JP2000072608A - 安定な殺微生物剤配合物 - Google Patents

安定な殺微生物剤配合物

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JP2000072608A
JP2000072608A JP11244529A JP24452999A JP2000072608A JP 2000072608 A JP2000072608 A JP 2000072608A JP 11244529 A JP11244529 A JP 11244529A JP 24452999 A JP24452999 A JP 24452999A JP 2000072608 A JP2000072608 A JP 2000072608A
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John R Mattox
ジョン・ロバート・マトックス
Ethan S Simon
イーサン・スコット・サイモン
Ramesh B Petigara
ラメッシュ・バルブハイ・ペティガラ
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    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/80Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,2

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定な殺微生物剤配合物を提供する。 【解決手段】 (a)組成物の全重量に基づいて1〜3
0重量%の水溶性3−イソチアゾロン化合物;(b)組
成物の全重量に基づいて5〜25重量%の硝酸1価金属
塩;(c)100ppmより多い、水溶性銅塩の形の銅
(II)イオン;および(d)水を含む、安定で、沈殿
を生じない殺微生物剤組成物が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は殺微生物剤の安定化に関する。特
に、本発明は改良された3−イソチアゾロン殺微生物剤
の安定化に関する。
【0002】殺微生物剤は、冷却塔、金属加工用液系、
塗料および化粧品のような様々な対象(loci)にお
いて微生物の成長を妨げるために商業的に使用される。
殺微生物剤の重要な種類の1つは3−イソチアゾロン類
である。3−イソチアゾロン類は、広範囲の条件下およ
び様々な対象での微生物の成長を妨げるのに非常に効果
的なので、多くの3−イソチアゾロン類は商業的な成功
を遂げている。最も重要な3−イソチアゾロン類は、5
−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチ
ル−3−イソチアゾロンおよびこれらの混合物である。
【0003】3−イソチアゾロン類は非常に効果的な殺
微生物剤であるが、それらは特定の条件下では不安定で
ある。安定剤が存在しなければ、多くの3−イソチアゾ
ロン類は化学的に分解し殺微生物的効力を失う。3−イ
ソチアゾロンを安定化するために多くの研究が行われて
いる。
【0004】5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾ
ロンと2−メチル−3−イソチアゾロンの3:1混合物
の典型的な3−イソチアゾロン製品は1〜25重量%の
3−イソチアゾロン混合物および同様の量の安定剤を含
む。5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロンと2
−メチル−3−イソチアゾロンの3:1混合物の濃縮組
成物は、概して、約5〜30重量%の3−イソチアゾロ
ン化合物を含み、さらに約10〜25重量%の安定剤を
必要とする。5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾ
ロンと2−メチル−3−イソチアゾロンの3:1混合物
の稀釈溶液は約0.5〜5重量%の3−イソチアゾロン
化合物を含み、5〜23重量%の安定剤を必要とする。
【0005】概して、3−イソチアゾロン濃縮物を安定
化する化合物は3−イソチアゾロン稀釈溶液を安定化し
ない。3−イソチアゾロン濃縮物および稀釈溶液の両方
を安定化する硝酸マグネシウムの様な化合物は、非常に
異なる量でそれを行う。3−イソチアゾロン稀釈溶液を
安定化するのには、濃縮物では12〜16重量%である
のに対して稀釈溶液では23重量%と、濃縮物よりも多
くの硝酸マグネシウムが要求される。稀釈溶液は典型的
には、3−イソチアゾロン濃縮組成物を稀釈することに
より調製されるので、この追加の安定剤の必要性が結果
として、コストと取り扱いを増加させる。
【0006】銅(II)イオンも3−イソチアゾロンの
