JP2000070796A - 塗布膜厚制御方法及び装置 - Google Patents

塗布膜厚制御方法及び装置

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JP2000070796A
JP2000070796A JP10245319A JP24531998A JP2000070796A JP 2000070796 A JP2000070796 A JP 2000070796A JP 10245319 A JP10245319 A JP 10245319A JP 24531998 A JP24531998 A JP 24531998A JP 2000070796 A JP2000070796 A JP 2000070796A
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coating film
film thickness
gas nozzle
substrate
coating
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JP10245319A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Morikawa
容任 森川
Munehiro Ishioka
宗浩 石岡
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連続走行する基材への液体塗布に際し、液体塗
布後に気体ノズルで気体を噴射して塗布膜厚の均一化を
図る。 【解決手段】連続走行する基材4に液体5を塗布して塗
布膜を形成し、気体ノズル6によって塗布膜に気体を噴
射て塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御方法におい
て、基材4の走行速度、塗布膜厚、基材4と気体ノズル
6間の距離とを測定し、この測定した基材4の走行速度
と、塗布膜厚と、基材4と気体ノズル6間の距離と、塗
布膜厚の均一化を可能とする気体ノズル6の噴射圧力の
範囲を求めるモデル式とに基づいて、塗布膜厚の均一化
を可能とする気体ノズル6の噴射圧力の範囲のうちの最
小値近傍の値を決定し、この最小値近傍の値となるよう
に気体ノズル6の噴射圧力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続走行する基材
への液体塗布に際し、液体塗布後に気体ノズルで気体を
噴射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鋼帯などの基材に連続的に液体を
塗布する方法として、ロールコーター、スライドコータ
ー、カーテンコーター等を用いる方法がある。近年、塗
布速度の高速化による生産性の向上、あるいは外観欠陥
のない美麗な塗布表面が求められており、高速な塗布で
あっても塗布膜厚を均一にして塗布表面を美麗にする必
要性が高まっている。
【0003】しかし、移送される鋼帯に液体を塗布して
も、必ずしも均一な塗布膜は得られない。例えば、各ロ
ールの接触部において同方向に回転する2ロールコータ
ーを用いて鋼帯に液体を塗布する方法では、ロール間の
メニスカスで発生するローピングによるライン移送方向
と平行な筋ムラが生じることがある。また、ロール間や
ロール・鋼帯間に気泡が巻き込まれ、筋ムラが生じるこ
とがある。
【0004】このような状況により、筋ムラが発生する
と、外観欠陥や塗布皮膜の機能が損なわれるという問題
が生じる場合がある。さらに、上記の他の塗布方法にお
いても、空気随伴による筋ムラが発生し同様の問題が生
じる場合がある。
【0005】したがって、塗布時の筋ムラ等を解消する
ために、塗布後に塗布膜厚を均一にする必要がある。従
来からこの塗布膜厚を均一にするための制御方法とし
て、塗布位置の下流側にガスワイピング装置を配置し、
このガスワイピング装置によりガスを鋼帯上の塗膜に噴
射し、塗布膜厚の均一化を図る方法が用いられている。
【0006】例えば、特開平7−62445号公報に
は、鋼帯を挟むように配置された1対のロールコータに
より液体を鋼帯に塗布した後、その下流側に鋼帯を挟む
ように配置された1対の気体ノズルによりエアーを鋼帯
上の塗膜に対して噴射し、塗布膜厚の均一化を図る方法
が開示されている。
【0007】また、例えば特開平9−47715号公報
には、金属板に所定量の液体の塗布を行った後、気体ノ
ズルにより気体を金属板に対して噴射し、塗布膜厚の均
一化を図る方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな気体ノズルからの気体噴射により塗布膜厚の均一化
を図る従来の方法では、気体噴射により基材上の塗布液
