JP2000065802A - レーザー超音波検査装置及びレーザー超音波検査方法 - Google Patents

レーザー超音波検査装置及びレーザー超音波検査方法

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JP2000065802A
JP2000065802A JP10238871A JP23887198A JP2000065802A JP 2000065802 A JP2000065802 A JP 2000065802A JP 10238871 A JP10238871 A JP 10238871A JP 23887198 A JP23887198 A JP 23887198A JP 2000065802 A JP2000065802 A JP 2000065802A
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Yasuaki Nagata
泰昭 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のモードの板波を切り換えて発生させ、
効率よくそれぞれのモードでの欠陥検査を実行できるレ
ーザー超音波検査装置及びレーザー超音波検査方法を提
供する。 【解決手段】 音響光学素子12には発振器15から、
音響光学素子14には発振器16から、それぞれ所定の
周波数の超音波信号を供給することにより、レーザービ
ーム17,18の光周波数は元々の光周波数f0 からシ
フトし、二つのレーザービームは鋼材1上で干渉し合
う。この干渉縞は、x軸方向に移動する。薄い鋼材1に
レーザー光が照射されると、その照射点を源とする板波
が生じ、干渉縞の空間的な周期が板波のあるモードの波
長に一致し、かつ、干渉縞の移動速度がその板波の伝播
速度に等しければ、そのモードの板波は増幅され、指向
性の高い板波超音波となって、干渉縞の移動方向に伝播
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査対象に光周波
数が僅かに異なる二つのレーザービームを照射して干渉
させ、この干渉縞に基づいて検査対象に板波を発生させ
るとともに、この板波の反射エコーを観測することによ
って検査対象内部の欠陥を非破壊で検出するレーザー超
音波検査装置及びレーザー超音波検査方法に関連する。
【0002】
【従来の技術】比較的薄い鋼材の内部を非破壊で検査す
る方法として、タイヤ型探触子を用いて鋼材に板波(L
amb波)を発生させ、欠陥で反射されたこの板波の反
射エコーを観測することによって、欠陥検査を行う装置
が知られている。この装置については、例えば特開平9
−251010号公報に開示されている。なお、板波の
詳しい性質については後述する。
【0003】図8は、このタイヤ型探触子を用いた欠陥
検査装置の概略を示した図である。図8において、検査
対象である鋼材50は、厚さが約3mmで、例えば毎分
90mの速度で矢印で示した長手方向に搬送されてい
る。タイヤ型探触子51は、鋼材50の一方の側端部と
接するよう配置され、鋼材50の搬送に伴って回転す
る。
【0004】図9は、タイヤ型探触子51の内部を示す
断面図である。タイヤ型探触子51は、鋼材50の搬送
に伴って回転するタイヤ部60、回転するタイヤ部60
の回転軸となる軸61、軸61に取り付けられた超音波
振動子62、超音波振動子62から発せられた超音波を
タイヤ部60まで伝達する伝達媒質63などからなる。
軸61は固定されており、一方タイヤ部60を左右から
閉じる蓋64,65は、タイヤ部60と共に回転するよ
うにされているので、蓋64及び65と軸61とは互い
に摺接している。伝達媒質63は、蓋64及び65によ
って、タイヤ部60の内部に封入されている。
【0005】超音波振動子62から超音波が発せられる
と、超音波は伝達媒質63を介してタイヤ部60に達
し、更にタイヤ部60と接している鋼材50に伝えられ
る。この超音波の周波数及びこの鋼材に対する入射角が
適当な値に設定されていると、鋼材50には、板波が発
生する。板波は、鋼材50を、タイヤ型探触子51が配
置された方の側端部から搬送方向と直角な方向に向けて
伝播し、もう一方の側端部で反射されて、再びタイヤ型
探触子51のところに戻り、超音波探触子62によって
観測される。この板波の伝播経路の途中に欠陥がある
と、板波はその欠陥によっても反射され、この反射エコ
ーも超音波探触子62によって観測される。欠陥による
