JP2000059656A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

Info

Publication number
JP2000059656A
JP2000059656A JP10223153A JP22315398A JP2000059656A JP 2000059656 A JP2000059656 A JP 2000059656A JP 10223153 A JP10223153 A JP 10223153A JP 22315398 A JP22315398 A JP 22315398A JP 2000059656 A JP2000059656 A JP 2000059656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
optical
unit
live view
captured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10223153A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Tanaka
俊幸 田中
Akira Fukuda
晃 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP10223153A priority Critical patent/JP2000059656A/ja
Publication of JP2000059656A publication Critical patent/JP2000059656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LCD表示部に好適な画質のライブビュー画
像を表示する。 【解決手段】 撮影レンズ301とCCD303との間
にナイキスト周波数fNをカットオフ周波数とする第1
の光学ローパスフィルタ307とカットオフ周波数fT
(<fN)の第2の光学ローパスフィルタ308とが配
設されている。第2の光学ローパスフィルタ308は光
路外に退避可能になっている。CCD303で撮像され
たライブビュー画像はデータ間引き部201dで一部の
画素データが間引かれてVRAM210に転送され、L
CD表示部10にモニタ表示される。ライブビュー画像
の撮像時には第2の光学ローパスフィルタ308が光路
上にセットされ、高周波成分の少ない軟調の画像が取り
込まれる。ライブビュー画像の画質を光学的に軟調とす
ることで、間引き処理による画像の平滑化への悪影響を
低減し、好適な画質のモニタ画像が表示されるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体光像を画像
信号に光電変換して取り込む撮像素子を有し、この撮像
素子で取り込まれ記録用の画像を記録媒体に記憶する一
方、記録画像の取込前に取り込まれるライブビュー用の
画像をLCD(Liquid Crystal Display)表示部にモニ
タ表示するデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CCD(Charge Coupled Device)等の
撮像素子を用いて被写体光像を画像信号に光電変換して
取り込む撮像装置においては、一般に撮像画像のモアレ
を低減するため、撮影レンズと撮像素子との間に当該撮
像素子の画素ピッチ以上の所定のカットオフ周波数を有
する光学ローパスフィルタが設けられている。
【0003】また、従来、デジタルカメラにおいては、
カメラ本体の背面等にLCD表示部が設けられ、このL
CD表示部に撮影待機状態における被写体の撮像画像
(動画)がモニタ表示されるもの(いわゆるライブビュ
ー機能を有するもの)が知られ、商品化もなされてい
る。
【0004】かかるデジタルカメラでは、撮影待機時に
所定の時間毎に撮像動作が繰り返され、各撮像画像が所
定の画像処理(WB補正、γ補正その他の補正処理等)
を施された後、LCD表示部に表示される(以下、この
表示をライブビュー表示という。)が、LCD表示部の
画素密度はCCD(Charge Coupled Device)等の撮像
素子の画素密度よりも小さいので、ライブビュー表示処
理における各コマのフレームレートを向上させるため、
LCD表示のための画像メモリとして比較的小容量のビ
デオメモリやキャプチャバッファが設けられている。そ
して、所定の時間毎に撮像された画像が間引処理などで
画素データ数が低減されてビデオメモリやキャプチャバ
ッファに格納されることによりLCD表示部に被写体の
ライブビュー表示が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ライブビュ
ー表示においては、撮像画像を構成する画素データの一
部が間引かれるので、ライブビュー表示された画像の濃
度変化が粗くなり、見辛い画像となる。
【0006】この問題を解決するため、撮影レンズと撮
像素子間に設けられる光学ローパスフィルタのカットオ
フ周波数特性を低くする方法も考えられるが、この方法
を採用すると、記録用の画像が過剰に平滑化され、本撮
影において、実質的に撮像素子の解像度が低減するとい
う不具合が生じる。また、画素データの補間等の画像処
理によりライブビュー表示用の画像の平滑化を行う方法
も考えられるが、この方法では、ライブビュー表示にお
いては画像処理の負担が大きく、フレームレートの向上
に反することとなる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、記録用及びライブビュー表示用のいずれの画像
に対して好適な解像度の画像を取り込むことのできるデ
ジタルカメラを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体光像を
画像信号に光電変換して取り込む撮像手段と、上記被写
体光像を上記撮像手段に撮像面に結像する光学手段と、
上記撮像手段で取り込まれた被写体の静止画像を記憶す
る記憶手段と、上記記憶手段への記録画像を取り込む前
に上記撮像手段で取り込まれるライブビュー画像を表示
する、上記撮像手段の画素密度より小さい画素密度を有
する表示手段とを備えたデジタルカメラにおいて、上記
光学手段と上記撮像手段との間の当該光学手段の光路上
に切換設定可能に設けられた第1の光学ローパスフィル
タとこの第1の光学ローパスフィルタよりもカットオフ
周波数の低い第2の光学ローパスフィルタとからなるフ
ィルタ手段と、上記記録画像が取り込まれるときは、上
記第1の光学ローパスフィルタを上記光学手段の光路上
に設定し、上記ライブビュー画像が取り込まれるとき
は、上記第2の光学ローパスフィルタを上記光学手段の
光路上に設定するフィルタ制御手段とを備えたものであ
る(請求項1)。
【0009】上記構成によれば、記憶手段への記録画像
を取り込む前に被写体のライブビュー画像(ビューファ
インダー表示用の画像)が取り込まれ、表示手段に表示
される。ライブビュー画像が取り込まれるときは、第2
の光学ローパスフィルタが光学手段の光路上に設定さ
れ、撮像手段に結像される被写体光像は、記録画像を取
り込むときよりも空間周波数の高周波成分が低減され
る。従って、撮像手段で取り込まれたライブビュー画像
は記録画像よりも鮮鋭度が抑えられ、ライブビュー画像
を表示手段に表示するべく当該ライブビュー画像の画素
