JP2000048053A - タイミング解析方法 - Google Patents
タイミング解析方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】配線間のカップリング容量の影響を正確に反映
することができる高速で高精度な半導体集積回路のタイ
ミング解析方法を提供する。 【解決手段】回路上の各ノードに対して最大容量と最小
容量を求める(ステップS1〜S8)。次に、最大容量
及び最小容量を用いた静的タイミング解析により(ステ
ップS9、S10)、回路上のノードの1つあるいは複
数の組み合せからなるパスに対し、セットアップ制約を
満足しているパスを適合パスに(ステップS12)、セ
ットアップ制約に違反しているパスを違反パスに(ステ
ップS11)、適合パス及び違反パスのいずれにも属さ
ないパスを未決パスに分類する(ステップS13)。そ
して、未決パスに対して動的タイミング解析を行い、未
決パスを適合パスと違反パスに分類する(ステップS1
4)。
することができる高速で高精度な半導体集積回路のタイ
ミング解析方法を提供する。 【解決手段】回路上の各ノードに対して最大容量と最小
容量を求める(ステップS1〜S8)。次に、最大容量
及び最小容量を用いた静的タイミング解析により(ステ
ップS9、S10)、回路上のノードの1つあるいは複
数の組み合せからなるパスに対し、セットアップ制約を
満足しているパスを適合パスに(ステップS12)、セ
ットアップ制約に違反しているパスを違反パスに(ステ
ップS11)、適合パス及び違反パスのいずれにも属さ
ないパスを未決パスに分類する(ステップS13)。そ
して、未決パスに対して動的タイミング解析を行い、未
決パスを適合パスと違反パスに分類する(ステップS1
4)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理LSI設計に
おけるタイミング解析方法に関し、特に半導体集積回路
の動作速度の検証に用いられるタイミング解析方法に関
するものである。
おけるタイミング解析方法に関し、特に半導体集積回路
の動作速度の検証に用いられるタイミング解析方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路(LSI)のDeep
Sub-micron 世代において、回路の動作速度を決定する
要因として、素子間の配線容量の寄与する割合が増大し
ている。配線容量は、データ信号が流れる信号ノードと
電源もしくはグランド(接地電位)との間の容量、信号
ノードと信号ノードとの間のカップリング容量に大別さ
れる。近年においては、プロセスの微細化により、信号
ノード−電源またはグランド間の容量に対してカップリ
ング容量の割合が増大している。
Sub-micron 世代において、回路の動作速度を決定する
要因として、素子間の配線容量の寄与する割合が増大し
ている。配線容量は、データ信号が流れる信号ノードと
電源もしくはグランド(接地電位)との間の容量、信号
ノードと信号ノードとの間のカップリング容量に大別さ
れる。近年においては、プロセスの微細化により、信号
ノード−電源またはグランド間の容量に対してカップリ
ング容量の割合が増大している。
【0003】前記2つの配線容量である信号ノード−グ
ランド間容量(対地容量)とカップリング容量について
説明する。図10は、配線容量を有する回路の簡単な一
例である。インバータIV100とインバータIV10
2の間を接続するノードN100と、インバータIV1
04とインバータIV106の間を接続するノードN1
02とが近接して形成されている。この場合、ノードN
100とノードN102との間には、カップリング容量
Ccが存在する。また、ノードN100とグランドとの
間には、対地容量Cgが存在する。
ランド間容量(対地容量)とカップリング容量について
説明する。図10は、配線容量を有する回路の簡単な一
例である。インバータIV100とインバータIV10
2の間を接続するノードN100と、インバータIV1
04とインバータIV106の間を接続するノードN1
02とが近接して形成されている。この場合、ノードN
100とノードN102との間には、カップリング容量
Ccが存在する。また、ノードN100とグランドとの
間には、対地容量Cgが存在する。
【0004】一方、システム全体を1つのチップに収め
る要求が強くなるに伴って、半導体集積回路の回路規模
は増大している。このため、回路規模が増大するチップ
の性能、特に動作速度の検証手法は、膨大な検証時間を
要する動的シミュレーションから、より高速処理が可能
な静的シミュレーションへとシフトしている。
る要求が強くなるに伴って、半導体集積回路の回路規模
は増大している。このため、回路規模が増大するチップ
の性能、特に動作速度の検証手法は、膨大な検証時間を
要する動的シミュレーションから、より高速処理が可能
な静的シミュレーションへとシフトしている。
【0005】従来より、このような半導体集積回路にお
ける静的タイミング解析では、あるノードの遅延時間を
計算する際に他のノードとの間に存在するカップリング
容量を考慮した解析が不可能である。これは、静的タイ
ミング解析においては、あるノードの解析時において他
のノードの電位の状態が不明であるという静的タイミン
グ解析の性質による制約のためである。
ける静的タイミング解析では、あるノードの遅延時間を
計算する際に他のノードとの間に存在するカップリング
容量を考慮した解析が不可能である。これは、静的タイ
ミング解析においては、あるノードの解析時において他
のノードの電位の状態が不明であるという静的タイミン
グ解析の性質による制約のためである。
【0006】そこで、従来は下記のいずれかの方法で静
的タイミング解析を行っている。第1の例は、カップリ
ング容量を無視する手法である(従来例1)。図11
は、カップリング容量を無視したときの等価回路を示す
図である。図11に示すように、インバータIV100
とインバータIV102の間を接続するノードN100
と、インバータIV104とインバータIV106の間
を接続するノードN102とが近接して形成されてい
る。この場合、解析対象のノードN100には対地容量
Cgのみが形成される。
的タイミング解析を行っている。第1の例は、カップリ
ング容量を無視する手法である(従来例1)。図11
は、カップリング容量を無視したときの等価回路を示す
図である。図11に示すように、インバータIV100
とインバータIV102の間を接続するノードN100
と、インバータIV104とインバータIV106の間
を接続するノードN102とが近接して形成されてい
る。この場合、解析対象のノードN100には対地容量
Cgのみが形成される。
【0007】第2の例は、カップリング容量Ccの値を
2倍して対地容量に変換する手法である(従来例2)。
図12は、カップリング容量Ccの値を2倍して対地容
量に変換したときの等価回路を示す図である。図12に
示すように、インバータIV100とインバータIV1
02の間を接続するノードN100と、インバータIV
104とインバータIV106の間を接続するノードN
102が近接して形成されている。この場合、解析対象
のノードN100には、対地容量Cgとカップリング容
量Ccの2倍の容量2Ccが形成される。
2倍して対地容量に変換する手法である(従来例2)。
図12は、カップリング容量Ccの値を2倍して対地容
量に変換したときの等価回路を示す図である。図12に
示すように、インバータIV100とインバータIV1
02の間を接続するノードN100と、インバータIV
104とインバータIV106の間を接続するノードN
102が近接して形成されている。この場合、解析対象
のノードN100には、対地容量Cgとカップリング容
量Ccの2倍の容量2Ccが形成される。
