JP2000049302A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000049302A
JP2000049302A JP10216269A JP21626998A JP2000049302A JP 2000049302 A JP2000049302 A JP 2000049302A JP 10216269 A JP10216269 A JP 10216269A JP 21626998 A JP21626998 A JP 21626998A JP 2000049302 A JP2000049302 A JP 2000049302A
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forming
film
polysilicon
oxide film
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Masahiro Ito
眞宏 伊藤
Koichi Kaneko
恒一 金子
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタック型キャパシタ構造を有する半導体装
置を微細化,高集積化する場合であっても,配線工程な
どの後工程に課題を残すことなくキャパシタ容量を増大
することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 シリコン基板1上に形成されたトランジ
スタのソースまたはドレインの一方は,第1中間絶縁膜
層7および第2中間絶縁膜9の開口部内に形成された埋
込ポリシリコン13を介して,薄いポリシリコン15と
電気的に接続されている。埋込ポリシリコンの一部は,
第2中間絶縁膜から突出するように形成され,キャパシ
タ下部電極の一部を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,半導体装置および
その製造方法にかかり,さらに詳細には,スタック型キ
ャパシタ構造を有するDRAMやFRAM等の半導体装
置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャパシタ電極に電荷を蓄積してデータ
の記憶を行う半導体記憶装置として,ダイナミックラン
ダムアクセスメモリ(DRAM),フェロエレクトリッ
クランダムアクセスメモリ(FRAM)等が知られてい
る。このような半導体記憶装置においては,近年におけ
る記憶容量の大容量化や素子の高集積化の要請のため,
メモリセルを微細化する研究が進んでいる。
【0003】一般的に,制限された面積内で蓄積容量を
増加させるためには,キャパシタのストレージ電極の表
面積を増加させる方法,キャパシタの誘電体膜の厚さを
薄くする方法,誘電体膜を高誘電率化する方法が提案さ
れてきた。このうち,キャパシタのストレージ電極の表
面積を増加させる方法として,スタック型キャパシタ,
トレンチ型キャパシタなどの技術が開発されている。こ
のスタック型キャパシタは,トレンチ型キャパシタに比
べ製造工程が簡便であり,また,ソフトエラーに強い構
造となっている。さらに,このスタック型キャパシタを
3次元的な構造とすることによって,より高いキャパシ
タンスを得ることができるので,64Mb級のDRAM
から採用され始めている。
【0004】このようなスタック型キャパシタのうち,
シリンダ構造のスタック型キャパシタを採用したDRA
Mを例に,図36および図37に基づいて説明をおこな
う。なお,図36は,従来におけるDRAMを上方から
見たときの上面図であり,図37は,図36におけるD
RAMをビット線方向(A−A’方向)で切断したとき
の断面図である。
【0005】すなわち,図36および図37に示すよう
に,P型シリコン基板上1の素子分離酸化膜2で分離さ
れたメモリセル内に,ゲート酸化膜3を介してゲート電
極4により,トランスファーゲートとなるMOSFET
が形成されている。このMOSFETのソースまたはド
レインの一端はビット線104に接続され,他端は埋込
ポリシリコン13を介してキャパシタの下部電極に接続
されている。このとき,キャパシタは,ゲート電極4の
上に積層された第1中間絶縁膜(酸化膜など)7,第2
中間絶縁膜(酸化膜など)9,ストッパ窒化膜10など
の第1の絶縁膜層上に形成されている。
【0006】このシリンダ構造のスタック型キャパシタ
を有するDRAMの製造方法を,図38〜図45に基づ
いて説明をおこなう。まず,図38に示すように,P型
シリコン基板1上に,例えば,STI法によって浅い溝
(トレンチ)を形成し,素子分離領域となる素子分離酸
化膜2を形成する。
【0007】次いで,図39に示すように,シリコン基
板1上にゲート酸化膜3を形成した後,ゲート電極4を
形成する。このゲート電極4は,高濃度にドープされた
多結晶シリコンを例えばCVD法などの方法で形成した
後,ホトリソグラフィ技術やエッチング技術を用いてパ
ターニングしてワード線102を形成する。
【0008】そして,リンや砒素等の元素をイオン注入
法によりシリコン基板1中に注入して拡散層5となるソ
ースドレイン領域を形成し,さらに,酸化膜のサイドウ
ォール6を形成することによって,トランスファーゲー
トとなるMOSFETを形成する。
【0009】さらに,CVD法などの方法により酸化膜
などの第1中間絶縁膜7を形成したのち,トランスファ
ーゲート(MOSFET)のソースまたはドレインの一
方に,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術を用いて
ビット線コンタクト103を開口する。その後,N型の
ポリシリコンをCVD法などの方法により形成し,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いて,ビット線
104を形成する。さらに,CVD法などの方法により
酸化膜などの第2中間絶縁膜9を形成したのち,CVD
法などの方法によりストッパ窒化膜10を形成する。
【0010】次いで,図40に示すように,トランスフ
ァーゲートのソースまたはドレインの他方には,キャパ
シタとのセルコンタクト105となるコンタクトホール
12を開口する。このコンタクトホール12は,ストッ
パ窒化膜10,第2中間絶縁膜9及び第1中間絶縁膜7
を順次エッチングすることにより形成する。その後,C
VD法などの方法によりコンタクトホール12内にN型
の埋込ポリシリコン13を形成する。この埋込ポリシリ
コン13は,CVD法などの方法によりN型ポリシリコ
ン24を全面に堆積した後,エッチバックなどの方法に
よりコンタクトホール12以外のN型のポリシリコン2
4を除去することによって形成される。
【0011】次いで,図41に示すように,CVD法な
どの方法により第2の絶縁膜である犠牲酸化膜11を所
望のシリンダ高さの膜厚となるように積層する。その
後,ストレ一ジコンタクト106の形状となるように,
犠牲酸化膜11の一部をホトリソグラフィ技術,エッチ
ング技術により除去し,ストレージホール14を形成す
る。なお,エッチングにより犠牲酸化膜11が除去され
たあと,ストッパ窒化膜10はエッチングされずに残
り,ストッパ窒化膜10の下層部がエッチングされるこ
とはないので,ビット線104が露出することはない。
【0012】次いで,図42に示すように,キャパシタ
の下部電極となるN型の薄いポリシリコン15をCVD
法などの方法により形成する。その後,図43に示すよ
うに,埋込酸化膜16をストレージホール14に内に形
成する。次いで,図44に示すように,エッチング技術
により犠牲酸化膜11の上面の薄いポリシリコン15を
除去する。
【0013】さらに,図45に示すように,埋込酸化膜
16および犠牲酸化膜11を全て除去する。このとき薄
いポリシリコン15が上方に突起し,シリンダ形状の下
部電極が形成されている。このように下部電極の形状を
シリンダ構造とすることにより,誘電体膜の表面積を広
くすることができる。なお,酸化膜の除去には,希釈し
たフッ酸が用いられる。この希フッ酸は,酸化膜をエッ
チングするが,ストッパ窒化膜10に対してはエッチン
グ速度が遅いので,ストッパ窒化膜10がエッチングさ
れることはない。このため,ストッパ窒化膜10よりも
下の層はエッチングされずに,ストッパ窒化膜10の上
の全ての酸化膜を除去することができる。
【0014】その後,CVD法などの方法により薄い誘
電体膜17を全面に形成し,さらに,CVD法などの方
法によりN型の第2ポリシリコン18を形成して,キャ
パシタ上部電極を形成する。このように,薄い誘電体膜
17を介してキャパシタ下部電極と上部電極が設けら
れ,シリンダ構造を有するスタック型キャパシタが形成
される。
【0015】このような構造によれば,シリンダを設け
ないキャパシタ構造に比べ,シリンダ内部にも下部電
極,誘電体膜,上部電極が形成されるので,シリンダの
高さ分のキャパシタ表面積を増やすことができる。
【0016】また,上記シリンダ構造を有するスタック
型キャパシタにおいては,シリンダ外部の酸化膜を除去
しているが,この酸化膜を残したままキャパシタを形成
する場合もある。以下に,酸化膜を残したシリンダ構造
のスタック型キャパシタを有するDRAMの製造する方
法を図46に基づいて,説明をおこなう。
【0017】まず,図46(a)に示すように,P型シ
リコン基板1に素子分離を十分に行なえる素子分離酸化
膜2(2000〜6000Å)とゲート酸化膜3(60
〜250Å)を既知の製造技術により形成し,その上に
導電性膜であるポリシリコン膜(1000〜4000
Å)をCVD法により生成する。次に,ホトリソグラフ
ィ技術,エッチング技術を用いてゲート電極4を形成し
た後,イオン注入法によりヒ素やリンを注入して拡散層
5を形成する。
【0018】次いで,図46(b)に示すように,CV
D法により第1中間絶縁膜(酸化膜など)7(3000
〜6000Å)を生成した後,ホトリソグラフィ技術,
エッチング技術を用いてビット線コンタクト103を開
口し,N型にドープされたポリシリコンをCVD法によ
り生成した後,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術
によりビット線104を形成する。
【0019】次に,図46(c)に示すように,CVD
法により第2中間絶縁膜(酸化膜など)9(3000〜
6000Å)を生成した後,酸化膜に対してエッチング
選択比を十分に得られる絶縁膜,例えばストッパ窒化膜
10(300〜1000Å)をCVD法により生成す
る。次にホトリソグラフィ技術,エッチング技術を用い
てコンタクトホール12を開口し,N型にドープされた
埋込ポリシリコン13をCVD法により堆積する。
【0020】次に,図46(d)に示すように,全面エ
ッチバックによりコンタクトホール12のみに埋込ポリ
シリコン13が残るようにした後,CVD法により犠牲
酸化膜11(3000〜10000Å)を生成し,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いてストレージ
ホール14を開口する。なお,エッチングにより犠牲酸
化膜11が除去されたあと,ストッパ窒化膜10はエッ
チングされずに残り,ストッパ窒化膜10の下層部がエ
ッチングされることはないので,ビット線104が露出
することはない。
【0021】次に,図46(e)に示すように,N型に
ドープされたポリシリコン(300〜1000Å)をC
VD法により生成した後,ホトリソ技術,エッチング技
術によりキャパシタの下部電極を形成する。この後,薄
い誘電体膜17を全面に形成し,N型にドープされた第
2ポリシリコン18をCVD法により形成して,キャパ
シタ上部電極を形成する。薄い誘電体膜17は酸化膜,
窒化膜または酸化膜/窒化膜/酸化膜のように積層して
形成されたものであり,誘電体の機能をするように用い
たものである。
【0022】このようなシリンダ構造のスタック型キャ
パシタを有する半導体装置においては,酸化膜の膜厚を
厚く形成することによって,シリンダ高さの高い下部電
極を形成することができる。従来は,このような方法に
より,実効的なキャパシタ表面積を増やし,キャパシタ
容量を増やしていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,シリン
ダ構造のスタック型キャパシタの酸化膜を厚くして,シ
リンダ高さを高くすればするほど,セル部と周辺部との
絶対段差(高低差)が増大してしまうため,キャパシタ
形成後の配線層の加工工程において種々の問題が発生す
ることになる。例えば,配線をパターニングするホトリ
ソグラフィ工程において,特に,高NAステッパを採用
して高解像力の露光をおこなう場合には,セル部と周辺
部との絶対段差によって焦点深度が浅くなってしまうこ
とから,セル部と周辺部の両方の領域で細線加工をおこ
なうことが困難になるという問題が生じる。また,レジ
