JP2000071076A - プラズマアーク切断トーチ - Google Patents

プラズマアーク切断トーチ

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JP2000071076A
JP2000071076A JP10243929A JP24392998A JP2000071076A JP 2000071076 A JP2000071076 A JP 2000071076A JP 10243929 A JP10243929 A JP 10243929A JP 24392998 A JP24392998 A JP 24392998A JP 2000071076 A JP2000071076 A JP 2000071076A
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博 藤原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製作費が低廉なプラズマアーク切断トーチ。 【解決手段】 トーチ本体1内に設けた芯管2内に供給
されたガスを芯管の先端側に形成されたガス流通孔4を
介して筒形絶縁物8の内側に導き、該ガスを筒形絶縁物
と芯管との間隙を介して筒形絶縁物の長軸方向の冷却通
路10に導き、筒形絶縁物の内筒8Aの先端側に形成さ
れたガス流通孔を介してチツプ16と電極5との間のプ
ラズマ作動ガス流通路11に導き、長軸方向の冷却通路
からガス流通孔を経て支持筒の内側に向かうガスを支持
筒14と筒形絶縁物との間隙を介してチップとシールド
カップ17との間に導くことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマアークに
より金属を切断するためのプラズマアーク切断トーチに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラズマアーク切断トーチは、
トーチ本体内に設けた芯管の先端に電極を取付け、該芯
管に筒形絶縁物を介して支持筒を外嵌させ、該支持筒に
チッブ及びシールドカップを取付け、芯管内に供給され
る空気、酸素、窒素等のガスを二手に分け、その一方の
ガスをチツプと電極との問に流入してプラズマ作勤ガス
とし、他方のガスを支持筒用の冷却ガスとして用いてい
る。
【0003】従来、例えば、図5乃至図7に示されるプ
ラズマアーク切断トーチが提言されている。すなわち図
5乃至図7において、51はプラズマアーク切断装置に
用いられるトーチ本体で、このトーチ本体51には芯管
52が一体的に連結されている。この芯管52には、軸
芯部に貫通孔521が形成され、かつ先端部には雄ネジ
522が形成されている。53は芯管52に連結された
ガス供給管で、このガス供給管53の内部と貫通孔52
1とが連通されている。54は貫通孔521の長軸方向
の中間部に螺着された隔壁管、55は芯管52の先端部
に螺着されたキャップ状の電極で、この電極55は、銅
又は銅合金よりなる電極基材56と、この電極基材56
の先端凹部に装着されたハフニウムやジルコニウム等の
高融点の挿入体57とにより構成されている。
【0004】この電極55が芯管52の先端部に螺着さ
れた状態において、電極55および芯管52と隔壁管5
4との間に第2のガス流路59が形成され、この第2の
ガス流路59とガス供給管53の内部に連通する第1の
ガス流路58とが隔壁管54の先端部の間隙を介して連
通されている。60は芯管52の外部に配設された筒形
絶縁物で、この絶縁物60の外部には支持筒61が配設
されるが、この場合、支持筒61は分割された内筒61
Aと外筒61Bとがロー付により一体に形成される。な
お、この一体に形成された支持筒61には、内筒61A
と外筒61Bとの間に筒状空間62が形成されている.