データ数を間引き処理等で削減した場合にもライブビュ
ー画像の濃度変化に不自然な段差が生じることがなく、
表示手段に平滑なライブビュー画像が表示される。
【0010】なお、上記第2の光学ローパスフィルタに
代えてソフトフォーカスフィルタを備えるようにしても
よい(請求項2)。
【0011】この構成によれば、ライブビュー画像が取
り込まれるときは、ソフトフォーカスフィルタが光学手
段の光路上に設定され、撮像手段に結像される被写体光
像は、記録画像を取り込むときよりもソフトフォーカス
状態となる。従って、撮像手段で取り込まれたライブビ
ュー画像は記録画像よりも鮮鋭度が抑えられ、当該ライ
ブビュー画像の画素データ数を間引き処理等で削減して
表示手段に表示した場合にも平滑なライブビュー画像が
表示される。
【0012】また、本発明は、被写体光像を画像信号に
光電変換して取り込む撮像手段と、上記被写体光像を上
記撮像手段に撮像面に導く光学手段と、上記撮像手段で
取り込まれた被写体の静止画像を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段への記録画像を取り込む前に上記撮像手段
で取り込まれるライブビュー画像を表示する、上記撮像
手段の画素密度より小さい画素密度を有する表示手段と
を備えたデジタルカメラにおいて、上記記録画像が取り
込まれるときは、上記光学手段をフォーカス位置に調整
し、上記ライブビュー画像が取り込まれるときは、上記
光学手段をデフォーカス位置に調整するフォース調整手
段を備えたものである(請求項3)。
【0013】上記構成によれば、ライブビュー画像が取
り込まれるときは、光学手段がデフォーカス位置に設定
され、撮像手段に結像される被写体光像は、記録画像を
取り込むときよりもデフォーカス状態(ピンボケ状態)
となる。従って、撮像手段で取り込まれたライブビュー
画像は記録画像よりも鮮鋭度が抑えられ、当該ライブビ
ュー画像の画素データ数を間引き処理等で削減して表示
手段に表示した場合にも平滑なライブビュー画像が表示
される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタルカメラにつ
いて、図を用いて説明する。図1は、本発明に係るデジ
タルカメラの正面図、図2は、同デジタルカメラの背面
図である。また、図3,図4は、それぞれ同デジタルカ
メラの上面図、底面図である。
【0015】デジタルカメラ1は、箱型のカメラ本体部
2と直方体状の撮像部3とから構成されている。撮像部
3は、正面から見てカメラ本体部2の右側面に当該右側
面と平行な面内に回動可能に装着されている。なお、本
実施の形態では、撮像部3をカメラ本体部2の右側面に
取り付けているが、カメラ本体部2の左側面に取り付け
るようにしてもよい。
【0016】撮像部3は、図1、図2の設定位置(以
下、この位置を回転基準位置という。)を基準としてカ
メラ本体部2の側面内で略±(90+α)°の範囲で回
動することができるようになっている。撮像部3は、マ
クロズームからなる撮影レンズ及びCCD(Charge Cou
pled Device)等の光電変換素子からなる撮像装置を有
し、被写体の光学像を画像信号(CCDの各画素で光電
変換された電荷信号により構成される画像信号)に変換
して取り込むものである。
【0017】一方、カメラ本体部2は、LCD(Liquid
Crystal Display)からなる表示部10(図2参照)、
メモリカード17(図6参照)の装着部及びパーソナル
コンピュータが外部接続される接続端子13(図2参
照)を有し、主として上記撮像部3で取り込まれた画像
信号に所定の信号処理を施した後、LCD表示部10へ
の表示、メモリカード17への記録、パーソナルコンピ
ュータへの転送等の処理を行なうものである。
【0018】撮像部3は、カメラ本体部2の高さ方向の
長さ寸法と略同一の長さ寸法を有し、かつ、カメラ本体
部2の幅寸法と略同一の寸法を有する縦長直方体状の撮
像部本体3Aを備え、この撮像部本体3Aの一方側面に
は撮像部3をカメラ本体部2に装着するための装着部3
Bが突設されている。
【0019】撮像部本体3Aの内部には、図5に示すよ
うに、マクロズームレンズ301が配設され、このマク
ロズームレンズ301の後方位置の適所にCCDカラー
エリアセンサ303を備えた撮像回路302が設けられ
ている。ズームマクロレンズ301はフォーカシングを
行うために光軸Lの方向に移動可能になされ、ズームマ
クロレンズ301の駆動は電動モータ等の駆動部材を有
するフォーカス駆動部306により制御される。
【0020】また、CCDカラーエリアセンサ303の
撮像面の前方位置に光学ローパスフィルタ307が配設
され、更にその前方位置にこの光学ローパスフィルタ3
07よりもカットオフ周波数の低い光学ローパスフィル
タ308が図7に示すように光軸L外に退避可能に配設
されている。光学ローパスフィルタ308は、電動モー
タ等の駆動部材を有するフィルタ駆動部309により駆
動され、後述するようにライブビュー画像の撮像時には
セット位置(光学ローパスフィルタ307と同軸となる
位置)に設定され、記録画像の撮像時には退避位置に設
定されるようになっている。
【0021】なお、図8に示すように、光学ローパスフ
ィルタ307と光学ローパスフィルタ308とを支持板
Q上に並列配置し、支持版Qを回動させて光軸L上に配
置される光学ローパスフィルタ307と光学ローパスフ
ィルタ308とを切り換えるようにしてもよい。図7の
方法では、ズームマクロレンズ301とCCD303と
の間隔が長くなる反面、支持板Qの回動範囲は狭くでき
るので、撮像部本体3Aの幅寸法を小さくできる利点が
ある。一方、図8の方法では、支持板Qの回動範囲は広
くなる反面、ズームマクロレンズ301とCCD303
との間隔が短くできるので、撮像部本体3Aの長さ寸法
を短くすることができる利点がある。
【0022】光学ローパスフィルタ307,308は、
それぞれ本発明に係る第1の光学ローパスフィルタと第
2の光学ローパスフィルタとに相当するものである。
【0023】光学ローパスフィルタ307はメモリカー
ド17に記録するための画像(静止画)を撮像する際に
レンズ系に挿入して当該撮像画像の折返し歪みに基づく
モアレや偽色を防止するものである。また、光学ローパ
スフィルタ308はCCD表示部10に表示されるライ
ブビュー画像(動画)を撮像する際にレンズ系に挿入さ
れるもので、画像処理において間引き処理等でライブビ
ュー画像の画素データ数を低減してLCD表示用のライ
ブビュー画像を作成する際の画素データの間引き処理の
弊害を防止するものである。
【0024】撮像されたライブビュー画像を構成する画
素データから一部の画素データを間引くと、その間引き
部分の濃度が大きく変化し、画像の平滑性が損なわれて
LCD表示部10に表示されるライブビュー画像が不自
然になることがあるが、光学ローパスフィルタ308に
よりCCD303の撮像面に結像される被写体光像の高
周波成分をカットして撮像画像の鮮鋭度を低減すること
により当該撮像画像に画素データの間引き処理が行われ
た場合もその間引き部分の濃度が大きく変化しないよう
にし、これにより好適な画質のLCD表示用のライブビ
ュー画像を得られるようになっている。
【0025】従って、光学ローパスフィルタ307,3
08は、それぞれ図9に示すフィルタ特性,を有し
ている。フィルタ特性はカットオフ周波数fNのロー
パスフィルタ特性であり、フィルタ特性はカットオフ
