JP2000066680A - 波形再生装置 - Google Patents

波形再生装置

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JP2000066680A
JP2000066680A JP10234406A JP23440698A JP2000066680A JP 2000066680 A JP2000066680 A JP 2000066680A JP 10234406 A JP10234406 A JP 10234406A JP 23440698 A JP23440698 A JP 23440698A JP 2000066680 A JP2000066680 A JP 2000066680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生音が自然な波形再生装置を提供する。 【解決手段】 本発明の波形再生装置は、原波形が複数
の時間領域に分割されてなる複数の分割波形W1,W2
3,W4それぞれに対応づけて、各分割波形用のパラメ
ータLS1,LE1や再生モードを記憶し、その記憶され
ているパラメータLS1,LE1や再生モードを用いて各
分割波形を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生開始信号を複
数回受け付け、原波形が複数の時間領域に分割されてな
る複数の分割波形の中から、時間的に連続する1つ以上
の分割波形を、該再生開始信号を受け付ける度に選択し
て再生する波形再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の音節を有する一連の歌声や
楽器の演奏音を記憶しておき、波形信号の時間軸圧縮伸
長技術を使用して前記一連の演奏音の再生時間を伸縮す
ることが音楽制作の分野でも行われるようになってきて
いる。
【0003】また、波形信号の時間軸圧縮伸長技術を使
用し、リアルタイムで上記のような一連の歌声や楽器の
演奏音を変形した新たな演奏音を発生することができる
ような波形再生装置の要求もある。
【0004】しかし、このような時間軸圧縮伸長技術を
使用する場合、前記一連の演奏音を全体的に一様に圧縮
あるいは伸長を行ってしまったり、圧縮あるいは伸長の
比率を指示するパラメータを予め与えておく必要がある
ため、演奏音が不自然になったり、リアルタイムで自由
に演奏操作を行うことができないという問題がある。
【0005】そこで、前記一連の演奏音が有する各音節
を鍵盤による演奏操作の押鍵タイミングに従って順次再
生するとともに、押鍵中は各音節を伸長し続ける時間軸
伸長技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記一連の演
奏音が有する複数の音節は、全部同じ音声や楽器が発音
されるとは限らない。例えば、人が歌声を発声する発声
方法には、音を延ばすような発声方法や、音を瞬間的に
発する発声方法等といった様々な発声方法があったり、
楽器音の場合は、管楽器のような持続音や、打楽器音や
ピアノ音のような減衰音といった様々な楽音が混在して
演奏される。
【0007】このような演奏音に対して、一様に時間軸
伸長を施すと演奏音によっては不自然である。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、リアルタイム
で前記一連の演奏音の伸長を指示する演奏が可能であっ
て、再生音が自然な波形再生装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の波形再生装置は、再生開始信号を複数回受け
付け、原波形が複数の時間領域に分割されてなる複数の
分割波形の中から、時間的に連続する1つ以上の分割波
形を、再生開始信号を受け付ける度に選択して再生する
波形再生装置において、ある分割波形上の、繰り返し再
生されるループ区間を、その分割波形に対応づけて記憶
するループ区間記憶手段と、ループ区間記憶手段に記憶
されたループ区間が対応づけられた分割波形の再生をそ
の分割波形の先頭から行い、その再生がループ区間に達
するとループ区間を繰り返し再生する波形再生手段とを
備えたこと特徴とする。
【0010】一般に、分割波形のうちの、繰り返し再生
するのに適した区間は、分割波形毎に異なっている。
【0011】本発明の第1の波形再生装置によれば、分
割波形に対応づけてループ区間記憶手段に記憶した区間
を繰り返し再生するので、繰り返し再生するのに適した
区間をループ区間記憶手段に記憶することによって、リ
アルタイム演奏による波形信号の時間軸伸長が可能にな
り、各分割波形毎に自然な再生音を得ることができる。
【0012】上記目的を達成する本発明の第2の波形再
生装置は、再生開始信号を複数回受け付け、原波形が複
数の時間領域に分割されてなる複数の分割波形の中か
ら、時間的に連続する1つ以上の分割波形を、再生開始
信号を受け付ける度に選択して再生する波形再生装置に
おいて、分割波形の再生をその分割波形の先頭から行い
その再生が分割波形上の所定のループ区間に達するとル
ープ区間を繰り返し再生するループモードと、分割波形
の再生を、該分割波形の先頭から該分割波形の末尾まで
一通り行うノンループモードとからなる再生モード群を
