JPH10303979A - 分散化無線通信システムおよびそのシステムで使用する無線局 - Google Patents
分散化無線通信システムおよびそのシステムで使用する無線局Info
- Publication number
- JPH10303979A JPH10303979A JP10822598A JP10822598A JPH10303979A JP H10303979 A JPH10303979 A JP H10303979A JP 10822598 A JP10822598 A JP 10822598A JP 10822598 A JP10822598 A JP 10822598A JP H10303979 A JPH10303979 A JP H10303979A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radio
- station
- communication system
- list
- radio station
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W40/00—Communication routing or communication path finding
- H04W40/24—Connectivity information management, e.g. connectivity discovery or connectivity update
- H04W40/248—Connectivity information update
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
- H04B7/24—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
- H04B7/26—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
- H04B7/2643—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using time-division multiple access [TDMA]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W84/00—Network topologies
- H04W84/18—Self-organising networks, e.g. ad-hoc networks or sensor networks
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W88/00—Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
- H04W88/02—Terminal devices
- H04W88/04—Terminal devices adapted for relaying to or from another terminal or user
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 分散化無線通信システムおよびそのシステム
で使用する簡単構造の無線局を提供すること。 【解決手段】 本発明による無線通信システムでは、す
べての局(N1〜N7)は割り当てられた識別(I1〜
I7)を含む無線信号を送信する。それぞれの局(N
3)はこの局(N3)が少なくとも一つの隣接局(N
2;N4)から直接受信する識別(I2;I4)を備え
た第一のリスト(LA3)と、少なくとも一つの隣接局
(N2;N4)がその隣接局(N3,N1;N3,N
5)から直接受信して前記局(N3)へルーティングす
る識別(I3,I1;I3,I5)を備えた第二のリス
ト(LB3)を保持するメモリを含む。したがって、局
は簡易構造である。無線通信システムは単一周波数シス
テムでも構わない。
で使用する簡単構造の無線局を提供すること。 【解決手段】 本発明による無線通信システムでは、す
べての局(N1〜N7)は割り当てられた識別(I1〜
I7)を含む無線信号を送信する。それぞれの局(N
3)はこの局(N3)が少なくとも一つの隣接局(N
2;N4)から直接受信する識別(I2;I4)を備え
た第一のリスト(LA3)と、少なくとも一つの隣接局
(N2;N4)がその隣接局(N3,N1;N3,N
5)から直接受信して前記局(N3)へルーティングす
る識別(I3,I1;I3,I5)を備えた第二のリス
ト(LB3)を保持するメモリを含む。したがって、局
は簡易構造である。無線通信システムは単一周波数シス
テムでも構わない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は請求項1の前文に記
載の分散化無線通信システムおよびそのシステムのため
の無線局に関する。
載の分散化無線通信システムおよびそのシステムのため
の無線局に関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ出願DE 39 08 940 A1
はいくつかの無線局を備えた分散化無線通信システムを
開示している。無線局のそれぞれは直接無線通信を行う
少なくとも一つの隣接無線局を備える。従来技術の無線
通信システムはいくつかのチャネルのペアを利用して無
線局間で二重伝送を行っている。信頼性がある無線通信
を保証するため、各無線局は無線リンクの確立前にすべ
てのチャネルをチェックしてチャネルの空き状態を判定
し、いわゆるチャネル占有リストを作成する。次に、空
きチャネル上で隣接無線局へ無線リンクが確立される。
隣接無線局が相手局でなく、中継局の役割を果たす場合
は、隣接無線局はそのチャネル占有リストを評価して先
の無線局への無線リンクを確立する。これでいわゆる無
線チェーンを確立することができる。しかしながら、ド
イツ出願DE 39 08 940 A1に記載された無線
通信システムでは、各無線局は無線リンクを確立する前
にすべてのチャネルをチェックする必要がある、すなわ
ち、各無線局は走査受信機を含む必要がある。さらに、
従来技術の無線通信システムでは無線リンクのそれぞれ
について空きチャネルのペアがある場合、すなわち、い
くつかの無線周波数が利用可能な場合に限って無線チェ
ーンを確立できる。
はいくつかの無線局を備えた分散化無線通信システムを
開示している。無線局のそれぞれは直接無線通信を行う
少なくとも一つの隣接無線局を備える。従来技術の無線
通信システムはいくつかのチャネルのペアを利用して無
線局間で二重伝送を行っている。信頼性がある無線通信
を保証するため、各無線局は無線リンクの確立前にすべ
てのチャネルをチェックしてチャネルの空き状態を判定
し、いわゆるチャネル占有リストを作成する。次に、空
きチャネル上で隣接無線局へ無線リンクが確立される。
隣接無線局が相手局でなく、中継局の役割を果たす場合
は、隣接無線局はそのチャネル占有リストを評価して先
の無線局への無線リンクを確立する。これでいわゆる無
線チェーンを確立することができる。しかしながら、ド
イツ出願DE 39 08 940 A1に記載された無線
通信システムでは、各無線局は無線リンクを確立する前
にすべてのチャネルをチェックする必要がある、すなわ
ち、各無線局は走査受信機を含む必要がある。さらに、
