JP2000060969A - 携帯用自動注射器及び注射針ユニット - Google Patents

携帯用自動注射器及び注射針ユニット

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JP2000060969A
JP2000060969A JP10237617A JP23761798A JP2000060969A JP 2000060969 A JP2000060969 A JP 2000060969A JP 10237617 A JP10237617 A JP 10237617A JP 23761798 A JP23761798 A JP 23761798A JP 2000060969 A JP2000060969 A JP 2000060969A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ピストン上昇用ねじ回転軸を分離させ、セッテ
ィングを容易にしてインシュリン過多供給をセンサーで
検出し、注射針の損傷を防止する携帯用自動注射器を提
供する。 【解決手段】 ねじ回転軸131が分離できるように結
合する結合手段132を有する動力提供手段130、結
合手段と分離できるように結合する結合突起133を有
するねじ回転軸及びねじ回転軸とねじ結合してピストン
の内径と結合し、ハウジング120の注射器シリンジ収
容案内溝のプッシュ手段案内溝25に沿って直線運動す
るプッシュ手段150を含んでなる携帯用自動注射器。
更に注射針ユニットの注射針上端部が湾曲部を成して注
射針の損傷を防止する注射針ユニットと、注射針にぶど
う糖センサーを附加した注射針ユニット及びこれを用い
る注射器を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長時間注射が打て
る携帯用自動注射器及び注射針ユニットに関するもの
で、特に自動注射器の駆動力をピストンに提供する機能
のねじ回転軸を分離できるようにし、シリンジの注射液
を再充填して使用するとき注射器ハウジングからピスト
ンとねじ回転軸を一緒に分離して元の位置にセッティン
グした後、ハウジングに再結合して使用できるようにし
た携帯用自動注射器に関するものである。更に本発明は
注射針の上端部に湾曲部を設けて衝撃吸収力を有するよ
うにする注射針ユニットを提供するものである。更に本
発明は注射針にぶどう糖を検出するセンサーを一体に形
成する注射針ユニット及びこれを使用する注射器を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に長時間注射用自動注射器は注射シ
リンジを収容するハウジングにシリンジピストンをプッ
シュするプッシュ手段が結合される構造を成している。
このような自動注射器は、例えば実開昭52-3292号とア
メリカ特許第4,417,889号に開示されている。上記実開
昭52-3292号は基本ケースの外部に注射器注入口が設置
される構造のため、二重ケースを必要として携帯するの
に不便な欠点がある。これに二重ケースの要らない方式
の注射器が開発されたところ、これは図1のようにオシ
レーター(振動子)(A1)の出力はタイマー(A2)に提供さ
れ、タイマー(A2)出力とスイッチ(A4)出力はデジタルコ
ンパレーター(A3)に提供される。デジタルコンパレータ
ー(A3)の出力はカウンター(A6)とフリップフロップ(A9)
に提供される。他のオシレーター(A5)の出力はカウンタ
ー(A6)、アンドゲート(A10)(A11)及びカウンター(A13)
に提供される。デジタルコンパレーター(A7)出力はフリ
ップフロップ(A9)をリセットさせ、デジタルコンパレー
ター(A14)出力はフリップフロップ(A16)をリセットさせ
る。コントロールユニット(A17)はマニュアルスイッチ
(A12)の作動によってカウンター(A13)を作動するように
連結される。上記コントロールユニット(A17)の出力は
カウンター(A13)(A16)(A21)に提供される。カウンター
(A21)の出力はデジタルコンパレーター(A22)に与えら
れ、このデジタルコンパレーター(A22)の出力はステッ
プモーター(A20)を駆動するステップモータードライブ
(A19)に提供される。フリップフロップ(A16)の出力はア
ンドゲート(A11)の一入力段に入力され、アンドゲート
(A11)の他の入力段にはオシレーター(A5)の出力が入力
される。アンドゲート(A11)の出力はオアゲート(A18)の
一方の入力段に提供される。それぞれの固定された個数
となっているスイッチ(A4, A8, A15,A25)は五つの挿入
バー(protruding insert bars)を有して対応するそれぞ
れのデジタルコンパレーター(A3, A7, A14, A22)の基準
値を提供する機能を行う。ライトソース(A24)とフォト
センサー(A23)はそのセンシング結果をカウンター(A21)
に提供するようになっており、図2、図3のようにライ
トソース(A24)とフォトセンサー(A23)がギア板を挟んで
設置される。図3に示すように、ギア板には、多くの穴
(hole)(A26)が一定の周方向間隔をおいて形成される。
このギア板にはギア軸(A27)が嵌め込んで固定される。
ピストン板(A28)はギア軸(A27)に対して上下移動ができ
るようにねじ結合されている。上記のライトソース(A2
4)とフォトセンサー(A23)は上記穴(A26)の上下に位置し
ギア板と間隔を置いて別途の固定板に設置される。この
全ての構成を含む構造の一例は図2のように図示するこ
とができ、ハウジングの上部にはライトソース(A24)と
フォトセンサー(A23)が設置され、ライトソース(A24)と
フォトセンサー(A23)の間の水平線上にはギアメカニズ
ム(G)が設置され、ギアメカニズム(G)はモーター(M)に
よって駆動される。上記モーター(M)の駆動はカウンタ
ー(A21)、デジタルコンパレーター(A22)、スイッチ(A2
5)及びモータードライブ(A19)によって制御される。上
記ギアメカニズム(G)のギア軸(A27)にはピストン板(A2
8)がナット形態でねじ結合されており、ピストン板(A2
8)がスライド移動するとシリンジ(I)内の注射液(イン
スリン)が注射針(N)から注射される。しかし、かかる
構造はシリンジが外気に曝される状態であるため、水分
や湿気などが染み込みやすい。このため、注射器の使用
者が注射中に例えばシャワーを浴びる際には、ハウジン
グを別途のシーリングケースに収納した後、シャワーを
浴びなければならないという不便がある。
【0003】このためにシーリング可能な注射器が本出
願人によって提案された。図4はかかる例を示す自動注
射器の正面図で、ハウジング(20)の上端部と下端部には
それぞれ、カバー(10)と底部カバー(40)がシーリング結
合されており、カバー(10)には導管(1)と一体となって
いるコネクタ(2)がねじ結合されている。コネクタ(2)は
注射器シリンジ(21)と導通し、このシリンジ(21)内には
ピストン(22)が摺動可能に挿入され、かつ注射液が収容
される。ハウジング(20)の底部には動力提供手段(30)が
収納され、動力提供手段(30)は、その外周面全長に雄ね
じを有するねじ回転軸(31)を有し、このねじ回転軸(31)
には円板型プッシュ手段(50)がねじ結合されている。円
板型プッシュ手段(50)はねじ回転軸(31)の回転によって
垂直方向に移動し、従って、ピストン(22)が同方向に移
動する。
【0004】図5は図4の平面図で、カバー(10)はハウ
ジング(20)表面の左側に位置し、右側にはバッテリ蓋(2
4)が設置されている。カバー(10)には導管(1)と連結さ
れたコネクタ(2)が連結されている。
【0005】図6は図5のA-A線断面分解図で、カバー
