JP2000059773A - 非可逆圧縮データ編集装置 - Google Patents

非可逆圧縮データ編集装置

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JP2000059773A
JP2000059773A JP22158998A JP22158998A JP2000059773A JP 2000059773 A JP2000059773 A JP 2000059773A JP 22158998 A JP22158998 A JP 22158998A JP 22158998 A JP22158998 A JP 22158998A JP 2000059773 A JP2000059773 A JP 2000059773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非可逆圧縮データを編集のため伸長し編集後
に再び圧縮すると、編集によって変更を加えられなかっ
たセグメントのデータ品質が劣化する、という課題があ
った。 【解決手段】 例えば非可逆圧縮原データがMPEGフ
ォーマットの動画データの場合、編集前の伸長原データ
と編集後の伸長編集済データをバイナリデータとして比
較し同一でないフレーム、即ち、編集によって直接加工
されたフレームを検出し、これと対応する再圧縮時の圧
縮加工フレームを決定する手段、およびこの加工フレー
ムを参照して再圧縮時に圧縮がなされた他の圧縮参照フ
レームを決定する手段をもち、これら圧縮加工フレーム
および圧縮参照フレームのみを、編集前の非可逆圧縮デ
ータの対応フレームに置き換える手段を持つことによ
り、編集のための伸長、圧縮を繰り返すことによる非可
逆圧縮データの品質劣化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非可逆圧縮データを
編集する非可逆圧縮データ編集装置にかかわり、特に、
動画等の蓄積ファイル中の一部画像を編集加工する技術
にかかわる。
【0002】
【従来の技術】一般に動画像など大量のデータを伝送し
たり媒体に蓄積する時に、伝送時間や蓄積メモリの節約
をはかるために圧縮率の高い非可逆圧縮が用いられる。
非可逆圧縮データのもっとも一般的な形式はビデオ、オ
ーディオ、静止画、テキストなどのマルチメディアの複
合体として構成され、さらに、これが伝送や媒体蓄積に
適したパケットに区切られたデータフォーマット構成を
とる。そして、このような複合メディアデータを再生す
るには、まず、前処理としてメディアごとにパケットを
振り分ける分離操作をし、次いで単一メディアのパケッ
トストリームのパケットをほどき、ビデオエレメントス
トリームやオーディオエレメントストリームに分離生成
する。本発明でいう非可逆圧縮データとはこのような前
処理を経た単一データエレメントストリームをさしてい
る。
【0003】このような非可逆圧縮のプロトコルが多数
開発されているが、例えば動画像の標準圧縮規格である
MPEG規格のように、非可逆圧縮データの一部を編集
加工するためには、いったんこれを復号化して映像とし
て(すなわち伸長データとして)再現した状態でなけれ
ば編集加工することができないものが多い。ところがこ
のように圧縮原データを伸長原データに復号化し、これ
に編集を加えた伸長編集済データは、当然ながら膨大な
データ量であるため、この伸長編集済データを再び伝送
したり媒体保管するためにこれに圧縮を行うと、非可逆
圧縮の性質により、得られた圧縮編集済データのデータ
品質はもとの圧縮原データの品質より全般に劣化する。
劣化は編集加工により直接加工を加えられたセグメント
のみならず、無編集無加工のセグメントにまでおよぶこ
ととなる。これは、例えばMPEG圧縮動画像の数フレ
ームのみに編集加工を加えるだけで全体の画像の品質を
劣化させる。
【0004】ここで図2に示すような標準MPEG1規
格で圧縮されたビデオストリームを例に1枚の画像単位
であるフレームの圧縮復号化方法とデータ構成について
説明する。標準MPEG1規格では、一連の同一属性
(例えば画像サイズ、レートなど)をもつビデオデータ
は図2に示すように複数のGOP(Group of Picture)を
擁する一つのシーケンスからなっている。GOPは圧
縮、復号化の最小単位であり、一つのGOPパラメータ
(ヘッダー)のもとに複数のピクチャ層が含まれた構造
となっている。一つのピクチャ層は1枚の画面フレーム
をあらわす(MPEG圧縮されたフレームをピクチャと
呼ぶ)。各ピクチャに適用される圧縮の種類によって各
ピクチャは次の3種類のピクチャタイプをもつ。すなわ
