JP2000053688A - 多座ホスファイト化合物の製造方法 - Google Patents
多座ホスファイト化合物の製造方法Info
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Abstract
物である分子内環化反応生成物の生成を抑制できる新規
な多座ホスファイト合成方法を提供する。 【解決手段】 特定式で表わされるポリ(ジハロゲン化
ホスホラス)化合物を水酸基含有化合物と反応させるこ
とを特徴とする多座ホスファイト化合物の製造方法。
Description
合物の製造方法に関する。詳しくは、特定の構造の多座
有機リン化合物をアルコール性化合物もしくはフェノー
ル類やアルコール類等の水酸基を有する有機化合物と反
応させて対応する多座ホスファイト化合物を製造する方
法に関する。
ロホルミル化反応やヒドロシアノ化等の触媒反応に使用
されるリン配位子の一種として有用であることは知られ
ている。触媒反応により種々の化合物の製造を工業的に
有利に実施するためには、反応活性および有用な生成物
の選択性の向上が重要な課題であり、そのための配位子
の設計が盛んに行われている。近年、そのような課題を
解決するために、多座リン配位子の開発が盛んに行われ
ている。しかし、触媒反応を工業的に有利に実施するた
めには、配位子により決まる触媒性能のみならず、配位
子の製造コスト自体も重要な要因であり、安価に製造す
るに適した合成法が要求されている。また、触媒反応の
みならずホスファイト化合物は高分子材料への添加物と
しても使用され、耐熱、耐光、耐酸化、難燃性付加の目
的で有用であり、同じくコスト面で有利に製品を生産す
るために、ホスファイト化合物を安価に製造する合成法
が要求されていた。
て、たとえば、特開平10−45775においては、三
塩化リンとフェノール類を塩基の存在下にて1:2の割
合で反応させることにより、ジ(アリーロキシ)クロロ
ホスフィンを得、引き続き、ポリヒドロキシ化合物を塩
基の存在下にて反応させることにより、目的の多座ホス
ファイトが得られる事が報告されている。また、US 571
0306においては、純度の高いジナフトキシクロロホスフ
ィンを得、その後 US 5235113 と同様の反応により目的
の多座ホスファイトが得られる事を報告している。
座ホスファイトを合成するいずれの方法も、末端のリン
構造部分であるジ(アリーロキシ)クロロホスフィンを
まず先に合成し、次いで、架橋部分と末端リン構造とを
反応させて多座ホスファイトを合成しているが、収率と
しては必ずしも満足しうるものではなく、また副反応の
存在が経済性の低下をもたらしている。これら副反応の
内、特にジ(アリーロキシ)クロロホスフィンとポリヒ
ドロキシ化合物との分子内環化反応が収率を低下させて
いる。これは、好ましい反応はポリヒドロキシ化合物の
酸素原子が、ジ(アリーロキシ)クロロホスフィンのハ
ロゲン原子とのみ置換反応を起こし、ホスファイトへと
変換されるものであるが、ポリヒドロキシ化合物の一部
の酸素原子が、すでに生成したホスファイトのアルコキ
シ基もしくはフェノキシ基と分子内置換反応を起こし、
環化物を生じさせるという副反応によるものである。こ
の副反応を起こす原因のうち最大のものは、多くの場
合、この反応時に塩基を使用し、ポリヒドロキシ化合物
は塩として作用するが、これが同時に副反応を起こす点
にある。この環化物は触媒反応で変化して触媒毒とな
り、また、環化物を目的の多座ホスファイトと分離する
工程の負荷も大きいことから、その副生量をできるだけ
低減させるのが好ましい。
ファイト化合物を合成するのに有効な方法の検討を鋭意
進める過程で、特定の構造を有する多座有機リン化合物
を塩基の存在下にアルコール性もしくはフェノール性の
水酸基を有する有機化合物と反応させる事により、多座
ホスファイト化合物の合成に良好な収率を示し、かつ、
従来の方法では副反応生成物として得られる分子内環化
反応生成物が抑制されることを見い出し本発明に到達し
た。この効果は、ポリヒドロキシ化合物にリン原子を含
む基が既に導入された特定構造のポリ(ジハロゲン化ホ
スホラス)化合物と、アルコール性もしくはフェノール
性の水酸基を有する有機化合物と反応させると言う、新
規な合成ルートによるものである。
で表わされる多座ホスファイト化合物を製造するにあた
り、一般式(II)で表わされる多座有機リン化合物を
一般式R1 OH及びR2 OH(R1 とR2 は一般式
(I)で表わされたものと同一であり、互いに結合して
いてもよい炭化水素基を表す)で表わされる水酸基含有
化合物と反応させることを特徴とする多座ホスファイト
化合物の製造方法。
価の有機基であり、R1 とR2 は同一でも異なっていて
もよく、置換基を有していてもよい炭化水素基を表わ
す。ここでR1 およびR2 、もしくはR1 およびR2 上
の置換基が互いに結合を形成していてもよい。また異な
るリン原子に酸素元素を介して結合したR1 同士、又は
R 2 同士、もしくはそれらの置換基同士がさらに結合又
は縮合環を形成していてもよい。)
で表わされたものと同一であり、Yはハロゲン原子を表
わす)、に存する。
発明で合成される多座ホスファイト化合物としては、下
記一般式(I)で示される多座ホスファイト化合物であ
る。
価の有機基であり、R1 とR2 は同一でも異なっていて
もよく、置換基を有していてもよい炭化水素基を表わ
す。ここでR1 およびR2 、もしくはR1 およびR2 上
の置換基が互いに結合を形成していてもよい。また異な
るリン原子に酸素元素を介して結合したR1 同士、又は
R 2 同士、もしくはそれらの置換基同士、さらに結合又
は縮合環を形成していてもよい。)
される炭化水素基は置換又は未置換の一価又は二価の炭
化水素基が挙げられる。一価の炭化水素基としては、炭
素数1〜30の直鎖又は分岐のアルキル基、シクロアル
キル基、直鎖又は分岐のアルケニル基、炭素数6〜30
のアリール基が挙げられる。アルキル基としてはメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基など
が例示され、シクロアルキル基としては、シクロプロピ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが例示
され、アルケニル基としてはビニル基、アリル基、2−
シクロヘキセニル基などが例示され、アリール基として
はフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が例
示され、へテロ原子を含むアリール基としては、2ーピ