が飛散するスプラッシュ現象が生じ、作業環境を著しく
悪化させるとともに、この飛散した塗布液が外観劣化の
原因となる。
【0009】特に、基材のライン速度を増大するほど気
体噴射による塗膜への衝突圧力を高くしなければなら
ず、スプラッシュ現象が顕著になり、外観劣化による歩
留りの低下が発生するという問題点がある。
【0010】また、先の公報において開示されている塗
布膜厚の均一化方法においては、塗布膜厚均一化に必要
な気体噴射条件が開示されていない。そのため、ライン
速度等の操業条件が変更される毎に噴射条件を見定める
必要があり、作業効率が低下するという問題がある。
【0011】本発明は、以上のような実状に鑑みてなさ
れたものであり、気体噴射を行う際の条件を適切に制御
し、これにより塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。第1の発明の
塗布膜厚制御方法は、連続走行する基材に液体を塗布し
て塗布膜を形成し、気体ノズルによって塗布膜に気体を
噴射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御方法にお
いて、基材の走行速度、塗布膜厚、基材と気体ノズル間
の距離を測定し、この測定した基材の走行速度と、塗布
膜厚と、基材と気体ノズル間の距離と、塗布膜厚の均一
化を可能とする気体ノズルの噴射圧力の範囲を求めるモ
デル式とに基づいて、この範囲のうちの最小値近傍の値
を決定し、この最小値近傍の値となるように気体ノズル
の噴射圧力を制御する塗布膜厚制御方法である。
【0013】この第1の発明の塗布膜厚制御方法におい
ては、最小限の噴射圧力で塗布膜厚の均一化がなされる
ため、スプラッシュ現象等の発生を防止する。したがっ
て、作業環境の向上、外観劣化の防止が可能となり、基
材のライン速度の増加による生産性の向上、外観劣化防
止による歩留りの低下防止が可能になる。
【0014】また、液体塗布環境が変更されても、塗布
膜厚を均一にするための気体噴射条件がモデル式から自
動的に決定され、自動的にこの気体噴射条件が実現され
るため、作業効率を向上させることができる。
【0015】第2の発明の塗布膜厚制御方法は、連続走
行する基材に液体を塗布して塗布膜を形成し、気体ノズ
ルによって塗布膜に気体を噴射して塗布膜厚の均一化を
図る塗布膜厚制御方法において、基材の走行速度、塗布
膜厚、気体ノズルの噴射圧力を測定し、この測定した基
材の走行速度と、塗布膜厚と、気体ノズルの噴射圧力
と、塗布膜厚の均一化を可能とする基板と気体ノズル間
の距離の範囲を求めるモデル式とに基づいて、この範囲
のうちの最大値近傍の値を決定し、この最大値近傍の値
となるように基材と気体ノズル間の距離を制御する塗布
膜厚制御方法である。
【0016】この第2の発明の塗布膜厚制御方法におい
ては、最大限の基材・気体ノズル間距離が確保されて塗
布膜厚の均一化がなされるため、スプラッシュ現象等の
発生を防止する。
【0017】これにより、先の第1の発明の場合と同様
の作用が得られ、同様の効果を得ることができる。第3
の発明の塗布膜厚制御装置は、連続走行する基材に液体
を塗布して塗布膜を形成し、気体ノズルによって塗布膜
に気体を噴射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御
装置において、基材の走行速度を検出する速度検出手段
と、塗布膜厚を検出する塗布膜厚検出手段と、基材と気
体ノズル間の距離を検出する距離検出手段と、速度検出
手段によって検出された基材の走行速度と、塗布膜厚検
出手段によって検出された塗布膜厚と、距離検出手段に
よって検出された基材と気体ノズル間の距離と、塗布膜
厚の均一化を可能とする気体ノズルの噴射圧力の範囲を
求めるモデル式とに基づいて、この範囲のうちの最小値
近傍の値を決定する演算手段と、演算手段によって決定
された最小値近傍の値となるように気体ノズルの噴射圧
力を制御する制御手段とを具備した塗布膜厚制御装置で
ある。
【0018】この第3の発明の塗布膜厚制御装置は、第
1の発明の塗布膜厚制御方法を実現するものであるた
め、第1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
第4の発明の塗布膜厚制御装置は、連続走行する基材に
液体を塗布して塗布膜を形成し、気体ノズルによって塗
布膜に気体を噴射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚
制御装置において、基材の走行速度を検出する速度検出
手段と、塗布膜厚を検出する塗布膜厚検出手段と、気体
ノズルの噴射圧力を検出する噴射圧力検出手段と、速度
検出手段によって検出された基材の走行速度と、塗布膜
厚検出手段によって検出された塗布膜厚と、噴射圧力検
出手段によって検出された噴射圧力と、塗布膜厚の均一
