JP2000051954A - 曲げ加工機における追い込み装置 - Google Patents

曲げ加工機における追い込み装置

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JP2000051954A
JP2000051954A JP10229855A JP22985598A JP2000051954A JP 2000051954 A JP2000051954 A JP 2000051954A JP 10229855 A JP10229855 A JP 10229855A JP 22985598 A JP22985598 A JP 22985598A JP 2000051954 A JP2000051954 A JP 2000051954A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ加工におけるワークの追い込み動作を自
動でも手動でも行うことができ、しかも、自動/手動の
選択を、オペレータの作業エリア内で、また、一旦作業
を開始してからでも、オペレータの所望に応じて切り換
え可能とする。 【解決手段】 曲げ加工の終了時に、角度測定手段41
によるワークの曲げ角度測定値が目標角度に達していな
い角度誤差があるとき、その角度誤差を自動で追い込む
自動追い込み手段96と、手動で追い込む手動追い込み
手段21とのいずれかを選択する切換手段61を、曲げ
加工機の正面手前に配置した角度測定手段41に設け
る。このように、自動追い込み/手動追い込みの切換手
段61を、曲げ加工機の正面手前に設けることで、オペ
レータは、作業エリア内で、しかも、一旦作業を開始し
てからでも、所望に応じて追い込み動作の自動/手動を
切り換えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレスブレーキ
等の曲げ加工機における追い込み装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、NC装置を備えたプレスブレー
キ等の曲げ加工機には、テーブル駆動軸用の駆動機構が
左右にそれぞれ設けられ、NC装置が、目標角度に相当
するD値(デプス値)に基づいて、各駆動機構を制御し
てワークを目標角度近辺まで曲げるようになっている。
【0003】ここで、D値とは、目標角度に相当するパ
ンチとダイとの距離(すなわち刃間距離)のことであ
り、換言すれば、目標角度に相当するテーブルの加圧ス
トローク量のことである。そして、NC装置の種類によ
って、オペレータが直接D値を入力して設定するタイプ
のものと、オペレータは目標角度を入力するだけでよ
く、その目標角度に基づいて相当するD値をNC装置が
演算によって求めて設定するタイプのものとがある。
【0004】いずれのタイプの場合も、曲げ終わったワ
ークに対し、オペレータが必要に応じてハンドパルサ
(手動操作用パルス発生器)を操作して追い込む(曲げ
を増分する)ことで、仕上がり角度を許容範囲内に収め
ることが行われている。
【0005】このような曲げ加工機において、従来、曲
げ終わったワークを加工機本体から取り外さないままで
その曲げ角度が測定できるように、適宜の角度測定装置
を加工機本体に取り付け、その角度測定値を適宜の表示
器に表示させて、オペレータがその表示を見ながらハン
ドパルサによる追い込みを行えるようになったものがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものは、オペレータによる手動の追い込み作
業とは別に、自動でも追い込み動作を実現しようとする
と、NC装置を利用することから、自動/手動の切り換
えスイッチはNCコンソールに設けられることになる。
NCコンソールは一般に、作業の邪魔にならないようオ
ペレータの作業エリアの外に配置されるから、オペレー
タによる自動/手動の切り換えは、作業開始前に限ら
れ、一旦作業を開始したら、その作業の途中で自動/手
動の切り換えを行うことができないという課題があっ
た。
【0007】また、従来の角度測定装置は、NC装置の
もつコントロール部を利用して、曲げ角度の測定、表示
等のコントロールを行うものであるから、NC装置の一
部として組み込まれる必要があり、そのため、既存のN
C装置を備えた曲げ加工機に適用する場合は、そのNC
装置に大幅に手を加えるか、あるいは、NC装置を交換
するかしなければならないという課題もあった。
【0008】この発明は上記従来のもののもつ課題を解
決して、曲げ加工におけるワークの追い込み動作を自動
でも手動でも行うことができ、しかも、追い込み動作の
自動/手動の選択を、オペレータの作業エリア内で、ま
た、一旦作業を開始してからでも、オペレータの所望に
応じて切り換えることのできる曲げ加工機における追い
込み装置を提供することを目的とするものである。
【0009】この発明はまた、曲げ加工におけるワーク
の追い込み動作を自動でも手動でも行うことができ、し
かも、追い込み動作の自動/手動の選択を、オペレータ
の作業エリア内で、また、一旦作業を開始してからで
も、オペレータの所望に応じて切り換えることができ、
そのうえ、既存のNC装置を備えた曲げ加工機に簡単に
適用することのできる曲げ加工機における追い込み装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、加圧中のワークの曲げ角度を測定する角度
測定手段と、曲げ加工の終了時に、角度測定手段による
ワークの曲げ角度測定値が目標角度に達していない角度
誤差があるとき、その角度誤差を自動で追い込む自動追
い込み手段と、角度誤差を手動で追い込む手動追い込み
手段と、自動追い込み手段または手動追い込み手段のい
ずれか一方をオペレータが選択可能な切換手段とを備
え、この切換手段を、曲げ加工機の正面手前に配置した
角度測定手段に設ける。
【0011】このように、自動追い込み手段または手動
追い込み手段のいずれか一方を選択する切換手段を、曲
げ加工機の正面手前に配置した角度測定手段に設けるこ
とで、オペレータは、作業エリア内で、しかも、一旦作