リジル基、3ーピリジル基、8ー(1)ーキノリル基が
例示される。
〜30の直鎖又は分岐のアルキレン基、シクロアルキレ
ン基、直鎖又は分岐のアルケニレン基、炭素数6〜30
のアリーレン基が挙げられる。アルキレン基としてはメ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、オ
クチレン基などが例示され、シクロアルキレン基として
は、シクロプロピレン基、シクロペンチレン基、シクロ
ヘキシレン基などが例示され、アルケニレン基としては
ビニレン基、アリレン基、2−シクロヘキセニレン基な
どが例示され、アリーレン基としてはフェニレン基、
1、2−ナフチレン基、2、3−ナフチレン基、1、8
−ナフチレン基等が例示される。
〜30、好ましくは1〜8のアルキル基、シクロアルキ
ル基、炭素数6〜22、好ましくは6〜14のアリール
基、炭素数1〜30、好ましくは1〜8のアルコキシ
基、炭素数7〜30のアルキルアリール基、アリールア
ルキル基、アシル基、カルボニルオキシ基、オキシカル
ボニル基、スルホニル基、スルフィニル基、シリル基、
アルキルアミノ基、さらには水酸基、アミノ基、シアノ
基、ニトロ基、ハロゲン原子等が挙げられ、これらの置
換基は、R1 およびR2 のそれぞれの炭化水素基に対し
て1〜4個置換していてもよく、かつ、各々の置換基は
同じでも異なっていてもよい。
ト化合物の中でも、R1 およびR2が芳香族炭化水素基
である下記一般式(III)で示される化合物が好まし
い。
価の有機基であり、Ar1 とAr2 は同じでも異なって
いてもよい置換または未置換の、へテロ原子を含んでい
てもよい芳香族基を表わす。ここでAr1 およびA
r2 、もしくはAr1 およびAr2上の置換基が互いに
結合を形成していてもよい。また異なるリン原子に酸素
元素を介して結合したAr1 同士、又はAr2 同士、も
しくはそれらの置換基同士がさらに結合又は縮合環を形
成していてもよい。)
炭化水素基としては、置換又は未置換の炭素数6〜3
0、好ましくは炭素数6〜15ののアリール基、たとえ
ば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9
−フェナントラニル基、1−アントラニル基、2−アン
トラニル基、9−アントラニル基、もしくは、炭素数6
〜30、好ましくは炭素数6〜15の二価のアリーレン
基、たとえば、1、2ーフェニレン基、1、3ーフェニ
レン基、1、4ーフェニレン基、1、2ーナフチレン
基、1、3ーナフチレン基、1、4ーナフチレン基、
1、5ーナフチレン基、1、8ーナフチレン基、2、6
ーナフチレン基が挙げられる。Ar1 又はAr 2 の置換
基としては、一般式(I)中でR1 およびR2 の置換基
として例示されたものが挙げられる。
の無置換の芳香族基としては、フェニル基、1−ナフチ
ル基、2−ナフチル基、9−フェナントラニル基、1−
アントラニル基、2−アントラニル基、9−アントラニ
ル基、2ーピリジル基、3ーピリジル基、8ー(1)ー
キノリル基が挙げられ、一価の一置換芳香族基として
は、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4
−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、3−エチ
ルフェニル基、4−エチルフェニル基、2ープロピルフ
ェニル基、3ープロピルフェニル基、4ープロピルフェ
ニル基、2ーイソプロピルフェニル基、3ーイソプロピ
ルフェニル基、4ーイソプロピルフェニル基、2ーノル
マルブチルフェニル基、3ーノルマルブチルフェニル
基、4ーノルマルブチルフェニル基、2−メトキシフェ
ニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニ
ル基、2−t−ブチルフェニル基、3−t−ブチルフェ
ニル基、4−t−ブチルフェニル基、2−t−アミルフ
ェニル基、3−t−アミルフェニル基、4−t−アミル
フェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフ
ェニル基、4−メトキシフェニル基、2−エトキシフェ
ニル基、3−エトキシフェニル基、4−エトキシフェニ
ル基、2−エトキシカルボニルフェニル基、3−エトキ
シルボニルフェニル基、4ーオクチルフェニル基、4ー
ノニルフェニル基、4−エトキシカルボニルフェニル
基、4−クロロフェニル基、4−ニトロフェニル基、4
−シアノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、
2ーメチルー1ーナフチル基が挙げられる。
2、3−ジメチルフェニル基、2、4−ジメチルフェニ
ル基、2、5−ジメチルフェニル基、2、6−ジメチル
フェニル基、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2ー
メトキシー4ーメチルフェニル基、2ーメチルー4ーメ
トキシフェニル基、2ーメトキシー4ーtーブチルフェ
ニル基、2ーtーブチルー4ーメトキシフェニル基、
3、6ージーtーブチルー2ーナフチル基が挙げられ、
一価の三置換芳香族基としては、2,4、6−トリメチ
ルフェニル基、2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフ
ェニル基、2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニ
ル基、2,4−ジ−t−ブチル−6−フェニルフェニル
基、2,4−ジ−t−ブチル−6−ニトロフェニル基、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェニル基、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシカルボニルフェ
ニル基、3、6、8ートリーtーブチルー2ーナフチル
基が挙げられる。
基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−フェナント
ラニル基、1−アントラニル基、2−アントラニル基、
9−アントラニル基、2−メチルフェニル基、3−メチ
ルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−メトキシフ
ェニル基、4ーオクチルフェニル基、4ーノニルフェニ
ル基、4−エトキシカルボニルフェニル基、4−クロロ
フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニ
