JP2000059763A - 車両周辺監視装置 - Google Patents

車両周辺監視装置

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JP2000059763A
JP2000059763A JP10223318A JP22331898A JP2000059763A JP 2000059763 A JP2000059763 A JP 2000059763A JP 10223318 A JP10223318 A JP 10223318A JP 22331898 A JP22331898 A JP 22331898A JP 2000059763 A JP2000059763 A JP 2000059763A
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image
vehicle
pair
reflection
reflector
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JP10223318A
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Koji Sanai
幸治 佐内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーやカメラレンズの汚れ判定、車間距離
や被写体との距離判定などの画像判定処理ができず、安
全運転上の信頼性に欠けるという課題があった。 【解決手段】 第1反射部11,12からの反射光を入
射する第2反射部13と、第1反射部および第2反射部
の一方の視野方向に切り替える視野切替駆動手段14
と、第2反射部の反射画像を撮像する撮像手段15と、
この撮像手段からの画像信号を処理して、車両周辺の情
報信号を出力する画像処理部20を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の周辺状
況を自動的に監視して運転時の安全を確認するための車
両周辺監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の前部または後部に装備
したテレビカメラで前方や後方および左右の光景を撮像
することにより、対人・対車その他の危険物などの障害
物を運転者に認識させる車両周辺監視装置は既に知られ
ている。
【0003】図23は、例えば特開平6−171426
号公報に記載された従来の車両周辺監視装置を示す斜視
図である。同図において、1は自動車の前部に装備され
るカメラ、2はカメラ1のケース、3はケース2内に取
り付けられたカメラ本体、4a,4bは前記ケース2の
先端内部に平面略V字状に配置されて前記カメラ本体3
の前方に位置する左右一対のミラー、5は前記カメラ本
体3からの画像信号を反転処理する画像切換手段として
のコントローラ、6は車内の運転席前方に配置されるテ
レビ表示器であり、このテレビ表示器6には、前記カメ
ラ本体3が前記ミラー4a,4bを介して撮影した画像
が、前記コントローラ5で反転されて映し出される。
【0004】次に動作について説明する。車両走行時に
おいて、左右のミラー4a,4bのそれぞれに映った左
右反転画像がカメラ本体3で撮影され、その反転画像信
号がコントローラ5に送られることにより、コントロー
ラ5は、前記カメラ本体3で撮影された左右反転画像を
正画像に反転処理し、その画像信号がテレビ表示器6に
送られることにより、テレビ表示器6は正画像を表示す
る。従って、テレビ表示器6を見ることにより、例え
ば、支線道路(路地)から幹線道路への車両進入時など
の際に、車両進行方向の前方および左右側方の往来状況
や障害物の有無などを視認することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両周辺監視装
置は以上のように構成されているので、単にミラー4
a,4bに映った左右反転画像をカメラ本体3で撮影
し、その反転画像をコントローラ5で正画像に切換え制
御してテレビ表示器6に表示するだけであり、1つの光
学系では1つの画像しか撮り込むことができず、このた
め、車両進行方向の前方および左右両側方の被写体画像
を前記テレビ表示器6で視認することはできても、前記
ミラー4a,4bやカメラレンズの汚れ(付着物)を運
転車に認識させるための汚れ判定、および、車間距離や
障害物等被写体との距離を認識させるための距離判定な
どの画像判定処理を行うことができず、安全運転上の信
頼性に欠けるという課題があった。また、上記従来の車
両周辺監視装置では、例えばトンネル内やガード下のト
ラック走行に際して、上下方向の被写体を撮像表示する
ことができず、このため、車高とトンネル内やガード下
の上部被写体との間の距離判定、すなわち、トラックが
トンネル内またはガード下を走行可能か否かを運転車自
らが判断しなければならず、危険性が伴うという課題が
あった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、視野方向を切り替え可能な1つの
光学手段によって、所定の視野方向の被写体の2画像を
1対として撮像し、その2画像を比較して当該2画像の
差異の有無を判定することができ、その判定結果の情報
信号によって、車両周辺の状況を的確に把握することが
できる車両周辺監視装置を得ることを目的とする。
【0007】また、この発明は、同一被写体を2回反射
による正像の2画像成分として撮像し、その2画像成分
のずれ量から車両と被写体との距離を判定することがで
き、その距離判定情報によって、車間距離および障害物
や往来者などの被写体との距離を把握することができる
車両周辺監視装置を得ることを目的とする。
【0008】さらに、この発明は、同一被写体を1回反
射による左右反転の2画像成分として撮像し、その左右
反転の2画像成分から車両と被写体との距離を判定する
ことができる車両周辺監視装置を得ることを目的とす
る。
【0009】さらに、この発明は、被写体の撮像から光
学系反射部の汚れの有無を判定することができ、その汚
れ判定によって、撮像データの誤差を無くすことが可能
で、信頼性の高い撮像データを得ることができて車両周
辺の監視精度の向上を図ることができる車両周辺監視装
置を得ることを目的とする。
【0010】さらに、この発明は、光学手段系統の汚れ
の有無を容易にテストすることができる車両周辺監視装
置を得ることを目的とする。
【0011】さらに、この発明は、光学系反射部の視野
方向切り替え時に、その切り替え動作に連動して被写体
の撮像が常に正画像となるように自動制御することがで
き、その正画像をモニタで視認することができる車両周
辺監視装置を得ることを目的とする。
【0012】さらに、この発明は、光学系反射部の視野
方向を車両の走行速度に応じて自動的に切り替えること
ができ、車両の走行速度に応じた画像処理情報を得るこ
とができる車両周辺監視装置を得ることを目的とする。
【0013】さらに、この発明は、撮像した被写体の2
画像成分の画像差異部分のみをモニタに強調表示するこ
とができ、前記画像差異部分を異常事態として容易に視
認することができる車両周辺監視装置を得ることを目的
とする。
【0014】さらに、この発明は、光学手段を所定の視
野方向に切り替えることにより、所望の視野方向の被写
体画像を2画像1対として平行光路で撮像手段側に反射
させることができる車両周辺監視装置を得ることを目的
とする。
【0015】さらに、この発明は、同一被写体を圧縮さ
れた2画像成分として撮像することができると共に、そ
の2画像成分データを加算して鮮明な1つの加算合成圧
縮画像をモニタに1画面で表示させることができ、その
モニタに大きなブランク画面が生じることのない車両周
辺監視装置を得ることを目的とする。
【0016】さらに、この発明は、圧縮撮像された2画
像成分のうちの少なくとも一方の圧縮画像を拡大して鮮
明な1つの拡大画像をモニタに1画面で表示させること
ができる車両周辺監視装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両周辺
監視装置は、車両に搭載され、当該車両の周辺を撮像し
て画像処理することにより車両の周辺を監視する車両周
辺監視装置において、被写体の2画像を1対としてその
1画像ずつの実像光を個々に入射する1対の第1反射部
と、これらの第1反射部から前記2画像1対の反射光を
入射する第2反射部と、前記第1反射部および前記第2
反射部の少なくとも一方を所定の視野方向に切り替える
視野切替駆動手段と、前記第2反射部に映った2画像1
対の反射画像を撮像しその2画像成分を1画像成分に合
成する撮像手段と、この撮像手段からA/D変換後の合
成画像信号を入力し、その合成画像の2画像成分データ
を記録収納する少なくとも1つのフィールドメモリを有
し、このフィールドメモリの略半分がそれぞれ前記2画
像成分データに対応し、その2画像成分データを前記フ
ィールドメモリから読み出して比較演算することによ
り、前記2画像成分の差異を判定し、その判定結果の情
報信号を出力する画像処理部とを備えたものである。
【0018】この発明に係る車両周辺監視装置は、撮像
手段が、第1反射部を介して第2反射部から平行光路で
反射された被写体の2画像成分を1対1の分割比率で映
す2分割1対の受光エリアを有する撮像素子と、この撮
像素子の前記受光エリアから2画像成分を読み出して1
画像成分に合成しその合成画像信号を出力する映像処理
部とを備え、画像処理部は、前記映像処理部から出力さ
れてフィールドメモリに記録収納された2画像成分デー
タを読み出し、その2画像成分のずれ量を比較し、当該
ずれ量から車両と被写体との距離を演算する距離判定手
段を備えているものである。
【0019】この発明に係る車両周辺監視装置は、撮像
素子が、第1反射部を介さずに第2反射部のみによる1
回反射の平行光路を経て左右反転の被写体画像となる1
対の2画像反射光を直接入射し、距離判定手段は、前記
撮像素子から出力されてフィールドメモリに記録収納さ
れた前記1対の2画像成分を左右反転のまま読み出し、
その左右反転の2画像成分から3角測距によって車両と
被写体との間の距離を演算し、その距離情報をモニタに
表示するものである。
【0020】この発明に係る車両周辺監視装置は、撮像
手段が、第1反射部と第2反射部とによる2回反射もし
くは第2反射部のみによる1回反射の平行光路を経た2
画像成分を1対1の分割比率で映す2分割1対の受光エ