ち、圧縮に適用される予測符号化がフレーム内のみであ
るI(Intra-coded) ピクチャ、過去のフレームを参照し
て順方向フレーム間予測を行うP(Predictive-coded)ピ
クチャ、および過去未来の二つのフレームを参照して両
方向フレーム間予測を行うB(Bidirectionally predict
ive-coded)ピクチャの3種類である。これらの区別は図
2で各ピクチャ毎のピクチャP(ピクチャパラメータ)
内にPCT(Picture Coding Type 図示略) として3ビ
ットで表わされる。
【0005】さて、上記のような無編集無加工の部分の
劣化を極力低く抑える技術が研究模索されている。例え
ば文献特開平8−130712号では、MPEG圧縮の
場合のGOP単位で編集部分を同定し、当該GOPの圧
縮伸長の処理回数を管理し、一定回数を越える場合にこ
れを原動画から作り直す技術が開示されている。しかし
この方法では常に原動画の保存準備が必要であり、また
所定回数以下の場合には、1GOP内のわずかなフレー
ムのみの編集加工によっても、GOP内の全フレームが
再圧縮のために劣化する。
【0006】また、文献特開平9−18830号では、
フレーム単位で編集処理された映像データに対し、GO
P先頭検出パルスを利用した制御により、編集加工され
たフレームが関係するGOPのみを選択記録する技術が
開示されている。しかしこの方法によっても、1GOP
内のわずかなフレームのみの編集加工によってGOP内
の全フレームが再圧縮のために劣化する事情は変らな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術では、編集加工をされなかった画像フレームも復号
化、再圧縮によって劣化させられ、通常のコンテンツ作
成のように何十回となく編集試行工程を繰り返すような
場合に、その画像劣化の累積は無視できない問題となっ
ている。本発明はこのような課題を解決する非可逆圧縮
データ編集装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】非可逆圧縮データを編集
のため伸長し編集後に再び圧縮すると、編集によって変
更を加えられなかったセグメントのデータ品質が劣化す
る、という上記の課題は図1に示す如く、非可逆圧縮さ
れた圧縮原データg を復号化する復号部1と、復号化に
より得られる伸長原データG上の一部に編集加工を加え
る編集部2と、この編集部2の出力である伸長編集済デ
ータHを再び非可逆圧縮して圧縮編集済データh を得る
圧縮部3とを有する非可逆圧縮データ編集装置におい
て、前記伸長原データGと前記伸長編集済データHが異
なるセグメントを示す加工セグメント情報k-idを決定す
る加工セグメント決定手段4と、前記伸長編集済データ
Hを前記圧縮部3で再圧縮するときに前記加工セグメン
ト情報k-idが示す加工セグメントを参照することにより
圧縮がなされる他の圧縮セグメントを示す参照セグメン
ト情報s-id、を決定する参照セグメント決定手段5と、
前記加工セグメント決定手段4および参照セグメント決
定手段5により指示される加工セグメント情報k-idおよ
び参照セグメント情報s-idにしたがって、前記圧縮原デ
ータg のうち対応するセグメントのみを前記圧縮編集済
データh の対応するセグメントで置き換えた無劣化圧縮
編集済データh'を生成する選択手段6、とを有する非可
逆圧縮データ編集装置を提供することによって解決され
る。
【0009】好適には、標準MPEGフォーマットの動
画データの編集における画像劣化という上記課題は、図
1において加工セグメント決定手段4は伸長原データG
と伸長編集済データHとをフレーム単位でバイナリ比較
することによりフレーム単位の加工セグメント情報k-id
を決定し、参照セグメント決定手段5は、Iピクチャま
たはPピクチャを含む加工セグメント情報k-idから、こ
れらを参照して圧縮された他のPピクチャまたはBピク
チャを参照セグメント情報s-idとして決定し、選択手段
6は、標準MPEGフォーマットである圧縮原データg
のうち、前記加工セグメント情報k-idおよび参照セグメ
ント情報s-idに対応するピクチャのみを前記圧縮編集済
データh の対応するピクチャで置き換えた無劣化圧縮編
集済データh'を生成する、非可逆圧縮データ編集装置を
提供することによって解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】非可逆圧縮データ編集装置の実施
例を図1〜図4により説明する。なお、本発明における