安定剤として知られているが、通常、硝酸マグネシウム
と共に用いられる。効果的な安定化のために相対的に少
量の銅(II)イオンが必要とされるので、概して、銅
(II)塩と3−イソチアゾロンの比率は約1:10で
ある。市販の3−イソチアゾロン製品は、1.5重量%
の3−イソチアゾロン、1.7重量%の硝酸マグネシウ
ムおよび0.15重量%(1500ppm)の硝酸銅を
含むことが知られている。他の市販の製品は1.5重量
%の3−イソチアゾロン、1.7重量%の硝酸マグネシ
ウム(硝酸2価金属塩)、および0.015−0.02
重量%(150−200ppm)の硝酸銅を含む。
【0007】硝酸金属塩のような安定剤の使用は3−イ
ソチアゾロン製品がそれらの殺微生物効力をかなりの時
間維持することを可能にするが、貯蔵時におけるかなり
の量の沈殿の形成のような他の問題を引き起こす。この
沈殿の存在は3−イソチアゾロンの有効性に悪影響を与
えない。しかし、沈殿の存在は望ましくない外観を製品
のユーザーに与える。商業的な観点からは、沈殿を生じ
ない製品であることが明らかに好ましい。
【0008】米国特許第5670529号(Clark
e)は、硝酸マグネシウム(硝酸2価金属塩)で安定化
された3−イソチアゾロン濃縮物において沈殿の形成を
妨げるために、非常に低レベル(100ppm以下)の
銅(II)イオンの使用を開示する。この特許は3−イ
ソチアゾロン濃縮物を稀釈して稀釈溶液を形成したとき
の安定性の問題を認識していない。
【0009】公知の3−イソチアゾロンの金属塩安定剤
の問題は、2価金属塩で安定化された3−イソチアゾロ
ンがラテックス配合物に添加されるとき、2価金属塩が
ラテックスを凝固する場合があることである。1価金属
塩で安定化された3−イソチアゾロン濃縮物は2価金属
塩で安定化されたものよりも、ラテックスを凝固させる
ことがより少ない。しかし、これらの濃縮物は、稀釈さ
れて3−イソチアゾロン稀釈溶液を形成する場合に、さ
らに追加の安定剤を必要とする。
【0010】よって、稀釈されて稀釈溶液を形成する場
合に、追加の安定剤の必要なしに安定性を維持し、さら
に望まれない沈殿を生じない、安定な3−イソチアゾロ
ン濃縮組成物の必要性が引き続き存在している。
【0011】硝酸1価金属塩で安定化された3−イソチ
アゾロン濃縮物への非常に少量の銅(II)イオンの添
加が、沈殿を生じず、非腐蝕性で、稀釈して稀釈溶液を
形成したときに安定であり、さらにラテックスの凝固が
低減される3−イソチアゾロン組成物を提供することが
見いだされた。
【0012】本発明は、(a)組成物の全重量に基づい
て1〜30重量%の水溶性3−イソチアゾロン化合物;
(b)組成物の全重量に基づいて5〜25重量%の硝酸
1価金属塩;(c)100ppmより多い、水溶性銅塩
の形の銅(II)イオン;および(d)水を有する、安
定で、沈殿を生じない殺微生物組成物に関する。
【0013】本発明は、3−イソチアゾロン組成物と、
水溶性銅塩の形の100ppmより多い銅(II)イオ
ンを混合して含む、硝酸1価金属塩で安定化された水性
3−イソチアゾロン組成物中の硝酸1価金属塩安定剤の
量を減少させる方法にも関する。本発明は、上述の組成
物を対象に導入することを含む、対象中の微生物の成長
を制御または阻害する方法にも関する。
【0014】本明細書を通じて使用されるように、文章
中で他に明示されない限りは、次の用語は次の意味を有
する。用語「殺微生物剤」とは、対象での微生物の成長
を阻害または成長を制御することができる化合物をい
う。用語「微生物」とは、菌類、バクテリア、および藻
類を含むが、これらに限定されない。用語「対象(Lo
cus)」とは、微生物による汚染に曝される工業シス
テムまたは製品をいう。
【0015】本明細書では、次の略語が使用される:H
PLC=高速液体クロマトグラフィー;℃=摂氏;pp
m=100万分の1;g=グラムおよび%wt=重量
%。他に示されない限りは、すべての量は重量%であ
り、さらにすべての比率は重量比である。すべての範囲
は境界値を含む。
【0016】任意の水溶性3−イソチアゾロン化合物は
本発明の組成物に使用できる。水溶性3−イソチアゾロ
ン化合物とは1000ppmより大きな水溶性を有する
化合物である。好適な3−イソチアゾロン化合物は、5
−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン;2−メチ
ル−3−イソチアゾロン;2−エチル−3−イソチアゾ
ロン;5−クロロ−2−エチル−3−イソチアゾロン;
2−イソプロピル−3−イソチアゾロン;5−クロロ−
2−イソプロピル−3−イソチアゾロン;4,5−ジク
ロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン;およびこれら