ル基、2、5−ジメチルフェニル基、2,4−ジ−t−
ブチルフェニル基、2ーメトキシー4ーtーブチルフェ
ニル基、2ーtーブチルー4ーメトキシフェニル基、
3、6ージーtーブチルー2ーナフチル基、2,4−ジ
−t−ブチル−6−メチルフェニル基、3,6−ジ−t
−ブチル−2−ナフチル基が好ましく、さらに好ましく
は、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチルフェ
ニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル
基、4−メトキシフェニル基、4ーオクチルフェニル
基、4ーノニルフェニル基、2、5−ジメチルフェニル
基、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2ーtーブチ
ルー4ーメトキシフェニル基、3、6ージーtーブチル
ー2ーナフチル基、2,4−ジ−t−ブチル−6−メチ
ルフェニル基、3,6−ジ−t−ブチル−2−ナフチル
基が挙げられ、特に1−ナフチル基、2−ナフチル基が
好ましい。
基でもよく、無置換の基としては、1、2ーフェニレン
基、1、3ーフェニレン基、1、4ーフェニレン基、
1、2ーナフチレン基、1、3ーナフチレン基、1、4
ーナフチレン基、1、5ーナフチレン基、1、8ーナフ
チレン基、2、6ーナフチレン基が挙げられ、一置換芳
香族基としては、3ーメチルー1、2ーフェニレン基、
3ーtーブチルー1、2ーフェニレン基、5ーメトキシ
ー1、2ーフェニレン基が挙げられ、二置換芳香族基と
しては、3、5ージーtertーブチルー1,2−フェ
ニレン基、3ーtーブチルー5ーメトキシー1、2ーフ
ェニレン基が挙げられ、三置換芳香族基としては、3ー
tーブチルー5ーメトキシー6ーメチルー1、2ーフェ
ニレン基が挙げられる。
は、1、2ーフェニレン基、3ーtーブチルー5ーメト
キシー6ーメチルー1、2ーフェニレン基、1、2ーナ
フチレン基が挙げられ、Ar1 とAr2 が結合した場合
のAr1 −Ar2 としては、例えば2、2’ービフェニ
レン基、3、3’−ジ−tert−ブチル−5,5’ー
ジーメトキシ−2、2’ービフェニレン基、3、3’,
5,5’ーテトラ−tert−ブチル−2、2’ービフ
ェニレン基、3、3’,5,5’ーテトラ−tert−
ブチル−6、6’ージメチルー2、2’ービフェニレン
基2、2’−(1,1’)−ビナフチレン基、2、2’
ービフェニレン基が例示され、その中でも特に、2、
2’ービフェニレン基および3、3’−ジ−tert−
ブチル−5,5’ージーメトキシ−2、2’ービフェニ
レン基等の置換基を有していてもよい2,2′−ビフエ
ニレン基が好ましい。
ては、制限は無いが、一般式(I)中でOR1 及びOR
2 で表わされる有機基に関しては、R1 もしくはR2 が
二価の有機基であるよりも、一価の有機基である場合に
より副反応を抑制する効果がより大きいため好ましい。
この様なR1 もしくはR2 として、一般式(III)中
で、各々Ar1 もしくはAr2 として例示されたものの
うちでも一価の芳香族炭化水素基が好ましく、その中で
もフェニル基、3ーメチルフェニル基、4ーメチルフェ
ニル基、1ーナフチル基、2ーナフチル基、1ーアント
ラニル基、2ーアントラニル基、9ーフェナントラニル
基について効果が大きく、特に1ーナフチル基、2ーナ
フチル基について効果が大きい。
〜6の整数であり、より好ましくは2〜4の整数であ
り、最も好ましくは2である。一般式(I)および(I
II)中のRで表わされる基は、n価の有機基であり、
その置換基としては炭素数1〜30、好ましくは1〜8
のアルキル基、シクロアルキル基、炭素数6〜22、好
ましくは6〜14のアリール基、炭素数1〜30、好ま
しくは1〜8のアルコキシ基、炭素数7〜30のアルキ
ルアリール基、アリールアルキル基、アシル基、カルボ
ニルオキシ基、オキシカルボニル基、スルホニル基、ス
ルフィニル基、シリル基、アルキルアミノ基、さらには
水酸基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子
等が挙げられ、これらの置換基は、Rの炭化水素基に対
して1〜10個置換していてもよく、かつ、各々の置換基
は同じでも異なっていてもよい。
合、Rは一般式(IV)で表わされる化合物が好まし
い。
換又は未置換の二価の芳香族炭化水素基を表わし、Ar
3 およびAr4 上の置換基同士が結合を形成していても
よい。また、Z1 およびZ3 は置換又は未置換の二価の
脂肪族又は脂環式の炭化水素基を表わし、Z2 は置換又
は未置換の二価の脂肪族又は脂環式の炭化水素基もしく
は酸素原子を表わす。m1 、m2 、m3 、m4 およびm
5 は0又は正の整数を表わす。)
Z3 で表わされる炭化水素基としては、炭素数1〜30
のアルキレン基、シクロアルキレン基、が挙げられ、A
r3およびAr4 で表わされる芳香族炭化水素基として
は、置換又は未置換の炭素数6〜30の二価のアリーレ
ン基が挙げられ、中でもフエニレン基又はナフチレン基
が好ましく、たとえば、1、2ーフェニレン基、1、3
ーフェニレン基、1、4ーフェニレン基、1、2ーナフ
チレン基、1、3ーナフチレン基、1、4ーナフチレン
基、1、5ーナフチレン基、1、8ーナフチレン基、
2、6ーナフチレン基が挙げられる。また、Ar3 、A
r4 、Z1 、Z2 およびZ3 の置換基としては、前記一
般式(III)中のR基の置換基として例示されたもの
が挙げられる。
よびm5 は0もしくは1である事が好ましい。二価の基
(Z1 )m1 −(Ar3 )m2 −(Z2 )m3 −(Ar
6 )m4 −(Z3 )m5 として具体的には、脂肪族炭化
水素基のみから構成されるものとして、メチレン基、エ
チレン基、1,3−プロピレン基、1、4ーブチレン
基、1、5ーペンチレン基、芳香族炭化水素基のみから
構成されるものとして、1、2ーフェニレン基、1、3
ーフェニレン基、1、4ーフェニレン基、1、2ーナフ
チレン基、2、3ーナフチレン基、2、2’ービフェニ
レン基、4、5ーアントラニレン基、4,5−フェナン
トラニレン基、3、3’ージメチル−2、2’ービフェ
ニレン基、2、2’ー(1、1’)ービナフチレン基、
1、1’ー(2、2’)ービナフチレン基、3、3’ー
ジメチル−2、2’ー(1、1’ービナフチレン基)、
脂肪族炭化水素基と芳香族炭化水素基から構成されるも
のとして、1、2ージメチレンベンゼン、1、3ージメ
チレンベンゼン、1、4ージメチレンベンゼン、1、2
−ジメチレンナフタレン、2,3−ジメチレンナフタレ
ン、2、2’ージメチレンビフェニル、3、3’,5,