反射エコーは、鋼材の側端部で反射される反射エコーよ
りも時間的に先行して観測されるので、これを観測する
ことによって、鋼材の内部に欠陥があることが分かる。
【0006】図8及び図9に示すような構成で、板波超
音波を伝播させ、そのエコーを観測するという動作を、
従来は、例えば5msecごとに1回の割合で行ってい
た。鋼材50の搬送速度を毎分90mとすると、5ms
ecの時間に進む距離は7.5mmである。したがっ
て、距離にして7.5mm間隔ごとに、鋼材内部の欠陥
の検査を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、板波には様
々なモードがあり、それぞれのモードによって伝播速度
(音速)を初めとする種々の性質が異なる。特に、欠陥
の検出という観点からは、欠陥が鋼材の表面に近くにあ
るか中央部にあるかによって、板波の反射エコーの強度
が異なる。そして、近年、欠陥の位置による反射エコー
の強度の変化の仕方が、板波のモードによって異なるこ
とが分かってきた。すなわち、あるモードでは鋼材の表
面近傍に存在する欠陥からの反射エコーの強度はかなり
高いが鋼材の中央部に存在する欠陥からの反射エコーの
強度は極端に弱かったり、また別のモードでは、鋼材の
表面近傍に存在する欠陥からの反射エコーも中央部に存
在する欠陥からの反射エコーもほぼ同じ強度を有する、
といった違いが知られてきた。
【0008】このように、同じモードでも、欠陥の存在
する位置によって板波の反射エコーの強度が異なると、
そのモードだけでを用いている限り、反射エコーの強度
が弱いところに存在する欠陥については見逃す危険性が
ある。一方、これまで用いられてきたタイヤ型探触子を
用いて板波を発生・観測する装置では、鋼材に発生させ
ることのできる板波のモードが固定されており、1台の
タイヤ型探触子で複数のモードの板波を発生させること
はできない。このため、かりに複数の板波モードを用い
て検査しようとすると、同じような装置を複数用意し
て、一つの装置であるモードでの検査が終了した後、別
の装置で別のモードでの検査を行なうということが必要
となり、不経済であるとともに、検査に要する手間も余
分にかかってしまう。
【0009】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、複数のモードの板波を切り換えて発生させ、
効率よくそれぞれのモードでの欠陥検査を実行できるレ
ーザー超音波検査装置及びレーザー超音波検査方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明であるレーザー超音波検査装置
は、第一のレーザービーム、および第一のレーザービー
ムと僅かに光周波数が異なる第二のレーザービームを発
するレーザー発生手段と、前記第一及び第二のレーザー
ビームを、それぞれ所定の入射角で、検査対象の共通の
照射位置に照射して両ビームの干渉を生じさせるレーザ
ービーム照射手段と、前記照射位置に照射される第一及
び第二のレーザービームについて、それぞれの光周波数
の差を所定の光周波数差にするとともに、この光周波数
差を異なる値に切り換え可能とする光周波数差設定手段
と、前記検査対象に発生した板波の反射エコーを観測し
て欠陥検出を行う反射エコー観測手段とを有し、前記第
一及び第二のレーザービームの入射角及び光周波数差を
所定の値に設定することによって前記検査対象に板波を
発生させるとともに、前記光周波数差設定手段により前
記光周波数差を複数の値の間で切り換えることによって
それぞれの光周波数差に応じた複数のモードの板波を順
次発生させ、各モードの板波について前記反射エコー観
測手段による欠陥検出を行うことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記検査対象は一定速度で搬送されてお
り、前記レーザービーム照射手段は前記検査対象の一方
の側端部に前記第一及び第二のレーザービームを照射し
て前記検査対象の搬送方向と直角な方向に伝播する板波
を発生させ、前記光周波数差設定手段は一定の時間間隔
で前記光周波数差を複数の値の間で順次切り換えること
によって前記複数のモードの板波を順次発生させ、これ
により、前記検査対象について搬送方向において一定間
隔で各モードの板波での欠陥検出を行うことを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記レーザー発生手段は、CO2
