JP2000069142A - 携帯／ｐｈｓ電話機及びその登録番号呼び出し方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話番号の検索時にテンキー部へ登録名称の
文字を入力するとき、選択すべきキーと押す必要のない
キーとを一目で区別できるようにする。 【解決手段】 予めメモり部１７に登録してある電話番
号に発信するとき、登録名称の文字を順次テンキー部２
１に入力して電話番号の検索を行う。このとき、システ
ム制御部２５が最初の文字a1を検出し、a1で始まる全て
の登録名称のグループg1をメモり部１７より検索し、こ
れらのグループg1を最新の通話日時から順にディスプレ
イ部１９に表示させる。更に、グループg1の登録名称の
２番目の文字a2に対応する、テンキー部２１上における
全てのキーをキー照明部２３によって点滅させる。点滅
しているキーのうち所望のキーを押すと、文字a1a2で始
まる登録名称が最新の通話日時の順にディスプレイ部１
９に表示され、同時に、選択すべき文字に対応する、テ
ンキー部２１の全てのキーが点滅する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電話番号登録機能
を備えた携帯／ＰＨＳ電話機に係り、特に、電話番号の
検索を容易に行うことの出来る携帯／ＰＨＳ電話機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】近年，幅広く普及している携帯/PHS電話
機は、その性能も向上して、小型、軽量で、且つ５００
件以上もの電話番号をメモリすることが出来るようにな
っている。このような多数の電話番号から目的の番号を
効率よく検索する為には，同時に多数の電話番号を表示
することの出来る大きなディスプレイと，50音又はアル
ファベットを個別に入力することの出来る多数の操作キ
ーが必要となる。しかし，電話機を小型化する制約上，
通常は、同時に３ヶ所程度の電話番号を表示出来るディ
スプレイと，テンキーの各キーに50音の各行及びアルフ
ァベットを対応させる方式が一般的となっている。そし
て、話者が目的の登録名称をテンキーによって入力する
ことにより、電話番号をディスプレイに表示させながら
番号検索を行うが，このとき話者自身が入力する文字
が、50音のどの行に属するのか頭の中で判断して操作を
行っている。

【０００３】このような操作方法において検索効率をよ
くするためには、例えば特開平７ー３２１９２６号公報
のような技術が開示されている。この技術は、話者が問
い合わせ項目として、例えば「銀行」とキー入力する
と、発呼回数の高い電話番号情報から優先的にディスプ
レイに表示され、スクロールすることによってディスプ
レイ上の電話番号表示を変えながら検索を行うものであ
る。また、特開平８ー１３９７９９号公報の技術によれ
ば、上記の技術に加えて、新規データが入力されると使
用頻度の低いデータが順次消去され、常に、最新の発呼
回数の高い電話番号情報が表示され、使用の実情に即し
た情報表示がなされるようになっている。このような技
術によれば、話者は、発呼回数の高い順にディスプレイ
に表示される電話番号を検索することによって、検索時
間を短縮して容易に検索作業を行うことが出来る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来技術の携帯／ＰＨＳ電話機で登録済みの電話
番号を呼び出す場合、検索したい電話番号の発呼回数が
高くない時は、目的の情報を検索するのに何回もスクロ
ールを繰り返しディスプレイに表示しなければならな
い。また、着信日時等の情報は発呼回数等発信の情報と
同様に検索効率へ大きく寄与すると考えられるが、上述
のような従来技術では考慮されていない。更に、話者自
身が登録名称をテンキーにより入力するときに、入力す
る文字が50音のどの行に属するのか頭の中で判断すると
いう煩わしい課程が必要となり、このため検索操作の効
率を低下させ検索時間が長くなってしまう。

【０００５】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、電話番号の検索時にテンキー
部へ登録名称の文字を入力するとき、選択すべきキーと
押す必要のないキーとを一目で区別できるようにし、も
って、検索操作の効率を向上させることの出来る携帯／
ＰＨＳ電話機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る本発明の
携帯／ＰＨＳ電話機は、予め登録された電話番号情報を
検索することの出来る携帯／ＰＨＳ電話機であって、登
録名称並びにそれに対応する電話番号と、電話番号毎の
最新の通話日時を記憶するメモリ手段と、このメモリ手
段から検索した登録名称並びにそれに対応する電話番号
を表示する表示手段と、登録名称並びに電話番号を入力
するキー入力手段と、このキー入力手段の各キー毎に独
立して配置され、これらのキーを個別に照明するキー照
明手段とを備える。更に、キー入力手段により、検索す
べき登録名称の上位の一字が入力されたとき、この一字
に始まる全ての登録名称をメモリ手段から検索して最新
の通話日時から順に表示手段に表示させ、且つ表示手段
に表示された全ての登録名称の前記一字の次に続く文字
に対応する、キー入力手段における全てのキーに対し
て、キー照明手段が照明を点灯又は点滅させるように制
御するシステム制御手段を備えたことを特徴とする。

