JP2000066582A - プラネタリウム劇場のオートパイロットシステム - Google Patents

プラネタリウム劇場のオートパイロットシステム

Info

Publication number
JP2000066582A
JP2000066582A JP10244380A JP24438098A JP2000066582A JP 2000066582 A JP2000066582 A JP 2000066582A JP 10244380 A JP10244380 A JP 10244380A JP 24438098 A JP24438098 A JP 24438098A JP 2000066582 A JP2000066582 A JP 2000066582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
planetarium
control information
host computer
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10244380A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Takao
徹 高尾
Masahiro Onuki
真裕 大貫
Yoshihiro Hara
義弘 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goto Optical Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Goto Optical Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goto Optical Manufacturing Co Ltd filed Critical Goto Optical Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10244380A priority Critical patent/JP2000066582A/ja
Publication of JP2000066582A publication Critical patent/JP2000066582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての機器のオートパイロットを可能とす
る。 【解決手段】 各種の機器6・・・8を配下に接続する
と共に、ホストコンピュータ1からの制御情報を配下の
各機器の特有の制御信号に変換して出力するネットワー
ク3上のクライアント処理ユニット5を有し、ホストコ
ンピュータからの制御情報は異なる機器間の共通の動作
を上位概念で特定した汎用命令と、この汎用命令の相手
先となるクライアント処理ユニットのアドレス情報及び
この命令に従った制御信号を出力すべき機器のアドレス
情報の組み合わせからなり、手動操作に従ってホストコ
ンピュータにおいて作成される制御情報をリアルタイム
で記録し、後に記録されたこの制御情報を再生すること
により手動操作を再現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプラネタリウムを
メインとしたプラネタリウム劇場に関し、より詳細には
プラネタリウム劇場内外の投映及び演出に使用する各種
機器をオートパイロット(倣い演出)するシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、プラネタリウムはドーム
面に恒星投影装置より恒星の映像を投映することにより
星空を再現することをその本質とする。一方、プラネタ
リウムは恒星とは別に、惑星を投映する惑星投映装置を
有する他、演出技法の進化に伴い、地上等の風景を投映
するスカイライン投映装置や星座絵、座標線、星雲、星
団、ポインター等の各種映像の付属投映装置を備えるに
至り、更に近年では例えば雷やオーロラ等の天空で起こ
る自然現象や、例えば宇宙船等の人工物を投映するため
のビデオプロジェクターやスライドプロジェクターも備
えるに至った。又、演出効果をより高めるために音響装
置や、現実の星空の映像をドーム内に取り入れるための
外部設置の天体望遠鏡を活用するにも至っている。即
ち、現代のプラネタリウムは純然たる光学機器を脱し、
ドーム内において各種の投映機器や演出機器を使用する
いわゆる「マルチメディア」的なものに変わってきてお
り、そこにおいて使用する機器も従来のような光学機器
に止まらず、ビデオ機器(ビデオデッキやレーザーディ
スク等)や音響機器(CDプレーヤーやオーディオミキ
