JP2000070898A - 高分子系廃棄物から得た油を燃料とする廃棄物処理施設 - Google Patents

高分子系廃棄物から得た油を燃料とする廃棄物処理施設

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JP2000070898A
JP2000070898A JP10243842A JP24384298A JP2000070898A JP 2000070898 A JP2000070898 A JP 2000070898A JP 10243842 A JP10243842 A JP 10243842A JP 24384298 A JP24384298 A JP 24384298A JP 2000070898 A JP2000070898 A JP 2000070898A
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polymer
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Takashi Takahashi
孝 高橋
Kazuhiro Matsushita
和弘 松下
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Koyo Sangyo Co Ltd
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    • Y02P20/143Feedstock the feedstock being recycled material, e.g. plastics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子系廃棄物から油を製造する設備を付帯
させることにより、高分子系廃棄物から燃料に適した油
を得てこれを燃料とし、従来の重油や液化石油ガスを用
いる場合、及び高分子系廃棄物から得た乾留ガスを用い
る場合の問題点をことごとく解消し得る廃棄物処理施設
を提供する。 【解決手段】 対象廃棄物を乾燥、焼成、溶融、減容、
焼却等により処理して再生資材の製造等を行うとき、燃
料油を燃焼させて廃棄物の乾燥、焼成、溶融、減容、焼
却等を行う廃棄物処理施設であって、この廃棄物処理施
設A1〜A4に密閉型の乾留炉2に高分子系廃棄物を入
れて乾留し、油分を含む乾留ガスを発生させてこの乾留
ガスを冷却することにより、燃料に適した油を得て廃棄
物処理施設の燃焼装置へ供給する高分子廃棄物の熱分解
油化設備Bを付帯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子系廃棄物か
ら得た油を燃料とする廃棄物処理施設。詳しくは高分子
系廃棄物の熱分解油化設備を付帯させて、この設備によ
り製造した油を燃料とすることにより、廃棄物の中間処
理を容易に経済的に行わせる廃棄物処理施設に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対象廃棄物から再生資材の製造等
を行う中間処理においては、乾燥、焼成、溶融、減容、
焼却等の中間処理を行うための加熱手段の熱源として、
多くは重油または液化石油ガス等の燃料が利用されてお
り、一部においては廃タイヤ等の高分子系廃棄物を乾留
炉で乾留して可燃ガスを発生させ、この可燃ガスを燃料
に利用することも行われている。
【0003】しかしながら、燃料として重油または液化
石油ガス等を用いる場合は、廃棄物の処理コストに対し
て燃料費の占める割合が高いため、廃棄物の処理費用や
再生資材の販売価格が高くついて、廃棄物の中間処理や
再生資材の製造販売の採算性を悪くする。
【0004】また、高分子系廃棄物から乾留ガスを得
て、これを燃料に用いる場合は、燃料費は低減されて廃
棄物の中間処理費や再生材料の製造販売価格を下げるの
には有効である。しかしながら、高分子系廃棄物の乾留
は、その開始時及び終了時は緩慢であって発生するガス
量も少ない。このため発熱量が低下して必要とする燃焼
温度を得ることができないから、防止策として重油バー
ナーや、予備乾留炉等の補助設備を併設すると共に、補
助設備と主乾留炉との切換装置をも備えなければならな
い。従って、これらの設備に相当の経費を要するだけで
