄化した後、浄化された腹膜透析液
を再び腹腔内へ返送する腹膜透析法に用いられる透析液
であって、実質的に中空糸膜の孔を透過しない浸透圧
剤、例えば、アルブミン、グルコースポリマーまたはデ
キストランを含有してなる腹膜透析液および該透析液を
使用する連続再循環腹膜透析方法。
Description
した腹膜透析液を、カテーテルなどを用いて透析液の一
部を体外へ移送し、外部透析器で積極的に該腹膜透析液
から溶質を除去して、再び腹腔内に該腹膜透析液を返送
する腹膜透析法(連続再循環腹膜透析法、CRPD)に
使用する腹膜透析液および該方法に関する。
て、酸−塩基および電解質の平衡を定常的に維持し、体
内の代謝による望ましくない物質を血液から除去する作
用を有する。従来から、腎臓機能が低下した患者に対し
て、血液透析や腹膜透析等が実施されている。ここで、
血液透析法では患者から取り出した血液を外部透析器中
に注入し、該透析器中の選択的透過性膜、たとえば、酢
酸セルロースから製造された中空糸膜の一方に該血液を
接触させ、その反対側に透析液に接触させる。拡散の原
理により血液中の溶質が該透析液中へ上記膜を透過して
移送され、水分は限外濾過により除去される。この治療
は通常、病院の外来部門で実施され、患者は病院に長時
間束縛されるとの問題がある。
法として、十分に定着した方法であり、患者が病院で長
時間束縛されることがなく、家庭にいながらにしてでき
るという利点がある。この腹膜透析法は、新鮮な腹膜透
析液を患者腹部の腹腔内に注入し、数時間腹腔内に腹膜
透析液を貯留し、半透膜としての腹膜を通して該透析液
を透析した後、代謝老廃物を含んだ透析液を腹腔から排
出するというものである。しかしながら、該方法は腹膜
炎を生じること、大量の透析液を使用し長時間かかる血
液透析に比べ、透析効率が低いこと、かつ市販の腹膜透
析液は費用がかさむことなどの問題があった。そこで、
透析効率を上げるために多数の改良された腹膜透析法が
知られている。
は、患者の腹腔と腹膜透析液浄化回路を逆転可能ポンプ
の配置されたラインで接続し、連続的に腹膜透析液を浄
化するシステムが開示されており、患者の腹腔内から移
送された腹膜透析液は、腹膜透析液浄化回路内に配置さ
れた外部透析器で浄化され、再び腹腔内に戻されるよう
になっている。また、特表平9-501862号公報には、患者
の腹腔と液体バッグを逆転可能ポンプの配置されたライ
ンで接続したものが開示されており、患者の腹腔内から
移送された腹膜透析液は、透析器(例えば中空糸膜型浄
化器)を通過して、一旦、液体バッグに貯留された後、
再び透析器を通過して腹腔内に戻されるようになってい
る。
に用いられる腹膜透析液は、グルコースを浸透圧剤とし
ており、このグルコースの浸透圧により腹膜毛細血管内
を流れる血液との間で除水が行われている。しかしなが
ら、このグルコース(分子量180)は腹膜透析液を外
部透析器で浄化する際に中空糸膜を透過し、ほぼ100
%が腹膜透析液の外に出てしまうため、腹膜透析液の浸
透圧(除水能力)を維持するために、透析中にグルコー
ス注入器等を使用して補給しなければならないという問
題があった。グルコースの使用量として、例えば、1.
