JP2000046198A - メカニカルシール - Google Patents
メカニカルシールInfo
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- JP2000046198A JP2000046198A JP10213856A JP21385698A JP2000046198A JP 2000046198 A JP2000046198 A JP 2000046198A JP 10213856 A JP10213856 A JP 10213856A JP 21385698 A JP21385698 A JP 21385698A JP 2000046198 A JP2000046198 A JP 2000046198A
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Abstract
軸封部に適用可能なメカニカルシールを提供する。 【解決手段】 ハウジング19側にシールリング5を取
り付け、回転軸18側にメイティングリング10を取り
付け、両者のシール端面6、11を相互に接触させる。
メイティングリング10の後方の回転軸18の部分にポ
ンピングリング14を取り付ける。ポンピングリング1
4の複数箇所に機内21側と軸封部20側とを相互に連
通するポンピング孔15を設ける。ポンピング孔15の
後方のポンピングリング14の外周面とハウジング19
の内周面との間で微小隙間の絞り部17を形成する。機
内21側の流体はポンピング孔15を介して軸封部20
に押し込まれ、軸封部20が昇圧させられる。軸封部2
0の流体は絞り部17によって機内21側に漏れ出るの
が防止される。
Description
に関し、特に、軸封部の圧力が負圧(真空)でも適用可
能なデッドエンド方式のシングル形のメカニカルシール
に関するものである。
間に形成した軸封部に装着されて、回転軸とハウジング
との間をシールするメカニカルシールにあっては、ハウ
ジング側にベローズ等を介して取り付けられるととも
に、回転軸の軸線に垂直なシール端面を有する回転軸の
軸線方向に変位可能なシールリングと、回転軸側に取り
付けられるとともに、シールリングのシール端面に接触
する回転軸の軸線に垂直なシール端面を有するメイティ
ングリングとを具えている。
のシール端面とメイティングリングのシール端面とが相
互に摺動接触することによって、回転軸とハウジングと
の間がシールされるものである。
ールを、例えば石油精製プラントの減圧蒸留設備の熱油
ポンプの負圧の軸封部にシングルシールとして用いる場
合には、軸封部に適宜の液体を注入するとともに、メイ
ティングリングの後方(機内側)に絞り部を設けて軸封
部を昇圧させる必要がある。昇圧させないと、シールリ
ングとメイティングリングとの摺動面にエアー等を噛み
込んでしまい、摺動面が損傷したり、早期に摩耗したり
する不具合が生じるからである。
シングが必要となるので、フラッシング用の配管が必要
となり、装置全体としてコスト高となる。また、熱油の
場合には、ダイレクトフラッシングでは軸封部の熱負荷
が高くなるため、クーラーで冷却した液体でフラッシン
グする必要があり、クーラー及びその付帯設備によって
装置全体としてコスト高となる。また、冷却した液体が
配管系内に入ることにより系内の熱効率が低下すること
になる。
問題点を解決したものであって、石油精製プラントの減
圧蒸留設備の熱油ポンプの負圧の軸封部等にシングルシ
ールとして用いた場合であっても、フラッシングが不要
で、フラッシング配管が不要であるとともに、クーラー
が不要で、軸封部の熱負荷を下げることができ、さら
に、ポンプ及びプラントの効率を高めることができるメ
カニカルシールを提供することを目的とするものであ
る。
るためにこの発明は、ハウジングと回転軸との間に形成
した軸封部に装着されて、ハウジングと回転軸との間を
シールするメカニカルシールであって、前記ハウジング
側にベローズ等を介して取り付けられるとともに、前記
回転軸の軸線に垂直なシール端面を有し、かつ、回転軸
の軸線方向に変位可能なシールリングと、前記回転軸側
に取り付けられるとともに、前記シールリングのシール
端面と接触する前記回転軸の軸線に垂直なシール端面を
有するメイティングリングとを具え、該メイティングリ
ングの後方の前記回転軸の部分にポンピングリングを取
り付けて、該ポンピングリングの外周側を軸封部側に位
置させ、内周側を機内側に位置させるとともに、該ポン
ピングリングに、内周側から外周側に貫通するポンピン
グ孔を複数箇所に設けて、該ポンピング孔を介して機内
側と軸封部側とを相互に連通し、かつ、該ポンピング孔
の後方のポンピングリングの外周面とハウジングの内周
面との間で微小隙間の絞り部を形成した手段を採用した
ものである。また、前記絞り部にねじを設けた手段を採
用したものである。
より、ポンピングリングの複数のポンピング孔によって
機内側の流体を軸封部側に押し込むことができるととも