ーザーから発生された単一のレーザービームを二つのレ
ーザービームに分岐し、これらのレーザービームのいず
れか一方又は両方を対応する音響光学素子に入射させ、
前記音響光学素子に所定の周波数の電気信号を供給して
入射したレーザービームの光周波数をシフトさせること
により、前記第一及び第二のレーザービームを発するこ
とを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記光周波数差設定手段は、音響光学素子
に電気信号を供給する一又は二以上の発振器であり、前
記音響光学素子に供給する電気信号の周波数を変えるこ
とによって、第一及び第二のレーザービームの光周波数
差の設定及び光周波数差の切り換えを行うことを特徴と
する。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、前記複数のモードの板波
は、A0 モードの板波及びS0 モードの板波であること
を特徴とする。請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、前記反射エコー観測
手段は、検査対象の観測点に観測用レーザービームを照
射し、その反射波をファブリ・ペロー干渉計に導き、前
記反射光が前記観測点の超音波振動によって受けるドッ
プラーシフトを前記ファブリ・ペロー干渉計の出射光強
度の変化として捉えることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明であるレーザー超音波
検査方法は、光周波数が僅かに異なる二つのレーザービ
ームを検査対象の所定位置に照射して干渉させ、その干
渉縞の空間的な周期及び前記干渉縞の移動速度を調整す
ることによって前記検査対象に板波を発生させるととも
に、前記二つのレーザービームの光周波数の差を調整す
ることによって複数のモードの板波を発生させ、複数の
モードの板波を用いて前記検査対象に含まれる欠陥の検
出を行うことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施
形態のレーザー超音波検査装置の全体的な構成を示す図
である。本実施形態の説明では、検査対象とされる薄い
鋼材1の幅方向をx軸、鋼材1の長手方向をy軸、これ
らの軸に垂直な方向をz軸とする。図1では、図の横方
向(左から右に向かう方向)がx軸、縦方向(下から上
に向かう方向)がz軸となっており、図1のx軸方向は
鋼材1の幅方向となり、紙面に垂直なy軸方向が長手方
向となる。鋼材1は、紙面の裏側から表側に向かう長手
方向(y軸方向)に搬送される。なお、鋼材1の厚さ
は、3mmとする。
【0017】図1において、CO2 レーザー10は、超
音波発生用のレーザー光源である。CO2 レーザーは、
高エネルギーのレーザービームを、繰り返し周波数1K
Hz以上で繰り返し発射することができるため、検査対
象が絶え間なく搬送されている工場などでのオンライン
検査に適している。CO2 レーザー10は数種類の波長
のレーザービームを発生することができるが、ここで
は、波長λ0 =10.6μmのレーザービームを用い
る。このレーザービームの光周波数をf0 とすると、f
0 =c[m/sec]/10.6[μm]となる。ここ
で、cは光速である。
【0018】図1において、CO2 レーザー10から発
射されたレーザービームは、ビームスプリッタ11によ
って、ここで反射されるレーザービームとここを透過す
るレーザービームの二つに分岐される。ビームスプリッ
タ11で反射されたレーザービームは、音響光学素子
(AOM)12に入射し、一方ビームスプリッタ11を
透過したレーザービームは、ミラー13を経て音響光学
素子(AOM)14に入射する。
【0019】音響光学素子12,14は、音響光学効果
を利用した素子であり、ここでは、音響光学周波数シフ
タ(Acousto−Optic Frequency
Shifter:AOFS)として利用する。音響光
学素子に、適当な周波数の電気信号を供給すると、内部
に設けられた媒体が超音波振動を行い、弾性歪みや圧力
が場所によって変化する。これに起因して、媒体には超
音波の波長を周期とする屈折率変動が生じ、この屈折率
の変動領域に入射した光を回折させる。このとき、回折
した光は超音波によるドップラーシフトを受け、一次回
折光の光周波数は、入射光の光周波数から超音波の周波
数分だけシフトした値となる。すなわち、入射光の光周
波数をfi 、一次回折光の光周波数をfd 、超音波の周
