JP2000059911A - 電気車の制御装置 - Google Patents

電気車の制御装置

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JP2000059911A
JP2000059911A JP23044698A JP23044698A JP2000059911A JP 2000059911 A JP2000059911 A JP 2000059911A JP 23044698 A JP23044698 A JP 23044698A JP 23044698 A JP23044698 A JP 23044698A JP 2000059911 A JP2000059911 A JP 2000059911A
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Takeshi Ando
安藤  武
Takashi Kaneko
貴志 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1台の電力変換器で複数の電動機を駆動制御す
る電気車の制御装置において、より簡単な構成で再粘着
検知を行い、可能な限り電気車の加減速度を高くするこ
とにある。 【解決手段】電動機のトルクを制御する指令値を発生す
る手段と、前記指令値に基づいて前記電力変換器を動作
させる信号を出力する手段と、前記おのおのの電動機の
加速度を検出する手段を備えた電気車の制御装置におい
て、第1の選択器より前記複数の加速度のうちの一つを
選択し、その値から車輪の空転または滑走を検知する手
段と、前記空転または滑走が検知された電動機又は車輪
の加速度を第2の選択器で選択し、その選択された加速
度を用いて車輪の再粘着を検知する手段と、前記空転,
滑走検知信号及び前記再粘着検知信号に基づいて前記指
令値を調整する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の電力変換器
により複数の電動機を駆動する電気車の制御装置に係
り、特に車輪と軌道面間に発生する空転,滑走を検知し
て再粘着させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電気車の車輪の空転,滑走及び再粘着を
検知して電動機の発生トルクを絞り再粘着制御を行う方
法が例えば特開平4−69003号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報では、複数の
電動機の再粘着を検知する場合、各電動機ごとに再粘着
検知を行っている。そのために、電動機の数だけ再粘着
制御検知手段が必要となり、装置が複雑になったり、マ
イクロプロセッサで処理を行う場合には、演算時間が増
えてしまうという問題がある。
【0004】本発明の目的は、1台の電力変換器で複数
の電動機を駆動制御する電気車の制御装置において、よ
り簡単な構成で再粘着検知を行い、且つ物理的な粘着限
界までトルクを有効活用し、可能な限り電気車の加減速
度を高くすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の電動
機を駆動する電力変換器と、前記電動機のトルクを制御
する指令値を発生する手段と、前記指令値に基づいて前
記電力変換器を動作させる信号を出力する手段と、前記
おのおのの電動機または電動機により駆動される車輪の
加速度を検出する手段を備えた電気車の制御装置におい
て、第1の選択器より前記複数の加速度のうちの一つを
選択し、その値から車輪の空転または滑走を検知する手
段と、前記空転または滑走が検知された電動機又は車輪
の加速度を第2の選択器で選択し、その選択された加速
度を用いて車輪の再粘着を検知する手段と、前記空転,
滑走検知信号及び前記再粘着検知信号に基づいて前記指
令値を調整する手段とを備えたことにより達成できる。
【0006】これによれば、1台の電力変換器で複数の
電動機を駆動し、電気車が加速しているときにある一つ
の車輪に空転が発生したとすると、空転の発生は例えば
電動機加速度の最大値を選択する第1の選択器の出力が
所定値を超えたことにより検知できる。空転を検知する
と電動機のトルクを絞る制御が行われ、その結果空転速
度が収まり再粘着に至る。この再粘着点は、例えば空転
の発生した電動機の加速度が負となり、かつ加速度の微
分値(ジャーク値)が正となることにより見つけられ
る。このとき再粘着検知を行うための加速度を選択する
第2の選択器は空転を検知した時点に加速度が最大値を
とった電動機の値を出力する。このように再粘着検知は