コンピュータ処理は、コンピュータプログラムにより当
該コンピュータの主記憶装置上で実行されるが、このコ
ンピュータプログラムの提供形態は、当該コンピュータ
に接続された補助記憶装置をはじめ、フロッピーディス
クやCD−ROM等の可搬型記憶装置やネットワーク接
続された他のコンピュータの主記憶装置及び補助記憶装
置等の各記録媒体に格納されて提供されるもので、この
コンピュータプログラムの実行に際しては、当該コンピ
ュータの主記憶装置上にローディングされ実行されるも
のである。
【0011】図1は本発明の非可逆圧縮データ編集装置
の実施例のブロック構成図である。編集対象となる圧縮
原データg は先に述べたようなメディア分離前処理を経
たデータエレメントストリームを前提としている。以下
には圧縮原データg を図2に示すような標準MPEG1
規格で圧縮されたビデオストリームとした場合について
詳細に説明する。
【0012】図3(a) 〜(d) によってGOP内のピクチ
ャの参照関係を説明する。原動画像の何フレームを1G
OPにまとめるか、また、その中でIまたはPピクチャ
の現れる周期、といった圧縮パターンは、通常圧縮器に
よってデフォルトで決まっていたり操作者の初期設定で
定まる。図3(a) の圧縮パターンの例では、1GOPを
15フレームとし、圧縮パターンは圧縮後の伝送上のな
らびでIBBPBBPBBPBBPBB とした例を示している。このよ
うな圧縮形式のもとで、図3(b) の原動画像F0〜F1
4の15フレームの画像が圧縮されると、図3(c) に示
す圧縮データが得られる。ここに0〜14は再生時の時
間順序を示すフレームNo. であり、伝送上の順序ではな
い。なお、原画順を示すフレームNo. は各ピクチャ層の
ピクチャパラメータ中に10ビットのTR(Temporal Re
ference)として規定されている。また各GOPはヘッダ
ー部にもつタイムコードTC(Time Code:シーケンスの
先頭からの時間が時分秒で設定されている) によって順
序づけられている。図1における圧縮原データg は例え
ばこのようなフォーマットで復号部1に入力されるもの
である。
【0013】次に図3(c) によって各ピクチャの参照関
係を説明する。IピクチャはフレームNo. 2の1フレー
ムのみで、これは参照関係を持たずに圧縮復号化可能な
フレームである。Pピクチャは過去のIまたはPフレー
ムを参照して圧縮復号化される。よってフレームNo.
5,8,11,14はそれぞれ2,5,8,11を参照
する。Bピクチャは過去および未来のフレームを参照し
て圧縮復号化される。例えば、B3,B4のフレームは
過去のI2フレームと未来のP5フレームを参照して圧
縮復号化される。ここにB0,B1のフレームについて
はこのGOPの中には過去の参照フレームをもたないこ
とに注意が必要である。これらのフレームは直前のGO
Pの原画順で最後のピクチャを参照する。図3(c) で参
照関係−1と記しているのはこのことを示すものであ
る。図3(c) でGOP内の先頭がIフレームから始まる
こと、および最大フレームNo.14 がPピクチャであるこ
と、はこのような符号化に必要な標準MPEG1の規約
である。(なお、この例のような圧縮パターンをもつシ
ーケンスでは、通常先頭のGOP内のB0,B1ピクチ
ャは参照フレーム欠如のため圧縮復号化に特殊扱いが必
要で、その方法はGOPヘッダーに指定されている。) 図3(c) に示した参照関係を各フレーム毎にまとめる
と、図3(d) のような参照関係表が得られる。ここでは
フレームNo. N のピクチャが他のピクチャの圧縮復号化
の際に参照されている状況を参照元のフレームNo. のリ
ストで示す。フレームNo.14 のリスト内にX+0,X+1 とあ
るのはこのフレームが次GOP内のB0,B1フレーム
から参照されていることを示す。これをタイムコードT
C=t で特定されるGOPの内部フレームの参照を示す
リストLt(N) と次GOP内のフレームの参照を示すリス
トXt(N) とに分けて表現することもできる。本発明にお
いては復号部1に入力される圧縮原データg の圧縮形式
情報をあらかじめ圧縮部3に設定しておき、圧縮部3に
おいて得られる圧縮編集済データh はもとの圧縮原デー
タg と同じ圧縮形式とすることを前提する。したがっ
て、図1において圧縮部3からあらかじめ加工セグメン
ト決定手段4および参照セグメント決定手段5に供給さ
れている圧縮形式情報enc-inf は、ここに説明した例え
ば図3(a) ,(d)の如き情報である。
【0014】さて、次に本発明の非可逆圧縮データ編集