従来技術の無線通信システムでは無線リンクのそれぞれ
について空きチャネルのペアがある場合、すなわち、い
くつかの無線周波数が利用可能な場合に限って無線チェ
ーンを確立できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
構造の無線局を備えた無線通信システムを提供すること
である。無線リンクは無線通信システムが多周波数シス
テムか、単一周波数システムかとは無関係に確立され
る。
構造の無線局を備えた無線通信システムを提供すること
である。無線リンクは無線通信システムが多周波数シス
テムか、単一周波数システムかとは無関係に確立され
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
の特徴を備えた無線通信システムおよび請求項11の特
徴を備えた無線局によって達成される。
の特徴を備えた無線通信システムおよび請求項11の特
徴を備えた無線局によって達成される。
【0005】本発明によれば、それぞれの無線局は割り
当てられた識別を含む無線信号を送信し、前記無線局が
少なくとも一つの隣接無線局から直接受信する識別を備
えた第一のリストと、少なくとも一つの隣接無線局がそ
の隣接無線局から直接受信して前記無線局へルーティン
グする識別を備えた第二のリストを保持するメモリを含
む。
当てられた識別を含む無線信号を送信し、前記無線局が
少なくとも一つの隣接無線局から直接受信する識別を備
えた第一のリストと、少なくとも一つの隣接無線局がそ
の隣接無線局から直接受信して前記無線局へルーティン
グする識別を備えた第二のリストを保持するメモリを含
む。
【0006】このように、どの隣接無線局へ直接無線リ
ンクを確立できるか、その他のどの無線局へ間接無線リ
ンクを確立できるかを示した最新のリストが各無線局内
に記憶される。識別は登録され、記憶されるので、チャ
ネル走査受信機は必要ない。無線通信システムは単一周
波数システムであってもよい。
ンクを確立できるか、その他のどの無線局へ間接無線リ
ンクを確立できるかを示した最新のリストが各無線局内
に記憶される。識別は登録され、記憶されるので、チャ
ネル走査受信機は必要ない。無線通信システムは単一周
波数システムであってもよい。
【0007】本発明の利点はさらに従属請求項に記載さ
れる。
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明による一実施形態に
ついて添付図面に関して説明する。
ついて添付図面に関して説明する。
【0009】図1は七つの無線局N1〜N7を備えた無
線通信システムの略図である。無線局はあるエリア内を
自由に移動できる移動局である。したがって、無線通信
システム内での無線伝搬状態は常に変動しているため、
いつでも全ての無線局は直接相互に通信が可能ではな
い。図1に、無線局N1〜N7が次の方法で相互に通信
できる受信状態を示す。
線通信システムの略図である。無線局はあるエリア内を
自由に移動できる移動局である。したがって、無線通信
システム内での無線伝搬状態は常に変動しているため、
いつでも全ての無線局は直接相互に通信が可能ではな
い。図1に、無線局N1〜N7が次の方法で相互に通信
できる受信状態を示す。
【0010】無線局N1とN2、N2とN3、N3とN
4、N4とN5、N6とN7の間には送信および受信方
向の直接無線リンク(二重リンク)が存在する。さら
に、N5とN6の間にはN6がN5から受信専用の単方
向の無線リンクが存在し、N5とN7の間にはN5がN
7から受信専用の単方向の無線リンクが存在する。各無
線局が他の無線局と直接無線通信を行わない理由は、本
質的に次のようになる。第一に、固定または移動してい
る障害物(図1に網掛けで表示)による陰影損がある。
第二に、波経路が安定しない点である。第三に、送信部
または受信部に障害が発生する点である。したがって、
単方向の無線通信だけがあり得る。
4、N4とN5、N6とN7の間には送信および受信方
向の直接無線リンク(二重リンク)が存在する。さら
に、N5とN6の間にはN6がN5から受信専用の単方
向の無線リンクが存在し、N5とN7の間にはN5がN
7から受信専用の単方向の無線リンクが存在する。各無
線局が他の無線局と直接無線通信を行わない理由は、本
質的に次のようになる。第一に、固定または移動してい
る障害物(図1に網掛けで表示)による陰影損がある。
第二に、波経路が安定しない点である。第三に、送信部
または受信部に障害が発生する点である。したがって、
単方向の無線通信だけがあり得る。
【0011】図1の受信状態で、例えば局N2は局N5
と直接無線通信を開始できず、中継局として作用する他
の局N3およびN4を介して無線リンクを確立しなけれ
ばならない。局N4と局N7間の無線通信に関して図1
に示す状態は次のようになる。N4からN7へ送信され
る無線信号は局N5およびN6経由でルーティングされ
る。反対方向である局N7からN4へ送信される無線信
号は局N5経由だけでルーティングされる。
と直接無線通信を開始できず、中継局として作用する他
の局N3およびN4を介して無線リンクを確立しなけれ
ばならない。局N4と局N7間の無線通信に関して図1
に示す状態は次のようになる。N4からN7へ送信され
る無線信号は局N5およびN6経由でルーティングされ
る。反対方向である局N7からN4へ送信される無線信
号は局N5経由だけでルーティングされる。
【0012】例として図1に示すように、この状態は場
合によってきわめて複雑になる。無線信号が相手局へ最
終的に到達するには一つまたは複数の無線局経由でルー
ティングされなければならない。無線通信およびこのル
ーティングが信頼性がある方法で実行されることを保証
するため、本発明による無線通信システムおよびこのシ
ステムの局は次の特徴を備える。これについては局N3
の状態に関して説明する。
合によってきわめて複雑になる。無線信号が相手局へ最
終的に到達するには一つまたは複数の無線局経由でルー
ティングされなければならない。無線通信およびこのル
ーティングが信頼性がある方法で実行されることを保証
するため、本発明による無線通信システムおよびこのシ
ステムの局は次の特徴を備える。これについては局N3
の状態に関して説明する。
【0013】局N3は、それぞれの他の局と同様、割り
当てられた識別を含む無線信号を送信する。さらに、局
N3はそれぞれの他の局と同様、第一のリストと第二の
リスト(図2)を記憶したメモリを備える。
当てられた識別を含む無線信号を送信する。さらに、局
N3はそれぞれの他の局と同様、第一のリストと第二の
リスト(図2)を記憶したメモリを備える。
【0014】局N3同様、それぞれの他の局は割り当て
られた識別と第一のリストおよび第二のリストからの識
別とを含む無線信号を送信する。また、それぞれの他の
局はこの局が少なくとも一つの隣接局から直接受信する
識別を備えた第一のリストと、他のすべての局がそれぞ
れの隣接局から直接受信する識別を備えた第二のリスト
とを保持するメモリを含む。各データパケットについ
て、第一のリストからの識別と第二のリストからの識別
とが前方へルーティングされる。送信局に割り当てられ
た識別を使って受信局の第一のリストが更新される、送
信局がその第一のリストおよび第二のリストから取り出
した識別を使って、受信局の第二のリストが更新され
る。これらのリストはターンオン時に自動的に作成され
る。図1の受信状態に関するこれらのリストを図2に完
全に示す。