5’ーテトラ−tert−ブチル−2、2’ージメチレ
ンビフェニル、3、3’ジ−tert−ブチル−5,
5’−ジメトキシー2、2’ージメチレンビフェニル、
2、2’ージメチレン−(1、1’ービナフタレン)、
2、2’ージメチレン−3、3’,6、6’ーテトラ−
tert−ブチル−(1、1’ービナフタレン)、4,
5−ジメチレン−フェナントレン、2ーメチレンフェニ
ル基、2−tert−ブチル−6−メチレンフェニル基
等が例示される。
囲に制限は無いが、一般式(I)中にRで表わされるポ
リヒドロキシ化合物由来の構造中の複数個の酸素原子と
リン原子から構造的に環化物を構成しうるものではより
効果が大きい。さらに、それらの酸素原子、すなわちR
基の構造中の、リン原子に結合した酸素原子が結合した
炭素原子の、隣接炭素原子にかさ高い置換基を持つもの
に対しては、従来法に比べより効果的に環化物の副生を
抑制する事が出来る。
従来法に比べより効果的に環化物の副生を抑制する事が
出来る好ましい化合物として、下記一般式(V)で表わ
される、2、2’ービフェニレン基が挙げられる。
R7 、R8 、R9 およびR10は同じでも異なっていても
良い水素又は炭化水素基を表わす。ここでそれぞれの置
換基は、互いに結合を有していてもよく、縮合環を形成
していてもよい。また、Z2 及びm3 は、式(IV)と同
じものを表す。)
にR3 もしくは、R10がかさ高い置換基であるものは特
に環化物の副生の抑制効果が大きく、さらには、そのう
ち当該置換基が炭素数3以上、特には炭素数4以上の分
岐状アルキル基であるものはその効果は非常に大きく、
具体例として、3−tert−ブチル−2、2’ービフ
ェニレン基、3、5ージ−tert−ブチルー2、2’
ービフェニレン基、3−tert−ブチル−2、2’ー
(1、1’)ービナフチレン基が挙げられる。さらに、
R3 およびR10の両方ががかさ高い置換基であるものに
対しては特に効果が大きく、さらには、そのうち当該置
換基が炭素数3以上、特には炭素数4以上の分岐状アル
キル基であるものではその効果は非常に大きく、具体例
として、3、3’−ジ−tert−ブチル−5,5’ー
ジーメトキシ−2、2’ービフェニレン基、3、3’,
5,5’ーテトラ−tert−ブチル−2、2’ービフ
ェニレン基、3、3’,5,5’ーテトラ−tert−
ブチル−6、6’ージメチルー2、2’ービフェニレン
基、3、3’ージ−tert−ブチル−2、2’ー
(1、1’)ービナフチレン基、3、3’,6、6’ー
テトラ−tert−ブチル−2、2’ー(1、1’)ー
ビナフチレン基が挙げられ、その中でも、特に3、
3’,5,5’ーテトラ−tert−ブチル−6、6’
ージメチルー2、2’ービフェニレン基が好適である。
従来法に比べより効果的に環化物の副生を抑制する事が
出来る好ましい化合物としてはまた、下記一般式(V
I)で表わされる、置換された1、2−フェニレン基も
挙げられる。
異なっていても良い炭化水素基を表わす。ここでそれぞ
れの置換基は、互いに結合を有していてもよく、縮合環
を形成していてもよい。)
特にR11もしくは、R14がかさ高い置換基であるものに
対しては特に効果が大きく、さらには、そのうち当該置
換基が炭素数3以上の分岐状アルキル基であるものでは
その効果は非常に大きく、具体例として、3−イソプロ
ピル−1、2−フェニレン基、3−tert−ブチル−
1、2−フェニレン基、3、5ージーイソプロピルー
1、2−フェニレン基、3、5ージ−tert−ブチル
ー1、2−フェニレン基、3−tert−ブチル−
[e]ーベンゾ−1、2−フェニレン基が挙げられ、そ
の中でも、特に3−tert−ブチル−1、2−フェニ
レン基、3、5ージ−tert−ブチルー1、2−フェ
ニレン基が好適である。
8の場合、一般式(I)及び(III)で示されたRは
下記一般式(VII)〜(IX)で表わされる化合物が
例示される。
多座ホスファイトの代表例を示す。
スファイトは、下記一般式(II)の多座有機リン化合物
と、一般式R1 OH及びR2 OHで表わされる水酸基含
有化合物とを反応させることにより合成する。
表されたものと同一であり、Yはハロゲン原子を表
す。) 本発明で使用する一般式R1 OH及びR2 OHで表され
る水酸基含有化合物は、アルコール性又はフェノール性
の水酸基を含有する化合物であり、R1 及びR 2 として
は、一般式(I)で説明したR1 及びR2 と同じ基を表
し、R1 とR2が互いに結合していてもよい。
ゲン化ホスホラス)化合物を原料とし、一般式(I)で
表わされる多座ホスファイト化合物を製造するにあた
り、塩基の共存は必須ではないが、その共存下では容易
に反応が進行するために有利である。塩基としては、ア
ルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム
が例示され、アルカリ土類金属としてはマグネシウム、
カルシウムが例示され、炭素数1〜22の炭化水素基を
有する二級アミンとしては、ジエチルアミン、ジイソプ
ロピルアミンが例示され、炭素数1〜22の炭化水素基
を有する三級アミンとしては、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチル
アミン、トリイソブチルアミン、トリオクチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、1ーメチルピロリジン、1
ーメチルピペリジン、1ーメチルー2ーピロリドン、1
ーメチルー2ーピペリドン、複素環式芳香族化合物とし
てピリジン、2−ピコリン、3−ピコリン、3−ピコリ
ン、1ーメチルピロールが挙げられ、中でもアルカリ金
属もしくは三級アミンが好適である。
R1 OHおよびR2 OH、および塩基を反応させる際の
各成分の混合順に制限は無いが、塩基としてアルカリ金
属、アルカリ土類金属を用いる場合は、R1 OHもしく
はR2 OHと、塩基を反応させた後、続いてポリ(ジハ
ロゲン化ホスホラス)化合物を反応させた方が良好な収
率を与えるという点で有利であり、塩基として二級アミ
ンを用いる場合は、R 1 OHおよびR2 OHと、ポリ
(ジハロゲン化ホスホラス)化合物を混合した後に塩基
を反応させるか、もしくはR1 OH及びR2 OHと塩基
を混合させた後、続いてポリ(ジハロゲン化ホスホラ
ス)化合物を反応させた方が良好な収率を与えるという
点で有利である。三級アミン、もしくは活性水素原子を
有しない複素環式芳香族化合物を用いる場合、混合順序
に制限は無いが、予めR1 OHと、R 2 OHと、もしく
はR1 OHもしくはR2 OHと塩基を混合させ続いてポ