波数(発振器の信号周波数)をfa とすると、 fd =fi ±fa (1) となる。ここで、±の符号は、回折される方向によって
決まる。
【0020】本実施形態では、音響光学素子12には発
振器15から、また、音響光学素子14には発振器16
から、それぞれ所定の周波数の超音波信号を供給する。
したがって、音響光学素子12から出射されるレーザー
ビーム17及び音響光学素子14から出射されるレーザ
ービーム18の光周波数は、前述の(1)式に基づい
て、元々の光周波数f0 からシフトする。発振器15,
16の発信周波数の具体的な値については、後述する。
【0021】音響光学素子12から出射されたレーザー
ビーム17と、音響光学素子14から出射されたレーザ
ービーム18は、適当な光学系(図示せず)によって鋼
材1の端部の共通の照射位置19に照射される。このと
き、これら二つのレーザービーム17,18の中心軸
は、x軸及びz軸を含む面内(x−z面内)にあるもの
とする。
【0022】音響光学素子12から出射されるレーザー
ビーム17の光周波数と音響光学素子14から出射され
るレーザービーム18の光周波数が僅かに異なっている
と、共通の照射位置19上で二つのレーザービームは干
渉し合い、強め合うところと弱め合うことろが交互に現
れる干渉縞を生じる。更に、この干渉縞は、後述のよう
にx軸方向に移動する。
【0023】鋼材1にレーザー光が照射されると、その
照射点を源とする超音波が発生する。特に、本実施形態
のように、鋼材1の厚さが3mm程度という十分に薄い
ものである場合には、板波(「Lamb波」ともいう)
と呼ばれる超音波が生じる。前述の干渉縞の空間的な周
期が板波のあるモードの波長に一致し、かつ、干渉縞の
移動速度がその板波の伝播速度に等しければ、そのモー
ドの板波は増幅され、指向性の高い板波超音波となっ
て、干渉縞の移動方向に伝播する。本実施形態では、二
つのレーザービームによる干渉縞を、鋼材1の表面上で
x軸の正方向(図1の左から右に向かう方向)に移動さ
せるので、板波もこの同じ方向に伝播する。
【0024】板波は、図2に示すように、薄い板の全体
が振動して伝播する超音波である。これに対して、十分
な厚さの試料に対して超音波を発生させると、その表面
だけを伝わる表面波や、表面から内部に向かって進行す
る超音波などが発生する。板波には、図2(a)に示す
ように、媒質の表側の変位と裏側の変位が対称となる
「Sモード」と、図2(b)に示すように媒質の表側の
変位と裏側の変位が非対称となる「Aモード」がある。
更に、Sモード、Aモードには、それぞれ、多数の高調
波モードが存在する。板波のモードの表し方は、基本波
にはS0 モード、A0 モードのように添字0を付けて表
し、高調波にはその次数に応じた添字を付けて表す。但
し、鋼材内部の欠陥検出には、単純な取扱が可能なS0
モード及びA0 モードを用いることが多く、本実施形態
でもS0 モード及びA0 モードのみを用いる。但し、こ
れは本発明の一例であり、他のモードを用いる場合も、
本発明の技術的範囲に含まれる。
【0025】板波の音速(位相速度)は、モードによっ
て、また、周波数f[MHz]と媒質の厚さd[mm]
を掛けたfd積によって大きく異なる。図3は、鋼材に
ついて板波の音速を理論的に導いた結果を示したグラフ
であり、縦軸が音速(移送速度)[m/sec]、横軸
がfd積[MHz・mm]を表している。図3のグラフ
において、S0 モードとA0 モードについて、fd積を
徐々に大きくしていくと、音速は、最終的に2950
[m/sec]に収束することが分かる。この値は、鋼
材の表面波の音速に対応する。
【0026】以上の板波の性質に関する説明は、実森彰
郎「産業用超音波センシングと信号処理」((社)日本
鉄鋼協会計測・制御・システム工学部会シンポジウム
「センシングと信号処理技術の最新動向」1997年1
1月12日)によった。板波の伝播経路に欠陥がなけれ
ば、板波は、図1に示す鋼材1の右側の端部で反射され
る。一方、伝播経路に欠陥が存在すると、板波はこの欠
陥でも反射される。欠陥で反射されるエコーは、鋼材1
の右側端部で反射されるエコーよりも時間的に先行して
発生源に戻る。板波の音速及び鋼材の寸法を既知とすれ
ば、超音波を発生させた位置又はその近傍で反射エコー
を観測し、かつ、超音波を発生させてから反射エコーが
観測されるまでの時間を求めることによって、鋼材1の
内部における欠陥の有無を調べることができ、また、欠
