JP2000056509A - 乾式トナー及び画像形成方法 - Google Patents

乾式トナー及び画像形成方法

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JP2000056509A
JP2000056509A JP21881998A JP21881998A JP2000056509A JP 2000056509 A JP2000056509 A JP 2000056509A JP 21881998 A JP21881998 A JP 21881998A JP 21881998 A JP21881998 A JP 21881998A JP 2000056509 A JP2000056509 A JP 2000056509A
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toner
forming method
image forming
image
resin
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JP21881998A
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English (en)
Inventor
Akira Hashimoto
昭 橋本
Keiji Kawamoto
恵司 河本
Manabu Ono
学 大野
Tomohito Handa
智史 半田
Masanori Ito
雅教 伊藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性や保存安定性が高い乾式トナーを提供
するものである。 【解決手段】 結着樹脂、着色剤及びワックスを少なく
とも含有する乾式トナーにおいて、該結着樹脂は少なく
ともポリアリレート系樹脂を含有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、磁気記録法、トナージェット法などを利用した
記録方法に用いられる乾式トナー(以下トナーと称
す)、及び、該トナーを用いた画像形成方法に関するも
のである。詳しくは、複写機、プリンター、ファクシミ
リ、プロッター等に利用し得る画像記録装置に用いられ
るトナー、及び、該トナーを用いた画像形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報および特公昭43−24748号公報等に記載さ
れている如く多数の方法が知られているが、一般には光
導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気
的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像
し、必要に応じて直接的あるいは間接的手段を用い、紙
等の転写材にトナー画像を転写した後、加熱、加圧、あ
るいは溶剤蒸気などにより定着し複写物等を得るもので
あり、そして感光体上に転写せずに残った未転写トナー
は種々の方法でクリーニングされ、上述の工程が繰り返
される。
【0003】また、一般的なフルカラー画像を形成する
方法の一例について説明すると、感光体ドラムの感光体
(静電潜像担持体)を一次帯電器によって均一に帯電
し、原稿のマゼンタ画像信号にて変調されたレーザー光
により画像露光を行い、感光体ドラム上に静電潜像を形
成し、マゼンタトナーを保有するマゼンタ現像器により
該静電潜像の現像を行い、マゼンタトナー画像を形成す
る。ついで搬送されてきた転写材に転写帯電器によって
前記の感光体ドラムに現像されたマゼンタトナー画像を
直接的、あるいは間接的手段を用い転写する。
【0004】一方、前記の静電潜像の現像を行った後の
感光体ドラムは、除電用帯電器により除電し、クリーニ
ング手段によってクリーニングを行った後、再び一次帯
電器によって帯電し、同様にシアントナー画像の形成及
び前記のマゼンタトナー画像を転写した転写材へのシア
ントナー画像の形成を行い、更にイエロー色、ブラック
色と順次同様に行って、4色のトナー画像を転写材に転
写する。該4色のトナー画像を有する転写材を定着ロー
ラにより熱及び圧力の作用で定着することによりフルカ
ラー画像を形成する。
【0005】近年このような装置は、単なるオリジナル
原稿を複写するための事務処理用複写機というだけでな
く、コンピューターの出力としてのレーザービームプリ
ンター(LBP)、あるいは個人向けのパーソナルコピ
ー(PC)という分野で使われ始めた。
【0006】また、このようなLBPやPCに代表され
る分野以外にも、基本エンジンを応用した普通紙ファッ
クスヘの展開も急激に発展を遂げつつある。
【0007】そのため、より小型、より軽量そしてより
高速、より高画質、より高信頼性が厳しく追及されてき
ており、機械は種々の点でよりシンプルな要素で構成さ
れるようになってきている。その結果、トナーに要求さ
れる性能はより高度になり、トナーの性能向上が達成で
きなければ、より優れた機械が成り立たなくなってきて
いる。また、近年多様な複写のニーズに伴い、カラー複
写に対する需要も急増しており、オリジナルカラー画像
をより忠実に複写するため、さらに一層の高画質、高解
像度等が望まれている。さらに、両面のオリジナルカラ
ー原稿の複写に対する要求も高まってきている。
【0008】これらの観点より、該カラーの画像形成方
法に使用されるトナーは、これに加熱した際の溶融性お
よび混色性が良いことが必要であり、軟化点が低く、か
つ溶融粘度の低いシャープメルト性の高いトナーを使用
することが好ましい。
【0009】すなわち、係るシャープメルトトナーを使
用することにより、複写物の色再現範囲を広め、原稿像
に忠実なカラーコピーを得ることができる。
【0010】しかしながら、このようなシャープメルト
性の高いカラートナーは、一般に定着ローラとの親和性
が高く、定着時に定着ローラにオフセットしやすい傾向
にある。
【0011】特にカラー画像形成装置における定着装置
の場合、転写材上にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラ
ックと複数層のトナー層が形成されるため、トナー層厚
の増大から特にオフセットが発生しやすい傾向にある。
【0012】従来定着ローラ表面にトナーを付着させな
い目的で、例えば、ローラ表面をシリコーンゴムやフッ
素系樹脂などの、トナーに対して離型性に優れた材料で
被覆し、さらにその表面にオフセット防止、および、ロ
ーラ表面の疲労を防止するためにシリコーンオイル、フ
ッ素オイルのごとき離型性の高い液体の薄膜でローラ表
面を被覆することが行われている。しかしながら、この
方法はトナーのオフセットを防止する点では極めて有効
であるが、オフセット防止用液体を供給するために装置
が必要なため、定着装置が複雑になること等の問題を有
していることはもちろんのこと、このオイル塗布が定着
ローラを構成している層間の剥離を起こし結果的に定着
ローラの短寿命化を促進するという弊害がつきまとう。
【0013】そこで、シリコーンオイルの供給装置など
を用いないで、かわりにトナー中から加熱時にオフセッ
ト防止液体を供給しようという考えから、トナー中に低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどの離
型剤を添加する方法が提案されている。
【0014】トナー中に離型剤としてワックスを含有さ
せることは、例えば特公昭52−3304号公報、特公
昭52−3305号公報、特開昭57−52574号公
報等に技術が開示されている。
【0015】また、特開平3−50559号公報、特開
平2−79860号公報、特開平1−109359号公
報、特開昭62−14166号公報、特開昭61−27
3554号公報、特開昭61−94062号公報、特開
昭61−138259号公報、特開昭60−25236
1号公報、特開昭60−252360号公報、特開昭6
0−217366号公報などにワックス類を含有させる
技術が開示されている。
【0016】ワックス類は、トナーの低温時や高温時の
耐オフセット性の向上や、低温時の定着性の向上のため
に用いられているが、反面、耐ブロッキング性を悪化さ
せたり、複写機等の機内昇温などによって熱にさらされ
たり、また長時間トナーを放置した際にワックスがトナ
ー表面にマイグレーションして現像性が悪化したりす
る。
【0017】こうした問題に対して、新規トナーの開発
にかかる期待は大なるものであった。
【0018】上記の課題に対して懸濁重合法トナーが提
案されている(特公昭36−10231号公報)。この
懸濁重合法においては重合性単量体および着色剤(さら
に必要に応じて重合開始剤、架橋剤、荷電制御剤、その
他の添加剤)を均一に溶解または分散せしめて単量体組
成物とした後、この単量体組成物を分散安定剤を含有す
る連続相(例えば水相)中に適当な撹拌機を用いて分散
し同時に重合反応を行わせ、所望の粒径を有するトナー
粒子を得るものである。
【0019】この懸濁重合法では、水のごとき極性の大
なる分散媒中で単量体組成物の液滴を生成せしめるた
め、単量体組成物に含まれる極性基を有する成分は水相
との界面である表層部に存在しやすく、非極性の成分は
表層部に存在しないという、いわゆるコア/シェル構造
を形成することができる。即ち、重合法によるトナー
は、離型剤であるワックス成分の内包化により、低温定
着性、耐ブロッキング性と耐久性、耐高温オフセット性
という相反する性能を両立することが可能となり、かつ
定着ローラにオイル等の離型剤を塗布することなく、高
温オフセットを防止することが可能である。
【0020】ところで、トナーは多数枚プリントアウト
した際に外添剤がトナー表面に埋没するなどの劣化が起
こり、画像に悪影響が出ることが一般に知られている。
トナーの耐久性を向上させるための一つの手段として、
結着樹脂の機械的強度を上げる方法がある。しかし、現
実には該結着樹脂の粉砕性やトナーの定着性に問題が生
じるため、このような強靭な樹脂を結着樹脂として用い
ることは一般に困難である。
【0021】機械的強度、電気特性、耐老化性(耐候
性)などが優れる樹脂として、ポリアリレートは一般に
広く知られ、様々な用途で使用されている。しかし、ポ
リアリレートをトナー用結着樹脂として利用するという
試みは行われていない。
【0022】ポリアリレートと同様に機械的強度、電気
特性、耐老化性(耐候性)などが優れる樹脂として、ポ
リカーボネートは一般に広く知られている静電荷像現像
用トナーに関してもポリカーボネートを結着樹脂として
使用する方法がいくつか開示されている。例えば、特開
昭46−28588号公報には、特定のポリカーボネー
ト共重合体と粒状キャリアを使用した画像形成方法が開
示されている。該公報によれば、結着樹脂として特定の
ポリカーボネート共重合体を用いることにより、耐ブロ
ッキング性に優れたトナーを得ることができる。しか
し、該公報ではガラス転移温度が70〜95℃のポリカ
ーボネート共重合体が結着樹脂として使用され、またワ
ックス成分もトナーに含有されていないため、低温定着
性が非常に悪く改善の余地がある。
【0023】また、特開昭63−208863号公報に
は、ガラス転移温度50℃前後の特定の構造のポリカー
ボネート三元共重合体を、フラッシュ定着用トナーの結
着樹脂として使用する方法が開示されている。該公報に
よれば、フラッシュ定着の際に結着樹脂であるポリカー
ボネート三元共重合体が熱分解しないため臭気や溶出物
がなく、ワックス成分を含有しないにも関わらず、定着
性の良好なトナーを得ることができる。しかしその反
面、ガラス転移温度が低いポリカーボネート三元共重合
体のみを結着樹脂として使用しているため、耐ブロッキ
ング性や耐久性については満足のいくレベルに達してお
らず、また、フラッシュ定着用として設計されたトナー
であるため、例えば熱ロール定着のような加熱体とトナ
ーが接触するような定着装置への適用は困難である。
【0024】さらに、特開平6−43688号公報に
は、サーモトロピック液晶性を示す特定の構造のポリカ
ーボネート共重合体を結着樹脂として使用する方法が記
載されている。サーモトロピック液晶性を示す該ポリカ
ーボネート共重合体は、通常は結晶性が高く、融点まで
はなだらかな熱軟化挙動を示し、さらに昇温すると急激
に液状化(溶融)して粘度が下がるとともに温度も低下
する性質を示すため、該ポリカーボネート共重合体を結
着樹脂として使用したトナーは、粉砕性、耐ブロッキン
グ性を保ちつつ、ワックス成分をトナー中に含有しなく
ても低エネルギーで定着可能となる。しかし、該公報に
よるトナーは一種類の結着樹脂のみから構成されている
ためトナー溶融時の粘度が低すぎ、熱ロール等の定着装
置に溶融したトナーが付着する、いわゆる高温オフセッ
トを生じてしまうという問題が解決されていない。
【0025】先にも述べたように、近年は両面のオリジ
ナル原稿の複写あるいは片面のオリジナル原稿の両面化
に対するユーザーの需要は大きく、そのためにもより高
画質、高信頼性のある両面画像が求められている。
【0026】従来のカラー両面に対する技術において様
々な弊害がある中で、最重要課題の一つに、一面を定着
した後に発生する紙カールがある。この紙カールが大き
いと、定着画像の搬送性は著しく劣り、高画質、高信頼
性のある画像が得られない。これに対して、トナーに要
求される性能としては、例えば、転写材へのトナーの転
写量が少ない状態において、いかに画像濃度、色再現性
等を満足した高画質な画像を得られるかである。これに
は、トナー自身の着色力の向上が必要となる。また、両
面において、二度定着器を通過する画像が生じることか
ら、耐高温オフセット性のさらなる向上も必要とされて
いる。
【0027】従来、フルカラー複写機においては、4つ
の感光体とベルト状転写ベルトを用い、各感光体上に形
成された静電潜像をシアン、マゼンタ、イエローおよび
ブラックトナーを用いて現像後、感光体とベルト転写体
間に転写材を搬送しストレートパス間で転写後、フルカ
ラー画像を形成せしめる方法や、感光体に対向せしめた
転写体表面に静電気力やグリッパー等の機械的作用によ
り転写材を巻き付け、現像−転写工程を4回実施するこ
とで結果的にフルカラー画像を得る方法等が一般的に利
用されている。
【0028】また、近年フルカラー用複写材として通常
の紙やオーバーヘッドプロジェクター用フィルム(OH
P)以外に厚紙やカード、葉書等小サイズ紙等への多様
なマテリアル展開の必要性が増してきている。上記の4
つの感光体を用いる方法においては、転写材がストレー
トに搬送するため多様な転写材への適用範囲は広いが、
複数のトナー像を正確に所定の転写材の位置に重ね合わ
せる必要があり、少しのレジストレーションの相違によ
っても高画質の画像を再現性よく得ることが困難で、転
写材の搬送機構が複雑化し、信頼性の低下、部品点数の
増加を招くという問題がある。また、転写材を転写体表
面に吸着させ巻き付ける方法で秤量の大きな厚紙を用い
る際においては、転写材のコシの強さで転写材の後端が
密着不良を起こし、結果的に転写に基づく画像欠陥を起
こし好ましくない。小サイズ紙に対しても同様に画像欠
陥が発生する場合がある。
【0029】ドラム形状の中間転写体を用いるフルカラ
ー画像装置は、米国特許第5,187,526号明細書
や特開平4−16426号公報等で既に知られている。
米国特許第5,187,526号明細書においては、ポ
リウレタンを基材とする表層からなる中間転写ローラの
体積固有抵抗値が、109Ω・cm未満であり、同様の
表面層から構成された転写ローラの体積固有抵抗値が、
1010Ω・cm以上とすることで高画質を得ることがで
きると記載されている。しかしながら、この様な系にお
