JP2000072134A - 容器用板紙 - Google Patents

容器用板紙

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JP2000072134A
JP2000072134A JP10244463A JP24446398A JP2000072134A JP 2000072134 A JP2000072134 A JP 2000072134A JP 10244463 A JP10244463 A JP 10244463A JP 24446398 A JP24446398 A JP 24446398A JP 2000072134 A JP2000072134 A JP 2000072134A
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JP
Japan
Prior art keywords
polyethylene
container
paperboard
barrier layer
conductive barrier
Prior art date
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Application number
JP10244463A
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English (en)
Inventor
Kazuki Yamada
一樹 山田
Akira Ishikawa
明 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層したアルミ箔等の導電バリヤー層が容器
形成時に切れることがなく、しかも最内層のポリエチレ
ンに発生したピンホールの有無が検査できるようにす
る。 【解決手段】 ポリエチレン1、紙2、ポリエチレン
3、強化フィルム4、導電性バリヤー層5、ポリエチレ
ン6をこの順で積層する。導電性バリヤー層5が強化フ
ィルム4により補強されるので、容器形成時において導
電性バリヤー層5に切れの発生することがなく、ポリエ
チレン6の外側に隣接して導電性バリヤー層5があるの
で、ポリエチレン6に発生したピンホールの有無を通電
テストにより検査することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤、ワックス、
パーマ液、接着剤、塗料等の液体を収納する包装容器に
用いられる容器用板紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き液体はプラスチックボ
トルに入れて販売されるのが普通であったが、最近では
公害問題等の観点から、図2に示すような屋根型の紙カ
ートン11や図3に示すようなブリック型の紙カートン
12などの板紙製容器に収納することが多くなってい
る。そして、これらの包装容器を構成する包装材として
は、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリ
エチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ箔
/ポリエステルフィルム/ポリエチレン、など紙層の内
側にアルミ箔をバリヤー層として積層した板紙が使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた板
紙のうち前者のものを用いて容器を作成する場合、容器
成形時の熱や圧力により最内層のポリエチレンにピンホ
ールが発生したり、アルミ箔が切れたりすることがあ
る。また、後者の板紙を用いた場合では、アルミ箔がポ
リエステルフィルムにより強化されているためにアルミ
箔の切れは殆どなくなるが、ポリエチレンにピンホール
が発生することは避けられない。
【0004】ところで、例えば床の洗浄剤や車の洗浄剤
の中には酸性やアルカリ性のものが多いが、この種の液
体(特にアルカリ性のもの)を前記のような欠陥のある
容器に収納すると、最内層のポリエチレンのピンホール
を通して内容液がアルミ箔やポリエステルフィルムに至
り、これらが腐食されて内容液が漏れるという事態が発
生する。したがって、内容液を充填する前にこれらの不
良品を検査して排除する必要がある。
【0005】この場合、前者の板紙では通電テストによ
り最内層のポリエチレンに発生するピンホールの有無を
検査することができる。具体的には、図4に示すよう
に、製函途中の容器13の中に水を入れ、これを水槽1
4に漬けて図示の如く電気を流し、アルミ箔15の導電
性を利用して通電の有無を見るようにする。すなわち、
最内層のポリエチレンにピンホール16があれば、容器
13の中と外がアルミ箔15で連通してアンペアメータ
ー17が振れることになり、これによってピンホール1
6の有無をチェックできる。しかしながら、後者の板紙
を用いた場合では、ポリエチレンにピンホールが発生し
ても、ポリエステルフィルムが邪魔になって通電テスト
ができないという問題点がある。
【0006】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、積層した
アルミ箔等の導電バリヤー層が容器成形時に切れること
がなく、しかも最内層のポリエチレンに発生したピンホ
ールの有無を検査することができる容器用板紙を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の容器用板紙は、ポリエチレン、紙、ポリエ
チレン、強化フィルム、導電性バリヤー層、ポリエチレ
ンをこの順で積層したことを特徴とする。