空転を検知した電動機についてのみ行うことにより、確
実に再粘着の検知ができるとともに再粘着検知は電動機
の数に関係なく一つだけ設ければよい。同時に複数の電
動機に空転が発生した場合においても、電動機加速度の
最大値を選択する第1の選択器の出力を用いることによ
ってもっとも早く空転を検知できる。その後トルクを絞
る制御を行うので、空転を検知した電動機以外の電動機
についても空転が収まって再粘着する方向に動作する。
仮に第2の選択器で選択した電動機が再粘着した時に別
の電動機がまだ再粘着していなかったとしても、この場
合には再粘着していない電動機について空転を検知し、
再度再粘着制御が行われるので問題ない。
【0007】以上は空転が発生した場合についてである
が、滑走の場合についても、第1の選択器で電動機加速
度の最小値を選択し、第2の選択器で滑走を検知した時
点に加速度が最小値をとった電動機の値を選択すること
で同様に再粘着を検知できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図を用
いて説明する。図1は、直流電力を電力変換器に相当す
るインバータにより交流電力に変換し複数の誘導電動機
を駆動する電気車の制御装置における制御構成の概要を
ブロック図で示している。なお、同図の各ブロックは発
明の説明を分かり易くするために装置名で表現している
が、必要に応じてマイクロコンピュータによるソフトウ
エアでその機能を処理するものでもよい。
【0009】図1において、指令発生器56は、加速/
減速(力行/ブレーキ)指令P/B及び指令信号Ipを
出力する。指令信号Ipとしては、トルク指令,電流指
令,すべり周波数指令などが考えられるが、ここでは必
要なトルクに応じた電流指令とする。減算器11では、
このIpと空転・滑走制御器1から得られる電流制御量
ΔIpの差より電流指令I* が演算される。ゲート信号
発生器57は、電流指令I* に基づいてインバータのス
イッチング素子に与えるゲート信号を出力する。インバ
ータ58ではこのゲート信号により主回路を構成するス
イッチング素子を動作させ、直流電源52からフィルタ
コンデンサ53を介して得られる直流電力が三相交流電
力に変換され、その電力は誘導電動機91,92に供給
される。ここでは1台のインバータで2台の誘導電動機
を駆動する例を示したが、誘導電動機の数は何台でも構
わない。各誘導電動機の回転速度は回転速度検出器8
1,82で検出する。回転速度検出器及び後述する微分
器41,42は誘導電動機の数だけ設置する。
【0010】なお、図示していないが電気車の車輪は上
記誘導電動機で駆動されるようになっており、車輪速度
と誘導電動機の回転速度は比例関係にある。また、上記
発生器56,57とインバータ58の詳細な構成、動作
は例えば特開平5−83976号公報に詳細に記載されている
のでここでは省略する。図1ではインバータで誘導電動
機を駆動する構成となっているが、電力変換器,電動機
の種類は問わない。
【0011】次に、図1において発明部となる空転・滑
走制御器1の構成について説明し、各部の詳細は図2〜
図7により説明する。同制御器1は、微分器41,4
2,第1の選択器5,第2の選択器6,空転・滑走検知
器2,再粘着検知器3,電流制御器7から構成される。
微分器41,42では、回転速度検出器81,82より
得られるロータ周波数fr1,fr2の時間変化率である微
分値fr1′,fr2′が演算される。なお検出器81,8
2が加速度を検出するセンサの場合には、微分器41,
42は不要である。
【0012】第1の選択器5では、fr1′,fr2′及び
加速/減速指令P/Bを入力して、選択されたロータ周
波数微分値fra′を出力する。第2の選択器6では、fr
1′,fr2′,加速/減速指令P/B及び電流制御器7
の信号23(空転・滑走信号)を入力して、選択されたロ
ータ周波数微分値frb′ を出力する。空転・滑走検知器
2では、第1の選択器5の出力fra′,加速/減速指令P
/Bに基づき空転と滑走を検知しその検知信号21が出
力される。再粘着検知器3では、第2の選択器6の出力
frb′,加速/減速指令P/Bに基づき車輪とレールの再
粘着を検知しその検知信号22が出力される。電流制御
器7では、空転・滑走検知信号21,再粘着検知信号2
2,指令発生器56からの電流指令Ipに基づき電流制
御量ΔIpが演算される。
【0013】図2は、第1の選択器5の具体的な構成例
を示す。同選択器は、最大値演算器101,最小値演算
値102と切換器103から構成される。各電動機のロ
ータ周波数微分値fr1′,fr2′は、それぞれ最大値演