リアを有する撮像素子と、この撮像素子の前記受光エリ
アから前記2画像成分を読み出して1画像成分に合成し
その合成画像信号を出力する映像処理部とを備え、画像
処理部は、前記映像処理部から出力されてフィールドメ
モリに記録収納された2画像成分データを読み出して比
較することにより、その2画像成分の差異の有無を判定
し、その画像差異の有無を光学系反射部の汚れの有無と
して判定する汚れ判定手段を備えているものである。
【0021】この発明に係る車両周辺監視装置は、1対
の第1反射部が、視野切替駆動手段による入射光路の切
り替え位置で前記第1反射部のそれぞれに対応する1対
の標識を備え、フィールドメモリには前記標識に汚れの
ないマスタ標識画像成分が記録され、前記第1反射部の
それぞれに映った標識画像を第2反射部から平行光路で
反射される2分割標識画像として前記フィールドメモリ
に入力し、汚れ判定手段は、前記第1反射部が前記標識
との対応位置に切り替えられた時、前記フィールドメモ
リから前記マスタ標識画像成分と前記2分割標識画像成
分とを読み出し、そのマスタ標識画像成分と2分割標識
画像とを照合して両者の差異の有無を判定し、判定結果
の汚れ情報信号を出力するようになっているものであ
る。
【0022】この発明に係る車両周辺監視装置の撮像手
段は、撮像手段GA、第1反射部と第2反射部の少なくと
も一方の視野方向切替時に、その視野切替駆動系統に連
動して、前記撮像手段からの読み出し画像が常に正画像
となるように制御し、その正画像をモニタに表示させる
画像切替制御手段を備えているものである。
【0023】この発明に係る車両周辺監視装置は、画像
切替制御手段に、車両の走行速度に応じて第1反射部と
第2反射部の視野方向を自動的に切り替えるスイッチが
接続されているものである。
【0024】この発明に係る車両周辺監視装置の画像処
理部は、フィールドメモリから2画像成分データを読み
出して比較した結果の2画像成分の画像差異部分のみを
モニタに表示するようになっているものである。
【0025】この発明に係る車両周辺監視装置は、1対
の第1反射部が第2反射部の外側に配置され、第2反射
部は略90度角の1対の反射面を有して前記略90度角
の頂点が撮像手段側を向くように配置され、前記第1反
射部は、前記第2反射部の1対の反射面に平行して車両
の前方もしくは後方を向く視野方向と、車両走行方向の
左右両側方を向く視野方向と、車両の前方もしくは後方
の上下方向を向く視野方向とに視野切替駆動手段で切り
替え駆動されるものである。
【0026】この発明に係る車両周辺監視装置は、1対
の第1反射部が第2反射部の外側に配置され、第2反射
部は略90度角の1対の反射面を有して前記略90度角
の頂点が撮像手段側を向くように配置され、前記第2反
射部は、この第2反射部の前記1対の反射面が、車両の
前方もしくは後方を向く第1反射部に平行して当該第1
反射部からの反射光を入射する視野方向と、前記1対の
反射面が前記第1反射部の入射光路から外れて被写体の
実像光を前記1対の反射面が直接入射する視野方向とに
視野切替駆動手段で切り替え駆動されるものである。
【0027】この発明に係る車両周辺監視装置は、1対
の第1反射部が第2反射部の外側に配置され、第2反射
部は略90度角の1対の反射面を有して前記略90度角
の頂点が撮像手段側を向くように配置され、前記第1反
射部は、前記第2反射部の1対の反射面に平行して車両
の前方もしくは後方を向く視野方向と、前記第2反射部
の1対の反射面に車両の上下方向の被写体の実像光を直
接入射させるべく、前記第2反射部の1対の反射面の入
射光路から外れた方向を向く視野方向とに視野切替駆動
手段で切り替え駆動されるものである。
【0028】この発明に係る車両周辺監視装置は、車両
に搭載され、当該車両の周辺を撮像して画像処理するこ
とにより車両の周辺を監視する車両周辺監視装置におい
て、被写体の2画像を1対としてその実像光を圧縮透過
させる画像圧縮光学手段と、この画像圧縮光学手段を透
過した2画像1対の圧縮画像光を1画像ずつ個々に入射
する1対の第1反射部と、これらの第1反射部から前記
2画像1対の圧縮画像光を入射する第2反射部と、前記
第1反射部および前記第2反射部の少なくとも一方を所
定の視野方向に切り替える視野切替駆動手段と、前記第
2反射部に映った前記2画像1対の圧縮画像を撮像しそ
の2画像成分を1画像成分に合成して出力する撮像手段
と、この撮像手段からA/D変換後の合成圧縮画像信号
を入力し、その合成圧縮画像の2画像成分データを記録
収納する少なくとも1つのフィールドメモリを有し、こ
のフィールドメモリの略半分がそれぞれ前記2画像成分
データに対応し、その2画像成分データを前記フィール
ドメモリから交互に読み出して重ねることにより、前記
2画像成分データを1画面量の合成圧縮画像データに加
算する画像処理部と、この画像処理部から前記合成圧縮
画像データ信号を入力し、加算された2画像1対の合成
圧縮画像を1画面に表示するモニタとを備えたものであ
る。
【0029】この発明に係る車両周辺監視装置の画像処
理部は、フィールドメモリから2画像成分データを交互
に繰り返し読み出すことにより、前記2画像成分のうち
の少なくとも1画像成分の圧縮画像を拡大してモニタに
表示させるための画像伸張処理手段を有しているもので
ある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による車
両周辺監視装置を示すブロック図、図2は図1中の光学
手段と撮像手段との関連機能構成を説明するための拡大
ブロック図、図3は図2中の撮像素子の受光エリアを示
す正面図である。図1および図2において、10は車両
に搭載され、所定の視野方向の被写体の2画像を1対と
してその2画像を平行光路で入射する光学手段であり、
この光学手段10は、前記2画像を1対としてその1画
像ずつの被写体実像光を個々に入射する1対の第1反射
部(ミラー)11,12と、これらの第1反射部11,
12から前記2画像の反射光を入射する第2反射部(ミ
ラー)13とから成っている。ここで、前記1対の第1
反射部11,12は第2反射部13の外側に配置され、
第2反射部13は、略90度角をなした2分割1対の反
射面13a,13bを有し、その略90度角の頂点が後
述する撮像手段15側を向くように配置されている。
【0031】14は前記第1反射部11,12を任意の
視野方向に切り替えるモータ等の視野切替駆動手段であ
り、この視野切替駆動手段14は、前記第1反射部1
1,12が車両の前方または後方の被写体実像光を平行
光路で入射して第2反射部13の反射面13a,13b
に指向する正面視野方向と、第2反射部13の反射面1
3a,13bが車両走行方向の左右両側方の被写体実像
光を入射する側方視野方向と、車両上下方向の被写体実
像光を第2反射部13が入射する上下視野方向とに、前
記第1反射部11,12を切り替え駆動するようになっ
ている。
【0032】15は第2反射部13の反射面13a,1
3bにそれぞれ映った1対の2画像を撮像する撮像手段
であり、この撮像手段15は、撮像素子16と素子コン
トローラ17と映像処理部18とから成っており、それ
らの構成および機能について以下に説明する。まず、撮
像素子16は、前記第2反射部13の反射面13a,1
3bに対応した2分割1対の受光エリア16a,16b
(図3参照)を有し、これらの受光エリア16a,16
bは、前記反射面13a,13bに映った2画像成分を
1対1の分割比率で映すようになっており、図3(a)
は左右2分割の受光エリア16a,16bを、図3
(b)は上下2分割の受光エリア16a,16bをそれ
ぞれ示す。素子コントローラ17は、前記撮像素子16
の受光エリア16a,16bから2画像成分を読み出し
制御するものである。ここで、第1反射部11,12と
第2反射部13とによる2回反射の平行光路を経て前記
受光エリア16a,16bに映った2画像成分は正画像
となるので、この場合、前記素子コントローラ17はそ
の正画像をそのまま読み出し制御する。また、第1反射
部11,12を介さずに第2反射部13のみによる1回
反射の平行光路を経て前記受光エリア16a,16bに
映った2画像成分は左右反転画像となるので、この場
合、前記素子コントローラ17はその左右反転画像が正
画像となるように読み出し制御する。すなわち、素子コ
ントローラ17は、撮像素子16に映った2画像成分が
正画像の場合と左右反転画像の場合とでは、アドレス指
定順序を逆方向に切り換えるものである。映像処理部1
8は、素子コントローラ17で撮像素子16から読み出
された2画像成分を1画像成分に合成してその合成画像
信号を出力するものである。
【0033】19は撮像手段15の映像処理部18から
出力された合成画像信号をディジタル変換するA/D変
換器、20はディジタル変換された合成画像信号を入力
して画像処理する画像処理部であり、この画像処理部2
0は、前記A/D変換後の合成画像信号を入力しその合
成画像の2画像成分データを記録収納する少なくとも1
つのフィールドメモリ21と、このフィールドメモリ2
1から2画像成分データを読み出し制御するメモリコン
トローラ22と、このメモリコントローラ22で前記フ
ィールドメモリ21から読み出された2画像成分データ
信号を入力して画像判定処理を行う画像判定部23とを
有している。ここで、前記フィールドメモリ21は、そ
の略半分がそれぞれ前記2画像成分データに対応してお
り、その2画像成分データを前記メモリコントローラ2
2が読み出すことにより、前記画像判定部23は前記2
画像成分データを比較演算してその2画像成分の差異を
判定し、判定結果の情報信号を出力するものである。
【0034】24はメモリコントローラ22でフィール
ドメモリ21から読み出された2画像成分の合成画像信
号をアナログ変換するD/A変換器、25はアナログ変
換された前記合成画像信号を入力してその合成画像の2
画像成分を表示するモニタである。
【0035】次に動作について説明する。図1,図2,
図4(a)に示すように、第1反射部11,12を第2
反射部13の2分割1対の反射面13a,13bと略平
行する位置にセットすることにより、前記第1反射部1
1,12は、車両の前方を向く視野方向にセットされた
状態となる。この状態において、第1反射部11,12
は、車両前方の同一被写体の2画像を1対としてその1
画像ずつの実像光を平行光路でそれぞれ入射して第2反
射部13に指向反射する。これにより、第2反射部13