リ(ジハロゲン化ホスホラス)化合物を反応させた方が
有利である。
量は特に制限されるものではなく、通常はポリ(ジハロ
ゲン化ホスホラス)化合物のリン原子に結合したハロゲ
ン原子の数に対して0.01モル倍から10000 モル倍の範囲
で選ばれ、好ましくは0.1 モル倍から100 モル倍、特に
好ましくは1モル倍から10モル倍の範囲で選ばれる。
は必須ではないが、必要ならば反応に不活性な溶媒を存
在させることが出来る。好ましい溶媒の具体例は、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素、トル
エン、キシレン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭化水
素、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エ
チル等のエステル類、トリエチルアミン、トリプロピル
アミン、1ーメチルー2ーピロリドン、1ーメチルー2
ーピペリドン等の三級アミン類、ピリジン、2ーピコリ
ン等の複素環式芳香族化合物、ポリ(ジハロゲン化ホス
ホラス)化合物の製造時に副生する混合物が挙げられ、
ポリ(ジハロゲン化ホスホラス)化合物自体、R1 OH
もしくはR2 OHを溶媒として用いることもできる。
しくはR2 OHの使用量は特に制限されるものではな
く、通常はポリ(ジハロゲン化ホスホラス)化合物のリ
ン原子に結合したハロゲン原子の数に対して0.01モル倍
から10000 モル倍の範囲で選ばれ、好ましくは0.1 モル
倍から100 モル倍、特に好ましくは1モル倍から10モ
ル倍の範囲で選ばれる。
から80℃の範囲で選ばれ、好ましくは-50 ℃から30℃、
特に好ましくは-30 ℃から0℃の範囲、最も好ましく
は、−30から−5℃の範囲で選ばれる。
に混入する可能性のある、反応に活性な不純物の除去は
必須ではないが、除去を行ったほうが収率が向上するた
め経済的に有利であり好ましい。
成法に制限は無いが、一般式(II)のポリ(ジハロゲン
化ホスホラス)化合物に対し、R1 OHとR2 OHは同
時に反応させても、段階的に反応させてもよいが、−P
(OR1 )(OR2 )基上のR1 とR2 が事なる多座ホ
スファイトをより有利に合成する目的には段階的合成法
が適している。すなわち、一般式(II)で表わされる
ポリ(ジハロゲン化ホスホラス)化合物と、フェノール
類もしくはアルコール類を反応させる時に、各々のジハ
ロゲン化ホスホラス基の一つのハロゲン原子が優先的に
置換される。そのため、リン原子数と同じ数のR1 OH
を反応させた後、やはりリン原子数と同じ数のR2 OH
を反応させることにより、各々−P(OR1 )(O
R2 )基上のR1 とR2 、が異なる多座ホスファイト化
合物を合成する事が可能である。この方法により合成さ
れる多座ホスファイトは、配位子として触媒反応に使用
されるとともに、各々のリン原子がキラリティーを持つ
ため、配位子として不斉触媒反応への使用や、不斉化合
物の光学分割への用途に適する。また、高分子材料への
添加剤としての用途にも適する。
合物に対し、複数の水酸基を有する有機化合物、例えば
二価のフェノール類を先に反応させた後に、一価のフェ
ノール類もしくはアルコール類を反応させることも可能
である。この場合、先に置換または無置換の2、2’ー
ビフェノールを反応させた後に、置換または無置換のフ
ェノール類を反応させれば、分子内に環状ホスファイト
と、非環状ホスファイトの両方が存在する多座ホスファ
イトの合成が可能である。
ホスフィンを合成する工程が必要であり、望ましくない
反応が誘起されていたが、本発明の方法によれば、その
工程を必要としない点で有利である。
ゲン化ホスホラス)化合物は、種々の反応により合成す
る事が可能である。例えば、DE19513541では、ビスフェ
ノール類等のように、対応するポリヒドロキシ化合物と
三塩化リンとの反応により得られることが記載されてい
る。また、A. A. Kutyrev らは、1、4ーベンゾキノン
と三塩化リンとの反応により、対応するジクロロホスフ
ァイトが得られることを報告している(Zh. Obs
hch. Khim. 62(8)、1768ー177
1(1992))。
ゲン化ホスホラス)化合物を合成するいずれの方法も、
収率としては必ずしも満足しうるものではなく、また副
反応の存在が経済性の低下をもたらしている。これら副
反応の内、特に環化物が生成することは収率を低下させ
ている。たとえば、JP 62116535 においては、塩基の存
在下にビフェノール類と三塩化リンの反応においては、
高収率で環状モノクロライドが生成する事が示されてい
る。
ラス)化合物を合成するのに有効な方法の検討を鋭意進
める過程で、一般式(X)で表わされる、対応するポリ
(ビス(ジヒドロカルビルアミノ)ホスホラス)化合物
とHYで表わされるハロゲン化水素を反応させる事によ
り、目的物の合成に良好な収率を示し、かつ、同時に副
反応である分子内環化反応を抑制出来ることを見い出し
た。
18は同一でも異っていてもよく、置換または無置換の一
価又は二価の炭化水素基であり、R15−N−R16もしく
はR17−N−R18の各々が環を形成していてもよい)
R18で表わされる置換または無置換の一価の炭化水素基
としては、炭素数1〜30の直鎖又は分岐のアルキル
基、シクロアルキル基、直鎖又は分岐のアルケニル基、
炭素数6〜30のアリール基が挙げられる。アルキル基
としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、オクチル基などが例示され、シクロア
ルキル基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基などが例示され、アルケニル基と
してはビニル基、アリル基、2−シクロヘキセニル基な
どが例示され、アリール基としてはフェニル基、1−ナ
フチル基、2−ナフチル基等が例示される。
しては、炭素数1〜30の分岐があってもよいアルキレ
ン基、シクロアルキレン基、分岐があってもよいアルケ
ニレン基、炭素数6〜30のアリーレン基が挙げられ
る。アルキレン基としてはメチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基、オクチレン基などが例示さ
れ、シクロアルキレン基としては、シクロプロピレン
基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基などが例
示され、アルケニレン基としてはビニレン基、アリレン
基、2−シクロヘキセニレン基などが例示され、アリー
