JP2000064054A - 潤滑性および塗料密着性に優れた塗布型リン酸塩処理鋼板およびその製造方法 - Google Patents

潤滑性および塗料密着性に優れた塗布型リン酸塩処理鋼板およびその製造方法

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JP2000064054A
JP2000064054A JP23061798A JP23061798A JP2000064054A JP 2000064054 A JP2000064054 A JP 2000064054A JP 23061798 A JP23061798 A JP 23061798A JP 23061798 A JP23061798 A JP 23061798A JP 2000064054 A JP2000064054 A JP 2000064054A
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steel sheet
coating
corrosion resistance
lubricity
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Kazuya Urata
和也 浦田
Takahiro Kubota
隆広 窪田
Masaru Sagiyama
勝 鷺山
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造に際して生ずる有害物質の排出を低減
し、潤滑性および塗料密着性に優れ且つ耐食性の良好な
塗布型リン酸塩処理鋼板を製造する。 【解決手段】 鋼板または亜鉛めっき鋼板の表面にリン
酸塩皮膜が形成されたリン酸塩処理鋼板のリン酸塩皮膜
が、(1) リン酸塩皮膜の付着量(W): 0.2〜10g/m2、(2)
X線回析によるホーパイトの[020] 面のピーク強度(I):
100×W ≦I ≦1500×Wcps、(3) アルカリ可溶分:0.8W
g/m2以下の条件を満足している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車車体用、
家電製品等の塗装用下地鋼板として、広く使用可能な、
潤滑性および塗料密着性に優れ且つ耐食性の良好な塗布
型リン酸塩処理鋼板およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】リン酸塩処理鋼板は、各種塗装系に対し
て安定した塗装下地性能を有することから、自動車車体
用、家電製品等の塗装用下地鋼板として広く使用されて
いる。
【0003】リン酸塩処理鋼板は、鋼板の表面に反応型
リン酸塩処理によって皮膜が形成されており、その製造
は、従来、例えば図4に示すように、鋼板に対する電気
めっきまたは溶融めっき工程、水洗工程、表面調整工
程、反応型リン酸塩処理工程(スプレーまたは浸漬)、
水洗工程および乾燥工程からなる連続工程によって行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリン酸
塩処理工程には、次のような問題がある。 (1) リン酸塩処理直後の鋼板には、未反応の化成処理液
が多量に残留している。そのために、リン酸塩処理直後
に行われる水洗工程において、有害物質を含むリン酸塩
処理液の混合した排水が大量に発生し、その処理のため
に、多額の費用を要している。
【0005】(2) 鋼板にリン酸塩処理を施すに伴って、
リン酸塩処理液中に、反応に有害な金属イオンの増加お
よびスラッジが生成するため、リン酸塩処理量の増加と
ともに、処理液が劣化する。
【0006】その対策として、リン酸塩処理液を部分的
または連続的に更新する必要があり、その際に劣化した
処理液が排出される。このような処理液の更新は、リン
酸塩処理鋼板の製造コストの上昇を招くのみでなく、排
出された処理液に対する処理を十分に行わなければなら
ず、その設備等のために多額の費用が必要になる。
【0007】上述した問題を解決する手段について、従
来から種々研究がなされており、例えば、特開昭53−
39945号公報には、No3-を含有しないリン酸亜鉛
処理液を使用し、これを亜鉛めっき鋼板の亜鉛めっき層
表面に塗布した後、水洗することなく直ちに乾燥し、ク