の反射面13a,13bは、前記第1反射部11,12
からの2画像反射光を入射して撮像手段15の方向に平
行光路で反射する。すなわち、上述のように、1対の第
1反射部11,12と1つの第2反射部13とによる2
回反射の2画像成分は正画像となり、その正画像である
2画像成分の1画像ずつが1対1の分割比率で撮像素子
16の2分割1対の受光エリア16a,16bに映され
る。
【0036】このようにして、前記受光エリア16a,
16bのそれぞれに1画像ずつが映った2画像成分は、
素子コントローラ17によって正画像のまま読み出し制
御される。これにより、撮像素子16の映像処理部18
は、読み出された2画像成分を1画像成分に合成し、そ
の合成画像信号を出力する。
【0037】映像処理部18から出力された合成画像信
号は、A/D変換器19でA/D変換された後、画像処
理部20のフィールドメモリ21が入力することによ
り、フィールドメモリ21は、前記合成画像信号の2画
像成分データを記録収納し、その2画像成分データは、
メモリコントローラ22で画像判定部23に読み出され
る。この場合、上述のように第1反射部11,12と第
2反射部13とによる2回反射の2画像は正画像であ
り、その正画像の2画像成分データがフィールドメモリ
21に記録収納されるので、メモリコントローラ22は
フィールドメモリ21から2画像成分データを正画像の
まま読み出すべくフィールドメモリ21のアドレスを指
定する。従って、画像判定部23に読み出された2画像
成分は、車両前方の被写体実像光の正画像であり、画像
判定部23は、その正画像の2画像成分を比較演算して
当該2画像成分の差異の有無を判定し、判定結果の情報
信号を出力することにより、その情報信号によって、運
転者は車両前方の状況を把握することができる。例え
ば、前記2画像成分に差異が有るときの情報信号を危険
信号としたり、前記2画像成分に差異がないときの情報
信号を安全信号としたり、また、車両前方の車間距離や
その他の被写体との距離を演算により判定するための距
離情報信号としたりすることができる。
【0038】以上は車両の前方を監視する場合であり、
車両前方の左右両側方を監視する際には、図4(b)に
示すように、1対の第1反射部11,12が互いに略平
行し、且つ、それらの第1反射部11,12が第2反射
部13の2分割1対の反射面13a,13bに対して所
定の角度に傾斜して、前記一方の第1反射部11が車両
前方の一側方を向き、前記他方の第1反射部12が車両
前方の他側方を向くように、前記1対の第1反射部1
1,12の視野方向を視野切替駆動手段14によって切
り替える。その切り替えによって、第2反射部13の略
90度角をなす2分割1対の反射面13a,13bは、
前記1対の第1反射部11,12から車両前方の左右両
側方の被写体実像光を入射して撮像手段15の方向に平
行光路で反射する。これにより、撮像手段15の撮像素
子16は、前記被写体実像光である左右の2画像成分
を、図3(a)に示す左右2分割もしくは図3(b)に
示す上下2分割の受光エリア16a,16bに映し出
す。
【0039】その受光エリア16a,16bに映った2
画像成分は、第1反射部11,12と第2反射部13と
の2回反射による正画像となり、その2画像成分は、上
述した車両前方監視時の場合と同様に、前記受光エリア
16a,16bから読み出されて画像処理部20のフィ
ールドメモリ21に記録収納される。そして、画像処理
部20では、フィールドメモリ21から正画像である2
画像成分データを読み出して画像処理し、その2画像成
分を1対とした被写体画像をモニタ25に表示させる。
従って、そのモニタ25により、車両前方の左右両側方
を監視することができる。
【0040】次に、車両前方の上下方向を監視する場合
について説明する。この場合、図4(c)に示すよう
に、1対の第1反射部11,12が第2反射部13の反
射面13a,13bの入射光路から外れた向きとなるよ
うに、前記第1反射部11,12の視野方向を視野切替
駆動手段14によって切り替える。なお、この場合、前
記第2反射部13が、2分割1対の反射面13a,13
bが車両前方の上下方向を向く視野方向に切り替えてお
くものとする。このように光学手段10の視野方向を切
り替えることにより、例えば、トンネル内やガード下な
どの車両走行時における上下方向の被写体画像光が第2
反射部13の反射面13a,13bに直接入力する。
【0041】ここで、上述のように第1反射部11,1
2を介さずに、第2反射部13の反射面13a,13b
のみによる1回反射の2画像成分は、それぞれが左右反
転画像となり、その左右反転の2画像成分が前記受光エ
リア16a,16bに映るので、撮像手段15の素子コ
ントローラ17は、前記受光エリア16a,16bに正
画像が映っている場合とは逆方向にアドレスを反転指定
し、前記受光エリア16a,16bに映った左右反転の
2画像成分を正画像として映像処理部18に読み出す。
この映像処理部18では、車両上下方向の正画像である
前記2画像成分を1画像成分に合成して出力し、その合
成画像信号がA/D変換器19を介して画像処理部20
に入力し、前記合成画像信号の2画像成分データがフィ
ールドメモリ21に記録収納される。そして、画像処理
部20では、フィールドメモリ21に記録収納された2
画像成分データを正画像のまま読み出し、その2画像1
対の被写体画像がD/A変換器24を介してモニタ25
に表示される。従って、トンネル内やガード下などの車
両走行時における上下方向の被写体画像を前記モニタ2
5で視認することができる。
【0042】なお、上記実施の形態1では、車両の前部
に光学手段10を装備して、車両前方の正面および左右
両側方ならびに上下方向を監視する場合について説明し
たが、前記光学手段10を車両の後部に装備すれば、車
両の後方および車両後方での左右両側方や上下方向をも
同様にして監視できるものである。
【0043】以上説明した実施の形態1によれば、1対
の第1反射部11,12と1つの第2反射部13との少
なくとも一方によって、所定の視野方向の被写体を2画
像1対として撮像手段15に入射させることができ、こ
のため、画像処理部20では、前記被写体の2画像成分
を比較演算して、その2画像成分から例えば車間距離な
ど車両と被写体との間の距離判定などの画像判定処理が
行えるという効果がある。また、前記1対の第1反射部
11,12と第2反射部13とによる2回反射の場合、
被写体画像は正画像となるので、この場合、その正画像
である被写体の2画像成分をそのままモニタ25に表示
させることができるという効果がある。さらには、前記
1対の第1反射部11,12を車両の前方や後方および
左右両側方ならびに上下方向に切り替えることにより、
所望する視野方向の被写体画像を撮像することができる
と共に、その被写体の2画像もしくは当該2画像成分を
比較演算した結果の画像判定情報をモニタ25に表示さ
せることができて、車両周辺の状況を的確に監視できる
という効果がある。
【0044】実施の形態2.図5(a)(b)はこの発
明の実施の形態2による車両周辺監視装置の光学手段の
構成および動作説明を兼ねた斜視図であり、図4と同一
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図5に
おいて、14aは第2反射部13を回動させて光学手段
10の視野方向を切り替える視野切替駆動手段である。
すなわち、上記実施の形態1では、視野切替駆動手段1
4が第1反射部11,12の視野方向を切り替えるよう
にしたが、この実施の形態2による視野切替駆動手段1
4aは、第2反射部13を回動させて光学手段10の視
野方向を切り替えるものである。従って、この実施の形
態2の視野切替駆動手段14aによっても、図5(a)
に示すように、第2反射部13の2分割1対の反射面1
3a,13bが第1反射部11,12のそれぞれと略平
行するように光学手段10の視野方向をセットすること
ができ、この状態では、車両の前方もしくは後方の被写
体画像光を第1反射部11,12と第2反射部13との
2回反射によって撮像手段15で撮像させることができ
る。また、第2反射部13の2分割1対の反射面13
a,13bが車両の左右両側方を向くように、その第2
反射部13を図5(b)に示すように回動変位させるこ
とにより、車両の左右両側方の被写体実像光を2画像1
対として撮像手段15の方向に反射させることができ
る。さらには、この実施の形態2による視野切替駆動手
段14aは、前記実施の形態1の視野切替駆動手段14
と併用できるものであり、その併用によって、光学手段
10の視野方向を車両周辺のあらゆる方向に切り替え制
御することができる。
【0045】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3による車両周辺監視装置を示すブロック図、図7は
図6中の光学手段の視野方向を車両前方にセットして撮
像素子との関係で示す拡大ブロック図、図8(a)
(b)は図7中の撮像素子の受光エリアを示す正面図、
図9は図6中の光学手段の視野方向を車両側方にセット
して撮像素子との関係で示す拡大ブロック図であり、図
1〜図5と同一部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。前記実施の形態1では、撮像素子16の受光エ
リア16a,16bが、第1反射部11,12と第2反
射部13とによる2回反射の2画像成分を正画像、第2
反射部13のみによる1回反射の2画像成分を左右反転
画像として映す構成としたが、この実施の形態3では、
撮像素子16の受光エリア16a,16bが、前記2回
反射による2画像成分を左右反転画像、前記1回反射に
よる2画像成分を正画像として映す構成とし、また、画
像判定部23が距離判定手段23aを有する構成とした
ものである。
【0046】すなわち、この実施の形態3では、前記撮
像素子16の受光エリア16a,16bが前記2回反射
による2画像成分を左右反転画像として映し、その左右
反転の2画像成分データに基づいて画像判定部23の距
離判定手段23aが車両と被写体との間の距離を演算
し、また、前記受光エリア16a,16bに映った2画
像成分が正画像の場合は、その2画像成分を正画像のま
まモニタ25に表示する構成としたものである。なお、
この実施の形態3における撮像手段15は、前記実施の
形態1で述べたものと同様に、図2中の素子コントロー
ラ17と映像処理部18とを有するものである。