【0005】この支持筒61には、内筒61Aの先端部
にプラズマ噴出用孔を有するチップ63が螺着され、か
つ外筒61Bの外部にはシールドカップ64が螺着され
ている。さて、芯管52には上記第2のガス流路59に
半径方向に連通するオリフィス65が形成されていて、
このオリフィス65相当部から上方に、絶縁物60の内
面と芯管52の外面との環状通路66が形成され、この
環状通路66は、絶縁物60の中間段部の空間,ガス流
通孔67,環状通路68およびガス流通孔69を経て、
上記支持筒61内の筒状空間62に連通されている。筒
状空間62の下部には半径方向のガス流通孔70が形成
されると共に、このガス流通孔70に対向する絶縁物6
0相当部には、環状溝71と環状溝71を貫通するガス
流通孔72とが形成されて、電極55とチップ63との
間のプラズマ作動ガス流通路73に、結果として筒状空
間62が連通されている。さらに、筒状空間62の下端
部にはガス流通孔74が形成されて、このガス流通孔7
4より流出されるガスはシールドカップ64とチップ6
3との間隙を経て外部へと流出される。上記により、ガ
ス供給管53からガスが供給されると、ガスは、第1の
ガス流路58→第2のガス流路59→環状通路66→ガ
ス流通路67,68,69→筒状空間62へと流通され
る。筒状空間62内に流通されるガスの一部は、分岐孔
70からプラズマ作動ガス流通路73へと流入され、残
りのガスはガス流通孔74より流出され、シールドカッ
プ64とチップ63との間隙を経て外部へと流出され
る。
【0006】上記の構成において、ガス供給管53から
ガスが供給されると共に、電極55とチップ63との間
に電力を供給して、いわゆるパイロットアークを発生さ
せ、この後、電極55と被切断物との間に電力を供給し
て、電極55と被切断物との間にメインアークを発生さ
せて切断作業が行われる。この場合、上記したごとく筒
状空間62内に流通されるガスの一部が、分岐孔70か
らプラズマ作動ガス流通路73へと流入され、このプラ
ズマ作動ガス流通路73へと流入されたガスにより拘束
されたプラズマ噴流がチップ63の貫通孔より噴出され
つつ切断作業が行われる。勿論、切断作業時には、筒状
空間62内からガス流通孔74を経てシールドカップ6
4とチップ63との間隙を経て外部へと流出されるガス
により、各部が適宜に冷却される。所望の切断作業が終
了すると電力の供給を停止させると共に、同時にあるい
はしかる後にガスの供給を停止させる。勿論、被切断物
の切断長さによって一義的には断言できないが、一般に
プラズマアーク切断作業時毎に電力の供給・停止、すな
わちパイロットアークおよびメインアークの発生とメイ
ンアークの消弧とを繰返している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
プラズマアーク切断トーチでは、支持筒61の内部に筒
状空間62を形成するために、支持筒61として、分割
された内筒61Aと外筒61Bとをロー付により一体に
形成する必要があるため、内筒61Aと外筒61Bとよ
りなる支持筒61の製作費が割高となっていた。
【0008】さらに、切断トーチが新しいときには問題
とはならないが、一般にプラズマアーク切断作業時に
は、アークの発生と消弧とが繰返されるが、このアーク
の発生と消弧との繰返回数が1日において極めて頻繁で
あるため、下記の問題が発生した。すなわち、上記従来
の構造のプラズマアーク切断トーチにより反復してプラ
ズマアーク切断作業を行ったところ、ある程度切断作業
を繰返すと、途中から所望の切断状態が得られにくくな
ることが判明した。
【0009】この状態を検証したところ、絶縁物60に
穿設された複数のガス流通孔72相当部のうちの一部が
焼損され、かつガス流通孔72に対向する電極55の外
周部から電極55の先端方向に向かうアーク痕が生じて
いた。このように絶縁物60に穿設された複数のガス流
通孔72相当部のうちの一部が焼損されるのは、頻繁に
アークの発生と消弧とを繰返した場合に、特に、電極5
5とチップ63との間にパイロットアークを発生させる
ために、芯管52と支持筒61との間に電力を供給する
が、このパイロットアーク発生時には、ガスが、筒状空
間62の下部に穿設されたガス流通孔70から絶縁物6
