JP2000058948A - 光増幅器 - Google Patents

光増幅器

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JP2000058948A
JP2000058948A JP22584698A JP22584698A JP2000058948A JP 2000058948 A JP2000058948 A JP 2000058948A JP 22584698 A JP22584698 A JP 22584698A JP 22584698 A JP22584698 A JP 22584698A JP 2000058948 A JP2000058948 A JP 2000058948A
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素貴 角井
Hideaki Mikami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が容易であり、入力する多波長信号光が
微弱であっても信号光増幅利得が大きく自然放出光の出
力レベルが小さい光増幅器を提供する。 【解決手段】 光ノッチフィルタ51の前段に設けられ
たEDF31により、光増幅波長帯域に含まれる光が光
増幅され、その光増幅された光およびこのEDF31で
発生した自然放出光が出力される。この前段のEDF3
1から出力された光のうち、第1または第2の透過波長
帯域に含まれる光は光ノッチフィルタ51を低損失で通
過し、第1および第2の透過波長帯域の間の遮断波長帯
域に含まれる光は光ノッチフィルタ51により除去され
る。そして、光ノッチフィルタ51を通過した光は、光
ノッチフィルタ51の後段に設けられたEDF32によ
り光増幅され出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システムに
おいて用いられる光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光増幅器は、Er(エルビウム)元素等
の希土類元素が添加された石英系の光導波路に所定波長
の励起光を供給し、この光導波路に入力した信号光を光
増幅して、その光増幅された信号光を出力するものであ
り、光伝送システムにおける重要な光部品の1つであ
る。光増幅器は、信号光に対する光増幅利得が大きいこ
とが要求され、また、ノイズとなる自然放出光の出力レ
ベルが小さいことが要求される。特に、入力する信号光
が微弱である場合には、上記の2つの要求は特に大き
い。
【0003】例えば、入力する信号光が極めて微弱であ
る場合、45dBもの信号光増幅利得が必要となること
がある。このような高い信号光増幅利得は、1個の光増
幅性の光導波路で得ることが困難であるので、通常は、
複数の光増幅性の光導波路を縦続接続することで得られ
る。自然放出光を除去する光フィルタをも用いれば、そ
の光フィルタと2個の光増幅性の光導波路とを縦続接続
することで、45dBの信号光増幅利得を得ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】信号光が1波長のみで
あれば、その1波長の信号光のみを低損失で透過させ、
他の波長の光(自然放出光)を遮断するバンドパスフィ
ルタの実現は容易であり、上記のような光増幅器の構成
は比較的容易である。一方、信号光が多波長である場合
には、多波長信号光それぞれを低損失で透過させ、多波
長信号光それぞれの波長以外の波長の光(自然放出光)
を遮断する光フィルタを用いる必要がある。このような
透過特性を有する光フィルタとしては、多層膜フィル
タ、カプラとグレーティングとを組み合わせたもの、光
サーキュレータを利用したものが考えられる。
【0005】しかし、多層膜フィルタにより上記透過特
性を有するよう構成される光フィルタは、透過波長帯域
における光の透過率が平坦であるものを製造することが
困難である。カプラとグレーティングとを組み合わせた
ものは部品点数が多い。また、これらは挿入損失が有る
ことから微弱光を光増幅する場合には適切ではない。光
サーキュレータを利用したものは、一般に高価格であ
り、また、部品点数が多い。
【0006】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、構成が容易であり、入力する多波長信
号光が微弱であっても信号光増幅利得が大きく自然放出
光の出力レベルが小さい光増幅器を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光増幅器
は、(1) 光増幅波長帯域に含まれる光を光増幅する複数
の光導波路と、(2) 複数の光導波路の間に設けられて互
いに縦続接続され、光増幅波長帯域のうち互いに重なる
ことがない第1および第2の透過波長帯域それぞれに含