(10)の中央部にはコネクタ(2)とねじ結合されるねじ孔
(11)があり、外周にはシリンジ収蔵空間(23)をシーリン
グ結合させるボルトねじ部(12)及びパッキング(13)があ
る。シリンジ収蔵空間(23)を形成するハウジング(20)の
下部内面には、プッシュ手段(50)の上昇下降を案内する
プッシュ手段案内突起(51)が嵌め込まれるプッシュ手段
案内溝(25)が形成され、更に図4に示すピストン(22)の
上昇を案内するピストン案内溝(27)が形成される。
【0006】図7は図6で示すシリンジ収蔵空間(23)に
嵌め込まれる動力提供手段(30)及びねじ回転軸(31)にね
じ結合される円板状のプッシュ手段(50)を示す。プッシ
ュ手段(50)は、外周縁に図6に示すプッシュ手段案内溝
(25)に垂直移動ができるように嵌め込まれるプッシュ手
段案内突起(51)を有する下部円板(54)と、ピストン(22)
を支えかつピストン(22)を安置させる凹凸手段(52)があ
って下部円板(54)と一体となっている上部円板(55)を有
する。動力提供手段(30)はモーターの回転力を減速させ
てねじ回転軸(31)に提供する減速メカニズム(33)を含
む。上部円板(55)は、ピストン(22)の下端部に固定され
たスリーブ板(26)に嵌まり、その凹凸手段(52)がスリー
ブ板(26)の係合部に係合する。スリーブ板(26)はピスト
ン案内溝(27)に嵌まる突起を有する。上部円板(55)また
は下部円板(54)にはジグ嵌め込み溝(図示されていな
い)を形成し、ジグ嵌め込み溝にジグを嵌め込むときプ
ッシュ手段案内突起(51)が中心に向かって入り込む構造
とする。
【0007】これを使用するときにはハウジング(20)か
ら分離した状態の図8に示すシリンジ(21)にピストン(2
2)を嵌め込み、シリンジ(21)のチップ(21-1)に取り付け
た別途の使い捨て注射針(図示されていない)を薬びん
栓に刺した後、ピストン(22)を引いて注射液(例えばイ
ンシュリン)をシリンジ(21)に収蔵する。
【0008】この状態で、図6及び図4のシリンジ収蔵
空間(23)内部においてピストン(22)をプッシュ手段(50)
に安置させ、カバー(10)をシリンジ収蔵空間(23)の上端
部とねじ結合させる。この状態でコネクタ(2)をカバー
(10)とねじ結合させるとコネクタ(2)は自然にシリンジ
チップ(21-1)と結合される。従ってシーリング状態でシ
リンジ(21)内容物がプッシュ手段(50)の作動によって自
動注射される。この際、プッシュ手段(50)は、プッシュ
手段案内突起(51)がシリンジ収蔵空間(23)のプッシュ手
段案内溝(25)と結合され、図8に示すピストン案内突起
(26)は図6に示すピストン案内溝(27)に沿って移動し、
ピストン(22)が正しく上昇する。
【0009】しかし、この装置は、シリンジ内の薬液を
使い果たす度にシリンジを捨て、新たなシリンジ(21)に
注射液を満たした後、ピストン(22)を結合した状態でプ
ッシュ手段(50)を成す下部円板(54)の高さを合わせて上
部円板(55)にはピストン(22)を安置させる方式なので、
初期位置をセッティングするのが難しいという問題点が
ある。
【0010】一方、図9は、長時間注射できる携帯用自
動注射器の一例を示すもので、“一”字形の水平形注射
針部材(一字形蝶注射針部材とも言う)(3)と、導管
(移送管)(1)及びコネクタ(2)を備えている。
【0011】ところが、上記のような一字形蝶注射針部
材(3)は、使用者が自身の皮膚に直接刺し入れるとき、
刺し入れる部位を見流ことになるので苦痛が大きい。す
なわち、長時間注射器の注射薬として主に使用されるイ
ンシュリンは糖尿病患者が直接注射針を刺し入れて体内
に注射しているが、一字形蝶注射針は使用者が直接自身
の体(皮膚)に斜めに刺し込むので、刺し込むとき直接
目で確認しなければならず、心地よいものではない。
【0012】さらに、上記の一字形蝶注射針部材(3)は
皮膚組織に注射するとき斜めに刺し入れなければならな
いので、注射針の先端チップが細胞組織によって詰まり
やすくなる。すなわち、皮膚組織は細胞の組織配列が層
を成しているため注射するとき注射針の先端チップが詰
まりやすくなり、例えば、インシュリンが円滑に供給さ
れない欠点がある。
【0013】更に、上記一字形蝶注射針部材(3)は皮膚
組織に斜めに刺し入れられるので、揺れやすくなって皮
膚組織が傷つけられ、出血したりひどく痛むことがあ
る。
【0014】このように、一字形蝶注射針部材(3)を有
する注射針ユニットは皮膚組織に斜めに刺し入れられる
ので細胞組織によって注射針が詰まりやすく、更にイン
シュリンが円滑に入り込まないことによって導管(1)の
直径が大きくならざるを得なくなる。このことは、イン
シュリンの過多な入り込みで高価であるインシュリンの
無駄づかいをもたらす。すなわち、インシュリンを供給
するために注射針を刺し入れる前に導管(1)と注射針部
材(3)内の空気を完全に除去しなければならない。この
ためインシュリン自動注入器のポンピングでインシュリ
ンを送り込んで導管(1)と注射針部材(3)内の空気をハウ
ジング(20)の外部に排出することとなるが、この際、導
管(1)の直径が大きいと多くの量のインシュリンが無駄
になり、従って製作コストが上昇する原因となる。
【0015】また、コネクタ(2)はインシュリン自動注
入器ハウジング(20)のコネクター部(20-5)に単に直線方
向に差し込んで結合するように構成されているので、使
用中、ややとすれば脱落するおそれがある。
【0016】このような問題点から、図10及び図11
に示すように、L字型に曲げて皮膚に直接刺し入れて使
用することのできる注射針ユニットが開発されたとこ
ろ、これは注射針部材(3)と導管(1)及びコネクタ(2)か
らなるものである。
【0017】注射針部材(3)は、注射針部(3-11)と連結
リブ(3-12)を有するL字型に形成され、この連結リブ(3
-12)に上記導管(1)を一体になるように連結形成してい
る。連結リブ(3-12)に接続される注射針部(3-11)は、図
11の如く導管(1)に接続されると略水平部とこれと略
直角をなす先端に注射チップを有する垂直部を有し、略
水平部には屈曲部(3-13)が形成されている。この注射針
部(3-11)にはこれを皮膚に刺し入れるときプッシュする
ことのできる押片(3-14)を一体に形成する。この押片(3
-14)の前方(皮膚側)に消毒処理された不織布を素材に
した細菌感染防止部材(3-14-1)を固着する。この細菌感
染防止部材(3-14-1)の材質は天然木材パルプを使用する
のがよい。導管(1)は、図9のそれに比べて、その直径
を細く、その長さはより長く形成する。導管(1)の他端
部に連結されるコネクタ(2)には雄ねじ部(2-15)を形成
して雌ねじ部(2-16)を有する保護キャップ(2-17)と結合
されるようにする。更に、コネクタ(2)をインシュリン
自動注入器のハウジング(20)のコネクター部(20-5)と結
合するべく、コネクター部(20-5)には雌ねじ部(20-5a)
が形成されている。図10の符号(3-18)は注射針保護キ
ャップである。
【0018】以上の如く構成した注射針ユニットを使用
してインシュリン自動注入器のハウジング(20)からイン
シュリンの供給を受けるには、先ず、保護キャップ(2-1
7)を外してコネクタ(2)をコネクター部(20-5)とねじ結
合する。次いで、注射針部(3-11)に挿入された注射針保
護キャップ(3-18)を外す。その後、押片(3-14)を指先で
押しながら、使用者の皮膚組織に刺し入れる。この際、
注射針(11)はL字型をなしているので皮膚組織へ垂直に
刺し入れることができ、使用者は注射針が刺し入れられ
ることを目で確認する必要がなく、それ程苦痛を感じる
ことなく、瞬間的に刺し入れることができ、図13のご