周波数fT(<fN)のローパスフィルタ特性である。
【0026】光学ローパスフィルタ307は記録画像の
折返し歪みに基づくモアレや偽色を防止するものである
から、そのフィルタ特性のカットオフ周波数fNはC
CDカラーエリアセンサ303(以下、CCD303と
略称する。)の画素ピッチ(サンプリング周波数に相
当)に基づいて決定されるナイキスト周波数(画素ピッ
チの略2倍の周波数)と略同一となっている。一方、光
学ローパスフィルタ308は画像の平滑化に対する画素
データの間引き処理の悪影響を低減するものであるか
ら、そのフィルタ特性のカットオフ周波数fTは画素
データの間引き処理における間引き率Kとナイキスト周
波数fNとに基づいて決定される。例えば間引き率Kが
K=1/4であれば、カットオフ周波数fTはfT=fN
/4に設定される。
【0027】図5に戻り、撮像部3内の適所にフラッシ
ュ光の被写体からの反射光を受光する調光センサ305
を備えた調光回路304が設けられている。調光センサ
305は、装着部3Bの前端面の適所に配置されている
(図3参照)。
【0028】一方、撮像部本体3Aの外部には、図2に
示すように、カメラ本体部2の背面と平行な側面(撮像
部3を回転基準位置から+90°回転させたとき、上側
となる側面)にマクロズームレンズ301のズーム比の
変更及びズームとマクロとの切換を行なうためのズーム
レバー3Cが設けられている。
【0029】ズームレバー3Cは、横方向(撮像部3の
光軸に対して垂直方向)にスライド可能なレバーで、こ
のズームレバー3Cをズーム位置PZで横方向に左右に
スライドさせてマクロズームレンズ301のズーム比が
変更される。また、ズームレバー3Cをズーム位置PZ
を越えて右方向にスライドさせ、マクロ位置PMに設定
すると、マクロズームレンズ301がマクロレンズに切
り換えられる。マクロ位置PMでは、被写体におよそ5
0cmまで近接して撮影することができる。
【0030】カメラ本体部2の前面には、図1に示すよ
うに、左端部の適所にグリップ部4が設けられ、右端部
の上部適所にフラッシュ5が設けられている。また、カ
メラ本体部2の背面には、図2に示すように、左端部の
略中央に撮影画像のモニタ表示(ビューファインダに相
当)及び記録画像の再生表示等を行なうためのLCD表
示部10が設けられている。
【0031】また、LCD表示部10の上方位置にフラ
ッシュ発光に関するFLモード設定スイッチ11が設け
られている。デジタルカメラ1は、フラッシュ発光に関
するモードとして被写体輝度に応じて自動的にフラッシ
ュ5を発光させる「自動発光モード」、被写体輝度に関
係なくフラッシュ5を強制的に発光させる「強制発光モ
ード」及びフラッシュ5の発光を禁止する「発光禁止モ
ード」が設けられ、FLモード設定スイッチ11を押す
毎に「自動発光」、「強制発光」及び「発光禁止」の各
モードがサイクリックに切り換わり、いずれかのモード
が選択設定されるようになっている。
【0032】また、デジタルカメラ1は、1/8と1/
20の2種類の圧縮率Kが選択設定可能になされ、例え
ば圧縮率設定スイッチ12を右にスライドすると、圧縮
率K=1/8が設定され、左にスライドすると、圧縮率
K=1/20が設定される。なお、本実施の形態では、
2種類の圧縮率Kが選択設定できるようにしているが、
3種類以上の圧縮率Kを選択設定できるようにしてもよ
い。
【0033】更に、カメラ本体部2の背面の右端上部に
は、「記録モード」と「再生モード」とを切換設定する
記録/再生モード設定スイッチ14が設けられ、この記
録/再生モード設定スイッチ14の左側にメイン電源投
入用のメインスイッチ16が設けられている。記録モー
ドは写真撮影を行なうモードであり、再生モードはメモ
リカード17に記録された撮影画像をLCD表示部10
に再生表示するモードである。記録/再生モード設定ス
イッチ14も2接点のスライドスイッチからなり、例え
ば右にスライドすると、再生モードが設定され、左にス
ライドすると、記録モードが設定される。また、メイン
スイッチ16はプッシュスイッチからなり、オン状態で
スイッチが押されると、デジタルカメラ1の電源が投入
され、オフ状態でスイッチが押されると、その電源投入
が解除される。
【0034】また、カメラ本体部2の上面には、図3に
示すように、略中央に記録画像を再生する際にコマ送り
をするためのスイッチ6,7が設けられている。スイッ
チ6はコマ番号が増大する方向にコマ送りするためのス
イッチ(以下、UPスイッチという。)であり、スイッ
チ7はコマ番号が減少する方向にコマ送りするためのス
イッチ(以下、DOWNスイッチという。)である。更
に、背面側からみてスイッチ7の左側にメモリカード1
7に記録された画像を消去するための消去スイッチ8が
設けられ、スイッチ6の右上にシャッタボタン9が設け
られている。シャッタボタン9は、半押し状態でS1ス
イッチがオンになり、撮影準備のためのAF制御及びA
E制御が行われる。また、シャッタボタン9を全押しす
るとS2スイッチがオンになり、露光制御(レリーズ)
が行われる。
【0035】また、カメラ本体部2の底面には、図6に
示すように、電源電池Eの電池装填室とメモリカード1
7のカード装填室とが設けられ、両装填室の装填口はク
ラムシェルタイプの蓋15により閉塞されるようになっ
ている。
【0036】図10は、デジタルカメラ1の制御系のブ
ロック構成図である。同図において、図1〜図6に示し
た部材と同一部材には同一の番号を付している。
【0037】撮像部3内のマクロズームレンズ301に
は開口量が固定された絞り部材(固定絞り)が設けられ
ている。また、タイミングジェネレータ(T・G)31
0及び信号処理回路311は、上記撮像回路302の構
成要素である。CCD303はCCDカラーエリアセン
サからなる撮像素子で、マクロズームレンズ301によ
り結像された被写体の光像をR(赤),G(緑),B
(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信
号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。タ
イミングジェネレータ310は、CCD303の駆動を
制御するための各種のタイミングパルスを生成するもの
である。
【0038】撮像部3における露出制御は、絞りが固定
絞りとなっているので、CCD303の露光量、すなわ
ち、シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄
積時間を調節して行なわれる。被写体輝度が低輝度時に
適切なシャッタスピードが設定できないときは、CCD
303から出力される画像信号のレベル調整を行なうこ
とにより露光不足による不適正露出が補正される。すな
わち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを
組み合わせて露出制御が行なわれる。画像信号のレベル
調整は、後述する信号処理回路311内のAGC回路3
11bのゲイン調整において行なわれる。
【0039】タイミングジェネレータ310は、カメラ
本体部2から送信されるクロックCLK1に基づきCC
D303の駆動制御信号を生成するものである。タイミ
ングジェネレータ310は、例えば積分開始/終了(露
出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の