に、ポンピングリングとハウジングとの間の絞り部によ
って軸封部内の流体が機内側に漏れ出るのを防止するこ
とができることになる。
の形態について説明する。図1には、この発明によるメ
カニカルシールの一実施の形態が示されていて、この実
施の形態によるメカニカルシールは、回転軸18とハウ
ジング19との間に形成した軸封部20に装着されて、
回転軸18とハウジング19との間をシールするメカニ
カルシールであって、ハウジング19側に取り付けられ
るカラー1と、カラー1に連結されるベローズ3と、ベ
ローズ3に連結されるアダプタ4と、アダプタ4に嵌合
されるシールリング5と、回転軸18側に取り付けられ
るメイティングリング10と、メイティングリング10
の後方の回転軸18の部分に取り付けられるポンピング
リング14とを具えている。
すものであって、環状のガスケット2を介してハウジン
グ19側に取り付けられるようになっている。
環状に形成した金属製のダイアフラム板を複数枚一列に
並べて、隣接するダイアフラム板の外径部間及び内径部
間をガス溶接等によって交互に連結して、全体を蛇腹筒
状に形成したものであって、一端がカラー1側にガス溶
接等によって一体に連結されるようになっている。
なすものであって、一端部内周面側にはシールリング5
の外周側が嵌合されるようになっている。アダプタ4に
はベローズ3の他端がガス溶接等によって一体に連結さ
れるようになっている。
る筒状をなすものであって、外周側をアダプタ4の内周
側に嵌合させることで、アダプタ4に一体に取り付けら
れるようになっている。シールリング5の軸線方向の一
端面は回転軸18の軸線に垂直なシール端面6に形成さ
れている。
及びカラー1の内周側には所定の間隔をおいて筒状のバ
ッファスリーブ7が取り付けられ、このバッファスリー
ブ7によってクエンチング液が摺動面に確実に導かれる
ようになっている。
合されている。スリーブ8の外周面には鍔部9が設けら
れ、鍔部9の右側の部分にはメイティングリング10が
リテーナ12及びパッキン13を介して取り付けられ、
鍔部9の左側の部分にはポンピングリング14が取り付
けられるようになっている。
形成される筒状をなすものであって、軸線方向の一端面
はシールリング5のシール端面6と接触する回転軸18
の軸線に垂直なシール端面11に形成されている。
れる筒状をなすものであって、内周面側が機内21側に
位置し、一端部外周面側が軸封部20側に位置するよう
に、取り付けられている。ポンピングリング14には、
内周面側から一端部外周面側に貫通するポンピング孔1
5が複数箇所に穿設され、このポンピング孔15を介し
て機内21側と軸封部20側とが相互に連通するように
なっている。
の部分よりも一段高い突出部16に形成され、この突出
部16の外周面とハウジング19の内周面との間で、微
小隙間である絞り部17が形成されるようになってい
る。
3とスリーブ8との間をシールするクエンチシールであ
る。
形態によるメカニカルシールを例えば石油精製プラント
の減圧蒸留設備の熱油ポンプの負圧の軸封部にシングル
シールとして使用し、回転軸18を回転させると、熱油
が機内21側から各ポンピング孔15を介して軸封部2
0側に押し込まれるとともに、ポンピングリング14の
突出部16とハウジング19内周面との間の絞り部17
によって軸封部20側から機内21側に熱油が漏れ出る
のが防止されることになる。
とができ、軸封部20内を正圧にすることができるの
で、シールリング5とメイティングリング10との摺動
面にエアー等が噛み込むことがなくなり、摺動面が損傷
したり、早期に摩耗したりすることがなくなる。
ラッシングの配管も不要であるので、省コスト化を図る
ことができる。さらに、ポンプ、プラントの効率を高め
ることができる。さらに、軸封部20の熱負荷を下げる
こともできることになる。
シールで試験を行った結果、軸封部20は、−0.6
(Kgf/cm2 )であったものが約1.0(Kgf/
cm2)昇圧して0.4(Kgf/cm2 )となった。
リング14の突出部16の外周面をフラットな面とした
が、突出部16の外周面をねじ(図示せず)に形成して
もよいものであり、ねじとすることによって、軸封部2
0の流体が機内21側に漏れるのを更に効果的に防止す
ることができるものである。
より、フラッシングを行わない状態で、軸封部を昇圧さ
せることができることになる。したがって、シールリン
グとメイティングリングとの摺動面にエアー等が噛み込
むことがなくなり、摺動面が損傷したり、早期に摩耗し
たりすることがなくなる。また、クーラーが不要である
とともに、フラッシングの配管も不要であるので、省コ
スト化を図ることができることになる。さらに、ポン
プ、プラントの効率を高めることもできることになる。
さらに、軸封部の熱負荷を下げることもできることにな
る。そして、絞り部にねじを設けたことにより、軸封部
からの漏れを更に効果的に防止することができ、更に効
果的に軸封部内を昇圧させることができることになる等