とく便利に使用することができる。また、注射針部材
(3)がL字型に構成されて垂直に刺し入れられるので、
層を成している皮膚組織により注射針部(3-11)の先端チ
ップが詰まるおそれが全くないため、インシュリンの供
給を円滑にすることができる。以上のようにインシュリ
ンを円滑に供給できることにより、導管(1)の直径を小
さくすることができ、またその長さを長くすることもで
きる。導管(1)の直径を小さくすることにより、導管(1)
と注射針部(3-11)内の空気を除去するときインシュリン
の無駄づかいを最小限に止めることができて更に省コス
トを期することができ、長さを長くすることによって図
12及び図13のように使用するとき刺し入れる部位の
選択肢が広くなって使用上便利である。押片(3-14)の前
方に滅菌処理された天然不織布を固着構成することによ
って注射針部(3-11)を皮膚組織に刺し入れてインシュリ
ンを供給するとき合成樹脂からなる押片(3-14)が皮膚に
直接触れることを防止することができ、更に細菌感染な
どが予防できる。
【0019】上記の注射針部材(3)の形状をL字型で構
成することによって皮膚組織に刺し入れて使用するとき
垂直に突き入れられるので、外力が加えられても注射針
部(3-11)が揺れにくいため皮膚損傷が防止でき、さらに
出血も痛みも生じにくい。
【0020】またこの注射針ユニットは図14のように
注射器保護キャップ(3-18)を設置して使用するが、注射
器保護キャップ(3-18)は 注射針部(3-11)と同様の直径
の差込み口(小径部)(3-18-1)と、注射針部(3-11)の直
径より大きい内径の挿入口(大径部)(3-18-2)を有す
る。従って、注射針部(3-11)に注射器保護キャップ(3-1
8)を差し込むとき差込み口(3-18-1)の内壁に注射針部(3
-11)が差し込まれて注射針部(3-11)を損傷させたり、注
射針部(3-11)から注射器保護キャップ(3-18)を外しにく
いなどの問題点がある。また、導管(1)と注射針部(3-1
1)内の初期空気を除去するとき、注射器保護キャップ(3
-18)の内周面と注射針部(3-11)の外周面との間に生ずる
毛細管現象によって細菌感染防止部材(3-14-1)に注射液
が浸透し、患者に不快感を与えたりする。加えて、注射
針部材(3)の垂直部(3-11)と屈曲部(3-13)とは急激な屈
曲部(3-11-1)で接続されているため、使用中に移動が激
しい場合(運動やハードな作業をしたり、使用前に使用
者が必要に応じて垂直部先端位置を図15のように点線
状態にする場合)、屈曲部(3-11-1)が過重な負荷によっ
て切断されたりして製品の信頼性に問題を起こすことと
なる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点を解決しようとするもので、使用後シリンジに注射液
を再充填するときねじ回転軸をハウジングから分離させ
た後、位置を容易に目で見ながらセッティングし、その
後、正位置からねじ回転軸とプッシュ板がハウジングと
結合できるようにする携帯用自動注射器を提供すること
を目的とする。
【0022】更に本発明は、通気非通水性の半透過性素
材でつくったリセットボタンを使用してシーリング性を
より向上させた長時間注射できる携帯用自動注射器を提
供することを目的とする。
【0023】このために本発明は、長時間注射できる携
帯用自動注射器に回転力を提供し、ピストンのプッシュ
機能を行うようにするねじ回転軸を動力提供手段から分
離させ、ねじ回転軸の結合の際ねじ回転軸と予めセッテ
ィング位置でプッシュ板をねじ結合させた後、ピストン
と接するようにした新たな方式の自動注射器を提供す
る。
【0024】更に本発明は、インシュリン自動注射器の
注射針ユニットの注射針を垂直の注射針と水平の連結リ
ブと注射針上端部の湾曲部を有するように構成して注射
針の損傷を防止することを目的としている。
【0025】このために本発明の注射針ユニットは、垂
直注射針の上端部に湾曲部を設け、この湾曲部には水平
の連結リブと連結する下向傾斜の傾斜部を設ける。
【0026】更に本発明の目的は、血糖異常症候を検出
する検出手段を注射針ユニットの注射針に一体に形成し
て別途の設備なしでこれを検出できるようにする注射針
ユニットを提供することである。
【0027】このために本発明は注射針ユニットの注射
針に血糖異常が検出できるセンサー部を附加し、導管に
はセンサー部と連結される導線を一体に内蔵させる。
【0028】更に、本発明は注射液が正常ではない形で
注入されることによる血糖異常症候を検出する検出手段
を注射針ユニットの注射針に一体に形成し、血糖異常の
とき、これを認識して注射器の作動を自動制御すること
のできる注射針ユニットを提供することを目的としてい
る。
【0029】このために自動注射器本体にはセンサー部
の電圧を検出する手段と、検出に対応して注射液の注入
を制御する制御部を置き、血糖異常のときセンサー部で
これを検出し、本体では注射液を自動制御できるように
する。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、その一態様に
よると、ハウジング;注射液を保持しこのハウジングに
着脱可能なシリンジ;上記シリンジに導通するようにし
て上記ハウジングに結合された注射針ユニット;上記シ
リンジ内の注射液を注射針ユニットに送出するように該
シリンジに摺動可能に嵌められかつ上記ハウジングに着
脱可能に設けられたピストン;外周面にねじを有し回転
駆動手段によって回転駆動されるねじ回転軸;このねじ
回転軸に該ねじ回転軸が回転するとその軸方向に移動す
るように結合され、その移動により上記ピストンをとも
に移動させるプッシュ手段;上記ねじ回転軸に駆動力を
伝達する、上記ハウジングに備えられ動力提供手段;及
び上記ねじ回転軸をハウジングに対して着脱可能にして
上記動力提供手段に結合する結合手段;を備えた携帯用
自動注射器を提供する。
【0031】更に本発明は、注射針ユニットの態様にお
いては、導管と、この導管の一端部に結合されたL字型
注射針と、上記導管の他端部に結合されたコネクタと、
上記L字型注射針が垂直に突出し使用者の皮膚に該注射
針を刺し入れる使用時に使用者の皮膚と接する押片と、
を有する注射針ユニットにおいて、L字型注射針は、上
記導管の一端部に結合された水平連結リブと、この水平
連結リブと略直角をなす先端に注射チップを有する垂直
注射針部と、この水平連結リブと垂直注射針部とを接続
する湾曲部とを備え、この湾曲部は、垂直注射針部の上
端に接続された、該垂直注射針部の側方の点を中心とす
る略1/4の円弧状をなす略1/4円弧部と、この略1
/4円弧部と水平連結リブとを接続する、水平連結リブ
に向けて下向に傾斜する下向傾斜部とを有する注射針ユ
ニットを提供する。
【0032】更に本発明は自動注射器に連結して使用す
る注射針ユニットにおいて、注射針外周へ一体に形成さ
れるぶどう糖センサーを有する注射針部材と、このぶど
う糖センサーと連結される導線が設置される導管を含む
注射針ユニットを提供する。
【0033】更に本発明の自動注射器は、別の態様によ
ると、ハウジング;注射液を保持しこのハウジングに着
脱可能なシリンジ;上記シリンジに導通するようにして
上記ハウジングに結合された注射針ユニット;この注射
針ユニットは、導管と、この導管の一端部に結合された
L字型注射針と、上記導管の他端部に結合されたコネク
タと、上記L字型注射針が垂直に突出し使用者の皮膚に
該注射針を刺し入れる使用時に使用者の皮膚と接する押
片と、を有すること;上記シリンジ内の注射液を注射針
ユニットに送出するように該シリンジに摺動可能に嵌め
られかつ上記ハウジングに着脱可能に設けられたピスト
ン;外周面にねじを有し駆動モータによって回転駆動さ
れるねじ回転軸;このねじ回転軸に該ねじ回転軸が回転