読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号
等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力す
る。
【0040】信号処理回路311は、CCD303から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路311は、C
DS(相関二重サンプリング)回路311aとAGC
(オートゲインコントロール)回路311bとを有し、
CDS回路311aにより画像信号のノイズの低減を行
ない、AGC回路311bのゲインを調整することによ
り画像信号のレベル調整を行なう。なお、AGC回路3
11bのゲインは、本体制御部201により自動設定さ
れる。
【0041】調光回路304は、フラッシュ撮影におけ
るフラッシュ5の発光量を本体制御部201により設定
された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ
撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッ
シュ光の反射光が調光センサ305により受光され、こ
の受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304か
らカメラ本体部2内に設けられたFL制御回路202に
発光停止信号STPが出力される。FL制御回路202
は、この発光停止信号STPに応答してフラッシュ5の
発光を強制的に停止し、これによりフラッシュ5の発光
量が所定の発光量に制御される。
【0042】スイッチ群312は、マクロズームレンズ
301のズームレバー3Cの設定位置や撮像部3の撮像
方向の設定位置を検出するスイッチ群である。
【0043】カメラ本体部2内において、FL制御回路
202はフラッシュ5の発光を制御する回路である。F
L制御回路202は、本体制御部201の制御信号に基
づきフラッシュ5の発光の有無、発光量及び発光タイミ
ング等を制御し、調光回路304から入力される発光停
止信号STPに基づきフラッシュ5の発光量を制御す
る。
【0044】RTC203は、撮影日時を管理するため
の時計回路である。RTC203はメインの電源電池E
とは異なる電源電池(図略)で駆動されるようになって
いる。
【0045】タイミング制御回路204はタイミングジ
ェネレータ310に対するクロックCLK1及びA/D
変換器205に対するクロックCLK2を生成する回路
である。タイミング制御回路204の駆動は、本体制御
部201により制御される。
【0046】A/D変換器205は、撮像部3から入力
された画像信号の各画素信号を10ビットのデジタル信
号に変換するものである。A/D変換器205は、タイ
ミング制御回路204から入力されるA/D変換用のク
ロックCLK2に基づいて各画素信号(アナログ信号)
を10ビットのデジタル信号に変換する。
【0047】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、画素データという。)の黒レベル
を基準の黒レベルに補正するものである。また、WB回
路207は、撮影画像のホワイトバランスを調整するも
のである。具体的には、本体制御部201から入力され
る、例えば図11に示す特性を有するレベル変換テーブ
ルを用いてR,G,Bの各色成分の画素データのレベル
を変換する。なお、レベル変換テーブルは、本体制御部
201により撮影画像毎に設定される。
【0048】γ補正回路208は、画素データのγ特性
を補正するものである。γ補正回路208は、図12に
示すように、γ特性の異なる2種類のγ補正テーブルを
有し、このγ補正テーブルにより画素データのγ補正を
行なう。なお、このγ補正処理において、10ビットの
画素データは、8ビット(256階調)の画素データに
変換される。γ補正処理前の画素データを10ビットデ
ータとしているのは、非線形性の強いγ特性でγ補正を
行なった場合の画質劣化を防止するためである。また、
R,G,Bの各色成分の画素データはWB回路207で
所定のレベル変換が行なわれており、これらの画素デー
タをそれぞれγ補正テーブルでγ補正する。
【0049】図12において、特性は、γ=0.45
のγ特性であり、撮像画像をLCD表示部10(γ=
2.2のγ特性を有する)に表示する際の画像処理に適
用されるものである。LCD表示部10は、ビューフィ
ンダーとしての機能を有し、デジタルカメラ1がレリー
ズの待機状態にあるときは、ビデオカメラと同様にCC
D303により1/30(秒)毎に被写体が撮像され、
この撮像画像(ライブビュー画像)が順次、LCD表示
部10にモニタ表示される。かかるモニタ表示における
撮像画像の画像処理においては、特性によりγ補正を
行い、モニタ画像の画質が好適となるようにしている。
【0050】また、特性は、γ=0.55のγ特性で
あり、標準的な撮影シーンの撮影画像をメモリカード1
7に記録する際の画像処理に適用されるものである。本
デジタルカメラ1は、パーソナルコンピュータ18が外
部接続可能になされ、メモリカード17に記録された撮
像画像は、通常、パーソナルコンピュータ18を介して
モニタ(γ=1.8のγ特性を有する)に再生表示され
ると考えられるから、レリーズによりメモリカード17
への記録が指示された撮像画像については、特性によ
りγ補正を行い、モニタに再生された画像の画質が好適
となるようにしている。
【0051】図10に戻り、画像メモリ209は、γ補
正回路208から出力される画素データを記憶するメモ
リである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶容
量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CC
D303がn行m列の画素を有している場合、n×m画
素分の画素データの記憶容量を有し、図13に示すよう
に、各画素データg(i,j)(i=1,2…n、j=1,
2,…m)が対応する画素位置(i,j)に記憶される
ようになっている。
【0052】VRAM210は、LCD表示部10に再
生表示される画素データのバッファメモリである。VR
AM210は、LCD表示部10の画素数に対応した画
素データの記憶容量を有している。
【0053】撮影待機状態においては、撮像部3により
1/30(秒)毎に撮像された画像(ライブビュー画
像)の各画素データがA/D変換器205〜γ補正回路
208により所定の信号処理を施された後、画像メモリ
209に記憶されるとともに、本体制御部201を介し
てVRAM210に転送され、LCD表示部10に表示
される。これにより撮影者はLCD表示部10に表示さ
れた画像により被写体像を視認することができる。ま
た、再生モードにおいては、メモリカード17から読み
出された画像が本体制御部201で所定の信号処理が施
された後、VRAM210に転送され、LCD表示部1
0に再生表示される。なお、このVRAM210への画
素データの転送処理では、VRAM210の記憶容量が
撮像画像の画素データ数より少ないので、一部の画素デ
ータが間引かれて転送される。
【0054】スイッチ群211は、UPスイッチ6、D
OWNスイッチ7、消去スイッチ8、FLモード設定ス
イッチ11、圧縮率設定スイッチ12及び記録/再生モ
ード設定スイッチ14に相当するスイッチである。
