JP2000060900A - サニタリ―ショ―ツ - Google Patents

サニタリ―ショ―ツ

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JP2000060900A
JP2000060900A JP11155908A JP15590899A JP2000060900A JP 2000060900 A JP2000060900 A JP 2000060900A JP 11155908 A JP11155908 A JP 11155908A JP 15590899 A JP15590899 A JP 15590899A JP 2000060900 A JP2000060900 A JP 2000060900A
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JP
Japan
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sanitary
shorts
yarn
sanitary shorts
nonwoven fabrics
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JP11155908A
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English (en)
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Shigeki Morimoto
茂樹 森本
Shinichi Oiwa
宸一 大岩
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Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Toray Co Ltd
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  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生理用品が局部からズレたり、しわ変形するこ
となどを防止することおよび着用の際にムレ感などの不
快感を感じないこと。 【解決手段】不織繊維層が伸縮性繊維を含む編糸によっ
てステッチ縫合されてなる不織布から構成されたサニタ
リーショーツであって、前記不織布の目付が60〜22
0g/m2 の範囲にあることを特徴とするサニタリーシ
ョーツ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショーツに関する
ものである。さらに詳しくは、女性が生理の際に使用す
るナプキン、老人が失禁した際に尿の漏れを防止するた
めに用いる尿取りパッドなどの生理用品をズレ移動やし
わ変形させることなく保持することができるサニタリー
ショーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄くてフィット感を有するサニタ
リーショーツとして、綿、ポリノジック・綿混、又はナ
イロン糸などとポリウレタン弾性糸の天竺編、フライス
編などの交編生地からなるものがあった。
【0003】また、紙、不織布などを用いたものがあっ
た。
【0004】しかし、従来品は、薄くてフィット感を有
する丸編地でヨコ方向と同等にタテ方向にも伸び易い生
地特性のために、歩行、坐屈・屈伸運動又は就寝時に腰
部の動きに追従して生ずるナプキンや尿取りパッドのズ
レ移動によって、局部からの漏れを完全に吸収すること
ができず、ショーツや外衣を汚す欠点を有していた。
【0005】同様に、紙や不織布などを用いたものは、
薄くて表面が平滑すぎてフィット性に劣り、ナプキンや
尿取りパッドなどの生理用品を完全に保持する機能がな
く、着用者が歩行する際にすれ音を発するなどの欠点を
有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸収
性、速乾性を有すると共に、ナプキンや尿取りパッドな
どの生理用品を定位置にソフトに固定し、しかも装着中
の動きに対し支障なく使用できるサニタリーショーツを
得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のサニタリーショ
ーツは、前記課題を解決するために以下の構成を有す
る。
【0008】すなわち、不織繊維層が伸縮性繊維を含む
編糸によってステッチ縫合されてなる不織布から構成さ
れたサニタリーショーツであって、前記不織布の目付が
60〜220g/m2 の範囲にあることを特徴とするサ