ストを塗布する際においても,周囲部から飛び出した形
状となっているセル部には,充分な厚さのレジスト膜を
塗布することができないため,エッチング工程でセル部
のレジスト膜が剥がれてしまうという問題もある。
【0024】本発明は,従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的
は,スタック型キャパシタ構造を有する半導体装置を微
細化,高集積化する場合であっても,配線工程などの後
工程に課題を残すことなくキャパシタ容量を増大するこ
とが可能な,新規かつ改良された半導体装置およびその
製造方法を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に,半導体基板に形成されたトランジスタの電極が,前
記半導体基板上の絶縁膜層の開口部内に形成された導電
体柱を介して,前記絶縁膜層上に形成され前記導電体柱
の軸方向に開口部を有する筒形状のキャパシタ下部電極
と電気的に接続されて成るスタック型キャパシタ構造を
有する半導体装置が提供される。そして,この半導体装
置の導電体柱は,請求項1に記載のように,前記絶縁膜
層から前記キャパシタ下部電極の筒形状内部に突出し,
前記キャパシタ下部電極の一部を構成するように構成さ
れることを特徴としている。
【0026】かかる構成によれば,導電体柱の突出部の
分,キャパシタ下部電極の表面積が拡大するため,キャ
パシタ容量が増加することになる。しかも,キャパシタ
下部電極の筒形状の高さ寸法については不変であるた
め,例えば,従来と同一のキャパシタ容量を得ようとす
る場合,メモリセル部と周辺部との絶対段差を大幅に低
減すること可能である。この結果,半導体装置の上層の
配線工程におけるホトリソグラフィ,エッチング等は,
飛躍的に簡易化される。また,高集積化,微細化にも対
応可能となる。
【0027】請求項2に記載のように,導電体柱の突出
部の軸方向の長さ寸法を,前記キャパシタ下部電極の筒
軸方向の長さ寸法と略同一とすることによって,キャパ
シタ下部電極の高さに対応して最大容量のキャパシタ容
量を得ることが可能となる。
【0028】請求項3に記載のように,導電体柱がキャ
パシタ下部電極の筒形状内側の略中央に形成されること
により,キャパシタを構成する誘電体膜がキャパシタ下
部電極上に偏って形成されることがなく,結果的に均質
なキャパシタが形成されることになる。
【0029】請求項4に記載のように,キャパシタ下部
電極を前記絶縁膜層上に形成された第2の絶縁膜の内部
に形成するようにしてもよい。そして,好ましくはこの
第2絶縁膜の膜厚を筒状のキャパシタ下部電極の高さと
略同一となるように設定すれば,メモリセル部がフラッ
ト化されるとともに,このメモリセル部と周辺部との段
差を抑制することができる。こらにより,後工程におい
て複雑な平坦化処理を行う必要がなくなり,極めて簡単
な層間膜形成工程で上部配線を行うことが可能となる。
【0030】請求項5に記載のように,筒形状軸方向に
対して直角方向に切断した前記キャパシタ下部電極の断
面積が前記キャパシタ下部電極の開口部面積よりも大き
くなるように構成してもよい。かかる構成によれば,筒
状のキャパシタ下部電極の内壁の面積が拡大されるた
め,半導体装置におけるキャパシタの占有面積を抑えつ
つキャパシタ容量を増加させることが可能となる。
【0031】キャパシタ下部電極は,請求項6に記載の
ように前記キャパシタ下部電極を粗面のポリシリコンで
形成された層から構成するようにしてもよい。かかる構
成によれば,キャパシタ下部電極の表面が凹凸状とされ
実質的な表面積が拡大するため,キャパシタの容量をさ
らに増加させることが可能となる。
【0032】また,上記課題を解決するために,請求項
7によれば,半導体基板上に第1の絶縁膜層を形成する
工程と,前記第1の絶縁膜層上に第2の絶縁膜を形成す
る工程と,前記第1の絶縁膜層と前記第2の絶縁膜を開
口してコンタクトホールを形成する工程と,前記コンタ
クトホール内に導電体柱を形成する工程と,前記導電体
柱の周辺部の前記第2の絶縁膜を除去して,前記導電体
柱を内部に備えるストレージホールを形成する工程と,
前記ストレージホールの内壁および前記導電体柱の表面
に導電体膜を形成する工程と,前記第2の絶縁膜を除去
する工程と,前記導電体膜上および前記第1の絶縁膜層
上に誘電体膜を形成する工程と,前記誘電体膜上に第2
の導電体膜を形成する工程とを有することを特徴とする
半導体装置の製造方法が提供される。
【0033】かかる製造方法により,従来の工程と比較
してホトリソグラフィ工程など工程を新たに増やすこと
なく,また,新たな技術を採用しなくとも,従来と同一
のキャパシタ容量でメモリセル部と周辺部との絶対段差
を大幅に低減した請求項1に記載の半導体装置を提供す
ることが可能となる。また,導電体柱は,ストレージホ
ールの内部に,いわば自己整合的に形成されるため,別
途作製した導電体柱をストレージホール内に挿入すると
いった煩雑な工程は不要となる。また,ストレージホー
ル内部の中央位置に正確に導電体柱を形成することも可
能となるため,導電体柱とストレージホール内壁との間
に均一な空間を得ることができ,結果的に均質なキャパ
シタが形成されることになる。
【0034】請求項8によれば,半導体基板上に第1の
絶縁膜層を形成する工程と,前記第1の絶縁膜層上に第
2の絶縁膜を形成する工程と,前記第1の絶縁膜層と前
記第2の絶縁膜を開口してコンタクトホールを形成する
工程と,前記コンタクトホール内に導電体柱を形成する
工程と,前記第2の絶縁膜を除去する工程と;前記第1
の絶縁膜層上に突出した前記導電体柱の突出部の表面お
よび前記第1の絶縁膜層上に導電体膜を形成する工程
と,前記導電体膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と,
前記導電体柱の側壁面に形成されている前記導電体膜お
よび前記第3の絶縁膜を前記導電体柱の軸方向と直角方
向の所定の範囲で残し,前記導電体膜および前記第3の
絶縁膜を除去する工程と,第2の導電体膜を形成する工
程と,前記導電体柱の側壁面に形成されている前記第2
の導電体膜を前記導電体柱の軸方向と直角方向の所定の
範囲で残し,前記第2の導電体膜を除去する工程と,前
記第3の絶縁膜を除去する工程と,前記導電体膜上およ
び前記第1の絶縁膜層上に誘電体膜を形成する工程と,
前記誘電体膜上に第3の導電体膜を形成する工程とを有
することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供され
る。かかる製造方法は,請求項7に記載の製造方法に対
して,ホトリソグラフィ工程が一つ省略されているた
め,より効率よく請求項1に記載の半導体装置を提供す
ることが可能となる。
【0035】請求項9によれば,半導体基板上に第1の
絶縁膜層を形成する工程と,前記第1の絶縁膜層上に第
2の絶縁膜を形成する工程と,前記第1の絶縁膜層と前
記第2の絶縁膜を開口してコンタクトホールを形成する
工程と,前記コンタクトホール内に導電体柱を形成する
工程と,前記導電体柱の周辺部の前記第2の絶縁膜を除
去して,前記導電体柱を内部に備えるストレージホール
を形成する工程と,前記ストレージホールの内壁および
前記導電体柱の表面に導電体膜を形成する工程と,前記
導電体膜上および前記第2の絶縁膜上に誘電体膜を形成
する工程と,前記誘電体膜上に第2の導電体膜を形成す
る工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
法が提供される。かかる製造方法により,請求項4に記
載の半導体装置を少ない工程で効率よく提供することが
可能となる。
【0036】また,請求項10に記載のように,導電体
柱の周辺部の前記第2の絶縁膜を除去して,前記導電体
柱を内部に備えるストレージホールを形成する工程にお
いて,前記第2の絶縁膜を前記導電体柱に対して異なる
エッチングレートが得られるエッチングによって除去す
ることで製造工程の簡略化が可能となる。
【0037】請求項11によれば,半導体基板上に第1
の絶縁膜層を形成する工程と,前記第1の絶縁膜層を開
口してコンタクトホールを形成する工程と前記コンタク
トホール内に導電体柱を形成する工程と,前記第1の絶
縁膜層上に第2の絶縁膜を形成する工程と,所定の範囲
の前記第2の絶縁膜を除去するとともに,前記第2の絶
縁膜が除去されたことにより露出する前記第1の絶縁膜
層を所定の深さ除去し,前記導電体柱の一部を内部に備
えるストレージホールを形成する工程と,前記ストレー
ジホールの内壁および前記導電体柱の表面に導電体膜を
形成する工程と,前記導電体膜上および前記第2の絶縁
膜上に誘電体膜を形成する工程と,前記誘電体膜上に第
2の導電体膜を形成する工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法が提供される。
【0038】かかる製造方法によれば,ストレージホー
ルの深さを従来のストレージホールよりも深くすること
ができ,また,ストレージホール内に導電体柱の一部を
突出させることが可能であるため,ストレージホール内
部の表面積が増大することになる。この結果,キャパシ
タの容量を増加させることが可能となる。
【0039】請求項12によれば半導体基板上に第1の
絶縁膜層を形成する工程と,前記第1の絶縁膜層を開口
してコンタクトホールを形成する工程と,前記コンタク
トホール内に導電体柱を形成する工程と,前記第1の絶
縁膜層上に第2の絶縁膜を形成する工程と,前記第2の
絶縁膜上に,第3の絶縁膜を形成する工程と,前記導電
体柱の周辺部の前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁
膜を除去して,前記導電柱の一部を内部に備えるストレ
ージホールを形成する工程と,前記ストレージホールの
内壁を形成する前記第2の絶縁膜を前記ストレージホー
ルの軸方向に対して直角方向に所定の範囲で除去する工
程と,前記ストレージホールの内壁および前記導電体柱
の表面に導電体層を形成する工程と,前記導電体層上お
よび前記第3の絶縁膜上に誘電体膜を形成する工程と,
前記誘電体膜上に第2の導電体層を形成する工程とを有
することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供され
る。かかる製造方法によれば,請求項5に記載の半導体
装置を少ない工程で効率よく提供することが可能とな
る。
【0040】請求項13によれば,前記ストレージホー
ルを形成する際に,前記ストレージホール内に露出した
前記第1の絶縁膜層を前記ストレージホールの軸方向に
所定の深さ除去することを特徴とする請求項12に記載
の半導体装置の製造方法が提供される。かかる製造方法
によれば,ストレージホールは,従来よりも深く形成さ
れ,ストレージホール内の表面積をさらに増大させるこ
とが可能となる。したがって,半導体装置におけるキャ
パシタの占有面積を増加させることなくキャパシタ容量
をさらに増加させることが可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に,添付図面を参照しなが
ら,本発明にかかる半導体装置およびその製造方法につ
いて詳細に説明する。なお,以下の説明において,略同
一の機能および構成を有する構成要素については,同一
符号を付することにより,重複説明を省略することにす
る。
【0042】(第1の実施の形態)本実施形態にかかる
シリンダ構造のスタック型キャパシタを採用したDRA
Mについて,図1および図2に基づいて説明をおこな
う。なお,図1は,本実施形態にかかるDRAMを上方
から見たときの上面図であり,図2は,図1におけるD
RAMをビット線方向(A−A’方向)で切断したとき
の断面図である。
【0043】本実施形態にかかる半導体装置は,図1お
よび図2に示すように,凸型のアクティブ領域101の
突起部にはビット線コンタクト103が形成され,この
ビット線コンタクト103を挟むような形でトランスフ
ァゲートとなるワード線102が形成されている。一
方,アクティブ領域101の突起部の上方には,ワード
線102と交差する形で垂直方向にビット線104が形
成されている。また,このアクティブ領域101の両端
部には,ストレージホール14が形成され,このセルコ
ンタクト105を覆うような形でストレージコンタクト
106が形成されている。
【0044】また,ストレージホール14内の埋込ポリ
シリコン13は,第1の絶縁膜層(第1の中間絶縁膜
7,第2の中間絶縁膜9およびストッパ窒化膜11)か
ら上部方向に突出した形で形成されている。そして,キ
ャパシタの下部電極(薄いポリシリコン15),薄い誘
電体膜17,キャパシタの上部電極(第2ポリシリコン
18)が,埋込ポリシリコン13の側壁,ストレージホ
ール14の底部,側壁に形成されている。この埋込ポリ
シリコン13は,P型シリコン基板上1のメモリセル内
に形成されたMOSFETのソースまたはドレインの一