いては、転写材へのトナーの転写時に充分なトナーヘの
転写電荷量を与えるためには、高出力電界が必要となる
ため導電性付与材を分散せしめたポリウレタンから構成
された表層が、局所的にブレイクダウンを起こし、トナ
ー乗り量の少ないハーフトーン画像において顕著な画像
乱れが発生し好ましくない。さらにこの様な高電圧の印
加は、相対湿度が60%RHを上回る高湿度下の環境に
おいては、転写材の低抵抗化に伴い転写電流が漏洩して
転写不良を起こしやすく、一方、相対湿度が40%RH
以下の低湿度環境下においても転写材の不均一抵抗ムラ
に基づく転写不良の原因となる場合がある。
【0030】中間転写体を用いる構成とトナーとの関係
を記載しているものとして、特開昭59−15739号
公報および特開昭59−5046号公報がある。しかし
ながら、該公報においては、粘着性の中間転写体を用い
10μm以下のトナーを効率よく転写せしめることしか
述べられていない。通常中間転写体を用いる系において
は、トナーの顕色像を感光体から中間転写体に一旦転写
後、さらに中間転写体から転写材上に再度転写すること
が必要であり、従来の上記方法と比ベトナーの転写効率
を従来以上に高める必要がある。特に複数のトナー像を
現像後転写せしめるフルカラー複写機を用いた場合にお
いては、白黒複写機に用いられる一色の黒トナーの場合
と比較し感光体上のトナー量が増加し、単に従来のトナ
ーを用いただけでは転写効率を向上させることが困難で
ある。さらに通常のトナーを用いた場合には、感光体や
中間転写体とクリーニング部材との間、および/また
は、感光体と中間転写体間でのズリ力や摺擦力のために
感光体表面や中間転写体表面にトナーの融着やフィルミ
ング等が発生して転写効率の悪化や、フルカラーにおい
ては4色のトナー像が均一に転写されないことから色ム
ラやカラーバランスの面で問題が生じやすく、高画質の
フルカラー画像を安定して出力することが困難であっ
た。
【0031】また、通常のフルカラー複写機に搭載され
るトナーとしては、定着工程で各カラートナーが充分混
色することが必要で、このことにより色再現性の向上や
OHP画像の透明性が重要であり、黒トナーと比ベカラ
ートナーは、一般的にシャープメルトで低分子量の樹脂
を使用することが好ましい。また、通常の黒トナーに
は、定着時の耐高温オフセット性を向上させるためにポ
リエチレンワックスやポリプロピレンワックスに代表さ
れる比較的結晶性の高い離型剤が用いられている。しか
しながら、フルカラートナーにおいては、この離型剤の
結晶性のためOHPのトナー画像は、出力した際著しく
透明性が阻害される。このため、通常カラートナー構成
成分として離型剤を添加せずに加熱定着ローラヘシリコ
ーンオイル等を均一塗布せしめることで、結果的に耐高
温オフセット性の向上を図っている。しかしながら、こ
の様にして得られたトナー定着像を有する転写材は、そ
の表面に余分のシリコーンオイル等が付着しているた
め、ユーザーが使用する際不快感を生じ好ましくない。
このように当接部分の多い中間転写体を用いたフルカラ
ー画像形成には、現状困難な問題が多い。特開昭59−
15739号公報および特開昭59−5046号公報に
は、この点に関するトナーまたは中間転写体への工夫は
提案されていない。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐久
性や保存安定性が高い乾式トナー、および該トナーを用
いた画像形成方法を提供するものである。
【0033】
【課題を提供するための手段および作用】本発明は、結
着樹脂、着色剤及びワックスを少なくとも含有する乾式
トナーにおいて、該結着樹脂は少なくともポリアリレー
ト系樹脂を含有することを特徴とする乾式トナーに関す
る。
【0034】さらに本発明は、該トナーを用いた画像形
成方法に関する。
【0035】本発明者らは、鋭意検討の結果、結着樹脂
の少なくとも一部としてポリアリレート系樹脂を使用す
ることにより、耐久性や保存安定性の良好なトナーが得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明のトナーにおいて必須成分
であるポリアリレート系樹脂は、下記一般式(I)で示
される繰り返し単位を分子構造中に有する。
【0037】
【化1】 〔式中、R1は置換されていてもよい芳香族炭化水素基
を表し、R2は脂肪族または芳香族炭化水素基を表す。
但し、R1の両端にある酸素原子はフェノール性の酸素
原子である。〕
【0038】上記ポリアリレート樹脂は、様々なものを
充当することができるが、通常は一般式(II)〜(I
V)
【0039】
【化2】 〔式中、R3は、水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族
置換基であり、このR3が複数の場合、それらは同一で
あってもよいし、異なっていてもよく、mは、0〜4の
数である。そして、Zは、単結合、脂肪族炭化水素基、
芳香族置換基、−S−、−SO−、−SO2−、−O
−、−CO−結合で表わされる結合などを示す。〕で表
わされる二価フェノールと、下記一般式(V) HOOC−R4−COOH (V) 〔式中、R4は、ベンゼン環、ビフェニル、ナフタレン
環等の芳香族炭化水素基、脂肪族炭化水素基および環状
炭化水素基からなる群から選ばれる。〕で表される二価
のカルボン酸とを反応させることにより製造することが
できる。
【0040】具体的には、二価フェノールとジカルボン
酸とを無水酢酸の存在下で加熱する溶融重合法、二価の
カルボン酸と前記二価のフェノールをジアリルカーボネ
ートの存在下で加熱する溶融重合法(特公昭38−26
299号公報)、対応する二価のカルボン酸ハライドを
有機溶剤中で反応させる溶液重合法(A.ConixI
nd.Eng.Chem.51 147 1959年;
特公昭37−5599号公報)、水と相溶しない有機溶
剤に溶解せしめた対応する二価のカルボン酸ハライドと
アルカリ水溶液に溶解せしめた二価のフェノールとを混
合する界面重合法(W.M.EARECKSON J.
Poly.Sci.XL399 1959年;特公昭4
0−1959号公報)等が挙げられ、本発明で用いるポ
リアリレートは上記のごとき公知の方法で製造すること
ができるが、特に界面重合法で製造したものが好適に用
いられる。
【0041】界面重合法での製造方法をさらに詳細に説
明すると、二価フェノールのアルカリ水溶液を調製し、
続いて、重合触媒、例えばトリメチルアミン、トリエチ
ルアミンなどの第三級アミン、トリメチルベンジルアン
モニウムクロライド、トリブチルベンジルアンモニウム
クロライドなどの第四級アンモニウム塩などを添加す
る。一方、水と相溶せず、かつポリアリレートを溶解す
る様な溶媒、例えば塩化メチレン、1,2−ジクロロエ
タン、クロロホルム、クロロベンゼンなどの塩素系溶
媒、トルエン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族系炭化
水素などに二価のカルボン酸ハライドを溶解させた溶液
を先のアルカリ溶液に混合する。次いで、25℃以下の
温度で1時間〜5時間撹拌しながら反応を行うことによ
って所望のポリアリレート(共重合体)を得ることがで
きる。ここで用いることができるアルカリには、水酸化
ナトリウムや水酸化カリウム等が挙げられる。
【0042】ポリアリレートの原料である二価フェノー
ルを具体的に例示すると、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、1,1−ビス(4−メチル−2−ヒド
ロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2,2−ビ
ス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、4,4’−ビフェノール、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタ
ン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、2,2−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−イ
ソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−sec−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビスフェノールフ
ローレン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパ
ン、4,4’−〔1,4−フェニレン−ビス(2−プロ
ピリデン)−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)〕、1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシフ
ェニルエーテル、1,1−ビス(2−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、2,4’−メチレンビスフェノール、1,
1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3−メチル−ブタン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロペ
ンタン、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペン
タン、3,3−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)ペンタン、3,3−ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(2−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン、1,
1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェ
ニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ジフェニルメタン、テルペンジフェノール、1,1
−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、1,1−ビス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)−2−メ
チルプロパン、2,2−ビス(3−シクロヘキシル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(3,
5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1,1−ビス(3,5−ジsec−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジter
t−ブチルフェニル)エタン、1,1−ビス(3−ノニ
ル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス
(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5
−ジtert−ブチル−6−メチルフェニル)メタン、
1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタン、4,4−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ペンタン酸、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ブチルエステル、2,2−ビス(3−ニトロ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ビフェノール、3,3’,5,5’−
テトラメチル−4,4’−ビフェノール、3,3’,
5,5’−テトラ−tert−ブチル−4,4’−ビフ
ェノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルシラン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3,5−ジプロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)チオエーテル、ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)チオエー
テル、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)チオエーテル、1,1−ビス(2,3,5
−トリメチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ド
デカン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ドデカン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)ドデカン、1,1−ビス(3
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−
フェニルエタン、1,1−ビス(3,5−ジtert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)−2−メチルプロパン、1,
1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ブチ
ルフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン酸メチルエステル、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン酸エチルエステル、イ
サチンビスフェノール、イサチンビスクレゾール、2,
2’,3,3’,5,5’−ヘキサメチル−4,4’−
ビフェノール、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,4’−メチレンビスフェノール、1,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2−(4−ヒドロ
キシフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)メ
タン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)エタ
ン、ピス(2−ヒドロキシー5−フェニルフェニル)メ
タン、1,1−ビス(2−メチルー4−ヒドロキシー5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、ビス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)メ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
デカン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタデカン、2,2−ビス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタデカン、1,2−
ビス(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジt
ert−ブチルフェニル)メタン、2,2−ビス(3−
スチリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−(p−ニトロ
フェニル)エタン、3,3’,5,5’−テトラter
t−ブチル−2,2’−ビフェノール、2,2’−ジア
リル−4,4’−ビフェノール、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メチル−
シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3,3−ジメチル−5,5−ジメチル−シクロヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3−ジメチル−4−メチル−シクロヘキサン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチ
ル−5−エチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メチル
−シクロペンタン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メ
チル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジフェ
ニル−4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル)
5−メチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5
−メチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3−フェニ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5
−メチル−シクロヘキサン、レゾルシノール、ハイドロ
キノン、1,2−ジヒドロキシベンゼンなどが挙げら
れ、これらのうち、1種類もしくは2種類以上共重合し
て用いてもよい。
【0043】ポリアリレートのもう一方の原料である二
価のカルボン酸を例示すると、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、ジフェン酸、4,4’−ジカルボキシジフェニルエ
ーテル、ビス(p−カルボキシフェニル)アルカン、
4,4’−ジカルボキシフェニルスルホンなどの芳香族
ジカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピ
ン酸などの脂肪族ジカルボン酸等が挙げられる。これら
の二価のカルボン酸は、1種類で用いることもできる
し、2種類以上で併用することも可能である。
【0044】また、本発明において、ポリアリレートは
線状の樹脂である必要はなく、三官能以上のモノマー
(多価フェノール、多価カルボン酸)を共重合させるこ
とによって、分岐を有するポリアリレートとして用いる
こともできる。
【0045】ポリアリレートの分子量を調節する方法と
しては、上記に記した製造方法によらず、重合時に一官
能の物質を添加して行うことができる。ここで言う分子
量調節剤として用いられる一官能物質としては、フェノ
ール、クレゾール、p−tert−ブチルフェノールな
どの一価フェノール類、安息香酸クロライド、メタンス
ルホニルクロライド、フェニルクロロホルメートなどの
一価酸クロライド類が挙げられる。
【0046】さらに、本発明においてはポリアリレート
系樹脂として、上述したポリアリレートとポリスチレ
ン、スチレン−(メタ)アクリル共重合体、ポリエステ
ル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポ
リアミド、ポリスルホン、ポリシアノアリールエーテ
ル、ポリアリーレンスルフィドなどとのブロック共重合
体やアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル
酸、マレイン酸、スチレン系モノマー等をグラフトした
グラフト変性共重合体の使用も可能である。
【0047】本発明において用いられるポリアリレート
系樹脂の分子量は特に制限されないが、後述するゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)において
測定したメインピーク分子量が1000〜500000
の範囲にあるものが好ましく、さらに好ましくは200
0〜100000である。メインピーク分子量が100
0よりも低いと帯電特性に悪影響がでる場合があり、5
00000よりも高いと溶融粘度が高くなりすぎ、定着
性に問題を生じる場合がある。また、重量平均分子量
(Mw)は800〜700000の範囲にあることが好
ましく、1500〜150000であることが更に好ま
しい。本発明において使用されるポリアリレート系樹脂
を製造するに際し、適当な分子量調節剤、粘弾性改善の
ための分岐剤、反応を促進するための触媒等必要に応じ
て使用することができる。
【0048】本発明においては、結着樹脂の一部が少な
くともポリアリレート系樹脂であることが必須であり、
ポリアリレート系樹脂とともに結着樹脂として他の樹脂
を使用することができる。一般にポリアリレートは分子
量やTgが高いものが様々な用途で使用されており、こ
の様な物性のポリアリレートを本発明に使用する場合に
は、結着樹脂として他の樹脂を併用することがトナーの
低温定着性を向上させる意味から特に好ましい。本発明
において他の結着樹脂をポリアリレート系樹脂とともに
併用する場合には、全結着樹脂を基準として50〜9
9.9重量%の範囲で他の結着樹脂が使用される。トナ
ーは、GPCにおいて測定した分子量が500000を
超えるような高分子量樹脂や架橋樹脂と分子量1000
〜50000程度の低分子量樹脂とを結着樹脂として併
用することにより、トナーの粘弾性の設計を行って、低
温および高温のオフセットを防止することが一般に行わ
れているが、結着樹脂中のポリアリレート系樹脂の含有
量が50重量%を超えてしまうと、この様な設計のトナ
ーを製造することが必ずしも容易ではない場合があり、
この観点からも他の結着樹脂の併用が好ましい。また、
結着樹脂中のポリアリレート系樹脂の含有量が0.1重
量%未満であると、本発明の効果である優れた耐久性お
よび保存安定性が達成されない。
【0049】本発明においてポリアリレート系樹脂とと
もに併用される他の樹脂としては、一般に用いられてい
るスチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂等様々な樹脂が挙げられ、特にスチレン−
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂が好適に使用され
る。これらの樹脂はあらゆる公知の方法により製造すれ
ばよく、例えばスチレン−アクリル系樹脂は、それらを
形成するための単量体を重合することにより得ることが
できる。具体的には、スチレン、o(m−,p−)−メ
チルスチレン、m(p−)−エチルスチレンの如きスチ
レン系単量体、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、
(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ジメチル
アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチ
ルの如き(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ブタジ
エン、イソプレン、シクロヘキセン、(メタ)アクリロ
ニトリル、アクリルアミドの如きエン系単量体が好まし
く用いられる。これらは単独、または一般的には出版物
ポリマーハンドブック第2版III−pl39〜192
(John Wiley&Sons社製)に記載の理論
ガラス転移温度(Tg)が、40〜75℃を示すように
単量体を適宜混合して用いられる。理論ガラス転移温度
が40℃未満の場合にはトナーの保存安定性や耐久安定
性の面から問題が生じやすく、一方75℃を超える場合
にはトナーの定着点の上昇をもたらす。特にフルカラー
画像を形成するためのカラートナーの場合においては各
色トナーの定着時の混色性が低下し色再現性に乏しく、
さらにOHP画像の透明性が低下するため好ましくな
い。
【0050】結着樹脂の分子量は、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)により測定される。具
体的なGPCの測定方法としては、結着樹脂またはトナ
ーをテトラヒドロフラン(THF)に室温で24時間か
けて溶解した溶液を、ポア径が0.2μmの耐溶剤性メ
ンブランフィルターで濾過してサンプル溶液とし、以下
の条件で測定する。尚、サンプル調製は、THFに可溶
な成分の濃度が0.4〜0.6重量%になるようにTH
Fの量を調整する。 装置 :高速GPC HLC8120 GPC(東ソー
社製) カラム:Shodex KF−801、802、80
3、804、805、806、807の7連(昭和電工
社製) 溶離液:テトラヒドロフラン 流速 :1.0ml/min オーブン温度:40.0℃ 試料注入量:0.10ml
【0051】また、試料の分子量の算出にあたっては、
標準ポリスチレン樹脂(東ソー社製TSK スタンダー
ド ポリスチレン F−850、F−450、F−28
8、F−128、F−80、F−40、F−20、F−
10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2
500、A−1000、A−500)により作成した分
子量校正曲線を使用する。
【0052】本発明によるトナーは、ポリアリレート系
樹脂の繰り返し単位を構造中に有するGPCにおいて測
定した分子量1000以下の化合物の含有量が、該トナ
ーを基準として15.0重量%以下であることが必須で
ある。尚、GPCの測定方法は、前記した方法と同じで
ある。
【0053】一般に、ポリアリレート系樹脂中に含有さ
れる不純物の種類としては、該ポリアリレート系樹脂の
種類や製造方法によっても異なり、該ポリアリレート系
樹脂の原料、副原料、副生成物、これらの分解物、重合
触媒、重合停止剤、重合溶媒、酸化防止剤など様々な化
合物がある。一例を挙げれば、塩素化された脂肪族およ
び芳香族炭化水素(例えばジクロロメタン)、フェノー
ル、t−ブチルフェノール、安息香酸(ハライド)、メ
タンスルホニルハライド、フェニルクロロホルメート、
有機アミン、二価フェノール(例えば2,2−ビス(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどの核
ポリアリレート系樹脂の単量体として用いられた二価フ
ェノール)、ジカルボン酸(ハライド)(例えばテレフ
タル酸クロライドなどの該ポリアリレート系樹脂の単量
体として用いられたジカルボン酸(ハライド))、ジア
リールカボネート(例えばジフェニルカーボネート)、
ジアルキルカーボネート(例えばジメチルカーボネー
ト)などがある。
【0054】これらの不純物のうち、ジクロロメタンな
どの低沸点の化合物や塩化ナトリウムなどの水溶性化合
物は、該ポリアリレート系樹脂の製造工程で比較的容易
に除去することができるが、高沸点の不純物については
通常ポリアリレート系樹脂中に残留することが多い。こ
れらの高沸点で低分子量の不純物のうち、該ポリアリレ
ート系樹脂の製造時に用いる二価フェノール類、ジカル
ボン酸類および該ポリアリレート系樹脂の繰り返し単位
を構造中に有する分子量1000以下の化合物(ポリア
リレートオリゴマーや二価フェノールとジカルボン酸の
縮合物、二価フェノール、ジカルボン酸、および1価フ
ェノールなどの重合停止剤の縮合物など)を多く含有す
るトナーを製造した場合、トナーの帯電量の低下(画像
濃度低下やカブリ増加)、トナーの環境安定性の低下、
フェノール系不純物の空気酸化による着色(画像の変
色)、定着時の不純物臭気、不純物の結晶化によるOH
P透過性の低下、粉砕法におけるトナー製造工程の一つ
である溶融混練工程での結着樹脂の予期せぬ架橋、重合
法トナーの製造時のフェノール系不純物の重合禁止作用
など、様々な重大な問題が生じることが、本発明者らの
行ったトナーの分折および画像評価により判明した。
【0055】本発明のトナーにおいては、ポリアリレー
ト系樹脂の繰り返し単位を構造中に有する分子量100
0以下の化合物の含有量が、トナーに対して15.0重
量%以下であることが望ましい。前記した様に、トナー
の様々な性能、特性に悪影響を与える化合物は、ポリア
リレート系樹脂の繰り返し単位を構造中に有する分子量
1000以下の化合物だけではなく、ポリアリレート系
樹脂の単量体、重合停止剤、二価フェノールとジカルボ
ン酸の縮合物などについてもあてはまるが、これらの含
有量は前記分子量1000以下の化合物の含有量と比例
関係があり、かつ、前記分子量1000以下の化合物の
含有量をトナーに対して15.0重量%以下にしておけ
ば、前記の諸問題を生じないことが本発明者らの種々の
検討により判明した。
【0056】また、トナーの性能、特性をさらに高める
ためには、前記分子量1000以下の化合物の含有量を
10.0重量%以下にすることがより好ましく、特に好
ましくは5.0重量%以下である。もちろんトナーの分
析を種々行っても、ポリアリレート系樹脂の繰り返し単
位を構造中に有する分子量1000以下の化合物が、全
く検出されないほど再沈殿等により精製されたポリアリ
レート系樹脂を、結着樹脂として使用することが望まし
いことは言うまでもない。
【0057】本発明において、ポリアリレート系樹脂の
繰り返し単位を構造中に有するGPC分子量1000以
下の化合物の定性および定量分析は、様々な方法で実施
することができる。例えば、トナーを核磁気共鳴スペク
トル(1H−NMR、13C−NMR)、赤外吸収スペク
トル(IR)、ラマンスペクトル、紫外吸収スペクトル
(UV)、質量スペクトル(MS)等のスペクトル分
析、元素分析、GPC、ガスクロマトグラフィー(G
C)、液体クロマトグラフィー(HPLC)、その他の
化学分析など様々な方法により分析すればよい。また、
トナー自体では分析が困難な場合には、テトラヒドロフ
ラン、トルエン等の結着樹脂を溶解する溶剤でトナーを
ソックスレー抽出し、濾液をエバポレーターで濃縮後、
前記の分析を行えばよい。さらに、液体クロマトグラフ
ィーやGPCにより分子量1000以下の成分を分取し
たサンプルや、単独の、あるいは混合した溶媒で抽出し
たサンプルについて上記分析を行うなど、様々な分析手
段の採用が可能である。また、これらの分析手段は単独
で、また必要に応じて組み合わせて用いることが可能で
ある。
【0058】さらに、トナー中の分子量1000以下の
成分をGPCにより分取し、これを例えばアルカリで完
全に加水分解した後、1H−NMR、13C−NMRおよ
びIRなどの分析手段で該ポリアリレート系樹脂の製造
時に用いた二価フェノール類の定性および定量分析を行
うという方法もある。もちろんこの際に定量される単量
体の含有量は、分子量1000以下のポリアリレートオ
リゴマーや二価フェノール、ジカルボン酸、および1価
フェノールなどの重合停止剤の縮合物などの加水分解に
より生成した単量体と、もともと該ポリアリレート系樹
脂中に含有されていた(重合時の)残留単量体の総和で
あるが、この総和の含有量を(別途に重合停止剤の定
性、定量を行った後に)ポリアリレートオリゴマー、お
よび二価フェノール、ジカルボン酸、および1価フェノ
ールなどの重合停止剤の縮合物などの含有量に換算した
値が、トナーに対して15.0重量%以下であれば、結
果としてポリアリレート系樹脂の繰り返し単位を構造中
に有する分子量1000以下の化合物の含有量も15.