業を開始してからでも、所望に応じて追い込み動作の自
動/手動を切り換えられることとなる。
【0012】またこの発明は、手動追い込み用のパルス
発生器と、自動追い込み用のパルス発生手段と、目標角
度より甘い仮曲げ角度付近まで曲げられたワークを、適
用されるパルスに基づいてNC装置が目標角度まで追い
込む追い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度
測定手段と、NC装置に適用されるパルスの発生源を、
パルス発生器またはパルス発生手段のいずれかに切り換
える切換手段と、切換手段を操作する手動スイッチとを
備え、この手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前に配
置した角度測定手段に設ける。
【0013】このように、NC装置に適用されるパルス
の発生源を、手動追い込み用のパルス発生器または自動
追い込み用のパルス発生手段のいずれかに切り換える切
換手段の操作用手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前
に配置した角度測定手段に設けることで、オペレータ
は、作業エリア内で、しかも、一旦作業を開始してから
でも、所望に応じて追い込み動作の自動/手動を切り換
えられることとなる。
【0014】さらにこの発明は、手動追い込み用のパル
ス発生器と、目標角度が設定される操作手段と、自動追
い込み用のパルス発生手段と、目標角度より甘い仮曲げ
角度に相当するD値が設定されるNC装置によって、ワ
ークが仮曲げ角度付近まで曲げられた後、適用されるパ
ルスに基づいてNC装置がワークを目標角度まで追い込
む追い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度測
定手段と、NC装置に適用されるパルスの発生源を、パ
ルス発生器またはパルス発生手段のいずれかに切り換え
る切換手段と、切換手段を操作する手動スイッチとを備
え、この手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前に配置
した角度測定手段に設けるとともに、切換手段を介して
NC装置に接続可能に構成する。
【0015】このように、NC装置に適用されるパルス
の発生源を、手動追い込み用のパルス発生器または自動
追い込み用のパルス発生手段のいずれかに切り換える切
換手段の操作用手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前
に配置した角度測定手段に設けることで、オペレータ
は、作業エリア内で、しかも、一旦作業を開始してから
でも、所望に応じて追い込み動作の自動/手動を切り換
えられることとなる。そのうえ、この追い込み装置は、
オペレータが手動で追い込む際に使用するパルス発生器
と、自動追い込み動作に使用されるパルス発生手段とを
切り換える切換手段を介してNCコンソールに接続され
るから、既存のNC装置に簡単に接続することができ、
その結果、既存のNC装置を備えた曲げ加工機に簡便に
後付けできることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照して説明する。図1は、この発明による追い込み装
置が取り付けられた曲げ加工機の一実施形態を示す斜視
図である。
【0017】この曲げ加工機1は、例えば、NC装置を
備えたテーブル上昇タイプのプレスブレーキであって、
上部テーブル3に設けられたパンチホルダに加工に適し
た適宜のパンチ5が装着される一方、下部テーブル7に
設けられたダイホルダにパンチ5に対応する適宜のダイ
9が装着される。そして、ダイ9に載せて突き当て板に
突き当てた状態でオペレータに保持されたワークを、下
部テーブル7を上昇させるのにともなってパンチ5とダ
イ7との間に挟んで加圧することで、ワークの加圧領域
を曲げるように構成されている。
【0018】NC装置は、加工機本体に取り付けられた
NC制御ボックス11と、オペレータが操作しやすいよ
うに加工機本体から延長して取り付けられたNCペンダ
ントと呼ばれるNCコンソール13とから構成される。
【0019】図5に示すように、NCコンソール13に
は、曲げ加工を実行するうえで必要なワークの材質、板
厚、目標角度、パンチ先端R、ダイ幅等の各種の属性や
加工条件を入力、設定するためのキーボードおよび表示
器を有する操作部15と、入出力部17と、設定された
目標角度を下部テーブル7の上昇ストローク量すなわち
D値(デプス値)に換算する角度/D値換算処理部とし
ての機能を有するコントロール部19とが設けられてい
る。そして、算出されたD値に基づいて、下部テーブル
7を油圧またはモータによって目標高さまで上昇させる
ことで、ワークを目標角度近辺まで曲げるようになった
図示しないサーボユニットが、NC制御ボックス11に
設けられている。
【0020】NCコンソール13にはまた、曲げ終わっ
たワークに対し、オペレータが必要に応じて操作して追
い込む(曲げを増分する)ためのハンドパルサ21が設
けられ、ハンドパルサ21は、例えば1パルス当たり
0.01mmの見当で下部テーブル7を上昇させるように
設定されている。さらに、NCコンソール13には、オ
ペレータが曲げ加工の工程を開始、終了させる際に足踏
み操作するフットペダル23が接続されている。
【0021】この曲げ加工機1には、ベンディングイン
ジケータ(BI)31と呼ばれる曲げ角度測定システム
が設けられている。ベンディングインジケータ31は、
図1、図5に示すように、加圧中のワークの曲げ角度を
測定するセンサユニット41と呼ばれる角度測定装置
と、加工機本体から取り外された状態のワークの曲げ角
度を測定するデジプロ(デジタルプロトラクタ)71と
呼ばれる角度測定装置との、2種類の角度測定装置を備
えている。ベンディングインジケータ31はまた、操作
ユニット81と、BIコントロールユニット91とを備
え、センサユニット41がBIコントロールユニット9
1に接続される一方、デジプロ71は操作ユニット81
を介してBIコントロールユニット91に接続され、そ