0のガス流通路71,72を経てプラズマ作動ガス流通
路73へと流通することにより、支持筒61に穿設され
たガス流通孔70と電極55の外周面との絶縁間隔の短
縮化が図られて、ガス流通孔70のエッジ部と電極55
の外周面との間に、所望としないパイロットアークが間
欠的に発生したものと考えられる。このように、ガス流
通孔70のエッジ部と電極55の外周面との間にパイロ
ットアークが発生すると、絶縁物60のうちアークが通
過するガス流通孔72がアーク熱により焼損される。一
旦絶縁物60のガス流通孔72が焼損されると、以降に
おいて同じ箇所でパイロットアークが間欠的に繰返して
発生するため、早期に絶縁物60の焼損箇所を修復する
必要がある。
【0010】ところで、この種のプラズマアーク切断ト
ーチにおいては、電極55、チップ63およびシールド
カップ64はトーチ本体51に対して着脱自在な、いわ
ゆる交換部品であるが、その他の部品、例えば、芯管5
2、絶縁物60および支持筒61はトーチ本体51と一
体的に、たとえば適宜の樹脂により一体的にモールド成
形されているため、上記における絶縁物60のみを新規
なものと取替えることができない。このため、上記のよ
うに絶縁物60が焼損した場合には、プラズマアーク切
断トーチ全体を新規なものと取替えなければならないた
め、不経済となつていた。
【0011】なお、プラズマ作動ガスとして空気、酸
素、窒素等のガスが適宜に選択して用いられるが、入手
が容易で安価なために圧縮空気がプラズマ作動ガスとし
て多用されている。ところで、特定の利用者において、
圧縮空気を用いたプラズマアーク切断トーチの取替周期
が短いため、交換前の古いプラズマアーク切断トーチを
調べてみたところ、上記と同様に、絶縁物60に穿設さ
れた複数のガス流通孔72相当部のうちの一部が焼損さ
れ、かつガス流通孔72に対向する電極55の外周部か
ら電極55の先端方向に向かうアーク痕が生じていた。
このため特定利用者の切断作業状況調査により、圧縮空
気の使用方法に問題があることが判明した。すなわち、
一般的に油分やゴミ等のいわゆるオイルミストを除去し
た圧縮空気を使用することが大前提とされているが、こ
の特定利用者はオイルミストを除去していない圧縮空気
を使用していたため、上記パイロツトアーク形成時に、
圧縮空気のオイルミストにより支持筒61に穿設された
ガス流通孔70と電極55の外周面との絶縁間隔の短縮
化、換言すれば短絡化が図られて、ガス流通孔70のエ
ッジ部と電極55の外周面との間に、所望としないパイ
ロットアークが間欠的に発生したと考えられる。上記の
ケースは特定利用者の不注意ではあるが、この場合でも
できるだけ故障を回避できるプラズマアーク切断トーチ
とするようにと要望されている。
【0012】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、製作費が低廉で経済的なプラズマアー
ク切断トーチを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、トーチ本体内
に設けた芯管の先端に電極を取付け、該芯管に筒形絶縁
物を介して支持筒を外嵌させ、該支持筒にチップ及びシ
ールドカップを取付けたプラズマアーク切断トーチに適
用される。その特徴とするところは、前記筒形絶縁物を
同芯に配置した内筒と外筒とから構成して、該内外筒間
に上方から下方に向かう長軸方向の冷却通路を形成する
と共に、該内外筒間の冷却通路の中間部に前記支持筒の
内側に至るガス流通孔を形成し、前記芯管内に供給され
たガスを芯管の先端側に形成されたガス流通孔を介して
前記筒形絶縁物の内側に導き、該ガスを前記筒形絶縁物
と前記芯管との間隙を介して前記筒形絶縁物の長軸方向
の冷却通路に導き、前記長軸方向の冷却通路を長軸方向
に向かうガスを前記筒形絶縁物の内筒の先端側に形成さ
れたガス流通孔を介してチツプと電極との間のプラズマ
作動ガス流通路に導き、前記長軸方向の冷却通路から前
記ガス流通孔を経て前記支持筒の内側に向かうガスを前
記支持筒と前記筒形絶縁物との間隙を介してチップとシ
ールドカップとの間に導くことである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例によ