なく、主乾留炉と補助設備との切換タイミングの設定、
補助設備の油量または空気量の加減など高度で微妙な調
整を行う必要があって、これらは特定の習熟者にしかで
きないものであり、また、調整操作を誤れば爆発事故を
引き起こす危険もある。更に、乾留ガスは、乾留炉で発
生したものを廃棄物処理施設の燃焼部へ給送して使用す
るから、乾留炉に故障が生ずると廃棄物の処理がストッ
プしてしまうという重大な問題点を抱え、原料の高分子
廃棄物が塩素、その他の有害物質を含む場合は、燃焼ガ
スから塩素や他の有害物が排出されるため、高能力の排
気浄化設備を備えてこれを防止する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明に係る高分子系
廃棄物から得た油を燃料とする廃棄物処理施設は、高分
子系廃棄物から油を製造する設備を付帯させることによ
り、廃棄物から燃料に適した油を得てこれを燃料とし、
従来の重油や液化石油ガスを用いる場合、及び高分子系
廃棄物から得た乾留ガスを用いる場合の問題点をことご
とく解消できる廃棄物処理施設を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る高分子廃棄物から得た油を燃料とする廃棄
物処理施設は、下記の構成を採用することを特徴とす
る。対象廃棄物を乾燥、焼成、溶融、減容、焼却等によ
り処理して再生資材の製造等を行うとき、燃料油を燃焼
させて廃棄物の乾燥、焼成、溶融、減容、焼却等を行う
廃棄物処理施設であって、この廃棄物処理施設に密閉型
の乾留炉に高分子系廃棄物を入れて乾留し、油分を含む
乾留ガスを発生させてこの乾留ガスを冷却することによ
り、燃料に適した油を得て廃棄物処理施設の燃焼設備へ
供給させる高分子系廃棄物の熱分解油化設備を付帯させ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る高分子廃棄物
から得た油を燃料とする廃棄物処理施設の実施形態を図
面に基いて説明する。
【0008】図1において符号A1は、本発明に係る廃
棄物処理施設の乾燥、焼成方式の一例を示すものであ
る。この廃棄物処理施設A1は、乾燥、焼成処理に適し
た無機質汚泥、有機質汚泥、これら汚泥とガラス系廃材
(鉱滓やガラスカレット)との混合物などの廃棄物aを
処理対象とするもので、前記廃棄物aをパワーショベル
等により定量供給ホッパー11へ投入し、一定量を2軸
翼混合装置12へ供給して、必要に応じ乾燥材等の添加
材を添加材サイロ13より適量混合して廃棄物aの性状
を安定させた後に、圧密造粒押出混合装置14により均
一に混合させながら一定形状の円柱状に造粒する。そし
て粒材をベルトコンベヤ等により一次乾燥ロータリード
ライヤー15へ送り、後記乾燥ロータリードライヤーか
ら得られる200℃程度の排気熱風を再利用して滞留時
間45分程度で乾燥させる。このとき、回転する一次乾
燥ロータリードライヤー15の内部ではその転動作用に
より円柱形を不定形にほぐされ球状に変形造粒される。
【0009】次に、変形造粒された粒材は2次乾燥ロー
タリードライヤー16へ投入され、このロータリードラ
イヤー16が後記焼成ロータリーキルンから温度400
℃程度の排気熱風を得ると共に、後記高分子系廃棄物の
熱分解油化設備Bにおいて製造された油を燃焼装置のバ
ーナーへ供給されて燃焼するから、その燃焼熱と排気の
熱とで二次乾燥を進められて、粒材を含水率10%以下
になるまで乾燥されると、バケットコンベアにより焼成
ロータリーキルン17へ投入されるもので、この焼成ロ
ータリーキルン17は、後記高分子系廃棄物の熱分解油
化設備で製造した油を燃焼装置のバーナーで燃焼させる
ことにより、必要な焼成温度を得ているため、投入粒材
は、温度1000℃程度、滞留時間1時間程度の条件に
おいて、還元雰囲気下で十分な焼成処理を行われ、再生
資材としての強度や性状を安定化される。そして、空冷
方式ロータリークーラー18へ送られ、品温が200℃
程度に冷却されると図面には示してない製品ストック場
へストックされ、その後、分離用トロンメル19により
サイズ別に篩い分けられて、再生資材a1、a2、a3
となり販売されるように処理施設A1を構成する。
【0010】図1において符号Bは、前記廃棄物処理施
設A1に付帯させる高分子系廃棄物の熱分解油化設備で
ある。この熱分解油化設備Bは、廃プラスチック類のう