の混合物を含むがこれらに限定されない。好ましい3−
イソチアゾロンは5−クロロ−2−メチル−3−イソチ
アゾロン;2−メチル−3−イソチアゾロン;およびこ
れらの混合物である。5−クロロ−2−メチル−3−イ
ソチアゾロンと2−メチル−3−イソチアゾロンの混合
物が使用されるとき、5−クロロ−2−メチル−3−イ
ソチアゾロンと2−メチル−3−イソチアゾロンの比率
は概して、99:1〜1:99、好ましくは90:10
〜75:25である。
【0017】本発明の組成物において使用できる水溶性
3−イソチアゾロン化合物の量は、組成物の全重量に基
づいて1〜30重量%である。組成物の全重量に基づい
て1.5〜25重量%を使用するのが好ましく、より好
ましくは12〜18重量%である。
【0018】任意の水溶性硝酸1価金属塩が本発明の組
成物で使用されることができる。好適な硝酸金属塩は、
硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウムおよび硝
酸アンモニウムを含むがこれらに限定されない。硝酸金
属塩は硝酸リチウム、硝酸ナトリウムまたは硝酸カリウ
ムであることが好ましく、より好ましくは硝酸ナトリウ
ムまたは硝酸カリウムである。1以上の硝酸1価金属塩
が本発明の組成物に有利に使用されることができる。
【0019】本発明の3−イソチアゾロン濃縮組成物を
安定化するのに必要な硝酸1価金属塩の量は典型的に
は、組成物の重量にもとづいて5〜25重量%である。
10〜20重量%の量で硝酸1価金属塩を使用すること
が好ましく、より好ましくは12〜20重量%である。
硝酸金属塩は概して、例えば、Aldrich Che
mical Company(Milwaukee,W
isconsin)から、商業的に入手可能であり、さ
らなる精製なしに使用されることができる。
【0020】多くの種類の銅塩が公知である。所望のレ
ベルの銅(II)イオンを溶液中に提供するのに十分に
水溶性である任意の銅塩が使用されることができる。好
適な例としては、硫酸銅、酢酸銅、塩化銅、臭化銅、塩
素酸銅、過塩素酸銅、亜硝酸銅および硝酸銅を含むが、
これに限定されない。硫酸銅および硝酸銅が好ましい。
銅塩は概して、例えばAldrich Chemica
l Companyから商業的に入手可能であり、さら
なる精製なしに使用されることができる。
【0021】本発明の組成物において使用できる銅(I
I)イオンの量は典型的には、組成物の全重量に基づい
て100ppmより多い量である。組成物の全重量に基
づいて120〜500ppmの銅(II)イオンの使用
が好ましく、より好ましくは120〜200ppmであ
る。
【0022】特に好適な本発明の組成物は、12〜18
重量%の水溶性3−イソチアゾロン;10〜20重量%
の、硝酸ナトリウムおよび硝酸カリウムからなる群から
選択される硝酸1価金属塩;硝酸銅および硫酸銅からな
る群から選択される銅塩の形の120〜200ppmの
銅(II)イオン;および水を含む。上述の全てのパー
セントは組成物の全重量に基づくものである。
【0023】本発明の組成物の製造においては、3−イ
ソチアゾロン、硝酸1価金属塩、銅(II)イオンおよ
び水が任意の順序で混合されることができる。本発明の
組成物は銅(II)イオンを銅塩の形で、3−イソチア
ゾロン、硝酸1価金属塩および水の混合物に添加するこ
とにより製造されるのが好ましい。
【0024】本発明の組成物の効果は、55℃で4週間
の貯蔵の後でさえ、目に見える沈殿の形成を示さないこ
とである。本発明の3−イソチアゾロン濃縮物を稀釈す
ることにより調製された稀釈溶液も貯蔵後に沈殿を生じ
ない。さらに、本発明によって調製された稀釈溶液は追
加の安定剤を必要とせず、よって公知の3−イソチアゾ
ロン濃縮物におけるコストおよび追加の取り扱いを減少
させる。
【0025】本発明の組成物のさらなる効果は、エマル
ジョンおよびラテックスの凝集または凝固が減少される
ことである。これはラテックスまたはエマルジョン保存
における使用のための3−イソチアゾロン殺微生物剤の
予備稀釈の必要性を減少させる。
【0026】本発明のさらなる効果の1つは、3−イソ
チアゾロン濃縮物を安定化するのに必要とされる1価金
属塩の量を減少することができ、それによりエマルジョ
ンまたはラテックスに添加された場合に、凝固の可能性
をさらに減少することができることである。例えば、典
型的な硝酸1価金属塩で安定化された3−イソチアゾロ
ン組成物は12〜18重量%の3−イソチアゾロンおよ
び25〜30重量%の硝酸1価金属塩を含む。水溶性銅
塩の形での25〜500ppmの銅(II)イオンが組
成物に添加される場合、同じ3−イソチアゾロン安定化
を達成するために、10〜20重量%だけの硝酸金属塩
が必要とされる。
【0027】本発明の組成物は、殺微生物的に有効量の
組成物を微生物の汚染を受ける対象上に、対象中にまた
