JP2000070219A - 可変式吸引機構 - Google Patents

可変式吸引機構

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JP2000070219A
JP2000070219A JP10246386A JP24638698A JP2000070219A JP 2000070219 A JP2000070219 A JP 2000070219A JP 10246386 A JP10246386 A JP 10246386A JP 24638698 A JP24638698 A JP 24638698A JP 2000070219 A JP2000070219 A JP 2000070219A
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Japan
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suction
variable
cam
leak
valve
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JP10246386A
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Katsuya Hirakui
克也 平久井
Akitetsu Shigihara
章哲 鴫原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄性が良好で、回収される切除片の形状を
損なわず、吸引力の立ち上がり特性を制御し、体内壁の
吸着を防止することができる内視鏡装置の可変式吸引機
構を提供する。 【解決手段】 可変式吸引機構1は、吸引管路3の一部
である可撓管5を可変ピンチバルブ7により押し潰すこ
とにより吸引のON/OFF及び吸引立上りを制御す
る。モータ27は、カム29及びピニオンギア53を回
転させる。カム29がレバー35を揺動することによ
り、ピン37とプレート41とで挟まれた可撓管5を押
し潰す量を変える。ピニオンギア53で左右に駆動され
るカムプレート55には、斜めのカム溝65、67が設
けられ、カム溝65、67に沿って図中上下動するピン
49、51が上下することにより、リーク弁9、11が
開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内に挿入され
体腔内の診断及び治療に用いられる医療用内視鏡装置の
吸引機構に係り、特に、体内物及び外気の吸引性能を改
善した可変式吸引機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡装置の吸引機構としては、
スコープ操作部の吸引スイッチを操作者の指により押圧
制御するメカバルブ方式と、スコープ操作部の吸引スイ
ッチから電気信号をプロセッサへ通信し、プロセッサ部
で吸引管路を制御する電気バルブ式がある。
【0003】電気バルブ式においては、連続的に作動す
る吸引ポンプに接続された吸引管路の途中に、吸引管路
を押し潰し、通路の開閉を行う電磁バルブを設けたピン
チバルブ方式(特開平4−108421号公報)と、モ
ータにより駆動されるカムを用いて開閉量を制御するモ
ータ方式(特開平4−129522号公報)が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】メカバルブ方式は、操
作者の指先の力により吸引力を微調できる利点はあるも
のの、洗浄時にスイッチを外し、管路内をブラッシング
する必要があることと、分岐部を有するため、吸引によ
るポリープ回収時に切除片を座滅させることがある等の
問題点があった。
【0005】ピンチバルブ式は、スコープ内の管路は一
本で構成されるため、洗浄性やポリープ回収時の利点は
あるものの、ON−OFF制御であるため、吸引量の微
調が出来ない、吸引をONにすると吸引力が急激に立ち
上がるので導中部の吸引口付近の体内壁が吸着される、
ソレノイドの特性上長時間・連続吸引には不向きである
という問題点があった。
【0006】モータ式は、ピンチバルブ式と同等の利点
を持つとともに吸引量を調整可能にしたものであるが、
体内壁を吸着した状態でスイッチをOFFにすると、吸
着が解除されないという問題点があった。また、吸引動
作終了後、上流側が外気にリークするため、上流側に残
留していた吸引物が体内に逆流するという問題点があっ
た。
【0007】以上の問題点に鑑み本発明の目的は、スイ
ッチの着脱およびブラッシング箇所を削減し洗浄性が良
好な可変式吸引機構を提供することである。また本発明
の目的は、回収される切除片の形状を損なわず、またフ
ード法による粘膜切除術(EMR)等における吸引によ
る処置性を向上させた可変式吸引機構を提供することで
ある。
【0008】また本発明の目的は、吸引強度の制御が可
能であり、吸引力の立ち上がり特性を制御でき、体内の
粘膜等の吸着を防止することができる可変式吸引機構を
提供することである。また本発明の目的は、吸引物の逆