ち、廃タイヤ類等の比較的性状が安定な高分子系廃棄物
bを原料とするもので、原料の高分子系廃棄物bを屋内
の指定区域へストックして置き、バケットリフター1に
より設備Bの上部のストックヤード(図面省略)へ搬入
する。そして、上部のハッチからバッチ式乾留炉2へ規
定量を投入し、その後、乾留炉2を密閉して内熱乾留方
式により還元雰囲気下で燃焼酸素量を調整して燃焼させ
る。こうすると、油分を含む可燃性の乾留ガスが取り出
されるから、この乾留ガスを周囲に水冷ジャケットを装
備した急冷式油化装置3により冷却して油分ガスを凝結
させて油にする。そして、得られた油を貯留タンク5へ
ストックし、サービスタンク(図面には示してない)を
経て廃棄物処理施設A1の一次乾燥ロータリードライヤ
ー15及び焼成ロータリーキルン17の燃焼装置へ供給
して燃焼させる構成とする。
【0011】この熱分解油化設備Bにより製造される油
は、A重油と同等の品質を有するため通常の重油用バー
ナーで燃焼させることができ、供給量を一定させて置け
ば発熱量は常に一定して変動しない。従って、安定した
火力保持により乾燥、焼成の効果を常に一定に保つこと
が容易確実に行われる。又、油を取った後の乾留ガスは
可燃性であるため、これを廃棄物処理施設A1の一次乾
燥ロータリードライヤー15や焼成ロータリーキルン1
7の燃焼装置へ供給して燃焼させれば、これも熱源とし
ても有効に活用することができるし、又、一部又は全部
を排気ガス燃焼炉6により燃焼させてもよい。
【0012】図1において符号C1は、排気ガスの浄化
施設である。この浄化施設Bは、一次乾燥ロータリード
ライヤー15、及び焼成ロータリーキルン17の燃焼装
置から排出される排気ガスを集塵サイクロン6へ導いて
排気ガス中の粗大煤塵を捕集させ、次に、散水スクラバ
ー7を通して排気ガス中の硫黄酸化物や微細煤塵等の除
去を行い、更に活性炭吸着塔8を通過させてダイオキシ
ンなどの有害物質をも除いて、大気汚染のおそれがない
状態で大気中へ放出させる構成を採用する。
【0013】図2において符号A2は、本発明に係る廃
棄物処理施設の溶融方式の一例を示すものである。この
処理施設A2は、溶融処理に適した焼却灰(燃えが
ら)、煤塵、医療廃棄物、アスベスト、あるいは、有害
な重金属を含む物質等の廃棄物aを処理対象とするもの
で、前記廃棄物aをパワーショベル等により定量供給ホ
ッパー21へ投入し、一定量をベルトコンベア等により
金属除去用の磁選機22へ送って混入する金属類を除去
する。そして、2軸翼解砕機23へ供給し混入するクリ
ンカ等の破砕処理を行い、廃棄物のサイズを一定以下に
整えさせる。
【0014】次に、サイズを整えた廃棄物aは、含有水
分を除去するため乾燥ロータリードライヤー24へ送っ
て乾燥する。この乾燥ロータリードライヤー24は、高
分子系廃棄物の熱分解油化設備Bにより製造された油を
供給されて燃焼するバーナーの燃焼熱により300℃の
温度に保持されるから、45分程度で廃棄物aの適度な
乾燥が行われる。このように乾燥された廃棄物aはバケ
ットコンベア等により溶融ロータリーキルン25へ送ら
れる。この溶融ロータリーキルン25は、乾燥ロータリ
ードライヤー24と同様、後記高分子系廃棄物の熱分解
油化設備により製造された油を供給されて燃焼するバー
ナーの燃焼熱により1200〜1400℃程度の高温度
を保持されるから、廃棄物を45分程度の滞留時間でガ
ラス液状に溶融させる。
【0015】ガラス液状化された廃棄物aは、急冷ロー
タリードライヤー26へ送られて散水され、散水が気化
熱を奪うために急冷されると共に、ロータリードライヤ
ー26の転動で造粒作用が起こるため粒状資材化されて
排出されると、次の、除冷ロータリードライヤー27へ
移されて空気により徐々に冷却され、200℃程度まで
温度が下がると図面には示してないストック場へストッ
クされる。ストックした粒状資材は、分離用トロンメル
28によりサイズ別に篩い分けられて、複数種の再生資
材a1、a2、a3となり、この状態で販売することが
できるように処理施設A2を構成する。
【0016】図2において符号Bは、高分子系廃棄物の
熱分解油化設備である。この熱分解油化設備Bは、図1
に示す廃棄物の乾燥、焼成方式の処理施設A1に使用し
たものと同一構成である。そして、この熱分解油化設備
Bにおいて製造した油を、廃棄物処理施設A2の乾燥ロ
