JP2000068757A - アナログ増幅回路 - Google Patents

アナログ増幅回路

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JP2000068757A
JP2000068757A JP10232711A JP23271198A JP2000068757A JP 2000068757 A JP2000068757 A JP 2000068757A JP 10232711 A JP10232711 A JP 10232711A JP 23271198 A JP23271198 A JP 23271198A JP 2000068757 A JP2000068757 A JP 2000068757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高利得かつ低歪みなアナログ増幅器を提供す
る。 【解決手段】それぞれ1個のトランジスタよりなるn個
(nは2以上の整数)の増幅器105a−105(n−
1)、107を有し、第k段(kは1≦k≦n−1を満
たす整数)の増幅器105kの出力を第(k+1)段の
増幅器105(k+1)に入力し、第1段の増幅器10
5aに入力されたアナログ信号を増幅して第n段の増幅
器107から出力する。第1段から第(n−1)段まで
の増幅器105a−105(n−1)はバイポーラトラ
ンジスタからなり、第n段の増幅器107は電界効果ト
ランジスタからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアナログ増幅回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在のアナログ増幅回路は2段またはそ
れ以上のトランジスタで構成されている。
【0003】その一例として、特開平8−222973
号公報に記載されている増幅回路がある。この増幅回路
においては、図7(A)に示すように、増幅器の各段に
用いられるトランジスタは全て電界効果トランジスタ7
0である。また、図7(B)に示すように、各段を構成
する電界効果トランジスタ70は整合回路71を介して
相互に接続されることもある。
【0004】あるいは、従来の増幅回路においては、図
8(A)に示すように、すべての段がバイポーラトラン
ジスタ80で構成されることも多い。図8(B)に示す
ように、この増幅回路においても、各段を構成するバイ
ポーラトランジスタ80は整合回路81を介して相互に
接続されることもある。
【0005】また、特開平8−293746号公報が開
示する増幅回路においては、出力段の電界効果トランジ
スタと整合回路とをボンディングワイヤで結線すること
を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】バイポーラトランジス
タは電界効果トランジスタに比べ、線形利得が大きいと
いう特徴を持つが、電界効果トランジスタに比べ歪みが
大きいという特性を持つ。このため、バイポーラトラン
ジスタのみでアナログ増幅回路を形成すると、利得は大
きいが、歪みに弱いパワーアンプとなる。逆に、電界効
果トランジスタのみでアナログ増幅回路を形成すると、
歪み特性は良好だが、利得はバイポーラトランジスタか
らなるアナログ増幅回路よりも低いというアナログ増幅
回路となる。
【0007】このように、電界効果トランジスタ又はバ
イポーラトランジスタのみからなる従来のアナログ増幅
回路は次のような問題点を有するものであった。
【0008】第1の問題点は、バイポーラトランジスタ
で構成された増幅器を多数段並べてアナログ増幅回路を
構成した場合は、電界効果トランジスタで構成された増
幅器を多数段並べたアナログ増幅回路に比べ歪みが大き
くなる、という点である。
【0009】その理由は、電界効果トランジスタに比べ
歪みの大きいバイポーラトランジスタを最終段の増幅器
に用いているからである。
【0010】第2の問題点は、電界効果トランジスタで
構成された増幅器を多数段並べてアナログ増幅回路を構
成した場合は、バイポーラトランジスタで構成された増
幅器を多数段並べたアナログ増幅回路に比べ利得が小さ
くなる、という点である。
【0011】その理由は、バイポーラトランジスタに比
べ利得の小さいバイポーラトランジスタを初段の増幅器
に用いているからである。