まれる光を透過させ、第1および第2の透過波長帯域の
間の遮断波長帯域に含まれる光を除去する光ノッチフィ
ルタとを備えることを特徴とする。
【0008】この光増幅器によれば、光ノッチフィルタ
の前段に設けられた光導波路により、光増幅波長帯域に
含まれる光が光増幅され、その光増幅された光およびこ
の光導波路で発生した自然放出光が出力される。この前
段の光導波路から出力された光のうち、第1または第2
の透過波長帯域に含まれる光は光ノッチフィルタを低損
失(無損失を含む)で通過し、第1および第2の透過波
長帯域の間の遮断波長帯域に含まれる光は光ノッチフィ
ルタにより除去される。そして、光ノッチフィルタを通
過した光は、光ノッチフィルタの後段に設けられた光導
波路により光増幅され出力される。すなわち、第1およ
び第2の透過波長帯域それぞれに含まれる信号光は高い
光増幅利得で光増幅されて出力され、遮断波長帯域に含
まれる光の出力強度は極めて微弱である。
【0009】また、発明に係る光増幅器では、光導波路
はEr元素およびAl元素が添加された石英系のもので
あることを特徴とする。この場合には、光増幅波長帯域
の幅が広く、第1および第2の透過波長帯域の間隔が広
くでき、信号光分離の点で好適である。
【0010】また、発明に係る光増幅器では、光ノッチ
フィルタの遮断波長帯域は波長帯域1535nm〜15
54nmを含むことを特徴とする。この場合には、光導
波路の利得ピーク波長付近の信号光は、高い光増幅利得
で光増幅される。このとき、信号光出力強度および雑音
指数の劣化を招くこと無く、また、後段の光導波路に供
給される励起光の強度を大幅に低減することができるの
で好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。なお、以下では、光増幅波長帯域に含まれる光
を光増幅する光導波路として、希土類元素であるEr
(エルビウム)元素が添加された石英系の光ファイバ
(EDF:Erbium-Doped Fiber)について説明する。
【0012】図1は、本実施形態に係る光増幅器の構成
図である。この光増幅器は、信号光の入力側から順に、
光コネクタ11、光アイソレータ21、EDF31、W
DMカプラ41、光アイソレータ22、光ノッチフィル
タ51、光アイソレータ23、WDMカプラ42、ED
F32、光アイソレータ24および分岐カプラ71が縦
続接続されている。また、この光増幅器は、分岐カプラ
71の2つの出力端のうち一方の出力端から順にバンド
パスフィルタ82、分岐カプラ72および光コネクタ1
2が縦続接続され、他方の出力端から順にバンドパスフ
ィルタ83、分岐カプラ73および光コネクタ13が縦
続接続されている。さらに、WDMカプラ41には励起
光源61が接続され、WDMカプラ42には励起光源6
2が接続されている。分岐カプラ72には受光素子92
が接続され、分岐カプラ73には受光素子93が接続さ
れている。
【0013】光アイソレータ21、EDF31、WDM
カプラ41、光アイソレータ22および励起光源61
は、前段の光増幅部を構成している。光アイソレータ2
3、WDMカプラ42、EDF32、光アイソレータ2
4および励起光源62は、後段の光増幅部を構成してい
る。光ノッチフィルタ51は、前段の光増幅部と後段の
光増幅部との間にある。
【0014】光アイソレータ21〜24それぞれは、光
を順方向へ通過させるが、逆方向へは通過させない。す
なわち、光アイソレータ21は、光コネクタ11から到
達した光をEDF31へ通過させるが、逆方向へは光を
通過させない。光アイソレータ22は、WDMカプラ4
1から到達した光を光ノッチフィルタ51へ通過させる
が、逆方向へは光を通過させない。光アイソレータ23
は、光ノッチフィルタ51から到達した光をWDMカプ
ラ42へ通過させるが、逆方向へは光を通過させない。
また、光アイソレータ24は、EDF32から到達した
光を分岐カプラ71へ通過させるが、逆方向へは光を通
過させない。
【0015】EDF31および32それぞれは、Er元
素が添加された石英系の光ファイバであり、所定波長の
励起光が供給されているときに、入力した光増幅波長帯
域に含まれる光を光増幅して出力する。EDF31およ
び32それぞれは、波長に依存した信号光増幅利得特性
を有し、所定の光増幅波長帯域に含まれる光については
高い利得で光増幅するが、他の光については利得が低い
か或いは光増幅しない。EDF31および32それぞれ
の信号光増幅利得特性は、組成や長さに依存するが、A
l(アルミニウム)元素が共添加されることにより光増
幅波長帯域の幅が広がる。
【0016】WDMカプラ41は、励起光源61から出
力されて到達した励起光をEDF31へ向けて通過させ
るとともに、EDF31から出力されて到達した信号光
を光アイソレータ22へ向けて通過させる。すなわち、
