JP2000059101A - 能動高周波制御要素及びその使用 - Google Patents

能動高周波制御要素及びその使用

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JP2000059101A
JP2000059101A JP20924199A JP20924199A JP2000059101A JP 2000059101 A JP2000059101 A JP 2000059101A JP 20924199 A JP20924199 A JP 20924199A JP 20924199 A JP20924199 A JP 20924199A JP 2000059101 A JP2000059101 A JP 2000059101A
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Josef Dr Wenger
ヴェンガー ヨーゼフ
Michael Stotz
シュトッツ ミヒャエル
Hartmut Dr Downar
ドフナー ハルトムート
Werner Dr Scherber
シェルバー ヴェルナー
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DaimlerChrysler AG
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    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P7/00Resonators of the waveguide type
    • H01P7/08Strip line resonators
    • H01P7/088Tunable resonators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/08Microstrips; Strip lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/04Coupling devices of the waveguide type with variable factor of coupling

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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト上有利に製造することができる能動高
周波制御要素を製造すること。 【解決手段】 本発明は、能動HF制御要素に関し、H
F向き基板、並びに、該基板上に設けられたHF線路装
置と、基板上に設けられていて、導電度が温度変化によ
って制御可能であって、少なくとも1つの個所で、HF
線路装置と結合されている制御層と、制御層の温度変化
用手段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、能動高周波(H
F)制御要素及びその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波回路装置(高周波は、以下、HF
と短縮して示す)では、例えば、ダイオード、トランジ
スタ、管のような能動HF構成要素が、制御要素として
使用される。しかし、この構成要素の製造のためには、
コスト高な技術を使用する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、コス
ト上有利に製造することができる能動高周波制御要素を
製造することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
ると、高周波(HF)向き基板、並びに、該基板上に設
けられた高周波(HF)線路装置と、基板上に設けられ
ていて、導電度が温度変化によって制御可能であって、
少なくとも1つの個所で、高周波(HF)線路装置と結
合されている制御層と、制御層の温度変化用手段とを有
していることにより解決される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の特に有利な実施例は、従
属請求項に記載されている。
【0006】本発明のHF制御要素は、導電度が温度変
化によって制御可能な制御層を有する従来のHF線路の
接続に基づいている。その際、導電度が、例えば、10
の累乗倍で急激に変化するような材料は有利である。制
御層は、HF線路装置と同様にHF向き基板材料(例え
ば、酸化アルミニウム乃至サファイアの様なセラミック
材)上に被着されている。
【0007】制御層用の材料として、例えば、転位時に
導電度が急激に極めて大きく変化する相転位材料が適し
ている。最適な物質は、二酸化バナジウムVOであ
り、この二酸化バナジウムは、Tc=68℃で、半導体
状態から金属状態に転位する。転位温度の下側では、V
は高抵抗であり、転位温度以上に加熱された際に、
VOの導電度は、約10のファクタだけ上昇する。