ータリードライヤー24、溶融ロータリーキルン25の
燃焼装置へ供給して燃焼させ、油と共に得られる可燃ガ
スも乾燥ロータリードライヤー24、溶融ロータリーキ
ルン25へ送って燃焼させて熱源に有効利用する。
【0017】図2において符号C2は、排気ガスの浄化
施設である。この浄化施設C2は、廃棄物処理施設A2
が溶融方式であるため、排気ガスの温度が高いから浄化
処理施設C1における集塵サイクロン6の前に散水によ
る急速冷却塔9を設置して、これにより高温の排気ガス
を200℃程度まで冷却し、その後で集塵サイクロン6
による集塵を行い、続いて散水スクラバー7による排気
ガス中の硫黄酸化物や微細煤塵等の除去と、活性炭吸着
塔8によるダイオキシンなどの有害物質の除去を行って
大気を汚染するおそれがない排気を大気中へ放出させる
構成とする。
【0018】図3において符号A3は、本発明に係る廃
棄物処理施設の減容方式の一例を示すものである。この
処理施設A3は、減容処理に適した各種のプラスチック
製品や、これに紙、布、木片、その他の可燃物が混合し
た廃棄物aを処理対象とするもので、前記廃棄物aをパ
ワーショベル等により定量供給ホッパー31へ投入し、
ベルトコンベア等により金属除去用の磁選機32へ送っ
て混入している金属を除去すると共に、処理に減容処理
に支障を来す異物をも人力により除去する。そして、選
別後の廃棄物aを二軸翼回解砕機33へ供給し、規定サ
イズに解砕切断処理する。
【0019】次に規定サイズ化された廃棄物aは、2軸
翼減容機34へ送って減容処理を行わせる。この2軸翼
減容機34は、高分子系廃棄物の熱分解油化設備Bによ
り製造された油を供給されて燃焼するバーナーの燃焼に
より空気を加熱させて200〜300℃の熱風とする熱
風発生機35から熱風を導入し、この熱風により廃棄物
aを加熱しながら2軸翼で押し出して圧密により廃棄物
aの容積を減少させて棒状とし、この棒状化された廃棄
物aを切断装置(図面省略)一定のサイズに切断して、
廃棄物再生の固形燃料a1として商品化し、販売できる
ように処理施設A3を構成する。
【0020】図3において符号Bは、高分子系廃棄物の
熱分解油化設備である。この熱分解油化設備Bも、図1
に示す廃棄物の乾燥、焼成方式の処理施設A1に使用し
たものと同一構成である。そして、この熱分解油化設備
Bにおいて製造した油を、廃棄物処理施設A3の2軸翼
減容機34へ熱風を供給する熱風発生機35の燃焼装置
へ供給して燃焼させ減容操作の熱源とする。
【0021】図3において符号C3は、排気ガスの浄化
施設である。この浄化施設C3は、熱分解油化設備Bで
油を取った後の可燃性ガスを排気ガス燃焼炉6により燃
焼させるとき発生する排気ガスを浄化させるもので、こ
のガスを散水による急速冷却塔9へ送って200℃程度
まで冷却し、その後で集塵サイクロン6による集塵を行
ってから、活性炭吸着塔8を通してダイオキシンなどの
有害物質の除去を行って大気を汚染するおそれがない排
気を大気中へ放出させる構成とする。
【0022】図4において符号A4は、本発明に係る廃
棄物処理施設の焼却方式の一例を示すものである。この
処理施設A4は、資材としての再生ができない可燃性の
廃棄物aを処理対象とするもので、前記廃棄物aを選別
室において人力または機械力により可燃物と不燃物とに
仕分ける。そして、仕分けられた可燃物をパワーショベ
ル等により定量供給ホッパー41へ投入して一定量をベ
ルトコンベア等により金属除去用の磁選機42へ送って
混入する金属類を除去する。
【0023】次に廃棄物aはロータリーキルン焼却炉4
3またはストッカー炉44へ投入して燃焼させる。これ
ら燃焼炉43または44は、高分子系廃棄物の熱分解油
化設備Bにより製造される油を供給されて、燃焼するバ
ーナーの燃焼炎を吹き込んで、800℃程度の温度で送
り込まれる廃棄物aを焼却するもので、焼却により生じ
た灰は焼却灰分離トロンメル45へ送って、0〜10m
mの灰とクリンカ、金属等の不燃物とに分離し、これら
を埋め立て等に使用できるように処理施設A4を構成す
る。
【0024】図4において符号Bは、高分子系廃棄物の
熱分解油化設備である。この熱分解油化設備Bも、図1
に示す廃棄物の乾燥、焼成方式の処理施設A1に使用し
たものと同一構成である。そして、この熱分解油化設備
Bにおいて製造した油は、廃棄物処理施設A4のロータ