サー等)、照明機器(スポットライトや特殊効果照明
等)といった、多種多様なものが使われるようになって
いる。
【0003】尚、本明細書では、プラネタリウムの上映
をメインとして上記のような各種の投映及び演出を行う
施設を「プラネタリウム劇場」と呼び、恒星や惑星を投
映する狭義のプラネタリウムとは区別することとする。
【0004】ところで、もともとプラネタリウムのドー
ムには、恒星投映装置の他、惑星投映装置、スカイライ
ン投映装置、星座絵や座標線等の付属投映装置、そして
若干のスライドプロジェクター等の補助投映装置を備え
たプラネタリウム(狭義のプラネタリウム)が単体で納
入されていたため、制御システムはこのプラネタリウム
の制御のみができれば足りた。ところが、前記のように
現代のプラネタリウムにおいては、単なるプラネタリウ
ムの投映に止まらず、演出のための各種の機器が使用さ
れているので、当然、それまでのプラネタリウム制御シ
ステムではこれらの機器を制御することができず、これ
らを制御できるようにシステムを拡張する必要が出てき
た。しかし、もともと光学機器であるプラネタリウムの
制御を念頭においたシステムのため、その拡張には限界
があり、結局、これらの新機器を制御するための別の制
御システムが必要になり、この制御システムは機器の種
類別、制御信号別に異なるものが用意された。
【0005】図6は上記の従来技術のプラネタリウム劇
場の制御システムの一例を示すものであり、ここにおい
ては恒星投映装置23、惑星投映装置等の各種の付属投
映装置24、ドーム内照明25は、プラネタリウム制御
用コンピュータ20A及びプラネタリウム制御装置22
Aからなる制御システムAに接続され、操作コンソール
21からの指示により操作される。一方、スライドプロ
ジェクター等の補助投映装置26は、制御用コンピュー
タ20B及び制御装置22Bからなる制御システムBに
接続され、又、CDデッキやレーザーディスク等のビデ
オ・オーディオ機器27は、制御用コンピュータ20C
及び制御装置22Cからなる制御システムCに接続され
る。
【0006】この場合、プラネタリウム劇場の番組演出
において、プラネタリウムの各種投映装置とその他の新
しい機器は複合的に用いられるため、それぞれが別の制
御システムでコントロールされていても、ドームに投映
された時にはシナリオ通りのタイミングで同期を維持し
ていなくてはならない。そこで、全ての機器を自動で制
御する場合は、図6の場合を例にとれば、各制御システ
ムA、B、Cの各制御用コンピュータ20A、20B、
20Cにはそれぞれ別々の演出プログラム(シーケン
ス)を搭載させて実行させ、各制御用コンピュータの実
行同期をとるために、音響装置から送出される音声信号
に同期させた時間信号−タイムコード−(図中において
点線で概念的に示す。)が必要となる。
【0007】つまり、各制御システムは時間信号(タイ
ムコード)に追従する形で、受け持ちの機器の制御を行
うことになり、これで一つの番組演出を行っている。例
えば、図6の従来システムで下記の演出プログラムを実
現するためには、図7で示すような手順が必要となる
(図中の点線はタイムコードを示す。)。 演出プログラムの開始。 ↓ 5秒後に、プラネタリウム各軸の原点位置への復帰を行
う。 ↓ 30秒後に、CDプレーヤを再生すると同時にドーム内
照明の赤色を点灯する。 ↓ 30秒後に、スライドプロジェクターの映像とレーザー
ディスクの映像を投映する ↓ 10秒後に、プラネタリウムの日周回転軸を回す。 ↓ 1分後に、スライドプロジェクターの映像をフェードア
ウトすると同時に恒星を点灯する。 ↓ 30秒後に、レーザーディスクの映像を停止すると同時
に照明を消し、天の川を点灯する。 ↓ 1分後に、プラネタリウムの日周回転軸を停止すると同
時にCDを停止する。 ↓ 演出プログラムの終了。
【0008】従って、従来技術のプラネタリウム劇場の
制御システムにおいては、演出プログラムを作るプログ
ラマは、タイムコードの経過と各機器の動作をシナリオ
通りに組み立て、それを制御システムごとに分解し、各
制御システムに対し、そのシナリオに時間的な矛盾が生
じないように複数の自動実行プログラムを組み込まなけ
ればならなかった。このため、演出を作成する時には、
オペレータはこれら複数の制御システムのシーケンス
を、全体としての演出を常に頭に描きながら別々に作成
し、別々にプログラミングする必要があった。
【0009】又、ある種の機器に限っては、プラネタリ
ウム制御システムの被制御対象としてプラネタリウム演
出プログラムの中でその動作を記述することができた
が、プラネタリウム制御システムの処理能力によって、
制御できる機器の種類や数量使用できる制御方式はかな