金属イオンをドーピングすることによって、転位温度
は、所定限界内でシフトすることができる(約0〜10
0℃)。
【0008】構成要素の他の使用温度では、V
(Tc=−115℃)、NiS(−23℃)、NbO
(800℃)、FeSi(700℃)、LaCoO
(430℃)、LaNiO(230℃)、Ti
(400℃)、Ti(−150℃)、Ti
(−175℃)、又はFe(−180℃)の
様な材料及び他の材料を使用することもできる。図14
には、相関温度に依存する幾つかの相転位材料の導電度
が示されている。
【0009】相転位を誘導するために、温度は、できる
限り高速で上昇させる必要がある。これは、電流を用い
て、制御層の抵抗加熱によって、又は、電磁波を用いて
加熱することによって実施することができる。
【0010】抵抗加熱:二酸化バナジウムは、室温で半
導体特性を示す。この材料製の導体路を電流が流れる
と、この材料は、その高いオーム抵抗によって急激に加
熱されて、相転位温度に迄達する。電流制限電源を用い
た場合、転位温度の上側では、急激に抵抗が低減するた
めに、加熱は自動的に停止される。加熱乃至冷却速度
は、基板に対する制御層の熱結合を介して、給電電力に
よって調整可能である。基板に対する制御層の熱結合
は、基板と制御層との間の熱絶縁層によって調整するこ
とができる。
【0011】電磁加熱:電磁加熱は、例えば、フラッシ
ュランプ又はレーザダイオードを介して実施することが
できる。スイッチングすべき制御層は、電気加熱の場合
と同様に、熱絶縁層によって、基板から熱的に減結合す
ることができる。制御層の照射によって、この制御層
は、極めて高速で加熱されて、導電状態にスイッチング
される。
【0012】
【実施例】次に、本発明について、図示の有利な実施例
を用いて詳述する。
【0013】図1には、本発明の高周波制御要素の2つ
の可能な実施例が示されている。図1(a)に示された
実施例では、導電度が制御可能な材料からなる制御層S
は、連続的なHF線路の一部分を形成する。制御層S及
びHF線路は、直列接続されている。制御層Sの材料が
転位温度以上に加熱されたり、転位温度以下に冷却され
たりした場合、線路の伝送特性は、導通(伝送)及び無
負荷(絶縁)との間で変化することができる。
【0014】図1bでは、本発明の制御層Sが、連続的
なHF線路に対して並列に設けられている。温度変化に
よって、線路の波動インピーダンス及び位相を制御する
ことができる。
【0015】図2には、125μm厚の酸化アルミニウ
ム基板上の10mm長ストリップ線路の波動インピーダ
ンス変化及び位相変化が、導体幅の関数として示されて
いる。
【0016】本発明の制御要素は、プレナ線路構造で、
信号をスイッチングする用途もある。図3a及び図3b
には、例としてストリップ線路を用いて原理的な機能形
式が示されている。選択的に、無負荷線路の終端を制御
層Sを介して短絡することができるか、又は、別の線路
構造と接続することができるか、又は、中継線路が、所
定の個所で接地と接続されているか(図3b)又は他の
線路と接続されている。更に、制御層Sは、HFスタブ
線路の終端部を構成する(図3cに示されている)。従
って、高周波の場合に作用するスタブ線路の長さに調整
することができる。
【0017】本発明の制御要素の機能は、図1及び図3
では、例として、プレナストリップ線路の場合で示され
ている。しかし、他の線路タイプでも実施することがで
きる(コプレナ線路、スリット線路、フィン線路、
等)。
【0018】例えば、抵抗のヒーティングによって、制
御層が臨界温度以上に加熱されることがある。抵抗のヒ
ーティング部を有する本発明のHF制御要素の2つの実
施例が、図4a及び4bに示されている。図4a及び4
bに示されたHF制御要素は、図1a及び3bに示され
てる実施例に基づいている。(ここには図示していな
い)電流源を用いて、制御層Sを通って電流が流され、
この電流は、層の抵抗加熱を生じる。高周波線路での狭
幅スリットGTにより、直流分離される。高周波信号
は、容量的にスリットGTを介して結合される。
【0019】以下、本発明のHF制御要素をHF回路装
置に使用することについて説明する。
【0020】単一スイッチ(オン/オフスイッチ、SP
ST=single−pole−single−thr
ow:単極単投スイッチ) SPST(単極単投)スイッチは、例えば、本発明の制
御層Sを、スタブ線路(スタブ)SLを無負荷と接地金
属化部MMへの短絡との間で切り換えるためにT分路で
使用される場合に形成される。そのようなスイッチの実
施例は、図5に示されている。その際、本発明の制御層
は、通常のようにHFスイッチで使用される半導体構成
要素(ダイオード又はトランジスタ)に置き換えられ
る。
【0021】図5aには、ストリップ線路技術での、そ
の種のスイッチオン/オフスイッチが略示されている。
図5bには、内部導体IL及び接地金属化部MMを有す
るコプレナ線路技術でのスイッチが示されている。その
種のスイッチの設計について、以下、作動周波数24.