するとその軸方向に移動するように結合され、その移動
により上記ピストンをともに移動させるプッシュ手段;
上記ねじ回転軸に駆動力を伝達する、上記ハウジングに
備えられ動力提供手段;上記注射針部に備えられた該注
射針部と一緒に皮膚に刺し入れられるぶどう糖センサ
ー;このぶどう糖センサーは、注射針部に絶縁層を介し
て形成されたコア形態の電極部と、注射針部の先端チッ
プ側にこの電極部と絶縁状態で設けた酵素体と、上記酵
素体と電極部にそれぞれ連結された導線とを有するこ
と;このぶどう糖センサーの導線に接続され、該ぶどう
糖センサーの抵抗値の変化を検出する電圧検出手段;こ
の電圧検出手段の検出値を設定レベルと比較し、制御信
号を生成する、マイコンを含む制御ユニット;及びこの
制御ユニットからの制御信号に基づき、上記ねじ回転軸
の駆動モータを制御する、上記マイコンを介して上記駆
動モータを制御するリレーと、このリレー制御に基づき
駆動モータの出力レベルを選択するギアメカニズムとを
有するモータ駆動ユニット;を含んでなる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面を参照にして
詳細に説明する。
【0035】
【実施例1】第一の長時間注射用自動注射器 図16は本発明の自動注射器の一例を示した図で、ハウ
ジング(120) 、このハウジング(120)に対して分離可能
で該ハウジング(120)に挿入したシリンジ(21)、このシ
リンジ(21)に摺動自在に挿入された、ハウジング(120)
に対して分離可能なピストン(121)、ピストン(121)を垂
直方向(上下方向)に移動させるようにハウジング(12
0)に収納されたピストンプッシュ手段(150)、駆動力を
生ずるべくハウジング(120)に収納された動力伝達手段
(130)、及び動力提供手段(130)から伝達された駆動力に
よってピストンプッシュ手段(150)を駆動するべくハウ
ジング(120)内に収納されたねじ回転軸(131)を備えてい
る。この自動注射器はまた、注射針ユニット(図16で
は、導管(1)とコネクタ(2)だけが示されている)を有す
る。注射針ユニットは、ハウジング(120)の上端部にシ
ーリング状態で結合されるカバー(110)を介してハウジ
ング(120)に接続されている。上記ハウジング(120)に
は、動力提供手段(130)を制御する制御基板(図示され
ていない)に接続された制御ボタン部(123)と、制御状
態を表示するLCDなどのディスプレー(124)と、電源を提
供するバッテリを保持するバッテリ蓋(125)と、リセッ
ト機能を行うリセットボタン(121)が備えられている。
(140)は底カバーである。
【0036】図17は図16の平面図で、ハウジング(1
20)は、その上面にバッテリ蓋(125)と、リセットボタン
(121)と、カバー(110)及びカバー(110)と連結されるコ
ネクタ(2)とを有し、コネクタ(2)は導管(1)と連結され
ている。
【0037】図18は図17のカバー(110)を省略した
状態を示す平面図で、本発明のピストン(122)及びプッ
シュ手段(150)が安置される構造と動力伝達手段が示さ
れている。図19は図18のB-B線断面図で、ハウジン
グ(120)のシリンジ収蔵空間(126)の下部中心には、動力
提供手段(130)と連結される結合部材(ロッキング回転
口)(132)と、プッシュ手段(150)の上昇を案内するプッ
シュ手段案内溝(25)と、ピストン(122)の直線上下運動
を案内するピストン案内溝(27)とが備えられている。
【0038】図20は、本発明のハウジング(120)のシ
リンジ収蔵空間(126)に形成される結合部材(132)と、こ
れを通して動力の提供を受けるねじ回転軸(131)との結
合構造を示す要部拡大斜視図である。結合部材(132)
は、動力提供手段(130)の出力段に結合された減速機能
のギア(132-3)と、ギア(132-3)と一体に形成された十字
形溝(132-1)を有し、この十字形溝(132-1)には、結合部
材(132)とは分離されたねじ回転軸(131)の結合ピン(13
3)が係脱する。ねじ回転軸(131)は、プッシュ手段(150)
のプッシュ板(154)を直線運動させるもので、ねじ回転
軸(131)とねじ結合しプッシュ手段案内溝(25)に沿って
プッシュ板(154)が上下移動できるように案内するピス
トンエッジ突起(122-2)と、ピストン(122)と一体とされ
たピストンフランジ(122-1)のプッシュ板結合溝(122-3)
に結合するプッシュ板結合突起(151-1)と、ピストン案
内溝(27)に沿って案内されるピストンエッジ突起(122-
2)を有するピストン(122)と、注射液を収容しこのピス
トン(122)を介して図16に示す導管(1)に供給するシリ
ンジ(21)とを備えている。
【0039】減速駆動される上記ギア(132-3)と十字形
溝(132-1)は結合部材を構成し、この結合部材と上記結
合ピン(133)は結合手段を構成し、この結合手段が上記
動力提供手段(130)と上記ねじ回転軸(131)とを分離可能
に結合させている。
【0040】図21は本発明の分離されたねじ回転軸(1
31)と、これと結合するプッシュ手段(150)と、ピストン
(122)及びシリンジ(21)を分解して図示した分解斜視
図、図22はこれらの結合状態を示す断面図である。ね
じ回転軸(131)はその全長を雄ねじとしたねじ棒からな
り、ねじ回転軸(131)の下端部には上記十字形溝(132-1)
に結合される結合ピン(133)が一体に形成され、上端部
にはねじ回転軸(131)とねじ結合するキャップ型ヘッド
(131-1)が結合されている。上記ねじ回転軸(131)にはプ
ッシュ手段(150)が上下移動できるようにねじ結合され
る。プッシュ手段(150)は上記ねじ回転軸(131)とナット
形態でねじ結合するプッシュ板(154)と、プッシュ板(15
4)に水平に突設して上記図10に示すプッシュ手段案内
溝(25)と結合するプッシュ板案内突起(151)と、プッシ
ュ板結合溝(122-3)と結合するプッシュ板結合突起(151-
1)と、ピストン(122)と差込み結合する挿入突起(155)
と、挿入突起(155)に形成されたリング状のスナップリ
ング溝(156)とを備えている。ピストン(122)には上記ス
ナップリング溝(156)に対応するスナップリング輪(122-
4)が形成されている。上記ピストン(122)の下端部には
ピストンフランジ(122-1)が形成され、このピストンフ
ランジ(122-1)にはピストンエッジ突起(122-2)が突設さ
れる。ピストンフランジ(122-1)には更にプッシュ板結
合突起(151-1)と結合されるプッシュ板結合溝(122-3)が
形成されている。
【0041】図23はリセットボタン(121)の設置状態
を示す断面図である。リセットボタン(121)は、ハウジ
ング(120)の上端部に形成した穴に摺動可能にかつその
突出端を規制した状態で圧縮ばねにより突出付勢されて
結合されている。このリセットボタン(121)とハウジン
グ(120)の少なくとも一カ所にはシーリング用パッキン
グ(121-1)が設置されている。
【0042】上記構成の本自動注射器は次のように使用
する。先ずねじ回転軸(131)上部のヘッド(131-1)をねじ
分離し、図22に示すようにピストンプッシュ手段(15
0)をねじ回転軸(131)にねじ結合した後、ねじ回転軸(13
1)の上端部にヘッド(131-1)をねじ結合させる。ねじ回
転軸(131)の下端部には結合ピン(133)を差し込む。次い
でプッシュ板(154)の結合突起(151-1)をピストン(122)
のプッシュ板結合溝(122-3)に嵌め合わせて、ねじ回転
軸(131)とプッシュ手段(150)の挿入突起(155)をピスト
ン(122)に差し込む。ねじ回転軸(131)に結合されたピス