流がない可変式吸引機構を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、生体内に挿入される導中部と体内物を吸引
する吸引ポンプとを連結し、体内物の通路となる吸引管
路を有する内視鏡装置に用いられる可変式吸引機構であ
って、前記吸引管路の一部の断面積を連続的に変化させ
る可変ピンチバルブと、該可変ピンチバルブの前記導中
部側及び前記吸引ポンプ側にそれぞれ分岐管を介して接
続されると共に、該可変ピンチバルブによる前記吸引管
路の断面積変化に連動して開閉又はリーク量を制御する
2つのリーク弁と、を備えたことを要旨とする可変式吸
引機構である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図2は、本発明が適用され
る内視鏡装置の概略構成図である。同図に示すように、
内視鏡装置201は、内視鏡装置本体203とスコープ
251を備えている。
【0011】スコープ251は、先端部に図示しない光
学系及び撮像素子を搭載し被検体の体腔内の挿入される
導中部253、導中部253の後端に連設された操作部
255、操作部255と内視鏡装置本体203とを接続
するためのユニバーサルコード257、ユニバーサルコ
ード257の先端部に設けられたコネクタ部259を備
えている。
【0012】内視鏡装置本体203は、被検体の体腔内
を照明するための光源205、被検体の撮像信号を処理
する信号処理回路207、被検体内部の画像を表示する
モニタ209、被検体内部へ送気送水するための送気送
水ポンプ211、送気を制御する送気バルブ213、送
水を制御する送水バルブ215、送水すべき清浄水を蓄
える送水ボトル217を備えている。
【0013】光源205からの照明光は、ユニバーサル
コード257、操作部255、導中部253を縦貫する
ライトガイド261により導中部の先端部まで導光さ
れ、被検体の体腔内を照明する。また図示されない光学
系及び撮像素子により撮像された画像信号は、導中部2
53、操作部255、ユニバーサルコード257を経て
コネクタ部259から内視鏡装置本体203の信号処理
回路207に入力され、所定の信号処理が行われて、モ
ニタ209に画像表示される。
【0014】また、内視鏡装置本体203には、連続的
に作動する吸引ポンプ219に接続された吸引管路22
1の途中に、吸引管路221の一部を押し潰し、通路の
開閉を行う可変式吸引機構1が装着されている。
【0015】図1は、本発明に係る可変式吸引機構の第
1の実施形態を説明する部分断面平面図である。図1に
おいて、可変式吸引機構1は、図外の吸引ポンプと図外
の内視鏡スコープとを接続する吸引管路3、吸引管路3
に設けられた可撓管5の断面積を連続的に変化させる可
変ピンチバルブ7と、可変ピンチバルブ7の上流側(ス
コープ導中部側)に設けられたリーク弁9、可変ピンチ
バルブ7の下流側(吸引ポンプ側)に設けられたリーク
弁11、を備えている。そして、可変ピンチバルブ7の
開閉量の変化に連動して、リーク弁9、11における外
気のリーク量が変化するようになっている。
【0016】吸引管路3は、図外の内視鏡スコープに接
続するためのホースエンド13、湾曲管15、分岐管1
7、可撓管5、分岐管19、湾曲管21、及び図外の吸
引ポンプに接続するためのホースエンド23が順次接続
されて構成されている。
【0017】分岐管17、19には、それぞれリーク弁
9、11が設けられ、外気をリークすることができるよ
うになっている。
【0018】可変ピンチバルブ7は、フレーム25の裏
面に固着された動力源であるモータ27、モータ27の
軸部材27aに固着されたカム29、一端部に設けられ
たローラ31がカム29に接してカム29の回転により
レバー軸33の回りに揺動されるL字型のレバー35、
レバー35の他端部に設けられたピン37、レバー35
を反時計回り、即ちローラ31をカム29に圧接する方
向に付勢するバネ39、ピン37と可撓管5を挟んで対
向する位置にフレーム25に固着されたプレート41に
より構成されている。
【0019】そしてカム29が図1に示した可変ピンチ
バルブ閉の位置から反時計回りに回転すると、ローラ3
1が徐々に左側へ押され、これによりレバー軸33の周
囲を時計回りにレバー35が揺動されるので、ピン37
は図中下方へ移動し、プレート41との距離が開くの
で、プレート41とピン37とによる可撓管5の押し潰
し量が少なくなり、可撓管5の断面積が広がり、吸引を
開始させることができる。
【0020】この逆に、吸引を停止するときには、モー
タ27を逆転させカム29を時計回りに回転させる。こ
れによりローラ31が徐々に右側へ戻され、軸33の周
囲を反時計回りにレバー35が揺動されるので、ピン3
7は図中上方へ移動し、プレート41との距離が近づく
ので、プレート41とピン37とによる可撓管5の押し
潰し量が多くなり、可撓管5の断面積が徐々に狭まり、
最後には完全に押し潰されるので吸引を停止させること
ができる。
【0021】リーク弁9、11は、それぞれ分岐管1