装置の各部の動作を説明する。図1において、まず圧縮
原データg は後の使用のためバッファ10に保存されると
ともに復号部1で復号化され伸長原データGとしてバッ
ファ20に蓄積される。ここに圧縮原データg は先に説明
した図3(c) のような形式であり、伸長原データGは図
3(b) のように復元されている。次いで編集部2はバッ
ファ20の出力である伸長原データGを再生して、必要な
箇所に外部より編集加工用データEを加え画像編集を行
なう。一般に画像編集ではフレームの更新、追加、削
除、移動などの操作が重畳されるが、本発明ではこの編
集の結果の伸長編集済データHがもとの伸長原データG
と同数のフレーム数をもつような編集のみを対象とす
る。なお好適には、一部のフレーム更新のみを行い、フ
レームの追加、削除、移動が行なわれていない編集操作
の場合にその効果が大である。そのような編集操作とし
ては、例えば字幕の重畳、字幕の取り替え、モザイクや
暈しの重畳、画面の入れ換え、背景の置き換えなどがこ
れに相当する。
【0015】編集部2は上記のような編集の結果の伸長
編集済データHをバッファ21に送るとともに、可能な場
合には、編集部分情報G-infとして更新されたフレーム
No.およびこのフレームの属するGOPのTCを加工セ
グメント決定手段4にあたえる。次に圧縮部3はバッフ
ァ21の出力である伸長編集済データHを圧縮し圧縮編集
済データh を生成しバッファ30に蓄積する。
【0016】次いで加工セグメント決定手段4はバッフ
ァ20の出力として伸長原データGを、またバッファ21の
出力として伸長編集済データHを受け、先に得られた編
集部分情報G-infをもとに伸長原データGと伸長編集済
データHの該当フレームをバイナリ比較し、変更があっ
たことを確かめる。また、編集部2の機能によっては編
集部分情報G-infを出さないものもあるが、その場合
は、加工セグメント決定手段4は伸長原データGと伸長
編集済データHの各フレームを先頭からバイナリ比較し
て同一でないフレームをすべて更新されたフレームと
し、これを先頭からの通しのフレームNo. で特定する。
そしてあらかじめ圧縮部3より得ている圧縮形式情報en
c-inf のGOP内フレーム数(図3の例では15)をも
とに、更新フレームの存在する各GOP毎にそのTCお
よび更新フレームのフレームNo. に換算し決定する。ち
なみに伸長1フレームを360×240×3バイトとし
ても全フレームのバイナリ比較を実時間の360倍高速
サーチ程度で行なうことは容易である。
【0017】かくして加工セグメント決定手段4は更新
されたフレームのフレームNo. およびこのフレームの属
するGOPのTCを得るので、これを加工セグメント情
報k-idとして以下の如く決定し、参照セグメント決定手
段5および選択手段6に提供する。すなわち、TC=t
のGOP内の更新フレームがk1,k2,..,kpのp個である
とき、この加工セグメント情報を{k-id}t = t,(k1,
k2,..,kp) と表現するならば、加工セグメント情報の全
体k-idは、 k-id=Σ{k-id}t = t,(k1,k2,..,kp) for t ∈(t1,t2,...,tg) (式1) のようにあらわされる。ここに(t1,t2,...,tg)は更新フ
レームを有するGOPのTCのリストである。
【0018】次に参照セグメント決定手段5が加工セグ
メント決定手段4より受けた加工セグメント情報k-idお
よび圧縮部3より受けた圧縮形式情報enc-inf をもとに
参照セグメント情報s-idを決定する手順を説明する。先
に図3(d) で述べた如く圧縮形式情報enc-inf は同一G
OPt 内での参照リストLt(N) および次GOPt+1 内で
の参照リストXt(N) を与えるので、参照セグメント決定
手段5は加工セグメント情報k-id= t,(k1,k2,..,kp)
の各々のピクチャに対応してGOPt 内の参照ピクチャ
リスト{s-id}t として、 {s-id}t=Lt(k1)+Lt(k2)+...+Lt(kp) および次GOPt+1 内での参照リスト{s-id}t+1 とし
て、 {s-id}t+1=Xt(kp) と決定する。ここに上式右辺の+ 記号は各リストの和集
合をとることを意味するものとする。従って、参照セグ
メント情報s-idの全体は、同一GOP参照分 s-id(t)=Lt(k1)+Lt(k2)+...+Lt(kp) for t∈(t1,t2,...,tg) (式2) および次GOP参照分 s-id(t+1)=Xt(kp) for t∈(t1,t2,...,tg) (式3) によって決定される。