有する波形再生手段と、前記再生モード群のうちのいず
れかの再生モードを、前記複数の分割波形それぞれに対
応づけて記憶する再生モード記憶手段とを備え、前記波
形再生手段が、前記複数の分割波形それぞれを、各分割
波形に対応づけられて前記再生モード情報記憶手段に記
憶された再生モードを採用して再生するものであること
を特徴とする。
【0013】本発明の第2の波形再生装置によれば、複
数の分割波形それぞれが、それら複数の分割波形それぞ
れに対応づけられて再生モード記憶手段に記憶された再
生モードで再生されるので、各分割波形に適した再生モ
ードを各分割波形に対応付けて再生モード記憶手段に記
憶させることにより自然な再生音を得ることができる。
【0014】上記目的を達成する本発明の第3の波形再
生装置は、再生開始信号を複数回受け付け、原波形が複
数の時間領域に分割されてなる複数の分割波形の中か
ら、時間的に連続する1つ以上の分割波形を、再生開始
信号を受け付ける度に選択して再生する波形再生装置に
おいて、分割波形の再生を行い、再生の停止を指示する
再生停止信号を受け付け、再生停止信号を分割波形の再
生中に受け付けると、再生中の分割波形を、再生中の位
置から、所定の減衰率で連続的に減衰させながら再生す
る波形再生手段と、上記減衰率を、複数の分割波形それ
ぞれに対応づけて記憶する減衰率記憶手段とを備え、波
形再生手段が、分割波形を所定の減衰率で減衰させなが
ら再生するに当たり、その分割波形に対応づけられて減
衰率記憶手段に記憶されている減衰率を採用して減衰さ
せるものであることを特徴とする。
【0015】分割波形の再生を分割波形の途中でやめる
場合には、急激に再生音を減衰させることによって消音
すると自然な消音ができる。また、分割波形が表す音の
種類に応じて、消音に適した減衰率が存在する。
【0016】本発明の第3の波形再生装置によれば、分
割波形に対応づけて減衰率記憶手段に記憶した減衰率を
採用して減衰させるので、分割波形が表す音の種類に応
じた、消音に適した減衰率を減衰率記憶手段に記憶する
ことによって自然な再生音を得ることができる。
【0017】ただし、「所定の減衰率で連続的に減衰さ
せながら再生する」とは、再生音を消音するために減衰
させることに限られるものではなく、再生音を減衰させ
ること一般を意味している。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の波形再生装置の一
実施形態について説明する。
【0019】この実施形態は、MIDI信号を生成する
鍵盤を備えた電子楽器に組み込まれ、原波形を記憶し、
原波形が複数の時間領域に分割されてなる複数の分割波
形それぞれを、押鍵に応じて所定の順序で再生する装置
である。
【0020】図1は、本発明の波形再生装置の一実施形
態のハード構成図である。
【0021】このハード構成図には、CPU11と、デ
ィジタル信号プロセッサ(DSP)12が示されてお
り、CPU11によってDSP12が制御され、DSP
12によって、後述するように分割波形が再生されて再
生波形信号が生成される。
【0022】また、このハード構成図には、ROM13
と、RAM14が示されている。ROM13には、CP
U11およびDSP12の動作を表すプログラムが記憶
され、DSP12用のプログラムはCPU11を介して
DSP12へと転送される。RAM14は、CPU11
のワーキングメモリとして使用される。
【0023】また、このハード構成図には、MIDIイ
ンタフェース15が示されており、このMIDIインタ
フェース15を介して鍵盤からCPU11へとMIDI
信号が入力される。
【0024】また、このハード構成図には、操作子群1
6と、表示器17が示されている。操作子群16には、
DSP12による再生の方式をユーザが設定するための
操作子が含まれており、この操作子群16の設定状態
は、CPU11によって検出され、表示器17に表示さ
れる。
【0025】また、このハード構成図には、波形メモリ
18と、D/A変換器19が示されており、波形メモリ
18には原波形を表す波形データが格納されるととも
に、後述する各種のパラメータ等が格納される。この波
形メモリ18に格納された波形データおよびパラメータ
等と、操作子群16による設定に基づいて、DSP12
によって再生波形信号が生成される。DSP12によっ
て生成された再生波形信号はディジタル信号であり、D
/A変換器19によってアナログ信号に変換されて外部
に出力される。
【0026】図2は、図1に示す波形メモリの波形領域
を示す図である。
【0027】この波形領域には、複数の原波形を表す複
数の波形データWave1,Wave2,Wave3が格
納されており、各波形データWave1,Wave2,W
ave3は、各波形番号Bank1,Bank2,Ban
3が示すアドレス範囲に格納されている。なお、ここ
には3つの波形データが例示されているが、波形メモリ
には2つ以下の波形データが記憶されてもよく、あるい
は4つ以上の波形データが記憶されてもよい。
【0028】図3は、原波形を表す波形データの一例を
示す図である。
【0029】ここには、先頭がアドレスWaveSta
rt、末尾がアドレスWaveEndである波形データ