端をキャパシタの下部電極に接続するための導電材であ
り,拡散層5上に柱状に形成された埋込ポリシリコン1
3の上部は,キャパシタの下部電極と接している。
【0045】従来においては,埋込ポリシリコン13
は,第1の絶縁膜層の高さ(すなわち,ストッパ窒化膜
10の表面高さ)に合わせて周囲と平坦になるように形
成されていたので,シリンダ内部の下部電極もストッパ
窒化膜10上に平坦な形状で形成されていた。本実施形
態においては,この埋込ポリシリコン13を第1の絶縁
膜層の上部(すなわち,ストッパ窒化膜10)から突出
させ,突出した埋込ポリシリコン13の表面に下部電極
を形成することによって,埋込ポリシリコン13の突出
部面積分のキャパシタ表面積を増加することができる。
このような構造のスタック型キャパシタを採用すること
により,キャパシタ下部電極のシリンダ高さを高くする
ことなく,キャパシタ容量を増加することができる。
【0046】なお,この埋込ポリシリコン13が接続さ
れているMOSFETの拡散層5の他方を,ビット線コ
ンタクト103を介してビット線104が接続すること
によって,1トランジスタ−1キャパシタの構成を有す
るDRAMを作製することができる。このようなDRA
Mの製造方法を,図3〜図10に基づいて説明をおこな
う。
【0047】まず,図3に示すように,P型シリコン基
板1上に,例えば,STI法によってP型シリコン基板
1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域となる
素子分離酸化膜2を形成する。
【0048】次いで,図4に示すように,ゲート酸化に
よりゲート酸化膜3を形成した後,ゲート電極4を形成
する。このゲート電極4は,高濃度にドープされた多結
晶シリコンを例えばCVD法などの方法で形成した後,
ホトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパ
ターニングしてワード線102を形成する。そして,リ
ンや砒素等の元素をイオン注入法によりシリコン基板1
中に注入して,ソースドレイン領域となる拡散層5を形
成し,さらに,酸化膜のサイドウォール6を形成して,
トランスファーゲートとなるMOSFETを形成する。
【0049】さらに,CVD法などの方法により第1中
間絶縁膜(酸化膜など)7を形成したのち,ホトリソグ
ラフィ技術,エッチング技術を用いて,ビット線コンタ
クト103をトランスファーゲートのソース・ドレイン
の一方に開口する。その後,N型ポリシリコンをCVD
法などの方法により形成し,ホトリソグラフィ技術,エ
ッチング技術を用いて,ビット線104を形成する。例
えば,このビット線104には,多結晶シリコンとシリ
サイドの複合膜(ポリサイド)等の金属が用いられる。
【0050】次いで,CVD法などの方法により第2中
間絶縁膜9(酸化膜など)を形成し,CVD法などの方
法によりストッパ窒化膜10を形成し,さらに,CVD
法などの方法により第2の絶縁膜である犠牲酸化膜11
を形成する。
【0051】このストッパ窒化膜10は,犠牲酸化膜1
1をドライエッチングにより除去する際に,下の層まで
エッチングが進行しないようにするために設けられてい
る。このストッパ窒化膜10の膜厚は,犠牲酸化膜11
の膜厚,ドライエッチングの酸化膜と窒化膜とのエッチ
ングレートの比率などの条件によって決定される。通常
の場合,このストッパ窒化膜10の膜厚は,20nm程
度の膜厚が必要である。
【0052】一方,犠牲酸化膜11の膜厚は,所望のシ
リンダの高さに対応して形成されるので,必要なキャパ
シタ容量とセル面積に応じて決定される。例えば,必要
なキャパシタ容量が25fF/Cellであって,セル
面積が0.4μm×0.8μm=0.32μm2の1G
bDRAM(最小加工寸法=0.18μm)を作製しよ
うとする場合には,ストレージホール14のサイズは,
(0.4−0.18)μm×(0.8−0.18)μm
=0.22μm×0.62μm=0.1364μm2と
なる。ここで,0.18umのセルコンタクト105を
形成し,誘電体膜の膜厚を酸化膜換算膜厚で4nmとす
るという条件で,犠牲酸化膜11の膜厚(すなわち,シ
リンダ高さ)を計算すると,必要な犠牲酸化膜11の膜
厚は,1.28μmとなる。従来の埋込ポリシリコンを
突出させない構造について,同じ条件下で計算すると,
1.72umの高さが必要となるので,埋込ポリシリコ
ン13を第1の絶縁膜層から突出させる構造とすること
によって,シリンダの高さ(犠牲酸化膜11の膜厚)を
0.44um(約25%)も低くすることができる。
【0053】このように,セル部の高さと周囲部と絶対
段差を少なくした状態で,同一のキャパシタ容量を得る
ことができるので,キャパシタを作成した後工程での配
線加工を容易におこなうことができる。また,同じ絶対
段差のセル部であれば,キャパシタ容量を増大すること
ができる。
【0054】次いで,図5に示すように,ホトリソグラ
フィ技術,エッチンッグ技術を用いて,第1中間絶縁膜
7,第2中間絶縁膜9,ストッパ窒化膜10,犠牲酸化
膜11にストレージホール14のパターンでコンタクト
ホール12を形成する。そして,CVD法などの方法に
より埋込ポリシリコン13を全面に形成した後,エッチ
バックにより埋込ポリシリコン13がコンタクトホール
12に残るように加工する。なお,このコンタクトホー
ル12内に埋込ポリシリコン13を形成する際には,最
初に形成する膜厚をコンタクトホール12の半径よりも
約10%厚くする方法を採用することによって,コンタ
クトホール12内でボイドが発生することなく埋込ポリ
シリコン13を形成することができる。
【0055】次いで,図6に示すように,ホトリソグラ
フィ技術,エッチング技術を用いて,犠牲酸化膜11の
一部をストレージ106のパターンで除去してストレー
ジホール14を形成する。この犠牲酸化膜11の下層に
はストッパ窒化膜10が設けられ,第2中間絶縁膜9な
どの下層部分がエッチングされることはない。このエッ
チングの際に,犠牲酸化膜11のエッチングレートが埋
込ポリシリコン13のエッチングレートよりも大きなエ
ッチング方法を採用することによって,埋込ポリシリコ
ン13をエッチングすることなく,犠牲酸化膜11のみ
を除去することができる。
【0056】また,この方法を採用すると,コンタクト
ホール12の形状で形成されている埋込ポリシリコン1
3が犠牲酸化膜11を除去するだけで,上部に突出した
埋込ポリシリコン13が自然に形成される。このよう
に,上部に突出した埋込ポリシリコン13は,コンタク
トホール12の位置で自己整合的に形成することができ
るので,別途に作製したポリシリコンをコンタクトホー
ル12内に挿入する方法のように,複数の作業を行う必
要はなく,また,埋込ポリシリコン13にズレが生じる
ことはない。また,下部電極のシリンダ状突起部から中
央の位置に正確に埋込ポリシリコン13を形成すること
ができるので,埋込ポリシリコン13とシリンダ突起部
の間で均一な空間を得ることができ,この結果,均質な
キャパシタを形成することができる。
【0057】次いで,図7に示すように,例えばCVD
法などの方法により,露出して凹凸形状となっている埋
込ポリシリコン13,ストッパ窒化膜10,犠牲酸化膜
11上に薄いポリシリコン15を全面に形成する。この
薄いポリシリコン15は,キャパシタの下部電極となる
ため,20nm程度の膜厚が必要である。
【0058】次いで,図8に示すように,埋込酸化膜1
6を全面に形成する。この埋込酸化膜16は,ストレー
ジホール14と埋込ポリシリコン13の間を埋め込む目
的で形成するため,埋込酸化膜16の膜厚はトレージホ
ール14と埋込ポリシリコン13の間隔の半分以上の厚
さが必要である。すなわち,長辺方向のストレージホー
ル14と埋込ポリシリコン13のギャップが0.2μm
であるとすると,その半分以上(すなわち,100nm
以上)の膜厚の埋込酸化膜16を形成する必要がある。
その後,埋込酸化膜16の表面部分をエッチバックまた
はCMP法などの方法により除去することによって,埋
込酸化膜16の上部表面領域に形成されている薄いポリ
シリコン15(すなわち,埋込ポリシリコン13と犠牲
酸化膜10の上部表面に形成された薄いポリシリコン1
5)を露出させる。
【0059】次いで,図9に示すように,露出している
上部表面領域の薄いポリシリコン15をエッチングによ
り除去する。このとき,酸化膜のエッチングレートより
もポリシリコンのエッチングレートが高いエッチング方
法を採用することにより,埋込酸化膜16に被われてい
る薄いポリシリコン15がエッチングされることなく,
上部表面領域に形成された薄いポリシリコン15のみを
除去することができる。
【0060】そして,図10に示すように,希フッ酸に
よるエッチングにより,埋込酸化膜16および犠牲酸化
膜11を除去する。この希フッ酸では,薄いポリシリコ
ン15がほとんどエッチングされることはないので,埋
込酸化膜16および犠牲酸化膜11のみを除去すること
ができる。また,犠牲酸化膜11の下層にはストッパ窒
化膜10が積層されているので,第2中間絶縁膜9など
の下層がエッチングされることもない。
【0061】その後,CVD法などの方法により,例え
ば窒化膜などの薄い誘電体膜17を形成し,第2ポリシ
リコン18を形成してキャパシタ上部電極を形成するこ
とによって,図2に示すように,キャパシタが作製され
る。このとき,シリンダの内壁のみならず外壁にもキャ
パシタが形成される。その後,メタル配線の形成工程な
どの後工程を経ることによって,本実施形態にかかるD
RAMが完成する。
【0062】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,セル部と周辺部とに
おける絶対段差を大幅に低減して同一のキャパシタ容量
を得ることができる。この結果,上層の配線工程では,
ホトリソグラフィ工程,エッチング工程を飛躍的に簡易
におこなうことが可能となり,今後の高集積化,微細化
に対応した構造を有するDRAM等の半導体装置を提供
することができる。
【0063】また,ホトリソグラフィ工程など新たな工
程を増やすことなく,また,新たな技術を採用せずに,
キャパシタ容量を増加させることができる。さらに,キ
ャパシタの下部電極と接合するためのシリコン柱をセル
コンタクトに対し自己整合的に形成することが可能であ
り,シリンダから中央の位置に正確にシリコン柱を形成
することができるので,均質なキャパシタの形成をおこ
なうことができる。
【0064】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいては,ホトリソグラフィ工程により形成したストレ
一ジコンタクトのパターンで犠牲酸化膜を除去してから
下部電極を形成しているが,ストレージホールを形成せ
ずに犠牲酸化膜を全て除去しても第1の実施形態と同様
のキャパシタ構造を得ることができる。すなわち,本実
施形態においては,第1実施形態と比較してホトリソグ
ラフィ工程を省略した製造方法を提供するものである。
以下,本実施形態にかかるシリンダ構造のスタック型キ
ャパシタを採用したDRAMについて,図11および図
12に基づいて,説明をおこなう。なお,図11は,本
実施形態にかかるDRAMを上方から見たときの上面図
であり,図12は,図11におけるDRAMをビット線
方向(A−A’方向)で切断したときの断面図である。
【0065】本実施形態にかかるDRAMは,図11お
よび図12に示すように,セルコンタクト105から上
方に伸びる埋込ポリシリコン13と接触するようにスト
ッパ窒化膜10上の所定範囲に薄いポリシリコン15が
形成され,さらに,この薄いポリシリコン15の縁部と
接触して第2の薄いポリシリコン20がストッパ窒化膜
10上にシリンダ状に突出している。このように,埋込
ポリシリコン13と第2の薄いポリシリコン20とは,
薄いポリシリコン15を介して電気的に接続されてい
る。このようにシリンダ状のキャパシタ下部電極が形成
され,その周囲に薄い誘電体膜17とキャパシタの上部
電極となる第2ポリシリコン18が形成されている。そ
して,この埋込ポリシリコン13は,トランスファゲー
トとなるMOSFETの拡散層に接続されており,MO
SFETの拡散層の他方は,ビット線コンタクト103
を介してビット線104が接続されている。
【0066】かかるDRAMは,キャパシタ下部電極の
一部を構成する埋込ポリシリコン13の突出部の回り
に,自己整合的にシリンダ構造を形成することができる
ので,ホトリソグラフィ工程を省略しても,第1実施形
態と同一構造のDRAMを作製することができる。この
ようなDRAMの製造方法を,図13〜図19に基づい
て説明をする。
【0067】まず,図13に示すように,P型シリコン
基板1上に,例えば,STI法によってP型シリコン基
板1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域とな
る素子分離酸化膜2を形成する。
