JP2000059372A - 無線lanシステム - Google Patents

無線lanシステム

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JP2000059372A
JP2000059372A JP10222742A JP22274298A JP2000059372A JP 2000059372 A JP2000059372 A JP 2000059372A JP 10222742 A JP10222742 A JP 10222742A JP 22274298 A JP22274298 A JP 22274298A JP 2000059372 A JP2000059372 A JP 2000059372A
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JP10222742A
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Kikuya Kumakura
喜久哉 熊倉
Takashi Inoue
高志 井上
Hisayuki Maruyama
久幸 丸山
Atsushi Otake
敦 大竹
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Process Computer Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線LANシステムにおいて、障害の発生
や、保守作業などでアクセスポイントが停止した場合で
もセル内の無線端末との通信を確保できるようにする。 【解決手段】 1つのセル内に複数のアクセスポイント
を設け、同一セル内アクセスポイントは同一セルIDを
与えておく。そして同一セルIDを持つアクセスポイン
ト間の競合処理で、その内の1つだけがマスタアクセス
ポイントなるように制御し、このマスタアクセスポイン
ト間の通信と無線端末との交信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のセルの各々
に複数のアクセスポイントを設けた無線LANシステム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の無線LANシステムの
構成説明図で、このような一般的な無線LANシステム
は、例えばAironet社(Aironet Wireless Communicatio
ns,Inc)発行のARLAN630 Ethernet Access Point User
Guide、Doc710ー001559 Rev B.0March 96、p.xxivに見られ
る。図4においては、各セル内には1つのアクセスポイ
ントが設置され、各セル内の無線端末は当該セルのアク
セスポイントと接続されて通信を行う。隣接セルのアク
セスポイント間は無線回線で結ばれ、こうしてLANシ
ステムが構成されている。このシステムは、アクセスポ
イントと無線端末の通信を効率よく行うために、隣接す
るセルの電波干渉を防ぐことが必要であり、セルの重複
は最小限となるようにアクセスポイントが設置されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
無線LANシステムでは、障害の発生や保守作業などの
ためにアクセスポイントが停止すると、そのアクセスポ
イントが設置されているセル内では無線端末が通信でき
なくなってしまうという問題があった。
【0004】本発明の目的は、アクセスポイントの障害
発生時や保守作業時でも、当該セル内の無線端末が通信
を行えるようにした無線LANシステムを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、交信領域であ
るセルの各々に、無線通信によるデータ通信機能を有す
るところの、当該セルを識別するセルIDとここのアク
セスポイントを識別するためのアドレスとアクセスポイ
ントを複数個設置するとともに、各々のアクセスポイン
トには、1つのセル内に1つのみのマスタアクセスポイ
ントが存在するように制御するための競合処理手段を備
えたことを特徴とする無線LANシステムを開示する。
【0006】更に本発明は、前記競合処理手段が、予め
定められた第1の期間にわたって受信フレームを監視
し、自アクセスポイント同一セルIDを有するところの
マスタアクセスポイントを示すフレームが第1の期間の
間受信されなかったという第1の条件が満たされたとき
に自アクセスポイントを仮マスタアクセスポイントとす
る第1の処理手段と、自アクセスポイントが前記仮マス
タアクセスポイントとなった後の予め定められた第2の
期間にわたって受信フレームを監視し、前記第1の条件