が示されており、図3の横軸はアドレス、縦軸は波形の
振幅のエンベロープを示している。この波形データが表
す原波形は、「ハレルヤ」という歌声に相当し、この原
波形は、音節「ハ」,「レ」,「ル」,「ヤ」にそれぞ
れ相当する4つの分割波形W1,W2,W3,W4から構成
されている。説明の便宜上、以下では分割波形のことを
「音節」と称する。
【0030】各音節W1,W2,W3,W4の先頭は、それ
ぞれアドレスM1,M2,M3,M4である。また、ここで
は、ある音節の末尾は、その音節の次の音節の先頭と同
一であるものとする。つまり、各音節W1,W2,W3
末尾は、それぞれアドレスM2,M3,M4である。ま
た、最後の音節のW4末尾はアドレスWaveEndで
ある。
【0031】原波形の最初の音節W1は、一定の音の強
さで、音を延ばすように「ハー」と発声された音節であ
り、次の音節W2は、音の強さをだんだん弱めながら延
ばすように「レー」と発声された音節であり、3番目の
音節W3は、瞬間的に「ルッ」と発声された音節であ
り、最後の音節W4は、最初の音節W1同様に、一定の音
の強さで、音を延ばすように「ヤー」と発声された音節
である。
【0032】本実施形態の波形再生装置には、演奏モー
ドとして、一回の押鍵に応じて原波形を先頭から末尾ま
で連続して再生する連続モードと、原波形を構成する複
数の音節を、複数回の押鍵それぞれに応じて一音節ずつ
再生する音節モードが備えられており、音節モードにお
ける動作が本発明の波形再生装置の動作に相当する。
【0033】音節モードにおいて、大きな時間間隔をあ
けて押鍵が行われた場合には、音を延ばすように発声さ
れた音節の再生音は、音が延ばされ続けると自然であ
り、瞬間的に発声された音節の再生音は、瞬間的である
と自然である。このため、音を延ばすように発声された
音節には、所定のループ区間が設けられ、このループ区
間が繰り返し再生される。このような再生を行う再生モ
ードのことをここではループモードと称する。これに対
し、瞬間的に発声された音節は、音節の先頭から末尾ま
で一通り再生される。このような再生を行う再生モード
のことをここではノンループモードと称する。
【0034】上述したように、図3に示す4つの音節の
うちの3つの音節W1,W2,W4は、音を延ばすように
発音された音節であるので、これらの音節にはループ区
間が設けられており、各ループ区間の先頭は各ループス
タートアドレスLS1,LS2,LS4であり、各ループ
区間の末尾は各ループエンドアドレスLE1,LE2,L
4である。これに対して、3番目の音節W3は、瞬間的
に発声された音節であるので、3番目の音節W3にはル
ープ区間が設けられていない。
【0035】以下の説明では、図3に示す波形データ
が、図2に示す複数の波形データのうちの先頭の波形デ
ータWave1であり、この波形データが再生されるも
のとする。
【0036】図4は、図1に示す波形メモリのマーク領
域を示す図である。
【0037】このマーク領域には、原波形を複数の分割
波形に区切るマークが格納されており、ここではそのマ
ークとして音節の先頭を示すアドレスが用いられてい
る。
【0038】図2に示す各波形データWave1,Wa
ve2,Wave3が表す原波形を区切るマークは、マー
ク領域の、各波形番号Bank1,Bank2,Bank
3で示される各アドレス範囲に格納されている。但し、
図4には波形番号Bank2で示されるアドレス範囲の
途中までが示されており、その後は図示が省略されてい
る。また、上述したように、波形データWave1は4
つの音節を有しており、マーク領域の、波形番号Ban
1で示されるアドレス範囲には、図3に示す4つのア
ドレスM1,M2,M3,M4が格納されている。
【0039】図5は、図1に示す波形メモリのパラメー
タ領域を示す図である。
【0040】このパラメータ領域には、原波形の再生に
用いられるパラメータが格納されている。図2に示す各
波形データWave1,Wave2,Wave3のパラメ
ータは、各波形番号Bank1,Bank2,Bank3
で示される各アドレス範囲に格納されている。但し、図
4同様に、図5には波形番号Bank2で示されるアド
レス範囲の途中までが示されており、その後は図示が省
略されている。以下、パラメータの格納構造を、波形番
号Bank1で示されるアドレス範囲を例にとって説明
する。
【0041】波形番号Bank1で示されるアドレス範
囲の先頭部分には、波形データWave1の先頭を示す
アドレスWaveStartと、波形データWave1
の末尾を示すアドレスWaveEndが格納され、次
に、最初の音節W1用の、以下説明する各種のパラメー
タが格納される。
【0042】最初の音節W1用のパラメータとしては、
まず音節W1の再生モードを示すパラメータMode1
格納される。従って、波形メモリのパラメータ領域は、
本発明にいう再生モード記憶手段に相当する。上述した
ように、最初の音節W1は音を延ばすように発声された
音節であるので、パラメータMode1は「ループモー
ド」を示しており、パラメータMode1の次には、ル
ープスタートアドレスLS1とループエンドアドレスL
1が格納される。従って、波形メモリのパラメータ領
域は、本発明にいうループ区間記憶手段にも相当する。
その次には、後述する、ループ区間を自然に繰り返すた
