JP2000047048A - 分散スロープ補償光ファイバ - Google Patents

分散スロープ補償光ファイバ

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JP2000047048A JP10272505A JP27250598A JP2000047048A JP 2000047048 A JP2000047048 A JP 2000047048A JP 10272505 A JP10272505 A JP 10272505A JP 27250598 A JP27250598 A JP 27250598A JP 2000047048 A JP2000047048 A JP 2000047048A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TRUE WAVE等の正分散スロープ光フ
ァイバの波長分散と分散スロープを補償し、波長153
0〜1610nmでの波長多重伝送を容易とする。 【解決手段】 センタコア3をサイドコア層4で覆い、
その外周側をクラッド層5で覆い、センタコア3、サイ
ドコア層4、クラッド層5の純石英との比屈折率差Δ
1,Δ2,Δ3を、Δ1>Δ3>Δ2、Δ2/Δ1=R
d≦−0.45、Δ1≧1.2%とする。波長1530
〜1610nmの内、予め定めた波長帯の平均分散スロ
ープを−0.6ps/nm2/km以下、同波長帯にお
ける分散値を分散スロープで割った値(DPS)を12
〜80とし、前記波長帯における平均分散スロープが約
0.07〜0.1ps/nm2/kmで、DPSが約15
〜60のTRUE WAVEに、TRUE WAVEの
約1/9の長さで接続することにより前記波長帯での分
散を零分散に近づける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば励起光源に
よって励起されるエルビウム添加光ファイバを用いた光
増幅器を有する波長多重伝送システムに用いられる分散
スロープ補償光ファイバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エルビウムを添加した光ファイバ
を用いた光増幅器(EDFA:ErbiumDoped Fiber Ampl
ifier)の実現により、波長1.55μm(1550n
m)帯の光信号を電気信号に変換せずに直接増幅するこ
とが可能となり、それにより、光通信の分野において、
大容量、長距離通信が実現化されつつある。また、その
一方で、光通信における通信容量の拡大のために、異な
る波長を持つ光信号を1本の光ファイバで伝送する波長
多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)方式
による通信が行われており、この波長多重方式を用いた
光通信システムに前記エルビウム添加光ファイバを用い
た光増幅器を適用することにより、さらなる通信容量の
拡大および波長多重方式による長距離伝送の実現化が期
待される。
【0003】ところで、前記EDFAを用いた波長多重
伝送システムに用いられる光ファイバとして、波長15
50nm帯に零分散波長を持つ分散シフト光ファイバが
提案されているが、このように、光ファイバが、前記E
DFAの利得帯域に零分散波長をもっていると、この光
ファイバに複数の波長の光を入射したときに、非線形現
象の1つである4光波混合(FWM)が生じることが知
られており、それにより信号光パワーが奪われ、他の波
長のシグナルに変換されてノイズとなり、伝送特性上問
題が生じていた。なお、従来の分散シフト光ファイバ
は、いずれも、波長が大きくなるにつれて分散値(波長
分散値)が大きくなる、いわゆる正の分散スロープを有
しており、その値は一般に約0.07ps/nm2/k
mである。
【0004】そこで、この4光波混合による問題をなく
すために、使用波長での分散量をゼロから離し、使用波
長での分散が±1.5〜4ps/nm/km程度となる
ようにすることで、4光波混合による問題を解決しよう
とする試みが成されている。このことは、特開平7−1
68046号公報に記載されており、エイ・ティ・アン
ド・ティ・コーポレーションにより「TRUE WAV
E」として登録商標されている。なお、TRUE WA
VEはNEO DSF(次世代の分散シフト光ファイ
バ)的概念である。このTRUE WAVEと呼ばれる
光ファイバは、波長1520nm近辺又は波長1580
nm近辺に零分散波長を有しており、正の分散スロープ
を有している。
【0005】なお、このTRUE WAVEや前記従来
の一般的な分散シフト光ファイバのように、正の分散ス
ロープをもった光ファイバを、以下、正分散スロープ光
ファイバという。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このT
RUE WAVEと呼ばれる正分散スロープ光ファイバ
は、前記の如く、使用波長での分散を零分散としていな
いことから、使用波長帯域においてTRUE WAVE
そのものによる分散が生じてしまうため、このTRUE
WAVEを使用する場合には、以下のようにしてい
た。すなわち、図7の特性線b1に示す波長分散特性を
備えたTRUE WAVEと同図の特性線b2に示す波
長分散特性を備えたTRUE WAVEとを交互に接続
し、それにより、全体では同図の特性線b3に示す波長
分散特性とし、使用波長の中心波長(例えば1550n
m)での分散をゼロにすることを試みていた。
【0007】しかしながら、このようにすると、中心波
長の分散はゼロとなるが、その波長以外の波長では残留
分散が生じることになり、例えば波長1540nmにお
いて−1.6ps/nm/kmの残留分散が生じ、中継
間隔(伝送距離)が80kmのときには128ps/n
mの分散が残留することになる。そうすると、波長15
50nm帯における各波長の信号光間で分散による伝送
容量に差が生じ、信号光の波形は歪み、中心波と端の波
とでエラービットレートが変わり、波長多重伝送の効率
が低下し、信頼性が極端に低下してしまうことになる。
【0008】そこで、特願平9−85846号には、前
記TRUE WAVE等の正分散スロープ光ファイバの
分散スロープを補償する分散スロープ補償光ファイバが