して、BIコントロールユニット91が、NCコンソー
ル13と接続されている。
【0022】図2に示すように、センサユニット41
は、加工機本体の下部テーブル7の正面手前に、ダイ9
と平行に延びて設けられたガイドレール43に沿って左
右(X方向)に移動して、任意の位置に位置決め可能な
移動体45と、移動体45から上下(Z方向)に移動し
て、任意の高さに位置決め可能な昇降体47と、昇降体
47から前後(Y方向)に移動して、任意の位置に位置
決め可能なセンサ支持体49と、センサ支持体49に、
ダイ9と平行をなす支持軸線のまわり(E方向)に揺動
可能に支持されたセンサヘッド51とから構成され、セ
ンサヘッド51を、加圧中のワークの曲げ角度を測定す
る最適の測定位置に位置決めできるようになっている。
【0023】図3、図5に示すように、センサヘッド5
1は、ワークを照射するレーザビームを発する1本のレ
ーザダイオードを用いた投光器53を挟んで、2個のフ
ォトトランジスタを用いた光センサ55a、55bが、
上下に対称となる位置に配置されたものであり、しか
も、両光センサ55a、55bは、ワークで反射したレ
ーザビームが入射する光軸が、いずれも投光器53の光
軸に接近する方向に同一角度だけ傾斜して配置されるこ
とで、両入射光軸のなす角の2等分線が、投光器53の
光軸に一致するように構成されている。そして、センサ
ヘッド51がE方向に揺動することで、投光器53から
出たレーザビームが、ワークに追従して水平から任意の
仰角をとれるようになっている。
【0024】図5に示すように、センサ支持体49に
は、センサヘッド51の仰角を任意に調整できるステッ
ピングモータ57が設けられ、また、ステッピングモー
タ57と連動してセンサヘッド51の仰角を検出するロ
ータリエンコーダ59が設けられている。そして、ステ
ッピングモータ57でセンサヘッド51を所定角度範囲
内スキャンさせながら、ワークから反射されるレーザビ
ームの光強度を各光センサ55a、55bで測定すると
ともに、そのスキャン中のセンサヘッド51の仰角をロ
ータリエンコーダ59で検出し、光強度がピークを示す
ときの仰角に基づいて、BIコントロールユニット91
が、ワークの曲げ角度を算出するようになっている。
【0025】すなわち、図3、図4に示すように、光セ
ンサ55aの光強度信号Paがピークを示すのは、その
光センサ55aの入射光軸と投光器53の光軸とのなす
角の2等分線が、ワークの法線に一致したときであり、
また、光センサ55bの光強度信号Pbがピークを示す
のは、その光センサ55bの入射光軸と投光器53の光
軸とのなす角の2等分線が、ワークの法線に一致したと
きであるから、センサヘッド51の仰角が、前者におけ
る仰角と、後者における仰角との2等分角にあるとき、
センサヘッド51の仰角すなわち投光器53の光軸が、
ワークの法線に一致していることになる。
【0026】そこで、BIコントロールユニット91
は、センサヘッド51のスキャン中、2個の光センサ5
5a、55bで測定した光強度信号Pa、Pbと、ロー
タリエンコーダ59で検出したセンサヘッド51の仰角
θとをサンプリングしていて、光強度信号Paがピーク
値を示すときの仰角θaと、光強度信号Pbがピーク値
を示すときの仰角θbとから、両仰角θa、θbを2等
分する角度θを計算によって求める。求めた角度θは、
投光器53の光軸に一致しているから、ワークの片側分
の曲げ角度θに等しいことがわかり、その求めた角度を
2倍することで、BIコントロールユニット91は、加
圧中のワークの曲げ角度2θを算出するようになってい
る。
【0027】さらに、センサユニット41には、自動追
い込みモードまたは手動追い込みモードのいずれかを選
択することのできるモード切り換えスイッチ61が設け
られ、このモード切り換えスイッチ61は、両者の切り
換えだけでなく、どちらも選択されていない非選択状態
から、どちらかの選択状態に切り換えることもできるよ
うに構成されている。
【0028】このように、曲げ加工機1の正面手前に配
置されるセンサユニット41にモード切り換えスイッチ
61が設けてあるため、オペレータは、曲げ加工の作業
エリア内で、しかも、一旦作業を開始してからでも、所
望に応じて自動/手動を切り換えて選択することができ
る。すなわち、どちらも選択してない状態で作業を開始
してからでも、作業途中で自動追い込みモードまたは手
動追い込みモードのいずれかを選択することができ、ま
た、作業開始前に自動追い込みモードを選択した状態で
作業を開始してからでも、作業途中で手動追い込みモー
ドに切り換えて選択することができ、さらに、作業開始
前に手動追い込みモードを選択した状態で作業を開始し
てからでも、作業途中で自動追い込みモードに切り換え
て選択することができるものである。
【0029】一方、デジプロ71は、角度測定用の基準
面73と、この基準面73とのなす角を自由に変えられ
る測定面75とを備え、加工機本体から取り外したワー
クの角度を測定しようとする箇所の一辺に基準面73を
密着させ、かつ、他辺に測定面75が密着するようにそ
の他辺に測定面75を追従させることで、ワークの曲げ
角度に一致する基準面73と測定面75とのなす角を測
定するものである。そして、基準面73に対する測定面
75のなす角は、マグネスケールと呼ばれる磁気計測器
が、原点からの角度移動量として測定し、その測定値を
表示器77に角度表示するように構成されている。
【0030】操作ユニット81は、キーボード83と、
表示器85とを備えている。キーボード83には、セン
サユニット41およびデジプロ71の原点を設定すると
きに使用する原点キーの他、センサユニット41に目標
角度、スプリングバック等を入力するためのテンキーお
よび設定キー、センサユニット41の自動追い込みモー
ドを選択する自動キー、手動追い込みモードを選択する
手動キーその他、必要な種々のキーが設けられる。ま
た、表示器85には、工程番号またはモードの種別を表
示する工程表示部87と、目標角度、スプリングバック
等のオペレータによる入力設定値を表示するデータ表示
部89とが設けられている。
【0031】そして、センサユニット41の角度測定値