【0047】次に動作について説明する。第1反射部1
1,12の視野方向を車両の前方にセットした図7の状
態において、第1反射部11,12は、車両前方の同一
被写体の2画像を1対としてその1画像ずつの実像光を
平行光路でそれぞれ入射して第2反射部13に指向反射
する。これにより、第2反射部13の2分割1対の反射
面13a,13bは、前記第1反射部11,12からの
2画像反射光を入射して撮像手段15の方向に平行光路
で反射する。この場合、撮像手段15の撮像素子16の
受光エリア16a,16bは、前記第1反射部11,1
2と前記第2反射部13とによる2回反射によって、車
両前方の同一被写体の2画像成分を1対としてその1画
像成分ずつを、図8(b)に示すように、それぞれ左右
反転画像として映し出す。
【0048】このように、車両前方の同一被写体の2画
像成分を、1対の第1反射部11,12と第2反射部1
3とによって2回反射させることにより、前記1対の第
1反射部11,12のそれぞれの入射平行光路間の視差
Aと、前記第2反射部13の2分割1対の反射面13
a,13bのそれぞれの反射平行光路間の視差BとをA
>Bの関係に設定することができ、これによって、第1
反射部11,12間の視差Aを大きくすることができ
る。
【0049】そして、前記受光エリア16a,16bの
それぞれに映し出された2画像成分は左右反転画像のま
ま素子コントローラ17で映像処理部18に読み出さ
れ、この映像処理部18は前記2画像成分を1画像成分
に合成して出力し、その合成画像信号をA/D変換器1
9によるA/D変換後に画像処理部20のフィールドメ
モリ21が入力することにより、フィールドメモリ21
は、前記合成画像信号の2画像成分データを左右反転画
像のまま記録収納する。
【0050】フィールドメモリ21に記録収納された2
画像成分データは、メモリコントローラ22で画像判定
部23に左右反転画像のまま読み出される。画像判定部
23では、フィールドメモリ21から読み出した左右反
転の2画像成分を比較し、その2画像成分のずれ量から
距離判定手段23aが車両と被写体との距離を演算す
る。その演算の結果、被写体との距離(車間距離もしく
は往来者や障害部などとの距離)が接近した危険距離の
場合は、その危険信号を出力する。これにより、運転者
は車両前方の被写体との距離を的確に把握できる。
【0051】次に、車両前方における左右両側方の被写
体との距離を監視する際には、図7中の第1反射部1
1,12を第2反射部13の入射光路から外した視野方
向に切り替えることにより、図9に示すように、前記第
2反射部13の反射面13a,13bが車両前方の左右
両側方の被写体実像光を直接入射し、その反射面13
a,13bから反射された前記被写体実像光の2画像成
分を撮像素子16が入力する。ここで、前記第2反射部
13の反射面13a,13bのみによる1回反射の2画
像成分の場合、前記撮像素子16の受光エリア16a,
16bは、その2画像成分を正画像として映し出す。そ
して、前記受光エリア16a,16bに映った2画像成
分は、素子コントローラ17で映像処理部18に読み出
されて1画像成分に合成され、その合成画像信号をA/
D変換器19によるA/D変換後に画像処理部20のフ
ィールドメモリ21が入力することにより、フィールド
メモリ21は、前記合成画像信号の2画像成分データを
正画像のまま記録収納する。
【0052】フィールドメモリ21に記録収納された2
画像成分データは、メモリコントローラ22で画像判定
部23に正画像のまま読み出され、その読み出し2画像
成分は、D/A変換器24によるD/A変換後にモニタ
25に表示されると共に、画像判定部23では、距離判
定手段23aによって、フィールドメモリ21から読み
出した正画像の2画像成分のずれ量を比較演算する。こ
の場合、前記距離判定手段23aは、前記2画像成分の
ずれ量から3角測距によって、車両と被写体との距離を
演算する。その演算の結果、被写体との距離が危険な接
近距離の場合には、その危険信号(警報信号)を出力す
ることにより、その警報と前記モニタ25の両方によっ
て、運転者は車両前方における左右両側方の被写体との
距離を的確に把握することができる。
【0053】なお、前記実施の形態3では、車両前方の
被写体との距離判定および車両前方の左右両側方の被写
体との距離判定について述べたが、車両後方の被写体と
の距離判定および車両後方における左右両側方の被写体
との距離判定を行い得るものである。
【0054】以上説明した実施の形態3によれば、第1
反射部11,12と第2反射部13とによる2回反射も
しくは第2反射部13のみによる1回反射の被写体実像
光である2画像成分を対比して当該2画像成分のずれ量
から車両と被写体との距離を演算し、その演算結果の距
離判定情報によって、車両の前方や後方および左右両側
方の車間距離および往来者や障害物などとの距離など、
被写体との距離を的確に把握することができ、車両の安
全運転に寄与するという効果がある。また、第1反射部
11,12と第2反射部13とによる2回反射の場合、
第1反射部11,12相互の視差Aの領域を拡大するこ
とができるので、高価な撮像素子16は1個ですみ、そ
の1個の撮像素子16で被写体実像光を立体的に撮り込
むことができ、距離判定精度の信頼性を得ることができ
るという効果がある。
【0055】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4による車両周辺監視装置を示すブロック図、図1
1は図10中の撮像素子の受光エリアを示す正面図であ
り、図1〜図9と同一部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。図10において、23bは画像判定部2
3が有している汚れ判定手段であり、この汚れ判定手段
23bは、光学手段10の汚れの有無を判定するもので
ある。この実施の形態4において、前記光学手段10
は、前記実施の形態1の場合と同様に、第1反射部1
1,12と第2反射部13を有するものであり、また、
撮像手段15にあっても、前記実施の形態1の場合と同
様に、撮像素子16と素子コントローラ17と映像処理
部18とから成り、前記撮像素子16は、図11に示す
ように、2分割1対の受光エリア16a,16bを有す
るものである。
【0056】次に動作について説明する。1対の第1反
射部11,12と第2反射部13とによる2回反射の被
写体実像光を撮像手段15によって撮像する。この場
合、撮像手段15の撮像素子16の受光エリア16a,
16bにおいて、その一方の受光エリア16aには、一
方の第1反射部11から第2反射部13の一方の反射面
13aを介して入射した被写体実像光の正画像「F1
(図11参照)が映り、他方の受光エリア16bには、
他方の第1反射部12から第2反射部13の他方の反射
面13bを介して入射した被写体実像光の正画像「F
2 」が映る。ここで、例えば、前記他方の第1反射部1
2と第2反射部13の他方の反射面13bの光学反射系
統に汚れがあると、前記他方の受光エリア16bには汚
れ付きの正画像「‘F2 」が映る。なお、図11中の前
記「‘F2 」の「‘」は前記光学反射系統の汚れを示
す。
【0057】このようにして、一方の受光エリア16a
に映った汚れのない正画像「F1 」と、他方の受光エリ
ア16bに映った汚れ付きの正画像「‘F2 」との2画
像成分「F1 」+「‘F2 」は、図2中の素子コントロ
ーラ17によって映像処理部18に読み出され、この映
像処理部18からA/D変換器19を介して画像処理部
20のフィールドメモリ21に記録収納される。フィー
ルドメモリ21に記録収納された前記2画像成分「F
1 」+「‘F2 」は、メモリコントローラ22で画像判
定部23に読み出され、この画像判定部23では、汚れ
判定手段23bによって、前記2画像成分「F1 」と
「‘F2 」とが比較演算され、当該2画像成分の差異の
有無を判定する。そして、判定の結果、前記2画像成分
に差異がある場合は、その差異部分が光学反射系統の汚
れがあるとして、前記画像判定部23はその汚れ情報信
号を出力する。これによって、運転者は光学反射系統の
汚れを知ることができる。また、メモリコントローラ2
2でフィールドメモリ21から読み出された2画像成分
の画像データは、D/A変換器24を介してモニタ25
に表示されるので、運転者はそのモニタ25によって、
どの系統の光学反射系統に汚れがあるかを容易に視認す
ることができる。
【0058】また、この実施の形態4による画像判定部
23は、前記実施の形態3による距離判定手段23aと
前記汚れ判定手段23bの両方を有するものであり、そ
の汚れ判定手段23bによる判定結果の汚れ情報信号に
よって、運転者が光学反射系統を清掃して汚れを即座に
無くすことができるので、前記光学反射系統の汚れによ
って、前記距離判定手段23aによる車両と被写体との
距離判定に誤差が生じるようなことがなく、その距離判
定精度を維持できる。
【0059】実施の形態5.図12はこの発明の実施の
形態5による車両周辺監視装置を示すブロック図、図1
3(a)は図12中の光学手段が有する第1反射部の視
野方向を車両の前方にセットした状態のブロック図、図
13(b)は図13(a)中の第1反射部の視野方向を
標識の方向にセットした状態のブロック図であり、図1
〜図10と同一部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。図12および図13において、26,27は光
学手段10が備えた1対の標識であり、この標識26,
27は、前記実施の形態4で述べた汚れ判定手段23b
によって、前記光学手段10の汚れの有無を判定するた
めのマスタ標識画像を得るために用いるものである。2
4aは文字スーパーインポーズのD/A変換器であり、
このD/A変換器24aは、画像判定部23の汚れ判定
手段23bによる光学反射系統の汚れ判定の結果をモニ
タ25に文字表示させるための文字変換機能を有するも
のである。
【0060】なお、この実施の形態5においても、前記
光学手段10は、前記実施の形態1の場合と同様に、第
1反射部11,12と第2反射部13を有するものであ
り、また、撮像手段15にあっても、前記実施の形態1
の場合と同様に、撮像素子16と素子コントローラ17
と映像処理部18とから成り、前記撮像素子16は、図
11に示す2分割1対の受光エリア16a,16bを有
するものである。
【0061】すなわち、前記実施の形態4では、1対の