り詳細に説明する。図1乃至図4において、1はトーチ
本体で、このトーチ本体1には芯管2が一体的に連結さ
れている。この芯管2には、軸芯部に貫通孔201が形
成され、先端部には、電極5を取り付けるためのネジ
部、例えば雌ネジ202が形成されるとともに、芯管2
の先端側には貫通孔201の半径方向の外部に貫通する
ガス流通孔4が形成されている.3は芯管2に連結され
たガス供給管で、このガス供給管3の内部と貫通孔20
1とが連通されている。5は芯管2の先端部に螺着され
た電極、例えば棒状の電極で、この電極5は、銅又は銅
合金よりなる電極基材6と、この電極基材5の先端凹部
に装着されたハフニウムやジルコニウム等の高融点の挿
入体7により構成されている。
【0015】8は芯管2の外部に配設された筒形絶縁物
で、この筒形絶縁物8は同芯に配置される内筒8Aと外
筒8Bから構成されている。この内筒8Aと外筒8Bか
らなる筒形絶縁物8が芯管2の外部に配設された状態に
おいて、内筒8Aと芯管2との間にガス流通孔4を覆う
上方への間隙9が形成されている。例えば、図1および
図2に示されるごとく、芯管2の上方部には内筒8Aに
遊入する断面が三角形状のフランジが形成されているた
め、この芯管2の断面三角形状部と内筒8Aの内周面と
の間隙により、ガス流通孔4に連通する間隙9が上方へ
と連通している。10は、筒形絶縁物8の内筒8Aと外
筒8Bとの間に形成された、上方から下方に向かう長軸
方向の冷却通路で、例えば、外筒8Bの上半部には内筒
8Aと遊嵌し、長軸方向に延設された三ケ月状の溝10
1が円周方向に複数個形成され、この三ケ月状の長軸方
向の溝101の下部は、内筒8Aと外筒8Bとの間の環
状通路102が連通されている。上記三ケ月状の長軸方
向の溝101と環状通路102とにより、筒形絶縁物8
の内外筒8A,8B間の上方から下方に向かう長軸方向
の冷却通路10が構成されている。11は、筒形絶縁物
8の長軸方向の冷却通路10の中間部に穿設された、半
径方向の外部に開口するガス流通孔で、このガス流通孔
11は筒形絶縁物8の外筒8Bに形成されている。
【0016】12は、筒形絶縁物8の長軸方向の冷却通
路10の下部に連通されて半径方向の内部に開口するガ
ス流通孔で、このガス流通孔12は筒形絶縁物8の内筒
8Aに形成されている。なお、図4に示されるごとく、
このガス流通孔12は内筒8Aの円周部に螺旋状に配設
されている。13は、芯管2に筒形絶縁物8を介して外
嵌された筒状の支持筒、14は、ガス流通孔11を覆
い、支持筒13と筒形絶縁物8との間に形成された環状
空間で、この環状空間14に連通する長軸方向の冷却孔
15が支持筒13の先端円周部に複数個形成されてい
る。16は、支持筒13の先端に螺着されたチップで、
このチップ16は従来と同様に軸芯部にプラズマ噴出用
孔が穿設されている。17は支持筒13の外部に取付け
られるシールドカップ、18は電極5とチップ16との
間に形成されたプラズマ作動ガス流通路である。なお、
従来と同様に、電極5,チップ16およびシールドカッ
プ16以外のトーチ各部はトーチ本体51と一体的に、
たとえば適宜の樹脂により一体的にモールド成形され
る。
【0017】上記により、ガス供給管3からガスが供給
されると、ガスは、芯管2の貫通孔201→ガス流通孔
4→筒形絶縁物8の内筒8Aと芯管2との間隙9→筒形
絶縁物8の長軸方向の冷却通路10へと流通される。筒
形絶縁物8の長軸方向の冷却通路10へと流通されるガ
スの一部は、ガス流通孔12からプラズマ作動ガス流通
路18へと流入され、残りのガスはガス流通孔11より
支持筒13と筒形絶縁物8との間に形成された環状空間
14に流入された後、支持筒13の冷却孔15から流出
され、シールドカップ17とチップ16との間隙を経て
外部へと流出される。
【0018】上記の構成において、ガス供給管3からガ
スが供給されると共に、電極5とチップ16との間に電
力を供給して、いわゆるパイロットアークを発生させ、
この後、電極5と被切断物との間に電力を供給して、電
極5と被切断物との間にメインアークを発生させて切断
作業が行われる。この場合、上記したごとく筒形絶縁物
8の長軸方向の冷却通路10内に流通されるガスの一部
が、分岐孔12からプラズマ作動ガス流通路18へと流