【0055】カードI/F212は、メモリカード17
への画像データの書込み及び画像データの読出しを行な
うためのインターフィースである。また、通信用I/F
213は、パーソナルコンピュータ18を通信可能に外
部接続するための、例えばRS−232C規格に準拠し
たインターフェースである。
【0056】本体制御部201は、マイクロコンピュー
タからなり、上述した撮像部3内及びカメラ本体部2内
の各部材の駆動を制御してデジタルカメラ1の撮影動作
を統括制御するものである。
【0057】本体制御部201は、測距部201a、輝
度判定部201b及び露光時間設定部201cを備えて
いる。測距部201aは、被写体までの距離を検出する
ものである。測距部201aは、撮影待機状態において
CCD303により取り込まれる画像(ライブビュー画
像)のコントラストを検出し、このコントラストが最大
となるようにフォーカス駆動部306を駆動し、そのと
きの駆動量により被写体までの距離を検出する。なお、
本体制御部201の外部に測距回路を独立に設け、この
測距回路での測距結果を本体制御部201に入力させる
ようにしてもよい。
【0058】輝度判定部201bは、被写体の輝度Bv
を検出するとともに、被写体の明るさを判定するもので
ある。輝度判定部201bは、ライブビュー画像を利用
して被写体の輝度Bvを検出するとともに、被写体の明
るさを判定する。すなわち、輝度判定部201bは、図
13に示すように、画像メモリ209の記憶エリアを9
個のブロックB(1),B(2),…B(9)に分割し、各ブロ
ックB(r)(r=1,2,…9)に含まれるG(緑)の
色成分の画素データgG(k,h)を用いて各ブロックB(r)
を代表する輝度データBv(r)を算出する。具体的には
G(緑)の色成分の画素データgG(k,h)の平均値を算出
することにより各ブロックB(r)の輝度データBv(r)が
算出される。そして、9個の輝度データBv(r)を用い
て被写体の輝度Bvが決定されるとともに、明るさが判
定される。被写体の輝度Bvは、例えば画面中央のブロ
ックB(5)の輝度データBv(5)を輝度Bvとして採用し
たり、9個の輝度データBv(r)(r=1,2,…9)
の加重平均値を算出することにより決定される。
【0059】なお、R,G,Bの各色成分の画素データ
R(k,h),gG(k,h),gB(k,h)を用いて各ブロックB
(r)を代表する輝度データBv(r)を算出するようにして
もよい。すなわち、各画素位置(k,h)のR,G,B
の各色成分の画素データgR(k,h),gG(k,h),gB(k,h)
を所定の比率(例えばgR:gG:gB=4:5:1)で
加算してその画素位置(k,h)の輝度データBv(k,
h)(=0.4gR+0.5gG+0.1gB)を算出し、
これらの輝度データBv(k,h)の平均値を算出すること
により各ブロックB(r)の輝度データBv(r)を算出する
ようにしてもよい。
【0060】露光時間設定部201cは、CCD303
の露光時間(シャッタスピードに相当)を設定するもの
である。露光時間設定部201cは、予め複数の露光時
間Tv〔Ev〕が設定されたテーブルを有し、輝度判定部
201bによる被写体の明るさの判定結果に基づきこの
テーブルを用いて露光時間Tvを設定する。すなわち、
露光時間Tvはカメラ起動時に所定の値(例えば7〔E
v〕,1/128(秒))に初期設定され、露光時間設
定部201cはこの露光時間Tvで撮像された画像に基
づき判定された被写体の明るさが明る過ぎるときは、露
光時間Tvを1段分短くし、暗すぎるときは、露光時間
Tvを1段分長くする。また、露光時間Tvの変更後の
次の画像についても同様に被写体の明るさの判定とこの
判定結果に基づく露光時間Tvの変更処理を行う。以下
同様に、露光時間設定部201cは被写体の明るさ判定
と露光時間Tvの再設定とを交互に繰り返してある時間
経過後に適切な露光時間Tvを設定する。
【0061】更に、本体制御部201は、ライブビュー
画像や記録画像をLCD表示部10に表示するため、画
素データの間引き処理を行うデータ間引き部201dを
備えている。また、撮影画像の記録処理を行うため、フ
ィルタリング処理を行うフィルタ部201eと圧縮画像
を生成する記録画像生成部201fとを備え、メモリカ
ード17に記録された画像をLCD表示部10に再生す
るため、再生画像を生成する再生画像生成部201gを
備えている。
【0062】データ間引き部201dは、撮影待機状態
においては、画像メモリ209から読み出されるライブ
ビュー画像を構成する画素データを列方向には所定の画
素数毎に、また、行方向には所定の行毎に画素データを
間引きつつVRAM210に転送してモニタ表示用のラ
イブビュー画像を生成する。また、記録画像の再生にお
いては、再生画像生成部201gから送出される画素デ
ータをライブビュー画像と同様の方法で間引きつつVR
AM210に転送して再生表示用の記録画像を生成す
る。
【0063】フィルタ部201eは、デジタルフィルタ
により記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関
する画質の補正を行う。記録画像生成部201fは、フ
ィルタ部201eでフィルタリング処理が行われた撮影
画像に2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG
(Joint Photographic Coding Experts Group)方式に
よる所定の圧縮処理を施して圧縮率設定スイッチ12で
設定された圧縮率Kの圧縮画像の画像データを生成す
る。
【0064】また、再生画像生成部201gは、メモリ
カード17から画像データを読み出してLCD表示部1
0に再生表示すべき画像を生成する。メモリカード17
に記録された画像はモニタ用のγ係数(=0.55)で
γ補正されているので、この記録画像をそのままLCD
表示部10に再生すると、上記γ係数とLCD表示用の
γ係数(=0.45)との不整合によりコントラストの
強い堅調の画質となるため、再生画像生成部201gは
記録画像の再生用の画像を生成する際、再生画像のγ特
性を再補正する。
【0065】従って、本体制御部201は、記録モード
において、シャッタボタン9により撮影が指示される
と、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像
データに対してフィルタ部201eで輪郭補正の画像処
理を施した後、記録画像生成部201fで画像記録用の
圧縮画像を生成し、撮影画像に関するインデックス情報
(コマ番号、露出値、露光時間、圧縮率K等の情報)と
ともにメモリカード17に記憶する。
【0066】また、本体制御部201は、再生モードに
おいて、再生コマが指示されると、メモリカード17か
らその再生コマの画像データ(圧縮データ)を読み出
し、再生画像生成部201gでその画像データを伸長し
て表示用の画像データを生成し、この画像データにγ=
0.82のγ特性でγ補正を施した後、順次、データ間
引き部201dを介してVRAM210に転送して記録
画像のLCD表示部10への再生表示を行なう。
【0067】次に、デジタルカメラ1の記録モードにお
ける撮影制御について、図14,図15に示すフローチ
ャートに従って説明する。
【0068】撮影制御は、主としてビューファインダ処
理、露出制御及び画像処理から構成されている。ビュー
ファインダ処理は、LCD表示部10にライブビュー画