125GHz(ISM帯域の中間周波数)の場合につき
説明する。24.125GHzでの自由空間波長λ
は、12.44mmである。しかし、線路変成器は、
線路波長λを、以下定義されているようにして決定す
る:
【0022】
【数1】
【0023】この例で選択された50Ωのコプレナ線路
の場合、実効誘電率εr eff=5.39である。従
って、線路波長は、5.36mmである。
【0024】設計の初めに、スイッチが制御層の急激に
温度変化する温度の下側で、伝送又は絶縁のどちら側に
スイッチングされるべきであるかどうか決定される。長
さが線路波長の1/2(又は、その偶数倍)に等しい開
放スタブ線路が選択された場合には、この線路は、変成
器特性を有していない。つまり、図5cの等価回路図
で、抵抗Rは無終端であると仮定することができる。ス
タブ線路SLは、HF電力が給電された場合、作用しな
いので、T構造は、単一中継線路のように作動する。
【0025】しかし、スタブ線路SLの長さがλ/4
(又は、λ/4の奇数倍)に選定された場合、線路長
は、無負荷状態を(基準面に関して)短絡状態に変換す
る。つまり、等価回路図でR=0Ωであり、T構造は、
分離線路のように作動する。
【0026】線路設計が決定された後、本発明の制御層
を用いてスイッチングが以下のようにして行われる:ス
タブ線路SLの長さが線路長の1/2(又は、その複数
倍)に選定された場合、制御層Sは、絶縁状態になり、
その結果、SPSTスイッチは閉じられる(伝送)。温
度変化により、接地と接続された制御層Sの導電度は、
急激に上昇し、その結果、接地と短絡路が形成される。
スイッチは、開状態(絶縁)となる。
【0027】それに対して、スタブ線路SLの長さがλ
/4(又は、λ/4の奇数倍)に選定されて、制御層が
絶縁状態である場合、SPSTスイッチは開かれる(絶
縁)。温度変化及び制御層Sの導電度の相応の上昇によ
って、制御層Sは、閉状態にスイッチングされる(伝
送)。
【0028】別のSPSTスイッチは、T分路での、ス
タブ線路の実効長の変化によって構成することができる
(図3cに示されているように)。その際、スタブ線路
の終端部は、本発明によると、制御層Sから製造されて
いる。この部分の長さは、λ/4(又は、λ/4の奇数
倍)である。制御層Sが絶縁又は導電状態であるかどう
かに応じて、高周波で作用するスタブ線路の長さは種々
異なっており、その結果、スイッチは、開(絶縁)又は
閉状態(伝送)との間でスイッチングされる。
【0029】スタブ線路(制御層から製造された部分の
ない)の長さを介して、スイッチの基底状態が、制御層
Sの臨界温度の下側に調整される。
【0030】交互切換スイッチ(SPDT=singl
e−pole−double−throw:単極双投ス
イッチ) 上述の特性を利用して、交互切換スイッチ(SPDT)
が設計される。図6aには、マイクロストリップ線路技
術での、その種のスイッチが略示されている。図6bに
は、コプレナ技術でのSPDTが示されており、以下、
詳細に説明する。SPDTスイッチは、両実施例では、
T分路として構成されており、その際、入力側並びに両
出力側は、Tの3つの端点に位置している。装置構成
は、更に、2つの種々異なった長さのスタブ線路SLを
有しており、これらスタブ線路は、両出力側を接続する
線路部分から出ている。両スタブ線路SLの終端部は、
それぞれ本発明の、導電度が制御可能な材料(例えば、
VO)製の制御層Sにより形成され、この制御層を介
して、スタブ線路を接地と接続することができる。
【0031】両実施例に対して、個別線路部分の例示的
な寸法が記載されている。その際、左側のスタブ線路の
長さ(制御層Sなし)は、λ/2又はその整数倍であ
る。右側スタブ線路の長さ(制御層Sなし)は、λ/4
又はその奇数倍である。入力分路とそれぞれのスタブ線