前段の光増幅部は逆方向励起の構成となっている。WD
Mカプラ42は、励起光源62から出力されて到達した
励起光をEDF32へ向けて通過させるとともに、光ア
イソレータ23から到達した信号光をEDF32へ向け
て通過させる。すなわち、後段の光増幅部は順方向励起
の構成となっている。
【0017】光ノッチフィルタ51は、EDF31およ
び32それぞれの光増幅波長帯域のうち互いに重なるこ
とがない第1および第2の透過波長帯域の何れかに含ま
れる光を低損失(無損失を含む)で透過させ、第1およ
び第2の透過波長帯域の間の遮断波長帯域に含まれる光
を除去するものである。このような光ノッチフィルタ5
1は、光ファイバ等の光導波路に形成されたチャープト
グレーティングにより容易に実現できる。チャープトグ
レーティングは、グレーティング周期が一定ではなく、
遮断波長帯域に含まれる光をブラッグ反射するようグレ
ーティング周期が或る範囲に亘って変化するものであ
る。
【0018】分岐カプラ71は、光アイソレータ24か
ら到達した光を2分岐し、2分岐した一方をバンドパス
フィルタ82へ向けて出力し、他方をバンドパスフィル
タ83へ向けて出力する。バンドパスフィルタ82は、
分岐カプラ71から到達した光のうち第1の透過波長帯
域に含まれる信号光を選択的に透過させる。分岐カプラ
72は、バンドパスフィルタ82から出力された信号光
のうち大部分を光コネクタ12へ通過させ、一部を受光
素子92へ向けて出力する。受光素子92は、分岐カプ
ラ72から到達した光の強度を検出する。一方、バンド
パスフィルタ83は、分岐カプラ71から到達した光の
うち第2の透過波長帯域に含まれる信号光を選択的に透
過させる。分岐カプラ73は、バンドパスフィルタ83
から出力された信号光のうち大部分を光コネクタ13へ
通過させ、一部を受光素子93へ向けて出力する。受光
素子93は、分岐カプラ73から到達した光の強度を検
出する。
【0019】図2は、本実施形態に係る光増幅器の各要
素の特性の説明図である。図2(a)は、EDF31お
よびEDF32の信号光増幅利得特性を示し、図2
(b)は、光ノッチフィルタ51の透過特性を示してい
る。また、図2(c)は、バンドパスフィルタ82の透
過特性を示し、図2(d)は、バンドパスフィルタ83
の透過特性を示している。
【0020】EDF31およびEDF32は、図2
(a)に示すように、光増幅波長帯域(λ1 〜λ4 )内
で或る一定値以上の信号光増幅利得を有し、この光増幅
波長帯域に含まれる光を光増幅する。光ノッチフィルタ
51は、図2(b)に示すように、光増幅波長帯域のう
ち互いに重なることがない第1の透過波長帯域(λ1 〜
λ2 )および第2の透過波長帯域(λ3 〜λ4 )それぞ
れで透過率が高く、第1および第2の透過波長帯域の間
の遮断波長帯域(λ2 〜λ3 )で透過率が低い。なお、
光ノッチフィルタ51がチャープトグレーティングから
なるものである場合には、挿入損失を0dBとすること
ができるので、第1および第2の透過波長帯域における
透過損失を略0dBにすることができる。また、遮断波
長帯域における透過損失を15dB程度にすることがで
きる。なお、ブラッグ波長より短波長側においてコアモ
ード光とクラッドモード光との結合に因る損失が生じる
ことがあり、そのときには、短波長側の第1の透過波長
帯域の方が長波長側の第2の透過波長帯域より透過損失
が3dB程度大きくなる。
【0021】バンドパスフィルタ82は、図2(c)に
示すように、第1の透過波長帯域(λ1 〜λ2 )に含ま
れる信号光の波長λa の極近傍でのみ透過率が高い。ま
た、バンドパスフィルタ83は、図2(d)に示すよう
に、第2の透過波長帯域(λ3 〜λ4 )に含まれる信号
光の波長λb の極近傍でのみ透過率が高い。バンドパス
フィルタ82,83それぞれの透過特性の半値全幅は例
えば0.2nmである。
【0022】次に、本実施形態に係る光増幅器の作用に
ついて説明する。励起光源61から出力された励起光が
WDMカプラ41を介してEDF31に供給されること
により、EDF31は光増幅作用を奏し、励起光源62
から出力された励起光がWDMカプラ42を介してED
F32に供給されることにより、EDF32は光増幅作
用を奏する。
【0023】光コネクタ11に入力した信号光は、光ア
イソレータ21を経てEDF31に入力し、EDF31
により光増幅される。EDF31から出力された光は、
WDMカプラ41および光アイソレータ22を経て光ノ
ッチフィルタ51に入力する。光ノッチフィルタ51に
入力した光のうち、第1および第2の透過波長帯域の何
れかに含まれる光は光ノッチフィルタ51を低損失で透
過し、遮断波長帯域に含まれる光は光ノッチフィルタ5
1により除去される。光ノッチフィルタ51を透過した
光は、光アイソレータ23およびWDMカプラ42を経
てEDF32に入力し、EDF32により光増幅され