本出願人により提案されている。なお、この分散スロー
プ補償光ファイバは、正分散スロープ光ファイバである
一般的な分散シフト光ファイバの分散値と絶対値が同程
度で符号が逆符号の分散値を有し、かつ、分散シフト光
ファイバと絶対値が等しい負の分散スロープを有する光
ファイバである。
【0009】しかしながら、例えばこの分散スロープ補
償光ファイバをTRUE WAVEにより形成された既
設線路(光伝送路)に接続して、TRUE WAVEの
正分散スロープを補償するためには、既設線路のTRU
E WAVEの長さとほぼ同じ長さの分散スロープ補償
光ファイバを接続しなければならないために、非常に長
い分散スロープ補償光ファイバを要することになる。そ
のため、例えば既設線路の中継基地にこの提案の分散ス
ロープ補償光ファイバをモジュールとして挿入して用い
ることは困難である。
【0010】また、一方では、EDFAの利得帯域が長
波長側に拡大する傾向にあり、波長1600nm付近の
光信号を増幅することも可能となりつつある。そのた
め、この波長帯域に使用される分散スロープ補償光ファ
イバの必要性も高くなっている。
【0011】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、EDFAの利得帯域となり
得る波長1530nmから1610nmまでの波長帯に
おいて、TRUE WAVEなどの正分散スロープ補償
光ファイバの波長分散スロープと波長分散を短い長さの
光ファイバでほぼ補償することが可能であり、例えば光
通信用の既設線路にモジュールとして挿入することによ
り、前記波長帯での波長多重伝送を可能にすることがで
きる分散スロープ補償光ファイバを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本第1の発明は、波長1
530nmから1610nmまでの範囲の内、予め定め
た範囲の波長帯における平均分散スロープを−0.6p
s/nm2/km以下とし、前記予め定めた波長帯にお
ける分散値を−6ps/nm/km以下とし、かつ、該
分散値を前記分散スロープで割り算した値が160以下
の正の値となるようにした構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0013】また、本第2の発明は、波長1530nm
から1610nmまでの範囲の内、予め定めた範囲の波
長帯における平均分散スロープを−1ps/nm2/k
m以下とし、前記予め定めた波長帯における分散値を−
12.5ps/nm/km以下とし、かつ、該分散値を
前記分散スロープで割り算した値が12〜80となるよ
うにした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0014】さらに、本第3の発明は、上記本第1又は
第2の発明の構成に加え、センタコアの外周側をサイド
コア層で覆い、該サイドコア層の外周側をクラッド層で
覆って形成される分散スロープ補償光ファイバであっ
て、前記センタコアの純石英との比屈折率差をΔ1と
し、前記サイドコア層の純石英との比屈折率差をΔ2と
し、前記クラッド層の純石英との比屈折率差をΔ3とし
たときに、Δ1>Δ3>Δ2と成し、かつ、Δ2/Δ1
≦−0.45と成し、さらに、Δ1≧1.2%と成して
いる構成をもって課題を解決する手段としている。
【0015】さらに、本第4の発明は、上記本第3の発
明の構成に加え、Δ2/Δ1≦−0.6と成している構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0016】さらに、本第5の発明は、上記本第3又は
第4の発明の構成に加え、前記クラッド層にはサイドコ
ア層と中心を同じくしてサイドコア層の外径の少なくと
も6倍の領域にかけて屈折率を高めるドーパントが添加
されている構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0017】さらに、本第6の発明は、上記本第5の発
明の構成に加え、前記屈折率を高めるドーパントが添加
されている領域の純石英との比屈折率差が0.35%以
上と成している構成をもって課題を解決する手段として
いる。
【0018】さらに、本第7の発明は、上記本第5また
は第6の発明の構成に加え、前記ドーパントはゲルマニ
ウムとした構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0019】さらに、本第8の発明は、上記本第3乃至
第7のいずれか一つの発明の構成に加え、前記センタコ
アの外径をaとし、サイドコア層の外径をbとしたと
き、3μm≦a≦6μmと成し、かつ、8μm≦b≦1
2μmと成し、さらに、0.375≦a/b≦0.55
と成している構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0020】上記構成の本第1の発明において、波長1
530nmから1610nmまでの範囲の内、予め定め
た波長帯における平均分散スロープを−0.6ps/n
2/km以下としているために、正の分散スロープを
有するTRUE WAVEなどの正分散スロープ光ファ
イバに本発明の分散スロープ補償光ファイバを接続する
ことにより、少なくとも波長1530nmから1610
nmまでの範囲の内、前記予め定めた波長帯において
は、正の分散スロープと負の分散スロープとが減殺し合
うことになる。
【0021】なお、本明細書において、予め定めた波長
帯とは、本発明の分散スロープ補償光ファイバによっ
て、正分散スロープ光ファイバの分散(波長分散)と分
散スロープ(波長分散スロープ)を共に補償する波長帯
を意味する。
【0022】しかも、TRUE WAVEにおける波長
1530nmから1610nmまでの範囲の平均分散ス
ロープが約0.07〜0.1ps/nm2/kmである
のに対し、波長1530nmから1610nmまでの範
囲の内、前記予め定めた波長帯における本発明の分散ス
ロープ補償光ファイバの平均分散スロープが−0.6p
s/nm2/km以下であることから、例えば、波長1
530nmから1610nmまでの範囲の平均分散スロ
ープが約0.07ps/nm2/kmのTRUE WA