路との間の線路部分の長さは、λ/4又はその奇数倍で
ある。導電度が制御可能な材料製の制御層Sの長さは、
以下説明するスイッチング作用では重要ではない。重要
なのは、制御層の導電状態で、接地との短絡が達成され
るということだけである。
【0032】図6bに示されている要素のスイッチング
の経過は、以下の通りである:室温で、下側の分路内に
給電された電力は、スイッチの右側の分路に減結合され
ている(VO製の両制御層Sは、絶縁状態であるか
ら)。基板が加熱され、それにより、両制御層も加熱さ
れると、両無負荷スタブ線路SLは短絡されて、スイッ
チは、ポート2からポート3に切り換えられる。
【0033】シミュレーションにより求められた、図6
bの交互切換スイッチの分散パラメータは、図7に示さ
れている。
【0034】その際:S11は、スイッチの入力整合を
示し、S21は、入力側とポート2との間の伝送パラメ
ータを示し、S31は、入力側とポート3との間の伝送
パラメータを示す。
【0035】図7aは、室温での、つまり、制御層のス
イッチング可能な材料の急激に変化する温度の下側で
の、この伝送パラメータSxxの周波数依存特性を示
す。図7bは、スイッチング可能な材料の急激に変化す
る温度の上側の同じパラメータを示す。
【0036】シミュレーションでは、制御層は、スタブ
端と接地金属化部との間の抵抗として使用されている。
急激な変化温度以下で作動中、抵抗に対しては、1kΩ
の値が仮定されている。比較的高い抵抗値により、ポー
ト3に対するスイッチの絶縁が改善されるが、技術的に
実施が難しい。制御可能な材料の急激に変化する温度の
上側の温度の場合、抵抗値は、0.1Ωに設定されてお
り、この抵抗値は、ファクタ10の導電率変化に相応
する。
【0037】ポート1とポート3(図7aのS31)と
の間、並びに、ポート1とポート2(図7bのS21
の種々異なる絶縁は、以下の理由を有している:理論的
には、急激に変化する温度以下では、スラブ線路端と接
地金属化部との間は、無限に高い抵抗となる。しかし、
実際には、有限の抵抗値しか生じず、この値は、この考
察の範囲内では、1kΩと仮定される。以下の式 Z=(Zλ/4/Z により、1kΩ−負荷Zが、λ/4長の50Ωの線路
が、2.5Ωの波動インピーダンスに変換される(ポー
ト3)。しかし、スイッチが、急激に変化する温度の上
側で作動される場合、短絡の際には、0.1Ωの抵抗が
設定され、その結果、図5cの等価回路図によると、比
較的高い絶縁となる(ポート2)。
【0038】それぞれの分路の減衰は、同様に種々異な
っている。つまり、急激に変化する温度以下では、無負
荷スラブ線路は、シミュレーションでは、接地に対する
1kΩの抵抗によって構成される(ポート2)。しか
し、ポート3では、急激に変化する温度の下側では、ス
ラブ線路の端で、接地に対して25kΩの抵抗が達成さ
れる。これにより、入力側とポート3との間、乃至、入
力側とポート2との間での、図8の種々異なった伝送損
失が説明される。
【0039】交互切換スイッチの別の可能な実施例は、
図9に略示されている。この実施例は、図1a及び図3
bに示されている線路構造を有している。つまり、T型
分路の線路構造を有しており、その際、右側分路内で
は、制御層Sは、連続HF線路の一部分を形成し、左側
分路内では、制御層Sは、HF線路の所定の個所で、H
F線路と結合されており、接地に対するスイッチング可
能な短絡路を形成する。
【0040】それぞれの分路の減衰は、同様に種々異な
っている。つまり、急激に変化する温度以下では、無負
荷スラブ線路は、シミュレーションでは、接地に対する
1kΩの抵抗によって実施される(ポート2)。しか
し、ポート3では、急激に変化する温度以上では、スラ
ブ線路の端で、接地に対する25kΩの抵抗が達成され
る。これにより、入力側とポート3との間乃至入力側と