る。EDF32から出力された光は、光アイソレータ2
4を経て分岐カプラ71に入力し、分岐カプラ71によ
り2分岐される。
【0024】分岐カプラ71からバンドパスフィルタ8
2へ到達した光のうち、第1の透過波長帯域に含まれる
信号光は、バンドパスフィルタ82を透過し、大部分が
分岐カプラ72を通過して、光コネクタ12から出力さ
れる。一方、分岐カプラ71からバンドパスフィルタ8
3へ到達した光のうち、第2の透過波長帯域に含まれる
信号光は、バンドパスフィルタ83を透過し、大部分が
分岐カプラ73を通過して、光コネクタ13から出力さ
れる。光コネクタ12,13それぞれから出力される光
の強度は受光素子92,92によりモニタされる。この
モニタ結果に基づいて、光コネクタ12,13それぞれ
から出力される光の強度が一定値になるよう、励起光源
62の励起光出力強度が制御される。
【0025】以上のように、光コネクタ11に入力した
光のうち光コネクタ12から出力される光の波長依存性
は、EDF31および32における信号光増幅利得特
性、光ノッチフィルタ51における透過特性ならびにバ
ンドパスフィルタ82における透過特性に応じたもので
ある。したがって、第1の透過波長帯域に含まれる信号
光は、EDF31および32により光増幅されて高い出
力レベルで光コネクタ12から出力される。
【0026】同様に、光コネクタ11に入力した光のう
ち光コネクタ13から出力される光の波長依存性は、E
DF31および32における信号光増幅利得特性、光ノ
ッチフィルタ51における透過特性ならびにバンドパス
フィルタ83における透過特性に応じたものである。し
たがって、第2の透過波長帯域に含まれる信号光は、E
DF31および32により光増幅されて高い出力レベル
で光コネクタ13から出力される。
【0027】一方、前段の光増幅部において発生した自
然放出光は、そのうちの遮断波長帯域のものが光ノッチ
フィルタ51により除去される。また、信号光の波長以
外の波長のものがバンドパスフィルタ82および83そ
れぞれにより除去される。したがって、信号光の波長以
外の波長の光は、極めて低い出力レベルで光コネクタ1
2および13それぞれから出力される。
【0028】次に、本実施形態に係る光増幅器の具体例
について説明する。ここでは、光コネクタ11に入力す
る信号光の強度は−45dBmとし、波長1530nm
付近および波長1560nm付近それぞれの信号光を光
増幅するものとする。
【0029】励起光源61は、EDF31に供給すべき
励起光として波長0.98μmのレーザ光を出力する半
導体レーザ光源とし、その出力強度を50mWで一定と
する。励起光源62は、EDF32に供給すべき励起光
として波長1.48μmのレーザ光を出力する半導体レ
ーザ光源とし、受光素子92および93それぞれにより
モニタされる光強度が一定値になるよう励起光出力強度
を制御するものとする。EDF31および32それぞれ
はAl添加のものとし、EDF31の波長1.53μ帯
吸収条長積は40dBとし、EDF32の波長1.53
μ帯吸収条長積は100dBとする。EDF31および
32それぞれは、光増幅波長帯域1520nm〜157
0nmにおいて信号光を光増幅する。
【0030】光ノッチフィルタ51は、光ファイバに形
成されたチャープトグレーティングからなるものとす
る。図3に光ノッチフィルタ51の透過特性図を示すよ
うに、光ノッチフィルタ51は、急峻な透過特性を有
し、遮断波長帯域1538nm〜1557nmにおける
透過損失が15dBであり、第1の透過波長帯域152
0nm〜1538nmおよびこれより短波長側における
透過損失が3dBであり、第2の透過波長帯域1557
nm〜1570nmおよびこれより長波長側における透
過損失が0dBである。
【0031】また、図4にバンドパスフィルタ82の透
過特性図を示すように、バンドパスフィルタ82の中心
波長を1535nmとし、バンドパスフィルタ83の中
心波長を1560nmとする。バンドパスフィルタ82
および83それぞれは、半値全幅を0.2nmとし、中
心波長における透過損失を0dBとし、中心波長近傍以
外の波長における透過損失を25dBとする。
【0032】このような具体的構成の光増幅器として、
波長1535nmおよび1560nmそれぞれの信号光
を光コネクタ11に入力させる。また、光コネクタ12
および13それぞれから出力される光の強度が+1dB
mの一定値になるよう励起光源62の励起光出力強度を
制御する。図5は、信号光出力強度、雑音指数、およ
び、後段のEDF32に供給される励起光の強度をまと
めた図表である。
【0033】光コネクタ12および13それぞれから出
力される光の強度が+1dBmの一定値になるよう制御
されてはいるが、この光は信号光と自然放出光とからな
るので、波長1535nmの信号光の出力強度は−1.