られた識別と第一のリストおよび第二のリストからの識
別とを含む無線信号を送信する。また、それぞれの他の
局はこの局が少なくとも一つの隣接局から直接受信する
識別を備えた第一のリストと、他のすべての局がそれぞ
れの隣接局から直接受信する識別を備えた第二のリスト
とを保持するメモリを含む。各データパケットについ
て、第一のリストからの識別と第二のリストからの識別
とが前方へルーティングされる。送信局に割り当てられ
た識別を使って受信局の第一のリストが更新される、送
信局がその第一のリストおよび第二のリストから取り出
した識別を使って、受信局の第二のリストが更新され
る。これらのリストはターンオン時に自動的に作成され
る。図1の受信状態に関するこれらのリストを図2に完
全に示す。
【0015】局N3に関して、上記の説明は具体的に次
のようになる。
のようになる。
【0016】メモリに記憶された第一のリストLA3は
局N3がその隣接局N2およびN4から直接受信する識
別、すなわち、それぞれ識別I2およびI4を含む。こ
れらの識別I2およびI4は第一のリストLA3の第一
のカラムSに入力される。したがって、第一のカラムS
は隣接局から送信された識別を含む。第一のリストLA
3の第二のカラムRはそれぞれ局N2およびN4から識
別I2およびI4を受信した局の識別を含む。この場
合、第二のカラムRはもちろん局N3の識別を含む。こ
のように第一のリストLA3は局N3が隣接局N2およ
びN4から直接無線信号を受信していることを示す。
局N3がその隣接局N2およびN4から直接受信する識
別、すなわち、それぞれ識別I2およびI4を含む。こ
れらの識別I2およびI4は第一のリストLA3の第一
のカラムSに入力される。したがって、第一のカラムS
は隣接局から送信された識別を含む。第一のリストLA
3の第二のカラムRはそれぞれ局N2およびN4から識
別I2およびI4を受信した局の識別を含む。この場
合、第二のカラムRはもちろん局N3の識別を含む。こ
のように第一のリストLA3は局N3が隣接局N2およ
びN4から直接無線信号を受信していることを示す。
【0017】第二のリストLB3は隣接局N2およびN
4が受信する識別を含む。このリストにも送信局の識別
を含む第一のカラムSと、受信局の識別を含む第二のカ
ラムRがある。図2の例では、リストLB3の第一行の
カラムSに識別I3が、カラムRに識別I4が入力され
ている。この行はこうして局N4(R=I4)が局N3
(S=I3)から無線信号を直接受信したことを示す。
リストLB3の別の行には、識別S=I5およびR=I
4が入力されている。したがって、局N4は局N5から
無線信号を直接受信している。別の行には、S=I3お
よびR=I2が入力されている。したがって、局N2は
局N3から無線信号を直接受信している。第二のリスト
LB3の別の行にはS=I1およびR=I2が入力され
ている。したがって、局N2は局N1から無線信号を直
接受信している。このように第二のリストLB3はすべ
ての隣接局N2およびN4が受信する識別I1、I3お
よびI3、I5をそれぞれ含む。
4が受信する識別を含む。このリストにも送信局の識別
を含む第一のカラムSと、受信局の識別を含む第二のカ
ラムRがある。図2の例では、リストLB3の第一行の
カラムSに識別I3が、カラムRに識別I4が入力され
ている。この行はこうして局N4(R=I4)が局N3
(S=I3)から無線信号を直接受信したことを示す。
リストLB3の別の行には、識別S=I5およびR=I
4が入力されている。したがって、局N4は局N5から
無線信号を直接受信している。別の行には、S=I3お
よびR=I2が入力されている。したがって、局N2は
局N3から無線信号を直接受信している。第二のリスト
LB3の別の行にはS=I1およびR=I2が入力され
ている。したがって、局N2は局N1から無線信号を直
接受信している。このように第二のリストLB3はすべ
ての隣接局N2およびN4が受信する識別I1、I3お
よびI3、I5をそれぞれ含む。
【0018】第二のリストLB3は他の局N1、N5、
N6、およびN7に関する情報をさらに含む。リスト内
のある行では局N1が局N2から無線信号を直接受信し
ていることが示されている(S=I2およびR=I
1)。局N5に関して、この局がN4またはN7から直
接受信していることが示されている(S=I4およびR
=I5、S=I7およびR=I5)。別の行では局N6
がN5またはN7から無線信号を直接受信していること
(S=I5およびR=I6、S=I7およびR=I6)
と、N7がN6からだけ直接受信していることが示され
ている(S=I6およびR=I7)。
N6、およびN7に関する情報をさらに含む。リスト内
のある行では局N1が局N2から無線信号を直接受信し
ていることが示されている(S=I2およびR=I
1)。局N5に関して、この局がN4またはN7から直
接受信していることが示されている(S=I4およびR
=I5、S=I7およびR=I5)。別の行では局N6
がN5またはN7から無線信号を直接受信していること
(S=I5およびR=I6、S=I7およびR=I6)
と、N7がN6からだけ直接受信していることが示され
ている(S=I6およびR=I7)。
【0019】図2に示すリストLA3およびLB3を記
憶することで、局N3は隣接局N2およびN4のいずれ
に直接無線リンクが確立できるか、また非隣接局N1、
N5、N6、およびN7のいずれに間接無線リンクが確
立できるかを示す接続データを備える。無線通信システ
ムのその他の局は対応するリストを備え、無線信号が無
線通信システム内で迅速かつ容易にルーティングされる
ようにしている。
憶することで、局N3は隣接局N2およびN4のいずれ
に直接無線リンクが確立できるか、また非隣接局N1、
N5、N6、およびN7のいずれに間接無線リンクが確
立できるかを示す接続データを備える。無線通信システ
ムのその他の局は対応するリストを備え、無線信号が無
線通信システム内で迅速かつ容易にルーティングされる
ようにしている。
【0020】以下に記憶されるリストの作成方法を図3
を参照しながら詳述する。この方法はそれぞれの局で同
一であるため、分散無線LAN(ローカルエリアネット
ワーク)に適用できる。
を参照しながら詳述する。この方法はそれぞれの局で同
一であるため、分散無線LAN(ローカルエリアネット
ワーク)に適用できる。
【0021】記述されている無線通信システムはデータ
パケットを送信するディジタルシステムである。図3a
にこのようなデータパケットDATの構造を概略的に示
す。それぞれのパケットは以降「ヘッダ」とも呼ばれる
二つのデータフィールドHで開始する。データをパケッ
トに入れて送信する必要がない場合、ヘッダ付きの空の
パケットが十分な時間間隔をあけて送信され、二つのリ
スト(図2のLA3およびLB3を参照)が絶えず更新
できる。第一のデータフィールドには第一のリストから
の情報を含み、第二のデータフィールドには第二のリス
トからの情報を含む。図3bに局N3によって次々と送
信される三つのデータパケット、すなわち、パケットD
AT、DAT’、およびDAT”を示す。それぞれのパ
ケットは第一のデータフィールドHA3、HA3’、お
よびHA3”と、第二のデータフィールドHB3、HB
3’、およびHB3”を備える。それぞれの第一のデー
タフィールドは第一のリスト(図2のLA3を参照)か
らの情報を含み、それぞれの第二のデータフィールドは
第二のリスト(図2のLB3を参照)からの情報を含