り限られていた。しかも、この接続は比較的低速な制御
回線を使用したものであり、単位時間あたりに送ること
のできる制御信号の情報量(送信速度)にも制限があっ
た。このため、制限を越える機器やまったく新しい制御
方法を持っている最新機器については、前記のとおり他
の制御システム20B、20Cを使って制御するしか他
に方法はなく、どの機器がどの制御システムによって制
御されているかが煩雑になってシステム構成が複雑にな
っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラネタリ
ウムの操作は専任のオペレータによりなされるのが一般
的であるが、その操作は習熟を要し且つ複雑である。そ
こで、オペレータの手動操作を記録し後日それを再現す
るオートパイロット(倣い演出)機能があれば非常に有
用であり、過去そのための提案がなされていた(例え
ば、公知例としては特開昭54−31320、特開昭5
8−132780等。)。
【0011】ところが、前記したように従来技術のプラ
ネタリウム劇場において制御される各種の機器は、その
種類別、制御信号別に異なる制御システムで動作をさ
せ、これらの複数の制御システム間の演出時間に対する
同期は、共通のタイムコード(時間信号)を使ってとっ
ていた。従って、オペレータが操作コンソールからの手
動操作で制御できる機器は、プラネタリウム及びプラネ
タリウム制御装置の制御下に置かれた機器のみ(図6の
場合で図示すれば、図中符号23、24、25の機器の
み。)であり、必然的にこれらの機器に対する操作記録
しか保持することができなかった。よって、全ての機器
を自動で制御する場合はオートパイロット機能は使用で
きず、前記のように予め複数の制御システムに演出プロ
グラム(シーケンス)をプログラミングしておく他に手
段がなかった。
【0012】又、従来技術においては制御信号は機器の
種類別に異なるので、仮に何らかの手段により上記の問
題を解消したとしても、記録された操作内容の記述は複
雑を極め、後日その内容のバグチェックを行ったり修正
を加える作業は困難を極めることとなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の従来技
術の問題点に鑑みて創作されたものであり、プラネタリ
ウム劇場内外の全ての機器のオートパイロットを可能に
し、且つ、記録した操作内容の後日のバグチェックや修
正が容易なオートパイロットシステムを提供することを
目的とする。即ち、この発明のオートパイロットシステ
ムは、オペレータの手動操作又は演出プログラムに従っ
て、プラネタリウム劇場内外の投映及び演出に使用する
各種の機器の制御情報を作成しネットワーク上に一斉送
信するホストコンピュータと、単独又は複数の機器を配
下に接続すると共に、ホストコンピュータからの制御情
報を配下の各機器の特有の制御信号に変換して出力する
ネットワーク上のクライアント処理ユニットを有し、ホ
ストコンピュータからの制御情報は異なる機器間の共通
の動作を上位概念で特定した汎用命令と、この汎用命令
の相手先となるクライアント処理ユニットのアドレス情
報及びクライアント処理ユニットがこの命令に従った制
御信号を出力すべき機器のアドレス情報の組み合わせか
らなる制御システムにおいて、オペレータの手動操作情
報に従ってホストコンピュータにおいて作成される制御
情報をリアルタイムで記録し、後に記録されたこの制御
情報を再生することによりオペレータの手動操作を再現
することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明のオートパイロットシス
テムの前提となる制御システムでは、「プラネタリウム
制御システムがメインであり、全ての他の制御システム
はこれと同期をとって動作する。」という従来技術の概
念を捨て、一般コンピュータ業界ですでに浸透している
ネットワーク(クライアント・サーバ方式とホスト・端
末方式の中間)の概念をプラネタリウム劇場の制御シス
テムに採用した。つまり、プラネタリウムや補助投映
機、ビデオ機器といった機器の違いには注目せず、これ
らをネットワーク上に存在する全てのクライアントとし
て認識、統合制御できるようなホスト制御システムとネ
ットワークが存在し、それらに一律にぶら下がるイメー
ジで各機器が接続制御されるというシステム全体の構成
をとる。
【0015】図2はこの発明の制御システムの典型例
を、前記した図6の従来技術の制御システムに対応した
形で模式的に示した図である。図中符号3はネットワー
クであり、ここでは高速ネットワーク(例えば、Eth
ernet100Base−TXIEEE802.2
u)を想定している。
【0016】次に、図中符号6は恒星投映装置を、7は