ニタリーショーツである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明のサニタリーショーツは、不織布か
ら構成されてなるものである。
【0011】そして、本発明で用いる不織布は不織繊維
層から構成されてなるものであり、かかる不織繊維層が
伸縮性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されてなる
ものである。
【0012】本発明における不織布とは、構成繊維が絡
合した不織繊維層を有するもののことをいい、構成繊維
として、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ビ
ニロン、キュプラ、アクリル、レーヨン、綿等を用いる
ことができ、不織繊維層を構成する繊維は全て同種のも
のであっても、異種の繊維であってもよい。さらに、構
成繊維はフィラメント糸や短繊維のいずれであってもよ
い。
【0013】本発明に用いる不織布は不織繊維層が伸縮
性繊維を含む編糸によってステッチ縫合されるものであ
る。
【0014】本発明で用いる伸縮性繊維とは、低粘度ポ
リマーと高粘度ポリマーとの組合せによる複合紡糸捲縮
繊維、異種ポリマーの組合せによる複合紡糸捲縮繊維、
バイメタル構造による複合紡糸捲縮繊維などや、捲縮加
工によるカサ高加工糸、高伸縮性を有するゴム糸(ラテ
ックス)、ポリウレタン弾性糸等をいう。
【0015】そして、本発明で使用する編糸は伸縮性繊
維を含むものである。かかる編糸は伸縮性繊維を裸糸と
して用いてもよいし、また、他の天然繊維、合成繊維等
によって被覆されていてもよい。
【0016】かかる伸縮性繊維糸は、不織布の厚みを厚
くしすぎたり、表面が凹凸となって、吸湿性能が低下す
ることを防止する観点からトータル繊度は70デニール
以下のものを使用するのが好ましい。
【0017】そして、本発明においては、吸汗性及びソ
フトな肌触りを与え、不織繊維層を補強すると共にかさ
高性を付与し、柔らかくてしかも着用時に肌から発する
汗や、湿気を肌に接する不織繊維層が吸収すると、通気
の良さから外の方向へ運ぶ作用をさせる観点から、伸縮
性繊維を含む編糸と他の繊維とを交編することが好まし
く行われる。
【0018】交編糸としては合成繊維フィラメント糸、
被覆弾性糸等を好ましく用いることができる。
【0019】吸湿性能や柔らかなかさ高性を得る観点か
ら、交編糸の不織布全体における含有率は30重量%以
上65重量%以下の範囲が好ましい。
【0020】かかる交編糸の含有率が30重量%に満た
ない場合は、不織布の厚みが薄くなって不織繊維層での
柔らかなかさ高性が得られず、厚みを有する生理用品と
適度にフィットすることが不可能となり、局部からのズ
レ移動やしわ変形などが起こり、安定して装着すること
ができないという傾向にあり、また、含有率が65重量
%を越える場合は、不織布の厚みが厚く、表面が凹凸と
なり、吸湿性能が低下するという傾向にある。
【0021】また、伸縮性繊維としてポリウレタン弾性
糸を用いた際、ポリウレタン弾性糸とのパワーバランス
を良好なものとして、不織布の柔軟性を向上させる観点
から、交編糸のトータル繊度は150デニール未満が好
ましく、100デニール以下がより好ましい。
【0022】トータル繊度が150デニール以上となる
と粗硬な不織布となる傾向がある。
【0023】また、交編糸として用いるものの種類は、
染色性を向上させる観点から不織繊維層で用いているも
のと同一の種類であることが好ましい。
【0024】さらに、かさ高性を付与せしめて柔らかな
風合いのものを得る観点から、被覆弾性糸を用いるのが
好ましい。
【0025】本発明における編組織は、複数おさ、例え
ば、2枚おさ(2バー)又は3枚おさ(3バー)を使用
して、伸縮性繊維と交編糸を編成してなるものであれば
特に制約はない。
【0026】具体的には、タテ方向に伸びが大きな鎖
編、ヨコ方向の伸びが得られる1〜2針振り編、タテ・
ヨコ両方向に伸びが得られるサテン編やアトラス編等を
採用することができる。
【0027】また、本発明においては、尿等が外部に漏
れるのを防止する観点から局部に生理用品が保持される
ことも好ましく行われる。
【0028】かかる生理用品とは、尿等の液体を吸収す
る高分子吸収体を具備したナプキン、尿取りパッド等を
いう。
【0029】かかる生理用品の保持方法は、接着剤等を
使用してもよいし、その他のいかなる方法であってもよ
い。
【0030】本発明において、用いる不織布の目付が6
0g/m2 に満たない場合は、伸縮性繊維の緊縛力及び
不織繊維層の圧縮性が共に乏しく、局部の生理用品を保
持するだけのふくらみが形成されない問題がある。目付
が220g/m2 を越える場合は、局部の生理用品の圧
縮性は良いが、着用者が歩行の際に股下部に違和感を感