ロムシーリングを行う塗布型リン酸塩処理亜鉛めっき鋼
板(以下、先行技術という)が提案されている。
【0008】先行技術によれば、リン酸塩理工程での廃
液処理作業は低減されるが、この方法で形成された塗布
型リン酸塩皮膜は、無塗油成形のような厳しい潤滑条件
下での潤滑性が不十分であり、また、クロムシーリング
を施さなかった場合の耐食性が著しく劣っていた。
【0009】このように、従来の技術では、製造工程に
おいて、環境上有害な物質を排出させることなく、潤滑
性および塗料密着性に優れたリン酸塩皮膜を有するリン
酸塩処理鋼板を製造することができなかった。
【0010】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、製造に際して生ずる有害物質の排出を低減
し、潤滑性および塗料密着性に優れ且つ耐食性の良好な
塗布型リン酸塩処理鋼板、および、その製造方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
観点から、有害物質の排出を低減し、潤滑性および塗料
密着性に優れ且つ耐食性の良好な塗布型リン酸塩処理鋼
板、および、その製造方法を開発すべく鋭意研究を重ね
た。その結果、次の知見を得た。
【0012】(1) 鋼板の表面上に、所定量のリン酸塩処
理液を塗布した後、水洗することなく強制乾燥させ、リ
ン酸塩処理後の水洗工程を省略すれば、有害物質の排出
を低減することができる。
【0013】(2) 上記(1) の工程によって形成された塗
布型リン酸塩皮膜が、ホーパイトとその他の非晶質成分
からなり、ホーパイトの〔020〕面のピーク強度と皮
膜重量、および、アルカリ可溶分を特定範囲に制御する
ことによって、優れた潤滑性、塗料密着性および耐食性
が得られる。
【0014】(3) 上記(2) の塗布型リン酸塩処理鋼板を
得るためには、特定成分のリン酸塩処理液と特定の乾燥
条件が必要であり、このようにリン酸塩処理液および乾
燥条件を特定することによって、潤滑性および塗料密着
性に優れ且つ耐食性の良好な塗布型リン酸塩処理鋼板を
得ることができる。
【0015】この発明は、上記知見に基づいてなされた
ものであって、請求項1に記載の発明は、鋼板または亜
鉛系めっき鋼板の表面にリン酸塩皮膜が形成されたリン
酸塩処理鋼板において、前記リン酸塩皮膜が、下記条件
を満足していることに特徴を有するものである。 (1)リン酸塩皮膜の付着量(W):0.2〜10g/m2 (2)X線回析におけるホーパイトの〔020〕面のピ
ーク強度(I):100×W≦I≦1500×Wcps
(W:皮膜付着量) (3)アルカリ可溶分:0.8Wg/m2以下 (W:皮膜
付着量) 請求項2に記載の発明は、PO4 - :10〜50g/l、
Zn2+:1〜20g/l、No3 - :3〜40g/l、およ
び、Ni+ :1〜10g/lおよびMn2+:0.3〜5.
0g/lの少なくとも1種を主成分とするリン酸塩処理液
を、鋼板または亜鉛系めっき鋼板の表面に、乾燥重量で
0.2〜10g/m2となるように塗布し、このようなリン
酸塩処理液が塗布された鋼板または亜鉛系めっき鋼板
を、水洗することなく、昇温速度2〜100℃/sec 、
到達板温40〜300℃の条件で強制乾燥することによ
り、請求項1に記載のリン酸塩皮膜が形成されたリン酸
塩処理鋼板を製造することに特徴を有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明のリン酸塩処理鋼板にお
いて、鋼板または亜鉛系めっき鋼板の表面に形成される
リン酸塩皮膜を、上述した条件に限定した理由につい
て、以下に述べる。
【0017】リン酸塩皮膜の付着量(W)は、乾燥重量
で0.2〜10g/m2の範囲内とすべきである。リン酸塩
皮膜の付着量が0.2g/m2未満では、ユーザーにおいて
アルカリ脱脂を行う際に、リン酸塩皮膜が剥離するた
め、塗料密着性が劣化する。一方、リン酸塩皮膜の付着
量が10g/m2を超えると、ユーザーにおいて成形する際
に、リン酸塩皮膜が鋼板の変形に追随することができ
ず、皮膜に剥離が生じ、潤滑性および成形後の塗料密着
性が劣化する。リン酸塩皮膜のより好ましい付着量は、
乾燥重量で0.5〜5.0g/m2の範囲内である。
【0018】鋼板または亜鉛系めっき鋼板の表面に形成