は、工程表示部87にその旨の表示とともに、データ表
示部89に表示され、また、デジプロ71の角度測定値
は、工程表示部87にその旨の表示とともに、データ表
示部89に表示されるようになっている。
【0032】BIコントロールユニット91には、前述
したセンサユニット41による加圧中のワークの曲げ角
度を算出する演算処理部としての機能を有するコントロ
ール部93と、入出力部95とが設けられ、このコント
ロール部93は、センサユニット41による測定曲げ角
度と目標角度との角度誤差を計算し、その角度誤差を対
応するD値(デプス値)に変換する演算処理部としての
機能も有している。BIコントロールユニット91には
また、自動追い込みモードの際に使用されるパルス発生
器96と、自動追い込みモードにおいて、NCコンソー
ル13のハンドパルサ21に代わってパルス発生器96
を使用するための切換器97とが設けられ、この切換器
97を介して、BIコントロールユニット91はNCコ
ンソール13に接続され、したがって、ベンディングイ
ンジケータ31がNC装置に接続されている。
【0033】すなわち、BIコントロールユニット91
をNCコンソール13に接続するには、ハンドパルサ2
1からNCコンソール13の入出力部17につながれて
いた接続を外して、それを切換器97のパルス発生器9
6とは反対側の端子に接続するとともに、切換器97の
共通端子をハンドパルサ21がつながれていた入出力部
17のコネクタと接続する。それと、NCコンソール1
3からBIコントロールユニット91へBIスタート信
号を伝えるための結線と、BIコントロールユニット9
1からNCコンソール13へストップ信号を伝えるため
の結線とをするだけでよい。
【0034】このように、BIコントロールユニット9
1をNCコンソール13に接続する操作はきわめて簡単
であり、しかも、NCコンソール13に実質的に手を加
える必要がないから、既存のNCコンソール13に簡単
に後付けすることができる。その結果、ベンディングイ
ンジケータ31は、既存のNC装置を備えた曲げ加工機
に簡便に後付けして使用することができるものである。
【0035】また、BIコントロールユニット91に
は、追い込み動作においてワークの曲げ角度の状況を音
によってオペレータに知らせるためのブザー99が設け
られ、このブザー99は、NC装置による曲げ加工の終
了時に、ワークの曲げ角度測定値が目標角度に相当して
いるとき、そのことをオペレータに知らせる曲げ終了音
を発生し、ワークの曲げ角度測定値が目標角度を越えて
いるとき、そのことをオペレータに警告する警告音を発
生し、また、ワークの曲げ角度測定値が目標角度に達し
ていない角度誤差があるとき、その角度誤差に相当する
追い込みストローク量だけ実行される追い込み動作中、
そのことをオペレータに知らせる追い込み動作音を発生
し、追い込み動作がそのストローク終端に達したとき、
そのことをオペレータに知らせる追い込み終了音を発生
するようになっている。
【0036】ここで、センサユニット41の原点出しに
ついて説明する。センサユニット41は、投光器53の
光軸が水平になっているときを原点とする。そのため、
ダイホルダに装着されたダイ9の正面を向いた面の所定
位置にマグネットシールを貼り、この垂直面をなすマグ
ネットシールに対して、センサヘッド51をスキャンさ
せるべく、操作ユニット81の原点キーを一定時間押し
続けることで行う。すると、そのときの両光センサ55
a、55bのピーク値の2等分角(すなわち水平)が、
原点として登録されるようになっている。
【0037】また、デジプロ71の原点出しは、スコヤ
等の直角測定具にデジプロ71の基準面73および測定
面75を密着させた状態で、操作ユニット81の原点キ
ーを一定時間押し続けることで行う。すると、そのとき
の磁気計測値(すなわち直角)が、原点として登録され
るようになっている。
【0038】次に、上記の実施形態の作用について、図
6〜図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0039】まず、ワークの材質、板厚、目標角度等の
属性に基づいて、曲げ加工機1のパンチホルダに、所定
の先端Rを有するパンチ5を装着する一方、所定のダイ
幅を有するダイ9をダイホルダに装着する。そして、N
Cコンソール13および操作ユニット81に、所要の曲
げ角度を入力する。
【0040】すなわち、目標角度Sが例えば90°であ
るとすると、図6に示すように、まず、オペレータが、
操作ユニット81に目標角度S(S=90°)をキー入
力するとともに、NCコンソール13に、目標角度Sよ
りやや(2〜3°)甘い仮曲げ角度P(P=92°)を
キー入力する(ステップS1)。これを受けて、NCコ
ンソール13のコントロール部19が、仮曲げ角度Pを
それに相当するD値に換算する。
【0041】つぎに、オペレータが、NCコンソール1
3のNCスタートボタンを押し、加工機本体の所定位置
にワークをセットしたうえ、フットペダル23を踏む
(ステップS2)。
【0042】NCスタートボタンが押されることで、N
Cは自動運転モードにセットされ、NCが自動運転を開
始し、プログラムされた工程にしたがって曲げ加工を実
行する(ステップS3)。
【0043】下部テーブル7が上昇していって仮曲げの
上昇端に達すると(ステップS4)、NCが自動的に運
転を停止する(ステップS5)。
【0044】このとき、ワークの曲げ角度は、設定され
た仮曲げ角度P(P=92°)から任意の誤差(例えば
±2°)の範囲内にある。また、自動停止しただけで
は、NCは自動運転モードにセットされたままであり、
D値の補正をかけることができないインタロックされた
状態にある。
【0045】NCが運転を停止すると、NCコンソール
13がBIコントロールユニット91にBIスタート信
号を送る(ステップS6)。これを受けて、ベンディン
グインジケータ31がオン状態となる。
【0046】そしてまず、センサユニット41がワーク
の曲げ角度を測定し、その角度測定値Pδ(誤差を含む
仮曲げ角度P近辺)を、BIコントロールユニット91
を介して、操作ユニット81の表示器85に表示する