惑星投映装置等の各種の付属投映装置を、8はスライド
プロジェクター等の補助投映装置、ドーム内照明、CD
デッキやレーザーディスク等のビデオ・オーディオ機器
等の各種機器を指す。これらの各機器6・・・8は、ネ
ットワーク3上のクライアント処理ユニット5の配下に
接続され、このクライアント処理ユニット5はホストコ
ンピュータ1からの制御情報を配下の各機器にその特有
の制御信号に変換して出力する。この場合、一つの機器
に対し一つのクライアント処理ユニット5が接続される
場合もあるし、複数の機器に対し一つのクライアント処
理ユニットが接続される場合もある。又、機器に予めク
ライアント処理ユニット5が内蔵されている場合もある
(例えば、図中符号7の惑星投映装置等の各種の付属投
映装置)。
【0017】システム全体の制御を司るホストコンピュ
ータ1は操作コンソール2からきたオペレータの手動情
報あるいは演出プログラム(自動演出シーケンス)をと
りまとめて演算処理ルーチンに引き渡し、天文計算を始
めとする演算をさせる。その結果、各機器ごとの制御情
報となった情報を、全てのクライアント処理ユニット5
に対しネットワーク3を通じて一斉に送信する。
【0018】クライアント処理ユニット5はホストコン
ピュータ1からの制御情報に従って配下の各機器にその
特有の制御信号に変換して出力するのだが、この制御情
報は、異なる機器間の共通の動作を上位概念で特定した
汎用命令と、この汎用命令の相手先となるクライアント
処理ユニットのアドレス情報と、クライアント処理ユニ
ットがこの命令に従った制御信号を出力すべき機器のア
ドレス情報との組み合わせからなり、この組み合わせが
最大接続可能なクライアント数だけ連なったフォーマッ
トでできている。この制御情報を受け取った各クライア
ント処理ユニット5は、制御情報内の相手先アドレス情
報から、それが自身の制御下にある特定の機器への制御
命令であるかを判別し、それを機器専用の制御コードに
変換して機器を制御する。
【0019】以上の制御情報はこの発明を特徴付けるた
めの重要部分であるので、この点に関し具体例を交えて
更に詳しく説明することとする。
【0020】(汎用命令セット)この発明の発明者ら
は、プラネタリウム劇場内の多種多様な機器類を統合的
に制御するにあたり、その方策を種々模索した結果、多
種多様な機器であっても、特定の機器間には必ず共通の
動作が存在し、この動作を上位概念で特定して汎用命令
として共通化できることに思い当たった。下記の表1は
このような共通の動作の具体例を示したものである。
【0021】
【表1】
【0022】そして、これらの共通の動作は更に上位概
念で特定すると、下記の汎用命令群に共通化することが
できる。 ・原点復帰、リセツトを共通化→汎用リセット命令 ・調光レベル指定、ブライトネス/コントラストレベル
指定を共通化→汎用レベル命令 ・ランプフェードイン/アウト、画像フェードイン/ア
ウト、音声(音響)フェードイン/アウトを共通化、映
像フェードイン/アウトを共通化→汎用フェード命令 ・ランプブリンク、画像ブリンクを共通化→汎用ブリン
ク命令 ・駒位置指定、映像フレームサーチ、音声フレームサー
チを共通化→汎用サーチ命令 ・駒送り/戻し、映像早送り/巻き戻し、音声早送り/
巻き戻しを共通化→汎用送り/戻し命令
【0023】このようにして、機器の種別を問わずにそ
の機能に着目することによって、基本的な命令群に共通
化できる。この考えを進め、必要最小限の汎用命令のセ
ットを構築したのが下記の表2に示す汎用命令のセツト
の一覧である。尚、実際には、機器ではなくサーバシス
テムが使う命令(診断命令やネットワーク接続命令等)
もあるが、それらは特殊用途であり汎用命令とは目的が
異なるので、この表ではそれらの命令を割愛している。
【0024】
【表2】
【0025】(マトリクス型機器ID番号)一方、機器
にはその種別を問わず、全ての機器にアドレス情報とし
て固有のデバイスID番号を付与する。これは上位2桁
(1バイト)、下位2桁(1バイト)のマトリクス型に
なっていて、上位がクライアント処理ユニットのアドレ
スを、下位がそのクライアント処理ユニットで制御され
る機器のアドレスを示す。ホストコンピュータは、この
ID番号を参照することによって、どのような機器かは
知らなくても汎用命令と組み合わせて送信することがで
きる。
【0026】(制御情報の実例)以上の汎用命令と機器
ID番号の2つを組み合わせて、例えば次のような任意
の命令を作り出すことができる。 例1:プラネタリウムの恒星投映ランプを5秒で0%か
ら80%までフェード調光させる場合 プラネタリウム恒星投映ランプの機器lD番号が201
1、フェード調光命令コードが1Cなので命令電文は、