7、19に設けられている。各分岐管17、19の図中
下方へ分岐する円筒状のシリンダ部17a、19aに
は、それぞれ円柱状のピストン43、45が嵌合され、
各ピストン43、45にはブラケット47を介してそれ
ぞれピン49、51が固着されている。そして、それぞ
れのピン49、51の上下動に応じて、それぞれピスト
ン43、45が上下動し、それぞれリーク弁9、11が
外気をリークさせたり、リークを止めたりすることがで
きるようになっている。
【0022】リーク弁9、11の動作としては、スコー
プ側のリーク弁9のピストン43の先端部は、単に面取
りされているのみなので、ピストン43のシリンダ部1
7aに対する位置によってほぼON−OFF制御となる
が、吸引ポンプ側のピストン45の先端部には、切り欠
き部45aが設けられ、ピストン45がシリンダ19a
から引き出される量に応じたリーク量が得られるように
なっている。
【0023】リーク弁9、11の開閉またはリーク量を
可変ピンチバルブ7の開閉に連動させる機構は、以下の
通りである。
【0024】モータ27の軸部材27aには、カム29
の下部に固着されたピニオンギア53が設けられ、カム
29の回転と同時に回転するようになっている。そし
て、フレーム25の上面にこれと平行に配置されたカム
プレート55の手前側の端部には、ラックギア57が設
けられ、ピニオンギア53と嵌合している。また、カム
プレート55には、その滑動を左右方向に規制するため
の為の左右方向に伸延する長孔59、61が設けられ、
それぞれの長孔59、61にはフレーム25から立設さ
れたピン63が挿通されている。これによりカムプレー
ト55はピニオンギア53の時計回りの回転により右へ
滑動し、ピニオンギア53の反時計回りの回転により左
へ滑動するようになっている。
【0025】またカムプレート55には、左右方向に対
して傾斜した傾斜部を有するカム溝65が設けられ、カ
ム溝65には、ピン49が挿入され、カム溝65が左右
に移動するに連れて、ピン49が上下動するようになっ
ている。ピン49は、上記の通りブラケット47を介し
てリーク弁9のピストン43に固着されている。これに
よりカムプレート55がピニオンギア53により左右に
駆動されると、カム溝65を滑動するピン49が上下動
し、この結果ピストン43が分岐管17のシリンダ17
aを出入りするので、リーク弁9が開閉されることとな
る。
【0026】同様に、カムプレート55には、左右方向
に対して傾斜した傾斜部を有するカム溝67が設けら
れ、カム溝67には、ピン51が挿入され、カム溝67
が左右に移動するに連れて、ピン51が上下動するよう
になっている。ピン51は、ブラケット47を介してリ
ーク弁11のピストン45に固着されている。これによ
りカムプレート55がピニオンギア53により左右に駆
動されると、同様にリーク弁11が開閉及びリーク量変
化が行われる。
【0027】すなわち、可変ピンチバルブ7が閉じてい
る間は、リーク弁9、11は、外気をリークしている。
そして、カム29及びピニオンギア53が反時計回りに
回転するに連れて、可変ピンチバルブ7が徐々に開くと
ともに、リーク弁9が閉じ、リーク弁11のリーク量が
少なくなり、吸引ポンプの吸引力は、例えばスコープ導
中部の先端部に開口する鉗子口から体内物を吸引するこ
とに利用される。
【0028】そして、カム29の最大回転位置では、可
変ピンチバルブ7の開度が最大となるとともに、リーク
弁11のリーク量は0となる。
【0029】次に、図3のカムプレート55の要部平面
図を参照して、本第1実施形態の変形例を説明する。上
記のように第1実施形態においては、スコープ側のリー
ク弁9の開閉を制御するカム溝65は、図3(a)に示
すような形状となっていて、リーク弁9の開閉動作を行
っていたが、これを図3(b)に示す変形例のように変
更することにより、吸引停止後短時間のみリーク弁9を
リークさせて体内壁の吸着を防止し、その後リーク弁9
を閉じて、体内物の逆流を防止することができる。その
他の構成は第1実施形態と同様である。
【0030】すなわち、図3(b)に示すように、カム
溝65の図中左端部に折り曲げ部65cを追加する。こ
れにより、可変ピンチバルブ7を閉じて吸引を終了した
とき、カム溝65bにより一旦開いたリーク弁9が、カ
ム溝65により再度閉じることになる。
【0031】以上説明したように、本実施形態の可変式
吸引機構における吸引力の立ち上がりは、モータ27の
回転速度及びカム29、カムプレート55の形状に従う
こととなり、緩やかな立ち上がりを実現することができ
る。また吸引の立ち上がり及び立ち下がりに連動して、
可変式吸引機構のスコープ側及び吸引ポンプ側に設けら
れたリーク弁が開閉するので、吸引ポンプに負担をかけ
ることがなく、また吸引停止時に体内壁等を吸着するこ
とがなくなる。
【0032】次に、本発明に係る可変式吸引機構の第2
の実施形態を説明する。図4は、第2実施形態の可変式
吸引機構の構成を示す部分断面平面図である。本実施形
態における可変式吸引機構101は、ソレノイドコイル
127により駆動されるプランジャ131の動作によ