(ステップS7)。
【0047】ここで、測定曲げ角度Pδが目標角度Sに
相当(一致または許容範囲内)しているか否かを判定し
(ステップS8)、目標角度Sに相当していない場合
は、曲げ過ぎか、曲げ不足かを判定し(ステップS
9)、曲げ不足の場合は、自動追い込みモードに設定さ
れているか、手動追い込みモードに設定されているかを
判定する(ステップS10)。
【0048】測定曲げ角度Pδが目標角度Sに相当して
いる(Pδ=S)場合は、BIコントロールユニット9
1のブザー99が、そのことをオペレータに知らせる適
宜の曲げ終了音を発生する(ステップS11)。これに
よって、オペレータは、ワークの曲げ角度が目標角度S
に相当していることを耳で確実に知ることができる。
【0049】そこで、オペレータは、フットペダル23
を踏んでいた足を離す(ステップS12)。
【0050】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS13)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。以上で曲げが終了
する。
【0051】この曲げが終了したときの最終加圧状態で
のワークの曲げ角度は、目標角度Sに相当(一致または
許容範囲内)する角度S*(S*=90°)であり、その
角度値S*(S*=90°)は、BIコントロールユニッ
ト91のコントロール部93に記憶されることとなる。
【0052】また、測定曲げ角度Pδが曲げ過ぎ(Pδ
<S)の場合は、図7に示すように、BIコントロール
ユニット91のブザー99が、そのことをオペレータに
警告する適宜の警告音を発生する(ステップS21)。
これによって、オペレータは、ワークの曲げ角度が目標
角度Sを越え曲げ過ぎであることを耳で確実に知ること
ができる。
【0053】警告音を聞いたオペレータは、フットペダ
ル23を踏んでいた足を離す(ステップS22)。
【0054】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS23)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。
【0055】そこで、ワークを新しいものに替え、仮曲
げ角度Pを設定し直す(ステップS24)。すなわち、
例えば、新しい仮曲げ角度をQ(Q=93〜94°)と
する。以下、図6のに戻って、ステップS2以降の動
作を行う。
【0056】また、測定曲げ角度Pδが曲げ不足(Pδ
>S)の場合は、自動追い込みモードに設定されていれ
ば、図8に示すように、まず、BIコントロールユニッ
ト91がNCコンソール13にストップ信号を送る(ス
テップS31)。これを受けて、NCはセットされてい
た自動運転モードを解除され、D値補正のインタロック
を解除して、D値の補正をかけることができる状態とな
る。
【0057】つぎに、BIコントロールユニット91
が、測定曲げ角度Pδと目標角度Sとの角度誤差δ(δ
=Pδ−S)を計算し、その角度誤差δを、対応するD
値に変換する(ステップS32)。
【0058】そして、BIコントロールユニット91
が、切換器97をパルス発生器96側に切り換え(ステ
ップS33)、パルス発生器96から、D値に相当する
数のパルスを発生させる(ステップS34)。
【0059】これにより、ベンディングインジケータ3
1が、NCに自動追い込み動作を実行させ(ステップS
35)、その間、BIコントロールユニット91のブザ
ー99が、そのことをオペレータに知らせる適宜の追い
込み動作音を発生する(ステップS36)。これによっ
て、オペレータは、自動追い込み動作中であることを耳
で確実に知ることができる。
【0060】この自動追い込み動作中、センサユニット
41がワークの曲げ角度を適当な間隔で測定し、その角
度測定値を、BIコントロールユニット91を介して、
操作ユニット81の表示器85に表示する(ステップS
37)。
【0061】測定曲げ角度が目標角度Sに相当(一致ま
たは許容範囲内)する角度になると(ステップS3
8)、センサユニット41から伝えられる角度測定値に
基づいて、BIコントロールユニット91が、パルス発
生器96からのパルスの発生を停止させる(ステップS
39)とともに、ブザー99が、目標角度Sに相当する
角度になったことをオペレータに知らせる適宜の追い込
み終了音を発生する(ステップS40)。これによっ
て、オペレータは、ワークの曲げ角度が目標角度Sに相
当する角度になったことを耳で確実に知ることができ
る。
【0062】そこで、オペレータは、フットペダル23
を踏んでいた足を離す(ステップS41)。
【0063】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS42)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。以上で曲げが終了
する。
【0064】この曲げが終了したときの最終加圧状態で
のワークの曲げ角度は、目標角度Sに相当(一致または
許容範囲内)する角度S*(S*=90°)であり、その
角度値S*(S*=90°)は、BIコントロールユニッ
ト91のコントロール部93に記憶されることとなる。
【0065】上記のステップS34からステップS38
までをより詳細に示すと、図9のようになる。すなわ
ち、BIコントロールユニット91が、パルス発生器9
6から、初期値としてあらかじめ決められた数のパルス
(例えば10パルス)を発生させ、これにより、ベンデ
ィングインジケータ31が、NCに初期追い込み動作を
実行させる(ステップS51)。
【0066】この初期パルス発生期間中、BIコントロ
ールユニット91のブザー99が、そのことをオペレー
タに知らせる適宜の追い込み動作音を発生する(ステッ
プS52)。これによって、オペレータは、追い込み動
作中であることを耳で確実に知ることができる。
【0067】初期パルスの発生が終わると、センサユニ
ット41がワークの曲げ角度を測定し、その角度測定値
を、BIコントロールユニット91を介して、操作ユニ