第1反射部11,12のそれぞれが、例えば対向車両や
往来者などの同一被写体の実像光を1対の2画像成分と
して入射することにより、画像処理部20において、汚
れ判定手段23bが前記2画像成分を比較して当該2画
像成分の差異の有無を判定し、判定の結果、前記2画像
成分に差異が有るとき、その差異部分を光学反射系統の
汚れとして判定するようにしたが、この実施の形態4で
は、1対の反射部11,12にそれぞれ標識26,27
の画像光を入射させることにより、画像処理部20にお
いて、汚れ判定手段23bが、前記標識26,27に汚
れのないマスタ標識画像データと標識撮像データとを比
較することにより、前記マスタ標識画像データと前記標
識撮像データとの差異の有無を判定し、判定の結果、前
記差異が有るとき、その差異部分を光学反射系統の汚れ
として判定するようにしたものである。従って、この実
施の形態4では、前記標識26,27に汚れのないマス
タ標識画像データを画像処理部20のフィールドメモリ
21に予め記録収納させておくものとする。
【0062】次に動作について説明する。図13(a)
は1対の第1反射部11,12の視野方向を車両の前方
にセットした状態であり、このセット状態から前記第1
反射部11,12を、図13(b)に示すように、1対
の標識26,27に対応する視野方向に切り替えセット
すると、その標識26,27の2画像成分を1対とした
2つの標識画像光が前記第1反射部11,12に入射す
る。この第1反射部11,12のそれぞれに入射した2
つの標識画像光は、第2反射部13の2分割1対の反射
面13a,13bから平行光路で撮像手段15の方向に
反射され、この撮像手段15によって、前記2つの標識
画像が撮像される。この場合、図11に示すように、前
記撮像手段15の撮像素子16が有する2分割1対の受
光エリア16a,16bには前記2つの標識画像成分
(標識撮像成分)が映し出される。
【0063】前記受光エリア16a,16bのそれぞれ
に映った2つの標識撮像成分は、図2中の素子コントロ
ーラ17で映像処理部18に読み出され、この映像処理
部18では前記2つの標識撮像成分を1つの標識画像成
分に合成してその合成画像信号を出力し、出力された合
成画像信号は、A/D変換器19を介して画像処理部2
0のフィールドメモリ21が入力し、このフィールドメ
モリ21に前記2つの標識撮像成分データが記録収納さ
れる。
【0064】前記フィールドメモリ21には、マスタ標
識画像データも記録収納されているので、そのマスタ標
識画像データと前記標識撮像成分データがメモリコント
ローラ22によって画像判定部23に読み出される。こ
の画像判定部23では、汚れ判定手段23bによって、
前記マスタ標識画像データと前記標識撮像成分データと
が比較演算され、前記マスタ標識画像データと前記標識
撮像成分データの差異の有無が判定され、その判定の結
果、差異が有る場合には、その差異部分を光学反射系統
の汚れと判断して、その汚れ情報信号を出力する。ま
た、フィールドメモリ21からの標識撮像成分読み出し
信号および画像判定部23からの汚れ情報信号を文字ス
ーパーインポーズのD/A変換器24aが入力すること
により、このD/A変換器24aは、前記標識撮像成分
および前記汚れ情報を文字変換してモニタ25に文字表
示する。
【0065】従って、この実施の形態6によれば、第1
反射部11,12の視野方向を標識26,27の方向に
切り替えるだけで、前記実施の形態4と同じ汚れ判定手
段23bによって、マスタ標識画像データと標識撮像成
分データとの差異の有無を判定することにより、前記実
施の形態4の場合と同様の効果を得ることができる。
【0066】実施の形態6.図14はこの発明の実施の
形態6による車両周辺監視装置を示すブロック図であ
り、図1〜図10と同一部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。なお、この実施の形態6における光学
手段10および撮像手段15は図2に示すものと同一構
成をなし、画像処理部20は、図6もしくは図10に示
すものと同一構成をなすものとする。図14において、
28は撮像手段15の素子コントローラ17を切り替え
制御するための画像切替制御手段であり、この画像切替
制御手段28は、光学手段10の視野切り替え駆動時
に、その駆動系統(例えば、図2中の視野切替駆動手段
14)に連動して前記素子コントローラ17を切り替え
制御し、この素子コントローラ17の切り替え制御によ
って、撮像素子16からの読み出し画像が常に正画像と
なるように制御するものである。SW1は前記画像切替
制御手段28の電源接続系統に設けられた視野選択スイ
ッチである。
【0067】次に動作について説明する。光学手段10
の第1反射部11,12と第2反射部13とによる2回
反射の画像と、第1反射部11,12を介さずに第2反
射部13のみによる1回反射の画像とでは、左右反転画
像となって撮像素子16の受光エリア16a,16bに
映るが、前記2回反射の画像と前記1回反射の画像の両
方をモニタ25で視認したい場合がある。この場合に、
視野選択スイッチSW1をオンしておくと、光学手段1
0の視野切り替え駆動時に、その駆動系統に画像切替制
御手段28が連動して素子コントローラ17が自動的に
切り替え制御されることにより、2回反射の画像や1回
反射の画像を問わずに、撮像素子16から読み出される
画像は正画像となる。さらに詳しく述べると、例えば、
車両の前方を監視すべく、第1反射部11,12の視野
方向を車両前方にセットすると、その第1反射部11,
12と第2反射部13とによる2回反射の被写体画像が
撮像手段15によって撮像される。この場合、前記2回
反射の被写体画像は、通常、正画像となって撮像素子1
6の受光エリア16a,16bに映る。このため、素子
コントローラ17は前記受光エリア16a,16bに映
った被写体画像を正画像をそのまま読み出すことによ
り、読み出した被写体画像は、A/D変換器19を介し
て画像処理部20で正画像のまま画像処理された後、D
/A変換器24を介してモニタ25に正画像のまま表示
される。一方、車両の左右両側方を監視するために、第
2反射部13が有する2分割1対の反射面13a,13
bの入射光路から外れた位置に第1反射部11,12を
切り替え駆動すると、前記第2反射部13のみによる1
回反射の被写体画像が撮像素子16の受光エリア16
a,16bに映る。この場合、前記1回反射の被写体画
像は、通常、左右反転画像となって前記受光エリア16
a,16bに映る。しかし、この実施の形態6によれ
ば、前記第1反射部11,12の切り替え駆動時に、そ
の切り替え駆動系統に連動して素子コントローラ17が
切り替わり、前記受光エリア16a,16bに映った被
写体画像を、正画像の場合とは逆方向から読み出すこと
により、読み出した被写体画像は正画像となる。従っ
て、前記1回反射によって、通常は左右反転画像となる
被写体画像を正画像に反転してモニタ25に表示させる
ことができる。
【0068】以上説明したこの実施の形態6によれば、
光学手段10の視野方向切り替え駆動時に、その駆動系
統に画像切替制御手段28が連動して素子コントローラ
17を切り替え、撮像素子16からの読み出し画像が常
に正画像となるように制御するので、第1反射部11,
12と第2反射部13との2回反射による車両前方の被
写体画像および第2反射部13のみの1回反射による車
両側方の被写体画像の何れの場合も、その被写体を正画
像としてモニタ25に表示させることができ、そのモニ
タ25に映った正画像によって、車両の前方および左右
両側方を的確に監視できるという効果がある。
【0069】また、この実施の形態6によれば、車両の
運転状態に応じて光学手段10の視野方向が自動的に切
り替わり、その切り替わり動作に連動して画像切替制御
が自動的に切り替わるようにすることも可能である。例
えば、車両の高速運転時には光学手段10の第1反射部
11,12が車両の前方視野となり、車両の低速運転時
には、光学手段10が第2反射部13のみによる車両の
側方視野となるように、前記光学手段10の視野方向が
車両の運転速度に応じて自動的に切り替わる構成とし、
その視野方向切り替わり動作に画像切替制御手段28が
連動するようにしておけば、車両の運転速度に応じて、
素子コントローラ17を自動的に切り替え制御すること
ができる。
【0070】実施の形態7.図15はこの発明の実施の
形態7による車両周辺監視装置を示すブロック図であ
り、図1〜図10および図14と同一部分には同一符号
を付して重複説明を省略する。なお、この実施の形態7
における光学手段10および撮像手段15は図2に示す
ものと同一構成をなし、画像処理部20は、図6もしく
は図10に示すものと同一構成をなすものとする。図1
5において、SW2は画像切替制御手段28の電源接続
系統に設けられた自動動作許可スイッチであり、この自
動動作許可スイッチSW2は、オン時に前記画像切替制
御手段28による素子コントローラ17の自動切替制御
を許可し、オフ時にその自動切替制御を解除するもので
ある。すなわち、前記実施の形態6では、画像切替制御
手段28の電源接続系統に設けられた視野選択スイッチ
SW1をオンすることにより、前記画像切替制御手段2
8が光学手段10の視野切替駆動系統に連動して素子コ
ントローラ17を自動切替制御する構成としたが、この
実施の形態7では、前記画像切替制御手段28の電源接
続系統に視野選択スイッチSW1と自動動作許可スイッ
チSW2を設け、その両方のスイッチSW1,SW2を
オンした時にのみ、画像切替制御手段28による素子コ
ントローラ17の自動切替制御が行われ、且つ、視野選
択スイッチSW1がオンで、自動動作許可スイッチSW
2をオフとすることにより、光学手段10の視野方向を
マニュアル操作で切え替ることができるようにしたもの
である。
【0071】以上説明したこの実施の形態7によれば、
車両の運転状態に応じて、光学手段10の視野方向を自
動切り替えとしたり、マニュアル切り替えとしたりする
ことができ、そのいずれの場合も前記実施の形態5の場
合と同様の効果が得られる。
【0072】実施の形態8.図16はこの発明の実施の
形態8による車両周辺監視装置を示すブロック図、図1
7(a)は図16中の撮像手段で撮像すべき被写体画像
を示す図、図17(b)は図16中の撮像手段で撮像さ
れた2画像1対の被写体圧縮画像を示す図、図17
(c)は図17(b)の2画像1対の被写体圧縮画像を