り、吸引のON−OFFが制御される。
【0033】図4において、図外のスコープと図外の吸
引ポンプとを接続する吸引管路には、分岐管117、可
撓管105、分岐管119が順次接続されている。分岐
管117、119の主通路は図中上下方向であるが、そ
れぞれ右方または左方へ分岐するシリンダ117a、1
19aを備えるとともに、シリンダ117a、119a
を介してフレーム125に固定されている。分岐管11
7、119のそれぞれの下端部には可撓管105のそれ
ぞれの端部が差し込まれている。
【0034】またフレーム125には上下方向に長い長
孔133が設けられ、長孔133には、ピン135が可
撓管105と直交するように挿通されている。シリンダ
117a、119aの先端部上面には、それぞれリーク
孔117b、119bが設けられている。
【0035】プランジャ131の上端部には、左右両側
面と前面に開口部を有するスライドフレーム137が固
着されるとともに、バネ129により上方へ付勢されて
いる。スライドフレーム137の底板上面は、山形の凸
部137aが設けられ、凸部137aと可撓管105を
挟んで対向する位置に紙面垂直にピン135が設けられ
ている。ピン135は、フレーム125の前面から後面
まで貫通し、スライドフレーム137には、このピン1
35を挿通するための上下に長い長孔133が設けられ
ている。
【0036】またスライドフレーム137の上端部に
は、図示されないバネにより下方に付勢されたプッシュ
ロッド157の下端部が接している。プッシュロッド1
57の上端部には、プレート155がプッシュロッド1
57に対して直角に固着され、プレート155の左右の
両端部には、シリンダ117a、119aのそれぞれの
リーク孔117b、119bに対向する位置に、例えば
シリコンゴム等の弾性材で形成された弁体143、14
5がネジ147で固着されている。
【0037】そして、これら弁体143、145と、弁
体143、145により開閉されるリーク孔117b、
119bとがリーク弁109、111を形成している。
【0038】ソレノイドコイル127に通電されないと
き、プランジャ131はバネ129により上方へ押し上
げられているので、凸部137aと、ピン135とによ
り挟まれた可撓管105は押し潰され、吸引通路が閉じ
られているとともに、リーク弁109、111は開いて
いる。この状態は、吸引OFFの状態であり、図外の吸
引ポンプは、リーク弁111からリークする外気のみを
吸引し、図外のスコープ側に負圧は伝えられず被検体の
内容物が吸引されることはない。
【0039】ソレノイドコイル127に通電されると、
プランジャ131はバネ129に打ち勝って下方へ引き
下げられ、ピン135と凸部137aによる可撓管10
5の押し潰しが無くなるので、吸引通路が開くととも
に、リーク弁109、111が閉じるようになってい
る。この状態は、吸引ONの状態であり、図外の吸引ポ
ンプは、図外のスコープ側から被検体の内容物を吸引す
ることとなる。
【0040】尚、本実施形態においては、ソレノイドコ
イル127への通電を止めて、吸引ONの状態から吸引
OFFの状態へ切り換えた際、リーク弁109のリーク
は、閉から一時開となり、その後再び閉の状態に戻るよ
うに工夫されている。
【0041】図5は、第2実施形態の要部拡大断面図で
あり、リーク弁109の詳細を示すものである。図5に
示すように、リーク弁109は、シリンダ117aの先
端部上面には、リーク孔117bが設けられ、リーク孔
117bに対向する位置に弁体143が設けられてい
る。弁体143は、上端部に円形のつば161aが設け
られたピストン161と、ピストン161の下端部に固
着された円錐台形の弾性部材167からなる。弁体14
3を支持するプレート155には、ピストン161を挿
通するための円筒形の孔155aと、この円筒形の孔1
55aの側面に円環状の溝155bが設けられている。
溝155bには、ピストン161の上下動の抵抗となる
Oリング163が填め込まれている。またピストン16
1の周囲には、プレート155に対してピストン161
を下方に付勢するコイルスプリング165が設けられて
いる。
【0042】ソレノイドコイル127に通電が始めら
れ、プランジャ131が下方に吸引され、可撓管105
の通路が開き吸引がONとなるとき、プレート155
は、図示されないバネにより下方に押し下げられる。こ
れによりピストン161は直ちに押し下げられ、弾性部
材167は、リーク孔117bを塞ぐことになる。
【0043】逆にソレノイドコイル127の通電が停止
されるとき、プランジャ131がバネ129により押し
上げられ、スライドフレーム137が押し上げられる。
スライドフレームの上部は、プッシュロッド157を押
し上げ、プレート155が押し上げられる。このとき、
ピストン161は、コイルスプリング165を圧縮した
状態でOリング163との摩擦によりプレート155と
一体となって押し上げられる。そして弾性部材167と
リーク孔117bとが離れリーク弁109は、外気に対
して一時的にリークする。