されるリン酸塩皮膜の、図5に示すX線回析におけるホ
ーパイトの〔020〕面のピーク強度(I)は、100
×W≦I≦1500×Wcps(W:皮膜付着量)の範
囲内とすべきである。上記ピーク強度(I)が100×
Wcps未満では、皮膜中の塗料密着性が劣化し、一
方、上記ピーク強度(I)が1500×Wcpsを超え
ると、潤滑性が劣化する問題が生ずる。上記ピーク強度
(I)のより好ましい範囲は、200×W≦I≦100
0×Wcps(W:皮膜付着量)である。
【0019】鋼板の表面に、ホーパイトの〔020〕面
のピーク強度(I)を変えたリン酸塩皮膜を形成したと
きの、リン酸塩処理鋼板の潤滑性および塗料密着性を、
表1および図1に示す。なお、リン酸塩皮膜の付着量は
本発明の範囲内の0.2〜10g/m2とし、そのアルカリ
可溶分は本発明の範囲内の0.8Wg/m2以下(W:皮膜
付着量)とした。
【0020】
【表1】
【0021】潤滑性は、下記摺動条件での引き抜き力を
測定し、摩擦係数=引抜き力/加圧力によって評価し
た。評価基準は下記の通りである。 摺動条件 工具接触面積:50mm×10mm、 工具材質:SKD11、 加圧力:400Kgf、 摺動速度:0.2m/min 評価基準 ◎:0.15以下、 ○:0.15超〜0.17 △:0.17超〜0.20、 △:0.20超 塗料密着性は、試験片に対し脱脂を施した後、市販塗料
のデリコン700で30μmの厚さに塗装し、その塗膜
に1mm間隔のゴバン目を100個刻み、接着テープを
粘着次いで剥離したときの塗膜の剥離個数によって評価
した。評価基準は下記の通りである。 評価基準 ◎:0個、 ○: 1〜2個、△:
3〜20個、 ×:21〜100個 表1および図1から、鋼板の表面に形成されたリン酸塩
皮膜の、X線回析におけるホーパイトの〔020〕面の
ピーク強度(I)が100×Wcps未満の場合には、
皮膜中の塗料密着性が劣化し、上記ピーク強度(I)が
1500×Wcpsを超えた場合には、潤滑性が劣化す
ることが明らかである。
【0022】鋼板または亜鉛系めっき鋼板の表面に形成
されるリン酸塩皮膜のアルカリ可溶分は、0.8Wg/m2
以下(W:皮膜付着量)とすべきである。アルカリ可溶
分が0.8Wg/m2を超えると、ユーザーにおいて、プレ
ス、脱脂および塗装を行った後も、皮膜中にアルカリ可
溶分が残存し、塗装後耐食性および塗料密着性が劣化す
る問題が生ずる。リン酸塩皮膜の、より好ましいアルカ
リ可溶分は、0.6Wg/m2以下であり、更により好まし
くは0.5Wg/m2以下である。
【0023】本発明において使用される鋼板としては、
一般加工用冷延鋼板(CQ)、深絞り用冷延鋼板(D
Q)、高深絞り用冷延鋼板(DDQ)、超深絞り用冷延
鋼板(EDDQ)等、全ての軟質加工用冷延鋼板に対し
適用することができる。
【0024】電気めっきを施す場合の鋼板の焼鈍方法
は、箱焼鈍および連続焼鈍の何れのでもよい。また、焼
付け硬化性を有する比較的強度レベルの低い高張力鋼
板、390MPaを超える一般の高張力鋼板、脱スケー
ルが施された熱延鋼板等も使用することができる。
【0025】亜鉛系めっきの種類としては、Znめっ
き、Zn−Ni合金めっき(Ni含有率:10〜15w
t.%)、Zn−Fe合金めっき(Fe含有率:5〜25w
t.%または60〜90wt.%)、Zn−Co合金めっき
(Co含有率:3〜15wt.%)、Zn−Mn合金めっき
(Mn含有率:30〜80wt.%)、Zn−Cr合金めっ
き(Cr含有率:5〜30wt.%)、Zn−Al合金めっ
き(Al含有率:3〜60wt.%)等があげられる。
【0026】次に、この発明の塗布型リン酸塩処理鋼板
の製造方法について述べる。上述した付着量、X線回析
におけるホーパイトの〔020〕面のピーク強度(I)
およびアルカリ可溶分を有するリン酸塩皮膜が形成され
る鋼板または亜鉛系めっき鋼板は、図2に示すように、
鋼板に対する電気めっきまたは溶融めっき工程、水洗工
程、乾燥工程、リン酸塩処理液塗布工程および強制乾燥
工程の連続工程によって製造される。
【0027】鋼板または亜鉛系めっき鋼板の表面に塗布
するリン酸塩処理液は、PO4 - :10〜50g/l、Z
2+:1〜20g/l、No3 - :3〜40g/l、およ
び、Ni+ :1〜10g/lおよびMn2+:0.3〜5.