【0019】最後に選択手段6がバッファ30から得られ
る圧縮編集済データh とバッファ10から得られる圧縮原
データg をピクチャ単位で選択し、これを組み合わせた
無劣化圧縮編集済データh'を出力する手順を説明する。
選択手段6は加工セグメント決定手段4から(式1)の
ピクチャリストを加工セグメント情報k-idとして、また
参照セグメント決定手段5から(式2)(式3)のピク
チャリストを参照セグメント情報s-idとして受けとる。
またこれらにはそのピクチャを含むGOPを特定するT
Cのリスト(t1,t2,...,tg)が付属している。選択手段6
は圧縮編集済データh および圧縮原データg を先頭のG
OPから順次そのTC値を吟味し、t1,t2,...,tgのTC
値をもつGOPおよびそのそれぞれの次GOPに対して
のみ、しかもその中に含まれる(式1)〜(式3)の式
で示されるフレームNo. をもつピクチャのみをバッファ
30の圧縮編集済データh から選びだし出力する。そして
その他のピクチャおよびGOPは劣化した圧縮編集済デ
ータh のかわりに、その元データであり無劣化の圧縮原
データg を選択し出力する。このように圧縮データ上で
ピクチャ単位で画像の入れ換えを行なってもシーケンス
内のフレーム参照関係には何ら矛盾をきたさないことは
上記の説明で明らかであろう。かくして選択手段6は無
劣化圧縮編集済データh'を出力することができる。
【0020】以上の動作の具体例を図4(a) 〜(e) によ
って説明する。図4(a) は加工セグメント決定手段4に
おける伸長原データGと伸長編集済データHとの比較結
果例である。比較は各フレーム毎に行なわれ、圧縮原デ
ータg のGOPに対応するまとまりとして比較結果が整
理される。図4(a) の例ではTC=t1のGOPに相当す
る部分にのみ加工セグメントを検出し、他のGOPに相
当する部分はすべて同一であった。そしてTC=t1のG
OPに相当する15フレームをバイナリ比較した結果
は、図で×印を付した6枚のフレームのみが編集加工さ
れていることがわかった。
【0021】このような結果に対し加工セグメント決定
手段4は図4(b) の如く加工セグメント情報k-idを決定
する。すなわち、対象GOPリスト=(t1) というメンバ
ー数1のリストとなり、TC=t1のGOPに関して、 k
-id = t1,(3,4,11,12,13,14) を得る。次いで、参照セ
グメント決定手段5はこの加工セグメント情報k-idをす
でに図3(d) で説明した圧縮形式情報enc-inf の参照リ
ストLt(N) 、Xt(N)と突き合わせ、TC=t1のGOPに
関して、s-id(t1)=(9,10,12,13,14)、およびTC=t1の
GOPの次のGOPに関して、 s-id(t1+1)=Xt(14)=(0,1) という参照セグメント情報s-idを出力する。
【0022】図4(d) には問題のGOPの部分の圧縮編
集済データh を示す。図中のフレームはi,p,b でピクチ
ャタイプをh で圧縮編集済をあらわしihのように印をつ
けて示した。これは従来の非可逆圧縮データ編集装置か
ら出力されるものと対応する。選択手段6はバッファ30
から出されるこの圧縮編集済データh の中から、図4
(b)(c)で指示されるフレームのみを選択し、その他のフ
レームについてはバッファ10からの圧縮原データg を選
択して無劣化圧縮編集済データh'として出力する。図4
(e) にはこのようにして得られた無劣化圧縮編集済デー
タh'のフレーム構成を示す。図中の6個の×印は図4
(b) の加工セグメント情報k-idが指示するフレームであ
り、7個の△印は図4(c) の参照セグメント情報s-idが
指示するフレームである。その他の20個の〇印はバッ
ファ10の圧縮原データg からとられたフレームであり、
g の印を付してh のフレームと区別した。これら20個
のgフレームは対応するhフレームと同じ画像をあらわ
す原データであり、図4(d) に比べて全く劣化していな
いものである。
【0023】なお図1においてバッファ10、バッファ2
0、バッファ21、バッファ30は復号部1、編集部2、圧
縮部3、加工セグメント決定手段4、および選択手段6
を動作させる時間遅れを補償する程度のものであればよ
く、また逆に蓄積媒体のようなオフライン操作を伴うも
のであってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、編集によって直接加工された加工セグメントと
これを参照して圧縮される参照セグメントのみを圧縮編
集済データから抽出して採用し、残りは圧縮原データを