【０００７】請求項２に係る本発明の携帯／ＰＨＳ電話
機は、請求項１の携帯／ＰＨＳ電話機において、キー照
明手段は、キー毎に独立した２色の光源を備え、キー入
力手段の各キー毎に、２色の光源のうち１色の照明を点
灯し、システム制御手段は、表示手段に表示された全て
の登録名称の前記一字の次に続く文字に対応する、キー
入力手段における全てのキーに対して、キー照明手段が
前記２色の光源のうち、他の１色の照明を点灯させるよ
うに切り替え制御することを特徴とする。

【０００８】請求項３に係る本発明は、予め登録された
電話番号情報を呼び出す携帯／ＰＨＳ電話機の登録番号
呼び出し方法であって、登録番号呼出情報を入力するキ
ー入力手段により、呼び出すべき登録名称の上位の一字
が入力されたとき、前記一字に始まる全ての登録名称
を、登録名称と最新の通話日時とが予め記憶されている
メモリ手段から検索する過程と、メモリ手段から検索し
た登録名称を、最新の通話日時から順に表示手段に表示
させる過程と、表示手段に表示された全ての登録名称の
前記一字の次に続く文字に対応する、キー入力手段にお
ける全てのキーに対して、各キー毎に独立して配置され
た個別のキーを照明するキー照明手段が、照明を点灯又
は点滅する過程とを備えたことを特徴とする携帯／ＰＨ
Ｓ電話機の登録番号呼び出し方法である。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は、本発明の一実施の
形態に係る携帯／ＰＨＳ電話機の構成ブロック図であ
る。尚、図において、音声信号の処理部分については従
来の携帯／ＰＨＳ電話機の構成と同様であり、本発明の
趣旨ではないので構成の説明は省略し、信号の流れに従
って動作を簡単に説明する。図示しない最寄りの基地局
から受信した相手側のデジタル音声信号はアンテナ部１
によって受信され、R/F変調部３によって復調される。
更に、デジタル信号処理部５によって、デジタル化され
た音声信号及び通信のコード信号が処理され、また、音
声信号処理部７によってはデジタル化された音声信号が
処理される。そして、音声信号処理部７から出力された
相手側のデジタル音声信号は、D/A変換部９によってア
ナログ化され、スピーカ部１１より相手の音声が発せら
れる。一方、話者の音声はマイク部１３によって検出さ
れ、A/D変換部１５によってこの音声はデジタル化さ
れ、音声信号処理部７によってこのデジタル音声信号が
処理される。更に、この信号はデジタル信号処理部５に
よってコード信号処理が施され、R/F変調部３によって
搬送波に変調されて、アンテナ部１より図示しない基地
局に送信される。本発明は、このような通信動作を行う
携帯／ＰＨＳ電話機において、登録済みの電話番号を効
率よく検索するための構成を特徴としたものであり、以
下、これを詳細に説明する。

【００１０】先ず、本発明に係わる部分について構成を
説明する。メモリ部１７は、書き替え可能なＲＡＭやＥ
ＥＰＲＯＭなどで構成されており、登録名称とそれに対
応する電話番号、及びその電話番号の最も最近の発信も
しくは着信日時を記憶するメモリ機構であり、それら通
話日時の古いものは書き替えられるようになっている。
ディスプレイ部１９は電話番号や登録名称等を表示する
液晶表示部であり、スクロールすることによって表示内
容が変えられるようになっている。また、テンキー部２
１は、電話番号や登録名称などの各種入力操作を行うキ
ーであり、数字と50音の各行及びアルファベットが個別
に割り当てられたキー群により構成されている。キー照
明部２３は、テンキー部２１の各キー毎に独立した照明
機能を持つＬＥＤなどのキー照明装置である。すなわ
ち、数字や50音の各行及びアルファベットがそれぞれ割
当てられた各々のキーを、ＬＥＤなどによって個別に照
明するように構成されている。従って、キー照明部２３
は、テンキー部２１のうち押下げ可能なキーに対応して
照明が点灯又は点滅するようになっている。また、シス
テム制御部２５は、これらのシステム全体を制御した
り、前述の音声信号処理を制御するＣＰＵ制御装置であ
る。