化を可能とする基材と気体ノズル間の距離の範囲を求め
るモデル式とに基づいて、この範囲のうちの最大値近傍
の値を決定する演算手段と、演算手段によって決定され
た最大値近傍の値となるように気体ノズルの噴射圧力を
制御する制御手段とを具備した塗布膜厚制御装置であ
る。この第4の発明の塗布膜厚制御装置は、第2の発明
の塗布膜厚制御方法を実現するものであるため、第2の
発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。 (第1の実施の形態)本実施の形態では、スプラッシュ
現象を防止するために、気体噴射による塗膜への衝突圧
力を極力抑えながら、塗布膜厚を均一化させる塗布膜厚
制御方法について説明する。
【0020】図1は、本実施の形態に係る塗布膜厚制御
方法が適用される液体塗布ラインの状態を示す側面図で
ある。この図1の液体塗布ラインにおいては、2つのロ
ーラからなる2ロールコーター1a、1bが、搬送ロー
ラ2、3の回転により移動される帯状基材4の上面及び
下面に接するように配置されている。この2ロールコー
タ1a、1bは、溜められた液体5をピックアップし、
移動されている基材4表面に塗布する。
【0021】2ロールコータ1a、1bの下流側の基材
4上面側及び下面側には、気体ノズル6が配置されてお
り、この気体ノズル6が液体5塗布後の基材4の上下面
に気体を噴射する。
【0022】図2は、水平方向に走行する基材4上面に
気体ノズル6からの気体が噴射された場合の液流動状態
を示す側面断面図である。この図2において、基材4は
水平方向(長手方向)に速度Vで移動している。また、
基材4上面の塗布膜はウェット状態であり、この塗布時
点での厚さはTである。さらに、気体ノズル6は、基材
上4面から距離Bだけ離れて設置されている。気体ノズ
ル6から圧力Pの力を受けている液体の流動状態は下記
(1)式で表される。
【0023】
【数1】
【0024】この(1)式において、uは塗布膜内の流
速、Pは先に述べたように噴流(噴射された気体)によ
る圧力、μは塗布液体5の粘度、xは基材4の移動方
向、yは基材4の上下面と垂直な方向であり基材4表面
から気体ノズル6へ向かう方向を表している。ここで、
塗布膜の境界条件として下記(2)式を与える。
【0025】
【数2】 この(2)式のもとで(1)式を解くと、下記(3)式
が得られる。
【0026】
【数3】
【0027】この(2)式、(3)式において、V、T
は先に述べたようにそれぞれライン速度、ウェット状の
塗布膜厚を表している。本実施の形態においては、塗膜
厚均一化に必要な条件として、エアー噴射地点の上流側
に液溜りを生じさせる条件を適用する。このエアー噴射
地点の上流側に液溜りを生じさせる条件は下記(4)式
のようなものである。すなわち、この(4)式の条件
は、塗布膜に気体が噴射された際にウェット状の液体が
上流側に逆流することから得られるものである。
【0028】
【数4】
【0029】(3)式、(4)式から、(3)式の右辺
にy=Tを代入したものはゼロより小さくなり、この式
を整理すると、dP/dxの最大値に関して下記(5)
式を得ることができる。
【0030】
【数5】 また、圧力Pは噴流の流速Uにより下記(6)式で表さ
れる。
【0031】
【数6】
【0032】この(6)式においてρは気体の密度であ
る。噴流による流速Uは、2次元噴流理論によると、噴
流の流速が減衰しないポテンシャルコアを有する展開領
域と、ポテンシャルコアを持たない発達領域により異な
る。
【0033】展開領域(基材4・気体ノズル6間距離B
を、気体ノズル6のスリットギャップDで割った値が、
定数L以下の場合)では、この噴流による流速Uは下記
(7)のようになる。
【0034】
【数7】
【0035】ここで、erf(C1 x/B)は誤差関数
である。U0 は噴流の中心における最大流速、C1 は定
数を表している。一方、発達領域(B/D>L)では、
噴流による流速Uは下記(8)のようになる。
【0036】
【数8】
【0037】ここで、C2 は定数である。したがって、
展開領域では、(7)式を(6)式に代入して微分し、
dP/dxの最大値を求めることで、下記(9)式が得
られる。
【0038】
【数9】 一方、発達領域では、(8)式を(6)式に代入して微
分し、dP/dxの最大値を求めることで、下記(1
0)式が得られる。
【0039】
【数10】
【0040】この(9)式、(10)式において、Ps
は噴流による基材4への衝突圧力、C3 、C4 は定数で
ある。また、気体ノズル6内での気体の流れが等エント
ロピー変化の場合、気体ノズル6の流速は(11)式で
示される。
【0041】
【数11】
【0042】この(11)式において、P0 は大気圧、
n は気体ノズル6のヘッダ圧力を示す。ここで、