合成した状態を示す図である。図1〜図13と同一部分
には同一符号を付して重複説明を省略する。なお、この
実施の形態8における光学手段10および撮像手段15
は図2に示すものと同一構成をなし、画像処理部20
は、図6もしくは図10に示すものと同一構成をなすも
のである。図16において、31,32は光学手段10
が備えた1対の画像圧縮光学手段であり、この画像圧縮
光学手段31,32は、例えば、筒型レンズのような画
像圧縮レンズからなって、第1反射部11,12(図
1,図2,図6参照)の視野方向前方に配置されてい
る。かかる画像圧縮光学手段31,32は、第1反射部
11,12の視野方向にある同一被写体の2画像を1対
としてその1画像ずつの実像光を圧縮して透過させるも
のである。
【0073】図17(a)のF1 は撮像手段15で撮像
すべき被写体画像であり、この被写体画像F1 は、前記
画像圧縮光学手段31,32を透過していない圧縮前の
画像である。図17(b)のF1 とF2 は前記圧縮前の
被写体画像F1 を前記画像圧縮光学手段31,32のそ
れぞれで圧縮して撮像手段15の撮像素子16が有する
2分割1対の受光エリア16a,16bにそれぞれ映し
出された2画像1対の被写体圧縮画像であり、これらの
被写体圧縮画像F1 とF2 は、図17(a)の圧縮前の
被写体画像F1 と同一の2画像成分である。図17
(c)のF1 +F2は前記受光エリア16a,16bの
それぞれから被写体圧縮画像F1 とF2 を読み出して加
算した圧縮合成画像成分である。
【0074】従って、この実施の形態8では、1対の画
像圧縮光学手段31,32で圧縮された2画像1対の被
写体圧縮画像を撮像手段15で撮像して合成し、その圧
縮合成画像成分をA/D変換後に画像処理部20のフィ
ールドメモリ21に入力させて記録収納し、このフィー
ルドメモリ21から前記2画像1対の被写体圧縮画像成
分を画像判定部23が読み出して画像判定処理を行うも
のである。ここで、前記画像判定部23は、前記フィー
ルドメモリ21から被写体圧縮画像の2画像成分を左右
交互に読み出して加算し、その加算画像をモニタ25に
1画面で表示させるものである。
【0075】次に動作について説明する。例えば、車両
前方の被写体の実像光である図17(a)の被写体画像
1 が左右1対の画像圧縮光学手段31,32のそれぞ
れに入射することにより、前記被写体画像F1 は、前記
画像圧縮光学手段31,32のそれぞれで2画像成分に
分割されると共に、その2画像成分が前記画像圧縮光学
手段31,32のそれぞれによって、例えば、被写体画
像F1 の1/2に圧縮された2画像1対の圧縮画像成分
1 ,F2 となり、この圧縮画像成分F1 ,F2 が図
1、図2および図7に示す第1反射部11,12および
第2反射部13を介して撮像手段15が撮像する。この
撮像手段15では、撮像素子16が有する2分割1対の
受光エリア16a,16bに、前記2画像1対の圧縮画
像成分F1 ,F2 が映し出し、その圧縮画像成分F1
2 を図2に示す素子コントローラ17が映像処理部1
8に読み出す。この映像処理部18では、図17(c)
に示すように、前記2画像1対の圧縮画像成分F1 ,F
2 における一方の圧縮画像成分F1 の画素F1a,F1b
1c・・・と、他方の圧縮画像成分F2 の画素F2a
2b, F2c・・・とを交互に並べ、且つ、両方の圧縮
画像成分F1 とF2 を加算することにより、その2画像
成分の圧縮画像成分F1 とF2 を、1画像成分に加算さ
れた圧縮画像成分F1+F2 に合成し、その合成圧縮画
像成分F1 +F2 の画像信号を出力する。
【0076】このようにして、撮像手段15で2画像1
対の圧縮画像成分F1 とF2 とを加算して1画像成分に
合成された合成圧縮画像成分F1 +F2 の出力画像信号
は、A/D変換器19によるA/D変換後に画像処理部
20のフィールドメモリ21に入力する。このフィール
ドメモリ21では、前記合成圧縮画像成分F1 +F2
2画像成分である圧縮画像成分F1 とF2 が記録収納さ
れ、その圧縮画像成分F1 とF2 は、メモリコントロー
ラ22によって、画像判定部23に読み出される。この
画像判定部23では、前記撮像手段15の場合に図17
(c)で述べたと同様に、前記フィールドメモリ21か
ら前記圧縮画像成分F1 とF2 のそれぞれの画素F1a
1b,F1c・・・とF2a,F2b,F2c・・・とを左右交
互に読み出して短冊状に並べ、且つ、両方の圧縮画像成
分F1 とF2 を加算することにより、1画像成分の圧縮
画像成分F1 +F2 に合成し、その合成圧縮画像成分F
1+F2 の2画像成分F1 とF2 を比較して、その2画
像成分の差異の有無を判定する画像処理(車両と被写体
との距離判定や光学手段10系統の汚れの有無判定)を
行うと共に、前記合成圧縮画像成分F1 +F2 をD/A
変換器24でD/A変換してモニタ25に1画面で表示
する。
【0077】以上説明した実施の形態8によれば、2画
像1対の被写体画像F1 とF2 をそれぞれ圧縮して撮像
し、圧縮された被写体画像の2画像成分(圧縮画像成
分)F1 とF2 を加算して1画像成分F1 +F2 に合成
し、その合成圧縮画像成分F1+F2 をモニタ25に1
画面で表示するので、このモニタ25に表示された1画
像成分の合成圧縮画像成分F1 +F2 は、画素数が多く
なって鮮明な画像となり、また、前記合成圧縮画像F1
+F2 の例えば一方の画像成分F1 に汚れがある場合、
それを他方の画像成分F2 で補うことができ、このた
め、モニタ25によって、被写体の実像に近い画像を視
認することができるという効果がある。
【0078】実施の形態9.図18はこの発明の実施の
形態9による車両周辺監視装置を示すブロック図、図1
9(a)は図18中の撮像手段の撮像素子を示す正面
図、図19(b)は図19(a)中の2画像成分のうち
の片方の1画像成分を繰り返し読み出して引き延ばし、
拡大した画像図、図19(c)は図19(b)の1画像
成分を引き延ばした画像図であり、図16および図17
と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
なお、この実施の形態9における光学手段10および撮
像手段15は図2に示すものと同一構成をなし、画像処
理部20は、図6もしくは図10に示すものと同一構成
をなすものである。図18において、23cは画像処理
部20の画像判定部23が有する画像伸張処理手段であ
り、この画像伸張処理手段23cは、フィールドメモリ
21に収納された圧縮2画像成分のうちの片方の圧縮画
像成分を繰り返し(例えば2回)読み出すことにより、
その片方の圧縮画像成分を引き延ばし拡大してモニタ2
5に表示させるものである。
【0079】すなわち、前記実施の形態8では、2画像
1対の被写体画像を撮像手段15で圧縮撮像し、その2
画像成分である1対の圧縮画像成分を画像処理部20で
加算して1画面量の画像に合成し、その合成圧縮画像成
分をモニタ25に1画面で表示させる構成としたが、こ
の実施の形態9では、前記画像処理部20において、フ
ィールドメモリ21に収納された圧縮2画像成分のうち
の片方の圧縮画像成分を繰り返し読み出すことにより、
その片方の圧縮画像成分を引き延ばし拡大してモニタ2
5に1画面で表示させるようにしたものである。
【0080】次に動作について説明する。まず、前記実
施の形態8の場合と同様にして、1対の画像圧縮光学手
段31,32で圧縮透過され、且つ、第1反射部11,
12と第2反射部13との2回反射による平行光路を経
て撮像手段15に入力した2画像1対の圧縮画像成分F
1とF2 は、図19(a)に示すように、撮像素子16
の2分割1対の受光エリア16a,16bにそれぞれ映
し出され、その受光エリア16a,16bから前記圧縮
画像成分F1 ,F2 が素子コントローラ17で映像処理
部18に読み出され、読み出された圧縮画像成分F1
2 はA/D変換器19を介して画像処理部20のフィ
ールドメモリ21に収納される。
【0081】フィールドメモリ21に収納された圧縮画
像成分F1 ,F2 は、メモリコントローラ22によって
画像判定部23に読み出されるが、この場合、画像判定
部23の画像伸張処理手段23cには、前記圧縮画像成
分F1 ,F2 のうちの少なくとも片方の圧縮画像成分F
1 が少なくとも2回繰り返して読み出される。すなわ
ち、前記片方の圧縮画像成分F1 が、図17(b)に示
すように、F1aとF1bとF1c・・・の画素から成る場
合、その同一の画素をF1a,F1aおよびF1b,F1bなら
びにF1c,F1cという具合に2回ずつ繰り返して読み出
すことにより、画像伸張処理手段23cでは、前記圧縮
画像成分F1 が図17(c)に示すように1画面量の2
倍画像に拡大され、その拡大画像がD/A変換器24を
介してモニタ25に1画面で表示される。
【0082】従って、この実施の形態9によれば、モニ
タ25の画面にブランク発生の少ない画像の大きな1画
像成分を表示させることができ、それを容易に視認でき
るという効果がある。
【0083】また、この実施の形態9においても、画像
判定部23では、メモリコントローラ22によってフィ
ールドメモリ21から2画像1対の圧縮画像成分F1
2とを読み出し、その両方の圧縮画像成分F1 とF2
とを比較して両者の差異の有無を光学手段10系統の汚
れの有無とする汚れ判定を行ったり、前記圧縮画像成分
1 とF2 のずれ量を比較してそのずれ量から車両と被
写体との距離判定を行ったりし、その判定結果の情報信
号を出力するものである。
【0084】実施の形態10.図20はこの発明の実施
の形態10による車両周辺監視装置を示すブロック図、
図21(a)は図20中の撮像手段で撮像された1対の
2画像を示す図、図21(b)は図21(a)の2画像
の差異部分を強調表示した図であり、図1〜図13と同
一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。な
お、この実施の形態10における光学手段10および撮
像手段15は図2に示すものと同一構成をなし、画像処
理部20は図6もしくは図10に示すものと同一構成を
なすものである。この実施の形態10では、画像処理部
20において、画像判定部23が、フィールドメモリ2
1から読み出した2画像成分F1 とF2 を比較演算し、
その2画像成分F1 とF2 の差異部分“1”のみを拡大
してモニタ25に1画面で強調表示するものである。
【0085】従って、この実施の形態10によれば、前