VEに本発明の分散スロープ補償光ファイバを接続した
場合、本発明の分散スロープ補償光ファイバの長さをT
RUE WAVEの長さの約1/9以下の長さにして、
波長1530nmから1610nmまでの範囲の内、前
記予め定めた波長帯における分散スロープをほぼ零に近
い値とすることが可能となる。
【0023】また、本第2の発明の分散スロープ補償光
ファイバは、前記予め定めた波長帯における平均分散ス
ロープが−1ps/nm2/km以下のであるため、例
えば、波長1530nmから1610nmまでの範囲の
平均分散スロープが約0.07ps/nm2/kmのT
RUE WAVEに本発明の分散スロープ補償光ファイ
バを接続した場合、本発明の分散スロープ補償光ファイ
バの長さをTRUEWAVEの長さの約1/15以下の
長さとして、波長1530nmから1610nmまでの
範囲の内、前記予め定めた波長帯における分散スロープ
をほぼ零に近い値とすることが可能となる。
【0024】また、本第2の発明の分散スロープ補償光
ファイバは、前記予め定めた波長帯における分散値を−
12.5ps/nm/km以下として、この分散値を前
記分散スロープで割り算した値が12〜80となるよう
にしたために、波長1530nm〜1610nmにおけ
る分散値を分散スロープで割った値(DPS)がTRU
E WAVEのDPS(約15〜60)の75〜125
%であり、DPSがこの範囲であれば、TRUE WA
VEと本発明の分散スロープ補償光ファイバとの接続に
より、前記波長帯において、光伝送に支障を生じさせる
だけの分散が残留することはない。
【0025】さらに、本第1および第2の発明におい
て、前記予め定めた範囲の波長帯における分散値は、い
ずれも負の値であり、この波長帯に零分散波長が存在し
ないために、この波長帯の光伝送に4光波混合(FW
M)が発生することはなく、信頼性の高い高密度高速の
波長多重伝送が可能となる。
【0026】そのため、TRUE WAVEに、例えば
TRUE WAVEの約1/15以下といった短い長さ
の本第2の発明の分散スロープ補償光ファイバを接続す
ることにより、光通信用の既設線路にモジュールとして
本発明の分散スロープ補償光ファイバを挿入して、ED
FAの利得帯域となり得る波長1530nm〜1610
nmにおける光信号の分散量をほぼ零に近い値とするこ
とが容易に可能となり、この結果、波長多重伝送におい
て、受信側での各波長の信号分離が明確に行われるよう
になり、信頼性の高い高密度高速の波長多重伝送が可能
となり、上記課題が解決される。
【0027】また、前記本第1の発明においては、DP
Sの値が160以下の正の値であり、現在光通信システ
ムなどに用いられている光ファイバのDPSの最大値は
約160であるため、波長分散値が正の正分散スロープ
光ファイバに対応させてDPSの値を設定した本第1の
発明の分散スロープ補償光ファイバを接続することによ
り、光伝送に支障を生じさせるだけの分散が残留するこ
とを防ぐことが可能となり、TRUE WAVEのみな
らず、あらゆる正分散スロープ光ファイバの分散スロー
プと波長分散とを共に補償して、信頼性の高い高密度高
速の波長多重伝送が可能となり、上記課題が解決され
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1の(a)には、本発明に係る
分散スロープ補償光ファイバの第1実施形態例の屈折率
分布特性が示されており、同図の(b)には、この分散
スロープ補償光ファイバの横断面図が示されている。
【0029】これらの図に示されるように、本実施形態
例の分散スロープ補償光ファイバは、センタコア3の外
周側をサイドコア層4で覆い、サイドコア層4の外周側
をクラッド層5で覆って形成されており、本実施形態例
では、クラッド層5は純石英により形成されている。ま
た、センタコア3の純石英との比屈折率差をΔ1、サイ
ドコア層4の純石英との比屈折率差をΔ2とし、クラッ
ド層5の純石英との比屈折率差をΔ3としたときに、Δ
1>Δ3>Δ2と成し、W型屈折率分布を呈している。
さらに、Δ2/Δ1=Rd≦−0.45と成しており、
Δ1≧1.2%と成している。特に、Rd≦−0.6と
成していると望ましい。
【0030】なお、本明細書では、純石英(シリカ;S
iO2)の屈折率をnO、クラッド層5の屈折率をnL、サ
イドコア層4の屈折率をns、センタコア3の屈折率を
cとしたとき、センタコア3の純石英との比屈折率差
Δ1、すなわち、シリカに対するセンタコア3の比屈折
率差Δ1は、次の(1)式により定義している。
【0031】 Δ1={(nC 2−n0 2)/2nC 2}×100・・・・・(1)
【0032】また、サイドコア層4の純石英との比屈折
率差Δ2(サイドコア層4の純石英に対する比屈折率差
Δ2)は、次式(2)により定義している。
【0033】 Δ2={(nS 2−n0 2)/2nS 2}×100・・・・・(2)
【0034】また、クラッド層5の純石英との比屈折率
差Δ3は、次式(3)により定義している。なお、本実
施形態例では、クラッド層5が純石英(シリカ)により形
成されているために、nL=n0であり、したがって、Δ
3=0である。
【0035】 Δ3={(nL 2−nO 2)/2nL 2}×100・・・・・(3)
【0036】本実施形態例の分散スロープ補償光ファイ
バは、上記のような屈折率分布特性を有しており、波長
1530nmから1610nmまでの平均分散スロープ
が−1.00ps/nm2/km以下と成しており、同
波長帯の分散値は−12.5ps/nm/km以下と成
し、分散値が分散スロープの12倍〜80倍(望ましく
は、15倍〜60倍)と成している。なお、このように
することにより、本実施形態例では、波長1530nm
から1610nmまでの範囲の内、予め定めた範囲の、
例えば任意の30nmの波長帯における平均分散スロー
プが−1.00ps/nm2/km以下、分散値が−1
2.5ps/nm/km以下、分散値を分散スロープで
割った値が12〜80(望ましくは、15〜60)と成し
ている。
【0037】また、本実施形態例の分散スロープ補償光
ファイバは、センタコア3の外径をaとし、サイドコア
層4の外径をbとしたとき、3μm≦a≦6μmと成
し、かつ、8μm≦b≦12μmと成し、さらに、0.