入され、このプラズマ作動ガス流通路18へと流入され
たガスにより拘束されたプラズマ噴流がチップ16の貫
通孔より噴出されつつ切断作業が行われる。
【0019】勿論、切断作業時には、筒形絶縁物8の長
軸方向の冷却通路10内からガス流通孔11、環状空間
14および支持筒13の冷却孔15を経てガスが流出さ
れ、このようにして、シールドカップ17とチップ16
との間隙を経て外部へと流出されるガスにより、各部が
適宜に冷却される。所望の切断作業が終了すると電力の
供給を停止させると共に、同時にあるいはしかる後にガ
スの供給を停止させる。
【0020】ところで、電極5とチップ16との間にパ
イロットアークを発生させるために、芯管2と支持筒1
3との間に電力を供給するが、芯管2および電極5と支
持筒13とは、以下に説明するように、内筒8Aおよび
外筒8Bから構成される筒形絶縁物8によって確実に電
気的に絶縁された状態に維持される。すなわち、トーチ
各部の配置において、ガス流通孔11と、筒形絶縁物8
の内外筒8A,8B間に形成される長軸方向の冷却通路
10と、ガス流通孔12とにより、支持筒13と電極5
とは一応空間的に連通状態に配置されている。しかし、 この連通距離が電気的に十分に長い距離であるこ
と。 筒形絶縁物8の冷却通路10を上方から下方に向か
うガスは、ガス流通孔11から支持筒13と筒形絶縁物
8との間に形成された環状空間14に流入される。この
ように、ガス流通孔11から支持筒13側へのガス流が
支持筒13から電極5方向への電界を僅かであるが弱め
るように作用する。このため、芯管2および電極5と支
持筒13とは、内筒8Aおよび外筒8Bから構成される
筒形絶縁物8によって確実に電気的に絶縁された状態に
維持され、従来のような筒形絶縁物の焼損状態が生起す
ることはない。
【0021】さらに、作業者が間違ってオイルミストを
混入した圧縮空気を使用したとしても、上記に記載の
ごとく、支持筒13と電極5とは電気的に十分に長い距
離離間されているため、従来のような筒形絶縁物の焼損
状態が生起することはない。さらにまた、切断時に高温
化するチップ16および支持筒13を冷却するガスは、
環状空間14を経た後、冷却孔15からトーチの外部へ
と流出される。言い換えれば、冷却により高温化したガ
スはトーチの外部へと流出されるため、高温の支持筒1
3に接することなくプラズマ作動ガス流通路18へと流
入されるガスの温度は、従来のごとく、高温の支持筒6
1を冷却したガスの一部が分岐されてプラズマ作動ガス
流通路73へと流入される場合のガスの温度に比べて低
温である。ところで、プラズマ作動ガス流通路18へと
流入されたガスにより拘束されたプラズマ噴流をチップ
16の貫通孔より噴出させる場合、プラズマ作動ガスが
低温である程、熱的ピンチ効果により高温のプラズマ噴
流が形成される。すなわち、上記のごとく、プラズマ作
動ガス流通路18へと流入されるガスの温度は、従来の
場合に比べて低温であるため、従来の場合のプラズマ噴
流よりも高温のプラズマ噴流が形成される。このため、
従来の場合に比べて切断品質の高い切断作業を行うこと
ができるプラズマアーク切断トーチを得ることができ
る。さらに、支持筒13は簡単な筒状であるため加工が
簡単で、製作費が低廉である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、発明に係
るプラズマアーク切断トーチは、トーチ本体内に設けた
芯管の先端に電極を取付け、該芯管に筒形絶縁物を介し
て支持筒を外嵌させ、該支持筒にチップ及びシールドカ
ップを取付けたプラズマアーク切断トーチにおいて、前
記筒形絶縁物を同芯に配置した内筒と外筒とから構成し
て、該内外筒間に上方から下方に向かう長軸方向の冷却
通路を形成すると共に、該内外筒間の冷却通路の中間部
に前記支持筒の内側に至るガス流通孔を形成し、前記芯
管内に供給されたガスを芯管の先端側に形成されたガス
流通孔を介して前記筒形絶縁物の内側に導き、該ガスを
前記筒形絶縁物と前記芯管との間隙を介して前記筒形絶
縁物の長軸方向の冷却通路に導き、前記長軸方向の冷却
通路を長軸方向に向かうガスを前記筒形絶縁物の内筒の
先端側に形成されたガス流通孔を介してチツプと電極と