じたり、ショーツ全体の厚みが増して、ムレ感やべと付
き感を感じるという問題がある。
【0031】本発明においては、伸縮性繊維を含む編糸
によって不織繊維層がステッチ縫合されてなるものであ
る。本発明においてステッチ縫合とは、伸縮性繊維が表
糸(フロントバー又はL1)として、一方、編糸が裏糸
(バックバー又はL2)として、不織繊維層を狭持する
状態のことをいう。
【0032】次に本発明に用いる不織布の製造方法につ
いて説明する。
【0033】本発明に用いる不織布は、レジンボンド
式、スパンボンド式、スパンレース式、ステッチボンド
式、メルトブロー式、湿式法等の方法により得ることが
できる。
【0034】例えば、構成繊維として単繊維デニールが
0.1デニール以上3.5デニール以下の範囲にあるポ
リエステルフィラメント糸を用い、スパンボンド式で目
付が15g/m2 以上50g/m2 以下の範囲にある原
不織布を得て、該原不織布を伸縮性繊維を含む編糸と交
編糸でステッチ縫合することによって得ることができ
る。
【0035】本発明では、着脱性を向上させる観点から
ショーツの全ての部分を不織布から構成させることも好
ましく行われ、すなわち、不織布が面ファスナー(メ
ス)の役割をなし、ナプキンや尿取りパッドの裏面へ面
ファスナー(オス)又は粘着テープ(又は粘着シート)
などを設けることによって着脱性を著しく向上させるこ
とができる。
【0036】そして、また、局部に厚さを有する生理用
品を入れることにより、着用者の運動作用による皮膚の
動きに対してもフイット性や緊縛力が作用して局部から
のズレ移動やしわ変形を完全に無くすことができる。ま
た、これら生理用品のみを取り替えることもでき、洗濯
などの手間を省くことができる。
【0037】本発明では、ショーツの一部に吸湿性加工
及び透湿性加工の少なくともいずれかが施こされた部材
を用いることも好ましく行われる。
【0038】かかる吸湿性加工とは、本発明において
は、合成繊維に天然繊維並の吸湿性能を付与して着用時
の発汗によるムレ、ベタツキ等を抑制するために行う加
工をいい、具体的には、ポリアルキレングリコール等の
吸湿性化合物を繊維内部に含有せしめたものを用いるこ
とや親水性ビニルモノマー等をグラフト重合させること
によって吸湿性を付与する方法を採用することができ
る。
【0039】また、透湿性加工とは、素材に汗等の水蒸
気の放出機能を付与することによって着用時のムレ防止
を図るために行う加工をいい、具体的には、ウレタン系
樹脂などからなる0.1〜10μm程度の微細孔が多数
設けられた多孔質フィルムやコーティング被膜などを用
いる方法を採用することができる。
【0040】さらに、漏れ防止の観点から、防水性フィ
ルムを表、裏の少なくともいずれか一方にラミネート加
工することも好ましく行われる。
【0041】また、本発明では、ショーツの一部に抗菌
加工が施された部材を用いることも好ましく行われる。
【0042】かかる抗菌加工とは、本発明においては、
部材を常に衛生的に維持するため、真菌、細菌などの微
生物が部材表面で繁殖しないように殺菌作用を部材に付
与することをいい、有機ハロゲン化合物、有機金属化合
物(銅イオン、銀イオン、亜鉛イオンを付加したもの)
を用いることができる。具体的には、塩化ベンザルコニ
ウム、ヘキサメチレンビグアミド塩酸塩、ポリヘキサメ
チレンビグアミド塩酸塩、有機シリコーン系第4級アン
モニウム塩、アルキルリン酸エステルの第4級アンモニ
ウム塩等を用いることができる。
【0043】次に、本発明のサニタリーショーツを、図
面を用いて具体的に説明する。
【0044】図1は本発明の一例をモデル的に示した概
略斜視図である。
【0045】図2は本発明の一例をモデル的に示した概
略側方図である。
【0046】図1及び図2中においては、10はショー
ツ本体、2は該ショーツ本体10のヘムへ弾性糸入り細
幅レースを縫合したはき口、3、3’は脚出口、4は前
身頃、5は後身頃、6は股下部(まち)を示す。
【0047】本発明の一例においては、ショーツ本体1
0は、ほぼ筒状をなすように形成されており、上部は胴
体側のはき口2である。そのはき口2は下腹を覆う前身
頃4とヒップを覆う後身頃5を細幅レースで縁取り縫合
されている。下部は脚出口3、3’とされている。その
脚出口3、3’は前身頃4、後身頃5及び股下部(ま
ち)6と弾性糸入り細幅レースで縫合されている。そし
て、前身頃4と後身頃5は両側にある縫目21a、21
bで縫合されている。
【0048】図3は本発明の一例をモデル的に示した概
略分解図である。図3に示すように、前身頃4と後身頃
5の伸縮性の方向は、ヨコ伸びであってもよく、又はタ
テ・ヨコ両方向の伸びを有する不織布であってもよい。
好ましくは、前身頃4と後身頃5の伸縮性の方向は、バ
イヤスに形成するとよい。また、股下部(まち)6は、