40≦a/b≦0.50と成している。
【0038】なお、前記TRUE WAVEの波長15
30nmから1610nmにおける平均分散スロープは
約0.07〜0.1ps/nm2/kmであることか
ら、例えば波長1530nmから1610nmにおける
平均分散スロープが約0.07ps/nm2/kmのT
RUE WAVEに、TRUE WAVEの約1/9以
下の長さの本実施形態例の分散スロープ補償光ファイバ
を接続して前記TRUEWAVEの正の分散スロープを
ほぼゼロにするためには、波長1530nmから161
0nmの範囲の内、前記任意の30nmの波長帯におけ
る平均分散スロープを−0.6ps/nm2/km以下
とする必要がある。
【0039】また、TRUE WAVEの約1/15以
下の長さの本実施形態例の分散スロープ補償光ファイバ
を接続して前記TRUE WAVEの正の分散スロープ
をほぼゼロにするためには、前記任意の30nmの波長
帯における平均分散スロープを−1ps/nm2/km
以下とする必要がある。
【0040】さらに、前記任意の30nmの波長帯にお
ける本実施形態例の分散スロープ補償光ファイバの分散
値を分散スロープで割った値(DPS)をTRUE W
AVEのDPSの75%〜125%とすると、TRUE
WAVEと本発明の分散スロープ補償光ファイバとの
接続により、前記波長帯において、光伝送に支障を生じ
させるだけの分散が残留することはなく、さらに、本実
施形態例の分散スロープ補償光ファイバのDPSとTR
UE WAVEのDPSとをほぼ同じ値とすると、残留
分散を殆どゼロにできるので、両者のDPSをほぼ同じ
値にすることが望ましい。
【0041】そこで、分散スロープおよびDPSが以上
のような値となる分散スロープ補償光ファイバとなるよ
うに、前記W型屈折率分布を有する光ファイバにおい
て、以下のような検討を行なった。まず、センタコア3
の純石英との比屈折率差Δ1に対する、サイドコア層4
の純石英との比屈折率差Δ2の比(Δ2/Δ1=Rd)
をパラメータとし、Rdを様々に変化させたときの光フ
ァイバの分散スロープを測定し、Rdと分散スロープと
の関係を検討した。なお、このとき、a/bの値は一定
とした。その結果が図2に示されており、同図から明ら
かなように、分散スロープを−0.6ps/nm2/k
mとするためには、Rdを−0.45以下とすればよ
く、分散スロープを−1ps/nm2/kmとするため
には、Rdを−0.6以下とすればよいことが分かっ
た。
【0042】また、波長1530nmから1610nm
の範囲の内、任意の30nmにおける光ファイバの平均
分散スロープと分散値との関係を検討したところ、図3
に示す結果が得られ、同図から明らかなように、光ファ
イバの平均分散スロープを−0.6ps/nm2/km
以下とするためには、分散値を約−6ps/nm/km
以下とすればよく、光ファイバの平均分散スロープを−
1ps/nm2/km以下とするためには、分散値を−
12.5ps/nm/km以下とすればよいことが分か
った。
【0043】なお、例えば、光ファイバの平均分散スロ
ープを−1ps/nm2/km、分散値を−12.5p
s/nm/kmとしたとき、DPSは12.5になり、
平均分散スロープを−1.25ps/nm2/kmとす
ると、分散値は約−27ps/nm/kmとなり、DP
Sは21.6になる。そこで、例えば、図3に示すよう
な関係データから、DPSが12〜80となるように、
分散スロープと分散値を設定することができる。
【0044】さらに、センタコア3のクラッド層5との
比屈折率差Δ1をパラメータとしてΔ1を様々に変え、
光ファイバに光を伝搬させたときの光の漏れによるロス
(伝送損失)を測定したところ、例えば図4に示すよう
に、Δ1が1.2%未満の値となると、光の漏れによる
ロスが大きくなり、光ファイバを光伝送路として用いる
には困難な値となることが確認された。なお、図4に
は、前記光の漏れによるロスを調べるために、曲げ半径
20mmにて分散スロープ光ファイバを曲げたときの曲
げ損失の値が示されている。
【0045】以上の実験結果に基づき、本実施形態例の
分散スロープ補償光ファイバは、前記の如く、図1の
(a)に示すW型屈折率分布構造を有し、Δ2/Δ1=
Rd≦−0.45(望ましくはRd≦−0.6)、Δ1
≧1.2%とし、波長1530nmから1610nmの
範囲の内、前記任意の30nmの波長帯における平均分
散スロープを−0.6ps/nm2/km以下(望まし
くは−1.00ps/nm2/km以下)とし、同波長
帯における分散値を−6ps/nm/km以下(望まし
くは−12.5ps/nm/km以下と)し、前記DP
Sを12〜80(望ましくは15〜60)とした。
【0046】また、上記のような分散スロープ補償光フ
ァイバを製造するにあたり、センタコア3の外径aとサ
イドコア層4の外径bとを様々に変え、さらに、a/b
の値を様々に変えて分散スロープ補償光ファイバの製造
を行なったところ、波長1530nmから1610nm
の範囲の内、前記任意の30nmの波長帯における平均
分散スロープおよび分散値が上記のような値の分散スロ
ープ補償光ファイバを得るためには、3μm≦a≦6μ
mとし、かつ、8μm≦b≦12μmとし、さらに、
0.4≦a/b≦0.5としたときに、容易に上記特性
の分散スロープ補償光ファイバを製造できることが確認
された。
【0047】そして、本実施形態例の具体例として、波
長1530nmから1610nmの範囲の内、前記任意
の30nmの波長帯における平均分散スロープが−1.
05ps/nm2/km、零分散波長が1515nmの
分散スロープ補償光ファイバを2.7km用意し、零分
散波長が1515nmであり、波長1530nmから1
610nmの平均分散スロープが0.07ps/nm2
/kmのTRUE WAVE40kmに接続したとこ
ろ、前記任意の30nmの波長帯における分散スロープ
と波長分散とを共に補償し、前記波長帯における分散を
±0.03ps/nm/km程度としてほぼ零分散にす
ることができた。
【0048】なお、上記分散特性を有するTRUE W
AVE40kmに対して、例えば前記波長帯における分
散スロープが−0.07ps/nm2/kmの分散スロ
ープ補償光ファイバを接続すれば、前記波長帯における
分散をほぼ零分散(±0.03ps/nm/km)にす
ることができるが、この場合には、TRUE WAVE
と同程度の長さ、つまり、40kmの分散スロープ補償
光ファイバが必要となる。そのため、TRUE WAV
Eにより形成された既設線路の中継基地にこの分散スロ
ープ補償光ファイバをモジュールとして挿入することは
困難となる。
【0049】本実施形態例によれば、以上のように、例
えばTRUE WAVEの約1/15以下の長さで、波
長1530nmから1610nmの波長帯の分散スロー
プと波長分散とを共に補償し、波長分散をほぼ零分散と
することができるために、TRUE WAVEにより形
成された既設線路の中継基地に本実施形態例の分散スロ
ープ補償光ファイバをモジュールとして容易に挿入して
前記波長帯における分散をほぼ零分散とすることができ
る。
【0050】また、本実施形態例の分散スロープ補償光
ファイバは、エルビウム添加光ファイバを有する光増幅