トン(122)は次に、図22に二点鎖線で示すように、シ
リンジ(21)に一杯に挿入され、シリンジ(21)の先端チッ
プには、使い捨て注射針が装着される。この状態で注射
薬びんに注射針を刺した後ピストン(122)をねじ回転軸
(131)と一緒に図22の実線位置に引いて、薬びんの注
射液をシリンジ(21)に満たす。薬液を満たしたシリンジ
(21)をハウジング(122)のシリンジ収蔵空間(126)に挿入
する際ねじ回転軸(131)の結合ピン(133)を結合部材(13
2)の十字形溝(132-1)に正確に結合させるため、シリン
ジ(21)に含まれている薬液の量に応じて、ピストン(12
2)から突出するねじ回転軸(131)の突出長さを適切に調
節する必要がある。このねじ回転軸(131)の初期突出長
さを簡単に調節するために、ハウジング(120)に図示し
ないスケールやねじ回転軸の基準位置を示すマークを付
すことができる。あるいは、別途の長さ確認ジグを使用
することもできる。この状態で、ピストン(122)を結合
したシリンジ(21)をハウジング(122)のシリンジ収蔵空
間(126)に挿入し、図20に矢印で示すように、ねじ回
転軸(131)の結合ピン(133)を結合部材(132)の十字形溝
(132-1)に結合させる。その後、ハウジング(120)の上端
部にカバー(110)をねじ結合し、シリンジ(21)の先端チ
ップ(21-1)に注射針ユニットを結合する。プッシュ板結
合溝(122-3)は小さいピッチ間隔をしたギア形態で多数
形成してこれに結合する結合突起(151-1)は数個間歇的
に形成すれば組立が容易である。かかる形を取るために
プッシュ板案内突起(151)をなくすと基準位置がなくな
るので組立が容易である。勿論案内突起(122-2)があれ
ば正位置に作動する利点はある。
【0043】図示しないモータが駆動されると、動力提
供手段(130)を通した回転力がギア(132-3)に伝達され、
ギア(132-3)と一体の結合部材(132)が回転する。結合部
材(132)の回転は、結合ピン(133)と十字形溝(132-1)の
係合及び動力提供手段(130)を介し減速してねじ回転軸
(131)に伝達される。ねじ回転軸(131)が回転すると、プ
ッシュ板(154)のガイド突起(151)はハウジング(21)のプ
ッシュ手段案内溝(25)に係合しているので、プッシュ手
段(150)が上下方向に移動する。例えば、ねじ回転軸(13
1)が図22において反時計方向に回転すると、プッシュ
手段案内溝(25)に支持されるプッシュ板(154)は上昇す
る。すると、プッシュ板(154)と結合したピストン(122)
はシリンジ(21)に保有した注射液をコネクタ(2)を通し
て注射針ユニットから注射する。このようにして注射液
を長時間提供すると、ピストン(122)はやがて初期二点
鎖線位置に上昇する。この状態において、使用者は注射
針ユニットを身体から分離させ、注射器の使用を止め
る。すなわち、使用後には導管と連結されている注射針
を身体から分離させてコネクター(2)をカバー(110)から
分離させ、ねじ結合されているカバー(110)をハウジン
グ(120)から外す。その後、図20の過程とは逆順に、
結合ピン(133)を十字形溝(132-1)から分離させ、シリン
ジ(21)、ピストン(122)、プッシュ手段(150)及びねじ回
転軸(131)をシリンジ収蔵空間(126)から取り出す。これ
を再び使用するときには注射液を上述のピストン作用で
注入した後、ねじ回転軸(131)を手で回転させて図22
のようにピストン(122)内の実線位置に入り込ませる。
すなわち、ねじ回転軸(131)のピストン(122)からの突出
長さが調整される。この調整を容易にするため、上述の
ように、ハウジング(120)にスケールやマークを設け、
別途の基準位置表示用ジグを用いることができる。ねじ
回転軸(131)の突出長さを適切に調整することにより、
シリンジ(21)をハウジング(120)のシリンジ収蔵空間(12
0)に入れるとき、ねじ回転軸(131)の結合ピン(133)を結
合部材(132)の十字形溝(132-1)に正確に係合させること
ができる。ねじ回転軸(131)の上端部には、プッシュ板
(154)とねじ回転軸(131)がねじ結合された後、ヘッド(1
31-1)がキャップ形態でねじ結合されているため、プッ
シュ板(154)はねじ回転軸(131)から分離されない。よっ
て製品の耐久性が向上する。上述のように、本実施例の
自動注射器は、シリンジ(21)内の薬液の注射(送出)が
プッシュ手段(150)のねじ回転軸(131)に沿う上昇運動の
結果生じるピストン(122)の上昇運動によって行われる
から、注射液を再供給する場合にはプッシュ手段(150)
を下向に移動させて元の位置に戻さなければならない。
しかし、モータの回転力でねじ回転軸(131)を逆転させ
てプッシュ手段(150)を元に戻すのは、ねじ回転軸の回
転数が極めて低速で初期位置に戻すのに5分から10分
もかかり時間を浪費するので得策ではない。本実施例で
は、ねじ回転軸(131)はモータから分離でき、手作業で
回転させることができるので、ねじ回転軸(131)を容易
に初期位置に復帰させることができる。さらに、モータ
駆動力によってはねじ回転軸(131)を一定方向へのみ回
転するようにすることにより、制御機能を単純化させて
製造コストを低減することができる。また、本実施例
は、カバー(110)、バッテリ蓋(125)、リセットボタン(1
21)及び底カバー(140)を全部シーリングできるように構
成(かかる構成自体はパッキングを使用して構成できる
公知の技術であるため図示を省略した)したため、シリ
ンジ(21)内部の注射液を身体に供給するにつれてハウジ
ング(120)の内部が真空化し、その結果、ピストン(122)
には過負荷が加わる。この過負荷は、例えばリセットボ
タン(121)を公知の半透過性素材(通気非通水性素材)で
作ることにより予防することができる。半透過性素材
は、ハウジング(120)内部に水分が浸透することを防止
し、外部空気の流入はできるようにしてハウジング(12
0)内部が真空になることを防ぐ。例えばハウジング(12
0)全体を公知の半透過性素材でつくると、製造コストが
上昇するが、小部分のみ(リセットボタン(121))を半
透過性素材で作ることにより、半透過性機能を維持しな
がら省コストに寄与することができる。この場合好まし
くはリセットボタン(121)とハウジング(120)の少なくと
も1カ所にシーリング特性を維持するためのパッキング
(121-1)を設置することが望ましい。
【0044】
【実施例2】第一の注射針ユニット 図24は本発明による注射針ユニットの一実施形態の断
面図である。この注射針ユニットは、導管(1)の一端部
と連結されるL字型の注射針部材(230)と、導管(1)の他
端部に接続されたコネクタ(2)を有する。この注射針部
材(230)は先端チップを有する垂直な注射針部(3-11)
と、導管(1)の一端部に接続された水平な連結リブ(3-1
2)とを有する。この注射針部材(230)はまた、注射針部
(3-11)と連結リブ(3-12)との間に、注射針部(3-11)の上
端部に接続された湾曲部(231)を有する。湾曲部(231)
は、連結リブ(3-12)に滑らかに接続する下向傾斜の傾斜
部(233)を含んでいる。上記湾曲部(231)は注射針部(3-1
1)の上端部から始まり、注射針部(3-11)上端部の側方の
水平線上の中心(P)を中心とする略1/4円弧をなして
いる。
【0045】この注射針ユニットはまた、注射針部材(2
30)に一体に形成された押片(3-14)を有し、この押片(3-
14)から注射針部(3-11)が垂直に突出している。押片(3-
14)は注射針部材(230)が使用者に刺し込まれるときその
皮膚に押しつけられる。この押片(3-14)には、注射針部