めの減衰率AT1が格納される。また、最初の音節W1
の最後のパラメータとして、後述する、消音時に再生音
を急速に減衰させるための急速減衰率FAT1が格納さ
れ、波形メモリのパラメータ領域は、本発明にいう減衰
率記憶手段にも相当する。
【0043】上述した、最初の音節W1用のパラメータ
の次には、2番目の音節W2用のパラメータが格納され
る。最初の音節W1同様に、2番目の音節W2はループモ
ードで再生されるので、最初の音節W1用のパラメータ
同様の各パラメータが格納される。
【0044】2番目の音節W2用のパラメータの次に
は、3番目の音節W3用のパラメータが格納されるが、
上述したように、3番目の音節W3は瞬間的に発声され
た音であるので、3番目の音節W3用のパラメータは、
「ノンループモード」を示すパラメータMode3と、
急速減衰率FAT3だけである。
【0045】波形番号Bank1で示されるアドレス範
囲の最後の部分には、最後の音節W4用のパラメータ
が、最初の音節W1用のパラメータ同様に格納される。
【0046】以下、本実施形態の波形再生装置の動作を
説明するに当たり、先ず、動作の概略を、音節モードの
動作だけについて説明し、その後、フローチャートを参
照しながら波形再生装置の動作の詳細を説明する。
【0047】図6は、音節モードの動作の概略を説明す
る図である。
【0048】図6(A)には、図3に示す波形データに
基づいて音節モードで生成された再生波形信号の一例
が、信号波形のエンベロープで示されている。図6
(B)には、図6(A)に示す再生波形信号が生成され
るときの鍵盤操作が示されており、横長の長方形1つに
よって、1つの鍵の操作が示されている。この長方形の
左端が示す時点において鍵が押下されて、鍵盤によりノ
ート・オン情報が生成される。また、この長方形の右端
が示す時点において鍵が離されて、鍵盤によりノート・
オフ情報が生成される。ここでは、時点T1,・・・,
4、および時点T6,T7において鍵が押下され、時点
5において、全ての鍵が離されている。
【0049】時点T1において、ある鍵が押下される
と、本発明にいう再生開始信号に相当するノート・オン
情報が鍵盤によって生成され波形再生装置に入力され
て、最初の音節W1の再生が開始される。その後、再生
位置が音節W1のループ区間に達すると、ループ区間が
繰り返し再生される。上述したように、音節W1は、一
定の音の強さで発声された音節であり、図3に示す音節
1のループ区間のエンベロープは時間軸に対し平行で
ある。このため、音節W1のループ区間が繰り返し再生
される際には、再生音の強さが一定となるように再生さ
れ、図5に示す減衰率AT1の値は「1.0」となる。
【0050】時点T2において、時点T1で押下された鍵
が押下されたまま別の鍵が押下されると、本発明にいう
再生停止信号および再生開始信号に相当するノート・オ
ン情報が波形再生装置に受け付けられ、このノート・オ
ン情報に応じて、最初の音節W1の再生音が消音される
とともに2番目の音節W2の再生が開始される。
【0051】ここで、再生音の消音は、自然な消音とな
るように、再生音の急速な減衰によって行われる。この
結果、例えば音節W1の時点T2以降のエンベロープは、
急激な右下がりのエンベロープとなる。このような、急
激な右下がりのエンベロープのことを以下「急速減衰エ
ンベロープ」と称する。この急速減衰エンベロープの傾
きは、音節毎に設定されることが望ましく、本実施形態
では、図5に示すパラメータ領域に格納された、音節毎
の急速減衰率FAT1,・・・,FAT4に基づいて急速
減衰エンベロープが求められ、これらの急速減衰率が、
本発明にいう「減衰率」に相当する。また、このような
急速減衰によって消音が行われるため、押鍵時点と、次
の音節の発音開始時点との間に時間差が生じるが、この
時間差は、人間にはほとんど判別できない程度の時間差
である。
【0052】2番目の音節W2の再生位置が音節W2のル
ープ区間に達すると、その後はループ区間が繰り返し再
生される。但し、上述したように、音節W2は、音の強
さがだんだん弱くなるように発声された音節であり、図
3に示す音節W2のループ区間のエンベロープは右下が
りである。このため、音節W2のループ区間が繰り返し
再生される際には、ループ区間の末尾にループ区間の先
頭が自然につながるように、ループ区間のエンベロープ
の傾きに応じた減衰率で再生音が減衰される。従って、
図5に示す減衰率AT2の値は、ループ区間のエンベロ
ープの傾きに応じた、「1」よりも小さな値となる。以
下では、減衰率が「1.0」である場合も含めて、ルー
プ区間が繰り返されている際のエンベロープのことを
「減衰エンベロープ」と称する。
【0053】なお、時点T1で押下された鍵は、時点T2
と時点T3との間の時点で離鍵されるが、このような離
鍵によるノート・オフ情報は本実施形態では無視され
る。
【0054】時点T3では、時点T2で押下された鍵が押
下されたまま、その鍵とは別の鍵が押下され、2番目の
音節W2の再生音が消音されるとともに3番目の音節W3
の再生が開始される。この3番目の音節W3の再生は、
ノンループモードによる再生であり、音節W3が一通り
再生された後は無音状態となる。
【0055】時点T4では、時点T3で押下された鍵が押