【0012】本発明はこのような従来のアナログ増幅回
路の問題点に鑑みてなされたものであり、利得が大き
く、かつ、歪みが小さいアナログ増幅回路を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1は、それぞれ1個のトランジスタよりなる
n個(nは2以上の整数)の増幅器を有し、第k段(k
は1≦k≦n−1を満たす整数)の増幅器の出力を第
(k+1)段の増幅器に入力し、第1段の増幅器に入力
されたアナログ信号を増幅して第n段の増幅器から出力
するアナログ増幅回路であって、第1段から第(n−
1)段までの各増幅器はバイポーラトランジスタからな
り、第n段の増幅器は電界効果トランジスタからなるも
のであることを特徴とするアナログ増幅回路を提供す
る。
【0014】請求項2に記載されているように、第1段
から第(n−1)段までの増幅器はバイポーラトランジ
スタを線形領域で動作させるものであり、第n段の増幅
器は電界効果トランジスタを飽和領域で動作させるもの
であることが好ましい。
【0015】増幅器が2段である場合、初段にバイポー
ラトランジスタ、終段に電界効果トランジスタを用いる
とともに、初段のバイポーラトランジスタを線形領域で
動作させることにより、電界効果トランジスタを用いる
場合に比べ、高利得を得ることができる。さらに、終段
に電界効果トランジスタを用いることにより、バイポー
ラトランジスタを用いる場合に比べ、歪みが低い出力信
号を得ることができる。これはバイポーラトランジスタ
が電界効果トランジスタに比べ高利得であること、逆
に、電界効果トランジスタはバイポーラトランジスタに
比べ低歪みであるという特性を利用したものである。
【0016】図9にヘテロバイポーラトランジスタ(以
下「HBT」と呼ぶ)とシリコンの電界効果トランジス
タ(以下「Si−MOSFET」と呼ぶ)の相互変調歪
み(以下「IM」と呼ぶ)の特性を示す。
【0017】HBTは現在IS−95規格においてパワ
ーアンプに用いられている唯一のデバイスである。図中
の矢印は2波入力時の利得が1dB圧縮されたポイント
を示している。この点では、3次のIMが基本波の出力
に対して、デバイスによらず、一定の値を採ることが知
られている。このポイントで5次のIMを比較すると、
図9に示したように、Si−MOSFETの方がHBT
に比べ5次の歪みが低いという特性が得られている。
【0018】また、狭帯域符号分割多元接続方式(以下
「N−CDMA」と呼ぶ)における変調信号をSi−M
OSFETとHBTに入力した場合の隣接チャネル漏洩
電力(以下「ACPR」と呼ぶ)の特性を図10に示
す。
【0019】この場合においても、利得が1dB圧縮さ
れたポイントで両者を比較すると、N−CDMAにおい
て900kHz離調の隣接チャネル漏洩電力はほぼ等し
いが、1.98MHz離調の隣接チャネル漏洩電力はS
i−MOSFETの方が低い。
【0020】このように電界効果トランジスタはバイポ
ーラトランジスタに比べ、特に、高次の歪み特性が良好
であると言うことができる。これらの事実に鑑みて、終
段の増幅器の歪み特性を重視する場合には、バイポーラ
トランジスタよりも電界効果トランジスタの方が適して
いると考えられるため、両者の長所を組み合わせること
により、高利得かつ低歪みなアナログ増幅器を形成する
ことができる。
【0021】請求項3に記載されているように、第(n
−1)段の増幅器の出力は少なくとも一個のインピーダ
ンス整合回路を介して第n段の増幅器に入力することが
好ましい。
【0022】第(n−1)段の増幅器と第n段の増幅器
との間にインピーダンス整合回路を挿入してこれらの増
幅器間のインピーダンス整合を図ることにより、これら
の増幅器間の損失を最小限に抑えることができる。
【0023】請求項4に記載されているように、第(k
−1)段(kは1≦k≦n−1を満たす整数)の増幅器
の出力は少なくとも一個のインピーダンス整合回路を介
して第k段の増幅器に入力することが好ましい。
【0024】第(k−1)段の増幅器と第k段の増幅器
との間にインピーダンス回路を挿入することにより、各
段間のインピーダンス整合を図ることができ、利得を最
大にすることができる。
【0025】請求項5に記載されているように、第1段
の増幅器への入力を少なくとも一個のインピーダンス整
合回路を介して行い、かつ、第n段の増幅器からの出力