材(230)の注射針部(3-11)を保護する保護キャップ(218)
の先端部を受け入れる保護キャップ管溝(214-2)が形成
されており、この保護キャップ管溝(214-2)には保護キ
ャップ(218)をホールディングする突起(214-3)が形成さ
れる。保護キャップ(218)は注射針部(3-11)より大きい
径の貫通穴(218-3)を有する。押片(3-14)の前方(皮膚
側)には消毒処理された不織布を素材にした細菌感染防
止部材(3-14-1)を固着する。
【0046】図25、図26に示すように、貫通孔(218
-3)に注射針部(3-11)を挿入した保護キャップ(180)の上
端部は、押片(3-14)の保護キャップ管溝(214-2)にしっ
かりと嵌め込まれる。貫通孔(218-3)内径は注射針部(3-
11)より大径であるため、注射針部(3-11)を保護キャッ
プ(218)に嵌め込みやすく、また、保護キャップ(218)は
押片(3-14)の保護キャップ管溝(214-2)に形成した突起
(214-3)によってしっかりと固定される。以上の実施形
態によると、貫通孔(218-3)の内径は注射針部(3-11)の
外径より大きいため、導管(1)と注射針部(3-11)内の空
気を排出するためにシリンジ内の注射液(インシュリ
ン)を注射針部(3-11)を通して排出するとき、保護キャ
ップ(218)の内周と注射針部(3-11)の外周との間に毛細
管現象が生じない。従って、排出された薬液が細菌感染
防止部材(3-14-1)に染み込む現象も発生しない。この注
射針ユニットの使用者は、一方の手に保護キャップ(21
8)を、他方の手に押片(3-14)を持ち、保護キャップ(21
8)を引いて注射針部(3-11)から分離させた後、押片(3-1
4)を押して注射針部(3-11)を皮膚(腹部)に刺す。この
注射針ユニットによると、使用者が腹部を激しく動かし
たり、使用前に曲がった注射針(110)を伸ばしたりする
などによって注射針部(3-11)が動いたとしても、湾曲部
(231)が注射針部(3-11)に緩衝作用を与えるため、注射
針部(3-11)上端部の損傷を防ぐことができる。すなわ
ち、注射針部材(230)の湾曲部(231)は、下向傾斜の傾斜
部(233)により水平の連結リブ(3-12)に滑らかに接続さ
れているので、湾曲部(231)が連結リブ(3-12)より高い
位置にあったとしても、連結リブ(3-12)と注射針部(3-1
1)を無理なく連結することができる。従って注射針部(3
-11)に衝撃が加わっても、注射針部材(230)が切断され
るおそれがない。
【0047】
【実施例3】第二の注射針ユニットと第二の自動注射器 図27は本発明による注射針ユニットの他の実施態様の
一部断面図、図28は本発明による自動注射器回路のブ
ロック図、図29は本発明のモーター駆動部(350)の一
つの例示図、図30は図27の拡大断面図である。本発
明の注射針ユニットは、図27に示すように、導管(30
1)と、この導管(301)の一端部に接続されたL字型の注
射針部材(330)を有している。図示しないが、導管(301)
の他端部には、本注射針ユニットを自動注射器のシリン
ジに接続するためのコネクタが接続されている。注射針
部材(330)は先端チップを有する注射針部(3-11)と導管
(301)の一端部に接続された接続リブ(3-12)を有するL
字型をしている。この注射針部材(330)はまた注射針部
(3-11)と接続リブ(3-12)との間に、図24の湾曲部(23
1)と似た形状の湾曲部(330)を有する。この湾曲部(330)
は、接続リブ(3-12)と滑らかに接続される下向き傾斜部
(333)を備えている。注射針部材(330)には、注射針部(3
-11)が垂直に突出する押片(3-14)が一体に設けられてい
る。以上の構成は、図24で説明したのと同じである。
図27の注射針ユニットはさらに注射針部(3-11)に結合
されたぶどう糖(glucose)センサー(307)を備えてい
る。このぶどう糖センサー(307)は使用者の皮膚に注射
針部(3-11)を突き刺したとき一緒に体内に入る。図27
の拡大図である図30に明らかなように、ぶどう糖セン
サー(307)は、注射針部(3-11)にコア形状に巻かれた電
極ワイヤ(電極部)(303)と、注射針部(3-11)をこの電
極ワイヤ(303)から絶縁する該注射針部(3-11)に巻かれ
た絶縁層(304)と、注射針部(3-11)外周の先端チップ側
に一体に電極ワイヤ(303)と絶縁状態で設けられた酵素
体(Enzyme member)(302)とを備えている。酵素体(30
2)と電極ワイヤ(303)は、注射針部(3-11)と一緒に人体
内に入り込む。酵素体(302)は注射針部(3-11)の先端部
(注射液が体内に提供される注射針先端部)付近に設置
するがよい。
【0048】酵素体(302)と電極ワイヤ(303)にはそれぞ
れ導線(305,306)が接続され、この導線(305,306)は本注
射針ユニットが接続される自動注射器の電圧検出手段に
接続されている。導線(305,306)は押片(3-14)内に埋設
しても、埋設することなく露出させてもよい。
【0049】図27の注射針ユニットを用いる図28に
示す自動注射器は、図16に示すインシュリン供給装置
と同じ装置に加えて、ぶどう糖センサー(307)の検出出
力に基づき、体内に供給する薬液(インシュリン)の量
を制御する制御装置を備えている。この制御装置は、自
動注射器のハウジング(120)に収納されていて、ぶどう
糖センサー(307)の電圧値を検出する電圧検出手段(310)
と、電圧検知手段(310)の検出値を設定レベルと比較し
てインシュリン供給用モーター駆動部(350)を制御する
制御部(370)とを備えている。図示例では、電圧検出手
段(310)は、ぶどう糖センサー(307)で検出されたレベル
を増幅させる増幅器(311)と、増幅器(311)を通す出力レ
ベルによってバイアスされてスイッチング機能を行うト
ランジスター(312)と、トランジスター(312)の出力をデ
ジタル値に変換させるアナログ/デジタル変換器(313)
とを有する。上記制御部(370)は、電圧検出手段(310)の
検出値をアナログ/デジタル変換器(313)を通して変換
した値の提供を受け比較及び判断して制御部(370)を総
括制御するマイコン(320)を有する。制御部(370)はまた
モータ駆動部(350)を有し、このモータ駆動部(350)は、
マイコン(320)の制御の元で、薬液を供給する注射液供
給用モーター(352;図29)の回転速度を制御する。
このモーター駆動部(350)はマイコン(320)の制御信号に
よって接点位置を変化させる可動接点を有するリレー(3
51)と、この可動接点の位置に応じて駆動モーター(352)
の回転速度を変化させるギアメカニズム(353)を有す
る。ギアメカニズム(353)の周辺には、駆動モータ(352)
の回転速度を検知する補助センサー(354)が設置され、
この補助センサー(354)は、検出した駆動モータ(352)の
回転速度に対応する信号をマイコン(320)に送り、マイ
コン(320)がモーター駆動部(350)を制御する。
【0050】酵素体(302)は、上述のように、注射針部
(3-11)が体に刺し込まれたとき一緒に体内に入るように
注射針部(3-11)の先端チップ近傍に備えられている。酵
素体(302)は、使用者の皮質の血糖値を検出し、血糖値
に応じて電荷を生成する。注射針部(3-11)の周囲に絶縁
層(304)を介して絶縁された状態でコア形状に巻かれた
電極ワイヤ(303)は、酵素体(302)から所定距離離れてい
る。酵素体(302)としては例えば、血糖測定のとき使用
するグルコースオキシダーゼを用いることができる。
【0051】図28の自動注射器の基本的な動作は図1
6のそれと同じであるが、図16のそれと異なる点は、