ット81の表示器85に表示する(ステップS53)と
ともに、BIコントロールユニット91が、そのときの
角度測定値と、初期パルス数(すなわち10パルス)と
から、1パルス当たりのD値(D1)を計算する(ステ
ップS54)。
【0068】続いて、BIコントロールユニット91
が、求めた1パルス当たりのD値(D1)に基づいて、
残りのD値(Dn)を計算する(ステップS55)。
【0069】そして、BIコントロールユニット91
が、パルス発生器96から、D値(Dn)に相当する数
のパルス(nパルス)を発生させ、これにより、ベンデ
ィングインジケータ31が、NCに自動追い込み動作を
実行させる(ステップS56)。
【0070】このnパルス発生期間中、BIコントロー
ルユニット91のブザー99が、そのことをオペレータ
に知らせる適宜の追い込み動作音を発生する(ステップ
S57)。これによって、オペレータは、自動追い込み
動作中であることを耳で確実に知ることができる。
【0071】nパルスの発生が終わると、センサユニッ
ト41がワークの曲げ角度を測定し、その角度測定値
を、BIコントロールユニット91を介して、操作ユニ
ット81の表示器85に表示する(ステップS58)と
ともに、BIコントロールユニット91が、そのときの
角度測定値が目標角度Sになったか否かを判定し(ステ
ップS59)、目標角度Sになっていなければ、再び、
残りのD値(Dn)を計算するステップS55に戻る。
【0072】すなわち、残りのD値(Dn)の計算から
始まって、そのD値(Dn)に基づく自動追い込み動作
の実行、実行中の追い込み動作音発生、ワーク曲げ角度
の測定、表示に至る一連の動作を何回か繰り返すこと
で、目標角度Sまで正確に追い込むことができるもので
ある。
【0073】一方、測定曲げ角度Pδが曲げ不足(Pδ
>S)であって、手動追い込みモードに設定されている
場合は、図10に示すように、オペレータが操作ユニッ
ト81の表示器85に表示されている角度測定値Pδを
見て、追い込みが必要であることを確認したうえ、NC
ストップボタンを押す(ステップS61)。NCストッ
プボタンが押されることで、NCはセットされていた自
動運転モードを解除され、D値補正のインタロックを解
除して、D値の補正をかけることができる状態となる。
【0074】つぎに、表示角度を見ながら、オペレータ
がハンドパルサ21を操作して、手動で追い込み作業を
行う(ステップS62)。
【0075】この手動追い込み作業中、センサユニット
41がワークの曲げ角度を測定し、その角度測定値を、
BIコントロールユニット91を介して、操作ユニット
81の表示器85に表示する(ステップS63)。
【0076】測定曲げ角度が目標角度Sに相当(一致ま
たは許容範囲内)する角度になると(ステップS6
4)、BIコントロールユニット91のブザー99が、
そのことをオペレータに知らせる適宜の追い込み終了音
を発生する(ステップS65)。これによって、オペレ
ータは、ワークの曲げ角度が目標角度Sに相当する角度
になったことを耳で確実に知ることができる。
【0077】そこで、オペレータは、フットペダル23
を踏んでいた足を離す(ステップS66)。
【0078】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS67)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。以上で曲げが終了
する。
【0079】この曲げが終了したときの最終加圧状態で
のワークの曲げ角度は、目標角度Sに相当(一致または
許容範囲内)する角度S*(S*=90°)であり、その
角度値S*(S*=90°)は、BIコントロールユニッ
ト91のコントロール部93に記憶されることとなる。
【0080】このようにして必要な曲げ加工が終了した
ら、ワークを加工機本体から取り外し、確認のためデジ
プロ71を使って曲げ角度を測定する。すると、その測
定値は操作ユニット81の表示器85に表示され、BI
コントロールユニット91のコントロール部93の記憶
部に記憶されることとなる。
【0081】なお、上記の実施形態では、センサヘッド
51を、1本のレーザダイオードを用いた投光器53
と、2個のフォトトランジスタを用いた光センサ55
a、55bとで構成し、このセンサヘッド51を所定角
度範囲内スキャンさせながら、ワークから反射されるレ
ーザビームの光強度を各光センサで測定するとともに、
そのスキャン中のセンサヘッド51の仰角を検出し、光
強度がピークを示すときの仰角に基づいてワークの曲げ
角度を算出するように構成したが、これに限定するもの
でなく、例えば、適宜の非接触式のセンサユニットを使
用することができる他、接触式のものを使用することも
可能である。
【0082】また、上記の実施形態では、NCコンソー
ル13に仮曲げ角度をキー入力すると、NCコンソール
13のコントロール部19が、仮曲げ角度をそれに相当
するD値に換算する角度/D値換算処理部としての機能
を有する構成のNC装置に適用したが、これに限定する
ものでなく、例えば、オペレータが直接D値を入力する
構成のNC装置に適用することも可能である。
【0083】また、上記の実施形態では、NC装置でワ
ークを仮曲げ角度まで曲げた後、目標角度まで追い込む
ように構成したが、これに限定するものでなく、例え
ば、最初からNC装置で目標角度まで曲げるように構成
してもよい。
【0084】また、上記の実施形態では、NC装置を備
えた曲げ加工機に適用したが、これに限定するものでな
く、例えば、ハンドルで曲げるタイプの曲げ加工機に適
用することも可能である。
【0085】さらに、上記の実施形態では、曲げ加工機
としてテーブル上昇タイプのプレスブレーキを例示した
が、これに限定するものでなく、例えば、テーブル下降
タイプのプレスブレーキをはじめ、種々の曲げ加工機に
適用することが可能である。
【0086】
【発明の効果】この発明は以上のように、加圧中のワー
クの曲げ角度を測定する角度測定手段と、曲げ加工の終
了時に、角度測定手段によるワークの曲げ角度測定値が
目標角度に達していない角度誤差があるとき、その角度