む。
パケットを送信するディジタルシステムである。図3a
にこのようなデータパケットDATの構造を概略的に示
す。それぞれのパケットは以降「ヘッダ」とも呼ばれる
二つのデータフィールドHで開始する。データをパケッ
トに入れて送信する必要がない場合、ヘッダ付きの空の
パケットが十分な時間間隔をあけて送信され、二つのリ
スト(図2のLA3およびLB3を参照)が絶えず更新
できる。第一のデータフィールドには第一のリストから
の情報を含み、第二のデータフィールドには第二のリス
トからの情報を含む。図3bに局N3によって次々と送
信される三つのデータパケット、すなわち、パケットD
AT、DAT’、およびDAT”を示す。それぞれのパ
ケットは第一のデータフィールドHA3、HA3’、お
よびHA3”と、第二のデータフィールドHB3、HB
3’、およびHB3”を備える。それぞれの第一のデー
タフィールドは第一のリスト(図2のLA3を参照)か
らの情報を含み、それぞれの第二のデータフィールドは
第二のリスト(図2のLB3を参照)からの情報を含
む。
【0022】リストからヘッダへの情報の各転送に伴
い、リストのそれぞれの次の行の情報が転送され、定期
的に転送が実行される。それぞれのデータフィールドは
四つのサブフィールド、すなわち、第一のサブフィール
ドS、第二のサブフィールドR、第三のサブフィールド
CT、第四のサブフィールドCLに細分化される。サブ
フィールドCTおよびCLは図2のリストLA3および
LB3にも含まれる。ここではわかりやすくするために
記載していない。第一のサブフィールドSは送信局の識
別を含み、第二のサブフィールドRは送信された識別を
受信する局の識別を含む。これらのサブフィールドSお
よびRは図2のリストのカラムSおよびRのエントリに
対応するエントリを備える。第三のサブフィールドCT
はタイムスタンプを含み、第四のサブフィールドCLは
カウントを含む。これらのサブフィールドのエントリに
ついて図3bの例を参照しながら以下に詳述する。
い、リストのそれぞれの次の行の情報が転送され、定期
的に転送が実行される。それぞれのデータフィールドは
四つのサブフィールド、すなわち、第一のサブフィール
ドS、第二のサブフィールドR、第三のサブフィールド
CT、第四のサブフィールドCLに細分化される。サブ
フィールドCTおよびCLは図2のリストLA3および
LB3にも含まれる。ここではわかりやすくするために
記載していない。第一のサブフィールドSは送信局の識
別を含み、第二のサブフィールドRは送信された識別を
受信する局の識別を含む。これらのサブフィールドSお
よびRは図2のリストのカラムSおよびRのエントリに
対応するエントリを備える。第三のサブフィールドCT
はタイムスタンプを含み、第四のサブフィールドCLは
カウントを含む。これらのサブフィールドのエントリに
ついて図3bの例を参照しながら以下に詳述する。
【0023】局N3が隣接局N2から識別I2を受信し
たと仮定する。識別I2は第一のリストLA3のカラム
Sに記憶されていた。この情報S=I2およびR=I3
は今度は他の局へ送信される。
たと仮定する。識別I2は第一のリストLA3のカラム
Sに記憶されていた。この情報S=I2およびR=I3
は今度は他の局へ送信される。
【0024】さらに、局N3は隣接局N4経由で識別S
=I6およびR=I7を含む無線信号を先に受信してい
た。これらの識別は無線信号のデータフィールド(ヘッ
ダ)のサブフィールド内に入力されていた。したがっ
て、局N7(R=I7)は局N6(S=I6)によって
直接受信できる。この情報S=I6およびR=I7は局
N3の第二のリストLB3内に記憶されていたが今度は
他の局へルーティングされる。
=I6およびR=I7を含む無線信号を先に受信してい
た。これらの識別は無線信号のデータフィールド(ヘッ
ダ)のサブフィールド内に入力されていた。したがっ
て、局N7(R=I7)は局N6(S=I6)によって
直接受信できる。この情報S=I6およびR=I7は局
N3の第二のリストLB3内に記憶されていたが今度は
他の局へルーティングされる。
【0025】データパケットDATを送信する前に、局
N3は第一のリストLA3にアクセスしてエントリS=
I2、R=I3、CT=21、およびCL=10を含む
第一のデータフィールドHA3を作成する。第一のリス
トのエントリの作成または交換の間、カウントCLは最
大値(例えば10)に設定されていた。
N3は第一のリストLA3にアクセスしてエントリS=
I2、R=I3、CT=21、およびCL=10を含む
第一のデータフィールドHA3を作成する。第一のリス
トのエントリの作成または交換の間、カウントCLは最
大値(例えば10)に設定されていた。
【0026】第一のリストへのアクセスの間、カウント
CLは次のアクセスに備えて1だけ減算される。カウン
タが下限値に達すると第一のリストのエントリは削除さ
れる。
CLは次のアクセスに備えて1だけ減算される。カウン
タが下限値に達すると第一のリストのエントリは削除さ
れる。
【0027】このように、第一のデータフィールドHA
3は局N3が局N2から直接受信が可能であるという情
報(S=I2およびR=I3)を提供する。この情報
は、タイムスタンプCT=21およびカウントCL=1
0を有する。タイムスタンプCTは現在のシステム時間
に対応し、何時にデータフィールドHA3が作成された
かを示す。したがって、タイムスタンプCTはデータフ
ィールドの作成時点を示し、カウントCLはこれまでデ
ータフィールドが前方へルーティングされた回数を示
す。
3は局N3が局N2から直接受信が可能であるという情
報(S=I2およびR=I3)を提供する。この情報
は、タイムスタンプCT=21およびカウントCL=1
0を有する。タイムスタンプCTは現在のシステム時間
に対応し、何時にデータフィールドHA3が作成された
かを示す。したがって、タイムスタンプCTはデータフ
ィールドの作成時点を示し、カウントCLはこれまでデ
ータフィールドが前方へルーティングされた回数を示
す。
【0028】タイムスタンプおよびカウントは共に無線
通信システムにおけるデータフィールドの滞在時間の判
定基準である。カウントが下限値に達した時点で、これ
らの判定基準に基づいて「古くなった」データフィール
ドを無線伝送の前または後に削除することができる。ま
たはタイプスタンプの方が新しい場合はこのデータフィ
ールドを無線伝送の後に「より新しい」データフィール
ドと交換することができる。
通信システムにおけるデータフィールドの滞在時間の判
定基準である。カウントが下限値に達した時点で、これ
らの判定基準に基づいて「古くなった」データフィール
ドを無線伝送の前または後に削除することができる。ま
たはタイプスタンプの方が新しい場合はこのデータフィ
ールドを無線伝送の後に「より新しい」データフィール
ドと交換することができる。
【0029】局N3は第一のデータフィールド以外に第
二のリストLB3にアクセスしてS=I6、R=I7、
CT=3、CL=7のエントリを含む第二のデータフィ
ールドHB3を作成する。次のアクセスに備えて第二の
リストのカウントCLは1だけ減算される。カウントが
下限値に達すると第二のリストのエントリは削除され
る。データフィールドHB3は次の情報を含む。局N7
は無線信号を局N6から直接受信した。データフィール
ドHB3は時間CT=3に局N7によって作成された。
このシステム時間は情報が前方へルーティングされる時