は対象に導入することにより、微生物の成長を阻害する
ために使用されることができる。好ましい対象は;冷却
塔;空気洗浄機;ボイラー;鉱物スラリー;廃水処理
剤;装飾用噴水;逆浸透濾過;限外濾過;バラスト水;
エバポレータ用凝縮器;熱交換器;パルプおよび紙加工
用液;プラスチック;エマルジョンおよびディスパージ
ョン;ペイント;ラテックス;ワニスのような被覆剤;
マスチック、コーキング剤およびシーラントのような建
築用製品;セラミック接着剤、カーペット裏地接着剤お
よびラミネート用接着剤のような建築用接着剤;産業用
または消費者用接着剤;写真用薬品;印刷用液;浴室消
毒剤またはサニタイザーのような家庭用品;化粧品およ
び洗面用化粧品;シャンプー;石鹸;洗浄剤;滅菌剤、
硬表面消毒剤のような産業用消毒剤またはサニタイザ
ー;フロアポリッシュ;洗濯用すすぎ水;金属加工用
液;コンベヤー用滑剤;圧媒液;皮革および皮革製品;
テキスタイル;テキスタイル製品;合板、チップボー
ド、フレークボード、積層ビーム、延伸ストランドボー
ド、ハードボードおよびパーティクルボードのような木
材および木材製品;石油加工用液;燃料;インジェクシ
ョン水、破壊用液および掘削用泥のような油田用液;農
業用アジュバント保存剤;界面活性剤保存剤;医療用装
置;診断薬保存剤;プラスチックまたは紙食品ラップの
ような食品保存剤;プール;および温泉を含むがこれら
に限定されない。好ましい対象はとしては、冷却塔;空
気洗浄機;ボイラー;鉱物スラリー;廃水処理剤;装飾
用噴水;逆浸透濾過;限外濾過;バラスト水;エバポレ
ータ用凝縮器;熱交換器;パルプおよび紙加工用液;プ
ラスチック;エマルジョンおよびディスパージョン;ペ
イント;ラテックス;被覆剤;および金属加工用液が挙
げられる。
【0028】微生物の成長を阻害または制御するのに適
する3−イソチアゾロン化合物の量は公知であり、保護
されるべき対象に応じて変化する。微生物の成長を阻害
するのに適する3−イソチアゾロン殺微生物剤の量は概
して、保護されるべき該対象の容積に基づいて0.05
〜5,000ppmである。0.1〜2,500ppm
を使用するのが好ましい。例えば、冷却塔、パルプおよ
び製紙加工用液のような対象は、微生物の成長を阻害す
るために0.1〜100ppmの3−イソチアゾロン殺
微生物剤を必要とする。冷却塔またはパルプおよび紙加
工用液においては、0.1〜50ppmで使用すること
が好ましい。建築用製品、油田用液またはエマルジョン
のような他の対象では、微生物の成長を阻害するため
に、0.5〜5,000ppmの3−イソチアゾロン殺
微生物剤を必要とし、消毒剤またはサニタイザーのよう
な対象は5,000ppm以下を必要とする。
【0029】抗微生物剤の能力は、1以上の他の抗微生
物剤と組み合わせることにより向上する場合のあること
が知られている。よって、他の公知の殺微生物剤は有利
に本発明の組成物と組み合わせられることができる。
【0030】次の実施例は本発明の様々な態様をさらに
例示するために示されるが、如何なる態様も本発明の範
囲を制限することを意図するものではない。
【0031】実施例1 硝酸1価金属塩で安定化された3−イソチアゾロン濃縮
組成物のサンプルが、ラテックスの凝固を引き起こすか
どうかを決定するために評価された。A、BおよびCと
ラベルされた3つのサンプルが、3つのそれぞれのボト
ルに、生成物中に3−イソチアゾロンの14重量%を提
供するのに十分な、5−クロロ−2−メチル−3−イソ
チアゾロン(CMI)および2−メチル−3−イソチア
ゾロン(MI)の3:1混合物の量を計ることによって
調製された。次いで、これらの各サンプルに硝酸ナトリ
ウムおよび水が添加された。3つのサンプルのそれぞれ
における硝酸ナトリウムの量は20重量%であった。サ
ンプルA、BおよびCに硝酸銅の形で銅(II)イオン
が添加された。サンプルA、BおよびC中の銅(II)
イオンの量は、それぞれ、186ppm、300ppm
および73ppmであった。次いで、各サンプルは全て
の塩が溶解するまで撹拌された。比較例サンプルC−1
は商業的に入手可能な、14重量%のCMIとMIの
3:1混合物、および26重量%の硝酸ナトリウムを含
むが、銅(II)イオンを含まない水性製品であった。
また、比較例サンプルC−2は、14重量%のCMIと
MIの3:1混合物、および26重量%の2価金属イオ
ン(16重量%の硝酸マグネシウムおよび10重量%の
塩化マグネシウム)を含むが、銅(II)イオンを含ま
ない市販製品であった。
【0032】ソルトショック(salt shock)
に感受性のある4つの異なる市販のアクリルエマルジョ
ンのそれぞれ2滴がスライドガラス上に置かれた。これ
らのそれぞれにサンプルA、B、C、C−1およびC−
2のそれぞれ1滴を添加した。各エマルジョンは凝集に