0g/lの少なくとも1種を主成分として含有しているこ
とが必要である。以下に、その理由について説明する。
【0028】PO4 - :本発明のような塗布型リン酸塩
皮膜の場合、リン酸イオン(PO4 - )の濃度が10g/
l未満では、めっき層とリン酸塩処理液の界面における
反応が不十分になる結果、本発明において必要とするリ
ン酸塩皮膜のホーパイトの020面でのピーク強度を得
ることができなくなる。一方、PO4 - が50g/lを超
えると、その効果が飽和する上、低温保管時における処
理液の安定性が劣化する問題が生ずる。従って、PO4
- 濃度は、10〜50g/lの範囲内に限定すべきであ
る。好ましいPO4 - 濃度は、25〜40g/lの範囲内
である。
【0029】Zn2+:本発明のような塗布型リン酸塩皮
膜の場合、亜鉛イオン(Zn2+)の濃度が1g/l未満で
は、本発明において必要とする塗布型リン酸塩皮膜のホ
ーパイトの020面でのピーク強度を得ることができな
い。一方、Zn2+濃度が20g/lを超えると、薬液の塗
料安定性が劣化する問題が生ずる。従って、Zn2+濃度
は、1〜20g/lの範囲内に限定すべきである。より優
れた性能を得るための好ましいZn2+濃度は、5〜10
g/lの範囲内である。
【0030】No3 - :No3 - 濃度が3g/l未満で
は、めっき層とリン酸塩処理液の界面における反応が不
十分になる結果、本発明において必要とするだけの、特
定付着量に対する塗布型リン酸塩皮膜のホーパイトの0
20面でのピーク強度を得ることができない。一方、N
3 - 濃度が40g/lを超えると、乾燥後、皮膜中にフ
リーのNo 3 - が残存して吸水作用が生じ、塗料密着性
および耐食性が劣化する問題が生ずる。
【0031】Ni+ ,Mn2+:本発明においては、塗料
密着性および耐食性を向上させるために、Zn2+以外の
カチオンとして、Ni+ およびMn2+の少なくとも1種
を含有させる。Ni+の濃度は1〜10g/l、Mn2+
濃度は0.3〜5.0g/lとすべきである。Ni+ およ
びMn2+の少なくとも1種の濃度が上記範囲を外れてい
ると、所望の効果が得られない。
【0032】本発明においては、リン酸塩処理液中に、
上述した成分のほか、Ca,Na,Fe,Sr,Ba,
Ti,Zr,Sn,Pb,Sb,Bi,Cr,Co等の
金属イオン、および、NH4+,No3 - ,No2 - ,F
- ,SiF6 2- , ClO3-,SO4 2- 等のイオン、有機
酸、キレート化剤等の第3成分を適宜選択し含有させて
も、これらの第3成分の濃度が合計で20g/l以下であ
れば何ら支障が生ずることはない。
【0033】上述した成分のリン酸塩処理液を、乾燥重
量で0.2〜10g/m2になるように塗布する。塗布量を
上述した範囲に限定した理由は、前述した通りである。
塗布手段は、ロールコータ法による塗布方法が最適であ
るが、浸漬法やスプレー法によって塗布した後に、エア
ーナイフ法やロール絞り法によって塗布量を調整しても
よい。処理液を塗布した後の強制乾燥は、ドライヤー、
熱風炉、高周波誘導加熱炉、赤外線炉などによって行う
ことができる。
【0034】図3は、ロールコータ法による塗布装置の
概略正面図である。図3に示すように、塗装装置は、連
続的に移動する鋼帯6が掛け回されてこれをガイドする
バックアップロール1と、バックアップロール1に掛け
回されて移動する鋼帯6の外面に接するアプリケーター
ロール2と、アプリケーターロール2に接し、その下部
がパン皿4内のリン酸塩処理液5中に浸漬されているピ
ックアップロール3とからなる、鋼帯外面側に対する処
理液塗布装置Aと、バックアップロール1に掛け回され
て移動する鋼帯6の裏面に接するアプリケーターロール
2′と、アプリケーターロール2′に接し、その下部が
パン皿4′内のリン酸塩処理液5中に浸漬されているピ
ックアップロール3′とからなる、鋼帯裏面に対する処
理液塗布装置A′とからなっている。
【0035】上述した処理液塗布装置A、A′の図面に
矢印で示す方向に回転するコーティングロール2、2′
およびピックアップロール3、3′によって、バックア
ップロール1に掛け回されて移動する鋼帯6の外面およ
び裏面に、リン酸塩処理液5が塗布される。
【0036】従って、パン皿4から必要量のリン酸塩処
理液5を鋼帯6の表裏面に塗布することができ、塗布さ
れた処理液はすべて皮膜になる。また、パン皿4内の処
理液5が直接鋼帯6と接触し反応することはなく、鋼帯
と接触して反応した処理液が再度パン皿4に戻り未反応
の処理液と混合することもない。その結果、大量のリン
酸塩処理を行っても、処理液の劣化およびスラッジの発
生を防止することができ、処理液の劣化を防止するため
の、処理液の部分的および連続的更新を行う必要はな
く、廃液処理設備が不要となる上、処理液の使用量を低
減させることができる。
【0037】上述したようにして、鋼板または亜鉛系め
っき鋼板の表面に、リン酸塩処理液を、乾燥重量で0.