【0008】第3の例は、カップリング容量Ccをその
ままの値で対地容量に変換する手法である(従来例
3)。図13は、カップリング容量の値を対地容量に変
換したときの等価回路を示す図である。図13に示すよ
うに、インバータIV100とインバータIV102の
間を接続するノードN100と、インバータIV104
とインバータIV106の間を接続するノードN102
が近接して形成されている。この場合、解析対象のノー
ドN100には、対地容量Cgとカップリング容量Cc
が形成される。
ままの値で対地容量に変換する手法である(従来例
3)。図13は、カップリング容量の値を対地容量に変
換したときの等価回路を示す図である。図13に示すよ
うに、インバータIV100とインバータIV102の
間を接続するノードN100と、インバータIV104
とインバータIV106の間を接続するノードN102
が近接して形成されている。この場合、解析対象のノー
ドN100には、対地容量Cgとカップリング容量Cc
が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例1、従来例2、従来例3には下記の問題点が存在す
る。従来例1では、カップリング容量を無視している
が、これは図14に示すように、他のノードN102の
電位が対象ノードN100の電位と完全に同時に同じ方
向(立ち上がり、もしくは立ち下がり)に変化する場合
を想定している。よって、2つのノードが完全に同時に
同じ方向に変化する場合以外では、計算により求められ
る遅延時間は実際に生じる遅延時間より小さくなる。
来例1、従来例2、従来例3には下記の問題点が存在す
る。従来例1では、カップリング容量を無視している
が、これは図14に示すように、他のノードN102の
電位が対象ノードN100の電位と完全に同時に同じ方
向(立ち上がり、もしくは立ち下がり)に変化する場合
を想定している。よって、2つのノードが完全に同時に
同じ方向に変化する場合以外では、計算により求められ
る遅延時間は実際に生じる遅延時間より小さくなる。
【0010】また、従来例2では、カップリング容量C
cの値を2倍して対地容量に変換しているが、これは図
15に示すように、他のノードN102の電位が対象ノ
ードN100の電位と完全に同時に異なる方向(立ち上
がり、もしくは立ち下がり)に変化する場合を想定して
いる。よって、2つのノードが完全に同時に異なる方向
に変化する場合以外では、計算により求められる遅延時
間は実際に生じる遅延時間より大きくなる。
cの値を2倍して対地容量に変換しているが、これは図
15に示すように、他のノードN102の電位が対象ノ
ードN100の電位と完全に同時に異なる方向(立ち上
がり、もしくは立ち下がり)に変化する場合を想定して
いる。よって、2つのノードが完全に同時に異なる方向
に変化する場合以外では、計算により求められる遅延時
間は実際に生じる遅延時間より大きくなる。
【0011】また、従来例3では、カップリング容量C
cをそのままの値で対地容量に変換しているが、これは
図16に示すように、他のノードN102の電位が固定
している場合を想定している。よって、ノードN102
の電位が固定している場合以外では、計算される遅延時
間は実際に生じる遅延時間より小さくなるか、もしくは
大きくなる。
cをそのままの値で対地容量に変換しているが、これは
図16に示すように、他のノードN102の電位が固定
している場合を想定している。よって、ノードN102
の電位が固定している場合以外では、計算される遅延時
間は実際に生じる遅延時間より小さくなるか、もしくは
大きくなる。
【0012】すなわち、従来の静的タイミング解析で
は、正確にカップリング容量の影響を考慮することでき
ないため、余分なマージンが必要である。あるいは、静
的タイミング解析時には制約を満たしていたにも係わら
ず、実際のチップでは制約違反となってしまう場合があ
る。
は、正確にカップリング容量の影響を考慮することでき
ないため、余分なマージンが必要である。あるいは、静
的タイミング解析時には制約を満たしていたにも係わら
ず、実際のチップでは制約違反となってしまう場合があ
る。
【0013】そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、配線間のカップリング容量の影響を正確
に反映することができる高速で高精度な半導体集積回路
のタイミング解析方法を提供することを目的とする。
たものであり、配線間のカップリング容量の影響を正確
に反映することができる高速で高精度な半導体集積回路
のタイミング解析方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係るタイミング解析方法は、回路上の各
ノードに対して最大容量と最小容量を求める第1のステ
ップと、前記最大容量及び最小容量を用いた静的タイミ
ング解析により、回路上の前記ノードの1つあるいは複
数の組み合せからなるパスに対し、セットアップ制約を
満足しているパスを適合パスに、セットアップ制約に違
反しているパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パ
スのいずれにも属さないパスを未決パスに分類する第2
のステップと、前記未決パスに対して動的タイミング解
析を行う第3のステップとを具備することを特徴とす
る。
に、この発明に係るタイミング解析方法は、回路上の各
ノードに対して最大容量と最小容量を求める第1のステ
ップと、前記最大容量及び最小容量を用いた静的タイミ
ング解析により、回路上の前記ノードの1つあるいは複
数の組み合せからなるパスに対し、セットアップ制約を
満足しているパスを適合パスに、セットアップ制約に違
反しているパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パ
スのいずれにも属さないパスを未決パスに分類する第2
のステップと、前記未決パスに対して動的タイミング解
析を行う第3のステップとを具備することを特徴とす
る。
【0015】また、この発明に係るタイミング解析方法
は、回路上の各ノードに対して最大容量と最小容量を求
める第1のステップと、前記最大容量及び最小容量を用
いた静的タイミング解析により、回路上の前記ノードの
1つあるいは複数の組み合せからなるパスに対し、ホー
ルド制約を満足しているパスを適合パスに、ホールド制
約に違反しているパスを違反パスに、前記適合パス及び
違反パスのいずれにも属さないパスを未決パスに分類す
る第2のステップと、前記未決パスに対して動的タイミ
ング解析を行う第3のステップとを具備することを特徴
とする。
は、回路上の各ノードに対して最大容量と最小容量を求
める第1のステップと、前記最大容量及び最小容量を用
いた静的タイミング解析により、回路上の前記ノードの
1つあるいは複数の組み合せからなるパスに対し、ホー
ルド制約を満足しているパスを適合パスに、ホールド制
約に違反しているパスを違反パスに、前記適合パス及び
違反パスのいずれにも属さないパスを未決パスに分類す
る第2のステップと、前記未決パスに対して動的タイミ
ング解析を行う第3のステップとを具備することを特徴
とする。
【0016】また、この発明に係るタイミング解析方法
は、回路上の各ノードに対して最大容量と最小容量を求
める第1のステップと、前記各ノードのうちデータ信号
が送信されるデータノードに対しては前記第1のステッ
プで求めた最大容量を選択し、クロック信号が送信され
るクロックノードに対しては前記第1のステップで求め
た最小容量を選択して静的タイミング解析を行う第2の
ステップと、前記データノードに対しては前記第1のス
テップで求めた最小容量を選択し、前記クロックノード
に対しては前記第1のステップで求めた最大容量を選択
して静的タイミング解析を行う第3のステップと、回路