下されたまま、その鍵とは別の鍵が押下され、2番目の
音節W3の再生音が消音されるとともに3番目の音節W4
の再生が開始される。
【0056】時点T5では、全ての鍵が離され、本発明
にいう再生停止信号に相当するノート・オフ情報が波形
再生装置に受け付けられて、音節W4の再生音が消音さ
れる。
【0057】時点T6では、時点T1同様に、ある鍵が押
下されて音節W1の再生が開始され、時点T7では、時点
6で押下された鍵が押下されたまま、その鍵とは別の
鍵が押下されて、音節W1の再生音が消音されるととも
に音節W2の再生が開始される。
【0058】なお、時点T5において、時点T4で押下さ
れた鍵が押下されたまま、その鍵とは別の鍵が押下され
た場合には、音節W4の再生音が消音されるとともに、
音節W1の再生が開始されることとなる。
【0059】以下、波形再生装置の動作の詳細を説明す
る。
【0060】先ず、図1に示すDSP12において用い
られる各種のレジスタを表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】この表1には、DSPにおいて用いられる
各種のレジスタの名前と、それらのレジスタの値が示す
内容と、以下参照するフローチャート上の、それらのレ
ジスタの値が設定される場所が示されている。但し、表
1に示す「音節パラメータ」は、複数のレジスタの総称
として用いるレジスタ名である。表1に示されているレ
ジスタは、以下の説明において、特に断らずに使用す
る。
【0063】図7は、CPUのメインルーチンのフロー
チャートである。
【0064】波形再生装置の電源が入ると、このメイン
ルーチンが起動され、先ずステップS101において、
図1に示す操作子群16や表示器17等の初期設定が行
われてステップS102に進む。
【0065】操作子群16には、再生対象の原波形の波
形番号を設定する操作子や、演奏モードを設定する操作
子が含まれており、これらの操作子がユーザにより操作
されて、再生対象の原波形が選択され演奏モードが設定
される。ステップS102において、これらの操作子の
設定状態が検出される。
【0066】次に、ステップS103に進み、操作子の
設定状態に変化が有るか否かが判定される。 ステップ
S103において、設定状態に変化が有ると判定される
と、ステップS104に進み、表示器17の表示が更新
され、ステップS105に進み、設定状態の変化があっ
た操作子の設定内容がDSPに転送されて、ステップS
102に戻る。
【0067】ステップS103において、設定状態に変
化がないと判定された場合には、そのままステップS1
02に戻る。
【0068】図8は、CPUの割込処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【0069】この割込処理ルーチンは、図1に示すMI
DIインタフェース15を介してCPU11にMIDI
信号が入力される度に起動される。
【0070】この割込処理ルーチンが起動されると、先
ず、ステップS201において、MIDI信号が、ノー
ト・オン情報もしくはノート・オフ情報を含んでいるか
否かが判定され、いずれも含んでいないと判定されると
そのまま終了する。
【0071】ステップS201において、ノート・オン
情報もしくはノート・オフ情報を含んでいると判定され
るとステップS202に進み、演奏状態の分析が行われ
る。この分析により、例えば、図6に示す時点T1,T6
におけるノート・オン情報は「発音開始」状態として分
析され、時点T2,T3,T4におけるノート・オン情報
は「音節進行」状態として分析され、時点T5における
ノート・オフ情報は「発音終了」状態として分析され
る。また、図6に示すノート・オフ情報のうち、時点T
5以外の時点におけるノート・オフ情報は「無視」状態
として分析される。
【0072】ステップS202での分析が終わるとステ
ップS203に進み、分析結果が判定される。ステップ
S203において分析結果が「無視」状態であると判定
されるとそのまま終了し、ステップS203において分
析結果が「発音終了」状態であると判定されると、ステ
ップS204に進み、発音終了フラグを「終了」に設定
して割込処理ルーチンを終了する。ステップS203に
おいて分析結果が「音節進行」状態であると判定された
場合には、ステップS205に進み、音節進行フラグを
「進行」に設定するとともに、音高情報レジスタの値
を、MIDI信号が示す音高に応じた値に設定して終了
する。ステップS203において分析結果が「発音開
始」状態であると判定された場合には、ステップS20
6に進み、後述する、原波形の再生を開始するための発
音開始処理をDSPに要求するとともに、音高情報レジ
スタの値を、MIDI信号が示す音高に応じた値に設定
して終了する。 図9は、DSPの発音開始処理ルーチ
ンのフローチャートである。
【0073】この発音開始処理ルーチンは、図8に示す
CPUの割込ルーチンのステップS203において演奏
状態の分析結果が「発音開始」状態であると判定された
場合に、ステップS206において要求される発音開始
処理を行うルーチンである。
【0074】この発音開始処理ルーチンが起動される
と、先ず、ステップS301において、原波形の末尾の