【0068】次いで,図14に示すように,シリコン基
板1上にゲート酸化膜3を形成した後,ゲート電極4を
形成する。このゲート電極4は,高濃度にドープされた
多結晶シリコンを例えばCVD法などの方法で形成した
後,ホトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い
てパターニングしてワード線102を形成する。そし
て,リンや砒素等の元素をイオン注入法によりシリコン
基板1中に注入して,ソースドレイン領域となる拡散層
5を形成し,さらに,酸化膜のサイドウォール6を形成
して,トランスファーゲートとなるMOSFETを形成
する。
【0069】さらに,CVD法などの方法により第1中
間絶縁膜(酸化膜など)7を形成したのち,ホトリソグ
ラフィ技術,エッチング技術を用いて,ビット線コンタ
クト103をトランスファーゲートのソース・ドレイン
の一方に開口する。その後,N型ポリシリコンをCVD
法などの方法により形成し,ホトリソグラフィ技術,エ
ッチング技術を用いて,ビット線104を形成する。例
えば,このビット線104には,多結晶シリコンとシリ
サイドの複合膜(ポリサイド)等の金属が用いられる。
【0070】次いで,CVD法などの方法により第2中
間絶縁膜9(酸化膜など)を形成し,CVD法などの方
法によりストッパ窒化膜10を形成し,さらに,CVD
法などの方法により犠牲酸化膜11を形成する。
【0071】このストッパ窒化膜10は,犠牲酸化膜1
1をドライエッチングにより除去する際に,下の層まで
エッチングが進行しないようにするために設けられてい
る。このストッパ窒化膜10の膜厚は,犠牲酸化膜11
の膜厚,ドライエッチングの酸化膜と窒化膜とのエッチ
ングレートの比率などの条件によって決定される。通常
の場合,このストッパ窒化膜10の膜厚は,20nm程
度の膜厚が必要である。また,犠牲酸化膜11の膜厚
は,第1の実施の形態と同様の膜厚となる。
【0072】次いで,図15に示すように,ホトリソグ
ラフィ技術,エッチンッグ技術を用いて,第1中間絶縁
膜7,第2中間絶縁膜9,ストッパ窒化膜10,犠牲酸
化膜11にセルコンタクト105のパターンでコンタク
トホール12を形成する。そして,CVD法などの方法
により埋込ポリシリコン13を全面に形成した後,エッ
チバックにより埋込ポリシリコン13がコンタクトホー
ル12に残るように加工する。このとき,埋込ポリシリ
コン13をコンタクトホール12内に形成する際には,
最初に形成する膜厚をコンタクトホール12の半径より
も約10%厚くする方法を採用すると,コンタクトホー
ル12内でボイドが発生することなく埋込ポリシリコン
13を形成することができる。
【0073】次いで,図16に示すように,希フッ酸等
によるエッチング技術により,犠牲酸化膜11を除去す
る。この犠牲酸化膜11の下層にはストッパ窒化膜10
が設けられ,第2中間絶縁膜9などの下層部分がエッチ
ングされることはない。このエッチングの際に,犠牲酸
化膜11のエッチングレートが埋込ポリシリコン13の
エッチングレートよりも大きなエッチング方法を採用す
ることによって,埋込ポリシリコン13をエッチングす
ることなく,犠牲酸化膜11のみを除去することができ
る。
【0074】第1の実施の形態においては,ホトリソグ
ラフィ工程で形成したストレージコンタクト106のパ
ターンで犠牲酸化膜11を除去して,ストレージホール
14を形成していたが,本実施形態においては,このホ
トリソグラフィ工程をおこなわずに犠牲酸化膜11を全
て除去している。このため,以下の製造工程を経て,シ
リンダ構造を有するキャパシタ下部電極を形成する。
【0075】すなわち,例えばCVD法などの方法によ
り,露出して凹凸形状となっている埋込ポリシリコン1
3,ストッパ窒化膜10上に,薄いポリシリコン15を
全面に形成する。この薄いポリシリコン15は,キャパ
シタの下部電極となるものであり,後の工程で形成され
るキャパシタ下部電極のシリンダ部(第2の薄いポリシ
リコン20)と埋込ポリシリコン13との間を電気的に
接続する必要がある。このため,薄いポリシリコン15
の膜厚として,50nm程度の膜厚が必要である。
【0076】次いで,例えばCVD法などの方法によ
り,薄いポリシリコン15上にダミー酸化膜19を形成
する。このダミー酸化膜19は,下部電極のシリンダ部
(第2の薄いポリシリコン20)を形成する際に,埋込
ポリシリコン13と接触することがないように,埋込ポ
リシリコン13と下部電極のシリンダ部(第2の薄いポ
リシリコン20)との間にスペーサーとして形成するも
のである。また,ダミー酸化膜19の膜厚が厚すぎる
と,シリンダーを形成したときに隣のシリンダと接触し
てしまうので,隣接するキャパシタ下部電極のシリンダ
部と接触しない程度の膜厚とする必要がある。
【0077】次いで,図17に示すように,ダミー酸化
膜19および薄いポリシリコン15を異方性エッチング
により除去する。すなわち,この異方性エッチングで
は,埋込ポリシリコン13の側壁に形成されている薄い
ポリシリコン15およびダミー酸化膜19がエッチング
されることはなく,ストッパ窒化膜10上に形成されて
いるダミー酸化膜19および薄いポリシリコン15のみ
を除去することができる。このような異方性エッチング
により,シリンダ部の内底部のみの下部電極が薄いポリ
シリコン15によって形成され,その上部にはダミー酸
化膜19が残っている形状となる。
【0078】次いで,図18に示すように,CVD法な
どの方法により,第2の薄いポリシリコン20を,埋込
ポリシリコン13,ダミー酸化膜19,薄いポリシリコ
ン15,ストッパ窒化膜10の全面に形成する。この第
2の薄いポリシリコン20は,キャパシタの下部電極の
シリンダ部を形成するものである。したがって,この第
2の薄いポリシリコン20は,薄いポリシリコン15と
接触するように形成され,20nm程度の膜厚が必要と
なる。
【0079】次いで,図19に示すように,第2の薄い
ポリシリコン20をダミー酸化膜19と薄いポリシリコ
ン15が形成されている部分を除いて,エッチングなど
の方法により除去する。このとき,酸化膜のエッチング
レートよりもポリシリコンのエッチングレートが高い異
方性エッチング方法を採用することにより,ダミー酸化
膜19の領域はエッチングされることなく,他の領域に
形成された薄いポリシリコン15のみを除去することが
できる。このような方法により,キャパシタ下部電極の
シリンダ部内にダミー酸化膜19が埋め込まれている状
態となっている。
【0080】その後,シリンダの内部に残っているダミ
ー酸化膜19を希フッ酸などのエッチング技術により除
去する。この希フッ酸では,ポリシリコンがほとんどエ
ッチングされることはないので,薄いポリシリコン1
5,埋込ポリシリコン13及び第2の薄いポリシリコン
20をエッチングすることなく,ダミー酸化膜19のみ
を除去することができる。また,他の部分は,ストッパ
窒化膜10が積層されているので,第2中間絶縁膜9な
どの下層がエッチングされることはない。
【0081】その後,CVD法などの方法により,例え
ば窒化膜などの薄い誘電体膜17を形成し,第2ポリシ
リコン18を形成してキャパシタ上部電極を形成するこ
とによって,図12に示すように,キャパシタが作製さ
れる。このとき,シリンダの内壁のみならず外壁にもキ
ャパシタが形成される。その後,メタル配線の形成工程
などの後工程を経ることによって,本実施形態にかかる
DRAMが完成する。
【0082】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,第1の実施形態と比
較して,ホトリソグラフィ工程を一つ省略したことによ
り,簡単な方法でセル部と周辺部とにおける絶対段差を
大幅に低減したキャパシタ構造を有するDRAMを提供
することができる。
【0083】(第3の実施の形態)第1の実施形態で
は,犠牲酸化膜を除去したシリンダ構造を有するキャパ
シタを作製しているが,シリンダ部と隣接するキャパシ
タのシリンダ部との間にシリンダと同一高さの犠牲酸化
膜を残した構造とすることによって,キャパシタの容量
を増加させるばかりでなく,セル部と周辺部の段差を完
全に抑制することができる。
【0084】以下,本実施形態にかかるシリンダ構造の
スタック型キャパシタを採用したDRAMについて,図
20および図21に基づいて,説明をおこなう。なお,
図20は,本実施形態にかかるDRAMを上方から見た
ときの上面図であり,図21は,図20におけるDRA
Mをビット線方向(A−A’方向)で切断したときの断
面図である。
【0085】本実施形態にかかるDRAMは,図20お
よび図21に示すように,ストレージコンタクト106
の下部にセルコンタクト105が形成され,さらに,こ
のセルコンタクト105に埋め込まれた埋込ポリシリコ
ン13がストッパ窒化膜10から上部に突出した形で形
成されいる。すなわち,ストレージホール14の底部,
側壁および埋込ポリシリコン13の表面上に薄いポリシ
リコン15が形成され,その周囲に薄い誘電体膜17と
キャパシタの上部電極となる第2ポリシリコン18が形
成されている。すなわち,シリンダの外部には犠牲酸化
膜11が形成されているので,第1の実施の形態と異な
り,シリンダ部の外壁にキャパシタは作製されない。
【0086】そして,この埋込ポリシリコン13は,ト
ランスファゲートとなるMOSFETの拡散層に接続さ
れており,MOSFETの拡散層の他方は,ビット線コ
ンタクト103を介してビット線104が接続されてい
る。この様な構造とすることにより,1トランジスタ・
1キャパシタ構成のDRAMを作製することが出来る。
【0087】かかるDRAMは,犠牲酸化膜11を残す
ようにしたことで周辺部とDRAMセル部との間の段差
を発生させない構造を有しているので,キャパシタの上
部電極となる第2ポリシリコン18を形成した後,複雑
な平坦化工程を行うことなく配線層の加工を行うことが
出来る。このようなDRAMの製造方法を,図22〜2
9に基づいて説明をする。
【0088】まず,図22に示すように,P型シリコン
基板1上に,例えば,STI法によってP型基板1に浅
い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域となる素子分
離酸化膜2を形成する。
【0089】次いで,図23に示すように,シリコン基
板1上にゲート酸化膜3を形成した後,ゲート電極4を
形成する。このゲート電極4は,高濃度にドープされた
多結晶シリコンを例えばCVD法などの方法で形成した
後,ホトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用い
てパターニングしてワード線102を形成する。そし
て,リンや砒素等の元素をイオン注入法によりシリコン
基板1中に注入して,拡散層5となるソースドレイン領
域を形成し,さらに,酸化膜のサイドウォール6を形成
して,トランスファーゲートとなるMOSFETを形成
する。
【0090】さらに,CVD法などの方法により第1中
間絶縁膜(酸化膜など)7を形成したのち,ホトリソグ
ラフィ技術,エッチング技術を用いて,ビット線コンタ
クト103をトランスファーゲートのソース・ドレイン
の一方に開口する。その後,N型ポリシリコンをCVD
法などの方法により形成し,ホトリソグラフィ技術,エ
ッチング技術を用いて,ビット線104を形成する。例
えば,このビット線104には,多結晶シリコンとシリ
サイドの複合膜(ポリサイド)等の金属が用いられる。
【0091】次いで,CVD法などの方法により第2中
間絶縁膜9(酸化膜など)を形成し,CVD法などの方
法により第1のストッパ窒化膜10を形成する。そし
て,CVD法などの方法により犠牲酸化膜11を形成
し,さらに,CVD法などの方法により第2ストッパ窒
化膜21を形成する。
【0092】第1のストッパ窒化膜10は,犠牲酸化膜
11をドライエッチングにより除去する際に,下の層ま
でエッチングが進行しないようにするために設けられて
いる。このストッパ窒化膜10の膜厚は,犠牲酸化膜1
1の膜厚,ドライエッチングの酸化膜と窒化膜とのエッ
チングレートの比率などの条件によって決定される。通
常の場合,このストッパ窒化膜10の膜厚は,20nm
程度の膜厚が必要である。
【0093】一方,犠牲酸化膜11の膜厚は,シリンダ
の外壁部にキャパシタを形成することができないので,
第1の実施の形態と同一のキャパシタ容量を得るために
は,1.5倍程度の膜厚(シリンダ高さ)が必要とな
る。
【0094】また,第2ストッパ窒化膜21の膜厚は,
コンタクトホール12内の埋込ポリシリコン13以外の
部分をエッチバックにより除去する際のオーバーエッチ
ングと,埋込酸化膜16を希フッ酸により除去する際に
犠牲酸化膜11を保護することを考慮すると,実験的
に,約20nm程度の膜厚が必要であることが分かって
いる。
【0095】次いで,図24に示すように,ホトリソグ
ラフィ技術,エッチンッグ技術を用いて,第1中間絶縁