上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せか
らなるパスに対し、前記第2のステップの結果からセッ
トアップ制約を満足しているパスを適合パスに、前記第
3のステップの結果からセットアップ制約に違反してい
るパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パスのいず
れにも属さないパスを未決パスに分類する第4のステッ
プと、前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う
第5のステップとを具備することを特徴とする。
は、回路上の各ノードに対して最大容量と最小容量を求
める第1のステップと、前記各ノードのうちデータ信号
が送信されるデータノードに対しては前記第1のステッ
プで求めた最大容量を選択し、クロック信号が送信され
るクロックノードに対しては前記第1のステップで求め
た最小容量を選択して静的タイミング解析を行う第2の
ステップと、前記データノードに対しては前記第1のス
テップで求めた最小容量を選択し、前記クロックノード
に対しては前記第1のステップで求めた最大容量を選択
して静的タイミング解析を行う第3のステップと、回路
上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せか
らなるパスに対し、前記第2のステップの結果からセッ
トアップ制約を満足しているパスを適合パスに、前記第
3のステップの結果からセットアップ制約に違反してい
るパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パスのいず
れにも属さないパスを未決パスに分類する第4のステッ
プと、前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う
第5のステップとを具備することを特徴とする。
【0017】また、この発明に係るタイミング解析方法
は、回路上の各ノードに対して最大容量と最小容量を求
める第1のステップと、前記各ノードのうちデータ信号
が送信されるデータノードに対しては前記第1のステッ
プで求めた最大容量を選択し、クロック信号が送信され
るクロックノードに対しては前記第1のステップで求め
た最小容量を選択して静的タイミング解析を行う第2の
ステップと、前記データノードに対しては前記第1のス
テップで求めた最小容量を選択し、前記クロックノード
に対しては前記第1のステップで求めた最大容量を選択
して静的タイミング解析を行う第3のステップと、回路
上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せか
らなるパスに対し、前記第2のステップの結果からホー
ルド制約に違反しているパスを違反パスに、前記第3の
ステップの結果からホールド制約を満足しているパスを
適合パスに、前記違反パス及び適合パスのいずれにも属
さないパスを未決パスに分類する第4のステップと、前
記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第5のス
テップとを具備することを特徴とするタイミング解析方
法。
は、回路上の各ノードに対して最大容量と最小容量を求
める第1のステップと、前記各ノードのうちデータ信号
が送信されるデータノードに対しては前記第1のステッ
プで求めた最大容量を選択し、クロック信号が送信され
るクロックノードに対しては前記第1のステップで求め
た最小容量を選択して静的タイミング解析を行う第2の
ステップと、前記データノードに対しては前記第1のス
テップで求めた最小容量を選択し、前記クロックノード
に対しては前記第1のステップで求めた最大容量を選択
して静的タイミング解析を行う第3のステップと、回路
上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せか
らなるパスに対し、前記第2のステップの結果からホー
ルド制約に違反しているパスを違反パスに、前記第3の
ステップの結果からホールド制約を満足しているパスを
適合パスに、前記違反パス及び適合パスのいずれにも属
さないパスを未決パスに分類する第4のステップと、前
記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第5のス
テップとを具備することを特徴とするタイミング解析方
法。
【0018】また、この発明に係るタイミング解析方法
は、回路上の各ノードに対して、カップリング容量と対
地容量を求める第1のステップと、前記各ノードに対し
て、前記カップリング容量と前記対地容量とを合せた全
容量に対する前記カップリング容量の割合を求める第2
のステップと、前記カップリング容量の割合と予め設定
した所定値とを比較して、所定値より大きいか小さいか
によって前記各ノードを第1の群と第2の群に分類する
第3のステップと、前記第3のステップで分類された前
記第1の群ごと及び第2の群ごとに前記各ノードの最大
容量と最小容量を求める第4のステップと、前記各ノー
ドのうちデータ信号が送信されるデータノードに対して
は第4のステップで求めた最大容量を選択し、クロック
信号が送信されるクロックノードに対しては第4のステ
ップで求めた最小容量を選択して静的タイミング解析を
行う第5のステップと、前記データノードに対しては第
4のステップで求めた最小容量を選択し、前記クロック
ノードに対しては第4のステップで求めた最大容量を選
択して静的タイミング解析を行う第6のステップと、回
路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せ
からなるパスに対し、前記第5のステップの結果からセ
ットアップ制約を満足しているパスを適合パスに、前記
第6のステップの結果からセットアップ制約に違反して
いるパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パスのい
ずれにも属さないパスを未決パスに分類する第7のステ
ップと、前記未決パスに対して動的タイミング解析を行
う第8のステップとを具備することを特徴とする。
は、回路上の各ノードに対して、カップリング容量と対
地容量を求める第1のステップと、前記各ノードに対し
て、前記カップリング容量と前記対地容量とを合せた全
容量に対する前記カップリング容量の割合を求める第2
のステップと、前記カップリング容量の割合と予め設定
した所定値とを比較して、所定値より大きいか小さいか
によって前記各ノードを第1の群と第2の群に分類する
第3のステップと、前記第3のステップで分類された前
記第1の群ごと及び第2の群ごとに前記各ノードの最大
容量と最小容量を求める第4のステップと、前記各ノー
ドのうちデータ信号が送信されるデータノードに対して
は第4のステップで求めた最大容量を選択し、クロック
信号が送信されるクロックノードに対しては第4のステ
ップで求めた最小容量を選択して静的タイミング解析を
行う第5のステップと、前記データノードに対しては第
4のステップで求めた最小容量を選択し、前記クロック
ノードに対しては第4のステップで求めた最大容量を選
択して静的タイミング解析を行う第6のステップと、回
路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せ
からなるパスに対し、前記第5のステップの結果からセ
ットアップ制約を満足しているパスを適合パスに、前記
第6のステップの結果からセットアップ制約に違反して
いるパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パスのい
ずれにも属さないパスを未決パスに分類する第7のステ
ップと、前記未決パスに対して動的タイミング解析を行