陥がある場合にはその位置を特定することができる。
【0027】この板波の反射エコーの観測にもレーザー
を利用する。図1において、アルゴン(Ar)レーザー
20は、板波超音波エコー観測用のレーザー光源であ
る。Arレーザー20から発射されたレーザービーム
は、ハーフミラー21及び適当な光学系(図示せず)を
経て、鋼材1の表面の照射位置24に照射される。照射
位置19と照射位置24は、ともにx軸上にある。照射
位置24に照射されたレーザービームの一部はここで反
射され、反射光は更にハーフミラー21で反射されて、
ファブリ・ペロー干渉計22に入射する。板波の反射エ
コーが鋼材1を伝播して戻ってくると、照射位置24で
反射されるレーザービームの反射波は、この超音波振動
によってドップラーシフトを受け、光周波数が変位す
る。なお、図1では、照射位置24と照射位置19を離
して示したあるが、実際には両者は十分近傍に配置され
ている。
【0028】ファブリ・ペロー干渉計22は、入射光の
光周波数によって、出射光の強度が図4のように変化す
る。すなわち、出射光強度は、ある特定の光周波数にお
いて急峻なピークを示すが、ピークの前後では速やかに
低下する。このピークを示す光周波数は、ファブリ・ペ
ロー干渉計22の共振器長を調節することによって変え
ることができる。そこで、曲線の傾きが最大となる光周
波数(例えば図4のA点)がArレーザーの光周波数と
一致するよう予めファブリ・ペロー干渉計22の共振器
長を調整しておけば、光周波数の僅かな変位±Δνを、
相対的に大きな透過光強度の変化±ΔIに変換できる。
透過光強度は、光検出器23を用いて電気信号に変換さ
れるので、最終的には、光周波数の変位を電気的な波形
として捉えることができ、これにより板波の反射エコー
を観測できる。
【0029】次に、図1の発振器15から音響光学素子
12へ供給する信号および発振器16から音響光学素子
14に供給する信号の周波数をどのような値とし、音響
光学素子12,14から出射されるレーザービームの光
周波数をどの程度シフトさせるかについて説明する。図
5は、図1に示した二つのレーザービーム17,18
と、照射位置19の近傍を拡大して示している。座標軸
の取り方は、図1の場合と同様である。図5に示すよう
に、レーザービーム17の入射角はz軸からx軸の負側
に計ってθとし、レーザービーム18の入射角はz軸の
x軸の正側に計ってθとする。このとき、二つのレーザ
ービーム17,18を照射した照射位置19における光
の振幅は、
【0030】
【数1】
【0031】と表すことができる。ここで、(2)式の
右辺第1項はレーザービーム17の光の振幅の変化を表
し、右辺第2項はレーザービーム18の光の振幅の変化
を表す。また、I1 ,I2 は、それぞれのレーザービー
ムの最大振幅を表し、k1 ,k 2 は、各レーザービーム
の波数を表し、ω1 ,ω2 は、各レーザービームの角周
波数を表す。レーザービーム17の光周波数をf1 、波
長をλ1 、レーザービーム18の光周波数f2 、波長を
λ2 とすると、これらの間には、 k1 =2π/λ1 ,k2 =2π/λ2 ω1 =2πf1 ,ω2 =2πf2 λ1 =c/f1 ,λ2 =c/f2 という関係がある。
【0032】(2)式に基づいて、照射位置19におけ
る光の強度を計算すると、
【0033】
【数2】
【0034】となる。ここで、K(=2π/λ0 ≒k1
≒k2 )は、CO2 レーザー10から発射されたレーザ
ービームの波数であり、またωa は、 ωa =ω2 −ω1 =2π(f2 −f1 ) である。(3)式の右辺第3項は、干渉縞が波のように
x軸方向に移動することを示している。そこで干渉縞の
進行速度をvf 、干渉縞の波数をkf 、干渉縞の波長を
λf とすると、 kf =2K sinθ (4) vf =ωa /2K sinθ=λ0 (f2 −f1 )/2 sinθ (5) と表される。なお、λ0 は、前述のように、CO2 レー
ザー10から放射されるレーザービームの波長である。
【0035】(4)式から、二つのレーザービームの入
射角θを変えることによって、干渉縞の波長(空間的な
周期)λf (=2π/kf )を調整できることが分か
る。また、(5)式から、二つのレーザービームの入射
角θと、二つのレーザービームの光周波数差を適当に調
整することによって、干渉縞の移動速度を変え得ること
が分かる。
【0036】そこで、まず、干渉縞の波長を所望の波長
となるよう(4)式からθを決め、このθを(5)式に