ポート2との間の、図8に示された種々異なる伝送損失
が説明される。
【0041】交互切換スイッチの別の可能な実施例は、
図9に示されている。この実施例は、図1a及び図3b
に示された線路構造を有している。つまり、T型分路を
有しており、その際、右側分路内には、制御層Sは、連
続HF線路の一部分を有しており、左側分路内には、制
御層Sは、HF線路の所定位置で、HF線路と接続され
ており、接地に対するスイッチング可能な短絡路を形成
する。左側の分路のスラブ線路SLは、λ/4又はλ/
4の奇数倍の全長を有している。右側の分路のスラブ線
路SLは、λ/2又はλ/2の整数倍の全長を有してい
る。
【0042】両制御層Sの急激に変化する温度の下側で
は、スイッチの左側分路で、入力側に給電される電力が
減結合され、急激に変化する温度の上側では、右側分路
での電力が減結合される。
【0043】位相切換スイッチ 図6a、図6b又は図9のSPDTスイッチを用いて、
単一位相切換スイッチを構成することができる。1実施
例が、図10に示されている。両スイッチSPDTを用
いて、種々異なる長さの2つのHF線路L1,L2の間
で切り換えることができる。
【0044】温度スイッチ 温度上昇の結果、導電度が急激に変化するので、制御層
Sは、簡単に(図1a又は図3aと同様に)HF回路装
置内の温度スイッチとして使用することができる。
【0045】電力制限器 図3aの装置構成は、層厚及び導体幅に関する幾何学的
形状を適切に選定すると、電力制限器乃至ヒューズ又は
過負荷保護装置として使用することができる。
【0046】スイッチング可能なキャパシタンス 本発明の制御層の集積化により、任意の導体装置のキャ
パシタンスを変化することができる。図11には、例と
して、インターディジタルコンデンサが略示されてお
り、その際、終端部分は、関与している両導体の一方
に、スイッチング可能な制御層Sによって形成される。
温度変化によって、インターディジタルコンデンサのキ
ャパシタンス値は、2つの値の間で切り換えることがで
きる。
【0047】スイッチング可能なインダクタンス キャパシタンス同様、任意の線路構造のインダクタンス
も、本発明の制御層を用いて導体幅を変えることによっ
てスイッチングすることができる。例として、このため
に、図12では、スパイラルコイルが図示されており、
その際、制御層Sは、HF線路に対して並列に設けられ
ている。
【0048】スイッチング可能な共振器 スイッチング可能な制御層Sの別の可能な用途は、HF
共振器、例えば、パッチ共振器(Patchreson
ator)(図13a)、リング共振器(図13b)又
は線路共振器(図3c)で使用することにある。パッチ
共振器は、パッチアンテナの基本要素として使用するこ
ともでき、パッチアンテナの面は、制御層によって変え
ることができ、その共振周波数は、そうすることによっ
て切り換えることができる。
【0049】フィルタ 図1b、図3c又は図13aに示されている構造の1つ
又は複数から構成された装置構成は、HFフィルタの実
施のために使用することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明による能動高周波制御要素によ
り、一連の利点が得られる: ・公知の能動HF構成要素、例えば、ダイオード、トラ
ンジスタ、管の代わりに用いることができる。
【0051】・簡単且つコスト上有利な技術で製造する
ことができる。
【0052】・プレナ回路に対してコンパチブルであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のHF制御要素の実施例を示す図
【図2】ストリップ線路の幅に依存する波動インピーダ
ンス変化及び位相変化を示す図
【図3】本発明のHF制御要素の実施例を示す図
【図4】制御層の抵抗加熱部を有する本発明のHF制御
要素の2つの実施例を示す図