5%透析液(透析液1リットル中グルコース15g):
ダイアニール1.5(バクスター社製、商品名)の浸透
圧を維持しながら、0.1リットル/分の流量で腹膜透
析液を6時間循環させた場合、次式に示すような膨大な
量のグルコースが必要となる。 1(リットル)×60(分)×6(時)×15(g)=
540(g) 本発明は如上の事情に鑑みてなされたもので、効率のよ
い腹膜透析を可能にするとともに、コスト的に有利な腹
膜透析液を提供することを目的とする。
を解決するために鋭意検討の結果、実質的に中空糸膜の
孔を透過しない浸透圧剤を含有させることにより、効率
のよい腹膜透析を可能にするとともに、コスト的に有利
な腹膜透析液が得られることを見出し、本発明に到達し
た。
外部透析器に移送し、該外部透析器で浄化した後、浄化
された腹膜透析液を再び腹腔内へ返送する腹膜透析法に
用いられる透析液であって、実質的に中空糸膜の孔を透
過しない浸透圧剤を含有してなる腹膜透析液である。
徴とする連続再循環腹膜透析方法である。 i)浸透圧剤として、実質的に外部透析器の中空糸膜の
孔を透過しない物質を含む腹膜透析液を腹腔中へ注入
し、 ii)該腹腔から該腹膜透析液を連続的して取り出し、 iii)外部透析器中に該透析液を通過させて洗浄し、か
つ iv)該腹腔中へ洗浄された液体を再注入する。
である腹膜を介して、拡散と限外濾過によって、腹腔中
の血液から溶質と余分な水分の除去を行う溶液であり、
少なくとも浸透圧剤、電解質およびpH調整剤を含む。
析器の中空糸膜の孔を実質的に透過しない物質である。
該浸透圧剤は、中空糸膜が分画が通常、約5,000〜
10,000であることから、分子量が20,000〜
100,000である物質である。特に分子量が30,
000〜80,000である浸透圧剤が好ましい。な
お、浸透圧剤は使用する中空糸膜の分画に従って選択さ
れる。腹膜透析液中の浸透圧剤濃度は、腹腔内で溶質と
余分な水分の除去を行うに必要な浸透圧を提供する濃度
であればよく、特に制限されない。ここで、浸透圧剤と
してはアルブミン、グルコースポリマーおよびデキスト
ランからなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物が
好ましく、特にアルブミンが好ましい。アルブミンの分
子量は通常、約69,000である。アルブミンはヒト
血清アルブミンであることが好ましく、遺伝子工学的に
生産されたものであってもよい。アルブミン濃度は、腹
膜透析液中、20〜250g/Lが好ましく、特に、従
来、一般に使用されているブドウ糖を使用した腹膜透析
液の浸透圧(膠質浸透圧を含む)の幅と同等の浸透圧に
なる70〜150g/Lが特に好ましい。アルブミン含
有量が20g/L未満では、除水能が不十分になり、ま
た、250g/Lを越えると浸透圧が大きすぎて、患者
にとって好ましくない。該腹膜透析液にはアルブミン安
定化剤としてN−アセチルトリプトファン、カプリル酸
ナトリウムなどを含有していてもよい。
0,000〜80,000であるもの、例えば、分子量
が約75,000のデキストラン部分加水分解物などが
好ましい。腹膜透析液の浸透圧を維持するように、従来
から使用されているグルコースの一部または全部を本発
明の浸透圧剤で置換してもよい。
に加えて、十分量の浸透圧剤を含み、一般に約200〜
約600mOsm/L、好ましくは約300〜約500
mOs/Lの全浸透圧を有する。該腹膜透析液のpH
は、一般に約4.5〜7.5である。
病状に応じて、異なった浸透圧を示す種々の成分が使用
される。電解質としては、アルカリ金属イオン、アルカ
リ土類金属イオンなどの陽イオン、および塩素イオンな
どの陰イオンを含む。アルカリ金属イオンはナトリウ
ム、カリウムなどを含み、アルカリ土類金属イオンはカ
ルシウム、マグネシウムなどを含む。陽イオンの量は、
一般にナトリウムイオン110〜140mEq/L、カ
リウムイオン0〜3mEq/L、マグネシウムイオン0
〜3mEq/Lおよびカルシウムイオン0〜6mEq/
Lである。塩素イオンの量は、好ましくは80〜144
mEq/Lである。
