JP2000048844A - 石炭ガス化燃料電池複合発電プラント - Google Patents

石炭ガス化燃料電池複合発電プラント

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JP2000048844A
JP2000048844A JP10212650A JP21265098A JP2000048844A JP 2000048844 A JP2000048844 A JP 2000048844A JP 10212650 A JP10212650 A JP 10212650A JP 21265098 A JP21265098 A JP 21265098A JP 2000048844 A JP2000048844 A JP 2000048844A
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coal
gas
coal gasification
power plant
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Osao Kudome
長生 久留
Akihiro Yamashita
晃弘 山下
Kenichiro Kosaka
健一郎 小阪
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料供給系統において、カーボンの析出を抑
制する石炭ガス化燃料電池複合発電プラントを提供す
る。 【解決手段】 本発明は、ガスタービン系及び蒸気ター
ビン系を備えた複合発電プラントにおけるガスタービン
系の燃焼器へ燃料を供給する燃料供給系(1)におい
て、石炭を部分酸化させて石炭ガス化炉(3)で生成し
た石炭ガス化ガスからカーボンの析出を抑制するため
に、脱硫装置(5)と燃料電池(SOFC)(6)との
間に、反応速度抑制手段としての冷却器(20)を配設
することを特徴とする。石炭ガス化ガスのカーボン析出
速度が抑制されると、このガスに含有されるCOからの
カーボンの析出を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭ガス化燃料電
池複合発電プラントに関し、特に、複合発電プラントの
ガスタービン系の燃焼器へ供給される燃料としての石炭
ガス化ガスからの燃料供給系統におけるカーボンの析出
を抑制する石炭ガス化燃料電池複合発電プラントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プラント全体の効率化を図るた
め、ガスタービンと蒸気タービンとを複合した発電プラ
ントの開発が進んでいる。図7を用いて、その基本的な
系統を説明する。
【0003】ガスタービン系100は、空気104を取
り込んで圧縮する空気圧縮機101と、この空気圧縮機
101から流出する圧縮空気及び燃料供給系統1からの
燃料を受け取り燃焼させる燃焼器102と、この燃焼器
102からの燃焼ガスにより仕事を成すガスタービン1
03と、このガスタービン103及び空気圧縮機101
と一軸に結合された発電機105とから構成されてい
る。
【0004】ガスタービン103からの排ガスは、排ガ
ス回収ボイラ(図示せず)に回収されて、その排ガスの
熱を利用して蒸気を発生させる。発生した蒸気は、蒸気
タービン系110の蒸気タービン111に供給され、仕
事を成した後に煙突113から排出される。なお、蒸気
タービンには、発電機112が一軸上に結合されてい
る。
【0005】このようにガスタービン系100と蒸気タ
ービン系110とを結合した複合発電プラントは、燃焼
器102のための燃料として天然ガスを用いた場合、ガ
スタービンのみの発電プラントに比して、プラント全体
として10%も効率が上がる。
【0006】一方、燃焼用の燃料を、燃料電池、例え
ば、後述する固体電解質型燃料電池(以下、「SOF
C」と称する)6等を介して燃焼器102へ供給する
と、燃料電池において発電した後の排ガス温度が高く保
たれ、これにより燃焼器102からの排ガスの温度が高
くなり、タービンの効率が良くなることが分かってい
る。そして、複合発電プラントにおいて、燃料として天
然ガスを使用した時と比べると、燃料電池を使用した時
の方が、プラント全体で15%も効率が上がることが分
かっている。
【0007】ここで、燃焼器102への燃料供給系統1