【図5】本発明のHF制御要素をSPSTスイッチに用
いた図
【図6】本発明のHF制御要素をSPDTスイッチに用
いた図
【図7】図6のSPDTスイッチの分散パラメータを示
す図
【図8】図6のSPDTスイッチの伝送損失を示す図
【図9】本発明のHF制御要素をSPDTスイッチに用
いた図
【図10】本発明のHF制御要素を位相切換器に用いた
【図11】本発明のHF制御要素をスイッチング可能な
インターディジタルコンデンサに用いた図
【図12】本発明のHF制御要素をスイッチング可能な
インダクタンスに用いた図
【図13】本発明のHF制御要素をスイッチング可能な
共振器に用いた図
【図14】本発明のHF制御要素に適した幾つかの材料
の、相関温度に依存する導電度を示す図
【符号の説明】
S 制御層 GT スリット SL スタブ線路(スタブ) MM 接地金属化部 IL 内部導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル シュトッツ ドイツ連邦共和国 ロンゼー ネーゲレス ベルク 10 (72)発明者 ハルトムート ドフナー ドイツ連邦共和国 ハークナウ ハンス− ヤーコプ−シュトラーセ 1 (72)発明者 ヴェルナー シェルバー ドイツ連邦共和国 ベルマティンゲン ウ ンテラー ヘーエンヴェーク 22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能動高周波(HF)制御要素において、 −高周波(HF)向き基板、並びに、該基板上に設けら
    れた高周波(HF)線路装置と、 −前記基板上に設けられていて、導電度が温度変化によ
    って制御可能であって、少なくとも1つの個所で、前記
    高周波(HF)線路装置と結合されている制御層と、 −前記制御層の温度変化用手段とを有していることを特
    徴とする能動高周波(HF)制御要素。
  2. 【請求項2】 制御層は、連続的な高周波(HF)線路
    の一部分を形成するか、又は、当該連続的な高周波(H
    F)線路に対して並列に接続されている請求項1記載の
    能動高周波(HF)制御要素。
  3. 【請求項3】 制御層は、高周波(HF)スタブ線路の
    無負荷端に設けられている請求項1記載の能動高周波
    (HF)制御要素。
  4. 【請求項4】 制御層は、連続的な高周波(HF)線路
    に沿った所定個所で当該高周波(HF)線路に結合され
    ている請求項1記載の能動高周波(HF)制御要素。
  5. 【請求項5】 制御層は、接地に対して接続可能な短絡
    部として構成されている請求項3又は4記載の能動高周
    波(HF)制御要素。
  6. 【請求項6】 制御層の温度変化用手段は、制御層の抵
    抗加熱用電流源又は電磁放射源を有する請求項1〜5ま
    でのいずれか1記載の能動高周波(HF)制御要素。
  7. 【請求項7】 制御層の材料は、半導体/金属の相転位
    部を有している請求項1〜6までのいずれか1記載の能
    動高周波(HF)制御要素。
  8. 【請求項8】 制御層の材料は、VO,V,N
    iS,NbO,FeSi,LaCoO,La
    iO,Ti,Ti,Ti 又はFe
    である請求項1〜7までのいずれか1記載の能動
    高周波(HF)制御要素。
  9. 【請求項9】 SPST又はSPDTスイッチ、位相調
    整部材、電力制限器、温度スイッチ、スイッチング可能
    なキャパシタンス、スイッチング可能なインダクタン
    ス、高周波(HF)フィルタ又はスイッチング可能な共
    振器での請求項1〜8までのいずれか1記載の能動高周
    波(HF)制御要素の使用。
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