【００１１】次に、本発明に係わる部分の動作について
説明する。本発明の特徴は、登録済みの電話番号を検索
するとき、操作面のテンキーに分別して配置した50音の
カナ、若しくはアルファベットにより、登録名称を逐次
入力するが、その際、入力候補となり得るカナ若しくは
アルファベットが配置されたキーの照明を点滅させるこ
とにより、目視によって選択可能なキーを明確にし、各
キーの入力操作を支援して検索効率を向上させることに
ある。すなわち、話者が、予めメモリ部１７に登録して
ある電話番号へ発信しようとする場合、キー照明部２３
の点滅にしたがって、登録名称の文字を、テンキー部２
１に逐次入力して電話番号の検索を行うように構成され
ている。また、各電話番号と共にそれらの最も最近通話
した日時を併せてメモリ部１７に記憶させ、これらの情
報を検索に用いることによっても検索効率をさらに向上
させる。

【００１２】今、話者が登録名称を検索しようとする
時、テンキー部２１の何れかのキーを押下げて最初の文
字a1を入力すると、システム制御部２５が文字a1を検出
して、その文字a1で始まる全ての登録名称のグループg1
をメモリ部１７より検索する。更に、システム制御部２
５は、それらの登録名称のグループg1を、最も最近の日
時に通話した記録のあるものから順にディスプレイ部１
９に表示させると共に、グループg1における各登録名称
の２番目の文字a2に対応するテンキー部２１の全てのキ
ーの照明を、キー照明部２３によって点滅させる。

【００１３】これによって、話者は、テンキー部２１上
の点滅するキーの中から選択して、検索したい登録名称
の２番目の文字a2に対応するキーを押すと、システム制
御部２５はその文字a2を検出して、グループg1の中から
a1 a2の文字列で始まる全ての登録名称のグループg2を
メモリ部１７より検索する。更に、システム制御部２５
は、それらの登録名称のグループg2を、最も最近通話し
た記録のあるものから順にディスプレイ部１９に表示さ
せると共に、グループg2における各登録名称の３番目の
文字a3に対応するテンキー部２１の全てのキーの照明を
点滅させる。これによって、話者は、点滅するキーの中
から選択して、検索したい登録名称の３番目の文字a3に
対応するキーを押すと、システム制御部２５はその文字
a3を検出して、グループg2中からa1 a2 a3の文字列で始
まる全ての登録名称のグループg3をメモリ部１７より検
索し、グループg3を最も最近通話した記録のあるものか
ら順にディスプレイ部１９に表示させる。このようにし
て、キー照明部２３の点滅に対応したテンキー部２１よ
り選択すべきキーを操作し、ディスプレイ部１９に表示
された最新の通話履歴を持つ登録名称から順にスクロー
ルし、目的の登録名称と電話番号を効率よく検索し、確
定する。

【００１４】尚、上述のキー操作において、所定の時間
内にキー入力が行われない場合は、検索操作を途中で放
棄したものとして検索開始前の状態に戻すようにしても
よい。これによって、無用な操作による電池の消耗など
を防ぐことが出来る。

【００１５】上記の実施の形態を、具体的に、一つの例
を上げて説明する。話者は、目的の登録名称の最初の文
字「ア」をテンキー部２１の50音キー「ア」によって入
力すると、「アカサカ」、「アカギ」、「アカイ」、
「アサノ」、「アサイ」、「アマダ」の６個の登録名称
が、最も最近の通話日時のものから順にディスプレイ部
１９に表示される。同時に、これらの６個の登録名称の
２番目の文字に対応して、テンキー部２１の「カ」、
「サ」、「マ」のキーに対応するキー照明部２３が点滅
する。話者はこれらの点滅するキーから「カ」を選択し
て入力すると、「アカ」で始まる登録名称、すなわち
「アカサカ」、「アカギ」、「アカイ」の３個の登録名
称が最も最近の通話日時のものから順にディスプレイ部
１９に表示される。さらに、これらの３個の登録名称の
３番目の文字に対応して、テンキー部２１の「サ」、
「カ」、「ア」のキーに対応するキー照明部２３が点滅
するので、話者はこれらの点滅するキーから「ア」を選
択入力して文字「イ」を呼出し、登録名称「アカイ」を
確定してディスプレイ部１９に表示させ、「アカイ」の
電話番号の検索を完了する。尚、文字「イ」は、50音キ
ー「ア」を繰り返し操作することによって呼び出すこと
が出来る。