(5)式の左辺に(9)式を代入して下記(12)式を
得ることができる。
【0043】
【数12】 また、(6)式により下記(13)式の関係が成り立
つ。
【0044】
【数13】
【0045】Uは(7)式からx方向の分布を持つが、
ここでは最大流速でよいため、U=U0 となる。また、
0 は(11)式のように示される。したがって、(1
1)式を(13)式に代入して求めたPs を(12)式
に代入し、整理すると、展開領域において塗布膜厚を均
一に保つための条件式である(14)式が得られる。
【0046】
【数14】
【0047】(7)式の代わりに(8)式を、(9)式
の代わりに(10)式を用いると、発達領域において塗
布膜厚を均一に保つための条件式である(15)式が得
られる。
【0048】
【数15】
【0049】この(14)式、(15)式において、κ
は気体の比熱比であり、C5 、C6は定数である。以上
のような過程を経て得られる(14)式は、展開領域に
おいて塗布膜厚の均一化を可能とする気体ノズルの噴射
圧力の範囲を求めるモデル式である。
【0050】また、(15)式は、発達領域において塗
布膜厚の均一化を可能とする気体ノズルの噴射圧力の範
囲を求めるモデル式である。次に、この(14)式、
(15)式を用いて、塗布膜厚の均一化制御を行う塗布
膜厚制御方法について説明する。
【0051】まず、塗布液体の粘度μ、ガス種の比熱比
κ、気体ノズルのスリットギャップDを予め求めてお
く。次に、基材のライン速度V、塗布膜厚T、基材と気
体ノズルの間の距離B、大気圧P0 を測定する。
【0052】ここで、展開領域の場合には、予め求めて
おいた塗布液体の粘度μ、ガス種の比熱比κと、測定さ
れた基材のライン速度V、塗布膜厚T、基材と気体ノズ
ルの間の距離B、大気圧P0 とを(14)式に代入し、
この(14)式が成り立つPn の範囲のうち、最小値に
近い値(最小値でもよい)を決定する。
【0053】一方、発達領域の場合には、予め求めてお
いた塗布液体の粘度μ、ガス種の比熱比κ、気体ノズル
のスリットギャップDと、測定された基材のライン速度
V、塗布膜厚T、基材と気体ノズルの間の距離B、大気
圧P0 とを(15)式に代入し、この(15)式が成り
立つPn の範囲のうち、最小値に近い値(最小値でもよ
い)を決定する。
【0054】そして、気体ノズルのヘッダ圧力をこの決
定した最小値に近い値に制御する。このように、本実施
の形態に係る塗布膜厚制御方法においては、予め求めら
れている塗布液体の粘度μ、ガス種の比熱比κ、気体ノ
ズルのスリットギャップDを(14)、(15)のモデ
ル式に代入し、さらに基材のライン速度V、塗布膜厚
T、基材と気体ノズルの間の距離B、大気圧P0 を検出
し、それらの値を(14)、(15)のモデル式に代入
することにより、塗布膜均一化に必要な最低噴射圧力を
求めることができる。
【0055】これにより、スプラッシュ発生量を極力抑
えることができ、作業環境の向上、外観劣化の防止が可
能となる。また、基材のライン速度が速い場合にも、塗
布膜への噴射圧力を最低限に抑えてスプラッシュを防止
することができるため、基材のライン速度を増加させて
生産性を向上させることができる。
【0056】さらに、外観劣化の防止により歩留りの低
下が可能になる。さらに、自動的に塗布膜厚の均一化が
なされるため、ライン速度等が変化した場合であって
も、迅速に塗布膜厚が均一化される。
【0057】そして、塗布膜厚を均一にするための気体
噴射条件がモデル式から自動的に決定され、自動的にこ
の気体噴射条件が実現されるため、ユーザによる噴射条
件の見定めが不要であり、作業効率を向上させることが
できる。
【0058】なお、本実施の形態において塗布膜厚Tは
ウェット状態の塗布膜の厚さとしているが、塗布後にド
ライヤー、オーブン等で希釈液(水、有機溶媒)を蒸発
・乾燥させた塗布膜厚をTとしてもよい。
【0059】この場合、乾燥した塗布膜厚Tと希釈率と
を考慮し、ウェット状態での塗布膜厚を求める。下記の
(16)式は、この希釈率を考慮し、乾燥させた塗布膜
厚Tにより、(4)式の条件を書き換えた式である。
【0060】
【数16】
【0061】ここで、例えばαは希釈率が20%なら5
となる。このαは液の成分比が分かっていれば一義的に
決まる定数である。また、この場合、(5)式は、下記
の(17)式で書き換えられる。
【0062】
【数17】
【0063】(第2の実施の形態)本実施の形態に係る
塗布膜厚制御方法は、第1の実施の形態の塗布膜厚制御
方法を変形したものである。
【0064】先の第1の実施の形態に係る塗布膜厚制御
方法においては、気体噴射圧力を制御することでスプラ
ッシュ発生量を抑制していた。本実施の形態において
は、これに代えて、基材と気体ノズルの間の距離を制御
することによりスプラッシュ発生量を抑制する。先で述