算器101,最小値演算値102に入力され、最大値演
算器101では微分値の最大値を、最小値演算値102
では微分値の最小値を出力する。指令発生器56からの
加速/減速指令P/Bに基づき、加速指令Pが出力され
ている時は、切換器103がP側に切り換わり最大値演
算器101の出力が選択されたロータ周波数微分値fr
a′ として出力され、減速指令Bが出力されている時は
B側に切り換わり最小値演算値102の出力が選択され
たロータ周波数微分値fra′ として出力される。この構
成により加速指令時にはfr′の最大値が、減速指令時に
はfr′の最小値がfra′ として出力されることとなる。
【0014】図3は、第2の選択器6の具体的な構成例
を示す。同選択器は、最大値No.演算器106,最小値
No.演算値107,データ保持器108と切換器10
9,110から構成される。各電動機のロータ周波数微
分値fr1′,fr2′は、それぞれ最大値No.演算器10
6,最小値No.演算値107に入力され、最大値No.演
算器106では微分値が最大値をとる電動機No.を、最
小値No.演算値107では微分値が最小値をとる電動機
No.を出力する。切換器109では、指令発生器56か
らの加速/減速指令P/Bに基づき加速指令Pが出力さ
れている時は、P側に切り換わり最大値No.演算器10
6の出力が信号111となり、減速指令Bが出力されて
いる時は、B側に切り換わり最小値No.演算値107の
出力が信号111となる。
【0015】データ保持器108には、信号111及び
後述する空転・滑走検知信号21が発生してから再粘着
検知信号22が発生するまでの間“1”を出力する信号
23(空転・滑走信号)が入力される。データ保持器の
出力112は、信号23が“1”のときには信号23が
“1”になった瞬間の入力111の値を保持して出力
し、信号23が“1”でないときには入力111をその
まま出力する。すなわち、切換器110では、データ保
持器108の出力112の電動機No.に応じて選択され
たロータ周波数微分値frb′ が出力される。この構成に
より信号23が“1”でなく、すべての車輪が粘着状態
にあるときには、出力frb′はfra′と等しくなる。ま
た、信号23が“1”で空転・滑走が発生している状態
のときには、出力frb′ には空転・滑走が発生している
電動機のロータ周波数微分値が出力されることになる。
【0016】図4は、空転・滑走検知器2の具体的な構
成例を示す。同検知器は、比較器116,117と切換
器118から構成される。微分値fra′は、比較器11
6,117にそれぞれ入力され、比較器116では微分
値fra′ が所定値よりも大の時“1”が出力され、比較
器117では微分値fra′が所定値よりも小の時“1"が
出力される。切換器118では、指令発生器56からの
加速/減速指令P/Bに基づき、加速指令Pが出力され
ている時はP側に切り換わり、比較器116の出力が空
転・滑走検知信号21として出力され、減速指令Bが出
力されている時はB側に切り換わり比較器117の出力
が空転・滑走検知信号21として出力される。ここで通
常は、比較器116の検知レベルは最大加速度の1.5
〜2 倍程度(正の値)に、比較器117の検知レベル
は最大減速度の1.5〜2 倍程度(負の値)に設定され
る。これにより、空転が発生した際はロータ周波数frの
微分値fra′の最大値が上昇し、滑走が発生した際はロ
ータ周波数frの微分値fra′の最小値が下降するので空
転及び滑走が検知できる。
【0017】図5は、再粘着検知器3の具体的な構成例
を示す。同検知器は、比較器121〜124と論理積回
路125,126と切換器127及び微分器128から
構成される。先ず、空転後の再粘着の検知として、比較
器121に微分値frb′ が、比較器122に微分値fr
b′を微分器128で微分した2回微分値frb″が入力さ
れる。ここで比較器121ではfrb′が所定値よりも小
の時“1"が出力され、比較器122ではfrb″ が所定
値より大の時“1”が出力されるよう設定されている。
論理積回路125では、両者比較器の論理積を取りその
結果より空転後に再粘着したかどうかの信号が出力され
る。即ち、空転が発生し再粘着する際はロータ周波数fr
の微分値fr′が負で且つfrの2回微分値fr″が正となる
条件が成立することによるものである。
【0018】一方、滑走後の再粘着の検知として、比較
器123に微分値frb′ が、比較器124に2回微分値
frb″が入力される。ここで比較器123ではfrb′が所
定値よりも大の時“1”が出力され、比較器124では
frb″ が所定値より小の時“1”が出力されるよう設定