の間のプラズマ作動ガス流通路に導き、前記長軸方向の
冷却通路から前記ガス流通孔を経て前記支持筒の内側に
向かうガスを前記支持筒と前記筒形絶縁物との間隙を介
してチップとシールドカップとの間に導くため、芯管お
よび電極と支持筒とは、内筒および外筒から構成される
筒形絶縁物によって確実に電気的に絶縁された状態に維
持され、従来のような筒形絶縁物の焼損状態が生起する
ことはない。
【0023】さらに、作業者が間違ってオイルミストを
混入した圧縮空気を使用したとしても、上記に記載の
ごとく、支持筒と電極とは電気的に十分に長い距離離間
されているため、従来のような筒形絶縁物の焼損状態が
生起することはない。
【0024】さらに、プラズマ作動ガス流通路へと流入
されるガスの温度は、従来の場合に比べて低温であるた
め、従来よりも高温のプラズマ噴流が形成され、切断品
質の高い切断作業を行なえるプラズマアーク切断トーチ
を得ることができる。さらに、支持筒は簡単な筒状であ
るため加工が簡単で、製作費が低廉である。
【0025】以上、要するに本発明によれば、製作費が
低廉で経済的なプラズマアーク切断トーチを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面正面図
【図2】図1のII−II線断面矢視図
【図3】図1のIII −III 線断面矢視図
【図4】図1のVI−VI線断面矢視図
【図5】従来例を示す一部切欠き正面図
【図6】図5のVI−VI線断面矢視図
【図7】図5のVII −VII 線断面矢視図
【符号の説明】
1 トーチ本体 2 芯管 3 ガス供給管 4 芯管2の先端側に形成されたガス流通孔 5 電極 8 内筒8Aおよび外筒8Bから構成される筒形絶縁
物 9 ガス流通孔4を覆う、内筒8Aと芯管2との間に
形成された間隙 10 筒形絶縁物8の内筒8Aと外筒8Bとの間に形
成された、上方から下方に向かう長軸方向の冷却通路 11 筒形絶縁物8の長軸方向の冷却通路10の中間
部に穿設された、半径方向の外部に開口するガス流通孔 12 筒形絶縁物8の長軸方向の冷却通路10の下部
に連通されて半径方向の内部に開口するガス流通孔 13 筒状の支持筒 14 ガス流通孔11を覆い、支持筒13と筒形絶縁
物8との間に形成された環状空間 15 環状空間14に連通する長軸方向の冷却孔15 16 チップ 17 シールドカップ 18 プラズマ作動ガス流通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 健太 大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会 社ダイヘン内 Fターム(参考) 4E001 AA01 BA04 LB06 LD01 LD03 LD14 ME04 NA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーチ本体内に設けた芯管の先端に電極
    を取付け、該芯管に筒形絶縁物を介して支持筒を外嵌さ
    せ、該支持筒にチップ及びシールドカップを取付けたプ
    ラズマアーク切断トーチにおいて、前記筒形絶縁物を同
    芯に配置した内筒と外筒とから構成して、該内外筒間に
    上方から下方に向かう長軸方向の冷却通路を形成すると
    共に、該内外筒間の冷却通路の中間部に前記支持筒の内
    側に至るガス流通孔を形成し、前記芯管内に供給された
    ガスを芯管の先端側に形成されたガス流通孔を介して前
    記筒形絶縁物の内側に導き、該ガスを前記筒形絶縁物と
    前記芯管との間隙を介して前記筒形絶縁物の長軸方向の
    冷却通路に導き、前記長軸方向の冷却通路を長軸方向に
    向かうガスを前記筒形絶縁物の内筒の先端側に形成され
    たガス流通孔を介してチツプと電極との間のプラズマ作
    動ガス流通路に導き、前記長軸方向の冷却通路から前記
    ガス流通孔を経て前記支持筒の内側に向かうガスを前記
    支持筒と前記筒形絶縁物との間隙を介してチップとシー
    ルドカップとの間に導くことを特徴とするプラズマアー
    ク切断トーチ。
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