76dBmであり、波長1560nmの信号光の出力強
度は−1.81dBmであり、共に0dBm未満となっ
ている。これは、バンドパスフィルタ82および83そ
れぞれの透過特性に依存するものであり、光ノッチフィ
ルタ51の透過特性には依存しない。
【0034】波長1535nmでの雑音指数は4.40
dBであり、波長1560nmでの雑音指数は4.24
dBである。しかし、光コネクタ11における挿入損1
dBを考慮すれば、雑音指数は量子限界の3dB近くに
まで低減されている。
【0035】後段のEDF32に供給される励起光の強
度は、波長1535nmの信号光の場合には47.0m
Wであり、波長1560nmの信号光の場合には79.
7mWである。一般に、波長1.48μm帯レーザ光源
の最大出力強度は100mW程度であるから、これを励
起光源62として用いれば、後段のEDF32に供給す
べき励起光の強度が得られる。
【0036】以上のように、本実施形態に係る光増幅器
は、図3に示す透過特性図を有する光ノッチフィルタ5
1を用いることにより、充分に良好な特性を有すること
ができる。
【0037】なお、EDF31および32それぞれはA
l添加EDFであり、この場合、図6に利得スペクトル
を示すように、実使用時において或る程度飽和した状態
では、波長1531nmおよび1558nmそれぞれの
付近に利得ピークが生じる。これに対して、Al無添加
EDFの場合、図7に利得スペクトルを示すように、波
長1535nmおよび1550nmそれぞれの付近に利
得ピークが生じる。図6および図7から判るように、A
l無添加EDFの場合には利得ピーク波長の間隔は15
nm程度であるのに対して、Al添加EDFの場合には
利得ピーク波長の間隔は27nm程度である。したがっ
て、EDF31および32それぞれとしてAl添加ED
Fを用いるのが信号光分離の点で好適である。
【0038】次に、Al添加EDFの利得ピーク波長で
ある波長1531nmおよび1558nmそれぞれの信
号光を光増幅する場合の光増幅器の具体例について説明
する。この場合、光ノッチフィルタ51は、図8に透過
特性を示すように、急峻な透過特性を有し、遮断波長帯
域1535nm〜1554nmにおける透過損失が15
dBであり、第1の透過波長帯域1520nm〜153
5nmおよびこれより短波長側における透過損失が3d
Bであり、第2の透過波長帯域1554nm〜1570
nmおよびこれより長波長側における透過損失が0dB
である。そして、光コネクタ12および13それぞれか
ら出力される光の強度が+1dBmの一定値になるよう
励起光源62の励起光出力強度を制御する。図9は、信
号光出力強度、雑音指数、および、後段のEDF32に
供給される励起光の強度をまとめた図表である。
【0039】この場合も光コネクタ12および13それ
ぞれから出力される光の強度が+1dBmの一定値にな
るよう制御されてはいるが、この光は信号光と自然放出
光とからなるので、波長1531nmの信号光の出力強
度は−1.62dBmであり、波長1558nmの信号
光の出力強度は−1.68dBmであり、共に0dBm
未満となっている。波長1531nmでの雑音指数は
4.45dBであり、波長1558nmでの雑音指数は
4.24dBである。後段のEDF32に供給される励
起光の強度は、波長1531nmの信号光の場合には2
4.2mWであり、波長1558nmの信号光の場合に
は57.5mWである。これを図5と比較すると、信号
光出力強度は0.1dB以上改善され、雑音指数は測定
誤差範囲内である0.1dB以下の増加にとどまり、後
段のEDF32に供給される励起光の強度は大幅に低減
されている。
【0040】以上のように、Al添加EDFの利得ピー
ク波長である波長1531nmおよび1558nmそれ
ぞれの信号光を光増幅する場合には、図8に示す透過特
性図を有する光ノッチフィルタ51を用いることによ
り、信号光出力強度および雑音指数の劣化を招くこと無
く、後段のEDF32に供給される励起光の強度を大幅
に低減することができる。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、光ノッチフィルタの前段に設けられた光導波路