記2画像成分F1 とF2 の差異部分“1”を車両周辺の
異常事態として容易に視認することができるという効果
がある。
【0086】次に、上述した各実施の形態による車両周
辺監視装置の総体的な機能動作について図22を参照し
ながら説明する。図22はこの発明の実施の形態による
車両周辺監視装置の総体的な機能動作を説明するための
フローチャートである。図22において、ステップST
1では、光学手段10の視野切り替え信号があるか否
か、また、車両の運転状態が高速運転か否かを判断す
る。すなわち、車両の高速運転時に光学手段10の視野
方向を切り替えると、その切り替え信号によってステッ
プST2に進む。このステップST2では、図4(a)
および図5(a)に示すように、光学手段10の第1反
射部11,12が車両の前方正面を向く視野方向にセッ
ト(a方向セット)される。このa方向セット状態の光
学手段10は、第1反射部11,12と第2反射部13
との2回反射による正画像の被写体画像を出力する。ま
た、例えば、車両を高速運転から低速運転に移行したり
方向指示器を作動させたりすると、ステップST3に進
む。このステップST3では、光学手段10の第2反射
部13が、例えば図4(c)および図5(b)に示すよ
うに、車両の左右両側方の被写体画像を入射する方向を
向く視野方向に切り替えセット(b方向セット)され
る。このb方向セット状態の光学手段10は、第2反射
部13のみにより1回反射の被写体画像を出力し、撮像
手段15が受光する2画像成分データをフィールドメモ
リ21に収納する(ステップST4)。そして、画像判
定部23では、フィールドメモリ21から読み出した2
画像成分のずれ量を比較(ステップST5)し、距離判
定手段23aが前記2画像成分のずれ量から被写体との
距離を演算すると共に、汚れ判定手段23bが前記2画
像成分の差異の有無もしくはマスタ標識画像と標識撮像
との差異の有無を検出する(ステップST6)。また、
画像判定部23の画像伸張処理手段23cでは、フィー
ルドメモリ21から読み出した2画像成分を加算合成し
てモニタ表示したり、2画像成分のうちの片方の1画像
成分を伸張拡大してモニタ表示したりする(ステップS
T7)。さらに、前記画像判定部23では、フィールド
メモリ21から読み出した2画像成分を比較演算し、そ
の2画像成分の差異部分のみを拡大して強調(ステップ
ST8)し、モニタ25に1画面で表示すると共に、前
記2画像成分の比較演算による判定結果を出力する(ス
テップST9)ことにより、プログラム制御が終了す
る。
【0087】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、1対
の第1反射部と第2反射部の少なくとも一方によって、
所定の視野方向の被写体を2画像1対として撮像手段に
入射させることができ、このため、画像処理部では、前
記被写体の2画像成分を比較演算して、その2画像成分
から例えば車間距離など車両と被写体との間の距離判定
などの画像判定処理が行えるという効果がある。また、
前記1対の第1反射部と第2反射部との2回反射によっ
て、被写体画像を正画像として撮像できると共に、その
正画像である被写体の2画像成分をそのまま表示させる
ことができるという効果がある。さらには、前記1対の
第1反射部を車両の前方や後方および左右両側方ならび
に上下方向に切り替えることにより、所望する視野方向
の被写体画像を撮像することができると共に、その被写
体の2画像もしくは当該2画像成分を比較演算した結果
の画像判定情報によって、車両周辺の状況を的確に監視
できるという効果がある。
【0088】この発明によれば、第1反射部と第2反射
部とによる2回反射もしくは第2反射部のみによる1回
反射の被写体実像光である2画像成分を対比して当該2
画像成分のずれ量から車両と被写体との距離を演算する
距離判定手段を備えた構成としたので、車両の前方や後
方および左右両側方の車間距離および往来者や障害物な
どのとの距離など、被写体との距離を的確に把握するこ
とができるという効果がある。また、第1反射部と第2
反射部とによる2回反射の場合、1対の第1反射部相互
の視差領域を拡大することができるので、高価な撮像素
子が1個ですみ、その1個の撮像素子で被写体実像光を
立体的に撮り込むことができ、距離判定精度の信頼性を
得ることができるという効果がある。
【0089】この発明によれば、撮像素子が、第1反射
部を介さずに第2反射部のみによる1回反射の平行光路
を経て左右反転の被写体画像となる1対の2画像反射光
を直接入射し、距離判定手段は、前記撮像素子から出力
されてフィールドメモリに記録収納された前記1対の2
画像成分を左右反転のまま読み出し、その左右反転の2
画像成分から3角測距によって車両と被写体との間の距
離を演算し、その距離情報をモニタに表示する構成とし
たので、同一被写体を1回反射による左右反転の2画像
成分として撮像し、その左右反転の2画像成分から車両
と被写体との距離を判定することができるという効果が
ある。
【0090】この発明によれば、被写体の撮像から光学
系反射部の汚れの有無を判定することができ、その汚れ
判定によって、撮像データの誤差を無くすことが可能
で、信頼性の高い撮像データを得ることができて車両周
辺の監視精度の向上を図ることができるという効果があ
る。
【0091】この発明によれば、光学手段系統の汚れの
有無を容易にテストすることができるという効果があ
る。
【0092】この発明によれば、光学系反射部の視野方
向切り替え時に、その切り替え動作に連動して被写体の
撮像が常に正画像となるように自動制御することがで
き、その正画像をモニタで視認することができるという
効果がある。
【0093】この発明によれば、光学系反射部の視野方
向を車両の走行速度に応じて自動的に切り替えることが
でき、車両の走行速度に応じた画像処理情報を得ること
ができるという効果がある。
【0094】この発明によれば、撮像した被写体の2画
像成分の画像差異部分のみをモニタに強調表示すること
ができ、前記画像差異部分を異常事態として容易に視認
することができるという効果がある。
【0095】この発明によれば、光学手段を所定の視野
方向に切り替えることにより、所望の視野方向の被写体
画像を2画像1対として平行光路で撮像手段側に反射さ
せることができるという効果がある。
【0096】この発明によれば、被写体を圧縮された2
画像成分として撮像することができると共に、その2画
像成分データを加算して鮮明な1つの加算合成圧縮画像
をモニタに1画面で表示させることができ、そのモニタ
に大きなブランク画面が生じることのないという効果が
ある。
【0097】この発明によれば、圧縮撮像された2画像
成分のうちの少なくとも一方の圧縮画像を拡大して鮮明
な1つの拡大画像をモニタに1画面で表示させることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車両周辺監視
装置を示すブロック図である。
【図2】 図1中の光学手段と撮像手段との関連機能構
成を説明するための拡大ブロック図である。
【図3】 図2中の撮像素子の受光エリアを示す正面図
であり、(a)は左右2分割の受光エリアを示す正面
図、(b)は上下2分割の受光エリアを示す正面図であ
る。
【図4】 図2中の視野切替駆動手段による光学手段の
視野切り替え動作説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による車両周辺監視
装置の視野切替駆動手段を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による車両周辺監視
装置を示すブロック図である。
【図7】 図6中の光学手段の視野方向を車両前方にセ
ットして撮像素子との関係で示す拡大ブロック図であ
る。
【図8】 (a)は図7中の撮像素子の受光エリアが左
右2分割の場合を示す正面図、(b)は図7中の撮像素
子が上下2分割の場合を示す正面図である。
【図9】 図6中の光学手段の視野方向を車両側方にセ
ットして撮像素子との関係で示す拡大ブロック図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態4による車両周辺監
視装置を示すブロック図である。
【図11】 図10中の撮像素子の受光エリアを示す正
面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による車両周辺監
視装置を示すブロック図である。
【図13】 (a)は図12中の光学手段が有する第1
反射部の視野方向を車両の前方にセットした状態のブロ
ック図、(b)は(a)中の第1反射部の視野方向を標
識の方向にセットした状態のブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による車両周辺監
視装置を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態7による車両周辺監
視装置を示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態8による車両周辺監
視装置を示すブロック図である。
【図17】 (a)は図16中の撮像手段で撮像すべき
被写体画像を示す図、(b)は図16中の撮像手段で撮
像された2画像1対の被写体圧縮画像を示す図、(c)
は(b)の2画像1対の被写体圧縮画像を合成した状態
を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態9による車両周辺監
視装置を示すブロック図である。
【図19】 (a)は図18中の撮像手段の撮像素子を
示す正面図、(b)は(a)中の2画像成分のうちの片
方の1画像成分を演算により読み出した画像図、(c)
は(b)の1画像成分を引き延ばした画像図である。
【図20】 この発明の実施の形態10による車両周辺
監視装置を示すブロック図である。
【図21】 (a)は図20中の撮像手段で撮像された
1対の2画像を示す図、(b)は(a)の2画像の差異
部分を強調表示した図である。
【図22】 この発明の実施の形態による車両周辺監視
装置の総体的な機能動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図23】 従来の車両周辺監視装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