の優れた効果を奏するものである。
態を示した概略断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジングと回転軸との間に形成した軸
封部に装着されて、ハウジングと回転軸との間をシール
するメカニカルシールであって、前記ハウジング側にベ
ローズ等を介して取り付けられるとともに、前記回転軸
の軸線に垂直なシール端面を有し、かつ、回転軸の軸線
方向に変位可能なシールリングと、前記回転軸側に取り
付けられるとともに、前記シールリングのシール端面と
接触する前記回転軸の軸線に垂直なシール端面を有する
メイティングリングとを具え、該メイティングリングの
後方の前記回転軸の部分にポンピングリングを取り付け
て、該ポンピングリングの外周側を軸封部側に位置さ
せ、内周側を機内側に位置させるとともに、該ポンピン
グリングに、内周側から外周側に貫通するポンピング孔
を複数箇所に設けて、該ポンピング孔を介して機内側と
軸封部側とを相互に連通し、かつ、該ポンピング孔の後
方のポンピングリングの外周面とハウジングの内周面と
の間で微小隙間の絞り部を形成したことを特徴とするメ
カニカルシール。 - 【請求項2】 前記絞り部にねじを設けた請求項1記載
のメカニカルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21385698A JP3864359B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21385698A JP3864359B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | メカニカルシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000046198A true JP2000046198A (ja) | 2000-02-18 |
JP3864359B2 JP3864359B2 (ja) | 2006-12-27 |
Family
ID=16646164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21385698A Expired - Lifetime JP3864359B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | メカニカルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3864359B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010216491A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Eagle Ind Co Ltd | 高温用デッドエンドシール |
WO2012169290A1 (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-13 | イーグル工業株式会社 | 軸封装置 |
JP2017506318A (ja) * | 2014-02-25 | 2017-03-02 | イーグルブルクマン ジャーマニー ゲセルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 送給スリーブを有するメカニカルシール |
-
1998
- 1998-07-29 JP JP21385698A patent/JP3864359B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010216491A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Eagle Ind Co Ltd | 高温用デッドエンドシール |
WO2012169290A1 (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-13 | イーグル工業株式会社 | 軸封装置 |
JP2012251641A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Eagle Industry Co Ltd | 軸封装置 |
JP2017506318A (ja) * | 2014-02-25 | 2017-03-02 | イーグルブルクマン ジャーマニー ゲセルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 送給スリーブを有するメカニカルシール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3864359B2 (ja) | 2006-12-27 |
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