代入して、所望の速度vf となるように二つのレーザー
ビームの周波数差(f2 −f1 )を決め、この周波数差
(f2 −f1 )が得られるように、音響光学素子12,
14に供給する信号の周波数を決定する。干渉縞の波長
(λf =2π/kf )を特定のモードの板波超音波の波
長λaco(=2π/kaco )と一致させるには、(4)
式より、 λaco =λ0 /2 sinθ (6) を満たすことが必要であり、したがって、二つのレーザ
ービームの入射角θを(6)式から求めた値に調整すれ
ば、干渉縞の波長λf が、発生させようとする超音波の
波長λaco と一致する。
【0037】また、干渉縞の移動速度を、特定モードの
板波超音波の音速と同じにするには、(6)式を満たす
よう定められたθを(5)式に代入し、更に、発生させ
ようとする超音波の音速vaco が(5)式のvf と等し
くなるように、二つのレーザービーム17と18の光周
波数差(f2 −f1 )を設定すればよいことが分かる。
【0038】このように、二つのレーザービームの入射
角θと、周波数差(f2 −f1 )を適当に調整すること
によって、まず、干渉縞の空間的な周期をあるモードの
板波の波長と同じくし、更に、干渉縞の移動速度が当該
モードの板波の音速(伝播速度)と等しくなるようにす
れば、そのモードの板波は急激に増幅され、そして、高
い指向性でほぼ干渉縞の移動方向にのみ伝播する。
【0039】ここで、発振器15,16の発信周波数と
して設定すべき具体的な値を求める。鋼材1の厚さは前
述のように3mmであり、鋼材1に発生させる板波の周
波数を、ここでは2MHzとする。したがって、前述の
fd積は6[MHz・mm]となる。図3で、横軸のf
d積が6[MHz・mm]のところをみると、S0 モー
ドの音速は約3100[m/sec]、A0 モードの音
速は約2900[m/sec]である。なお、板波の波
長は、どちらの場合も近似的に1.4mmとする。ま
た、二つのレーザービーム17,18の光周波数f1
びf2 を、 f1 =f0 +40MHz f2 =f0 +xMHz とする。ここで、実際の取扱いの便宜を考慮して、40
MHzというオフセットを設け、発振器15の発振周波
数を固定する。
【0040】上のf1 ,f2 の式及び(6)式を(5)
式に代入すると、干渉縞の移動速度vf は、 vf =λaco (x[MHz]−40[MHz]) となる。このvf が各モードの音速に一致するという条
件から、必要な発振器16の発振周波数x[MHz]を
算出する。vf =2900[m/sec]、すなわちA
0 モードの音速と一致させるために必要なxの値(=x
1 )を求めると、 x1 =42.0714[MHz] となる。また、vf =3100[m/sec]、すなわ
ちS0 モードの音速と一致させるために必要なxの値
(=x2 )を求めると、 x2 =42.2143[MHz] となる。すなわち、発振器16の発振周波数x[MH
z]をx1 =42.0714[MHz]とすると、鋼材
1にはA0 モードの板波が発生し、x2 =42.214
3[MHz]とすると、S0 モードの板波が発生する。
【0041】ところで、発振器には、40MHzもしく
はそれ以上の周波数の信号を、5KHzのステップでコ
ントロールできるものが市販されており、このような発
振器を発振器15,16として用いれば、発振器15の
発振周波数を40MHzに固定した状態で、発振器16
の発振周波数をx1 =42.0714[MHz]とx 2
=42.2143[MHz]との間で電子的に切り換え
ることは容易である。
【0042】次に、板波のモードを切り換えることの必
要性について説明する。あるモードの板波を用いて欠陥
からの反射エコーを観測し、これに基づいて欠陥を検出
しようとする場合、欠陥の位置によって反射エコー強度
が異なること、そして、この欠陥の位置による反射エコ
ー強度の異なり方が、板波のモードによって異なること
が、最近指摘された。これについては、例えば「超音波
板波法の数値シミュレーション」(廣瀬壮一:平成7年
度秋期大会講演概要集)において説明されている。
【0043】図6は、前記論文に掲載されている数値シ
ミュレーションの結果を示したグラフであり、実線はA
0 モードを用いたとの欠陥の深さによる反射エコーの大
きさの変化を示しており、破線はS0 モードを用いたと
きの欠陥の深さによる反射エコーの大きさの変化を示し
ている。図6の横軸は、欠陥の深さを表しており、最も