を少なくとも一個のインピーダンス整合回路を介して行
うことが好ましい。
【0026】このような構成により、本アナログ増幅回
路の入出力インピーダンスの整合を図ることができ、ト
ランジスタの性能を向上させることが可能である。ま
た、その入出力の整合は利得を重視する利得整合、出力
を重視する出力整合又は雑音特性を重視する雑音整合な
ど様々な形態をとることができ、利用目的に応じたアナ
ログ増幅回路を形成することができる。
【0027】請求項6に記載されているように、第1段
乃至第n段のn個の増幅器は同一の半導体基板上に形成
することが好ましい。
【0028】このように、同一半導体基板上に全ての増
幅器を形成することにより、アナログ増幅回路の小型化
及び低コスト化を図ることができる。
【0029】この場合、請求項7に記載されているよう
に、n個の増幅器はBi−CMOSプロセスにより形成
することが可能である。
【0030】請求項8に記載されているように、第1段
乃至第n段のn個の増幅器を同一の半導体基板上に設置
し、かつ、該半導体基板上にインピーダンス整合回路を
設置することが好ましい。
【0031】このような構成により、アナログ増幅回路
に一旦入力した高周波信号は途中で外部に出ることはな
く、出力端子から増幅された状態で出力されるため、ロ
スが少ない、整合回路を接続するためのボンディングワ
イヤが不要である、半導体基板の外部に整合回路を設け
る必要がなくなる、などの利点を得ることができる。
【0032】この場合、請求項9に記載されているよう
に、インピーダンス整合回路は増幅器と同一のプロセス
により形成することが可能である。
【0033】半導体基板としては、請求項10に記載さ
れているように、シリコン基板、ガリウム砒素基板又は
インジウム燐基板より選ばれた何れかの基板を用いるこ
とが好ましい。
【0034】以上のアナログ増幅回路は、請求項11に
記載されているように、携帯電話その他の移動体通信装
置において、マイクロ波帯のアナログ信号を増幅する回
路としても使用することが可能である。。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアナログ増幅
回路の実施形態について図面を参照して説明する。
【0036】図1に本発明に係るアナログ増幅回路の第
一の実施形態を示す。
【0037】本実施形態に係るアナログ増幅回路は第一
増幅回路106と第二増幅回路110とからなり、全体
としては、それぞれ1個のトランジスタからなるn個の
増幅器からなっている。
【0038】第一増幅回路106は、それぞれ1個のバ
イポーラトランジスタからなる(n−1)個の増幅器1
05a、105b、−−、105k、105(k+
1)、−−、105(n−1)を入力端子103と出力
端子104との間に直列に接続して構成されている。す
なわち、第一増幅回路106においては、第k段(1≦
k≦n−1)の出力端子101が第(k+1)段の入力
端子102と接続している。
【0039】第二増幅回路110は、入力端子108
と、出力端子109と、これら双方の端子の間に接続さ
れた第n段の増幅器としての電界効果トランジスタ10
7と、からなっている。
【0040】第一増幅回路106の出力端子104は第
二増幅回路110の入力端子108に接続している。
【0041】高周波信号は第一増幅回路106の入力端
子103から本アナログ増幅回路に入力し、第一増幅回
路106で増幅された後、出力端子104から出力さ
れ、出力端子104に接続している入力端子108から
第二増幅回路110に入力され、第二増幅回路110で
増幅された後、出力端子109から出力される。
【0042】次いで、本発明に係るアナログ増幅回路の
第二の実施形態を以下に説明する。第二の実施形態に係
るアナログ増幅回路は図1に示した第一の実施形態に係
るアナログ増幅回路と同一の構成を有しているが、第二
の実施形態においては、n個のトランジスタのうち、第
一増幅回路106の(n−1)個のバイポーラトランジ
スタ105a、−−、105(n−1)をパワー特性の
線形領域で動作させ、第二増幅回路110の1個の電界
効果トランジスタ107をパワー特性の飽和領域で動作
させることを特徴としている。
【0043】この第二の実施形態によっても、第一の実
施形態と同様に、高周波信号は入力端子103から本ア