レン基としてはフェニレン基、1、2−ナフチレン基、
2、3−ナフチレン基、1、8−ナフチレン基等が例示
される。
ては炭素数1〜30、好ましくは1〜8のアルキル基、
シクロアルキル基、炭素数6〜22、好ましくは6〜1
4のアリール基、炭素数1〜30、好ましくは1〜8の
アルコキシ基、炭素数7〜30のアルキルアリール基、
アリールアルキル基、アシル基、カルボニルオキシ基、
オキシカルボニル基、スルホニル基、スルフィニル基、
シリル基、アルキルアミノ基、さらには水酸基、アミノ
基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子等が挙げられ、
これらの置換基は、R15、R16、R17およびR18のそれ
ぞれの炭化水素基に対して1〜4個置換していてもよ
く、かつ、各々の置換基は同じでも異なっていてもよ
い。
ある方がより好ましい。また、R15とR16が、もしくは
R17とR18が一体となってピロリジンやピロール等の複
素環を形成していてもよいが、一価の脂肪族炭化水素基
が好ましく、例としてメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基等の炭素数1〜5のアルキル基が好
ましく、特にエチル基が好ましい。
は、一般式(II)においてR基として表わされるもの
と同一である。
ヒドロカルビルアミノ)ホスホラス)化合物から一般式
(II)で表わされるポリ(ジハロゲン化ホスホラス)
化合物を合成するにあたりHYであらわされるHCl等
のハロゲン化水素を使用する事が好ましい。この反応時
にHYを溶解させた溶液を使用しても、直接ガス状のH
Yを使用しても構わない。
要ならば反応に不活性な溶媒を存在させることが出来
る。好ましい溶媒の具体例は、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタンなどの脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン、ド
デシルベンゼン等の芳香族炭化水素、アセトン、ジエチ
ルケトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチル
エーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、
ポリ(ビス(ジヒドロカルビルアミノ)ホスホラス)化
合物の製造時に副生する混合物が挙げられ、ポリ(ビス
(ジヒドロカルビルアミノ)ホスホラス)化合物自体を
溶媒として用いることもできる。
量は特に制限されるものではなく、通常はポリ(ビス
(ジヒドロカルビルアミノ)ホスホラス)化合物のリン
原子に結合した窒素原子の数に対して0.01モル倍から10
000 モル倍の範囲で選ばれ、好ましくは0.1 モル倍から
100 モル倍、特に好ましくは2モル倍から4モル倍の範
囲で選ばれる。
ポリ(ジハロゲン化ホスホラス)化合物の合成時に生成
した塩をろ過し、それ以上の精製をする事無しに、続く
多座ホスファイト合成に使用する事も出来、また精製後
に多座ホスファイト合成に使用する事も出来る。
ラス)化合物の合成の反応を行う際の反応温度は-78 ℃
から80℃の範囲で選ばれ、好ましくは-50℃から50℃、
特に好ましくは-30 ℃から30℃の範囲で選ばれる。
との反応によりポリ(ジハロゲン化ホスホラス)化合物
の合成を行う技術では、三塩化リンの3つのCl基がそれ
ぞれ反応してしまうため、分子内環化反応が副反応とし
て進行しやすく収率を低下させていた。そのため、ポリ
ヒドロキシ化合物由来の構造としては、有する複数個の
酸素原子とリン原子から構造的に環化物を構成し得ない
ものにその有効性が限られていた。本法では、一般式
(II)中にR基で表わされる基は、そのような構造で
あってもよいが、一方、この分子内環化反応を起こしや
すい化合物でも、その環化反応を抑制することが可能と
なった。またR基としては、触媒反応の用途に適する構
造には、このような環構造を形成しうるものが多く、本
法によれば有用な多座ホスファイト配位子の前駆体を与
えることが出来る。
わされる多座ホスファイト化合物は、一般式(X)で表
わされるポリ(ビス(ジヒドロカルビルアミノ)ホスホ
ラス)化合物から直接合成する事も出来るが、経済的に
も、工程の容易さからも、一般式(II)で表わされる
ポリ(ジハロゲン化ホスホラス)化合物を経由する事が
好ましい。
I)で表わされるポリ(ジハロゲン化ホスホラス)化合
物はまた、重合反応等の触媒反応の配位子として有用で
あり、また、高分子体への添加物としての用途にも適す
る。
ヒドロカルビルアミノ)ホスホラス)化合物と、HYで
表わされるハロゲン化水素を反応させる時に、各々のビ
ス(ジヒドロカルビルアミノ)ホスホラス基の一つのジ
ヒドロカルビルアミノ基が優先的にハロゲン原子と置換
される。そのため、その後R1 OHを反応させることに
より、各々−P(NR15R16)(OR1 )基、もしくは
P(NR17R18)(OR1 )基を有する多座リン化合物
を段階的に合成する事が可能である。この方法により段
階的に合成される多座リン化合物自体は、配位子として
触媒反応に使用されるとともに、各々のリン原子がキラ
リティーを持つため、配位子として不斉触媒反応への使
用や、不斉化合物の光学分割への用途に適する。また、
高分子材料への添加剤としての用途にも適する。
ヒドロカルビルアミノ)ホスホラス)化合物は、種々の
反応により合成する事が可能である。例えば、E.
E.Nifant’evらは、P(NEt2 )3 と2,
2’−ジヒドロキシー1、1’ージナフチルメタンを反
応させ対応する目的物を得ている(Dokl. Aka
d. Nauk、353(3)、350ー353(19
97).)。当該化合物は、対応するポリヒドロキシ化
合物と下記一般式(XI)で表わされる、ビスアミノハ
ロゲン化ホスフィンから合成することも可能である。
は一般式(X)で表わされるものと同一の基を表し、Y
はハロゲン原子を表す。)
ハロゲン化ホスフィンと対応するポリヒドロキシ化合物
から、一般式(X)で表わされるポリ(ビス(ジヒドロ
カルビルアミノ)ホスホラス)化合物を製造するにあた
り、塩基の使用は必須ではないが、その共存下では容易
に反応が進行するために有利である。塩基としては、ア
ルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム
が例示され、アルカリ土類金属としてはマグネシウム、
カルシウムが例示され、炭素数1〜22の炭化水素基を
有する二級アミンとしては、ジエチルアミン、ジイソプ