う第8のステップとを具備することを特徴とする。
【0019】また、この発明に係るタイミング解析方法
は、回路上の各ノードに対して、カップリング容量と対
地容量を求める第1のステップと、前記各ノードに対し
て、前記カップリング容量と前記対地容量とを合せた全
容量に対する前記カップリング容量の割合を求める第2
のステップと、前記カップリング容量の割合と予め設定
した所定値とを比較して、所定値より大きいか小さいか
によって前記各ノードを第1の群と第2の群に分類する
第3のステップと、前記第3のステップで分類された前
記第1の群ごと及び第2の群ごとに前記各ノードの最大
容量と最小容量を求める第4のステップと、前記各ノー
ドのうちデータ信号が送信されるデータノードに対して
は第4のステップで求めた最大容量を選択し、クロック
信号が送信されるクロックノードに対しては第4のステ
ップで求めた最小容量を選択して静的タイミング解析を
行う第5のステップと、前記データノードに対しては第
4のステップで求めた最小容量を選択し、前記クロック
ノードに対しては第4のステップで求めた最大容量を選
択して静的タイミング解析を行う第6のステップと、回
路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せ
からなるパスに対し、前記第5のステップの結果からホ
ールド制約に違反しているパスを違反パスに、前記第6
のステップの結果からホールド制約を満足しているパス
を適合パスに、前記違反パス及び適合パスのいずれにも
属さないパスを未決パスに分類する第7のステップと、
前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第8の
ステップとを具備することを特徴とする。
は、回路上の各ノードに対して、カップリング容量と対
地容量を求める第1のステップと、前記各ノードに対し
て、前記カップリング容量と前記対地容量とを合せた全
容量に対する前記カップリング容量の割合を求める第2
のステップと、前記カップリング容量の割合と予め設定
した所定値とを比較して、所定値より大きいか小さいか
によって前記各ノードを第1の群と第2の群に分類する
第3のステップと、前記第3のステップで分類された前
記第1の群ごと及び第2の群ごとに前記各ノードの最大
容量と最小容量を求める第4のステップと、前記各ノー
ドのうちデータ信号が送信されるデータノードに対して
は第4のステップで求めた最大容量を選択し、クロック
信号が送信されるクロックノードに対しては第4のステ
ップで求めた最小容量を選択して静的タイミング解析を
行う第5のステップと、前記データノードに対しては第
4のステップで求めた最小容量を選択し、前記クロック
ノードに対しては第4のステップで求めた最大容量を選
択して静的タイミング解析を行う第6のステップと、回
路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合せ
からなるパスに対し、前記第5のステップの結果からホ
ールド制約に違反しているパスを違反パスに、前記第6
のステップの結果からホールド制約を満足しているパス
を適合パスに、前記違反パス及び適合パスのいずれにも
属さないパスを未決パスに分類する第7のステップと、
前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第8の
ステップとを具備することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。まず、この発明の第1の
実施の形態の半導体集積回路のタイミング解析方法につ
いて説明する。この第1の実施の形態は、セットアップ
制約に対するタイミング解析方法を示すものである。
実施の形態について説明する。まず、この発明の第1の
実施の形態の半導体集積回路のタイミング解析方法につ
いて説明する。この第1の実施の形態は、セットアップ
制約に対するタイミング解析方法を示すものである。
【0021】図1は、第1の実施の形態のタイミング解
析方法の手順を示すフロー図である。図2は、配線容量
を有する回路の簡単な一例である。まず、図2に示す回
路の構成を説明する。図2に示すように、インバータI
V2とインバータIV4の間を接続するノードN[i]
と、インバータIV6とインバータIV8の間を接続す
るノードN[j]とが近接して形成されている。この場
合、ノードN[i]とノードN[j]との間には、カッ
プリング容量Ccが形成される。また、ノードN[i]
とグランドとの間には、対地容量Cgが形成される。
i,jは、自然数(i=1、2、3、…、n,j=1、
2、3、…、n)であり、各ノードに付与したノード番
号を示す。このような回路に対してのタイミング解析方
法を以下に説明する。
析方法の手順を示すフロー図である。図2は、配線容量
を有する回路の簡単な一例である。まず、図2に示す回
路の構成を説明する。図2に示すように、インバータI
V2とインバータIV4の間を接続するノードN[i]
と、インバータIV6とインバータIV8の間を接続す
るノードN[j]とが近接して形成されている。この場
合、ノードN[i]とノードN[j]との間には、カッ
プリング容量Ccが形成される。また、ノードN[i]
とグランドとの間には、対地容量Cgが形成される。
i,jは、自然数(i=1、2、3、…、n,j=1、
2、3、…、n)であり、各ノードに付与したノード番
号を示す。このような回路に対してのタイミング解析方
法を以下に説明する。
【0022】まず、タイミング解析を行う対象ノードN
[i]のカップリング容量の総和Cc[i]を求める
(ステップS1)。さらに、前記対象ノードN[i]の
対地容量Cg[i]を求める(ステップS2)。続い
て、カップリング容量Cc[i]と対地容量Cg[i]
とを合せたトータル容量Ct[i]を求める(ステップ
S3)。
[i]のカップリング容量の総和Cc[i]を求める
(ステップS1)。さらに、前記対象ノードN[i]の
対地容量Cg[i]を求める(ステップS2)。続い
て、カップリング容量Cc[i]と対地容量Cg[i]
とを合せたトータル容量Ct[i]を求める(ステップ
S3)。
【0023】Ct[i] = Cg[i]+Cc[i] このトータル容量Ct[i]は、図3に示すように、カ
ップリング容量の値を対地容量に変換した場合を表して
いる。これは、図4に示すように、他のノードN[j]
の電位が固定されている場合を想定するものである。な
お、前述したように、図3はカップリング容量Ccの値
を対地容量Cgに変換したときの等価回路を示してい
る。
ップリング容量の値を対地容量に変換した場合を表して
いる。これは、図4に示すように、他のノードN[j]
の電位が固定されている場合を想定するものである。な
お、前述したように、図3はカップリング容量Ccの値
を対地容量Cgに変換したときの等価回路を示してい
る。
【0024】続いて、カップリング容量Cc[i]のト
ータル容量Ct[i]に占める割合Rc[i]を下記の
ように定義し、ノード毎に求める(ステップS4)。 Rc[i] = Cc[i]/Ct[i] 次に、所定のしきい値Rth1 を設定し、カップリング容
量の割合Rc[i]に対して、下記の条件に当てはまる
ノードを選択する(ステップS5)。
ータル容量Ct[i]に占める割合Rc[i]を下記の
ように定義し、ノード毎に求める(ステップS4)。 Rc[i] = Cc[i]/Ct[i] 次に、所定のしきい値Rth1 を設定し、カップリング容
量の割合Rc[i]に対して、下記の条件に当てはまる
ノードを選択する(ステップS5)。
【0025】条件 Rc[i] > Rth1 なお、しきい値Rth1 は、経験則から求められる値であ
り、0であってもよい。
り、0であってもよい。
【0026】前記ステップS5で選択したノードに対し