膜7,第2中間絶縁膜9,ストッパ窒化膜10,犠牲酸
化膜11,第2ストッパ窒化膜21にセルコンタクト1
05のパターンでコンタクトホール12を形成する。そ
して,CVD法などの方法により埋込ポリシリコン13
を全面に形成した後,エッチバックにより埋込ポリシリ
コン13がコンタクトホール12に残るように加工す
る。このコンタクトホール12内に埋込ポリシリコン1
3を形成する際には,最初に形成する膜厚をコンタクト
ホール12の半径よりも約10%厚くする方法を採用す
ると,コンタクトホール12内でボイドが発生すること
なく埋込ポリシリコン13を形成することができる。
【0096】次いで,図25に示すように,ホトリソグ
ラフィ技術,エッチング技術を用いて,犠牲酸化膜1
1,第2ストッパ窒化膜21の一部をストレージコンタ
クト106のパターンで除去してストレージホール14
を形成する。この犠牲酸化膜11の下層にはストッパ窒
化膜10が設けられ,第2中間絶縁膜9などの下層部分
がエッチングされることはない。このエッチングの際
に,犠牲酸化膜11のエッチングレートが埋込ポリシリ
コン13のエッチングレートよりも大きなエッチング方
法を採用することによって,埋込ポリシリコン13をエ
ッチングすることなく,犠牲酸化膜11のみを除去する
ことができる。
【0097】次いで,図26に示すように,例えばCV
D法などの方法により,露出して凹凸形状となっている
埋込ポリシリコン13,ストッパ窒化膜10,犠牲酸化
膜11,第2ストッパ窒化膜21上に薄いポリシリコン
15を全面に形成する。この薄いポリシリコン15は,
キャパシタの下部電極となるため,20nm程度の膜厚
が必要である。
【0098】次いで,図27に示すように,埋込酸化膜
16を全面に形成する。この埋込酸化膜16は,ストレ
ージホール14と埋込ポリシリコン13の間を埋め込む
目的で形成するため,埋込酸化膜16の膜厚はストレー
ジホール14と埋込ポリシリコン13の間隔の半分以上
の厚さが必要である。すなわち,長辺方向のストレージ
ホール14と埋込ポリシリコン13のギャップが0.2
μmであるとすると,その半分以上(すなわち,100
nm以上)の膜厚の埋込酸化膜16を形成する必要があ
る。その後,埋込酸化膜16の表面部分をエッチバッ
ク,CMP法などの方法により除去することによって,
埋め込み酸化膜16の上部表面領域に形成されている薄
いポリシリコン15(すなわち,埋込ポリシリコン13
と犠牲酸化膜11の上部表面に形成された薄いポリシリ
コン15)を露出させる。
【0099】次いで,図28に示すように,露出してい
る表面領域の薄いポリシリコン15をエッチングにより
除去する。このとき,酸化膜や窒化膜のエッチングレー
トよりもポリシリコンのエッチングレートが高いエッチ
ング方法を採用することにより,埋込酸化膜16や第2
ストッパ窒化膜21に被われている薄いポリシリコン1
5がエッチングされることなく,表面領域に形成された
薄いポリシリコン15のみを除去することができる。こ
のように,第1の実施の形態と異なり,犠牲酸化膜11
上に第2ストッパ窒化21を形成しているので,シリン
ダの外側に形成されている犠牲酸化膜11を残すことが
できる。
【0100】その後,図29に示すように,希フッ酸に
よるエッチングにより埋込酸化膜16を除去する。希フ
ッ酸では,薄いポリシリコン15および第2ストッパ窒
化膜21がほとんどエッチングされることはないので,
埋込酸化膜16のみを除去することができる。
【0101】その後,CVD法などの方法により,例え
ば窒化膜などの薄い誘電体膜17を形成し,第2ポリシ
リコン18を形成してキャパシタ上部電極を形成するこ
とによって,図21に示すように,キャパシタが作製さ
れる。その後,メタル配線の形成工程などの後工程を経
ることによって,本実施形態にかかるDRAMが完成す
る。
【0102】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,セル部と周辺部の段
差を完全に抑制することができるので,第2ポリシリコ
ン形成後に複雑な平坦化工程を行う必要がない。この結
果,極めて簡単な層間膜形成工程を行うことで上部配線
の工程を行うことが出来る。
【0103】(第4の実施の形態)本実施形態において
は,上記実施形態においては,犠牲酸化膜のみを除去し
てストレージホールを形成しているが,犠牲酸化膜の下
層のストッパ窒化膜も除去することによって,ストレー
ジホール内に形成されるキャパシタの表面積を増加させ
ことができる。このような半導体装置の製造方法を,図
30に基づいて説明をする。以下に詳細にその製造方法
を示す。
【0104】まず,図30(a)に示すように,P型シ
リコン基板1上に,例えば,STI法によって半導体基
板1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域とな
る素子分離酸化膜2(2000〜6000Å)およびゲ
ート酸化膜3(60〜250Å)を形成する。次いで,
例えばCVD法などの方法により導電性膜であるポリシ
リコン膜(1000〜4000Å)を形成した後,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いてゲート電極
4を形成する。そして,ヒ素やリンなどの元素をイオン
注入法によりシリコン基板1中に注入し,拡散層5を形
成する。
【0105】次いで,図30(b)に示すように,CV
D法などの方法により第1中間絶縁膜(酸化膜など)7
を3000〜6000Å形成した後,ホトリソグラフィ
技術,エッチング技術を用いてビット線コンタクト10
3を開口する。そして,CVD法などの方法によりN型
のポリシリコンを全面に形成し,ホトリソグラフィ技
術,エッチング技術を用いて,ビット線104を形成す
る。
【0106】次いで,図30(c)に示すように,CV
D法などの方法により第2中間絶縁膜9(3000〜6
000Å)を生成した後,酸化膜に対してエッチングも
選択比を十分に得られる絶縁膜,例えばストッパ窒化膜
10(300〜1000Å)をCVD法などの方法によ
り生成した後,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術
を用いてコンタクトホール12を開口する。そして,C
VD法などの方法によりN型ポリシリコン24を全面に
形成する。
【0107】次いで,図30(d)に示しように,全面
エッチバックにより埋込ポリシリコン13がコンタクト
ホール12のみに残るよう加工する。そして,CVD法
などの方法により犠牲酸化膜11を3000〜1000
0Å形成し,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術を
用いてストレージホール14を開口する。
【0108】このエッチングは,従来と異なり,第1の
エッチングと第2のエッチングの2回に分けて,ストッ
パ窒化膜10の除去もおこなう。すなわち,第1のエッ
チングにより犠牲酸化膜11だけを除去し,第2のエッ
チングでストッパ窒化膜10だけを除去する。このよう
な方法によれば,第2中間絶縁膜(酸化膜など)9と埋
込ポリシリコン13がエッチングされず,また,ビット
線104が露出することもない。このように,ストレー
ジホール14の形成時に,犠牲酸化膜11のみならずス
トッパ窒化膜10を除去することによって,ストレージ
ホール14内部の表面積を増加させることができる。こ
の結果,犠牲酸化膜11を高く形成しなくても,キャパ
シタ容量を増加させることができる。
【0109】次いで,図30(e)に示すように,CV
D法などの方法によりN型の薄いポリシリコン15を3
00〜1000A形成した後,ホトリソグラフィ技術,
エッチング技術を用いて,キャパシタの下部電極を形成
する。そして,CVD法などの方法により薄い誘電体膜
17を形成した後,CVD法などの方法によりN型にド
ーブされた第2ポリシリコン18を形成することによっ
てキャパシタの上部電極とする。なお,この薄い誘電体
膜17は,酸化膜,窒化膜または酸化膜/窒化膜/酸化
膜のように積層して形成されたものであり,誘電体の機
能を有している。その後,メタル配線の形成工程などの
後工程を経ることによって,本実施形態にかかるDRA
Mが完成する。
【0110】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,ストレージホールの
形成時に,犠牲酸化膜のみならずストッパ窒化膜も除去
することによって,ストレージホール内部の表面積を増
加させることができる。この結果,犠牲酸化膜を高く形
成しなくても,キャパシタ容量を増加させることができ
る。
【0111】(第5の実施の形態)本実施形態において
は,埋込ポリシリコン13が突出しているストレージホ
ールにキャパシタが形成されている半導体装置の製造方
法を,図31に基づいて説明をする。以下に詳細にその
製造方法を示す。
【0112】まず,図31(a)に示すように,P型シ
リコン基板1上に,例えば,STI法によって半導体基
板1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域とな
る素子分離酸化膜2(2000〜6000Å)およびゲ
ート酸化膜3(60〜250Å)を形成する。次いで,
例えばCVD法などの方法により導電性膜であるポリシ
リコン膜(1000〜4000Å)を形成した後,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いてゲート電極
4を形成する。そして,ヒ素やリンなどの元素をイオン
注入法によりシリコン基板1中に注入し,拡散層5を形
成する。
【0113】次いで,図31(b)に示すように,CV
D法などの方法により,第1中間絶縁膜7を3000〜
6000Å形成した後,ホトリソグラフィ技術,エッチ
ング技術を用いてビット線コンタクト103を開口す
る。そして,CVD法などの方法によりN型のポリシリ
コンを全面に形成し,ホトリソグラフィ技術,エッチン
グ技術を用いて,ビット線104を形成する。
【0114】次いで,図31(c)に示すように,CV
D法などの方法により,第2中間絶縁膜(酸化膜など)
9(3000〜6000Å)を生成した後,酸化膜に対
してエッチング選択比を十分に得られる絶縁膜,例えば
ストッパ窒化膜10(300〜1000Å)をCVD法
などの方法により生成し,更に,CVD法などの方法に
より,犠牲酸化膜11(3000〜10000Å)を生
成する。その後,ホトリソグラフィ技術,エッチング技
術を用いてコンタクトホール12を開口する。そして,
CVD法などの方法によりN型のポリシリコン24を全
面に形成する。
【0115】次いで,図31(d)に示すように,全面
エッチバックにより埋込ポリシリコン13がコンタクト
ホール12のみに残るよう加工する。そして,CVD法
などの方法により犠牲酸化膜11を3000〜1000
0Å形成し,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術を
用いてストレージホール14を開口する。このエッチン
グは,第2中間絶縁膜(酸化膜など)9の除去だけをお
こない,ストッパ窒化膜10や埋め込みポリシリコン1
3まで除去されないようにおこなう。このように,スト
レージホール14の形成時に,埋込ポリシリコン13を
除去することなく犠牲酸化膜11のみを除去することに
よって,埋込ポリシリコン13が上部に突出したストレ
ージホール14を形成することができるので,ストレー
ジホール14内部の表面積を増加させることができる。
この結果,犠牲酸化膜11を高く形成しなくても,キャ
パシタ容量を増加させることができる。
【0116】次いで,図31(e)に示すように,CV
D法などの方法によりN型の薄いポリシリコン15を3
00〜1000A形成した後,ホトリソグラフィ技術,
エッチング技術を用いて,キャパシタ下部電極を形成す
る。そして,CVD法などの方法により薄い誘電体膜1
7を形成した後,CVD法などの方法によりN型にドー
ブされたポリシリコンを形成することによってキャパシ
タ上部電極とする。なお,この薄い誘電体膜17は,酸
化膜,窒化膜または酸化膜/窒化膜/酸化膜のように積
層して形成されたものであり,誘電体の機能を有してい
る。その後,メタル配線の形成工程などの後工程を経る
ことによって,本実施形態にかかるDRAMが完成す
る。
【0117】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,ストレージホールの
形成時に,埋込ポリシリコンが突出したストレージホー
ルを形成することによって,ストレージホール内部の表
面積を増加させることができる。この結果,犠牲酸化膜
を高く形成しなくても,キャパシタ容量を増加させるこ
とができる。
【0118】(第6の実施の形態)第4の実施形態にお
いては,ストレージホールの形成時に,犠牲酸化膜のみ
ならずストッパ窒化膜を除去することによって,ストレ