に保持される。局N7が局N6から直接受信する情報
(S=I6およびR=I7)は無線通信ネットワーク内
ですでに三回前方へルーティングされている(3=10
−CL=10−7)。このデータパケットDATをそれ
に関連付けられたデータフィールドHA3およびHB3
と共に送信して、上記の情報は局N3の隣接局すなわ
ち、局N2およびN4へ伝えられる。
二のリストLB3にアクセスしてS=I6、R=I7、
CT=3、CL=7のエントリを含む第二のデータフィ
ールドHB3を作成する。次のアクセスに備えて第二の
リストのカウントCLは1だけ減算される。カウントが
下限値に達すると第二のリストのエントリは削除され
る。データフィールドHB3は次の情報を含む。局N7
は無線信号を局N6から直接受信した。データフィール
ドHB3は時間CT=3に局N7によって作成された。
このシステム時間は情報が前方へルーティングされる時
に保持される。局N7が局N6から直接受信する情報
(S=I6およびR=I7)は無線通信ネットワーク内
ですでに三回前方へルーティングされている(3=10
−CL=10−7)。このデータパケットDATをそれ
に関連付けられたデータフィールドHA3およびHB3
と共に送信して、上記の情報は局N3の隣接局すなわ
ち、局N2およびN4へ伝えられる。
【0030】例えば局N2は第一のデータフィールドH
A3から局N3が局N2から直接無線信号を受信できる
という情報を入手する(S=I2およびR=I3)。
A3から局N3が局N2から直接無線信号を受信できる
という情報を入手する(S=I2およびR=I3)。
【0031】第一のデータフィールドからの情報は、元
々局N2によって作成されたものかどうか受信局N2内
でチェックされる。そうであれば、この情報は廃棄され
る。そうでなければこの情報は局N2の第二のリストに
入力されておらずカウントCLが下限値に達していなけ
ればこのリストに入力される。そうでない場合、この情
報は廃棄される。この情報がその第二のリストにすでに
含まれている場合、より新しいタイムスタンプが付いて
いればその情報は更新される。この情報がすでにより新
しいタイムスタンプと共に入力されている場合、廃棄さ
れる。
々局N2によって作成されたものかどうか受信局N2内
でチェックされる。そうであれば、この情報は廃棄され
る。そうでなければこの情報は局N2の第二のリストに
入力されておらずカウントCLが下限値に達していなけ
ればこのリストに入力される。そうでない場合、この情
報は廃棄される。この情報がその第二のリストにすでに
含まれている場合、より新しいタイムスタンプが付いて
いればその情報は更新される。この情報がすでにより新
しいタイムスタンプと共に入力されている場合、廃棄さ
れる。
【0032】局N2は第二のデータフィールドHB3か
ら局N7が局N6から直接無線信号を受信できるという
情報を入手する(S=I6およびR=I7)。受信した
データフィールドHB3に基づいて、局N2はその第二
のリストもチェックし、必要に応じて、それを更新する
(データフィールドHA3と同様)。
ら局N7が局N6から直接無線信号を受信できるという
情報を入手する(S=I6およびR=I7)。受信した
データフィールドHB3に基づいて、局N2はその第二
のリストもチェックし、必要に応じて、それを更新する
(データフィールドHA3と同様)。
【0033】最後に、局N2が局N3から任意のパケッ
トを受信したという事実の結果として、局N2の第一の
リストが更新される。エントリS=I3およびR=I2
が第一のリストにすでにない場合はリスト内に作成され
る。情報の滞在時間を決定するカウントCLは最大値
(例えば10)に設定される。この情報が局N2の第一
のリストにすでにある場合、カウントCLは最大値にリ
セットされるだけである。
トを受信したという事実の結果として、局N2の第一の
リストが更新される。エントリS=I3およびR=I2
が第一のリストにすでにない場合はリスト内に作成され
る。情報の滞在時間を決定するカウントCLは最大値
(例えば10)に設定される。この情報が局N2の第一
のリストにすでにある場合、カウントCLは最大値にリ
セットされるだけである。
【0034】局N4についても同様のことが当てはま
る。局N4がデータフィールドHA3およびHB3を含
むデータパケットDATを受信した場合、N4はデータ
フィールドHA3およびHB3によって第二のリストを
チェックし、必要に応じて、リストを補充または更新す
る。局N3からデータパケットを受信した局N4はその
第一のリストを補充または更新する。
る。局N4がデータフィールドHA3およびHB3を含
むデータパケットDATを受信した場合、N4はデータ
フィールドHA3およびHB3によって第二のリストを
チェックし、必要に応じて、リストを補充または更新す
る。局N3からデータパケットを受信した局N4はその
第一のリストを補充または更新する。
【0035】無線通信システム全体にわたって上記のデ
ータフィールド(ヘッダ)とデータパケットを交換する
ことで、更新済みのリストは常にどの局でも使用できる
ことが保証される。
ータフィールド(ヘッダ)とデータパケットを交換する
ことで、更新済みのリストは常にどの局でも使用できる
ことが保証される。
【0036】図3bにパケットDAT以外の二つのパケ
ットDAT’およびDAT”を示す。これらのパケット
は局N3によって次のパケットまたは次の次のパケッ
ト、すなわち、1〜2周期後のパケットと共に送信され
る。パケットDAT’は情報S=I4、R=I3、CT
=22、およびCL=10を含む第一のデータフィール
ドHA3’を含む。したがって、この第一のデータフィ
ールドHA3’は局N3が無線信号を局N4から直接受
信できるという情報、またこの情報がシステム時間CT
=22(1周期後)で作成され、まだ前方へルーティン
グされていない(CL=10)という情報を提供する。
パケットDAT’はS=I4、R=I5、CT=4、お
よびCL=2という情報を含む第二のデータフィールド
HB3’をさらに含む。したがって、この第二のデータ
フィールドは局N5が局N4から直接無線信号を受信で
きる情報を提供する。この情報はシステム時間CT=4
で作成されすでに八回前方へルーティングされている
(8=10−CL)。
ットDAT’およびDAT”を示す。これらのパケット
は局N3によって次のパケットまたは次の次のパケッ
ト、すなわち、1〜2周期後のパケットと共に送信され
る。パケットDAT’は情報S=I4、R=I3、CT
=22、およびCL=10を含む第一のデータフィール
ドHA3’を含む。したがって、この第一のデータフィ
ールドHA3’は局N3が無線信号を局N4から直接受
信できるという情報、またこの情報がシステム時間CT
=22(1周期後)で作成され、まだ前方へルーティン
グされていない(CL=10)という情報を提供する。
パケットDAT’はS=I4、R=I5、CT=4、お
よびCL=2という情報を含む第二のデータフィールド
HB3’をさらに含む。したがって、この第二のデータ
フィールドは局N5が局N4から直接無線信号を受信で
きる情報を提供する。この情報はシステム時間CT=4
で作成されすでに八回前方へルーティングされている
(8=10−CL)。
【0037】別のパケットDAT”はS=I2、R=I
3、CT=23、CL=9の情報を含む第一のデータフ
ィールドHA3”を備える。このデータフィールドHA
3”は第一のデータパケットDATのデータフィールド