0重量%を超えることはありえず、本発明によるトナー
の分析方法の一つの手段として採用することができる。
【0059】本発明のトナーの形状は特に制限されない
が、転写性と現像性をバランス良く改善するためには、
以下のような形状が好ましい。すなわち、個数基準の粒
径頻度分布における円相当個数平均径が2〜10μmで
あり、円形度頻度分布における平均円形度が0.920
〜0.995、好ましくは0.950〜0.995、更
に好ましくは0.970〜0.995で、円形度標準偏
差が0.060未満、好ましくは0.050未満、更に
好ましくは0.040未満となる様にトナーの粒子形状
を精密に制御することにより、転写性と現像性をバラン
ス良く改善することができる。
【0060】トナーの個数基準の粒径頻度分布における
円相当個数平均径を2〜10μmと小粒径化することに
より、画像の輪郭部分、特に文字画像やラインパターン
の現像での再現性が良好なものとなる。しかし、一般に
トナー粒子を小粒径化すると、必然的に微小粒径のトナ
ーの存在率が高くなるため、トナーを均一に帯電させる
ことが困難となり画像カブリを生じるばかりか、静電潜
像担持体表面への付着力が高くなり、結果として転写残
トナーの増加を招いていた。
【0061】しかし、本発明のトナーは、円形度頻度分
布の円形度標準偏差を上記の様に制御することで現像性
や転写性の環境変動に対する安定性、更には耐久性が良
好なものとなる。その理由として本発明者らは、現像工
程においてトナー担持体上にトナーの薄層を形成する際
に、トナー層規制部材の規制力を通常よりも強くしても
十分なトナーコート量を保つことができるため、トナー
担持体に対するダメージを与えることなくトナー担持体
上のトナー帯電量を通常よりも高くすることが可能とな
るからだと考えている。
【0062】また、円形度頻度分布の平均円形度を上記
の様に制御することにより、従来では困難であった小粒
径を呈するトナーの転写性が大幅に改善させると共に低
電位潜像に対する現像能力も格段に向上する。特にデジ
タル方式の微小スポット潜像を現像する場合に有効であ
る。
【0063】平均円形度は、0.970以上が特に好ま
しく、これ未満である場合には、転写性の悪化や現像性
が低下する場合がある。また、平均円形度が0.995
を超えるとトナー表面の劣化が著しいものとなり耐久性
等に問題を生じる様になる。
【0064】本発明におけるトナーの円相当径、円形度
及びそれらの頻度分布とは、トナー粒子の形状を定量的
に表現する簡便な方法として用いたものであり、本発明
ではフロー式粒子像測定装置FPIA−1000型(東
亜医用電子社製)を用いて測定を行い、下式を用いて算
出した。
【0065】
【数1】
【0066】ここで、「粒子投影面積」とは二値化され
たトナー粒子像の面積であり、「粒子投影像の周囲長」
とは該トナー粒子像のエッジ点を結んで得られる輪郭線
の長さと定義する。
【0067】本発明における円形度はトナー粒子の凹凸
の度合いを示す指標であり、トナー粒子が完全な球形の
場合に1.00を示し、表面形状が複雑になる程、円形
度は小さな値となる。
【0068】本発明において、トナーの個数基準の粒径
頻度分布の平均値を意味する円相当個数平均粒子径D1
と粒径標準偏差SDdは、粒度分布の分割点iでの粒径
(中心値)をdi、頻度をfiとすると次式から算出さ
れる。
【0069】
【数2】
【0070】
【0071】
【数3】
【0072】具体的な測定方法としては、容器中に予め
不純固形物などを除去したイオン交換水10mlを用意
し、その中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアル
キルベンゼンスルホン酸塩を加えた後、更に測定試料を
0.02gを加え、均一に分散させる。分散させる手段
としては、超音波分散機UH−50型(エスエムテー社
製)に振動子として5φのチタン合金チップを装着した
ものを用い、5分間分散処理を用い、測定用の分散液と
する。その際、該分散液の温度が40℃以上とならない
様に適宜冷却する。
【0073】トナー粒子の形状測定には、前記フロー式
粒子像測定装置を用い、測定時のトナー粒子濃度が30
00〜1万個/μlとなる様に該分散液濃度を再調整
し、トナー粒子を1000個以上計測する。計測後、こ
のデータを用いて、トナーの円相当径や円形度頻度分布
等を求める。
【0074】本発明においては、多種の転写材に対応さ
せるために、中間転写体を設けることができる。その場
合、転写工程が実質2回行われるため、転写効率の低下
は、著しくトナーの利用効率の低下を招き問題となる。
デジタルフルカラー複写機やプリンターにおいては、色
画像原稿を予めB(ブルー)フィルター、G(グリー
ン)フィルター、R(レッド)フィルターを用い色分解
した後、感光体上に20〜70μmのドット潜像を形成
し、Y(イエロー)トナー、M(マゼンタ)トナー、C
(シアン)トナー、B(ブラック)トナーの各色トナー
を用いて原色混合作用を利用し原稿に忠実な多色カラー
画像を再現する必要がある。この際、感光体上または中
間転写体上には、Yトナー、Mトナー、Cトナー、Bト
ナーが原稿やCRTの色情報に対応して多量にトナーが
乗るため本発明に使用される各カラートナーは、極めて
高い転写性が要求され、それを実現させるためには前述
した平均円形度が0.920〜0.995、好ましくは
0.950〜0.995、更に好ましくは0.970〜
0.995であり、円形度標準偏差が0.060未満、
好ましくは0.050未満、更に好ましくは0.040
未満であるトナー粒子が好ましい。
【0075】本発明のトナーに用いられるワックス成分
としては、例えばパラフィンワックス及びその誘導体、
マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッ
シャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフ
ィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス及びそ
の誘導体などで、誘導体には酸化物や、ビニル系モノマ
ーとのブロック共重合物、グラフト変性物を含む。その
他、高級脂肪酸およびその金属塩、高級脂肪族アルコー
ル、高級脂肪族エステル、脂肪族アミドワックス、ケト
ン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動
物性ワックス、鉱物系ワックス、ペトロラクタムなど様
々なものが挙げられる。
【0076】これらのワックス成分は、示差走差熱量計
により測定されるDSC曲線において、昇温時に40〜
130℃の領域に最大吸熱ピークを有する。上記温度領
域に最大吸熱ピークを有することにより、低温定着に大
きく貢献しつつ、離型性をも効果的に発現する。該最大
吸熱ピークが40℃未満であるとワックス成分の自己凝
集力が弱くなり、結果として耐高温オフセット性が悪化
するとともに、グロスが高くなりすぎる。一方、該最大
吸熱ピークが130℃を超えると定着温度が高くなると
ともに、定着画像表面を適度に平滑化せしめることが困
難となるため、特にカラートナーに用いた場合には混色
性低下の点から好ましくない。さらに、水系媒体中で造
粒/重合を行い重合方法により直接トナーを得る場合、
該最大吸熱ピーク温度が高いと主に造粒中にワックス成
分が析出する等の問題を生じ好ましくない。
【0077】ワックス成分の最大吸熱ピーク温度の測定
は、「ASTM D 3418−8」に準じて行う。測
定には、例えばパーキンエルマー社製DSC−7を用い
る。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を
用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用い
る。測定サンプルにはアルミニウム製のパンを用い、対
照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/minで測
定を行う。
【0078】本発明においては、これらのワックス成分
の添加量は特に限定されないが、トナーに対して0.5
〜30重量%の範囲が好ましい。
【0079】本発明に用いられる着色剤は、以下に示す
イエロー着色剤、マゼンタ着色剤およびシアン着色剤が
挙げられ、黒色着色剤としてカーボンブラック、磁性
体、または以下に示すイエロー着色剤/マゼンタ着色剤
/シアン着色剤を混合して黒色に調色されたものが利用
される。
【0080】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、
アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物に代
表される化合物等が用いられる。具体的には、C.I.
ピグメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、109、110、
111、128、129、147、168、180等が
好適に用いられる。
【0081】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キ
ナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール
化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合
物、ペリレン化合物等が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8:2、48:3、48:4、57:1、81:1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221、254が特に好
ましい。
【0082】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染
料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、60、62、66等が特に好適に
利用できる。
【0083】これらの着色剤は、単独又は混合しさらに
は固溶体の状態で用いることができる。着色剤は、色
相、彩度、明度、耐候性、OHP透明性、分散性の点か
ら選択される。該着色剤の添加量は、樹脂成分100重
量部に対し1〜20重量部使用することが好ましい。
【0084】さらに本発明のトナーは、黒色着色剤とし
て磁性材料を使用し、磁性トナーとしても使用し得る。
この際使用することのできる磁性材料としては、マグネ
タイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄、鉄、コバ
ルト、ニッケルのような金属あるいはこれらの金属のア
ルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、
亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドニウ
ム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングス
テン、バナジウムのような金属の合金及びその混合物が
あげられる。
【0085】本発明に用いられる磁性体は、表面改質さ
れた磁性体であることがより好ましく、重合法トナーに
用いる場合には、重合阻害のない物質である表面改質剤
により、疎水化処理を施したものが好ましい。このよう
な表面改質剤としては、例えばシランカップリング剤、
チタンカップリング剤等を例示することができる。
【0086】これらの磁性体は平均粒径が2μm以下、
好ましくは0.1〜0.5μm程度のものである。トナ
ー粒子中に含有させる磁性体の量としては樹脂100重
量部に対し20〜200重量部、特に好ましくは40〜
150重量部である。また、10kエルステッド印加で
の磁気特性が保磁力(Hc)20〜300エルステッ
ド、飽和磁化(σs)50〜200emu/g、残留磁
化(σr)2〜20emu/gの磁性体が好ましい。
【0087】本発明のトナーに用いられる荷電制御剤と
しては、公知のものが利用でき、特に帯電スピードが速
く、かつ、一定の帯電量を安定して維持できる荷電制御
剤が好ましい。さらに、トナー粒子を直接重合法を用い
て製造する場合には、重合阻害性が低く、水系分散媒体
への可溶化物が実質的にない荷電制御剤が特に好まし
い。具体的な化合物としては、ネガ系荷電制御剤として
サリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸の如き芳香族
カルボン酸の金属化合物、アゾ染料あるいはアゾ顔料の
金属塩または金属錯体、スルホン酸又はカルボン酸基を
側鎖に持つ高分子型化合物、ホウ素化合物、尿素化合
物、ケイ素化合物、カリックスアレーン等が挙げられ
る。ポジ系荷電制御剤として四級アンモニウム塩、該四
級アンモニウム塩を側鎖に有する高分子型化合物、グア
ニジン化合物、イミダゾール化合物等が挙げられる。該
荷電制御剤は樹脂100重量部に対し0.5〜10重量
部使用することが好ましい。しかしながら、本発明にお
いて荷電制御剤の添加は必須ではなく、二成分現像方法
を用いた場合においては、キャリアとの摩擦帯電を利用
し、非磁性一成分ブレードコーティング現像方法を用い
た場合においては、ブレード部材やスリーブ部材との摩
擦帯電を積極的に利用することでトナー粒子中に必ずし
も荷電制御剤を含む必要はない。
【0088】本発明によるトナーの製造方法としては様
々な方法が挙げられるが、例えば粉砕法により製造する
場合には、ポリアリレート系樹脂と他の樹脂からなる結
着樹脂、ワックス成分、着色剤および/または磁性体、
荷電制御剤またはその他の添加剤等をヘンシェルミキサ
ー、ボールミルのごとき混合機により充分混合し、加圧
ニーダーやエクストルーダーのごとき熱混練機を用いて
溶融混練し、冷却固化後に固形物を機械的又はジェット
気流下でターゲットに衝突させ、所望のトナー粒径に微
粉砕化する。その後、必要に応じてトナー粒子の平滑化
および球形化処理を行う。次いで、分級工程を経て粒度
分布をシャープにする。さらに、トナー粒子を微粒子シ
リカ等の流動化剤とヘンシェルミキサーのごとき混合機
により充分混合することで本発明のトナーを得ることが
できる。また、上記粉砕法による製造方法を採用する場
合に、ポリアリレート系樹脂と他の樹脂をキシレン等の
溶剤に(加熱)溶解して均一に混合し、その後溶剤を除
去した結着樹脂混合物を原料として用いれば、ポリアリ
レート系樹脂のガラス転移温度が高くてもトナー中ヘの
分散が良好となり、特に好ましい製造方法となる。さら
に、その他のトナーの製造方法として、トナー粒子に流
動化剤とともに超微粉化したポリアリレート系樹脂を加
えて充分混合し、トナー粒子表面にポリアリレート系樹
脂を固着させる方法もあり、この場合、トナー粒子中の
結着樹脂にポリアリレート系樹脂が含まれていてもよい
し、全く含まれていなくてもよい。また、固着させた後
にトナー粒子の平滑化および球形化処理を行ってもよ
い。
【0089】さらに、重合法により本発明のトナーを製