ついて目視で観察された。サンプルは次のように評価さ
れた:「P」はエマルジョンが凝集しなかったことを意
味し;「F」はサンプルが凝集を引き起こしたことを意
味し;「P/F」はサンプルがわずかな凝集を引き起こ
したことを意味する。結果は表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】上述のデータは非常に少量の銅(II)イ
オンが、硝酸1価金属塩で安定化された3−イソチアゾ
ロン殺微生物剤で保存されたエマルジョンの凝固を低減
させるのに非常に効果的であることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イーサン・スコット・サイモン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19001, アビントン,ヘムロック・サークル・1827 (72)発明者 ラメッシュ・バルブハイ・ペティガラ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19440, ハットフィールド,スチュアート・ドライ ブ・2185

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)組成物の全重量に基づいて1〜30
    重量%の水溶性3−イソチアゾロン化合物; (b)組成物の全重量に基づいて5〜25重量%の硝酸
    1価金属塩; (c)100ppmより多い、水溶性銅塩の形の銅(I
    I)イオン;および (d)水を含む、安定で、沈殿を生じない殺微生物剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 3−イソチアゾロン化合物が5−クロロ
    −2−メチル−3−イソチアゾロン;2−メチル−3−
    イソチアゾロン;2−エチル−3−イソチアゾロン;5
    −クロロ−2−エチル−3−イソチアゾロン;2−イソ
    プロピル−3−イソチアゾロン;5−クロロ−2−イソ
    プロピル−3−イソチアゾロン;4,5−ジクロロ−2
    −メチル−3−イソチアゾロン;およびこれらの混合物
    からなる群から選択される請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 3−イソチアゾロン化合物が5−クロロ
    −2−メチル−3−イソチアゾロン;2−メチル−3−
    イソチアゾロン;およびこれらの混合物からなる群から
    選択される請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 組成物の全重量に基づいて銅(II)イ
    オンが120〜500ppmの量で存在する請求項1記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】 組成物の全重量に基づいて3−イソチア
    ゾロン化合物が1.5〜25重量%の量で存在する請求
    項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 硝酸1価金属塩が硝酸リチウム;硝酸ナ
    トリウム;および硝酸カリウムからなる群から選択され
    る請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 3−イソチアゾロンが12〜18重量%
    の量で存在し;硝酸1価金属塩が硝酸ナトリウムであ
    り、10〜20重量%の量で存在し;銅(II)イオン
    が120〜200ppmの量で存在し、硝酸銅および硫
    酸銅からなる群から選択される銅塩の形である請求項1
    記載の組成物。
  8. 【請求項8】 3−イソチアゾロン組成物と、水溶性銅
    塩の形の100ppmより多い銅(II)イオンを混合
    することを含む、硝酸1価金属塩で安定化された水性3
    −イソチアゾロン組成物中の硝酸1価金属塩安定剤の量
    を減少させる方法。
  9. 【請求項9】 3−イソチアゾロン化合物が5−クロロ
    −2−メチル−3−イソチアゾロン;2−メチル−3−
    イソチアゾロン;およびこれらの混合物からなる群から
    選択される請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の組成物を対象に導入す
    ることを含む、対象中の微生物の成長を制御または阻害
    する方法。
JP11244529A 1998-08-31 1999-08-31 安定な殺微生物剤配合物 Withdrawn JP2000072608A (ja)

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