同一生地を用いる際には、前身頃4の伸び方向と正反対
に縫合するとよい。
【0049】ここで、図4、図5、図6に本発明で用い
る不織布の一例の構造をモデル的に示す。図4は正面図
(表面)を示す。図5は断面図を示す。図6は正面図
(裏面)を示す。伸縮性繊維30を含む交編糸31は、
不織繊維層32を中間に狭持するように編込まれてい
る。
【0050】図5に示すように、伸縮性繊維30は染色
仕上げ後、伸縮性を発揮した結果として、中間に狭持し
た不織繊維層32にかさ高性を付与して、表裏両面に一
部の不織繊維層32a、32bをアーチ状に突出させ
る。その結果、伸縮性繊維30は、むしろ表面になく内
層に埋没している。一方、表面を示す図4の交編糸31
は、図6の両面に形成している。なお、交編糸31が例
えば被覆弾性糸から形成されておれば、被覆弾性糸31
cの被覆糸が阻害して表層に位置する。
【0051】図7、図8は、本発明で使用する生理用品
の一例であるナプキン又は尿取りパッドなどをモデル的
に示す概略図である。生理用品50は、ショーツ本体1
0の内側面の股下部(まち)6に沿って重ねる。股下部
(まち)6には、図5に示したように不織繊維層32
a、32bが表・裏両表面に突出しているため、いずれ
の場所においても面ファスナー(メス、又はB面)61
aの作用を保持している。生理用品50の裏面に、例え
ばナプキン51に貼付した粘着シート51a又は尿取り
パッド52に縫合した面ファスナー(オス、又はA面)
52bなどは、ショーツ本体10の内側面の下部周辺又
は股下部(まち)6の適宜の位置で面ファスナー(メ
ス、又はB面)に対応している。なお、粘着シート51
a又は面ファスナー(オス、又はA面)52bなどは、
いかなるタイプのものであってもよい。
【0052】次に、このサニタリーショーツの使用方法
及び作用について説明する。通常の使用時には、ナプキ
ン51又は尿取りパッド52などの生理用品50をショ
ーツ本体10に対して取り付けた状態で着用する。つま
り、ナプキン51に貼付した粘着シート51a又は尿取
りパッド52に縫合した面ファスナー(オス、又はA
面)をショーツ本体10の下部の内側面又は股下部(ま
ち)6に取り付けた状態で着用する。
【0053】そして、生理期間又は失禁した後などの取
り替え操作は、生理用品50を面ファスナー(52b)
もしくは粘着シート51aをショーツ本体10との結合
から取り外し、新品のものと交換する。時々、ショーツ
本体10の面ファスナーの結合位置を若干変えるだけで
繰り返し使用することができる。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。 [実施例1]不織繊維層に使用する構成繊維として単繊
維デニールが2.5デニールのポリエステルフィラメン
ト糸を用い、スパンレース法によって不織繊維層(デュ
ポン社製“ソンタラ”不織布#8017)を形成し、ま
た、編糸として、70デニールのポリウレタン弾性糸
(東レ・デュポン(株)製、”オペロン”)を芯糸と
し、75デニール36フィラメントのポリエステル仮よ
り加工糸(東レ(株)製DTYタイプ)を鞘糸とした被
覆弾性糸を使用し、交編糸として、75デニール36フ
ィラメントのポリエステル仮より加工糸(東レ(株)製
DTYタイプ)を使用して、市販のラッセル経編機で前
記不織繊維層をステッチ縫合し、得られた生機をヒート
セットして不織布を得た。得られた不織布の目付は8
5.5g/m2 、生地の引張強度はタテ16.5kg、
ヨコ6.8kg及び伸度はタテ28.0%、ヨコ17
2.2%であった。
【0055】かかる不織布と生理用品として尿取りパッ
ドを使用して、図1に示すようなサニタリーショーツを
作製した。
【0056】かかるサニタリーショーツは着用者の運動
によっても生理用品である尿取りパッドがズレたり、し
わ変形せず、また、不快なムレ感もなかった。 [実施例2]実施例1と同一の不織布に吸湿性加工とし
て、親水防汚加工剤「パーマローズT」(ICI社製)
を2.2重量%付与加工した後、乾燥した。
【0057】かかる不織布をショーツ本体に用いて、図
1に示すようなサニタリーショーツを作製した。
【0058】得られたサニタリーショーツは長時間の着
用時であっても、こすれ音が発せず、不快感なく、ソフ
トなフイット感を有し、ムレ感もなかった。 [実施例3]実施例1と同一の不織布に透湿性加工とし
て、高透湿防水加工「クインボンF」((株)サカイナ
ゴヤ社製)の厚さ0.7μm微多孔ウレタンフイルムを
ラミネート加工した。
【0059】得られたラミネート基布は風合いソフトで
不織布の伸縮性を殺さずに、透湿度4,000g/m2
・24hr(JIS Z 208)、耐水圧1,000
mm(JIS L 1092 A法)以上であった。