を説明する。まず、石炭2を石炭ガス化炉3で部分酸化
し、燃料としての石炭ガス化ガスを生成する。なお、石
炭ガス化炉3における酸化用の酸素は、ガスタービン系
の空気圧縮機101から流出した圧縮空気を、配管15
を介して空気分離装置7に流入させ、この空気分離装置
7において分離し、配管16を介して送り込まれる。排
出された石炭ガス化ガスは、配管11を介して脱塵装置
4に流入して清浄され、次に、配管12を介して脱硫装
置5に流入して脱硫され、そして配管13を介してSO
FC6へ導入される。一方、このSOFC6には、空気
圧縮機101から配管15及び17を介して圧縮空気も
導入される。SOFC6に導入された石炭ガス化ガス及
び圧縮空気は、SOFC6を作動させた後、各々配管1
4及び18を介して燃焼器102へ導入される。この
際、SOFC6から流出する石炭ガス化ガス及び圧縮空
気の温度が高くなるため、上記のように燃焼器102に
おける燃焼温度が高くなり、排ガス温度の上昇に伴い、
タービンの効率が上がるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、石炭ガス化炉
3においてガス化した石炭ガス化ガス中には、多量の一
酸化炭素(以下、「CO」と称す)が含まれており、一
方、水蒸気の含有量が少ないこと等から、石炭ガス化ガ
スの供給系及びSOFC6のモジュール内部において、
カーボンの析出が懸念されるという問題点があった。例
えば、平衡計算上では、加圧条件下で900°C以下
で、カーボンが析出することが分かっている。
【0009】従って、本発明は、上述した従来の技術の
問題を解決するためになされたもので、燃料供給系統に
おいて、カーボンの析出を抑制する石炭ガス化燃料電池
複合発電プラントを提供することを主な目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明は、空気圧縮機、燃焼器及
びガスタービンを備えたガスタービン系と、前記ガスタ
ービンからの排熱を利用して発生した蒸気で駆動する蒸
気タービン系と、石炭を部分酸化させて石炭ガス化炉で
生成した石炭ガス化ガスを脱塵装置、脱硫装置及び燃料
電池を介して前記ガスタービン系の前記燃焼器へ供給す
る燃料供給系とを備えた石炭ガス化燃料電池複合発電プ
ラントにおいて、前記燃料電池に流入する前に、前記石
炭ガス化ガスのカーボン析出速度を抑制する反応速度抑
制手段を配設することを特徴としている。
【0011】ここで、前記反応速度抑制手段は、前記脱
硫装置と前記燃料電池との間に配設された冷却器である
のが好ましい。また、前記反応速度抑制手段を、前記石
炭ガス化炉と前記燃料電池との間の少なくとも一部に配
設された、Ni及びCoを含まない材質で形成された配
管または内表面をCrやセラミックス材料等で処理した
配管にすることもできる。
【0012】本発明の別の局面によると、空気圧縮機、
燃焼器及びガスタービンを備えたガスタービン系と、前
記ガスタービンからの排熱を利用して発生した蒸気で駆
動する蒸気タービン系と、石炭を部分酸化させて石炭ガ
ス化炉で生成した石炭ガス化ガスを脱塵装置、脱硫装置
及び燃料電池を介して前記ガスタービン系の前記燃焼器
へ供給する燃料供給系とを備えた石炭ガス化燃料電池複
合発電プラントにおいて、前記燃料電池の上流側におい
て、前記石炭ガス化ガスに水蒸気を供給する水蒸気供給
手段を配設することを特徴とする。
【0013】前記水蒸気供給手段は、前記燃料電池で生
成された水分を含む前記石炭ガス化ガスを循環させるた
めのポンプと配管とを含むこともできる。また、前記水
蒸気供給手段により前記水蒸気が供給される位置と前記
燃料電池との間に、一酸化炭素シフト反応器を配設する
のが好適である。さらに、該一酸化炭素シフト反応器と
前記燃料電池との間に、二酸化炭素除去装置を配設する
のが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を、添付図面を参照しながら説明するが、図中、同一符
号は、同一又は対応部分を示すものとする。
【0015】図1は、本発明に係る石炭ガス化燃料電池
複合発電プラントの第1の実施形態を示したもので、燃
料供給系1の要部の構成のみを表し、ガスタービン系及
び蒸気タービン系は図示省略してあり、その説明も省略
する。この図において、脱硫装置5とSOFC6との間