造する場合には、重合系にポリアリレート系樹脂を添加
し、特公昭36−10231号公報、特開昭59−53
856号公報、特開昭59−61842号公報に述べら
れているような懸濁重合方法を用いて直接トナーを製造
する方法、単量体には可溶で得られる重合体が不溶な水
系有機溶剤を用い直接トナーを製造する分散重合方法ま
たは水溶性重合開始剤存在下で直接重合しトナーを製造
するソープフリー重合法に代表される乳化重合方法等に
より本発明のトナーを得ることができる。また、重合法
によりポリアリレート系樹脂を含有しない重合体粒子を
製造し、その後、重合体粒子の表面に微粒子状のポリア
リレート系樹脂を付着させ、必要に応じて粒子の平滑化
および球形化処理を行う方法も採用することができる。
また、その他の方法として、特公昭56−13945号
公報等に記載のディスク又は多流体ノズルを用いポリア
リレート系樹脂を含有するトナー原料混合物を空気中に
霧化し球形トナーを得る方法などが例示される。
【0090】前記したトナーの製造方法のうち、溶融ス
プレー法は、得られたトナーの粒度分布が広くなりやす
い。他方、分散重合法は、得られるトナーは極めてシャ
ープな粒度分布を示すが、使用する材料の選択が狭いこ
とや有機溶剤の利用が廃溶剤の処理や溶剤の引火性に関
する観点から製造装置が複雑で煩雑化しやすい。また、
乳化重合方法は、トナーの粒度分布が比較的揃うという
利点はあるが、一般に生成する粒子の粒度は非常に細か
く、トナーとしてそのまま使用することは困難である。
さらに、使用した水溶性重合開始剤の末端や乳化剤がト
ナー粒子表面に存在し、環境特性を悪化させることがあ
る。
【0091】一方、トナー粒子の平滑化および球形化処
理による製造方法、および重合法による製造方法は、ト
ナーの円形度や円形度標準偏差を希望する範囲に収める
ことが容易であり、好ましい製造方法といえる。また、
重合法により本発明のトナーを製造する方法は、特にト
ナー粒子の形状制御が容易であり、また、たとえ溶融温
度の高いポリアリレート系樹脂であっても、使用する単
量体組成物中に溶解すれば使用できるので、使用できる
ポリアリレート系樹脂の種類が多く、特に好ましい製造
方法である。
【0092】本発明のトナーに含有されるポリアリレー
ト系樹脂は、トナー中に如何なる形状、状態で含有され
ていてもよく、他の結着樹脂と相溶した状態であって
も、相分離した状態であってもよい。例えば、前記した
粉砕法でポリアリレート系樹脂と他の結着樹脂等を溶融
混練する場合、この溶融混練工程で必ずしもポリアリレ
ート系樹脂も溶融されている必要はなく、溶融された他
の結着樹脂の中に分散した状態であってもよい。このよ
うな場合には、トナー中のポリアリレート系樹脂は併用
される他の結着樹脂中に分散された状態となる。ポリア
リレート系樹脂と他の結着樹脂をキシレン等の溶剤を用
いてあらかじめ均一に溶解混合した場合には、ポリアリ
レート系樹脂が他の樹脂中に微分散、または場合により
相溶化されるため問題はないが、この様な均一化操作を
実施せずにポリアリレート系樹脂の粉末と他の結着樹脂
を混練し、かつ、該ポリアリレート系樹脂の溶融温度未
満で混練を行う場合には、ポリアリレート系樹脂粉末が
トナー中に分散されることとなるため、例えば1μm以
下、好ましくは0.5μm以下に微粉砕したポリアリレ
ート系樹脂を用いるのがよい。
【0093】トナーの製造方法として重合法を利用する
場合、トナー粒子の粒度分布制御や粒径の制御は、難水
溶性の無機塩や保護コロイド作用をする分散剤の種類や
添加量を変える方法や機械的装置条件(例えばローター
の周速、パス回数、撹拌羽根形状等の撹拌条件や容器形
状)または、水溶液中での固形分濃度等を制御すること
により所定のトナー粒子を得ることができる。
【0094】直接重合法によりトナーを製造する際、用
いられる重合開始剤として例えば、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス
−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、ア
ゾビスイソブチロニトリルの如きアゾ系またはジアゾ系
重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチル
ケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカー
ボネート、クメンヒドロパーオキサイド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イドの如き過酸化物系重合開始剤が用いられる。該重合
開始剤の使用量は、目的とする重合度により変化するが
一般的には重合性単量体に対し0.5〜20重量%が用
いられる。重合開始剤の種類は、重合法により若干異な
るが、十時間半減期温度を参考に、単独または混合して
使用される。また、重合度を制御するために公知の架橋
剤、連鎖移動剤、重合禁止剤等をさらに添加して用いて
も良い。
【0095】トナーの製造法として分散安定剤を用いた
懸濁重合法を利用する場合、用いる分散安定剤として
は、無機化合物としてリン酸三カルシウム、リン酸マグ
ネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、
シリカ、アルミナ等が挙げられる。有機化合物として
は、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシプ
ロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースおよびそのナトリウム塩、ポリアクリル酸
およびその塩、デンプン等が挙げられる。これらの分散
安定剤は、重合性単量体100重量部に対して0.2〜
20重量部を使用することが好ましい。
【0096】分散安定剤として、無機化合物を用いる場
合、市販のものをそのまま用いても良いが、細かい粒子
を得るために、分散媒体中にて該無機化合物の微粒子を
生成しても良い。例えば、リン酸三カルシウムの場合、
高速撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カ
ルシウム水溶液を混合すると良い。
【0097】これら分散安定剤の微細な分散のために、
0.001〜0.1重量部の界面活性剤を併用しても良
い。これは上記分散安定剤の作用を促進するためのもの
であり、例えば、ドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、テ
トラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウ
ム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、
ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイ
ン酸カルシウム等が挙げられる。
【0098】本発明のトナーの製造方法として直接重合
法を用いる場合においては、以下の如き製造方法が可能
である。
【0099】重合性単量体中に、ワックス成分、着色
剤、荷電制御剤、重合開始剤その他の添加剤を加え、ホ
モジナイザー、超音波分散機等によって均一に溶解また
は分散した単量体組成物を、分散安定剤を含有する水相
中に通常の撹拌機またはホモミキサー、ホモジナイザー
等により分散させる。好ましくは単量体組成物の液滴が
所望のトナー粒子のサイズを有するように撹拌速度、撹
拌時間を調整し造粒する。その後は分散安定剤の作用に
より、粒子状態が維持され、かつ、粒子の沈降が防止さ
れる程度の撹拌を行えばよい。重合温度は40℃以上、
一般的には50〜90℃の温度に設定して重合を行うの
がよい。重合反応後半に昇温をしてもよく、さらに、本
発明における画像形成方法では耐久性の向上の目的で、
未反応の重合性単量体、副生成物等を除去するための反
応後半、または、反応終了後に一部水系媒体を反応系か
ら留去してもよい。反応終了後、生成したトナー粒子を
洗浄、濾過により回収し、乾燥する。懸濁重合法におい
ては、通常単量体組成物100重量部に対して水300
〜3000重量部を分散媒体として使用するのが好まし
い。
【0100】本発明のトナーは、ポリアリレート系樹脂
が少なくとも結着樹脂の一部として含有されていること
が必須であるが、該ポリアリレート系樹脂の定性および
定量分析は様々な方法で実施することができる。例え
ば、トナーを核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR、13
C−NMR)、赤外吸収スペクトル(IR)、ラマンス
ペクトル、紫外吸収スペクトル(UV)、質量スペクト
ル(MS)等のスペクトル分析、元素分析、その他の化
学分析など様々な方法により分析すればよい。また、ト
ナー自体では分析が困難な場合には、テトラヒドロフラ
ン、トルエン等の結着樹脂を溶解する溶剤でトナーをソ
ックスレー抽出し、濾液をエバポレーターで濃縮後、前
記の分析を行えばよい。さらに、GPCにより分取した
サンプルや単独の、あるいは混合した溶媒で分別抽出し
たサンプルについて上記分析を行うなど、様々な分析手
段の採用が可能である。これらの分析手段は単独で、ま
た必要に応じて組み合わせて用いることが可能である。
【0101】本発明のトナーにおいては、帯電安定性、
現像性、流動性、耐久性向上のため、無機微粉体を添加
剤としてトナー粒子と混合して用いることが好ましい。
【0102】本発明に用いられる無機微粉体としては、
シリカ微粉体、酸化チタン、アルミナ微粉体等が挙げら
れる。この中でもBET法で測定した窒素吸着による比
表面積が30m2/g以上(特に50〜400m2/g)
の範囲内のものが良好な結果を与える。トナー100重
量部に対して無機微粉体0.01〜8重量部、好ましく
は0.1〜5重量部使用するのが良い。
【0103】本発明に用いられる無機微粉体は、必要に
応じ、疎水化、帯電性コントロールの目的でシリコーン
ワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイ
ル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング
剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の有
機ケイ素化合物の如き処理剤で処理されていることも好
ましい。
【0104】他の添加剤としては、テフロン、ステアリ
ン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデンの如き滑剤(中でもポ
リフッ化ビニリデンが好ましい);酸化セリウム、炭化
ケイ素、チタン酸ストロンチウムの如き研磨剤(中でも
チタン酸ストロンチウムが好ましい);ケーキング防止
剤;カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸
化スズの如き導電性付与剤;トナー粒子と逆極性の白色
微粒子及び黒色微粒子の如き現像性向上剤が挙げられ
る。
【0105】次に本発明のトナーが適用される画像形成
方法を添付図面を参照しながら以下に説明する。
【0106】本発明のトナーは種々の現像方式に適用で
きる。一例として、図1に、静電潜像担持体上に形成さ
れた静電像を一成分現像により現像する装置の一例を示
すが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0107】図1において、25は静電潜像担持体(感
光ドラム)であり、潜像形成は電子写真プロセス手段ま
たは静電記録手段によりなされる。24はトナー担持体
(現像スリーブ)であり、アルミニウムあるいはステン
レス等からなる非磁性スリーブからなる。
【0108】現像スリーブ24の略右半周面はトナー容
器21内のトナー溜まりに常時接触していて、その現像
スリーブ面近傍のトナーが現像スリーブ面にスリーブ内
の磁気発生手段の磁力で及び/または静電気力により付
着保持される。
【0109】本発明では、トナー担持体の表面粗度Ra
(μm)を1.5以下となるように設定する。好ましく
は1.0以下である。さらに好ましくは0.5以下であ
る。
【0110】該表面粗度Raを1.5以下にすることで
トナー担持体の有するトナー粒子の搬送能力を抑制し、
該トナー担持体上のトナー層を薄層化すると共に、該ト
ナー担持体とトナーの接触回数が多くなるため、該トナ
ーの帯電性も改善されるので相乗的に画質が向上する。
【0111】該トナー担持体の表面粗度Raが1.5を
超えると、該トナー担持体上のトナー層の薄層化が困難
となるばかりか、トナーの帯電性が改善されないので画
質の向上は望めない。
【0112】本発明において、トナー担持体の表面粗度
Raは、JIS表面粗さ「JISB 0601」に基づ
き、表面粗さ測定器(サーフコーダSE−30H、株式
会社小坂研究所社製)を用いて測定される中心線平均粗
さに相当する。具体的には、粗さ曲線からその中心線の
方向に測定長さaとして2.5mmの部分を抜き取り、
この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY
軸、粗さ曲線をy=f(x)で表したとき、次式によっ
て求められる値をミクロメートル(μm)で表したもの
を言う。
【0113】
【数4】
【0114】本発明に用いられるトナー担持体として
は、例えばステンレス、アルミニウム等からなる円筒
状、あるいはベルト状部材が好ましく用いられる。また
必要に応じ表面を金属、樹脂等のコートをしてもよく、
樹脂や金属類、カーボンブラック、帯電制御剤等の微粒
子を分散した樹脂をコートしても良い。
【0115】本発明では、トナー担持体の表面移動速度
を静電潜像担持体の表面移動速度に対し1.05〜3.
0倍となるように設定することで、該トナー担持体上の
トナー層は適度な撹拌効果を受けるため、静電潜像の忠
実再現が一層良好なものとなる。
【0116】該トナー担持体の表面移動速度が、静電潜
像担持体の表面移動速度に対し1.05倍未満である
と、該トナー層の受ける撹拌効果が不十分となり、良好
な画像形成は望めない。また、ベタ黒画像等、広い面積
にわたって多くのトナー量を必要とする画像を現像する
場合、静電潜像へのトナー供給量が不足し画像濃度が薄
くなる。逆に3.0倍を超える場合には、上記の如きト
ナーの過剰な帯電によって引き起こされる種々の問題の
他に、機械的ストレスによるトナーの劣化やトナー担持
体へのトナー固着が発生、促進され、好ましくない。
【0117】トナーTはホッパー21に貯蔵されてお
り、供給部材22によって現像スリーブ上へ供給され
る。供給部材として、多孔質弾性体、例えば軟質ポリウ
レタンフォーム等の発泡材よりなる供給ローラーが好ま
しく用いられる。該供給ローラーを現像スリーブに対し
て、順または逆方向に0でない相対速度を持って回転さ
せ、現像スリーブ上へのトナー供給と共に、スリーブ上
の現像後のトナー(未現像トナー)のはぎ取りも行う。
この際、供給ローラーの現像スリーブヘの当接幅は、ト
ナーの供給及びはぎ取りのバランスを考慮すると、2.