べた(14)式を基材と気体ノズル間の距離Bに関する
式に変形すると、(18)式が得られる。
【0065】
【数18】 また、同様に(15)式を基材と気体ノズル間の距離B
に関する式に変形すると、(19)式が得られる。
【0066】
【数19】
【0067】したがって、本実施の形態に係る塗布膜厚
制御方法においては、予め求められている塗布液体の粘
度μ、ガス種の比熱比κ、気体ノズルのスリットギャッ
プDを(18)、(19)のモデル式に代入し、さらに
基材のライン速度V、塗布膜厚T、気体ノズルのヘッダ
圧力Pn 、大気圧P0 を検出し、それらの値を(1
8)、(19)のモデル式に代入することにより、塗布
膜均一化を実現する最大の基材と気体ノイズの間の距離
を求めることができる。
【0068】そして、この最大の基材と気体ノイズの間
の距離を確保して液体の塗布を行うことで、スプラッシ
ュ発生量を極力抑えることができ、第1の実施の形態の
場合と同様の効果を得ることができる。
【0069】(第3の実施の形態)本実施の形態におい
ては、先の第1の実施の形態に係る塗布膜厚制御方法を
実行するための塗布膜厚制御装置について説明する。
【0070】すなわち、本実施の形態に係る塗布膜厚制
御装置は、(14)式、又は(15)式を用いて、気体
ノズルの気体噴射圧力を制御する。図3は、本実施の形
態に係る塗布膜厚制御装置を示すブロック図であり、図
1と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ詳しく説明する。
【0071】距離計7は、基材4と気体ノズル7との間
の距離を測定し、演算装置8に出力する。速度検出器9
は、基材4に沿って回転する速度検出用ローラ9aの回
転速度に基づいて、速度処理部9bにて基材4の移動速
度Vを検出し、演算装置8に出力する。
【0072】塗布膜厚計10は、基材4の表面に形成さ
れたウェット状態の塗布膜の厚さを検出し、演算装置8
に出力する。演算装置8は、予め設定されている塗布液
体の粘度、ガス種の比熱比、気体ノズル6のスリットギ
ャップからなる各設定値を保持している。
【0073】また、演算装置8は、距離計7からの基材
4と気体ノズル6間の距離、速度検出器9からの移動速
度、塗布膜厚計10からの塗布膜の厚さを入力し、図示
しない大気圧計により大気圧を測定する。
【0074】そして、この上記の各設定値及び各入力値
を、展開領域の場合には(14)式、発達領域の場合に
は(15)式に代入し、塗布膜厚均一化を達成する気体
噴射圧力の範囲を求め、この範囲の中の最小噴射圧力を
制御装置11に出力する。
【0075】制御装置11は、演算装置8から入力した
最小噴射圧力を達成するために調整弁12を調節する。
調整弁12は、制御装置11からの制御にしたがって開
度の調節がなされ、この調整弁12の開度調節により気
体ノズル6の気体噴射圧力が適切に設定される。
【0076】上記のような構成を持つ塗布膜厚制御装置
の動作は、先の第1の実施の形態に係る塗布膜厚制御方
法と同様である。すなわち、この塗布膜厚制御装置で
は、塗布ラインを走行する基材4の上下面に対して、2
ロールコーター1a、1bで液体が塗布され、その後気
体ノズル6によって基材4の上下面に気体が噴射され
る。
【0077】次に、ライン下流の塗布膜厚計10、速度
検出器9により、それぞれ塗布膜厚T、ライン速度Vが
測定され、演算装置8に入力される。また、距離計7に
より気体ノズル6と基材4間の距離Bも測定され、演算
装置8に入力される。
【0078】演算装置8においては、展開領域の場合に
は予め設定されている各設定値、及び各入力値と(1
4)式とにより、塗布膜均一化に必要な気体噴射圧力の
最低値が求められる。
【0079】一方、発達領域の場合には各設定値、及び
入力値と(15)式とにより、塗布膜均一化に必要な気
体噴射圧力の最低値が求められる。制御装置11では、
演算装置8によって求められた最低気体噴射圧力を実現
すべく、調整弁12の開度調節制御が実行される。
【0080】この調整弁12の開度が制御されること
で、気体ノズル6の噴射圧力を最低の噴射圧力とするこ
とができる。以上のように、本実施の形態に係る塗布膜
厚制御装置においては、基材4表面の塗布膜厚を均一に
保つ最低の噴射圧力を自動的に演算し、この演算によっ
て得られた最低噴射圧力によって気体ノズル6が気体を
噴射する。
【0081】ゆえに、スプラッシュ現象を防止し、第1
の実施の形態の場合と同様の効果が得られる。 (第4の実施の形態)本実施の形態においては、先の第
2の実施の形態に係る塗布膜厚制御方法を実行するため
の塗布膜厚制御装置について説明する。
【0082】すなわち、本実施の形態に係る塗布膜厚制
御装置は、(18)式、又は(19)式を用いて、基材
と気体ノズルの間の距離を制御する。図4は、本実施の