の配管13には、反応速度抑制手段としての冷却器20
が設けられている。この冷却器20への冷却媒体は、こ
の複合発電プラントのいずれかから供給される。例え
ば、排熱回収ボイラ(図示せず)への給水系からの水を
冷却器20へ供給したり、蒸気タービン系110(図7
参照)から排出される蒸気を復水器(図示せず)により
水に戻し、排熱回収ボイラに循環させる途中で冷却器2
0へ供給することもできる。
【0016】このように、燃料供給系1に冷却器20を
設けた構成にすると、石炭ガス化炉3で生成され多量に
COを含有する石炭ガス化ガスにおいて、燃料供給系1
の各配管11,12及び13や、脱塵装置4または脱硫
装置5を通過している際に、石炭ガス化ガスのカーボン
析出速度が抑制されることにより、COからのカーボン
の析出が抑制される。実際に、燃料供給系1における石
炭ガス化ガスのカーボン析出速度を抑制するために好適
な温度は、約400°C以下である。
【0017】なお、この実施形態では、冷却器20を脱
硫装置5とSOFC6との間に配設したが、冷却器20
の配設位置は、この場所に限らず、石炭ガス化炉3とS
OFC6との間であれば、石炭ガス化炉3と脱塵装置4
との間の配管11に、あるいは脱塵装置4と脱硫装置5
との間の配管12に配設してもよいし、また、これらの
配管に複数個の冷却器を配設することもできる。
【0018】次に、図2を用いて、第2の実施形態を説
明する。この図も図1と同様に、燃料供給系1の要部の
構成のみを表している。図2において、石炭ガス化炉3
からSOFC6までの各配管11’、12’及び13’
は、ニッケル(以下、「Ni」と称す)及び/又はコバ
ルト(以下、「Co」と称す)を含まない材質の材料か
ら形成され配管、あるいは内表面をクロム(以下、「C
r」と称す)やセラミックスで表面処理した配管から構
成されている。すなわち、NiやCoを含む材質の材料
から形成された配管は、含有されるNiやCoが石炭ガ
ス化ガスの触媒としての作用が強いため、石炭ガス化ガ
スのカーボン析出速度が速くなり、石炭ガス化ガスに含
有される多量のCOから多量のカーボンが析出してしま
う。従って、第2の実施形態のように、各配管を、Ni
及びCoを含まない材質の材料から形成することによ
り、石炭ガス化ガスのカーボン析出速度を抑制して、カ
ーボンの析出を抑制することができる。また、内表面を
Crやセラミックスで表面処理した配管でも、同様の効
果を期待できる。すなわち、これらの配管は、カーボン
析出速度抑制手段として機能する。
【0019】なお、この実施形態では、石炭ガス化炉3
からSOFC6までの総ての配管11’、12’及び1
3’をNi及びCoを含まない材質としたが、これに限
らず、この中の一部の配管のみであっても良い。特に、
脱塵装置4の出口からSOFC6へ至る配管12’及び
13’と、その間に設置される熱交換器とを、NiやC
oを含まない材料で形成したり、内表面をCrやセラミ
ックスで表面処理するのが好適である。また、第1の実
施形態の冷却器20とこのNiやCoを含まない配管と
を組み合わせることにより、さらに反応速度を抑制し、
カーボンの析出を抑えることも可能である。
【0020】次に、図3を用いて、第3の実施形態を説
明する。この図も図1と同様に、燃料供給系1の要部の
構成のみを表している。図3において、この実施形態で
は、水蒸気を脱硫装置5とSOFC6との間に供給する
水蒸気供給手段21が配設されている。このようにする
のは、石炭ガス化ガスに含まれる水分量が多くなれば、
平衡計算上カーボンが析出し難くなるからである。
【0021】一般に、石炭ガス化炉3において生成され
た石炭ガス化ガスは、水蒸気の含有量が少なく、CO:
60〜70%に対して水素ガス(以下、「H」と称す
る):20〜30%程度の割合となる。そのため、石炭
ガス化ガスに含有される多量のCOからは、反応が進む
と多量のカーボンを析出する。しかし、COとHとの
比CO/Hが60/30、40/50と変化し、約C
O/H=20/70とCOの比率が減少すると、平衡
計算上カーボンが析出されなくなる。従って、Hの相
対的な割合を増加させれば、すなわち水分(水蒸気)量
を増加させれば、カーボンが析出されなくなる計算にな
る。従って、脱硫装置5とSOFC6との間に水蒸気を
供給すれば、石炭ガス化ガスにおける水分の含有量が増
加し、カーボンの析出が抑制される。