が満たされたとき、あるいはこの第1の条件が満たされ
ずに自アクセスポイントと同一セルIDを有するところ
のマスタアクセスポイントを示すフレームがその第2の
期間の間に受信され且つ予め定めた競合条件が満たされ
たときに、自アクセスポイントとして通常のデータ送受
信動作へ移行するように制御する第2の処理手段とから
成ることを特徴とする無線LANシステムを開示する。
【0007】更に本発明は、前記競合条件が、自アクセ
スアポイントのアドレスが受信フレーム中の送信元アド
レスよりも大きいという条件であることを特徴とする無
線LANシステムを開示する。
【0008】更に本発明は、各々のアクセスポイント
が、自アクセスポイントがマスタアクセスポイントとし
て作動していてフレームを受信したときに、その受信フ
レームの送信元が自アクセスポイント同一セルIDを持
っていて且つマスタアクセスポイントであることを示す
フラグをオンとして送信しているときにはこれを検出し
てキルフラグをオンとしたキルフレームを送信するため
の重複マスタ検出手段と、前記キルフレームを受信し、
そのフレームの送信元アクセスポイントのセルIDが自
セルIDと一致したときには自アクセスポイントをスレ
ーブアクセスポイントとして待機状態とするように制御
するキルフレーム受信処理手段と、を備えたことを特徴
とする無線LANシステムを開示する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明になる無線L
ANシステムの構成説明図で、以下アクセスポイントを
APと略記する。図1において、セル101には2つの
AP111、112が設けられ、またセル102にも2
つのAP113、114が設けられている。セル101
内にいる無線端末121、122…は同セル内のAP1
11、112のいずれかと接続されて、またセル102
内にいる無線端末123、124…も同セル内のAP1
13、114のいずれかと接続されて通信を行う。この
ように本システムは、同一セル内に複数のAPを設置し
ているから、各無線端末がどのAPと接続されるように
するか、即ちマスタAPをどのうようにして決めるかの
制御が必要であるが、その詳細は後に詳しく説明する。
【0010】図2は、1つのAPの構成を示すブロック
図で、CPU201、主記憶装置202、送信バッファ
203、受信バッファ204、無線LANコントローラ
205、変復調部206、アンテナ207及び内部バス
208から構成される。また無線LANコントローラ2
05は、セルID、マスタフラグ、自MACアドレス
と、登録テーブル209をデータとして保持している。
登録テーブル209は、MACアドレスと親MACアド
レスの組を保持する。ここで保持するMACアドレス
は、当該マスタAPの交信領域内に存在する無線端末か
らの登録を受け付けたときの、その無線端末のMACア
ドレスであり、親MACアドレスは当該APのMACア
ドレスのことである。この登録データは一定時間経過す
ると消去される。
【0011】マスタAPの送信するデータは、CPU2
01により主記憶装置202から内部バス208、無線
LANコントローラ205を経由して送信バッファ20
3に送られる。送信バッファ203に送られたデータ
は、無線LANコントローラ205によりセルID、マ
スタフラグを付加され、登録テーブル209の内容によ
って自分の交信領域内にある無線端末または隣接するマ
スタAPに、変復調部206を経由してアンテナ207
から送信される。また、アンテナ207によって受信さ
れたデータは、変復調部206を経由して無線LANコ
ントローラ205により受信バッファ204に送られ
る。受信したデータの宛先が自分宛の場合、そのデータ
は無線LANコントローラ205、内部バス208を経
由して主記憶装置202に送られ、CPU201により
処理される。受信したデータの宛先が自分宛でない場
合、登録テーブル209の内容によって自分の交信領域
内にある無線端末または隣接するマスタAPに、送信バ
ッファ203、無線LANコントローラ205、変復調
部206、アンテナ207を経由して再度送信される。
【0012】図3は、無線端末の構成を示すブロック図
で、CPU301、主記憶装置302、送信バッファ3
03、受信バッファ304、無線LANコントローラ3
05、変復調部306、アンテナ307及び内部バス3
08により構成されている。無線LANコントローラ3
05には、自MACアドレスと自セルIDが保持され
る。ここでいう自セルIDとは、無線端末は一定時間毎
にマスタAPに自分のMACアドレスを登録するが、こ
の登録したマスタAPのセルIDを意味する。無線端末
の送信するデータは、CPU301により主記憶装置3
02から内部バス308、無線LANコントローラ30
5を経由して送信バッファ303に送られる。送信バッ