アドレスが波形メモリから読み込まれてウェーブエンド
レジスタに格納されるとともに、原波形の最初の音節W
1用のパラメータ等が波形メモリから読み込まれて、再
生モードレジスタや音節パラメータレジスタ等に格納さ
れる。
【0075】次に、ステップS302に進み、発音終了
フラグが「発音」に設定され、音節進行フラグが「進行
しない」に設定され、再生位置カウンタの値が、原波形
の先頭のアドレスを示すように設定される。本実施形態
では、これらの設定状態が各フラグおよびカウンタそれ
ぞれのリセット状態であるものとする。
【0076】その後、ステップS303に進み、後述す
る、再生波形信号の生成を行う信号生成割込処理の割込
にを許可して終了する。
【0077】図10は、信号生成割込処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【0078】この信号生成割込処理ルーチンは、図9に
示す発音開始処理ルーチンのステップS303において
割込が許可されると、サンプリング周期毎に起動される
ルーチンである。
【0079】この信号生成割込処理ルーチンでは、再生
波形信号を生成する再生処理が、ユーザによって設定さ
れた演奏モード、および音節に対応づけられた再生モー
ドに従って選択され、選択された再生処理が実行されて
再生波形信号が生成される。
【0080】信号生成割込処理ルーチンが起動される
と、先ず、ステップS401において、演奏モードレジ
スタが示す、ユーザによって設定された演奏モードが判
定され、「連続モード」を示していると判定されるとス
テップS402に進み、原波形を先頭から末尾まで連続
して再生する連続再生処理が実行されて終了する。
【0081】ステップS401において、演奏モードレ
ジスタが「音節モード」を示していると判定されるとス
テップS403に進み、再生モードレジスタが示す、音
節に対応づけられた再生モードが判定される。再生モー
ドレジスタが「ループモード」を示していると判定され
るとステップS404に進み、ループモードによる音節
の再生を行うループ再生処理が実行されて終了する。
【0082】ステップS403において、再生モードレ
ジスタが「ノンループモード」を示していると判定され
るとステップS405に進み、ノンループモードによる
音節の再生を行うノンループ再生処理が実行されて終了
する。
【0083】図11は、連続再生処理ルーチンのフロー
チャートである。
【0084】この連続再生処理ルーチンは、図1に示
す、サンプリング周期毎に起動される信号生成割込処理
ルーチンのステップS401において、演奏モードレジ
スタが「連続モード」を示していると判定された場合
に、ステップS402において起動されるルーチンであ
る。 この連続再生処理ルーチンが起動されると、先
ず、ステップS501において、波形メモリの波形領域
の、再生位置カウンタが示すアドレスから波形データが
読み出される。
【0085】次に、ステップS502に進み、再生位置
カウンタが示すアドレスが、ウェーブエンドレジスタが
示すアドレスに達しているか否かが判定され、これによ
って、再生位置が原波形の末尾に達しているか否かが判
定される。
【0086】ステップS502において、再生位置が原
波形の末尾に達していると判定されると、ステップS5
09に進み、信号生成割込処理の割込みが禁止され、そ
の後、図10に示す信号生成割込処理ルーチンに戻る。
【0087】ステップS502において、再生位置が原
波形の末尾に達していないと判定された場合は、ステッ
プS503に進み、ステップS501で読み出された波
形データに基づいて、再生波形信号が生成される。
【0088】その後、ステップS504に進み、発音終
了フラグの設定状態が判定される。発音終了フラグが
「発音」状態であると判定されると、ステップS505
に進み、再生波形信号が、図1に示すD/A変換器19
を介して出力され、ステップS506に進み、再生位置
カウンタの値が音高情報レジスタの値に従って歩進され
る。その後、信号生成割込処理ルーチンに戻る。ステッ
プS504において、発音終了フラグが「終了」状態で
あると判定されると、ステップS507に進み、再生音
を消音するために、再生波形信号に急速減衰エンベロー
プが付与されて、図1に示すD/A変換器19を介して
出力される。その後、ステップS508に進み、急速減
衰エンベロープが値「0」に達して消音が完了したか否
かが判定される。ステップS508で、エンベロープが
値「0」に達していないと判定されるとステップS50
6に進み、再生位置カウンタが歩進されて信号生成割込
処理ルーチンに戻る。エンベロープが値「0」に達して
いると判定されるとステップS509に進み、信号生成
割込処理の割込みが禁止され、その後、図10に示す信
号生成割込処理ルーチンに戻る。
【0089】図12は、ループ再生処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【0090】このループ処理ルーチンは、図1に示す、
サンプリング周期毎に起動される信号生成割込処理ルー
チンのステップS403において、再生モードレジスタ
が「ループモード」を示していると判定された場合にス
テップS404において起動されるルーチンである。
【0091】このループ処理ルーチンが起動されると、