像を表示して撮影内容を視認できるようにする処理であ
る。ビューファインダ処理においては、CCD303の
露光時間の調整も行なわれる。
【0069】まず、露光時間Tvが初期値(7〔Ev〕,
1/128(秒))に設定され(#2)、γ=0.45の
γ特性(図10の特性)が設定される(#4)。続い
て、光学ローパスフィルタ308がセット位置に設定さ
れ(#6)、更に測距部201aにより被写体距離が検
出され(#8)、この検出結果に基づいてマクロズーム
レンズ301を駆動することにより焦点調節が行われる
(#10)。なお、最初の撮像時にはCCD303によ
り画像が取り込まれていないので、マクロズームレンズ
301は予め設定された初期焦点位置に設定される。
【0070】続いて、CCD303の露光が開始され
(#12)、所定の露光時間(Tv=1/128
(秒))が経過すると(#14でYES)、CCD30
3で撮像された画像信号が読み出され(#16)、信号
処理回路311、A/D変換器205〜γ補正回路20
8により所定の画像処理が行なわれた後(#18)、画
像メモリ209に記憶される(#20)。画像メモリ2
09に記憶された画像データは、直ちに、本体制御部2
01に読み出され、データ間引き部201dで一部の画
素データが間引かれつつVRAM210に転送されてL
CD表示部10にモニタ表示される(#22)。
【0071】このときの撮像画像は光学ローパスフィル
タ308によりカットオフ周波数fT以上の周波数成分
がカットされているので、データ間引き部201dで一
部の画素データが間引かれてもその間引き部分での濃度
変化が大きく変わることはなく、VRAM210に転送
された画像(モニタ画像)の平滑性が損なわれることは
ない。従って、LCD表示部10にモニタ表示された画
像(ライブビュー画像)はソフトフォーカスの画像には
なるものの表示内容が不自然になることはない。
【0072】続いて、撮像画像の輝度データが算出され
(#24)、この輝度データに基づいて露光時間Tvが
適正か否かが判別される(#26)。輝度データは、撮
像画像を9個のブロックB(1)〜B(9)に分割し(図13
参照)、各ブロックB(r)(r=1,2,…9)毎に、
そのブロックB(r)に含まれるG(緑)の色成分の画素
データの平均値Bv(r)を算出したものである。そし
て、9個の輝度データBv(1)〜Bv(9)をそれぞれ所定
のハイレベルの閾値BVH及びローレベルの閾値BVL
比較して撮像画像が全体的に明るすぎる(露光オーバー
である)か、撮像画像が全体的に暗すぎる(露光アンダ
ーである)か、あるいは適正であるかが判別される。
【0073】撮像画像が全体的に明るすぎるか、暗すぎ
る場合は、露光時間Tvが不適正と判断され(#26で
NO)、撮影画像の明暗に状態に応じて露光時間Tvを
1段階変更して(#28)、再度、露光時間Tvの適否
を判定するべくステップ#8に戻る。すなわち、撮像画
像が全体的に明るすぎる場合は、露光時間Tv〔Ev〕が
1段大きい値に変更され、撮像画像が全体的に暗すぎる
場合は、露光時間Tv〔Ev〕が1段小さい値に変更され
て、ステップ#8に戻る。
【0074】そして、ステップ#8〜#24のループを
繰り返し、露光時間Tvが適正値に設定されると(#2
6でYES)、続いて、シャッタボタン9が半押しさ
れ、S1スイッチがオンになったか否かが判別され(#
30)、S1スイッチがオンになっていなかったら(#
30でNO)、ステップ#8に戻り、ライブビュー画像
の表示状態となる(ステップ#8〜#30のループ)。
一方、S1スイッチがオンになっていれば(#30でY
ES)、再度、測距部201aにより被写体距離が検出
され(#32)、更にこの検出結果に基づいてマクロズ
ームレンズ301を駆動することにより焦点調節が行わ
れる(#34)。
【0075】CCD303では、1/30(秒)毎にフ
レーム画像が取り込まれるので、各フレーム画像毎に上
記ステップ#8〜#30の処理が行なわれ、露光時間T
vを初期値から1段ずつ増大若しくは減少してビューフ
ァインダ処理と同時に露光時間Tvの調整が行われる。
なお、ステップ#8〜#28のループ処理により露光時
間Tv〔Ev〕が更新的に小さい値に変更され、1/30
(秒)よりり長くなるときは、ステップ#22での露光
時間Tvは1/30(秒)に固定され、信号処理回路3
11内のAGC回路307bのゲイン調整が行われる。
【0076】続いて、シャッタボタン9が全押しされ、
S2スイッチがオンになったか否かが判別され(#3
6)、S2スイッチがオンになっていなかったら(#3
6でNO)、ステップ#8に戻り、レリーズ待機状態と
なる(ステップ#8〜#36のループ)。一方、S2ス
イッチがオンになっていれば、あるいはレリーズ待機状
態でS2スイッチがオンになれば(#36でYES)、
光学ローパスフィルタ308が退避位置に設定され(#
38)、所定の露光時間Tvが設定された後(#4
0)、露光制御(本撮影)が行なわれる(#42)。
【0077】この撮影では、光学ローパスフィルタ30
8が光軸L外に退避され、光学ローパスフィルタ307
によりカットオフ周波数fN以上の周波数成分のみがカ
ットされるので、画像画像の鮮鋭度が低化するようなこ
とはない。
【0078】そして、所定の露光時間Tvが経過し、露
光が終了すると(#44でYES)、CCD303から
画像信号が読み出され(#46)、信号処理回路31
1、A/D変換器205〜γ補正回路208により所定
の画像処理が行なわれる(#48)。続いて、記録画像
生成部201fで記録用の所定の画像データが生成され
(#50)、この画像データはメモリカード17に転送
されて撮像画像の記録が行なわれる(#52)。そし
て、画像データのメモリカード17への記録により撮影
動作は終了し、次の撮影を行なうべく、ステップ#2に
戻る。
【0079】上記のように、ライブビュー画像の撮像時
にはズームマクロレンズ301とCCD303との間に
光学ローパスフィルタ308を挿入し、本撮像時のフィ
ルタ特性よりカットオフ周波数fTを低くするようにし
たので、ライブビュー画像の画素データを間引いてLC
D表示用の画像を作成した場合にも表示画像の平滑性に
対する画素データの間引き処理による悪影響が低減さ
れ、ライブビュー画像を見易くすることができる。
【0080】なお、上記実施の形態ではカットオフ周波
数の異なる光学ローパスフィルタ307と光学ローパス
フィルタ308とをズームマクロレンズ301とCCD
303との間に切換設定するようにしていたが、図7,
図8における光学ローパスフィルタ308に代えて軟焦
点効果を得ることのできるソフトフィルタやソフトフォ
ーカス部材(例えばデュートや紗等)を用いても上述と
同様の効果を得ることができる。
【0081】また、図16に示すように光学ローパスフ
ィルタ308及びフィルタ駆動部309を設けないで、
ライブビュー画像の撮像時のズームマクロレンズ301
の焦点調節を僅かにデフォーカスとするように焦点制御
を行うようにしても上述と同様の効果を得ることができ
る。
【0082】図17,図18は、ズームマクロレンズ3
01の焦点制御によりライブビュー画像のモニタ表示を
見易くする場合の撮影制御のフローチャートである。図
17,図18のフローチャートは、図14,図15のフ
ローチャートを修正して本実施の形態に適用するように
したもので、図17は、図14においてステップ#6を
除去し、ステップ#10の内容をソフトフォーカスに焦