ファ303に送られたデータは、無線LANコントロー
ラ305により送信される。
【0013】図4は、APあるいは無線端末からの送信
フレーム構成を示したもので、宛先MACアドレス、送
信元MACアドレス、セルID、マスタフラグ、キルフ
ラグ、及びデータの各フィールドから成っている。セル
IDはAP送信のときはそのAPのセルID、つまり当
該APが担当しているセルのID、無線端末送信のとき
は自装置が登録されているマスタAPのセルIDであ
る。マスタフラグはAPの送信時にのみ送信され、図5
に示したように当該APがマスタとなっているとき
“1”を、スレーブとなっているとき“0”を送信す
る。なお、前記のセルID及びマスタフラグは、図2の
無線LANコントローラ205に格納されている。図4
のキルフラグは、同一セル内でマスタAPの競合が生じ
たときに用いられるもので、その使い方は後述する。図
4のデータフィールドは制御部と送信データ部から成っ
ていて、制御部はユーザデータの送信・転送、無線端末
登録処理、登録テーブルの更新・転送、マスタAP決定
処理等々のどの処理に伴う情報送信であるかを区別する
コードで構成され、送信データ部は、制御部で指定され
た処理のためのデータで構成される。
【0014】以上に述べたLANシステムにおいて、ま
ず、1つのセル内に存在する複数のAPのうちどれをマ
スタAPとするかを決定するための、各APにおける競
合処理を説明する。図6は、APがマスタとなるときの
処理手順を示すもので、この処理は、APが電源ONな
どにより初期化されたとき、またはスレーブAPがシス
テムで定められた一定期間マスタAPからのフレームを
受信しなかったときに起動される。この処理が起動され
ると、先ず同一のセルIDを持ったマスタAPがいない
かどうか判断するための観測時間を設定する(ステップ
601)。この観測時間の開始から終了までの期間をリ
スニング期間と呼ぶこととする。観測時間を設定すると
フレームを受信する(ステップ602)。受信したフレ
ームのセルID(図4)と自己のセルID(図2の登録
テーブルのもの)が一致し、かつ、受信フレームのマス
タフラグ=“1”かを調べる(ステップ603)。この
結果が一致すると、同一のセルIDを持ったマスタAP
が存在するので、自己はマスタフラグ=“0”としてス
レーブAPとなる(ステップ611)。受信したフレー
ムの内容についてステップ203の条件が成立していな
いときは、観測時間が終了するまでフレーム受信を繰り
返し(ステップ602〜604)、リスニング期間が終
了すると(ステップ604で“YES”)、ひとまず他
にマスタAPは存在しないと仮定し、自APのマスタフ
ラグ=“1”としてフレーム送信する(ステップ60
5)。
【0015】ここまでの処理で、同一セル内にはマスタ
APは存在しないことを一応チェックしているが、この
過程で、ほぼ同時に他APが同じような処理をしていて
マスタになろうとしている。あるいはたまたま電波伝播
路上に移動物体があって既存のマスタAPがあってもそ
の送信フレームを受信できなかった場合がありうる。そ
こで同一のセルIDを持ったマスタAPがいないかどう
か判断するための観測時間、即ち競合期間を設定する
(ステップ606)。そしてフレーム受信を行い(ステ
ップ607)、受信フレーム中のMACアドレスが自己
のMACアドレスより大きく、かつ受信したセルIDと
自己のセルIDが一致し、かつ受信したマスタフラグ=
“1”の場合は、同一のセルIDを持ち、かつ自己より
優先するMACアドレスの大きいマスタAPが存在する
と判断し(ステップ608で“YES”)、自己はマス
タフラグ=“0”としてスレーブAPとなる(ステップ
611)。またステップ608の条件が成立していない
ときは、競合期間終了まで観測を繰り返し(ステップ6
07〜609)、競合期間中にステップ608の条件が
成立しないときは、他にマスタAPは存在していないと
して自己のマスタフラグ=“1”としてマスタAPとな
る(ステップ10)。そしてデータ送受信モードに移行
し(ステップ612)、競合処理を終了する。このよう
に、1つのセル内で複数のマスタAPが発生したときに
は、より大きいMACアドレスを持つAPをマスタとす
るようにして、複数のマスタが生じないようにしてい
る。但しこれはMACアドレスの小さい方を選ぶなど、
1つにしぼる方法であればよい。そして、1つにしぼら
れたマスタAPは、周期的にフレームを送出して、他の
APに知らせる動作をする。
【0016】無線通信の場合、周囲の環境の一時的な変
化によりマスタAPとスレーブAP間の通信が一時的に
途絶える場合がよくある。周囲の環境の一時的な変化と
は、例えば妨害電波の発生や、移動物体によるマスタA
PとスレーブAPの見通しの遮断などである。このた
め、図6に示した競合処理を行っても、なお、マスタA