誤差を自動で追い込む自動追い込み手段と、角度誤差を
手動で追い込む手動追い込み手段と、自動追い込み手段
または手動追い込み手段のいずれか一方をオペレータが
選択可能な切換手段とを備え、この切換手段を、曲げ加
工機の正面手前に配置した角度測定手段に設ける構成と
したので、自動追い込み手段または手動追い込み手段の
いずれか一方を選択する切換手段を、曲げ加工機の正面
手前で操作することができ、そのため、オペレータは、
作業エリア内で、しかも、一旦作業を開始してからで
も、所望に応じて追い込み動作の自動/手動を切り換え
ることができる効果がある。
【0087】またこの発明は、手動追い込み用のパルス
発生器と、自動追い込み用のパルス発生手段と、目標角
度より甘い仮曲げ角度付近まで曲げられたワークを、適
用されるパルスに基づいてNC装置が目標角度まで追い
込む追い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度
測定手段と、NC装置に適用されるパルスの発生源を、
パルス発生器またはパルス発生手段のいずれかに切り換
える切換手段と、切換手段を操作する手動スイッチとを
備え、この手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前に配
置した角度測定手段に設ける構成としたので、NC装置
に適用されるパルスの発生源を、手動追い込み用のパル
ス発生器または自動追い込み用のパルス発生手段のいず
れかに切り換える切換手段の操作用手動スイッチを、曲
げ加工機の正面手前で操作することができ、そのため、
オペレータは、作業エリア内で、しかも、一旦作業を開
始してからでも、所望に応じて追い込み動作の自動/手
動を切り換えることができる効果がある。
【0088】さらにこの発明は、手動追い込み用のパル
ス発生器と、目標角度が設定される操作手段と、自動追
い込み用のパルス発生手段と、目標角度より甘い仮曲げ
角度に相当するD値が設定されるNC装置によって、ワ
ークが仮曲げ角度付近まで曲げられた後、適用されるパ
ルスに基づいてNC装置がワークを目標角度まで追い込
む追い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度測
定手段と、NC装置に適用されるパルスの発生源を、パ
ルス発生器またはパルス発生手段のいずれかに切り換え
る切換手段と、切換手段を操作する手動スイッチとを備
え、この手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前に配置
した角度測定手段に設けるとともに、切換手段を介して
NC装置に接続可能に構成したので、NC装置に適用さ
れるパルスの発生源を、手動追い込み用のパルス発生器
または自動追い込み用のパルス発生手段のいずれかに切
り換える切換手段の操作用手動スイッチを、曲げ加工機
の正面手前で操作することができ、そのため、オペレー
タは、作業エリア内で、しかも、一旦作業を開始してか
らでも、所望に応じて追い込み動作の自動/手動を切り
換えることができる効果がある。
【0089】そのうえ、この追い込み装置は、オペレー
タが手動で追い込む際に使用するパルス発生器と、自動
追い込み動作に使用されるパルス発生手段とを切り換え
る切換手段を介してNCコンソールに接続されるから、
既存のNC装置に簡単に接続することができ、そのた
め、既存のNC装置を備えた曲げ加工機に簡便に後付け
することができ、その結果、後付け式の追い込み装置と
してきわめて好適であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】追い込み装置が取り付けられた曲げ加工機の斜
視図である。
【図2】センサユニットの斜視図である。
【図3】センサヘッドによる角度測定原理の説明図であ
る。
【図4】センサヘッドの仰角と光センサの光強度との関
係を示すグラフである。
【図5】追い込み装置のシステムブロック図である。
【図6】追い込み装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】曲げ過ぎの場合のフローチャートである。
【図8】曲げ不足の場合のフローチャートである。
【図9】図8の一部の詳細なフローチャートである。
【図10】手動追い込みモードの場合のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 曲げ加工機(プレスブレーキ) 3 上部テーブル 5 パンチ 7 下部テーブル 9 ダイ 11 NC制御ボックス 13 NCコンソール 15 操作部 17 入出力部 19 コントロール部 21 ハンドパルサ 23 フットペダル 31 ベンディングインジケータ(BI) 41 センサユニット 43 ガイドレール 45 移動体 47 昇降体 49 センサ支持体 51 センサヘッド 53 投光器 55a、55b 光センサ 57 ステッピングモータ 59 ロータリエンコーダ 61 モード切り換えスイッチ 71 デジプロ(デジタルプロトラクタ) 73 基準面 75 測定面 77 表示器 81 操作ユニット 83 キーボード 85 表示器 87 工程表示部 89 データ表示部 91 BIコントロールユニット 93 コントロール部 95 入出力部 96 パルス発生器 97 切換器 99 ブザー

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC装置を備えた曲げ加工機において、 加圧中のワークの曲げ角度を測定する角度測定手段と、 曲げ加工の終了時に、角度測定手段によるワークの曲げ
    角度測定値が目標角度に達していない角度誤差があると
    き、その角度誤差を自動で追い込む自動追い込み手段
    と、 前記角度誤差を手動で追い込む手動追い込み手段と、 自動追い込み手段または手動追い込み手段のいずれか一
    方をオペレータが選択可能な切換手段とを備え、 この切換手段を、曲げ加工機の正面手前に配置した前記
    角度測定手段に設けた、ことを特徴とする追い込み装
    置。
  2. 【請求項2】 前記自動追い込み手段は、 前記角度誤差に基づいて、NC装置がワークを目標角度