右側が表側の表面、最も左側が裏側の表面、横軸の中間
が表側と裏側の中央部に対応する。また、縦軸は板波の
反射エコーの強度を表している。
【0044】図6から分かるように、鋼材の表面近くに
欠陥がある場合の反射エコー強度は、A0 モードの方が
0 モードよりも高い。一方、欠陥が鋼材の中心部にあ
る場合の反射エコー強度は、S0 モードの方がA0 モー
ドよりも高い。したがって、S0 モードの板波だけを用
いて欠陥検出を行う場合には、表面近くにある欠陥を見
逃す危険性が高く、また、A0 モードの板波だけを用い
て欠陥検出を行う場合には、中心部の近くにある欠陥を
見逃す危険性が高い。このため、S0 モードとA0 モー
ドの両方を用いて欠陥検出を行えば、欠陥を見逃す危険
性を低下させることができる。
【0045】そこで、本実施形態では、発振器16の発
振周波数である前述のx[MHz]の値を変えることに
よって、S0 モードとA0 モードを相互に切り換える。
このxの値の切り換えは、前述のように、完全に電子的
に行うことができるので、S 0 モードとA0 モードを切
り換えは極めて容易に行うことが可能である。この点
が、従来のタイヤ型探触子を用いた装置と大きく異なる
点である。これにより、両方のモードで鋼材1の欠陥検
査を行うことが可能となり、欠陥が鋼材1の表面近くに
ある場合でも、中心部にある場合でも、見逃す危険性を
少なくできる。
【0046】次に、図7を参照して、S0 モードとA0
モードの切り換えの態様を説明する。図7(a)は、搬
送されている鋼材1を上から見た様子を示しており、鋼
材1は毎分90mの速度で上から下に搬送されているも
のとする。図7(b)は、前述の周波数xを、x1 (=
42.0714)[MHz]とx2 (=42.214
3)[MHz]の間で切り換えるための200Hzのパ
ルス信号を示しており、この信号がハイレベルのときに
x=x1 [MHz]、ローレベルのときにx=x 2 [M
Hz]となる。
【0047】図7(b)に示す信号の1周期は5mse
cとなり、x1 及びx2 の持続時間は各々2.5mse
cずつとなる。そして、鋼材1の搬送速度は毎分90m
であるから、鋼材1はこの2.5msecの間に3.7
5mmだけ進む。したがって、鋼材1が3.75mm搬
送されるごとに、S0 モードとA0 モードが切り換えら
れることになり、また、同じモードでの欠陥検出は、
7.5mmごとに行われることになる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単一の装置で複数のモードの板波を発生・検出すること
が可能となるので、従来のタイヤ型探触子を用いた装置
のように、一つのモードでの検査しか実行できないため
に欠陥を見逃すといった危険は少なくなり、また、複数
のモードの板波で検査するために装置をそのモードの数
に合わせて複数用意する必要もなく、したがって、効率
的に、高い精度で欠陥を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のレーザー超音波検査装置
の全体的な構成を示す図である。
【図2】板波の性質を説明するための概略図である。
【図3】鋼材について板波の音速を理論的に導いた結果
を示したグラフであり、縦軸が移送速度[m/se
c]、横軸がfd積[MHz・mm]を表している。
【図4】入射光の光周波数の変化によって出射光強度が
どのように変化するかを示したファブリ・ペロー干渉計
の特性図である。
【図5】二つのレーザービームの照射位置の近傍を拡大
して示した図である。
【図6】欠陥の位置によって反射エコー強度がどのよう
に変化するかについて数値シミュレーションを行った結
果を示したグラフである。
【図7】板波のS0 モードとA0 モードの切り換えの態
様を説明するための図である。
【図8】タイヤ型探触子を用いた欠陥検査装置の概略を
示した図である。
【図9】タイヤ型探触子の内部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鋼材 10 CO2 レーザー 11 ビームスプリッタ 12,14 音響光学素子(AOM) 13 ミラー 15,16 発振器 17,18 レーザービーム 19,24 照射位置 20 アルゴン(Ar)レーザー 21 ハーフミラー 22 ファブリ・ペロー干渉計 23 光検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のレーザービーム、および第一のレ