ージホール内部の表面積を増加する方法を採用している
が,埋込ポリシリコン13を突出する方法を併用するこ
とによっても,さらにキャパシタの表面積を増加させる
ことができる。このような半導体装置の製造方法を,図
32に基づいて説明をする。以下に詳細にその製造方法
を示す。
【0119】まず,図32(a)に示すように,P型シ
リコン基板1上に,例えば,STI法によって半導体基
板1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域とな
る素子分離酸化膜2(2000〜6000Å)およびゲ
ート酸化膜3(60〜250Å)を形成する。次いで,
例えばCVD法などの方法により導電性膜であるポリシ
リコン膜(1000〜4000Å)を形成した後,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いてゲート電極
4を形成する。そして,ヒ素やリンなどの元素をイオン
注入法によりシリコン基板1中に注入し,拡散層5を形
成する。
【0120】次いで,図32(b)に示すように,CV
D法などの方法により,第1中間絶縁膜7を3000〜
6000Å形成した後,ホトリソグラフィ技術,エッチ
ング技術を用いてビット線コンタクト103を開口す
る。そして,CVD法などの方法によりN型のポリシリ
コンを全面に形成し,ホトリソグラフィ技術,エッチン
グ技術を用いて,ビット線104を形成する。
【0121】次いで,図32(c)に示すように,CV
D法などの方法により,第2中間絶縁膜(酸化膜など)
9を,3000〜6000Å生成した後,CVD法など
の方法により酸化膜に対してエッチング選択比を十分に
得られる絶縁膜,例えば窒化膜10を300〜1000
Å生成し,更に,CVD法などの方法により,犠牲酸化
膜11を3000〜10000Å生成する。その後,ホ
トリソグラフィ技術,エッチング技術を用いてコンタク
トホール12を開口する。そして,CVD法などの方法
によりN型のポリシリコン24を全面に形成する。
【0122】次いで,図32(c)に示すように,CV
D法などの方法により,第2中間絶縁膜(酸化膜など)
9(3000〜6000Å)を生成した後,酸化膜に対
してエッチング選択比を十分に得られる絶縁膜,例えば
窒化膜10(300〜1000Å)をCVD法などの方
法により生成し,更に,CVD法などの方法により,犠
牲酸化膜11(3000〜10000Å)を生成する。
その後,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術を用い
てコンタクトホール12を開口する。そして,CVD法
などの方法によりN型の埋込ポリシリコン13を形成す
る。
【0123】次いで,図32(d)に示すように,全面
エッチバックにより埋込ポリシリコン13がコンタクト
ホール12のみに残るよう加工する。その後,ホトリソ
グラフィ技術,エッチング技術を用いてストレージホー
ル14を開口する。このエッチングは,第1の実施の形
態と同様に,第1のエッチングと第2のエッチングの2
回に分けて,ストッパ窒化膜10の除去もおこなう。す
なわち,第1のエッチングにより犠牲酸化膜11だけを
除去し,第2のエッチングでストッパ窒化膜10だけを
除去する。このような方法によれば,第2中間絶縁膜
(酸化膜など)9と埋込ポリシリコン13がエッチング
されず,また,ビット線104が露出することもない。
【0124】このように,突出した埋込ポリシリコン1
3と,ストッパ窒化膜10が除去されたストレージホー
ル14を得ることができるので,ストレージホール14
内部の表面積をさらに増加させることができる。この結
果,犠牲酸化膜11を高く形成しなくても,キャパシタ
容量を増加させることができる。
【0125】次いで,図32(e)に示すように,CV
D法などの方法によりN型の薄いポリシリコン15を3
00〜1000A形成した後,ホトリソグラフィ技術,
エッチング技術を用いて,キャパシタ下部電極を形成す
る。そして,CVD法などの方法により薄い誘電体膜1
7を形成した後,CVD法などの方法によりN型にドー
ブされたポリシリコンを形成しキャパシタ上部電極とす
る。なお,この薄い誘電体膜17は,酸化膜,窒化膜ま
たは酸化膜/窒化膜/酸化膜のように積層して形成され
たものであり,誘電体の機能を有している。その後,メ
タル配線の形成工程などの後工程を経ることによって,
本実施形態にかかるDRAMが完成する。
【0126】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,ストレージホールの
形成時に,埋込ポリシリコンを高く形成し,かつ,スト
ッパ窒化膜を除去することによって,ストレージホール
内部の表面積をさらに増加させることができる。この結
果,犠牲酸化膜11を高く形成しなくても,キャパシタ
容量を増加させることができる。
【0127】(第7の実施の形態)上記実施形態におい
ては,埋込ポリシリコンをストッパ窒化膜から突出させ
ることによってストレージホール内部の表面積を増加さ
せているが,ストレージホール内部に,開口部よりも大
きい径の内部空間を設けることによっても,キャパシタ
表面積を増加させることができる。このような半導体装
置の製造方法を,図33に基づいて説明をする。以下に
詳細にその製造方法を示す。
【0128】まず,図33(a)に示すように,P型シ
リコン基板1上に,例えば,STI法によって半導体基
板1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域とな
る素子分離酸化膜2(2000〜6000Å)およびゲ
ート酸化膜3(60〜250Å)を形成する。次いで,
例えばCVD法などの方法により導電性膜であるポリシ
リコン膜(1000〜4000Å)を形成した後,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いてゲート電極
4を形成する。そして,ヒ素やリンなどの元素をイオン
注入法によりシリコン基板1中に注入し,拡散層5を形
成する。
【0129】次いで,図33(b)に示すように,CV
D法などの方法により,第1中間絶縁膜(酸化膜など)
7を3000〜6000Å形成した後,ホトリソグラフ
ィ技術,エッチング技術を用いてビット線コンタクト1
03を開口する。そして,CVD法などの方法によりN
型のポリシリコンを全面に形成し,ホトリソグラフィ技
術,エッチング技術を用いて,ビット線104を形成す
る。
【0130】次いで,図33(c)に示すように,CV
D法などの方法により第2中間絶縁膜(酸化膜など)9
(3000〜6000Å)を生成した後,酸化膜に対し
てエッチングも選択比を十分に得られる絶縁膜,例えば
ストッパ窒化膜10(300〜1000Å)をCVD法
などの方法により生成した後,ホトリソグラフィ技術,
エッチング技術を用いてコンタクトホール12を開口す
る。そして,CVD法などの方法によりN型のポリシリ
コン24を全面に形成する。
【0131】次いで,図33(d)に示すように,全面
エッチバックにより埋込ポリシリコン13がコンタクト
ホール12のみに残るよう加工する。そして,CVD法
などの方法により犠牲酸化膜11を3000〜1000
0Å形成し,さらに,第4の酸化膜22を形成する。こ
の第4の酸化膜22は,犠牲酸化膜11に対してエッチ
ング選択比が得られる膜であり,高温でエッチングレー
トの早いBPSGに対して,エッチングレートの遅いN
SGなどを使用しても良い。
【0132】その後,ホトリソグラフィ技術,エッチン
グ技術を用いて,ストレージホール14を開口する。な
お,後工程でストレジホール14に内部空間を設けるた
めに内部をさらにエッチングするため,あまり大きい径
で開口すると隣接するキャパシタのシリンダ部と接触し
てしまうおそれがある。このため,このストレージコン
タクトサイズ23は,従来に比べて50〜90%程度小
さめの開口にしておく。また,エッチング工程では,犠
牲酸化膜11,第4の酸化膜22だけを除去するように
する。
【0133】次いで,図33(e)に示すように,フッ
酸エッチング(1%フッ酸20〜60秒)など第4の酸
化膜22に対して犠牲酸化膜11のエッチングレートが
速くなる等方性エッチングで犠牲酸化膜11のみを50
0〜2000Åほどエッチングし,最終的に従来のスト
レージコンタクトサイズ23と同じ大きさにする。
【0134】次いで,図33(f)に示すように,CV
D法などの方法によりN型の薄いポリシリコン15を3
00〜1000A形成した後,ホトリソグラフィ技術,
エッチング技術を用いて,キャパシタ下部電極を形成す
る。そして,CVD法などの方法により,例えば窒化膜
などの薄い誘電体膜17を形成し,第2ポリシリコン1
8を形成してキャパシタ上部電極を形成することによっ
て,図21に示すように,キャパシタが作製される。そ
の後,メタル配線の形成工程などの後工程を経ることに
よって,本実施形態にかかるDRAMが完成する。
【0135】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,ストレージホール1
4内部に,開口部よりも大きい径の内部空間を設けるこ
とによっても,キャパシタ表面積を増加させることがで
きる。この結果,犠牲酸化膜11を高く形成しなくて
も,キャパシタ容量を増加させることができる。
【0136】(第8の実施の形態)第7の実施形態にお
いては,ストレージホールの開口部よりも大きい径の内
部空間を設けることによってキャパシタ表面積を増加さ
せているが,ストレージホール内のストッパ窒化膜を除
去する方法を併用することによって,さらにキャパシタ
表面積を増加させることができる。このような半導体装
置の製造方法を,図31に基づいて説明をする。以下に
詳細にその製造方法を示す。
【0137】まず,図34(a)に示すように,P型シ
リコン基板1上に,例えば,STI法によって半導体基
板1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域とな
る素子分離酸化膜2(2000〜6000Å)およびゲ
ート酸化膜3(60〜250Å)を形成する。次いで,
例えばCVD法などの方法により導電性膜であるポリシ
リコン膜(1000〜4000Å)を形成した後,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いてゲート電極
4を形成する。そして,ヒ素やリンなどの元素をイオン
注入法によりシリコン基板1中に注入し,拡散層5を形
成する。
【0138】次いで,図34(b)に示すように,CV
D法などの方法により,第1中間絶縁膜7を3000〜
6000Å形成した後,ホトリソグラフィ技術,エッチ
ング技術を用いてビット線コンタクト103を開口す
る。そして,CVD法などの方法によりN型のポリシリ
コンを全面に形成し,ホトリソグラフィ技術,エッチン
グ技術を用いて,ビット線104を形成する。
【0139】次いで,図34(c)に示すように,CV
D法などの方法により第2中間絶縁膜9(3000〜6
000Å)を生成した後,酸化膜に対してエッチングも
選択比を十分に得られる絶縁膜,例えばストッパ窒化膜
10(300〜1000Å)をCVD法などの方法によ
り生成した後,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術
を用いてコンタクトホール12を開口する。そして,C
VD法などの方法によりN型のポリシリコン24を全面
に形成する。
【0140】次いで,図34(d)に示すように,全面
エッチバックにより埋込ポリシリコン13がコンタクト
ホール12のみに残るよう加工する。そして,CVD法
などの方法により犠牲酸化膜11を3000〜1000
0Å形成し,さらに,第4の酸化膜22を形成する。こ
の第4の酸化膜22は犠牲酸化膜11に対してエッチン
グ選択比が得られる膜であり,高温でエッチングレート
の早いBPSGに対して,エッチングレートの遅いNS
Gなどを使用しても良い。
【0141】その後,ホトリソグラフィ技術,エッチン
グ技術を用いて,ストレージホール14を開口する。な
お,後工程でストレジホールに内部空間を設けるために
内部をさらにエッチングするため,あまり大きい径で開
口すると隣接するキャパシタのシリンダ部と接触してし
まうおそれがある。このため,このストレージコンタク
トサイズ23は,従来に比べて50〜90%程度小さめ
の開口にしておく。また,エッチング工程では,犠牲酸
化膜11,第4の酸化膜22だけを除去するようにす
る。
【0142】次いで,図34(e)に示すように,フッ
酸エッチング(1%フッ酸20〜60秒)など第4の酸
化膜22に対して犠牲酸化膜11のエッチングレートが
速くなる等方性エッチングで犠牲酸化膜11のみを50
0〜2000Åほどエッチングし,最終的に従来のスト
レージコンタクトサイズ23と同じ大きさにする。その
後,エッチングによりストッパ窒化膜10だけを除去す