2〜10g/m2となるように塗布した後、水洗することな
くこれを強制乾燥させる。強制乾燥時の昇温速度は2〜
100℃/sec 、到達板温は40〜300℃とすべきで
ある。昇温速度が2℃/sec 未満または100℃/sec
超では、前述した本発明鋼板の条件であるX線回析にお
けるホーパイトの〔020〕面のピーク強度(I)また
はアルカリ可溶分を満たすことができなくなる。より好
ましい昇温速度は3〜60℃/sec の範囲である。
【0038】また、乾燥による到達板温が40℃未満で
は、皮膜の乾燥が不十分になって皮膜にべたつきが生
じ、リン酸塩処理後のロールタッチ時に皮膜が損傷し、
塗料密着性および耐食性が劣化する。一方、乾燥による
到達板温が300℃を超えると、リン酸塩皮膜の分解が
生じ、本発明鋼板の条件であるX線回析におけるホーパ
イトの〔020〕面のピーク強度(I)を満たすことが
できなくなり、その結果、潤滑性および耐食性が劣化す
る。より好ましい到達板温は、50〜200℃の範囲内
である。
【0039】なお、塗布型リン酸塩処理鋼板を製造する
工程において、リン酸塩処理液の塗布および強制乾燥を
連続工程として含む限り、その工程の前後に水洗、シー
リング、脱脂、表面調整、乾燥等の工程を適宜選択して
取入れても何ら問題はない。
【0040】この発明によれば、めっき鋼板にリン酸塩
処理液を塗布した後、処理液を強制乾燥させることによ
って、リン酸塩処理液後の水洗工程を省略している。従
って、処理工程が簡略化されるばかりでなく、有害物質
を含む排水の処理作業、劣化したリン酸塩処理液の廃液
処理作業、廃液および排水の処理工程から発生する排気
物の大幅削減が可能になり、潤滑性および塗料密着性に
優れ且つ耐食性の良好な塗布型リン酸塩処理鋼板を得る
ことができる。
【0041】
【実施例】次に、この発明を、実施例に基づいて比較例
と対比しながら説明する。厚さ0.8mmの冷延鋼板に対
し、下記条件により亜鉛めっき処理を施した。 めっき条件: 溶融めっき1 めっき浴温度:465℃ めっき浴組成:0.14wt.%Al、残部Zn めっき付着量:60g/m2 溶融めっき2 めっき浴温度:465℃ めっき浴組成:0.14wt.%Al、残部Zn 合金化温度 :550℃ めっき付着量:90g/m2 電気めっき1 処理液組成:硫酸亜鉛400g/l、硫酸ナトリウム50g/l 処理液pH:2 めっき電流密度:100A/dm2 めっき付着量 :20g/m2 次いで、亜鉛めっきされた鋼板の表面に、表2に示すリ
ン酸塩処理液No. 1〜11の何れかを、直接または図2
に示す工程に従ってロールコータにより所定量塗布し
た。表2において、No. 1およびNo. 9は、本発明の範
囲内の成分組成を有するリン酸塩処理液であり、No. 2
〜8およびNo. 10、11は、少なくとも1つの成分組
成が本発明の範囲外である比較用のリン酸塩処理液であ
る。
【0042】
【表2】
【0043】表2に、リン酸塩処理液No. 1〜11の塗
料安定性を示す。塗料安定性は、リン酸塩処理液を5℃
の温度で30日間保管した後における、処理液の状態を
目視で観察し、下記によって評価した。
【0044】 ○:全く沈殿が認められなかったもの ×:何らかの沈殿が認められたもの このようにして、亜鉛めっき鋼板の表面に所定量のリン
酸塩処理液を塗布した後、これを各種条件で乾燥して、
表3に示す本発明実施例および比較例のリン酸塩処理鋼
板の供試体No. 1〜36を調製した。なお、供試体No.