0〜10.0mmが好ましく、4.0〜6.0mmがよ
り好ましい。その一方で、トナーに対する過大なストレ
スを余儀なくされ、トナーの劣化による凝集の増大、あ
るいは現像スリーブ、供給ローラー等へのトナーの融着
・固着が生じやすくなるが、本発明の現像法に用いられ
るトナーは、流動性、離型性に優れ、耐久安定性を有し
ているので、該供給部材を有する現像法においても好ま
しく用いられる。また、供給部材としては、ナイロン、
レーヨン等の樹脂繊維よりなるブラシ部材を用いても良
い。尚、これらの供給部材は磁気拘束力を利用できない
非磁性一成分トナーを使用する一成分現像方法において
極めて有効であるが、磁性一成分トナーを使用する一成
分現像方法に使用しても良い。
【0118】現像スリーブ上に供給されたトナーは規制
部材によって薄層かつ均一に塗布される。トナー薄層化
規制部材は、現像スリーブと一定の間隔において配置さ
れる金属ブレード、磁性ブレード等のドクターブレード
である。あるいは、ドクターブレードの代わりに、金
属、樹脂、セラミックスなどを用いた剛体ローラーやス
リーブを用いてもよく、それらの内部に磁気発生手段を
用いても良い。
【0119】また、トナー薄層化の規制部材としてトナ
ーを圧接塗布するための弾性ブレードや弾性ローラーの
如き弾性体を用いても良い。例えば、図1において、弾
性ブレード23はその上辺部側である基部を現像剤容器
21側に固定保持され、下辺部側をブレードの弾性に抗
して現像スリーブ24の順方向あるいは逆方向にたわめ
状態にしてブレード内面側(逆方向の場合には外面側)
をスリーブ24表面に適度の弾性押圧をもって当接させ
る。この様な装置によると、環境の変動に対しても安定
で、緻密なトナー層が得られる。その理由は必ずしも明
確ではないが、該弾性体によって現像スリーブ表面と強
制的に摩擦されるため、トナーの環境変化による挙動の
変化に関係なく常に同じ状態で帯電が行われるためと推
測される。
【0120】その一方で、帯電が過剰になりやすく、現
像スリーブや弾性ブレード上にトナーが融着しやすい
が、本発明に用いられるトナーは離型性に優れ、摩擦帯
電性が安定しているので好ましく用いられる。
【0121】該弾性体には所望の極性にトナーを帯電さ
せるのに適した摩擦帯電系列の材質を選択することが好
ましく、シリコーンゴム、ウレタンゴム、NBRの如き
ゴム弾性体、ポリエチレンテレフタレートの如き合成樹
脂弾性体、ステンレス、鋼、リン青銅の如き金属弾性体
が使用できる。また、それらの複合体であっても良い。
【0122】また、弾性体とトナー担持体に耐久性が要
求される場合には、金属弾性体に樹脂やゴムをスリーブ
当接部に当たるように貼り合わせたり、コーティング塗
布したものが好ましい。
【0123】更に、弾性体中に有機物や無機物を添加し
てもよく、溶融混合させても良いし、分散させても良
い。例えば、金属酸化物、金属粉、セラミックス、炭素
同素体、ウィスカー、無機繊維、染料、顔料、界面活性
剤などを添加することにより、トナーの帯電性をコント
ロールできる。特に、弾性体がゴムや樹脂等の成型体の
場合には、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化
ジルコニア、酸化亜鉛等の金属酸化物微粉末、カーボン
ブラック、一般にトナーに用いられる荷電制御剤等を含
有させることも好ましい。
【0124】またさらに、規制部材である現像ブレー
ド、供給部材である供給ローラー、ブラシ部材に直流電
場及び/または交流電場を印加することによっても、ト
ナーヘのほぐし作用のため現像スリーブ上の規制部材に
おいては、均一薄層塗布性、均一帯電性がより向上し、
供給部材においては、トナーの供給/はぎ取りがよりス
ムーズになされ、充分な画像濃度の達成及び良質の画像
を得ることができる。
【0125】該弾性体とトナー担持体との当接圧力は、
トナー担持体の母線方向の線圧として、0.1kg/m
以上、好ましくは0.3〜25kg/m、さらに好まし
くは0.5〜12kg/mが有効である。これによりト
ナーの疑集を効果的にほぐすことが可能となり、トナー
の帯電量を瞬時に立ち上げることが可能である。当接圧
力が0.1kg/mより小さい場合、トナーの均一塗布
が困難となり、トナーの帯電量分布がブロードになりカ
ブリや飛散の原因となる。また、当接圧力が25kg/
mを超えると、トナーに大きな圧力がかかり、トナーが
劣化したり、トナーの凝集物が発生するなど好ましくな
い。またトナー担持体を駆動させるために大きなトルク
を要するため好ましくない。
【0126】静電潜像担持体とトナー担持体との間隙α
は、50〜500μmに設定され、ドクターブレードと
トナー担持体との間隙は、50〜400μmに設定され
ることが好ましい。
【0127】トナー担持体上のトナー層の層厚は、静電
潜像担持体とトナー担持体との間隙αよりも薄いことが
最も好ましいが、場合によりトナー層を構成する多数の
トナーの穂のうち、一部は静電潜像担持体に接する程度
にトナー層の層厚を規制しても良い。
【0128】一方、トナー担持体には、バイアス電源2
6により静電潜像担持体との間に交番電界を印加するこ
とにより、トナー担持体から静電潜像担持体へのトナー
の移動を容易にし、さらに良質の画像を得ることができ
る。交番電界のVppは100V以上、好ましくは20
0〜3000V、さらに好ましくは300〜2000V
で用いるのがよい。また、fは500〜5000Hz、
好ましくは1000〜3000Hz、さらに好ましくは
1500〜3000Hzで用いられる。この場合の波形
は、矩形波、サイン波、のこぎり波、三角波等の波形が
適用できる。また、正、逆の電圧、時間の異なる非対称
交流バイアスも利用できる。また直流バイアスを重畳す
るのも好ましい。
【0129】静電潜像担持体25はa−Se、Cds、
ZnO2、OPC、a−Siの様な光導電絶縁物質層を
持つ感光ドラムもしくは感光ベルトである。静電潜像担
持体1は、図示しない駆動装置によって矢印方向に回転
される。
【0130】静電潜像担持体25としては、アモルファ
スシリコン感光層、または有機系感光層を有する感光体
が好ましく用いられる。
【0131】有機系感光層としては、感光層が電荷発生
物質および電荷輸送機能を有する物質を同一層に含有す
る単一層型でもよく、または、電荷輸送層と電荷発生層
を成分とする機能分離型感光層であっても良い。導電性
基体上に電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層され
ている構造の積層型感光層は好ましい例の一つである。
【0132】有機系感光層の結着樹脂はポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂が特に、転
写性、クリーニング性がよく、クリーニング不良、感光
体へのトナーの融着、外添剤のフィルミングが起こりに
くい。
【0133】帯電工程では、コロナ帯電器を用いる静電
潜像担持体25とは非接触である方式と、ローラ等を用
いる接触型の方式があり、何れのものも用いられる。効
率的な均一帯電、シンプル化、低オゾン発生化のために
接触方式のものが好ましく用いられる。
【0134】
【実施例】以下、具体的実施例によって本発明を説明す
るが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
【0135】(ポリアリレートの製造例1)容器に60
0重量部の水を添加した後、水酸化ナトリウム7.95
重量部、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン19.57重量部、p−tert−ブ
チルフェノール2.94重量部を溶解させ、さらに二価
フェノールに対し2.5重量部の重合触媒(トリメチル
ベンジルアンモニウムクロライド)を添加し、激しく撹
拌する。別に、テレフタル酸クロライドとイソフタル酸
クロライドの等量混合物(以下にMPCと略称)を1
5.75重量部測り取り、370重量部の塩化メチレン
に溶解させる。この塩化メチレン溶液を先に調製した撹
拌下のアルカリ水溶液に添加し、重合を開始した。重合
反応温度は25℃以下になるように調整した。重合時間
は3時間行い、その後、系内に酢酸を添加することによ
って重合反応を終了した。水相が中性になるまで水で洗
浄を繰り返した。洗浄終了後、撹拌下のメタノール中に
ゆっくり添加し、ポリアリレートを沈澱させた。さらに
ろ別、乾燥することによって、ポリアリレートAを30
重量部得た。
【0136】(ポリアリレートの製造例2)2,2−ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン1
0.03重量部、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン8.93重量部、p−tert−ブチルフ
ェノール1.10重量部、MPCl6.30重量部、水
酸化ナトリウム7.21重量部使用した以外は、ポリア
リレートの製造例1と同様の方法でポリアリレートBを
30重量部得た。
【0137】(ポリアリレートの製造例3)1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン10.1
2重量部、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン8.93重量部、p−tert−ブチルフェノー
ル1.00重量部、MPCl5.53重量部、水酸化ナ
トリウム8.51重量部使用した以外は、ポリアリレー
トの製造例1と同様の方法でポリアリレートCを30重
量部得た。
【0138】(ポリアリレートの製造例4)1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン19.9
2重量部、p−tert−ブチルフェノール0.96重
量部、MPCl5.53重量部、水酸化ナトリウム8.
51重量部使用した以外は、ポリアリレートの製造例1
と同様の方法でポリアリレートDを30重量部得た。
【0139】(ポリアリレートの製造例5)1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン10.1
2重量部、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン8.93重量部、p−tert−ブ
チルフェノール1.00重量部、MPCl5.53重量
部、水酸化ナトリウム8.51重量部使用した以外は、
ポリアリレートの製造例1と同様の方法でポリアリレー
トEを30重量部得た。
【0140】[結着樹脂の製造例1]反応容器にキシレ
ン200重量部を入れ還流温度まで昇温した。これにス
チレン80重量部、アクリル酸−n−ブチル20重量
部、及び、ジ−tert−ブチルパーオキサイド2.3
重量部の混合液を滴下後、キシレン還流下、7時間で溶
液重合を完了し、低分子量樹脂溶液を得た。
【0141】一方、スチレン65重量部、アクリル酸ブ
チル25重量部、マレイン酸モノブチル10重量部、ポ
リビニルアルコール0.2重量部、脱気水200重量
部、過酸化ベンゾイル0.5重量部を混合懸濁分散させ
た。上記懸濁分散溶液を加熱し、窒素雰囲気下において
85℃に24時間保持して重合を完結させ、高分子量樹
脂を得た。
【0142】該高分子量樹脂30重量部を前記の低分子
量樹脂70重量部を含有する溶液重合終了時の溶液中に
投入し、溶媒中に完全に溶解せしめ混合を行い、その
後、溶媒を留去して結着樹脂(1)を得た。
【0143】該結着樹脂(1)を分析したところ、低分
子量側ピーク分子量は10000、高分子量側ピーク分
子量は550000、重量平均分子量(Mw)は300
000、数平均分子量(Mn)は55000であった。
また、ガラス転移温度は55℃であった。
【0144】[結着樹脂の製造例2]反応容器にキシレ
ン200重量部を入れ還流温度まで昇温した。これにス
チレン80重量部、アクリル酸−n−ブチル20重量
部、及び、ジ−tert−ブチルパーオキサイド2.3
重量部の混合液を滴下後、キシレン還流下、7時間で溶
液重合を完了し、低分子量樹脂溶液を得た。
【0145】一方、スチレン75重量部、アクリル酸ブ
チル25重量部、ポリビニルアルコール0.2重量部、
脱気水200重量部、過酸化ベンゾイル0.5重量部を
混合懸濁分散させた。上記懸濁分散溶液を加熱し、窒素
雰囲気下において85℃に24時間保持して重合を完結
させ、高分子量樹脂を得た。
【0146】該高分子量樹脂30重量部を前記の低分子
量樹脂70重量部を含有する溶液重合終了時の溶液中に
投入し、溶媒中に完全に溶解せしめ混合を行い、その
後、溶媒を留去して結着樹脂(2)を得た。
【0147】該結着樹脂(2)を分析したところ、低分
子量側ピーク分子量は12000、高分子量側ピーク分
子量は580000、重量平均分子量(Mw)は300
000、数平均分子量(Mn)は55000であった。
また、ガラス転移温度は55℃であった。
【0148】 <実施例1> ・結着樹脂(1) 100重量部 ・ポリアリレートA(メインピーク分子量9000,Mw10000) 5重量部 ・カーボンブラック(BET比表面積=98m2/g) 10重量部 ・負電荷性制御剤(サリチル酸系鉄錯体) 2重量部 ・最大吸熱ピーク115℃の低分子量ポリエチレン 5重量部
【0149】上記材料をブレンダーにて混合し、これを
160℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練
し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕した後、粗
粉砕物をジェットミルで微粉砕した。
【0150】次いで、得られた粒子を分級して分級粉
(1)とした。該分級粉(1)100重量部と疎水性シ
リカ微粉体(BET比表面積:160m2/g)2重量
部をヘンシェルミキサーで乾式混合して、本発明のトナ
ー(1)とした。
【0151】トナー(1)の平均円形度は0.933、
円形度標準偏差は0.043、円相当個数平均粒子径D
1は4.8μm、高分子量側ピーク分子量は65万、低
分子量側ピーク分子量は1.0万であった。
【0152】また、トナー中のGPC分子量1000以
下の成分をGPCにより分取し、これをGPC/IR、
1H−NMR、13C−NMR、GC/MSにて分析を行
ったところ、ポリアリレート系樹脂の繰り返し単位を構
造中に有するGPC分子量1000以下の成分の含有量
は、トナーを基準として0.6重量%であった。
【0153】上記トナー(1)を用いて以下の通り試験
を行った。
【0154】図1に示す画像形成装置の現像装置を、ト
ナー担持体面の移動速度が静電潜像担持体面の移動速度
に対し、3.0倍となるように設定した。次に現像器内
にトナー(1)を充填し、現像器ごと50℃のオーブン
に3日間放置した後、これを取り出して常温常湿(25
℃、60%RH)環境下に一日放置した。その後、現像
器を画像形成装置にセットし、単色での連続モード(す
なわち、現像器を休止させることなくトナーの消費を促
進させるモード)により、12枚/分(A4サイズ)の
プリントアウト速度で5000枚のプリントアウト試験
を行なった。そして、得られたプリントアウト画像を後
述の項目について評価した。
【0155】さらに、用いた画像形成装置と上記現像剤
のマッチングについても、プリントアウト試験終了後に
評価した。
【0156】以上の評価結果を表2および3に示す。
【0157】尚、ここで用いたトナー担持体の表面粗度
Raは1.5であり、トナー規制ブレードはリン青銅ベ
ース板にウレタンゴムを接着し、トナー担持体との当接
面をナイロンによりコートしたものを用いた。
【0158】<比較例1>ポリアリレート系樹脂を使用
しない他は実施例1と同様にして、比較用分級粉(1
0)および比較用トナー(10)を調製した。比較用ト
ナー(10)の分析結果を表1に示す。