器(EDFA)の利得帯域となり得る波長1530nm
から1610nmまでの範囲の内、任意の30nmの波
長帯の分散が−12.5ps/nm/km以下であり、
前記任意の30nmの波長領域に零分散波長を有してな
いため、この分散スロープ補償光ファイバに波長155
0nm帯(約1530nmから1610nm)の信号光
を入射させたときに、4光波混合(FWM)が生じるこ
とは殆どない。また、前記の如くTRUE WAVEに
おいてもFWMの発生は抑制される。
【0051】そのため、本実施形態例の分散スロープ補
償光ファイバと接続相手側の正分散スロープ光ファイバ
であるTRUE WAVEとを接続し、EDFAを備え
た波長1550nm帯での波長多重伝送システムに適用
すれば、FWMが発生せず、かつ、使用波長全域で波長
分散がほぼゼロとなる光伝送システムの構築が可能とな
り、非常に信頼性が高い高速大容量伝送可能な優れた光
伝送システムの構築を図ることができる。
【0052】図5の(a)には、本発明に係る分散スロ
ープ補償光ファイバの第2実施形態例の屈折率分布特性
が示されており、同図の(b)には、この分散スロープ
補償光ファイバの横断面図が示されている。本実施形態
例の分散スロープ補償光ファイバは、上記第1実施形態
例とほぼ同様に構成されているが、本実施形態例では、
これらの図に示されるように、クラッド層5にはサイド
コア層4と中心を同じくしてサイドコア層4の外径の少
なくとも6倍の領域(図の5a)にかけて、屈折率を高め
るドーパントとしてのゲルマニウムGeが添加されてお
り、次式(4)に示すように、この領域の純石英との比屈
折率差Δ3aが0.35%以上と成している。なお、式
(4)のnLaは、前記領域の屈折率を示す。
【0053】 Δ3a={(nLa 2−nO 2)/2nLa 2}×100・・・・・(4)
【0054】言い換えれば、本第2実施形態例では、同
図に示すように、クラッド層5が内部クラッド層5aと
外部クラッド層5bとを有しており、内部クラッド層5
aにはゲルマニウム(Ge)がドープされ、内部クラッド
層5aの純石英に対する比屈折率差Δ3aが0.35%
以上と成している。また、内部クラッド層5aの外径は
サイドコア層4の外径bの約6倍以上(c≧6b)と成し
ている。なお、外部クラッド層5bは省略し、クラッド
層5の全領域にゲルマニウムを添加してクラッド層5の
純石英に対する比屈折率差Δ3を0.35%以上として
もよい。
【0055】そして、本第2実施形態例では、上記のよ
うに、クラッド層5にGeをドープすることにより、セ
ンタコア3とサイドコア層4とクラッド層5との粘度を
近づけている。
【0056】ところで、本出願人は、本第2実施形態例
の構成を特定するにあたり、光の伝搬領域の純石英との
比屈折率差Δと分散スロープ光ファイバの光伝送損失と
の関係を調べた。すなわち、クラッド層5にサイドコア
層4と中心を同じくしてサイドコア層4の外径の少なく
とも6倍の領域にかけて、Geなどの屈折率を高めるド
ーパントを添加し、前記領域における純石英との比屈折
率差Δを様々に変えて、前記関係を調べた。その結果が
図6に示されている。
【0057】この図から明らかなように、前記比屈折率
差Δが0よりも大きくなると、光伝送損失が小さくな
り、特に、前記比屈折率差Δが0.35%以上となる
と、光伝送損失が急激に小さくなることが分かる。そこ
で、本実施形態例では、前記の如く、クラッド層5に、
サイドコア層4と中心を同じくしてサイドコア層4の外
径の少なくとも6倍の領域にかけてGeを添加し、この
領域の純石英との比屈折率差Δ3aが0.35%以上と
なるようにした。なお、クラッド層5にGeドーパント
を添加すると、前記領域の純石英との比屈折率差Δが高
まることに加え、センタコア3とサイドコア層4とクラ
ッド層5の粘度が近づくことによっても、前記のよう
に、光伝送損失の低減化が図れると考えられる。
【0058】本第2実施形態例によれば、図5に示した
ような屈折率分布構造を有することから、上記第1の実
施形態例と同様の効果を奏し、さらに、本実施形態例で
は、クラッド層5に、サイドコア層4と中心を同じくし
てサイドコア層4の外径の少なくとも6倍の領域にかけ
てGeを添加し、この領域の純石英との比屈折率差Δ3
aが0.35%以上となるようにしたために、上記第1
実施形態例よりも光伝送損失を小さくすることができ
る。
【0059】なお、本第2実施形態例の分散スロープ光
ファイバは、例えば、以下に示す製造具体例1〜7のよ
うな方法を用いて製造することができる。
【0060】(製造具体例1)まず、Geを含むセンタコ
ア3を1本バーナを用いたVAD(Vapor-phase Axial D
eposition)法により合成し、その後ガラス化し、このセ
ンタコア3に対し、サイドコア層4を外付け法により形
成し、ガラス化の際にサイドコア層4にフッ素ドープし
てフッ素ドープ層とし、さらに、クラッド層5はGe−
OVD(Outside Vapor-phase Deposition)法によりG
eをハイドープ(高濃度でドープ)して光ファイバを製
造する。
【0061】(製造具体例2)まず、センタコア3とサイ
ドコア層4は、具体例1と同様に形成し、クラッド層5
はVAD法により、Geをハイドープして合成し、その
後ガラス化して光ファイバを製造する。
【0062】(製造具体例3)まず、センタコア3とサイ
ドコア層4は、具体例1,2と同様に形成する。なお、
このようにセンタコア3の周りにサイドコア層4を設け
たものをコア体と呼ぶことにする。クラッド層5はGe
ドープ石英棒をパイプ化して形成し、このクラッド層5
のパイプを前記コア体にジャケット付けして(パイプ内
に、コア体を挿入し、加熱してコア体とクラッド層5と
を一体化して)光ファイバを製造する。
【0063】(製造具体例4)まず、センタコア3とサイ
ドコア層4を具体例1,2,3と同様に形成してコア体
とし、クラッド層5はMCVD法により合成したGeチ
ューブにより形成し、このGeチューブをコア体にジャ
ケット付けして光ファイバを製造する。
【0064】(製造具体例5)まず、Geを含むセンタコ
ア3を1本バーナを用いたVAD法により合成し、その
後ガラス化し、このセンタコア3に対し、サイドコア層
4とクラッド層5を外付け法により順に形成し、サイド
コア層4をガラス化する際にフッ素と共にボロンをコド
ープしてフッ素・ボロンコドープ層とし、クラッド層5
を合成する際にGeをドープしてGeドープ層とし、そ
の後ガラス化することによって光ファイバを製造する。
【0065】(製造具体例6)Geドープ層のセンタコア
3、フッ素ドープ層のサイドコア層4、Geドープ層の
クラッド層5を、MCVD(Modified Chemical Vapor D
eposition)法により、クラッド層5から順に合成し、光
ファイバを製造する。
【0066】(製造具体例7)Geドープのセンタコア
3、フッ素とボロンのコドープ層のサイドコア層4、G
eドープ層のクラッド層5を、MCVD法により、クラ
ッド層5から順に合成し、光ファイバを製造する。
【0067】本第2実施形態例の分散スロープ光ファイ
バは、以上のような製造方法を用いて、センタコア3、
サイドコア層4、クラッド層5を別々に形成して光ファ