2011 1C 80,0,5 例2:ビデオプロジェクター1番の映像輝度を5秒で0
%から80%までフェード調光させる場合 ビデオプロジェクター1番の機器lD番号が2611、
フェード調光命令コードが1Cなので命令電文は、26
11 1C 80,0,5 例3:プラネタリウムの緯度回転軸を原点位置に戻す場
合 プラネタリウム緯度回転軸の機器ID番号が2012、
原点復帰命令コードが10なので命令電文は、2012
10 例4:スライドプロジェクター2番の駒位置を原点位置
(1駒目)に戻す場合 スライドプロジェクター2番の機器lD番号が271
2、原点復帰命令コードが10なので命令電文は、27
12 10 例5:レーザーディスク(LDプレーヤ)3番を2倍速
再生する場合 レーザーディスク3番の機器ID番号が2813、開始
命令コードが17で2倍速なので命令電文は、2813
17,2 例6:CDデッキ4番を通常再生する場合 CDデッキ4番の機器ID番号が2824、開始命令コ
ードが17で1倍速なので命令電文は、2824 1
7,1
【0027】以上のように、ホストコンピュータ1は機
器6・・・8の種別を問うことなく、この汎用命令セッ
トとマトリクス型機器ID番号のパケットを使って、任
意のクライアント処理ユニット5の配下に属する任意の
機器に対して、任意の命令を送信することができる。一
方、クライアント処理ユニット5は、ホストコンピュー
タ1からネットワーク3上に一斉送出された複数の電文
パケットから自分に関係あるパケットだけを取り込み
(機器ID番号の上位2桁で照合する)、機器番号の下
2桁であらわされる機器に対して汎用命令を変換してそ
の機器用制御コード(信号)を出力し、制御を行う。こ
の制御を行うため、クライアント処理ユニット5は、自
身の制御下にある機器が受け取ることのできる汎用命令
と、それに対する機器制御コードの対応テーブルを保持
する。そして、クライアント処理ユニット5は、この変
換のためのテーブルファイルを複数持つことにより、つ
ながっている機器が変わっても、使用する変換テーブル
を変更するだけで対応できることとなる。
【0028】この発明のオートパイロットシステムは以
上の制御システムの中に組み込まれる。以下、図4及び
図5のフローチャートに基づきこのシステムの手順の流
れを示すこととする。
【0029】図4はオートパイロットのための手動操作
情報の記録の手順を示す図である。オペレータによる操
作コンソール上のスイッチやボリューム等の操作デバイ
スの操作情報をホストコンピュータに取り込む(手順S
1)。
【0030】手順S1で取り込んだ情報を解読し、必要
な処理を行う(手順S2)。
【0031】各機器の制御のために必要な天文計算を行
うと共に機器の制御のための演算を行う(手順S3)。
【0032】手順S3で得られた数値に基づき、異なる
機器間の共通の動作を上位概念で特定した汎用命令と、
この汎用命令の相手先となるクライアント処理ユニット
のアドレス情報と、クライアント処理ユニットがこの命
令に従った制御信号を出力すべき機器のアドレス情報と
の組み合わせからなる制御情報(電文)を作成する(手
順S4)。
【0033】手順S4で作成した制御情報(電文)をF
D、CD等の可搬性のある記録媒体(保存用リムーバル
メデイア)に記録する(手順S5)。
【0034】手順S4で作成した制御情報(電文)を全
てのクライアント処理ユニットに対しネットワークを通
じて一斉に送信する(手順S6)。
【0035】ホストコンピュータからの制御情報を受信
したクライアント処理ユニットが、これを配下の各機器
の特有の制御信号に変換して出力し、各機器が制御され
る(手順S7)。
【0036】次に、図5は記録された制御情報(電文)
を再生してオートパイロットを行う手順を示す図であ
る。制御情報(電文)の再生を指示する(手順S1)。
【0037】保存用リムーバルメデイアに記録された制
御情報(電文)をホストコンピュータに読み込む(手順
S2)。
【0038】手順S2で読み込んだ制御情報(電文)を
全てのクライアント処理ユニットに対しネットワークを
通じて一斉に送信する(手順S3)。
【0039】ホストコンピュータからの制御情報を受信
したクライアント処理ユニットが、これを配下の各機器
の特有の制御信号に変換して出力し、各機器が制御され
る(手順S4)。
【0040】最後に、この発明のオートパイロットシス
テムを組み込んだプラネタリウム劇場の制御システムの
具体例な実施例を図1に示す。図中符号3は高速ネット
ワーク(Ethernet100Base−TXIEE
E802.2u)、4はネットワークハブであり、実際
にはここでネットワークケーブルを中継し、長距離電送
を行う。このネットワーク3及びハブ4は、プラネタリ