【0022】なお、この実施形態においては、水蒸気供
給手段21により水蒸気を供給する場所を、脱硫装置5
とSOFC6との間にしたが、これに限らず、脱塵装置
4と脱硫装置5との間や、さらにその上流側で水蒸気を
石炭ガス化ガスに混入させることもできる。但し、混入
させる水蒸気量が多すぎるとガスタービン系100(図
7参照)を駆動するために良くないので、体積率で全体
の約10〜20%程度が好ましい。
【0023】次に、図4を用いて、第4の実施形態を説
明する。この図も図1と同様に、燃料供給系1の要部の
構成のみを表している。図4において、この実施形態で
は、SOFC6の下流の配管14にポンプ22を配設
し、配管14内を流れる石炭ガス化ガスを脱硫装置5と
SOFC6との間に配管140を介して循環させるよう
にする。このポンプ22と配管140は、第3の実施形
態の水蒸気供給手段21を構成する。このようにするこ
とにより、第3の実施形態と同様に、石炭ガス化ガスに
含まれる水分量を増加させ、カーボンの析出を抑制する
ことができる。
【0024】SOFC6から流出した石炭ガス化ガスを
その上流側へ循環させることにより、ガスに含有される
水分量が増加する原理を説明する。SOFC6において
は、酸素(以下「O」と称す)及びHを、SOFC
6の内部を流れる石炭ガス化ガスと反応させて、水の電
気分解と逆の原理で電気を作るため、SOFC6を通過
した石炭ガス化ガスには、反応で生成された水分が混入
し、その含水量が増加する。従って、この含水量が増し
た石炭ガス化ガスを、配管14からポンプ22を介して
脱硫装置5とSOFC6との間に循環させてやれば、石
炭ガス化ガスに含まれる水分量を増加させることができ
る。これにより、カーボンの析出を平衡計算上抑制する
ことができる。
【0025】次に、図5を用いて、第5の実施形態を説
明する。この図は、図3の第3の実施形態における脱硫
装置5とSOFC6との間の配管13へ水蒸気を供給す
る水蒸気供給手段21を配設するのに加えて、さらに、
水蒸気供給位置とSOFC6との間に、一酸化炭素シフ
ト反応器(COシフト反応器)23を設置するものであ
る。
【0026】第3及び第4の実施形態においては、石炭
ガス化ガスに水蒸気供給手段21により水蒸気を供給し
て、その含水量を増加させることにより、平衡計算上カ
ーボンが析出し難くなるようにした。しかし、この第5
の実施形態においては、水蒸気を供給した後に、COシ
フト反応器22を配設して、COシフトの反応を促進さ
せるようにしたので、石炭ガス化ガス内の成分が式
(1)のように変わる。 CO+HO→CO+H ・・・(1) このように、COをCOにシフトさせると、平衡上の
カーボン(C)の数は、同じであるが、COよりCO
の方が、カーボンを析出しなくなるという傾向がある。
従って、COシフト反応器23を設けて、COをCO
にシフトさせることにより、カーボンの析出速度を抑制
することができる。
【0027】なお、本実施形態を図4に示した第4の実
施形態と組み合わせて、ポンプ22により石炭ガス化ガ
スを循環させて、石炭ガス化ガス内の水分量を増加させ
てから、COシフト反応器22によりCOシフト反応を
促進させて、カーボンの析出を抑制させることもでき
る。なお、図中のHリッチガスは、COシフト反応器
23内の反応により生成されたものを示している(式
(1)参照)。
【0028】次に、図6を用いて、第6の実施形態を説
明する。この図は、図5に示した第5の実施形態に加
え、さらに、COシフト反応器23とSOFC6との間
に、CO除去装置24を配設したものである。
【0029】この実施形態では、第5の実施形態におい
て、COをカーボンの析出し難いCOにシフトさせた
ことに加えて、シフトされたCOをCO除去装置2
4により回収することにより、カーボンの析出を抑制す
る。このようにCOを除去することにしたのは、CO
よりCOの方が分離して、取り出し易く、また燃料と
しては使用不可能であるためである。
【0030】COは、理論上、総て回収して除去する
のが望ましいが、CO除去装置24における回収に多
量の動力を必要し、プラント効率上好ましくないので、
第3の実施形態において説明したように、平衡計算上カ
ーボンが析出しなくなる程度回収できれば、カーボンの
析出がより効果的に抑制できる。
【0031】なお、第4、第5あるいは第6の実施形態