イバを製造することによって製造されるものであり、こ
のようにして光ファイバを製造することにより、上記の
ような優れた効果を奏することができる分散スロープ光
ファイバを得ることができる。
【0068】また、本出願人が、比較のために、例え
ば、3本バーナを用いたVAD法により、センタコア
3、サイドコア層4、クラッド層5を同時合成したり、
センタコア3とサイドコア層4を2本バーナを用いたV
AD法により同時合成してフッ素雰囲気中でガラス化
し、その後、Ge−OVD法を用いてクラッド層5にG
eをハイドープしたり、センタコア3とサイドコア層4
を2本バーナを用いたVAD法により同時合成してフッ
素雰囲気中でガラス化し、その後、MCVD法により合
成されるGeチューブのクラッド層5をジャケット付け
する方法などを用いて、2層以上を同時に作成したとこ
ろ、上記屈折率分布構造を有する本実施形態例の分散ス
ロープ光ファイバを形成することはできなかった。
【0069】この理由としては、例えば、センタコア3
とサイドコア層4とを同時に形成して同時にガラス化す
る際に、サイドコア層4にフッ素をドープしようとする
とセンタコア3にもフッ素がドープされてしまうといっ
たようなことがあげられる。
【0070】なお、本発明は上記各実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例え
ば、上記第2実施形態例では、クラッド層5にゲルマニ
ウムドーパントを添加してクラッド層5の屈折率を高め
るようにしたが、クラッド層5に添加するドーパント
は、必ずしもゲルマニウムとするとは限らず、ゲルマニ
ウム以外の屈折率を高めるドーパントとしてもよく、例
えばリン(P)やアルミニウム(Al)等をクラッド層5に
添加してもよい。
【0071】また、上記各実施形態例では、各実施形態
例の分散スロープ補償光ファイバで正分散スロープ光フ
ァイバの波長分散と分散スロープを補償する波長帯とし
て、波長1530nmから1610nmまでの範囲の
内、任意の30nmの波長帯を定めたが、このように、
予め定める波長帯は、30nmよりも広い波長帯でもよ
いし、30nmよりも狭い波長帯でもよいし、波長15
30nmから1610nmまでの範囲内であれば、その
大きさや上限および下限値などは特に限定されるもので
はなく、適宜設定されるものである。
【0072】さらに、上記各実施形態例では、その具体
例として、波長1530nmから1610nmまでの範
囲の内、任意の30nmといった、予め定めた範囲の波
長帯の平均分散スロープを−1.05ps/nm2/k
mとしたが、本発明の分散スロープ補償光ファイバは、
波長1530nmから1610nmまでの範囲の内、予
め定めた波長帯における平均分散スロープが−0.6p
s/nm2/km以下(好ましくは−1ps/nm2/k
m以下)であれば、その大きさは特に限定されるもので
はない。
【0073】例えば、前記予め定めた波長帯における分
散スロープ補償光ファイバの平均分散スロープを−0.
6ps/nm2/km以下とすれば、この波長帯におけ
る平均分散スロープが0.07ps/nm2/kmのT
RUE WAVEに上記構成の分散スロープ補償光ファ
イバを接続するときに、TRUE WAVEの約1/9
の長さでTRUE WAVEの分散スロープをほぼゼロ
に近づけることができるし、前記予め定めた波長帯にお
ける分散スロープ補償光ファイバの平均分散スロープを
−1ps/nm2/km以下とすると、この波長帯にお
ける平均分散スロープが0.07ps/nm2/kmの
TRUE WAVEに上記構成の分散スロープ補償光フ
ァイバを接続するときに、TRUE WAVEの約1/
15の長さでTRUE WAVEの分散スロープをほぼ
ゼロに近づけることができる。
【0074】また、上記各実施形態例の具体例として、
分散スロープ補償光ファイバの零分散波長を1515n
mとしたが、この零分散波長は接続相手側のTRUE
WAVE等の正分散スロープ光ファイバの零分散波長と
略一致するように適宜設定されるものである。
【0075】さらに、上記第1実施形態例では、分散ス
ロープ補償光ファイバの屈折率分布構造を図1の(a)
に示すようなW型屈折率分布構造とし、上記第2実施形
態例では、分散スロープ光ファイバの屈折率分布構造を
図5の(a)に示すような構造としたが、分散スロープ
補償光ファイバの屈折率分布構造は特に限定されるもの
ではなく、適宜設定されるものである。ただし、分散ス
ロープ補償光ファイバの屈折率分布構造を上記実施形態
例と同様の屈折率分布構造とし、Δ2/Δ1≦−0.4
5とすることにより、波長1530nmから1610n
mまでの範囲の内、予め定めた範囲における平均分散ス
ロープが−0.6ps/nm2/km以下となる分散ス
ロープ補償光ファイバを容易に形成することができる。
【0076】そして、波長1530nmから1610n
mまでの範囲の内、予め定めた波長帯における平均分散
スロープを−0.6ps/nm2/km以下とし、前記
予め定めた波長帯における分散値を約−6ps/nm/
km以下とし、かつ、該分散値を前記分散スロープで割
り算した値が160以下の正の値となるようにすれば、
現在光通信システムなどに用いられている光ファイバの
DPSの最大値は約160であるため、波長分散値が正
の正分散スロープ光ファイバに対応させて本DPSの値
を設定することにより、光伝送に支障を生じさせるだけ
の分散が残留することを防ぐことが可能となる。そのた
め、短い長さの本発明の分散スロープ補償光ファイバに
よって、あらゆる正分散スロープ光ファイバの分散スロ
ープ光ファイバと波長分散とを共に補償して、信頼性の
高い高密度高速の波長多重伝送が可能とすることができ
る。
【0077】また、分散スロープ補償光ファイバの屈折
率分布構造を上記実施形態例と同様の屈折率分布構造と
し、Δ2/Δ1≦−0.6とすることにより、波長15
30nmから1610nmまでの範囲の内、予め定めた
範囲における平均分散スロープが−1ps/nm2/k
m以下となる分散スロープ補償光ファイバを容易に形成
することが可能となり、このようにすると、より一層短
い長さでTRUE WAVE等の正の分散スロープを補
償できる分散スロープ補償光ファイバとすることができ
る。
【0078】そして、前記予め定めた波長帯における分
散値を−12.5ps/nm/km以下とし、かつ、こ
の分散値を前記分散スロープの15〜60倍とすると、
例えば約1/15の短い長さの本発明の分散スロープ補
償光ファイバを用いて、非常に確実にTRUE WAV
Eの分散スロープを補償し、かつ、波長1530nm〜
1610nmにおいて、残留分散が殆どないようにする
ことができる。
【0079】さらに、上記各実施形態例では、センタコ
ア3の外径をaとし、サイドコア層4の外径をbとした
とき、3μm≦a≦6μmと成し、かつ、8μm≦b≦
12μmと成し、さらに、0.4≦a/b≦0.5とし
たが、これらの値a,b,a/bは特に限定されるもの
ではなく、適宜設定されるものであり、例えば、0.3
75≦a/b≦0.55としてもよい。
【0080】さらに、上記第2実施形態例では、内部ク
ラッド層5aにゲルマニウム(Ge)をドープし、内部ク
ラッド層5aの純石英に対する比屈折率差Δ3aを0.