ロピルアミンが例示され、炭素数1〜22の炭化水素基
を有する三級アミンとしては、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチル
アミン、トリイソブチルアミン、トリオクチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、1ーメチルピロリジン、1
ーメチルピペリジン、1ーメチルー2ーピロリドン、1
ーメチルー2ーピペリドン、複素環式芳香族化合物とし
てピリジン、2−ピコリン、3−ピコリン、3−ピコリ
ン、1ーメチルピロールが挙げられ、中でもアルカリ金
属および、三級アミンが好適である。
ドロキシ化合物、および塩基の混合順に制限は無いが、
塩基としてアルカリ金属、アルカリ土類金属を用いる場
合は、ポリヒドロキシ化合物と、塩基を反応させた後、
続いてビスアミノハロゲン化ホスフィンを反応させた方
が良好な収率を与えるという点で有利であり、塩基とし
て二級アミンを用いる場合は、ポリヒドロキシ化合物
と、ビスアミノハロゲン化ホスフィンを混合した後に塩
基を反応させるか、もしくはポリヒドロキシ化合物と塩
基を混合させた後、続いてビスアミノハロゲン化ホスフ
ィンを反応させた方が良好な収率を与えるという点で有
利である。三級アミンもしくは活性水素原子を有しない
複素環式芳香族化合物を用いる場合、混合順序に制限は
無いが、予めポリヒドロキシ化合物と塩基を混合させた
後、続いてビスアミノハロゲン化ホスフィンを反応させ
た方が有利である。
びR18は同一の基である方がより好ましい、また、R15
とR16が、もしくはR17とR18が一体となってピロリジ
ンやピロール等の複素環を形成していてもよいが、経済
性の面からR15〜R18は脂肪族炭化水素基が好ましく、
例としてメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基等の炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、特にエ
チル基が好ましい。また、エチル基を用いた場合は、ビ
ス(ジエチルアミノ)ハロゲン化ホスフィン、例えばビ
ス(ジエチルアミノ)クロロホスフィンが穏和な条件に
て高収率で合成されると言う利点があり、合成工程の簡
素化も行えることから、さらに経済的に有利である。
表わされるポリ(ビス(ジヒドロカルビルアミノ)ホス
ホラス)化合物はまた、触媒反応の配位子として有用で
あり、また、高分子体への添加物としての用途にも適す
る。
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の
実施例によって限定されるものではない。
け、撹拌子を入れた内容積1Lの四つ口フラスコに、窒
素雰囲気下で、溶媒としてTHFを430mlおよび5
4.2102gの三塩化リンを入れ、0℃に冷却した。
滴下ロートにジエチルアミンを116.655g及び、
THFを510mlを入れ、四つ口フラスコ中に滴下し
た。滴下中は溶液を撹拌し、また、外部より冷却を行
い、反応温度を0℃に保った。反応の進行と共に塩が白
色沈殿として析出した。31P NMR 分析により反応を追跡
した。滴下途中では、ClP(NEt2 )2 (δ16
2.0)とCl2 P(NEt2 )(δ158.0)の両
方の生成が確認された。滴下終了後31P NMR分析によれ
ばClP(NEt2 )2 のみを与えていた。窒素雰囲気
下で塩をろ過除去した。THF(100 ml×2回)で塩を洗浄
した。常圧にて67から68℃にて溶媒留去を行った後
に減圧蒸留を行った。目的物は、目的物の沸点は88℃/
2.0 mmHg であった。収量83.01 g(394.0 mmol)、収率9
9.8%であった。目的物は粘性の低い無色透明の液体で
ある。同定は1H NMR, 13C NMR, 31P NMRにより行った。
物の合成>3.1285g(7.13mmol)の3、
3’ー5、5’ーテトラーtブチルー6、6’ージメチ
ルー2,2’−ビフェノールと0.33g(14.3m
mol)のナトリウム金属をTHF中で反応させ、対応
するビフェノールジアニオンのTHF溶液(濃度は0.
25M)を調製した。温度計、滴下ロート、三方コック
を取り付け、撹拌子を入れた内容積200mLの四つ口
フラスコに、窒素雰囲気下で、溶媒としてTHFを14
mlおよび3.0043g(14.3mmol)のCl
P(NEt2 )2 を入れ、0℃に冷却した。滴下ロート
に先ほど調製したビフェノールジアニオンのTHF溶液
を入れ、四つ口フラスコ中に滴下した。滴下中は溶液を
撹拌し、また、外部より冷却を行い、反応温度を0℃に
保った。反応の進行と共に塩化ナトリウムが白色沈殿と
して析出した。全て滴下終了後は、31P NMR 分析によれ
ば、目的物のビス(ジエチルアミノ)ホスホラス化合物
(δ134.7)が83.3%の収率で生成していた。
この反応液をそのまま次の反応に用いた。
成>調製した、ビス(ジエチルアミノ)ホスホラス化合
物のTHF溶液へ、58mlの塩化水素/ether溶
液(1M)を滴下した。滴下中は溶液を撹拌し、また、
外部より冷却を行い、反応温度を0℃に保った。反応の
進行と共に塩が白色沈殿として析出した。全て滴下終了
後は、31P NMR 分析によれば、目的物のビスビス(ジク
ロロ)ホスホラス化合物(δ199.8)が75.2%
の収率で生成していた。原料純度から換算すると、本工
程のみの収率は90.3%となる。この反応液をそのま
ま次の反応に用いた。反応液を、窒素下でろ過した。塩
はTHF(5 ml×2回)で洗浄した。この反応液をそのまま
次の反応に用いた。
計、滴下ロート、三方コックを取り付け、撹拌子を入れ
た内容積50mLの四つ口フラスコに、窒素雰囲気下
で、溶媒としてTHFを5ml、0.6849g(4.
75mmol)αーナフトール、および0.5962g
(5.82mmol)のトリエチルアミンを入れた。滴
下ロートに、調製した反応混合物溶液から、ビス(ジク
ロロ)ホスホラス化合物が1.19mmolとなるよう
に溶液を抜きだし入れた。-35 ℃の冷媒を用いて内部温
度-30 ℃に冷却した。反応中は、この温度を保った。滴
下終了後、徐々に0℃に昇温し、さらに室温にまで昇温
した。反応後目的物の二座ホスファイト(a)(δ13
0.7)が、全工程収率で56.1%で得られた。原料
純度から換算すると、本工程のみの収率は74.6%と
なる。なお、この時、環化生成物(δ129.8)は1
7.1%の収率で副生していた。
とαーナフトールの反応時の温度が−30℃の代わりに
0℃にて行った以外は同様に行った。全工程収率52.