Pが動作を停止していない状態でスレーブAPがマスタ
APとなる場合がある。従って、図6の処理を経てマス
タとなったAPは、以下に述べる重複マスタ検出処理と
キルフラグ受信処理を持つことにより、同一セル内での
マスタAPの重複を防ぐようにする。
【0017】図7は重複マスタ検出処理のフローチャー
トで、これはマスタとなったAPがデータ送受信におい
て、フレーム受信したときに起動される。まず、フレー
ムを受信すると(ステップ701)、受信フレーム中の
セルIDが自己のセルIDと一致し、かつ受信したマス
タフラグ=“1”の場合(ステップ702で“YE
S”)、同一セル内に他のマスタAPがあると判断し、
キルフラグ=“1”のフレームを送信し(ステップ70
3)、重複マスタ検出処理を終了する。ステップ702
で不一致があれば、何もせず終了する。
【0018】図8は、マスタAPがキルフラグ=“1”
のフレームを受信したときの処理を示すフローチャート
である。この処理は、マスタとなったAPがデータ送受
信においてフレームを受信したときに起動される。即
ち、フレームを受信すると(ステップ801)、受信フ
レーム中のセルIDが自己のセルIDと一致し、かつ受
信フレーム中のマスタフラグ=“1”で、かつ受信フレ
ーム中のキルフラグ=“1”の場合(ステップ802で
“YES”)、自己はマスタフラグ=“0”とし、スレ
ーブAPとなる(ステップ803)。ステップ802で
“NO”なら何もせずにキルフラグ受信処理を終了す
る。こうして、図7、図8の処理により、マスタAPの
重複は確実に排除される。
【0019】マスタとなるAP、従って、スレーブとな
るAPが決まったとして、通信を可能とするためには、
各無線端末のAPへの登録が必要で、この登録処理を次
に説明する。図9は、無線端末の登録処理を示すタイム
チャートで、図10はその時の各処理に於ける通信フレ
ーム(図4)の各フィールドの内容を示している。
【0020】図9の登録処理のために、各無線端末は一
定時間毎に登録依頼フレームを送信する。このとき送信
フレーム内の制御部は「登録依頼」を示すコードであ
り、宛先MACアドレスはブロードキャストである。こ
のフレームを受信したマスタAPは、その受信フレーム
中の送信元MACアドレスを宛先とし、また、制御部を
「登録許可」とした登録許可フレームを送信する。登録
依頼フレームはブロードキャストであるため、当該無線
端末の交信領域内に存在する、セルIDが異なる複数の
マスタAPよりこの登録許可フレームが送信される可能
性がある。従って無線端末は、受信した登録許可フレー
ムを送信したマスタAPのうちの1つを選び、そのAP
へ制御部を「登録」とした登録フレームを送信する。1
つのマスタAPを選ぶ方法としては、例えば変復調部に
おいて受信電波強度を判定して最も強かったものを選ぶ
などがある。この登録フレームを受信したマスタAP
は、図2に示した登録テーブル209に、登録フレーム
中の送信元MACアドレスを無線端末のMACアドレス
とし、また自分のMACアドレスを親MACアドレスと
して登録する。そして当該マスタAPは、その制御部を
「登録確認」とした登録確認フレームを登録を求めてき
た無線端末へ送信し、これを受信した無線端末は、登録
確認フレーム中のセルIDをマスタAPのセルIDとし
て図3の自セルIDへ登録する。なお、図10では、送
信フレーム中のデータフィールドにある送信データ部
(図4)は示していないが、これは無線端末の登録処理
では使われないものである。
【0021】以上のようにして、自分の交信領域内にあ
るマスタAPが障害などの理由により動作を停止し、他
のスレーブAPがマスタAPとなった場合でも、各無線
端末は一定時間毎にマスタAPに自分のMACアドレス
を登録し、新しいマスタAPのセルIDを自セルIDと
して保持するため、無線通信を継続することができる。
【0022】次に、あるマスタAPに登録された無線端
末と別のマスタAPに登録された無線端末間で通信を行
うために、登録テーブルの内容をAP間で一定時間毎に
交信する。このために、マスタAPは、図11に示した
ように、宛先をブロードキャスト、送信元を自分のMA
Cアドレス、セルIDも自分のセルID、マスタフラグ
=“1”、制御部を「登録テーブル更新」、送信データ
部を登録テーブルそのものとした登録テーブル更新フレ
ームを一定時間毎に(ブロードキャスト)送信する。
【0023】図12は、この登録テーブル更新フレーム
を別のマスタAPが受信したときの登録テーブル更新処
理を示すフローチャートで、このフレームを受信すると
(ステップ1201)、登録テーブル更新フレーム内の
セルIDと自セルIDとを比較する(ステップ120
2)。ここで自セルIDの方が大きいか等しい場合は何
もしないで終了するが、逆の場合は受信した登録テーブ