形態に係る塗布膜厚制御装置を示すブロック図であり、
図3と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ詳しく説明す
る。
【0083】圧力計13は、気体ノズル6による気体噴
射圧力(気体ノズル6のヘッダ圧力)を検出し、演算装
置14に出力する。演算装置14は、第1の実施の形態
で述べた演算装置8と同様の各設定値を有し、また移動
速度、塗布膜の厚さ、圧力計13からの気体噴射圧力、
大気圧からなる各入力値を入力する。
【0084】そして、この演算装置14は、各設定値及
び各入力値を、展開領域の場合には(18)式、発達領
域の場合には(19)式に代入し、塗布膜厚一定化を達
成する基材4と気体ノズル6の間の距離の範囲を求め、
この範囲の中の最大距離を制御装置15に出力する。
【0085】制御装置15は、演算装置14から入力し
た基材4と気体ノズル6の間の最大距離を達成するため
に気体ノズル駆動装置16を制御する。気体ノズル駆動
装置16は、制御装置15からの制御にしたがって気体
ノズル6を移動させる。
【0086】上記のような構成を持つ塗布膜厚制御装置
の動作においては、演算装置14が、(18)式又は
(19)式に基づいて塗布膜厚一定化を達成する基材4
と気体ノズル6の間の距離の最大値を求める点、及び制
御装置15が基材4と気体ノイズ6の間の距離を許容範
囲の最大とする点が主に異なり、他の点についてはほぼ
同様であるため、説明を省略する。また、本実施の形態
に係る塗布膜厚制御装置の効果も、第2の実施の形態に
係る塗布膜厚制御方法と同様であるため、ここでは説明
を省略する。
【0087】
【実施例】(実施例1)以下に、本発明による図3の塗
布膜厚制御置(第3の実施の形態に係る塗布膜厚制御装
置)によって塗布膜厚の制御を実行した場合について説
明する。
【0088】ここでは、基材4として用いた幅200m
m、厚さ0.5mmの鋼板の上下面に、粘度5cpの水溶性
液体5を2ロールコーター1a、1bにより塗布し、そ
の後スリットギャップが1mmの気体ノズル6からエアー
を鋼板上下面に対して噴射する。
【0089】また、この実施例1では、ライン速度が1
20m/min 、ウェット値に換算した平均塗布膜厚が上面
10.5μm 、下面10.0μm 、鋼板と気体ノズル6
の間の距離が10mmと測定されている。
【0090】図5は、この実施例1の状態において、気
体噴射を行わない場合と、本発明による場合の鋼板幅方
向の塗布膜厚分布を示す図であり、図5(a)が気体噴
射を行わない場合、図5(b)が本発明による場合を示
している。
【0091】図5(a)に示すように、気体噴射を行わ
ない場合には、幅2mm前後の波長をもつ塗布ムラが観測
された。一方、図5(b)に示すように、モデル式(1
4)、(15)に基づく塗布膜均一化に必要な最低噴射
圧力により気体を噴射した場合には、前記の塗布ムラが
消滅した。
【0092】図6は、実施例1の状態において、気体噴
射を行わない場合の鋼板幅方向の塗布膜厚分布、及び気
体噴射圧力を制御する本発明の鋼板幅方向の塗布膜厚分
布を周波数解析した結果である。
【0093】気体噴射しない場合には、波長2mm前後に
大きな振幅をもっているが、本発明による気体噴射を行
うことにより、前記の大きな振幅が減少していることが
分かる。
【0094】また、外観を見比べても、エアー噴射を行
わない場合に比べ、本発明による場合の方が飛躍的に向
上した。さらに、この実施例1の条件において、ライン
速度120m/min を150m/min に変更した場合の塗布
膜厚の状態を調べた。
【0095】図7は、実施例1の状態においてライン速
度を変更した場合の塗布外観の変化状態を示す図であ
る。この図7に示すように、本発明により塗布膜厚の制
御を行った場合には、ライン速度の変更後すぐに塗布膜
厚均一化が達成された。
【0096】これに対し、塗布膜の表面外観を見ながら
液体塗布条件の調整を行う従来の方法では、適当な条件
で外観を見ながら調整をしなければならないため、塗布
膜厚均一化に数十秒の時間を必要とする。また、その間
は最適な気体噴射圧力が把握できないため、過度の気体
噴射によるスプラッシュが多量に発生したり、不十分な
気体噴射圧力により部分的にしか塗布膜の均一化がなさ
れていない状態となる。
【0097】(実施例2)以下に、本発明による図4の
塗布膜厚制御置(第4の実施の形態に係る塗布膜厚制御
装置)によって塗布膜厚の制御を実行した場合について
説明する。
【0098】ここでは、基材、塗布液体、気体ノズルに
先の実施例1と同様のものが利用されている。また、こ
の実施例2では、ライン速度が120m/min 、ウェット
値に換算した塗布膜厚が上面9.5μm 、下面10.5
μm 、気体噴射圧力が0.4kgf/cm2と測定されてい