ナログ増幅回路に入力され、第一増幅回路106で増幅
される。このとき、第一増幅回路106のバイポーラト
ランジスタ105a、−−、105(n−1)をパワー
特性の線形領域で動作させることにより出力信号の歪み
を極力抑えることができる。この場合、第一増幅回路1
06にはバイポーラトランジスタを用いているため、電
界効果トランジスタを用いた場合に比べ、高い利得を得
ることができる。
【0044】第一増幅回路106で増幅された信号は出
力端子104から出力され、入力端子108から第二増
幅回路110に入力される。第二増幅回路110は高出
力及び高効率を得るため、パワー特性の飽和領域で動作
させる。
【0045】第二増幅回路110は飽和領域で用いられ
るため、第二増幅回路110に入力された信号は歪んで
出力端子109から出力されることになるが、この場
合、第二増幅回路110として電界効果トランジスタを
用いているため、バイポーラトランジスタを用いた場合
に比べ、出力信号の歪み、特に、高次の歪みは最低限に
抑えることができる。
【0046】図2は本発明に係るアナログ増幅回路の第
3の実施形態を示す。
【0047】本実施形態に係るアナログ増幅回路におい
ては、第一の実施形態における第一増幅回路106と同
一の構成を有する第一増幅回路204と、同じく第一の
実施形態における第二増幅回路110と同一の構成を有
する第二増幅回路207との間にインピーダンス整合回
路203が接続されている。
【0048】すなわち、本実施形態に係るアナログ増幅
回路においては、第一端子201及び第二端子202を
有する1個のインピーダンス整合回路203が設けられ
ており、第一増幅回路204における第(n−1)段の
増幅器205の出力端子206がインピーダンス整合回
路203の第一端子201と接続しており、インピーダ
ンス整合回路203の第二端子202が第二増幅回路2
07を形成する第n段の増幅器208の入力端子209
に接続している。
【0049】インピーダンス整合回路203を第一増幅
回路204と第二増幅回路207との間に挿入して各増
幅回路間のインピーダンス整合をとることにより、第一
増幅回路204と第二増幅回路207との間の損失を最
小限に抑えることができ、本アナログ増幅回路の高性能
化を図ることができる。
【0050】なお、本実施形態においては、第一増幅回
路204と第二増幅回路207との間に挿入されたイン
ピーダンス整合回路203の個数は1であるが、インピ
ーダンス整合回路203の個数は1には限定されない。
2以上のインピーダンス整合回路203を用いることが
できる。
【0051】図3は本発明に係るアナログ増幅回路の第
4の実施形態の構成を示す。
【0052】本実施形態に係るアナログ増幅回路は、図
2に示した第3の実施形態に係るアナログ増幅回路の構
成の他に、第一増幅回路を構成する各増幅器の間にそれ
ぞれ挿入されているインピーダンス整合回路を備えてい
る。
【0053】すなわち、本実施形態に係るアナログ増幅
回路は、第一端子301及び第二端子302を有するイ
ンピーダンス整合回路303を複数個有しており、第一
の実施形態における第一増幅回路106と同一の構成を
有する第一増幅回路304の第(k−1)段(1≦k≦
n−1)を構成する増幅器305の出力端子306がイ
ンピーダンス整合回路303の第一端子301と接続し
ており、インピーダンス整合回路303の第二端子30
2が第k段の増幅器307の入力端子308に接続して
いることを特徴としている。
【0054】インピーダンス整合回路303を第一増幅
回路304の各増幅器の間にも挿入し、各段間のインピ
ーダンス整合をとることによって、第一増幅回路304
の利得を最大限に得ることができる。
【0055】なお、本実施形態においては、各段間に挿
入されるインピーダンス整合回路の個数は1であるが、
2以上のインピーダンス整合回路を挿入することも可能
である。
【0056】図4は、本発明に係るアナログ増幅回路の
第5の実施形態の構成を示す。本実施形態に係るアナロ
グ増幅回路は図1に示した第一の実施形態に係るアナロ
グ増幅回路の構成に加えて、第一増幅回路の入力側及び
第二増幅回路の出力側に接続された二つのインピーダン
ス整合回路403、406を備えている。
【0057】すなわち、本実施形態に係るアナログ増幅
回路は、図1に示した第一の実施形態に係るアナログ増