ルの内容で自分の登録テーブルを更新する(ステップ1
303)。すなわち受信した登録テーブル内のMACア
ドレスと同一のMACアドレスが自分の登録テーブルに
あれば、そのMACアドレスに対応する親MACアドレ
スを受信した登録テーブルのものに更新し、受信した登
録テーブルに自分の登録テーブルにないMACアドレス
があれば、そのMACアドレスと対応する親MACアド
レスを自分の登録テーブルへ登録する。こうして、各マ
スタAPは、自分のセルIDよりも大きいセルIDを持
つマスタAPに登録された無線端末の情報を、自分の登
録テーブルに保持する。
【0024】以上で説明したように、本システムでは、
各セル内に複数のAPを設け、その1つをマスタAPと
するように制御し、各無線端末は各マスタAPへ自装置
を周期的に登録テーブルへ登録し、更に各マスタAP間
で登録テーブルを転送して登録テーブルの内容更新を周
期的に行うことで、APの障害発生時や保持作業時でも
通信を可能とすることができる。以下は、本システムに
おけるデータ送受信動作である。
【0025】図13は、無線端末またはマスタAPが送
信データを送信するデータ送信フレームと、マスタAP
が隣接するマスタAPに送信データを転送するデータ転
送フレームの送信フレーム構成(図4)を示す。このフ
レームの制御部は「送信」または「転送」であり、セル
IDには送信するマスタAPまたは無線端末のものが設
定される。
【0026】図14は、マスタAPがデータ送信フレー
ムまたはデータ転送フレームを受信した時の受信フレー
ム処理を示す。このデータ送信フレームまたはデータ転
送フレームを受信すると(ステップ1401)、受信し
たフレームの宛先MACアドレスと自MACアドレスと
を比較する(ステップ1402)。これが同じである場
合は、受信したデータを主記憶装置に転送して(ステッ
プ1403)、処理を終了する。ステップ1402でN
O、即ち2つのアドレスが異なっている場合は、宛先M
ACアドレスが登録テーブルにMACアドレスとして登
録されているかどうかを検索する(ステップ140
4)。そして登録テーブルにある場合は、その自MAC
アドレスに対応した親MACアドレスと自MACアドレ
スを比較し(ステップ1405)、同じである場合は受
信したデータ送信フレームまたはデータ転送フレームの
制御部を「送信」としかつセルIDを自セルIDとし、
データ送信フレームとして宛先MACアドレスを持つ無
線端末へデータを送信し(ステップ1406)、処理を
終了する。ステップ1405でNO、即ち親MACアド
レスと自MACアドレスが異なっていた時は、図12の
登録テーブル更新処理で説明したように、他の自分より
セルIDの大きいマスタAPの交信領域に宛先は存在す
ることになるので、受信したデータ送信フレームまたは
データ転送フレームの制御部を「転送」としかつセルI
Dを自セルIDとし、親MACアドレスの示すマスタA
Pへデータ転送フレームとしてデータを送信し(ステッ
プ1407)、処理を終了する。ステップ1404で宛
先MACアドレスが登録テーブルにないときは(N
O)、受信したフレームのセルIDと自セルIDを比較
し(ステップ1408)、自セルIDが大きい場合は受
信したフレームを廃棄し(ステップ1409)、処理を
終了する。また自セルIDが小さい場合は(ステップ1
408で“NO”)、自分よりセルIDの大きいマスタ
APに無線端末が登録されている可能性がある。このと
きは、そのより大きいセルIDのAPへ受信したデータ
送信フレームまたはデータ転送フレームの制御部を「転
送」とし、かつセルIDを自セルIDとしてフレームを
転送し(ステップ1410)、処理を終了する。
【0027】図15は、無線端末における受信フレーム
処理を示す。フレーム受信すると(ステップ150
1)、受信したフレームの宛先MACアドレスと自MA
Cアドレスを比較し(ステップ1502)、一致した場
合は受信したフレームの制御部が「送信」であるかどう
かを調べる(ステップ1503)。「送信」である場合
は受信データを主記憶装置に転送し(ステップ150
4)、処理を終了する。アドレスが不一致または制御部
が「送信」でないときは、受信フレームを廃棄し(ステ
ップ1505)、終了する。
【0028】なお、図1のシステムでは、1つのセル内
に2つのAPを設置したものとしているが、これは3個
あるいはそれ以上であっても、図6の場合の競合処理や
図7、8の重複マスタを排除する処理は、有効であり、
必要に応じた台数のAPを1セル内に設置できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、セル内に複数のAPを
設置してLANを構成することができるので、障害の発
生や、保守作業などでAPが停止した場合でもセル内の