【００１６】以上述べた実施の形態は本発明の説明のた
めの一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可
能である。例えば、テンキー部における各キーに対して
２色の光源を内蔵させ、選択可能なキーを他のキーとは
別の色で照明することにより，物理的に選択可能なキー
と押す必要のないキーとを一目で区別出来るようにすれ
ば、照明を点滅させた場合と同様の目視選択効果を得る
ことが出来る。また、本発明は携帯／ＰＨＳ電話機に限
定したが、本発明の構成を一般の電話機などに適用する
ことが出来ることは云うまでもない。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の携帯／Ｐ
ＨＳ電話機によれば、登録済みの電話番号を検索する時
に、登録名称の文字を入力するテンキーを、照明によっ
て一目で区別することが出来るので、検索操作の効率を
向上させることが出来る。更に、登録名称の選択すべき
候補を、50音順又はアルファベット順でディスプレイに
表示するのではなく、通話日時が最も最近のものから順
に表示させることにより、実際の使用頻度の尺度で検索
を行うことが出来るので検索操作の効率は一段と向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施の形態に係る携帯／ＰＨＳ電
話機の構成ブロック図。

【符号の説明】

１…アンテナ部、３…R/F変調部、５…デジタル信号処
理部、７…音声信号処理部、９…D/A変換部、１１…ス
ピーカ部、１３…マイク部、１５…A/D変換部、１７…
メモリ部、１９…ディスプレイ部、２１…テンキー部、
２３…キー照明部、２５…システム制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め登録された電話番号情報を検索する
   ことの出来る携帯／ＰＨＳ電話機において、 登録名称並びにそれに対応する電話番号と、該電話番号
   毎の最新の通話日時を記憶するメモリ手段と、 前記メモリ手段から検索した登録名称並びにそれに対応
   する電話番号を表示する表示手段と、 登録名称並びに電話番号を入力するキー入力手段と、 前記キー入力手段の各キー毎に独立して配置され、前記
   キーを個別に照明するキー照明手段と、 前記キー入力手段により、検索すべき登録名称の上位の
   一字が入力されたとき、前記一字に始まる全ての登録名
   称を前記メモリ手段から検索して最新の通話日時から順
   に前記表示手段に表示させ、且つ前記表示手段に表示さ
   れた全ての登録名称の前記一字の次に続く文字に対応す
   る、前記キー入力手段における全てのキーに対して、前
   記キー照明手段は照明を点灯又は点滅させるように制御
   するシステム制御手段と、 を備えたことを特徴とする携帯／ＰＨＳ電話機。
2. 【請求項２】 前記キー照明手段は、前記キー毎に独立
   した２色の光源を備え、前記キー入力手段の各キー毎
   に、前記２色の光源のうち１色の照明を点灯し、 前記システム制御手段は、前記表示手段に表示された全
   ての登録名称の前記一字の次に続く文字に対応する、前
   記キー入力手段における全てのキーに対して、前記キー
   照明手段が前記２色の光源のうち、他の１色の照明を点
   灯させるように切り替え制御することを特徴とする請求
   項１記載の携帯／ＰＨＳ電話機。
3. 【請求項３】 予め登録された電話番号情報を呼び出す
   携帯／ＰＨＳ電話機の登録番号呼び出し方法において、 登録番号呼出情報を入力するキー入力手段により、呼び
   出すべき登録名称の上位の一字が入力されたとき、前記
   一字に始まる全ての登録名称を、登録名称と最新の通話
   日時とが予め記憶されているメモリ手段から検索する過
   程と、 前記メモリ手段から検索した登録名称を、最新の通話日
   時から順に表示手段に表示させる過程と、 前記表示手段に表示された全ての登録名称の前記一字の
   次に続く文字に対応する、前記キー入力手段における全
   てのキーに対して、各キー毎に独立して配置されて個別
   のキーを照明するキー照明手段が、照明を点灯又は点滅
   する過程と、 を備えたことを特徴とする携帯／ＰＨＳ電話機の登録番
   号呼び出し方法。