幅回路における第一増幅回路106及び第二増幅回路1
10とそれぞれ同一の構成を有する第一増幅回路407
及び第二増幅回路409と、第一端子401及び第二端
子402を有する第一インピーダンス整合回路403
と、第一端子404及び第二端子405を有する第二イ
ンピーダンス整合回路406とを備えており、第一増幅
回路407の入力端子408が第一インピーダンス整合
回路403の第二端子402と接続しており、第二増幅
回路409の出力端子410が第二インピーダンス整合
回路406の第一端子404と接続していることを特徴
としている。
【0058】高周波信号は第一インピーダンス整合回路
403の第一端子401から第一インピーダンス整合回
路403を介して第一増幅回路407に入力され、第一
増幅回路407及び第二増幅回路409で増幅され、第
二インピーダンス整合回路406でインピーダンス整合
された後、第二インピーダンス整合回路406の第二端
子405から出力される。
【0059】本実施形態に係るアナログ増幅回路の構成
により、アナログ増幅回路の入出力インピーダンスの整
合を行うことができ、トランジスタの持つ能力を最大限
に引き出すことが可能となる。
【0060】また、その入出力整合は、利得を重視する
利得整合、出力パワーを重視する出力整合、雑音特性を
重視する雑音整合などさまざまな形態をとることが可能
であるので、利用目的に応じた高性能なアナログ増幅回
路を形成することができる。
【0061】図5は本発明に係るアナログ増幅回路の第
6の実施形態の構成を示す。本実施形態に係るアナログ
増幅回路は、図1に示した第一の実施形態に係るアナロ
グ増幅回路と同一の構成に加えて、半導体基板外に設置
されたインピーダンス整合回路503を備えている。
【0062】すなわち、本実施形態に係るアナログ増幅
回路は、n個の増幅器501a、501b、−−、50
1nを設置した1個の半導体基板502と、半導体基板
502の外部に設置されたインピーダンス整合回路50
3とを備えている。
【0063】同一半導体基板502上にすべてのトラン
ジスタを形成することにより、アナログ増幅回路の小型
化及び低コスト化を図ることができる。
【0064】なお、本実施形態においては、同一半導体
基板上にバイポーラトランジスタと電界効果トランジス
タとを同時に形成することが必要になるが、それは既に
ロジック系のICにおいて実用化されているBi−CM
OSプロセスを応用することで可能となる。
【0065】図6は本発明に係るアナログ増幅回路の第
7の実施形態の構成を示す。本実施形態に係るアナログ
増幅回路は、図2に示した第三の実施形態に係るアナロ
グ増幅回路の構成に加えて、図4に示した第五の実施形
態と同様に、第一増幅回路の入力側及び第二増幅回路の
出力側に接続された二つのインピーダンス整合回路を備
えており、かつ、これらは単一の半導体基板上に形成さ
れている。
【0066】すなわち、本実施形態に係るアナログ増幅
回路は、図1に示した第一の実施形態に係るアナログ増
幅回路における第一増幅回路106及び第二増幅回路1
10とそれぞれ同一の構成を有する第一増幅回路601
及び第二増幅回路602と、第一端子611及び第二端
子612を有する第一インピーダンス整合回路603
と、第一端子613及び第二端子614を有する第二イ
ンピーダンス整合回路604と、第一端子615及び第
二端子616を有する第三インピーダンス整合回路60
5とを備えており、第一増幅回路601、第二増幅回路
602、第一乃至第三インピーダンス整合回路603、
604、605は全て単一の半導体基板606上に形成
されている。
【0067】第一インピーダンス整合回路603の第一
端子611は第一増幅回路601の第(n−1)段の増
幅器の出力端子617と接続しており、第二端子612
は第二増幅回路602を形成する第n段の増幅器の入力
端子618と接続している。また、第一増幅回路601
の入力端子619が第二インピーダンス整合回路604
の第二端子614と接続しており、第二増幅回路602
の出力端子620が第三インピーダンス整合回路605
の第一端子615と接続している。
【0068】本実施形態に係るアナログ増幅器は第一乃
至第三インピーダンス整合回路603、604、605
を同一半導体基板606上に形成することによって、本
アナログ増幅器に一旦入力された高周波信号は途中外部