先ず、ステップS601において、波形メモリの波形領
域の、再生位置カウンタが示すアドレスから波形データ
が読み出され、ステップS602に進み、波形データに
基づいて再生波形信号が生成される。
【0092】その後、ステップS603に進み、ループ
区間の再生が繰り返されたか否かが判定され、ループ区
間の再生が繰り返されたと判定されると、ステップS6
02で生成された再生波形信号に減衰エンベロープが付
与された新たな再生波形信号が生成される。これによっ
て、図6に示すように、ループ区間の末尾にループ区間
の先頭が自然につながって、ループ区間の繰り返し再生
が行われる。ステップS603において、ループ区間の
再生が繰り返されていないと判定された場合は、再生位
置がループ区間に達していないか、あるいはループ区間
の1回目の再生中であるので、ステップS602で生成
された再生波形信号がそのまま用いられる。
【0093】その後、ステップS605に進み、音節信
号フラグの設定状態が判定され、音節信号フラグが「進
行しない」に設定されていると判定されると、ステップ
S606に進み、発音終了フラグの設定状態が判定され
る。ステップS606において、発音終了フラグが「発
音」に設定されていると判定されると、ステップS60
7に進み、再生波形信号を、図1に示すD/A変換器1
9を介して出力する。その後、ステップS608に進
み、再生位置カウンタの値が音高情報レジスタの値に従
って歩進される。その後、ステップS609に進み、再
生位置カウンタの値がループエンドレジスタの値を超え
ているか否かが判定され、これにより、再生位置がルー
プ区間の末尾に達したか否かが判定される。末尾に達し
たと判定されると、ステップS610に進み、再生位置
カウンタの値が、(ループスタートレジスタの値+再生
位置カウンタの値−ループエンドレジスタの値)に設定
される。これによって、再生位置がループ区間の先頭付
近に移動して、ループ区間が繰り返し再生されることと
なる。なお、再生位置は、ステップS608における歩
進によって再生位置がループ区間の末尾を通り越した分
だけ、ループ区間の先頭からずれた位置に移動する。そ
の後、図10に示す信号生成割込処理ルーチンに戻る。
ステップS609において、再生位置がループ区間の末
尾に達していないと判定された場合には、そのまま信号
生成割込処理ルーチンに戻る。
【0094】ステップS605において、音節信号フラ
グが「進行」に設定されていると判定された場合には、
ステップS611に進み、再生音を消音するために、再
生波形信号に急速減衰エンベロープが付与されて出力さ
れる。その後、ステップS612に進み、出力信号が値
「0」に達して消音が完了したか否かが判定され、完了
していないと判定されるとステップS608に進み、上
述した動作が繰り返されて、出力信号が値「0」に達す
るまで急速減衰が続けられる。ステップS612におい
て、消音が完了したと判定された場合は、即ち再生音の
消音が完了したこととなるのでステップS613に進
み、消音が完了した音節の次の音節のパラメータ等が読
み込まれてDSPレジスタに格納されるとともに、音節
進行フラグがリセットされる。但し、本実施形態では、
原波形の最後の音節の次の音節は、その原波形の最初の
音節となる。その後、ステップS614に進み、再生位
置カウンタに音節スタートレジスタの値が格納されるこ
とによって、再生位置が次の音節の先頭に移動し、信号
生成割込処理ルーチンに戻る。
【0095】ステップS606において、発音終了フラ
グが「終了」に設定されていると判定されると、ステッ
プS615およびステップS616において、ステップ
S611およびステップS612同様に、再生音の消音
が行われる。ステップS616において、消音が完了し
ていないと判定されるとステップS608に進み上記動
作が繰り返される。ステップS616において、消音が
完了していると判定された場合は、ステップS617に
進み、信号生成割込処理の割込が禁止されて、図10に
示す信号生成割込処理ルーチンに戻る。
【0096】図13は、ノンループ再生処理ルーチンの
フローチャートである。
【0097】このノンループ再生処理ルーチンは、図1
に示す、サンプリング周期毎に起動される信号生成割込
処理ルーチンのステップS403において、再生モード
レジスタが「ノンループモード」を示していると判定さ
れた場合にステップS405において起動されるルーチ
ンである。
【0098】このノンループ再生処理ルーチンの動作
は、上述したループ再生処理ルーチンの動作と共通する
部分が多く、以下の説明では、ループ再生処理ルーチン
の動作とは異なる動作部分についてのみ説明する。
【0099】ステップS701では、再生位置カウンタ
の値が(音節エンドレジスタの値−所定の値「α」)に
達しているか否かが判定され、これによって、再生位置
が音節の末尾付近に達したか否かが判定される。再生位
置が音節の末尾付近に達したと判定されるとステップS
702に進み、再生音を消音するために、再生波形信号
に急速減衰エンベロープが付与されて新たな再生波形信
号が生成される。ステップS701において、再生位置
が音節の末尾付近に達していないと判定された場合は、
ステップS702をとばして次のステップに進む。