35%以上としたが、内部クラッド層5aの純石英に対
する比屈折率差Δ3aは必ずしも0.35%以上とする
とは限らず、比屈折率差Δ3aが0.35%未満であっ
てもよい。
【0081】このように、比屈折率差Δ3aが小さい値
であっても、内部クラッド層5a(サイドコア層4と中
心を同じくしてサイドコア層の外径の少なくとも6倍の
領域にかけて)にゲルマニウムなどの屈折率を高めるド
ーパントをドープすることにより、図6に示したよう
に、前記比屈折率差Δ3aを高めると、比屈折率差Δ3
aが0の場合に比べ、分散スロープ補償光ファイバの伝
送損失を小さくすることができる。なお、比屈折率差Δ
3aの値を0.35%以上とすると、比屈折率差Δ3a
の値が0.35%未満のときに比べ、分散スロープ補償
光ファイバの伝送損失を非常に小さくすることができ
る。
【0082】さらに、上記各実施形態例では、分散スロ
ープ補償光ファイバを正分散スロープ光ファイバの一例
であるTRUE WAVEに接続して波長多重伝送シス
テムに適用する例について述べたが、本発明の分散スロ
ープ補償光ファイバはTRUE WAVE以外の正分散
スロープ光ファイバにも接続することができるものであ
り、正分散スロープ光ファイバがTRUE WAVE以
外の光ファイバであっても、その正分散スロープ光ファ
イバと本発明の分散スロープ補償光ファイバを接続して
波長多重伝送システムに適用することにより、波長15
30nmから1610nmまでの分散を波長領域全体に
わたって零分散に近づけることが可能となり、上記実施
形態例とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0083】ただし、本発明の分散シフト光ファイバを
上記各実施形態例のようにTRUEWAVEと接続して
波長多重伝送システムに適用することにより、4光波混
合の発生を確実に抑制することができるために、本発明
の分散シフト光ファイバとTRUE WAVEとを接続
して波長多重伝送システムに提供することが好ましい。
【0084】
【発明の効果】本第1の発明の分散スロープ補償光ファ
イバは、エルビウム添加光ファイバを用いた光増幅器
(EDFA)の利得帯域となり得る波長1530nmか
ら1610nmまでの範囲の内、予め定めた範囲におけ
る平均分散スロープを−0.6ps/nm2/km以下
とし、前記予め定めた波長帯における分散値を−6ps
/nm/km以下とし、かつ、この分散値を前記分散ス
ロープで割り算した値が160以下の正の値となるよう
にしたものであるから、波長分散値が正の正分散スロー
プ光ファイバに対応させてDPSの値を設定し、正分散
スロープ光ファイバに接続することにより、光伝送に支
障を生じさせるだけの分散が残留することを防ぎ、波長
分散値が正のあらゆる正分散スロープ光ファイバの分散
スロープと波長分散とを共に補償して、信頼性の高い高
密度高速の波長多重伝送を可能とすることができる。
【0085】また、本第2の発明の分散スロープ補償光
ファイバは、波長1530nmから1610nmまでの
範囲の内、予め定めた範囲における平均分散スロープを
−1ps/nm2/km以下とし、かつ、前記予め定め
た波長帯における分散値を前記分散スロープで割り算し
た値が12〜80となるようにしたものであるから、例
えば波長1530nmから1610nmにおける平均分
散スロープが約0.07〜0.1ps/nm2/km
で、同波長帯における分散値が分散スロープの約15倍
〜約60倍である正分散スロープ光ファイバ(TRUE
WAVE)に、本発明の分散スロープ補償光ファイバ
を接続することにより、TRUE WAVEの約1/1
5以下の短い長さでTRUE WAVEの分散および分
散スロープをともに減殺し、前記波長帯において分散を
ほぼ零に近づけることができる。
【0086】そのため、本第2の発明の分散スロープ補
償光ファイバをTRUE WAVEなどの正分散スロー
プ光ファイバによって形成された既設線路の中継基地に
モジュールとして容易に挿入して、EDFAを組み込ん
だ波長1550nm帯での波長多重伝送システムを容易
に構築することが可能となり、そのシステムの使用波長
であるEDFAの利得帯域における分散を使用波長全域
に対してほぼ零とし、かつ、非線形現象の一つである4
光波混合の発生を抑制し、信頼性が高い高速大容量伝送
が可能な光伝送システムの構築を図ることができる。
【0087】また、センタコアの外周側をサイドコア層
で覆い、該サイドコア層の外周側をクラッド層で覆って
形成される分散スロープ補償光ファイバであって、前記
センタコアの純石英との比屈折率差をΔ1とし、前記サ
イドコア層の純石英との比屈折率差をΔ2とし、前記ク
ラッド層の純石英との比屈折率差をΔ3としたときに、
Δ1>Δ3>Δ2と成し、かつ、Δ2/Δ1≦−0.4
5と成し、さらに、Δ1≧1.2%と成している本第3
の発明によれば、分散スロープ補償光ファイバの屈折率
構造を上記のように構成することによって、前記波長分
散特性を備えた第1の発明の分散スロープ補償光ファイ
バを容易に、かつ、確実に形成することができる。
【0088】さらに、上記本第3の発明の構成に加え、
Δ2/Δ1≦−0.6と成している本第4の発明によれ
ば、前記波長分散特性を備えた第2の発明の分散スロー
プ補償光ファイバを容易に、かつ、確実に形成すること
ができる。
【0089】さらに、クラッド層にはサイドコア層と中
心を同じくしてサイドコア層の外径の少なくとも6倍の
領域にかけて屈折率を高めるドーパントを添加した本第
5の発明によれば、クラッド層に上記のように屈折率を
高めるドーパントを添加した領域を設けることにより、
光の伝送領域(サイドコア層と中心を同じくしてサイド
コア層の外径の約6倍の領域)の純石英に対する比屈折
率差を大きくすることができるために、それにより、光
の伝送損失を小さくすることが可能となり、分散スロー