て、下記に示す最大容量CtMAX[i]、最小容量C
tMIN[i]を計算する(ステップS6)。 最大容量CtMAX[i]=Ct[i]+Cc[i] 最小容量CtMIN[i]=Ct[i]−Cc[i] この最大容量CtMAX[i]は、図5に示すように、
カップリング容量Ccの値を2倍して対地容量に変換し
た場合を表している。これは、図6に示すように、他の
ノードN[j]の電位が対象ノードN[i]の電位と完
全に同時に異なる方向(立ち上がり、もしくは立ち下が
り)に変化する場合を想定している。なお、前述したよ
うに、図5はカップリング容量の値を2倍して対地容量
に変換したときの等価回路を示している。
て、下記に示す最大容量CtMAX[i]、最小容量C
tMIN[i]を計算する(ステップS6)。 最大容量CtMAX[i]=Ct[i]+Cc[i] 最小容量CtMIN[i]=Ct[i]−Cc[i] この最大容量CtMAX[i]は、図5に示すように、
カップリング容量Ccの値を2倍して対地容量に変換し
た場合を表している。これは、図6に示すように、他の
ノードN[j]の電位が対象ノードN[i]の電位と完
全に同時に異なる方向(立ち上がり、もしくは立ち下が
り)に変化する場合を想定している。なお、前述したよ
うに、図5はカップリング容量の値を2倍して対地容量
に変換したときの等価回路を示している。
【0027】前記最小容量CtMIN[i]は、図7に
示すように、カップリング容量を無視した場合を表して
いる。これは、図8に示すように、他のノードN[j]
の電位が対象ノードN[i]の電位と完全に同時に同じ
方向(立ち上がり、もしくは立ち下がり)に変化する場
合を想定している。なお、前述したように、図7はカッ
プリング容量を無視したときの等価回路を示している。
示すように、カップリング容量を無視した場合を表して
いる。これは、図8に示すように、他のノードN[j]
の電位が対象ノードN[i]の電位と完全に同時に同じ
方向(立ち上がり、もしくは立ち下がり)に変化する場
合を想定している。なお、前述したように、図7はカッ
プリング容量を無視したときの等価回路を示している。
【0028】一方、前記ステップS5で選択されなかっ
たノードは全て、 最大容量CtMAX[i]=最小容量CtMIN[i]
=Ct[i] とする(ステップS7)。
たノードは全て、 最大容量CtMAX[i]=最小容量CtMIN[i]
=Ct[i] とする(ステップS7)。
【0029】次に、すべての対象ノードN[i]につい
て処理が終了したか、すなわち最大容量CtMAX
[i]、最小容量CtMIN[i]を算出したか否かを
判定する(ステップS8)。処理が終了していないとき
は、次の対象ノードN[i+1]に対して、ステップS
1からステップS8までの処理を繰り返す。一方、すべ
ての対象ノードN[i]について処理が終了しているき
は、後述するステップS9に移行する。
て処理が終了したか、すなわち最大容量CtMAX
[i]、最小容量CtMIN[i]を算出したか否かを
判定する(ステップS8)。処理が終了していないとき
は、次の対象ノードN[i+1]に対して、ステップS
1からステップS8までの処理を繰り返す。一方、すべ
ての対象ノードN[i]について処理が終了しているき
は、後述するステップS9に移行する。
【0030】次に、データ信号が流れるすべてのデータ
ノードに対して最大容量CtMAX[i]を選択し、ま
たクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対し
て最小容量CtMIN[i]を選択する。そして、これ
らデータノード及びクロックノードに対して静的タイミ
ング解析を行う(ステップS9)。この静的タイミング
解析は、通常、用いられている装置及び方法によって行
う。
ノードに対して最大容量CtMAX[i]を選択し、ま
たクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対し
て最小容量CtMIN[i]を選択する。そして、これ
らデータノード及びクロックノードに対して静的タイミ
ング解析を行う(ステップS9)。この静的タイミング
解析は、通常、用いられている装置及び方法によって行
う。
【0031】続いて、データ信号が流れるすべてのデー
タノードに対して最小容量CtMIN[i]を選択し、
またクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対
して最大容量CtMAX[i]を選択する。そして、こ
れらデータノード及びクロックノードに対して静的タイ
ミング解析を行う(ステップS10)。同様に、この静
的タイミング解析は、通常、用いられている装置及び方
法によって行う。
タノードに対して最小容量CtMIN[i]を選択し、
またクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対
して最大容量CtMAX[i]を選択する。そして、こ
れらデータノード及びクロックノードに対して静的タイ
ミング解析を行う(ステップS10)。同様に、この静
的タイミング解析は、通常、用いられている装置及び方
法によって行う。
【0032】次に、前記ステップS9、S10の結果か
ら、前記データノードの1つあるいは複数の組み合せか
らなる検証対象のパスを以下のA〜Cの3種類に分類す
る。ステップS10での最小容量CtMIN[i]の静
的タイミング解析により、セットアップ制約に違反して
いるパスをセットアップ制約違反パス(A)とする(ス
テップS11)。
ら、前記データノードの1つあるいは複数の組み合せか
らなる検証対象のパスを以下のA〜Cの3種類に分類す
る。ステップS10での最小容量CtMIN[i]の静
的タイミング解析により、セットアップ制約に違反して
いるパスをセットアップ制約違反パス(A)とする(ス
テップS11)。
【0033】前記セットアップ制約違反パス(A)以外
のパスで、ステップS9での最大容量CtMAX[i]
の静的タイミング解析により、セットアップ制約を満足
しているパスをセットアップ制約適合パス(B)とする
(ステップS12)。
のパスで、ステップS9での最大容量CtMAX[i]
の静的タイミング解析により、セットアップ制約を満足
しているパスをセットアップ制約適合パス(B)とする
(ステップS12)。
【0034】前記セットアップ制約違反パス(A)及び
セットアップ制約適合パス(B)以外のパスを未決パス
(C)とする(ステップS13)。続いて、前記未決パ
ス(C)に関しては対象パスの部分だけを回路図として
抽出し、カップリング容量を考慮した動的タイミング解
析によりセットアップ制約違反の検証を行う(ステップ
S14)。このステップS14の動的タイミング解析の
結果より、前記未決パスをセットアップ制約違反パスか
セットアップ制約適合パスのいずれかに分類する(ステ
ップS14)。以上により、すべての検証対象のパス
が、セットアップ制約違反パスあるいはセットアップ制
約適合パスのいずれかに分類される。
セットアップ制約適合パス(B)以外のパスを未決パス
(C)とする(ステップS13)。続いて、前記未決パ
ス(C)に関しては対象パスの部分だけを回路図として
抽出し、カップリング容量を考慮した動的タイミング解
析によりセットアップ制約違反の検証を行う(ステップ
S14)。このステップS14の動的タイミング解析の
結果より、前記未決パスをセットアップ制約違反パスか
セットアップ制約適合パスのいずれかに分類する(ステ
ップS14)。以上により、すべての検証対象のパス
が、セットアップ制約違反パスあるいはセットアップ制
約適合パスのいずれかに分類される。
【0035】このような半導体集積回路のタイミング解
析を用いれば、カップリング容量の影響を正確に反映さ
せることができ、むだなマージンをとる必要もなくな