無線端末との通信を確保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる無線LANシステムの構成説明図
である。
【図2】APの構成を示すブロック図である。
【図3】無線端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のシステムにおける送信フレーム構成を
示す図である。
【図5】マスタフラグの説明図である。
【図6】マスタアクセスポイントを決定する競合処理の
フローチャートである。
【図7】重複マスタ検出処理のフローチャートである。
【図8】キルフラグ受信処理のフローチャートである。
【図9】無線端末登録処理を示すタイムチャートであ
る。
【図10】図9の登録処理のときの送信フレームの構成
を示す図である。
【図11】登録テーブル更新処理時の送信フレームの構
成を示す図である。
【図12】登録テーブル交信処理のフローチャートであ
る。
【図13】データ送信/転送時の送信フレームの構成を
示す図である。
【図14】データ送信/転送時のマスタアクセスポイン
トにおける受信フレーム処理のフローチャートである。
【図15】データ送信時の無線端末における受信フレー
ム処理のフローチャートである。
【図16】従来の無線LANシステムを示す図である。
【符号の説明】
101、102 セル 111〜114 アクセスポイント 121〜124 無線端末 209 登録テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 高志 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 丸山 久幸 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 大竹 敦 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交信領域であるセルの各々に、無線通信
    によるデータ通信機能を有するところの、当該セルを識
    別するセルIDと個々のアクセスポイントを識別するた
    めのアドレスとを持つアクセスポイントを複数個設置す
    るとともに、各々のアクセスポイントには、1つのセル
    内に1つのみのマスタアクセスポイントが存在するよう
    に制御するための競合処理手段を備えたことを特徴とす
    る無線LANシステム。
  2. 【請求項2】 前記競合処理手段は、予め定められた第
    1の期間にわたって受信フレームを監視し、自アクセス
    ポイントと同一セルIDを有するところのマスタアクセ
    スポイントを示すフレームがその第1の期間の間受信さ
    れなかったという第1の条件が満たされたときに自アク
    セスポイントを仮マスタアクセスポイントとする第1の
    処理手段と、自アクセスポイントが前記仮マスタアクセ
    スポイントとなった後の予め定められた第2の期間にわ
    たって受信フレームを監視し、前記第1の条件が満たさ
    れたとき、あるいはこの第1の条件が満たされずに自ア
    クセスポイントと同一セルIDを有するところのマスタ
    アクセスポイントを示すフレームがその第2の期間の間
    に受信され且つ予め定めた競合条件が満たされたとき
    に、自アクセスポイントをマスタアクセスポイントとし
    て通常のデータ送受信動作へ移行するように制御する第
    2の処理手段とから成ることを特徴とする請求項1記載
    の無線LANシステム。
  3. 【請求項3】 前記競合条件は、自アクセスアポイント
    のアドレスが受信フレーム中の送信元アドレスよりも大
    きいという条件であることを特徴とする請求項2記載の
    無線LANシステム。
  4. 【請求項4】 各々のアクセスポイントは、自アクセス
    ポイントがマスタアクセスポイントとして作動していて
    フレームを受信したときに、その受信フレームの送信元
    が自アクセスポイントと同一セルIDを持っていて且つ
    マスタアクセスポイントであることを示すフラグをオン
    として送信しているときにはこれを検出してキルフラグ
    をオンとしたキルフレームを送信するための重複マスタ
    検出手段と、前記キルフレームを受信し、そのフレーム
    の送信元アクセスポイントのセルIDが自セルIDと一
    致したときは自アクセスポイントをスレーブアクセスポ
    イントとして待機状態とするように制御するキルフレー
    ム受信処理手段と、を備えたことを特徴とする請求項1
    〜3の内の1つに記載の無線LANシステム。
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