JP2000057353A - 景観のディジタル評価方式とそれを用いた視覚装置、知的ロボットビジョン - Google Patents

景観のディジタル評価方式とそれを用いた視覚装置、知的ロボットビジョン

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JP2000057353A
JP2000057353A JP10224351A JP22435198A JP2000057353A JP 2000057353 A JP2000057353 A JP 2000057353A JP 10224351 A JP10224351 A JP 10224351A JP 22435198 A JP22435198 A JP 22435198A JP 2000057353 A JP2000057353 A JP 2000057353A
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scenery
landscape
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Tomoyuki Oikawa
及川奉之
Kazumasa Sasaki
佐々木一正
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 景観画像のディジタル画像処理によりフラク
タル次元を算出し、その値から景観の質の良否を判定す
る方式とそれを用いた知的ロボットビジョン。 【解決手段】 景観の質をディジタル画像処理技術を用
いて判定する方式において、対象景観画像1のフラクタ
ル次元の値を求め、景観画像1のフラクタル次元の値が
1.50〜1.65の領域内にある場合は質的に優れ、
その領域より大きいか若しくは小さい領域にある場合に
は質的に劣るとの判定基準に基づきその求めたフラクタ
ル次元の値から景観の質を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、景観のディジタル
評価方式とそれを用いた知的ロボットビジョンに関し、
特に、景観画像のフラクタル解析をして景観の質を評価
する方式とその能力を有する知的ロボットビジョンに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】都市部や観光地では、景観は地域の環境
評価条件の一つとして捉えられ、社会問題となってい
る。そのため、景観の客観的評価技術の確立が求められ
ている。しかし、一般に景観の良否は個々人の主観的問
題と捉えられがちであったため、このような観点での技
術は未発達であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のそのよ
うな状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、景
観画像のディジタル画像処理によりフラクタル次元を算
出し、その値から景観の質の良否を判定する方式とそれ
を用いた知的ロボットビジョンを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の景観のディジタ
ル評価方式は、景観の質をディジタル画像処理技術を用
いて判定する方式において、対象景観画像のフラクタル
次元の値を求め、景観画像のフラクタル次元の値がある
特定の領域内にある場合は質的に優れ、その領域より大
きいか若しくは小さい領域にある場合には質的に劣ると
の判定基準に基づきその求めたフラクタル次元の値から
景観の質を評価することを特徴とするものである。
【0005】この場合に、その特定の領域内のフラクタ
ル次元の値を1.50〜1.65に設定することが望ま
しい。
【0006】また、本発明は、上記の景観のディジタル
評価方式の機能を備えた視覚装置、知的ロボットビジョ
ンを含むものである。
【0007】本発明においては、景観画像のフラクタル
次元の値がある特定の領域内にある場合は質的に優れ、
その領域より大きいか若しくは小さい領域にある場合に
は質的に劣るとの判定基準を備え、その判定基準に基づ
いて求めたフラクタル次元の値から景観の質を評価する
ので、客観的かつ自動的に景観の質の良否を判定するこ
とができ、知的ロボットビジョン等に適用することがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の景観のデジタル評
価方式とそれを用いた知的ロボットビジョンの原理とそ
の実施例について説明する。これまでに画像をフラクタ
ル解析した事例は数多く報告されているが、フラクタル
次元の持つ意味が十分に理解できていなかったため、景
観の質の良否の判定に利用されていなかった。また、単
に画像のフラクタル次元の値を求めただけでは、その良
否を判定することはできなかった。
【0009】本発明においては、「フラクタル次元値の
1.50〜1.65の領域では、対称景観画像は質的に
優れ、その領域外では質的に問題がある」と判定する。
このような判定により、景観の客観的評価が可能となっ
た。
【0010】この評価基準となる値の領域は次のように
して求めた。すなわち、世界の風景名画の数多くを調査
し、そのフラクタル次元を求めた結果、だれもが美しい
と感じられるものは全てこの領域に集中することを見出
した。また、だれもが景観として悪いと感じられるよう
なサンプルでは、フラクタル次元値は全てこの領域の外
であった。その事実に基づき、本発明では、フラクタル
次元の持つ意味を理解し、質の良否の判定に利用するも
のである。
【0011】本発明は、技術的には景観の評価機能を有
する知的視覚装置を提供するものである。これは、従来
のコンピュータによるディジタル画像処理装置には、景
観の良否を感じるような人間の感性に相当する能力が付
与されていなかったが、本発明により、コンピュータビ
ジョン、あるいは、ロボットビジョン、あるいは、人工
知能がその内部に景観画像を取り込み、上記アルゴリズ
ムにより画像解析すれば、景観の良否を判定することが
できるようになり、視感性が付与されるに至ることにな
る。
【0012】以下に、本発明の原理の詳細を図1を用い
て説明する。まず、図1(a)に示すように、景観画像
1は、撮像装置2により直接、若しくは、カメラ3で写
真Pを撮影後にスキャナ装置4を用いてコンピュータ5
に取り込まれ、ここでディジタル画像6化される。この
画像を、図中のフローチャートに示すように、コンピュ
ータ5中での画像解析7により、ボックスカウンティン
グ法と呼ばれる方法でフラクタル解析してフラクタル次
元を算出する。
【0013】ここで、ボックスカウンティング法は、フ