る。さらに、このタイミング解析の結果、制約を満たし
ていれば実際のチップでも制約を満たすことが保証され
る。
析を用いれば、カップリング容量の影響を正確に反映さ
せることができ、むだなマージンをとる必要もなくな
る。さらに、このタイミング解析の結果、制約を満たし
ていれば実際のチップでも制約を満たすことが保証され
る。
【0036】以上説明したようにこの発明の第1の実施
の形態によれば、静的タイミング解析方法では判別でき
ないパスのみに動的タイミング解析を用いることによ
り、タイミング解析に要する時間を短縮するとともに、
高精度な解析を行うことができる。すなわち、この第1
の実施の形態により、高精度なタイミング解析を短期間
で行うことができるようになる。
の形態によれば、静的タイミング解析方法では判別でき
ないパスのみに動的タイミング解析を用いることによ
り、タイミング解析に要する時間を短縮するとともに、
高精度な解析を行うことができる。すなわち、この第1
の実施の形態により、高精度なタイミング解析を短期間
で行うことができるようになる。
【0037】次に、この発明の第2の実施の形態の半導
体集積回路のタイミング解析方法について説明する。こ
の第2の実施の形態は、ホールド制約に対するタイミン
グ解析方法を示すものである。
体集積回路のタイミング解析方法について説明する。こ
の第2の実施の形態は、ホールド制約に対するタイミン
グ解析方法を示すものである。
【0038】図9は、第2の実施の形態のタイミング解
析方法の手順を示すフロー図である。前記第1の実施の
形態と同様に、図2に示すような回路に対してのタイミ
ング解析方法を以下に説明する。
析方法の手順を示すフロー図である。前記第1の実施の
形態と同様に、図2に示すような回路に対してのタイミ
ング解析方法を以下に説明する。
【0039】まず、タイミング解析を行う対象ノードN
[i]のカップリング容量の総和Cc[i]を求める
(ステップS21)。さらに、前記対象ノードN[i]
の対地容量Cg[i]を求める(ステップS22)。続
いて、カップリング容量Cc[i]と対地容量Cg
[i]とを合せたトータル容量Ct[i]を求める(ス
テップS23)。
[i]のカップリング容量の総和Cc[i]を求める
(ステップS21)。さらに、前記対象ノードN[i]
の対地容量Cg[i]を求める(ステップS22)。続
いて、カップリング容量Cc[i]と対地容量Cg
[i]とを合せたトータル容量Ct[i]を求める(ス
テップS23)。
【0040】Ct[i] = Cg[i]+Cc[i] このトータル容量Ct[i]は、図3に示すように、カ
ップリング容量の値を対地容量に変換した場合を表して
いる。これは、図4に示すように、他のノードN[i+
1]の電位が固定されている場合を想定するものであ
る。なお、前述したように、図3はカップリング容量C
cの値を対地容量Cgに変換したときの等価回路を示し
ている。
ップリング容量の値を対地容量に変換した場合を表して
いる。これは、図4に示すように、他のノードN[i+
1]の電位が固定されている場合を想定するものであ
る。なお、前述したように、図3はカップリング容量C
cの値を対地容量Cgに変換したときの等価回路を示し
ている。
【0041】続いて、カップリング容量Cc[i]のト
ータル容量Ct[i]に占める割合Rc[i]を下記の
ように定義し、ノード毎に求める(ステップS24)。 Rc[i] = Cc[i]/Ct[i] 次に、所定のしきい値Rth2 を設定し、カップリング容
量の割合Rc[i]に対して、下記の条件に当てはまる
ノードを選択する(ステップS25)。
ータル容量Ct[i]に占める割合Rc[i]を下記の
ように定義し、ノード毎に求める(ステップS24)。 Rc[i] = Cc[i]/Ct[i] 次に、所定のしきい値Rth2 を設定し、カップリング容
量の割合Rc[i]に対して、下記の条件に当てはまる
ノードを選択する(ステップS25)。
【0042】条件 Rc[i] > Rth2 なお、しきい値Rth2 は、経験則から求められる値であ
り、0であってもよい。
り、0であってもよい。
【0043】前記ステップS25で選択したノードに対
して、下記に示す最大容量CtMAX[i]、最小容量
CtMIN[i]を計算する(ステップS26)。 最大容量CtMAX[i]=Ct[i]+Cc[i] 最小容量CtMIN[i]=Ct[i]−Cc[i] この最大容量CtMAX[i]は、図5に示すように、
カップリング容量Ccの値を2倍して対地容量に変換し
た場合を表している。これは、図6に示すように、他の
ノードN[j]の電位が対象ノードN[i]の電位と完
全に同時に異なる方向(立ち上がり、もしくは立ち下が
り)に変化する場合を想定している。なお、前述したよ
うに、図5はカップリング容量の値を2倍して対地容量
に変換したときの等価回路を示している。
して、下記に示す最大容量CtMAX[i]、最小容量
CtMIN[i]を計算する(ステップS26)。 最大容量CtMAX[i]=Ct[i]+Cc[i] 最小容量CtMIN[i]=Ct[i]−Cc[i] この最大容量CtMAX[i]は、図5に示すように、
カップリング容量Ccの値を2倍して対地容量に変換し
た場合を表している。これは、図6に示すように、他の
ノードN[j]の電位が対象ノードN[i]の電位と完
全に同時に異なる方向(立ち上がり、もしくは立ち下が
り)に変化する場合を想定している。なお、前述したよ
うに、図5はカップリング容量の値を2倍して対地容量
に変換したときの等価回路を示している。
【0044】前記最小容量CtMIN[i]は、図7に
示すように、カップリング容量を無視した場合を表して
いる。これは、図8に示すように、他のノードN[j]
の電位が対象ノードN[i]の電位と完全に同時に同じ
方向(立ち上がり、もしくは立ち下がり)に変化する場
合を想定している。なお、前述したように、図7はカッ
プリング容量を無視したときの等価回路を示している。
示すように、カップリング容量を無視した場合を表して
いる。これは、図8に示すように、他のノードN[j]
の電位が対象ノードN[i]の電位と完全に同時に同じ
方向(立ち上がり、もしくは立ち下がり)に変化する場
合を想定している。なお、前述したように、図7はカッ
プリング容量を無視したときの等価回路を示している。
【0045】一方、前記ステップS25で選択されなか
ったノードは全て、 最大容量CtMAX[i]=最小容量CtMIN[i]
=Ct[i] とする(ステップS27)。
ったノードは全て、 最大容量CtMAX[i]=最小容量CtMIN[i]
=Ct[i] とする(ステップS27)。
【0046】次に、すべての対象ノードN[i]につい
て処理が終了したか、すなわち最大容量CtMAX
[i]、最小容量CtMIN[i]を算出したか否かを
判定する(ステップS28)。処理が終了していないと
きは、次の対象ノードN[i+1]に対して、ステップ
S21からステップS28までの処理を繰り返す。一
方、すべての対象ノードN[i]について処理が終了し
ているきは、後述するステップS29に移行する。
て処理が終了したか、すなわち最大容量CtMAX
[i]、最小容量CtMIN[i]を算出したか否かを
判定する(ステップS28)。処理が終了していないと
きは、次の対象ノードN[i+1]に対して、ステップ
S21からステップS28までの処理を繰り返す。一
方、すべての対象ノードN[i]について処理が終了し
ているきは、後述するステップS29に移行する。
【0047】次に、データ信号が流れるすべてのデータ
ノードに対して最大容量CtMAX[i]を選択し、ま
たクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対し
て最小容量CtMIN[i]を選択する。そして、これ
らデータノード及びクロックノードに対して静的タイミ