プ補償光ファイバの伝送損失を低下させることができ
る。
【0090】さらに、屈折率を高めるドーパントを添加
したの領域の純石英との比屈折率差を0.35%以上と
した本発明によれば、前記光の伝送領域の純石英に対す
る比屈折率差をより一層大きくするができるために、そ
れにより、光の伝送損失をより一層小さくすることが可
能となり、より一層信頼性の高い高密度高速の波長多重
伝送を可能とすることができる。
【0091】さらに、前記クラッド層に添加するドーパ
ントはゲルマニウムとした本発明によれば、クラッド層
における光伝搬領域の純石英に対する比屈折率差を容易
に高めて信頼性の高い高密度高速の波長多重伝送を可能
とすることができる。
【0092】さらに、センタコアの外径をaとし、サイ
ドコア層の外径をbとしたとき、3μm≦a≦6μmと
成し、かつ、8μm≦b≦12μmと成し、さらに、
0.375≦a/b≦0.55と成している本第8の発
明によれば、上記本第3乃至第7のいずれか一つに記載
の発明の分散スロープ補償光ファイバを非常に容易に得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分散スロープ補償光ファイバの第
1実施形態例の屈折率分布構造(a)と、横断面図
(b)を示す構成図である。
【図2】図1の(a)に示すようなW型屈折率分布を有
する光ファイバにおいて、センタコアの純石英との比屈
折率差Δ1に対するサイドコア層の純石英との比屈折率
差Δ2の比(Δ2/Δ1=Rd)と、波長1530nm
から1610nmの範囲の内、予め定めた任意の30n
mの波長帯における平均分散スロープとの関係を示すグ
ラフである。
【図3】図1の(a)に示すW型屈折率分布を有する光
ファイバにおいて、波長1530nmから1610nm
の範囲の内、予め定めた任意の30nmの波長帯におけ
る分散値と平均分散スロープとの関係を示すグラフであ
る。
【図4】図1の(a)に示すようなW型屈折率分布を有
する光ファイバにおいて、センタコアの純石英との比屈
折率差Δ1と光ファイバの曲げ損失との関係を示すグラ
フである。
【図5】本発明に係る分散スロープ光ファイバの第2実
施形態例の屈折率分布構造(a)と、横断面図(b)を
示す構成図である。
【図6】図5の(a)に示すような屈折率分布を有する
光ファイバにおいて、内部クラッド層5aの純石英との
比屈折率差Δ3aと光ファイバの光伝送損失との関係を
示すグラフである。
【図7】従来提案されている正分散スロープ光ファイバ
の一例であるTRUE WAVEの波長分散特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
3 センタコア 4 サイドコア層 5 クラッド層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長1530nmから1610nmまで
    の範囲の内、予め定めた範囲の波長帯における平均分散
    スロープを−0.6ps/nm2/km以下とし、前記
    予め定めた波長帯における分散値を−6ps/nm/k
    m以下とし、かつ、該分散値を前記分散スロープで割り
    算した値が160以下の正の値となるようにしたことを
    特徴とする分散スロープ補償光ファイバ。
  2. 【請求項2】 波長1530nmから1610nmまで
    の範囲の内、予め定めた範囲の波長帯における平均分散
    スロープを−1ps/nm2/km以下とし、前記予め
    定めた波長帯における分散値を−12.5ps/nm/
    km以下とし、かつ、該分散値を前記分散スロープで割
    り算した値が12〜80となるようにしたことを特徴と
    する分散スロープ補償光ファイバ。
  3. 【請求項3】 センタコアの外周側をサイドコア層で覆
    い、該サイドコア層の外周側をクラッド層で覆って形成
    される分散スロープ補償光ファイバであって、前記セン
    タコアの純石英との比屈折率差をΔ1とし、前記サイド
    コア層の純石英との比屈折率差をΔ2とし、前記クラッ
    ド層の純石英との比屈折率差をΔ3としたときに、Δ1
    >Δ3>Δ2と成し、かつ、Δ2/Δ1≦−0.45と
    成し、さらに、Δ1≧1.2%と成していることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の分散スロープ補償光
    ファイバ。
  4. 【請求項4】 Δ2/Δ1≦−0.6と成していること
    を特徴とする請求項3記載の分散スロープ補償光ファイ
    バ。
  5. 【請求項5】 クラッド層にはサイドコア層と中心を同
    じくしてサイドコア層の外径の少なくとも6倍の領域に
    かけて屈折率を高めるドーパントが添加されていること
    を特徴とする請求項3又は請求項4記載の分散スロープ
    補償光ファイバ。
  6. 【請求項6】 屈折率を高めるドーパントが添加されて
    いる領域の純石英との比屈折率差が0.35%以上と成
    していることを特徴とする請求項5記載の分散スロープ
    補償光ファイバ。
  7. 【請求項7】 ドーパントはゲルマニウムとしたことを
    特徴とする請求項5又は請求項6記載の分散スロープ補
    償光ファイバ。
  8. 【請求項8】 センタコアの外径をaとし、サイドコア
    層の外径をbとしたとき、3μm≦a≦6μmと成し、
    かつ、8μm≦b≦12μmと成し、さらに、0.37
    5≦a/b≦0.55と成していることを特徴とする請
    求項3乃至請求項7のいずれか一つに記載の分散スロー
    プ補償光ファイバ。
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