【0008】このような構成からなる板紙は、アルミ箔
等の導電性バリヤー層が強化フィルムにより補強された
状態になるので、容器成形時において導電性バリヤー層
に切れが発生するのが防止される。また、最内層のポリ
エチレンの外側に隣接して導電性バリヤー層があるの
で、ポリエチレンに発生するピンホールの有無を通電テ
ストによりチェックすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る容器用板紙の
一例を示すもので、同図に示すように、この容器用板紙
は、ポリエチレン1、紙2、ポリエチレン3、強化フィ
ルム4、導電性バリヤー層5、ポリエチレン6がこの順
で積層されている。ここで、強化フィルム4としては、
ポリエステルフィルム(PET)が好適ではあるが、他
にもポリメチルペンテン(TPX)を使用することがで
きる。また、導電性バリヤー層5としては、アルミ箔が
最も好適ではあるが、酸化アルミニウム等の金属酸化物
の蒸着層を使用することもできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例とともに説明
する。
【0011】下記3種類の板紙を用いてそれぞれ底部を
閉鎖しただけのテスト容器を作成した。なお、通常の製
函工程ではアルミ箔切れや最内層のポリエチレンにおけ
るピンホールの発生が数万本に1〜2本しか出ないた
め、本実施例ではシール温度を通常の400℃から45
0℃に上げて製函した。 実施例1:PE(30μm)/紙(400g/m2 )/
PE(30μm)/PET(12μm)/アルミ箔(9
μm)/PE(60μm) 比較例1:PE(30μm)/紙(400g/m2 )/
PE(30μm)/アルミ箔(9μm)/PET(12
μm)/PE(60μm) 比較例2:PE(30μm)/紙(400g/m2 )/
PE(30μm)/アルミ箔(9μm)/PE(60μ
m)
【0012】上記の各板紙についてそれぞれ100本の
容器を作成し、次の要領でアルミ箔切れの検査、通電テ
スト、漏洩テストを行った。その結果を表1に示す。 (1)アルミ箔切れ 容器の折曲げ箇所におけるアルミ箔の状態を目視でチェ
ックし、切れの認められるものの数をカウントした。 (2)通電テスト 容器の中に水を入れ、これを水槽に漬けた状態で図4に
示すのと同様に電気を流して通電の有ったものの数をカ
ウントした。 (3)漏洩テスト アルカリ溶液(pH=13)を充填して、40℃で2週
間保存した後に液漏れのあったものの数をカウントし
た。
【0013】
【表1】
【0014】この結果から明らかなように、比較例1の
板紙の場合には、アルミ箔切れを生じたものが無かった
ものの、液漏れを生じたものが発生した。しかしこの不
良(ポリエチレンのピンホール)は通電テストにより発
見できなかった。また、比較例2の板紙の場合には、液
漏れは生じなかったものの、液漏れの恐れのあるアルミ
箔切れやポリエチレンのピンホールが発生していた。こ
れに反して、実施例1の板紙の場合には、アルミ箔切れ
が発生せず、液漏れを生ずることもなかったが、液漏れ
の恐れのある不良(ポリエチレンのピンホール)が通電
テストで発見できた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の容器用板
紙は、積層したアルミ箔等の導電性バリヤー層が強化フ
ィルムにより補強された状態になっているので、容器形
成時において導電性バリヤー層に切れの発生することが
なく、しかも最内層のポリエチレンの外側に隣接して導
電性バリヤー層があるので、ポリエチレンに発生したピ
ンホールの有無を通電テストにより検査することができ
る。したがって、不良容器の発生が殆どなくなり、さら
に通電テストにより不良容器を完全に把握することがで
き、酸性やアルカリ性(特にアルカリ性)の内容液を収
納するのに安全な包装容器を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器用板紙の一例を示す断面図で
ある。
【図2】板紙製容器の例を示す斜視図である。
【図3】板紙製容器の他の例を示す斜視図である。
【図4】通電テストのやり方を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ポリエチレン 2 紙 3 ポリエチレン 4 強化フィルム 5 導電性バリヤー層 6 ポリエチレン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン、紙、ポリエチレン、強化
    フィルム、導電性バリヤー層、ポリエチレンをこの順で
    積層したことを特徴とする容器用板紙。
JP10244463A 1998-08-31 1998-08-31 容器用板紙 Pending JP2000072134A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285948A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Nihon Tetra Pak Kk 包材検査装置
JP2008230683A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Nihon Tetra Pak Kk 包装充填装置及び包装充填方法
JP2011093564A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Nisshin Seifun Group Inc クラック発生防止方法

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