ウム劇場内の任意の場所に対して敷設することが可能で
あるため、各クライアント処理ユニット5は一番近い接
続ポートを自由に選択することができる。
【0041】次に、図中符号6は恒星投映装置を、7は
惑星投映装置等の各種の付属投映装置を、8はスライド
プロジェクター等の補助投映装置、ドーム内照明、CD
デッキやレーザーディスク等のビデオ・オーディオ機器
等の各種機器を指し、これらはプラネタリウムドームD
(図において仮想線において概念的に図示)内に設置さ
れる。又、図中符号9は天体望遠鏡、10は移動天体望
遠鏡車両であり、これらはプラネタリウムドーム外に位
置する。上記の各機器6・・・10、は、ネットワーク
3上のクライアント処理ユニット5の配下に接続され、
このクライアント処理ユニット5はホストコンピュータ
1からの制御情報を配下の各機器にその特有の制御信号
に変換して出力する。
【0042】システム全体の制御を司るホストコンピュ
ータ1はオペレータによる操作命令を受け付ける他、演
出プログラム(自動演出シーケンス)を作成、実行でき
る環境を備えている。図中符号2はドーム内に設置され
たオペレータの操作コンソールであり、オペレータによ
り操作されるスイッチやボリューム等の操作デバイスを
有する。又、2Bはドーム外から遠隔操作するための操
作コンソール、2Aはオペレータが任意の場所から操作
するワイヤレス型の操作コンソールである。ホストコン
ピュータ1は、これらのコンソールの同時使用監視機能
を持ち、複数のコンソールからの手動操作情報、或いは
演出プログラムの情報はこのコンピュータで演算処理が
リアルタイムで行われ、各機器に対する制御情報電文と
して3のネットワークへ送信される。
【0043】この発明のオートパイロットシステムはホ
ストコンピュータ1においてオートパイロット操作モー
ドを選択した時にスタンバイ状態となるが、この場合、
コンピュータ画面上には図3に示すようなGUI(グラ
フィカル・ユーザー・インターフェース)操作パネルP
が表示される。この画面は、ビデオ機器やオーディオ機
器の操作部分に一般的に用いられているデザインを施
し、オペレータがあたかもビデオやカセットを操作する
のと同じような感覚で、手動操作情報の記録や再生が直
観的に操作できるよう配慮が施されている。
【0044】尚、ホストコンピュータ1は公衆電話回線
等を使用して外部と通信する機能を有するものであり、
これによりネットワーク外の端末やコンピュータ、或い
は他のネットワークと接続することができる。図1にお
いては接続例として、遠隔地にある操作コンソール2C
及びメーカーサービスとのホットライン11を図示して
いる。後者においては、制御システムの不具合情報の転
送や最新バージョンのシステムソフトウェアのダウンロ
ード等のリモートアクセス、リモートメンテナンスを想
定している。従って、一つのプラネタリウム劇場で記録
・保存されているオートパイロットのための制御情報
(電文)を他のプラネタリウム劇場に転送し、直ちに再
生してオートパイロットを行うことが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明のオートパ
イロットシステムは、次の特有の効果を奏する。 従来技術の制御システムのように各機器毎に個別の制
御システムを設けず、プラネタリウムや補助投映機、ビ
デオ機器といった機器の違いには注目せず、これらをネ
ットワーク上に存在する全てのクライアントとして認識
し、統合制御しているので、全ての機器に対するオペレ
ータの手動操作情報をリアルタイムで記録して、オート
パイロットを行うことができる。
【0046】上記の結果、比較的簡単な演出であれ
ば、わざわざ演出プログラム(シーケンス)を設計、プ
ログラミングしなくても、機器を自動で制御するプログ
ラムファイルを平易に作成することが可能となる。これ
により、例えば、プラネタリウムシステム操作の熟練者
の操作情報をそのままリアルタイムに記録し、初心者で
あってもその情報でシステムの自動操作を行うことがで
きる。又、毎日繰り返し行われるような定型手動処理
も、この方法を用いて省力化することができる。これら
は、今までのようにプラネタリウム機器のみの操作情報
保存に止まらず、ビデオ機器、オーディオ機器、スライ
ド機器、望遠鏡機器等、システムに接続されているあら
ゆる機器の操作方法を記録することができ、且つ、操作
情報は可搬性のある媒体上に保存されるので、広く汎用
的に使用することができる。
【0047】操作情報は異なる機器間の共通の動作を
上位概念で特定した汎用命令と、この汎用命令の相手先
となるクライアント処理ユニットのアドレス情報と、ク
ライアント処理ユニットがこの命令に従った制御信号を