36は、亜鉛めっきが施されていない鋼板である。表3
に、めっき区分、使用したリン酸塩処理液、強制乾燥温
度、乾燥速度およびリン酸塩皮膜付着量を示す。
【0045】
【表3】
【0046】供試体No. 1、2は、鋼板に対し、図4に
示す従来工程により、下記条件でリン酸塩皮膜を形成す
ることにより調製した比較例である。 めっき条件 :溶融めっき1 表面調整液 :プレパレン#Z(日本パーカライジ
ング(株)製) リン酸塩処理液12:パルボンド#3312(日本パーカ
ライジング(株)製) リン酸塩皮膜付着量:所定の付着量になるように処理時
間等で調整した。
【0047】上述した供試体No. 1〜36におけるリン
酸塩皮膜の、ホ−パイトの〔020〕面のピーク強度、
アルカリ可溶分、リン酸塩皮膜の密着性、塗料密着性、
潤滑性、塗装後耐食性および裸耐食性を下記によって評
価し、表4に示した。
【0048】
【表4】
【0049】ホ−パイトの〔020〕面のピーク強度:
X線回析装置によって、ホ−パイトの〔020〕面のピ
ーク強度:I(cps)を測定し、下記評価基準によって判
定した。
【0050】 ◎:200×W≦I≦1000×Wcps ○:100×W≦I≦200×W or 1000×W<I
≦1500×W ×:100×W>I or 1500×W<I アルカリ可溶分:供試体サンプル(70mm×150mm)の初期
重量W1を測定した後、アルカリ脱脂(FCL 4460
(日本パーカライジング(株)製)、180秒、45
℃、浸漬)し、次いで、水洗、乾燥後、再度重量W2を
測定した。そして、アルカリ脱脂前後の重量差(W1−
W2)を供試体サンプルの面積で割って得た値をアルカ
リ可溶分(X)とし、下記評価基準によって判定した。
【0051】 ◎:0.6W以下(Wは皮膜付着量g/m2) ○:0.6W超、0.8W以下 △:0.8W超、0.9W以下 ×:0.9W超 リン酸亜鉛皮膜密着性:試験片に対し10mmφの曲げ密
着加工を施した後、曲げ部に接着テープを粘着し次いで
剥離して、テープに対するリン酸亜鉛皮膜剥離の有無を
目視によって観察し、下記により評価した。
【0052】 ○:剥離なし ×:剥離あり 塗料密着性(1):試験片に対し脱脂を施した後、市販
塗料のデリコン700で30μmの厚さに塗装し、その
塗膜に1mm間隔のゴバン目を100個刻み、接着テー
プを粘着し次いで剥離したときの塗膜の剥離個数によっ
て評価した。評価基準は下記の通りである。
【0053】 ◎: 0個、 ○: 1〜 2個、 △: 3〜20個、 ×:21〜100個 塗料密着性(2):試験片に対し脱脂を施した後、市販
塗料のデリコン700で30μmの厚さに塗装し、塗装
された試験片を沸騰水に120分間浸漬した後、その塗
膜に1mm間隔のゴバン目を100個刻み、次いで、5
mmのエリクセン押し出し加工を施し、加工部に接着テー
プを粘着し次いで剥離したときの塗膜の剥離個数によっ
て評価した。評価基準は下記の通りである。
【0054】 ◎: 0個、 ○: 1〜 2個、 △: 3〜20個、 ×:21〜100個 潤滑性:下記摺動条件による試験片の引き抜き力を測定
し、摩擦係数=引抜き力/加圧力によって評価した。評
価基準は下記の通りである。 摺動条件 工具接触面積:50mm×10mm、工具材
質:SKD11、加圧力 :400Kgf、摺動速度:
0.2m/min ◎:0.15以下、 ○:0.15超〜0.17、 △:0.17超〜0.20、 ×:0.20超 塗装後耐食性:試験片に対し脱脂を施した後、市販塗料
のデリコン700で30μmの厚さに塗装し、塗装され
た試験片をクロスカットし、次いで、塩水噴霧試験を2
40時間実施した後におけるクロスカット部からの最大
膨れ幅を測定して評価した。評価基準は下記の通りであ
る。
【0055】 ○:最大膨れ幅5mm未満 △:最大膨れ幅5〜10mm未満、 ×:最大膨れ幅10mm以上、 裸耐食性:試験片に対し塩水噴霧試験を48時間実施し
た後における赤錆び発生面積率を目視により判定して評
価した。評価基準は下記の通りである。
【0056】 ○:赤錆び発生面積率0% △:赤錆び発生面積率0%超〜10%未満、 ×:赤錆び発生面積率10%以上、 表3および表4から明らかなように、従来工程によって