    まで追い込むのに必要な追い込み量を求めるコントロー
    ル手段と、 コントロール手段が求めた追い込み量に応じて、NC装
    置に自動追い込み動作を実行させるのに必要な数のパル
    スを発生するパルス発生手段とを備え、 パルス発生手段から発生したパルスをNC装置に転送す
    るように構成したことを特徴とする請求項1記載の曲げ
    加工機における追い込み装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス発生手段からNC装置へのパ
    ルスの転送路を介して、NC装置に接続可能に構成した
    ことを特徴とする請求項2記載の曲げ加工機における追
    い込み装置。
  4. 【請求項4】 前記手動追い込み手段は、 前記角度測定手段によるワークの曲げ角度測定値をオペ
    レータに供するため表示する手段と、 手動追い込み用にオペレータが操作可能なパルス発生器
    とを備え、 パルス発生器から発生したパルスをNC装置に転送する
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載の曲げ加
    工機における追い込み装置。
  5. 【請求項5】 前記パルス発生器からNC装置へのパル
    スの転送路を介して、NC装置に接続可能に構成したこ
    とを特徴とする請求項4記載の曲げ加工機における追い
    込み装置。
  6. 【請求項6】 NC装置と、手動追い込み用のパルス発
    生器とを備えた曲げ加工機において、 自動追い込み用のパルス発生手段と、 目標角度より甘い仮曲げ角度付近まで曲げられたワーク
    を、適用されるパルスに基づいてNC装置が目標角度ま
    で追い込む追い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定す
    る角度測定手段と、 NC装置に適用されるパルスの発生源を、前記パルス発
    生器または前記パルス発生手段のいずれかに切り換える
    切換手段と、 切換手段を操作する手動スイッチとを備え、 この手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前に配置した
    前記角度測定手段に設けた、ことを特徴とする追い込み
    装置。
  7. 【請求項7】 NC装置と、手動追い込み用のパルス発
    生器とを備えた曲げ加工機において、 目標角度が設定される操作手段と、 自動追い込み用のパルス発生手段と、 目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値が設定され
    るNC装置によって、ワークが仮曲げ角度付近まで曲げ
    られた後、適用されるパルスに基づいてNC装置がワー
    クを目標角度まで追い込む追い込み動作中、ワークの曲
    げ角度を測定する角度測定手段と、 NC装置に適用されるパルスの発生源を、前記パルス発
    生器または前記パルス発生手段のいずれかに切り換える
    切換手段と、 切換手段を操作する手動スイッチとを備え、 この手動スイッチを、曲げ加工機の正面手前に配置した
    前記角度測定手段に設けるとともに、 前記切換手段を介してNC装置に接続可能に構成した、
    ことを特徴とする追い込み装置。
  8. 【請求項8】 前記切換手段が前記パルス発生手段を選
    択する状態にあるとき、仮曲げ終了時の前記角度測定手
    段による角度測定値と目標角度との角度誤差に基づい
    て、NC装置に自動追い込み動作を実行させるのに必要
    な数のパルスを前記パルス発生手段から発生させるよう
    に構成したコントロール手段を備えていることを特徴と
    する請求項6または請求項7記載の曲げ加工機における
    追い込み装置。
  9. 【請求項9】 前記コントロール手段は、前記角度誤差
    をそれに対応するD値に変換し、そのD値に相当する数
    のパルスを前記パルス発生手段から発生させるように構
    成したことを特徴とする請求項8記載の曲げ加工機にお
    ける追い込み装置。
  10. 【請求項10】 前記コントロール手段は、最初に初期
    値としてあらかじめ決められた数のパルスを前記パルス
    発生手段から発生させて、NC装置に初期追い込み動作
    を実行させ、その結果に基づいて残りの追い込み動作の
    実行に必要なパルス数を計算して、その数のパルスを前
    記パルス発生手段から発生させるように構成したことを
    特徴とする請求項8記載の曲げ加工機における追い込み
    装置。
  11. 【請求項11】 前記切換手段が前記パルス発生器を選
    択する状態にあるとき、前記角度測定手段によるワーク
    の曲げ角度測定値をオペレータに供するため表示する手
    段を備えていることを特徴とする請求項6または請求項
    7記載の曲げ加工機における追い込み装置。
  12. 【請求項12】 前記手動スイッチは、NC装置に適用
    されるパルスの発生源として、前記パルス発生器および
    前記パルス発生手段のどちらも選択しない非選択状態か
    ら、いずれかを選択する状態に切り換えが可能であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の曲げ加工機における追い
    込み装置。
  13. 【請求項13】 前記角度測定手段はワークに非接触で
    測定することを特徴とする請求項1、4、6、7、8ま
    たは11記載の曲げ加工機における追い込み装置。
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JP4656703B2 (ja) * 2000-08-10 2011-03-23 株式会社アマダ 板材折曲げ加工機における折曲げ角度検出方法および同方法に用いる折曲げ角度検出装置

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