HA3とは、まだ一回しか前方へルーティングされてお
らず(1=10−CL)、局N3で最新のタイムスタン
プCT=23を備える点でのみ異なる。したがって、局
N3はパケットDATに関して行ったと同等に同じ情報
を二周期後に再び伝送する。この反復伝送によって情報
を以前受信しなかった局でもこの情報を受信することが
保証される。カウントCLが下限値に達すると局N2は
局N3によってもはや受信されず、障害になったか陰影
領域に入ったことを意味する。この情報は第一のリスト
から廃棄され、無線LAN上で同報通信されない。この
機構によって、この情報は無線LAN全体にわたって第
一のリストから削除できる。一定時間を過ぎると、ネッ
トワーク全体にこの経路S=I2、R=I3がもはや使
用されないという情報が伝わるまで隣接局はそれぞれの
第二のリストからこの情報も廃棄する。パケットDA
T”はS=I2、R=I1、CT=7、CL=5の情報
を含む第二のデータフィールドHB3”をさらに含む。
こうして、このデータフィールドを送信してその他の局
に対して局N2は局N1から直接受信ができることが通
知される。この情報はすでに五回前方へルーティングさ
れている(5=10−CL=10−5)。さらに数回の
送信後でもこの情報が無線LANの他のいかなる局経由
の受信によっても局N3の第二のリスト内で更新されな
い場合、カウントCLが送信のたびに減算されて下限値
に達した時点で局N3の第二のリストから削除される。
この機構によって、通信が不可能になった場合は無線L
AN全体にわたって第二のリスト内の経路を削除でき
る。
3、CT=23、CL=9の情報を含む第一のデータフ
ィールドHA3”を備える。このデータフィールドHA
3”は第一のデータパケットDATのデータフィールド
HA3とは、まだ一回しか前方へルーティングされてお
らず(1=10−CL)、局N3で最新のタイムスタン
プCT=23を備える点でのみ異なる。したがって、局
N3はパケットDATに関して行ったと同等に同じ情報
を二周期後に再び伝送する。この反復伝送によって情報
を以前受信しなかった局でもこの情報を受信することが
保証される。カウントCLが下限値に達すると局N2は
局N3によってもはや受信されず、障害になったか陰影
領域に入ったことを意味する。この情報は第一のリスト
から廃棄され、無線LAN上で同報通信されない。この
機構によって、この情報は無線LAN全体にわたって第
一のリストから削除できる。一定時間を過ぎると、ネッ
トワーク全体にこの経路S=I2、R=I3がもはや使
用されないという情報が伝わるまで隣接局はそれぞれの
第二のリストからこの情報も廃棄する。パケットDA
T”はS=I2、R=I1、CT=7、CL=5の情報
を含む第二のデータフィールドHB3”をさらに含む。
こうして、このデータフィールドを送信してその他の局
に対して局N2は局N1から直接受信ができることが通
知される。この情報はすでに五回前方へルーティングさ
れている(5=10−CL=10−5)。さらに数回の
送信後でもこの情報が無線LANの他のいかなる局経由
の受信によっても局N3の第二のリスト内で更新されな
い場合、カウントCLが送信のたびに減算されて下限値
に達した時点で局N3の第二のリストから削除される。
この機構によって、通信が不可能になった場合は無線L
AN全体にわたって第二のリスト内の経路を削除でき
る。
【0038】上述した無線通信システムにおいて、すべ
ての局は任意の受信状態で無線信号を前方へルーティン
グするのに必要な情報を備える。この情報は絶えず更新
される。無線通信システムは軍事無線システムなどの分
散移動体無線システムとして、コードレスオフィス通
信、または無線コンピュータネットワーク(無線LA
N)に使用されるのに特に適している。無線通信システ
ムは必ずしも複数のチャネルペアを利用する必要はな
く、単一周波数システムであっても構わない。上記の例
では、交換される情報はユーザデータと共に送信され
る。情報を例えば別々の信号チャネル上でユーザデータ
から切り離して送信することも可能である。上記の実施
形態はディジタルパケット無線システム用であるが、本
発明はアナログ無線送信にも適用可能であることを理解
されたい。
ての局は任意の受信状態で無線信号を前方へルーティン
グするのに必要な情報を備える。この情報は絶えず更新
される。無線通信システムは軍事無線システムなどの分
散移動体無線システムとして、コードレスオフィス通
信、または無線コンピュータネットワーク(無線LA
N)に使用されるのに特に適している。無線通信システ
ムは必ずしも複数のチャネルペアを利用する必要はな
く、単一周波数システムであっても構わない。上記の例
では、交換される情報はユーザデータと共に送信され
る。情報を例えば別々の信号チャネル上でユーザデータ
から切り離して送信することも可能である。上記の実施
形態はディジタルパケット無線システム用であるが、本
発明はアナログ無線送信にも適用可能であることを理解
されたい。
【図1】いくつかの無線局を備えた無線通信システムを
示す略図である。
示す略図である。
【図2】無線局に記憶されたリストの内容を示す略図で
ある。
ある。
【図3】無線局が送信するデータパケットの構造を示す
略図である。
略図である。
CL 第四のサブフィールド CT 第三のサブフィールド DAT、DAT’、DAT” データパケット H データフィールド HA3、HA3’、HA3” 第一のデータフィールド HB3、HB3’、HB3” 第二のデータフィールド I1、I2、I3、I4、I5 識別 LA3 第一のリスト LB3 第二のリスト N1、N2、N3、N4、N5、N6、N7 局 R 第二のカラム(サブフィールド) S 第一のカラム(サブフィールド)
Claims (11)
- 【請求項1】 いくつかの無線局(N1〜N7)を含
み、各無線局(N3)が無線通信を直接行う少なくとも
一つの隣接無線局(N2;N4)を備える分散化無線通
信システムであって、 すべての無線局(N1〜N7)が割り当てられたそれぞ
れの識別(I1〜I7)を含む無線信号を送信し、それ
ぞれの無線局(N3)は前記それぞれの無線局(N3)
が少なくとも一つの隣接無線局(N2;N4)から直接
受信する識別(I2,I4)を備えた第一のリスト(L
A3)と、少なくとも一つの隣接無線局(N2;N4)
がその隣接無線局(N3,N1;N3,N5)から直接
受信して前記それぞれの無線局(N3)へルーティング
する識別(I3,I1;I3,I5)を備えた第二のリ
スト(LB3)とを保持するメモリを含むことを特徴と
する分散化無線通信システム。 - 【請求項2】 第二のリスト(LB3)が他の無線局
(N1,N5,N6,N7)が受信して少なくとも一つ
の隣接無線局(N2;N4)経由で前記それぞれの無線
局(N3)へルーティングする識別(I2,I4,I
5,I6,I7)も含むことを特徴とする請求項1に記
載の分散化無線通信システム。 - 【請求項3】 直接受信した識別(I3,I5)を前方
へルーティングする場合に各無線局(N4)が専用の識
別(I4)を追加して、第二のリスト(LB3)が各無
線局(N4)についてどの識別(I3,I5)を受信し
たかを示すことを特徴とする請求項1または2に記載の
分散化無線通信システム。 - 【請求項4】 直接受信した識別(I3,I1)のそれ
ぞれを前方へルーティングする場合に、各無線局(N
4)がタイムスタンプ(CT)を追加することを特徴と