使った無劣化圧縮編集済データが得られるので、編集に
よって変更を加えられなかったセグメントのデータ品質
を劣化させない、という著しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非可逆圧縮データ編集装置の実施例
【図2】標準MPEG1規格で圧縮されたビデオストリ
ーム
【図3】GOP内のピクチャの参照関係例
【図4】加工セグメント決定手段および参照セグメント
決定手段の動作例
【符号の説明】
1 復号部 2 編集部 3 圧縮部 4 加工セグメント決定手段 5 参照セグメント決定手段 6 選択手段 g 圧縮原データ G 伸長原データ E 編集加工用データ H 伸長編集済データ h 圧縮編集済データ h' 無劣化圧縮編集済データ enc-inf 圧縮形式情報 G-inf 編集部分情報 k-id 加工セグメント情報 s-id 参照セグメント情報

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非可逆圧縮された圧縮原データを復号化
    する復号部と、復号化により得られる伸長原データ上の
    一部に編集加工を加える編集部と、この編集部の出力で
    ある伸長編集済データを再び非可逆圧縮して圧縮編集済
    データを得る圧縮部とを有する非可逆圧縮データ編集装
    置において、 前記伸長原データと前記伸長編集済データが異なるセグ
    メントを示す加工セグメント情報を決定する加工セグメ
    ント決定手段と、 前記伸長編集済データを前記圧縮部で再圧縮するときに
    前記加工セグメント情報が示す加工セグメントを参照す
    ることにより圧縮がなされる他の圧縮セグメントを示す
    参照セグメント情報、を決定する参照セグメント決定手
    段と、 前記加工セグメント決定手段および参照セグメント決定
    手段により指示される加工セグメント情報および参照セ
    グメント情報にしたがって、前記圧縮原データのうち対
    応するセグメントのみを前記圧縮編集済データの対応す
    るセグメントで置き換えた無劣化圧縮編集済データを生
    成する選択手段と、を有することを特徴とする非可逆圧
    縮データ編集装置。
  2. 【請求項2】 圧縮原データはMPEGフォーマットの
    動画データであり、加工セグメント決定手段は伸長原デ
    ータと伸長編集済データとをフレーム単位でバイナリ比
    較することによりフレーム単位の加工セグメント情報を
    決定し、 参照セグメント決定手段はIピクチャまたはPピクチャ
    を含む加工セグメント情報から、これらを参照して圧縮
    された他のPピクチャまたはBピクチャを参照セグメン
    ト情報として決定し、 選択手段は、前記圧縮原データのうち、前記加工セグメ
    ント情報および参照セグメント情報に対応するピクチャ
    のみを前記圧縮編集済データの対応するピクチャで置き
    換えた無劣化圧縮編集済データを生成する、ことを特徴
    とする請求項1記載の非可逆圧縮データ編集装置。
  3. 【請求項3】 非可逆圧縮された圧縮原データを復号化
    する復号部と、復号化により得られる伸長原データ上の
    一部に編集加工を加える編集部と、この編集部の出力で
    ある伸長編集済データを再び非可逆圧縮して圧縮編集済
    データを得る圧縮部とを含む非可逆圧縮データ編集に関
    する情報処理をコンピュータに行わせるプログラムを記
    録した記録媒体であって、 前記伸長原データと前記伸長編集済データが異なるセグ
    メントを示す加工セグメント情報を決定させる加工セグ
    メント決定手段と、 前記伸長編集済データを前記圧縮部で再圧縮するときに
    前記加工セグメント情報が示す加工セグメントを参照す
    ることにより圧縮がなされる他の圧縮セグメントを示す
    参照セグメント情報、を決定させる参照セグメント決定
    手段と、 前記加工セグメント決定手段および参照セグメント決定
    手段により指示される加工セグメント情報および参照セ
    グメント情報にしたがって、前記圧縮原データのうち対
    応するセグメントのみを前記圧縮編集済データの対応す
    るセグメントで置き換えさせた無劣化圧縮編集済データ
    を生成させる選択手段と、を実現させるプログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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