【0159】比較用トナー(10)を用いて、実施例1
と同様のプリントアウト試験を行った。その評価結果を
表2及び3に示す。
【0160】
【表1】
【0161】
【表2】
【0162】
【表3】
【0163】<実施例2>実施例1で製造したトナー
(1)と以下に示す画像形成装置を用いて、画像形成を
行った。
【0164】中間転写ベルトを用いた画像形成装置の一
例の概略図を図2に示す。
【0165】図2は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ
ー)である。
【0166】1は第1の画像担持体としてのドラム状の
電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢印
の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動
される。
【0167】感光ドラム1は回転過程で、一次帯電器2
により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで
不図示の像露光手段3による露光3を受ける。このよう
にして目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエ
ロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0168】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イ
エロー色現像器41)により第1色であるイエロー成分
像に現像される。この時第2〜第4の現像器、即ちマゼ
ンタ現像器42、シアン色現像器43、およびブラック
色現像器44は作動しておらず、感光ドラム1には作用
していないので、上記第1色のイエロー成分画像は上記
第2〜第4の現像器による影響を受けない。
【0169】中間転写ベルト40は、矢印の方向に感光
ドラム1と同じ周速度で回転駆動される。
【0170】感光ドラム1上に形成された上記第1色の
イエロー成分像が、感光ドラム1と中間転写ベルト40
とのニップ部を通過する過程で、一次転写ローラ62を
介してバイアス電源49から中間転写ベルト40に印加
される一次転写バイアスによって形成される電界によ
り、中間転写ベルト40の外周面に順次転写(一次転
写)されていく。
【0171】中間転写ベルト40に対応する第1色のイ
エロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面
は、第1のクリーニング装置53により清掃される。
【0172】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナ
ー画像が順次中間転写ベルト40上に重ね合わせて転写
され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画
像が形成される。
【0173】63は二次転写ローラで、二次転写対向ロ
ーラ64に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト40
の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0174】トナー画像を感光ドラム1から中間転写ベ
ルト40へ転写するための一次転写バイアスは、トナー
とは逆極性でバイアス電源49から印加される。その印
加電圧は例えば+100V〜+2kVの範囲である。
【0175】感光ドラム1から中間転写ベルト40への
第1〜第3色のトナー画像の一次転写工程において、二
次転写ローラ63及び転写残トナー帯電部材52は中間
転写ベルト40から離間することも可能である。
【0176】中間転写ベルト40上に転写されたフルカ
ラー画像は、二次転写ローラ63が中間転写ベルト40
に当接され、給紙ローラ51から中間転写ベルト40と
二次転写ローラ63との当接部分に所定のタイミングで
第2の画像担持体である転写材Pが給送され、二次転写
バイアスがバイアス電源48から二次転写ローラ63に
印加されることにより転写材Pに二次転写される。トナ
ー画像が転写された転写材Pは、定着器55へ導入され
加熱定着される。
【0177】転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベ
ルト40には転写残トナークリーニング装置52が当接
され、中間転写ベルト40の表面が清掃される。
【0178】上述の画像形成装置を用いて、トナー担持
体面の移動速度が静電潜像担持体面の移動速度に対し、
3.0倍となるように設定し、次に現像器内にトナー
(1)を充填し、現像器ごと50℃のオーブンに3日間
放置した後、これを取り出して常温常湿(25℃、60
%RH)環境下に一日放置した。その後、現像器を画像
形成装置にセットし、14枚/分(A4サイズ)のプリ
ントアウト速度で5000枚のプリントアウト試験を行
なった。そして、得られたプリントアウト画像を後述の
項目について評価した。
【0179】さらに、用いた画像形成装置と上記現像剤
のマッチングについても、プリントアウト試験終了後に
評価した。
【0180】以上の評価結果を表5および6に示す。
【0181】尚、ここで用いたトナー担持体の表面粗度
Raは1.4であり、トナー規制ブレードはリン青銅ベ
ース板にウレタンゴムを接着し、トナー担持体との当接
面をナイロンによリコートしたものを用いた。
【0182】<実施例3>ポリアリレート系樹脂とし
て、ポリアリレートAを使用するかわりにポリアリレー
トB(メインピーク分子量4500,Mw5000)を
用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の分級粉
(2)およびトナー(2)を調製した。トナー(2)の
分析結果を表4に示す。
【0183】トナー(2)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0184】<実施例4>ポリアリレート系樹脂とし
て、ポリアリレートAを使用するかわりにポリアリレー
トC(メインピーク分子量4000,Mw4300)を
用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の分級粉
(3)およびトナー(3)を調製した。トナー(3)の
分析結果を表4に示す。
【0185】トナー(3)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0186】<実施例5>ポリアリレート系樹脂とし
て、ポリアリレートAを使用するかわりにポリアリレー
トD(メインピーク分子量5500,Mw6000)を
用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の分級粉
(4)およびトナー(4)を調製した。トナー(4)の
分析結果を表4に示す。
【0187】トナー(4)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0188】<実施例6>ポリアリレート系樹脂とし
て、ポリアリレートAを使用するかわりにポリアリレー
トE(メインピーク分子量5200,Mw6000)を
用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の分級粉
(5)およびトナー(5)を調製した。トナー(5)の
分析結果を表4に示す。
【0189】トナー(5)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0190】<実施例7>ローターを回転して機械的衝
撃力を与える装置を用いて、表面改質処理を行なった以
外は実施例1と同様にして、本発明の分級粉(6)およ
びトナー(6)を調製した。トナー(6)の分析結果を
表4に示す。
【0191】トナー(6)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0192】<実施例8>実施例7と条件を変えて表面
改質処理を行なった以外は実施例7と同様にして、本発
明の分級粉(7)およびトナー(7)を調製した。トナ
ー(7)の分析結果を表4に示す。
【0193】トナー(7)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0194】<実施例9>実施例7と条件を変えて表面
改質処理を行なった後、さらに熱風処理によりトナー粒
子の球形化処理を行い、本発明の分級粉(8)およびト
ナー(8)を調製した。トナー(8)の分析結果を表4
に示す。
【0195】トナー(8)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0196】<実施例10>負電荷性制御剤として、サ
リチル酸系鉄錯体を使用するかわりにアゾ系鉄錯体を用
いた以外は実施例1と同様にして、本発明の分級粉
(9)およびトナー(9)を調製した。トナー(9)の
分析結果を表4に示す。
【0197】トナー(9)を用いて、実施例2と同様の
プリントアウト試験を行った。その評価結果を表5およ
び6に示す。
【0198】<実施例11>1,1−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパンとテレフタル酸が
エステル結合した化合物(ポリアリレート系樹脂の繰り
返し単位を構造中に有する化合物)25重量部をさらに
添加した他は実施例1と同様にして、分級粉(11)お
よびトナー(11)を調製した。比較用トナー(11)
の分析結果を表4に示す。
【0199】トナー(11)を用いて、実施例2と同様
のプリントアウト試験を行った。その評価結果を表5お
よび6に示す。
【0200】<比較例2>比較用トナー(10)を用い
る以外は実施例2と同様にして画像形成を行い、プリン
トアウト試験を行った。その評価結果を表5および6に
示す。
【0201】
【表4】
【0202】
【表5】
【0203】
【表6】
【0204】<実施例12および比較例3>本実施例で
は市販のレーザービームプリンターLBP−EX(キヤ
ノン社製)にリユース機構を取り付け改造し、再設定し
て用いた。即ち、図3において、感光体ドラム70上の
未転写トナーを該感光体ドラムに当接しているクリーナ
ー71の弾性ブレード72によりかき落とした後、クリ
ーナーローラーによってクリーナー内部へ送り、更にク
リーナースクリュー73を経て、搬送スクリューを設け
た供給用パイプ74によってホッパー75を介して現像
器76に戻し、再度、回収トナーを利用するシステムを
取り付け、一次帯電ローラー77としてナイロン樹脂で
被覆された導電性カーボンを分散したゴムローラー(直
径12mm,当接圧50g/cm)を使用し、静電潜像
担持体にレーザー露光(600dpi)により暗部電位
D=−700V、明部電位VL=−200Vを形成し
た。トナー担持体として表面にカーボンブラックを分散
した樹脂をコートした表面粗度Raが1.1を呈する現
像スリーブ78を感光ドラム面の移動速度に対して1.
1倍となる様に設定し、次いで、感光体ドラムと該現像
スリーブとの間隙(S−D間)を270μmとし、トナ
ー規制部材としてウレタンゴム製ブレードを当接させて
用いた。また、加熱定着装置の設定温度は150℃とし
た。
【0205】また、加熱定着装置Hには、図5,6に示
した定着装置を用い、加熱体31の検温素子31dの表
面温度は140℃、加熱体21−シリコーンゴムの発泡
体を下層に有するスポンジ加圧ローラー33間の総圧は
8kg、加圧ローラーとフィルムのニップは6mmと
し、定着フィルム32には、転写材との接触面にPTF
E(高分子量タイプ)に導電性物質を分散させた低抵抗
の離型層を有する厚さ60μmの耐熱性ポリイミドフィ
ルムを使用した。
【0206】次に現像器内にトナー(8)と比較用トナ
ー(10)の各々を充填し、現像器ごと50℃のオーブ
ンに3日間放置した後、これを取り出して常温常湿(2
5℃、60%RH)環境下に一日放置した。その後、現
像器を画像形成装置にセットし、16枚/分(A4サイ
ズ)のプリントアウト速度で間歇モード(すなわち、1
枚プリントアウトする毎に10秒問現像器を休止させ、
再起動時の現像装置の予備動作でトナーの劣化を促進さ
せるモード)で5000枚のプリントアウト試験を行な
った。そして、得られたプリントアウト画像を後述の項
目について評価した。
【0207】また、同時に用いた画像形成装置と上記現
像剤のマッチングについても、プリントアウト試験終了
後に評価した。
【0208】以上の評価結果を表7および8に示す。
【0209】
【表7】
【0210】
【表8】
【0211】<実施例13>図3のトナーリユース機構
を取り外した以外は、実施例12と同様にし、前記トナ
ー(8)を連続モード(即ち、現像器を休止させること
なく、トナー消費を促進させるモード)で5000枚の
プリントアウト試験を行った。
【0212】得られたプリントアウト画像を後述の項目
について評価すると共に、用いた画像形成装置とのマッ
チングについても評価した。
【0213】その結果、何れの項目についても良好であ
った。
【0214】 <実施例14> ・結着樹脂(2) 100重量部 ・ポリアリレートA(メインピーク分子量9000,Mw10000) 5重量部 ・カーボンブラック(BET比表面積=118m2/g) 7重量部 ・ニグロシン染料 3重量部 ・最大吸熱ピーク115℃の低分子量ポリエチレン 2重量部
【0215】上記材料をブレンダーにて混合し、これを
160℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練
し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕した後、粗
粉砕物をジェットミルで微粉砕した。
【0216】次いで、得られた粒子を分級して分級粉
(12)とした。該分級粉(12)100重量部と正帯
電性の疎水性シリカ微粉体(BET比表面積:140m
2/g)2重量部をヘンシェルミキサーで乾式混合し
て、本発明のトナー(12)とした。トナー(12)の
分析結果を表9に示す。
【0217】市販のレーザービームプリンター(このL
BPは正帯電性のトナーが現像器内に充填されていたも
のである)の現像器内に前記正帯電性のトナー(12)
を充填し、現像器ごと50℃のオーブンに3日間放置し
た後、これを取り出して常温常湿(25℃、60%R
H)環境下に一日放置した。その後、現像器をレーザー
ビームプリンターにセットし、12枚/分(A4サイ
ズ)のプリントアウト速度で5000枚のプリントアウ
ト試験を行なった。そして、得られたプリントアウト画
像を後述の項目について評価した。
【0218】また、同時に用いた画像形成装置と上記現
像剤のマッチングについても、プリントアウト試験終了
後に評価した。
【0219】以上の評価結果を表10および11に示
す。
【0220】<比較例4>ポリアリレート系樹脂を使用
しない他は実施例14と同様にして、比較用分級粉(1
3)および比較用トナー(13)を調製した。比較用ト
ナー(13)の分析結果を表9に示す。
【0221】比較用トナー(13)を用いて、実施例1
4と同様のプリントアウト試験を行った。その評価結果
を表10および11に示す。
【0222】
【表9】
【0223】
【表10】
【0224】
【表11】
【0225】本発明の実施例及び比較例中に記載の評価
項目の説明とその評価基準について述べる。
【0226】[プリントアウト画像評価] <1>画像濃度 複写機用厚紙(105g/m2)を用いてプリントアウ
トを行い、5000枚目のプリントアウト画像について
画像濃度により評価した。尚、画像濃度は「マクベス反
射濃度計」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.