されている。論理積回路126では、両者比較器の論理
積を取りその結果より滑走後に再粘着したかどうかの信
号が出力される。即ち、滑走が発生し再粘着する際はロ
ータ周波数frの微分値fr′が正で且つfrの2回微分値f
r″が負となる条件が成立することによるものである。
【0019】切換器127では、指令発生器56からの
加速/減速指令P/Bに基づき加速指令PでP側に、減
速指令BでB側に切り換え、加速中には論理積回路12
5の出力が、減速中には論理積回路126の出力が空
転,滑走後の再粘着検知信号22として出力される。
【0020】図6は、電流制御器7の具体的な構成と機
能を示す。フリップフロップ131では、空転・滑走検
知信号21が一旦“1"となると再粘着検知信号22が
“1"になるまで空転・滑走信号23が“1”で保持さ
れる。空転・滑走信号23が“1”の期間即ち空転又は
滑走中は切換器132,133は“1”側に切り換えら
れ、電流絞り量演算器134は所定の値を出力し減算器
135に入力される。この時切換器133は“1”側に
切り換わっているため減算器113の差分入力値136
は“0”であり、電流絞り量演算器134の出力値がそ
のままリミッタ付積分器137に入力される。リミッタ
付積分器137において、加算器138により電流絞り
量演算器134の出力値は保持器139の出力値と加算
され積分値を得る。この積分値はリミッタ140により
“0”以上で電流指令Ip以下の値にリミットされ電流
制御量ΔIpとして出力される。
【0021】すなわち、空転・滑走検知信号21が
“1”となってから再粘着検知信号22が“1”となる
までの期間ΔIpは増加し、減算器11により電流指令
* を減少させることで誘導電動機のトルクを減少させ
ていく。次に再粘着検知信号22が“1”となると空転
・滑走信号23は“0”となり切換器132,133は
“0”側に切り換えられ、電流復帰量演算器141は所
定の値を出力し、この値が減算器135に差分入力値1
36として入力される。この時、切換器132は“0"
側に切り換わっているため減算器135の和分入力値1
42は“0"であり、電流復帰量演算器141の出力値
が負の値としてリミッタ付積分器137に入力される。
この結果、加算器138では保持器139より得られる
前回値から電流復帰量演算器141の出力値を減算する
ことで積分値を減少させていき、リミッタ140により
“0”以下にならないようリミットしトルク電流制御量
ΔIpが出力される。
【0022】図7は、微分器41,42の具体的な構成
例を示す。減算器146ではその時点のロータ周波数fr
と保持器147による時刻T1秒前のロータ周波数frの
差分が演算され、その出力を乗算器148により1/T
1倍して1秒あたりのロータ周波数の変化量に換算し、
これをロータ周波数の微分値fr′(ロータ周波数の時間
変化率相当)として出力される。図5の微分器128も
同様の構成で実現できる。
【0023】次に、本発明の図1の実施例における動作
を空転発生時の場合について図8により説明する。ここ
では加速指令中に電動機No.1(誘導電動機91)だけ
に空転が発生した場合を例にとる。同図において、時刻
T1で空転が発生しロータ周波数fr1が急激に増加する
とロータ周波数の微分値fr1′が急上昇する。
【0024】第1の選択器5ではfr1′,fr2′の最大
値が選択されるので、その出力fra′にはfr1′が選択
される。fra′ が検知レベル24を超えると空転・滑走
検知器2により空転・滑走検知信号21が“1”とな
り、空転・滑走信号23は“1”で保持され時刻T2で
空転・滑走検知信号21が“0”となっても“1”のま
まとなる。空転・滑走信号23が“1”の期間中図6に
おける電流絞り量演算器134は所定値を出力し、減算
器135の和分入力値142が一定値ΔIa1の場合に
は電流制御量ΔIpは一定の傾きで増加し、誘導電動機
のトルクを減少させて車輪とレールを再粘着に向かわせ
るよう作用する。
【0025】一方、第2の選択器6では、空転・滑走信
号23が“1”となっている間は、信号23が“1”と
なった時点(この場合T1)のfr′が最大値となる電動
機No.(この場合はNo.1)の値を選択する(この場合
はfr1′)ので、その出力frb′及びその微分値frb″は
図8に示したようになる。
【0026】電流を絞っていく過程の時刻T4で車輪と
レールが再粘着すると、frb′ は負から正へと移行し、
frb″は正の値となる。よって、この時、frb′が負でfr
b″が正となる条件が成立し、再粘着検知信号22が
“1”となり、空転・滑走信号23は“0”となる。