【0044】その後、圧縮されたコイルスプリング16
5の伸長しようとする力は、Oリング163とピストン
161との摩擦に打ち勝って、徐々にピストン161を
下方に押し下げ、やがて弾性部材167は、リーク孔1
17bを塞ぐこととなる。こうして、吸引停止時に、一
時的にスコープ側のリーク弁109を開くことができ、
被検体の体内壁とうの吸着を防止し、その後のリーク弁
の閉塞により体内物の逆流を防止することができる。
【0045】尚、本実施形態の変形例として、摩擦部材
としてのOリングに代えて、オイルやガス等の流体を封
入したダンパー(ショックアブソーバとも呼ばれる)を
上記ピストン161に組み込んで利用してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
イッチの着脱およびブラッシング箇所を削減し洗浄性が
良好な可変式吸引機構を提供することができる。また本
発明によれば、回収される切除片の形状を損なわず、ま
たフード法による粘膜切除術等における吸引による処置
性を向上させた可変式吸引機構を提供することができ
る。
【0047】また本発明によれば、吸引強度の制御が可
能であり、吸引力の立ち上がり特性を制御でき、粘膜等
の体内壁の吸着を防止することができる可変式吸引機構
を提供することができる。また本発明によれば、吸引物
の逆流がない可変式吸引機構を提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変式吸引機構の第1の実施形態
の構成を示す部分断面平面図である。
【図2】本発明が適用される内視鏡装置の全体構成を説
明する概念図である。
【図3】第1の実施形態の変形例を示す要部平面図であ
る。
【図4】本発明に係る可変式吸引機構の第2の実施形態
の構成を示す部分断面平面図である。
【図5】第2実施形態の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…可変式吸引機構、3…吸引管路、5…可撓管、7…
可変ピンチバルブ、9、11…リーク弁、17、19…
分岐管、17a、19a…シリンダ、27…モータ、2
9…カム、31…ローラ、35…レバー、37…ピン、
39…バネ、41…プレート、43、45…ピストン、
47…ブラケット、49、51…ピン、53…ピニオン
ギア、55…カムプレート、57…ラックギア、65、
67…カム溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 GG02 GG08 HH05 HH56 4C077 AA26 BB10 CC09 DD25 DD26 DD28 JJ04 JJ05 JJ06 JJ16 KK25 KK27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内に挿入される導中部と体内物を吸
    引する吸引ポンプとを連結し、体内物の通路となる吸引
    管路を有する内視鏡装置に用いられる可変式吸引機構で
    あって、 前記吸引管路の一部の断面積を連続的に変化させる可変
    ピンチバルブと、 該可変ピンチバルブの前記導中部側及び前記吸引ポンプ
    側にそれぞれ分岐管を介して接続されると共に、該可変
    ピンチバルブによる前記吸引管路の断面積変化に連動し
    て開閉又はリーク量を制御する2つのリーク弁と、 を備えたことを特徴とする可変式吸引機構。
  2. 【請求項2】 前記可変ピンチバルブは、モータにて回
    転駆動されるカムにより直接またはこのカムに係合した
    レバーにより間接に前記吸引管路の可撓管部を押圧して
    吸引管路の断面積を変化させることを特徴とする請求項
    1記載の可変式吸引機構。
  3. 【請求項3】 前記リーク弁は、前記モータにより前記
    カムと同時回転するピニオンギヤにより駆動されるラッ
    クギアに設けられたカムに係合するピンおよびピストン
    により外気のリーク量を制御することを特徴とする請求
    項2記載の可変式吸引機構。
  4. 【請求項4】 前記可変ピンチバルブの前記導中部側の
    リーク弁は、吸引動作終了後一定時間のみ外気をリーク
    させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項記載の可変式吸引機構。
JP10246386A 1998-08-31 1998-08-31 可変式吸引機構 Pending JP2000070219A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114392409A (zh) * 2022-02-18 2022-04-26 孟祥礼 一种肿瘤科用负压装置

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CN114392409A (zh) * 2022-02-18 2022-04-26 孟祥礼 一种肿瘤科用负压装置

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