出力すべき機器のアドレス情報との組み合わせからなる
制御情報(電文)の形式で記録されるので、情報の解読
が容易であり、バグチェックや修正が容易となる。
【0048】従来技術の制御システムのように各機器
毎に個別の制御システムを設けず、プラネタリウムや補
助投映機、ビデオ機器といった機器の違いには注目せ
ず、これらをネットワーク上に存在する全てのクライア
ントとして認識し、統合制御し、機器の制御情報は発明
の実施の形態の欄で詳説した汎用命令と機器ID番号の
2つにより構成されているので、新しい機器が接続され
た場合でも以前記録したオートパイロットのための制御
情報(電文)を簡単な修正だけで使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のオートパイロットシステムが実施さ
れるプラネタリウム劇場の制御システムの実施例。
【図2】この発明のオートパイロットシステムが実施さ
れるプラネタリウム劇場の制御システムの典型例を示す
ブロック図。
【図3】この発明のオートパイロットシステムの操作パ
ネルの実施例を示す正面図。
【図4】この発明のオートパイロットシステムの処理の
手順を示すフローチャート。
【図5】この発明のオートパイロットシステムの処理の
手順を示すフローチャート。
【図6】従来技術のプラネタリウム劇場の制御システム
の典型例を示すブロック図。
【図7】従来技術のプラネタリウム劇場の演出プログラ
ムの実行手順を示す図。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 操作コンソール 3 ネットワーク 5 クライアント処理ユニット 6・・・10 各種機器
フロントページの続き (72)発明者 原 義弘 山梨県中巨摩郡櫛形町下市之瀬1247−1 株式会社五藤光学研究所山梨工場内 Fターム(参考) 2C032 EB05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータの手動操作又は演出プログラ
    ムに従って、プラネタリウム劇場内外の投映及び演出に
    使用する各種の機器の制御情報を作成しネットワーク上
    に一斉送信するホストコンピュータと、単独又は複数の
    機器を配下に接続すると共に、ホストコンピュータから
    の制御情報を配下の各機器の特有の制御信号に変換して
    出力するネットワーク上のクライアント処理ユニットを
    有し、ホストコンピュータからの制御情報は異なる機器
    間の共通の動作を上位概念で特定した汎用命令と、この
    汎用命令の相手先となるクライアント処理ユニットのア
    ドレス情報及びクライアント処理ユニットがこの命令に
    従った制御信号を出力すべき機器のアドレス情報の組み
    合わせからなる制御システムにおいて、オペレータの手
    動操作情報に従ってホストコンピュータにおいて作成さ
    れる制御情報をリアルタイムで記録し、後に記録された
    この制御情報を再生することによりオペレータの手動操
    作を再現することを特徴とするプラネタリウム劇場のオ
    ートパイロットシステム。
JP10244380A 1998-08-17 1998-08-17 プラネタリウム劇場のオートパイロットシステム Pending JP2000066582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10244380A JP2000066582A (ja) 1998-08-17 1998-08-17 プラネタリウム劇場のオートパイロットシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10244380A JP2000066582A (ja) 1998-08-17 1998-08-17 プラネタリウム劇場のオートパイロットシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000066582A true JP2000066582A (ja) 2000-03-03

Family

ID=17117834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10244380A Pending JP2000066582A (ja) 1998-08-17 1998-08-17 プラネタリウム劇場のオートパイロットシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000066582A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2808955A1 (fr) * 2000-05-11 2001-11-16 Technic Publicite Dispositif pour la diffusion de film publicitaire de facon autonome et autometique en salle de cinema