    ーザービームと僅かに光周波数が異なる第二のレーザー
    ビームを発するレーザー発生手段と、 前記第一及び第二のレーザービームを、それぞれ所定の
    入射角で、検査対象の共通の照射位置に照射して両ビー
    ムの干渉を生じさせるレーザービーム照射手段と、 前記照射位置に照射される第一及び第二のレーザービー
    ムについて、それぞれの光周波数の差を所定の光周波数
    差にするとともに、この光周波数差を異なる値に切り換
    え可能とする光周波数差設定手段と、 前記検査対象に発生した板波の反射エコーを観測して欠
    陥検出を行う反射エコー観測手段と、 を有し、前記第一及び第二のレーザービームの入射角及
    び光周波数差を所定の値に設定することによって前記検
    査対象に板波を発生させるとともに、前記光周波数差設
    定手段により前記光周波数差を複数の値の間で切り換え
    ることによってそれぞれの光周波数差に応じた複数のモ
    ードの板波を順次発生させ、各モードの板波について前
    記反射エコー観測手段による欠陥検出を行うことを特徴
    とするレーザー超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査対象は一定速度で搬送されてお
    り、前記レーザービーム照射手段は前記検査対象の一方
    の側端部に前記第一及び第二のレーザービームを照射し
    て前記検査対象の搬送方向と直角な方向に伝播する板波
    を発生させ、前記光周波数差設定手段は一定の時間間隔
    で前記光周波数差を複数の値の間で順次切り換えること
    によって前記複数のモードの板波を順次発生させ、これ
    により、前記検査対象について搬送方向において一定間
    隔で各モードの板波での欠陥検出を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のレーザー超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザー発生手段は、CO2 レーザ
    ーから発生された単一のレーザービームを二つのレーザ
    ービームに分岐し、これらのレーザービームのいずれか
    一方又は両方を対応する音響光学素子に入射させ、前記
    音響光学素子に所定の周波数の電気信号を供給して入射
    したレーザービームの光周波数をシフトさせることによ
    り、前記第一及び第二のレーザービームを発することを
    特徴とする請求項1又は2記載のレーザー超音波装置。
  4. 【請求項4】 前記光周波数差設定手段は、音響光学素
    子に電気信号を供給する一又は二以上の発振器であり、
    前記音響光学素子に供給する電気信号の周波数を変える
    ことによって、第一及び第二のレーザービームの光周波
    数差の設定及び光周波数差の切り換えを行うことを特徴
    とする請求項3記載のレーザー超音波装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のモードの板波は、A0 モード
    の板波及びS0 モードの板波であることを特徴とする請
    求項1,2,3又は4記載のレーザー超音波検査装置。
  6. 【請求項6】 前記反射エコー観測手段は、検査対象の
    観測点に観測用レーザービームを照射し、その反射波を
    ファブリ・ペロー干渉計に導き、前記反射光が前記観測
    点の超音波振動によって受けるドップラーシフトを前記
    ファブリ・ペロー干渉計の出射光強度の変化として捉え
    ることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の
    レーザー超音波装置。
  7. 【請求項7】 光周波数が僅かに異なる二つのレーザー
    ビームを検査対象の所定位置に照射して干渉させ、その
    干渉縞の空間的な周期及び前記干渉縞の移動速度を調整
    することによって前記検査対象に板波を発生させるとと
    もに、前記二つのレーザービームの光周波数の差を調整
    することによって複数のモードの板波を発生させ、複数
    のモードの板波を用いて前記検査対象に含まれる欠陥の
    検出を行うことを特徴とするレーザー超音波検査方法。
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