圧剤としてアルブミンを採用する場合、Naが132m
Eq/L、Caが3.5mEq/L、Mgが1.5mE
q/L、Clが102mEq/L、乳酸が35mEq/
L、アルブミンが5.7g/dLの透析液、あるいは、
Naが132mEq/L、Caが3.5mEq/L、M
gが1.5mEq/L、Clが102mEq/L、乳酸
が35mEq/L、アルブミンが9.6g/dLのもの
等、患者病状に合わせて、浸透圧の異なる組成が採用さ
れる。
に安定である量の無機酸、有機酸、アルカリ物質などの
pH調整剤により調整される。無機酸としては塩酸など
があり、有機酸としては乳酸、リンゴ酸、酢酸、コハク
酸、マレイン酸、ピルビン酸、クエン酸などがあり、ア
ルカリ物質としては水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウ
ムなどがある。
て、pHが約4.5〜約7.5であり、全浸透圧が約3
00〜約500mOsm/Lであり、かつ下記組成を有
する。 i) 約20〜約250g/Lのアルブミン ii) 電解質および iii)pH調節剤
て、下記組成を有する。 アルブミン (g/L) 約20〜約250 ナトリウムイオン (mEq/L) 約130〜約140 カルシウムイオン (mEq/L) 約3.0〜約4.5 マグネシウムイオン (mEq/L) 約0.5〜約2.0 塩素イオン (mEq/L) 約95〜約110 乳酸イオン (mEq/L) 約35〜約40
しては、通常、血液透析で用いられる透析液が好ましく
採用される。このような浄化液とは、通常、下記成分を
含む。 ナトリウム (mEq/L) 約130〜約145 カリウム (mEq/L) 約2.0〜約2.5 カルシウム (mEq/L) 約2.5〜約4.0 マグネシウム (mEq/L) 約1.0〜約1.5 クロル (mEq/L) 約95〜約115 重曹 (mEq/L) 約25〜約30 ブドウ糖 (g/L) 約90〜約200 これらの浄化液としては、例えば、キンダリー液(扶桑
薬品工業(株)製)、ソリタ(清水製薬(株)製)、リ
ンパック((株)ニプロ製)等の透析用濃縮液や粉末剤
をRO水に溶解した溶液が使用される。
透析(IPD)、持続携行式腹膜透析(CAPD)およ
び自動腹膜灌流装置を使用する連続循環腹膜透析(CC
PD)などの方法がある。 本発明の連続再循環腹膜透
析法は、これらの方法に使用する装置の外部に透析器を
設け、腹腔から取り出した透析液を浄化するために、該
透析器に通過させ、該透析液中の老廃物を除去し、再
度、浄化された透析液を腹膜へ返送する方法である。所
望により、腹腔から該液体を除去し、該液体を透析器に
通過させ、洗浄された液体を腹腔へ再度注入する工程を
繰り返す。
腔への液体連絡路、ポンプ、透析器、透析液供給源、廃
液容器などを備える。液体連絡路としては、通常、透析
カテーテル、腹膜透析用シングルルーメンカテーテル、
腹膜透析用ダブルルーメンカテーテルなどがある。該液
体連絡路は、透析液供給源、例えば透析液バッグおよび
外部透析器、例えばダイアライザーに連結している。透
析液を腹腔へ注入するには、一般にポンプまたは重力に
よって行う。腹腔から透析液を流出するにはポンプまた
は重力によって達成される。透析液の注入および流出は
制御された速度により行う。最初の流入量は、浸透圧剤
および他の浸透圧に影響を与える物質の容量に依存す
る。また患者のサイズ、腎機能のレベル、患者の食事お
よび代謝特性などの要因によって変化させるが、一般的
には、約0.5〜2.5Lである。
は、透析液の浸透圧により行う。浸透圧は少なくとも6
〜24時間の透析時間内において、透析液が実質的に一
定の浸透圧濃度を保つものであり、通常、200〜60
0mOsm/L、好ましくは約300〜500mOsm
/Lである。透析期間全体を通じて、水が腹膜を通して
移動し、そして透析液を希釈するとき、徐々に放出され
た浸透圧剤がある濃度(透析液中の浸透圧剤濃度)を維
持する。腹腔から使用済みの透析物を取り出し、外部透
析器にて浄化した後、再び、腹腔へ注入することを繰り
返す。従来のグルコースなどの浸透圧剤は、腹腔内での
浸透圧が変化するに従い、補給することが必要である。
