JP2000053780A5

JP2000053780A5 -

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Publication number: JP2000053780A5
Application number: JP1999181882A
Authority: JP
Filing date: 1999-06-28
Publication date: 2006-07-06

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】式(I)を有するジオキソール：
【化１】

[式中、R_fはC₁-C₅パーフルオロアルキル基であり、X₁及びX₂はFとCF₃から選択される]を、式(II)を有するモノマー(II)：
【化２】

[式中、Y₁及びY₂は、F、Cl、H、CF₃、OR_f(R_fは上記と同一の意味）から選択される]と重合させて得られた、1.35より低い屈折率、300〜2000nmの波長の輻射場で90％より高い透過率及び25μmより大きい厚みを有し、式(I)のジオキソールの割合が20〜100モル％であることを特徴とする非晶質フルオロポリマーの、単一工程での溶液の注型で得られる自立製品。
【請求項２】式(I)を有するジオキソールが、2,2,4-トリフルオロ-5-トリフルオロメトキシ-1,3-ジオキソール(TTD)であり、式(II)を有するモノマーが、テトラフルオロエチレン、(C₁-C₅)パーフルオロアルキルビニルエーテル、トルフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロペン、クロロトリフルオロエチレン、ビニリデンフルオライドから選択される請求項１に記載の製品。
【請求項３】小さな管又は毛管の形態の請求項１又は２に記載の製品。
【請求項４】フィルム形態の請求項１又は２に記載の製品。
【請求項５】膜形態の請求項１又は２に記載の製品。
【請求項６】膜が、平坦、管状又は中空繊維で、厚膜の、非対称膜の、又は複合膜の半透過膜である請求項５に記載の製品。
【請求項７】膜が分離処理に用いられる請求項６に記載の製品。
【請求項８】膜が、限外ろ過、精密ろ過、ナノろ過、逆浸透、又は気体分離に用いられる請求項７に記載の製品。
【請求項９】溶剤中における非晶質フルオロポリマー溶液を、取扱うことができ、次いで一定形態の支持体上で単一工程での注型により塗布することができる粘度で製造することからなる、請求項１〜８のいずれか１つに記載の製品を製造する方法。
【請求項１０】小さな管又は毛管の形態の製品を得るために、前記溶液を、所定の内径を有するガラス管の支持体中に流し；支持体の全内部表面が湿った時点で溶液の供給を止め、被覆された支持体を、ろ過された不活性気体下で保持し；次いでガラス支持体を熱処理してポリマーを完全に乾燥させ；支持体を水中に完全に浸漬し、機械的にポリマーをガラスから完全に取り外すことからなる請求項９に記載の製造方法。
【請求項１１】ろ過された不活性気体が空気又は窒素である請求項１０に記載の製造方法。
【請求項１２】フィルム形態の製品を得るために、非晶質フルオロポリマー溶液を、一定の厚みを有する層状化ナイフを用いて平坦で滑らかな支持体に塗布し；次いで溶剤除去のためにそれを熱処理することからなる請求項９に記載の製造方法。
【請求項１３】フィルムが、任意に複合膜を得るための支持体上で用いられてもよい、自立性の厚膜形態である請求項１２に記載の製造方法。
【請求項１４】膜が、非溶剤として、５〜10の炭素原子を有する脂肪族炭化水素群のものを用いる転相法により得られる非対称膜である請求項１３に記載の製造方法。
【請求項１５】使用される非溶剤が、５〜７の炭素原子を有する脂肪族炭化水素群のものである請求項１４に記載の製造方法。
【請求項１６】注型による溶液塗布用の支持体が、ガラス／水晶、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリスチレン、セラミック及び金属支持体、熱可塑性フルオロポリマーから選択される請求項９〜１５のいずれか１つに記載の製造方法。
【請求項１７】支持体がガラス又はポリウレタンである請求項１６に記載の製造方法。
【請求項１８】支持体が、ポリウレタンである請求項１７に記載の製造方法。
【請求項１９】溶剤が、（パー）フルオロポリエーテル、ジヒドロパーフルオロポリエーテル、末端基に１以上の水素原子を任意に含むフッ素化及びパーフルオル化エーテル、パーフルオロアルカンから選択される請求項９〜１８のいずれか１つに記載の製造方法。
【請求項２０】（パー）フルオロポリエーテルが、鎖に沿って統計的に分布する以下：(C₃F₆O)、(C₂F₄O)、(CFXO)[XはF又はCF₃に等しい]、(CR₁R₂CF₂CF₂O)[R₁ 及びR₂は、互いに等しいか又は異なり、H、F、C₁-C₃パーフルオロアルキル]から選択される構成単位を含む請求項１９に記載の製造方法。
【請求項２１】（パー）フルオロポリエーテルが、
ａ) -O(C₃F₆O)_m'(CFXO)_n'-
[(C₃F₆O)及び(CFXO)構成単位は、鎖に沿って統計的に分布されるパーフルオロオキシアルキレン構成単位であり、m'及びn'は、60〜300℃の沸点を有する生成物を生じるような整数であり、m'/n'は、n'が０とは異なる際に５〜40の範囲であり、XはF又はCF₃に等しく、n'は０であってもよい]；
ｂ) -O(C₂F₄O)_p'(CFXO)_q'-(C₃F₆O)_t'
[p'、q'及びt'は、ａ)に示した沸点を有する生成物を生じるような整数であり、p'/q'は５〜0.3の範囲であり、t'は０であってもよく、t'が０とは異なる際にq'/(q'＋p'＋t')は1/10より低いか、又は等しく、t'/p'比は0.2〜６である]；
ｃ) -(CR₁R₂CF₂CF₂O)_n-
[R₁及びR₂は上記の意味を有し、nはａ)に示した沸点を有する生成物を生じるような整数である]
から選択され、
末端基が、１又は２の塩素原子を任意に含む-CF₃、-C₂F₅、-C₃F₇、及び-CF₂H、-CFHCF₃から選択される請求項２０に記載の製造方法。
【請求項２２】 b)において、p'/q'が2.7〜0.5の範囲である請求項２１に記載の製造方法。
【請求項２３】数平均分子量が1000より高い可塑剤が用いられる請求項９〜２２のいずれか１つに記載の製造方法。
【請求項２４】数平均分子量が8000より高い可塑剤が用いられる請求項２３に記載の製造方法。
【請求項２５】注型用に用いられる非晶質ポリマー溶液が、ろ過及び／又は遠心分離法で精製される請求項９〜２４のいずれか１つに記載の製造方法。
【請求項２６】溶液が、精密ろ過及び限外ろ過／ナノろ過処理に付される請求項２５に記載の製造方法。

フィルムについて上記した方法で、自立性の厚膜形態の製品（任意に複合膜を得るのに適切な支持体上で用いられる）も、得られる。非対称(asymmetrical)膜を得るためには、例えばK.KimmerleとH.Strathmannの文献[Desalination, 79, 283-302 (1990)]で報告されているように、転相法を用いることができる。この方法によれば、溶液の付着後、ポリマーで被覆した支持体は、所定温度で非溶剤によって形成される凝固槽中に浸漬される。非溶剤として、５〜10、好ましくは５〜７の炭素原子を有する脂肪族炭化水素の群、さらに好ましくはn-ペンタンを用いることができる。