調製した比較例供試体No. 1、2は、〔020〕面のピ
ーク強度が本発明の範囲を外れており、潤滑性および裸
耐食性が悪かった。
【0057】鋼板に塗布されたリン酸塩処理液の乾燥時
における昇温速度が本発明の範囲を外れて遅く、リン酸
塩皮膜のアルカリ可溶分が本発明の範囲を外れている比
較例供試体No. 6は、塗料密着性、塗装後耐食性および
裸耐食性が悪かった。リン酸塩処理液乾燥時の昇温速度
が本発明の範囲を超えて速く、〔020〕面のピーク強
度およびアルカリ可溶分が本発明の範囲を外れている比
較例供試体No. 12は、リン酸塩皮膜密着性、塗料密着
性、塗装後耐食性および裸耐食性が何れも悪かった。
【0058】リン酸塩処理液の乾燥温度が本発明の範囲
を外れて低く、〔020〕面のピーク強度およびアルカ
リ可溶分が本発明の範囲を外れている比較例供試体No.
13は、リン酸塩皮膜密着性、塗料密着性、潤滑性、塗
装後耐食性および裸耐食性のすべてが悪かった。リン酸
塩処理液の乾燥温度が本発明の範囲を超えて高く、〔0
20〕面のピーク強度が本発明の範囲を外れている比較
例供試体No. 19は、塗料密着性、潤滑性、塗装後耐食
性および裸耐食性が何れも悪かった。
【0059】リン酸塩皮膜の付着量が本発明の範囲を外
れて少ない比較例供試体No. 20は、塗料密着性、潤滑
性、塗装後耐食性および裸耐食性が何れも悪かった。リ
ン酸塩皮膜の付着量が本発明の範囲を超えて多く、〔0
20〕面のピーク強度およびアルカリ可溶分が本発明の
範囲を外れている比較例供試体No. 27は、リン酸塩皮
膜密着性、塗料密着性(2)、潤滑性、塗装後耐食性お
よび裸耐食性が何れも悪かった。
【0060】リン酸塩処理液成分中のNo3 - 濃度が本
発明の範囲を外れて高く、アルカリ可溶分が本発明の範
囲を外れている比較例供試体No. 28は、塗料密着性、
塗装後耐食性および裸耐食性が何れも悪かった。リン酸
塩処理液成分中にZn2+が含まれておらず、〔020〕
面のピーク強度およびアルカリ可溶分が本発明の範囲を
外れている比較例供試体No. 29は、リン酸塩皮膜密着
性、塗料密着性、潤滑性、塗装後耐食性および裸耐食性
のすべてが悪かった。
【0061】リン酸塩処理液成分中のPO4 - 濃度が本
発明の範囲を外れて低く、〔020〕面のピーク強度が
本発明の範囲を外れている比較例供試体No. 30は、塗
料密着性、塗装後耐食性および裸耐食性が悪かった。リ
ン酸塩処理液成分中のNo3 - 濃度が本発明の範囲を外
れて低く、〔020〕面のピーク強度が本発明の範囲を
外れている比較例供試体No. 31は、塗料密着性、塗装
後耐食性および裸耐食性が何れも悪かった。
【0062】リン酸塩処理液成分中のNi+ 濃度が本発
明の範囲を超えて高く、〔020〕面のピーク強度が本
発明の範囲を外れている比較例供試体No. 34は、塗料
密着性(2)、塗装後耐食性および裸耐食性が悪かっ
た。リン酸塩処理液成分中のMn2+濃度が本発明の範囲
を超えて高く、〔020〕面のピーク強度が本発明の範
囲を外れている比較例供試体No. 35も、塗料密着性
(2)、塗装後耐食性および裸耐食性が悪かった。
【0063】これに対して、リン酸塩皮膜の付着量、
〔020〕面のピーク強度、アルカリ可溶分、リン酸塩
処理液の成分、鋼板に塗布されたリン酸塩処理液乾燥時
の昇温速度および乾燥温度が何れも本発明の範囲内であ
る本発明供試体No. 3〜5、No. 7〜11、No. 14〜
18、No. 21〜26、No. 30およびNo. 32、36
は、リン酸塩皮膜密着性、塗料密着性、潤滑性、塗装後
耐食性および裸耐食性のすべてにおいて優れていた。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、めっき鋼板にリン酸塩処理液を塗布した後、処理液
を強制乾燥させることによって、リン酸塩処理液後の水
洗工程を省略している。従って、処理工程が簡略化され
るばかりでなく、有害物質を含む排水の処理作業、劣化
したリン酸塩処理液の廃液処理作業、廃液および排水の
処理工程から発生する排気物の大幅削減が可能になり、
製造に際して生ずる有害物質の排出が低減し、また、リ