る。
【0099】図8は、この実施例2の状態において、気
体噴射を行わない場合と、本発明による場合の鋼板幅方
向の塗布膜厚分布を示す図であり、図8(a)が気体噴
射を行わない場合、図8(b)が本発明による場合を示
している。
【0100】図8(a)に示すように、気体噴射を行わ
ない場合には、幅2mm前後の波長をもつ塗布ムラが観測
された。一方、図8(b)に示すように、モデル式(1
8)、(19)に基づく塗布膜均一化に必要な鋼板と気
体ノズルの間の距離により気体を噴射した場合には、前
記の塗布ムラが消滅した。
【0101】図9は、実施例2の状態において、気体噴
射を行わない場合の鋼板幅方向の塗布膜厚分布、及び鋼
板と気体ノズルの間の距離を制御する本発明の鋼板幅方
向の塗布膜厚分布を周波数解析した結果である。
【0102】気体噴射しない場合には、波長2mm前後に
大きな振幅をもっているが、本発明による気体噴射を行
うことにより、前記の大きな振幅が減少していることが
分かる。
【0103】また、外観を見比べても、エアー噴射を行
わない場合に比べ、本発明による場合の方が飛躍的に向
上した。さらに、この実施例2の条件において、ライン
速度120m/min を150m/min に変更した場合の塗布
膜厚の状態を調べた。
【0104】図10は、実施例2の状態においてライン
速度を変更した際における塗布外観の変化状態を示す図
である。この図10に示すように、本発明により塗布膜
厚の制御を行った場合には、ライン速度の変更後すぐに
塗布膜厚均一化が達成されたのに対し、従来の方法で
は、数十秒間の時間を要している。また、この数十秒間
は多量のスプラッシュが発生したり、部分的にしか塗布
膜厚の均一化がなされない状況であった。
【0105】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の塗布膜厚制
御方法及び装置においては、基材に塗布された液体で形
成される塗布膜の厚さを均一にするのに必要な気体ノズ
ルの気体噴射圧力の範囲をモデル式を用いて求める。
【0106】そして、この求められた気体噴射圧力の範
囲のうち、最小の気体噴射圧力により塗布膜の厚さの均
一化を図る。このように、最小限の気体噴射圧力で均一
化を図ることで、スプラッシュ発生量を極力抑えること
ができ、これにより作業環境の向上、外観劣化の防止が
可能となる。
【0107】また、基材のライン速度が速い場合にも、
塗布膜への噴射圧力を最低限に抑えることでスプラッシ
ュを防止できるため、基材のライン速度を増加させて生
産性を向上させることができる。
【0108】さらに、外観劣化の防止により歩留りの低
下が可能になる。そして、塗布膜厚を均一にするための
気体噴射条件がモデル式から自動的に決定され、自動的
にこの気体噴射条件が実現されるため、ユーザによる噴
射条件の見定めが不要であり、作業効率を向上させるこ
とができる。
【0109】なお、本発明は、塗布膜の厚さを均一にす
るのに必要な基材と気体ノズルの間の距離の範囲をモデ
ル式を用いて求め、この求められた距離範囲のうちの最
大の距離を確保することで塗布膜の厚さの均一化を図る
場合にも、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る塗布膜厚制御
方法が適用される液体塗布ラインの状態を示す側面図。
【図2】同実施の形態において、水平方向に走行する基
材上面に気体ノズルからの気体が噴射された場合の液流
動状態を示す側面断面図
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る塗布膜厚制御
装置を示すブロック図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る塗布膜厚制御
装置を示すブロック図。
【図5】実施例1の状態において、気体噴射を行わない
場合と、本発明による場合の鋼板幅方向の塗布膜厚分布
を示す図。
【図6】実施例1の状態において、気体噴射を行わない
場合の鋼板幅方向の塗布膜厚分布、及び気体噴射圧力を
制御する本発明の鋼板幅方向の塗布膜厚分布を周波数解
析した結果を示す図。
【図7】実施例1の状態においてライン速度を変更した
場合の塗布外観の変化状態を示す図。
【図8】実施例2の状態において、気体噴射を行わない
場合と、本発明による場合の鋼板幅方向の塗布膜厚分布
を示す図。
【図9】実施例2の状態において、気体噴射を行わない
場合の鋼板幅方向の塗布膜厚分布、及び鋼板と気体ノズ
ルの間の距離を制御する本発明の鋼板幅方向の塗布膜厚
分布を周波数解析した結果を示す図。
【図10】実施例2の状態においてライン速度を変更し
た際における塗布外観の変化状態を示す図。
【符号の説明】