る。このように,ストッパ窒化膜10が除去された分だ
け,さらに,キャパシタの表面積を増加させることがで
きる。
【0143】次いで,図34(f)に示すように,CV
D法などの方法によりN型の薄いポリシリコン15を3
00〜1000A形成した後,ホトリソグラフィ技術,
エッチング技術を用いて,キャパシタ下部電極を形成す
る。そして,CVD法などの方法により,例えば窒化膜
などの薄い誘電体膜17を形成し,第2ポリシリコン1
8を形成してキャパシタ上部電極を形成することによっ
て,図21に示すように,キャパシタが作製される。そ
の後,メタル配線の形成工程などの後工程を経ることに
よって,本実施形態にかかるDRAMが完成する。
【0144】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,ストレージホール内
部に,開口部よりも大きい径の内部空間を設けることに
加えて,ストッパ窒化膜を除去しているので,キャパシ
タ表面積をさらに増加させることができる。この結果,
犠牲酸化膜11を高く形成しなくても,キャパシタ容量
を増加させることができる。
【0145】(第9の実施の形態)上記実施形態におい
ては,下部電極として薄いポリシリコンを採用している
が,下部電極として粗面ポリシリコンを形成することに
よっても,下部電極上に形成される誘電体の表面積を実
質的に増加させることができる。この粗面ポリシリコン
を第4の実施の形態にかかる下部電極に採用した構成
を,図35に基づいて説明をおこなう。以下,詳細にそ
の製造方法を示す。
【0146】まず,図35(a)に示すように,P型シ
リコン基板1上に,例えば,STI法によって半導体基
板1に浅い溝(トレンチ)を形成し,素子分離領域とな
る素子分離酸化膜2(2000〜6000Å)およびゲ
ート酸化膜3(60〜250Å)を形成する。次いで,
例えばCVD法などの方法により導電性膜であるポリシ
リコン膜(1000〜4000Å)を形成した後,ホト
リソグラフィ技術,エッチング技術を用いてゲート電極
4を形成する。そして,ヒ素やリンなどの元素をイオン
注入法によりシリコン基板1中に注入し,拡散層5を形
成する。
【0147】次いで,図35(b)に示すように,CV
D法などの方法により第1中間絶縁膜(酸化膜など)7
を3000〜6000Å形成した後,ホトリソグラフィ
技術,エッチング技術を用いてビット線コンタクト10
3を開口する。そして,CVD法などの方法によりN型
のポリシリコンを全面に形成し,ホトリソグラフィ技
術,エッチング技術を用いて,ビット線104を形成す
る。
【0148】次いで,図35(c)に示すように,CV
D法などの方法により第2中間絶縁膜9(3000〜6
000Å)を生成した後,酸化膜に対してエッチングも
選択比を十分に得られる絶縁膜,例えばストッパ窒化膜
10(300〜1000Å)をCVD法などの方法によ
り生成した後,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術
を用いてコンタクトホール12を開口する。そして,C
VD法などの方法によりN型のポリシリコン24を全面
に形成する。
【0149】次いで,図35(d)に示しように,全面
エッチバックにより埋込ポリシリコン13がコンタクト
ホール12のみに残るよう加工する。そして,CVD法
などの方法により犠牲酸化膜11を3000〜1000
0Å形成し,ホトリソグラフィ技術,エッチング技術を
用いてストレージホール14を開口する。
【0150】このエッチングは,第1のエッチングと第
2のエッチングの2回に分けて,ストッパ窒化膜10の
除去もおこなう。すなわち,第1のエッチングにより犠
牲酸化膜11だけを除去し,第2のエッチングでストッ
パ窒化膜10だけを除去する。このような方法によれ
ば,第2中間絶縁膜(酸化膜など)9と埋込ポリシリコ
ン13がエッチングされず,また,ビット線104が露
出することもない。
【0151】次いで,図35(e)に示すように,CV
D法などの方法によりN型の薄いポリシリコン15を3
00〜1000A形成し,さらに,N型の粗面のポリシ
リコン25を300〜1000A形成する。その後,ホ
トリソグラフィ技術,エッチング技術を用いて,キャパ
シタ下部電極を形成する。このとき,本実施形態におい
ては,N型の薄いポリシリコン15上に粗面のポリシリ
コン25を形成したものをキャパシタ下部電極としてい
る。この粗面のポリシリコン25は表面が凹凸となって
いるので,通常用いられるポリシリコンよりも表面積が
大きく,この下部電極上に形成される誘電体膜の表面積
を増加させることができるでキャパシタ容量が増加す
る。
【0152】そして,CVD法などの方法により薄い誘
電体膜17を形成した後,CVD法などの方法によりN
型にドーブされた第2ポリシリコン18を形成すること
によってキャパシタの上部電極とする。なお,この薄い
誘電体膜17は,酸化膜,窒化膜または酸化膜/窒化膜
/酸化膜のように積層して形成されたものであり,誘電
体の機能を有している。その後,メタル配線の形成工程
などの後工程を経ることによって,本実施形態にかかる
DRAMが完成する。
【0153】本実施形態にかかる半導体装置の製造方法
は,以上のように構成されており,例えば, N型の薄
いポリシリコン上に粗面のポリシリコンを形成してキャ
パシタ下部電極を形成すれば,表面に凹凸のある下部電
極上に誘電体膜を形成することができるので,キャパシ
タ表面積をさらに増加させることができる。この結果,
キャパシタ容量がさらに増加する。
【0154】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる半導体装置およびその製造方法の好適な実施形態に
ついて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。
当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思
想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到す
ることは明らかであり,それらについても当然に本発明
の技術的範囲に属するものと了解される。
【0155】例えば,上記実施の形態においては,P型
シリコン基板上に形成したメモリセルを採用する構成を
例に挙げて説明したが,本発明はかかる例に限定される
ものではなく,N型シリコン基板内のP型ウエル内に形
成したメモリセルにも適用することができる。
【0156】また,上記実施の形態においては,シリコ
ン基板上に形成した半導体装置を採用する構成を例に挙
げて説明したが,本発明はかかる例に限定されるもので
はなく,シリコン基板以外の半導体基板上に半導体装置
を形成する場合であっても適用することができる。
【0157】また,上記実施の形態においては,薄いポ
リシリコン上に粗面ポリシリコンを形成してキャパシタ
下部電極を形成した構成を例に挙げて説明したが,本発
明はかかる例に限定されるものではなく,薄いポリシリ
コンを形成せずに直接粗面のポリシリコンを形成して下
部電極とすることによっても,本発明を実施することが
できる。
【0158】また,上記実施の形態においては,粗面ポ
リシリコンを形成したキャパシタ下部電極を第4の実施
の形態に適用した構成を例に挙げて説明したが,本発明
はかかる例に限定されるものではなく,本発明にかかる
他のいかなる実施の形態においても適用することができ
る。
【0159】また,上記実施の形態においては,複数の
絶縁膜層からなる第1の絶縁膜層を採用した構成を例に
挙げて説明したが,本発明はかかる例に限定されるもの
ではなく,第1の絶縁膜層が単層であっても本発明を実
施することができる。
【0160】また,上記実施の形態においては,シリン
ダ構造のスタック型キャパシタを有するDRAMを採用
した構成を例に挙げて説明したが,本発明はかかる例に
限定されるものではなく,同様の構造を有するFRAM
など他の半導体装置においても適用することができる。
【0161】
【発明の効果】セル部と周辺部とにおける絶対段差を大
幅に低減して同一のキャパシタ容量を得ることができ
る。この結果,上層の配線工程では,ホトリソグラフィ
工程,エッチング工程を飛躍的に簡易におこなうことが
可能となり,今後の高集積化,微細化に対応した構造を
有するDRAM等の半導体装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるDRAMの構成を示
した上面図である。
【図2】第1の実施の形態にかかるDRAMの構成を示
した断面図である。
【図3】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工程
において,半導体基板上に素子分離酸化膜を形成する工
程を示した断面図である。
【図4】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工程
において,半導体基板上にMOSFETを形成し,さら
に第1の絶縁膜層および第2の絶縁膜を形成する工程を
示した断面図である。
【図5】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工程
において,第1の絶縁膜層および第2の絶縁膜内にポリ
シリコン柱を形成する工程を示した断面図である。
【図6】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工程
において,ポリシリコン柱が突出したストレージホール
を形成する工程を示した断面図である。
【図7】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工程
において,薄いポリシリコンを形成する工程を示した断
面図である。
【図8】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工程
において,埋め込み酸化膜を形成する工程を示した断面
図である。
【図9】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工程
において,表層部の薄いポリシリコンを除去する工程を
示した断面図である。
【図10】第1の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,埋め込み酸化膜および犠牲酸化膜を除去す
る工程を示した断面図である。
【図11】第2の実施の形態にかかるDRAMの構成を
示した上面図である。
【図12】第2の実施の形態にかかるDRAMの構成を
示した断面図である。
【図13】第2の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,半導体基板上に素子分離酸化膜を形成する
工程を示した断面図である。
【図14】第2の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,半導体基板上にMOSFETを形成し,さ
らに第1の絶縁膜層および第2の絶縁膜を形成する工程
を示した断面図である。
【図15】第2の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,第1の絶縁膜層および第2の絶縁膜内にポ
リシリコン柱を形成する工程を示した断面図である。
【図16】第2の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,突出したポリシリコン柱に薄いポリシリコ
ンと埋込ポリシリコンを形成する工程を示した断面図で
ある。
【図17】第2の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,突出したポリシリコン柱の側面部に形成さ
れた薄いポリシリコンと埋込ポリシリコンを残して他の
部分を除去する工程を示した断面図である。
【図18】第2の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,第2のポリシリコンを形成する工程を示し
た断面図である。
【図19】第2の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,第2のポリシリコンを除去して下部電極を
形成する工程を示した断面図である。
【図20】第3の実施の形態にかかるDRAMの構成を
示した上面図である。
【図21】第3の実施の形態にかかるDRAMの構成を
示した断面図である。
【図22】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,半導体基板上に素子分離酸化膜を形成する
工程を示した断面図である。
【図23】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,半導体基板上にMOSFETを形成し,さ
らに第1の絶縁膜層,第2の絶縁膜および第3の絶縁膜
を形成する工程を示した断面図である。