しかし、本発明においては、浸透圧剤として、実質的に
中空糸膜の孔を透過しない浸透圧剤を使用することか
ら、その補給が必要ないか、あるいは少量の補給でよ
い。
することにより浄化される。浄化された透析液は、再
び、液体流路を経て、腹腔へ注入される。流出された透
析液中の浸透圧剤濃度を検出し、失われた浸透圧剤を必
要により適時補給する。浸透圧濃度は通常の方法により
測定する。
なって装填され、腹膜透析液を適時、流入および流出す
るケーシングからなる。該中空糸膜の束は、その端部が
該ケーシングの端部で固化された合成高分子物質で作ら
れた隔壁部材で支持されている。各中空糸膜の開口部は
該隔離壁部材の外端面に開口されている。ケーシングに
は別途、浄化液の注入口と流出口を有する。外部透析器
では、中空糸膜の内側に腹腔から流出した透析液を、外
側に浄化液を流して、腹膜透析液と浄化液とを該膜を介
して接触させて透析を行い、透析液中の老廃物を除去す
る。透析液を浄化することにより、連続的に腹膜透析が
可能となる。該浄化剤は浄化液供給装置でRO(逆浸
透)水と混合され、浄化液として浄化液循環ラインから
透析器に供給される。また、上記の透析液から特に必要
のない成分(グルコース等)が取り除かれたものでもよ
い。
セルロース、キュプロファンなど)、合成高分子膜(ポ
リアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、エチ
レン・ビニルアルコール、ポリスルフォン、ポリアミド
など)などから製造された中空繊維であって、分画が好
ましくは分子量約2,000〜7,000、さらに好ま
しくは5,000〜10,000であるものが好まし
い。このような分画を有する中空糸膜であれば、調製さ
れた透析液に細菌が該膜を通過して侵入することを防止
できる。この分画は、好ましくはアルブミンの分子量よ
り小さく、アルブミンなどの本発明の浸透圧剤が排出さ
れない。
析回路端部に腹膜透析液貯留バッグを設けて、腹膜と該
貯留バッグの間の透析液が往復するようにしてもよい。
本発明において使用される装置としては、特開平9-5018
62号公報、第3図、第4図、第7図に示される装置が例
示されるが、これらの装置に限定されない。
するには、(a)患者の腹腔へ液体の連絡路を設け、(b)該
連絡路を経て腹腔へ、実質的に中空糸膜の孔を透過しな
い浸透圧剤を含有してなる腹膜透析液約1.0〜約2.
0を注入し、(c)該腹膜透析液を実質的に一定の浸透圧
濃度を保ち、(d)該腹膜透析液を液体連絡路を通じて外
部透析器に移送し、(e) 移送された腹膜透析液を、該外
部透析器で浄化液供給装置から移送された浄化液により
浄化した後、(f)浄化された腹膜透析液を再び、腹腔内
へ返送する。これらの工程は透析中、継続される。患者
を透析時間は、患者の病態、透析液の透析効率に依存す
るが、通常、約3〜8時間かかる。透析液の移送速度、
循環量は制御されるが、好ましくは約50〜約200m
L/時である。透析器の浄化液の量は約100〜約50
0mL/時である。
〜図3は、本発明の腹膜透析液を使用する腹膜透析装置
の一例を示す説明図である。図1に示す腹膜透析装置で
は、腹膜透析液はポンプ1により腹腔内から外部透析器
2に移送され、浄化液供給装置3から移送された浄化液
により浄化され、腹腔内に返送される。透析用カテーテ
ルとしてダブルルーメンカテーテル4を採用するもので
ある。また、図2に示す腹膜透析装置では、透析用カテ
ーテルとしてシングルルーメンカテーテル6を腹腔内に
裁置し、外部透析器2で浄化された透析液はポンプ5に
より腹腔内に返送される。図3に示す腹膜透析装置は、
透析回路内に逆転可能ポンプ7を配置するとともに透析
回路端部に腹膜透析液貯留バッグ8を接続し、腹腔と腹
膜透析液貯留バッグ8の間を腹膜透析液が往復するよう
になっている。
て、上記3種の腹膜透析液を使用して腹膜透析を連続的
に実施した。すなわち、腎不全犬の腹腔内へ、体重の約
5%の上記腹膜透析液(662mL〜946mL)を注
入し、6時間腹腔内に貯留させた後、該腹腔からセルロ