点調節するようにしたものであり、図18は、図15に
おいてステップ#38を除去したものである。
【0083】本実施形態では光学ローパスフィルタ30
8及びフィルタ駆動部309を設けていないので、図1
4,図15のフローチャートを適用するに当たり、光学
ローパスフィルタ308の駆動に関する処理(ステップ
#6,#38)を除去し、ライブビュー画像のモニタ表
示における撮像時のズームマクロレンズ301の焦点調
節を合焦位置から僅かにずらせるようにしている。
【0084】図17,図18のフローチャートの制御内
容は上述したものと殆ど同じであるから、ここでは説明
を省略する。なお、ステップ#10におけるズームマク
ロレンズ301のデフォーカス位置への焦点調節は、例
えばステップモータによりズームマクロレンズ301を
駆動する場合、測距結果により算出される合焦位置まで
の制御パルス数がN個であるとすると、(N±ΔN)個
の制御パルス数によりステップモータの駆動を制御する
ことにより行われる。ΔN個のパルス数はデフォーカス
量に相当し、被写体距離や撮像倍率等を考慮して決定さ
れる。ΔNの値は演算で算出するようにしてもよいが、
被写体距離や撮像倍率に応じて予めΔNを設定してお
き、測距時に算出される制御パルス数Nに所定のΔNを
加算もしくは減算して焦点調節用に制御パルス数(N±
ΔN)を設定するようにするとよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本撮影の前にライブビュー画像を撮像し、このライブビ
ュー画像を表示手段に表示するデジタルカメラにおい
て、光学手段と撮像手段との間に当該光学手段の光路上
に第1の光学ローパスフィルタとこの第1の光学ローパ
スフィルタよりもカットオフ周波数の低い第2の光学ロ
ーパスフィルタもしくはソフトフォーカスフィルタとか
らなるフィルタ手段を切換設定可能に設け、ライブビュ
ー画像が取り込まれるときは、第2の光学ローパスフィ
ルタを光学手段の光路上に設定して記録画像よりも高周
波成分を低減するようにしたので、ライブビュー画像を
表示手段に表示するべく当該ライブビュー画像の画素デ
ータ数を間引き処理等で削減した場合にもライブビュー
画像の平滑性が損なわれることがなく、表示手段に見易
いライブビュー画像を表示させることができる。
【0086】また、本撮影の前にライブビュー画像を撮
像し、このライブビュー画像を表示手段に表示するデジ
タルカメラにおいて、フォーカス調整可能な光学手段を
備え、記録画像が取り込まれるときは、光学手段をフォ
ーカス位置に調整し、ライブビュー画像が取り込まれる
ときは、光学手段をデフォーカス位置に調整する用にし
たので、上記と同様の効果を得ることができる。また、
光学フィルタの切換機構がないので、この分、構造が簡
単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの正面図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラの背面図である。
【図3】本発明に係るデジタルカメラの上面図である。
【図4】本発明に係るデジタルカメラの底面図である。
【図5】撮像部内の概略構造を示す図である。
【図6】電源電池及びメモリカードの蓋を開放した状態
を示す図である。
【図7】光学系における光学ローパスフィルタの切換機
構の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図8】光学系における光学ローパスフィルタの切換機
構の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図9】光学ローパスフィルタのフィルタ特性を示す図
である。
【図10】本発明に係るデジタルカメラのブロック構成
図である。
【図11】レベル変換テーブルの特性を示す図である。
【図12】γ補正テーブルのγ特性を示す図である。
【図13】画像メモリの各画素データの記憶位置を示す
図である。
【図14】記録モードにおける撮影制御を示すフローチ
ャートである。
【図15】記録モードにおける撮影制御を示すフローチ
ャートである。
【図16】本発明に係るデジタルカメラの他の実施形態
の撮像部内のブロック構成図である。
【図17】記録モードにおける他の撮影制御を示すフロ
ーチャートである。
【図18】記録モードにおける他の撮影制御を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 カメラ本体部 201 全体制御部(フィルタ制御手段) 201a 測距部 201b 輝度判定部 201c 露光時間設定部 201d データ間引き部 201e フィルタ部 201f 記録画像生成部 201g 再生画像生成部 202 FL制御回路 203 RTC 204 タイミング制御回路 205 A/D変換器 206 黒レベル補正回路 207 WB回路 208 γ補正回路 209 画像メモリ 210 VRAM 211 スイッチ群 212 カードI/F 213 通信用I/F 3 撮像部 301 マクロズームレンズ(光学手段) 302 撮像回路 303 CCDカラーエリアセンサ(撮像手段) 304 調光回路 305 調光センサ 306 レンズ駆動部(フォーカス調整手段) 307,308 光学ローパスフィルタ(第1,第2の
光学ローパスフィルタ) 309 フィルタ駆動部(フィルタ制御手段) 310 タイミングジェネレータ 311 信号処理回路 312 スイッチ群 4 グリップ部 5 フラッシュ 6 UPスイッチ 7 DOWNスイッチ 8 消去スイッチ 9 シャッタボタン 10 LCD表示部(表示手段) 11 FLモード設定スイッチ 12 圧縮率設定スイッチ 13 接続端子 14 記録/再生モード設定スイッチ 15 蓋 16 メインスイッチ 17 メモリカード(記憶手段) 18 パーソナルコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H04N 5/91 J Fターム(参考) 2H048 AA01 AA11 AA18 AA24 2H083 AA08 AA09 AA26 AA48 AA51 5C022 AA13 AB15 AB22 AC03 AC55 AC74 5C052 AA17 DD02 EE08 GA02 GA03 GA07 GB01 GC08 GD09 GE08 GF02 5C053 FA08 FA27 KA01 KA08 KA30 LA01 LA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光像を画像信号に光電変換して取
    り込む撮像手段と、上記被写体光像を上記撮像手段の撮
    像面に結像する光学手段と、上記撮像手段で取り込まれ
    た被写体の静止画像を記憶する記憶手段と、上記記憶手
    段への記録画像を取り込む前に上記撮像手段で取り込ま
    れるライブビュー画像を表示する、上記撮像手段の画素
    密度より小さい画素密度を有する表示手段とを備えたデ
    ジタルカメラにおいて、上記光学手段と上記撮像手段と
    の間の当該光学手段の光路上に切換設定可能に設けられ
    た第1の光学ローパスフィルタとこの第1の光学ローパ
    スフィルタよりもカットオフ周波数の低い第2の光学ロ
    ーパスフィルタとからなるフィルタ手段と、上記記録画
    像が取り込まれるときは、上記第1の光学ローパスフィ