1a、1b…2ロールコーター 2、3…搬送ローラ 4…基材 5…液体 6…気体ノズル 7…距離計 8、14…演算装置 9…速度検出器 11、15…制御装置 12…調整弁 13…圧力計 16…気体ノズル駆動装置
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC21 AC60 AC92 AC93 AC94 AC95 CA48 EA05 4F035 AA04 BB02 BB35 BC05 CA04 CB24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行する基材に液体を塗布して塗布
    膜を形成し、気体ノズルによって前記塗布膜に気体を噴
    射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御方法におい
    て、 前記基材の走行速度、前記塗布膜厚、前記基材と前記気
    体ノズル間の距離を測定し、 この測定した基材の走行速度と、前記塗布膜厚と、前記
    基材と前記気体ノズル間の距離と、前記塗布膜厚の均一
    化を可能とする前記気体ノズルの噴射圧力の範囲を求め
    るモデル式とに基づいて、前記範囲のうちの最小値近傍
    の値を決定し、 この最小値近傍の値となるように前記気体ノズルの噴射
    圧力を制御することを特徴とした塗布膜厚制御方法。
  2. 【請求項2】 連続走行する基材に液体を塗布して塗布
    膜を形成し、気体ノズルによって前記塗布膜に気体を噴
    射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御方法におい
    て、 前記基材の走行速度、前記塗布膜厚、前記気体ノズルの
    噴射圧力を測定し、 この測定した基材の走行速度と、前記塗布膜厚と、前記
    気体ノズルの噴射圧力と、前記塗布膜厚の均一化を可能
    とする前記基板と前記気体ノズル間の距離の範囲を求め
    るモデル式とに基づいて、前記範囲のうちの最大値近傍
    の値を決定し、 この最大値近傍の値となるように前記基材と前記気体ノ
    ズル間の距離を制御することを特徴とした塗布膜厚制御
    方法。
  3. 【請求項3】 連続走行する基材に液体を塗布して塗布
    膜を形成し、気体ノズルによって前記塗布膜に気体を噴
    射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御装置におい
    て、 前記基材の走行速度を検出する速度検出手段と、 前記塗布膜厚を検出する塗布膜厚検出手段と、 前記基材と前記気体ノズル間の距離を検出する距離検出
    手段と、 前記速度検出手段によって検出された基材の走行速度
    と、前記塗布膜厚検出手段によって検出された前記塗布
    膜厚と、前記距離検出手段によって検出された前記基材
    と前記気体ノズル間の距離と、前記塗布膜厚の均一化を
    可能とする前記気体ノズルの噴射圧力の範囲を求めるモ
    デル式とに基づいて、前記範囲のうちの最小値近傍の値
    を決定する演算手段と、 前記演算手段によって決定された最小値近傍の値となる
    ように前記気体ノズルの噴射圧力を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする塗布膜厚制御装置。
  4. 【請求項4】 連続走行する基材に液体を塗布して塗布
    膜を形成し、気体ノズルによって前記塗布膜に気体を噴
    射して塗布膜厚の均一化を図る塗布膜厚制御装置におい
    て、 前記基材の走行速度を検出する速度検出手段と、 前記塗布膜厚を検出する塗布膜厚検出手段と、 前記気体ノズルの噴射圧力を検出する噴射圧力検出手段
    と、 前記速度検出手段によって検出された基材の走行速度
    と、前記塗布膜厚検出手段によって検出された前記塗布
    膜厚と、前記噴射圧力検出手段によって検出された噴射
    圧力と、前記塗布膜厚の均一化を可能とする前記基材と
    前記気体ノズル間の距離の範囲を求めるモデル式とに基
    づいて、前記範囲のうちの最大値近傍の値を決定する演
    算手段と、 前記演算手段によって決定された最大値近傍の値となる
    ように前記気体ノズルの噴射圧力を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする塗布膜厚制御装置。
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WO2020209544A1 (ko) * 2019-04-11 2020-10-15 주식회사 웰쳐화인텍 나노 무기조성물 및 이를 이용한 코팅방법
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