ースアセテート透析器に移送して、循環流量100mL
/時で腹膜透析液の浄化を行った。浄化液として透析液
「ソリタ(清水製薬製)」を流量100mL/Lで透析
器中に供給した。6時間腹膜透析を行った後、腹腔内の
液体量から除水量を測定した。また、BUN除去率も測
定した。その結果は下記の通りである。
た透析液中のアルブミン濃度を市販のアルブミン測定試
薬、「アルブミン・テスト・和光(和光純薬製)」を使
用して、アルブミン濃度を測定した。その結果は下記の
通りである。
発明の腹膜透析液は、実質的に中空糸膜の孔を透過しな
い浸透圧剤を含有してなる。上記のような装置におい
て、例えば、通常の透析膜を用いた透析器を使用した場
合、グルコースでは透析中に、これを多量に補給しなけ
ればならないが、実質的に透析膜の孔を透過しない浸透
圧剤、例えばアルブミンでは、ほとんどその補給の必要
がない。本発明の腹膜透析液を採用することにより、効
率良く連続的に腹膜透析ができるとともに、透析液にか
かるコストを削減することができる。
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 腹腔内の腹膜透析液を外部透析器に移送
し、該外部透析器で浄化した後、浄化された腹膜透析液
を再び腹腔内へ返送する腹膜透析法に用いられる透析液
であって、実質的に中空糸膜の孔を透過しない浸透圧剤
を含有してなる腹膜透析液。 - 【請求項2】 浸透圧剤がアルブミン、グルコースポリ
マーおよびデキストランからなる群から選択された少な
くとも1種の化合物である請求項1記載の腹膜透析液。 - 【請求項3】 浸透圧剤がアルブミンである請求項1記
載の腹膜透析液。 - 【請求項4】 アルブミンの濃度が約20〜約250g
/Lである請求項1記載の腹膜透析液。 - 【請求項5】 アルブミンの濃度が約70〜約150g
/Lである請求項1記載の腹膜透析液。 - 【請求項6】 アルブミンがヒト血清アルブミンである
請求項2記載の腹膜透析液。 - 【請求項7】 pHが約4.5〜約7.5であり、全浸
透圧が約300〜約500mOsm/Lであり、かつ下
記組成を有する連続再循環腹膜透析に使用する腹膜透析
液。 i) 約20〜約250g/Lのアルブミン ii) 電解質および iii)pH調節剤 - 【請求項8】 下記組成を有する連続再循環腹膜透析に
使用される腹膜透析液。 アルブミン (g/L) 約20〜約250 ナトリウムイオン (mEq/L) 約130〜約140 カルシウムイオン (mEq/L) 約3.0〜約4.5 マグネシウムイオン (mEq/L) 約0.5〜約2.0 塩素イオン (mEq/L) 約95〜約110 乳酸イオン (mEq/L) 約35〜約40 - 【請求項9】 連続再循環腹膜透析が、i)腹膜透析液
を腹腔中へ注入し、 ii)該腹腔から該腹膜透析液を連
続的して取り出し、iii)外部透析器中に該透析液を通
過させて洗浄し、かつ iv)洗浄された液体を該腹腔中
へ再注入する方法である請求項7または8記載の腹膜透
析液。 - 【請求項10】 下記工程を含むことを特徴とする連続
再循環腹膜透析方法。 i)浸透圧剤として、実質的に外部透析器の中空糸膜の
孔を透過しない物質を含む腹膜透析液を腹腔中へ注入
し、 ii)該腹腔から該腹膜透析液を連続的して取り出し、 iii)外部透析器中に該透析液を通過させて洗浄し、か
つ iv)該腹腔中へ洗浄された液体を再注入する。 - 【請求項11】 浸透圧剤がアルブミン、グルコースポ
リマーおよびデキストランからなる群から選択された少
なくとも1種の化合物である請求項10記載の腹膜透析
方法。 - 【請求項12】 浸透圧剤がアルブミンである請求項1
0記載の腹膜透析方法。 - 【請求項13】 アルブミンの濃度が約20〜約250
g/Lである請求項10記載の腹膜透析方法。 - 【請求項14】 アルブミンの濃度が約70〜約150
g/Lである請求項10記載の腹膜透析方法。 - 【請求項15】 アルブミンがヒト血清アルブミンであ
る請求項10記載の腹膜透析方法。
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