JP2009271561A (ja) * 2009-08-20 2009-11-19 Konica Minolta Planetarium Co Ltd プラネタリウム制御装置およびそのプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2808955A1 (fr) * 2000-05-11 2001-11-16 Technic Publicite Dispositif pour la diffusion de film publicitaire de facon autonome et autometique en salle de cinema
JP2009271561A (ja) * 2009-08-20 2009-11-19 Konica Minolta Planetarium Co Ltd プラネタリウム制御装置およびそのプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050108026A1 (en) Personalized subtitle system
RU2427986C2 (ru) Управление окружающим освещением на основе событий
RU2330335C2 (ru) Система воспроизведения информации, использующая информационный запоминающий носитель
US20070258697A1 (en) Distributed storage of audio/video content
JPH09320766A (ja) ライティングシステム
GB2374777A (en) Defining parameters as locked or unlocked and setting access levels accordingly
CA2615872A1 (en) Intelligent disaster recovery for digital cinema multiplex theaters
KR20010082277A (ko) 컬러 시청각 프로그램을 디스플레이하기 위한 방법 및 장치
CA2594058C (en) Content storage system, storage apparatus for use in the system, and method of controlling storage of contents
JP2000066582A (ja) プラネタリウム劇場のオートパイロットシステム
JPH10161630A (ja) 動画データ出力デバイスおよびその環境設定方法
JP4265406B2 (ja) データ生成装置、データ再生装置、データ処理システムおよびそれらの方法
US20070211171A1 (en) Console Lighting Effects
JPH10327381A (ja) 映像情報の再生表示方法及び映像情報を記録した記録媒体
JPH11224046A (ja) プラネタリウム劇場の制御システム
US20080232778A1 (en) Method and system for media production in virtual studio
JPH11515135A (ja) 照明制御方法及び装置
JPH11144441A (ja) ディスク再生装置
JP2009025338A (ja) プロジェクタおよび映像投写方法
CN103218983B (zh) 显示装置以及显示装置的控制方法
WO2001006316A1 (en) Apparatus and method for programming a color light projector system
JPH07175505A (ja) 機器制御システム
JP2003244674A (ja) コンテンツ運用管理システム
US7031594B2 (en) Recording and/or reproducing apparatus for detecting and displaying audio signal levels of input and output and ports
JP2001356683A (ja) プラネタリウム