【図24】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,第1の絶縁膜層,第2の絶縁膜および第3
の絶縁膜内にポリシリコン柱を形成する工程を示した断
面図である。
【図25】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,ポリシリコン柱が突出したストレージホー
ルを形成する工程を示した断面図である。
【図26】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,薄いポリシリコンを形成する工程を示した
断面図である。
【図27】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,埋め込み酸化膜を形成する工程を示した断
面図である。
【図28】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,表層部の薄いポリシリコンを除去する工程
を示した断面図である。
【図29】第3の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程において,埋め込み酸化膜を除去する工程を示した断
面図である。
【図30】第4の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程を示した断面図である。
【図31】第5の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程を示した断面図である。
【図32】第6の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程を示した断面図である。
【図33】第7の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程を示した断面図である。
【図34】第8の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程を示した断面図である。
【図35】第9の実施の形態にかかるDRAMの製造工
程を示した断面図である。
【図36】従来におけるDRAMの構成を示した上面図
である。
【図37】従来におけるDRAMの構成を示した断面図
である。
【図38】従来におけるDRAMの製造工程において,
半導体基板上に素子分離酸化膜を形成する工程を示した
断面図である。
【図39】従来におけるDRAMの製造工程において,
半導体基板上にMOSFETを形成し,さらに第1の絶
縁膜層を形成する工程を示した断面図である。
【図40】従来におけるDRAMの製造工程において,
第1の絶縁膜層内にポリシリコン柱を形成する工程を示
した断面図である。
【図41】従来におけるDRAMの製造工程において,
ストレージホールを形成する工程を示した断面図であ
る。
【図42】従来におけるDRAMの製造工程において,
薄いポリシリコンを形成する工程を示した断面図であ
る。
【図43】従来におけるDRAMの製造工程において,
埋め込み酸化膜を形成する工程を示した断面図である。
【図44】従来におけるDRAMの製造工程において,
表層部の薄いポリシリコンを除去する工程を示した断面
図である。
【図45】従来におけるDRAMの製造工程において,
埋め込み酸化膜および犠牲酸化膜を除去する工程を示し
た断面図である。
【図46】従来におけるDRAMの製造工程を示した断
面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 素子分離酸化膜 5 拡散層 7 第1中間絶縁膜 9 第2中間絶縁膜 10 ストッパ窒化膜 11 犠牲酸化膜 12 コンタクトホール 13 埋込ポリシリコン 14 ストレージホール 15 薄いポリシリコン 16 埋込酸化膜 17 薄い誘電体膜 18 第2ポリシリコン 19 ダミー酸化膜 20 第2の薄いポリシリコン 21 第2ストッパ窒化膜 22 第4の酸化膜 23 ストレージコンタクトサイズ 24 ポリシリコン 25 粗面のポリシリコン 101 アクティブ領域 102 ワード線 103 ビット線コンタクト 104 ビット線 105 セルコンタクト 106 ストレージコンタクト

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に形成されたトランジスタの
    電極が,前記半導体基板上の絶縁膜層の開口部内に形成
    された導電体柱を介して,前記絶縁膜層上に形成され前
    記導電体柱の軸方向に開口部を有する筒形状のキャパシ
    タ下部電極と電気的に接続されて成るスタック型キャパ
    シタ構造を有する半導体装置であって:前記導電体柱
    は,前記絶縁膜層から前記キャパシタ下部電極の筒形状
    内部に突出し,前記キャパシタ下部電極の一部を構成す
    るように構成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記導電体柱の突出部の軸方向の長さ寸
    法は,前記キャパシタ下部電極の筒軸方向の長さ寸法と
    略同一であることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記導電体柱は,前記キャパシタ下部電
    極の筒形状内側の略中央に形成されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記キャパシタ下部電極は,前記絶縁膜
    層上に形成された第2の絶縁膜の内部に形成されること
    を特徴とする請求項1,2,または3のいずれかに記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】 筒形状軸方向に対して直角方向に切断し
    た前記キャパシタ下部電極の断面積は,前記キャパシタ
    下部電極の開口部面積よりも大きいことを特徴とする請
    求項1,2,3,または4のいずれかに記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記キャパシタ下部電極は,粗面のポリ
    シリコンで形成された層から構成されることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,または5のいずれかに記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に第1の絶縁膜層を形成す
    る工程と;前記第1の絶縁膜層上に第2の絶縁膜を形成
    する工程と;前記第1の絶縁膜層と前記第2の絶縁膜を
    開口してコンタクトホールを形成する工程と;前記コン
    タクトホール内に導電体柱を形成する工程と;前記導電
    体柱の周辺部の前記第2の絶縁膜を除去して,前記導電
    体柱を内部に備えるストレージホールを形成する工程
    と;前記ストレージホールの内壁および前記導電体柱の
    表面に導電体膜を形成する工程と;前記第2の絶縁膜を
    除去する工程と;前記導電体膜上および前記第1の絶縁
    膜層上に誘電体膜を形成する工程と;前記誘電体膜上に
    第2の導電体膜を形成する工程と;を有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に第1の絶縁膜層を形成す
    る工程と;前記第1の絶縁膜層上に第2の絶縁膜を形成
    する工程と;前記第1の絶縁膜層と前記第2の絶縁膜を
    開口してコンタクトホールを形成する工程と;前記コン
    タクトホール内に導電体柱を形成する工程と;前記第2
    の絶縁膜を除去する工程と;前記第1の絶縁膜層上に突
    出した前記導電体柱の突出部の表面および前記第1の絶
    縁膜層上に導電体膜を形成する工程と;前記導電体膜上
    に第3の絶縁膜を形成する工程と;前記導電体柱の側壁
    面に形成されている前記導電体膜および前記第3の絶縁
    膜を前記導電体柱の軸方向と直角方向の所定の範囲で残
    し,前記導電体膜および前記第3の絶縁膜を除去する工
    程と;第2の導電体膜を形成する工程と;前記導電体柱
    の側壁面に形成されている前記第2の導電体膜を前記導
    電体柱の軸方向と直角方向の所定の範囲で残し,前記第
    2の導電体膜を除去する工程と;前記第3の絶縁膜を除
    去する工程と;前記導電体膜上および前記第1の絶縁膜
    層上に誘電体膜を形成する工程と;前記誘電体膜上に第
    3の導電体膜を形成する工程と;を有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に第1の絶縁膜層を形成す
    る工程と;前記第1の絶縁膜層上に第2の絶縁膜を形成
    する工程と;前記第1の絶縁膜層と前記第2の絶縁膜を
    開口してコンタクトホールを形成する工程と;前記コン
    タクトホール内に導電体柱を形成する工程と;前記導電
    体柱の周辺部の前記第2の絶縁膜を除去して,前記導電
    体柱を内部に備えるストレージホールを形成する工程
    と;前記ストレージホールの内壁および前記導電体柱の
    表面に導電体膜を形成する工程と;前記導電体膜上およ
    び前記第2の絶縁膜上に誘電体膜を形成する工程と;前
    記誘電体膜上に第2の導電体膜を形成する工程と;を有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記導電体柱の周辺部の前記第2の絶
    縁膜を除去して,前記導電体柱を内部に備えるストレー
    ジホールを形成する工程において,前記第2の絶縁膜
    は,前記導電体柱に対して異なるエッチングレートが得
    られるエッチングによって除去されることを特徴とする
    請求項7,8,または9のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に第1の絶縁膜層を形成
    する工程と;前記第1の絶縁膜層を開口してコンタクト
    ホールを形成する工程と;前記コンタクトホール内に導
    電体柱を形成する工程と;前記第1の絶縁膜層上に第2
    の絶縁膜を形成する工程と;所定の範囲の前記第2の絶
    縁膜を除去するとともに,前記第2の絶縁膜が除去され
    たことにより露出する前記第1の絶縁膜層を所定の深さ
    除去し,前記導電体柱の一部を内部に備えるストレージ
    ホールを形成する工程と;前記ストレージホールの内壁
    および前記導電体柱の表面に導電体膜を形成する工程
    と;前記導電体膜上および前記第2の絶縁膜上に誘電体
    膜を形成する工程と;前記誘電体膜上に第2の導電体膜
    を形成する工程と;を有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に第1の絶縁膜層を形成
    する工程と;前記第1の絶縁膜層を開口してコンタクト
    ホールを形成する工程と;前記コンタクトホール内に導
    電体柱を形成する工程と;前記第1の絶縁膜層上に第2
    の絶縁膜を形成する工程と;前記第2の絶縁膜上に,第
    3の絶縁膜を形成する工程と;前記導電体柱の周辺部の
    前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁膜を除去して,
    前記導電柱の一部を内部に備えるストレージホールを形
    成する工程と;前記ストレージホールの内壁を形成する
    前記第2の絶縁膜を前記ストレージホールの軸方向に対
    して直角方向に所定の範囲で除去する工程と;前記スト
    レージホールの内壁および前記導電体柱の表面に導電体
    層を形成する工程と;前記導電体層上および前記第3の
    絶縁膜上に誘電体膜を形成する工程と;前記誘電体膜上
    に第2の導電体層を形成する工程と;を有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ストレージホールを形成する際
    に,前記ストレージホール内に露出した前記第1の絶縁
    膜層を前記ストレージホールの軸方向に所定の深さ除去
    することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の
    製造方法。
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WO2021251029A1 (ja) * 2020-06-11 2021-12-16 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体記憶装置、及び半導体記憶装置の製造方法

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