ラクタル次元値を求めるために一般的に使われている計
算手法であるが、簡単に説明しておく(ベンワー B
マンデルブロ著 広中平祐監訳「フラクタル幾何学」
(1985年1月10日1版1刷 (株)日経サイエン
ス 発行)参照)。
【0014】いま、画像は例えば2値化した線画のよう
にその特徴を端的に表現できる形式に変換されているも
のとする。ここで、その画像の1辺をn分割し、画像全
体を小さな方形(ボックス)に分割することを考える。
このとき、ボックスはnの二乗個となるが、このボック
スの中に画像の情報が含まれるものと含まれないものが
生ずる。そこで、画像の情報が含まれるボックスの数を
数えてこれをN個とする。次に、nの値を変えて同様に
画像の情報が含まれるボックスの数を数え、Nと1/n
を両対数グラフにプロットすると、ある傾きをもった関
数が得られる。その例を図2に示す。
【0015】フラクタル次元とは、この直線の傾きを指
し、0〜2の範囲の値を持つ。一般的には、画像の中に
潜在する相似形の繰り返しの度合いを表す値として理解
されているが、それが画像の性質にとってどのような意
味を持っているかは理解されていなかった。本発明は、
このフラクタル次元の持つ意味を明らかにし、それに基
づいて感性を持った知的視覚装置(マシンビジョン)を
提供するものである。
【0016】そこで、フラクタル次元値の持つ意味を明
らかにするために、ボックスカウンティング法によるフ
ラクタル解析をだれもが美しいと感じられる有名画家に
よる風景画について数多く調査した。次の表1は解析に
用いた風景画15作品の画家別内訳と、それぞれの画家
についてのフラクタル次元値の平均及びばらつきの範囲
を示したものである。
【0017】
【0018】この結果から、だれもが美しいと感じるこ
とができる風景画では全て、フラクタル次元値は1.5
0〜1.65の範囲に集中していることが分かった。
【0019】一方、札幌市内の繁華街の風景写真、及
び、工事現場の殺風景な景観写真を分析したところ、そ
れぞれ1.700及び1.380となった。何れも明ら
かに景観の質としては優れているとは言い難いものであ
るが、これらは上述の1.50〜1.65の範囲の外側
にある。
【0020】この事実に基づくと、フラクタル次元の持
つ意味は次のように理解できる。すわなち、フラクタル
次元値は、その画像の景観としての質を表現する情報を
持っているということである。しかも、その良否はある
特定の数値領域内にあれば質的に優れたもの、その領域
の外にあれば質的に問題がある景観であると判定できる
というものである。そして、その領域とは、上記の調査
結果から、図1(b)に示すように、0から2の間の値
中の1.50〜1.65の範囲であるということであ
る。このことは、理論的に導くことは困難であるが、解
析により判明した事実である。
【0021】そこで、この領域値に基づいて景観画像の
質を判定する判定プロセス8を画像処理プログラムに組
み込むことにより、最終的な判定結果が得られる。
【0022】ところで、図1(c)に示すように、撮像
装置2とコンピュータ5を組み合わせたものは一般にマ
シンビジョンと呼ばれ、知的ロボットの視覚装置でもあ
るが、この装置に上記判定プロセス8を組み込むことに
より、マシンビジョン自身が見ている景観の質の良否を
判定できる能力を持つことになる。このような人間の感
性に相当する能力は従来マシンビジョンには付与されて
いなかったが、本発明によりそれが始めて付与されるに
至り、マシンビジョン技術発達の歴史上画期的なことで
ある。
【0023】以上、本発明の景観のディジタル評価方式
とそれを用いた知的ロボットビジョンをその原理の説明
と実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれらに
限定されず種々の変形が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の景観のディジタル評価方式とそれを用いた知的ロボッ
トビジョンによると、景観画像のフラクタル次元の値が
ある特定の領域内にある場合は質的に優れ、その領域よ
り大きいか若しくは小さい領域にある場合には質的に劣
るとの判定基準を備え、その判定基準に基づいて求めた
フラクタル次元の値から景観の質を評価するので、客観
的かつ自動的に景観の質の良否を判定することができ、
知的ロボットビジョン等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の景観のディジタル評価方式の原理と実
施例の説明をするための図である。
【図2】フラクタル次元を説明するための図である。
【符号の説明】
1…景観画像 2…撮像装置 3…カメラ 4…スキャナ装置 5…コンピュータ 6…ディジタル画像化 7…画像解析 8…判定プロセス P…写真

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 景観の質をディジタル画像処理技術を用
    いて判定する方式において、対象景観画像のフラクタル
    次元の値を求め、景観画像のフラクタル次元の値がある
    特定の領域内にある場合は質的に優れ、その領域より大
    きいか若しくは小さい領域にある場合には質的に劣ると
    の判定基準に基づきその求めたフラクタル次元の値から
    景観の質を評価することを特徴とする景観のディジタル
    評価方式。
  2. 【請求項2】 前記の特定の領域内のフラクタル次元の
    値を1.50〜1.65に設定したことを特徴とする請
    求項1記載のディジタル評価方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の景観のディジタル
    評価方式の機能を備えたことを特徴とする視覚装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の景観のディジタル
    評価方式の機能を備えたことを特徴とする知的ロボット
    ビジョン。
JP10224351A 1998-08-07 1998-08-07 景観のディジタル評価方式とそれを用いた視覚装置、知的ロボットビジョン Pending JP2000057353A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8310545B2 (en) 2004-03-29 2012-11-13 Pioneer Corporation Apparatus and method for analyzing road view

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