する請求項1または2に記載の分散化無線通信システ
ム。 - 【請求項5】 各無線局(N4)が直接受信した識別
(I3,I1)および他の無線局から受信した識別を隣
接無線局(N3,N5)へルーティングし、それぞれの
識別を前方へルーティングする場合に、各無線局(N
4)が前記識別がすでに何回前方へルーティングされて
いるかを示すカウント(CL)を追加することを特徴と
する請求項1または2に記載の分散化無線通信システ
ム。 - 【請求項6】 無線通信システムは各無線局(N1〜N
7)が無線信号を送信するディジタル無線通信システム
であり、第一のリスト(LA3)から受信した識別の一
つ(I2)を含む第一のデータフィールド(HA3)
と、第二のリスト(LB3)から受信した識別の一つ
(I1)を含む第二のデータフィールド(HB3)とが
各無線信号に割り当てられることを特徴とする請求項1
に記載の分散化無線通信システム。 - 【請求項7】 各無線信号はデータフィールド(HA
3,HB3)が割り当てられるデータパケット(DA
T)を含み、第一のデータフィールド(HA3)がデー
タパケット(DAT)を送信する無線局(N3)の識別
(I3)を含み、第二のデータフィールド(HB3)が
データパケット(DAT)を受信しようとする無線局
(N7)の識別(I7)を含むことを特徴とする請求項
6に記載の分散化無線通信システム。 - 【請求項8】 無線通信システムが移動体無線局(N1
〜N7)を含み、各移動体無線局(N3)のメモリに記
憶されたリスト(LA3,LB3)が、少なくとも無線
局の一つについて受信状態に変化があった場合に更新さ
れることを特徴とする請求項1に記載の分散化無線通信
システム。 - 【請求項9】 新たに無線リンクが追加された場合に、
前記の新しい無線リンク上で直接受信する無線局内の第
一のリストが補充され、識別の前方へのルーティングに
よって新たに追加された無線リンク上で直接受信ができ
ない無線局内の第二のリストが補充されることを特徴と
する請求項8に記載の分散化無線通信システム。 - 【請求項10】 前記無線リンク上で直接受信できた無
線局内の第一のリストと、前記無線リンク上で直接受信
ができなかった無線局内の第二のリストとから、使用不
可能になった無線リンクが削除されることを特徴とする
請求項8に記載の分散化無線通信システム。 - 【請求項11】 各無線局(N3)が無線通信を直接行
う少なくとも一つの隣接無線局(N2;N4)を備えた
いくつかの無線局(N1〜N7)を含む分散化無線通信
システムのための無線局(N3)であって、、 無線局(N3)が割り当てられた識別(I3)を含む無
線信号を送信し、前記無線局(N3)が少なくとも一つ
の隣接無線局(N2;N4)から直接受信する識別(I
2,I4)を備えた第一のリスト(LA3)と、少なく
とも一つの隣接無線局(N2;N4)がその隣接無線局
(N3,N1;N3,N5)から直接受信して前記無線
局(N3)へルーティングする識別(I3,I1;I
3,I5)を備えた第二のリスト(LB3)とを保持す
るメモリを含むことを特徴とするいくつかの無線局(N
1〜N7)を含む分散化無線通信システムで使用する無
線局(N3)。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19716432.3 | 1997-04-18 | ||
DE19716432A DE19716432A1 (de) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | Dezentrales Funksystem und Funkstation dafür |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10303979A true JPH10303979A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=7827033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10822598A Pending JPH10303979A (ja) | 1997-04-18 | 1998-04-17 | 分散化無線通信システムおよびそのシステムで使用する無線局 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6240092B1 (ja) |
EP (1) | EP0874476A3 (ja) |
JP (1) | JPH10303979A (ja) |
CA (1) | CA2230602A1 (ja) |
DE (1) | DE19716432A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7739159B1 (en) * | 1998-11-23 | 2010-06-15 | Cisco Technology, Inc. | Aggregation of user usage data for accounting systems in dynamically configured networks |
DE10126618B4 (de) * | 2001-05-31 | 2007-03-08 | Siemens Ag | Verfahren zum Austausch von Statusinformationen über direkte Funkverbindungen zwischen Teilnehmer-Endgeräten |
US7035258B2 (en) * | 2001-12-27 | 2006-04-25 | Microsoft Corporation | Method and system for dynamically adjusting transmit and receive parameters for handling negative acknowledgments in reliable multicast |
US9888393B2 (en) * | 2005-03-10 | 2018-02-06 | Qualocmm Incorporated | Method and apparatus for automatic configuration of wireless communication networks |
US7660278B2 (en) * | 2005-07-22 | 2010-02-09 | Intel Corporation | Methods and apparatus for providing a roaming support system |
JP5413464B2 (ja) * | 2009-10-27 | 2014-02-12 | 富士通株式会社 | 中継局、基地局および無線通信方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4639549A (en) * | 1984-01-31 | 1987-01-27 | Sony Corporation | Cordless telephone |
DE3908940C2 (de) * | 1989-03-18 | 2000-11-16 | Daimlerchrysler Aerospace Ag | Funksystem |