ング解析を行う(ステップS29)。この静的タイミン
グ解析は、通常、用いられている装置及び方法によって
行う。
ノードに対して最大容量CtMAX[i]を選択し、ま
たクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対し
て最小容量CtMIN[i]を選択する。そして、これ
らデータノード及びクロックノードに対して静的タイミ
ング解析を行う(ステップS29)。この静的タイミン
グ解析は、通常、用いられている装置及び方法によって
行う。
【0048】続いて、データ信号が流れるすべてのデー
タノードに対して最小容量CtMIN[i]を選択し、
またクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対
して最大容量CtMAX[i]を選択する。そして、こ
れらデータノード及びクロックノードに対して静的タイ
ミング解析を行う(ステップS30)。同様に、この静
的タイミング解析は、通常、用いられている装置及び方
法によって行う。
タノードに対して最小容量CtMIN[i]を選択し、
またクロック信号が流れるすべてのクロックノードに対
して最大容量CtMAX[i]を選択する。そして、こ
れらデータノード及びクロックノードに対して静的タイ
ミング解析を行う(ステップS30)。同様に、この静
的タイミング解析は、通常、用いられている装置及び方
法によって行う。
【0049】次に、前記ステップS29、S30の結果
から、前記データノードの1つあるいは複数の組み合せ
からなる検証対象のパスを以下のA〜Cの3種類に分類
する。
から、前記データノードの1つあるいは複数の組み合せ
からなる検証対象のパスを以下のA〜Cの3種類に分類
する。
【0050】ステップS29での最大容量CtMAX
[i]の静的タイミング解析により、ホールド制約に違
反しているパスをホールド制約違反パス(A)とする
(ステップS31)。
[i]の静的タイミング解析により、ホールド制約に違
反しているパスをホールド制約違反パス(A)とする
(ステップS31)。
【0051】前記ホールド制約違反パス(A)以外のパ
スで、ステップS30での最小容量CtMIN[i]の
静的タイミング解析により、ホールド制約を満足してい
るパスをホールド制約適合パス(B)とする(ステップ
S32)。
スで、ステップS30での最小容量CtMIN[i]の
静的タイミング解析により、ホールド制約を満足してい
るパスをホールド制約適合パス(B)とする(ステップ
S32)。
【0052】前記ホールド制約違反パス(A)及びホー
ルド制約適合パス(B)以外のパスを未決パス(C)と
する(ステップS33)。続いて、前記未決パス(C)
に関しては対象パスの部分だけを回路図として抽出し、
カップリング容量を考慮した動的タイミング解析により
ホールド制約違反の検証を行う(ステップS34)。こ
のステップS34の動的タイミング解析の結果より、前
記未決パスをホールド制約違反パスかホールド制約適合
パスのいずれかに分類する(ステップS34)。以上に
より、すべての検証対象のパスが、ホールド制約違反パ
スあるいはホールド制約適合パスのいずれかに分類され
る。
ルド制約適合パス(B)以外のパスを未決パス(C)と
する(ステップS33)。続いて、前記未決パス(C)
に関しては対象パスの部分だけを回路図として抽出し、
カップリング容量を考慮した動的タイミング解析により
ホールド制約違反の検証を行う(ステップS34)。こ
のステップS34の動的タイミング解析の結果より、前
記未決パスをホールド制約違反パスかホールド制約適合
パスのいずれかに分類する(ステップS34)。以上に
より、すべての検証対象のパスが、ホールド制約違反パ
スあるいはホールド制約適合パスのいずれかに分類され
る。
【0053】このような半導体集積回路のタイミング解
析を用いれば、カップリング容量の影響を正確に反映さ
せることができ、むだなマージンをとる必要もなくな
る。さらに、このタイミング解析の結果、制約を満たし
ていれば実際のチップでも制約を満たすことが保証され
る。
析を用いれば、カップリング容量の影響を正確に反映さ
せることができ、むだなマージンをとる必要もなくな
る。さらに、このタイミング解析の結果、制約を満たし
ていれば実際のチップでも制約を満たすことが保証され
る。
【0054】以上説明したようにこの発明の第2の実施
の形態によれば、静的タイミング解析方法では判別でき
ないパスのみに動的タイミング解析を用いることによ
り、タイミング解析に要する時間を短縮するとともに、
高精度な解析を行うことができる。すなわち、この第2
の実施の形態により、高精度なタイミング解析を短期間
で行うことができるようになる。
の形態によれば、静的タイミング解析方法では判別でき
ないパスのみに動的タイミング解析を用いることによ
り、タイミング解析に要する時間を短縮するとともに、
高精度な解析を行うことができる。すなわち、この第2
の実施の形態により、高精度なタイミング解析を短期間
で行うことができるようになる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、配
線間のカップリング容量の影響を正確に反映することが
できる高速で高精度な半導体集積回路のタイミング解析
方法を提供することが可能である。
線間のカップリング容量の影響を正確に反映することが
できる高速で高精度な半導体集積回路のタイミング解析
方法を提供することが可能である。
【図1】第1の実施の形態のタイミング解析方法の手順
を示すフロー図である。
を示すフロー図である。
【図2】配線容量を有する回路図の一例である。
【図3】カップリング容量Ccの値を対地容量に変換し
たときの等価回路を示す図である。
たときの等価回路を示す図である。
【図4】図3における各ノードの電位変化を示す図であ
る。
る。
【図5】カップリング容量Ccの値を2倍して対地容量
に変換したときの等価回路を示す図である。
に変換したときの等価回路を示す図である。
【図6】図5における各ノードの電位変化を示す図であ
る。
る。
【図7】カップリング容量を無視したときの等価回路を
示す図である。
示す図である。
【図8】図7における各ノードの電位変化を示す図であ
る。
る。
【図9】第2の実施の形態のタイミング解析方法の手順
を示すフロー図である。
を示すフロー図である。
【図10】配線容量を有する回路図の一例である。
【図11】カップリング容量を無視したときの等価回路
を示す図である。
を示す図である。
【図12】カップリング容量Ccの値を2倍して対地容
量に変換したときの等価回路を示す図である。
量に変換したときの等価回路を示す図である。
【図13】カップリング容量Ccの値を対地容量に変換
したときの等価回路を示す図である。
したときの等価回路を示す図である。
【図14】図11における各ノードの電位変化を示す図
である。
である。
【図15】図12における各ノードの電位変化を示す図
である。
である。
【図16】図13における各ノードの電位変化を示す図
である。
である。
IV2、IV4、IV6、IV8…インバータ Cc…カップリング容量 Cg…対地容量 IV100、IV102、IV104、IV106…イ
ンバータ N100、N102…ノード
ンバータ N100、N102…ノード
Claims (9)
- 【請求項1】 回路上の各ノードに対して最大容量と最
小容量を求める第1のステップと、 前記最大容量及び最小容量を用いた静的タイミング解析
により、回路上の前記ノードの1つあるいは複数の組み
合せからなるパスに対し、セットアップ制約を満足して
いるパスを適合パスに、セットアップ制約に違反してい
るパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パスのいず