インシュリンの過多を検出しインシュリンの入り込みを
自動的に制御する点である。すなわち、インシュリン注
射液が過多に入り込まれると注射針部(3-11)と一体にな
っているぶどう糖センサー(307)の酵素体(グルコース
オキシダーゼ)(302)が血糖の反応を促進させ、これに
より、酵素体(302)周囲に電荷が生成される。そうする
と注射針部(3-11)と連結された酵素体(302)と絶縁状態
の電極ワイヤ(303)の間に電荷による電流の流れが発生
する。すなわち、血糖が高くなれば酵素体(302)の反応
によって絶縁状態にあった酵素体(302)と電極ワイヤ(30
3)の抵抗値が低くなり、電流の流れが上昇するので、導
線(105,106)を通して電圧検出手段(310)がこれを認識
し、これに対応するデジタル値を制御部(370)のマイコ
ン(320)に提供する。勿論マイコン(320)には電圧の異常
の可否が認識できるプログラムが内蔵されている。従っ
てマイコン(320)を通した結果値としてモーター駆動部
(350)が駆動され、図29のようにマイコン(320)が作動
すれば、これによってリレー(351)が作動し、ギアメカ
ニズム(353)に提供される電圧の極性及びレベルが変化
し、その結果、モーター(352)の回転力が変化する。す
なわち、糖分が高いものと認識されればモーター(352)
の回転力を減少させるようにギアメカニズム(353)を駆
動させ、低いものと認識されればモーター(352)の回転
力を増加させるようにギアメカニズム(353)を駆動させ
る。このような技術自体は通常の技術であるので詳細な
細部説明は省略する。
【0052】ギアメカニズム(353)はモーター(352)の出
力を望むレベルに選択することができるものを用いる。
このようなギアメカニズムは、リレー(351)の電源供給
によるソレノイドを用いることで具現できる。
【0053】以上で説明した本発明は前述の実施例及び
図面に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で色々
な置換、変形及び変更ができるのは本発明が属する技術
分野で通常の知識を有している当業者であれば明らかで
あろう。
【0054】
【発明の効果】以上のごとく本発明は、携帯用自動注射
器のピストンプッシュ機能のための動力を伝達するねじ
回転軸を動力提供手段から分離できるので、結合状態で
は動力を提供してピストンを上昇させることでシリンジ
の注射液を供給し、注射液供給が終了すると直ちに分離
してねじ回転軸の長さを標準セッティング位置に手作業
で転換し、この状態で注射液をシリンジに移した後、シ
リンジを元の位置に戻し、結合手段を結合させることで
動力が提供でき、初期結合による別途の自動制御手段を
要らなくさせるので製造コストの節減に寄与し、注射液
の再供給による時間を省くのである。
【0055】更に、本発明は種々の開閉手段(カバー、
栓及びボタン)にシーリング用パッキングを一緒に使用
するため、水密性は維持するが、注射液が供給されるに
つれて内部が相対的に真空を維持することを防ぐよう
に、局部的な設置のできる特定部位(リセットボタン)
を半透過性材質でつくり、空気は外部から供給を受け、
水分は遮断する機能を行うようにすることによって防水
機能を維持し、それによる内部真空状態を防いで更に注
射液供給によるオーバーロードも防ぐことができる。
【0056】更に本発明は注射針部上端部から延長され
る湾曲部を置いて耐衝撃性を向上させるので注射針部の
損傷を予防することができ、押片には保護キャップ管溝
を置いて保護キャップ管がこれに嵌め込まれて固定され
るようにすることにより、保護キャップ管を容易に固定
させることができ、保護キャップ管の内径を注射針部よ
り大きくしたので初期に注射液が流れるとき毛細管現象
による注射液の押片への漏出を防ぐことができる。
【0057】更に、本発明の注射針ユニットとこれを使
用する自動注射器は注射液が過多または過少状態で供給
されるとき、これによる身体的血糖の変化を注射針ユニ
ットでセンシングし、その結果を自動注射器に提供すれ
ば注射器ではこれを認識し、これに対応して注射液(イ
ンシュリン)を自動供給するようにしたので、製品の安
全性を極大化する。
【0058】従って、使用者が不注意で誤って操作する
ことによる医療事故が予め予防できる。また注射液の過
多注入による血糖の変化を検出するセンサーを注射針に
一緒に設置したので、使用するときセンサーを別に設置
する必要がないため、使用が便利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 携帯用自動注射器の制御構成図。
【図2】 図1のポートセンサーの設置例を示す斜視
図。
【図3】 図1の構成を結合使用した状態の従来の注射
器の断面図。
【図4】 携帯用自動注射器の他の例を示す正面図。
【図5】 図4の平面図。
【図6】 図2のA-A線断面分解図。
【図7】 動力制御手段の一例を示す正面図。
【図8】 プッシュ手段の一例を示す使用状態の分解
図。
【図9】 注射針ユニットの一例を示す斜視図。
【図10】 注射針ユニットの他の例を示す斜視図。
【図11】 図10の注射針ユニットの一例を示す一部
断面図。
【図12】 図10の注射針ユニットの使用状態を示す
断面図。
【図13】 図10の注射針ユニットの使用状態を示す
斜視図。
【図14】 図10の注射針ユニットの要部拡大断面
図。
【図15】 図14の使用上の問題点を示す説明図。
【図16】 本発明の概略構成図。
【図17】 本発明の結線状態を示す概略平面図。
【図18】 本発明を一部切結して水平断面状態で図示
する平面図。
【図19】 図18のB-B線断面状態を示す断面図。
【図20】 本発明の要部拡大一部切結分解斜視図。
【図21】 本発明要部分解斜視図。
【図22】 図21の結合状態を示す結合状態断面図。
【図23】 本発明のリセットボタンの構成を示す拡大
断面図。
【図24】 本発明の注射針ユニットを示す要部拡大断
面図。
【図25】 図24の要部拡大分解断面図。
【図26】 図25の他の例を示す断面図。
【図27】 本発明の他の例を示す注射針ユニットの要
部拡大図。
【図28】 本発明の注射器の制御構成図。
【図29】 図28のモーター駆動部の制御構成図。
【図30】 本発明の他の例を示す注射針ユニットの要
部拡大断面図。
【符号の説明】
1 導管 2 コネクタ 2-15 雄ねじ部 2-16 雌ねじ部 2-17 保護キャップ 3 注射針部材 3-11 注射針部 3-11-1 屈曲部 3-12 連結リブ 3-13 屈曲部 3-14 押片 3-14-1 細菌感染防止部材 3-14 保護キャップ管溝 3-14-3 突起 3-18 保護キャップ 3-18-1 差込み口 3-18-2 挿入口 10 カバー 11 ねじ溝 12 ボルトねじ部 13 パッキング 20 ハウジング 20-5 コネクター部 21 シリンジ 22 ピストン 23 シリンジ収蔵空間 24 バッテリ蓋 25 プッシュ手段案内溝 26 ピストン案内突起 27 ピストン案内溝 30 動力提供手段 31 ねじ回転軸 32 モーター 33 減速メカニズム 40 底カバー 50 プッシュ手段 51 プシュ手段案内突起 52 凹凸手段 54 下部円板 55 上部円板 110 カバー 120 ハウジング 121 リセットボタン 122 ピストン 122-1 ピストンフランジ 122-2 ピストンエッジ突起 122-3 プッシュ板結合溝 123 制御ボタン部 124 ディスプレー 125 バッテリ蓋 126 シリンジ収蔵空間 130 動力提供手段 131 ねじ回転軸131−1 ヘッド 132 結合手段 132-1 十字形溝 133 結合ピン 140 底カバー 150 プッシュ手段 151 プッシュ板案内突起 151-1 プッシュ板結合突起 154 プッシュ板 155 挿入突起 156 スナップリング溝 214-2 保護キャップ溝 214-3 突起 218 保護キャップ 218-3 貫通穴 230 注射針部 231 湾曲部 233 傾斜部 301 導管 302 酵素体 303 電極部 304 絶縁層 305 306 導線 307 ぶどう糖センサー 310 電圧検出手段 311 増幅器 320 マイコン 330 注射針部材 350 モーター駆動部 351 リレー 352 モーター 353 ギアメカニズム 360 警報部 370 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月17日(1999.8.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明による携帯用自動