【0100】ステップS703では、再生位置カウンタ
の値が音節エンドレジスタの値を超えているか否かが判
定され、これによって、再生位置が音節の末尾に達して
いるか否かが判定される。再生位置が音節の末尾に達し
ていると判定されると、次の押鍵まで無音状態で待機す
る必要があるので、ステップS704に進み、再生位置
カウンタに音節エンドレジスタの値が格納される。ステ
ップS703において、再生位置が音節の末尾に達して
いないと判定された場合は、ステップS704の処理は
不要であるので、ステップS704をとばして信号生成
割込処理に戻る。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波形再生
装置は、自然な再生音を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波形再生装置の一実施形態のハード構
成図である。
【図2】波形メモリの波形領域を示す図である。
【図3】原波形を表す波形データの一例を示す図であ
る。
【図4】波形メモリのマーク領域を示す図である。
【図5】波形メモリのパラメータ領域を示す図である。
【図6】音節モードの動作の概略を説明する図である。
【図7】CPUのメインルーチンのフローチャートであ
る。
【図8】CPUの割込処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図9】DSPの発音開始処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図10】信号生成割込処理ルーチンのフローチャート
である。
【図11】連続再生処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図12】ループ再生処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図13】ノンループ再生処理ルーチンのフローチャー
トである。
【符号の説明】
11 CPU 12 DSP 13 ROM 14 RAM 15 MIDIインタフェース 16 操作子群 17 表示器 18 波形メモリ 19 D/A変換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生開始信号を複数回受け付け、原波形
    が複数の時間領域に分割されてなる複数の分割波形の中
    から、時間的に連続する1つ以上の分割波形を、該再生
    開始信号を受け付ける度に選択して再生する波形再生装
    置において、 ある分割波形上の、繰り返し再生されるループ区間を、
    該分割波形に対応づけて記憶するループ区間記憶手段
    と、 前記ループ区間記憶手段に記憶されたループ区間が対応
    づけられた分割波形の再生を該分割波形の先頭から行
    い、該再生が該ループ区間に達すると該ループ区間を繰
    り返し再生する波形再生手段とを備えたこと特徴とする
    波形再生装置。
  2. 【請求項2】 再生開始信号を複数回受け付け、原波形
    が複数の時間領域に分割されてなる複数の分割波形の中
    から、時間的に連続する1つ以上の分割波形を、該再生
    開始信号を受け付ける度に選択して再生する波形再生装
    置において、 分割波形の再生を該分割波形の先頭から行い該再生が該
    分割波形上の所定のループ区間に達すると該ループ区間
    を繰り返し再生するループモードと、分割波形の再生
    を、該分割波形の先頭から該分割波形の末尾まで一通り
    行うノンループモードとからなる再生モード群を有する
    波形再生手段と、 前記再生モード群のうちのいずれかの再生モードを、前
    記複数の分割波形それぞれに対応づけて記憶する再生モ
    ード記憶手段とを備え、 前記波形再生手段が、前記複数の分割波形それぞれを、
    各分割波形に対応づけられて前記再生モード情報記憶手
    段に記憶された再生モードを採用して再生するものであ
    ることを特徴とする波形再生装置。
  3. 【請求項3】 再生開始信号を複数回受け付け、原波形
    が複数の時間領域に分割されてなる複数の分割波形の中
    から、時間的に連続する1つ以上の分割波形を、該再生
    開始信号を受け付ける度に選択して再生する波形再生装
    置において、 分割波形の再生を行い、該再生の停止を指示する再生停
    止信号を受け付け、該再生停止信号を分割波形の再生中
    に受け付けると、再生中の分割波形を、再生中の位置か
    ら、所定の減衰率で連続的に減衰させながら再生する波
    形再生手段と、 前記減衰率を、前記複数の分割波形それぞれに対応づけ
    て記憶する減衰率記憶手段とを備え、 前記波形再生手段が、分割波形を所定の減衰率で減衰さ
    せながら再生するに当たり、該分割波形に対応づけられ
    て前記減衰率記憶手段に記憶されている減衰率を採用し
    て減衰させるものであることを特徴とする波形再生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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