ン酸塩処理液の連続的、部分的更新が不要になるため処
理液の使用量が少なくなり、これらによって、製造コス
トを低減することができ、潤滑性および塗料密着性に優
れ且つ耐食性の良好な塗布型リン酸塩処理鋼板が得られ
る、工業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】〔020〕面のピーク強度と潤滑性および塗料
密着性との関係を示す図である。
【図2】本発明の製造工程図である。
【図3】ロールコータ法による塗布装置の概略正面図で
ある。
【図4】従来の製造工程図である。
【図5】X線回析によるホーパイトの〔020〕面のピ
ーク強度を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 バックアップロール 2,2′アプリケーターロール 3,3′ピックアップロール 4,4′パン皿 5 リン酸塩処理液 6 鋼帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷺山 勝 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D075 BB75X CA13 CA33 DB02 DB05 DC12 DC18 DC38 4K026 AA02 AA07 AA12 AA13 AA22 BA03 BA11 BB04 BB06 BB10 CA16 CA18 CA23 CA28 CA32 DA02 DA11 DA16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板または亜鉛系めっき鋼板の表面にリ
    ン酸塩皮膜が形成されたリン酸塩処理鋼板において、前
    記リン酸塩皮膜が、下記条件を満足していることを特徴
    とする、潤滑性および塗料密着性に優れた塗布型リン酸
    塩処理鋼板。 (1)リン酸塩皮膜の付着量(W):0.2〜10g/m2 (2)X線回析におけるホーパイトの〔020〕面のピ
    ーク強度(I):100×W≦I≦1500×Wcps
    (W:皮膜付着量) (3)アルカリ可溶分:0.8Wg/m2以下 (W:皮膜
    付着量)
  2. 【請求項2】 PO4 - :10〜50g/l、Zn2+:1
    〜20g/l、No3 -:3〜40g/l、および、N
    + :1〜10g/lおよびMn2+:0.3〜5.0g/l
    の少なくとも1種を主成分とするリン酸塩処理液を、鋼
    板または亜鉛系めっき鋼板の表面に、乾燥重量で0.2
    〜10g/m2となるように塗布し、 このようなリン酸塩処理液が塗布された鋼板または亜鉛
    系めっき鋼板を、水洗することなく、昇温速度2〜10
    0℃/sec 、到達板温40〜300℃の条件で強制乾燥
    することにより、請求項1に記載のリン酸塩皮膜が形成
    されたリン酸塩処理鋼板を製造することを特徴とする、
    潤滑性および塗料密着性に優れた塗布型リン酸塩処理鋼
    板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317278A (ja) * 2001-04-19 2002-10-31 Kobe Steel Ltd 加工性及び耐食性に優れた被覆鋼板
JP2007217785A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Sumitomo Metal Ind Ltd リン酸亜鉛皮膜を有する溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法
JP2009249661A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Sumitomo Metal Ind Ltd 合金化溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法並びにリン酸亜鉛処理液

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