に出ることなく出力端子から増幅されて出力される。こ
のため、ロスが少ない、途中で整合回路を接続するため
に用いるボンディングワイヤが不要になる、半導体基板
外にインピーダンス整合回路を設ける必要がなくなる、
などのメリットがある。
【0069】半導体基板上において作製するインピーダ
ンス整合回路の例として、スパイラルインダクタと金属
−絶縁体−金属コンデンサによるLCマッチングの形態
をとる場合、あるいは、マイクロストリップ線路による
スタブの形態をとる場合などが上げられる。いずれの場
合もトランジスタを形成するプロセスを用いることで作
製可能である。
【0070】また、本実施形態においては、インピーダ
ンス整合回路も含めてアナログ増幅器を作製することに
なるため、アナログ増幅回路全体としての小型化や低コ
スト化を図ることができる他に、インピーダンス整合回
路も含めた特性予想を容易に行えることになり、デバイ
スの高性能化を図れることになる。
【0071】また、インピーダンス整合回路を半導体基
板の外部に形成する必要がないために、利用者にとって
も扱いやすい増幅器となる。
【0072】本発明に係るアナログ増幅回路の第8の実
施形態を以下に示す。本実施形態に係るアナログ増幅回
路は、図6及び図7にそれぞれ示した第6及び第7の実
施形態に係るアナログ増幅回路と同一の構成をゆうして
いるが、半導体基板として、シリコン基板、ガリウム砒
素基板またはインジウム隣基板から選ばれたいずれかの
基板を用いることを特徴としている。
【0073】シリコン基板については低コスト、ガリウ
ム砒素基板またはインジウム隣基板については高性能な
デバイスと良質な受動素子を形成しやすいという利点が
ある。
【0074】以上述べた第1乃至第8の実施形態に係る
アナログ増幅回路はマイクロ波帯のアナログ信号の増幅
に使用することができる。これは携帯電話等の移動体通
信において、パワーアンプには高出力、高効率、高利得
の他に低歪みという要求がさらに強くなってきているた
め、上記の実施形態における高利得かつ低歪みなアナロ
グ増幅器は有効な手段の一つになると考えられるためで
ある。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るアナログ増
幅回路によれば、終段以外の増幅器、すなわち、第一増
幅回路にバイポーラトランジスタを用いるため、高利得
の動作が可能であり、かつ、終段の増幅器、すなわち、
第二増幅回路に電界効果トランジスタを用いるため、高
出力であっても歪みの低い増幅作用が可能である。従っ
て、従来のアナログ増幅器に比べ、高利得かつ低歪み動
作のアナログ増幅器を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアナログ増幅回路の第一及び第二
の実施形態のブロック図である。
【図2】本発明に係るアナログ増幅回路の第三の実施形
態のブロック図である。
【図3】本発明に係るアナログ増幅回路の第四の実施形
態のブロック図である。
【図4】本発明に係るアナログ増幅回路の第五の実施形
態のブロック図である。
【図5】本発明に係るアナログ増幅回路の第六の実施形
態のブロック図である。
【図6】本発明に係るアナログ増幅回路の第七の実施形
態のブロック図である。
【図7】バイポーラトランジスタからなる従来型のモノ
リシックマイクロ波集積回路増幅器のブロック図であ
る。
【図8】電界効果トランジスタからなる従来型のモノリ
シックマイクロ波集積回路増幅器のブロック図である。
【図9】Si−MOSFETとHBTの950.00/
950.05MHzの2トーン信号による相互変調歪み
特性を示すグラフである。
【図10】Si−MOSFETとHBTの950MHz
帯N−CDMA方式におけるACPR特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