により、光増幅波長帯域に含まれる光が光増幅され、そ
の光増幅された光およびこの光導波路で発生した自然放
出光が出力される。この前段の光導波路から出力された
光のうち、第1または第2の透過波長帯域に含まれる光
は光ノッチフィルタを低損失で通過し、第1および第2
の透過波長帯域の間の遮断波長帯域に含まれる光は光ノ
ッチフィルタにより除去される。そして、光ノッチフィ
ルタを通過した光は、光ノッチフィルタの後段に設けら
れた光導波路により光増幅され出力される。すなわち、
第1および第2の透過波長帯域それぞれに含まれる信号
光は高い光増幅利得で光増幅されて出力され、遮断波長
帯域に含まれる光の出力強度は極めて微弱である。
【0042】このように、光ノッチフィルタを用いるこ
とにより、構成は容易であり、入力する多波長信号光が
微弱であっても信号光増幅利得は大きく自然放出光の出
力レベルは小さい。したがって、例えば衛星間光通信に
おける光増幅器として好適に用いられ得る。
【0043】また、光導波路がEr元素およびAl元素
が添加された石英系のものである場合には、光増幅波長
帯域の幅が広く、第1および第2の透過波長帯域の間隔
が広くでき、信号光分離の点で好適である。
【0044】また、光ノッチフィルタの遮断波長帯域が
波長帯域1535nm〜1554nmを含む場合には、
光導波路の利得ピーク波長付近の信号光は、高い光増幅
利得で光増幅される。このとき、信号光出力強度および
雑音指数の劣化を招くこと無く、また、後段の光導波路
に供給される励起光の強度を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光増幅器の構成図である。
【図2】本実施形態に係る光増幅器の各要素の特性の説
明図である。
【図3】光ノッチフィルタの透過特性図である。
【図4】バンドパスフィルタの透過特性図である。
【図5】信号光出力強度、雑音指数、および、後段のE
DFに供給される励起光の強度をまとめた図表である。
【図6】Al添加EDFの利得スペクトル図である。
【図7】Al無添加EDFの利得スペクトル図である。
【図8】光ノッチフィルタの透過特性図である。
【図9】信号光出力強度、雑音指数、および、後段のE
DFに供給される励起光の強度をまとめた図表である。
【符号の説明】
11〜13…光コネクタ、21〜24…光アイソレー
タ、31,32…EDF、41,42…WDMカプラ、
51…光ノッチフィルタ、61,62…励起光源、71
〜73…分岐カプラ、82,83…バンドパスフィル
タ、92,93…受光素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三上 英明 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB09 AK06 JJ20 KK30 PP07 RR01 YY17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光増幅波長帯域に含まれる光を光増幅す
    る複数の光導波路と、 前記複数の光導波路の間に設けられて互いに縦続接続さ
    れ、前記光増幅波長帯域のうち互いに重なることがない
    第1および第2の透過波長帯域それぞれに含まれる光を
    透過させ、前記第1および前記第2の透過波長帯域の間
    の遮断波長帯域に含まれる光を除去する光ノッチフィル
    タとを備えることを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 前記光導波路はEr元素およびAl元素
    が添加された石英系のものであることを特徴とする請求
    項1記載の光増幅器。
  3. 【請求項3】 前記光ノッチフィルタの遮断波長帯域は
    波長帯域1535nm〜1554nmを含むことを特徴
    とする請求項2記載の光増幅器。
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