リーキルン焼却炉43またはストツカー炉44の燃焼装
置へ供給して燃焼させ、廃棄物aを焼却する熱源に利用
する。
【0025】図4において符号C4は、前記廃棄物処理
施設A4において発生した排気ガスの浄化施設であ
る。、この浄化施設C4は、排気ガスの温度が高いため
集塵サイクロン6の前に散水による急速冷却塔9を設置
して、これにより高温の排気ガスを200℃程度まで冷
却し、その後で集塵サイクロン6による集塵を行い、続
いて散水スクラバー7による排気ガス中の硫黄酸化物や
微細煤塵等の除去を行い、更に、活性炭吸着塔8による
ダイオキシンなどの有害物質の除去を行って大気汚染の
おそれがない排気を大気中へ放出させる構成とする。
【0026】
【発明の効果】(1) 高分子系廃棄物を乾留して得た
乾留ガスを冷却により油化してA重油と同等品を得るか
ら、この油を燃料として廃棄物処理施設を稼働させれ
ば、燃料費の支出がなくなる上に、高分子系廃棄物の処
理費が収入となるため、廃棄物処理のランニングコスト
及び再生資材の製造、販売コストが大巾に低減される。 (2) 高分子系廃棄物の乾留ガスを冷却して得た油
は、A重油同等の品質を有して、通常の重油用バーナー
で簡単に安定燃焼させることができ、油量を一定させて
おくだけで、燃焼の開始時から終了時まで燃焼温度を一
定させる管理を素人でも容易確実に行える。 (3) 乾留ガスを油化すれば、これを貯蔵タンクに貯
溜して置いて、廃棄物処理施設の燃焼装置が必要とする
時点に必要量を安定供給することが可能で、設備の操作
や維持管理も簡略化され、油化装置が故障しても貯留油
を供給して廃棄物処理施設の稼働を継続させて処理の中
断を防止することができる。 (4) 乾留ガスを冷却油化した油は、性状が一定して
硫黄酸化物量を1.2以下に確保でき、また塩素含有量
の調整や塩素除去等を行う品質管理も容易確実にできる
ため、燃焼時に排気ガス中に混入する塩素等の有害物質
量を規制値以下に抑え大気汚染を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高分子廃棄物から得た油を燃料と
する廃棄物処理施設の乾燥、焼成方式の一例を示すの概
要構成図である。
【図2】同上施設の溶融方式の一例を示す概要構成図で
ある。
【図3】同上施設の減容方式の一例を示す概要構成図で
ある。
【図4】同上施設の焼却方式の一例を示す概要構成図で
ある。
【符号の説明】
A1〜A4 廃棄物処理施設 B 高分子廃棄物の熱分解油化装置 C1〜C4 排気ガスの浄化施設 2 乾留炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 302A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象廃棄物を乾燥、焼成、溶融、減容、
    焼却等により処理して再生資材の製造等を行うとき、燃
    料油を燃焼させて廃棄物の乾燥、焼成、溶融、減容、焼
    却等を行う廃棄物処理施設であって、 この廃棄物処理施設に密閉型の乾留炉に高分子系廃棄物
    を入れて乾留し、油分を含む乾留ガスを発生させてこの
    乾留ガスを冷却することにより、燃料に適した油を得て
    廃棄物処理施設の燃焼装置へ供給する高分子系廃棄物の
    熱分解油化設備を付帯させたことを特徴とする高分子廃
    棄物から得た油を燃料とする廃棄物処理施設。
JP10243842A 1998-08-28 1998-08-28 高分子系廃棄物から得た油を燃料とする廃棄物処理施設 Pending JP2000070898A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296009A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Toshiba Corp 廃プラスチック処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296009A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Toshiba Corp 廃プラスチック処理装置

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