【0060】かかるラミネート基布を生理用品としての
尿取りパッドの裏面に用いて縫製し、図1に示すような
サニタリーショーツを作製した。得られたサニタリーシ
ョーツは不快なムレ感、モレ等もなかった。 [実施例4]不織布繊維層に使用する構成繊維として綿
繊維1. 3平均デニール×繊維長44mmスケヤーを用
い、スパンボンド法によって不織繊維層(ユニチカ社製
“コットエース”不織布#CO25SーA09)を形成
し、また、編糸として、70デニールのポリウレタン弾
性糸(”オペロン”を芯糸とし、70デニール24フィ
ラメントのナイロン仮より加工糸(東レ(株)製)を鞘
糸とした被覆弾性糸を使用して、交編糸として70デニ
ール24フィラメントのナイロン仮より加工糸(東レ
(株)製)を用い、実施例1と同一のラッセル経編機で
前記不織繊維層をステッチ縫合し、得られた生機をヒー
トセットして不織布を得た。
【0061】得られた不織布の目付は90.8g/
2 、生地の引張強度はタテ12.3kg、ヨコ4.3
kg及び伸度はタテ23.5%、ヨコ157.6%であ
った。これに無機系抗菌剤「活性綿」((有)中村技研
社製)を3.3重量%セラミック封入加工するための水
性浴中で浴比1:20の条件で常温より徐々に昇温し9
6℃にて60分間加熱処理した後、水洗乾燥した。
【0062】かかる不織布をショーツ本体に用いて、図
1に示すようなサニタリーショーツを作製した。
【0063】得られたサニタリーショーツは綿のソフト
に加味して肌触りの良いフイット感であり、不快感がな
く、ムレ感もなく、雑菌の繁殖による不快臭もなかっ
た。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、ナプキン、尿取りパッ
ド等の生理用品を装着しても、少々の運動作用による皮
膚の動きに対しても伸縮性繊維及び不織繊維層の圧縮性
が大きく作用して、生理用品が局部からズレたり、しわ
変形することなどを防止する効果がある。
【0065】また、伸縮性繊維と交編される編糸で不織
繊維層を補強すると共にかさ高性を付与した不織布を使
用できることから、肌から発する汗や湿気を最内層の繊
維が吸収し、中間層及び最外層へ運び不快感を感じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例をモデル的に示すモデル的に示し
た概略斜視図である。
【図2】本発明の一例をモデル的に示した概略側方図で
ある。
【図3】本発明の一例をモデル的に示した概略分解図で
ある。
【図4】本発明で用いる不織布の一例の構造をモデル的
に示す概略正面図(表面)である。
【図5】本発明で用いる不織布の一例の構造をモデル的
に示す概略断面図である。
【図6】本発明で用いる不織布の一例の構造をモデル的
に示す概略正面図(裏面)である。
【図7】本発明で用いる生理用品の一例であるナプキン
をモデル的に示す概略外観図である。
【図8】本発明で用いる生理用品の一例である尿取りパ
ッドをモデル的に示す概略外観図である。
【符号の説明】
2:はき口 3:脚出口 3’:脚出口 4:前身頃 5:後身頃 6:股下部(まち) 10:ショーツ本体 21a:縫目 21b:縫目 30:伸縮性繊維 31:交編糸 32:不織繊維層 32a:不織繊維層 32b:不織繊維層 50:生理用品 51:ナプキン 51a:粘着シート 52:尿取りパッド 52b:面ファスナー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不織繊維層が収縮性繊維を含む編糸によっ
    てステッチ縫合されてなる不織布から構成されたサニタ
    リーショーツであって、前記不織布の目付が60〜22
    0g/m2 の範囲にあることを特徴とするサニタリーシ
    ョーツ。
  2. 【請求項2】全ての部分が前記不織布から構成されてな
    ることを特徴とする請求項1に記載のサニタリーショー
    ツ。
  3. 【請求項3】一部に吸収性加工及び透湿性加工の少なく
    ともいずれかが施されてなることを特徴とする請求項1
    または2に記載のサニタリーショーツ。
  4. 【請求項4】一部に抗菌加工が施されてなることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載のサニタリーショー
    ツ。
  5. 【請求項5】尿取りパッドが設けられてなることを特徴
    とする請求項1、2、3または4に記載のサニタリーシ
    ョーツ。
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Cited By (3)

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