    ルタを上記光学手段の光路上に設定し、上記ライブビュ
    ー画像が取り込まれるときは、上記第2の光学ローパス
    フィルタを上記光学手段の光路上に設定するフィルタ制
    御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタルカメラにおい
    て、第2の光学ローパスフィルタに代えてソフトフォー
    カスフィルタを備えたことを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 被写体光像を画像信号に光電変換して取
    り込む撮像手段と、上記被写体光像を上記撮像手段に撮
    像面に導く光学手段と、上記撮像手段で取り込まれた被
    写体の静止画像を記憶する記憶手段と、上記記憶手段へ
    の記録画像を取り込む前に上記撮像手段で取り込まれる
    ライブビュー画像を表示する、上記撮像手段の画素密度
    より小さい画素密度を有する表示手段とを備えたデジタ
    ルカメラにおいて、上記記録画像が取り込まれるとき
    は、上記光学手段をフォーカス位置に調整し、上記ライ
    ブビュー画像が取り込まれるときは、上記光学手段をデ
    フォーカス位置に調整するフォース調整手段を備えたこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
JP10223153A 1998-08-06 1998-08-06 デジタルカメラ Pending JP2000059656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10223153A JP2000059656A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 デジタルカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10223153A JP2000059656A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 デジタルカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000059656A true JP2000059656A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16793630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10223153A Pending JP2000059656A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 デジタルカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000059656A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004017628A1 (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 撮像システム
JP2007235890A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Fujifilm Corp 撮像装置
US7583300B2 (en) 2002-03-14 2009-09-01 Sony Corporation Imaging device and zoom lens
JP2016076740A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 ソニー株式会社 情報処理装置および情報処理方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7583300B2 (en) 2002-03-14 2009-09-01 Sony Corporation Imaging device and zoom lens
WO2004017628A1 (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 撮像システム
US7382402B2 (en) 2002-07-24 2008-06-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Imaging system
JP2007235890A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Fujifilm Corp 撮像装置
JP2016076740A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 ソニー株式会社 情報処理装置および情報処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3473552B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP2000059677A (ja) デジタルカメラ
US6833864B1 (en) Image capturing apparatus and method for obtaining images with broad brightness range
JP3395770B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP2001177741A (ja) 電子カメラおよび表示システム
US20060098106A1 (en) Photography device and photography processing method
US20060055991A1 (en) Image capture apparatus and image capture method
JP3798544B2 (ja) 撮像制御装置および撮像制御方法
JP3800197B2 (ja) 撮像装置
JP4584544B2 (ja) 画像再生装置および固体撮像装置
JP3613741B2 (ja) デジタルスチルカメラ、及びテレビ会議システム
JP4123352B2 (ja) 動画撮像装置及び動画再生装置
JP4033456B2 (ja) デジタルカメラ
JP4113389B2 (ja) 電子カメラ
JP2000307941A (ja) デジタルカメラ
JP4013026B2 (ja) 電子カメラ及び自動焦点調節時の画像表示方法
JP2002209125A (ja) デジタルカメラ
JP3601500B2 (ja) デジタルカメラ
JP4467232B2 (ja) 画像記録装置及び方法
JP4049291B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP2000059656A (ja) デジタルカメラ
JP3843689B2 (ja) デジタルカメラ
JP2000023016A (ja) デジタルカメラ
JP3702350B2 (ja) デジタルカメラおよび記録媒体
JP3727841B2 (ja) デジタルスチルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050615