00の白地部分のプリントアウト画像に対する相対濃度
を測定した。 A:1.40以上 B:1.35以上、1.40未満 C:1.00以上、1.35未満 D:1.00未満
【0227】<2>カブリ 5000枚目のプリントアウト画像の白地部分の白色度
と転写紙の白色度の差から、カブリ濃度(%)を算出
し、画像カブリを評価した。尚、カブリ濃度は「リフレ
クトメーター」(東京電色社製)により測定した。 A:1.5%未満 B:1.5%以上、2.5%未満 C:2.5%以上、4.0%未満 D:4.0%以上
【0228】<3>中抜け 5000枚目のプリントアウト画像において、図4aに
示した「驚」文字パターンの文字の中抜け(図4bの状
態)を目視で評価した。 A:中抜けはほとんど発生せず。 B:軽微な中抜けが見られる。 C:若干の中抜けが見られる。 D:顕著な中抜けが見られる。
【0229】[画像形成装置マッチング評価] <1>現像スリーブとのマッチング プリントアウト試験終了後、現像スリーブ表面への残留
トナーの固着の様子とプリントアウト画像への影響を目
視で評価した。 A:固着は未発生。 B:固着はほとんど発生せず。 C:多少固着がある。 D:固着が多い。
【0230】<2>感光ドラムとのマッチング プリントアウト試験終了後、感光体ドラム表面の傷や残
留トナーの固着の発生状況を目視で評価した。 A:傷及び固着は未発生。 B:わずかに傷の発生が見られる。 C:固着や傷がある。 D:固着が多い。
【0231】<3>中間転写体とのマッチング プリントアウト試験終了後、中間転写体表面の傷や残留
トナーの固着状況を目視で評価した。 A:傷及び固着は未発生。 B:表面に残留トナーの存在が認められる。 C:固着や傷がある。 D:固着が多い。
【0232】<4>定着装置とのマッチング プリントアウト試験終了後、定着フィルム表面の傷や残
留トナーの固着状況を目視で評価した。 A:未発生。 B:わずかに固着が見られる。 C:固着や傷がある。 D:固着が多い。
【0233】
【発明の効果】本発明によれば、耐環境特性に優れ、多
枚数の画出しにおいても高現像性を維持しつつ非画像部
に地カブリ等の画像汚染が少なく、かつ、ドラム融着等
の弊害の発生のない現像プロセスとの良好なマッチング
が得られるといった工業的に優れた乾式トナー及び画像
形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いた一成分現像用の現像装
置の要部の拡大横断面図である。
【図2】中間転写ベルトを用いたカラー画像出力装置の
概略図である。
【図3】未転写トナーをリユースする画像形成装置の概
略的説明図である。
【図4】文字画像の中抜けの状態を示す模式図である。
【図5】本発明の実施例に用いた定着装置の要部の分解
斜視図である。
【図6】本発明の実施例に用いた定着装置の非駆動時の
フィルム状態を示した要部の拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 感光体(静電潜像担持体) 2 帯電ローラー 3 露光 30 ステー 31 加熱体 31a ヒーター基板 31b 発熱体 31c 表面保護層 31d 検温素子 32 定着フィルム 33 加圧ローラー 34 コイルばね 35 フィルム端部規制フランジ 36 給電コネクター 37 断電部材 38 入口ガイド 39 出口ガイド(分離ガイド) 40 中間転写体 41 イエロー色現像装置 42 マゼンタ色現像装置 43 シアン色現像装置 44 ブラック色現像装置 51 給紙ローラー 52 転写残トナークリーニング装置 53 クリーニング装置 55 定着器 62 一次転写ローラー 63 二次転写ローラー 64 二次転写対向ローラー 65 中間転写ベルト支持ローラー 66 中間転写ベルト支持ローラー P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 G03G 9/08 15/20 101 331 365 15/08 507L (72)発明者 大野 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 半田 智史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊藤 雅教 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 2H005 AA01 AA06 AA15 CA02 CA04 CA07 CA08 CA14 DA06 EA05 EA06 EA07 2H032 AA05 BA05 BA09 2H033 BB01 BE03 2H077 AA37 AD02 AD13 AD36 AE03 EA14 EA16 FA19 FA21

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及びワックスを少なく
    とも含有する乾式トナーにおいて、該結着樹脂は少なく
    ともポリアリレート系樹脂を含有することを特徴とする
    乾式トナー。
  2. 【請求項2】 前記ポリアリレート系樹脂の含有量が、
    結着樹脂を基準として0.1〜50重量%であることを
    特徴とする請求項1に記載の乾式トナー。
  3. 【請求項3】 前記乾式トナーは、テトラヒドロフラン
    (THF)可溶分におけるGPCによる分子量分布にお
    いて、ポリアリレート系樹脂の繰り返し単位を構造中に
    有する分子量1000以下の成分を、該トナーを基準と
    して15.0重量%以下含有していることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の乾式トナー。
  4. 【請求項4】 前記ポリアリレート系樹脂の繰り返し単
    位を構造中に有する分子量1000以下の化合物が、二
    価フェノール、ジアリールカルボネート、脂肪族ジカル
    ボン酸およびそのハライド、芳香族ジカルボン酸および
    そのハライドから選ばれる2種以上から誘導される化合
    物であることを特徴とする請求項3に記載の乾式トナ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記ポリアリレート系樹脂のGPCによ
    るメインピーク分子量が、1000〜500000の範
    囲内にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の乾式トナー。
  6. 【請求項6】 前記ポリアリレート系樹脂のGPCによ
    るメインピーク分子量が、2000〜100000の範
    囲内にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の乾式トナー。
  7. 【請求項7】 前記結着樹脂の50〜99.9重量%
    が、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
    エポキシ系樹脂から選ばれる1種または2種以上の樹脂
    であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載の乾式トナー。
  8. 【請求項8】 フロー式粒子像測定装置で計測される乾
    式トナーの個数基準の円相当径−円形度スキャッタグラ
    ムにおいて、該トナーの円相当個数平均粒子径D1(μ
    m)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均円形
    度が0.920〜0.995で、円形度標準偏差が0.
    060未満であることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の乾式トナー。
  9. 【請求項9】 該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.950〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.050未満であることを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の乾式トナー。
  10. 【請求項10】 該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.970〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.040未満であることを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の乾式トナー。
  11. 【請求項11】 少なくとも、外部より帯電部材に電圧
    を印加し、静電潜像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯
    電された静電潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成
    工程と、静電荷像を乾式トナーにより現像してトナー像
    を静電潜像担持体上に形成する現像工程と、静電潜像担
    持体上のトナー像を転写材に転写する転写工程と、転写
    材上のトナー像を加熱定着する定着工程とを有する画像
    形成方法において、 該乾式トナーは、結着樹脂、着色剤及びワックスを少な
    くとも含有しており、該結着樹脂は少なくともポリアリ
    レート系樹脂を含有することを特徴とする画像形成方
    法。
  12. 【請求項12】 該現像工程において、現像領域におけ
    るトナー担持体面の移動速度が、静電潜像担持体面の移
    動速度に対し、1.05〜3.0倍の速度であり、該ト
    ナー担持体の表面粗度Ra(μm)が1.5以下である
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 該トナー担持体と対向して強磁性金属
    ブレードを微小間隔をもって配することを特徴とする請
    求項11又は12に記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 該トナー担持体と対向して弾性体から
    なるブレードを当接することを特徴とする請求項11又
    は12に記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 該静電潜像担持体とトナー担持体があ
    る一定の間隙を有し、交互電界を印加しながら現像する
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載
    の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 該帯電工程が、帯電部材を静電潜像担
    持体に接触させて、外部より帯電部材に電圧を印加し、
    静電潜像担持体を帯電することを特徴とする請求項11
    乃至15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 該静電潜像担持体上のトナー像を、転
    写装置を用いて転写材に静電転写する転写工程の際に、
    該静電潜像担持体と転写装置とが該転写材を介して当接
    することを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 該加熱定着工程が、オフセット防止用
    液体の供給がない、或いは、定着器クリーナーを有しな
    い加熱定着装置により、トナー画像を転写材に加熱定着
    することを特徴とする請求項11乃至17のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 該加熱定着工程が、固定支持された加
    熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つ、フィルムを介し
    て該加熱体に密着させる加圧部材により、トナー画像を
    転写材に加熱定着することを特徴とする請求項11乃至
    18のいずれかに記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 転写後の静電潜像担持体上の未転写の
    残留トナーをクリーニングして回収し、回収した該トナ
    ーを現像手段に供給して再度現像手段に保有させ、静電
    潜像担持体上の静電潜像を現像するトナーリユース機構
    を有することを特徴とする請求項11乃至19のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 前記ポリアリレート系樹脂の含有量
    が、結着樹脂を基準として0.1〜50重量%であるこ
    とを特徴とする請求項11乃至20のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  22. 【請求項22】 前記乾式トナーは、テトラヒドロフラ
    ン(THF)可溶分におけるGPCによる分子量分布に
    おいて、ポリアリレート系樹脂の繰り返し単位を構造中
    に有する分子量1000以下の成分を、該トナーを基準
    として15.0重量%以下含有していることを特徴とす
    る請求項11乃至21のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  23. 【請求項23】 前記ポリアリレート系樹脂の繰り返し
    単位を構造中に有する分子量1000以下の化合物が、
    二価フェノール、ジアリールカルボネート、脂肪族ジカ
    ルボン酸およびそのハライド、芳香族ジカルボン酸およ
    びそのハライドから選ばれる2種以上から誘導される化
    合物であることを特徴とする請求項11乃至22のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  24. 【請求項24】 前記ポリアリレート系樹脂のGPCに
    よるメインピーク分子量が、1000〜500000の
    範囲内にあることを特徴とする請求項11乃至23のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  25. 【請求項25】 前記ポリアリレート系樹脂のGPCに
    よるメインピーク分子量が、2000〜100000の
    範囲内にあることを特徴とする請求項11乃至23のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  26. 【請求項26】 前記結着樹脂の50〜99.9重量%
    が、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
    エポキシ系樹脂から選ばれる1種または2種以上の樹脂
    であることを特徴とする請求項11乃至25のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  27. 【請求項27】 フロー式粒子像測定装置で計測される
    乾式トナーの個数基準の円相当径−円形度スキャッタグ
    ラムにおいて、該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.920〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.060未満であることを特徴とする請求項11乃至
    26のいずれかに記載の画像形成方法。
  28. 【請求項28】 該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.950〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.050未満であることを特徴とする請求項11乃至
    26のいずれかに記載の画像形成方法。
  29. 【請求項29】 該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.970〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.040未満であることを特徴とする請求項11乃至
    26のいずれかに記載の画像形成方法。
  30. 【請求項30】 少なくとも、外部より帯電部材に電圧
    を印加し、静電潜像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯
    電された静電潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成
    工程と、静電荷像を乾式トナーにより現像してトナー像
    を静電潜像担持体上に形成する現像工程と、静電潜像担
    持体上のトナー像を中間転写体に転写する第1の転写工
    程と、該中間転写体上のトナー像を転写材に転写する第
    2の転写工程と、転写材上のトナー像を加熱定着する定
    着工程とを有する画像形成方法において、 該乾式トナーは、結着樹脂、着色剤及びワックスを少な
    くとも含有しており、該結着樹脂は少なくともポリアリ
    レート系樹脂を含有することを特徴とする画像形成方
    法。
  31. 【請求項31】 該現像工程において、現像領域におけ
    るトナー担持体面の移動速度が、静電潜像担持体面の移
    動速度に対し、1.05〜3.0倍の速度であり、該ト
    ナー担持体の表面粗度Ra(μm)が1.5以下である
    ことを特徴とする請求項30に記載の画像形成方法。
  32. 【請求項32】 該トナー担持体と対向して強磁性金属
    ブレードを微小間隔をもって配することを特徴とする請
    求項30又は31に記載の画像形成方法。
  33. 【請求項33】 該トナー担持体と対向して弾性体から
    なるブレードを当接することを特徴とする請求項30又
    は31に記載の画像形成方法。
  34. 【請求項34】 該静電潜像担持体とトナー担持体があ
    る一定の間隙を有し、交互電界を印加しながら現像する
    ことを特徴とする請求項30乃至33のいずれかに記載
    の画像形成方法。
  35. 【請求項35】 該帯電工程が、帯電部材を静電潜像担
    持体に接触させて、外部より帯電部材に電圧を印加し、
    静電潜像担持体を帯電することを特徴とする請求項30
    乃至34のいずれかに記載の画像形成方法。
  36. 【請求項36】 該中間転写体上のトナー像を、転写装
    置を用いて転写材に静電転写する第2の転写工程の際
    に、該中間転写体と転写装置とが該転写材を介して当接
    することを特徴とする請求項30乃至35のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  37. 【請求項37】 該加熱定着工程が、オフセット防止用
    液体の供給がない、或いは、定着器クリーナーを有しな
    い加熱定着装置により、トナー画像を記録材に加熱定着
    することを特徴とする請求項30乃至36のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  38. 【請求項38】 該加熱定着工程が、固定支持された加
    熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つ、フィルムを介し
    て該加熱体に密着させる加圧部材により、トナー画像を
    記録材に加熱定着することを特徴とする請求項30乃至
    36のいずれかに記載の画像形成方法。
  39. 【請求項39】 転写後の静電潜像担持体上の未転写の
    残留トナーをクリーニングして回収し、回収した該トナ
    ーを現像手段に供給して再度現像手段に保有させ、静電
    潜像担持体上の静電潜像を現像するトナーリユース機構
    を有することを特徴とする請求項30乃至38のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  40. 【請求項40】 前記ポリアリレート系樹脂の含有量
    が、結着樹脂を基準として0.1〜50重量%であるこ
    とを特徴とする請求項30乃至39のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  41. 【請求項41】 前記乾式トナーは、テトラヒドロフラ
    ン(THF)可溶分におけるGPCによる分子量分布に
    おいて、ポリアリレート系樹脂の繰り返し単位を構造中
    に有する分子量1000以下の成分を、該トナーを基準
    として15.0重量%以下含有していることを特徴とす
    る請求項30乃至40のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  42. 【請求項42】 前記ポリアリレート系樹脂の繰り返し
    単位を構造中に有する分子量1000以下の化合物が、
    二価フェノール、ジアリールカルボネート、脂肪族ジカ
    ルボン酸およびそのハライド、芳香族ジカルボン酸およ
    びそのハライドから選ばれる2種以上から誘導される化
    合物であることを特徴とする請求項30乃至41のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  43. 【請求項43】 前記ポリアリレート系樹脂のGPCに
    よるメインピーク分子量が、1000〜500000の
    範囲内にあることを特徴とする請求項30乃至42のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  44. 【請求項44】 前記ポリアリレート系樹脂のGPCに
    よるメインピーク分子量が、2000〜100000の
    範囲内にあることを特徴とする請求項30乃至42のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  45. 【請求項45】 前記結着樹脂の50〜99.9重量%
    が、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
    エポキシ系樹脂から選ばれる1種または2種以上の樹脂
    であることを特徴とする請求項30乃至44のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  46. 【請求項46】 フロー式粒子像測定装置で計測される
    乾式トナーの個数基準の円相当径−円形度スキャッタグ
    ラムにおいて、該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.920〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.060未満であることを特徴とする請求項30乃至
    45のいずれかに記載の画像形成方法。
  47. 【請求項47】 該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.950〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.050未満であることを特徴とする請求項30乃至
    45のいずれかに記載の画像形成方法。
  48. 【請求項48】 該トナーの円相当個数平均粒子径D1
    (μm)が2〜10μmであり、且つ、該トナーの平均
    円形度が0.970〜0.995で、円形度標準偏差が
    0.040未満であることを特徴とする請求項30乃至
    45のいずれかに記載の画像形成方法。
JP21881998A 1998-08-03 1998-08-03 乾式トナー及び画像形成方法 Pending JP2000056509A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002082493A (ja) * 2000-09-06 2002-03-22 Canon Inc トナー
JP2004295079A (ja) * 2003-03-07 2004-10-21 Canon Inc トナー及び画像形成方法
US7442478B2 (en) 2003-07-14 2008-10-28 Canon Kabushiki Kaisha Toner and method for forming image

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