DE3918697C2 (de) * | 1989-06-08 | 1996-05-30 | Philips Patentverwaltung | Nachrichtentechnische Geräte, Funkübertragungssystem und Funkstation mit verbessertem Kennungsaustausch |
SE515362C2 (sv) * | 1992-10-16 | 2001-07-23 | Eritel Ab | Styrning av datakommunikation i nät med slutna användargrupper |
US5509052A (en) * | 1994-05-25 | 1996-04-16 | Motorola, Inc. | Base storage of handset's base registrations |
US5640384A (en) * | 1994-06-13 | 1997-06-17 | U.S. Philips Corporation | Reconfigurable communication network |
US5506838A (en) * | 1994-12-29 | 1996-04-09 | Emc Corporation | Packet propagation and dynamic route discovery apparatus and techniques |
JP3259126B2 (ja) * | 1995-09-26 | 2002-02-25 | 富士通株式会社 | リング伝送システム及び該システムのスケルチ方法 |
-
1997
- 1997-04-18 DE DE19716432A patent/DE19716432A1/de not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-03-26 EP EP98440061A patent/EP0874476A3/de not_active Withdrawn
- 1998-04-02 CA CA002230602A patent/CA2230602A1/en not_active Abandoned
- 1998-04-17 JP JP10822598A patent/JPH10303979A/ja active Pending
- 1998-04-17 US US09/062,088 patent/US6240092B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0874476A2 (de) | 1998-10-28 |
DE19716432A1 (de) | 1998-10-22 |
CA2230602A1 (en) | 1998-10-18 |
EP0874476A3 (de) | 2002-08-07 |
US6240092B1 (en) | 2001-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0740873B1 (en) | A communication network providing wireless and hard-wired dynamic routing | |
US6028857A (en) | Self-organizing network | |
CN101978761B (zh) | 在包括多个节点的无线网络中进行通信的方法 | |
AU2005292573B2 (en) | Method and apparatus for multicast packet distribution in a satellite constellation network | |
US7639663B1 (en) | Method and apparatus for dynamic channel access within wireless networks | |
US6377805B1 (en) | Maintaining data communication through neighboring mobile units during handoff | |
EP1393507B1 (en) | Wireless distributed communications network | |
US6574206B2 (en) | Method and apparatus for managing communication resources upon speculation slots | |
EP1228607B1 (en) | Method and apparatus for transmission of node link status messages | |
US6928061B1 (en) | Transmission-scheduling coordination among collocated internet radios | |
US20070121529A1 (en) | Communication network providing wireless and hard-wired dynamic routing | |
JP4219809B2 (ja) | いくつかのサブネットワークを有するネットワーク | |
EP2161884B1 (en) | Wireless communication system and method | |
US7031321B2 (en) | Dynamic network and routing method for a dynamic network | |
EP1705850B1 (en) | System and method for collecting routing information in a network based on a mesh topology | |
JPH08307446A (ja) | ネットワークシステムの使用方法 | |
WO2006124221A2 (en) | System and method for efficiently routing data packets and managing channel access and bandwidth in wireless multi-hopping networks | |
US7787424B2 (en) | System and method of routing in a router in a communication system | |
JP4142962B2 (ja) | 無線基地局装置および網間インタフェース装置 | |
EP0186320B1 (en) | Local area communication network | |
JP2001358641A (ja) | 車車間通信システム及び車車間通信装置 | |
US6701375B1 (en) | Ultra-low bandwidth intra-network routing method | |
US6301239B1 (en) | Distributed packet communication network | |
JPH10303979A (ja) | 分散化無線通信システムおよびそのシステムで使用する無線局 | |
EP1235386B1 (en) | Radio communication apparatus and radio communication method |