を、第1あるいは第2の実施形態と組み合わせて使用す
れば、よりカーボンの析出を抑制することができること
は、言うもでもない。
【0032】以上、本発明を、固体電解質型燃料電池
(SOFC)を用いた石炭ガス化燃料電池複合発電プラ
ントに実施した場合について説明したが、本発明は、こ
の実施例に限定されるものではなく、溶融炭酸塩型燃料
電池(MCFC)を用いた発電プラント等にも同様に適
用できる。また、本発明は、石炭ガス化ガスタービン複
合発電プラントだけでなく、従来のガスタービン発電プ
ラントにも同様に適用できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、空気圧縮
機、燃焼器及びガスタービンを備えたガスタービン系
と、前記ガスタービンからの排熱を利用して発生した蒸
気で駆動する蒸気タービン系と、石炭を部分酸化させて
石炭ガス化炉で生成した石炭ガス化ガスを脱塵装置、脱
硫装置及び燃料電池を介して前記ガスタービン系の前記
燃焼器へ供給する燃料供給系とを備えた石炭ガス化燃料
電池複合発電プラントにおいて、前記燃料電池に流入す
る前に、前記石炭ガス化ガスのカーボン析出速度を抑制
する反応速度抑制手段を配設したので、石炭ガス化ガス
のカーボン析出速度が抑制され、石炭ガス化ガス内に含
有されるCOからのカーボンの析出が抑制される。
【0034】請求項2に記載の本発明は、前記反応速度
抑制手段が、前記脱硫装置と前記燃料電池との間に配設
された冷却器であるので、確実に配管の外側から石炭ガ
ス化ガスを冷却することにより、そのカーボン析出速度
を遅くすることができ、カーボンの析出をより確実に抑
制することができる。
【0035】請求項3に記載の本発明は、前記反応速度
抑制手段が、前記石炭ガス化炉と前記燃料電池との間の
少なくとも一部に配設された、Ni及びCoを含まない
材質で形成された配管または内表面をCrやセラミック
ス材料等で処理した配管であるので、配管の材質が石炭
ガス化ガスの触媒として作用することがなくなることに
より、そのカーボン析出速度を遅くすることができ、カ
ーボンの析出を確実に抑制することができる。
【0036】請求項4に記載の本発明は、空気圧縮機、
燃焼器及びガスタービンを備えたガスタービン系と、前
記ガスタービンからの排熱を利用して発生した蒸気で駆
動する蒸気タービン系と、石炭を部分酸化させて石炭ガ
ス化炉で生成した石炭ガス化ガスを脱塵装置、脱硫装置
及び燃料電池を介して前記ガスタービン系の前記燃焼器
へ供給する燃料供給系とを備えた石炭ガス化燃料電池複
合発電プラントにおいて、前記燃焼電池の上流側におい
て、前記石炭ガス化ガスに水蒸気を供給する水蒸気供給
手段を配設したので、石炭ガス化ガスの含水量が増加す
ることにより、平衡計算上カーボンが析出し難くなり、
カーボンの析出を抑制することができる。
【0037】請求項5に記載の本発明は、前記水蒸気供
給手段は、前記燃料電池で生成された水分を含む前記石
炭ガス化ガスを循環させるためのポンプと配管とを含む
ので、別系統から水蒸気を供給することなく、石炭ガス
化ガス内の含水量を増加させることができ、より簡単
に、カーボンの析出を抑制することができる。
【0038】請求項6に記載の本発明は、前記水蒸気供
給手段により前記水蒸気が供給される位置と前記燃料電
池との間に、一酸化炭素シフト反応器を配設するので、
COをカーボンの析出し難いCOにシフトすることに
より、より確実にカーボンの析出を抑制できる。
【0039】請求項7に記載の本発明は、前記一酸化炭
素シフト反応器と前記燃料電池との間に、二酸化炭素除
去装置を配設するので、COからシフトしたCOを回
収して除去できるので、さらに確実にカーボンの析出を
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 反応速度抑制手段として冷却器を用いた、本
発明の第1の実施形態の燃料供給系を示す構成図であ
る。
【図2】 反応速度抑制手段として配管の材質を限定し
た、本発明の第2の実施形態の燃料供給系を示す構成図
である。
【図3】 脱硫装置とSOFCとの間に水蒸気を供給す
る水蒸気供給手段を配設した、本発明の第3の実施形態
の燃料供給系を示す構成図である。
【図4】 SOFCの下流からポンプを介して燃料の一
部をSOFCの上流に循環させる、本発明の第4の実施
形態の燃料供給系を示す構成図である。