【0027】空転・滑走信号23が“0”となると、電
流復帰量演算器141は所定の値を出力する。図8では
電流復帰量演算器141の出力をΔIb1からΔIb2
へと切り換える場合のもので、トルク電流制御量ΔIp
は2段階で減少し、誘導電動機のトルクを復帰させてい
く。このように再粘着を検知することで、速やかに誘導
電動機のトルクを復帰させることが可能になるため、誘
導電動機のトルクを有効活用することが可能となる。
【0028】以上説明したように本発明では、空転・滑
走の検知は第1の選択器5の出力fra′を用いて行い、
再粘着の検知に用いる第2の選択器6の出力frb′に
は、空転または滑走を検知してから、再粘着を検知する
までの間は、空転または滑走が発生している電動機の加
速度が選択されるようにすることで、1台の電力変換器
で複数の電動機を駆動する場合でも再粘着検知手段は一
つでよいことになりこれが大きな特徴である。これによ
り、1台の電力変換器で電動機を何台駆動しようが確実
に再粘着の検知ができることは勿論のこと、制御構成が
簡単になるという効果を達成できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、1台の電力変換器で複
数の電動機を駆動する場合にも再粘着検知手段を複数設
ける必要がなく、より簡単な構成で再粘着を検知できる
という効果がある。また、再粘着検知を速やかに精度よ
く出きるので空転・滑走時のトルクの絞り込みを極力少
なくすることができるので、物理的な粘着限界までトル
クを有効活用し、可能な限り電気車の加減速度を高くす
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御装置のブロック
図。
【図2】図1における第1の選択器5の詳細構成図。
【図3】図1における第2の選択器6の詳細構成図。
【図4】図1における空転・滑走検知器2の詳細構成
図。
【図5】図1における再粘着検知器3の詳細構成図。
【図6】図1における電流制御器7の詳細構成図。
【図7】図1〜図4のブロック図の動作の一例を示す
図。
【図8】本発明の動作を説明する図。
【符号の説明】
1…空転・滑走制御器、2…空転・滑走検知器、3…再
粘着検知器、5…第1の選択器、6…第2の選択器、7
…電流制御器、21…空転・滑走検知信号、22…再粘
着検知信号、23…空転・滑走信号、41,42…微分
器、56…指令発生器、58…インバータ、81,82
…回転速度検出器、91,92…誘導電動機。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電動機を駆動する電力変換器と、前
    記電動機のトルクを制御する指令値を発生する手段と、
    前記指令値に基づいて前記電力変換器を動作させる信号
    を出力する手段と、前記おのおのの電動機または電動機
    により駆動される車輪の加速度を検出する手段を備えた
    電気車の制御装置において、 第1の選択器より前記複数の加速度のうちの一つを選択
    し、その値から車輪の空転または滑走を検知する手段
    と、前記空転または滑走が検知された電動機又は車輪の
    加速度を第2の選択器で選択し、その選択された加速度
    を用いて車輪の再粘着を検知する手段と、前記空転,滑
    走検知信号及び前記再粘着検知信号に基づいて前記指令
    値を調整する手段とを備えたことを特徴とする電気車の
    制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、第1の選択器では、電
    気車に加速の指令が与えられている場合には加速度の最
    大値が選択され、電気車に減速の指令が与えられている
    場合には加速度の最小値が選択されるようにしたことを
    特徴とする電気車の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、第2の選択器では、空
    転または滑走を検知してから、再粘着を検知するまでの
    間は、空転または滑走が発生している電動機の加速度が
    選択され、その加速度とその微分値に基づき再粘着が検
    知されることを特徴とする電気車の制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021090612A1 (ja) * 2019-11-05 2021-05-14 日立Astemo株式会社 駆動制御装置

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