70 電界効果トランジスタ 71 整合回路 80 バイポーラトランジスタ 81 整合回路 101 出力端子 102 入力端子 103 入力端子 104 出力端子 105a−105(n−1) バイポーラトランジスタ 106 第一増幅回路 107 電界効果トランジスタ 108 入力端子 109 出力端子 110 第二増幅回路 203 インピーダンス整合回路 204 第一増幅回路 207 第二増幅回路 303 インピーダンス整合回路 304 第一増幅回路 305、307 バイポーラトランジスタ 403、406 インピーダンス整合回路 407 第一増幅回路 409 第二増幅回路 501a−501n 増幅器 502 半導体基板 503 インピーダンス整合回路 601 第一増幅回路 602 第二増幅回路 603 第一インピーダンス整合回路 604 第二インピーダンス整合回路 605 第三インピーダンス整合回路 606 半導体基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ1個のトランジスタよりなるn
    個(nは2以上の整数)の増幅器を有し、 第k段(kは1≦k≦n−1を満たす整数)の増幅器の
    出力を第(k+1)段の増幅器に入力し、第1段の増幅
    器に入力されたアナログ信号を増幅して第n段の増幅器
    から出力するアナログ増幅回路であって、 第1段から第(n−1)段までの各増幅器はバイポーラ
    トランジスタからなり、第n段の増幅器は電界効果トラ
    ンジスタからなるものであることを特徴とするアナログ
    増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記第1段から第(n−1)段までの増
    幅器は前記バイポーラトランジスタを線形領域で動作さ
    せるものであり、前記第n段の増幅器は前記電界効果ト
    ランジスタを飽和領域で動作させるものであることを特
    徴とする請求項1に記載のアナログ増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第(n−1)段の増幅器の出力を少
    なくとも一個のインピーダンス整合回路を介して前記第
    n段の増幅器に入力することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のアナログ増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記第(k−1)段(kは1≦k≦n−
    1を満たす整数)の増幅器の出力を少なくとも一個のイ
    ンピーダンス整合回路を介して前記第k段の増幅器に入
    力することを特徴とする請求項1又は2に記載のアナロ
    グ増幅回路。
  5. 【請求項5】 第1段の増幅器への入力を少なくとも一
    個のインピーダンス整合回路を介して行い、かつ、前記
    第n段の増幅器からの出力を少なくとも一個のインピー
    ダンス整合回路を介して行うことを特徴とする請項1乃
    至4の何れか一項に記載のアナログ増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記第1段乃至第n段のn個の増幅器を
    同一の半導体基板上に設置したことを特徴とする請求項
    1乃至5の何れか一項に記載のアナログ増幅回路。
  7. 【請求項7】 前記n個の増幅器はBi−CMOSプロ
    セスにより形成されるものであることを特徴とする請求
    項6に記載のアナログ増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記第1段乃至第n段のn個の増幅器を
    同一の半導体基板上に設置し、かつ、該半導体基板上に
    前記インピーダンス整合回路を設置したことを特徴とす
    る請求項3乃至5の何れか一項に記載のアナログ増幅回
    路。
  9. 【請求項9】 前記インピーダンス整合回路は前記増幅
    器と同一のプロセスにより形成されるものであることを
    特徴とする請求項8に記載のアナログ増幅回路。
  10. 【請求項10】 前記半導体基板としてシリコン基板、
    ガリウム砒素基板又はインジウム燐基板より選ばれた何
    れかの基板を用いることを特徴とする請求項6乃至9の
    何れか一項に記載のアナログ増幅回路。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の何れか一項に記載
    のアナログ増幅回路をマイクロ波帯のアナログ信号を増
    幅する回路として使用することを特徴とする移動体通信
    装置。
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