【図5】 脱硫装置とSOFCとの間にCOシフト反応
器を配設した、本発明の第5の実施形態の燃料供給系を
示す構成図である。
【図6】 COシフト反応器とSOFCとの間にCO2
除去装置を配設した、本発明の第6の実施形態の燃料供
給系を示す構成図である。
【図7】 従来の石炭ガス化燃料電池複合発電プラント
系統を示す概要図である。
【符号の説明】
1…燃料供給系、2…石炭、3…石炭ガス化炉、4…脱
塵装置、5…脱硫装置、6…固体電解質型燃料電池(S
OFC)、7…空気分流装置、11〜18,140…配
管、20…冷却器、21…水蒸気供給手段、22…ポン
プ、23…一酸化炭素(CO)シフト反応器、24…二
酸化炭素(CO2)除去装置、100…ガスタービン
系、101…空気圧縮機、102…燃焼器、103…ガ
スタービン、104…空気、105,112…発電機、
110…蒸気タービン系、111…蒸気タービン、11
3…煙突。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小阪 健一郎 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 3G081 BA02 BA13 BA20 BB00 BC07 DA22 DA23 4H060 AA02 BB04 BB12 BB21 BB25 BB32 CC01 DD02 DD12 DD24 FF01 GG01 GG02 5H027 AA06 BA16 BA17 BA19 BC11 DD00 DD02 MM14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気圧縮機、燃焼器及びガスタービンを
    備えたガスタービン系と、前記ガスタービンからの排熱
    を利用して発生した蒸気で駆動する蒸気タービン系と、
    石炭を部分酸化させて石炭ガス化炉で生成した石炭ガス
    化ガスを脱塵装置、脱硫装置及び燃料電池を介して前記
    ガスタービン系の前記燃焼器へ供給する燃料供給系とを
    備えた石炭ガス化燃料電池複合発電プラントにおいて、
    前記燃料電池に流入する前に、前記石炭ガス化ガスのカ
    ーボン析出速度を抑制する反応速度抑制手段を配設する
    石炭ガス化燃料電池複合発電プラント。
  2. 【請求項2】 前記反応速度抑制手段は、前記脱硫装置
    と前記燃料電池との間に配設された冷却器である請求項
    1に記載の石炭ガス化燃料電池複合発電プラント。
  3. 【請求項3】 前記反応速度抑制手段は、前記石炭ガス
    化炉と前記燃料電池との間の少なくとも一部に配設され
    た、Ni及び/又はCoを含まない材質で形成された配
    管または内表面をCrやセラミックス材料等で処理した
    配管である請求項1に記載の石炭ガス化燃料電池複合発
    電プラント。
  4. 【請求項4】 空気圧縮機、燃焼器及びガスタービンを
    備えたガスタービン系と、前記ガスタービンからの排熱
    を利用して発生した蒸気で駆動する蒸気タービン系と、
    石炭を部分酸化させて石炭ガス化炉で生成した石炭ガス
    化ガスを脱塵装置、脱硫装置及び燃料電池を介して前記
    ガスタービン系の前記燃焼器へ供給する燃料供給系とを
    備えた石炭ガス化燃料電池複合発電プラントにおいて、
    前記燃焼電池の上流側において、前記石炭ガス化ガスに
    水蒸気を供給する水蒸気供給手段を配設する石炭ガス化
    燃料電池複合発電プラント。
  5. 【請求項5】 前記水蒸気供給手段は、前記燃料電池で
    生成された水分を含む前記石炭ガス化ガスを循環させる
    ためのポンプと配管とを含む請求項4に記載の石炭ガス
    化燃料電池複合発電プラント。
  6. 【請求項6】 前記水蒸気供給手段により前記水蒸気が
    供給される位置と前記燃料電池との間に、一酸化炭素シ
    フト反応器を配設する請求項4または請求項5に記載の
    石炭ガス化燃料電池複合発電プラント。
  7. 【請求項7】 前記一酸化炭素シフト反応器と前記燃料
    電池との間に、二酸化炭素除去装置を配設する請求項6
    に記載の石炭ガス化燃料電池複合発電プラント。
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