5%で目的物の二座ホスファイト(a)が得られた。こ
の時環化物は11.0%の収率で副生していた。
とαーナフトールの反応時の塩基がトリエチルアミンの
代わりに金属リチウムを用いた以外は同様に行った。な
お、反応に先立ち金属リチウムはαーナフトールと反応
させ、ナフトキサイドとした後に、二座ホスファイト
(a)を合成した。全工程収率52.8%で目的物が得
られた。原料純度から換算すると、本工程のみの収率は
70.2%となる。また、環化物は19.3%の収率で
副生していた。
ウムを用いた以外は同様に行った。全工程収率40.7
%で目的物の二座ホスファイト(a)が得られた。ま
た、環化物は18.6%の収率で副生していた。
にて行った以外は同様に行った。全工程収率27.9%
で目的物が得られた。また、環化物は15.0%の収率
で副生していた。
g. Chem., 15(2), 149(1985))に従い、三塩化リン(4
9.2378g、358.9mmol)とEt 2 NH
(53.50g、717.8mmol)よりEt2 NP
Cl2 を合成した。続いて、温度計、滴下ロート、三方
コックを取り付け、撹拌子を入れた内容積500mLの
四つ口フラスコに、窒素雰囲気下で、溶媒としてTHF
を230mlおよび24.08g(277.5mmo
l)のトリエチルアミン、および33.3400g(2
31.3mmol)のαーナフトールを入れ、0℃に冷
却した。滴下ロートにEt2 NPCl2 を20.111
4g及び、THFを115mlを入れ、四つ口フラスコ
中に滴下した。滴下中は溶液を撹拌し、また、外部より
冷却を行い、反応温度を0℃に保った。反応の進行と共
に塩が白色沈殿として析出した。滴下終了後、31P NMR
分析によれば、ジエチルアミノジ(αーナフトキシ)ホ
スフィンのみを与えていた(δ139.6)。ろ過後、
溶媒留去を行った。収量43.47g(111.6 m
mol)、収率96.5%で目的物が得られた。透明の
液体であった。同定は1H NMR, 13C NMR, 31P NMRにより
行った。この反応混合物を次の反応へそのまま用いた。
温度計、三方コックを取り付け、撹拌子を入れた300
mL四つ口フラスコ内部を窒素置換した。5.0350
g(13.0mmol)のジエチルアミノジ(αーナフ
トキシ)ホスフィンおよび13mlのジエチルエーテル
を加えた後に0℃に冷却した。HCl/ether を滴下ロート
より加え、0℃にて反応を行い、31P NMR にてモニター
した。反応の進行と共にHNEt2 ・HCl が白色沈殿として
生成した。反応液の31P NMR 分析では、目的物であるク
ロロジαーナフトキシホスフィン、のみを与えた(δ1
61.40)。この反応液をろ過し、塩を除去した後に
−30℃に冷却した。滴下ロート中に、2.8455g
(6.5 mmol)の3、3’ー5、5’ーテトラー
tブチルー6、6’ージメチルー2,2’−ビフェノー
ルと0.30g(13 mmol)の金属ナトリウムか
ら予め調製したジアニオンのTHF(10ml)溶液を
入れ、滴下した。目的の二座ホスファイトは39.9%
の全工程収率で得られた。ただし、この時、29.0%
の収率で環化生成物(δ129.8)が副生していた。
と3、3’ー5、5’ーテトラーtブチルー6、6’ー
ジメチルー2,2’−ビフェノールの反応時に塩基が金
属ナトリウムの代わりにトリエチルアミンを用い、反応
温度が−30℃の代わりに0℃にて行った以外は同様に
行った。目的の二座ホスファイトは得られなかった。
のαーナフトールをピリジンの存在下に反応させクロロ
ジαーナフトキシホスフィンを得た後に、3、3’ー
5、5’ーテトラーtブチルー6、6’ージメチルー
2,2’−ビフェノールとブチルリチウムから予め調製
したジアニオンのTHF溶液をー78℃にて反応させる
と、目的の二座ホスファイトは36.9%の収率で得ら
れる事が報告されている。しかし、ここでは環化物の副
生量が多く、工業的な製法としては更なる改善が必要で
ある。
の製造方法によれば高収率で多座ホスファイト化合物を
製造でき、かつ副反応である環状ホスファイトの生成も
抑制できるので、多座ホスファイト化合物の製造を工業
的に有利に実施することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(I)で表わされる多座ホスファ
イト化合物を製造するにあたり、一般式(II)で表わ
される多座有機リン化合物を一般式R1 OH及びR2 O
H(R1 とR2 は一般式(I)で表わされたものと同一
であり、互いに結合していてもよい炭化水素基を表す)
で表わされる水酸基含有化合物と反応させることを特徴
とする多座ホスファイト化合物の製造方法。 【化1】 (式(I)中、nは2〜6の整数、Rはn価の有機基で
あり、R1 とR2 は同一でも異なっていてもよく、置換
基を有していてもよい炭化水素基を表わす。ここでR1
およびR2 、もしくはR1 およびR2 上の置換基が互い
に結合を形成していてもよい。また異なるリン原子に酸
素元素を介して結合したR1 同士、又はR 2 同士、もし
くはそれらの置換基同士がさらに結合又は縮合環を形成
していてもよい。) 【化2】 (式(II)中、nおよびRは一般式(I)で表わされた
ものと同一であり、Yはハロゲン原子を表わす) - 【請求項2】 一般式(II)において、YがClである請
求項1に記載の多座ホスファイト化合物の製造方法。 - 【請求項3】 R1 及びR2 が芳香族炭化水素基である
請求項1又は2に記載の多座ホスファイト化合物の製造
方法。 - 【請求項4】 一般式(I)及び(II)中のRが、一般
式(V)で表わされる2,2′−ビフェニレン基である
請求項1〜3のいずれかに記載の多座ホスファイト化合
物の製造方法。 【化3】 (式(V)中、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、
R9 、及びR10は、同じでも異っていてもよい水素又は
炭化水素基を表す。また、Z2は置換又は未置換の二価
の脂肪族又は脂環式炭化水素もしくは酸素原子を表し、
m3 は0又は正の整数を表わす。) - 【請求項5】 一般式(II)の多座有機リン化合物が、
一般式(X)で表わされる多座有機リン化合物と、HY
で表わされるハロゲン化水素を反応させることにより得
られたものである請求項1〜4のいずれかに記載の多座
ホスファイト化合物の製造方法。 【化4】 (式(X)中、R15、R16、R17およびR18は、同一で
も異っていてもよく、置換又は無置換の一価又は二価の
炭化水素基であり、R15−N−R16もしくはR17−N−
R18の各々が環を形成していてもよい。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10221269A JP2000053688A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 多座ホスファイト化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10221269A JP2000053688A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 多座ホスファイト化合物の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053688A true JP2000053688A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16764138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10221269A Pending JP2000053688A (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | 多座ホスファイト化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000053688A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004078766A1 (en) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Mitsubishi Chemical Corporation | Optically active phosphites and phosphoramides bearing biphenol skeletons with axial chirality, and their use in catalytic asymmetric reactions |
WO2019039565A1 (ja) | 2017-08-24 | 2019-02-28 | 三菱ケミカル株式会社 | ジヒドロキシビフェニル化合物、ビスホスファイト化合物、触媒、アルデヒド類の製造方法及びアルコールの製造方法 |
-
1998
- 1998-08-05 JP JP10221269A patent/JP2000053688A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004078766A1 (en) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Mitsubishi Chemical Corporation | Optically active phosphites and phosphoramides bearing biphenol skeletons with axial chirality, and their use in catalytic asymmetric reactions |
WO2019039565A1 (ja) | 2017-08-24 | 2019-02-28 | 三菱ケミカル株式会社 | ジヒドロキシビフェニル化合物、ビスホスファイト化合物、触媒、アルデヒド類の製造方法及びアルコールの製造方法 |
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