注射器は、その一態様によると、ハウジング;注射液を
保持しこのハウジングに着脱可能なシリンジ;上記シリ
ンジに導通するようにして上記ハウジングに結合された
注射針ユニット;上記シリンジ内の注射液を注射針ユニ
ットに送出するように該シリンジに摺動可能に嵌められ
たピストン;外周面にねじを有し回転駆動手段によって
回転駆動されるねじ回転軸;このねじ回転軸に該ねじ回
転軸が回転するとその軸方向に移動するように結合さ
れ、その移動により上記ピストンをともに移動させるプ
ッシュ手段;上記ねじ回転軸に駆動力を伝達する、上記
ハウジングに備えられ動力提供手段;及び上記ねじ回転
軸をハウジングに対して着脱可能にして上記動力提供手
段に結合する結合手段;を備え、上記ピストン、ねじ回
転軸及びプッシュ手段は、上記シリンジとともにハウジ
ングに対して着脱可能であり、上記結合手段は、上記ね
じ回転軸と動力提供手段の間に設けられ、上記動力提供
手段の出力ギアと結合するギアと十字形溝を有する結合
部材と;ねじ回転軸がハウジング内部に位置する際、上
記結合部材の十字形溝に挿入される、ねじ回転軸の下端
部に設けられた結合ピンと;を含んでおり、さらに上記
動力提供手段はハウジングの固定位置にあって、上記結
合手段によって結合されたねじ回転軸を軸方向に移動さ
せることなく回転させることを特徴としている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング;注射液を保持しこのハウジ
    ングに着脱可能なシリンジ;上記シリンジに導通するよ
    うにして上記ハウジングに結合された注射針ユニット;
    上記シリンジ内の注射液を注射針ユニットに送出するよ
    うに該シリンジに摺動可能に嵌められかつ上記ハウジン
    グに着脱可能に設けられたピストン;外周面にねじを有
    し回転駆動手段によって回転駆動されるねじ回転軸;こ
    のねじ回転軸に該ねじ回転軸が回転するとその軸方向に
    移動するように結合され、その移動により上記ピストン
    をともに移動させるプッシュ手段;上記ねじ回転軸に駆
    動力を伝達する、上記ハウジングに備えられ動力提供手
    段;及び上記ねじ回転軸をハウジングに対して着脱可能
    にして上記動力提供手段に結合する結合手段;を備えた
    ことを特徴とする携帯用自動注射器。
  2. 【請求項2】 上記結合手段は、上記ねじ回転軸と動力
    提供手段の間に設けられ、上記動力提供手段の出力ギア
    と結合するギアと十字形溝を有する結合部材と;ねじ回
    転軸がハウジング内部に位置する際、上記結合部材の十
    字形溝に挿入される、ねじ回転軸の下端部に設けられた
    結合ピンと;を含むことを特徴とする請求項1記載の携
    帯用自動注射器。
  3. 【請求項3】 導管と、この導管の一端部に結合された
    L字型注射針と、上記導管の他端部に結合されたコネク
    タと、上記L字型注射針が垂直に突出し使用者の皮膚に
    該注射針を刺し入れる使用時に使用者の皮膚と接する押
    片と、を有する注射針ユニットにおいて、 上記L字型注射針は、上記導管の一端部に結合された水
    平連結リブと、この水平連結リブと略直角をなす先端に
    注射チップを有する垂直注射針部と、この水平連結リブ
    と垂直注射針部とを接続する湾曲部とを備え、この湾曲
    部は、垂直注射針部の上端に接続された、該垂直注射針
    部の側方の点を中心とする略1/4の円弧状をなす略1
    /4円弧部と、この略1/4円弧部と水平連結リブとを
    接続する、水平連結リブに向けて下向に傾斜する下向傾
    斜部とを有することを特徴とする注射針ユニット。
  4. 【請求項4】 さらに、上記押片には、上記垂直注射針
    部に嵌められる保護キャップ管の端部を嵌める保護キャ
    ップ管溝が形成されており、保護キャップ管の内径は、
    注射針部との間に空間を形成するように、注射針部の外
    径より大きいことを特徴とする請求項3記載の注射針ユ
    ニット。
  5. 【請求項5】 導管と、この導管の一端部に結合された
    L字型注射針と、上記導管の他端部に結合されたコネク
    タと、上記L字型注射針が垂直に突出し使用者の皮膚に
    該注射針を刺し入れる使用時に使用者の皮膚と接する押
    片と、を有する注射針ユニットにおいて、 注射針部に該注射針部と一緒に皮膚に刺し入れられるぶ
    どう糖センサーが備えられ、 このぶどう糖センサーは、注射針部に絶縁層を介して形
    成されたコア形態の電極部と、注射針部の先端チップ側
    にこの電極部と絶縁状態で設けた酵素体と、上記酵素体
    と電極部をそれぞれ電圧検知手段に連結する導線とを有
    することを特徴とする注射針ユニット。
  6. 【請求項6】 ハウジング;注射液を保持しこのハウジ
    ングに着脱可能なシリンジ;上記シリンジに導通するよ
    うにして上記ハウジングに結合された注射針ユニット;
    この注射針ユニットは、導管と、この導管の一端部に結
    合されたL字型注射針と、上記導管の他端部に結合され
    たコネクタと、上記L字型注射針が垂直に突出し使用者
    の皮膚に該注射針を刺し入れる使用時に使用者の皮膚と
    接する押片と、を有すること;上記シリンジ内の注射液
    を注射針ユニットに送出するように該シリンジに摺動可
    能に嵌められかつ上記ハウジングに着脱可能に設けられ
    たピストン;外周面にねじを有し駆動モータによって回
    転駆動されるねじ回転軸;このねじ回転軸に該ねじ回転
    軸が回転するとその軸方向に移動するように結合され、
    その移動により上記ピストンをともに移動させるプッシ
    ュ手段;上記ねじ回転軸に駆動力を伝達する、上記ハウ
    ジングに備えられ動力提供手段;上記注射針部に備えら
    れた該注射針部と一緒に皮膚に刺し入れられるぶどう糖
    センサー;このぶどう糖センサーは、注射針部に絶縁層
    を介して形成されたコア形態の電極部と、注射針部の先
    端チップ側にこの電極部と絶縁状態で設けた酵素体と、
    上記酵素体と電極部にそれぞれ連結された導線とを有す
    ること;このぶどう糖センサーの導線に接続され、該ぶ
    どう糖センサーの抵抗値の変化を検出する電圧検出手
    段;この電圧検出手段の検出値を設定レベルと比較し、
    制御信号を生成する、マイコンを含む制御ユニット;及
    びこの制御ユニットからの制御信号に基づき、上記ねじ
    回転軸の駆動モータを制御する、上記マイコンを介して
    上記駆動モータを制御するリレーと、このリレー制御に
    基づき駆動モータの出力レベルを選択するギアメカニズ
    ムとを有するモータ駆動ユニット;を有することを特徴
    とする携帯用自動注射器。
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