れにも属さないパスを未決パスに分類する第2のステッ
プと、 前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第3の
ステップと、 を具備することを特徴とするタイミング解析方法。 - 【請求項2】 回路上の各ノードに対して最大容量と最
小容量を求める第1のステップと、 前記最大容量及び最小容量を用いた静的タイミング解析
により、回路上の前記ノードの1つあるいは複数の組み
合せからなるパスに対し、ホールド制約を満足している
パスを適合パスに、ホールド制約に違反しているパスを
違反パスに、前記適合パス及び違反パスのいずれにも属
さないパスを未決パスに分類する第2のステップと、 前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第3の
ステップと、 を具備することを特徴とするタイミング解析方法。 - 【請求項3】 回路上の各ノードに対して最大容量と最
小容量を求める第1のステップと、 前記各ノードのうちデータ信号が送信されるデータノー
ドに対しては前記第1のステップで求めた最大容量を選
択し、クロック信号が送信されるクロックノードに対し
ては前記第1のステップで求めた最小容量を選択して静
的タイミング解析を行う第2のステップと、 前記データノードに対しては前記第1のステップで求め
た最小容量を選択し、前記クロックノードに対しては前
記第1のステップで求めた最大容量を選択して静的タイ
ミング解析を行う第3のステップと、 回路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合
せからなるパスに対し、前記第2のステップの結果から
セットアップ制約を満足しているパスを適合パスに、前
記第3のステップの結果からセットアップ制約に違反し
ているパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パスの
いずれにも属さないパスを未決パスに分類する第4のス
テップと、 前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第5の
ステップと、 を具備することを特徴とするタイミング解析方法。 - 【請求項4】 回路上の各ノードに対して最大容量と最
小容量を求める第1のステップと、 前記各ノードのうちデータ信号が送信されるデータノー
ドに対しては前記第1のステップで求めた最大容量を選
択し、クロック信号が送信されるクロックノードに対し
ては前記第1のステップで求めた最小容量を選択して静
的タイミング解析を行う第2のステップと、 前記データノードに対しては前記第1のステップで求め
た最小容量を選択し、 前記クロックノードに対しては前記第1のステップで求
めた最大容量を選択して静的タイミング解析を行う第3
のステップと、 回路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合
せからなるパスに対し、前記第2のステップの結果から
ホールド制約に違反しているパスを違反パスに、前記第
3のステップの結果からホールド制約を満足しているパ
スを適合パスに、前記違反パス及び適合パスのいずれに
も属さないパスを未決パスに分類する第4のステップ
と、 前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第5の
ステップと、 を具備することを特徴とするタイミング解析方法。 - 【請求項5】 回路上の各ノードに対して、カップリン
グ容量と対地容量を求める第1のステップと、 前記各ノードに対して、前記カップリング容量と前記対
地容量とを合せた全容量に対する前記カップリング容量
の割合を求める第2のステップと、 前記カップリング容量の割合と予め設定した所定値とを
比較して、所定値より大きいか小さいかによって前記各
ノードを第1の群と第2の群に分類する第3のステップ
と、 前記第3のステップで分類された前記第1の群ごと及び
第2の群ごとに前記各ノードの最大容量と最小容量を求
める第4のステップと、 前記各ノードのうちデータ信号が送信されるデータノー
ドに対しては第4のステップで求めた最大容量を選択
し、クロック信号が送信されるクロックノードに対して
は第4のステップで求めた最小容量を選択して静的タイ
ミング解析を行う第5のステップと、 前記データノードに対しては第4のステップで求めた最
小容量を選択し、前記クロックノードに対しては第4の
ステップで求めた最大容量を選択して静的タイミング解
析を行う第6のステップと、 回路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合
せからなるパスに対し、前記第5のステップの結果から
セットアップ制約を満足しているパスを適合パスに、前
記第6のステップの結果からセットアップ制約に違反し
ているパスを違反パスに、前記適合パス及び違反パスの
いずれにも属さないパスを未決パスに分類する第7のス
テップと、 前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第8の
ステップと、 を具備することを特徴とするタイミング解析方法。 - 【請求項6】 回路上の各ノードに対して、カップリン
グ容量と対地容量を求める第1のステップと、 前記各ノードに対して、前記カップリング容量と前記対
地容量とを合せた全容量に対する前記カップリング容量
の割合を求める第2のステップと、 前記カップリング容量の割合と予め設定した所定値とを
比較して、所定値より大きいか小さいかによって前記各
ノードを第1の群と第2の群に分類する第3のステップ
と、 前記第3のステップで分類された前記第1の群ごと及び
第2の群ごとに前記各ノードの最大容量と最小容量を求
める第4のステップと、 前記各ノードのうちデータ信号が送信されるデータノー
ドに対しては第4のステップで求めた最大容量を選択
し、クロック信号が送信されるクロックノードに対して
は第4のステップで求めた最小容量を選択して静的タイ
ミング解析を行う第5のステップと、 前記データノードに対しては第4のステップで求めた最
小容量を選択し、前記クロックノードに対しては第4の
ステップで求めた最大容量を選択して静的タイミング解
析を行う第6のステップと、 回路上の前記データノードの1つあるいは複数の組み合
せからなるパスに対し、前記第5のステップの結果から
ホールド制約に違反しているパスを違反パスに、前記第
6のステップの結果からホールド制約を満足しているパ
スを適合パスに、前記違反パス及び適合パスのいずれに
も属さないパスを未決パスに分類する第7のステップ
と、 前記未決パスに対して動的タイミング解析を行う第8の
ステップと、 を具備することを特徴とするタイミング解析方法。 - 【請求項7】 前記最大容量は対地容量にカップリング
容量の2倍を加算した容量であり、前記最小容量は対地
容量であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載のタイミング解析方法。 - 【請求項8】 前記第4の過程にて求める第1の群の前
記最大容量は、前記対地容量に前記カップリング容量の
2倍を加算した容量であり、第1の群の前記最小容量は
前記対地容量であり、第2の群の前記最大容量及び前記
最小容量は、前記対地容量に前記カップリング容量を加
算した容量であることを特徴とする請求項5又は6に記
載のタイミング解析方法。 - 【請求項9】 前記第3のステップにおいて、前記所定
値を0とし、カップリング容量の割合によるノードの分
類を行わず、全てのノードを第1の群とすることを特徴
とする請求項5又は6に記載のタイミング解析方法。
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