11,12 第1反射部、13 第2反射部、14 視
野切替駆動手段、15撮像手段、16 撮像素子、16
a,16b 受光エリア、18 映像処理部、20 画
像処理部、21 フィールドメモリ、23 画像判定
部、23a 距離判定手段、23b 汚れ判定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01C 3/06 G01C 3/06 V G08G 1/16 G08G 1/16 C Fターム(参考) 2F112 AC06 BA03 BA15 BA18 CA05 DA05 DA09 FA03 FA07 FA21 FA35 FA45 GA10 5C054 AA01 CC05 CE08 CG01 CG08 EB05 EB07 EH00 EJ00 FC01 FC15 FE11 FE12 GA04 GB12 GD09 HA30 5H180 AA01 CC04 LL01 LL04 LL08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、当該車両の周辺を撮像
    して画像処理することにより車両の周辺を監視する車両
    周辺監視装置において、被写体の2画像を1対としてそ
    の1画像ずつの実像光を個々に入射する1対の第1反射
    部と、これらの第1反射部から前記2画像1対の反射光
    を入射する第2反射部と、前記第1反射部および前記第
    2反射部の少なくとも一方を所定の視野方向に切り替え
    る視野切替駆動手段と、前記第2反射部に映った2画像
    1対の反射画像を撮像しその2画像成分を1画像成分に
    合成する撮像手段と、この撮像手段からA/D変換後の
    合成画像信号を入力し、その合成画像の2画像成分デー
    タを記録収納する少なくとも1つのフィールドメモリを
    有し、このフィールドメモリの略半分がそれぞれ前記2
    画像成分データに対応し、その2画像成分データを前記
    フィールドメモリから読み出して比較演算することによ
    り、前記2画像成分の差異を判定し、その判定結果の情
    報信号を出力する画像処理部とを備えたことを特徴とす
    る車両周辺監視装置。
  2. 【請求項2】 撮像手段は、第1反射部を介して第2反
    射部から平行光路で反射された被写体の2画像成分を1
    対1の分割比率で映す2分割1対の受光エリアを有する
    撮像素子と、この撮像素子の前記受光エリアから2画像
    成分を読み出して1画像成分に合成しその合成画像信号
    を出力する映像処理部とを備え、画像処理部は、前記映
    像処理部から出力されてフィールドメモリに記録収納さ
    れた2画像成分データを読み出し、その2画像成分のず
    れ量を比較し、当該ずれ量から車両と被写体との距離を
    演算する距離判定手段を備えていることを特徴とする請
    求項1記載の車両周辺監視装置。
  3. 【請求項3】 撮像素子は、第1反射部を介さずに第2
    反射部のみによる1回反射の平行光路を経て左右反転の
    被写体画像となる1対の2画像反射光を直接入射し、距
    離判定手段は、前記撮像素子から出力されてフィールド
    メモリに記録収納された前記1対の2画像成分を左右反
    転のまま読み出し、その左右反転の2画像成分から3角
    測距によって車両と被写体との間の距離を演算し、その
    距離情報をモニタに表示することを特徴とする請求項2
    記載の車両周辺監視装置。
  4. 【請求項4】 撮像手段は、第1反射部と第2反射部と
    による2回反射もしくは第2反射部のみによる1回反射
    の平行光路を経た2画像成分を1対1の分割比率で映す
    2分割1対の受光エリアを有する撮像素子と、この撮像
    素子の前記受光エリアから前記2画像成分を読み出して
    1画像成分に合成しその合成画像信号を出力する映像処
    理部とを備え、画像処理部は、前記映像処理部から出力
    されてフィールドメモリに記録収納された2画像成分デ
    ータを読み出して比較することにより、その2画像成分
    の差異の有無を判定し、その画像差異の有無を光学系反
    射部の汚れの有無として判定する汚れ判定手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の車両周辺監視装
    置。
  5. 【請求項5】 1対の第1反射部は、視野切替駆動手段
    による入射光路の切り替え位置で前記第1反射部のそれ
    ぞれに対応する1対の標識を備え、フィールドメモリに
    は前記標識に汚れのないマスタ標識画像成分が記録さ
    れ、前記第1反射部のそれぞれに映った標識画像を第2
    反射部から平行光路で反射される2分割標識画像として
    前記フィールドメモリに入力し、汚れ判定手段は、前記
    第1反射部が前記標識との対応位置に切り替えられた
    時、前記フィールドメモリから前記マスタ標識画像成分
    と前記2分割標識画像成分とを読み出し、そのマスタ標
    識画像成分と2分割標識画像とを照合して両者の差異の
    有無を判定し、判定結果の汚れ情報信号を出力するよう
    になっていることを特徴とする請求項4記載の車両周辺
    監視装置。
  6. 【請求項6】 撮像手段は、第1反射部と第2反射部の
    少なくとも一方の視野方向切替時に、その視野切替駆動
    系統に連動して、前記撮像手段からの読み出し画像が常
    に正画像となるように制御し、その正画像をモニタに表
    示させる画像切替制御手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の車両周辺監視装置。
  7. 【請求項7】 画像切替制御手段には、車両の走行速度
    に応じて第1反射部と第2反射部の視野方向を自動的に
    切り替えるスイッチが接続されていることを特徴とする
    請求項6記載の車両周辺監視装置。
  8. 【請求項8】 画像処理部は、フィールドメモリから2
    画像成分データを読み出して比較した結果の2画像成分
    の差異部分のみをモニタに表示するようになっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両周辺監視装置。
  9. 【請求項9】 1対の第1反射部は第2反射部の外側に
    配置され、第2反射部は略90度角の1対の反射面を有
    して前記略90度角の頂点が撮像手段側を向くように配
    置され、前記第1反射部は、前記第2反射部の1対の反
    射面に平行して車両の前方もしくは後方を向く視野方向
    と、車両走行方向の左右両側方を向く視野方向と、車両
    の前方もしくは後方の上下方向を向く視野方向とに視野
    切替駆動手段で切り替え駆動されるようになっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両周辺監視装置。
  10. 【請求項10】 1対の第1反射部は第2反射部の外側
    に配置され、第2反射部は略90度角の1対の反射面を
    有して前記略90度角の頂点が撮像手段側を向くように
    配置され、前記第2反射部は、この第2反射部の前記1
    対の反射面が、車両の前方もしくは後方を向く第1反射
    部に平行して当該第1反射部からの反射光を入射する視
    野方向と、前記1対の反射面が前記第1反射部の入射光
    路から外れて被写体の実像光を前記1対の反射面が直接
    入射する視野方向とに視野切替駆動手段で切り替え駆動
    されるようになっていることを特徴とする請求項1記載
    の車両周辺監視装置。
  11. 【請求項11】 1対の第1反射部は第2反射部の外側
    に配置され、第2反射部は略90度角の1対の反射面を
    有して前記略90度角の頂点が撮像手段側を向くように
    配置され、前記第1反射部は、前記第2反射部の1対の
    反射面に平行して車両の前方もしくは後方を向く視野方
    向と、前記第2反射部の1対の反射面に車両の上下方向
    の被写体の実像光を直接入射させるべく、前記第2反射
    部の1対の反射面の入射光路から外れた方向を向く視野
    方向とに視野切替駆動手段で切り替え駆動されるように
    なっていることを特徴とする請求項1記載の車両周辺監
    視装置。
  12. 【請求項12】 車両に搭載され、当該車両の周辺を撮
    像して画像処理することにより車両の周辺を監視する車
    両周辺監視装置において、被写体の2画像を1対として
    その実像光を圧縮透過させる画像圧縮光学手段と、この
    画像圧縮光学手段を透過した2画像1対の圧縮画像光を
    1画像ずつ個々に入射する1対の第1反射部と、これら
    の第1反射部から前記2画像1対の圧縮画像光を入射す
    る第2反射部と、前記第1反射部および前記第2反射部
    の少なくとも一方を所定の視野方向に切り替える視野切
    替駆動手段と、前記第2反射部に映った前記2画像1対
    の圧縮画像を撮像しその2画像成分を1画像成分に合成
    して出力する撮像手段と、この撮像手段からA/D変換
    後の合成圧縮画像信号を入力し、その合成圧縮画像の2
    画像成分データを記録収納する少なくとも1つのフィー
    ルドメモリを有し、このフィールドメモリの略半分がそ
    れぞれ前記2画像成分データに対応し、その2画像成分
    データを前記フィールドメモリから交互に読み出して重
    ねることにより、前記2画像成分データを1画面量の合
    成圧縮画像データに加算する画像処理部と、この画像処
    理部から前記合成圧縮画像データ信号を入力し、加算さ
    れた2画像1対の合成圧縮画像を1画面に表示するモニ
    タとを備えたことを特徴とする車両周辺監視装置。
  13. 【請求項13】 画像処理部は、フィールドメモリから
    2画像成分データを交互に繰り返し読み出すことによ
    り、前記2画像成分のうちの少なくとも1画像成分の圧
    縮画像を拡大してモニタに表示させるための画像伸張処
    理手段を有していることを特徴とする請求項12記載の
    車両周辺監視装置。
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